JP2022106406A - 搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被搬送物の長手方向を搬送方向と一致させる際に、隣り合うトレー同士が互いに干渉することを防止して、被搬送物を次工程に向けて好適に搬送することのできる搬送装置を提供する。【解決手段】搬送装置1は、フリーザーFから搬出された被搬送物Tが搬送方向に搬送されるとともに、被搬送物の長手方向の長さよりも大きい幅を備える第1搬送コンベア10と、第1搬送コンベアの下流側に、第1搬送コンベアに連続して配置されるとともに、被搬送物の長手方向の長さよりも短い幅を備える第2搬送コンベア20と、第2搬送コンベアの幅方向に隣り合うように配置される第3搬送コンベア30と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、搬送装置に関する。
例えば、冷凍麺類は、麺を茹でて冷水で冷却した後、麺の塊をトレーに投入し、フリーザーによって冷凍されることによって製造されている。これに関連して、例えば下記の特許文献1には、冷凍麺を冷凍するフリーザーが開示されている。
このような処理庫から搬出された被搬送物(冷凍麺が配置されたトレー)は、次工程に搬送されて、次工程では例えば、麺類をトレーから分離させる脱パン処理が行われる。一般的に、次工程に向けて被搬送物を搬送するにあたって、搬送方向が被搬送物の長手方向と一致するように、処理庫から搬出される。しかしながら様々な要因によって、被搬送物の長手方向が搬送方向に対して傾斜して処理庫から搬出される場合がある。このように被搬送物の長手方向が搬送方向に対して傾斜した場合、次工程に向けて被搬送物を好適に搬送することができない虞がある。
また、被搬送物の長手方向を搬送方向と一致させたとしても、隣り合うトレー同士が近すぎる場合、被搬送物の長手方向を搬送方向と一致させる際に、隣り合うトレー同士が互いに干渉して、次工程に向けて被搬送物を好適に搬送することができない虞がある。
本発明は、上記課題を解決するために発明されたものであり、被搬送物の長手方向を搬送方向と一致させる際に、隣り合うトレー同士が互いに干渉することを防止して、被搬送物を次工程に向けて好適に搬送することのできる搬送装置、搬送方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る搬送装置は、処理庫から搬出された被搬送物を搬送する搬送装置である。搬送装置は、前記処理庫から搬出された前記被搬送物が搬送方向に搬送されるとともに、前記被搬送物の長手方向の長さよりも大きい幅を備える第1搬送コンベアと、前記第1搬送コンベアの下流側に、前記第1搬送コンベアに連続して配置されるとともに、前記被搬送物の前記長手方向の長さよりも短い幅を備える第2搬送コンベアと、前記第2搬送コンベアの幅方向に隣り合うように配置される第3搬送コンベアと、を有する。前記第1搬送コンベアの第1搬送速度は、前記第2搬送コンベアの第2搬送速度より遅く、前記第2搬送コンベアの前記第2搬送速度は、第3搬送コンベアの第3搬送速度より早い。
上述の搬送装置によれば、第2搬送コンベアの第2搬送速度は、第3搬送コンベアの第3搬送速度より早いため、長手方向が搬送方向に対して傾斜した状態で、第2搬送コンベアおよび第3搬送コンベアに到達した被搬送物は、第2搬送コンベアおよび第3搬送コンベアの搬送速度差によって被搬送物の長手方向が搬送方向と一致するように回転する。さらに、第1搬送コンベアの第1搬送速度は、第2搬送コンベアの第2搬送速度よりも遅いため、第1搬送コンベアから第2搬送コンベアに移動する際に、互いに隣り合う被搬送物同士が離間する。以上から、被搬送物の長手方向を搬送方向と一致させる際に、隣り合う被搬送物同士が互いに干渉することを防止して、被搬送物を次工程に向けて好適に搬送することができる。
本発明の実施形態を、図1、図2を参照しつつ説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。本実施形態では、搬送装置1が搬送する被搬送物Tとして、冷凍麺が配置されたトレーを例に挙げて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る搬送装置1を示す概略平面図である。図2は、本実施形態に係る搬送装置1の移動部40から吐出するエアーによって、被搬送物TがY方向の下側に移動する様子を示す図である。以下の説明において、図1の左右方向をX方向(搬送方向に相当)、図1の上下方向をY方向(幅方向に相当)と称する。図1において、紙面の奥が鉛直方向の下となり、紙面の手前が鉛直方向の上となる。また、以下の説明において、長手方向が搬送方向に対して傾斜した状態の被搬送物Tを、長手方向が搬送方向と一致するように回転させることを、「姿勢を修正する」と説明する場合がある。
本実施形態に係る搬送装置1は、図1に示すように、フリーザーFからY方向の下向きに搬出されてきた被搬送物Tを、X方向の右向きに搬送する。フリーザーFとしては公知のフリーザーFを用いることができるため、ここでは詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る搬送装置1は、図1に示すように、フリーザーFのY方向の下側に配置される第1搬送コンベア10と、第1搬送コンベア10のX方向の右側(下流側)に第1搬送コンベア10に連続して配置される第2搬送コンベア20と、第2搬送コンベア20のY方向の上側に配置される第3搬送コンベア30と、第1搬送コンベア10を移動する被搬送物Tに対してエアーを吐出する移動部40と、第1搬送コンベア10の下流に設けられるガイド部50と、ガイド部50のY方向の上側に設けられる検知部60と、検知部60のX方向の右側に設けられる排出部70と、第1搬送コンベア10および第2搬送コンベア20のY方向の下側に設けられるサイドガイド80と、移動部40、排出部70およびサイドガイド80の動作を制御する制御部(不図示)と、を有する。
第1搬送コンベア10は、図1に示すように、被搬送物TをX方向の右向きに搬送する。第1搬送コンベア10は、X方向に延在して設けられる。第1搬送コンベア10は、例えばベルトコンベアであるが、これに限定されない。
第1搬送コンベア10のY方向に沿う第1の幅W1は、被搬送物Tの長手方向の長さL1よりも大きい。
第1搬送コンベア10の第1搬送速度は、第2搬送コンベア20の第2搬送速度より遅い。第1搬送コンベア10の第1搬送速度は、特に限定されないが、例えば20~30m/minである。
第2搬送コンベア20は、図1に示すように、被搬送物Tを下流に向けて搬送する。第2搬送コンベア20の下流には、例えば、冷凍麺をトレーから脱パンする脱パン装置が設けられる。第2搬送コンベア20は、例えばベルトコンベアであるが、これに限定されない。
第2搬送コンベア20のY方向に沿う第2の幅W2は、第1の幅W1よりも小さい。また、第2搬送コンベア20の第2の幅W2は、被搬送物Tの短手方向の長さL2よりも大きい。また、第2搬送コンベア20の第2の幅W2は、被搬送物Tの長手方向の長さL1よりも短く、例えば、第2搬送コンベア20の第2の幅W2は、被搬送物Tの長手方向の長さL1よりも35~45mm短いことが好ましい。また、第2搬送コンベア20の第2の幅W2は、特に限定されないが、例えば120mmである。
この構成によれば、後述するように、長手方向が搬送方向に対して傾斜する被搬送物Tが、第2搬送コンベア20だけでなく第3搬送コンベア30にも配置されるため、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30において、被搬送物Tの長手方向が搬送方向と一致するように回転することができる。
上述したように、第2搬送コンベア20の第2搬送速度は、第1搬送コンベア10の第1搬送速度より早く、第1搬送速度の2倍以上の速度であることが好ましい。具体的には、第2搬送コンベア20の第2搬送速度は、40~60m/minであることが好ましい。
第3搬送コンベア30は、図1に示すように、第2搬送コンベア20とともに、長手方向が搬送方向に対して傾斜する被搬送物Tを、長手方向が搬送方向と一致するように回転するために設けられている。第3搬送コンベア30は、第2搬送コンベア20とY方向において隣り合うように設けられる。第3搬送コンベア30は、例えばベルトコンベアであるが、これに限定されない。
第3搬送コンベア30の鉛直方向の上方には、ガイド部50が設けられている。図2に示すように、ガイド部50の上流側の端部50Aから第3搬送コンベア30のY方向の下端までのY方向に沿う長さL3は、特に限定されないが、例えば80mmである。
上述したように、第2搬送コンベア20の第2の幅W2を120mm、ガイド部50の上流側の端部50Aから第3搬送コンベア30のY方向の下端までの長さL3を80mmとすることによって、120mm×160mmの被搬送物Tの姿勢を好適に修正することができる。
第3搬送コンベア30の第3搬送速度は、第2搬送コンベア20の第2搬送速度よりも遅い。第3搬送コンベア30の第3搬送速度は、第2搬送コンベア20の第2搬送速度が40m/minのとき、15~28m/minであることが好ましい。ここで、第3搬送速度の第2搬送速度に対する差が小さすぎると、第2搬送速度および第3搬送速度の速度差で被搬送物Tを回転することができない。また、第3搬送速度の第2搬送速度に対する差が大きすぎると、被搬送物Tが意図せず回転しすぎて、被搬送物Tの長手方向を搬送方向と一致させることが困難である。なお、被搬送物Tのサイズや材質等によって、第2搬送速度および第3搬送速度の速度差の好ましい値は適宜異なる。
また、被搬送物Tの第3搬送コンベア30に対する接地面積が比較的多いときは、被搬送物Tは比較的回転しにくいため、第3搬送速度は遅めにして、第2搬送速度および第3搬送速度の差を大きくすることが好ましい。一方、被搬送物Tの第3搬送コンベア30に対する接地面積が比較的少ないときは、被搬送物Tは比較的回転しやすいため、第3搬送速度は早めにして、第2搬送速度および第3搬送速度の差を小さくすることが好ましい。
移動部40は、図1に示すように、フリーザーFおよび第1搬送コンベア10の間に配置される。図2に示すように、移動部40は、X方向のプラス側から視て、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30の境界を通過する被搬送物Tに対してエアーを吐出して、被搬送物TをY方向の下側に移動させる。
被搬送物Tが、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30の境界を通過することを検知する手段としては、特に限定されないが、例えば、不図示の照射部によって照射されるレーザー光L(図1、図2参照)を用いることができる。具体的には、レーザー光Lを照射し続けて、被搬送物Tが通過してレーザー光Lが遮断された場合は、被搬送物Tが第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30の境界を通知したことを検知する。
ここで、例えば、移動部40が設けられない場合、長手方向が搬送方向と一致した状態の被搬送物Tは、Y方向の下側に移動されることなく、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30に移動される場合がある。このとき、長手方向が搬送方向と一致した状態の被搬送物Tは、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30の搬送速度差によって回転して、長手方向が搬送方向に対して傾斜してしまい好ましくない。これに対して本実施形態に係る搬送装置1によれば、移動部40が設けられるため、上記の不具合が生じることを防止でき、被搬送物Tを次工程に向けてより好適に搬送することができる。
ただし、長手方向が搬送方向に対して傾斜してしまった被搬送物Tは、ガイド部50によって長手方向が搬送方向と一致するように姿勢を修正することができ、またガイド部50によって姿勢を修正できなかった場合でも、排出部70によって、第2搬送コンベア20から排出できる。したがって、移動部40が設けられない搬送装置も本発明に含まれる。
なお、移動部は、エアーを吐出し続ける構成であってもよい。この構成であれば、照射部が不要となるため、搬送装置全体の構成を簡便にすることができる。
ガイド部50は、図1に示すように、第1搬送コンベア10の下流である第3搬送コンベア30の鉛直方向の上方に設けられる。また、ガイド部50は、第2搬送コンベア20までのY方向に沿う距離が下流側に向けて幅狭となるように、X方向に対して傾斜して配置されている。
このようにガイド部50が構成されるため、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30の搬送速度差による姿勢の修正を補助することができる。また、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30の搬送速度差で仮に姿勢を修正できなかったとしても、ガイド部50によって姿勢を修正することができる。
また、ガイド部50は、上述の構成を有するため、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30の搬送速度差で仮に姿勢を修正できず、ガイド部50内の上流側で姿勢を修正できなかった場合、ガイド部50内の下流側で、長手方向が搬送方向に対して傾斜して配置する被搬送物Tを、ガイド部50において停止することができる。
検知部60は、ガイド部50において被搬送物Tが停止したことを検知する。検知部60は、反射型の光電センサである。すなわち、被搬送物Tがガイド部50において停止している際、検知部60から光が送信され、送信された光は被搬送物Tにおいて反射されて、検知部60に戻ることによって、被搬送物Tの存在を検知する。
なお、検知部として、透過型の光電センサを用いてもよい。透過型の光電センサを用いる場合は、投光器を検知部60と同じ場所に配置し、受光器を後述するサイドガイド80の移動サイドガイド82に配置する。
排出部70は、図1に示すように、検知部60の下流側に設けられる。排出部70は、ガイド部50に停止された被搬送物Tを第2搬送コンベア20から排出する。排出部70は、第2搬送コンベア20上の被搬送物Tに対してエアーを吹き付けることによって、被搬送物Tを第2搬送コンベア20から排出する。第2搬送コンベア20から排出された被搬送物Tは、移動サイドガイド82のY方向の下側に位置する収納部Aに収納される。
サイドガイド80は、図1に示すように、第1搬送コンベア10および第2搬送コンベア20のY方向の下側に設けられる。サイドガイド80は、第1搬送コンベア10および第2搬送コンベア20における被搬送物Tの搬送をガイドするために設けられる。サイドガイド80は、上流側に設けられる固定サイドガイド81と、固定サイドガイド81の下流側に設けられる移動サイドガイド82と、を有する。
固定サイドガイド81は、図1に示すように、X方向に沿って設けられる。固定サイドガイド81は、第1搬送コンベア10および第2搬送コンベア20に対して固定して設けられている。
移動サイドガイド82は、図1に示すように、X方向に沿って設けられる。移動サイドガイド82は、排出部70が被搬送物Tを第2搬送コンベア20から搬出する際に、鉛直方向の下向きに退避可能となっている。移動サイドガイド82は、不図示のシリンダーによって、上下移動される。
制御部は、移動部40、排出部70および移動サイドガイド82の駆動を制御する。制御部は、例えばCPUである。
次に、図3~図5を参照して、本実施形態に係る搬送装置1の搬送方法について説明する。なお、以下の説明において、搬送装置1の各種構成の動作は制御部によって行われる。図3は、本実施形態に係る搬送装置1の搬送方法を説明するための概略平面図であって、被搬送物Tの長手方向が搬送方向と一致する場合を示す図である。図4は、長手方向が搬送方向に対して傾斜した被搬送物Tが、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30において、長手方向が搬送方向と一致するように回転する様子を示す図である。図5は、3つの被搬送物T1、T2、T3が第1搬送コンベア10から第2搬送コンベア20に移動する際に、互いに隣り合う被搬送物T同士が離間する様子を示す図である。理解の容易のため、図4では、1つの被搬送物Tが搬送される様子を示しているのに対して、図5では、3つの被搬送物T1、T2、T3が搬送される様子を示している。
フリーザーFにおいて冷凍された被搬送物Tは、図1に示すように、Y方向の下向きに移動して第1搬送コンベア10に移動される。被搬送物Tは、フリーザーFから出てきた際に、図3に示すように、X方向が長手方向となるように配置されており、被搬送物Tは、X方向が長手方向となる姿勢で第1搬送コンベア10に移動される。そして、X方向が長手方向となるように配置された被搬送物Tは、図3に示すように、サイドガイド80に沿って、第1搬送コンベア10上をX方向の右向きに移動する。そして、被搬送物Tは、移動部40によってY方向の下側(サイドガイド80側)に移動されて、第3搬送コンベア30上に配置されることなく、またガイド部50で停止することなく、第2搬送コンベア上を移動して、次工程に搬送される。
一方、様々な要因で、図4に示すように、被搬送物Tの長手方向が搬送方向に対して傾斜した状態(図4は、被搬送物Tの短手方向が搬送方向に一致した状態)で、第1搬送コンベア10に移動される場合がある。長手方向が搬送方向に対して傾斜した被搬送物Tは、図4に示すように、そのままの姿勢で第1搬送コンベア10上をX方向の右向きに移動して、移動部40によってY方向の下側に移動される。
そして、長手方向が搬送方向に対して傾斜した被搬送物Tは、第1搬送コンベア10から、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30に乗り換えた際に、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30の搬送速度差によって、被搬送物TのY方向の下側が、Y方向の上側よりも先行して、X方向のプラス側に移動して、長手方向が搬送方向と一致するように図4で反時計回りに回転される。このとき、ガイド部50は、被搬送物Tの反時計回りの回転を補助する。
ここで、第1搬送コンベア10の第1搬送速度は、第2搬送コンベア20の第2搬送速度よりも遅いため、第1搬送コンベア10から第2搬送コンベア20に移動する際に、図5に示すように、互いに隣り合う被搬送物T同士が離間する。このため、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30によって、被搬送物T1の長手方向が搬送方向と一致させる際に、隣り合う被搬送物T1、T2、T3同士が互いに干渉することを防止できる。
なお、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30によって姿勢を修正できない場合、および/またはガイド部50によって姿勢を修正できない場合は、ガイド部50によって、X方向の右向きへの移動が停止される。
そして、検知部60は、ガイド部50において被搬送物Tが停止したことを検知する。
そして、制御部は、検知部60が被搬送物Tの存在を確認した信号を受信して、移動サイドガイド82を駆動するシリンダーに信号を送信して、移動サイドガイド82を鉛直方向の下向きに退避させる。さらに、制御部は、排出部70に信号を送信して、排出部70によって被搬送物Tに対してエアーを吹き付けて、第2搬送コンベア20から排出させる。
そして、検知部60が被搬送物Tを検知しなくなると、被搬送物Tのつまりが解消したとして、排出部70のエアーが停止するとともに、移動サイドガイド82が鉛直方向の上向きに移動する。
以上説明したように、本実施形態に係る搬送装置1は、フリーザーFから搬出された被搬送物Tを次工程に搬送する搬送装置である。搬送装置1は、フリーザーFから搬出された被搬送物Tが搬送方向に搬送されるとともに、被搬送物Tの長手方向の長さL1よりも大きい幅W1を備える第1搬送コンベア10と、第1搬送コンベア10の下流側に、第1搬送コンベア10に連続して配置されるとともに、被搬送物Tの長手方向の長さL1よりも短い幅W2を備える第2搬送コンベア20と、第2搬送コンベア20の幅方向に隣り合うように配置される第3搬送コンベア30と、を有し、第1搬送コンベア10の第1搬送速度は、第2搬送コンベア20の第2搬送速度より遅く、第2搬送コンベア20の第2搬送速度は、第3搬送コンベア30の第3搬送速度より早い。このように構成された搬送装置1によれば、第2搬送コンベア20の第2搬送速度は、第3搬送コンベア30の第3搬送速度より早いため、長手方向が搬送方向に対して傾斜した状態で、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30に到達した被搬送物Tは、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30の搬送速度差によって、被搬送物Tの長手方向が搬送方向と一致するように回転する。さらに、第1搬送コンベア10の第1搬送速度は、第2搬送コンベア20の第2搬送速度よりも遅いため、第1搬送コンベア10から第2搬送コンベア20に移動する際に、互いに隣り合う被搬送物T同士が離間する。以上から、被搬送物Tの長手方向を搬送方向と一致させる際に、隣り合う被搬送物T同士が互いに干渉することを防止して、被搬送物Tを次工程に向けて好適に搬送することができる。
また、搬送装置1は、第1搬送コンベア10を移動する被搬送物Tに対してエアーを吐出することによって、被搬送物Tを、幅方向において、フリーザーFの反対側に移動させる移動部40をさらに有する。このように構成された搬送装置1によれば、被搬送物Tを次工程に向けてより好適に搬送することができる。
また、搬送装置1は、第1搬送コンベア10の下流に設けられ、被搬送物Tが接触することによって、被搬送物Tの長手方向を搬送方向と一致させるガイド部50をさらに有する。このように構成された搬送装置1によれば、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30によって被搬送物Tの姿勢を修正する際に、ガイド部50によって、補助的に被搬送物Tの姿勢を修正することができる。また、仮に第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30によって被搬送物Tの姿勢を修正できなかった場合に、ガイド部50によって、被搬送物Tの姿勢を修正することができる。
また、搬送装置1は、ガイド部50において停止された被搬送物Tを検知する検知部60と、ガイド部50において停止された被搬送物Tを第2搬送コンベア20から排出する排出部70と、をさらに有する。このように構成された搬送装置1によれば、第2搬送コンベア20および第3搬送コンベア30、ならびにガイド部50によって、被搬送物Tの姿勢を修正できなかった場合、長手方向が搬送方向に対して傾斜する被搬送物Tをガイド部50によって停止させ、ガイド部50において停止した被搬送物Tを、排出部70によって、第2搬送コンベア20から排出することができる。したがって、被搬送物Tを次工程に向けてより好適に搬送することができる。
また、第2搬送コンベア20の第2搬送速度は、第1搬送コンベア10の第1搬送速度の2倍以上である。このように構成された搬送装置1によれば、第1搬送コンベア10から第2搬送コンベア20に乗り換える際に、互いに隣り合う被搬送物T同士がより好適に離間して、被搬送物Tの長手方向を搬送方向と一致させる際に、隣り合う被搬送物T同士が互いに干渉することを確実に防止することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変することができる。
例えば、上述した実施形態では、排出部70は、エアーが用いられたが、排出部は、被搬送物Tを機械的に排出してもよい。
また、上述した実施形態では、移動部40は、エアーが用いられたが、移動部40は、被搬送物Tを機械的に移動してもよい。
また、上述した実施形態では、搬送装置1は、ガイド部50を有していたが、ガイド部50は設けられていなくてもよい。
また、上述した実施形態では、搬送装置1は、検知部60および排出部70が設けられていたが、検知部60および排出部70は設けられていなくてもよい。
また、上述した実施形態では、被搬送物Tとして、冷凍麺が配置されたトレーを例に挙げて説明した。しかしながら、被搬送物は、これに限定されず、長手方向の長さおよび短手方向の長さが互いに異なるものであればよい。
また、上述した実施形態では、処理庫としてフリーザーを例に挙げて説明したが、食品を処理する処理庫であればフリーザーに限定されず、解凍庫や加熱庫等であってもよい。
1 搬送装置、
10 第1搬送コンベア、
20 第2搬送コンベア、
30 第3搬送コンベア、
40 移動部、
50 ガイド部、
60 検知部、
70 排出部、
F フリーザー(処理庫)、
T 被搬送物。
10 第1搬送コンベア、
20 第2搬送コンベア、
30 第3搬送コンベア、
40 移動部、
50 ガイド部、
60 検知部、
70 排出部、
F フリーザー(処理庫)、
T 被搬送物。
Claims (5)
- 処理庫から搬出された被搬送物を次工程に搬送する搬送装置であって、
前記処理庫から搬出された前記被搬送物が搬送方向に搬送されるとともに、前記被搬送物の長手方向の長さよりも大きい幅を備える第1搬送コンベアと、
前記第1搬送コンベアの下流側に、前記第1搬送コンベアに連続して配置されるとともに、前記被搬送物の前記長手方向の長さよりも短い幅を備える第2搬送コンベアと、
前記第2搬送コンベアの幅方向に隣り合うように配置される第3搬送コンベアと、を有し、
前記第1搬送コンベアの第1搬送速度は、前記第2搬送コンベアの第2搬送速度より遅く、
前記第2搬送コンベアの前記第2搬送速度は、前記第3搬送コンベアの第3搬送速度より早い、搬送装置。 - 前記第1搬送コンベアを移動する前記被搬送物に対してエアーを吐出することによって、前記被搬送物を、前記幅方向において、前記処理庫の反対側に移動させる移動部をさらに有する、請求項1に記載の搬送装置。
- 前記第1搬送コンベアの下流に設けられ、前記被搬送物が接触することによって、前記被搬送物の前記長手方向を前記搬送方向と一致させるガイド部をさらに有する、請求項1または2に記載の搬送装置。
- 前記ガイド部において停止された前記被搬送物を検知する検知部と、
前記ガイド部において停止された前記被搬送物を前記第2搬送コンベアから排出する排出部と、をさらに有する、請求項3に記載の搬送装置。 - 前記第2搬送コンベアの前記第2搬送速度は、前記第1搬送コンベアの前記第1搬送速度の2倍以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の搬送装置。
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