JP2022112188A - 湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物、及び、接着剤 - Google Patents

湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物、及び、接着剤 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、初期強度、及び、湿気硬化後のピーリング強度に優れる湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物を提供することである。【解決手段】本発明は、脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)、ポリカプロラクトンポリオオール(a-2)、ポリエーテルポリオール(a-3)を含有するポリオール(A)とポリイソシアネート(B)との反応物であるイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(i)、及び、α-メチルスチレン重合体(ii)を含有することを特徴とする湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物、及び該該湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物を含有することを特徴とする製本用接着剤に関する。【選択図】 なし

Description

本発明は、湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物に関する。
内装建材業界において、造作部材やフローリング等の木質基材と化粧シートを貼り合わせる部材においては、接着信頼性の担保のため、そこに用いられる接着剤には高い接着強度(ピーリング強度)の発現が求められる。併せて、ラッピング加工等の立体形状の基材にシートを貼る工法に対応するため、高い初期強度(初期接着強度)も必要となる。
湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物の初期強度を向上させる方法としては、原料に結晶性の長鎖脂肪族ポリエステルポリオールや、凝集力の高い芳香族ポリエステルポリオールを用いる場合が多いが、これらを多く含む場合には、湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物の湿気硬化後の硬度、及び、モジュラスが高くなりすぎるため、ピーリング強度に限界がある。
一方、湿気硬化後の硬度及びモジュラスを下げるためには、ポリエーテルポリオールのような液上成分が有効であるが(例えば、特許文献1を参照。)、加工性が極端に低下するので、実用的ではない。
特開2008-63568号公報
本発明が解決しようとする課題は、初期強度、及び、湿気硬化後のピーリング強度に優れる湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物を提供することである。
本発明は、脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)、ポリカプロラクトンポリオオール(a-2)、ポリエーテルポリオール(a-3)を含有するポリオール(A)とポリイソシアネート(B)との反応物であるイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(i)、及び、α-メチルスチレン重合体(ii)を含有することを特徴とする湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物、及び該該湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物を含有することを特徴とする製本用接着剤に関する。
本発明の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物は、優れた加工性を担保した上で、初期強度、及び、湿気硬化後のピーリング強度に優れるものである。
本発明の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物は、脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)、ポリカプロラクトンポリオオール(a-2)、ポリエーテルポリオール(a-3)を含有するポリオール(A)とポリイソシアネート(B)との反応物であるイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(i)、及び、α-メチルスチレン重合体(ii)を必須成分として含有するものである。
前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)は、優れた初期強度を得るうえで必須の成分である。前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)としては、例えば、グリコール及び多塩基酸の反応物を用いることができる。
前記グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリン等を用いることができる。これらの化合物は単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも結晶性を高め、初期強度及びピーリング強度をより一層向上できる点から、ブタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、及び、デカンジオールからなる群より選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
前記多塩基酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸等を用いることができる。これらの多塩基酸は単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、初期強度及びピーリング強度をより一層向上できる点から、炭素原子数4~20の範囲の多塩基酸を用いることが好ましく、炭素原子数2~7の範囲の多塩基酸を原料とするポリエステルポリオール、及び、炭素原子数8~20の範囲の多塩基酸を原料とするポリエステルポリオールを併用することが好ましい。
前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)の数平均分子量としては、加工性、初期強度、及び、ピーリング強度をより一層向上できる点から、500~10,000の範囲であることが好ましく、1,000~8,000の範囲がより好ましい。なお、前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)の数平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)法により、下記の条件で測定した値を示す。
測定装置:高速GPC装置(東ソー株式会社製「HLC-8220GPC」)
カラム:東ソー株式会社製の下記のカラムを直列に接続して使用した。
「TSKgel G5000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G4000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G3000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G2000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
検出器:RI(示差屈折計)
カラム温度:40℃
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
流速:1.0mL/分
注入量:100μL(試料濃度0.4質量%のテトラヒドロフラン溶液)
標準試料:下記の標準ポリスチレンを用いて検量線を作成した。
(標準ポリスチレン)
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-500」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-1000」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-2500」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-5000」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-1」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-2」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-4」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-10」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-20」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-40」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-80」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-128」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-288」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-550」
前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)の使用量としては、加工性、初期強度、及び、ピーリング強度をより一層向上できる点から、前記ウレタンプレポリマー(i)及び前記α-メチルスチレン重合体(ii)の合計質量中20~70質量%の範囲が好ましく、40~60質量%の範囲がより好ましい。
また、前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)として、前記炭素原子数2~7の範囲の多塩基酸を原料とするポリエステルポリオール、及び、炭素原子数8~20の範囲の多塩基酸を原料とするポリエステルポリオールを併用する場合には、加工性、初期強度、及び、ピーリング強度をより一層向上できる点から、その質量比[C2~7/C8~20]は90/10~40/60の範囲が好ましく、80/20~50/50の範囲がより好ましい。
前記ポリカプロラクトンポリオール(a-2)は優れた初期強度を得る上で必須の成分であり、例えば、前述のグリコール及びε-カプロラクトンの反応物を用いることができる。
前記ポリカプロラクトンポリオール(a-2)の数平均分子量としては、加工性及び初期強度をより一層向上できる点から、5,000~200,000の範囲であることが好ましく、10,000~100,000の範囲がより好ましい。なお、前記ポリカプロラクトンポリオール(a-2)の数平均分子量の測定方法は、前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)と同様である。
前記ポリカプロラクトンポリオール(a-2)の使用量としては、加工性及び初期強度をより一層向上できる点から、前記ウレタンプレポリマー(i)及び前記α-メチルスチレン重合体(ii)の合計質量中2~15質量%の範囲が好ましく、4~9質量%の範囲がより好ましい。
前記ポリエーテルポリオール(a-3)は、優れた加工性を得る上で必須の成分得ある。前記ポリエーテルポリオール(a-3)としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピレンポリオキシテトラメチレングリコール等を用いることができる。これらのポリオールは単独でも2種以上を併用してもよい。これらの中でも、加工性、初期強度、及び、ピーリング強度をより一層向上できる点から、ポリプロピレングリコールが好ましい。
前記ポリエーテルポリオール(a-3)の数平均分子量としては、加工性、初期強度、及び、ピーリング強度をより一層向上できる点から、500~10,000の範囲であることが好ましく、1,000~8,000の範囲がより好ましい。なお、前記ポリエーテルポリオール(a-3)の数平均分子量の測定方法は、前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)と同様である。
前記ポリエーテルポリオール(a-3)の使用量としては、加工性、初期強度、及び、ピーリング強度をより一層向上できる点から、前記ウレタンプレポリマー(i)及び前記α-メチルスチレン重合体(ii)の合計質量中10~30質量%の範囲が好ましく、15~25質量%の範囲がより好ましい。
前記ポリオール(A)は、前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)、前記ポリカプロラクトンポリオール(a-2)、及び、前記ポリエーテルポリオール(a-3)を必須成分として含有するが、必要に応じてその他のポリオールを含有してもよい。
前記その他のポリオールとしては、例えば、前記(a-1)以外のポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリアクリルポリオールなどを用いることができる。これらのポリオールは単独で用いても2種以上を併用してもよい。
前記ポリイソシアネート(B)としては、例えば、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネートイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の脂肪族又は脂環族ポリイソシアネートなどを用いることができる。これらのポリイソシアネートは単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、反応性及びピーリング強度の点から、芳香族ポリイソシアネートが好ましく、ジフェニルメタンジイソシアネートがより好ましい。
前記ウレタンプレポリマー(i)は、前記ポリオール(A)及び前記ポリイソシアネート(B)との反応物であり、空気中やウレタンプレポリマーが塗布される基材中に存在する水分と反応して架橋構造を形成しうるイソシアネート基を有するものである。
前記ウレタンプレポリマー(i)の製造方法としては、例えば、前記ポリイソシアネート(B)の入った反応容器に、前記ポリオール(A)の混合物を滴下した後に加熱し、前記ポリイソシアネート(B)の有するイソシアネート基が、前記ポリオール(A)の有する水酸基に対して過剰となる条件で反応させることによって製造することができる。
前記ウレタンプレポリマー(i)を製造する際には、前記ポリイソシアネート(B)が有するイソシアネート基と前記ポリオール(A)が有する水酸基の当量比(イソシアネート基/水酸基)が、初期強度及びピーリング強度をより一層向上できる点から、1.1~5の範囲が好ましく、1.5~3の範囲がより好ましい。
前記ウレタンプレポリマー(i)のイソシアネート基含有率(以下、「NCO%」と略記する。)としては、初期強度及びピーリング強度をより一層向上できる点から、1.7~5質量%の範囲であることが好ましく、1.8~3質量%の範囲がより好ましい。なお、前記ウレタンプレポリマー(i)のNCO%は、JISK1603-1:2007に準拠し、電位差滴定法により測定した値を示す。
前記α-メチルスチレン重合体(ii)は、優れた加工性を担保した上で、優れた初期強度及びピーリング強度を得るうえで必須の成分である。前記α-メチルスチレン重合体(ii)は、高い凝集力を有するため、高い初期強度を発現するとともに、湿気硬化後は、ウレタンの架橋に組み込まれないため、皮膜全体として低モジュラスを維持できるため高いピーリング強度を発現すると考えられる。
前記α-メチルスチレン重合体(ii)としては、例えば、α-メチルスチレンの単独重合体、α-メチルスチレン及びその他の重合成分との共重合体等を用いることができる。
前記その他の重合成分としては、例えば、インデン、芳香族ビニルモノマーなどを用いることができる。これらの化合物は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
前記α-メチルスチレン重合体(ii)としては、加工性、初期強度、及び、ピーリング強度をより一層向上できる点から、α-メチルスチレン単独重合体が好ましい。
前記α-メチルスチレン重合体(ii)の軟化点としては、加工性、初期強度、及び、ピーリング強度をより一層向上できる点から、80~120℃の範囲が好ましく、90~110℃の範囲がより好ましい。なお、前記α-メチルスチレン共重合体(ii)の軟化点は、JISK6924-2-1997に準拠したDSC(示差走査熱量計)測定(昇温速度5℃/分)により測定した値を示す。
前記α-メチルスチレン重合体(ii)の数平均分子量としては、加工性、初期強度、及び、ピーリング強度をより一層向上できる点から、500~2000の範囲が好ましく、800~1500の範囲がより好ましい。なお、前記α-メチルスチレン重合体(ii)の数平均分子量の測定方法は、前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)と同様である。
前記α-メチルスチレン重合体(ii)の使用量としては、加工性、初期強度、及び、ピーリング強度をより一層向上できる点から、前記ウレタンプレポリマー(i)及び前記α-メチルスチレン重合体(ii)の合計質量中2~30質量%の範囲が好ましく、5~20質量%の範囲がより好ましい。
本発明の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物は、前記ウレタンプレポリマー(i)、及び、前記α-メチルスチレン重合体(ii)を必須成分として含有するが、必要に応じてその他の添加剤を含有してもよい。
前記その他の添加剤としては、例えば、硬化触媒、酸化防止剤、粘着付与剤、可塑剤、安定剤、充填材、染料、顔料、蛍光増白剤、シランカップリング剤、ワックス、熱可塑性樹脂等を用いることができる。これらの添加剤は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
本発明の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物は、優れた加工性を担保した上で、初期強度、及び、湿気硬化後のピーリング強度に優れるものである。
本発明の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物により被着体を接着する方法としては、例えば、前記樹脂組成物を基材表面に塗布し、他の基材とを貼り合せる方法が挙げられる。
前記基材としては、例えば、繊維基材、ガラス基材、木質基材、金属基材、プラスチック基材などを用いることができる。
前記湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物を前記基材に塗布する方法としては、例えば、前記湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物を100~140℃で溶融した後、ロールコーター、スプレーコーター、T-ダイコーター、ナイフコーター、コンマコーター等のコーター方式;ディスペンサー、インクジェット印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷等の精密方式;ノズル塗布などを使用する方法が挙げられる。
また、2つの基材を貼り合わせた後は、必要に応じて接着剤を乾燥、養生を公知の方法で行うことが好ましい。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明する。
[実施例1]
攪拌機、温度計を備えた4ツ口フラスコに、α-メチルスチレン単独共重合体(三井化学株式会社製「FTR0100」、数平均分子量;990、軟化点;100℃、以下「X-1」と略記する。)20質量部、脂肪族ポリエステルポリオール(1,6-ヘキサンジオール及びアジピン酸の反応物、数平均分子量;4,500、以下「HG/AA」と略記する。)34質量部、脂肪族ポリエステルポリオール(1,6-ヘキサンジオール及びドデカン二酸の反応物、数平均分子量;3,500、以下「HG/DDA」と略記する。)9質量部、ポリカプロラクトンポリオール(数平均分子量;80,000、以下「PCL」と略記する。)5質量部、ポリプロピレングリコール(数平均分子量;2,000、以下「PPG」と略記する。)21質量部を仕込み、減圧条件下で水分含有率が0.05質量%以下となるまで脱水した。
次いで、容器内温度70℃に冷却後、4,4‘-ジフェニルメタンジイソシアネート(以下「MDI」と略記する。)11質量部を加え、100℃まで昇温し、NCO含有率が一定となるまで約3時間反応させて、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー、及び前記(X-1)を含有する湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物を得た。
[実施例2~4、比較例1]
用いる原料を表1に示す通りに変更した以外は、実施例1と同様にして湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物を得た。
[初期強度の評価方法]
実施例及び比較例で得られた湿気硬化型ポリウレタンホットメルト接着剤を120℃で溶融した後に、プライマー処理されたオレフィン化粧シート上に50μmとなるように塗布し、次いで、塗布した接着剤層の上にMDF(ミディアム デンシティ ファイバーボード)を載置し、貼り合わせた。該試験片を貼り合わせ5分後に35℃の雰囲気下で、25mm幅に対し75gの荷重を90°方向にかけて、15分後にシートの剥離長さを測定し、以下のように評価した。
「〇」;剥離長さが5mm未満である。
「×」;剥離長さが5mm以上である。
[ピーリング強度の評価方法]
実施例及び比較例で得られた湿気硬化型ポリウレタンホットメルト接着剤を120℃で溶融した後に、プライマー処理されたオレフィン化粧シート上に50μmとなるように塗布し、次いで、塗布した接着剤層の上にMDF(ミディアム デンシティ ファイバーボード)を載置し、貼り合わせた。該試験片を温度30℃、相対湿度50%の雰囲気下で1時間養生した後、試験片のシートを180°方向に剥離し、株式会社島津製作所製「「AGS-X」を使用して、幅25mmあたりの剥離強度を測定し、以下のように評価した。
「〇」;100mm剥離した際のピーク強度が、30N/25mm以上である。
「×」;100mm剥離した際のピーク強度が、30N/25mm未満である。
Figure 2022112188000001
本発明の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物は、加工性も問題なく、優れた初期強度、及び、ピーリング強度を有することが分かった。
一方、比較例1は、α-メチルスチレン重合体(ii)を用いない態様であるが、初期強度及びピーリング強度が不良であった。

Claims (8)

  1. 脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)、ポリカプロラクトンポリオオール(a-2)、ポリエーテルポリオール(a-3)を含有するポリオール(A)とポリイソシアネート(B)との反応物であるイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(i)、及び、α-メチルスチレン重合体(ii)を含有することを特徴とする湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物。
  2. 前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)が、炭素原子数4~20の範囲の多塩基酸を原料とするものである請求項1記載の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物。
  3. 前記脂肪族ポリエステルポリオール(a-1)が、炭素原子数2~7の範囲の多塩基酸を原料とするポリエステルポリオール、及び、炭素原子数8~20の範囲の多塩基酸を原料とするポリエステルポリオールを併用するものである請求項2記載の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物。
  4. 前記α-メチルスチレン重合体(ii)が、α-メチルスチレンの単独重合体である請求項1~3のいずれか1項記載の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物。
  5. 前記α-メチルスチレン重合体(ii)の使用量が、前記ウレタンプレポリマー(i)及び前記α-メチルスチレン重合体(ii)の合計質量中2~30質量%の範囲である請求項1~4のいずれか1項記載の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物。
  6. 前記α-メチルスチレン重合体(ii)の軟化点が、80~120℃の範囲である請求項1~5のいずれか1項記載の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物。
  7. 前記α-メチルスチレン重合体(ii)の数平均分子量が、500~2,000の範囲である請求項1~6のいずれか1項記載の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物。
  8. 請求項1~7のいずれか1項記載の湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物を含有することを特徴とする接着剤。
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WO2023162931A1 (ja) * 2022-02-22 2023-08-31 株式会社レゾナック 接合構造及びその製造方法、反応性ホットメルト接着剤、並びに衣類

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