JP2011144146A - ゲル状手指殺菌剤 - Google Patents

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孝夫 尾杉
Yutaka Ito
裕 伊藤
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Abstract

【課題】手のひらからの垂れ落ちがなく、手指に延ばしやすく、使用後の乾きが早くてべたつきがなく、使用感に優れると共に、経時によるにおい劣化が低減され、外観の透明性に優れたゲル状手指殺菌剤を提供する。
【解決手段】
(A)炭素数1〜3のアルコール60〜90体積%を含有し、pH(25℃)5.5〜8.0のゲル状手指殺菌剤であって、このゲル状手指殺菌剤100mL(25℃)に対して、
(B)カルボキシビニルポリマー0.2〜1.0gと、
(C)アルカリ金属水酸化物と、
(D)平均分子量が190〜9300のポリエチレングリコール2〜10gとを含有するゲル状手指殺菌剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、手指にすり込み使用することで、優れた殺菌・消毒効果を有するゲル状手指殺菌剤に関するものである。
低級アルコールは殺菌力が強いことから広く殺菌剤として使用されている。しかしながら、手指に用いる場合、粘性が低いために手のひらから垂れるという不具合があり、これを解消するために増粘剤としてヒドロキシプロピルセルロースを用いてゲル状にする工夫がなされている(例えば、特許文献1:特開昭62−106012号公報参照)。また、10質量%以下のエタノールに増粘剤としてカルボキシビニルポリマーと中和剤である塩基性物質とを用いてゲル状外用剤とすること、塩基性物質として水溶性有機アミンを用いてゲル状軟膏剤とする技術が提案されている(例えば、特許文献2:特開2003−119129号公報、特許文献3:特開昭61−165325号公報)。
特開昭62−106012号公報 特開2003−119129号公報 特開昭61−165325号公報
ゲル状外用剤に、増粘剤としてヒドロキシプロピルセルロースを用いると、べたつきが生じて使用感が悪く、カルボキシビニルポリマーと有機アミンとを用いた場合には、経時により色が黄変、においが劣化するという問題がある。また、中和剤に無機系の塩基性物質を用いると配合できるアルコール量が少なく、十分な殺菌力を得ることができず、また、外観が白濁しやすいという問題があった。本発明は上記事情に鑑みなされたもので、手のひらからの垂れ落ちがなく、手指に延ばしやすく、使用後の乾きが早くてべたつきがなく、使用感に優れると共に、経時によるにおい劣化が低減され、外観の透明性に優れたゲル状手指殺菌剤を提供する。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、アルコールジェルタイプ手指消毒剤において、カルボキシビニルポリマーを配合し、さらに、中和剤として有機アミンではなく、無機系の塩基性物質を用いることにより、経時による着色、におい劣化という問題を解決すると共に、無機系の塩基性物質を用いることによる、配合できるアルコール量が少ないという問題、外観が白濁しやすいという問題を、特定のポリエチレングリコールを配合することにより解決できること、また、上記組成及びそれぞれを特定量とすることで、手のひらからの垂れ落ちがなく、手指に延ばしやすく、使用後の乾きが早くてべたつきがなく、使用感に優れると共に、経時によるにおい劣化が低減され、外観の透明性に優れたゲル状手指殺菌剤が得られることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は下記ゲル状手指殺菌剤を提供する。
[1].(A)炭素数1〜3のアルコール60〜90体積%を含有し、pH(25℃)が5.5〜8.0のゲル状手指殺菌剤であって、このゲル状手指殺菌剤100mL(25℃)に対して、
(B)カルボキシビニルポリマー0.2〜1.0gと、
(C)アルカリ金属水酸化物と、
(D)平均分子量が190〜9300のポリエチレングリコール2〜10gとを含有するゲル状手指殺菌剤。
[2].(C)アルカリ金属水酸化物が、水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムである[1]記載のゲル状手指殺菌剤。
[3].外観が透明である[1]又は[2]記載のゲル状手指殺菌剤。
本発明によれば、手のひらからの垂れ落ちがなく、手指に延ばしやすく、使用後の乾きが早くてべたつきがなく、使用感に優れると共に、経時によるにおい劣化が低減され、外観の透明性に優れたゲル状手指殺菌剤を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明のゲル状手指殺菌剤は、(A)炭素数1〜3のアルコール60〜90体積%を含有し、pH(25℃)5.5〜8.0のゲル状手指殺菌剤であって、このゲル状手指殺菌剤100mL(25℃)に対して、
(B)カルボキシビニルポリマー0.2〜1.0gと、
(C)アルカリ金属水酸化物と、
(D)平均分子量が190〜9300のポリエチレングリコール2〜10gとを含有するものである。
(A)炭素数1〜3のアルコール
(A)成分の配合により殺菌力や乾きやすさが向上する。(A)成分としては、エタノール、イソプロパノール等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、においが良好な点から、エタノールが好ましい。
(A)成分の配合量は、ゲル状手指殺菌剤中60〜90体積%であり、殺菌力の点から、72〜83体積%がより好ましい。(A)成分の配合量が60体積%より少ないと殺菌力が不十分で、さらに手指への擦り込み後の乾きが遅くなり、90体積%を超えると殺菌力が低下し、透明性が低下し、減粘することにより手のひらからの垂れ落ちが生じ、手指に延ばしにくくなる。
(B)カルボキシビニルポリマー
カルボキシビニルポリマーの配合により、製剤が増粘し、手のひらからの垂れ落ちを防止し、手指に延ばしやすくなる。本発明のカルボキシビニルポリマーは、(C)アルカリ金属水酸化物で中和した時に増粘しやすい点、透明性向上の点から、0.2質量%水溶液を水酸化ナトリウムで中和し、pHを7.0〜7.5とした時の20℃における粘度が4000〜30000mPa・sのものが好ましい。この粘度が4000mPa・s未満だと増粘できないおそれがあり、30000mPa・sを超えると、増粘できなかったり、白濁したりするおそれがある。中でも、4000〜14000mPa・sのものがより好ましい。カルボキシビニルポリマーは、1種単独で又は粘度の違うものを2種以上適宜組み合わせて用いることができる。また、市販品を用いることもでき、0.2質量%水溶液を水酸化ナトリウムで中和し、pHを7.0〜7.5とした時の20℃における粘度が4000〜14000mPa・sのものとして、カーボポール981(ルーブリゾール)、カーボポールETD2050(ルーブリゾール)、ハイビスワコー105(和光純薬工業)等が挙げられ、0.2質量%水溶液を水酸化ナトリウムで中和し、pHを7.0〜7.5とした時の20℃における粘度が20000〜30000mPa・sのものとして、ハイビスワコー104(和光純薬工業)等が挙げられる。中でも、分散性の良好なカーボポールETD2050(ルーブリゾール)がより好ましい。なお、カルボキシビニルポリマーの粘度測定は、BL型粘度計(例えば、東京計器製)にて測定する。粘度が100mPa・s以上10000mPa・s未満の場合は、No.3ローターを用い、回転数12rpmで1分間測定する。粘度が10000mPa・s以上50000mPa・s未満の場合は、No.4ローターを用い、回転数12rpmで1分間測定する。
(B)成分の配合量は、ゲル状手指殺菌剤100mL(25℃)に対して、0.2〜1.0gである。(B)成分が、ゲル状手指殺菌剤100mL(25℃)に対して0.2g未満だと、手のひらからの垂れ落ちが生じ、手指に延ばしにくくなり、1.0gを超えると、透明性が劣り、手指への擦り込み時のぬるつき、乾燥後にべたつきが生じる。また、透明性が高くなる点から、0.2〜0.8gが好ましく、0.4〜0.8gがより好ましい。
(C)アルカリ金属水酸化物
アルカリ金属水酸化物は、上記(B)カルボキシビニルポリマーを中和し、ゲル状手指殺菌剤を増粘させ、ゲル状手指殺菌剤のpHをpH5.5〜8.0に調整する。アルカリ金属水酸化物としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムが好ましい。中でも、透明性が高くなることから、水酸化カリウムがより好ましい。
(C)成分の配合量は、(B)成分を中和し、ゲル状手指殺菌剤がpH5.5〜8.0に調製する量であり、通常ゲル状手指殺菌剤100mL(25℃)に対して、0.003〜0.05g程度である。
(D)ポリエチレングリコール
平均分子量が190〜9300のポリエチレングリコールを配合することで、(B)カルボキシビニルポリマーと、(C)アルカリ金属水酸化物とを併用するゲル状手指殺菌剤の透明化を実現することができる。平均分子量が190より小さいものは、市販で容易に入手できず、また安全性も懸念される。平均分子量が9300より大きいものは、外観に濁りが生じ、乾燥後のべたつきが生じる上に、十分な粘度も得られない。また、同じ多価アルコールに属するグリセリン、プロピレングリコールでは、透明効果を発揮できない。
本発明のポリエチレングリコールの平均分子量は、化粧品原料基準第二版注解、第15改定日本薬局方、医薬部外品原料規格2006に定められた測定方法による(これらの測定方法はいずれも同じ)。つまり、平均分子量が190〜9300のポリエチレングリコールとしては、化粧品原料基準第二版注解、医薬部外品原料規格2006、日本薬局方医薬品規格2002、第15改定日本薬局方に定められたポリエチレングリコール200(平均分子量190〜210)、ポリエチレングリコール300(平均分子量280〜320)、ポリエチレングリコール400(平均分子量380〜420)、ポリエチレングリコール600(平均分子量570〜630)、ポリエチレングリコール1000(平均分子量950〜1050)、ポリエチレングリコール1500(ポリエチレングリコール300とポリエチレングリコール1540の等量混合物)、ポリエチレングリコール1540(平均分子量1290〜1650)、ポリエチレングリコール2000(平均分子量1850〜2150)、ポリエチレングリコール4000(平均分子量2600〜3800)、ポリエチレングリコール6000(平均分子量7300〜9300)、マクロゴール400(平均分子量380〜6420)、マクロゴール1500(ポリエチレングリコール300とポリエチレングリコール1540の等量混合物)、マクロゴール4000(平均分子量2600〜3800)、マクロゴール6000(平均分子量7300〜9300)を用いることができる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、透明性の点から、ポリエチレングリコール200〜ポリエチレングリコール1540(平均分子量190〜1650)が好ましい。
より具体的には、ポリエチレングリコール200に相当するPEG#200(商品名以下同じ、日油)、ポリエチレングリコール300に相当するPEG#300(日油)、ポリエチレングリコール400に相当するPEG#400(日油)、ポリエチレングリコール600に相当するPEG#600(日油)、ポリエチレングリコール1000に相当するPEG#1000(日油)、ポリエチレングリコール1500に相当するPEG#1500(日油)、ポリエチレングリコール1540に相当するPEG#1540(日油)、ポリエチレングリコール2000に相当するPEG#2000(日油)、ポリエチレングリコール4000に相当するPEG#4000(日油)、ポリエチレングリコール6000に相当するPEG#6000(日油)が挙げられる。
(D)成分の配合量は、ゲル状手指殺菌剤100mL(25℃)に対して2〜10gであり、3〜7gがより好ましい。2g未満だと透明な外観が得られず、10gを超えると十分な粘度が得られず、手のひらからの垂れ落ちが生じ、手指に延ばしにくくなり、乾燥後にべたつきが生じる。
本発明のゲル状手指殺菌剤には、殺菌力の向上とその持続性の向上のため、殺菌剤を配合することが有効である。殺菌剤としては、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、アルキルジアミノグリシン、ポピドンヨード等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、水溶性が高い点から、第4級アンモニウム塩型殺菌剤が好ましい。第4級アンモニウム塩型殺菌剤としては、例えば、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム等が挙げられ、これらの中でも、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウムが好ましく、塩化ベンザルコニウムがより好ましい。殺菌剤の配合量(2種以上を併用する場合は合計量)は、ゲル状手指殺菌剤0.05〜1質量%が好ましい。
本発明のゲル状手指殺菌剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、任意成分を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせ、適量を配合することができる。任意成分としては、例えば、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤等の界面活性剤、無機粉体、有機粉体等の水不溶性粉体、高分子化合物、保湿剤、ビタミン類、アミノ酸類、抗炎症剤、紫外線吸収剤、冷感付与剤、酸化防止剤、着色剤、香料、消臭剤、防腐剤、包接化合物、水、溶剤、多価アルコール等が挙げられる。
ゲル状手指殺菌剤のpH(25℃)は5.5〜8.0であり、6.0〜7.0が好ましい。pHが5.5未満だと、カルボキシビニルポリマーの中和が不十分となり、十分な粘度が得られず、手のひらからの垂れ落ちが生じ、手指に延ばしにくくなり、透明性が低下する。また、pHが8.0を超えると粘度が低下し、透明性も低下する。なお、pHの測定は、pHメーターを用い、原液の25℃におけるpHを測定する。
ゲル状手指殺菌剤の粘度(25℃)は、300〜5000mPa・sが好ましく、450〜5000mPa・sがより好ましく、1000〜3000mPa・sがさらに好ましい。粘度が300mPa・s未満だと、手のひらから垂れ落ちが生じ、手指に延ばしにくくなるおそれがあり、粘度を5000mPa・s以下にすることで、手のひらからの垂れ落ちをより抑制することができる。なお、粘度の測定は、BL型粘度計にて、No.3ローターを用い、回転数30rpmで1分間測定する。
本発明のゲル状手指殺菌剤は透明であり、透明性は透過率で評価され、目視において良好な透明外観が得られる80T%以上である。なお、透明性の測定条件は、紫外可視分光光度計にて、660nmにおける透過率を測定する。測定用セル(12×12×45mm)は石英ガラス製で、測定光が通過する試料の厚みは10mmである。
本発明のゲル状手指殺菌剤は常法に基づいて調製することができ、例えば、下記の方法が挙げられ、特に限定されるものではない。(A)成分、(D)成分及び精製水を、パドル式攪拌機を用いて常温で混合する。攪拌を続けながら、これに(B)成分を徐々に添加し、分散させる。次いで、(C)成分の水溶液を徐々に加え、pH5.5〜8.0に調整する。
本発明のゲル状手指殺菌剤は、適量(例えば、約1g程度)を手にとり、手指全体に乾くまで擦り込むようにして使用する。本発明のゲル状手指殺菌剤は優れた殺菌効果を有するため、大腸菌や黄色ブドウ球菌等の食中毒原因菌や、インフルエンザ等のウイルスを殺菌することができ、これらの予防にも効果的である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、特に明記のない組成の「%」は「質量%」である。
[実施例1〜27、比較例1〜14]
(A)アルコール、(D)成分(又はグリセリン)及び精製水を、パドル式攪拌機を用いて常温で均一に混合した。攪拌を続けながら、これに(B)成分を徐々に添加し、均一分散させた。次いで、(C)成分(又は比較例のトリエタノールアミン)の水溶液を徐々に加え、pHを表中に記載の範囲に調整し、下記表1〜6に示す組成の組成物を得た。得られた組成物(試料)について、下記方法でpHと粘度とを測定し、下記評価を行った。結果を表中に併記する。
[pH]
pHメーター(東亜電波製)を用い、試料原液の25℃におけるpHを測定した。
[粘度]
粘度の測定は、BL型粘度計(東京計器製)にて、No.3ローターを用い、回転数30rpmで1分間測定した。
[透明性]
紫外可視分光光度計(日本分光株式会社製)にて、試料の660nmにおける透過率(T%)を測定した。なお、測定用セル(12×12×45mm)は石英ガラス製で、測定光が通過する試料の厚みは10mmである。結果を測定値と共に、測定値に基づき下記判定基準で示す。
〈判定基準〉
◎:90T%以上
○:85T%以上90T%未満
△:80T%以上85T%未満
×:80T%未満
[垂れ落ちのなさ]
25℃の試料1gを25℃の環境下で手に取り、その直後に手のひらを垂直に立て、液が手のひらから垂れ落ち始めるまでの時間を測定した。結果は専門パネル10名について測定した時間の平均値に基づき、下記判定基準で示す。
〈判定基準〉
◎:5秒以上
○:3秒以上5秒未満
△:1秒以上3秒未満
×:1秒未満
[延ばしやすさ]
25℃の試料1gを25℃の環境下で手に取り、専門パネル10名が下記評点に基づき、「手指全体への延ばしやすさ」を官能評価した。結果を、その評点の平均値に基づき下記判定基準で示す。
〈評点〉
5点:非常に延ばしやすい
4点:延ばしやすい
3点:やや延ばしやすい
2点:延ばしにくい
1点:非常に延ばしにくい
〈判定基準〉
◎:4.5点以上5.0点以下
◎〜○:4.0点以上4.5点未満
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
[乾きの早さ]
25℃の試料1gを25℃の環境下で手に取り、専門パネル10名が下記評点に基づき、「手のひら及び手の甲にすり込みながら液が乾くまでの時間」を官能評価した。結果を、その評点の平均値に基づき下記判定基準で示す。
〈判定基準〉
◎:30秒未満
○:30秒以上60秒未満
△:60秒以上90秒未満
×:90秒以上
[乾燥後のべたつきのなさ]
25℃の試料1gを25℃の環境下で手に取り、手のひら及び手の甲にすり込み液が乾いた後に、専門パネル10名が下記評点に基づき「手のべたつきのなさ」を官能評価した。結果を、その評点の平均値に基づき下記判定基準で示す。
〈評点〉
5点:べたつきを感じない
4点:わずかにべたつきを感じる(ほとんどべたつきを感じない)
3点:ややべたつきを感じる
2点:べたつきを感じる
1点:非常にべたつきを感じる
〈判定基準〉
◎:4.5点以上5.0点以下
◎〜○:4.0点以上4.5点未満
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
[におい]
試料45mLを50mLガラス瓶に入れ、50℃にて1ヶ月保管後に、専門パネル5名が、標準品(5℃保管品)と比較して下記評点に基づき官能評価した。結果を、評点の平均値に基づき、下記判定基準で示す。なお、評価は試料、標準品とも25℃にて行った。
〈評点〉
5点:標準品と比較して、においが変化していない
4点:標準品と比較して、においがわずかに変化している
3点:標準品と比較して、においがやや変化しているが、不快臭がしていない
2点:標準品と比較して、においが変化している
1点:標準品と比較して、においが非常に変化している
〈判定基準〉
◎:4.0点以上5.0点以下
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
Figure 2011144146
Figure 2011144146
Figure 2011144146
Figure 2011144146
Figure 2011144146
Figure 2011144146
上記表中で使用した原料を下記に示す。
*1:カーボポールETD2050(ルーブリゾール)
*2:カーボポール981(ルーブリゾール)
*3:ハイビスワコー104(和光純薬工業)
なお、表中の粘度は、0.2質量%水溶液を水酸化ナトリウムで中和しpHを7.0〜7.5とした時の20℃における粘度である。
PEG#200:ポリエチレングリコール200:平均分子量190〜210
PEG#300:ポリエチレングリコール300:平均分子量280〜320
PEG#400:ポリエチレングリコール400:平均分子量380〜420
PEG#600:ポリエチレングリコール600:平均分子量570〜630
PEG#1000:ポリエチレングリコール1000:平均分子量950〜1050
PEG#1500:ポリエチレングリコール300とポリエチレングリコール1540の等量混合物
PEG#2000:ポリエチレングリコール2000:平均分子量1850〜2150
PEG#4000:ポリエチレングリコール4000:平均分子量2600〜3800
PEG#6000:ポリエチレングリコール6000:平均分子量7300〜9300
PEG#20000:ポリエチレングリコール20000:平均分子量15500〜25000
(平均分子量:化粧品原料基準第二版注解、第15改定日本薬局方、医薬部外品原料規格2006に定められた測定方法で測定)
なお、表中の量は記載された成分の量(純分)を示す。
[試験例:殺菌効果]
なお、本発明の組成物は、(A)炭素数1〜3のアルコール60〜90体積%を含有するため、殺菌効果を有するものであるが、下記方法で実施例1の組成物について、下記方法にて殺菌効果を評価した。
検体9mLに大腸菌又は黄色ブドウ球菌の菌液(菌数;106〜108/mL)を1mL添加、混合して試験液とし、25℃で30秒間作用させた。30秒後、SCDLP液体培地(日本製薬製)を添加して10倍に希釈した後、試験液中の生菌数を、SCDLP寒天培地(日本製薬製)を用いた混釈平板培養法により測定した。その結果、作用時間30秒後には大腸菌、黄色ブドウ球菌のいずれも残存菌数は検出限界以下(<10/mL)であり、殺菌効果が認められた。同様に他の実施例でも殺菌効果が確認された。
[実施例28]
下記の組成に従い、ゲル状手指殺菌剤を常法により調製した。
組成(100mL中)
エタノール 80.0mL
カルボキシビニルポリマー(粘度6000〜14000mPa・s):カーボポールETD2050(ルーブリゾール) 0.5g
ポリエチレングリコール:PEG#400(日油) 5.0g
ポリエチレン末(平均粒径100μm) 0.3g
青色403号 0.0001g
香料 0.2g
水酸化カリウム pH6.0に調整量
精製水 残部
合計 100.0mL
粘度:1500(mPa・s)
[実施例29]
下記の組成に従い、ゲル状手指殺菌剤を常法により調製した。
組成(100mL中)
エタノール 80.0mL
カルボキシビニルポリマー(粘度6000〜14000mPa・s):カーボポールETD2050(ルーブリゾール) 0.5g
ポリエチレングリコール:PEG#400(日油) 5.0g
塩化ベンザルコニウム(50%水溶液):ニッサンカチオンF2−50E(日油)
0.1g
DL−ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%水溶液):PCA−ソーダ(味の素ヘルシーサプライ) 0.2g
水酸化カリウム pH6.0に調整量
精製水 残部
合計 100.0mL

Claims (3)

  1. (A)炭素数1〜3のアルコール60〜90体積%を含有し、pH(25℃)が5.5〜8.0のゲル状手指殺菌剤であって、このゲル状手指殺菌剤100mL(25℃)に対して、
    (B)カルボキシビニルポリマー0.2〜1.0gと、
    (C)アルカリ金属水酸化物と、
    (D)平均分子量が190〜9300のポリエチレングリコール2〜10gとを含有するゲル状手指殺菌剤。
  2. (C)アルカリ金属水酸化物が、水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムである請求項1記載のゲル状手指殺菌剤。
  3. 外観が透明である請求項1又は2記載のゲル状手指殺菌剤。
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