JP2022106094A - 異物管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】生産ラインの運転時に生じた異物検知イベントが、テスト時に生成されたものか否かを後からでも容易に判別可能な異物管理システムを提供する。【解決手段】異物管理システム1は、上流から搬送される物品に異物が含まれるか否かを示す判定結果及び当該異物の有無の判定時刻を出力する判定部13と、物品が搬送される搬送方向に対し、判定部が配置される場所よりも上流側の周囲環境を少なくとも含む画像を生成する撮像部21と、表示部41と、撮像部21にて生成される画像のうち、判定部13にて物品に異物が含まれることを示す判定結果が出力される判定時刻において作成される画像及び判定時刻よりも所定時間前の第1時点から判定時刻よりも所定時間後の第2時点までの期間において生成される画像の少なくとも1つから第1画像を抽出し、抽出した第1画像を表示部に表示させる制御部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、異物管理システムに関する。
袋詰めされた食品等の物品を生産する現場(生産現場)では、物品内における金属、ガラスなどの異物の有無が異物検査装置によって検査される。異物検査装置の一例として、例えば下記特許文献1には、検体の代わりにテスト用検体(テストピース)を検査にかけて検査部のテストを行うためのテストモードを有しており、当該テストのスケジュールを入力させるためのテストスケジュール入力画面を表示部に表示することができる制御部を備えるX線検査装置が開示される。
ところで、生産現場では、上記特許文献1に開示されるような装置が、テストモード以外でも正常に運転されているか否かを確認することがある。例えば、生産現場の作業者は、異物検査が正常に実施されているか否かの確認のため、上述したような装置をテストモードに設定せず、生産ラインの通常運転時に抜き打ちでテストピースを当該生産ラインに流すテスト(抜き打ちテスト)をすることがある。
上記作業者は、通常、上記抜き打ちテストの実施結果を手作業にて記録する。このため、作業者の都合等によっては上記記録が後回しになることがある。この場合、上記抜き打ちテストの詳細(例えば抜き打ちテストの開始時刻など)を後から正確に記載するため、異物検査装置等に記録される異物検知イベントを確認することがある。しかしながら、データ上、上記抜き打ちテストによって生成される異物検知イベント(テスト検知)と、生産ラインの通常運転時に生成される異物検知イベント(真の検知)との間には違いがない。よって、作業者は、異物検知イベントがテスト検知か真の検知かを判別する必要がある。しかしながら、作業者は、単に異物検知イベントを確認するだけでは判別ができないため、例えば生産現場を録画した映像を確認するといった手間のかかる作業を行う必要があり、手間なく容易に判別できないという問題があった。
本発明の一側面の目的は、生産ラインの運転時に生じた異物検知イベントが、テスト時に生成されたものか否かを後からでも容易に判別可能な異物管理システムの提供である。
本発明の一側面に係る異物管理システムは、上流から搬送される物品に異物が含まれるか否かを示す判定結果、及び当該異物の有無の判定時刻を出力する判定部と、物品が搬送される搬送方向に対し、判定部が配置される場所よりも上流側の周囲環境を少なくとも含む画像を生成する撮像部と、表示部と、撮像部にて生成される画像のうち、判定部にて物品に異物が含まれることを示す判定結果が出力される判定時刻において作成される画像、および、判定時刻よりも所定時間前の第1時点から判定時刻よりも所定時間後の第2時点までの期間において生成される画像の少なくとも1つから第1画像を抽出し、抽出した第1画像を表示部に表示させる制御部と、を備える。
この異物管理システムによれば、制御部は、撮像部にて生成される画像のうち、判定部にて物品に異物が含まれることを示す判定結果が出力される判定時刻において作成される画像、および、判定時刻よりも所定時間前の第1時点から判定時刻よりも所定時間後の第2時点までの期間において生成される画像の少なくとも1つから第1画像を抽出し、抽出した第1画像を表示部に表示させる。これにより、当該異物管理システムを利用する作業者は、表示部に表示される第1画像を確認することによって、上記判定時刻における判定結果が、テスト時に出力されたものか、物品の生産時に出力されたものかを容易に判別できる。ここで表示部がテスト後に第1画像を表示することによって、作業者は、テスト後であっても第1画像を確認できる。これにより、作業者は、テスト後であっても第1画像の確認によって上記判別を容易に実施できる。したがって上記異物管理システムを例えば生産ラインに適用することによって、生産ラインの運転時に生じた異物検知イベントが、テスト時に生成されたものか否かを後からでも容易に判別可能である。
上記異物管理システムは、判定部から出力される判定結果及び判定時刻、並びに、判定結果及び判定時刻の少なくとも一方に紐付けられた第1画像を記憶する記憶部を有し、制御部は、表示部にて表示された第1画像に対する、テスト時に撮影された画像であるか否かを指定する操作を受け付け、受け付けた操作を判定結果と紐付けて記憶部に記憶させてもよい。この場合、判定時刻における判定結果がテスト時に出力されたものか(すなわち、テスト検知がなされたか)、物品の生産時に出力されたものか(すなわち、真の検知がなされたか)を紐付けて記憶部に記録できる。
制御部は、第1画像がテスト時に撮影されたか否かを判別し、判定結果に関連付けてもよい。この場合、制御部は、判定時刻における判定結果がテスト時に出力されたものか、物品の生産時に出力されたものかを自動判別することによって、作業者の判別作業を支援できる。
制御部は、第1画像として、第1時点から判定時刻の直前までの画像を少なくとも含むように抽出して、表示部に表示させてもよい。この場合、作業者は、判定部による異物の判定前の画像から、判定時刻にてテストが実施されたか否かを容易かつ迅速に判別できる。
制御部は、判定時刻に基づき、第1画像として、互いに異なる時刻に撮像された複数の静止画像を特定し、複数の静止画像を並列させて表示部に表示させてもよい。この場合、作業者は、並列表示される複数の静止画像から、判定時刻にてテストが実施されたか否かを容易で迅速かつ精度よく判別できる。
制御部は、判定時刻に基づき、第1画像として、互いに異なる時刻に撮像された複数の静止画像を特定し、複数の静止画像を所定の周期で切り替えながら表示部に表示させてもよい。この場合、作業者は、周期的に表示される複数の静止画像から、判定時刻にてテストが実施されたか否かを容易かつ精度よく判別できる。
制御部は、テストによる異物の検知である旨の操作を受け付けた場合、テストによる異物の検知であるか否かの操作結果と、判定時刻と、当該判定時刻に基づき抽出された第1画像と、を含むテスト帳票を出力してもよい。この場合、テストによる異物の検知である旨の操作をした作業者は、テストの実施記録を示すテスト帳票を容易に作成できる。加えて、当該テスト帳票は上記操作の根拠である第1画像を含むので、テスト帳票の確認者は、テスト帳票の妥当性を容易に判別できる。
制御部は、テストによる異物の検知である旨の操作を受け付け、且つ、異物を流した作業者を指定する操作を受け付けた後、受け付けた作業者に関する情報がさらに含まれたテスト帳票を出力してもよい。この場合、テストを実施した作業者を含めたテスト帳票を容易に作成できる。
制御部は、表示部に表示した第1画像に対する選択操作を受け付けた場合、画像が撮影された時刻に関連する動画を表示部上で再生させてもよい。この場合、作業者は、表示部上で再生される動画を確認することによって、判定時刻にてテストが実施されたか否かを精度よく判別できる。
本発明の一側面によれば、生産ラインの運転時に生じた異物検知イベントが、テスト時に生成されたものか否かを後からでも容易に判別可能な異物管理システムを提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な一実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る異物管理システムは、例えば、食品等の物品を生産する現場(生産現場)にて用いられる。当該異物管理システムは、例えば、生産現場に設けられる異物検知装置によって異物が検知されたときの状況の記録作業を支援するシステムである。例えば、物品が食品である場合、異物は、金属片、プラスチック片、紙片などである。ここで本明細書では、テストピースなども異物の一種とされる。「状況」は、例えば、生産ラインの稼働状況、異物検知装置及び当該装置の周囲環境の状況、異物が検知されたときの時刻及び場所の状況などを含む。「記録作業の支援」は、例えば、異物検知時における作業者による上記周囲環境の再確認の支援、帳票の作成の支援などを含む。加えて、本実施形態に係る異物管理システムは、例えば、生産ラインの通常運転時に抜き打ちでテストピースを当該生産ラインに流すテスト(抜き打ちテスト)などでも用いられる。このような抜き打ちテストは、例えば、作業者がテストピースを通常運転時の上記生産ラインに流すことによって実施される。このため、本実施形態に係る異物管理システムは、上記抜き打ちテストの実施結果等の記録作業も支援する。
図1は、本実施形態に係る異物管理システムの構成を示すブロック図である。図1に示されるように、異物管理システム1は、異物検知装置2、撮像装置3、サーバ4、表示装置5及び制御部6を備える。本実施形態では、異物検知装置2、撮像装置3、サーバ4及び表示装置5は、互いに物理的に離間しているが、これに限られない。異物検知装置2と撮像装置3と表示装置5とのそれぞれは、インターネット又はイントラネット等の通信ネットワークを介してサーバ4に接続されるが、これに限られない。
異物検知装置2は、例えば生産ラインにて製造される物品M(後述する図2を参照)内における異物の有無を検知する装置である。異物検知装置2は、例えば、X線もしくは磁界などを用いて異物を検知する。異物検知装置2は、搬送部11と、検知部12と、判定部13と、記憶部14と、通信部15と、コントローラ16とを有する。異物検知装置2には、各種条件を入力するためのユーザインターフェースが設けられてもよい。当該ユーザインターフェースは、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイである。
搬送部11は、生産ラインにおける異物検知装置2の上流から下流まで物品Mを搬送する。搬送部11は、例えば物品Mが搬送される搬送方向D(後述する図2を参照)に沿って延在するベルトコンベアである。
検知部12は、上流から搬送される物体に予め登録された材質が含まれるか否かを検知する。このため、検知部12は、搬送方向Dにおける上流から搬送される物品Mに異物が含まれているか否かだけでなく、上流から搬送される金属製のテストピースTP(後述する図2を参照)等も検知できる。異物検知装置2がX線を用いる場合、検知部12は例えばX線照射部とX線検知部とを有する。異物検知装置2が磁界を用いる場合、検知部12は例えば磁界発生部と磁界検知部とを有する。これらの場合、異物検知装置2には、シールドボックスなどが設けられ得る。
判定部13は、検知部12から送信される信号に基づいて、上流から搬送される物品Mに異物が含まれるか否かを示す判定結果、及び当該異物の有無の判定時刻を出力する。例えば、搬送された物品Mに異物が含まれていると検知された場合、搬送されたテストピースTPが検知された場合などにおいて、判定部13は、検知部12が異物を検知したことを示す判定結果(異物検知イベント)を出力する。もしくは、搬送された物品Mなどに異物が含まれていない場合、判定部13は、検知部12が異物を検知していないことを示す判定結果(異物非検知イベント)を出力する。これらの場合、判定部13は、異物の有無の判定時刻も出力する。判定時刻は、例えば、判定部13が判定結果を生成した時刻、判定部13が検知部12から送信される信号を受け取った時刻、もしくは、検知部12が物品Mなどを検知した時刻のいずれかである。
記憶部14は、搬送部11に設定される各種条件、検知部12に設定される各種条件、判定部13から出力される判定結果及び判定時刻などを記憶する。記憶部14は、例えば、判定時刻が紐付けられた判定結果を記憶する。記憶部14は、例えば、異物検知装置2に含まれるメモリ等である。メモリは、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有する。
通信部15は、サーバ4と情報を送受信する。通信部15は、例えば、判定部13から出力される判定結果及び判定時刻などをサーバ4に送信する。例えば、判定部13が異物検知イベントを出力したときのみ、通信部15は、サーバ4に対して、上記異物検知イベントと、当該異物検知イベントに紐付けられた判定時刻とを送信する。このため、異物検知装置2は、例えば、サーバ4に対して通信可能である。通信部15は、撮像装置3と情報を送受信してもよい。通信部15は、判定結果及び判定時刻などを撮像装置3に送信してもよい。このとき、通信部15は、異物検知イベントと、当該異物検知イベントに紐付けられた判定時刻とを送信してもよい。
コントローラ16は、CPU、ROM、RAM等からなる電子制御ユニットであり、本実施形態では異物管理システム1の制御部6の一部として機能する。コントローラ16は、異物検知装置2における各種動作を制御する。コントローラ16は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。コントローラ16は、電子回路等によるハードウェアとして構成されてもよい。コントローラ16では、CPU、RAM及びROM等のハードウェアと、プログラム等のソフトウェアとが協働することによって、搬送部11、検知部12、判定部13等の機能が発揮する。なお、判定部13及び記憶部14は、コントローラ16の一部でもよい。
図2は、撮像装置によって撮像される画像の一例を示す概略図である。撮像装置3は、図2に示される所定の空間を含む画像を生成する装置である。撮像装置3は、例えば、テスト時にテストピースTP等の異物を異物検知装置2に流す作業者Hが上記所定の空間に映り込むように、異物検知装置2の周囲に配置される。異物を流す作業者Hと、その他の作業者(例えば、単に通路を通過する作業者)とを容易に区別する観点から、例えば、その他の作業者が映らないように撮像装置3が配置される。もしくは、その他の作業者が異物を流す作業者Hと比較して小さく映るように、撮像装置3が配置されてもよい。本実施形態では、所定の空間は、搬送方向Dに対して異物検知装置2(特に、判定部13)が配置される場所よりも上流側の周囲環境を少なくとも含む。加えて、画像は、静止画像データ及び動画データの少なくとも一方を含む。このため、本実施形態における撮像装置3は、上記周囲環境を録画可能である。撮像装置3は、撮像部21と、記憶部22と、通信部23と、コントローラ24とを有する。
撮像部21は、上記周囲環境を少なくとも含む画像を生成する。撮像部21は、上記周囲環境と、異物検知装置2の少なくとも一部とを含む空間を連続的または間欠的に撮像することによって、上記画像を生成する。撮像部21による間欠的な撮像は、例えば、撮像部21が1秒に一回上記空間を撮像することである。図2では、異物検知装置2の周辺に、作業者Hが存在することが示されている。撮像部21は、例えばカメラモジュールである。本実施形態では、撮像部21は上記空間を連続的に撮像する。なお、撮像部21が上記空間を間欠的に撮像する場合であっても、異物管理システム1は、撮像部21が連続的に撮像する場合と同様に動作する。
記憶部22は、撮像部21にて生成される画像を記憶する。記憶部22は、撮像時刻に紐付けられた画像を記憶する。記憶部22は、撮像部21にて生成される記憶を一時的に記憶してもよい。例えば、記憶部22は、古い画像を上書きしつつ新しい画像を記憶してもよい。記憶部22は、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどである。
通信部23は、サーバ4と情報を送受信する。通信部23は、例えばサーバ4に、撮像部21にて生成される画像を送信する。例えば、通信部23が撮像部21にて生成された画像をサーバ4に送信する。通信部23は、異物検知装置2から送信される判定結果などを受信してもよい。
コントローラ24は、CPU、ROM、RAM等からなる電子制御ユニットであり、本実施形態では異物管理システム1の制御部6の一部として機能する。コントローラ24は、撮像装置3における各種動作を制御する。コントローラ24は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。コントローラ24は、電子回路等によるハードウェアとして構成されてもよい。コントローラ24では、CPU、RAM及びROM等のハードウェアと、プログラム等のソフトウェアとが協働することによって、撮像部21、通信部23等の機能が発揮する。なお、撮像部21及び記憶部22は、コントローラ24の一部でもよい。
サーバ4は、CPU、RAM及びROM等の主記憶部、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリ等に例示される補助記憶部等を含むコンピュータシステムとして構成されている。サーバ4は、コントローラ31と、記憶部32と、通信部33とを有する。サーバ4は、クラウドサーバを利用するものであってもよく、この場合、少なくとも記憶部32がクラウドサーバに含まれてもよい。サーバ4は、一つの装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。複数の装置で構成される場合には、当該複数の装置が通信ネットワークを介して接続される。これにより、論理的に一つのサーバ4が構築される。サーバ4は、例えば、据え置き型の端末、及び/又は、スマートフォン、タブレット等の携帯端末等を含んでもよい。
コントローラ31は、CPU、ROM、RAM等からなる電子制御ユニットであり、本実施形態では異物管理システム1の制御部6の一部として機能する。コントローラ31は、サーバ4における各種動作を制御する。コントローラ31は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。コントローラ31は、電子回路等によるハードウェアとして構成されてもよい。コントローラ31では、CPU、RAM及びROM等のハードウェアと、プログラム等のソフトウェアとが協働することによって、下記に示すアクションが実行される。
コントローラ31は、撮像部21にて生成される画像の少なくとも一部である第1画像を抽出する。第1画像は、上記画像のうち、判定部13にて物品Mに異物が含まれることを示す判定結果が出力される判定時刻において作成される画像、および、当該判定時刻よりも所定時間前の第1時点から当該判定時刻よりも所定時間後の第2時点までの期間において生成される画像の少なくとも1つから抽出される。換言すると、第1画像は、判定部13による異物検知イベントの出力に応じて特定された、撮像部21にて生成される画像の少なくとも一部に相当する。コントローラ31は、第1画像として、第1時点から判定時刻の直前までの画像を少なくとも含むように抽出してもよい。このとき、抽出される画像は、動画のみでもよいし、動画及び静止画像でもよい。コントローラ31は、判定時刻に基づき、第1画像として静止画像を特定してもよい。このとき、コントローラ31は、第1画像として、互いに異なる時刻に撮像された複数の静止画像を特定してもよい。ここで、「第1時点から判定時刻の直前までの画像を少なくとも含む」とは、第1時点に該当するフレームの画像から判定時刻に該当するフレームの1フレーム前の画像までを全て含むことではなく、第1時点に該当するフレームの画像から判定時刻に該当するフレームの1フレーム前の画像までの内、1つ以上の画像を含むことを意味する。なお、本実施形態では、1フレームは1/60秒に相当するが、これに限られない。
第1時点から判定時刻までの期間(期間の時間的長さ)と、判定時刻から第2時点までの期間(期間の時間的長さ)とは、互いに同一でもよいし、互いに異なってもよい。本実施形態では、第1時点から判定時刻までの期間と、判定時刻から第2時点までの期間とのそれぞれは、数秒間から数分間までの任意の期間である。第1画像は、例えば判定結果(異物検知イベント)及び判定時刻に紐付けられる。本実施形態では、コントローラ31は、記憶部22に記憶される画像のうち、判定時刻の10秒前(第1時点)から判定時刻の2秒後(第2時点)までの動画を抽出すると共に、当該動画の3秒時点、6秒時点、9秒時点及び12秒時点の静止画像を抽出する。
記憶部32は、判定部13から出力される判定結果及び判定時刻、並びに、判定結果及び判定時刻の少なくとも一方に紐付けられた第1画像を記憶する。本実施形態では、異物検知イベントに相当する判定結果及び判定時刻に紐付けられる第1画像が記憶部32に記憶される。これにより、記憶部32に複数の第1画像が記憶されるとき、判定時刻にて各第1画像を容易に区別できる。記憶部32は、表示装置5から入力されるデータ(例えば、第1画像がテスト時に撮影されたか否かの指定結果、第1画像に含まれる作業者(すなわち、第1画像に映り込んでいる作業者)の指定結果など)も記憶できる。記憶部32は、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどである。
通信部33は、異物検知装置2、撮像装置3及び表示装置5と情報を送受信する。通信部33は、例えば、異物検知装置2から判定結果及び判定時刻を受信し、撮像装置3から画像を受信する。通信部33は、例えば、表示装置5に第1画像を送信する。
表示装置5は、サーバ4から受信した第1画像を表示する装置である。表示装置5は、例えば、据え置き型のディスプレイ端末、及び/又は、スマートフォン、タブレット等の携帯端末等である。表示装置5が据え置き型のディスプレイ端末である場合、表示装置5は、据え置き型のディスプレイと、当該ディスプレイに接続されるPCとを有する。表示装置5は、表示部41と、操作部42と、通信部43と、コントローラ44とを有する。
図3は、表示部41に表示される画面の一例を示す。図3に示されるように、表示部41は、例えば、表示装置5に予め含まれるアプリケーション等によって、第1画像Pなどが表示部41に表示される。本実施形態では、第1画像Pに含まれる複数の静止画像に加えて、第1画像Pに紐付け(関連付け)られた判定時刻、作業者名、及び、テストか否かの判別結果の少なくとも一つが、表示部41上にて同時に表示される。図3においては、テストか否かの判別結果は、項目「種類」の「不明/検査/非検査」にて表示される。また、操作部42を介したアプリケーションの操作によって、第1画像Pは、表示部41に拡大表示されてもよいし、表示部41の全体に表示されてもよい。なお、判定時刻の近い複数の第1画像P(複数の異物検知イベント)が表示部41の所定領域に表示されてもよい。例えば、運用によっては、作業者がテストピースを2回続けて流す場合がある。この場合、2回の判定が1回のテストとして関連している場合がある。そのため、複数の第1画像Pが表示部41の所定領域に表示されることにより、作業者は、時間的に前後する、互いに関連するテストを一度に判断できる。
操作部42は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等のユーザインターフェースである。操作部42がタッチパネルである場合、操作部42は表示部41に一体化してもよい。作業者は、操作部42を介して、第1画像Pがテスト時に撮影されたか否かの指定等を実施する。なお、操作部42の作業者は、異物を流す作業者Hと同一でもよいし、異なってもよい。
通信部43は、サーバ4、外部装置等と情報を送受信する。通信部43は、例えば、サーバ4から第1画像等を受信し、作業者による操作部42を介した操作情報(第1画像Pがテスト時に撮影されたか否かの指定結果、作業者Hの選択結果)などをサーバ4に送信する。
コントローラ44は、CPU、ROM、RAM等からなる電子制御ユニットであり、本実施形態では異物管理システム1の制御部6の一部として機能する。コントローラ44は、表示装置5における各種動作を制御する。コントローラ44は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。コントローラ44は、電子回路等によるハードウェアとして構成されてもよい。コントローラ44では、CPU、RAM及びROM等のハードウェアと、プログラム等のソフトウェアとが協働することによって、下記に示すアクションが実行される。
コントローラ44は、コントローラ31が抽出した第1画像Pを表示装置5に表示させる。コントローラ44は、第1画像Pの全てもしくは一部を表示装置5に表示させる。本実施形態では図3に示されるように、コントローラ44は、第1画像Pに含まれる複数の静止画像を並列させて表示部41に表示させる。この場合、作業者は、複数の時点に対応する静止画像を同時に確認できるので、テスト時に撮像された画像か否かを瞬時に(一瞥して)判断できる。ただし、コントローラ44による第1画像Pの表示部41への表示のさせ方は、これに限られない。例えば、コントローラ44は、上記複数の静止画像を所定の周期で切り替えながら表示部41に表示させてもよい。この場合、複数の静止画像は、自動で切り替わってもよいし、手動にて切り替わってもよい。後者の場合、例えば作業者が表示部41に表示される静止画像を選択することによって、複数の静止画像が所定の周期で切り替わる。例えば、作業者が操作部42を介してカーソルを静止画像上に配置することによって、静止画像の選択が実施される。また、(特に、動画が撮像された期間の全体にわたって抽出された)複数の静止画像を所定の周期で切り替えて表示する場合、作業者は、動画を完全に再生する場合に比べて短い時間で動画の内容の一部を確認して、テスト時に撮像された画像か否かを判断できる。コントローラ44は、表示部41に表示した第1画像Pに対する選択操作を受け付けた場合、画像が撮影された時刻に関連する動画を再生して表示部41に表示させてもよい。画像が撮影された時刻に関連する動画は、例えば、第1画像Pに含まれる動画データの少なくとも一部(判定時刻の10秒前(第1時点)から判定時刻の2秒後(第2時点)までの動画等)である。作業者が表示部41に表示される静止画像、アイコン等を選択することによって、上記動画が表示部41に再生される。
コントローラ44は、表示部41に表示された第1画像Pがテスト時に撮影されたか否かを指定する操作を受け付ける。例えば、作業者が表示部41に表示されるアイコン、チェックボックス、ドロップダウンメニュー等を操作部42を介して選択することによって、第1画像Pがテスト時に撮影されたか否かが指定される。本実施形態では、作業者は、操作部42を介したアプリケーションを操作し、項目「種類」の「検査」もしくは「非検査」を選択することによって、第1画像Pがテスト時に撮影されたか否かを選択する。例えば、コントローラ44が、第1画像Pに対してテスト時に撮影された画像と指定する操作を受け付けた場合、コントローラ31は、受け付けた操作(テスト検知)を判定結果と紐付けて記憶部32に記憶させる。一方、コントローラ44が、第1画像に対してテスト時に撮影されていない画像と指定する操作を受け付けた場合もまた、コントローラ31は、受け付けた操作(真の検知)を判定結果と紐付けて記憶部32に記憶させる。
コントローラ44は、テストによる異物の検知である旨の操作を受け付けた後に、表示部41に表示された第1画像Pに含まれる作業者Hを指定する操作を受け付ける。例えば、作業者が表示部41に表示されるアイコン、チェックボックス、ドロップダウンメニュー等を操作部42を介して選択することによって、コントローラ44は、作業者Hを指定する。本実施形態では、作業者は、操作部42を介したアプリケーションの操作によって、項目「作業者」に設けられるドロップダウンメニューから適切な作業者を選択する。コントローラ44が、第1画像Pに含まれる作業者Hを指定する操作を受け付けた場合、コントローラ31は、指定された作業者Hに関する情報を判定結果と紐付けて記憶部32に記憶させる。なお、コントローラ44は、テストによる異物の検知である旨の操作を受け付ける前に、表示部41に表示された第1画像Pに含まれる作業者Hを指定する操作を受け付けてもよい。もしくは、コントローラ44は、テストによる異物の検知である旨の操作を受け付けると同時に、表示部41に表示された第1画像Pに含まれる作業者Hを指定する操作を受け付けてもよい。
コントローラ44は、テストによる異物の検知である旨の操作を受け付けた場合、テストによる異物の検知であるか否かの操作結果(この場合、テスト検知)と、判定時刻と、当該判定時刻に基づき抽出される第1画像Pとを含むテスト帳票51を出力する。本実施形態では、テスト帳票51には、第1画像Pに含まれる作業者Hに関する情報も含まれる。コントローラ44は、テスト帳票51に含まれる第1画像等をサーバ4から受け取って表示する。
図4は、異物管理システム1にて出力されるテスト帳票の一例を示す。図4に示されるように、テスト帳票51には、例えば第1エリア52及び第2エリア53が含まれる。第1エリア52では、例えば、テスト帳票51の出力日時及び出力者(ユーザ名)が示される。第2エリア53では、例えば、異物管理システム1の利用場所(工場名、生産ラインの番号等)、テスト帳票51の印刷回数、異物検知イベントの出力日時、当該異物検知イベントに関連する第1画像Pと作業者と種類、及び、作業者及び種類の指定時刻が含まれる。第2エリア53には、複数の異物検知イベントのそれぞれに関連する第1画像Pと作業者と種類と指定時刻とが含まれる。指定時刻は、例えば、種類(第1画像Pがテスト時に撮影されたか否か)を指定した時刻、もしくは当該種類及び作業者(テストを実施した作業者)を指定した時刻である。また、印刷回数(当該帳票が何回目に印刷されたものか)は、同一の第1画像P(同一の異物検知イベント)に関する帳票が複数存在した場合に、いずれを正とするべきかを判断するための指標とすることができる。一般に、後から印刷されたものは、必要な修正が施されたものである可能性が高いためである。
また、第2エリア53には、アイコン54が設けられる。作業者は、操作部42を介してアイコン54を選択することによって、テスト帳票51を容易に印刷できる。例えば、通信部43を介して異物管理システム1に含まれない外部装置(印刷装置など)にテスト帳票51のデータを送信することによって、テスト帳票51が印刷される。
次に、図5を参照しながら第1画像の生成方法及び記憶方法の一例を説明する。図5は、異物管理システム1によって実行される第1画像の生成方法及び記憶方法を説明するためのフローチャートである。
図5に示されるように、異物検知装置2から判定結果及び判定時刻を出力する(ステップS1)。ステップS1では、生産ラインの通常運転時には、異物検知装置2の判定部13が、搬送方向Dに沿って搬送される物品Mに異物が含まれるか否かを判定する。テスト時もしくは抜き打ちテスト時には、判定部13にてテストピースTP等も異物として判定される。そして、異物検知装置2は、異物の有無の判定結果及び判定時刻を撮像装置3及びサーバ4に出力する。サーバ4は、当該判定結果及び判定時刻を記憶する。
次に、撮像部21にて生成される画像から第1画像を抽出する(ステップS2)。ステップS2では、撮像部21にて生成される画像のうち、判定部13にて物品Mに異物が含まれることを示す判定結果が出力される判定時刻において作成される画像、および、第1時点から第2時点までの期間において生成される画像の少なくとも1つから第1画像を抽出する。本例では、第1画像として、撮像部21にて生成される画像のうち、第1時点から第2時点までの動画と、当該動画のうち互いに異なる時刻に撮影された複数の静止画像とが少なくとも抽出される。第1画像は、例えば、撮像装置3から画像データを受け取ったサーバ4のコントローラ31によって抽出される。そして、サーバ4は、異物検知装置2から出力された上記判定結果及び判定時刻の少なくとも一方に紐付けられた第1画像を記憶する。
次に、第1画像の少なくとも一部を表示部41に表示する(ステップS3)。ステップS3では、まず、表示装置5がサーバ4から第1画像を受信する。表示部41は、第1画像に含まれる複数の静止画像(本例では、第1画像として抽出された動画のどこかの時点に対応する静止画像)を表示する。また、判定結果及び判定時刻に紐付けられた第1画像を記憶部32が記憶する(ステップS4)。ステップS3,S4は、互いに同時に実施されてもよいし、互いに異なるタイミングで実施されてもよい。
次に、図6を参照しながらテスト帳票の出力方法の一例を説明する。図6は、異物管理システム1によって実行されるテスト帳票の出力方法を説明するためのフローチャートである。
図6に示されるように、第1画像がテスト時に撮影されたか否かを指定する(ステップS11)。ステップS11では、例えば、作業者が表示部41に表示される第1画像を確認しながら上記指定を実施する。具体的には、例えば、作業者が図3に示した表示画面における「種類」の項目において、「検査」(テスト検知との判断に相当)と「非検査」(真の検知との判断に相当)とのいずれであるかを、該当項目を選択(タッチ操作)することによって、上記指定は実施される。続いて、第1画像がテスト時に撮影されたか否かの指定結果を記憶する(ステップS12)。ステップS12では、例えば、操作部42を介した指定結果をサーバ4に送信し、第1画像などに紐付けて記憶部32に記憶する。
また、第1画像からテストを実施した作業者Hを特定する(ステップS13)。ステップS13では、例えば、作業者が表示部41に表示される第1画像を確認しながら上記特定を実施する。具体例としては、まず、作業者は、図3に示した表示画面における「作業者」の項目において、「▼未選択」と記載された部分をタッチする。次に、プルダウンメニューとして表示される作業者の一覧から、第1画像に映り込んでいる作業者を指定する。これにより、上記特定は実施される。なお、「検査」と判断されている場合に、上記特定(作業者を指定する操作)を行う作業者と、第1画像に映り込んでいる(テストを行った)作業者とは、同一でもよいし、互いに異なってもよい。続いて、特定された作業者Hを記憶する(ステップS14)。ステップS14では、例えば、操作部42を介した特定結果をサーバ4に送信し、第1画像などに紐付けて記憶部32に記憶する。本例では、ステップS11にて第1画像がテスト時に撮影されたと指定されたときのみ、ステップS13,S14を実施できるが、これに限られない。ステップS13,S14は、ステップS11,S12よりも前に実施されてもよい。なお、ステップS11にて第1画像がテスト時に撮影されたものではないと指定された場合、ステップS13,S14は省略してもよい。
次に、テスト帳票51を出力する(ステップS15)。ステップS15では、ステップS11にて第1画像がテスト時に撮影されたものである旨の操作がなされた場合、テスト帳票51を出力する。テスト帳票51の出力においては、まず、表示装置5は、サーバ4から第1エリア52及び第2エリア53に含まれる情報を取得する。そして、表示装置5は、表示部41にテスト帳票51を出力する。なお、テスト帳票51の出力は自動でなされてもよいし、主導でなされてもよい。後者の場合、例えば、操作部42を介した特定の操作(アイコン54のクリック等)を実施することによって、テスト帳票51が出力されてもよい。
以上に説明した本実施形態に係る異物管理システム1によれば、制御部6に含まれるコントローラ31は、撮像部21にて生成される画像のうち、判定部13にて物品Mに異物が含まれることを示す判定結果が出力される判定時刻において作成される画像、および、第1時点から第2時点までの期間において生成される画像の少なくとも1つから第1画像Pを抽出し、制御部6に含まれるコントローラ44は抽出した第1画像Pを表示部41に表示させる。これにより、異物管理システム1を利用する作業者は、表示部41に表示される第1画像Pを確認することによって、上記判定時刻における判定結果が、テスト時に出力されたものか、物品Mの生産時に出力されたものかを容易に判別できる。ここで表示部41がテスト後に第1画像Pを表示することによって、作業者は、テスト後であっても第1画像Pを確認できる。これにより、作業者は、テスト後であっても上記判別を容易に実施できる。したがって異物管理システム1を例えば生産ラインに適用することによって、生産ラインの運転時に生じた異物検知イベントが、テスト時に生成されたものか否かを後からでも容易に判別可能である。
本実施形態では、異物管理システム1は、判定部13から出力される判定結果及び判定時刻、並びに、判定結果及び判定時刻の少なくとも一方に紐付けられた第1画像Pを記憶する記憶部32を有し、制御部6に含まれるコントローラ44は、表示部41にて表示された第1画像Pに対する、テスト時に撮影された画像であるか否かを指定する操作を受け付け、制御部6に含まれるコントローラ31は、受け付けた操作を判定結果と紐付けて記憶部32に記憶させてもよい。この場合、作業者は、第1画像Pを確認しながら、判定時刻における判定結果がテスト時に出力されたものか(すなわち、テスト検知がなされたか)、もしくは物品Mの生産時に出力されたものか(すなわち、真の検知がなされたか)を紐付けて記憶部32に記録できる。
本実施形態では、制御部6に含まれるコントローラ31は、第1画像Pとして、第1時点から判定時刻の直前までの画像を少なくとも含むように抽出して、制御部6に含まれるコントローラ44は、表示部41に第1画像Pを表示させてもよい。この場合、作業者は、判定部13による異物の判定前の画像から、判定時刻にてテストが実施されたか否かを容易かつ迅速に判別できる。
本実施形態では、制御部6に含まれるコントローラ31は、判定時刻に基づき、第1画像Pとして、互いに異なる時刻に撮像された複数の静止画像を特定し、制御部6に含まれるコントローラ44は、複数の静止画像を並列させて表示部41に表示させる。このため、作業者は、表示部41に並列表示される複数の静止画像から、判定時刻にてテストが実施されたか否かを容易で迅速かつ精度よく判別できる。なお、制御部6に含まれるコントローラ31は、判定時刻に基づき、第1画像Pとして、互いに異なる時刻に撮像された複数の静止画像を特定し、制御部6に含まれるコントローラ44は、複数の静止画像を所定の周期で切り替えながら表示部41に表示させてもよい。この場合、作業者は、表示部41に周期的に表示される複数の静止画像から、判定時刻にてテストが実施されたか否かを容易かつ精度よく判別できる。
本実施形態では、制御部6に含まれるコントローラ44は、テストによる異物の検知である旨の操作を受け付けた場合、テストによる異物の検知であるか否かの操作結果と、判定時刻と、当該判定時刻に基づき抽出された第1画像Pと、を含むテスト帳票51を出力してもよい。この場合、テストによる異物の検知である旨の操作をした作業者は、テストの実施記録を示すテスト帳票51を容易に作成できる。よって、異物管理システム1は、作業者によるテスト帳票51の作成を支援できる。加えて、テスト帳票51は上記操作の根拠である第1画像Pを含むので、テスト帳票51の確認者は、テスト帳票51の妥当性を容易に判別できる。
本実施形態では、制御部6に含まれるコントローラ44は、テストによる異物の検知である旨の操作を受け付け、且つ、異物を流した作業者を指定する操作を受け付けた後、受け付けた作業者に関する情報が含まれたテスト帳票51を出力する。このため、テストを実施した作業者を含めたテスト帳票51を容易に作成できる。
本実施形態では、制御部6に含まれるコントローラ44は、表示部41に表示した第1画像Pに対する選択操作を受け付けた場合、画像が撮影された時刻に関連する動画を表示部41上で再生させてもよい。この場合、作業者は、表示部41上で再生される動画を確認することによって、判定時刻にてテストが実施されたか否かを精度よく判別できる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態等に限定されない。例えば、制御部は、第1画像がテスト時に撮影されたか否かを判別し、判定結果に関連付けてもよい。この場合、制御部は、判定時刻における判定結果がテスト時に出力されたものか否かを自動判別することによって、作業者の判別作業を支援できる。また、自動判別される場合、判定結果を確定せずに作業者が判定結果を確認(承認)した旨を入力した際に、判定結果が確定されるように構成されていてもよい。また、作業者により、自動判別の結果を修正できるように構成されていてもよい。なお、制御部は、例えば第1画像中において作業者が占める割合を診断する画像処理プログラム等を利用して、第1画像がテスト時に撮影されたか否かを判別してもよい。これにより、上記画像処理プログラムは、例えば機械学習によって自動設定される学習パラメータを含んでもよい。
上記実施形態では、表示装置のコントローラがテスト帳票を出力するが、これに限られない。例えば、サーバのコントローラがテスト帳票を出力してもよい。この場合、表示装置のテスト帳票は、サーバから受信したテスト帳票のデータを表示部に表示させてもよい。
上記実施形態において、異物管理システムの利用者は特に指定されないが、これに限られない。例えば、異物管理システムにおけるテスト帳票の作成者は、テストピースを流した作業者に限定されてもよい。この場合、テストを行った作業者として、自身(帳票を作成するために、システムへログインを行っている作業者本人)しか指定できないように構成されてもよい。この場合、作業者の指定は、複数の作業者から自身を指定する構成とせずに、自身がテストを行ったことの確認(承認)の操作を行う構成としてもよい。
上記実施形態において、テスト帳票の印刷は、所定の条件を満たした場合のみに実施されてもよい。例えば、テストによる異物の検知であるか否かの操作結果の入力を、帳票印刷が実行(許可)されるための条件と設定してもよい。
上記実施形態では、物品の搬送方向はベルトコンベアの延在方向に相当するが、これに限られない。物品の搬送方向は、例えば、物品の落下方向などでもよい。物品の搬送方向が物品の落下方向である態様において、例えば、異物検知装置は、上下方向において、上方の組み合わせ計量機と下方の製袋包装機との間に配置される円形の金属検出装置を含む。当該金属検知装置は、その内側を組み合わせ計量機から製袋包装機に落下する物品が通過するように配置される。上記金属検知装置は、例えば、物品が通過するときにおける磁界の変化を捉えることによって、金属異物の有無を検知する。上記態様にてテストを実施する場合、作業者は、物品を封入する袋の生産中に、金属検出装置の内部を通過するようにテストピースを放り込む。これにより、金属検出装置は、金属検知のエラーを発報する。すなわち、金属検出装置は、異物を検出したことを示す判定結果(異物検知イベント)を出力する。当該判定結果の出力後の動作は、上記実施形態と同様に実施される。また、上記態様では、撮像部は、判定部である金属検出装置の上流側である上方の周囲環境を少なくとも含む画像を生成する。すなわち、撮像部は、撮像範囲として金属検出装置の上方が少なくとも含まれる位置及び角度に設置される。なお、サーバ及び表示装置は、上記実施形態と同様に動作する。
1…異物管理システム、2…異物検知装置、3…撮像装置、4…サーバ、5…表示装置、6…制御部、11…搬送部、12…検知部、13…判定部、14…記憶部、15…通信部、16…コントローラ、21…撮像部、22…記憶部、23…通信部、24…コントローラ、31…コントローラ、32…記憶部、33…通信部、41…表示部、42…操作部、43…通信部、44…コントローラ、51…テスト帳票、D…搬送方向、H…作業者、M…物品、TP…テストピース。
Claims (9)
- 上流から搬送される物品に異物が含まれるか否かを示す判定結果、及び当該異物の有無の判定時刻を出力する判定部と、
前記物品が搬送される搬送方向に対し、前記判定部が配置される場所よりも上流側の周囲環境を少なくとも含む画像を生成する撮像部と、
表示部と、
前記撮像部にて生成される前記画像のうち、前記判定部にて前記物品に異物が含まれることを示す前記判定結果が出力される前記判定時刻において作成される画像、および、前記判定時刻よりも所定時間前の第1時点から前記判定時刻よりも所定時間後の第2時点までの期間において生成される画像の少なくとも1つから第1画像を抽出し、抽出した前記第1画像を前記表示部に表示させる制御部と、
を備える異物管理システム。 - 前記判定部から出力される前記判定結果及び前記判定時刻、並びに、前記判定結果及び前記判定時刻の少なくとも一方に紐付けられた前記第1画像を記憶する記憶部を有し、
前記制御部は、前記表示部にて表示された前記第1画像に対する、テスト時に撮影された画像であるか否かを指定する操作を受け付け、受け付けた前記操作を前記判定結果と紐付けて前記記憶部に記憶させる、請求項1に記載の異物管理システム。 - 前記制御部は、前記第1画像がテスト時に撮影されたか否かを判別し、前記判定結果に関連付ける、請求項1又は2に記載の異物管理システム。
- 前記制御部は、前記第1画像として、前記第1時点から前記判定時刻の直前までの画像を少なくとも含むように抽出して、前記表示部に表示させる、請求項1~3のいずれか1項に記載の異物管理システム。
- 前記制御部は、前記判定時刻に基づき、前記第1画像として、互いに異なる時刻に撮像された複数の静止画像を特定し、前記複数の静止画像を並列させて前記表示部に表示させる、請求項1~4のいずれか1項に記載の異物管理システム。
- 前記制御部は、前記判定時刻に基づき、前記第1画像として、互いに異なる時刻に撮像された複数の静止画像を特定し、前記複数の静止画像を所定の周期で切り替えながら前記表示部に表示させる、請求項1~4のいずれか1項に記載の異物管理システム。
- 前記制御部は、テストによる異物の検知である旨の操作を受け付けた場合、前記テストによる異物の検知であるか否かの操作結果と、前記判定時刻と、当該判定時刻に基づき抽出された前記第1画像と、を含むテスト帳票を出力する、請求項1~6のいずれか1項に記載の異物管理システム。
- 前記制御部は、前記テストによる異物の検知である旨の操作を受け付け、且つ、異物を流した作業者を指定する操作を受け付けた後、受け付けた前記作業者に関する情報がさらに含まれた前記テスト帳票を出力する、請求項7に記載の異物管理システム。
- 前記制御部は、前記表示部に表示した前記第1画像に対する選択操作を受け付けた場合、前記画像が撮影された時刻に関連する動画を前記表示部上で再生させる、請求項1~8のいずれか1項に記載の異物管理システム。
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