JP2022109981A - ピストンリング - Google Patents

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恭一 池谷
Kyoichi Iketani
雄冬 榮井
Yuto Sakai
誠人 梶原
Masato Kajiwara
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Abstract

【課題】耐摩耗性に優れるとともに、低燃費化と効率燃焼とを両立できるピストンリングを提供する。【解決手段】外周面14が上から下に向かって漸次外側に張り出すテーパ状であり、径方向断面形状がナピアリングとなるように形成された内燃機関用ピストンリングであって、その外周面14は、相手材に外周摺動面として摺動接触する非テーパ状の外縁端部14bと、外縁端部14bの上方に所定のテーパ角αで形成された外周テーパ部14aと、外縁端部から14b軸方向の下端に向かって漸次内側に縮径する曲面部14cと、曲面部14cの一部をなす下端部14dとで構成され、外縁端部14bの位置Aと下端部14dの位置Cとのリング軸方向での距離d2が、0.001mm~0.05mmの範囲内であり、外縁端部14bのリング軸方向での当たり幅d1が0.01mm~0.3mmの範囲内である。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関用のピストンリングに関し、更に詳しくは、内燃機関用の第2圧力リングとして使用されるピストンリングに関する。
近年、温暖化をはじめとする環境問題が地球規模で大きくクローズアップされている。エンジンに対しても、大気中へのCO排出量の削減要求から、より一層の低燃費化が求められている。さらに、ピストンリングにおいては、その低燃費化の要求から、シリンダライナとの摺動時の摩擦力の低減が求められている。また、エンジンの高出力化に伴い、ピストンリングに要求される品質が高まってきており、そのための摺動特性(例えば、耐摩耗性、耐スカッフ性等)が要求されている。これらの背景のもと、耐摩耗性及び耐焼付性に優れ、且つ、摩擦力の低減効果を最大限に発揮することが可能なピストンリングの開発、そうしたピストンリングへの表面処理技術の開発や表面改質技術の開発、等が進められている。
一般に、内燃機関用のピストンには、圧力リングとしての第1圧力リング及び第2圧力リング、並びにオイルリングの3本のピストンリングが装着されている。過酷な環境に曝される第1圧力リングには、マルテンサイト系ステンレス鋼であるSUS440(JIS規格)相当等の鋼材が使用されている。これに対し、熱負荷や圧力負荷の少ない第2圧力リングには、Crを9~14質量%程度含有するステンレス鋼材が使用されている。そして、上記のように、高出力化に伴って熱負荷や圧力負荷が大きくなっても良好な摺動特性を示すピストンリングを得るために、ピストンリング基材に窒化処理を施すことが一般的に行われる。
しかしながら、ピストンリング基材の少なくとも外周摺動面に窒化処理を施した場合、ピストンリング基材の寸法精度が低下し、窒化処理後の加工が非常に困難になるという問題があった。また、窒化処理工程を施した場合、加工工程が多く、コストもかかるという難点があった。
こうした課題に対し、例えば、特許文献1では、C:0.50~0.75質量%、Si:0.15~0.35質量%、Mn:0.61~0.95質量%、P:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下を含み、残部Fe及び不可避的不純物からなる炭素鋼材製のピストンリングを提案した。同文献1において、本出願人は、第2圧力リングの少なくとも外側摺動面については、窒化処理を施すこと、若しくは窒化処理の代替として硬質クロムメッキを施すことについて提案している。
また、特許文献2では、Cr:9.0質量%以上11.0質量%以下及びC:0.45質量%以上0.55質量%以下を含む炭素鋼材からなり、上面、下面、外周面及び内周面には、700HV(0.05)以上の硬度を持つ窒化拡散層が2μm以上25μm以下の深さで形成されているピストンリングを提案している。同文献2で提案したピストンリングは、第2圧力リングを念頭においてなされたものである。そして、上記組成を有する炭素鋼材でピストンリング基材を構成することにより、窒化拡散層を、白層の生成を抑えた状態で、ムラ無く均一に、薄く、リング全周に形成している。こうすることによって、窒化後の研削加工が不要となり、大幅なコスト低減を図っている。
また、特許文献3では、内燃機関用ピストンリング、特に第2圧力リングについて、耐摩耗性に優れ且つ低コストで形成可能なピストンリングの提供している。このピストンリングは、外周面形状がテーパフェースであり、且つ径方向断面形状がレクタンギュラリング、スクレーパリング及びナピアリングのいずれかとなるように形成されたものであって、ピストンリング基材と、該ピストンリング基材の少なくとも外周摺動面に設けられた硬質皮膜とを有し、前記ピストンリング基材はビッカース硬度HV350以上HV550以下の炭素鋼材又は低合金鋼からなり、前記外周摺動面は前記ピストンリング基材の上端から下端に向けて漸次外側に張り出すテーパ状に形成され、且つ、テーパ状に形成された前記外周摺動面の外縁端部と、該外縁端部から軸方向の下端に向かって漸次内側に縮径する曲面がリング下面と平行な下端面又は下端部と接する仮想線との間の軸方向の長さが、0.01mm以上0.30mm以下形成されているものである。
特開2002-194500号公報 特開2007-270880号公報 WO2012/118036号
特許文献1及び特許文献2で提案した発明は、内燃機関用ピストンリングについて、耐摩耗性と高強度を具備するものを低コストで形成できる点で優れている。特許文献3では、ピストンリング基材に窒化処理を施さずに耐摩耗性に優れ且つ低コストなピストンリングが提案されている。
車両等のより一層の低燃費化が要請されている一方、効率的な内燃現象を実現するためにオイル切れを向上させて燃焼部へのオイル漏れをより低下させる必要がある。しかしながら、シリンダライナに接触するオイルリング外縁端部(当たり面ともいう。)の当たり幅が大きいと、面圧が下がって低燃費化に寄与するがオイル漏れが起こりやすくなり効率的な燃焼が低下する。一方、外縁端部の当たり幅が小さいと、面圧が上がって低燃費化への寄与が低下するがオイル漏れが起こりにくくなり効率的な燃焼が向上する。これらのいずれも解決できることが望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、内燃機関用ピストンリング、特に第2圧力リングについて、耐摩耗性に優れるとともに、低燃費化とオイル消費の低減とを両立できるピストンリングを提供することにある。
本発明に係るピストンリングは、外周面が上から下に向かって漸次外側に張り出すテーパ状であり、径方向断面形状がナピアリングとなるように形成された内燃機関用ピストンリングであって、前記外周面は、相手材に外周摺動面として摺動接触する非テーパ状の外縁端部と、前記外縁端部の上方に所定のテーパ角で形成された外周テーパ部と、前記外縁端部から軸方向の下端に向かって漸次内側に縮径する曲面部と、前記曲面部の一部をなす下端部と、で構成され、前記外縁端部の位置と前記下端部の位置とのリング軸方向での距離(d2)が、0.001mm~0.05mmの範囲内であり、前記外縁端部のリング軸方向での当たり幅(d1)が、0.01mm~0.3mmの範囲内である、ことを特徴とする。
この発明によれば、外縁端部の位置と下端部の位置とのリング軸方向での距離が(d2)上記範囲内であり、外縁端部のリング軸方向での当たり幅(d1)が上記範囲内であるので、面圧とオイルシールとの関係を調整でき、低燃費化とオイル消費の低減とを両立できる。
本発明に係るピストンリングにおいて、前記外縁端部の位置と前記下端部の位置とのリング径方向での距離をd3としたとき、d2/d3が0.20~1.20の範囲内である。
本発明に係るピストンリングにおいて、前記外縁端部の位置と前記下端部の位置とのリング径方向での距離(d3)が、0.010mm~0.050mmの範囲内である。
本発明に係るピストンリングにおいて、少なくとも前記外周面が、硬質処理層を有する。外周面には、こうした各種処理を施すことが好ましいが、上記外周面形状を有すればこれら処理を施さなくても構わない。
本発明に係るピストンリングにおいて、前記硬質処理層が、窒化クロム系皮膜、クロムめっき皮膜、硬質炭素皮膜、又は、窒化クロム系皮膜上に硬質炭素皮膜が設けられた積層皮膜、である。
本発明によれば、内燃機関用ピストンリング(特に第2圧力リング)について、耐摩耗性に優れるとともに、低燃費化とオイル消費(LOC)の低減とを両立できるピストンリングを提供することができる。
本発明に係るピストンリングの例を示す模式的な断面構成図である。 図1に示したピストンリングのa部の拡大断面図である。 ピストンリングの他の例を示す断面構成図であり、(A)は主に外周面に硬質処理層が設けられている形態例であり、(B)は外周面以外にも硬質処理層が設けられている形態例である。
本発明に係るピストンリングについて図面を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、その技術的範囲に含まれるものであれば以下の説明及び図面の記載に限定されない。
[ピストンリング]
ピストンリング1は、図1及び図2に示すように、外周面14が上(上面11の側)から下(下面12の側)に向かって漸次外側に張り出すテーパ状であり、径方向断面形状がナピアリングとなるように形成された内燃機関用ピストンリングである。そして、外周面14は、相手材であるシリンダライナに外周摺動面として摺動接触する非テーパ状の外縁端部14bと、その外縁端部14bの上方に所定のテーパ角αで形成された外周テーパ部14aと、外縁端部14bから軸方向Yの下端に向かって漸次内側に縮径する曲面部14cと、曲面部14cの一部をなす下端部14dとで構成されている。外縁端部14bの位置Aと下端部14dの位置Cとのリング軸方向Yでの距離d2は0.001mm~0.05mmの範囲内であり、外縁端部14bのリング軸方向Yでの当たり幅d1は0.01mm~0.3mmの範囲内であることに特徴がある。
本発明に係るナピアリング形状のピストンリング1は、第2圧力リングとして用いられるものであり、ピストン(図示しない。)の外周面に形成されたピストンリング溝に装着され、ピストンの上下運動(往復運動に同じ。)に伴ってシリンダライナ(図示しない。)の内周面を摺動しながら上下運動する摺動部材である。
このピストンリング1によれば、外縁端部14bの位置Aと下端部14dの位置Cとのリング軸方向Yでの距離d2が上記範囲内であり、外縁端部14bのリング軸方向Yでの当たり幅d1が上記範囲内であるので、面圧とオイルシールとの関係を調整でき、低燃費化と効率燃焼とを両立できる。
なお、本願において、「上」及び「下」は、ピストンリング1の軸方向Y(又は外周面14の幅方向)における外周面14の両端方向を意味し、図1を平面視した場合の外周面14の上側と下側をいう。また、「上面11」及び「下面12」は、ピストンリング1の軸方向Yの両側の面を意味し、図1を平面視した場合の上側の面を上面といい、下側の面を下面という。また、「外周面14」及び「内周面13」は、ピストンリング1の径方向Xの両側の面を意味し、図1を平面視した場合の左側の摺動面を外周面といい、右側の面を内周面という。また、ナピアリングでは、外周面の下側には、えぐれた形状からなるステップ状の切り込み部15が設けられている。また、図1(B)のように、内周面13の下部に面取り部16を設けてもよい。「軸方向」とは、ピストンリングの仮想中心軸に沿った方向であり、図1では上下方向となる。「径方向」とは、ピストンリングの仮想中心軸に向かう方向であり、図1では、左右方向となる。
以下、各構成要素を説明する。
<ピストンリングの外形形状>
ピストンリング1は、外周面形状がテーパフェース形状であり、径方向断面形状がナピアリングとなるように形成されている。その断面形状は、図1に示すように、外周面14が上面11から下面12に向かって漸次外側に向けて張り出すテーパ状になっている。
外周面14は、図2に示すように、相手材であるシリンダライナに外周摺動面として摺動接触する非テーパ状の外縁端部14bと、その外縁端部14bの上方に所定のテーパ角αで形成された外周テーパ部14aと、外縁端部14bから軸方向の下端に向かって漸次内側に縮径する曲面部14cと、曲面部14cの一部をなす下端部14dとで構成されている。その外周面14の下部には、ステップ状の切り込み部15が形成されている。
外周テーパ部14aは、ピストンリング1の軸方向Yに平行な鉛直線L1に対し、テーパ角αが0.5°以上4°以下、好ましくは1°以上3°以下の傾斜角度で形成されている。この外周テーパ部14aは、下記の外縁端部14bの軸方向Y上方位置に、外縁端部14bに連続して形成されている。
外縁端部14bは、相手材であるシリンダライナに外周摺動面として摺動接触する「当たり幅」となる部分であり、非テーパ状に形成されている。「非テーパ状」とは、ピストンリング1の軸方向Yに平行な鉛直線L1に対して0°であることを意味している。本発明において、外縁端部14bのリング軸方向での当たり幅、すなわち、外縁端部14bの下限位置(座標位置)Aと上限位置(座標位置)Bとの間の距離(外縁端部のリング軸方向Yの当たり幅)d1は0.01mm~0.3mmの範囲内である。距離d1をこの範囲内とすることにより、後述の距離d2の範囲とも相まって、シリンダライナに対する面圧とオイル掻き落とし性能とを適度な状態に保持することができる。距離d1が0.01mm未満では、当たり幅が小さすぎてシリンダライナに対する追従性の点で不十分となることがあり、一方、距離d1が0.3mmを超えると、面圧が低くなりすぎてオイルの掻き落とし性能が低下することがある。なお、追従性とオイル掻き落とし性能との観点でより好ましい範囲は0.05~0.3mmである。
曲面部14cは、外縁端部14bから軸方向Yの下端(下方)に向かって漸次内側に縮径する連続部分である。
下端部14dは、曲面部14cの一部をなす部分である。本発明において、外縁端部14bの下限位置(座標位置)Aと下端部14dの位置(座標位置)Cとのリング軸方向Yでの距離d2は0.001mm~0.05mmの範囲内である。距離d2をこの範囲内とすることにより、上記距離d1の範囲とも相まって、シリンダライナに対する面圧とオイル掻き落とし性能とを適度な状態に保持することができる。距離d2が0.001mm未満では、鋭角状の先端となるので欠けが生じやすくなることがあり、一方、距離d2が0.05mmを超えると、オイルの掻き落とし性能が低下することがある。
切り込み部15は、外周面14の下端部分(下方部分)を径方向内側(径方向X)に向けてえぐるように切り欠いて形成された部分である。えぐられた切り込み部15は、その切り込み部15において、上面側の湾曲面又は平坦面15aと、径方向側にある垂直面15bとで構成されている。湾曲面又は平坦面15aは、下端部14dから滑らかに連続する曲面又は平面で形成されている。外周面14の下部に切り込み部15が形成されているため、外周面14の最も径方向外側に位置する外縁端部14b、曲面部14c及び下端部14dはノーズ部とも呼ばれる形状になっている。なお、「上面側の湾曲面又は平坦面15a」とは、図1~図3の例では曲面であるが、平面であってもよいことを意味している。
外縁端部14bの位置(座標位置)Dと下端部14dの位置(座標位置)Eとのリング径方向Xでの距離をd3としたとき、d2/d3が0.20~1.20の範囲内であることが好ましい。外縁端部14bは、相手材であるシリンダライナに外周摺動面として摺動接触する当たり幅であり、シリンダライナに対する摺動時の面圧によりオイルの掻き落とし性能を維持する。その掻き落とし性能は、外縁端部14bの当たり幅d1が0.01mm~0.3mmの範囲内で徐々に拡大して上限(0.3mm)近くになると面圧が低くなり、面圧に基づいた掻き落とし性能が低下する傾向がある。しかし、d1が徐々に拡大して面圧が低下した場合であっても、d2/d3を上記範囲内とすることにより、面圧変動が生じた場合でも掻き落とし性能を低下させずに維持することができる。その結果、低燃費化とオイル消費(LOC)の低減とを両立できる。
なお、d3は、0.010mm~0.050mmの範囲内であることが好ましい。d3をこの範囲内とすることにより、面圧変動が生じた場合でも掻き落とし性能を低下させずに維持することができる。
切り込み部15の上面側の湾曲面又は平坦面15aは、図2に示すように、15°±3°の角度θで形成されている。この角度θは、下端部14dからリング径方向Xに延びる平行線L2(上記鉛直線L1に直交する平行線)と、下端部14dから切り込まれた湾曲面又は平坦面15aの初期傾斜との角度(「ナピア角度」ともいう。)のことである。初期傾斜とは、切り込み部15の下端部14dから0.2mm~0.5mm程度の距離での傾斜である。
<ピストンリング基材>
ピストンリング基材10としては、炭素鋼材、低合金鋼材、ばね鋼材を用いることができる。また、これら鋼材と同程度の特性を有する他の鋼材を用いることもできる。具体的には、炭素鋼材としては、硬質線材、特にJIS規格で表されるSWRH62A、SWRH62Bや、これら鋼材と同程度の特性を有する他の鋼材を挙げることができる。低合金鋼材としては、弁ばね用オイルテンパー線、特にJIS規格で表されるSWOSC-Vや、これら鋼材と同程度の特性を有する他の鋼材を挙げることができる。ばね鋼材としては、特にJIS規格で表されるSUP9、SUP10、SUP11や、これら鋼材と同程度の特性を有する他の鋼材を挙げることができる。
なお、本発明では、C:0.2質量%以上1.0質量%以下を少なくとも含有する炭素鋼材、低合金鋼材又はばね鋼材を好ましく用いることができる。また、Crが0.5質量%以上1.1質量%以下の範囲で含んでいてもよい。こうしたピストンリング基材10は、鉄及び不可避不純物を含有する炭素鋼材を主とするものであるが、所望の目的に応じて他の元素、例えばSiやMn等の元素を含んでいてもよいし、それ以外のMo(モリブデン)、Ni(ニッケル)、V(バナジウム)等の元素が必要に応じて含まれていてもよい。
ピストンリング基材10は、必要に応じて、後述する下地膜又は硬質皮膜等をその表面に成膜する前に、イオンボンバードメント処理により清浄化することが好ましい。この処理により、ピストンリング基材10の表面に存在する酸化膜や水酸化膜等の不動態皮膜を破壊し、清浄化することができる。イオンボンバードメント処理は、下地膜又は硬質皮膜等の形成用ターゲットと陰極との間にアーク放電を発生させ、イオン化したメタルイオンをピストンリング基材10の表面に照射させて行われる
ピストンリング基材10は、その硬度がビッカース硬度HV350以上HV550以下の範囲内となるように形成されることが好ましい。ビッカース硬度がこの範囲内とすることで、熱負荷や圧力負荷が大きくなるような場合でも第2圧力リングとして良好な機能を発揮することができる。PVDやDLCの皮膜を被覆する際は、イオンボンバードメント処理を、ピストンリング基材10の硬度の低下が生じない温度に維持しながら行うことにより得られる。したがって、そうしたピストンリング基材10は、硬質皮膜等を成膜する前のイオンボンバードメント処理によっても硬度低下が起こっていないので、ピストンリング基材10上に密着性よく硬質皮膜を成膜してなるピストンリング1とすることができる。
<硬質処理層>
本発明では、ピストンリング基材10の少なくとも外周面14に、硬質処理層20が設けられていることが好ましい。本発明では、ピストンリング1の外形形状に特徴があり、図3に示すように、後述する下地膜、硬質皮膜、硬質炭素皮膜等から選択される硬質処理層20が必要に応じて設けられた後の形状が、上記特徴的な形状になっていればよい。そのため、硬質処理層20が設けられているか否かにかかわらず、上記特徴的な外形形状を備えるピストンリング1は本発明の範囲内ということができる。したがって、硬質処理層20が設けられていないピストンリング1であっても、その形状的な作用を奏する限り、本発明の範囲に含まれる。ここでいう「硬質処理層20」とは、少なくとも硬質皮膜を有するものであり、必要に応じて下地膜や硬質炭素皮膜を有するものである。
(下地膜)
下地膜は、ピストンリング基材10上に必要に応じて設けられる任意の膜である。下地膜は、ピストンリング基材10上に硬質皮膜を設ける場合に、その密着性を高めて剥離を防ぐように作用する。下地膜は、硬質皮膜が設けられる部位に少なくとも設けられていればよい。下地膜としては、Cr膜、Cr-B膜、Cr-B-V膜、Cr-B-V-Ti膜、Cr-B-V-Ti-Mn膜、Cr-B-V-Ti-Mo膜、Cr-B-V-Ti-Mn-Mo膜等を好ましく挙げることができる。下地膜は、種々の形成手段で形成することができ、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等の成膜手段で形成することができる。下地膜の厚さは特に限定されないが、例えば、0.5μm以上2.0μm以下程度である。
(硬質皮膜)
硬質皮膜は、ピストンリング基材10上に好ましく設けられるが、必須ではなく、上記したように必要に応じて任意に設けることができる。硬質皮膜としては、特に限定されないが、窒化クロム系皮膜又はクロムめっき皮膜であることが好ましい。窒化クロム系皮膜としては、Cr-N膜、Cr-B-N膜、Cr-B-V-N膜、Cr-B-V-Ti-N膜、Cr-B-V-Ti-Mn-N膜、Cr-B-V-Ti-Mo-N膜、Cr-B-V-Ti-Mn-Mo-N膜等のいずれかを好ましく挙げることができる。これらの硬質皮膜は、各種の方法で成膜でき、例えば、イオンプレーティング法やめっき法等で形成することができる。硬質皮膜は、少なくとも外周面14に設けられていればよいが、外周面14の他、上面11,下面12及び内周面13に設けられていてもよい。
硬質皮膜は、下地膜上に設けられていることが好ましい。硬質皮膜を下地膜上に設けることにより、密着性をより向上させることができ、高面圧下での硬質皮膜の剥離を極力抑制することができる。その結果、ピストンリング1に高い耐摩耗性と高い耐スカッフ性を付与できる。
窒化クロム系皮膜の場合、厚さは5μm以上30μm以下の範囲内であることが好ましく、より好ましい厚さは7μm以上20μm以下の範囲内である。また、ビッカース硬度はHV800以上HV2300以下の範囲内であることが好ましく、より好ましいビッカース硬度はHV1000以上HV2000以下の範囲内である。また、クロムめっき皮膜の場合、厚さは5μm以上50μm以下の範囲内であることが好ましく、より好ましい厚さは5μm以上30μm以下の範囲内である。また、ビッカース硬度はHV500以上HV1000以下の範囲内であることが好ましく、より好ましいビッカース硬度はHV800以上HV1000以下の範囲内である。
(硬質炭素皮膜)
硬質炭素皮膜は、下地膜の上又は硬質皮膜の上に設けることができる。硬質炭素皮膜は、いわゆるダイヤモンドライクカーボン膜と呼ばれ、アモルファス状の炭素膜である。硬質皮膜上に硬質炭素皮膜を形成することにより、硬質炭素皮膜がピストンリング1の初期フリクションを低減するように作用する。こうした作用は、硬質炭素皮膜が、ピストンリング1の相手材であるシリンダライナの内周面に対する摩擦係数が低く、相手材に対する初期なじみ性が良好であることに基づいている。特に、ピストンリング1の外縁端部14bに少なくとも設けられていることにより、上記作用を発揮できる。硬質炭素皮膜を設けた後の表面粗さRa(JIS B0601-1994での算術平均粗さRa)は、好ましくは0.1μm以下であり、より好ましくは0.05μm以下である。こうした平滑な硬質炭素皮膜を設けることにより、シリンダライナの内周面と摺動するピストンリング1の外縁端部14bでの初期フリクションをより一層向上させることができる。
硬質炭素皮膜としては、主成分である炭素の他に、ケイ素、酸素、水素、窒素、アルゴンのうち1種又は2種以上を含むものを好ましく適用できる。硬質炭素皮膜は、硬質皮膜と同様のイオンプレーティング法で形成することが好ましいが、スパッタリング法、CVD法等の種々の形成手段で形成してもよい。硬質炭素皮膜の厚さは特に限定されないが、例えば0.5μm以上10μm以下程度の範囲内が好ましい。
(製造方法)
本発明に係るピストンリング1の製造方法は特に限定されないが、例えば、まず、既述の炭素鋼材を成形加工や研磨加工(バフ研磨、ラッピング処理、ドライホーニングを任意に含む。)してピストンリング基材10を形成する。その後、ピストンリング基材10の表面を必要に応じてイオンボンバードメント処理で清浄化する。その後、必要に応じて硬質処理層20を形成する。例えば、ピストンリング基材10の少なくとも外周面14に下地膜を形成する。その後、下地膜上に、窒化クロム膜又はクロムめっき皮膜等の硬質皮膜を成膜する。その後、必要に応じて、硬質炭素皮膜を成膜する。最後に、必要に応じて、バフ研磨やラッピング処理等を行って、ピストンリング1を製造する。
以下に、実施例と比較例を挙げて、本発明を更に詳しく説明する。
[実施例1]
ピストンリング基材10として、C:0.63質量%、Si:0.25質量%、Mn:0.75質量%、P:0.01質量%、S:0.01質量%、残部:鉄及び不可避不純物からなる硬鋼線を図1に示す外径形状に加工したナピアリング形状のピストンリング基材10を準備した。加工は、成形加工、バフ研磨、ドライホーニングで行った。次いで、ピストンリング基材10上に、電気めっき法により厚さ25μmのCrめっきからなる硬質皮膜を成膜した。その後、バフ研磨、ラッピング処理を行って、ピストンリング1を得た。
こうして得られたピストンリング1の最終的な外径形状については、外周テーパ部14aは、ピストンリング1の軸方向Yに平行な鉛直線L1に対するテーパ角αを2°とした。外縁端部14bのリング軸方向での当たり幅(外縁端部14bの下限位置Aと上限位置Bとの間の距離)d1を0.2mmとした。外縁端部14bの下限位置(Y方向座標位置)Aと下端部14dの位置(Y方向座標位置)Cとのリング軸方向Yでの距離d2を0.005mmとした。外縁端部14bの位置(X方向座標位置)Dと下端部14dの位置(X方向座標位置)Eとのリング径方向Xでの距離d3を0.015mmとした。
なお、ピストンリング1の断面を研磨してビッカース硬度を測定した。ピストンリング基材10のビッカース硬度はHV454であり、硬質皮膜のビッカース硬度はHV900であった。
[実施例2~7]
実施例2~7は、実施例1の外周摺動面の処理層(Crめっき)を表1に示す種類の処理層に変更するとともに、d2とd3を表1に記載の値に変更した他は、実施例1と同様にして実施例2~7のピストンリングを作製した。表1には硬質皮膜の硬度と膜厚も併せて示した。
実施例2の水素フリーDLCは、カーボンターゲットを用い、アルゴンガス雰囲気中にてアークイオンプレーティング法で成膜した硬質炭素膜である。水素含有量は3原子%であった。実施例3のCr-Nは、ピストンリング基材10をイオンプレーティング装置のチャンバ内にセットし、イオンボンバードメントによって表面を清浄化し、その後、厚さ1.0μmのCr膜を下地膜として成膜した後、その下地膜上にPVD法(イオンプレーティング法)で成膜した窒化クロムからなる硬質皮膜である。実施例4のCrめっきは、電気めっき法で成膜した硬質皮膜である。実施例5の水素フリーDLCは、実施例2と同様に成膜した硬質皮膜である。実施例6のCr-Nは、実施例3と同様の硬質皮膜である。実施例7の硬質皮膜は、実施例3と同様のCr-Nを先ず成膜し、その上に実施例2の水素フリーDLCを成膜した積層膜である。
[比較例1]
比較例1は、実施例3の外周摺動面の処理層(Cr-N系PVD)を表1に示す種類の処理層に変更するとともに、d2とd3を表1に記載の値に変更した他は、実施例3と同様にして比較例1のピストンリングを作製した。比較例1のCr-Nは、PVD法(イオンプレーティング法)で成膜した窒化クロムからなる硬質皮膜である。上1には硬質皮膜の硬度と膜厚も併せて示した。
[オイル消費試験]
実施例1~7と比較例1で得られたピストンリングを用いてオイル消費試験を行った。オイル消費試験では、排気量が2.0Lで直列4気筒ガソリンエンジンの実機実験を行いた。エンジンの運転条件は、負荷率100%で、回転数6000rpmで連続重量法にてLOC(オイル消費量:g/hr)を測定した。表1には、比較例1のLOCを100としたときの、実施例1~7のLOCの相対比をLOC比として表1に示した。
測定は、第1圧力リング、第2圧力リング及びオイルリングを組み合わせて行った。第1圧力リングとしては、SWOSC-V材で、リング軸方向幅を1.2mmとし、リング径方向幅を2.9mmとし、外周面形状をバレルフェースとし、外周面をCr-N系のPVD処理したものを用いた。第2圧力リングとしては、実施例1~7及び比較例1で得られたピストンリングを用いた。オイルリングとしては、3ピースタイプのオイルリングを用い、サイドレールとスペーサエキスパンダを組み合わせた軸方向幅を2.0mmとし、サイドレールとスペーサエキスパンダを組み合わせた径方向幅を2.5mmとした。サイドレールは、JIS規格で表されるSWRH72A材の外周面をCr-N系のPVD処理したものを用い、スペーサエキスパンダは、SUS304材を用いた。
表1の結果からわかるように、本発明に係る外形形状の範囲内とした実施例1~7のピストンリング1は、LOC比が100未満、具体的には70以上91以下であり、安定して低いLOCを示していた。この結果より外縁端部14bの位置Aと下端部14dの位置Cとのリング軸方向Yでの距離d2が上記範囲内であり、外縁端部14bのリング軸方向Yでの当たり幅d1が上記範囲内であるので、面圧とオイルシールとの関係を調整でき、低燃費化とオイル消費(LOC)の低減とを両立できることがわかった。d1は、実施例1~7では0.20mmであるが0.01mm~0.3mmの範囲内であることが好ましい。d2は、実施例1~7では0.005mm~0.045mmの範囲であったが、0.001mm~0.050mmの範囲内であることが好ましい。d3は、実施例1~7では0.015mm~0.050mmの範囲であったが、0.010mm~0.050mmの範囲内であることが好ましい。d2/d3は、実施例1~7では0.33~0.90であったが、0.20~1.20の範囲内であることが好ましく、特に0.60以上1.00未満の範囲内であることが好ましい。
Figure 2022109981000002
1,1A,1B,1C,1D ピストンリング
10 ピストンリング基材
11 上面
12 下面
13 内周面
14 外周面(外周摺動面)
14a 外周テーパ部
14b 外縁端部(ノーズ部)
14c 曲面部
14d 下端部
15 ステップ状の切り込み部
15a 上面側の湾曲面又は平坦面
15b 径方向側にある垂直面
16 面取り部
20,20A,20B 硬質処理層
α テーパ角
L1 鉛直線
L2 鉛直線L1に直交する平行線
d1 AとBとの間の距離(外縁端部の上下方向の当たり幅)
d2 AとCとの間の距離(下端部から外縁端部までのY方向距離)
d3 DとEとの間の距離(外縁端部から下端部までのX方向距離)
A 外縁端部の下限位置(Y方向座標位置)
B 外縁端部の上限位置(Y方向座標位置)
C 下端部の位置(Y方向座標位置)
D 外縁端部の位置(X方向座標位置)
E 下端部の位置(X方向座標位置)
X リング径方向
Y リング軸方向(上下方向)
θ 切り込み部の角度



Claims (5)

  1. 外周面が上から下に向かって漸次外側に張り出すテーパ状であり、径方向断面形状がナピアリングとなるように形成された内燃機関用ピストンリングであって、
    前記外周面は、相手材に外周摺動面として摺動接触する非テーパ状の外縁端部と、前記外縁端部の上方に所定のテーパ角で形成された外周テーパ部と、前記外縁端部から軸方向の下端に向かって漸次内側に縮径する曲面部と、前記曲面部の一部をなす下端部と、で構成され、
    前記外縁端部の位置と前記下端部の位置とのリング軸方向での距離(d2)が、0.001mm~0.05mmの範囲内であり、
    前記外縁端部のリング軸方向での当たり幅(d1)が、0.01mm~0.3mmの範囲内である、ことを特徴とするピストンリング。
  2. 前記外縁端部の位置と前記下端部の位置とのリング径方向での距離をd3としたとき、d2/d3が0.20~1.20の範囲内である、請求項1に記載のピストンリング。
  3. 前記外縁端部の位置と前記下端部の位置とのリング径方向での距離(d3)が、0.010mm~0.050mmの範囲内である、請求項2に記載のピストンリング。
  4. 少なくとも前記外周面が、硬質処理層を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のピストンリング。
  5. 前記硬質処理層が、窒化クロム系皮膜、クロムめっき皮膜、硬質炭素皮膜、又は、窒化クロム系皮膜上に硬質炭素皮膜が設けられた積層皮膜、である、請求項4に記載のピストンリング。



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