JP2022105886A - 精錬方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る精錬方法は、溶銑に少なくとも脱Si処理を施す第1工程と、第1工程を経た溶湯とスラグを転炉型容器に貯蔵し、スラグの量を所定範囲に調整する第2工程と、転炉型容器内に吹酸することで、溶湯に対して脱P処理を施し、スラグをフォーミングさせる第3工程と、スラグを炉口から排滓する中間排滓を実施する第4工程と、中間排滓後の転炉型容器内にフラックスを添加して、溶湯に対して脱C処理を施す第5工程を含む。第1工程の終了時における溶湯のSi濃度は、0.28質量%以下であり、第3工程の吹酸停止時におけるスラグについて、塩基度を0.8~1.5とし、第3工程では、フォーミングの高さを測定しておき、中間排滓前の吹酸の停止時におけるフォーミングの高さが、式(1)を満足する。
【選択図】図3
Description
かかる知見に基づき完成された本発明の要旨は、以下の通りである。
0.65-2.90×(第3工程の吹酸開始前におけるスラグの量(単位:kg/t-STEEL))/1000 ≦ 吹酸停止時のフォーミング高さ比率 ・・・式(1)
ここで、上記式(1)において、フォーミング高さ比率とは、前記転炉型容器における炉内フリーボードの高さに対する、測定した前記フォーミングの高さの比率である。
[2]転炉型容器を用いて溶銑を精錬する上吹精錬プロセスにおける精錬方法であって、溶銑に対して酸化剤を供給することで、前記溶銑に対して少なくとも脱Si処理を施す第1工程と、前記第1工程を経た溶湯とスラグとを前記転炉型容器に貯蔵するとともに、前記スラグの量を、20~70kg/t-STEELに調整する第2工程と、前記転炉型容器内に吹酸することで、前記溶湯に対して脱P処理を施し、前記スラグをフォーミングさせる第3工程と、前記転炉型容器を傾動させることで、前記スラグを前記転炉型容器の炉口から排滓する中間排滓を実施する第4工程と、中間排滓後の前記転炉型容器内にフラックスを添加して、前記溶湯に対して脱C処理を施す上吹精錬処理を実施する第5工程と、前記第1工程の終了時における前記溶湯のSi濃度は、0.28質量%以下であり、前記第3工程の吹酸停止時における前記スラグについて、CaO濃度(単位:質量%)をSiO2濃度(単位:質量%)で除した塩基度を、0.8以上1.5以下とし、前記第3工程では、前記フォーミングの高さを測定しておき、前記中間排滓前の前記吹酸の停止時における前記フォーミングの高さが、下記式(2)を満足する、精錬方法。
0.65-2.90×(第3工程の吹酸開始前におけるスラグの量(単位:kg/t-STEEL))/1000 ≦ 吹酸停止時のフォーミング高さ比率 ≦ 0.87-2.90×(第3工程の吹酸開始前におけるスラグの量(単位:kg/t-STEEL))/1000 ・・・式(2)
ここで、上記式(2)において、フォーミング高さ比率とは、前記転炉型容器における炉内フリーボードの高さに対する、測定した前記フォーミングの高さの比率である。
[3]前記第3工程での前記フォーミングの高さの測定に、マイクロ波レベル計を用いる、[1]又は[2]に記載の精錬方法。
[4]前記第5工程後に生成した溶融スラグを炉内に一部残留させ、残留させた前記溶融スラグを、次のチャージの前記第2工程において前記スラグの量の調整に使用する、[1]~[3]の何れか1つに記載の精錬方法。
[5]前記第5工程後に生成した溶融スラグを冷却固化した凝固スラグを、他のチャージの前記第2工程において前記スラグの量の調整に使用する、[1]~[3]の何れか1つに記載の精錬方法。
本発明の実施形態に係る精錬方法について説明するに先立ち、本発明者による検討内容と、本実施形態に係る精錬方法を着想するに至った知見について、図1~図3を参照しながら、具体的に説明する。
図1は、本実施形態で着目する上吹精錬プロセスにおける精錬方法の流れを模式的に示した説明図である。図2は、転炉型容器の傾動角について説明するための模式図である。図3は、スラグ量と、中間排滓開始時の傾動角との関係を示したグラフ図である。
第1工程は、上記のように、溶銑に対して酸化剤を供給することで、溶銑に対して少なくとも脱Si処理を施す工程である。ここで、図1では、便宜的に、転炉型容器の一例としての上吹き転炉を用い、上吹き転炉に挿入された上吹きランスから酸素を供給することで脱Si処理を実施する場合に着目するが、上吹き転炉以外の転炉型容器を用いる場合(例えば、溶銑を転炉型容器に運搬するトーピードカーを利用する場合等)についても、以下で説明するものと同様のことがいえる。
第2工程は、第1工程を経た溶湯とスラグとを転炉型容器に貯蔵するとともに、転炉型容器内のスラグを所定量に調整する工程である。ここで、第2工程では、後段の第3工程で実施される脱P処理に適したスラグ量となるように、転炉型容器内のスラグ量が調整される。かかる転炉型容器内のスラグ量の調整は、第1工程を経た溶湯とスラグとを転炉型容器に貯蔵する際に、スラグ量を減じたり(すなわち、一部を廃棄したり)、新たにフラックスを添加したりすることで可能となる。また、スラグ量がたまたま適切な量である場合は、減じたり添加したりすることを省略できることがある。上記フラックスとしては、第3工程で実施される脱P処理に適したスラグ組成となるように、各種の石灰系フラックス(造滓剤)を用いることが可能であり、特に規定されるものではないが、例えば、生石灰、石灰石、脱炭スラグを含む各種のリサイクルスラグ等といった、各種のCaO源が用いられる。
第3工程は、転炉型容器内に吹酸することで、溶湯に対して脱P処理を施し、スラグをフォーミングさせる工程である。かかる脱P処理は、溶湯と第2工程で量を調整したスラグとを貯蔵する転炉型容器の炉内に、上吹きランスから酸素含有ガス(例えば、酸素ガスや空気等の酸化性ガス)を吹き込む(吹酸する)ことで行われる。また、第3工程では、かかる吹酸に伴い、スラグをフォーミングさせる。
第4工程は、転炉型容器を傾動させることで、スラグを転炉型容器の炉口から排滓する中間排滓を実施する工程である。ここで、転炉型容器の傾動角は、図2に模式的に示したように、転炉型容器が正立している(垂直に立っている)状態での炉の中心線(図2における、炉垂時の中心線)と、転炉型容器を傾動させたときの炉の中心線(図2における、傾動時の中心線)とのなす角として定義する。この傾動角は、転炉型容器が正立状態にあるときをゼロ度とし、転炉型容器が傾動するほど傾動角は増大していき、炉口が水平方向を向いた状態で傾動角は90°となる。
第5工程は、中間排滓後の転炉型容器内にフラックスを添加して、溶湯に対して脱C処理を施す上吹精錬処理を実施する工程である。かかる第5工程により、処理対象である溶湯に更なる上吹精錬処理(すなわち、脱C処理)が施され、所望の状態となった溶湯(溶鋼)を得ることができる。なお、フラックスは、吹酸を開始する前に添加してもよいし、吹酸中に添加してもよく、所定の精練目的が達成できればよい。
以上のような流れで実施される上吹精錬プロセスにおいて、本発明者は、先だって言及したような中間排滓時の問題点を解決するために、鋭意検討を行った。
本発明者は、転炉での溶銑予備処理(脱Si処理及び脱P処理)後に生成したスラグを中間排滓する際に、スラグ排出量不足や、転炉型容器内に残留するスラグ量のバラつきが発生する原因について鋭意検討を行い、スラグのフォーミング挙動に着目することを知見した。
以下に示す第1の実施形態では、第3工程開始前の炉内スラグ量が20~40kg/t-STEELと少ない場合の精錬方法について、詳細に説明する。
先だって説明したような第1工程において、本実施形態に係る精錬方法では、第1工程後の溶湯のSi濃度が0.28質量%以下となるように、第1工程における脱Si処理を実施する。
本実施形態に係る精錬方法の第2工程では、上記のようにして、Si濃度が0.28質量%以下となった第1工程後の溶湯と、第1工程における脱Si処理で生成されたスラグと、を転炉型容器に貯蔵するとともに、かかるスラグの量を、20~40kg/t-STEELに調整する。
本実施形態にかかる吹錬方法の第3工程では、転炉型容器内に吹酸することで、第2工程を経た溶湯に対して脱P処理を施し、スラグ量が調整されているスラグをフォーミングさせる。
本実施形態に係る精錬方法の第3工程において、吹酸によるスラグのフォーミングは、重要な因子である。ここで、通常適用される吹酸量でスラグのフォーミングを所望の量だけ発生させるために、本実施形態に係る精錬方法では、第3工程の吹酸停止時において、CaO濃度(単位:質量%)をSiO2濃度(単位:質量%)で除した値であるスラグの塩基度を、0.8以上1.5以下の範囲内とする。スラグの塩基度が0.8未満である場合には、フォーミングしたスラグがスロッピング(転炉型容器からフォーミングしたスラグが溢れること)を起こす傾向が強くなるため、好ましくない。第3工程の終了時におけるスラグの塩基度は、好ましくは0.9以上であり、より好ましくは1.0以上である。
本発明者が得た知見によれば、先だって説明したように、フォーミング高さの減少速度には、第3工程における吹酸開始前の炉内スラグ量が関係している。
ここで、本実施形態に係る第3工程では、フォーミングの高さの測定のために、図4A及び図4Bに模式的に示したようなマイクロ波レベル計を使用することが好ましい。これにより、フォーミングの高さを非接触で測定することが可能となり、操業の利便性をより向上させることが可能となる。
本発明者は、上記知見に基づき、第3工程の吹酸開始時の炉内スラグ量と、スラグのフォーミング高さ比率と、中間排滓時の炉内に残留するスラグの量と、の間の相関関係について詳細に検証し、第3工程の吹酸開始時の炉内スラグ量と、スラグのフォーミング高さ比率と、で規定される座標平面において、中間排滓時に炉内に残留するスラグの量が好ましい状態となる領域と、中間排滓時に炉内に残留するスラグの量が好ましくない状態となる領域と、の境界線を規定することができた。
0.65-2.90×(第3工程の吹酸開始前におけるスラグの量(単位:kg/t-STEEL))/1000 ≦ 吹酸停止時のフォーミング高さ比率 ・・・式(1)
なお、第3工程における溶鋼の終点温度については、特に規定するものではなく、適宜設定すればよいが、例えば、1280~1380℃の範囲内とすることが好ましい。溶鋼の終点温度を1280℃以上とすることで、溶鋼の脱P反応の進行レベルを、適切な状態に確保することが可能となる。かかる反応をより進行させるために、溶鋼の終点温度は、1300℃以上とすることが好ましく、1310℃以上とすることがより好ましい。一方、溶鋼の終点温度を1380℃以下とすることで、脱P効率の低下を抑制しながら、脱P反応を進行させることが可能となる。溶鋼の終点温度は、1360℃以下であることが好ましく、1350℃以下とすることがより好ましい。
本実施形態に係る精錬方法において、第4工程については、特に限定されるものではなく、先だって図1を参照しながら説明したような方法で、第4工程を実施すればよい。
以上説明した第1の実施形態では、第3工程開始前の炉内スラグ量が20~40kg/t-STEELと少ない場合における、中間排滓後のスラグ多量残留を解消する精錬方法について説明した。かかる精錬方法を用いることで、複数チャージ処理した場合のスラグ残留量の平均値を、低減することが可能となる。
本実施形態に係る精錬方法の第2工程では、上記のように炉内スラグ量のバラつきを考慮して、20~70kg/t-STEELの範囲内に調整する。炉内スラグ量の目標値が第1の実施形態と異なる以外は、第1の実施形態における第2工程と同様であるため、以下では、詳細な説明は省略する。
[吹酸停止時におけるスラグの化学組成]
本実施形態に係る吹錬方法においても、第1の実施形態と同様に、第3工程の吹酸停止時におけるスラグについて、塩基度は、0.8以上1.5以下とする。スラグの塩基度をかかる範囲内とする理由、及び、かかる範囲内とすることで得られる効果については、第1の実施形態と同様であるため、以下では詳細な説明は省略する。
本実施形態で着目する複数チャージ処理に関して、各チャージにおいて炉内スラグ残留量がバラつくことで、フォーミング高さの減少速度のバラつきが生じるが、このような一連のバラつきの主原因の一つが、各チャージにおける炉内スラグ量の変動である。そのため、フォーミング高さの設定値を、炉内スラグ量に応じた数値範囲とすれば、炉内スラグ量のバラつきによる各チャージにおける中間排滓後の炉内スラグ残留量のバラつき抑制が可能となる。
0.65-2.90×(第3工程の吹酸開始前におけるスラグの量(単位:kg/t-STEEL))/1000 ≦ 吹酸停止時のフォーミング高さ比率 ≦ 0.87-2.90×(第3工程の吹酸開始前におけるスラグの量(単位:kg/t-STEEL))/1000 ・・・式(2)
また、第3工程において、溶銑の終点温度や吹酸時間等のその他の条件についても、第1の実施形態と同様であるため、以下では詳細な説明は省略する。
溶銑をトーピードカーに装入した上で、上吹きランスをトーピードカーに装入し、気体酸素及び生石灰粉の吹込みにより、溶銑中のSi濃度を0.28%以下まで低減させた。溶銑中のSi濃度が0.28%以下となるまで脱Siした後、トーピードカーから溶銑を溶銑鍋に出銑し、溶銑鍋から溶銑を、図1に示したような上底吹転炉型の精錬炉に装入した。転炉装入前には、前チャージの脱C工程時に発生したスラグを精錬炉内に残留させておき、炉内スラグ量が、20~40kg/t-STEEL、又は、20~70kg/t-STEELの範囲内となるように調整した。
溶銑を、図1に示したような上底吹転炉型の精錬炉に装入し、炉口の上に配置されている上吹きランスを下降させて、溶銑に対して酸素ガスや空気等の酸素含有ガスを吹き込んだ。また、同時に、副原料として、転炉の上部から焼結鉱、鉄鉱石、ダスト等の酸化鉄源、精錬剤である石灰石や生石灰、脱C工程で排出後回収したスラグなどの石灰原料、造塊滓やAl2O3粉等のAl2O3原料、また、耐火物保護材であるドロマイトを添加した。この時、反応速度向上のために、転炉底部の内管からは酸化性ガスである酸素、空気を吹き込むとともに、外管からは冷却ガス用のLPG、窒素、CO2を吹き込み、転炉内の溶銑、溶鋼を常時撹拌した。塩基度を0.8~1.5の範囲内に調整し、フォーミングを引き起こした上で、精錬炉を傾動して、スラグを一旦炉口から排滓した。この排滓後の溶銑中のSi濃度は、必ず0.28%以下となるようにした。また、この排滓時に出滓されるスラグ量を排滓鍋で計測することにより、排滓終了後に炉内に残るスラグが、20~40kg/t-STEEL、又は、20~70kg/t-STEELの範囲内となるように調整した。
上記何れかの方法により得られた溶湯及びスラグに対して、炉口の上方に配置されている上吹きランスを下降させて、溶湯に対して酸素ガスや空気等の酸素含有ガスを吹き込むことにより、脱P処理を行った。
その後、精錬炉を傾動させることにより、炉口から炉内のスラグを排出する中間排滓を実施した。なお、スラグは、精錬炉の下に設置したスラグポットに排出させた。この時、精錬炉を傾動させスラグが流出を開始した角度を、中間排滓開始角度として記録した。また、炉内の溶銑が流出する直前に炉体を垂直に戻し、中間排滓を終了した。
中間排滓終了後は、再度上吹きランスを下降させて、溶湯に酸素含有ガスを吹き込み、同時に精錬剤である生石灰や石灰石を投入することにより、スラグの塩基度を3.0以上として、脱C処理を実施した。脱C処理後は、精錬炉を傾動させて出鋼口より溶鋼を取鍋に取り出し、精錬を終了した。
投入したフラックス量と溶銑Si濃度及びスラグ組成に基づき、炉内のスラグ量を計算した。排出したスラグ量は、排滓鍋に設置されている重量計から求め、炉内に残留されたスラグ量は、計算した全スラグ量と重量計から得られた値との差分を算出することで、求めた。
第1の実施形態に対応する試験例である表1においては、炉内スラグ残留量が19kg/t未満、かつ、脱P処理後の溶銑P濃度が0.03質量%以下であった場合に、評点「A」を付与し、炉内スラグ残留量が19kg/t以上であった場合、又は、脱P処理後の溶銑P濃度が0.03質量%超過であった場合に、評点「B」を付与した。
第2の実施形態に対応する試験例である表2においては、特定の溶銑組成範囲内で20チャージ分の操業を実施し、残留スラグ量を測定して、残留スラグ量の最小値と最大値とを評価した。その上で、最大値と最小値との差分を、バラつきの代表値とした。
評点「A」:バラつきが中間排滓前の炉内のスラグ量(20チャージのうちの最小量)の25%以下
評点「B」:バラつきが中間排滓前の炉内のスラグ量(20チャージのうちの最小量)の25%超過
評点「A」:バラつきが10kg/t以下
評点「B」:バラつきが10kg/t超過
なお、以下の表2において、「x-y」という表記は、該当する欄の数値が「x以上y以下」の範囲内であったことを表している。
Claims (5)
- 転炉型容器を用いて溶銑を精錬する上吹精錬プロセスにおける精錬方法であって、
溶銑に対して酸化剤を供給することで、前記溶銑に対して少なくとも脱Si処理を施す第1工程と、
前記第1工程を経た溶湯とスラグとを前記転炉型容器に貯蔵するとともに、前記スラグの量を、20~40kg/t-STEELに調整する第2工程と、
前記転炉型容器内に吹酸することで、前記溶湯に対して脱P処理を施し、前記スラグをフォーミングさせる第3工程と、
前記転炉型容器を傾動させることで、前記スラグを前記転炉型容器の炉口から排滓する中間排滓を実施する第4工程と、
中間排滓後の前記転炉型容器内にフラックスを添加して、前記溶湯に対して脱C処理を施す上吹精錬処理を実施する第5工程と、
を含み、
前記第1工程の終了時における前記溶湯のSi濃度は、0.28質量%以下であり、
前記第3工程の吹酸停止時における前記スラグについて、CaO濃度(単位:質量%)をSiO2濃度(単位:質量%)で除した塩基度を、0.8以上1.5以下とし、
前記第3工程では、前記フォーミングの高さを測定しておき、前記中間排滓前の前記吹酸の停止時における前記フォーミングの高さが、下記式(1)を満足する、精錬方法。
0.65-2.90×(第3工程の吹酸開始前におけるスラグの量(単位:kg/t-STEEL))/1000 ≦ 吹酸停止時のフォーミング高さ比率 ・・・式(1)
ここで、上記式(1)において、フォーミング高さ比率とは、前記転炉型容器における炉内フリーボードの高さに対する、測定した前記フォーミングの高さの比率である。
- 転炉型容器を用いて溶銑を精錬する上吹精錬プロセスにおける精錬方法であって、
溶銑に対して酸化剤を供給することで、前記溶銑に対して少なくとも脱Si処理を施す第1工程と、
前記第1工程を経た溶湯とスラグとを前記転炉型容器に貯蔵するとともに、前記スラグの量を、20~70kg/t-STEELに調整する第2工程と、
前記転炉型容器内に吹酸することで、前記溶湯に対して脱P処理を施し、前記スラグをフォーミングさせる第3工程と、
前記転炉型容器を傾動させることで、前記スラグを前記転炉型容器の炉口から排滓する中間排滓を実施する第4工程と、
中間排滓後の前記転炉型容器内にフラックスを添加して、前記溶湯に対して脱C処理を施す上吹精錬処理を実施する第5工程と、
前記第1工程の終了時における前記溶湯のSi濃度は、0.28質量%以下であり、
前記第3工程の吹酸停止時における前記スラグについて、CaO濃度(単位:質量%)をSiO2濃度(単位:質量%)で除した塩基度を、0.8以上1.5以下とし、
前記第3工程では、前記フォーミングの高さを測定しておき、前記中間排滓前の前記吹酸の停止時における前記フォーミングの高さが、下記式(2)を満足する、精錬方法。
0.65-2.90×(第3工程の吹酸開始前におけるスラグの量(単位:kg/t-STEEL))/1000 ≦ 吹酸停止時のフォーミング高さ比率 ≦ 0.87-2.90×(第3工程の吹酸開始前におけるスラグの量(単位:kg/t-STEEL))/1000 ・・・式(2)
ここで、上記式(2)において、フォーミング高さ比率とは、前記転炉型容器における炉内フリーボードの高さに対する、測定した前記フォーミングの高さの比率である。
- 前記第3工程での前記フォーミングの高さの測定に、マイクロ波レベル計を用いる、請求項1又は2に記載の精錬方法。
- 前記第5工程後に生成した溶融スラグを炉内に一部残留させ、残留させた前記溶融スラグを、次のチャージの前記第2工程において前記スラグの量の調整に使用する、請求項1~3の何れか1項に記載の精錬方法。
- 前記第5工程後に生成した溶融スラグを冷却固化した凝固スラグを、他のチャージの前記第2工程において前記スラグの量の調整に使用する、請求項1~3の何れか1項に記載の精錬方法。
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