JP2022099965A - 消毒剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた殺菌効果と良好な使用感を発揮できる消毒用組成物を提供すること。【解決手段】以下の(A)~(E)成分を含有する消毒剤組成物。(A)特定の構成単位を有し、重量平均分子量が、5,000~5,000,000である共重合体を0.01~0.13重量%、(B)重量平均分子量10,000~3,000,000である無水マレイン酸含有重合体を0.05~0.5重量%、(C)水酸化ナトリウムを0.001~0.05重量%、(D)イソプロパノールを50~99重量%、(E)水を0.5~20重量%【選択図】なし
Description
本発明は、イソプロパノールを主成分とすることで優れた殺菌効果と、良好な使用感を有する消毒剤組成物に関する。
従来から、手指の殺菌、洗浄、消毒を目的として、石鹸等による手洗いが行われている。しかし、屋外等の水を使用できない場所においては、そもそも手洗いを行う事が難しく、このため、低級アルコールを配合した様々なタイプの手指消毒剤の技術開発が行われている(特許文献1、2)。これまでの技術開発によって、低級アルコールを配合した手指消毒剤により、殺菌、洗浄、消毒の効果を発現する事が出来るものの、低級アルコールを使用する事で手荒れや肌荒れにつながる事も知られている。このため、手荒れや肌荒れを抑制する事を目的として、高分子の保湿成分を配合することや、多価アルコールやエステルオイル等の低分子の保湿成分を配合した技術(特許文献3)について開発が進められている。しかし、高分子の保湿成分は、保湿性に優れているものの、手指に擦り込む際にヨレが生じ、使用感に優れない恐れがある事、また、多価アルコールやエステルオイルといった低分子の保湿成分についても保湿性に優れているものの、べたつきが生じ、使用感に優れない恐れがある。このように、保湿性を確保しつつも、べたつきやヨレの生じない、使用感に優れた手指消毒剤の開発が求められているのが現状である。
さらに、低級アルコールを配合した手指消毒剤は、殺菌効果に優れているものの、脱脂による手荒れや肌荒れを誘引する恐れもある事から、より殺菌効果を向上させる事で、少量の使用であっても、手指全体を十分に殺菌、消毒できる手指消毒剤の技術開発も求められている現状もある。
さらに、低級アルコールを配合した手指消毒剤は、殺菌効果に優れているものの、脱脂による手荒れや肌荒れを誘引する恐れもある事から、より殺菌効果を向上させる事で、少量の使用であっても、手指全体を十分に殺菌、消毒できる手指消毒剤の技術開発も求められている現状もある。
本発明の課題は、高濃度のイソプロパノールを配合する事で優れた殺菌効果と、良好な使用感を有する消毒剤組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意検討した結果、特定の共重合体、無水マレイン酸含有重合体、水酸化ナトリウム、イソプロパノール、水をそれぞれ特定範囲の量で含む組成物であれば、優れた殺菌効果と、ヨレ、べたつきなど無い良好な使用感を有する消毒剤組成物となることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下の[1]である。
[1] 以下の(A)~(E)成分を含有する消毒剤組成物。
(A)式(1a)で表される構成単位70~90モル%と、式(1b)で表される構成単位10~30モル%を含む、重量平均分子量が、5,000~5,000,000である共重合体を0.01~0.13重量%
(B)重量平均分子量10,000~3,000,000である無水マレイン酸含有重合体を0.05~0.5重量%
(C)水酸化ナトリウムを0.001~0.05重量%
(D)イソプロパノールを50~99重量%
(E)水を0.5~20重量%
式(1a)及び式(1b)において、R1及びR2は水素原子もしくはメチル基を示し、R3は炭素数4のアルキル基を示す。
すなわち、本発明は、以下の[1]である。
[1] 以下の(A)~(E)成分を含有する消毒剤組成物。
(A)式(1a)で表される構成単位70~90モル%と、式(1b)で表される構成単位10~30モル%を含む、重量平均分子量が、5,000~5,000,000である共重合体を0.01~0.13重量%
(B)重量平均分子量10,000~3,000,000である無水マレイン酸含有重合体を0.05~0.5重量%
(C)水酸化ナトリウムを0.001~0.05重量%
(D)イソプロパノールを50~99重量%
(E)水を0.5~20重量%
式(1a)及び式(1b)において、R1及びR2は水素原子もしくはメチル基を示し、R3は炭素数4のアルキル基を示す。
本発明の消毒剤組成物は、優れた殺菌効果と良好な使用感を発揮でき、更には、皮膚の殺菌、消毒、洗浄に好適に使用できる。
本発明の消毒剤組成物は、成分(A):式(1a)で表される構成単位70~90モル%と、式(1b)で表される構成単位10~30モル%を含む、重量平均分子量が5,000~5,000,000である共重合体を0.01~0.13重量%、成分(B):重量平均分子量が10,000~3,000,000である無水マレイン酸含有重合体を0.05~0.5重量%、成分(C):水酸化ナトリウムを0.001~0.05重量%、成分(D):イソプロパノールを50~99重量%、成分(E):水を0.5~20重量%含む消毒剤組成物である。各成分(A)~(E)のそれぞれの含有量は、消毒剤組成物全量基準の値である。
式(1a)及び式(1b)において、R1及びR2は水素原子もしくはメチル基を示し、R3は炭素数4のアルキル基を示す。
式(1a)及び式(1b)において、R1及びR2は水素原子もしくはメチル基を示し、R3は炭素数4のアルキル基を示す。
本発明の消毒剤組成物は、成分(A)~成分(E)の他、後述するその他の任意成分を含有する組成物であってもよい。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(A)は、式(1a’)で示される2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(以下、MPCという)と、式(1b’)で示されるメタクリル酸ブチル(以下、BMAという)との共重合体であることが好ましい。MPCとBMAの共重合比は、モル比でMPC/BMA=70/30~90/10である。また、その重量平均分子量は、5,000~5,000,000である。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(A)の含有量は、0.01~0.13重量%であり、好ましくは、0.03~0.1重量%である。0.01重量%未満であると、消毒剤組成物を使用した際に、保湿性を付与できない恐れがあり、0.13重量%を超えて添加しても、べたつきが生じる恐れがあり、更に配合量に見合った効果が得られない恐れもある。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(A)の重量平均分子量は、5,000~5,000,000である。重量平均分子量が5,000未満であると消毒剤組成物を使用した際に、保湿性を付与できず、また、使用感に優れない恐れがあり、5,000,000を超えると粘度が上昇し、消毒剤組成物を製することが困難となる恐れがある。成分(A)の重量平均分子量は、好ましくは50,000~2,000,000であり、より好ましくは80,000~1,000,000であり、最も好ましくは80,000~200,000である。
なお、成分(A)の共重合体の重量平均分子量は、GPC(ゲルろ過クロマトグラフィー)測定により行うことができ、ポリエチレングリコール換算で求めることができる。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(A)は、特定の重量平均分子量の1種を用いても良いが、相異なる重量平均分子量の2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(A)は、特定の重量平均分子量の1種を用いても良いが、相異なる重量平均分子量の2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(B)は、無水マレイン酸を含む2種以上の単量体を共重合させた共重合体(以下、無水マレイン酸含有重合体という)であり、無水マレイン酸と共重合させるコモノマーとしてはメチルビニルエーテル系コモノマーが好ましい。具体的には、無水マレイン酸と共重合させるコモノマーとしては、メチルビニルエーテルを例示することができる。無水マレイン酸含有重合体を調製するためのモノマー組成中の無水マレイン酸量としては、40~50モル%が好ましく、50モル%が特に好ましい。また、無水マレイン酸含有重合体の重量平均分子量(Mw)は、10,000~3,000,000であり、100,000~2,500,000が好ましい。無水マレイン酸含有重合体の共重合体の重量平均分子量は、GPC(ゲルろ過クロマトグラフィー)測定により行うことができ、ポリエチレングリコール換算で求めることができる。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(B)である無水マレイン酸含有重合体は、消毒剤組成物が水を含むような場合、その無水マレイン酸に由来する部分のうち、全部または一部が、加水分解により開環していると考えられる。また、消毒剤組成物が水酸化ナトリウムを含むことで、無水マレイン酸に由来する部分のうち、全部または一部が中和されて、その全部または一部がナトリウム塩となっている。また、更に、無水マレイン酸に由来する部分が、無水状態、酸状態、塩状態のうち2つ以上の混合状態の場合もあり得る。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(B)の含有量は、0.05~0.5重量%であり、好ましくは、0.075~0.3重量%である。0.05重量%未満であると、無色澄明な消毒剤組成物を製することが困難となる恐れがあり、0.5重量%を超えると、消毒剤組成物使用時にヨレ等が生じ、使用感が悪化する恐れがある。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(A)と成分(B)の配合割合は、重量比で成分(A)/成分(B)=1/50~1/0.3である。好ましくは、1/25~1/1であり、より好ましくは1/10~1/2である。1/50~1/0.3の範囲内であれば、無色澄明で、ヨレなど生じずに使用感に優れる消毒剤組成物を調製することができる。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(A)と成分(B)の配合割合は、重量比で成分(A)/成分(B)=1/50~1/0.3である。好ましくは、1/25~1/1であり、より好ましくは1/10~1/2である。1/50~1/0.3の範囲内であれば、無色澄明で、ヨレなど生じずに使用感に優れる消毒剤組成物を調製することができる。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(C)の含有量は、0.001~0.05重量%であり、好ましくは、0.01~0.05重量%である。0.001重量%未満であると、無色澄明な消毒剤組成物を調製することが困難となる恐れがあり、0.05重量%を超えて添加しても、添加量に見合った効果が得られない恐れがある。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(D)の含有量は、50~99重量%である。50重量%未満であると、消毒剤組成物を使用した際に、十分な残存感を発現できず、優れた殺菌効果を有しない恐れがあり、99重量%を超えて添加しても、添加量に見合った殺菌効果が得られない恐れがある。
本発明の消毒剤組成物には、成分(E)である水を含有する。水としては、精製水、純水、またはイオン交換水等を使用することが好ましい。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(E)の含有量は、0.5~20重量%であり、好ましくは5~20重量%である。0.5重量%未満であると、消毒剤組成物を使用した際に、良好な使用感を得られない恐れがあり、20重量%を超えると、消毒剤組成物を使用した際に、十分な殺菌効果を発現しない恐れがある。
本発明の消毒剤組成物に含まれる成分(E)の含有量は、0.5~20重量%であり、好ましくは5~20重量%である。0.5重量%未満であると、消毒剤組成物を使用した際に、良好な使用感を得られない恐れがあり、20重量%を超えると、消毒剤組成物を使用した際に、十分な殺菌効果を発現しない恐れがある。
本発明の消毒剤組成物は、本発明の効果を阻害しない限り、上記で説明した成分以外にも、必要に応じて、一般に消毒剤組成物に使用できる保湿剤、エモリエント剤、増粘剤、殺菌剤、pH調整剤、香料および色素等を含有してもよい。
本発明の消毒剤組成物に使用できる保湿剤としては、例えば、グリセリン、濃グリセリン、ソルビトール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ピロリドンカルボン酸およびその塩、乳酸ナトリウム、ヒアルロン酸およびその塩、N-ココイル-L-アルギニンエチルエステル、DL-ピロリドンカルボン酸塩、アラントインならびに尿素等を挙げることができ、これらの1種以上を配合することができる。
本発明の消毒剤組成物に使用できるエモリエント剤としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソブチル、および、マレイン酸イソブチル等の脂肪酸エステルを挙げることができ、これらの1種以上を配合することができる。
本発明の消毒剤組成物に使用できる増粘剤としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプン、プルラン、マンナン、アミロペクチン、アミロース、デキストラン、ヒドロキシエチルデキストラン、レバン、イヌリン、キチン、キトサン、キシログルカン、アルギン酸、アラビアゴム、グアーガム、トラガントガム、ヘパリン、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース、ニトロセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、および、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等を挙げることができ、これらの1種以上を配合することができる。中でも、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース系水溶性化合物を好ましい増粘剤として例示できる。
本発明の消毒剤組成物に使用できる殺菌剤としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の逆性石鹸系化合物、グルコン酸クロルヘキシジンに代表されるクロルヘキシジン塩等のビグアナイド系化合物、クレゾール等のフェノール系化合物、ヨウ素イオン、ヨードホルム等のヨウ素化合物、およびアクリノール等の色素系化合物等を挙げることができ、これらの1種以上を配合することができる。
本発明の消毒剤組成物に使用できるpH調整剤としては、例えば、塩酸、グルコン酸、第一級アミン、第二級アミン、水酸化カリウム等を挙げることができ、これらの1種以上を配合することができる。
上記の組成を有する消毒剤組成物の製品形態(外観)は、透明であれば特に限定されず、液状、ジェル状、ペースト状などの形態を例示できる。中でも、液状もしくはジェル状が好ましい。
本発明の消毒剤組成物の使用方法は特に限定されないが、例えば、適当なボトルに充填し、適量を手に取り、直接手指等の皮膚に適用することや、不織布等に含浸させて皮膚に適用することができる。このように使用する事で、手指等の皮膚の殺菌、消毒、洗浄を行うことができる。
以下、実施例および比較例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
成分(A):MPC共重合体の合成
成分(A)として、MPC/BMA=80/20(モル比)であるMPC共重合体を常法により、重量平均分子量の異なる3種(MPC共重合体1~3)を合成した。
これら3種のMPC共重合体をリン酸生理食塩液に溶解した溶液を調製し、GPC分析により重量平均分子量を算出した。
その結果、MPC共重合体のそれぞれの重量平均分子量は以下の通りであった。
MPC共重合体1:600,000
MPC共重合体2:100,000
MPC共重合体3:1,200,000
<測定条件>
システム:東ソー株式会社製、CCPS8020システム
カラム:SB-802.5 HQおよびSB-806MN HQを直列に接続
溶離液:20mMリン酸バッファー
検出器:RIおよびUV(測定波長210nm)
流速:0.5mL/min.
測定時間:70分間
注入量:100μL
ポリマー濃度:0.1重量%
カラムオーブン:45℃
成分(A)として、MPC/BMA=80/20(モル比)であるMPC共重合体を常法により、重量平均分子量の異なる3種(MPC共重合体1~3)を合成した。
これら3種のMPC共重合体をリン酸生理食塩液に溶解した溶液を調製し、GPC分析により重量平均分子量を算出した。
その結果、MPC共重合体のそれぞれの重量平均分子量は以下の通りであった。
MPC共重合体1:600,000
MPC共重合体2:100,000
MPC共重合体3:1,200,000
<測定条件>
システム:東ソー株式会社製、CCPS8020システム
カラム:SB-802.5 HQおよびSB-806MN HQを直列に接続
溶離液:20mMリン酸バッファー
検出器:RIおよびUV(測定波長210nm)
流速:0.5mL/min.
測定時間:70分間
注入量:100μL
ポリマー濃度:0.1重量%
カラムオーブン:45℃
成分(B):無水マレイン酸含有重合体
成分(B)の無水マレイン酸含有重合体として、重量平均分子量が216,000のメチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体(製品名:Gantrez AN119BF、アシュランドジャパン株式会社製)を使用した。
成分(B)の無水マレイン酸含有重合体として、重量平均分子量が216,000のメチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体(製品名:Gantrez AN119BF、アシュランドジャパン株式会社製)を使用した。
成分(C)、成分(D)は、それぞれ小堺製薬製の日局 水酸化ナトリウム、日局 イソプロパノールを用いた。
成分(E)は、健栄製薬製の日局 精製水を用いた。
成分(E)は、健栄製薬製の日局 精製水を用いた。
<殺菌力試験>
以下の詳細および手順に従い、殺菌力試験を実施した。
[試験菌種]
・大腸菌(Escherichia coli,NBRC3972)
・緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa,NBRC13275)
・黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus,NBRC13276)
・カンジダ菌(Candida albicans,NBRC1594)
[殺菌力試験手順]
(1)各試験菌種に対して、滅菌した生理食塩液を用いて、一定濃度(1×108cfu/mL)となるように試験菌液を調製した。
(2)各実施例もしくは比較例で調製した消毒剤組成物を検体として、検体100μLにつき、SCD培地を用いて2倍ずつ段階希釈を行い、検体の最終濃度を0.05%とする希釈系列を作製した。
(3)作製した希釈系列につき、各試験菌液50μLを添加した後、24時間、37℃で培養した。
(4)培養終了後、培地の濁りを肉眼的に判定し、菌の発育を認めない最小濃度(μg/mL)を最小発育阻止濃度(以下、MICという)とした。
以下の詳細および手順に従い、殺菌力試験を実施した。
[試験菌種]
・大腸菌(Escherichia coli,NBRC3972)
・緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa,NBRC13275)
・黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus,NBRC13276)
・カンジダ菌(Candida albicans,NBRC1594)
[殺菌力試験手順]
(1)各試験菌種に対して、滅菌した生理食塩液を用いて、一定濃度(1×108cfu/mL)となるように試験菌液を調製した。
(2)各実施例もしくは比較例で調製した消毒剤組成物を検体として、検体100μLにつき、SCD培地を用いて2倍ずつ段階希釈を行い、検体の最終濃度を0.05%とする希釈系列を作製した。
(3)作製した希釈系列につき、各試験菌液50μLを添加した後、24時間、37℃で培養した。
(4)培養終了後、培地の濁りを肉眼的に判定し、菌の発育を認めない最小濃度(μg/mL)を最小発育阻止濃度(以下、MICという)とした。
<使用感評価(官能評価)>
男女10人をモニターとして、実施例及び比較例で得られた消毒剤組成物の使用感を以下の項目に従い、劣る(1点)から優れる(10点)までの10段階評価を行った。なお、各評価項目については平均点を記載し、平均点6以上を合格、平均点6点未満を不合格として判定した。
(1)使用時におけるべたつき
(2)使用時におけるヨレ
(3)使用後における手指消毒剤の残存感
男女10人をモニターとして、実施例及び比較例で得られた消毒剤組成物の使用感を以下の項目に従い、劣る(1点)から優れる(10点)までの10段階評価を行った。なお、各評価項目については平均点を記載し、平均点6以上を合格、平均点6点未満を不合格として判定した。
(1)使用時におけるべたつき
(2)使用時におけるヨレ
(3)使用後における手指消毒剤の残存感
<実施例1>
精製水8.26gにメチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体0.15gを加え、80℃で溶解するまで攪拌した。次いで、室温まで冷却し、水酸化ナトリウム0.02gを加えて、更に攪拌した。この後、MPC共重合体2 0.05gを加え、混合し、溶解させた。この液につき、イソプロパノール90.0g、アラントイン0.02g、濃グリセリン1.0g、ミリスチン酸イソプロピル0.50gを加えて、実施例1の消毒剤組成物とした。この消毒剤組成物の外観は無色澄明であった。結果を表1に示す。また、実施例1を用いた殺菌力試験および使用感評価(官能評価)の結果を表2に示す。
精製水8.26gにメチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体0.15gを加え、80℃で溶解するまで攪拌した。次いで、室温まで冷却し、水酸化ナトリウム0.02gを加えて、更に攪拌した。この後、MPC共重合体2 0.05gを加え、混合し、溶解させた。この液につき、イソプロパノール90.0g、アラントイン0.02g、濃グリセリン1.0g、ミリスチン酸イソプロピル0.50gを加えて、実施例1の消毒剤組成物とした。この消毒剤組成物の外観は無色澄明であった。結果を表1に示す。また、実施例1を用いた殺菌力試験および使用感評価(官能評価)の結果を表2に示す。
<実施例2~実施例7>
配合成分の組成を表1に示すものに変更した以外は、実施例1に記載の方法と同様に、実施例2~実施例7の消毒剤組成物を調製した。各実施例における外観を表1に示し、殺菌力試験および使用感評価(官能評価)の結果を表2に示す。
配合成分の組成を表1に示すものに変更した以外は、実施例1に記載の方法と同様に、実施例2~実施例7の消毒剤組成物を調製した。各実施例における外観を表1に示し、殺菌力試験および使用感評価(官能評価)の結果を表2に示す。
<比較例1~比較例4>
配合成分の組成を表1に示すものに変更した以外は、実施例1に記載の方法と同様に、比較例1~比較例4の消毒剤組成物を調製した。各比較例における外観を表1に示し、殺菌力試験および使用感評価(官能評価)の結果を表2に示す。
配合成分の組成を表1に示すものに変更した以外は、実施例1に記載の方法と同様に、比較例1~比較例4の消毒剤組成物を調製した。各比較例における外観を表1に示し、殺菌力試験および使用感評価(官能評価)の結果を表2に示す。
実施例1~実施例7の消毒剤組成物では、MICが6.25μg/mLとの結果であり、優れた殺菌効果を示した。実施例の消毒剤組成物を用いた使用感評価(官能評価)では、6点~10点の範囲内であり、なかでも実施例1、実施例6、実施例2及び実施例3が優れていた。一方で、比較例については、比較例1,2,4は消毒剤組成物が白濁していたため評価ができず、溶解した比較例3のみの評価を実施したものの、3から5点となり、優れた使用感を認めなかった。
本発明の消毒剤組成物を用いることで、優れた殺菌効果と、手指等へのべたつきやヨレ等がなく、良好な使用感を発現する事ができる。更に、本発明の消毒剤組成物は、皮膚の殺菌、消毒、洗浄にも好適に用いることができる。
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