JP2014108621A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の短い部分を記録装置内に残留させることなく、連続する記録媒体の残りの部分を画像の記録領域として有効に利用することができる記録装置および記録方法を提供すること。
【解決手段】連続紙103の残りの長さLの部分に画像Iaを記録した場合に、余りの長さL2が所定の排出可能な長さcに満たなくなるときに、その画像Iaの記録位置を変更する。本発明によれば、連続紙103の残りの長さLの部分に画像Iaを記録した場合に生じる余りの長さL2と、搬送部と排出口との間の距離に対応する排出可能な長さcと、を取得する。余りの長さL2が排出可能な長さcに満たなくなる場合には、その画像Iaの記録位置を余りの長さL2だけ搬送方向Aの上流側にずらす。
【選択図】図12

Description

本発明は、連続する記録媒体に対して画像を記録すると共に、記録媒体を切断することができる記録装置(カッター付記録装置)および記録方法に関するものである。
カッター付記録装置は、記録部において画像が記録された連続紙(連続する記録媒体)をカッター(切断部)により所定間隔で切断することにより、使用者が自らカッターを用いて連続紙を切断する手間を省くことができる。しかしながら、連続紙を終端部においてカットした後の残りの部分が所定の長さより短くなった場合、その後、その残りの部分に搬送力を付与するできないことがあった。この場合には、その残りの部分が連続紙の搬送路内に孤立した状態で停止してしまい、使用者がその残りの部分を取り出せなくなるおそれがあった。
特許文献1には、連続紙の長さと、切断部によって切断する記録物(画像が記録された連続紙の部分)の単位長さと、に基づいて、記録物を切断した後の連続紙の残りの長さを検出し、その残りの長さに応じた制御を実行するカッター付記録装置が記載されている。すなわち、記録物を切断した後の連続紙の残りの長さと、切断部よりも連続紙の搬送方向の上流側と下流側に位置する2つのローラの間の距離と、を比較する。そして、前者のよりも後者が短くなるとき、つまり、記録物を切断することにより、それらのローラによって搬送できない連続紙の残りの部分が生じる場合には、その残りの部分の連続紙を切断手段によって切断することなく、そのまま搬送させる。これにより、切断後の連続紙の残りの部分が搬送経路内に孤立した状態で止まる事態が回避される。
特許第3061129号
しかしながら、特許文献1に記載の記録装置は、切断後の連続紙の残りの部分を切断することなくそのまま搬送させるため、その後、使用者は、その連続紙を自ら切断しなければならず、ユーザビリティの低下を招いてしまう。特に、連続紙を真直ぐきれいに切断する必要がある場合、使用者は、充分な注意を伴って切断しなければならず、より負担が大きくなってしまう。また、前述したように、切断後の連続紙の残りの部分が2つのローラ間の距離よりも短くなる場合に、その部分を切断することなくそのまま搬送させるため、その部分に、次の記録物の画像が記録可能であった場合には、その部分が無駄になるおそれがある。
本発明の目的は、記録媒体の短い部分を記録装置内に残留させることなく、連続する記録媒体の残りの部分を画像の記録領域として有効に利用することができる記録装置および記録方法を提供することにある。
本発明の記録装置は、所定の最小長さ以上の記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送方向に搬送される前記記録媒体に複数の画像を順次記録する記録手段と、前記記録手段によって画像が記録された前記記録媒体を切断する切断手段と、前記切断手段によって切断された前記記録媒体を排出するための排出口と、前記記録手段により前記記録媒体に注目対象の画像を記録して、前記注目対象の画像を含む前記記録媒体の領域を前記切断手段により切断した場合に、前記記録媒体に存在する可能性のある余り部分の長さを余りの長さとして取得する取得手段と、前記余りの長さが0より大きくかつ前記所定の最小長さ未満であり、かつ、前記注目対象の画像の長さが前記所定の最小長さ以上であるときに、前記注目対象の画像の記録位置を前記余りの長さに対応する距離だけ前記搬送方向の上流側にずらす制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の残りの部分に画像を記録した場合に生じる余りの部分の長さに応じて、その画像の記録位置をずらす。これにより、記録媒体の短い余りの部分を記録装置内に残留させることなく、連続する記録媒体の残りの部分を画像の記録領域として有効に利用することができる。
本発明の第1の実施形態における記録装置の概略構成図である。 図1の記録装置の制御系部の要部のブロック図である。 図1の記録装置における記録コマンドの説明図である。 (a),(b),(c)は、図1の記録装置による記録および切断動作の説明図である。 (a),(b),(c)は、連続紙の紙端部に対する記録および切断動作の説明図である。 (a),(b),(c)は、連続紙の紙端部に対する記録および切断動作の比較例の説明図である。 記録処理を説明するためのフローチャートである。 図7の記録処理1を説明するためのフローチャートである。 図7の記録処理2を説明するためのフローチャートである。 図7の記録処理3を説明するためのフローチャートである。 図7の記録処理4を説明するためのフローチャートである。 (a)は、画像の記録前に連続紙の終端が検出されたときの説明図、(b)および(c)は、連続紙の紙端部に対する異なる記録例の説明図である。 (a)は、画像の記録中に連続紙の終端が検出されたときの説明図、(b)および(c)は、連続紙の紙端部に対する異なる記録例の説明図である。 (a),(b),(c),(d),(e)は、連続紙の紙端部に対する異なる記録例の説明図である。 本発明の第2の実施形態における記録装置の概略構成図である。 図15の記録装置の制御系部の要部のブロック図である。 記録処理を説明するためのフローチャートである。 図17の記録処理5を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における記録装置100の要部と、ホストコンピュータ(ホスト装置)101と、を接続した記録システムの説明図である。
記録装置100は、プリンタケーブル102によって情報処理装置としてのホストコンピュータ101に接続される。ホストコンピュータ101は、プリンタケーブル102を介して、画像データ、連続紙(記録媒体)103の切断位置、および連続紙103に関する情報などを制御コマンドとして記録装置100に出力する。ロール状に巻かれた連続紙103は、後述する搬送部によって、ロールから繰り出されるようにして搬送され、後述する記録部においてインクが付与されることにより複数の画像が順次記録され、その後、後述する切断部によって任意の位置で切断される。
搬送ユニット104には、搬送モータ105、搬送ベルト106、および吸着ファン107が備えられている。搬送ベルト106は、ガイドローラ108A、108B、108、および駆動ローラ108Dの間に架け渡されている。搬送モータ105によって駆動ローラ108Bが回転されることにより、搬送ベルト106が矢印A方向に移動される。吸着ファン107が回転することにより、搬送ベルト106に形成された複数の空気孔(不図示)から吸引した空気が搬送ユニット104の排気口109から排出される。搬送ベルト106は、空気孔からの空気の吸引によって、その表面に連続紙103を吸着しつつ、連続紙103を矢印A方向に搬送する。
記録部110には、記録手段として、インクジェット方式の記録ヘッドが着脱可能に搭載されている。記録ヘッドは、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、インクを吐出することができる。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によりインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用してノズルの先端の吐出口からインクを吐出することができる。記録ヘッドにおけるノズルは、連続紙103の搬送方向と交差(本例の場合は、直交)する方向に延在するノズル列を形成するように、複数配列されている。記録ヘッドは、フルラインタイプのインクジェット記録ヘッドであり、連続紙103の幅分に相当する長さのノズル列が形成されている。
第1の先端検知センサ111および第2の先端検知センサ112は、搬送ユニット104によって搬送される連続紙103の先端を検出する。ガイドローラ108Aの回転軸には、その回転軸に同期して回転する不図示のエンコーダが備えられており、そのエンコーダは、連続紙103の搬送位置を検出するための検出手段として機能する。搬送部104による連続紙103の搬送と、記録部110による記録タイミングと、後述する切断部113による切断タイミングは、エンコーダの検出信号に基づいて、後述するCPU201により管理される。終端検知センサ114は、記録部110よりも連続紙103の供給部寄りに備えられており、記録動作に伴って連続紙103が搬送される間、周期的に連続紙103の有無をチェックする。終端検知センサ114により連続紙103の終端が検知された場合には、後述するようにCPU202が記録動作を制御する。
切断部113には、回転刃113A、固定刃113B、およびストッパー113Cが備えられている。不図示のソレノイドによって、ストッパー113Cが上方に移動して回転刃113Aの回転のロックを解除することにより、回転刃113Aが矢印B方向に回転する。これにより、回転刃113Aと固定刃113Bが連続紙103を切断する。
図2は、本実施形態の記録装置における制御部の構成例を説明するためのブロック図である。制御部200は、中央処理装置(CPU)201を備えており、そのCPU201は、不揮発性メモリ(ROM)202に格納されている制御プログラムを実行することにより、記録装置の各機能部を制御する。また制御部200には、各種データ処理のワークエリアや受信バッファとして用いられるメモリ(RAM)203、および画像展開部として用いられるイメージメモリ204が備えられている。制御回路210には、ヘッド駆動回路205、モータドライバ207、およびセンサ208などが接続されている。ヘッド駆動回路205は記録部(記録ヘッド)110を駆動し、モータドライバ207は、記録ヘッドを最適な状態に保つためのクリーニング動作、記録動作、および切断動作を制御する各種モータ206を駆動する。センサ208は、各種動作の制御や連続紙の検知を行う。このセンサ208には、先端検知センサ111、112、および終端検知センサ114などが含まれる。
USBコントローラ209は、ホストコンピュータ101から送信された画像データ、およびクリーニングコマンドなどをUSBなどのプリンタケーブルを介して受信する。記録装置は、これらの受信した各種コマンド命令にしたがって動作する。但し、インターフェースはUSBに限るものではない。
図3は、ホストコンピュータ101からプリンタケーブル102を介して記録装置100に送信される記録コマンドの説明図である。
記録コマンドとしては、図3(a),(b),(c)のように、切断後の用紙のサイズ等を通知する用紙設定コマンド301、記録領域等を指定するフォーマットコマンド302、および記録画像の画像データを通知するデータコマンド303が存在する。さらに、図3(d),(e),(f)のように、連続紙に対する切断の有無と切断位置を指定するカット指定コマンド304、モード選択のためのモード指定コマンド305、および記録ジョブの終了を示すジョブ開始コマンド306が存在する。連続紙に対する記録位置と切断位置は、用紙設定コマンド301の用紙縦サイズ307と、カット指定コマンド304の切断間隔308と、に基づいて制御される。切断間隔308を“1”以上に設定することにより、切断部113によって連続紙103が切断される。切断間隔308は、連続紙103に対する切断位置の間隔を示し、切断間隔308を“1”に設定することにより、例えば、単位画像毎に1枚ずつ切断される。図3(b)中の記録枚数309を複数枚指定し、かつ切断間隔308を複数間隔に設定した場合には、単位画像の複数分(切断間隔308の設定数に相当)の長さの部分が切断されて、それが複数組(記録枚数309の指定枚数に相当)作成されることになる。単位画像は、必ずしも単一の画像である必要はなく、複数の画像の組み合わせであってもよい。
それぞれの記録データにおいて、連続紙103に記録された画像の前端側の切断位置と後端側の切断位置との間の長さをカット長L1とした場合、そのカット長L1として、切断間隔と用紙縦サイズの積が設定される。例えば、図3(b)の記録枚数309が2枚以上、すなわち所謂コピー記録を行う場合に、切断間隔308が“2”、用紙縦サイズが40mmに設定されたときには、カット長L1が80mm(=2×40mm)に設定されて、連続紙103が80mm毎に切断される。また、記録枚数に関わらず、切断間隔が“1”のときは、カット長L1が40mm(=1×40mm)に設定され、連続紙103がカット長L1毎に1枚ずつ切断される。カット長L1の部分に記録される画像は、単一の画像であっても複数の画像の組み合わせであってもよい。
図4は、本実施形態における記録作と切断動作の説明図である。
記録装置100は、ホストコンピュータ101からの記録コマンドを受信することにより、吸着ファン107の吸着力によって連続紙103を搬送ベルト106に吸着させたまま、その搬送ベルト106によって連続紙100を矢印A方向に搬送する。矢印A方向に搬送される連続紙103は、先端検知センサ111によって、その連続紙103の先端が検知され、その後、ガイドローラ108Aの回転軸に同期して回転する不図示のエンコーダの検出信号に基づいて、連続紙103の搬送位置が検出される。連続紙103は、記録部110における記録位置において、記録部110からインクが付与されることにより画像が記録される。このように連続紙103は、連続的に搬送されつつ、記録部110によって画像が記録される。図4(a)は、記録部110によって連続紙103に画像Iaが記録された状態を示す。
画像Iaが記録された連続紙103は引き続き矢印A方向に搬送される。その連続紙103の先端が第2の先端検知センサ112によって検知された後、ガイドローラ108Aの回転軸に同期して回転する不図示のエンコーダの検出信号に基づいて、連続紙103の搬送位置が検出される。そして、記録コマンドにより指定されたパラメータに基づいて設定された切断位置において、連続紙103が切断される。図4(b)は、画像Iaが記録された記録物116が連続紙103から切断された状態を示す。記録コマンドにより指定されたパラメータに基づいて切断位置を求める方法については後述する。
図4(c)は、切断された記録物116が記録装置100の外部に排出された状態を示す。切断された記録物116は、自重により落下して、記録装置100の外部に排出される。
図5は、連続紙103の終端部(以下、「紙端部103A」ともいう)に対する記録動作と切断動作の説明図である。紙端部103Aの先端は、連続紙103の切断位置である。
図5(a)は、紙端部103Aに対して記録部110により画像が記録される前に、紙端部103Aの終端(連続紙103の後端)が終端検知センサ114によって検知された状態を示す。紙端部103Aの終端が検知されたときに、前の画像の終端側の切断位置と、終端部103Aの終端と、の間の長さを、画像を記録可能な残りの長さLとして設定する。したがって、紙端部103Aの長さは記録可能な残りの長さLである。残りの長さLは、用紙終端検知センサ114の位置と、ガイドローラ108Aの回転軸に同期して回転する不図示のエンコーダの回転量と、に基づいて検出することができる。
この残りの長さLから、記録コマンドにより指定された用紙設定コマンド301の用紙縦サイズ307、もしくは用紙縦サイズ307と切断間隔308との積のカット長L1を差し引くことにより、図12(b)のように、余りの長さL2(=L−L1)を求める。余りの長さL2は、残りの長さLの紙端部103Aから記録物116を切断したときの残りの長さである。また、搬送部104によって搬送可能な用紙の最小限の長さ(所定の最小長さ)cを予め設定しておく。本例の場合は、排紙口118が搬送部104から所定距離離れて位置するため、搬送部104は、最小長さc未満の用紙が最後に残った場合には、それを図1の排紙口(排出口)118から排出するように搬送することができない。そのため、図12(a),図13(a)のように、連続紙に搬送力を付与可能な搬送部104の搬送方向の最下流位置と、排紙口118と、の間の距離に対応する長さをaとし、排紙口118から使用者が用紙を引き抜くことができる最小長さをbとする。そして、これらの長さaと長さbを合計して、排紙口118から用紙を排出するために必要な長さ(a+b)とし、その長さ(a+b)を搬送可能な用紙の最小長さcとして設定する。使用者が用紙を引き抜くことができる最小長さbは、例えば10mm程度である。
余りの長さL2が0より大きくかつ長さc未満であって、カット長L1が長さc以上である場合には、図12(c)のように、その余りの長さL2だけ画像Iaの記録位置を搬送方向の上流側にずらし、図5(b)のように、紙端部103Aの先端から余りの長さL2だけずれた位置を切断部113によって切断する。したがって、画像Iaを記録した部分が記録物116そのものとなる。長さL2の部分(切断部分)117は、それが長さc未満であっても連続紙103が搬送手段104により搬送されている途中に切断される。その長さL2の部分117は、回転刃113Aによって切断される際に、その搬送速度をほとんど失わないこと、および搬送路がやや下方に傾いているために、切断されてから自重で落下する。回転刃113Aは、長さL2の部分117に対して、排出口に向かう移動力を付与することにもなる。また、部分117の長さが切断刃113Aと排出口との間の距離未満であって、その部分117が自重で落下しない場合にも、その部分117は、搬送力を付与された長さL1の部分によって排出口から押し出される。このような連続紙103の紙端部103Aに対する記録動作と切断動作の詳細については、フローチャートを用いて後述する。
図5(c)は、画像Iaが記録された記録物116が搬送部104により搬送される状態を示す。記録物116は、それが搬送ベルト106と接する限り、矢印A方向に搬送される。このとき、記録物116の長さはc以上であるため、記録物116の先端は、必ず長さb以上の部分が記録装置100の外部に出る。このため、搬送が終了後、記録物116は、その自重で記録装置101の外部に落下する。あるいは、その記録物116の終端部が搬送路に滞留している場合であっても、使用者は、図5(c)のように途中まで排出された記録物116を引き抜くことができる。したがって、連続紙103の全体が搬送路に滞留して取り出せなくなることはない。
図6は、このような本発明の実施形態に対する比較例としての記録動作と切断動作の説明図である。図6(a)は、連続紙103の紙端部103Aに対して画像Iaが記録された状態を示す。図6(b)は、記録コマンドにより指定されたパラメータに基づいて設定された切断位置にて、紙端部103Aが切断された状態を示す。その切断により残された部分117が前述した長さcよりも短い場合には、図6(c)のように、その部分117が搬送部と排紙口との間に滞留してしまう。
図7から図11は、本発明の記録動作および切断動作を説明するためのフローチャートであり、図12から図14は、記録位置と切断位置の位置関係の説明図である。
図7は、記録動作の選択処理を説明するためのフローチャートである。記録コマンドを取得した後(ステップS1)、終端検知センサ114によって紙端部103Aの終端が検知されたか否かを判定し(ステップS2)、それが検知されていないときには、後述する記録処理2を実行する(ステップS9)。紙端部103Aの終端が検知されたときは、カット長L1と、残りの長さLと、を比較し(ステップS3)、カット長L1が残りの長さLと等しいときは、画像を記録して(ステップS10)、紙端部103Aを排出する(ステップS11)。また、カット長L1が残りの長さL以上のときには、画像を記録することができないために、紙端部103Aを排出する(ステップS4,S11)。カット長L1が残りの長さL未満のとき、すなわち、残りの長さLからカット長L1を引いた余りの長さL2(=L−L1)が0より大きいときは、余りの長さL2と、排出可能な用紙の長さcと、を比較する(ステップS5)。前述したように長さcは、図12に示されるように、搬送ベルト106の下流側端部から排紙口まで距離に対応する長さaと、使用者が記録物を引き抜くために必要な排紙口から記録物の先端までの最小長さbと、を加えた長さである。余りの長さL2が長さc以上である場合には、後述する記録処理3を実行し(ステップS12)、一方、余りの長さL2が長さc未満であるときには、カット長L1と長さcとを比較する(ステップS6)。カット長L1が長さc未満のときは後述する記録処理4を実行し(ステップS13)、一方、カット長L1が長さc以上のときは後述する記録処理1を実行する(ステップS7)。ステップS9の排出処理を実行した後、および記録処理1、3、4のいずれかを実行した後は、長さLを更新する。記録処理1,4の後では、紙端部103Aが排出されるため長さLを0として更新し、記録処理3の後では、残りの長さLからカット長L1を差し引いた長さ(L−L1)を長さLとして更新する(ステップS8)。
図8は、図7におけるステップS7の記録処理1を説明するためのフローチャートである。
前述したように記録処理1は、紙端部103Aに対する画像の記録前に終端検知センサ114が連続紙103の終端(紙端部103Aの終端)を検知し、そのときのカット長L1がc以上かつL未満であって、余りの長さL2がc未満のときに実行される。この場合には、紙端部103Aにおける画像(注目対象の画像)Iaの記録位置を矢印A方向に長さL2(=L−L1)だけずらすように、紙端部103Aを長さL2分だけ搬送する(ステップS21)。そして、図12(c)のように、紙端部103Aの先端から長さL2ずれた位置から画像Iaを記録する(ステップS22)。その後、紙端部103Aの先端から長さL2ずれた位置が切断部113に達したときに、図5(b)のように、その切断部113によって紙端部103Aを切断する(ステップS23,S24)。切断された長さL2の部分117は排出される。その後、カット長L1に対する全ての画像の記録が終了するまで記録処理を継続し(ステップS25,S26)、それが終了してから、図5(c)のように、カット長L1の記録物116が搬送部104によって搬送される(ステップS27)。
この記録処理1を実行することにより、余りの長さL2が排出可能な長さc未満である場合にも、その長さL2の切断部分117を搬送部内に残留させることなく、記録物116を作成することができる。ちなみに、前述した図6の比較例のように紙端部103Aを切断した場合には、図12(b)のように、長さc未満である切断部分117が最後に残され、その切断部分が図6(c)のように搬送部内に残留してしまう。
図9は、図7の記録処理2を説明するためのフローチャートである。
この記録処理2は、前述したように、記録動作の開始前に終端検知センサ114が連続紙103の終端(紙端部103Aの終端)を検知しなかった場合の処理である。
まず、画像の記録を開始し(ステップS31)、その記録中に、終端検知センサ114が連続紙の終端を検知しなかったときには、後述する記録処理3を実行する(ステップS41)。記録中に、終端検知センサ114が連続紙の終端を検知したときには、記録中の画像を含むカット長L1と、残りの長さLと、を比較する(ステップS32,S33)。カット長L1が残りの長さLと等しいときは、画像を記録して(ステップS42)、紙端部103Aを排出する(ステップS44)。カット長L1が残りの長さLを越える場合、つまり残りのカット長L1が確保できない場合には、記録を中断して(ステップS34,S43)、連続紙の終端部を排出する(ステップS44)。図13(b)のように、終端検知センサ114が連続紙の終端を検知したときまでに記録した長さ(以下、「記録済みの長さ」ともいう)をL3とした場合、残りのカット長は(L1−L3)となる。したがって、この残りのカット長(L1−L3)が確保できない場合に、記録を中断して(ステップS43)、連続紙の終端部を排出(ステップS44)することになる。
カット長L1が残りの長さL未満の場合、つまり図13(b)のように残りのカット長(L1−L3)が確保できる場合には、余りの長さL2と、排出可能な長さcと、を比較する(ステップS35)。余りの長さL2が排出可能な長さc以上の場合には、後述する記録処理3を実行する(ステップS41)。結果的に、図13(b)のように画像Iaを記録して、切断位置にて連続紙の終端部を切断する。
一方、図13(c)のように、余りの長さL2が排出可能な長さc未満の場合には、残りの長さLから記録済みの長さL3を差し引いた長さ(L−L3)と、カット長L1と、を比較する(ステップS36)。長さ(L−L3)がカット長L1未満の場合には、後述する記録処理4を実行する(ステップS45)。一方、長さ(L−L3)がカット長L1以上の場合には、カット長L1と排出可能な長さcとを比較し(ステップS37)、カット長L1が長さc未満の場合には記録処理4を実行する(ステップS45)。カット長L1が長さc以上の場合には、記録を中断して(ステップS38)、前述した記録処理1を実行する(ステップS39)。このステップS38にて記録処理1を実行した場合には、図13(c)のように、連続紙の終端部がカット長L1の記録物116となる。したがって、画像の記録動作中に終端検知センサ114が連続紙の終端を検知した場合にも、切断部分117を搬送部内に残留させることなく、記録物116を作成することができる。排出処理(ステップS44)、記録処理1(ステップS39)、または記録処理4(ステップS45)を実行した後は、長さLを更新する。紙端部103Aを全て排出した場合は長さLを0とし、それ以外の場合は、残りの長さLからカット長L1を差し引いた長さ(L−L1)を長さLとして更新する(ステップS40)。
図10は、記録処理3を説明するためのフローチャートである。図7のステップS5において、余りの長さL2が排出可能な長さc以上であると判定されたときに、この記録処理3が実行される。
まず、通常通りに画像を記録し(ステップS51)、カット長L1の記録物116の後端が切断部113に達したときに、図13(b)のように、その記録物116の後端を切断部113によって切断する(ステップS52,S53)。カット長L1の記録物116と、長さc以上の切断部分117は、搬送部104により排出される。
図11は、記録処理4を説明するためのフローチャートである。図7のステップS6において、カット長L1が排出可能な長さc未満であると判定されたときに、この記録処理4が実行される。
図3(e)のモード指定コマンド305における優先モード310としては、カット優先モードまたは用紙削減優先モードのいずれかが使用者により選択される。カット優先モードの場合は、余りの長さL2とカット長L1が共に排出可能な長さc未満であるため、記録を中断する。用紙削減優先モードの場合は、余りの長さL2とカット長L1が共に排出可能な長さc未満であるために切断することができず、使用者が自ら連続紙を切断する必要があっても、記録を中断せずに用紙の無駄を抑える。
まず、選択された優先モード310を判定する(ステップS61)。それがカット優先モードであった場合、記録動作を実行中のときには記録動作を中断し(ステップS62,S63)てから、連続紙の終端部を排出する(ステップS64)。一方、記録動作中でないときには、そのままの連続紙の終端部を排出する(ステップS64)。
一方、用紙節減優先モードが選択されていた場合には、受信バッファに格納される記録ジョブの内、それらの実行順にN個の記録データ毎のカット長を合わせた合計カット長L1(N)を算出する(ステップS65)。Nは1以上の整数とし、合計カット長L1(N)が残りの長さL以下となるようにNを決定する。この合計カット長L1(N)が排出可能な長さc未満であるときには、連続紙の先端からN個の記録データを記録して(ステップS66,S67)、それらを記録した連続紙の終端部を排出する(ステップS64)。その場合、連続紙の終端部に対しては、例えば、図14(a),(b)のように画像IA,IBが記録されることになる。図14(a)の場合はN=1であり、図14(b)の場合はN=2である。
合計カット長L1(N)が排出可能な長さc以上であって、記録動作中のときは、残りの長さLから印刷した長さL3を差し引いた長さと合計カット長L1(N)を比較する(ステップS66,S68,S69)。図14(c)のように、長さL−L3が合計カット長L1(N)未満の場合には、現時点の記録動作を継続し、その後さらに、その現時点の記録動作のための記録データを含む計N個の記録データに基づいて記録動作を順次実行する(ステップS67)。そして、それらN個の画像が記録された連続紙の終端部を排出する(ステップS64)。この場合、連続紙の終端部に対しては、例えば、図14(c)のように画像が記録されることになる。切断部113は、図14(c)中点線の切断位置において連続紙を切断することができないため、その切断位置は未切断位置となり、使用者が自ら、その未切断位置において連続紙を切断することとなる。
長さL−L3が合計カット長L1(N)以上の場合には、記録動作を中断してから(ステップS70)、長さL4分の距離だけ連続紙を搬送する(ステップS71)。長さL4は、図14(d)のように、残りの長さLから合計カット長L1(N)を差し引いた余りの長さをL2としたときに、その長さL2から記録済みの長さL3を差し引いた長さである。その後、画像の記録を開始し(ステップS72)、図14(d)の切断位置を切断(ステップS73,S74)する。そして、残りの画像を記録してから(ステップS75)、連続紙の終端部を排出する(ステップS64)。この場合、図14(d)のように画像が記録されることになる。
また、先のステップS68において、記録動作中ではないと判定されたときには、長さL2分の距離だけ連続紙を搬送してから(ステップS76)、ステップS72に移行する。長さL2は、図14(e)のように、残りの長さLから合計カット長L1(N)を差し引いた余りの長さである。この場合、図14(e)のように画像が記録されることになる。
図14(a)〜(e)において、先行技術では画像が記録されなかった連続紙の終端部分に対して、画像を記録することにより、用紙の無駄を削減することができる。さらに、図14(d),(e)の場合には、連続紙の終端に合わせて複数の画像が記録され、それら複数の画像の内、最も矢印Aの搬送方向寄に位置する画像の記録範囲の先端部が切断されることになる。このため、連続して記録した複数の画像の先端部および後端部を切断した状態とすることにより、使用者による切断作業の手間を減らすことができる。
以上のように、本実施形態においては、連続紙の終端が検出された時点において、残りの用紙の長さLからカット長L1を引いて得られる余りの長さL2と、排出可能な用紙の長さcと、を比較する。そして、余りの長さL2が0より大きくかつ長さcよりも小さく、カット長L1が長さc以上である場合には、画像の記録位置と、長さL2の余りの部分の位置と、を逆転させ、長さL2の余りの部分を先に切断した後に、画像を記録した記録物を出力する。これにより、長さL2の余りの部分が搬送路に滞留することを防ぎつつ、ユーザが記録物を切断する手間を減らすことができる。また、これまで無駄になっていた余りの部分に画像を記録することにより、用紙の無駄を減らすことができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態においては、記録部110よりも搬送方向の上流側に位置する終端検知センサ114によって連続紙の終端を検知することにより、連続紙の残りの長さLを求める。しかし、その長さLを求める方法は、これに限定されず、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)を利用してもよい。
図15は、本実施形態における記録装置100と、ホストコンピュータ(ホスト装置)101と、を接続した記録システムの説明図であり、図16は、記録装置100における制御部の構成例を説明するためのブロック図である。
ロール状に巻かれた連続紙103の芯には、電子情報を記憶するための不揮発性メモリを搭載したICチップと、ループアンテナと、が内蔵されたRFIDタグ120が装着されている。また、記録装置100内にRFIDアンテナ121が配設されている。そのRFIDアンテナ121の通信可能範囲A3は、図15中の点線によって示されている。RFIDタグ120は電源を持たず、RFIDアンテナ121の発生電波を利用して電力を生じさせる。これを内部電源として、記録装置100内のRIFD通信回路122(図16参照)がRFIDタグ120に対する情報の書き込みおよび読み出しを制御する。すなわち、RFIDアンテナ121を介してRFIDタグ120に対しての電子情報の書込み、およびRFIDタグ120に書き込まれる固有情報の読み込みが行われる。使用前の連続紙の芯に装着されたRFIDタグ120には、連続紙の長さが予め書き込まれている。記録コマンドの受信後、RFIDタグ120に書き込まれた連続紙の長さが読み込まれてから、記録動作が実行される。記録動作の終了時は、連続紙の残りの長さからカット長が差し引かれ、その差し引かれた長さが連続紙の残りの長さとして、RFIDタグ120に書き込まれる。
本実施形態における他の構成は、前述した実施形態と同様であるため説明は省略する。
図17は、本実施形態における記録動作の選択処理を説明するためのフローチャートである。
記録コマンドを受信した後(ステップS81)、RFIDタグ120に書き込まれている残りの長さLをRFIDアンテナ121を介して取得する(ステップS82)。カット長L1と残りの長さLを比較し、カット長L1が残りの長さLと等しいときは、画像を記録して(ステップS83,S89)、紙端部103Aを排出する(ステップS90)。また、カット長L1が残りの長さLよりも大きいときには、画像を記録することができないために、紙端部103Aを排出する(ステップS84,S90)。カット長L1が残りの長さLより小さいときは、余りの長さL2と、前述した排出可能な用紙の長さcと、を比較する(ステップS85)。余りの長さL2が長さc以上である場合には、前述した記録処理3を実行し(ステップS91)、一方、余りの長さL2が長さc未満であるときには、カット長L1と長さcとを比較する(ステップS86)。カット長L1が長さc未満のときは後述する記録処理5を実行し(ステップS92)、一方、カット長L1が長さc以上のときは前述した記録処理1を実行する(ステップS87)。排出処理(ステップS90)および記録処理1、3、5(ステップS87、S91,S92)のいずれかを実行した後は、残りの長さLを更新する。紙端部103Aを全て排出した場合は長さLを0とし、それ以外の場合は、残りの長さLからカット長L1を差し引いた長さ(L−L1)を長さLとして更新して、RFIDタグ120に記憶させる(ステップS88)。つまり、RFIDタグ120には、このように変化する残りの長さLを更新して記憶される。
本実施形態においては、RFIDタグ120の記憶データから、常に残りの長さLを把握することができるため、連続紙の終端検知のタイミングによって記録位置と切断位置を変更する必要がなく、無駄な記録を防ぐことができる。図17において、記録処理1および3は、前述した実施形態と同様である。
図18は、記録処理5の詳細を説明するためのフローチャートである。前述したように、余りの長さL2とカット長L1が共に、排出可能な長さc未満であったときに、この記録処理5が実行される。
モード指定コマンド305の優先モード310としては、カット優先モードまたは用紙削減優先モードのいずれかが使用者により選択されている。カット優先モードの場合は、余りの長さL2とカット長L1が共に排出可能な長さc未満であったときに、記録を中断し、常に使用者が指定した間隔で連続紙を切断して排出する。用紙削減優先モードである場合は、余りの用紙L2とカット長L1が共に排出可能な長さc未満であったときに、使用者が自ら記録物を切断する必要があっても、記録を中断せず用紙の無駄を抑える。
まず、選択された優先モード310を判定する(ステップS101)。それがカット優先モードの場合には、用紙をそのまま排出する(ステップS102)。一方、用紙削減優先モードの場合には、受信バッファに格納される記録ジョブの内、それらの実行順にN個の記録データのカット長を合わせた合計カット長L1(N)を算出する(ステップS103)。Nは1以上の整数とし、合計カット長L1(N)が残りの長さL以下となるようにNを決定する。この合計カット長L1(N)が排出可能な長さc未満であるときには、連続紙の先端からN個の記録データを記録して(ステップS104,S105)、それらを記録した連続紙の終端部を排出する(ステップS102)。その場合、連続紙の終端部に対しては、例えば、図14(a),(b)のように画像IA,IBが記録されることになる。図14(a)の場合はN=1であり、図14(b)の場合はN=2である。画像IA,IB毎の切断位置は、切断されない未切断位置となる。
合計カット長L1(N)が排出可能な長さc以上であるときは、残りの長さLから合計カット長L1(N)を差し引いた余りの長さL2だけ連続紙を搬送してから(ステップS106)、図14(d)のように画像の記録を開始する(ステップS107)。その後、連続紙の切断位置が切断部113に到達したときに、連続紙を切断する(ステップS108,109)。そして、残りの画像を記録してから(ステップS110)、連続紙の終端部を排出する(ステップS102)。この場合、連続紙の終端部に対しては、例えば、図14(e)のように画像が記録される。
以上のように、残りの長さLからカット長L1を引いて得られる余りの長さL2が0より大きくかつ排出可能な長さc未満であって、カット長L1が長さc以上である場合には、余りの長さL2の部分を先に切断した後に、画像を記録する。これにより、余りの長さL2の部分が搬送路に滞留することを防ぎつつ、ユーザが記録物を切断する手間を減らすことができる。また、これまで無駄になっていた余りの長さL2の部分に画像を記録することにより、用紙の無駄を減らすことができる。さらに、前述した第1の実施形態の場合と比較して、常に残りの長さLを把握することができるため、用紙の終端検知のタイミングによって記録位置と切断位置を変更する必要がない。そのため、記録中にて中断するような無駄な記録処理を無くすことができる。
(他の実施形態)
本発明は、記録媒体に画像を記録して、その画像を含む記録媒体の領域を切断した場合に、記録媒体に存在する可能性がある余りの長さを取得し、その余りの長さに応じて、その画像の記録位置を記録媒体の搬送方向の上流側にずらすことができればよい。すなわち、所定の最小長さ以上の記録媒体が搬送可能である場合に、余りの長さが0より大きくかつ所定の最小長さ未満となり、かつ、画像の長さが所定の最小長さ以上となるときに、その画像の記録位置を余りの長さに対応する距離だけずらせればよい。また、記録する画像の長さが所定の最小長さ未満となるときに、取得した余りの長さが0以上かつ所定の最小長さ未満である場合には切断動作を実行せず、また、それが0より小さい場合には記録動作と切断動作と実行しないことが望ましい。これにより、所定の最小長さ未満の記録媒体が生じて、記録装置内に残留する事態をより確実に回避することができる。また、無駄な印刷を最小限に抑えることができる。
本発明の記録装置は、上述したようなフルラインタイプのインクジェット記録ヘッドを用いたフルライン型の記録装置のみに限定されず、記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動する記録ヘッドを用いたシリアル側の記録装置であってもよい。また、記録ヘッドから吐出するインクは、単色であってもよく、複数色であってもよい。
また、画像の記録方式は、インクジェット記録方式のみに限定されず、例えば、インク保持体に塗布されたインクを記録媒体に転写することによって画像を形成する熱転写方式、あるいはレーザービーム方式などであってもよい。
また、記録媒体としては、長尺な種々の記録媒体を用いることができ、それはロール状以外の形態であってもよい。また、切断部は、回転刃以外を用いる構成のみに特定されず、例えば、スライド式にカットする構成であってもよい。また、搬送部は、搬送ベルトを用いる構成のみに特定されず、例えば、搬送ローラを用いる構成であってもよい。また、切断部が搬送ローラの間に設けられている場合には、用紙の排出に必要な長さcとして、それらの搬送ローラ間の長さを設定することにより、上述した場合と同様の制御が実行できる。また、搬送形態によっては、抑えローラはなくてもよい。
第1の実施形態では、用紙の残りの長さを検知する方法として終端検知センサを用いたが、その終端検知センサは、記録部よりも搬送方向の上流側のいずれの位置に設けてもよい。記録部から終端検知センサまでの長さは、記録ジョブの標準的な長さよりも大きい場合に、より無駄な記録を防ぐ上において有効となる。また、用紙の残りの長さを検知するために、終端検知センサによって用紙の終端を直接検知する方法以外の方法を採用してもよい。例えば、用紙の厚みや重量により残りの用紙の長さを検知する方法であってもよい。
第2の実施形態では、RFIDを用いて連続紙の残りの長さを検出する方法を用いたが、用紙長を記憶するためにRFID以外の記憶手段を用いてもよい。いずれの場合にも、連続紙の初期の長さを格納できるものとする。
また、余りの長さL2が記録物に影響を及ぼさない程度の微小な長さであった場合には、その記録物を切断しないように、記録物を切断するか否かを判定するための閾値を設定してもよい。
100 記録装置
103 連続紙(記録媒体)
104 搬送部
110 記録部
111,112 先端検知センサ
113 切断部
114 終端検知センサ
200 制御部

Claims (12)

  1. 所定の最小長さ以上の記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送方向に搬送される前記記録媒体に複数の画像を順次記録する記録手段と、
    前記記録手段によって画像が記録された前記記録媒体を切断する切断手段と、
    前記切断手段によって切断された前記記録媒体を排出するための排出口と、
    前記記録手段により前記記録媒体に注目対象の画像を記録して、前記注目対象の画像を含む前記記録媒体の領域を前記切断手段により切断した場合に、前記記録媒体に存在する可能性のある余り部分の長さを余りの長さとして取得する取得手段と、
    前記余りの長さが0より大きくかつ前記所定の最小長さ未満であり、かつ、前記注目対象の画像の長さが前記所定の最小長さ以上であるときに、前記注目対象の画像の記録位置を前記余りの長さに対応する距離だけ前記搬送方向の上流側にずらす制御手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記注目対象の画像の記録位置を前記余りの長さに対応する距離だけ前記搬送方向の上流側にずらしたときに、前記注目対象の画像よりも前記搬送方向の下流側にずれた前記記録媒体の部分が前記切断手段によって切断されるように切断位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記余りの長さが0より大きくかつ前記所定の最小長さ未満となることを前記取得手段が前記注目対象の画像の記録中に取得したときに、前記制御手段は、前記注目対象の画像の長さが、前記取得の時点において記録が可能な前記記録媒体の長さ以下、かつ前記所定の最小長さ以上である場合に、前記注目対象の画像の記録を中断してから、前記注目対象の画像の記録位置を前記余りの長さに対応する距離だけ前記搬送方向の上流側にずらすことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記注目対象の画像は、複数の画像を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記排出口は、前記記録媒体に搬送力を付与可能な前記搬送手段の搬送方向の最下流位置から所定距離離れて位置し、
    前記所定の最小長さは、前記最下流位置から前記排出口までの距離に対応する長さである
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記切断手段は、前記切断手段と前記排出口との間に位置する切断後の前記記録媒体に対して、前記排出口に向かう移動力を付与する回転刃を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記記録手段よりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に位置して前記記録媒体の後端を検出する検出手段をさらに備え、
    前記余りの長さは、前記検出手段によって検出された前記記録媒体の後端と前記記録手段との間の距離に対応する前記記録媒体の残りの長さと、前記切断手段による前記記録媒体の切断位置と、から求められる長さであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記記録媒体の後端の前記搬送方向の移動に伴って変化する前記残りの長さを更新して記憶する記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記記録手段による記録動作に応じて変化する前記残りの長さを更新して記憶する記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  10. 前記制御手段は、前記取得手段によって取得された前記余りの長さが0以上かつ前記所定の最小長さ未満であり、かつ、前記注目対象の画像の長さが前記所定の最小長さ未満となる場合に、前記切断手段による切断をせずに前記記録媒体を排出し、
    前記制御手段は、前記取得手段によって取得された前記余りの長さが0より小さく、かつ、前記注目対象の画像の長さが前記所定の最小長さ未満となる場合に、前記記録手段による記録と前記切断手段による切断を行わずに、前記記録媒体を排出することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記制御手段は、前記取得手段によって取得された前記余りの長さが0以上かつ前記所定の最小長さ未満であり、かつ、前記注目対象の画像の長さが前記所定の最小長さ未満となる場合に、前記注目対象の画像の記録を行うか否かの選択が可能な選択手段を備え、
    前記制御手段は、前記注目対照の画像の記録を行うことを前記選択手段が選択した場合に、前記注目対象の画像の記録の後に前記記録媒体を排出し、前記注目対象の画像の記録を行わないことを前記選択手段が選択した場合に、前記注目対象の画像の記録を行なわずに前記記録媒体を排出することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の記録装置
  12. 所定の最小長さ以上の記録媒体を搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程によって搬送方向に搬送される前記記録媒体に複数の画像を順次記録する記録工程と、
    前記記録工程によって画像が記録された前記記録媒体を切断する切断工程と、
    前記切断工程によって切断された前記記録媒体を排出口から排出する排出工程と、
    前記記録媒体に注目対象の画像を記録して、前記注目対象の画像を含む前記記録媒体の領域を切断した場合に、前記記録媒体に存在する可能性のある余り部分の長さを余りの長さとして取得する取得工程と、
    前記余りの長さが0より大きくかつ前記所定の最小長さ未満であり、かつ、前記注目対象の画像の長さが前記所定の最小長さ以上であるときに、前記注目対象の画像の記録位置を前記余りの長さに対応する距離だけ前記搬送方向の上流側にずらす制御工程と、
    を含むことを特徴とする記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019166738A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 カシオ計算機株式会社 印刷装置、制御方法及びプログラム

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