JP2022115617A - ホイールマウント - Google Patents

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修 長井
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Abstract

Figure 2022115617000001
【課題】研削ホイールの装着作業を簡易化することが可能なホイールマウントを提供する。
【解決手段】スピンドルの先端部に固定され、被加工物を研削する研削ホイールを保持するホイールマウントであって、上面側に第1溝を含み下面側に第2溝を含むディスクと、ディスクの第1溝と噛み合いディスクを回転させるねじと、ディスクの第2溝と噛み合う複数のチャック爪と、を含むスクロールチャックを備え、研削ホイールは、側面を含む環状の基台と、基台の下面側に設けられた研削砥石と、を備え、ねじを回転させると、ディスクが回転して複数のチャック爪がディスクの径方向に沿って移動し、複数のチャック爪が基台の側面に接触して研削ホイールを保持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被加工物を研削する研削ホイールを保持するホイールマウントに関する。
複数のデバイスが形成されたウェーハを分割して個片化することにより、デバイスをそれぞれ備える複数のデバイスチップが製造される。また、複数のデバイスチップを所定の基板上に実装し、実装されたデバイスチップを樹脂でなる封止材(モールド樹脂)で被覆することにより、パッケージ基板が得られる。このパッケージ基板を分割して個片化することにより、パッケージ化された複数のデバイスチップをそれぞれ備える複数のパッケージデバイスが製造される。デバイスチップやパッケージデバイスは、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の様々な電子機器に組み込まれる。
また、近年では、電子機器の小型化に伴い、デバイスチップやパッケージデバイスに薄型化が求められている。そこで、分割前のウェーハやパッケージ基板を研削加工によって薄化する工程が実施されることがある。
ウェーハ、パッケージ基板等の被加工物の研削には、研削装置が用いられる。研削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、被加工物に研削加工を施す研削ユニットとを備える。研削ユニットは、回転軸として機能するスピンドルと、スピンドルの先端部に固定されたホイールマウントとを備えており、ホイールマウントには研削砥石を含む環状の研削ホイールが装着される。チャックテーブルによって被加工物を保持し、チャックテーブル及び研削ホイールを回転させつつ研削砥石を被加工物に接触させることにより、被加工物が研削され、薄化される。
研削ホイールのホイールマウントへの装着は、オペレーターの手作業によって行われる。例えば、ホイールマウント装着用のボルト(ねじ)を、ホイールマウントに形成された貫通孔に挿入して研削ホイールにねじ込むことにより、研削ホイールがホイールマウントに装着される(特許文献1参照)。
特開2003-181767号公報
上記のようにボルトを用いて研削ホイールをホイールマウントに装着する場合、オペレーターは、ホイールマウントに形成された貫通孔と研削ホイールに形成されたボルト孔との位置が一致するように研削ホイールを位置付け、研削ホイールをその位置で保持したまま、ボルトを貫通孔に挿入してボルト孔にねじ込む作業を複数回実施する必要がある。そのため、研削ホイールの装着作業には手間と時間がかかる。
また、研削ホイールの装着中に、ボルトが誤って研削装置の内部に落下してしまうことがある。この場合、落下したボルトを探索して回収しなければならず、研削ホイールの装着作業が停滞してしまう。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、研削ホイールの装着作業を簡易化することが可能なホイールマウントの提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、スピンドルの先端部に固定され、被加工物を研削する研削ホイールを保持するホイールマウントであって、上面側に第1溝を含み下面側に第2溝を含むディスクと、該ディスクの該第1溝と噛み合い該ディスクを回転させるねじと、該ディスクの該第2溝と噛み合う複数のチャック爪と、を含むスクロールチャックを備え、該研削ホイールは、側面を含む環状の基台と、該基台の下面側に設けられた研削砥石と、を備え、該ねじを回転させると、該ディスクが回転して複数の該チャック爪が該ディスクの径方向に沿って移動し、複数の該チャック爪が該基台の該側面に接触して該研削ホイールを保持するホイールマウントが提供される。
なお、好ましくは、該ディスクは、渦巻き状に形成された該第2溝を含む。また、好ましくは、該ディスクは、該ディスクの中心からの距離が徐々に変化するように円弧状に形成された複数の該第2溝を含む。また、好ましくは、該ディスクは、該ディスクの径方向に沿って形成された複数の該第1溝を含み、該ねじは、該ディスクの径方向に沿って配置され該第1溝と噛み合う。
本発明の一態様に係るホイールマウントは、第1溝及び第2溝を含むディスクと、ディスクの第1溝と噛み合いディスクを回転させるねじと、ディスクの第2溝と噛み合う複数のチャック爪と、を含むスクロールチャックを備える。そして、ねじを回転させると、ディスクが回転して複数のチャック爪がディスクの径方向に沿って移動し、複数のチャック爪が基台の側面に接触して研削ホイールを保持する。
上記のホイールマウントを用いると、ボルトを用いて研削ホイールをホイールマウントに固定するような煩雑な作業が不要となる。これにより、研削ホイールの装着作業が簡易化される。
研削装置を示す斜視図である。 図2(A)はホイールマウントを示す底面図であり、図2(B)はホイールマウントのA-A´線における断面を示す断面図であり、図2(C)はホイールマウントのB-B´線における断面を示す断面図である。 基台及びチャック爪の一部を示す断面図である。 図4(A)はディスクの上面側を示す平面図であり、図4(B)はディスクの下面側を示す底面図である。 図5(A)は研削ホイールの上面側を示す斜視図であり、図5(B)は研削ホイールの下面側を示す斜視図である。 ホイールマウント及び研削ホイールを示す斜視図である。 図7(A)はホイールマウントに接触する研削ホイールを示す断面図であり、図7(B)はホイールマウントによって保持された研削ホイールを示す断面図である。 図8(A)は円弧状の溝を含むディスクの下面側を示す底面図であり、図8(B)は円弧状の溝を含むディスク及びチャック爪の一部を示す断面図である。 変形例に係るホイールマウント及び研削ホイールを示す断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。まず、本実施形態に係るホイールマウントが搭載された研削装置の構成例について説明する。図1は、研削装置2を示す斜視図である。なお、図1において、X軸方向(第1水平方向、前後方向)とY軸方向(第2水平方向、左右方向)とは、互いに垂直な方向である。また、Z軸方向(研削送り方向、鉛直方向、上下方向、高さ方向)は、X軸方向及びY軸方向と垂直な方向である。
研削装置2は、研削装置2を構成する各構成要素を支持又は収容する基台4を備える。基台4の上面側には、長手方向がX軸方向に沿うように形成された矩形状の開口4aが設けられている。基台4の前端部には、研削装置2に各種の情報(加工条件等)を入力するための操作パネル6が設けられている。また、基台4の後端部には、基台4の上面から上方に突出する直方体状の支持構造8が設けられている。
開口4aの内部には、ボールねじ式の移動機構(移動ユニット)10が設けられている。移動機構10には、被加工物を保持するチャックテーブル(保持テーブル)12が連結されている。なお、移動機構10は、チャックテーブル12の周囲を覆うテーブルカバー10aを備える。また、テーブルカバー10aの前方及び後方には、X軸方向に沿って伸縮可能な蛇腹状の防塵防滴カバー14が、移動機構10の構成要素を覆うように設けられている。
チャックテーブル12の上面は、水平面(XY平面)と概ね平行な平坦面であり、被加工物を保持する保持面12aを構成している。例えば保持面12aは、ポーラスセラミックス等の多孔質部材によって構成される。保持面12aは、チャックテーブル12の内部に形成された流路(不図示)、バルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。被加工物を保持面12a上に配置した状態で、保持面12aに吸引源の吸引力(負圧)を作用させると、被加工物がチャックテーブル12によって吸引保持される。
移動機構10は、チャックテーブル12をテーブルカバー10aとともにX軸方向に沿って移動させる。また、チャックテーブル12にはモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されており、この回転駆動源はチャックテーブル12をZ軸方向と概ね平行な回転軸の周りで回転させる。
支持構造8の前面側には、ボールねじ式の移動機構(移動ユニット)16が設けられている。移動機構16は、支持構造8の前面側にZ軸方向に沿って配置された一対のガイドレール18を備える。一対のガイドレール18には、平板状の移動プレート20が、ガイドレール18に沿ってスライド可能な状態で装着されている。
移動プレート20の後面側(裏面側)にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、一対のガイドレール18の間にZ軸方向に沿って配置されたボールねじ22が螺合されている。また、ボールねじ22の端部には、パルスモータ24が連結されている。パルスモータ24によってボールねじ22を回転させると、移動プレート20がガイドレール18に沿ってZ軸方向に移動する。
移動プレート20の前面側(表面側)には、移動プレート20の前面から前方に突出する保持部材26が設けられている。保持部材26は、チャックテーブル12によって保持された被加工物に研削加工を施す研削ユニット28を保持している。
研削ユニット28は、保持部材26によって保持された中空の円柱状のハウジング30を備える。ハウジング30には、Z軸方向に沿って配置された円柱状のスピンドル(回転軸)32が収容されている。スピンドル32の先端部(下端部)は、ハウジング30の下端から下方に突出している。また、スピンドル32の基端部(上端部)には、スピンドル32を回転させるモータ等の回転駆動源が連結されている。
スピンドル32の先端部には、円盤状のホイールマウント34が固定されている。そして、ホイールマウント34の下面側に、被加工物を研削する環状の研削ホイール36が装着される。
研削装置2によって、被加工物が研削される。例えば被加工物は、シリコン等の半導体材料でなる円盤状のウェーハであり、互いに概ね平行な表面及び裏面を備える。ウェーハは、互いに交差するように格子状に配列された複数のストリート(分割予定ライン)によって、複数の矩形状の領域に区画されている。また、ウェーハの表面側のうち、ストリートによって区画された複数の領域にはそれぞれ、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、LED(Light Emitting Diode)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイス等のデバイスが形成されている。
上記のウェーハをストリートに沿って分割することにより、デバイスをそれぞれ備える複数のデバイスチップが得られる。また、ウェーハの分割前に、ウェーハの裏面側を研削装置2で研削して薄化することにより、薄型化されたデバイスチップが得られる。
ただし、被加工物の種類、材質、大きさ、形状、構造等に制限はない。例えば被加工物は、シリコン以外の半導体材料(GaAs、InP、GaN、SiC等)、ガラス、セラミックス、樹脂、金属等でなる基板であってもよい。また、被加工物に形成されるデバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はなく、被加工物にはデバイスが形成されていなくてもよい。さらに、被加工物は、CSP(Chip Size Package)基板、QFN(Quad Flat Non-leaded package)基板等のパッケージ基板であってもよい。
被加工物を研削する際は、まず、移動機構10によってチャックテーブル12を移動させ、チャックテーブル12によって吸引保持された被加工物を研削ホイール36の下方に位置付ける。そして、チャックテーブル12とスピンドル32とをそれぞれ所定の方向に所定の回転数で回転させつつ、研削ユニット28を移動機構16によって下降させ、研削ホイール36を被加工物に接触させる。これにより、被加工物の上面側が研削ホイール36によって削り取られ、被加工物が薄化される。
研削ホイール36は、スピンドル32の先端部に固定されたホイールマウント34に、着脱可能に装着される。本実施形態では、研削ホイール36を保持可能なホイールマウント34が用いられる。図2(A)は、ホイールマウント34を示す底面図である。また、図2(B)はホイールマウント34のA-A´線における断面を示す断面図であり、図2(C)はホイールマウント34のB-B´線における断面を示す断面図である。
ホイールマウント34は、金属等でなる円盤状の基台40を備える。基台40は、互いに概ね平行な上面(第1面)40a及び下面(第2面)40bと、上面40a及び下面40bに接続された側面(外周面)40cとを備える。
図2(A)に示すように、基台40の外周部の下面40b側には、一対の凸部42が設けられている。例えば、一対の凸部42は、下面40bから下方に突出するように底面視で矩形状に形成され、基台40の周方向において180°離隔するように配置されている。後述の通り、一対の凸部42は、ホイールマウント34と研削ホイール36との位置合わせに用いられる。
また、基台40の下面40b側には、一対の研削液供給溝44が設けられている。例えば、一対の研削液供給溝44は、基台40の外周に沿って半円弧状に形成され、一対の凸部42を挟むように配置されている。
図2(B)に示すように、基台40の内部には、基台40の上面40aの中央部で開口する第1研削液供給路46と、第1研削液供給路46の下端から基台40の径方向に沿って放射状に形成された複数の第2研削液供給路48とが設けられている。第2研削液供給路48の先端は、研削液供給溝44の内部で開口している。
また、図2(A)に示すように、ホイールマウント34は、研削ホイール36を保持するスクロールチャック50を備える。スクロールチャック50は、環状のディスク(スクロール板、カム)52と、ディスク52を回転させるねじ54と、ディスク52に連結された複数のチャック爪56とを含む。
例えばディスク52は、基台40に内蔵される。具体的には、基台40の内部には、ディスク52の形状に対応する環状の空間が設けられており、この空間にディスク52が収容される。なお、ディスク52は基台40と同心円状に配置され、基台4の中心位置とディスク52の中心位置とは概ね一致している。
図2(B)及び図2(C)に示すように、ディスク52の上面側には第1溝52aが設けられ、ディスク52の下面側には第2溝52bが設けられている。第1溝52aは、ねじ54と噛み合う係合部(ねじ溝)に相当する。また、第2溝52bは、複数のチャック爪56と噛み合う係合部に相当する。
また、図2(A)及び図2(C)に示すように、基台40には、基台40の側面40cから中心に向かって形成されたねじ孔40dが設けられており、ねじ孔40dにねじ54が挿入される。そして、ねじ54の先端部の外周面には、ねじ溝54aが形成されている。ねじ54がねじ孔40dに挿入されると、ディスク52の第1溝52aとねじ54のねじ溝54aとが噛み合う(図2(C)参照)。
また、図2(A)及び図2(B)に示すように、基台40の下面40b側には、複数の開口40eが設けられている。開口40eは、チャック爪56の数と同数設けられる。例えば、ディスク52に3個のチャック爪56が連結される場合には、3つの開口40eが、基台40の周方向において120°間隔で形成される。
開口40eは、長手方向が基台40の径方向に沿うように、底面視で矩形状に形成されている。なお、開口40eは、ディスク52と重なる領域に設けられる。また、開口40eの長手方向における長さは、ディスク52の幅(外周面から内周面までの長さ)よりも大きい。そのため、開口40eの内側においてディスク52の下面側(第2溝52b側)が露出している。
開口40eにはそれぞれ、チャック爪56が挿入される。図2(B)に示すように、チャック爪56は、研削ホイール36(図1参照)に接触して研削ホイール36を支持する支持部58を備える。支持部58は、互いに概ね平行な上面(第1面)58a及び下面58b(第2面)と、上面58a及び下面58bに接続された側面(傾斜面)58cとを備える。
側面58cは、支持部58に含まれる複数の側面のうち、基台40の半径方向外側(側面40c側)を向いている面に相当する。また、側面58cは、下面58b側が上面58a側よりも基台40の半径方向外側に配置されるように形成され、上面58a及び下面58bに対して傾斜している。
支持部58の上面58a側には、チャック爪56に連結される連結部60が設けられている。例えば連結部60は、支持部58の上面58aから上方に突出するように直方体状に形成される。連結部60の上面側には、凸部60aが設けられている。連結部60が開口40eに挿入されると、連結部60の凸部60aがディスク52の第2溝52bに挿入され、凸部60aと第2溝52bとが噛み合う。
図3は、基台40及びチャック爪56の一部を示す断面図である。例えば基台40は、開口40eの内壁から開口40eの内側に向かって突出する一対の凸部40fを含む。また、チャック爪56の連結部60は、連結部60の側面から内部に向かって形成された一対の凹部60bを含む。そして、チャック爪56は、一対の凹部60bに一対の凸部40fが挿入されるように、基台40に装着される。これにより、チャック爪56が基台40に装着され、ディスク52とチャック爪56とが噛み合った状態が維持される。ただし、チャック爪56を基台40に装着する方法に制限はない。
なお、図2(A)及び図2(B)に示すように、開口40eの長手方向の長さは、連結部60の長手方向の長さよりも大きい。また、開口40eの短手方向(幅方向)の長さは、連結部60の短手方向(幅方向)の長さと概ね同一である。そのため、連結部60(チャック爪56)は、基台40の径方向に沿ってスライドできる。一方、基台40の周方向におけるチャック爪56(連結部60)の移動は、開口40eの内壁によって制限される。
スクロールチャック50は、ねじ54の回転の動力をディスク52によってチャック爪56の移動の動力に変換する。図4(A)はディスク52の上面側を示す平面図であり、図4(B)はディスク52の下面側を示す底面図である。
図4(A)に示すように、例えばディスク52は、ディスク52の径方向に沿って形成された複数の第1溝52aを含む。複数の第1溝52aはそれぞれ、ディスク52の外周面から内周面に至るように、ディスク52の径方向に沿って線状に形成される。また、複数の第1溝52aは、ディスク52の周方向に沿って概ね等間隔に配列される。
ディスク52に連結されるねじ54は、ねじ54の長さ方向に沿って形成された複数のねじ溝54aを含む。そして、ねじ54は、ねじ溝54aが第1溝52aと噛み合うように、ディスク52の径方向に沿って配置される。ねじ54を回転させると、ディスク52が、ねじ54の回転軸と概ね垂直な回転軸の周りを回転する。すなわち、ディスク52とねじ54とによって交差軸歯車が構成される。
また、図4(B)に示すように、例えばディスク52は、渦巻き状に形成された第2溝52bを含む。第2溝52bは、ディスク52の外周面側から内周面側に向かって径が徐々に小さくなるように環状に形成される。なお、ディスク52の径方向における第2溝52bのピッチは概ね均等である。
チャック爪56の凸部60a(図2(B)参照)は、ディスク52の径方向における第2溝52bのパターンに対応して形成される。そして、チャック爪56は、凸部60aが第2溝52bと噛み合うように、ディスク52に連結される。
ディスク52を回転させると、複数のチャック爪56が第2溝52bに沿ってスライドし、ディスク52とチャック爪56とが相対的に移動する。なお、チャック爪56は開口40e(図2(A)及び図2(B)参照)に嵌め込まれており、ディスク52の周方向におけるチャック爪56の移動は制限されている。そして、ディスク52とチャック爪56との連結領域において、第2溝52bの位置がディスク52の径方向に沿って変化する。その結果、チャック爪56がそれぞれディスク52の径方向に沿って移動する。
上記のように、ホイールマウント34にはスクロールチャック50が搭載される。そして、ホイールマウント34は、スクロールチャック50によって研削ホイール36を保持する。図5(A)は研削ホイール36の上面側を示す斜視図であり、図5(B)は研削ホイール36の下面側を示す斜視図である。
研削ホイール36は、環状の基台70を備える。基台70は、互いに概ね平行な上面(第1面)70a及び下面(第2面)70bと、上面70a及び下面70bに接続された側面(外周面)70cとを備える。基台70の中央部には、基台70を上面70aから下面70bまで貫通する開口70dが設けられている。そして、基台70は、開口70dの内部で露出する側面(内周面)70eを備える。
開口70dは、上面70aから下面70bに向かって径が連続的に拡大するように、円錐台状に形成されている。そのため、側面70eは、上面70a側ほど基台70の中心側に位置付けられるように、上面70a及び下面70bに対して傾斜している。
基台70の上面70a側には、一対の凹部72が設けられている。一対の凹部72は、側面70cから側面70eに至るように基台70の径方向に沿って形成され、基台70の周方向において180°離隔するように配置されている。後述の通り、一対の凹部72は、ホイールマウント34と研削ホイール36との位置合わせに用いられる。
基台70の下面70b側には、被加工物を研削する複数の研削砥石74が固定されている。例えば研削砥石74は、直方体状に形成され、基台70の周方向に沿って概ね等間隔に配列されるように接着剤等によって基台70に固定される。
研削砥石74は、ダイヤモンド、cBN(cubic Boron Nitride)等でなる砥粒を、メタルボンド、レジンボンド、ビトリファイドボンド等の結合材で固定することにより形成される。ただし、研削砥石74の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。また、研削砥石74の数及び配置も適宜変更できる。
基台70には、基台70を上面70aから下面70bまで貫通する複数の研削液供給路76が設けられている。複数の研削液供給路76は、上面70a及び下面70bで開口しており、基台70の周方向に沿って概ね等間隔に配列されている。研削砥石74によって被加工物を研削する際、研削液供給路76を介して研削砥石74及び被加工物に純水等の液体(研削液)が供給される。
次に、研削ホイール36をホイールマウント34に装着する手順の詳細について説明する。図6は、ホイールマウント34及び研削ホイール36を示す斜視図である。なお、図6では、基台40の一部の図示を省略し、ディスク52及びねじ54を図示している。
まず、基台40の下面40bと基台70の上面70aとが対面するように研削ホイール36を配置し、研削ホイール36をホイールマウント34に接触させる。これにより、基台40の下面40bと基台70の上面70aとが接触する。このとき、複数のチャック爪56の位置はそれぞれ、チャック爪56の下面側が基台70の開口70dに挿入されるように調節されている。チャック爪56の位置は、ねじ54でディスク52を回転させることによって調節できる(図4(A)及び図4(B)参照)。
図7(A)は、ホイールマウント34に接触する研削ホイール36を示す断面図である。研削ホイール36は、チャック爪56の下面側が基台70の開口70dに挿入されるように、ホイールマウント34に接触する。なお、研削ホイール36の向きは、基台40に設けられた一対の凸部42が基台70に設けられた一対の凹部72に嵌め込まれるように調節される。これにより、研削ホイール36がホイールマウント34に対して所定の角度で配置され、ホイールマウント34と研削ホイール36との位置合わせが行われる。
一対の凸部42が一対の凹部72に嵌め込まれると、基台40に設けられた研削液供給溝44と基台70に設けられた研削液供給路76とが連結される。これにより、第1研削液供給路46に流入した研削液を、第2研削液供給路48、研削液供給溝44、研削液供給路76を介して、研削砥石74に供給することが可能となる。
次に、ねじ54を回転させることによってディスク52を回転させ(図4(A)参照)、複数のチャック爪56を基台40の半径方向外側に向かって移動させる(図4(B)参照)。その結果、基台70が複数のチャック爪56によって保持される。
図7(B)は、ホイールマウント34によって保持された研削ホイール36を示す断面図である。チャック爪56は、支持部58の側面58cが基台70の側面70eと概ね平行になるように形成されている。そして、チャック爪56を基台70の側面70e側に移動させると、チャック爪56の側面58cが基台70の側面70eに接触し、基台70の側面70eが複数の側面70eによって支持される。これにより、研削ホイール36が複数のチャック爪56によって保持される。
上記のように、研削ホイール36がホイールマウント34に装着される。そして、研削ホイール36を回転させつつ、チャックテーブル12(図1参照)によって保持された被加工物に研削砥石74を接触させることにより、被加工物が研削される。
なお、被加工物の研削中は、第1研削液供給路46に純水等の液体(研削液)が供給される。そして、研削液は、第2研削液供給路48、研削液供給溝44、及び研削液供給路76を介して、研削砥石74及び被加工物に供給される。これにより、研削砥石74及び被加工物が冷却されるとともに、研削加工によって生じた屑(加工屑)が洗い流される。
研削ホイール36を交換する際には、ねじ54(図4(A)等参照)を回転させることにより、ディスク52を回転させ、複数のチャック爪56を基台40の中心側に向かって移動させる。これにより、複数のチャック爪56による研削ホイール36の保持が解除され、使用済みの研削ホイール36をホイールマウント34から取り外すことが可能になる。
以上の通り、本実施形態に係るホイールマウント34は、第1溝52a及び第2溝52bを含むディスク52と、ディスク52の第1溝52aと噛み合いディスク52を回転させるねじ54と、ディスク52の第2溝52bと噛み合う複数のチャック爪56と、を含むスクロールチャック50を備える。そして、ねじ54を回転させると、ディスク52が回転して複数のチャック爪56がディスク52の径方向に沿って移動し、複数のチャック爪56が基台70の側面70eに接触して研削ホイール36を保持する。
上記のホイールマウント34を用いると、ボルトを用いて研削ホイール36をホイールマウント34に固定するような煩雑な作業が不要となる。これにより、研削ホイール36の装着作業が簡易化される。
なお、ホイールマウント34に搭載されるスクロールチャック50の構成は、チャック爪56を基台40の径方向に沿って移動させることが可能であれば、適宜変更できる。例えば、ディスク52には、渦巻き状の第2溝52b(図4(B)参照)に代えて、円弧状の第2溝が形成されていてもよい。
図8(A)は、円弧状の第2溝52cを含むディスク52の下面側を示す底面図である。例えば、ディスク52の下面側には、複数の円弧状の第2溝52cが、ディスク52の周方向に沿って形成される。第2溝52cは、チャック爪56の数と同数設けられる。例えば、ディスク52に3個のチャック爪56が連結される場合には、3本の第2溝52cがディスク52の周方向において120°間隔で形成される。
第2溝52cはそれぞれ、ディスク52の中心Oからの距離が徐々に変化する円弧状に形成される。具体的には、第2溝52cの一端と中心Oとの距離dは、第2溝52cの他端と中心Oとの距離dよりも大きい。
図8(B)は、円弧状の第2溝52cを含むディスク52及びチャック爪56の一部を示す断面図である。例えば、チャック爪56の連結部60の上面側には、チャック爪56の第2溝52cに挿入可能な凸部60cが設けられる。なお、凸部60cは、連結部60と一体であってもよいし、連結部60とは別途形成された後に連結部60に固定されてもよい。そして、チャック爪56は、凸部60cが第2溝52cに挿入されるように(凸部60cと第2溝52cとが噛み合うように)、ディスク52に連結される。
ディスク52を回転させると、複数のチャック爪56が第2溝52cに沿ってスライドし、ディスク52とチャック爪56とが相対的に移動する。なお、チャック爪56は開口40e(図2(A)及び図2(B)参照)に嵌め込まれており、ディスク52の周方向におけるチャック爪56の移動は制限されている。そして、ディスク52とチャック爪56との連結領域において、第2溝52cの位置がディスク52の径方向に沿って変化する。その結果、チャック爪56がそれぞれディスク52の径方向に沿って移動する。
また、図7(A)及び図7(B)では、チャック爪56が研削ホイール36の基台70の側面(内周面)70eを支持する例について説明したが、チャック爪56は、基台70の他の側面を支持してもよい。例えばチャック爪56は、基台70の上面70a側に設けられた溝の内部で基台70を支持してもよい。
図9は、変形例に係るホイールマウント34及び研削ホイール36を示す断面図である。図9に示す基台70の外周部の上面70a側には、上面70aで開口する複数の溝70fが設けられている。
溝70fは、基台70の上面70a側ほど幅が狭くなるように形成されている。そして、溝70fの内部で露出する側面(内壁)のうち、基台70の中心側に位置する側面(内壁)70gは、基台70の上面70a及び下面70bに対して傾斜している。
また、図9に示すホイールマウント34には、スクロールチャック50Aが搭載されている。スクロールチャック50Aは、ディスク52Aと、複数のチャック爪56Aとを含む。また、チャック爪56Aは、支持部58Aと、連結部60Aとを含む。なお、以下で説明する事項を除き、スクロールチャック50A、ディスク52A、チャック爪56A、支持部58A、連結部60Aの構成はそれぞれ、スクロールチャック50、ディスク52、チャック爪56、支持部58、連結部60(図2(A)~図2(C)等参照)の構成と同様である。
ディスク52Aは、基台70の溝70fと対応する位置に設けられる。そして、ディスク52Aに複数のチャック爪56Aが装着される。なお、チャック爪56Aの支持部58Aに含まれる複数の側面のうち、基台40の半径方向内側(基台40の中心側)を向いている側面(傾斜面)58Aaは、支持部58Aの上面及び下面に対して傾斜しており、溝70fの側面70gと概ね平行に形成されている。
研削ホイール36の装着時には、まず、研削ホイール36を、チャック爪56Aの下面側が基台70の溝70fに挿入されるように、ホイールマウント34に接触させる。そして、ねじ54(図4(A)等参照)を回転させることにより、ディスク52Aを回転させ、複数のチャック爪56Aを基台40の中心側に向かって移動させる。これにより、チャック爪56の側面58Aaが基台70の側面70gに接触し、基台70の側面70gが複数の側面58Aaによって支持される。これにより、基台70が複数のチャック爪56Aによって保持される。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更できる。
2 研削装置
4 基台
4a 開口
6 操作パネル
8 支持構造
10 移動機構(移動ユニット)
10a テーブルカバー
12 チャックテーブル
12a 保持面
14 防塵防滴カバー
16 移動機構(移動ユニット)
18 ガイドレール
20 移動プレート
22 ボールねじ
24 パルスモータ
26 保持部材
28 研削ユニット
30 ハウジング
32 スピンドル(回転軸)
34 ホイールマウント
36 研削ホイール
40 基台
40a 上面(第1面)
40b 下面(第2面)
40c 側面(外周面)
40d ねじ孔
40e 開口
40f 凸部
42 凸部
44 研削液供給溝
46 第1研削液供給路
48 第2研削液供給路
50,50A スクロールチャック
52,52A ディスク(スクロール板、カム)
52a 第1溝
52b,52c 第2溝
54 ねじ
54a ねじ溝
56,56A チャック爪
58,58A 支持部
58a 上面(第1面)
58b 下面(第2面)
58c 側面(傾斜面)
58Aa 側面(傾斜面)
60,60A 連結部
60a,60c 凸部
60b 凹部
70 基台
70a 上面(第1面)
70b 下面(第2面)
70c 側面(外周面)
70d 開口
70e 側面(内周面)
70f 溝
70g 側面(内壁)
72 凹部
74 研削砥石
76 研削液供給路

Claims (4)

  1. スピンドルの先端部に固定され、被加工物を研削する研削ホイールを保持するホイールマウントであって、
    上面側に第1溝を含み下面側に第2溝を含むディスクと、該ディスクの該第1溝と噛み合い該ディスクを回転させるねじと、該ディスクの該第2溝と噛み合う複数のチャック爪と、を含むスクロールチャックを備え、
    該研削ホイールは、側面を含む環状の基台と、該基台の下面側に設けられた研削砥石と、を備え、
    該ねじを回転させると、該ディスクが回転して複数の該チャック爪が該ディスクの径方向に沿って移動し、複数の該チャック爪が該基台の該側面に接触して該研削ホイールを保持することを特徴とするホイールマウント。
  2. 該ディスクは、渦巻き状に形成された該第2溝を含むことを特徴とする請求項1記載のホイールマウント。
  3. 該ディスクは、該ディスクの中心からの距離が徐々に変化するように円弧状に形成された複数の該第2溝を含むことを特徴とする請求項1記載のホイールマウント。
  4. 該ディスクは、該ディスクの径方向に沿って形成された複数の該第1溝を含み、
    該ねじは、該ディスクの径方向に沿って配置され該第1溝と噛み合うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のホイールマウント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20240066092A (ko) 2022-11-07 2024-05-14 가부시기가이샤 디스코 가공 장치

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