JP2022094836A - 回転機の監視制御システムおよび回転機の監視制御装置 - Google Patents

回転機の監視制御システムおよび回転機の監視制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022094836A
JP2022094836A JP2020207936A JP2020207936A JP2022094836A JP 2022094836 A JP2022094836 A JP 2022094836A JP 2020207936 A JP2020207936 A JP 2020207936A JP 2020207936 A JP2020207936 A JP 2020207936A JP 2022094836 A JP2022094836 A JP 2022094836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control command
partial discharge
control
data
rotary machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020207936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7353259B2 (ja
Inventor
正浩 武藤
Masahiro Muto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2020207936A priority Critical patent/JP7353259B2/ja
Priority to TW110135052A priority patent/TWI769083B/zh
Publication of JP2022094836A publication Critical patent/JP2022094836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7353259B2 publication Critical patent/JP7353259B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)
  • Tests Of Circuit Breakers, Generators, And Electric Motors (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)

Abstract

【課題】回転機内で発生する部分放電を計測し、計測した部分放電計測値に基づいて人手に依らずに回転機を制御することができる回転機の監視制御システムを得ること。【解決手段】回転機の監視制御システムは、回転機と回転機を制御する制御装置とを有する現場システムと、上位システムと、がネットワークを介して接続される。上位システムは、部分放電データ記憶部と、状態判定部と、判定結果出力部と、制御指令送信判定部と、制御指令データ送信部と、を備える。状態判定部は、状態判定モデルを参照して、部分放電データ記憶部に記憶された部分放電データに対応する回転機の状態を判定する。判定結果出力部は、回転機の状態の判定結果を出力する。制御指令送信判定部は、制御指令送信判定モデルを参照して、判定結果に対応する第1制御指令コマンドを取得する。制御指令データ送信部は、第1制御指令コマンドを含む制御指令データを現場システムに送信する。【選択図】図1

Description

本開示は、回転機の状態を監視し、制御する回転機の監視制御システムおよび回転機の監視制御装置に関する。
回転機の固定子巻線には、運転中のストレスによって絶縁劣化が発生する。この絶縁劣化を放置すると、最終的に絶縁破壊事故に至る。絶縁破壊事故を未然に防止するために、固定子巻線で発生する部分放電を運転中に監視する技術が開発されている。特許文献1には、回転機の部分放電を遠隔監視する遠隔監視装置と、遠隔監視される回転機に設置された部分放電検出装置と、を備える回転機の部分放電遠隔監視システムが開示されている。この回転機の部分放電遠隔監視システムでは、部分放電検出装置が、回転機の固定子内に設置された部分放電センサで部分放電を計測し、部分放電計測値を遠隔監視装置にネットワークを介して送信する。遠隔監視装置は、部分放電検出装置からの部分放電計測値を蓄積し、解析することで異常診断を行う。
特開2006-133073号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、遠隔監視装置の用途は、計測した部分放電計測値を監視するのみである。このため、部分放電監視の精度を向上させることはできるが、回転機において異常が発生した場合の対処は、回転機を管理するユーザが行わなければならないという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、回転機内で発生する部分放電を計測し、計測した部分放電計測値に基づいて人手に依らずに回転機を制御することができる回転機の監視制御システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る回転機の監視制御システムは、回転機と回転機を制御する制御装置とを有する現場システムと、回転機の状態を判定し、回転機の状態に応じて回転機に対する制御指令を送信する上位システムと、がネットワークを介して接続される。現場システムは、回転機と、回転機に設けられる部分放電計測用アンテナと、部分放電計測用アンテナでの部分放電の検知結果を用いて部分放電強度である部分放電計測値を計測する部分放電計測器と、部分放電計測値と部分放電計測値の計測時刻とを上位システムに送信するゲートウェイ装置と、上位システムからの指示に従って回転機の動作を制御する制御装置と、を備える。上位システムは、部分放電データ記憶部と、状態判定部と、判定結果出力部と、制御指令送信判定部と、制御指令データ送信部と、を備える。部分放電データ記憶部は、部分放電計測値と計測時刻とを部分放電データとして記憶する。状態判定部は、部分放電データと回転機の状態とを対応付けた状態判定モデルを参照して、部分放電データ記憶部に記憶された部分放電データに対応する回転機の状態を判定する。判定結果出力部は、回転機の状態の判定結果を出力する。制御指令送信判定部は、判定結果と回転機の出力を制御するコマンドである第1制御指令コマンドとを対応付けた制御指令送信判定モデルを参照して、判定結果に対応する第1制御指令コマンドを取得する。制御指令データ送信部は、第1制御指令コマンドを含む制御指令データを現場システムに送信する。制御装置は、制御指令データに従って回転機を制御する。
本開示によれば、回転機内で発生する部分放電を計測し、計測した部分放電計測値に基づいて人手に依らずに回転機を制御することができるという効果を奏する。
実施の形態1による回転機の監視制御システムの構成の一例を示すブロック図 実施の形態1による状態判定モデルの一例を説明するための図 図2の状態判定モデルを用いた状態判定の一例を示す図 実施の形態1による制御指令送信判定モデルの一例を示す図 実施の形態1による回転機の状態判定方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1による回転機の制御指令送信方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態2による状態判定モデルの一例を示す図 図7の状態判定モデルを用いた状態判定の一例を示す図 実施の形態3による回転機の監視制御システムの構成の一例を示すブロック図 実施の形態3による回転機の状態判定方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態3による回転機の制御指令送信方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態4による回転機の監視制御システムにおける現場システムの構成の一例を示すブロック図 実施の形態4による制御判定モデルの一例を示す図 実施の形態4による統合制御装置による制御装置の制御方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1から4によるゲートウェイ装置を実現するコンピュータシステムのハードウェア構成の一例を示すブロック図 実施の形態1から4による現場システムが有する制御装置および統合制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図 実施の形態1から4にかかる現場システムが有する制御装置および統合制御装置のハードウェア構成の他の例を示すブロック図
以下に、本開示の実施の形態に係る回転機の監視制御システムおよび回転機の監視制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による回転機の監視制御システムの構成の一例を示すブロック図である。回転機11の監視制御システム1は、回転機11が配置される現場に設けられる現場システム10と、現場システム10からの情報を基に回転機11の状態を判定し、回転機11の状態に応じて回転機11に対する制御指令を現場システム10へ送信する上位システム20と、を備える。現場システム10と上位システム20とは、ネットワーク60を介して接続される。
現場システム10は、回転機11と、部分放電計測用アンテナ12と、部分放電計測器13と、ゲートウェイ装置14と、制御装置15と、を備える。
回転機11は、回転軸を中心に回転可能な回転子と、回転子と同軸に設けられ、回転子に対向配置され、巻線が巻き回された環状の固定子と、を有する。回転機11の一例は、発電機または高圧モータである。回転機11は、上位システム20による監視および制御の対象となる機器である。
部分放電計測用アンテナ12は、回転機11に設けられ、回転機11内での部分放電の発生を検知し、検知結果を部分放電計測器13に出力する。
部分放電計測器13は、部分放電計測用アンテナ12からの検知結果を用いて部分放電強度を計測する。一例では、部分放電計測器13は、部分放電計測用アンテナ12からの信号を処理してパルスデータを検出し、パルスデータからノイズを分離して部分放電強度を算出する。以下では、計測した部分放電強度は、部分放電計測値131と称される。部分放電計測器13は、計測した部分放電計測値131を計測時刻とともにゲートウェイ装置14へ送信する。
ゲートウェイ装置14は、部分放電計測器13から部分放電計測値131と計測時刻とを受信し、部分放電計測値131と計測時刻とをネットワーク60を介して上位システム20の後述するデータベースサーバ30に送信する。
制御装置15は、上位システム20の後述するアプリケーションサーバ50から送信される制御指令データ331に基づいて回転機11の動作を制御する。
上位システム20は、データベースサーバ30と、分析サーバ40と、アプリケーションサーバ50と、を備える。
データベースサーバ30は、ゲートウェイ装置14から送信される部分放電計測値131、分析サーバ40での分析結果およびアプリケーションサーバ50で生成された制御指令データ331を記憶する。データベースサーバ30は、部分放電データ記憶部31と、判定結果データ記憶部32と、制御指令データ記憶部33と、を有する。部分放電データ記憶部31は、ゲートウェイ装置14からの部分放電計測値131および計測時刻を部分放電データ311として記憶する。判定結果データ記憶部32は、分析サーバ40で回転機11の状態が判定された結果である判定結果データ321を記憶する。制御指令データ記憶部33は、アプリケーションサーバ50で判定結果データ321に基づいて生成された回転機11を制御する制御指令データ331を記憶する。
分析サーバ40は、データベースサーバ30の部分放電データ記憶部31に記憶されている部分放電データ311を用いて、回転機11の状態を判定する。分析サーバ40は、状態判定モデル記憶部41と、状態判定部42と、判定結果出力部43と、を有する。
状態判定モデル記憶部41は、部分放電データ311から回転機11の状態を判定する状態判定モデルを記憶する。状態判定モデルは、部分放電データ311と回転機11の状態とを対応付けた情報である。図2は、実施の形態1による状態判定モデルの一例を説明するための図である。図2では、状態判定モデルの例を表形式で示しており、「モデル番号」、「計算式」、「パラメータ」および「取得値」の項目を有する。「モデル番号」は、状態を判定するモデルを識別する情報であり、また回転機11の状態を識別する情報でもある。「計算式」は、回転機11の状態を判定するモデルを計算式で表したものである。「パラメータ」は、計算式で示されるモデル中で使用される判定の基準値であり、予めユーザによって設定される値である。「取得値」は、計算式で示されるモデルで判定を行ったときに取得し、記憶する値である。「取得値」は、後に行われる判定の際に使用されることもある。「計算式」は、「パラメータ」および「取得値」を用いて構成される。ここでは、モデル番号が大きくなるほど、回転機11の状態が悪いと判断されるモデルを示している。
図1に戻り、状態判定部42は、データベースサーバ30の部分放電データ記憶部31から部分放電データ311を取得し、部分放電データ311を状態判定モデル記憶部41の状態判定モデルを用いて判定する。より具体的には、状態判定部42は、状態判定モデルを参照して、部分放電データ記憶部31に記憶された部分放電データ311に対応する回転機11の状態を判定する。この例では、状態判定部42は、ある時刻における部分放電データ311の状態判定を行った結果を、状態判定モデルのモデル番号で出力する。
図3は、図2の状態判定モデルを用いた状態判定の一例を示す図である。この図で、横軸は時間を示し、縦軸は部分放電強度を示している。また、グラフは、部分放電データ311をプロットしたものを結んだものを示している。図2に示される状態判定モデルに従うと、時刻T1では、「1」の「モデル番号」のみが満たされるので、「1」が判定結果となる。時刻T2では、「1」、「2」の「モデル番号」が満たされるが、この場合は「モデル番号」の大きい「2」が判定結果となる。時刻T3では、「1」、「2」、「3」のモデル番号が満たされるが、この場合は「モデル番号」の最も大きい「3」が判定結果となる。時刻T4では、「1」、「2」、「3」、「4」のモデル番号が満たされるが、この場合は「モデル番号」の最も大きい「4」が判定結果となる。時刻T5では、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」のモデル番号が満たされるが、この場合は「モデル番号」の最も大きい「5」が判定結果となる。
図1に戻り、判定結果出力部43は、状態判定部42での回転機11の状態の判定結果を判定結果データ321として、データベースサーバ30の判定結果データ記憶部32に記憶する。
アプリケーションサーバ50は、データベースサーバ30の判定結果データ記憶部32に記憶されている判定結果データ321を用いて、回転機11の動作を制御する制御指令データ331を生成する。アプリケーションサーバ50は、制御指令送信判定モデル記憶部51と、制御指令送信判定部52と、制御指令データ出力部53と、制御指令データ送信部54と、を有する。
制御指令送信判定モデル記憶部51は、分析サーバ40の状態判定部42での回転機11の状態の判定結果と回転機11の出力を制御するコマンドである制御指令コマンドとを対応付けた制御指令送信判定モデルを記憶する。この制御指令コマンドは、第1制御指令コマンドに対応する。このように、制御指令送信判定モデルは、判定結果データ321に応じた回転機11の動作を制御する制御内容を規定した情報である。図4は、実施の形態1による制御指令送信判定モデルの一例を示す図である。制御指令送信判定モデルは、「制御指令データ番号」と、「判定結果データのモデル番号」と、「制御指令コマンド」と、を対応付けた情報である。「制御指令データ番号」は、「判定結果データのモデル番号」と「制御指令コマンド」との組に対して付される識別情報である。「判定結果データのモデル番号」は、判定結果データ記憶部32に記憶されている判定結果データ321に含まれる「モデル番号」である。「制御指令コマンド」は、「判定結果データのモデル番号」に対応して予め設定される制御指令コマンドである。図4の例では、「判定結果データのモデル番号」が「1」である場合には、「制御指令コマンド」はない。「制御指令コマンド」がない場合は、そのときの状態を維持すればよいことを示している。また、「判定結果データのモデル番号」が「2」である場合には、「制御指令コマンド」は、出力低下が10%となるコマンドとなる。「判定結果データのモデル番号」が「3」である場合には、「制御指令コマンド」は、出力低下が50%となるコマンドとなり、「判定結果データのモデル番号」が「4」である場合には、「制御指令コマンド」は、出力低下が75%となるコマンドとなる。「判定結果データのモデル番号」が「5」である場合には、「制御指令コマンド」は、緊急停止を実行するコマンドとなる。このように判定結果データ321に対して、制御指令コマンドが予め定められている。
図1に戻り、制御指令送信判定部52は、制御指令送信判定モデルを参照して、分析サーバ40の状態判定部42での判定結果に対応する制御指令コマンドを取得する。具体的には、制御指令送信判定部52は、データベースサーバ30の判定結果データ記憶部32から判定結果データ321を取得し、制御指令送信判定モデル記憶部51の制御指令送信判定モデルを参照して、判定結果データ321に応じた制御指令コマンドの送信の有無を判断する。例えば、判定結果データ321に含まれる「モデル番号」が「1」である場合には、制御指令送信判定部52は、制御指令送信判定モデルを参照すると、「制御指令コマンド」はなしとなっているので、制御指令コマンドの送信は不要となる。また、判定結果データ321に含まれるモデル番号が「2」の場合には、制御指令送信判定部52は、制御指令送信判定モデルを参照すると、「制御指令コマンド」は「出力低下10%」となっているので、出力を10%低下させる制御指令コマンドを取得する。
制御指令データ出力部53は、制御指令送信判定部52によって取得された制御指令コマンドを含む制御指令データ331をデータベースサーバ30に送信し、制御指令データ331をデータベースサーバ30の制御指令データ記憶部33に記憶する。一例では、制御指令データ331は、制御指令コマンドと、制御指令コマンドの送信先である制御装置15の情報と、を含む。
制御指令データ送信部54は、制御指令データ記憶部33に記憶されている制御指令データ331を取得し、現場システム10内にある制御装置15に取得した制御指令データ331を送信する。これによって、現場システム10の制御装置15は、アプリケーションサーバ50から送信された制御指令データ331に含まれる制御指令コマンドを用いて、回転機11の動作を制御する。
次に、上位システム20の分析サーバ40による回転機11の状態判定の動作について説明する。図5は、実施の形態1による回転機の状態判定方法の手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、回転機11の部分放電計測値131が、現場システム10のゲートウェイ装置14によって上位システム20のデータベースサーバ30に送信され、部分放電データ記憶部31に部分放電データ311として記憶されているものとする。
まず、上位システム20の分析サーバ40の状態判定部42は、データベースサーバ30の部分放電データ記憶部31から部分放電データ311を取得する(ステップS11)。ついで、状態判定部42は、状態判定モデルで設定されている計算式に部分放電データ311が該当するかを判定する(ステップS12)。計算式に部分放電データ311が該当しない場合(ステップS12でNoの場合)には、ステップS11の部分放電データ311を取得する処理に戻る。
一方、計算式に部分放電データ311が該当する場合(ステップS12でYesの場合)には、状態判定部42は、状態判定モデルを用いた判定結果を取得し(ステップS13)、判定結果を判定結果データ321としてデータベースサーバ30の判定結果データ記憶部32に記憶する(ステップS14)。一例では、状態判定部42は、状態判定モデルのうち部分放電データ311が該当した計算式に対応するモデル番号を取得し、取得したモデル番号を判定結果データ321として判定結果データ記憶部32に記憶する。以上で、分析サーバ40による回転機11の状態判定方法が終了する。
次に、上位システム20のアプリケーションサーバ50による制御指令送信の動作について説明する。図6は、実施の形態1による回転機の制御指令送信方法の手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、分析サーバ40が図5に示される手順に従って、データベースサーバ30の判定結果データ記憶部32に判定結果データ321を記憶しているものとする。
まず、アプリケーションサーバ50の制御指令送信判定部52は、データベースサーバ30の判定結果データ記憶部32に記憶された判定結果データ321を取得する(ステップS31)。ついで、制御指令送信判定部52は、判定結果データ321を制御指令送信判定モデルで設定されているモデルと比較し(ステップS32)、比較した結果が制御指令コマンドの送信を必要とするものであるかを判定する(ステップS33)。
制御指令コマンドの送信が必要ない場合(ステップS33でNoの場合)には、ステップS31の判定結果データ321を取得する処理に戻る。一例では、この場合は、図4の「判定結果データのモデル番号」が「1」である場合に対応する。
一方、制御指令コマンドの送信が必要である場合(ステップS33でYesの場合)には、制御指令データ出力部53は、比較した結果である制御指令コマンドを制御指令データ331としてデータベースサーバ30の制御指令データ記憶部33に記憶する(ステップS34)。一例では、この場合は、図4の「判定結果データのモデル番号」が「2」から「5」である場合に対応し、それぞれ「制御指令データ番号」が「A-2」から「A-5」に対応する「制御指令コマンド」を含む制御指令データ331が制御指令データ記憶部33に記憶される。
ついで、制御指令データ送信部54は、制御指令データ記憶部33に記憶されている制御指令データ331を取得する(ステップS35)。その後、制御指令データ送信部54は、制御指令データ331を現場システム10の制御装置15に送信する(ステップS36)。これによって、制御装置15は、受信した制御指令データ331に含まれる制御指令コマンドに従って回転機11を制御する。以上で、アプリケーションサーバ50による制御指令送信方法が終了する。
実施の形態1では、回転機11を有する現場システム10で回転機11の部分放電強度が計測され、この結果である部分放電計測値131が上位システム20のデータベースサーバ30に部分放電データ311として記憶される。上位システム20の分析サーバ40では、部分放電データ311を用いて回転機11の状態が判定される。アプリケーションサーバ50では、回転機11の状態の判定結果を予め定められた制御指令送信判定モデルと比較することによって制御指令データ331が選択され、選択された制御指令データ331が現場システム10の制御装置15に送信される。制御装置15は、受信した制御指令データ331に基づいて、回転機11の動作の制御を行う。このように、回転機11の異常または故障の要因となる固定子巻線の部分放電が上位システム20で監視され、部分放電の状態に応じた制御指令データ331を制御装置15に送信することで、回転機11に人を配することなく、回転機11の監視および制御に必要な作業を効率化することが可能となる。つまり、回転機11内で発生する部分放電を計測し、計測した部分放電計測値131を用いて人手に依らずに回転機11を制御することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、予めユーザによって設定されたパラメータを用いて、状態判定モデルの計算式が作成されている。このため、部分放電データ311と状態判定モデルの計算式とを比較して状態判定を行うと、判定結果の精度が落ちてしまう場合がある。実施の形態2では、実施の形態1に比して判定結果の精度を向上させることができる回転機11の監視制御システム1について説明する。
実施の形態2による回転機11の監視制御システム1は、実施の形態1の図1で示したものと同様である。ただし、上位システム20の分析サーバ40の状態判定モデル記憶部41で記憶される状態判定モデルが実施の形態1とは異なる。以下では、実施の形態1と異なる部分について説明する。
図7は、実施の形態2による状態判定モデルの一例を示す図である。図7の状態判定モデルは、図2で説明したものと同様であり、以下では、図2と異なる部分について説明する。実施の形態2の状態判定モデルの「計算式」では、回転機11の状態の判定を行うモデルの計算式として、部分放電強度と、部分放電強度の移動平均値と、の間の乖離率が使用される。具体的には、まず、時刻tにおける予め定められた期間の移動平均値をSMAM(t)とし、時刻tに計測した部分放電データ311の値をVb(t)としたときの部分放電データVb(t)と移動平均値SMAM(t)との乖離率Dr[%]は、次式(1)によって示される。以下では、移動平均値を算出する際の予め定められた期間は、移動平均期間と称される。
Dr[%]=(1-SMAM(t)/Vb(t))×100 ・・・(1)
図7の例では、移動平均期間Tを30日とした場合の移動平均式SMAMが次式(2)によって示されている。
SMAM=(PDM+PDM-1+・・・+PDM-29)/T ・・・(2)
また、実施の形態2による状態判定モデルでは、(1)式で算出した乖離率Drを、予め設定された基準値である乖離率の上限Drmaxと比較し、Dr>Drmaxの場合には、異常が発生したと判断し、Dr<Drmaxの場合には、異常は発生していないと判定する。なお、Dr=Drmaxの場合には、異常が発生したと判定してもよいし、異常は発生していないと判定してもよい。
図7の場合には、「パラメータ」は、移動平均期間Tと乖離率の上限Drmaxとなる。このように、実施の形態2による状態判定モデルは、予め定められた期間の部分放電データ311を用いた移動平均値に対する判定時における部分放電データ311の乖離率Drを予め設定された基準値であるパラメータと比較した結果と、回転機11の状態と、を対応付けている。
図8は、図7の状態判定モデルを用いた状態判定の一例を示す図である。この図で、横軸は時間を示し、縦軸は部分放電強度を示している。また、図8には、部分放電データ311をプロットしたものを結んだグラフG1と、30日移動平均線を示すグラフG2と、が示されている。図8に示されるように、分析サーバ40の状態判定部42は、各時刻tで部分放電強度と30日間の部分放電強度の移動平均値との乖離率Drを算出し、算出した乖離率Drを乖離率の上限Drmaxと比較することで異常であるか否かを判定する。
実施の形態2では、部分放電計測値131を、移動平均期間Tにおける移動平均値と比較することによって乖離率Drを算出し、乖離率Drをユーザによって予め定められた乖離率の上限Drmaxと比較する状態判定モデルを使用する。これによって、乖離率Drの判定においては、実際に計測された過去の計測値と部分放電計測値131とを比較することになる。この結果、部分放電計測値131をユーザによって予め設定されたパラメータと比較する実施の形態1の場合に比して判定結果の精度を向上させることが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1では、1台の回転機11を監視し、制御することを前提としていた。このため、実施の形態1の構成では、複数台の回転機11を同時に監視し、制御することはできない。そこで、実施の形態3では、複数台の回転機11を同時に監視し、制御することができる回転機11の監視制御システム1について説明する。
図9は、実施の形態3による回転機の監視制御システムの構成の一例を示すブロック図である。以下では、実施の形態1の図1と異なる部分について説明し、実施の形態1の図1と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。なお、図9では、現場システム10に2つの回転機11が存在する場合が例示される。
現場システム10は、回転機11Aと、回転機11Aに配置された部分放電計測用アンテナ12Aと、回転機11A内の部分放電計測値131Aを計測する部分放電計測器13Aと、を備える。現場システム10は、部分放電計測値131Aを計測時刻とともにネットワーク60を介して上位システム20のデータベースサーバ30に送信するゲートウェイ装置14Aと、回転機11Aを制御する制御装置15Aと、を備える。
また、現場システム10は、回転機11Bと、回転機11Bに配置された部分放電計測用アンテナ12Bと、回転機11B内の部分放電計測値131Bを計測する部分放電計測器13Bと、を備える。現場システム10は、部分放電計測値131Bを計測時刻とともにネットワーク60を介して上位システム20のデータベースサーバ30に送信するゲートウェイ装置14Bと、回転機11Bを制御する制御装置15Bと、を備える。
さらに、現場システム10は、制御装置15Aおよび制御装置15Bを制御する統合制御装置16を備える。統合制御装置16は、上位システム20におけるアプリケーションサーバ50の制御指令データ送信部54から送信される制御指令データ331A,331Bをそれぞれ制御装置15A,15Bに送信する。つまり、統合制御装置16は、制御指令データ331Aによって制御装置15Aを制御し、制御指令データ331Bによって制御装置15Bを制御する。制御装置15Aおよび制御装置15Bは、統合制御装置16からの指示に従って、それぞれ回転機11Aおよび回転機11Bを制御する。
上位システム20の構成は、実施の形態1と同様である。ただし、データベースサーバ30の部分放電データ記憶部31は、回転機11Aについての部分放電データ311Aと、回転機11Bについての部分放電データ311Bと、を記憶する。同様に、判定結果データ記憶部32は、回転機11Aについての判定結果データ321Aと、回転機11Bについての判定結果データ321Bと、を記憶し、制御指令データ記憶部33は、回転機11Aについての制御指令データ331Aと、回転機11Bについての制御指令データ331Bと、を記憶する。
なお、分析サーバ40の状態判定モデル記憶部41に記憶されている状態判定モデルについては、実施の形態1の図2または実施の形態2の図7で示されるものを採用することが可能である。また、図9では、現場システム10に2つの回転機11A,11Bが設けられる場合を示したが、3つ以上の回転機11が設けられてもよい。
次に、上位システム20の分析サーバ40による回転機11の状態判定の動作について説明する。図10は、実施の形態3による回転機の状態判定方法の手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、回転機11Aの部分放電計測値131Aおよび回転機11Bの部分放電計測値131Bが、それぞれゲートウェイ装置14Aおよびゲートウェイ装置14Bによって上位システム20のデータベースサーバ30に送信され、部分放電データ記憶部31にそれぞれ部分放電データ311A,311Bとして記憶されているものとする。
まず、上位システム20における分析サーバ40の状態判定部42は、データベースサーバ30の部分放電データ記憶部31から回転機11Aの部分放電データ311Aを取得する(ステップS51)。ついで、状態判定部42は、状態判定モデルで設定されている条件に回転機11Aの部分放電データ311Aが該当するかを判定する(ステップS52)。
条件に回転機11Aの部分放電データ311Aが該当する場合(ステップS52でYesの場合)には、状態判定部42は、状態判定モデルを用いた回転機11Aについての判定結果を取得する(ステップS53)。ついで、状態判定部42は、判定結果を判定結果データ321Aとしてデータベースサーバ30の判定結果データ記憶部32に記憶する(ステップS54)。一例では、状態判定部42は、状態判定モデルのうち部分放電データ311Aに該当する計算式に対応するモデル番号を取得し、取得したモデル番号を判定結果データ321Aとして判定結果データ記憶部32に記憶する。
その後、またはステップS52で条件に回転機11Aの部分放電データ311Aが該当しない場合(ステップS52でNoの場合)には、状態判定部42は、データベースサーバ30の部分放電データ記憶部31から回転機11Bの部分放電データ311Bを取得する(ステップS55)。ついで、状態判定部42は、状態判定モデルで設定されている条件に回転機11Bの部分放電データ311Bが該当するか判定する(ステップS56)。
条件に回転機11Bの部分放電データ311Bが該当しない場合(ステップS56でNoの場合)には、ステップS51の部分放電データ311Aを取得する処理に戻る。
条件に回転機11Bの部分放電データ311Bが該当する場合(ステップS56でYesの場合)には、状態判定部42は、状態判定モデルを用いた回転機11Bについての判定結果を取得する(ステップS57)。ついで、状態判定部42は、判定結果を判定結果データ321Bとしてデータベースサーバ30の判定結果データ記憶部32に記憶する(ステップS58)。一例では、状態判定部42は、状態判定モデルのうち部分放電データ311Bに該当する計算式に対応するモデル番号を取得し、取得したモデル番号を判定結果データ321Bとして判定結果データ記憶部32に記憶する。以上で、分析サーバ40による回転機11の状態判定方法が終了する。
次に、上位システム20のアプリケーションサーバ50による制御指令送信の動作について説明する。図11は、実施の形態3による回転機の制御指令送信方法の手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、分析サーバ40が図10に示される手順に従って、データベースサーバ30の判定結果データ記憶部32に判定結果データ321A,321Bを記憶しているものとする。
まず、アプリケーションサーバ50の制御指令送信判定部52は、データベースサーバ30の判定結果データ記憶部32に記憶された回転機11Aの判定結果データ321Aを取得する(ステップS71)。ついで、制御指令送信判定部52は、判定結果データ321Aを制御指令送信判定モデルで設定されているモデルと比較し(ステップS72)、比較した結果が制御指令コマンドの送信を必要とするものであるかを判定する(ステップS73)。
制御指令コマンドの送信が必要である場合(ステップS73でYesの場合)には、制御指令データ出力部53は、比較した結果である制御指令コマンドを制御指令データ331Aとしてデータベースサーバ30の制御指令データ記憶部33に記憶する(ステップS74)。
ついで、制御指令データ送信部54は、制御指令データ記憶部33に記憶されている制御指令データ331Aを取得する(ステップS75)。その後、制御指令データ送信部54は、制御指令データ331Aを現場システム10の制御装置15Aに送信する(ステップS76)。一例では、制御指令データ331Aには、制御指令コマンドの送信先の制御装置15Aを特定する情報が含まれている。これによって、統合制御装置16は、受け取った制御指令データ331Aを制御装置15Aへと送信する。そして、制御装置15Aは、受信した制御指令データ331Aに含まれる制御指令コマンドに従って回転機11Aを制御する。
その後、またはステップS73で制御指令コマンドの送信が必要ない場合(ステップS73でNoの場合)には、制御指令送信判定部52は、データベースサーバ30の判定結果データ記憶部32に記憶された回転機11Bの判定結果データ321Bを取得する(ステップS77)。ついで、制御指令送信判定部52は、判定結果データ321Bを制御指令送信判定モデルで設定されているモデルと比較し(ステップS78)、比較した結果が制御指令コマンドの送信を必要とするものであるかを判定する(ステップS79)。
制御指令コマンドの送信が必要ない場合(ステップS79でNoの場合)には、ステップS71の判定結果データ321Aを取得する処理に戻る。
一方、制御指令コマンドの送信が必要である場合(ステップS79でYesの場合)には、制御指令データ出力部53は、比較した結果である制御指令コマンドを制御指令データ331Bとしてデータベースサーバ30の制御指令データ記憶部33に記憶する(ステップS80)。
ついで、制御指令データ送信部54は、制御指令データ記憶部33に記憶されている制御指令データ331Bを取得する(ステップS81)。その後、制御指令データ送信部54は、制御指令データ331Bを現場システム10の制御装置15Bに送信する(ステップS82)。一例では、制御指令データ331Bには、制御指令コマンドの送信先の制御装置15Bを特定する情報が含まれている。これによって、統合制御装置16は、受け取った制御指令データ331Bを制御装置15Bへと送信する。そして、制御装置15Bは、受信した制御指令データ331Bに含まれる制御指令コマンドに従って回転機11Bを制御する。以上で、アプリケーションサーバ50による制御指令送信方法が終了する。
実施の形態3では、複数の回転機11A,11Bを有する現場システム10で、それぞれの回転機11A,11Bの部分放電計測値131A,131Bが計測され、この結果が部分放電データ311A,311Bとして上位システム20のデータベースサーバ30に記憶される。上位システム20の分析サーバ40では、部分放電データ311A,311Bを用いてそれぞれの回転機11A,11Bの状態が判定される。アプリケーションサーバ50では、それぞれの回転機11A,11Bの状態の判定結果を予め定められた制御指令送信判定モデルと比較することによって制御指令データ331A,331Bを選択し、制御指令データ331A,331Bを現場システム10の統合制御装置16に送信する。統合制御装置16は、受信した制御指令データ331A,331Bを対応する制御装置15A,15Bに渡す。制御装置15A,15Bは、受信した制御指令データ331A,331Bに基づいて、それぞれ回転機11A,11Bの動作の制御を行う。このように、現場システム10が複数の回転機11A,11Bを有する場合でも、それぞれの回転機11A,11Bについて、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。つまり、複数台の回転機11A,11Bを同時に監視し、制御することができる。
実施の形態4.
実施の形態3の構成では、統合制御装置16は上位システム20の制御指令データ送信部54から送信される制御指令データ331Aによって制御装置15Aを制御し、制御指令データ331Bによって制御装置15Bを制御する。つまり、実施の形態3では、各回転機11A,11Bが稼働状態に関係なく非同期に制御されているため、回転機11A,11Bの運転効率が劣化してしまう。そこで、実施の形態4では、各回転機11A,11Bの稼働状態を考慮して、現場システム10における運転効率の劣化を実施の形態3の場合に比して抑制することができる回転機11A,11Bの監視制御システム1について説明する。
実施の形態4の回転機11A,11Bの監視制御システム1は、実施の形態3の図9と同様の構成を有するが、統合制御装置16の構成が、実施の形態3とは異なる。そこで、以下では、現場システム10の統合制御装置16の説明を行う。図12は、実施の形態4による回転機の監視制御システムにおける現場システムの構成の一例を示すブロック図である。ただし、図12では、統合制御装置16を含む主要構成要素のみを示している。
統合制御装置16は、制御判定モデル記憶部161と、制御判定部162と、を備える。制御判定モデル記憶部161は、複数の回転機11A,11Bに対する複数の制御指令データ331A,331Bの組み合わせに対して、複数の回転機11A,11Bが同期するようにそれぞれの回転機11A,11Bの出力を制御するコマンドである制御指令コマンドを定めた制御判定モデルを記憶する。具体的には、制御判定モデルは、現場システム10の全体の運転効率の劣化が抑制されるように、制御指令データ331Aおよび制御指令データ331Bの内容の組み合わせごとに、回転機11Aおよび回転機11Bに対する制御指令コマンドを設定した情報である。
図13は、実施の形態4による制御判定モデルの一例を示す図である。図13では、制御判定モデルの例を表形式で示している。制御判定モデルは、回転機11Aの制御指令データ331Aおよび回転機11Bの制御指令データ331Bの組み合わせと、統合制御装置16での回転機11Aおよび回転機11Bに対する制御指令コマンドと、を対応付けた情報である。制御判定モデルは、「モデル番号」、「回転機11Aの制御指令データ番号」、「回転機11Bの制御指令データ番号」および「統合制御装置の制御指令コマンド」の項目を有する。
「モデル番号」は、「回転機11Aの制御指令データ番号」および「回転機11Bの制御指令データ番号」の組と、「統合制御装置の制御指令コマンド」と、の組み合わせに対して付される識別情報である。「回転機11Aの制御指令データ番号」は、アプリケーションサーバ50から受信した回転機11Aに対する制御指令データ331Aの内容を示す情報であり、一例では実施の形態1の図4の制御指令送信判定モデルの「制御指令データ番号」と紐付けられている。「回転機11Bの制御指令データ番号」は、アプリケーションサーバ50から受信した回転機11Bに対する制御指令データ331Bの内容を示す情報であり、一例では実施の形態1の図4の制御指令送信判定モデルの「制御指令データ番号」と紐付けられている。「統合制御装置の制御指令コマンド」は、回転機11Aおよび回転機11Bに対する制御の内容を示している。後述するように、「回転機11Aの制御指令データ番号」および「回転機11Bの制御指令データ番号」のうちいずれか一方が、制御指令コマンドを発行しない「A-1」であり、他方が「A-1」以外である場合に、制御指令コマンドを発行しないとされた一方の回転機11Aまたは回転機11Bの出力を上昇させるように、修正制御指令コマンドが設定される。なお、それ以外の場合には、受信した制御指令データ331A,331Bをそのまま回転機11A,11Bの制御に使用する。
図12に戻り、制御判定部162は、アプリケーションサーバ50から受信した制御指令データ331Aと制御指令データ331Bとの内容を取得し、制御判定モデルを参照して、制御指令データ331Aと制御指令データ331Bとの組み合わせに対応する「統合制御装置の制御指令コマンド」を取得する。取得した「統合制御装置の制御指令コマンド」は、第2制御指令コマンドに対応する。制御判定部162は、取得した制御指令コマンドを、制御装置15Aおよび制御装置15Bのそれぞれに送信する。
制御装置15Aは、統合制御装置16から受信した制御指令コマンドにしたがって、回転機11Aの動作を制御し、制御装置15Bは、統合制御装置16から受信した制御指令コマンドにしたがって、回転機11Bの動作を制御する。
つぎに、統合制御装置16での制御方法について説明する。図14は、実施の形態4による統合制御装置による制御装置の制御方法の手順の一例を示すフローチャートである。まず、現場システム10の統合制御装置16は、上位システム20から回転機11Aを制御するための制御指令データ331Aと、回転機11Bを制御するための制御指令データ331Bと、を受信する(ステップS91)。ついで、制御判定部162は、受信した制御指令データ331Aおよび制御指令データ331Bと、制御判定モデルと、を比較して回転機11Aおよび回転機11Bに対する制御指令コマンドを取得する(ステップS92)。
制御判定部162は、回転機11Aに対する制御指令コマンドを制御装置15Aに送信し、回転機11Bに対する制御指令コマンドを制御装置15Bに送信する(ステップS93)。制御装置15Aおよび制御装置15Bは、統合制御装置16からの制御指令コマンドにしたがって、回転機11Aおよび回転機11Bを制御する。以上によって、統合制御装置16による制御装置15の制御方法が終了する。
ここで、統合制御装置16の動作の具体例について説明する。図13の制御判定モデルの「モデル番号」が「C-3」である場合を例に挙げて説明する。この場合、統合制御装置16は、「回転機11Aの制御指令データ番号」が「A-1」の制御指令データ331Aと、「回転機11Bの制御指令データ番号」が「A-3」の制御指令データ331Bと、をアプリケーションサーバ50から受信する。この結果、統合制御装置16は、図13の制御判定モデルを参照して、これらの組み合わせに対応する「モデル番号」が「C-3」を取得することになる。
ところで、図4の制御指令送信判定モデルを参照すると、「制御指令データ番号」が「A-1」である場合には、制御指令コマンドはなく、「制御指令データ番号」が「A-3」である場合には、「出力低下50%」を実行させる制御指令コマンドとなる。実施の形態3の構成である場合には、統合制御装置16は、制御装置15Aに対しては、回転機11Aの出力に変動がないため制御指令コマンドを通知せず、制御装置15Bに対しては、回転機11Bの出力を50%低下させる制御指令コマンドを通知することになる。この結果、回転機11Aの出力に変動はないが、回転機11Bの出力は50%低下するため、制御指令コマンドの実行前に比較して全体の運転効率が低下してしまう。
そこで、実施の形態4では、この運転効率の低下率を実施の形態3の場合に比して改善させるための解決策として、「回転機11Aの制御指令データ番号」が「A-1」であるときには、運転に支障が無い状態のときであるとして、回転機11Aの出力を増加させるように、制御指令コマンドを発行する。「回転機11Bの制御指令データ番号」が「A-1」であるときも、同様である。これによって、現場システム10全体の運転効率の低下、回転機11A,11Bが発電機の場合には発電効率の低下を抑制することができる。
以上の趣旨によって、図13の制御判定モデルでは、「回転機11Aの制御指令データ番号」が「A-1」であり、「回転機11Bの制御指令データ番号」が「A-1」以外である場合、あるいは「回転機11Bの制御指令データ番号」が「A-1」であり、「回転機11Aの制御指令データ番号」が「A-1」以外である場合には、「制御指令データ番号」が「A-1」である回転機11A,11Bの出力を増加させている。上昇させる割合は、一例では、予め実験によって定められる。なお、この例では、現場システム10が2つの回転機11A,11Bを備える場合を例に挙げたが、現場システム10が3つ以上の回転機11を備える場合も同様である。この場合には、少なくとも1つの回転機11の「制御指令データ番号」が「A-1」であり、少なくとも1つの回転機11の「制御指令データ番号」が「A-1」以外である場合に、「制御指令データ番号」が「A-1」である回転機11の出力を増加させるように制御判定モデルが設定されればよい。
実施の形態4では、統合制御装置16は、アプリケーションサーバ50から受信した回転機11Aおよび回転機11Bの制御指令データ331A,331Bの組み合わせに応じて定められた回転機11A,11Bに対する制御内容を規定した制御判定モデルを備える。また、統合制御装置16は、アプリケーションサーバ50から回転機11Aおよび回転機11Bの制御指令データ331A,331Bを受信すると、回転機11Aおよび回転機11Bの制御指令データ331A,331Bの組み合わせに対応した回転機11A,11Bに対する制御内容を制御判定モデルから取得し、制御内容にしたがって、制御装置15A,15Bを制御する。制御判定モデルでは、回転機11Aおよび回転機11Bのいずれか一方が制御の必要がなく、他方が出力を低下させる制御指令である場合に、制御の必要がない回転機11の出力を増加させる設定がなされる。これによって、他方の回転機11の出力を低下させる指示を出す場合に、制御の必要がない方の回転機11の出力を増加させることで、現場システム10全体における発電効率の低下を、実施の形態3の場合に比して抑制することができるという効果を有する。
なお、上記した例では、上位システム20は、データベースサーバ30、分析サーバ40およびアプリケーションサーバ50を含む場合を示しているが、上位システム20の形態がこれに限定されるものではない。データベースサーバ30、分析サーバ40およびアプリケーションサーバ50の機能が1つまたは2つのサーバに集約された形態を有していてもよい。また、データベースサーバ30が複数のサーバに分割された形態を有していてもよい。データベースサーバ30、分析サーバ40およびアプリケーションサーバ50を1つのサーバに集約することで、上位システム20は監視制御装置と見なすことができる。
ここで、上位システム20のデータベースサーバ30、分析サーバ40およびアプリケーションサーバ50のハードウェア構成について説明する。実施の形態1から4によるデータベースサーバ30、分析サーバ40およびアプリケーションサーバ50は、具体的にはコンピュータシステムにより実現される。図15は、実施の形態1から4によるゲートウェイ装置を実現するコンピュータシステムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図15に示されるように、コンピュータシステム100は、制御部101と、入力部102と、記憶部103と、表示部104と、通信部105と、出力部106と、を備え、これらはシステムバス107を介して接続されている。
図15において、制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等である。制御部101は、実施の形態1から4の回転機11の状態判定方法が記述された状態判定プログラムまたは制御指令送信方法が記述された制御指令送信プログラムを実行する。入力部102は、たとえばキーボード、マウスなどで構成され、コンピュータシステム100のユーザが、各種情報の入力を行うために使用する。記憶部103は、RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)などの各種メモリと、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などのストレージデバイスと、を含み、制御部101が実行すべきプログラム、処理の過程で得られた必要なデータなどを記憶する。また、記憶部103は、プログラムの一時的な記憶領域としても使用される。表示部104は、液晶表示装置などで構成され、コンピュータシステム100のユーザに対して各種画面を表示する。通信部105は、通信処理を実施する通信回路などである。通信部105は、複数の通信方式にそれぞれ対応する複数の通信回路で構成されていてもよい。出力部106は、プリンタ、外部記憶装置などの外部の装置へデータを出力する出力インタフェースである。なお、図15は、一例であり、コンピュータシステム100の構成は図15の例に限定されない。
ここで、実施の形態1から4による状態判定プログラムまたは制御指令送信プログラムが実行可能な状態になるまでのコンピュータシステム100の動作例について説明する。上述した構成をとるコンピュータシステム100には、たとえば、図示しないCD(Compact Disc)-ROMドライブまたはDVD(Digital Versatile Disc)-ROMドライブにセットされたCD-ROMまたはDVD-ROMから、状態判定プログラムまたは制御指令送信プログラムが記憶部103にインストールされる。そして、プログラムの実行時に、記憶部103から読み出された状態判定プログラムまたは制御指令送信プログラムが記憶部103の主記憶装置となる領域に格納される。この状態で、制御部101は、記憶部103に格納された状態判定プログラムまたは制御指令送信プログラムに従って、実施の形態1から4の分析サーバ40における回転機11の状態判定処理またはアプリケーションサーバ50における回転機11の制御指令送信処理を実行する。
なお、上記の説明においては、CD-ROMまたはDVD-ROMを記録媒体として、状態判定プログラムおよび制御指令送信プログラムを提供しているが、これに限らず、コンピュータシステム100の構成、提供するプログラムの容量などに応じて、たとえば、通信部105を経由してインターネットなどの伝送媒体により提供されたプログラムを用いることとしてもよい。
図1および図9に示した状態判定部42、判定結果出力部43、制御指令送信判定部52、制御指令データ出力部53および制御指令データ送信部54は、図15の制御部101により実現される。図1および図9に示した部分放電データ記憶部31、判定結果データ記憶部32、制御指令データ記憶部33、状態判定モデル記憶部41および制御指令送信判定モデル記憶部51は、図15に示した記憶部103の一部である。
次に、実施の形態1から4による制御装置15および統合制御装置16が有するハードウェア構成について説明する。制御装置15および統合制御装置16の機能は、処理回路を使用して実現される。処理回路は、制御装置15および統合制御装置16に搭載される専用のハードウェア、または、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサである。
図16は、実施の形態1から4による現場システムが有する制御装置および統合制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図16には、制御装置15および統合制御装置16の機能が専用のハードウェアを使用して実現される場合におけるハードウェア構成を示している。なお、ここでは、複数の制御装置15A,15Bは、まとめて制御装置15と表記される。制御装置15および統合制御装置16は、各種処理を実行する処理回路201と、制御装置15および統合制御装置16の外部の機器との接続インタフェースであるインタフェース回路202と、情報を記憶する記憶装置203とを有する。
専用のハードウェアである処理回路201は、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせである。制御判定部162は、処理回路201によって実現される。インタフェース回路202は、統合制御装置16の場合には、制御装置15および上位システム20のそれぞれと通信を行い、制御装置15の場合には、統合制御装置16および回転機11のそれぞれと通信を行う。記憶装置203は、HDDまたはSSDである。
図17は、実施の形態1から4にかかる現場システムが有する制御装置および統合制御装置のハードウェア構成の他の例を示すブロック図である。図17には、プログラムを実行するハードウェアを用いて制御装置15および統合制御装置16の機能が実現される場合におけるハードウェア構成を示している。なお、図16と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。制御装置15および統合制御装置16は、プロセッサ204と、メモリ205と、インタフェース回路202と、記憶装置203と、を有する。
プロセッサ204は、CPUである。プロセッサ204は、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)であってもよい。制御判定部162の機能は、プロセッサ204とソフトウェアとの組み合わせによって実現される。当該機能は、プロセッサ204とファームウェアとの組み合わせ、または、プロセッサ204とソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、内蔵メモリであるメモリ205に格納される。
メモリ205は、不揮発性または揮発性の半導体メモリであって、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)またはEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。プログラムは、コンピュータシステムによる読み取りが可能とされた記憶媒体に記憶されたものであってもよい。記憶媒体は、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVDである。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 監視制御システム、10 現場システム、11,11A,11B 回転機、12,12A,12B 部分放電計測用アンテナ、13,13A,13B 部分放電計測器、14,14A,14B ゲートウェイ装置、15,15A,15B 制御装置、16 統合制御装置、20 上位システム、30 データベースサーバ、31 部分放電データ記憶部、32 判定結果データ記憶部、33 制御指令データ記憶部、40 分析サーバ、41 状態判定モデル記憶部、42 状態判定部、43 判定結果出力部、50 アプリケーションサーバ、51 制御指令送信判定モデル記憶部、52 制御指令送信判定部、53 制御指令データ出力部、54 制御指令データ送信部、60 ネットワーク、131,131A,131B 部分放電計測値、161 制御判定モデル記憶部、162 制御判定部、311,311A,311B 部分放電データ、321,321A,321B 判定結果データ、331,331A,331B 制御指令データ。

Claims (6)

  1. 回転機と前記回転機を制御する制御装置とを有する現場システムと、前記回転機の状態を判定し、前記回転機の状態に応じて前記回転機に対する制御指令を送信する上位システムと、がネットワークを介して接続された回転機の監視制御システムであって、
    前記現場システムは、
    前記回転機と、
    前記回転機に設けられる部分放電計測用アンテナと、
    前記部分放電計測用アンテナでの部分放電の検知結果を用いて部分放電強度である部分放電計測値を計測する部分放電計測器と、
    前記部分放電計測値と前記部分放電計測値の計測時刻とを前記上位システムに送信するゲートウェイ装置と、
    前記上位システムからの指示に従って前記回転機の動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記上位システムは、
    前記部分放電計測値と前記計測時刻とを部分放電データとして記憶する部分放電データ記憶部と、
    前記部分放電データと前記回転機の状態とを対応付けた状態判定モデルを参照して、前記部分放電データ記憶部に記憶された前記部分放電データに対応する前記回転機の状態を判定する状態判定部と、
    前記回転機の状態の判定結果を出力する判定結果出力部と、
    前記判定結果と前記回転機の出力を制御するコマンドである第1制御指令コマンドとを対応付けた制御指令送信判定モデルを参照して、前記判定結果に対応する前記第1制御指令コマンドを取得する制御指令送信判定部と、
    前記第1制御指令コマンドを含む制御指令データを前記現場システムに送信する制御指令データ送信部と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記制御指令データに従って前記回転機を制御することを特徴とする回転機の監視制御システム。
  2. 前記状態判定モデルは、予め定められた期間の前記部分放電データを用いた移動平均値に対する判定時における前記部分放電データの乖離率を予め設定された基準値であるパラメータと比較した結果と、前記回転機の状態と、を対応付けていることを特徴とする請求項1に記載の回転機の監視制御システム。
  3. 前記現場システムは、複数の回転機を有する場合に、前記回転機のそれぞれに対して、前記部分放電計測用アンテナ、前記部分放電計測器、前記ゲートウェイ装置および前記制御装置を備え、
    前記現場システムは、複数の前記回転機に対して設けられる複数の前記制御装置を制御する統合制御装置をさらに備え、
    前記統合制御装置は、前記上位システムからの前記制御指令データを、対応する前記回転機を制御する前記制御装置に送信することを特徴とする請求項1または2に記載の回転機の監視制御システム。
  4. 前記統合制御装置は、複数の前記回転機についての複数の前記制御指令データの組み合わせに対して、複数の前記回転機が同期するようにそれぞれの前記回転機の出力を制御するコマンドである第2制御指令コマンドを定めた制御判定モデルを参照して、前記上位システムから受信した複数の前記制御指令データの組み合わせに対応するそれぞれの前記回転機の前記第2制御指令コマンドを取得し、それぞれの前記制御装置に取得した前記第2制御指令コマンドを送信することを特徴とする請求項3に記載の回転機の監視制御システム。
  5. 前記制御判定モデルは、複数の前記回転機に対する前記制御指令データのうち、少なくとも1つの前記回転機に対する前記制御指令データが制御の必要がない内容であり、少なくとも1つの前記回転機に対する前記制御指令データが出力を低下させる内容である場合に、前記制御の必要がない内容の前記制御指令データに対応する前記回転機の出力を増加させる前記第2制御指令コマンドを含むことを特徴とする請求項4に記載の回転機の監視制御システム。
  6. 回転機と前記回転機を制御する制御装置とを有する現場システムとネットワークを介して接続され、前記回転機の状態を判定し、前記回転機の状態に応じて前記制御装置に制御指令を送信する回転機の監視制御装置であって、
    前記現場システムから送信される前記回転機の部分放電強度である部分放電計測値と、前記部分放電計測値の計測時刻と、を部分放電データとして記憶する部分放電データ記憶部と、
    前記部分放電データと前記回転機の状態とを対応付けた状態判定モデルを参照して、前記部分放電データ記憶部に記憶された前記部分放電データに対応する前記回転機の状態を判定する状態判定部と、
    前記回転機の状態の判定結果を出力する判定結果出力部と、
    前記判定結果と前記回転機の出力を制御する制御指令コマンドとを対応付けた制御指令送信判定モデルを参照して、前記判定結果に対応する前記制御指令コマンドを含む制御指令データを出力する制御指令データ出力部と、
    前記制御指令データを前記現場システムに送信する制御指令データ送信部と、
    を備えることを特徴とする回転機の監視制御装置。
JP2020207936A 2020-12-15 2020-12-15 回転機の監視制御システム Active JP7353259B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020207936A JP7353259B2 (ja) 2020-12-15 2020-12-15 回転機の監視制御システム
TW110135052A TWI769083B (zh) 2020-12-15 2021-09-22 旋轉機的監視控制系統及旋轉機的監視控制裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020207936A JP7353259B2 (ja) 2020-12-15 2020-12-15 回転機の監視制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022094836A true JP2022094836A (ja) 2022-06-27
JP7353259B2 JP7353259B2 (ja) 2023-09-29

Family

ID=82162397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020207936A Active JP7353259B2 (ja) 2020-12-15 2020-12-15 回転機の監視制御システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7353259B2 (ja)
TW (1) TWI769083B (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002099320A (ja) * 2000-09-21 2002-04-05 Kobe Steel Ltd 回転機械の診断方法及び診断システム
JP2004219171A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Matsushita Electric Works Ltd 機器情報特定装置及び負荷機器特徴量検出装置
US20120265458A1 (en) * 2011-04-13 2012-10-18 GM Global Technology Operatons LLC Corona and Partial Discharge Diagnostic Device and Method for Using the Same
JP2020012726A (ja) * 2018-07-18 2020-01-23 株式会社東芝 部分放電検出システム、学習システム、部分放電検出方法、コンピュータプログラム及び電気機器
CN210719398U (zh) * 2019-07-30 2020-06-09 山西晋路同创信息技术有限公司 一种电机振动远程在线监测装置
US20200182684A1 (en) * 2017-04-26 2020-06-11 Augury Systems Ltd. Systems and methods for monitoring of mechanical and electrical machines

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7756600B2 (en) * 2005-09-22 2010-07-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor device
JP2019164751A (ja) * 2018-03-14 2019-09-26 栗田工業株式会社 無人移動ユニットおよび巡回点検システム
CN208224784U (zh) * 2018-05-17 2018-12-11 成都威尔森科技发展有限责任公司 一种旋转机械检测仪
JP7059161B2 (ja) * 2018-10-22 2022-04-25 株式会社日立製作所 回転機診断システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002099320A (ja) * 2000-09-21 2002-04-05 Kobe Steel Ltd 回転機械の診断方法及び診断システム
JP2004219171A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Matsushita Electric Works Ltd 機器情報特定装置及び負荷機器特徴量検出装置
US20120265458A1 (en) * 2011-04-13 2012-10-18 GM Global Technology Operatons LLC Corona and Partial Discharge Diagnostic Device and Method for Using the Same
US20200182684A1 (en) * 2017-04-26 2020-06-11 Augury Systems Ltd. Systems and methods for monitoring of mechanical and electrical machines
JP2020012726A (ja) * 2018-07-18 2020-01-23 株式会社東芝 部分放電検出システム、学習システム、部分放電検出方法、コンピュータプログラム及び電気機器
CN210719398U (zh) * 2019-07-30 2020-06-09 山西晋路同创信息技术有限公司 一种电机振动远程在线监测装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7353259B2 (ja) 2023-09-29
TW202225707A (zh) 2022-07-01
TWI769083B (zh) 2022-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220137613A1 (en) Method and system for predicting failure of mining machine crowd system
CN104809051A (zh) 用于预测计算机应用中的异常和故障的方法和装置
JP2016156643A (ja) 予兆診断システム、予兆診断方法及び予兆診断装置
WO2016153895A1 (en) System and method for monitoring an electric submersible pump
JPWO2013027744A1 (ja) 故障予測方法及び故障予測システム
JP6642717B2 (ja) 異常検出プログラム、異常検出装置、及び異常検出方法
US20220356796A1 (en) Systems and methods of providing operational surveillance, diagnostics and optimization of oilfield artificial lift systems
JP7004060B2 (ja) 診断装置、システム、診断方法及びプログラム
CN114576152A (zh) 水泵状态监测系统、监测方法、装置、电子设备和介质
JP2018005855A (ja) 診断装置、診断システム、診断方法およびプログラム
WO2020040764A1 (en) System and method for validation and correction of real-time sensor data for a plant using existing data-based models of the same plant
JP6369535B2 (ja) モータ制御装置、モータ制御システム、モータ制御方法、及びモータ制御プログラム
AU2019244842B2 (en) System and method for monitoring health and predicting failure of an electro-mechanical machine
JP7353259B2 (ja) 回転機の監視制御システム
US10678668B1 (en) Using steady-state changes to discern the operating performance of an individual machine operating on a commonly supplied electrical network connected to multiple machines
JP2014002660A (ja) 保守部品生産管理装置及び保守部品生産管理方法
JP4537438B2 (ja) エンコーダ及び電動機の制御装置
KR102266447B1 (ko) 전동기, 전동기 고장 진단 장치 및 방법
KR20200059429A (ko) 디지털 트윈 기반 건설기계 지능화를 위한 시각화 도구 적용 방법
AU2015200309B2 (en) Predicting failure of a mining machine
JP7073317B2 (ja) 作業管理システム
JP2018156486A (ja) 情報提供システム、情報提供方法およびプログラム
AU2018256654B2 (en) Predicting failure of a mining machine
KR101989267B1 (ko) 기계의 이상 유무 감지 방법 및 이를 수행하는 장치들
JP2020107156A (ja) 監視システム、監視プログラムおよびシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7353259

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150