JP2022100681A - 素上げ革材の製造方法および素上げ革材 - Google Patents

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勝大 福本
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Abstract

Figure 2022100681000001
【課題】抗ウイルス機能を有する素上げ革材を適切に製造できる製造方法を提供する。
【解決手段】準備工程、なめし工程、染色加脂工程および仕上げ工程を含み、前記仕上げ工程において塗装を行わずに仕上げる素上げ革材の製造方法であって、前記染色加脂工程は、染色処理S13、加脂処理S15および撥水処理S17を含み、前記撥水処理において、革素材を収容して撹拌する撹拌ドラム内に撥水剤を供給すると共に抗ウイルス剤を供給しする。抗ウイルス剤としては、銀系無機剤を用いることが好ましい。
【選択図】図2

Description

この発明は素上げ革材の製造方法および素上げ革材に関し、特にたとえば、仕上げ工程において塗装を行わずに革材を仕上げる、素上げ革材の製造方法および素上げ革材に関する。
従来の革材(皮革材料)の製造方法の一例が特許文献1に開示される。特許文献1の製造方法は、原皮の水洗い等の準備工程、なめし工程、染色加脂工程(再なめし・染色・加脂工程)および塗装などの仕上げ工程を含む。そして、特許文献1の製造方法では、なめし工程後の革素材(なめし加工が施された革)にアルカリ性水溶液を接触させる工程を実施する。これにより、フォギング特性に優れた革材を製造することができる。
特開2011-213956号公報
近年、インフルエンザウイルス、ノロウイルスおよび新型コロナウイルス等のウイルスによる健康被害が社会問題化しており、人が直接触れる財布などの革製品の材料となる革材においても、抗ウイルス機能を有するものが望まれる。しかしながら、抗ウイルス機能を有する革材は未だに提供されていない。
一方、革材としては、革素材に塗料(顔料)による塗装処理を実施することなく、革本来の自然な風合いを残したまま仕上げた素上げ革材が知られている。
革材に対して抗ウイルス機能を付与する方法としては、塗料に抗ウイルス剤を混ぜ合わせ、その塗料によって革素材の表面を塗装することが考えられるが、仕上げ工程において塗装処理を行わない素上げ革材には採用できない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、素上げ革材の製造方法および素上げ革材を提供することである。
この発明の他の目的は、抗ウイルス機能を有する素上げ革材を適切に製造できる、素上げ革材の製造方法および素上げ革材を提供することである。
第1の発明は、準備工程、なめし工程、染色加脂工程および仕上げ工程を含み、仕上げ工程において塗装を行わずに仕上げる素上げ革材の製造方法に関する。この製造方法では、染色加脂工程は、染色処理、加脂処理および撥水処理を含む。そして、撥水処理において、革素材を収容して撹拌する撹拌ドラム内に、撥水剤を供給すると共に抗ウイルス剤を供給する。つまり、第1の発明では、撥水処理に抗ウイルス処理を組み合わせている。
第1の発明によれば、撥水処理において抗ウイルス剤を供給するので、革本来の自然な風合いを残した上で、表面全体に形成された撥水層に抗ウイルス剤が保持(分散配置)された素上げ革材を適切に製造できる。すなわち、製造された素上げ革材は、表面全体に抗ウイルス剤を適切に保持しているので、表面に付着したウイルスを不活化でき、抗ウイルス機能を適切に発揮できる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、抗ウイルス剤として銀系無機剤を用いる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、加脂処理において、革素材を収容して撹拌する撹拌ドラム内に、加脂剤を供給すると共に抗ウイルス剤を供給する。つまり、第3の発明では、加脂処理にも抗ウイルス処理を組み合わせている。
第3の発明によれば、加脂処理においても抗ウイルス剤を供給するので、素上げ革材の繊維間に存在する加脂剤(加脂層)にも抗ウイルス剤が保持された素上げ革材を適切に製造できる。すなわち、製造された素上げ革材は、その内部(撥水層の内側)にも抗ウイルス剤を適切に保持するので、仮に素上げ革材の表面に傷がついて内部にウイルスが入り込んだとしても、そのウイルスを不活化できる。したがって、抗ウイルス機能をより適切に発揮できる。
第4の発明は、仕上げ工程において塗装を行わずに仕上げられた素上げ革材であって、表面全体に形成された撥水層に抗ウイルス剤が保持されている、素上げ革材である。
第4の発明によれば、表面全体に形成された撥水層に抗ウイルス剤を保持しているので、革本来の自然な風合いを残した上で、表面に付着したウイルスを不活化でき、抗ウイルス機能を適切に発揮できる。
この発明によれば、革本来の自然な風合いを残した上で、表面全体に形成された撥水層に抗ウイルス剤が保持された素上げ革材を適切に製造できる。すなわち、製造された素上げ革材は、表面全体に抗ウイルス剤を適切に保持しているので、抗ウイルス機能を適切に発揮できる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明に係る素上げ革材の製造方法の一例を示すフロー図である。 図1の製造方法の染色加脂工程の一例を示すフロー図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である素上げ革材の製造方法(以下、単に「製造方法」と言うことがある。)は、原皮から革製品の材料となる素上げ革材を製造するための方法であり、大別して、準備工程、なめし工程、染色加脂工程および仕上げ工程を含む。詳細は後述するように、この発明に係る製造方法では、抗ウイルス機能を有する素上げ革材を製造する。
なお、素上げとは、塗料(顔料)などによる特別な表面加工を行わずに、革が持つ自然の風合いを残して、素に近い状態で仕上げる方法を言い、素上げ革材とは、この製法で仕上げられた革材を言う。すなわち、この発明に係る製造方法では、仕上げ工程おいて塗装は行わない。
製造された素上げ革材の用途は、特に限定されないが、この素上げ革材は抗ウイルス機能を有するので、財布、鞄および小物入れ等の人が直接触れる革製品の材料として特に好適に用いられる。以下、素上げ革材の製造方法の一例について説明する。ただし、必要に応じて、処理の順番が入れ替わったり、処理の省略または追加が行われたりすることもある。
図1に示すように、この製造方法は、準備工程(S1)、なめし工程(S3)、染色加脂工程(S5)および仕上げ工程(S7)を含む。準備工程、なめし工程および仕上げ工程については、従来公知の製造方法と同様である。
簡単に説明すると、ステップS1の準備工程は、なめし工程の前に、皮(原皮)から不要な組織または成分を除去して原皮を精練する工程である。準備工程は、たとえば、水漬け、裏打ち、脱毛、石灰漬け、分割、脱灰および酵解などの処理を含む。原皮としては、牛、馬、山羊、羊および豚などの動物の皮が用いられる。
準備工程を終えると、次に、ステップS3のなめし工程を実行する。なめし工程は、原皮の内部になめし剤を浸透させて革繊維と結合させることで、革素材(延いては革材)の硬化および腐敗を防ぐと共に、耐熱性および耐久性を与えるための工程である。なめし工程は、たとえば、浸酸、なめし、水絞りおよびシェービング等の処理を含む。なめし剤としては、クロムなめし剤、タンニンなめし剤およびアルデヒド系なめし剤などが用いられる。このなめし工程を経ることで、皮(原皮)は革となる。なお、この発明では、便宜上、仕上げ工程が終わる前の製造途中の革を革素材と言い、仕上げ工程が終了して革製品の材料となる革を革材と言うことにする。
なめし工程を終えると、続いて、ステップS5の染色加脂工程を実行する。染色加脂工程は、なめし工程後の革素材を染料によって所望の色に染めると共に、油脂によって革素材に柔軟性などを与える工程である。この染色加脂工程は、抗ウイルス機能を有する素上げ革材を製造するこの発明の要部であるので、後述する。
染色加脂工程を終えると、続いて、ステップS7の仕上げ工程を実行する。仕上げ工程は、染色加脂工程後の革素材を商品となる革材に仕上げる工程である。仕上げ工程は、たとえば、セッティング、味取り、張り乾燥、艶出し、アイロン、型押しおよび計量などの処理を含む。
図2は、染色加脂工程の一例を示す。図2に示すように、染色加脂工程は、再なめし(S11)、染色(S13)、加脂(S15)および撥水(表面トップとも言う。:S17)等の処理を含む。染色加脂工程の各処理は、一連の処理として、同じ撹拌ドラム(回転ドラム)内で革素材を撹拌しながら、その処理で用いる薬剤を順次投入していくことで連続して行われる。そして、この発明に係る製造方法では、少なくとも撥水処理において、革素材を収容して撹拌する撹拌ドラム内に抗ウイルス剤を供給することで、素上げ革材に抗ウイルス機能を付加する。以下、染色加脂工程について具体的に説明する。
ステップS11の再なめし処理は、再なめし剤を用いて、素上げ革材の用途に応じた特性を革素材に与える処理である。再なめし剤としては、なめし剤と同じ種類のものを用いてもよいし、異なる種類のものを用いてもよい。再なめし剤による処理の後は、酢酸ソーダおよび重炭酸ソーダ等の中和剤を用いて、撹拌ドラム内のpHを中性に近づけておく。ただし、再なめし処理は、必ずしも実行される必要はない。
再なめし処理を終えると、次に、ステップS13の染色処理を実行する。染色処理は、染料を用いて革素材を所望の色に染めるため処理である。染色処理は、たとえば、浸透用染料を用いて革素材の内部まで染色する浸透染色処理と、表面染料を用いて革素材の表面部分を染色する表面染色処理とを含む。浸透用染料および表面染色用染料としては、たとえば、酸性染料を用いるとよい。
染色処理を終えると、続いて、ステップS15の加脂処理を実行する。加脂処理は、加脂剤を革素材の繊維間に充填したり表面に付着させたりすることで、革素材に柔軟性を与えると共に、しなやかさやふくらみ感などの風合いを改善するための処理である。加脂剤としては、硫酸化油、リン酸化油、スルホン化油、高級アルコール誘導体およびポリマー系加脂剤などを用いるとよい。加脂剤による処理の後は、ギ酸などの酸を加えて撹拌ドラム内のpHを調整して、革素材に対する加脂剤の吸着を促す。
ここで、必須ではないが、この加脂処理において、撹拌ドラム内に加脂剤を供給すると共に、抗ウイルス剤を供給することが好ましい。すなわち、加脂処理(加脂加工)に抗ウイルス処理(抗ウイルス加工)を組み合わせることが好ましい。たとえば、革素材を収容する撹拌ドラム内に抗ウイルス剤を供給して所定時間(たとえば20分)撹拌した後、加脂剤を足し込みで撹拌ドラム内に供給して所定時間(たとえば60分)撹拌するとよい。或いは、加脂剤と抗ウイルス剤とを撹拌ドラム内に同時に供給して所定時間(たとえば60分間)撹拌することもできる。
加脂処理を終えると、続いて、ステップS17の撥水処理を実行する。撥水処理は、撥水剤を用いて革素材の表面に撥水機能を与えるための処理である。撥水剤としては、シリコン系または特殊フッ素系の撥水剤を用いるとよい。撥水剤による処理の後は、たとえば、塩基性アルミニウム(酸化アルミニウム)を主成分として含む固定剤を用いて、撥水剤を固定化する。
そして、この発明に係る製造方法では、この撥水処理において、撹拌ドラム内に撥水剤を供給すると共に、抗ウイルス剤を供給する。すなわち、撥水処理(撥水加工)に抗ウイルス処理を組み合わせる。たとえば、革素材を収容する撹拌ドラム内に抗ウイルス剤を供給して所定時間(たとえば20分)撹拌した後、撥水剤を足し込みで撹拌ドラム内に供給して所定時間(たとえば30分)撹拌し、さらに、固定剤を足し込みで撹拌ドラム内に供給して所定時間(たとえば30分)撹拌するとよい。或いは、撥水剤と抗ウイルス剤とを撹拌ドラム内に同時に供給して所定時間(たとえば30分)撹拌した後、固定剤を足し込みで撹拌ドラム内に供給して所定時間(たとえば30分)撹拌することもできる。
加脂処理および撥水処理で用いる抗ウイルス剤としては、銀、銅、亜鉛およびアルミニウムなどの金属、並びにその金属塩、合金および金属イオンを、シリカゲルおよびゼオライト等の担体に担持させた金属系無機剤を用いるとよい。その中でも、抗ウイルス機能の有効性および人体に対する安全性などを考慮して、銀系無機剤を抗ウイルス剤として用いることが好ましい。なお、銀系無機剤は、抗菌効果を有することも知られている。抗ウイルス剤の供給量は、抗ウイルス剤の種類にもよるが、加脂処理および撥水処理の各処理において、革素材の重量に対して0.2%~2.0%の重量の抗ウイルス剤を供給するとよい。
撥水処理を終えると、つまり染色加脂工程を終えると、続いて上述の仕上げ工程を実行することで、抗ウイルス機能を有する素上げ革材の製造が完了する。
この発明に係る素上げ革材の製造方法によれば、染色加脂工程内の撥水処理において抗ウイルス剤を供給するので、革本来の自然な風合いを残した上で、表面全体(つまり銀面、床面および端面の全体)に形成された撥水層に抗ウイルス剤が保持(分散配置)された素上げ革材を適切に製造できる。すなわち、製造された素上げ革材は、表面全体に抗ウイルス剤を適切に保持している。したがって、表面に付着したウイルスを抗ウイルス剤によって不活化でき、抗ウイルス機能を適切に発揮できる。
また、撥水処理に加えて、加脂処理においても抗ウイルス剤を供給することで、素上げ革材の繊維間に存在する加脂剤(加脂層)にも抗ウイルス剤が保持(分散配置)された素上げ革材を適切に製造できる。すなわち、製造された素上げ革材は、その内部(撥水層の内側)にも抗ウイルス剤を適切に保持している。したがって、仮に素上げ革材の表面に傷がついて内部にウイルスが入り込んだとしても、そのウイルスも不活化できるので、抗ウイルス機能をより適切に発揮できる。
以下には、上述の製造方法を用いて製造した素上げ革材(第1試験体および第2試験体)の抗ウイルス性能試験の結果を示す。革製品に対する抗ウイルス性能試験がISO規格に規定されていないので、繊維製品に対する抗ウイルス性能試験であるISO 18184(JIS L 1922)を準用した。対照品としては標準綿布を用い、試験ウイルスとしてはインフルエンザウイルスを用いた。
[第1試験体]
第1試験体は、撥水処理のみにおいて抗ウイルス剤を供給した素上げ革材である。具体的に説明すると、従来通りの加脂処理を行った後の撥水処理において、先ず、革素材を収容する撹拌ドラム内に抗ウイルス剤を供給して20分間撹拌した。抗ウイルス剤としては、泰光油脂化学工業会社製の銀系無機剤「モルサイドAZ(商品名)」を用い、抗ウイルス剤の供給量は、革素材の重量に対して0.5%の重量とした。次に、撥水剤を足し込みで撹拌ドラム内に供給して30分間撹拌した。撥水剤としては、泰光油脂化学工業会社製の「FS-60C(商品名)」を用いた。その後、固定剤を足し込みで撹拌ドラム内に供給して30分間撹拌した。固定剤としては、泰光油脂化学工業会社製の「タルタンASL(商品名)」を用いた。
[第2試験体]
第2試験体は、加脂処理および撥水処理の双方において抗ウイルス剤を供給した素上げ革材である。具体的に説明すると、加脂処理おいては、先ず、革素材を収容する撹拌ドラム内に抗ウイルス剤を供給して20分間撹拌した。抗ウイルス剤としては、泰光油脂化学工業会社製の銀系無機剤「モルサイドAZ(商品名)」を用い、抗ウイルス剤の供給量は、革素材の重量に対して1.0%の重量とした。次に、加脂剤を足し込みで撹拌ドラム内に供給して60分間撹拌した。加脂剤としては、リン酸化油および天然アルコール誘導体化合物を用いた。その後、ギ酸を撹拌ドラム内に供給してpHを調整した。
また、その後の撥水処理においては、先ず、革素材を収容する撹拌ドラム内に抗ウイルス剤を供給して20分間撹拌した。抗ウイルス剤としては、泰光油脂化学工業会社製の銀系無機剤「モルサイドAZ(商品名)」を用い、抗ウイルス剤の供給量は、革素材の重量に対して0.5%の重量とした。次に、撥水剤を足し込みで撹拌ドラム内に供給して30分間撹拌した。撥水剤としては、泰光油脂化学工業会社製の「FS-60C(商品名)」を用いた。その後、固定剤を足し込みで撹拌ドラム内に供給して30分間撹拌した。固定剤としては、泰光油脂化学工業会社製の「タルタンASL(商品名)」を用いた。
[評価結果]
次式により抗ウイルス活性値Mvを算出し、抗ウイルス性能を評価した。
(式1) Mv=lg(Va)-lg(Vb)
ここで、lg(Va)は、ウイルスを接種直後の対照品(標準綿布)のウイルス感染価(PFU/試験片)の常用対数である。また、lg(Vb)は、ウイルスを接種してから2時間静置後の抗ウイルス加工品(第1試験体または第2試験体)のウイルス感染価(PFU/試験片)の常用対数である。
抗ウイルス活性値Mvが2.0以上であれば効果あり、3.0以上であれば十分な効果ありと判定されるところ、第1試験体の抗ウイルス活性値Mvは、4.1であり、十分に抗ウイルス機能を発揮できることが確認された。また、第2試験体の抗ウイルス活性値Mvは、4.1であり、十分に抗ウイルス機能を発揮できることが確認された。
なお、上で挙げた具体的な数値や薬剤名などは、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。

Claims (4)

  1. 準備工程、なめし工程、染色加脂工程および仕上げ工程を含み、前記仕上げ工程において塗装を行わずに仕上げる素上げ革材の製造方法であって、
    前記染色加脂工程は、染色処理、加脂処理および撥水処理を含み、
    前記撥水処理において、革素材を収容して撹拌する撹拌ドラム内に撥水剤を供給すると共に抗ウイルス剤を供給する、素上げ革材の製造方法。
  2. 前記抗ウイルス剤として銀系無機剤を用いる、請求項1記載の素上げ革材の製造方法。
  3. 前記加脂処理において、前記革素材を収容して撹拌する撹拌ドラム内に加脂剤を供給すると共に抗ウイルス剤を供給する、請求項1または2記載の素上げ革材の製造方法。
  4. 仕上げ工程において塗装を行わずに仕上げられた素上げ革材であって、
    表面全体に形成された撥水層に抗ウイルス剤が保持されている、素上げ革材。
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