JP2022116470A - プローブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のプローブピンを保持するため、複数の貫通孔がホルダに形成されるプローブ装置において、当該貫通孔の歪みを防止又は軽減する。【解決手段】プローブ装置(100)は、バレル(81)及びプランジャ(821)をそれぞれ含む複数のプローブピン(80)と、複数の貫通孔(912)を有するホルダ(91)と、複数の貫通孔(922)を有するホルダ(92)とを備える。貫通孔(912)の各々は、バレル保持部(912a)と、プランジャ保持部(912b)とを含む。貫通孔(922)の各々は、バレル保持部(922a)を含む。ホルダ(92)においてバレル保持部(922a)が開口する表面(921a)は、ホルダ(91)においてバレル保持部(912a)が開口する表面(911a)からプローブピン(80)の軸方向に離隔している。【選択図】図3

Description

本開示は、プローブ装置に関し、より詳細には、電子部品の電気的特性を検査するためのプローブ装置に関する。
従来、電子部品の電気的特性を検査するため、プローブピンを備えたプローブ装置が使用されている。プローブピンは、筒状のバレルと、バレルの少なくとも一端部に設けられたプランジャとを含む。プランジャは、バレルに対して進退可能に構成されている。例えば、プランジャの先端が被検査物である電子部品に接触したとき、プランジャはバレル内へと押し込まれる。プランジャの先端が電子部品から離れると、プランジャは、例えばバレル内に収容されている圧縮コイルばねの付勢力により、バレルの外側に突出する。
特許文献1は、複数のプローブピンを備えるプローブ装置を開示する。当該プローブ装置は、高周波信号を送受信する半導体デバイスの電気的特性を検査するために使用される。特許文献1のプローブ装置において、複数のプローブピンは、半導体デバイスと高周波基板との間に設けられたホルダによって保持される。このホルダは、半導体デバイス側のホルダと、高周波基板側のホルダとによって構成されている。半導体デバイス側のホルダ及び高周波基板側のホルダには、それぞれ、複数の貫通孔が形成されている。半導体デバイス側のホルダの各貫通孔には、プローブピンが有する2つのプランジャの一方が挿入される。高周波基板側のホルダの各貫通孔には、他方のプランジャが挿入される。プローブピンのバレルは、半導体デバイス側のホルダと高周波基板側のホルダとの間に配置される。
特開2020-20661号公報
特許文献1のプローブ装置において、半導体デバイス側のホルダ及び高周波基板側のホルダの貫通孔は、各プローブピンのうちプランジャの一部のみを保持しており、バレルを保持していない。バレルの周囲には空気層が設けられている。この場合、各プローブピンがその軸方向に対して垂直な方向(水平方向)に動きやすくなる。
特許文献1は、従来のプローブ装置の構成例として、半導体デバイス側のホルダ及び高周波基板側のホルダのそれぞれに隣接する絶縁体ホルダを設けることを開示している。この絶縁体ホルダは、それぞれバレルの端部が挿入される複数の貫通孔を有する。これらの貫通孔は、その中心が半導体デバイス側のホルダの貫通孔の中心又は高周波基板側のホルダの貫通孔の中心と一致するように配置される必要がある。ただし、絶縁体ホルダは半導体デバイス側のホルダ及び高周波基板側のホルダと別体であるため、貫通孔同士の位置合わせを十分な精度で行うことは難しい。すなわち、半導体デバイス側のホルダ及び高周波基板側のホルダにプランジャを通す貫通孔が設けられ、これらのホルダとは別体の絶縁体ホルダにバレルを通す貫通孔が設けられているため、プランジャを通す貫通孔とバレルを通す貫通孔との間で位置ずれが生じるという問題がある。
このような問題に対して、例えば、プローブピンのほぼ全体を単一のホルダで覆うことが考えられる。すなわち、プローブピンと同程度の長さの貫通孔をホルダに形成し、この貫通孔にプローブピンを挿入して保持することが考えられる。
しかしながら、プローブピンのほぼ全体を単一のホルダで覆う場合、ホルダに形成される貫通孔が長くなる。貫通孔が長くなるに伴い、その形成に用いられる切削工具の刃物も長くなる。よって、ホルダに貫通孔を形成する際に刃物の先端が動きやすくなり、貫通孔に歪みが発生する可能性がある。特に、単一のホルダで複数のプローブピンを保持するため、複数の貫通孔を狭いピッチで当該ホルダに形成する場合、貫通孔間の壁の肉厚が薄くなり、貫通孔に歪みが発生しやすくなる。貫通孔に歪みが発生すると、貫通孔にプローブピンを挿入することが困難になる。また、貫通孔への挿入時にプローブピンが損傷するおそれもある。
本開示は、複数のプローブピンを保持するため、複数の貫通孔がホルダに形成されるプローブ装置において、当該貫通孔の歪みを防止又は軽減することを課題とする。
本開示に係るプローブ装置は、電子部品の電気的特性を検査するためのプローブ装置である。プローブ装置は、複数のプローブピンと、複数の第1貫通孔を有する第1ホルダと、複数の第2貫通孔を有し、第1ホルダと連結される第2ホルダとを備える。複数のプローブピンは、それぞれ、バレルと、バレルの一端部に設けられた第1プランジャとを含む。複数の第1貫通孔は、互いに並行に配置される。複数の第1貫通孔には、それぞれ、複数のプローブピンのうちの1つが挿入される。複数の第2貫通孔は、互いに並行に配置される。複数の第2貫通孔には、それぞれ、複数のプローブピンのうちの1つが挿入される。第1貫通孔の各々は、第1バレル保持部と、第1プランジャ保持部とを含む。第1バレル保持部は、第1ホルダの第2ホルダ側の表面に開口する。第1バレル保持部には、バレルの一端部が挿入される。第1プランジャ保持部は、第1バレル保持部と連通する。第1プランジャ保持部は、第1ホルダの第2ホルダと反対側の表面に開口する。第1プランジャ保持部には、第1プランジャが挿入される。第2貫通孔の各々は、第2バレル保持部を含む。第2バレル保持部は、第2ホルダの第1ホルダ側の表面に開口する。第2バレル保持部には、バレルの他端部が挿入される。第2ホルダにおいて第2バレル保持部が開口する表面は、第1ホルダにおいて第1バレル保持部が開口する表面からプローブピンの軸方向に離隔している。
本開示によれば、複数のプローブピンを保持するため、複数の貫通孔がホルダに形成されるプローブ装置において、当該貫通孔の歪みを防止又は軽減することができる。
図1は、第1実施形態に係るプローブ装置の正面図である。 図2は、図1に示すプローブ装置の一部の縦断面図である。 図3は、図2に示すプローブ装置の縦断面の一部を拡大した図である。 図4は、図3に示すプローブ装置の縦断面の一部を拡大した図である。 図5は、図3に示すプローブ装置の縦断面の他の一部を拡大した図である。 図6は、第2実施形態に係るプローブ装置の一部の縦断面図である。 図7は、第3実施形態に係るプローブ装置の一部の縦断面図である。 図8は、第1実施形態に係るプローブ装置の変形例を示す図である。 図9は、第1実施形態に係るプローブ装置の別の変形例を示す図である。 図10は、第3実施形態に係るプローブ装置の変形例を示す図である。 図11は、第3実施形態に係るプローブ装置の別の変形例を示す図である。
実施形態に係るプローブ装置は、電子部品の電気的特性を検査するためのプローブ装置である。プローブ装置は、複数のプローブピンと、複数の第1貫通孔を有する第1ホルダと、複数の第2貫通孔を有し、第1ホルダと連結される第2ホルダとを備える。複数のプローブピンは、それぞれ、バレルと、バレルの一端部に設けられた第1プランジャとを含む。複数の第1貫通孔は、互いに並行に配置される。複数の第1貫通孔には、それぞれ、複数のプローブピンのうちの1つが挿入される。複数の第2貫通孔は、互いに並行に配置される。複数の第2貫通孔には、それぞれ、複数のプローブピンのうちの1つが挿入される。第1貫通孔の各々は、第1バレル保持部と、第1プランジャ保持部とを含む。第1バレル保持部は、第1ホルダの第2ホルダ側の表面に開口する。第1バレル保持部には、バレルの一端部が挿入される。第1プランジャ保持部は、第1バレル保持部と連通する。第1プランジャ保持部は、第1ホルダの第2ホルダと反対側の表面に開口する。第1プランジャ保持部には、第1プランジャが挿入される。第2貫通孔の各々は、第2バレル保持部を含む。第2バレル保持部は、第2ホルダの第1ホルダ側の表面に開口する。第2バレル保持部には、バレルの他端部が挿入される。第2ホルダにおいて第2バレル保持部が開口する表面は、第1ホルダにおいて第1バレル保持部が開口する表面からプローブピンの軸方向に離隔している(第1の構成)。
第1の構成に係るプローブ装置は、複数の第1貫通孔を有する第1ホルダと、複数の第2貫通孔を有する第2ホルダとを備えている。各プローブピンは、第1ホルダの第1貫通孔及び第2ホルダの第2貫通孔に挿入され、第1ホルダ及び第2ホルダによって保持される。より詳細には、各第1貫通孔の第1バレル保持部及び第1プランジャ保持部により、各プローブピンのうち、少なくともバレルの一端部及び第1プランジャの一部が保持される。また、各第2貫通孔の第2バレル保持部により、各プローブピンのうち、少なくともバレルの他端部が保持される。このように、第1プランジャに加えてバレルをホルダで保持することにより、プローブピンの水平方向の移動を抑制することができる。
第1の構成に係るプローブ装置において、第1バレル保持部及び第1プランジャ保持部は、単一の第1ホルダに形成されている。よって、第1バレル保持部と第1プランジャ保持部との位置合わせを行う必要はない。
第1の構成に係るプローブ装置において、第1ホルダ及び第2ホルダは別体である。そのため、第1貫通孔及び第2貫通孔の各長さ、特に第1バレル保持部及び第2バレル保持部の各長さは、プローブピンのほぼ全体を単一のホルダで覆う場合と比較して短くなる。さらに、第2ホルダにおいて第2バレル保持部が開口する第1ホルダ側の表面は、第1ホルダにおいて第1バレル保持部が開口する第2バレル側の表面からプローブピンの軸方向に離隔している。これにより、第1バレル保持部及び第2バレル保持部のうち少なくとも一方の長さをより短くすることができる。よって、各ホルダに複数の貫通孔を形成するとき、これらの貫通孔の歪み、特にバレル保持部における歪みを防止又は軽減することができる。
複数の第1貫通孔のうち隣り合う第1貫通孔同士の、プローブピンの軸方向に対して垂直な方向における間隔であって、第1バレル保持部の位置における間隔は、例えば、0.05mm以下とすることができる(第2の構成)。
複数の第1貫通孔のうち隣り合う第1貫通孔同士の、プローブピンの軸方向に対して垂直な方向における間隔であって、第1プランジャ保持部の位置における間隔は、例えば、0.05mm以下とすることができる(第3の構成)。
第1バレル保持部の壁面とバレルとの間の隙間は、第1プランジャ保持部の壁面と第1プランジャとの間の隙間よりも小さいことが好ましい(第4の構成)。
第4の構成に係るプローブ装置において、第1ホルダの第1貫通孔は、第1バレル保持部の壁面とバレルとの間の隙間が第1プランジャ保持部の壁面と第1プランジャとの間の隙間よりも小さくなるように構成されている。そのため、プローブピンが水平方向に移動した場合、バレルが第1プランジャに先行して第1バレル保持部の壁面に接触し、プローブピンの移動が規制される。これにより、各プローブピンの第1プランジャが第1プランジャ保持部の壁面に接触するのを抑制することができる。
プローブピンの各々は、さらに、第2プランジャを含むことができる。第2プランジャは、バレルの他端部に設けられる。この場合において、第2貫通孔の各々は、さらに、第2プランジャが挿入される第2プランジャ保持部を含んでいてもよい。第2プランジャ保持部は、第2バレル保持部と連通するとともに第2ホルダの第1ホルダと反対側の表面に開口する(第5の構成)。
第5の構成に係るプローブ装置において、各プローブピンは、第2プランジャを含んでいる。第2プランジャは、第2ホルダに設けられた各第2貫通孔の第2プランジャ保持部によって保持される。第2ホルダは、各第2貫通孔の第2バレル保持部によってバレルの他端部も保持している。そのため、プローブピンの水平方向の移動をより抑制することができる。
第5の構成に係るプローブ装置において、第2バレル保持部及び第2プランジャ保持部は、単一の第2ホルダに形成されている。よって、第2バレル保持部と第2プランジャ保持部との位置合わせを行う必要はない。
第2バレル保持部の壁面とバレルとの間の隙間は、第2プランジャ保持部の壁面と第2プランジャとの間の隙間よりも小さいことが好ましい(第6の構成)。
第6の構成に係るプローブ装置において、第2ホルダの第2貫通孔は、第2バレル保持部の壁面とバレルとの間の隙間が第2プランジャ保持部の壁面と第2プランジャとの間の隙間よりも小さくなるように構成されている。そのため、プローブピンが水平方向に移動した場合、バレルが第2プランジャに先行して第2バレル保持部の壁面に接触し、プローブピンの移動が規制される。これにより、各プローブピンの第2プランジャが第2プランジャ保持部の壁面に接触するのを抑制することができる。
プローブピンの軸方向における第1バレル保持部の長さ及び第2バレル保持部の長さは、それぞれ、当該軸方向におけるバレルの長さの1/2よりも小さくすることができる(第7の構成)。
第7の構成では、第1バレル保持部及び第2バレル保持部がともにバレルの長さの1/2よりも短くなっている。この場合、第1バレル保持部及び第2バレル部の双方において歪みの発生を防止又は軽減することができる。
プローブピンの軸方向における第1バレル保持部の長さは、当該軸方向における第2バレル保持部の長さと等しくすることができる(第8の構成)。
第8の構成では、第1バレル保持部及び第2バレル保持部が同じ長さを有している。すなわち、第1バレル保持部及び第2バレル保持部がともに短くなっている。よって、第1ホルダ及び第2ホルダにそれぞれ複数の貫通孔を形成するとき、第1バレル保持部及び第2バレル部の双方において歪みの発生を防止又は軽減することができる。
第1ホルダにおいて第1バレル保持部が開口する表面と、第2ホルダにおいて第2バレル保持部が開口する表面との間には、空洞が形成されていてもよい(第9の構成)。
プローブピンの軸方向における空洞の長さは、例えば、0.2mm以上とすることができる(第10の構成)。
第1ホルダは、さらに、凸部を含んでいてもよい。第2ホルダは、さらに、この凸部と側面同士で嵌合する凹部を含んでいてもよい。凸部は、第1ホルダのうち第2ホルダ側の端部に設けられ、第2ホルダ側に突出する。凹部は、例えば、プローブピンの軸方向において凸部の長さよりも大きい長さを有する。第1バレル保持部は、凸部の頂面に開口することができる。第2バレル保持部は、凹部の底面に開口することができる(第11の構成)。
第11の構成によれば、第1ホルダに設けられた凸部の側面を第2ホルダに設けられた凹部の側面に嵌合させることができる。そのため、第1ホルダと第2ホルダとの位置合わせを容易に行うことができる。また、このような嵌合構造によって第1ホルダと第2ホルダとを直接連結することができるため、第1ホルダに設けられた第1貫通孔と第2ホルダに設けられた第2貫通孔との位置合わせの精度を向上させることができる。
第2ホルダは、さらに、凸部を含んでいてもよい。第1ホルダは、さらに、この凸部と側面同士で嵌合する凹部を含んでいてもよい。凸部は、第2ホルダのうち第1ホルダ側の端部に設けられ、第1ホルダ側に突出する。凹部は、例えば、プローブピンの軸方向において凸部の長さよりも大きい長さを有する。第2バレル保持部は、凸部の頂面に開口することができる。第1バレル保持部は、凹部の底面に開口することができる(第12の構成)。
第12の構成によれば、第2ホルダに設けられた凸部の側面を第1ホルダに設けられた凹部の側面に嵌合させることができる。そのため、第1ホルダと第2ホルダとの位置合わせを容易に行うことができる。また、このような嵌合構造によって第1ホルダと第2ホルダとを直接連結することができるため、第1ホルダに設けられた第1貫通孔と第2ホルダに設けられた第2貫通孔との位置合わせの精度を向上させることができる。
上記プローブ装置は、さらに、中間ホルダを備えることができる。中間ホルダは、第1ホルダと第2ホルダとの間に配置される。中間ホルダは、例えば、複数の第3貫通孔を有する。複数の第3貫通孔は、それぞれ、複数のプローブピンのうち1つ以上のプローブピンを通過させることができる(第13の構成)。
第13の構成では、第1ホルダと第2ホルダとの間に中間ホルダが設けられている。この場合、第1ホルダ及び第2ホルダ内にプローブピンを容易に組み込むことができる。例えば、第1ホルダ及び第2ホルダの一方に中間ホルダを重ねた後、これらに複数のプローブピンを挿し込むことにより、第1ホルダ及び第2ホルダの一方に加えて中間ホルダで各プローブピンを支持することができる。これにより、各プローブピンの揺動を抑制することができる。よって、第1ホルダ及び第2ホルダの他方をプローブピンに被せる際、当該ホルダとプローブピンとの位置ずれが生じにくくなる。
第1ホルダと第2ホルダとの間において、複数の中間ホルダがプローブピンの軸方向に配列されていてもよい(第14の構成)。
第14の構成において、第1ホルダと第2ホルダとの間には、複数の中間ホルダが設けられている。これらの中間ホルダにより、第1ホルダ及び第2ホルダ内にプローブピンを組み込む際、例えば比較的長いプローブピンであっても安定して支持することができる。そのため、第1ホルダ及び第2ホルダの各貫通孔を延ばす必要がなく、貫通孔における歪みを防止又は軽減することができる。また、例えばプローブピン間のピッチが狭い場合に、第1ホルダ及び第2ホルダの貫通孔をより短くすることができる。すなわち、第1ホルダ及び第2ホルダ内にプローブピンを組み込む際、複数の中間ホルダで各プローブピンを支持することができるため、第1ホルダ及び第2ホルダの貫通孔をより短くして、貫通孔における歪みを防止又は軽減することができる。
上記プローブ装置は、さらに、第1中間ホルダと、第2中間ホルダとを備えることができる。第1中間ホルダは、例えば、第1ホルダと第2ホルダとの間に配置され、第4貫通孔を有する。第2中間ホルダは、例えば、第1ホルダと第2ホルダとの間に配置され、プローブピンの軸方向において第1中間ホルダと隣接する。第2中間ホルダは、第5貫通孔を有することができる。第5貫通孔は、複数のプローブピンのうち1つ以上のプローブピンを第4貫通孔と共通して通過させることができる。この場合において、第5貫通孔の中心軸は、第4貫通孔の中心軸からプローブピンの配列方向にずれていてもよい(第15の構成)。
第15の構成においても、第1ホルダと第2ホルダとの間には、複数の中間ホルダが設けられている。そのため、例えばプローブピンが比較的長い場合であっても、第1ホルダ及び第2ホルダの各貫通孔を延ばす必要がない。また、例えばプローブピン間のピッチが狭い場合に、第1ホルダ及び第2ホルダの貫通孔をより短くすることができる。よって、第1ホルダ及び第2ホルダの貫通孔における歪みを防止又は軽減することができる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。各図において同一又は相当の構成については同一符号を付し、同じ説明を繰り返さない。
<第1実施形態>
[プローブ装置の構成]
図1は、第1実施形態に係るプローブ装置100の正面図である。本実施形態では、説明の便宜上、図1の紙面における上下方向をプローブ装置100の上下方向と定義し、図1の紙面における水平方向をプローブ装置100の水平方向と定義する。
図1を参照して、プローブ装置100は、電子部品の電気的特性を検査するために使用される。電子部品は、例えば、多極コネクタが実装された基板である。プローブ装置100により、例えば、多極コネクタを介し、基板上に形成された回路の特性を測定することができる。
プローブ装置100は、少なくとも1つの同軸コネクタ10と、少なくとも1本の同軸ケーブル20と、ハウジング30と、外部プランジャ40と、フランジ50と、圧縮コイルばね60とを備える。
図1に例示されるプローブ装置100には、複数の同軸コネクタ10及び複数の同軸ケーブル20が設けられている。同軸コネクタ10の各々は、例えば、回路特性を測定するための測定器(図示略)に対し、同軸ケーブル20を電気的に接続する。同軸ケーブル20の各々は、対応する同軸コネクタ10からハウジング30へと延びている。
ハウジング30は、圧縮コイルばね60の内側に配置される。ハウジング30は、圧縮コイルばね60により、フランジ50に対して弾性的に支持される。フランジ50は、電子部品の電気的特性の検査を行う際、プローブ装置100を所定の設備に取り付けるために用いられる。外部プランジャ40は、ハウジング30の下端部に取り付けられている。
ハウジング30、外部プランジャ40、及びフランジ50は、導電性を有する。すなわち、ハウジング30、外部プランジャ40、及びフランジ50は、導体で構成されている。ハウジング30、外部プランジャ40、及びフランジ50の材質は、例えば金属とすることができる。特に限定されるものではないが、ハウジング30、外部プランジャ40、及びフランジ50の材質は、例えばステンレス鋼である。圧縮コイルばね60の材質も、例えば金属とすることができる。圧縮コイルばね60の材質は、例えばベリリウム銅である。
図2は、プローブ装置100の一部の縦断面図である。図2では、プローブ装置100のうち、ハウジング30、外部プランジャ40、フランジ50、及び圧縮コイルばね60を含む部分を上下方向に沿った平面で切断したときの断面を示す。
図2を参照して、ハウジング30は、例えば概略円筒状を有する。ハウジング30内には、同軸ケーブル20が挿入されている。ハウジング30の上端部31は、ハウジング30の他の部分と比較して径方向外側に突出している。
外部プランジャ40は、本体部41と、先端部42とを含む。本体部41及び先端部42は、それぞれ、有底筒状を有する。本体部41には、ハウジング30の下端部が上方から挿入されている。外部プランジャ40は、例えば、本体部41にハウジング30の下端部が圧入されることにより、ハウジング30に固定される。本体部41内には、基板70が収容されている。
先端部42は、本体部41と連通している。先端部42は、本体部41の底面から下方に突出する。先端部42内には、複数のプローブピン80が配置されている。各プローブピン80は、本体部41内の基板70を介し、同軸ケーブル20と電気的に接続されている。基板70は、例えば、プリント配線基板である。基板70は、1本の同軸ケーブル20に対して1つ以上のプローブピン80を電気的に接続するための配線を有している。
フランジ50は、ハウジング30及び外部プランジャ40を支持するための支持孔51を有する。支持孔51は、フランジ50を上下方向に貫通している。支持孔51は、例えば、実質的に円形状の横断面を有する。支持孔51は、大径部511と、小径部512とを含んでいる。小径部512は、大径部511の下方に配置される。小径部512の直径は、大径部511の直径よりも小さい。そのため、支持孔51の壁面のうち、大径部511と小径部512との境界部分には段差面513が形成されている。
フランジ50の支持孔51内には、ハウジング30の一部が配置されている。ハウジング30の上端部31は、大径部511内に配置され、段差面513上に載置される。これにより、ハウジング30が外部プランジャ40とともにフランジ50に支持される。ハウジング30及び外部プランジャ40の下方への移動は、段差面513によって規制される。一方、ハウジング30及び外部プランジャ40の上方への移動は許容されている。
ハウジング30の上端部31が段差面513上に載置された状態では、ハウジング30及び外部プランジャ40の水平方向への移動は、大径部511の壁面によって規制される。ただし、ハウジング30及び外部プランジャ40が上方へ移動した場合、これらの水平方向への移動が許容される。すなわち、大径部511の壁面の一部には、傾斜面514が設けられている。傾斜面514は、大径部511の直径を上方に向かうにつれて拡大させる。そのため、ハウジング30及び外部プランジャ40は、上方に移動すると水平方向にも若干移動できるようになる。
図3は、図2に示すプローブ装置100の縦断面の一部を拡大した図である。図3では、外部プランジャ40の先端部42及びその近傍を拡大して示す。図3に示すように、プローブ装置100は、複数のプローブピン80と、ホルダ91,92とを先端部42内に備えている。
複数のプローブピン80は、外部プランジャ40の先端部42内において上下方向に延びている。プローブピン80は、互いに並行となるように配置されている。プローブピン80は、導電性を有する。すなわち、プローブピン80は、導体で構成されている。プローブピン80の材質は、例えば金属とすることができる。特に限定されるものではないが、プローブピン80の材質は、例えばベリリウム銅である。プローブピン80の下端部は、例えば、多極コネクタの端子に接触して、測定対象の回路を同軸ケーブル20(図2)に対して電気的に接続する。プローブピン80は、例えば、多極コネクタの複数の端子に対応してプローブ装置100に設けられている。
プローブピン80は、それぞれ、バレル81と、プランジャ821,822とを含む。バレル81は、例えば、実質的に円筒状を有する。一方のプランジャ821は、バレル81の一端部(下端部)に設けられている。プランジャ821のうち、一部はバレル81内に収容され、その他の部分はバレル81から下方に露出している。他方のプランジャ822は、バレル81の他端部(上端部)に設けられている。プランジャ822のうち、一部はバレル81内に収容され、その他の部分はバレル81から上方に露出している。
下側のプランジャ821は、バレル81に対して進退可能に構成されている。例えば、プランジャ821の先端が多極コネクタの端子に接触したとき、プランジャ821はバレル81内へと押し込まれる。プランジャ821の先端が多極コネクタの端子から離れると、プランジャ821は、例えばバレル81内に収容されている圧縮コイルばね(図示略)の付勢力により、バレル81の外側に突出する。
上側のプランジャ822は、バレル81に対して移動しないよう、バレル81に固定されていてもよい。プランジャ822は、下側のプランジャ821と同様、バレル81に対して進退可能に構成されていてもよい。
プランジャ821,822は、バレル81を介して電気的に接続されている。そのため、例えば、プランジャ821,822がそれぞれバレル81内の圧縮コイルばねと直接接続されていたとしても、圧縮コイルばねによるプランジャ821,822の特性変化が抑えられる。なお、プランジャ821,822の各々は、絶縁部材等の別の部材を介し、圧縮コイルばねと間接的に接続されていてもよい。
ホルダ91,92は、複数のプローブピン80を保持する部材である。ホルダ91,92は、それぞれ絶縁性を有する。すなわち、ホルダ91,92は、それぞれ絶縁部材である。ホルダ91,92の材質は、例えば樹脂とすることができる。ホルダ91は、ホルダ92の下方に配置されている。以下、ホルダ91を下ホルダ91と称し、ホルダ92を上ホルダ92と称する。
下ホルダ91は、凹部911を含む。凹部911は、下ホルダ91の上端面から下方に向かって凹の形状を有するように、下ホルダ91に形成されている。上ホルダ92は、下ホルダ91の凹部911に対応して、凸部921を含んでいる。凸部921は、上ホルダ92のうち下ホルダ91側の端部(下端部)に設けられている。凸部921は、上ホルダ92の他の部分よりも下ホルダ91側に突出している。凸部921は、下ホルダ91の凹部911に挿入される。凸部921は、凹部911と側面同士で嵌合する。すなわち、凸部921の側面と凹部911の側面とが嵌まり合って密着する。凸部921と凹部911との側面嵌合により、上ホルダ92が下ホルダ91と直接連結される。
プローブピン80の軸方向(上下方向)において、下ホルダ91に設けられた凹部911の長さL1は、上ホルダ92に設けられた凸部921の長さL2よりも大きい。そのため、凸部921の頂面921aと凹部911の底面911aとの間には、空洞93が形成されている。すなわち、凸部921の頂面921aは、凹部911の底面911aからプローブピン80の軸方向(上下方向)に離隔している。上下方向における空洞93の長さは、例えば、0.2mm以上である。上下方向におけるバレル81の長さに対する空洞93の長さの比率は、例えば、5.0%以上とすることができる。
下ホルダ91は、複数の貫通孔912を有する。これらの貫通孔912は、互いに並行に配置され、下ホルダ91を上下方向に貫通する。貫通孔912には、それぞれ、複数のプローブピン80のうちの1つが挿入されている。貫通孔912の各々は、バレル保持部912aと、プランジャ保持部912bとを含む。
バレル保持部912aは、上下方向に延び、下ホルダ91のうち上ホルダ92側の表面に開口する。本実施形態の例において、バレル保持部912aは、下ホルダ91に含まれる凹部911の底面911aに開口している。バレル保持部912aには、バレル81の一端部(下端部)が挿入される。バレル保持部912aは、少なくともバレル81の下端部を収容している。バレル保持部912aは、実質的に円形状の横断面を有する。
プランジャ保持部912bは、バレル保持部912aと同様、実質的に円形状の横断面を有する。プランジャ保持部912bは、バレル保持部912aと実質的に同軸となるように下ホルダ91に形成されている。プランジャ保持部912bは、バレル保持部912aと連通している。プランジャ保持部912bは、バレル保持部912aから下方へと延び、下ホルダ91のうち上ホルダ92と反対側の表面に開口する。すなわち、プランジャ保持部912bは、下ホルダ91の下端面に開口している。プランジャ保持部912bには、下側のプランジャ821が挿入される。プランジャ保持部912bは、プランジャ821の一部を収容する。プランジャ821の先端は、下ホルダ91の下端面よりも下方に突出している。
上ホルダ92は、下ホルダ91の貫通孔912に対応して、複数の貫通孔922を有する。これらの貫通孔922は、互いに並行に配置され、上ホルダ92を上下方向に貫通する。貫通孔922には、それぞれ、複数のプローブピン80のうちの1つが挿入されている。貫通孔922の各々は、バレル保持部922aと、プランジャ保持部922bとを含む。
バレル保持部922aは、上下方向に延び、上ホルダ92のうち下ホルダ91側の表面に開口する。本実施形態の例において、バレル保持部922aは、上ホルダ92に含まれる凸部921の頂面921aに開口している。この頂面921aが下ホルダ91から上下方向に離隔しているため、バレル保持部922aと、下ホルダ91におけるバレル保持部912aとの間には間隔が生じている。バレル保持部922aとバレル保持部912aとのプローブピン80の軸方向(上下方向)における間隔は、例えば、0.2mm以上である。
バレル保持部922aには、バレル81の他端部(上端部)が挿入される。バレル保持部922aは、少なくともバレル81の上端部を収容する。バレル保持部922aは、実質的に円形状の横断面を有する。
プランジャ保持部922bは、バレル保持部922aと同様、実質的に円形状の横断面を有する。プランジャ保持部922bは、バレル保持部922aと実質的に同軸となるように上ホルダ92に形成されている。プランジャ保持部922bは、バレル保持部922aと連通している。プランジャ保持部922bは、バレル保持部922aから上方へと延び、上ホルダ92のうち下ホルダ91と反対側の表面に開口する。すなわち、プランジャ保持部922bは、上ホルダ92の上端面に開口している。プランジャ保持部922bには、上側のプランジャ822が挿入される。プランジャ保持部922bは、プランジャ822の一部を収容する。プランジャ822の先端は、上ホルダ92の上端面よりも上方に突出している。
図4は、図3に示すプローブ装置100の縦断面の一部を拡大した図である。図4では、下ホルダ91を拡大して示す。図4を参照して、下ホルダ91において、バレル保持部912a及びプランジャ保持部912bは、それぞれ、直径Db1及び直径Dp1を有する。バレル保持部912aの直径Db1は、プランジャ保持部912bの直径Dp1よりも大きい。バレル保持部912aの直径Db1とは、例えば、バレル保持部912aの最大径をいう。同様に、プランジャ保持部912bの直径Dp1とは、例えば、プランジャ保持部912bの最大径をいう。
バレル保持部912aの直径Db1及びプランジャ保持部912bの直径Dp1は、以下の式(1)を満たすように設定されることが好ましい。
b1-db1<Dp1-dp1・・・(1)
式(1)において、db1は、例えば、バレル81のうちバレル保持部912a内に配置されている部分の最大径であり、dp1は、例えば、下側のプランジャ821のうちプランジャ保持部912b内に配置されている部分の最大径である。直径db1は、直径dp1よりも大きい。
式(1)を満足することにより、バレル保持部912aの壁面とバレル81との間の隙間Gb1の方がプランジャ保持部912bの壁面とプランジャ821との間の隙間Gp1よりも小さくなる。
本実施形態の例において、バレル保持部912a及びプランジャ保持部912bは、実質的に円形状の横断面を有する。ただし、バレル保持部912a及びプランジャ保持部912bの横断面形状は、円形状でなくてもよい。この場合、式(1)におけるDb1及びDp1は、それぞれ、水平方向におけるバレル保持部912a及びプランジャ保持部912bの最大長さとなる。同様に、バレル81及びプランジャ821の横断面形状が円形状でない場合、db1は、バレル81のうちバレル保持部912a内に配置されている部分の水平方向における最大長さとなり、dp1は、プランジャ821のうちプランジャ保持部912b内に配置されている部分の水平方向における最大長さとなる。
バレル保持部912aは、プローブピン80の軸方向(上下方向)において長さLb1を有する。バレル保持部912aの長さLb1は、例えば、上下方向におけるバレル81の長さの1/2よりも小さい。バレル保持部912aのアスペクト比:Lb1/Db1は、10.0以下であることが好ましい。
図5は、図3に示すプローブ装置100の縦断面の一部を拡大した図である。図5では、上ホルダ92を拡大して示す。図5を参照して、上ホルダ92において、バレル保持部922a及びプランジャ保持部922bは、それぞれ、直径Db2及び直径Dp2を有する。バレル保持部922aの直径Db2は、プランジャ保持部922bの直径Dp2よりも大きい。バレル保持部922aの直径Db2とは、例えば、バレル保持部922aの最大径をいう。同様に、プランジャ保持部922bの直径Dp2とは、例えば、プランジャ保持部922bの最大径をいう。
バレル保持部922aの直径Db2及びプランジャ保持部922bの直径Dp2は、以下の式(2)を満たすように設定されることが好ましい。
b2-db2<Dp2-dp2・・・(2)
式(2)において、db2は、例えば、バレル81のうちバレル保持部922a内に配置されている部分の最大径であり、dp2は、例えば、上側のプランジャ822のうちプランジャ保持部922b内に配置されている部分の最大径である。直径db2は、直径dp2よりも大きい。
式(2)を満足することにより、バレル保持部922aの壁面とバレル81との間の隙間Gb2の方がプランジャ保持部922bの壁面とプランジャ822との間の隙間Gp2よりも小さくなる。上ホルダ92におけるバレル保持部922aの壁面とバレル81との間の隙間Gb2の大きさは、下ホルダ91におけるバレル保持部912aの壁面とバレル81との間の隙間Gb1(図4)の大きさと実質的に同一とすることができる。上ホルダ92におけるプランジャ保持部922bの壁面とプランジャ822との間の隙間Gp2の大きさは、例えば、下ホルダ91におけるプランジャ保持部912bの壁面とプランジャ821との間の隙間Gp1(図4)の大きさと実質的に等しい。バレル保持部912a,922aの壁面とバレル81との間の隙間Gb1,Gb2は、プランジャ保持部912b,922bの壁面とプランジャ821,822との間の隙間Gp1,Gp2の双方よりも小さいことが好ましい。
本実施形態の例において、バレル保持部922a及びプランジャ保持部922bは、実質的に円形状の横断面を有する。ただし、バレル保持部922a及びプランジャ保持部922bの横断面形状は、円形状でなくてもよい。この場合、式(2)におけるDb2及びDp2は、それぞれ、水平方向におけるバレル保持部922a及びプランジャ保持部922bの最大長さとなる。同様に、バレル81及びプランジャ822の横断面形状が円形状でない場合、db2は、バレル81のうちバレル保持部922a内に配置されている部分の水平方向における最大長さとなり、dp2は、プランジャ822のうちプランジャ保持部922b内に配置されている部分の水平方向における最大長さとなる。
バレル保持部922aは、プローブピン80の軸方向(上下方向)において長さLb2を有する。バレル保持部922aの長さLb2は、例えば、上下方向におけるバレル81の長さの1/2よりも小さい。バレル保持部922aのアスペクト比:Lb2/Db2は、10.0以下であることが好ましい。
上ホルダ92におけるバレル保持部922aの長さLb2は、下ホルダ91におけるバレル保持部912aの長さLb1(図4)と異なっていてもよいが、長さLb1と実質的に等しくてもよい。バレル保持部912a,922a長さLb1,Lb2の合計値は、例えば、バレル81の長さの0.9倍以下とすることができる。例えば、バレル保持部912a,922aの長さLb1,Lb2は、それぞれ、2.0mm以下である。
上ホルダ92において隣り合うバレル保持部922a間のピッチ(中心軸間の距離)は、例えば、0.35mm以下とすることができる。上ホルダ92のうち、隣り合うバレル保持部922a間の壁の肉厚は、例えば、0.08mm以下とすることができる。バレル保持部922a間の壁の肉厚は、0.05mm以下であることが好ましい。言い換えると、上ホルダ92に設けられた複数の貫通孔922のうち、隣り合う貫通孔922同士のバレル保持部922aの位置における間隔は、好ましくは0.05mm以下である。
隣り合う貫通孔922同士のプランジャ保持部922bの位置における間隔は、例えば、0.05mm以下とすることができる。ただし、バレル保持部922aの位置における貫通孔922同士の間隔は、プランジャ保持部922bの位置における貫通孔922同士の間隔よりも小さい。これにより、プランジャ822の水平方向の移動を上ホルダ92で規制しやすくなる。なお、ここでいう間隔とは、プローブピン80の軸方向に対して垂直な方向(水平方向)におけるバレル保持部922a間又はプランジャ保持部922b間の間隔であり、互いに隣接するバレル保持部922a間又はプランジャ保持部922b間の最短距離である。
同様に、下ホルダ91において隣り合うバレル保持部912a(図4)間のピッチは、例えば、0.35mm以下とすることができる。下ホルダ91のうち、隣り合うバレル保持部912a間の壁の肉厚は、例えば、0.08mm以下とすることができる。バレル保持部912a間の壁の肉厚は、0.05mm以下であることが好ましい。言い換えると、下ホルダ91に設けられた複数の貫通孔912のうち、隣り合う貫通孔912同士のバレル保持部912aの位置における間隔は、好ましくは0.05mm以下である。
隣り合う貫通孔912同士のプランジャ保持部912bの位置における間隔は、例えば、0.05mm以下とすることができる。ただし、バレル保持部912aの位置における貫通孔912同士の間隔は、プランジャ保持部912bの位置における貫通孔912同士の間隔よりも小さい。これにより、プランジャ821の水平方向の移動を下ホルダ91で規制しやすくなる。なお、ここでいう間隔とは、プローブピン80の軸方向に対して垂直な方向(水平方向)におけるバレル保持部912a間又はプランジャ保持部912b間の間隔であり、互いに隣接するバレル保持部912a間又はプランジャ保持部912b間の最短距離である。
[効果]
本実施形態に係るプローブ装置100では、複数の貫通孔912が下ホルダ91に形成されるとともに、複数の貫通孔922が上ホルダ92に形成されている。これらの貫通孔912,922は、各プローブピン80のプランジャ821,822に加え、各プローブピン80のバレル81を保持することができる。すなわち、貫通孔912,922は、プランジャ821,822をプランジャ保持部912b,922bで保持するだけでなく、バレル81のうち少なくとも両端部をバレル保持部912a,922aで保持することができる。これにより、各プローブピン80の水平方向の移動を抑制することができる。
本実施形態において、バレル保持部912a及びプランジャ保持部912bは、単一の下ホルダ91に形成されている。この場合、バレル保持部912aとプランジャ保持部912bとの位置合わせを行う必要はない。そのため、バレル保持部912aとプランジャ保持部912bとの位置ずれは生じず、当該位置ずれに起因してプランジャ821がプランジャ保持部912bの壁面に接触することもない。よって、プランジャ821をバレル81に対して円滑に進退させることができる。
同様に、バレル保持部922a及びプランジャ保持部922bは、単一の上ホルダ92に形成されている。この場合、バレル保持部922aとプランジャ保持部922bとの位置合わせを行う必要はない。そのため、バレル保持部922aとプランジャ保持部922bとの位置ずれは生じず、当該位置ずれに起因してプランジャ822がプランジャ保持部922bの壁面に接触することもない。よって、プランジャ822がバレル81に対して進退可能に構成されている場合、プランジャ822の円滑な進退を確保することができる。
本実施形態に係るプローブ装置100において、上下方向に並ぶホルダ91,92は別体の部材である。すなわち、プローブピン80を保持するためのホルダが下ホルダ91と上ホルダ92とに分割されている。そのため、ホルダ91,92においてプローブピン80を通す貫通孔912,922の長さ、特にバレル保持部912a,922aの長さLb1,Lb2は、それぞれ、バレル81を上端部から下端部まで単一のホルダで覆う場合と比較して小さくなる。さらに、上ホルダ92においてバレル保持部922aが開口する表面921aは、下ホルダ91においてバレル保持部912aが開口する表面911aから離隔し、表面911aとの間に空洞93を形成している。これにより、バレル保持部912aの長さLb1及びバレル保持部922aの長さLb2の少なくとも一方をより小さくすることができる。よって、ホルダ91,92に貫通孔912,922を形成するとき、貫通孔912,922における歪み、特にバレル保持部912a,922aにおける歪みの発生を防止又は軽減することができる。
本実施形態において、下ホルダ91の貫通孔912は、バレル保持部912aの壁面とバレル81との間の隙間Gb1の方がプランジャ保持部912bの壁面とプランジャ821との間の隙間Gp1よりも小さくなるように構成されることが好ましい。これにより、各プローブピン80が水平方向に移動したとき、プランジャ821がプランジャ保持部912bの壁面に接触する前に、バレル保持部912aの壁面にバレル81を接触させてプローブピン80の移動を規制することができる。そのため、プランジャ821の進退が下ホルダ91との干渉によって阻害されるのを抑制することができる。よって、プランジャ821の円滑な進退を確保することができる。
本実施形態において、上ホルダ92の貫通孔922は、バレル保持部922aの壁面とバレル81との間の隙間Gb2の方がプランジャ保持部922bの壁面とプランジャ822との間の隙間Gp2よりも小さくなるように構成されることが好ましい。これにより、各プローブピン80が水平方向に移動したとき、プランジャ822がプランジャ保持部922bの壁面に接触する前に、バレル保持部922aの壁面にバレル81を接触させてプローブピン80の移動を規制することができる。そのため、プランジャ822がバレル81に対して進退可能に構成されている場合、プランジャ822の進退が上ホルダ92との干渉によって阻害されるのを抑制することができ、プランジャ822の円滑な進退を確保することができる。
本実施形態に係るプローブ装置100では、バレル保持部912a,922aの長さLb1,Lb2をそれぞれバレル81の長さの1/2よりも小さくすることができる。この場合において、バレル保持部912aの長さLb1は、バレル保持部922aの長さLb2と等しくてもよい。これにより、バレル保持部912a,922aがともに短くなる。そのため、ホルダ91,92に貫通孔912,922を形成するとき、バレル保持部912a,922aの双方において歪みの発生を防止又は軽減することができる。
本実施形態に係るプローブ装置100において、下ホルダ91に設けられた凹部911は、上ホルダ92に設けられた凸部921と側面同士で嵌合する。これにより、下ホルダ91と上ホルダ92との位置合わせを容易に行うことができる。そのため、ホルダ91,92の組立性を向上させることができる。また、このような嵌合構造によってホルダ91,92が直接連結されるため、下ホルダ91に設けられた貫通孔912と上ホルダ92に設けられた貫通孔922との位置合わせの精度を向上させることができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係るプローブ装置100Aの一部の縦断面図である。プローブ装置100Aは、中間ホルダ94をさらに備える点で第1実施形態に係るプローブ装置100と異なる。
図6に示すように、中間ホルダ94は、下ホルダ91と上ホルダ92との間に配置されている。より詳細には、第1実施形態においてホルダ91,92間に形成されていた空洞93(図3)を埋めるように、中間ホルダ94が配置されている。中間ホルダ94は、複数の貫通孔941を有している。貫通孔941は、それぞれ、複数のプローブピン80のうちの1つを通過させる。
複数の貫通孔941は、それぞれ、中間ホルダ94を上下方向に貫通する。これらの貫通孔941は、下ホルダ91の貫通孔912及び上ホルダ92の貫通孔922に対応して設けられている。各貫通孔941内には、下ホルダ91の貫通孔912と上ホルダ92の貫通孔922とにわたって延びるプローブピン80のうち、バレル81の一部が収容されている。
例えば、ホルダ91,92,94内に複数のプローブピン80を組み込む際には、まず、下ホルダ91に中間ホルダ94を重ねて貫通孔912,941にプローブピン80を挿し込むことができる。これにより、下ホルダ91及び中間ホルダ94によって各プローブピン80が安定して支持されるため、各プローブピン80が揺動しにくくなる。よって、下ホルダ91及び中間ホルダ94内のプローブピン80に対して上ホルダ92を被せる際、プローブピン80と上ホルダ92との位置ずれが生じにくくなる。その結果、ホルダ91,92内へのプローブピン80の組込みを容易に行うことができる。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態に係るプローブ装置の一部の縦断面図である。図7では、本実施形態に係るプローブ装置のホルダ部分のみを分解した状態で示す。本実施形態に係るプローブ装置は、下ホルダ91と上ホルダ92との間に複数の中間ホルダ95が設けられている点で上記各実施形態に係るプローブ装置100,100Aと異なる。図7に示す例では、下ホルダ91と上ホルダ92との間に2つの中間ホルダ95が設けられている。しかしながら、下ホルダ91と上ホルダ92との間には、3つ以上の中間ホルダ95が設けられていてもよい。
複数の中間ホルダ95は、下ホルダ91と上ホルダ92との間において、プローブピン80の軸方向(上下方向)に配列されている。中間ホルダ95の各々は、凸部951と、凹部952とを含む。凸部951は、各中間ホルダ95の下端部に設けられる。凸部951は、各中間ホルダ95において他の部分よりも下方に突出している。凹部952は、各中間ホルダ95において、当該中間ホルダ95の上端面から下方に向かって凹の形状を有するように形成されている。
中間ホルダ95の凸部951及び凹部952は、それぞれ、隣接するホルダの凹部及び凸部と嵌合する。すなわち、各中間ホルダ95の凸部951は、他の中間ホルダ95の凹部952又は下ホルダ91の凹部911と嵌合する。各中間ホルダ95の凹部952は、他の中間ホルダ95の凸部951又は上ホルダ92の凸部921と嵌合する。下ホルダ91及び上ホルダ92は、中間ホルダ95を介して連結されている。
中間ホルダ95の各々は、複数の貫通孔953を有している。複数の貫通孔953は、それぞれ、中間ホルダ95を上下方向に貫通する。これらの貫通孔953は、下ホルダ91の貫通孔912及び上ホルダ92の貫通孔922に対応して設けられている。貫通孔953は、それぞれ、複数のプローブピン80のうちの1つを通過させる。各貫通孔953内には、下ホルダ91の貫通孔912と上ホルダ92の貫通孔922とにわたって延びるプローブピン80のうち、バレル81の一部が収容される。
本実施形態においても、上記各実施形態と同様に、上ホルダ92において貫通孔922のバレル保持部912aが開口する表面921aと、下ホルダ91において貫通孔912のバレル保持部922aが開口する表面911aとがプローブピン80の軸方向(上下方向)に離隔して配置される。そのため、貫通孔912,922の長さ、特にバレル保持部912a,922aが短くなる。よって、ホルダ91,92に貫通孔912,922を形成するとき、貫通孔912,922の歪み、特にバレル保持部912a,922aにおける歪みの発生を防止又は軽減することができる。
本実施形態において、下ホルダ91と上ホルダ92との間には、複数の中間ホルダ95が設けられている。これらの中間ホルダ95により、プローブピン80をホルダ91,92内に組み込む際により安定して支持することができる。そのため、プローブピン80が比較的長い場合であっても、ホルダ91,92の貫通孔912,922を延ばす必要がない。よって、ホルダ91,92に貫通孔912,922を形成するとき、貫通孔912,922に歪みが発生するのを抑制することができる。
また、プローブピン80をホルダ91,92内に組み込む際にプローブピン80を複数の中間ホルダ95で安定して支持することができるため、ホルダ91,92における貫通孔912,922をより短くすることができる。これにより、プローブピン80間のピッチが比較的狭い場合であっても、ホルダ91,92に貫通孔912,922を形成するとき、貫通孔912,922に歪みが発生するのを抑制することができる。
以上、本開示に係る実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記第1実施形態では、下ホルダ91に設けられた凹部911と上ホルダ92に設けられた凸部921とが嵌合することにより、ホルダ91,92が連結されている。しかしながら、第1実施形態とは逆の凹凸嵌合によってホルダ91,92を連結することもできる。すなわち、図8に示すように、下ホルダ91が凸部913を含み、上ホルダ92が凹部923を含んでいてもよい。
図8に示す例において、凸部913は、下ホルダ91のうち上ホルダ92側の端部(上端部)に設けられ、上ホルダ92側に突出する。凹部923は、上ホルダ92の下端面から上方に向かって凹の形状を有するように、上ホルダ92に形成されている。上ホルダ92の凹部923は、下ホルダ91の凸部913を受け入れて凸部913と側面同士で嵌合する。そのため、下ホルダ91と上ホルダ92との位置合わせを容易に行うことができる。さらに、ホルダ91,92が嵌合構造によって直接連結されるため、下ホルダ91に設けられた貫通孔912と上ホルダ92に設けられた貫通孔922との位置合わせの精度を向上させることができる。
また、図8に示す例において、下ホルダ91側の凸部913の頂面913aには、貫通孔912のうちバレル保持部912aが開口する。一方、上ホルダ92側の凹部923の底面923aには、貫通孔922のうちバレル保持部922aが開口する。プローブピン80の軸方向(上下方向)における凹部923の長さは、上下方向における凸部913の長さよりも大きい。そのため、凹部923の底面923aは、凸部913の頂面913aから上下方向に離隔している。これにより、バレル保持部912a,922aの長さが短くなる。よって、図8に示す構成であっても、上記各実施形態と同様に、貫通孔912,922の歪み、特にバレル保持部912a,922aにおける歪みの発生を防止又は軽減することができる。
ホルダ91,92は、凹凸嵌合以外の方法でホルダ91,92が連結されていてもよい。例えば、図9に示すように、下ホルダ91の上端面と上ホルダ92の下端面とを接着剤等で接合することにより、ホルダ91,92を連結することができる。図9に示す例では、ホルダ91,92がともに凹部911,923を有しているが、ホルダ91,92の一方にのみ凹部を形成することもできる。
上記第2及び第3実施形態においても、これらの実施形態とは逆の凹凸嵌合、あるいは凹凸嵌合以外の方法でホルダ91,92,94,95を連結することができる。
例えば、上記第3実施形態において、各中間ホルダ95に設けられた複数の貫通孔953は、それぞれ、プローブピン80を1つずつ通過させる。しかしながら、図10及び図11に示すように、各中間ホルダには2つ以上のプローブピンを通過させる貫通孔が存在してもよい。すなわち、中間ホルダにおける貫通孔の数は、下ホルダ91における貫通孔912の数及び上ホルダ92における貫通孔922の数とそれぞれ一致していなくてもよい。
図10に示す例において、下ホルダ91と上ホルダ92との間には、プローブピン801~805の軸方向(上下方向)において隣接する中間ホルダ96,97が配置されている。下ホルダ91側の中間ホルダ96は、当該中間ホルダ96を上下方向に貫通する貫通孔961a,961b,961cを有する。上ホルダ92側の中間ホルダ97は、当該中間ホルダ97を上下方向に貫通する貫通孔971a,971b,971cを有する。上ホルダ92側の中間ホルダ97における貫通孔間の壁は、下ホルダ91側の中間ホルダ96における貫通孔間の壁と互い違いになるように配置されている。
下ホルダ91側の中間ホルダ96において、貫通孔961aは、図10の紙面において左右方向に並ぶプローブピン801~805のうち、左から2つのプローブピン801,802を通過させる。貫通孔961bは、プローブピン802の右側に配置された2つのプローブピン803,804を通過させる。貫通孔961cは、右端のプローブピン805を通過させる。
上ホルダ92側の中間ホルダ97において、貫通孔971aは、中間ホルダ96の貫通孔961aと共通して左端のプローブピン801を通過させる。ただし、貫通孔971aは、貫通孔961aが通過させるプローブピン802を通過させない。貫通孔971aの中心軸は、貫通孔961aの中心軸からプローブピン801~805の配列方向(水平方向)にずれている。
中間ホルダ97において、貫通孔971bは、中間ホルダ96の貫通孔961aと共通してプローブピン801の右側に配置されたプローブピン802を通過させる。また、貫通孔971bは、中間ホルダ96の貫通孔961bと共通してさらに右側のプローブピン803を通過させる。この貫通孔971bの中心軸は、貫通孔961a,961bの各中心軸からプローブピン801~805の配列方向(水平方向)にずれている。
中間ホルダ97において、貫通孔971cは、中間ホルダ96の貫通孔961bと共通してプローブピン803の右側に配置されたプローブピン804を通過させる。また、貫通孔971cは、中間ホルダ96の貫通孔961cと共通して右端のプローブピン805を通過させる。この貫通孔971cの中心軸は、貫通孔961b,961cの各中心軸からプローブピン801~805の配列方向(水平方向)にずれている。
図10に示す例では、中間ホルダ97に設けられた全ての貫通孔971a,971b,971cの中心軸が中間ホルダ96に設けられた貫通孔961a,961b,961の中心軸のいずれとも一致していない。しかしながら、中間ホルダ97には、その中心軸が中間ホルダ96の貫通孔のいずれかと一致する貫通孔が存在してもよい。
図11に示す例において、各中間ホルダ98には単一の貫通孔981が形成されている。貫通孔981は、複数のプローブピン801~805の全てを通過させる。この場合、凸部921の頂面921aと凹部911の底面911aとの間には、上記第1実施形態と同様に空洞が形成されることになる。
上記第2実施形態においても、中間ホルダ94に設けられた複数の貫通孔941は、それぞれ、プローブピン80を1つずつ通過させる。しかしながら、図10及び図11に示す例と同様に、中間ホルダ94には、2つ以上のプローブピン80を通過させる貫通孔941が存在してもよい。すなわち、中間ホルダ94における貫通孔941の数は、下ホルダ91における貫通孔912の数及び上ホルダ92における貫通孔922の数とそれぞれ一致していなくてもよい。
上記各実施形態において、各プローブピン80は、2つのプランジャ821,822を含んでいる。しかしながら、各プローブピン80には、プランジャ821,822のうち一方のみを設けることもできる。
100,100A:プローブ装置
80,801,802,803,804,805:プローブピン
81:バレル
821,822:プランジャ
91,92:ホルダ
911:凹部
911a:底面
921:凸部
921a:頂面
912,922:貫通孔
912a,922a:バレル保持部
912b,922b:プランジャ保持部
93:空洞
94,95,96,97:中間ホルダ
941,953,961a,961b,961c,971a,971b,971c:貫通孔

Claims (15)

  1. 電子部品の電気的特性を検査するためのプローブ装置であって、
    バレルと、前記バレルの一端部に設けられた第1プランジャと、をそれぞれ含む複数のプローブピンと、
    互いに並行に配置されるとともにそれぞれ前記複数のプローブピンのうちの1つが挿入される複数の第1貫通孔、を有する第1ホルダと、
    互いに並行に配置されるとともにそれぞれ前記複数のプローブピンのうちの1つが挿入される複数の第2貫通孔、を有し、前記第1ホルダと連結される第2ホルダと、
    を備え、
    前記第1貫通孔の各々は、
    前記第1ホルダの前記第2ホルダ側の表面に開口し、前記バレルの前記一端部が挿入される第1バレル保持部と、
    前記第1バレル保持部と連通するとともに前記第1ホルダの前記第2ホルダと反対側の表面に開口し、前記第1プランジャが挿入される第1プランジャ保持部と、
    を含み、
    前記第2貫通孔の各々は、
    前記第2ホルダの前記第1ホルダ側の表面に開口し、前記バレルの他端部が挿入される第2バレル保持部、
    を含み、
    前記第2ホルダにおいて前記第2バレル保持部が開口する前記表面は、前記第1ホルダにおいて前記第1バレル保持部が開口する前記表面から前記プローブピンの軸方向に離隔している、プローブ装置。
  2. 請求項1に記載のプローブ装置であって、
    前記複数の第1貫通孔のうち隣り合う第1貫通孔同士の前記軸方向に対して垂直な方向における間隔であって、前記第1バレル保持部の位置における間隔は、0.05mm以下である、プローブ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のプローブ装置であって、
    前記複数の第1貫通孔のうち隣り合う第1貫通孔同士の前記軸方向に対して垂直な方向における間隔であって、前記第1プランジャ保持部の位置における間隔は、0.05mm以下である、プローブ装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のプローブ装置であって、
    前記第1バレル保持部の壁面と前記バレルとの間の隙間は、前記第1プランジャ保持部の壁面と前記第1プランジャとの間の隙間よりも小さい、プローブ装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のプローブ装置であって、
    前記プローブピンの各々は、さらに、前記バレルの前記他端部に設けられた第2プランジャを含み、
    前記第2貫通孔の各々は、さらに、前記第2バレル保持部と連通するとともに前記第2ホルダの前記第1ホルダと反対側の表面に開口し、前記第2プランジャが挿入される第2プランジャ保持部を含む、プローブ装置。
  6. 請求項5に記載のプローブ装置であって、
    前記第2バレル保持部の壁面と前記バレルとの間の隙間は、前記第2プランジャ保持部の壁面と前記第2プランジャとの間の隙間よりも小さい、プローブ装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のプローブ装置であって、
    前記軸方向における前記第1バレル保持部の長さ及び前記第2バレル保持部の長さは、それぞれ、前記軸方向における前記バレルの長さの1/2よりも小さい、プローブ装置。
  8. 請求項7に記載のプローブ装置であって、
    前記軸方向における前記第1バレル保持部の長さは、前記軸方向における前記第2バレル保持部の長さと等しい、プローブ装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のプローブ装置であって、
    前記第1ホルダにおいて前記第1バレル保持部が開口する前記表面と、前記第2ホルダにおいて前記第2バレル保持部が開口する前記表面との間に、空洞が形成されている、プローブ装置。
  10. 請求項9に記載のプローブ装置であって、
    前記軸方向における前記空洞の長さは、0.2mm以上である、プローブ装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のプローブ装置であって、
    前記第1ホルダは、さらに、当該第1ホルダのうち前記第2ホルダ側の端部に設けられ、前記第2ホルダ側に突出する凸部を含み、
    前記第2ホルダは、さらに、前記軸方向において前記凸部の長さよりも大きい長さを有し、前記凸部と側面同士で嵌合する凹部を含み、
    前記第1バレル保持部は、前記凸部の頂面に開口し、
    前記第2バレル保持部は、前記凹部の底面に開口する、プローブ装置。
  12. 請求項1から10のいずれか1項に記載のプローブ装置であって、
    前記第2ホルダは、さらに、当該第2ホルダのうち前記第1ホルダ側の端部に設けられ、前記第1ホルダ側に突出する凸部を含み、
    前記第1ホルダは、さらに、前記軸方向において前記凸部の長さよりも大きい長さを有し、前記凸部と側面同士で嵌合する凹部を含み、
    前記第2バレル保持部は、前記凸部の頂面に開口し、
    前記第1バレル保持部は、前記凹部の底面に開口する、プローブ装置。
  13. 請求項1から8のいずれか1項に記載のプローブ装置であって、さらに、
    前記第1ホルダと前記第2ホルダとの間に配置される中間ホルダ、
    を備え、
    前記中間ホルダは、前記複数のプローブピンのうち1つ以上のプローブピンをそれぞれ通過させる複数の第3貫通孔を有する、プローブ装置。
  14. 請求項13に記載のプローブ装置であって、
    前記第1ホルダと前記第2ホルダとの間において、複数の前記中間ホルダが前記軸方向に配列されている、プローブ装置。
  15. 請求項1から8のいずれか1項に記載のプローブ装置であって、さらに、
    前記第1ホルダと前記第2ホルダとの間に配置され、第4貫通孔を有する第1中間ホルダと、
    前記第1ホルダと前記第2ホルダとの間に配置され、前記軸方向において前記第1中間ホルダと隣接し、前記複数のプローブピンのうち1つ以上のプローブピンを前記第4貫通孔と共通して通過させる第5貫通孔を有する第2中間ホルダと、
    を備え、
    前記第5貫通孔の中心軸は、前記第4貫通孔の中心軸から前記プローブピンの配列方向にずれている、プローブ装置。
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