JP2022105430A - 印刷装置 - Google Patents

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祥司 尾高
Shoji Otaka
均 松田
Hitoshi Matsuda
裕久 新井田
Hirohisa Araida
優人 稲生
Masahito Inao
修平 内田
Shuhei Uchida
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Abstract

【課題】RFIDタグを備えた様々な長さの印刷媒体に対して効率よく印刷と情報の書き込みを実行すること。【解決手段】制御手段は、用紙片の長さと用紙片に対するRFIDタグの取付位置とに基づき、RFIDタグに対する情報の書き込みよりも用紙片に対する印刷を先に実行する。または、制御手段は、用紙片の長さと用紙片に対するRFIDタグの取付位置とに基づき、用紙片に対する印刷よりもRFIDタグに対する情報の書き込みを先に実行することを選択する。ここでの選択基準は、用紙片に対する印刷とRFIDタグに対する情報の書き込みとの両方が完了するまでに必要となる連続印刷媒体の搬送距離が短くなることである。【選択図】図6

Description

本発明は印刷装置に関する。
RFID(Radio Frequency Identification)タグは、たとえば、物流分野においてバーコードおよび二次元コードに代わる情報保持手段として利用されている。とりわけ、RFIDタグを内蔵したラベル(単葉の用紙片)は、様々な物品に張り付け可能であり、物品の管理にとって便利である。このようなラベルに対しては、ラベルへの印刷とRFIDタグへの情報の書き込みとが効率よく実行される必要がある。そのため、印刷装置にRFIDタグの記録機能を搭載し、そのどちらも一括して行うことが可能なRFIDタグ記録機能付き印刷装置が存在していた。このようなRFIDタグ記録機能付き印刷装置においては、メディアへの印刷とRFIDタグへの記録を同時に行うことが望ましい。しかし、長尺な記録ヘッドを記録幅方向に固定し記録媒体を搬送しながら画像を形成するラインヘッド型プリンタでは、印刷中にRFIDタグ書き込みのために搬送を一時停止させると停止前後の記録ヘッドの温度差で濃度ムラが発生することがある。また、搬送ベルトの張力の変化等により位置ずれが発生することがある。よって、書き込みに時間を要する記憶容量の大きいRFIDタグ内蔵メディアに対しては、RFIDタグ書き込み位置にメディアを搬送して、RFIDタグの書き込みを行った後、印刷開始位置にメディアを搬送して印刷を行う必要がある。記録ヘッドとRFID書き込みアンテナ、記録メディアの長さとRFIDタグ内蔵位置の各位置関係によっては用紙を逆方向に搬送させる必要があり、効率が悪かった。
ところで、RFIDタグ付きの複数のラベルは台紙の上に連続して仮着されている。これは連続印刷媒体と呼ばれてもよい。一枚のラベルへの印刷とそのRFIDタグへの情報の書き込みが完了すると、カッターにより連続印刷媒体が切断される。ここで、一枚のラベルへの印刷とRFIDタグへの情報の書き込みを実行するために、連続印刷媒体を順方向に搬送したり、逆方向に搬送したりすることが必要となる。特許文献1によれば、印刷ヘッドからRFIDリーダ/ライタまでの距離と、ラベルの端からRFIDタグまでの距離とが同じになるような専用の印刷媒体が提案されている。
特開2013-000953号公報
特許文献1の発明は、専用の印刷媒体と専用の印刷装置とを用意することで、印刷と情報の書き込みに伴う印刷媒体の搬送距離を短くできる。しかし、ユーザーは、専用の印刷媒体だけでなく、様々な長さの印刷媒体に対して印刷と情報の書き込みとを効率よく実行することを希望することがある。したがって、特許文献1の発明は、専用の印刷媒体にしか印刷できず、また様々な長さの印刷媒体に対して効率よく印刷と情報の書き込みとを実行できない。そこで、本発明は、RFIDタグを備えた様々な長さの印刷媒体に対して効率よく印刷と情報の書き込みを実行することを目的とする。
本発明は、たとえば、
複数の単葉の用紙片が搬送方向に連ねられ、各用紙片ごとにRFIDタグが設けられた連続印刷媒体を前記搬送方向または逆方向に搬送可能な搬送手段と、
前記用紙片に対して印刷を実行する印刷手段と、
前記用紙片に設けられた前記RFIDタグに情報を書き込む通信手段と、
前記RFIDタグに対する情報の書き込みよりも前記用紙片に対する印刷を先に実行するか、または、前記用紙片に対する印刷よりも前記RFIDタグに対する情報の書き込みを先に実行するかを制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記用紙片の長さと前記用紙片に対する前記RFIDタグの取付位置とに基づき、前記用紙片に対する印刷と前記RFIDタグに対する情報の書き込みとの両方が完了するまでに必要となる前記連続印刷媒体の搬送距離が短くなるよう、前記RFIDタグに対する情報の書き込みよりも前記用紙片に対する印刷を先に実行すること、または、前記用紙片に対する印刷よりも前記RFIDタグに対する情報の書き込みを先に実行することを選択することを特徴とする印刷装置を提供する。
本発明によれば、RFIDタグを備えた様々な長さの印刷媒体に対して効率よく印刷と情報の書き込みを実行することが可能となる。
印刷装置を示す構成概略図である。 コントローラを示すブロック図である。 印刷媒体を説明する図である。 RFIDタグの位置の設定画面を説明する図である。 様々な位置関係を説明する図である。 印刷装置の制御方法を示すフローチャートである。 効果を説明する図である。 効果を説明する図である。 効果を説明する図である。 印刷装置の制御方法を示すフローチャートである。 様々な要素の位置関係を示す図である。 効果を説明する図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1実施例>
●印刷装置
図1はインクジェット方式で画像を印刷媒体上に形成する記録ヘッドを搭載した印刷装置100の概略を示している。図1が示すように、印刷装置100とホストコンピュータ101はUSBケーブルなどの通信ケーブルを介して接続されている。USBはユニバーサルシリアルバスの略称である。
印刷媒体106は、複数のラベル片(RFIDタグを含む)が連続的に配置された連続印刷媒体である。印刷媒体106はロール状に巻かれていてもよい。押さえローラ107と搬送ベルト110は、印刷媒体106を挟持して、順方向または逆方向に搬送する搬送機構である。順方向とは、印刷媒体106が印刷装置100から排出される搬送方向である。逆方向とは順方向に対して反対方向である。エンコーダー112は、搬送ベルト110の移動に同期してパルス信号を出力するセンサである。パルス信号は搬送方向におけるラベル片の位置を監視および管理するために利用される。先端センサ108は、印刷媒体106のラベル片の先端を検知したり、ラベル片の後端を検知したりするセンサである。ラベル片の位置は、先端センサ108がラベル片を検知したタイミングを起点として、エンコーダー112のパルス信号をカウントすることで、把握可能である。このカウント値は、先端センサ108の検知位置を基準としたラベル片の移動距離を示すことになる。先端センサ108としては、光学式のセンサまたは超音波式のセンサなどがある。光学式のセンサは、ラベル片の光透過率と台紙の光透過率との違いを利用して、ラベル片の先端と後端とを検知する。超音波式のセンサは、ラベル片の超音波減衰率と台紙の超音波減衰率との違いを利用して、ラベル片の先端と後端とを検知する。
印刷媒体106の搬送方向において先端センサ108の下流側にはRFID通信装置109が配置されている。RFID通信装置109は、印刷媒体106に配置されたRFIDタグとデータ通信を実行する無線通信回路である。RFID通信装置109は、RFIDタグ内にあらかじめ書き込まれているデータを読み出したり、RFIDタグへの必要なデータを書き込んだりする。
印刷媒体106の搬送方向において、RFID通信装置109の下流側には、記録ヘッド102~105が配置されている。記録ヘッド102~105はそれぞれ、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを吐出して印刷媒体106上に画像を形成する。記録ヘッド102~105は、印刷媒体106の搬送方向(長手方向)に対して直交した幅方向に配列された複数のノズルを有していてもよい。
印刷媒体106の搬送方向において、記録ヘッド102~105の下流側には、カッター111が配置されている。カッター111は、印刷とRFIDタグへのデータの書き込みが完了した印刷媒体106のラベル片と、次のラベル片との間にあるギャップで台紙を切断する切断機構である。印刷とRFIDタグへのデータの書き込みが完了した印刷媒体106が、ロール状の印刷媒体106から分離される。
ホストコンピュータ101は画像データを作成して印刷装置100に送信したり、印刷装置100を設定したりする情報処理装置である。画像データは、4色のインクに対応したブラック(K)成分、シアン(C)成分、マゼンタ(M)成分、イエロ(Y)成分に分離されていてもよい。ホストコンピュータ101は、RFIDタグに書き込まれるデータと、ラベル片に対するRFIDタグの取付位置に関するデータとを、画像データとともに印刷装置100に送信してもよい。
画像データおよびRFID書き込みデータを受信すると、印刷装置100は、押さえローラ107と搬送ベルト110を駆動して印刷媒体106を給紙する。押さえローラ107は従動ローラであってもよい。印刷装置100は、先端センサ108の検知結果とエンコーダー112の検知結果とに基づき、ラベル片が記録ヘッド102~105の印刷開始位置に到着したかどうかを判定する。ラベル片が印刷開始位置に到着すると、記録ヘッド102~105がラベル片に画像を印刷する。印刷装置100は、RFIDタグがRFID通信装置109の通信可能位置に対面したところで搬送ベルト110を停止し、RFID通信装置109にRFIDタグと通信させる。印刷とRFIDタグへの書き込みの順序は後述される。
●コントローラ
図2は印刷装置100を制御するコントローラ200を示している。CPU201はROM202に格納されている制御プログラムを実行することで印刷装置100を制御する。RAM203は各種データ処理の作業領域や受信バッファとして使用される記憶装置である。イメージメモリ204~207は、USBコントローラ212を介してホストコンピュータ101から受信された画像データが展開される記憶装置である。つまり、イメージメモリ204~207には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロといった各色成分の濃度データが格納される。駆動回路208は、制御回路250を介してCPU201から入力される指示にしたがって記録ヘッド102~105を駆動する。モータドライバ210は、制御回路250を介してCPU201から入力される指示にしたがってモータ209を駆動する。モータ209は、押さえローラ107と搬送ベルト110を駆動するモータと、カッター111を駆動するモータなどを含む。
CPU201は、制御回路250を介して先端センサ108の検知結果と、エンコーダー112の検知結果とを取得する。制御回路250はカウンタ251を有していてもよい。カウンタ251は、エンコーダー112が出力するパルス信号をカウントする論理回路である。カウンタ251はCPU201により実現されてもよい。CPU201は、制御回路250を介してRFID通信装置109を制御する。制御回路250はASIC(特定用途集積回路)などにより実装されてもよい。
ここでは、印刷装置100とホストコンピュータ101とを接続するインタフェースとして、USBインタフェースが採用されているが、これは一例に過ぎない。印刷装置100とホストコンピュータ101とを接続することができる有線インタフェースまたは無線インタフェースが採用される。
●連続印刷媒体
図3が示すように、印刷媒体106は、帯状の台紙300と、複数枚のラベル片301とを有する。複数枚のラベル片301は、印刷媒体106の長手方向に沿って連続的に台紙300上に仮着されている。隣り合う二枚のラベル片301の間にはギャップ302が設けられている。ラベル片301と台紙300との間には、RFIDタグ303が配置されている。RFIDタグ303は、ラベル片301の裏面に固定されている。なお、ラベル片301の表面は画像を印刷される印刷面である。ラベル片301を台紙300から剥がすことで、ラベル片301とRFIDタグ303とが一緒になって台紙300から分離される。そして、ラベル片301とRFIDタグ303とが物体(物品)に貼り付けられる。
RFIDタグ303はICチップ304とループアンテナ305を含んでいる。ICチップ304は、電子情報を記憶する不揮発性メモリと無線通信回路などを含む。RFIDタグ303は、いわゆるパッシブタグであってもよい。パッシブタグは、バッテリーを必要としないRFIDタグである。ICチップ304は、ループアンテナ305により、RFID通信装置109から送信される電波を受信することで、電力を生成できる。この電力によってRFID通信装置109が動作可能となる。RFIDタグ303として、内部電源を有するアクティブタグまたはセミパッシブタグが採用されてもよい。
●RFIDタグの取付位置の指示方法
図4はホストコンピュータ101が表示装置に表示する設定画面400を示している。ホストコンピュータ101が印刷装置100に印刷を指示する際に、ユーザーの指示に従って、印刷媒体106(ラベル片301)の紙幅Wやラベル片301の長さLt、余白などの用紙情報が設定される。印刷媒体106のラベル片301の先端からRFIDタグ303の中央位置までの距離L1は、ユーザーにより、タグ位置入力領域401に入力される。ラベル片301の先端から後端までの距離である長さLtは、長さ入力領域402に入力される。ホストコンピュータ101は、設定画面400を通じて入力された用紙情報を印刷装置100に送信する。CPU201は、用紙情報をRAM203に記憶し、必要に応じて読み出して利用する。たとえば、CPU201は、用紙情報から距離L1を抽出し、ラベル片301の先端からRFIDタグ303の中央位置までの距離を把握する。CPU201は、先端センサ108によりラベル片301の先端が検知されたタイミングと、エンコーダー112の検知結果とに基づき、搬送方向におけるラベル片301の先端位置を認識できる。したがって、距離L1と、先端センサ108の検知位置からRFID通信装置109の通信可能範囲の中央位置までの距離D1とに基づき、CPU201は、RFID通信装置109の通信可能範囲の中央位置にRFIDタグ303を位置決めすることができる。
●ラベル片に対する様々な要素の位置
図5が示すように、L1は、印刷媒体106のラベル片301の先端からRFIDタグ303の中央位置までの距離である。RFIDタグ303の中央位置は、書き込み可能位置または通信可能位置と呼ばれてもよい。L2は、RFIDタグ303の中央位置からラベル片301の後端までの距離である。図5において、P1~P5は搬送方向における絶対的な位置(搬送経路における位置)を示している。L1+L2は、ラベル片301の長さLtに一致している。D1は、先端センサ108の検知位置P1からRFID通信装置109の通信位置P2までの距離である。通信位置P2は、RFID通信装置109がRFIDタグ303に書き込みを実行可能な位置である。X1は、RFID通信装置109の通信位置P2から印刷開始位置P3までの距離である。X2は、印刷開始位置P3から印刷終了位置P4までの距離である。印刷開始位置P3は記録ヘッド102~105が印刷可能となる位置である。D2は、印刷終了位置P4からカッター111によるカット位置P5までの距離である。各要素の位置関係は例示にすぎない。記録ヘッド102~150と、RFID通信装置109と、先端センサ108との配置は、基本的には任意である。ただし、先端センサ108を搬送方向において最も上流に配置することで、早期に、ラベル片301の先端が検知可能となるため、制御上の効率がよい。
先端センサ108からRFID通信装置109までの距離D1や先端センサ108から記録ヘッド102~105までの距離(D1+X1)は、短いことが好ましい(近接配置)。ラベル片301とRFIDタグ303の位置決め精度の向上や次ページのラベル片301の先端を先端センサ108の上流まで戻すための逆搬送距離を減らす観点から、この近接配置は有利である。
●フローチャート
図6はCPU201が制御プログラムにしたがって実行する制御方法を示すフローチャートである。CPU201は、ホストコンピュータ101から印刷指示を受信すると、以下の処理を開始する。なお、CPU201はカウンタ251のカウント値に基づき、印刷媒体106の搬送距離と、搬送方向におけるラベル片301の先端の位置、搬送方向におけるRFIDタグ303の中心の位置などを監視していてもよい。
S601でCPU201はモータ209の回転を制御して順方向に印刷媒体106を搬送する(フォワードフィード)。S602でCPU201は先端センサ108の検知結果に基づきラベル片301の先端が先端センサ108により検知されたかどうかを判定する。ラベル片301の先端が先端センサ108により検知されると、CPU201は、S603に進む。
S603でCPU201は、ラベル片301の長さとRFIDタグ303の取付位置とに基づき、RFIDタグ303への書き込みよりもラベル片301への印刷を先に実行すべきかどうかを判定する。ここでの判定基準は、どちらを先に実行すると、トータルでの搬送距離がより短くなるかということである。ここでは、トータルでの搬送距離として、第一搬送距離Daと第二搬送距離Dbとが定義される。第一搬送距離Daは、通信位置P2にRFIDタグ303の中心が位置している状態から、印刷開始位置P3にラベル片301の先端が位置する状態まで、印刷媒体106を逆方向へ搬送するのに必要となる距離である。つまり、第一搬送距離DaはL1-X1と表記されてもよい。第二搬送距離Dbは、ラベル片301の後端が記録ヘッド102~105による印刷終了位置P4に位置する状態から通信位置P2にRFIDタグ303の中心が位置する状態まで、印刷媒体106を逆方向へ搬送するのに必要となる距離である。つまり、第二搬送距離Dbは、X1+X2+L2と表記されてもよい。ここで、第一搬送距離Daが第二搬送距離Dbよりも長い(大きい)場合、書き込みよりも印刷を先に実行したほうが、トータルでの搬送距離が短くなる。一方で、第一搬送距離Daが第二搬送距離Dbよりも短い(小さい)場合、印刷よりも書き込みを先に実行したほうが、トータルでの搬送距離が短くなる。第一搬送距離Daと第二搬送距離Dbとが等しい場合は、どちらを先に実行してもトータルでの搬送距離が等しくなる。このように、印刷を先に実行したほうがトータルでの搬送距離が短くなる場合、CPU201は、印刷を先に実行することを選択して、S604に進む。
(1)印刷を先に実行するとトータルでの搬送距離が短くなる場合
S604でCPU201は印刷を実行して搬送を停止する。つまり、CPU201は、モータ209を制御して印刷媒体106を搬送しながら、記録ヘッド102~105を制御してラベル片301に対して印刷を実行する。印刷が完了すると、CPU201はモータ209を停止させて、ラベル片301の後端を印刷終了位置P4に位置決めする。
S605でCPU201は、RFID通信装置109がRFIDタグ303と通信できるようモータ209を制御して逆方向へ印刷媒体106を搬送する。すなわち、RFIDタグ303の中心がRFID通信装置109の通信位置P2に一致するよう、印刷媒体106がバックフィードされる。
S606でCPU201は、RFID通信装置109を制御してRFIDタグ303と通信する。たとえば、RFID通信装置109はRFIDタグ303から情報を読み出したり、RFIDタグ303へ情報を書き込んだりする。S607でCPU201は、順方向に印刷媒体106を搬送する。
S608でCPU201はモータ209を制御して、印刷媒体106のギャップ302がカット位置P5に到達するまで印刷媒体106を順方向に搬送する。CPU201は、印刷媒体106のギャップ302がカット位置P5に到達するとモータ209を停止する。S609でCPU201はモータ209を制御してカッター111を駆動して印刷媒体106をカット(切断)する。S610でCPU201はモータ209を制御して、先端センサ108よりも上流側に印刷媒体106の先端が位置するよう、逆方向へ印刷媒体106を搬送する。先端センサ108よりも上流側に印刷媒体106の先端が位置すると、CPU201は、モータ209を停止する。S611でCPU201はホストコンピュータ101により指示されたすべてのジョブが完了したかどうかを判定する。すべてのジョブが完了した場合、CPU201は、本フローチャートに係る制御方法の実行を終了する。まだジョブが残っている場合、CPU201は、次のジョブを実行すべくS601に戻る。
(2)書き込みを先に実行するとトータルでの搬送距離が短くなる場合
ところで、S603で、書き込みを先に実行すべきと判定された場合、CPU201は、S621に進む。S621でCPU201はRFID通信装置109がRFIDタグ303と通信できるようモータ209を制御して逆方向へ印刷媒体106を搬送する。すなわち、RFIDタグ303は通信位置P2までバックフィードされる。
S622でCPU201は、RFID通信装置109を制御してRFIDタグ303と通信する。たとえば、RFID通信装置109はRFIDタグ303から情報を読み出したり、RFIDタグ303へ情報を書き込んだりする。
S623でCPU201は、カウンタ251のカウント値に基づき、印刷媒体106の先端が印刷開始位置P3よりも上流にあるかどうかを判定する。印刷媒体106の先端が印刷開始位置P3よりも上流にある場合、CPU201はS624に進む。S624でCPU201はモータ209を制御して、順方向に印刷媒体106を搬送しながら、記録ヘッド102~105を制御してラベル片301に印刷を実行する。その後、CPU201はS608に進む。
一方、S623で、印刷媒体106の先端が印刷開始位置P3よりも上流にないと判定された場合、CPU201は、S631に進む。S631でCPU201は、モータ209を制御して印刷媒体106を逆方向へ搬送して先端を印刷開始位置P3に位置付ける。その後、CPU201はS624に進む。
●実施例の効果
図7(A)は書き込みが先に実行されるケースを示している。図7(B)は印刷が先に実行されるケースを示している。図8(A)は図7(A)における各種の距離を示している。図8(B)は図7(B)における各種の距離を示している。
図7(A)が示すように、ステップA1でフォワードフィードによりラベル片301の先端が先端センサ108の検知位置P1に到達する。ステップA2でRFIDタグ303の中心が通信位置P2に一致するようフォワードフィードが実行される。ステップA3でラベル片301の先端が印刷開始位置P3に一致するようバックフィードが実行される。ステップA4で印刷媒体106がフォワードフィードされ、ラベル片301の印刷が実行される。ギャップ302がカット位置P5に到達すると、印媒媒体の搬送が停止される。
図8(A)が示すように、ステップA2からステップA4までの動作によるトータル搬送距離は915mmであった。ここでは、距離L1が280mmと仮定されている。また、距離L2は20mmと仮定されている。距離D1は15mmと仮定されている。距離X1は10mmと仮定されている。距離X2は40mmと仮定されている。距離D2は10mmと仮定されている。
図7(B)が示すように、ステップB1でフォワードフィードによりラベル片301の先端が先端センサ108の検知位置P1に到達する。ステップB2でラベル片301後端が印刷終了位置P4に到達するまでフォワードフィードが実行されるのと並行して、印刷が実行される。ステップB3で、RFIDタグ303の中心が通信位置P2に一致するよう印刷媒体106がバックフィードされる。ここで、RFIDタグ303への書き込みが実行される。ステップB4でギャップ302がカット位置P5に位置付けられるよう印刷媒体106がフォワードフィードされる。
図8(B)が示すように、ステップB2からステップB4までの動作によるトータル搬送距離は485mmであった。つまり、RFIDタグ303への書き込みよりも印刷が先に実行されると、トータルでの搬送距離が短くなる。
ここでS603の判定条件に当てはめてみると、
Da = L1-X1 =270mm ・・・・(1)
Db = X1+X2+L2= 70mm ・・・・(2)
となる。つまり、第一搬送距離D1が第二搬送距離Dbよりも大きい。よって、RFIDタグ303への書き込みよりも先に印刷が実行されると、トータルでの搬送距離が短くなる。ここでは、1ページ(1枚のラベル片301)あたりのトータル搬送距離の差が例示されている。連続して大量の印刷が実行された場合はさらにこの差が大きくなる。
図9(A)および図9(B)は本実施例の効果を示す別の概略図である。とりわけ、図9(A)では書き込みが先に実行されている。図9(B)では印刷が先に実行されている。なお、図7(A)および図7(B)と比較すると、図9(A)および図9(B)では、ラベル片301の先端近くにRFIDタグ303が取り付けられている。図9(A)と図9(B)が示すように、このケースではRFIDタグ303への書き込みを先に行うことで、大幅にトータル搬送距離が削減される。
このケースでは距離L1が50mmに仮定されている。距離L2は250mmに仮定されている。この数値に基づき判定条件が以下のように演算される。
Da = L1-X1 = 40mm ・・・・(3)
Db = X1+X2+L2=300mm ・・・・(4)
このように、第一搬送距離Daが第二搬送距離Dbよりも小さくなる。よって、RFIDタグ303への書き込みが先に実行される。
第1実施例によれば、印刷媒体106のラベル片301の長さLt(=L1+L2)と、RFIDタグ303の取付位置(距離L1)とに応じて、印刷と書き込みのどちらを先に実行するかが選択される。これにより、RFIDタグ303を備えた様々な長さの印刷媒体106に対して効率よく印刷と情報の書き込みを実行することが可能となる。
<第2実施例>
第1実施例ではラベル片301に内蔵されたRFIDタグ303の取付位置がホストコンピュータ101により設定されていた。しかし、RFIDタグ303の取付位置は、印刷装置100によって認識されてもよい。たとえば、印刷媒体106を印刷装置100にセットする際にCPU201は1ページ分のラベル片301を搬送ベルト110に搬送させる。CPU201は、RFID通信装置109とRFIDタグ303の通信状態を監視し、通信状態の変化に基づきRFIDタグ303の取付位置を認識してもよい。
第1実施例ではユーザーにより設定されたRFIDタグ303の取付位置(距離L1が示唆するRFIDタグ303の中心の位置)が通信位置P2にあるときにRFIDタグ303への書き込みが実行された。実際にはRFIDタグ303への書き込みは、RFIDタグ303の取付位置が厳密に通信位置P2に一致していなくても、実行可能である。つまり、RFIDタグ303の取付位置と通信位置P2とが多少ずれていても、RFIDタグ303への書き込みは、可能である。そこで、第2実施例では、通信可能範囲を踏まえた制御が実行される。第2実施例と第1実施例とで共通する事項の説明は省略される。
図10はRFIDタグの取付位置を検知するための制御方法を示すフローチャートである。CPU201は、印刷媒体106が印刷装置100のホルダーにセットされると、以下の制御方法を実行する。
S1001でCPU201はモータ209を制御して印刷媒体106を順方向に搬送する。S1002でCPU201は先端センサ108によりラベル片301の先端が検知されたかどうかを判定する。先端センサ108によりラベル片301の先端が検知されると、CPU201はS1003に進む。S1003でCPU201は、ラベル片301の先端位置を示す情報をRAM203に記憶する。実施例2においてもラベル片301の先端位置はエンコーダー112のカウント値によりカウントされているものとする。つまり、ラベル片301の先端位置を示す情報は、先端センサ108によりラベル片301の先端が検知されたときの、カウンタ251のカウント値であってもよい。
S1004でCPU201はRFID通信装置109にRFIDタグ303との通信を試行させることで、RFID通信装置109がRFIDタグ303と通信可能かどうかを判定する。RFID通信装置109がRFIDタグ303と通信可能となると、CPU201はS1005に進む。
S1005でCPU201は、ラベル片301の先端位置から、RFID通信装置109がRFIDタグ303と通信可能となった位置までの距離LaをRAM203に記憶する。通信可能となった位置は、通信可能範囲の境界を定義する二つの位置のうちの一方であり、通信可能範囲の先端または通信開始位置とよばれてもよい。RFID通信装置109がRFIDタグ303と通信可能となった位置もエンコーダー112のカウント値から取得される。つまり、通信可能となったときのカウント値から、ラベル片301の先端位置が検知されたときのカウント値と、距離D1とを減算することで、距離Laが得られる。
S1006でCPU201はRFID通信装置109にRFIDタグ303との通信を試行させることで、RFID通信装置109がRFIDタグ303と通信不可能かどうかを判定する。RFID通信装置109がRFIDタグ303と通信不可能となると、CPU201はS1007に進む。
S1007でCPU201は、ラベル片301の先端位置から、RFID通信装置109がRFIDタグ303と通信不可能となった位置までの距離LbをRAM203に記憶する。通信可能/不可能となった位置は、通信可能範囲の境界を定義する二つの位置のうちの他方であり、通信可能範囲の後端または通信終了位置とよばれてもよい。RFID通信装置109がRFIDタグ303と通信不可能となった位置もエンコーダー112のカウント値から取得される。つまり、通信不可能となったときのカウント値から、ラベル片301の先端位置が検知されたときのカウント値と、距離D1とを減算することで、距離Lbが得られる。あるいは、通信不可能となったときのカウント値と通信可能となったときのカウント値との差分を距離Laに加算することで、距離Lbが演算されてもよい。
S1008でCPU201は先端センサ108によりにラベル片301の後端が検知されたかどうかを判定する。先端センサ108によりラベル片301の後端が検知されると、CPU201は、S1009に進む。
S1009でCPU201はモータ209を停止させて印刷媒体106の搬送を停止するとともに、ラベル片301の先端から後端までの距離(長さLt)をRAM203に記憶する。なお、長さLtは、後端が検知されたときのカウント値と先端が検知されたときのカウント値との差分である。S1009でCPU201はモータ209を制御して、ラベル片301の先端が検知位置P1よりも上流に位置するように、バックフィードを実行する。ラベル片301の先端が検知位置P1よりも上流に位置すると、CPU201はモータ209を停止させる。
ここでは説明の便宜上、先端位置の検知、通信可能位置の検知、通信不可能位置の検知、後端位置の検知が順番に実行されている。しかし、これらの検知の順番は、RFID通信装置109、先端センサ108、および、RFIDタグ303の相対的に位置関係に依存して決定されればよい。たとえば、先端が検知される前に、RFIDタグ303が通信可能範囲に入る場合は、通信可能位置の検知が先端検知よりも先に実行される。以上のフローによりラベル片301の長さLt、ラベル片301の先端から通信開始位置までの距離La、および、ラベル片301の先端から通信終了位置までの距離Lbが取得される。
図11は第2実施例の制御で使用される各要素の位置関係を示す。Lcは通信可能範囲の距離を示している。Laは、印刷媒体106におけるラベル片301の先端から通信可能範囲の先端(通信開始位置)までの距離を示している。Lbは、ラベル片301の先端から通信可能範囲の終端(通信終了位置)までの距離を示している。Ltはラベル片301の先端から後端までの長さを示している。Ldは、通信可能範囲の終端からラベル片301の後端までの距離である。距離Ldは、長さLtから距離Lbを減算することで演算可能である。
ここで、第2実施例では、第1実施例で利用された判定条件において、L1がLaに置換され、L2がLdに置換される。つまり、S603において演算される第一搬送距離Daと第二搬送距離Dbは次式から算出される。
Da = La-X1 ・・・・(5)
Db = X1+X2+Ld ・・・・(6)
第2実施例においても第一搬送距離Daが第二搬送距離Dbよりも大きければ、印刷が先に実行される。第一搬送距離Daが第二搬送距離Dbよりも大きくなければ、書き込みが先に実行される。これにより、トータルでの搬送距離が短くなる。
図12(A)および図12(B)は第2実施例の効果を示す図である。とりわけ、図12(A)はRFIDタグ303への書き込みが先に実行されるケースを示している。図12(B)は印刷が先に実行されるケースを示している。
●書き込みが先に実行されるケース
図12(A)が示すように、ステップA1でラベル片301の先端が先端センサ108の検知位置P1に到達する。ステップA2で、RFIDタグ303の通信可能範囲の先端がRFID通信装置109の通信位置P2に到達する。ここで、RFIDタグ303へのデータ書き込みが実行される。ステップA3でラベル片301の先端が印刷開始位置P3に位置するよう印刷媒体106がバックフィードされる。ステップA4で、印刷媒体106がフォワードフィードされながら、ラベル片301への印刷が実行される。ギャップ302がカット位置P5に到達すると、印刷媒体106の搬送が停止され、カッター111がカットを実行する。
●印刷が先に実行されるケース
図12(B)が示すように、ステップB1で、ラベル片301の先端が先端センサ108の検知位置P1に到達する。ステップB2で印刷媒体106のフォワードフィードが継続され、ラベル片301への印刷が実行される。フォワードフィードは、ラベル片301後端が印刷終了位置P4に到達するまで継続される。ステップB3でRFIDタグ303の通信可能範囲の後端がRFID通信装置109の通信位置P2に位置するよう、印刷媒体106がバックフィードされる。RFIDタグ303の通信可能範囲の後端がRFID通信装置109の通信位置P2に位置すると、RFIDタグ303への書き込みが実行される。ステップB4で印刷媒体106のギャップ302がカット位置P5に位置するよう印刷媒体106のフォワードフィードが実行される。ギャップ302がカット位置P5に位置すると、カッター111がカットを実行する。
図12(A)と図12(B)とを比較すると、印刷を先に実行することにより、トータルでの搬送距離が短くなることがわかる。つまり、効率的な印刷が可能となる。
上記の説明では、L1がLaに置換され、L2がLdに置換されているが、これは一例に過ぎない。図11に示された距離Lcは、距離Lbと距離Laとの差分として演算可能である。距離L1は、距離L1と距離Lc/2との和、または距離Lbと距離Lc/2との差として演算可能である。距離L2は、距離Ldと距離との和として演算可能である。なお、距離Ldは、長さLtと長さLbとの差分である。このように、距離L1と距離L2とが距離La、Lb、Ltから演算されてもよい。このようにして測定された距離L1と距離L2とが第1実施例で説明された判定条件に代入されてもよい。
第2実施例によれば、ラベル片301の長さLtと、RFIDタグ303の取付位置をユーザーが指定する必要がなくなる。よって、第2実施例は第1実施例よりもユーザーフレンドリーである。
<その他の実施例>
第1及び第2実施例ではラベル片301に内蔵または固定されたRFIDタグ303にデータを書き込む際に印刷媒体106の搬送が停止されていた。しかし、RFIDタグ303に書き込まれるデータの量が少ない場合は、印刷媒体106を搬送しながらデータをRFIDタグ303に書き込むことが可能である。
CPU201は、ホストコンピュータ101から書き込み対象データを受信すると、データ量を演算し、データ量から書き込み所要時間Tnを演算する。CPU201は、通信可能範囲の距離Lcを印刷媒体106の搬送速度Vで除算することで、通過時間Tpを演算する。CPU201は、書き込み所要時間Tnが通過時間Tp以下であれば、印刷媒体106を搬送しながらデータをRFIDタグ303に書き込むことが可能であると判定する。CPU201は、書き込み所要時間Tnが通過時間Tp以下でなければ、データをRFIDタグ303に書き込むためには印刷媒体106を停止させることが必要であると判定する。仮に、印刷媒体106を搬送しながらRFIDタグ303にデータを書き込むことができれば、印刷と書き込みが並行に実行される。よって、より効率的に成果物(情報を書き込まれたRFIDタグ303を有し、印刷面に画像を印刷されたラベル片301)が生成可能となる。
ところで、ユーザーは、RFIDタグ303への情報の書き込みが成功するまで印刷を実施させたくないと考えることがある。そのため、CPU201は、印刷と書き込みとのどちらを先に実行するかをユーザーに選択させるモードと、第1または第2実施例で説明されたようにどちらを先に実行するかをCPU201に選択させるモードとを有してもよい。ホストコンピュータ101は、印刷装置100へ送信される設定情報に、どちらのモードをユーザーが選択したかを示す情報を含めてもよい。
第1および第2実施例ではインクジェット方式の印刷装置が説明されたが、これは一例にすぎない。印刷方式は、サーマルヘッドによりインクリボンのインクを転写して画像を形成する熱転写方式などであってもよい。
<実施例から導き出される技術思想>
搬送ベルト110は、複数の単葉の用紙片(例:ラベル片301)が搬送方向に連ねられ、各用紙片ごとにRFIDタグが設けられた連続印刷媒体(例:印刷媒体106)を搬送方向(順方向)または逆方向に搬送可能な搬送手段の一例である。記録ヘッド102~105は用紙片に対して印刷を実行する印刷手段の一例である。RFID通信装置109は、用紙片に設けられたRFIDタグに情報を書き込む通信手段の一例である。コントローラ200およびCPU201は、RFIDタグに対する情報の書き込みよりも用紙片に対する印刷を先に実行するか、または、用紙片に対する印刷よりもRFIDタグに対する情報の書き込みを先に実行するかを制御する制御手段の一例である。制御手段は、用紙片の長さと用紙片に対するRFIDタグの取付位置とに基づき、RFIDタグに対する情報の書き込みよりも用紙片に対する印刷を先に実行する。または、制御手段は、用紙片の長さと用紙片に対するRFIDタグの取付位置とに基づき、用紙片に対する印刷よりもRFIDタグに対する情報の書き込みを先に実行することを選択する。ここでの選択基準は、用紙片に対する印刷とRFIDタグに対する情報の書き込みとの両方が完了するまでに必要となる連続印刷媒体の搬送距離が短くなることである。これにより、RFIDタグを備えた様々な長さの印刷媒体に対して効率よく印刷と情報の書き込みを実行することが可能となる。
制御手段(例:CPU201)は、第一逆搬送距離(例:Da)が第二逆搬送距離(例:Db)よりも大きければ、RFIDタグに対する情報の書き込みよりも用紙片に対する印刷を先に実行することを選択する。第一逆搬送距離は、搬送方向において、通信手段がRFIDタグに書き込みを実行可能な位置にRFIDタグが位置する状態から、印刷手段が印刷開始可能な位置に用紙片の先端が位置する状態まで、連続印刷媒体を逆方向へ搬送するのに必要となる距離である。第二搬送距離は、搬送方向において、用紙片の後端が印刷手段による印刷終了位置に位置する状態から通信手段がRFIDタグに書き込みを実行可能な位置にRFIDタグが位置する状態まで、連続印刷媒体を逆方向へ搬送するのに必要となる距離である。制御手段は、第一逆搬送距離が第二逆搬送距離よりも大きくなければ、用紙片に対する印刷よりもRFIDタグに対する情報の書き込みを先に実行する。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
102~105:記録ヘッド、109:RFID通信装置、110:搬送ベルト、200:コントローラ

Claims (11)

  1. 複数の単葉の用紙片が搬送方向に連ねられ、各用紙片ごとにRFIDタグが設けられた連続印刷媒体を前記搬送方向または逆方向に搬送可能な搬送手段と、
    前記用紙片に対して印刷を実行する印刷手段と、
    前記用紙片に設けられた前記RFIDタグに情報を書き込む通信手段と、
    前記RFIDタグに対する情報の書き込みよりも前記用紙片に対する印刷を先に実行するか、または、前記用紙片に対する印刷よりも前記RFIDタグに対する情報の書き込みを先に実行するかを制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記用紙片の長さと前記用紙片に対する前記RFIDタグの取付位置とに基づき、前記用紙片に対する印刷と前記RFIDタグに対する情報の書き込みとの両方が完了するまでに必要となる前記連続印刷媒体の搬送距離が短くなるよう、前記RFIDタグに対する情報の書き込みよりも前記用紙片に対する印刷を先に実行すること、または、前記用紙片に対する印刷よりも前記RFIDタグに対する情報の書き込みを先に実行することを選択することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記搬送方向において、前記通信手段が前記RFIDタグに書き込みを実行可能な位置に前記RFIDタグが位置する状態から、前記印刷手段が印刷開始可能な位置に前記用紙片の先端が位置する状態まで、前記連続印刷媒体を前記逆方向へ搬送するのに必要となる第一逆搬送距離が、前記搬送方向において、前記用紙片の後端が前記印刷手段による印刷終了位置に位置する状態から前記通信手段が前記RFIDタグに書き込みを実行可能な位置に前記RFIDタグが位置する状態まで、前記連続印刷媒体を前記逆方向へ搬送するのに必要となる第二逆搬送距離よりも大きければ、前記RFIDタグに対する情報の書き込みよりも前記用紙片に対する印刷を先に実行することを選択し、
    前記第一逆搬送距離が前記第二逆搬送距離よりも大きくなければ、前記用紙片に対する印刷よりも前記RFIDタグに対する情報の書き込みを先に実行することを選択することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第一逆搬送距離は、前記用紙片の先端から前記RFIDタグの取付位置までの距離L1と、前記通信手段から前記印刷開始可能な位置までの距離X1との差であり、
    前記第二逆搬送距離は、前記距離X1と、前記印刷開始可能な位置から前記印刷終了位置までの距離X2と、前記RFIDタグの取付位置から前記用紙片の後端までの距離L2との和によって与えられ、
    前記用紙片の長さは前記距離L1と前記距離L2との和であることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記用紙片の長さと前記距離L1との入力を受け付ける受付手段と、
    前記距離X1および前記距離X2を記憶した記憶手段と、をさらに有し、
    前記制御手段は、前記用紙片の長さから前記距離L1を減算することで、前記距離L2を演算し、前記記憶手段から読み出した前記距離X1および前記距離X2を用いて前記第二逆搬送距離を演算することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記通信手段を制御することで、前記距離L1と前記距離L2とを測定する測定手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記測定手段による前記距離L1の測定結果を用いて前記第一逆搬送距離を演算するとともに、前記測定手段による前記距離L2の測定結果を用いて前記第二逆搬送距離を演算することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  6. 前記第一逆搬送距離は、前記用紙片の先端から、前記通信手段が前記RFIDタグと通信可能となる前記用紙片上の通信可能範囲の先端までの距離Laと、前記通信手段から前記印刷開始可能な位置までの距離X1との差であり、
    前記第二逆搬送距離は、前記距離X1と、前記印刷開始可能な位置から前記印刷終了位置までの距離X2と、前記通信可能範囲の後端から前記用紙片の後端までの距離Lbとの和によって与えられることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  7. 前記通信手段を制御することで、前記距離Laと前記距離Lbとを測定する測定手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記測定手段による前記距離Laの測定結果を用いて前記第一逆搬送距離を演算するとともに、前記測定手段による前記距離Lbの測定結果を用いて前記第二逆搬送距離を演算することを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記RFIDタグへの情報の書き込みに必要となる書き込み時間を演算し、
    前記搬送方向において、前記通信手段が前記RFIDタグと通信可能となる範囲を前記RFIDタグが通過するのに必要となる通過時間よりも、前記書き込み時間が短いかどうかを判定し、
    前記通過時間よりも前記書き込み時間が短い場合、前記搬送手段により前記連続印刷媒体を搬送しながら、前記通信手段により前記RFIDタグへ情報を書き込み、
    前記通過時間よりも前記書き込み時間が短くない場合、前記搬送手段による前記連続印刷媒体の搬送を一時的に停止して、前記通信手段により前記RFIDタグへ情報を書き込むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記RFIDタグに対する情報の書き込みと、前記用紙片に対する印刷とのうちのどちらを先に実行するかを前記制御手段が選択する第一モードと、
    前記RFIDタグに対する情報の書き込みと、前記用紙片に対する印刷とのうちのどちらを先に実行するかをユーザーに選択させる第二モードと、を有し、前記制御手段は、ユーザーからの指示に応じて前記第一モードと前記第二モードとを切りかえることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の印刷装置。
  10. 前記通信手段は、前記搬送方向において前記印刷手段よりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  11. 前記搬送方向において前記通信手段よりも上流側に配置され、前記用紙片の先端を検知する検知手段と、
    前記搬送手段による前記連続印刷媒体の搬送量に応じた信号を出力する出力手段と、をさらに有し、
    前記制御手段は、前記検知手段の検知結果と前記出力手段からの信号とに基づき前記搬送方向における前記用紙片の位置を監視することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の印刷装置。
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