JP2022092216A - 代用乳用組成物、代用乳 - Google Patents

代用乳用組成物、代用乳 Download PDF

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恭太郎 村山
Kyotaro Murayama
利久 杉野
Toshihisa Sugino
直樹 磯部
Naoki Isobe
千佳 新居
Chika Nii
剛人 小櫃
Taketo Obitsu
玲 大澤
Rei Osawa
邦利 近田
Kunitoshi Chikada
朋子 沖村
Tomoko Okimura
拓朗 竹内
Takuro Takeuchi
和志 坂本
Kazuyuki Sakamoto
衛 中野
Mamoru Nakano
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Abstract

【課題】離乳ロスを抑制する代用乳用組成物及び代用乳を提供する。【解決手段】代用乳用組成物11は、第1群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、第2群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、第3群から選ばれる少なくとも1種の化合物とを含有する。第1群は、炭素数8の飽和脂肪酸と、炭素数8の飽和脂肪酸の塩と、炭素数8の飽和脂肪酸のグリセリドとからなる。第2群は、炭素数10の飽和脂肪酸と、炭素数10の飽和脂肪酸の塩と、炭素数10の飽和脂肪酸のグリセリドとからなる。第3群は、炭素数4の飽和脂肪酸と、炭素数4の飽和脂肪酸の塩と、炭素数4の飽和脂肪酸のグリセリドとからなる。【選択図】図2

Description

本発明は、代用乳用組成物、代用乳に関する。
代用乳は、母牛への授乳における負荷を低減させたり、哺育期(哺乳期を含む)の子牛の発育を促す等のために、広く用いられている。代用乳は、生後間もない、例えば8日齢などの段階から子牛に給与されている。
代用乳は、スタータと呼ばれる固形飼料や乾草と併用して子牛に給与される。代用乳は、子牛が離乳近くになると離乳に向けて、徐々にスタータや乾草に置き換えられる。このように、子牛に給与される全飼料におけるスタータ及び乾草の割合を大きくしていき、やがて代用乳の給与を終了して離乳となる。
代用乳の多くは、例えば粉体等の固体の代用乳用組成物を水(加熱されたいわゆる湯も含む)に溶かして調製される。代用乳用組成物として例えば、炭素数6~10の中鎖脂肪酸またはその塩を0.5重量%以上含有する組成物が特許文献1に記載されており、主成分として脱脂粉乳及び/または大豆ミール、かつ(a)炭素数6~12の中鎖脂肪酸のトリグリセライドと、(b)炭素数6~12の中鎖脂肪酸、炭素数6~12の中鎖脂肪酸のモノグリセライド及び炭素数6~12の中鎖脂肪酸のジグリセライドからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する組成物が特許文献2に記載されている。
離乳期までの子牛に与える飼料としては、炭素数8~10の中鎖脂肪酸からなるトリグリセリド、3~10のアミノ酸からなるペプチドおよび炭水化物を少なくとも含有する組成物が特許文献3に記載されている。また、(A)中鎖脂肪酸とグリセリンとから構成されたトリエステル:70~98質量部、(B)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルと、グリセリン脂肪酸エステル(但し、トリグリセリン脂肪酸エステルを除く)と、ソルビタン脂肪酸エステル(但し、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを除く)の3種の組合せからなり、総HLB値が9.9~10.6である乳化剤:1~29質量部、(C)水:1~10質量部、(D)栄養添加剤:0~10質量部を含有し、(A)~(D)の各成分の総量が100質量部であり、家畜の飲用水中または家畜が摂取可能な液体中で分散させる組成物が特許文献4に記載されている。
特開平01-261350号公報 特開平5-219895号公報 特開平5-049410号公報 WO2016/151722号
しかしながら、代用乳をスタータや乾草に置き換えていく概ね50日齢以降の時期には、子牛の発育が鈍化する現象がみられ、この現象は離乳ロスと言われている。
そこで、本発明は、離乳ロスを抑制する代用乳用組成物及び代用乳を提供することを目的とする。
本発明の代用乳用組成物は、炭素数8の飽和脂肪酸、飽和脂肪酸塩、飽和脂肪酸のグリセリドからなる第1群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、炭素数10の飽和脂肪酸、飽和脂肪酸塩、飽和脂肪酸のグリセリドからなる第2群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、炭素数4の飽和脂肪酸、飽和脂肪酸塩、飽和脂肪酸のグリセリドからなる第3群から選ばれる少なくとも1種の化合物とを含有する。
第1群と第2群と第3群との少なくともいずれかひとつの群の飽和脂肪酸のグリセリドは、飽和脂肪酸のトリグリセリドであることが好ましい。第1群と第2群と第3群とのそれぞれから選ばれる化合物は、飽和脂肪酸のトリグリセリドであることが好ましい。
炭素数4の飽和脂肪酸のトリグリセリドは、炭素数8の飽和脂肪酸のトリグリセリドの質量と炭素数10の飽和脂肪酸のトリグリセリドの質量との和を100とするときに、少なくとも25の質量で含有されていることが好ましい。
粗脂肪を含有しており、炭素数4の飽和脂肪酸のトリグリセリドは、粗脂肪の質量を100とするときに、少なくとも3の質量で含有されていることが好ましい。
炭素数12の飽和脂肪酸のトリグリセリドの質量は、代用乳用組成物の質量を100とするときに、5以下であることが好ましい。粗脂肪を含有しており、炭素数12の飽和脂肪酸のトリグリセリドの質量は、粗脂肪の質量を100とするときに、15以下であることが好ましい。
粗脂肪を、10質量%以上30質量%以下の範囲内で含有することが好ましい。
本発明の代用乳は、上記の記載の代用乳用組成物と、水とを含有する。
本発明によれば、離乳ロスが抑制される。
代用乳用組成物の説明図である。 代用乳の説明図である。
図1に示す代用乳用組成物11は、本発明の代用乳用組成物の実施形態の一例であり、子牛に給与するための飼料である。代用乳用組成物11は、粒子状に形成されたいわゆる粉体であり、例えば図1に示すように、包装容器の一例である袋12に収容されて、運送されたり、保管される。包装容器は、袋12に限られず、代用乳用組成物11を変質させたり変性させないものであればよい。包装容器の他の例としては、缶、瓶などが挙げられる。
粉体である代用乳用組成物11は、図2に示すように、水(加熱された、いわゆる「湯」も概念として含む)16に溶かして、子牛に給与する代用乳17とされる。代用乳用組成物11を溶かすために用いる水の温度は、40℃以上60℃以下の範囲内であることが好ましく、子牛に給与する代用乳17の温度は38℃以上42℃以下の範囲内であることが好ましい。なお、代用乳用組成物11は、上記の温度範囲の水に完全に溶ける(溶解する)ものではなく、したがって、代用乳17は透明な液体ではなく、半透明あるいは不透明である。したがって、代用乳用組成物11を溶かす溶解工程18は、代用乳用組成物11の一部を溶解し、残部を分散した状態にする工程である。
代用乳17は、代用乳用組成物11の質量M11を1とするときに、水16の質量M16は5以上8以下の範囲内であることが好ましい。本例では、質量M11を1とした場合に、質量M16を5としている。質量M11を1とするときに質量M16を5以上とすることにより、5未満の場合と比べて、代用乳用組成物11に含まれる各成分の摂取量がより確保され、効率的に代用乳用組成物11が機能する。また、質量M11を1とするときに質量M16を5以上とすることにより、5未満の場合と比べて、代用乳17の浸透圧が低く抑えられ、下痢等のリスクがより低減される。質量M11を1とするときに質量M16を8以下とすることにより、8を超えた場合と比べて、子牛が好んで摂取しやすく、そのため摂取量がより多く確保される。また、質量M11を1とするときに質量M16を8以下とすることにより、8を超えた場合と比べて、代用乳17の濃度が高いから、代用乳用組成物11がより効率的に摂取される。
代用乳用組成物11は、スタータと乾草との少なくともいずれか一方と併用してもよい。スタータは、周知のように濃厚飼料として広く用いられている固形飼料であり、特に、生後3か月齢程度までのいわゆる哺育期(哺乳期を含む)におけるルーメン(第1胃)の発達に大きく寄与するといわれている飼料である。スタータは、公知のものでよく、市販品でもよい。本例で用いているスタータは全国酪農業協同組合連合会製のニューメイクスターである。乾草は、子牛に給与できるものであれば特に限定されず、公知のものでよい。乾草は市販品でもよく、本例でも市販されている全国酪農業協同組合連合会製のクレイン(登録商標)グラスを用いている。
代用乳用組成物11は、既存の例えば市販の代用乳を給与できる程度の日齢に達している子牛であれば、給与することができる。代用乳用組成物11の子牛に対する給与の開始(以下、給与開始と称する)は、特に限定されないが、遅くても7日齢であることが好ましい。ただし、給与開始のタイミングは、子牛の発育状態に応じて適宜変えてもよく、例えば7日齢よりも早くの3日齢で給与を開始してもよいし、7日齢より遅くても良い。
給与の終了(以下、給与終了と称する)は、特に限定されないが、早くても42日齢すなわち42日齢以降であることが好ましく、早くても49日齢すなわち49日齢以降であることがより好ましく、早くても56日齢すなわち56日齢以降であることがさらに好ましい。このように、代用乳用組成物11は、56日齢に達する以前の子牛に給与することが好ましい。ただし、給与終了のタイミングは、子牛の発育状態に応じて適宜変えてもよく、56日齢を超えた子牛に対しても給与を継続してもよい。本例では、例えば64日齢としている。最初の給与である給与の開始時から最後の給与である給与の終了時までの給与期間中は、毎日給与することが好ましいが、代用乳用組成物11を給与しない非給与日を設けてもよい。この非給与日には、他の代用乳となる飼料を給与してもよい。
代用乳用組成物11の1日あたりに給与する質量は、特に限定されないが、給与期間中において、日齢にしたがって給与量を漸増させる漸増期間と、日齢にしたがって給与量を漸減させる漸減期間を設けることが好ましい。なお、以下の説明において、1日あたりに給与する質量を「給与量」と称する。代用乳用組成物11は前述の通り粉体であるので、給与量の単位は乾物量の単位としてのg/dとする。スタータ及び乾草は水分を含んでいるので、水分を含んでいる場合も含めたいわゆる現物量(供与する状態での質量)の単位であるgAF/dを給与量の単位として用いる。「AF」はas fedの略である。
漸増期間は給与期間のうち前半の期間に設け、漸減期間は給与期間のうち後半の期間に設けることが好ましい。漸増期間と漸減期間との間には、給与量を概ね一定にした一定期間を設けることが好ましく、本例でもそのようにしている。漸増期間は、給与開始から36日齢までの期間とすることが好ましく、給与開始から29日齢までの期間とすることがより好ましく、給与開始から22日齢までの期間とすることがさらに好ましく、給与開始から15日齢までの期間とすることが特に好ましい。漸減期間は、36日齢から給与終了までの期間とすることが好ましく、43日齢から給与終了までの期間とすることがより好ましく、50日齢から給与終了までの期間とすることがさらに好ましい。本例では、8日齢を給与開始とし、8日齢から22日齢までを漸増期間、22日齢から50日齢までの期間を一定期間、50日齢から63日齢(給与終了(給与量をゼロ)とした64日齢の前日での日齢である)までを漸減期間と設定している。
代用乳用組成物11の初回の給与量は400g/d以上700g/d以下の範囲内とすることが好ましく、本例では600g/dとしている。漸増期間においては、日ごとに50g/d以上150g/d以下の範囲内で増量することが好ましく、本例では日ごとに100g/dで増量している。一定期間では、給与量を、本例では1400g/dに設定している。ただし一定期間における給与量は、この例に限られず、500g/d以上2000g/d以下の範囲内、より好ましくは500g/d以上1500g/d以下の範囲内に設定し、例えば処方に応じて変えてもよく、別の実施形態では500g/dに設定しているものもある。漸減期間においては、日ごとに50g/d以上150g/d以下の範囲内で減量することが好ましく、本例では日ごとに100g/dで減量している。なお、本例での代用乳用組成物11の給与終了における給与量は600g/dである。
代用乳用組成物11の給与期間においては、スタータを給与することが好ましく、スタータと乾草との両方を給与することがより好ましい。スタータは、日齢にしたがって給与量を漸増し、子牛の摂取量に応じて給与すればよく、給与量の上限は必ずしも設定しなくてもよい。また、スタータは、給与量が少量のうちは1日1回給与して、給与量が大量になった場合などには例えば朝と夕方との二回に分けるなどして給与してもよい。本例では、初回の給与量を200gAF/dとして1回で給与し、残量が100gとなった場合に300gを新たに加え、給与量が1100gAF/d以上に達した場合には、朝と夕方との2回に分けて給与している。このように、残量が所定の量に達した場合に、新たなスタータを加える方法で給与してもよい。
乾草も同様に、日齢にしたがって給与量を漸増し、子牛の摂取量に応じて給与すればよく、給与量の上限は必ずしも設定しなくてもよい。乾草についても、残量が所定の量にまで達した場合に、新たな乾草を加える方法で給与してもよい。本例では、初回の給与量を100gAF/dとして1回で給与し、残量が50gとなった場合に100gを新たに加えている。
代用乳用組成物11は、設定した給与量を1回で与える方法で給与してもよいし、複数回に分けて給与してもよい。なお、給与量を設定して給与しても子牛は全量を摂取するとは限らず、摂取量は給与量よりも少ないことが多い。ただし、上記の漸増期間、一定期間、漸減期間の各期間を設定して、各期間を上記の給与量で設定することにより、子牛は給与量のほとんどを摂取するから、好ましい。
代用乳用組成物11は、第1群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、第2群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、第3群から選ばれる少なくとも1種の化合物とを含有する。第1群,第2群、第3群の各群は、以下の複数の化合物からなる。
第1群;炭素数8の飽和脂肪酸(C8:0と略記されることもある)と、炭素数8の飽和脂肪酸の塩と、炭素数8の飽和脂肪酸のグリセリド
第2群;炭素数10の飽和脂肪酸(C10:0と略記されることもある)と、炭素数10の飽和脂肪酸の塩と、炭素数10の飽和脂肪酸のグリセリド
第3群;炭素数4の飽和脂肪酸(C4:0と略記載されることもある)と、炭素数4の飽和脂肪酸の塩と、炭素数4の飽和脂肪酸のグリセリド
炭素数8の飽和脂肪酸のグリセリドとは、炭素数8の飽和脂肪酸とグリセリンとのエステルであり、炭素数8の飽和脂肪酸のモノグリセリドと、ジグリセリドと、トリグリセリドとのいずれであってもよく、これらのうちの少なくとも2種が混合した状態であってもよい。炭素数10の飽和脂肪酸のグリセリドは、同様に、炭素数10の飽和脂肪酸とグリセリンとのエステルであり、炭素数10の飽和脂肪酸のモノグリセリドと、ジグリセリドと、トリグリセリドとのいずれであってもよく、これらのうちの少なくとも2種が混合した状態であってもよい。炭素数4の飽和脂肪酸のグリセリドは、同様に、炭素数4の飽和脂肪酸とグリセリンとのエステルであり、炭素数4の飽和脂肪酸のモノグリセリドと、ジグリセリドと、トリグリセリドとのいずれであってもよく、これらのうちの少なくとも2種が混合した状態であってもよい。第1群~第3群の少なくともいずれかひとつの群を構成する上記グリセリドはトリグリセリドであることが特に好ましい。
上記の各飽和脂肪酸は、本例では直鎖の脂肪酸(直鎖脂肪酸)としている。すなわち、炭素数8の飽和脂肪酸はオクタン酸(カプリル酸)、炭素数10の飽和脂肪酸はデカン酸(カプリン酸)、炭素数4の飽和脂肪酸はブタン酸(酪酸)である。しかし、分岐構造をもつ脂肪酸であっても鎖長が短い中鎖脂肪酸及び短鎖脂肪酸の場合には、子牛に給与する観点での機能は直鎖脂肪酸と差異がないと予測されるので、分岐構造をもつ脂肪酸であってもよい。また、後述の炭素数12の飽和脂肪酸も本例では直鎖脂肪酸であり、すなわち、ドデカン酸(ラウリン酸)である。
飽和脂肪酸の塩は、特に限定されず、例えば、ナトリウム塩,カルシウム塩,マグネシウム塩が挙げられる。なお、以下の説明において、炭素数N(Nは自然数)の飽和脂肪酸の塩を炭素数Nの脂肪酸塩と称し、炭素数Nの飽和脂肪酸のトリグリセリドを炭素数Nの脂肪酸トリグリセリドと称する。
代用乳用組成物11は、第1群と第2群とのそれぞれから少なくとも1種選ばれる化合物を含有しているから、成長因子である成長ホルモンの分泌量が増加する。これにより、子牛の発育が促進されて、例えば、体重や体高の増加が促進される。また、代用乳用組成物11は第3群から少なくとも1種選ばれる化合物を含有しているから、腸管粘膜の増殖作用等があるグルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)の分泌が促され、それにより下部消化管の発達が促され、スタータ及び/または乾草などへの置き換えの腸管に対する負荷が抑えられて、スタータや乾草の消化吸収作用が高まる。その結果、子牛のスタータ及び/または乾草の摂取量が減少することなく、例えば増加することもある。その結果、第1群と第2群とのそれぞれから少なくとも1種選ばれる化合物の作用による子牛の発育の促進効果と相まって、体重や体高などの増加がさらに促進される。例えば概ね50日齢以降において飼料がスタータや乾草などに大きく変わっていくことの負荷が軽減され、発育が鈍化するいわゆる離乳ロスが抑制される。このように代用乳用組成物11によると、第1群と第2群とのそれぞれから少なくとも1種選ばれる化合物と、第3群から少なくとも1種選ばれる化合物とが協働して、子牛の発育が確実に促される。第1群~第3群のそれぞれから選ばれる化合物の質量MAは、代用乳用組成物11の全質量を100とするときに、少なくとも1.5であることが好ましく、少なくとも1.7であることがより好ましく、少なくとも3.0であることがさらに好ましい。質量PAは、後述の粗脂肪の質量MFを100とするときに、少なくとも9であることが好ましく、少なくとも16であることがより好ましく、少なくとも17であることがさらに好ましい。
第1群からは、炭素数8の脂肪酸トリグリセリドが選ばれ、第2群からは炭素数10の脂肪酸トリグリセリドが選ばれ、第3群からは炭素数4の脂肪酸トリグリセリドが選ばれることがより好ましく、本例の代用乳用組成物11も炭素数8の脂肪酸トリグリセリドと、炭素数10の脂肪酸トリグリセリドと、炭素数4の脂肪酸トリグリセリドとを含有する。なお、本例の代用乳用組成物11は、第1群、第2群、第3群の各群の脂肪酸及び脂肪酸塩は含有していない(非含有である)が、脂肪酸トリグリセリドとともに含有していてもよい。炭素数8の脂肪酸トリグリセリドと、炭素数10の脂肪酸グリセリドと、炭素数4の脂肪酸グリセリドとは、液体であり、脂肪酸や脂肪酸塩に比べて臭気が少ないことから、扱いやすさを含めて、代用乳用組成物11を製造しやすさの観点で好ましい。
代用乳用組成物11は、炭素数8の脂肪酸トリグリセリドの質量と炭素数10の脂肪酸トリグリセリドの質量との和を100とするときに、炭素数4の脂肪酸トリグリセリドを少なくとも25の質量で含有していることが好ましい。すなわち、炭素数8の脂肪酸トリグリセリドの質量をMC8、炭素数10の脂肪酸トリグリセリドの質量をMC10、炭素数4の脂肪酸トリグリセリドの質量をMC4とするときに、MC4は、MC8+MC10で求める質量和100に対して、25以上であることが好ましい。MC4は、MC8+MC10で求める質量和100に対して、25以上70以下であることがより好ましい。
代用乳用組成物11は、MC8+MC10で求める質量和100に対して25以上の質量MC4で炭素数4の脂肪酸トリグリセリドを含有するから、炭素数8の脂肪酸トリグリセリドと炭素数10の脂肪酸トリグリセリドとによる成長ホルモンの分泌量の増加作用がより活かされて子牛の発育がより促進される。
炭素数12の脂肪酸トリグリセリドは強い抗菌作用をもつ。そこで、代用乳用組成物11は、炭素数12の脂肪酸トリグリセリドの含有量が多すぎないことが好ましい。これにより、炭素数12の脂肪酸トリグリセリドの抗菌作用が低く抑えられ、下部消化管の発達がより促される。炭素数12の飽和脂肪酸のトリグリセリドの質量をMC12とするときに、質量MC12は、代用乳用組成物11の質量を100とするときに、5以下であることが好ましく、0(ゼロ)であってもよい。すなわち、代用乳用組成物11の全質量を100%とするときに、質量MC12は0%以上5%以下の範囲内であることが好ましい。代用乳用組成物11の全質量を100%とした場合の質量MC12を5%以下に抑えることにより、肝臓に蓄積する脂肪の量が過多になることが確実に抑制され、これにより肝臓に過度な負荷がかかることが抑えられる。その結果、第1群~第3群の各々から選ばれる化合物による子牛の発育の促進作用が、肝臓の負荷をより確実に抑えられつつ、得られる。代用乳用組成物11の全質量を100%とした場合の質量MC12は、0%以上2.6%以下の範囲内であることがより好ましく、0%以上2.0%以下の範囲内であることがさらに好ましい。
炭素数12の脂肪酸トリグリセリドの質量MC12は、粗脂肪の質量を100とするときに、15以下であることがより好ましい。すなわち、代用乳用組成物11は、粗脂肪の質量をMFとするときに、100とした質量MFに対して、質量MC12が15以下に少なく抑えられていることがより好ましい。100とした質量MFに対する質量MC12は0(ゼロ)であってもよい。質量MFを100とした場合の質量MC12を15以下に抑えることにより、炭素数4の脂肪酸トリグリセリドによる下部消化管の発達が、炭素数8の脂肪酸トリグリセリド及び炭素数10の脂肪酸トリグリセリドの作用の下で、より確実に促進される。また、質量MFを100とした場合に質量MFに対して質量MC12を15以下に抑えることにより、肝臓における脂肪量が過多になることがより確実に抑えられる。質量MFを100とした場合に質量MFに対する質量MC12は12以下に抑えることがより好ましく、10.9以下に抑えられることがさらに好ましい。
代用乳用組成物11は粗脂肪を含有することが好ましく、本例でもそのようにしてある。この場合、炭素数4の脂肪酸トリグリセリドは、粗脂肪の質量MFを100とするときに、少なくとも3の質量で含有されていることが好ましい。すなわち、代用乳用組成物11は、質量MFを100とするときに、3以上の質量MC4で炭素数4の脂肪酸トリグリセリドを含有することが好ましい。これにより、代用乳用組成物11の摂取量が少ない時期の子牛、すなわち日齢が低い間の子牛でも炭素数4の脂肪酸トリグリセリドを効果が得られる程度に摂取でき、下部消化管が哺育期のきわめて早期から発達しやすい。
代用乳用組成物11は、粗脂肪を、10質量%以上30質量%以下の範囲内で含有することが好ましく、12質量%以上28質量%以下の範囲内で含有することがより好ましく、15.0質量%以上25.5質量%以下の範囲内で含有することがさらに好ましい。粗脂肪が10質量%以上であることにより、10%未満である場合に比べて、より効率的にエネルギが摂取される。また、粗脂肪が30質量%以下であることにより、30質量%を超えた場合に比べて、スタータ及び乾草の摂取がより抑制されにくく、子牛はスタータ及び乾草をより多く摂取する。
代用乳用組成物11は、さらに、粗タンパク質を含有することが好ましい。本例では粗タンパク質を28.0質量%の質量割合で含有している。
代用乳用組成物11は、さらに他の素材を含有していてもよい。例えば、ビタミン、ミネラル(微量ミネラル)、酪酸菌、乳酸菌、ビフィズス菌等の微生物、免疫抗体等である。なお、炭素数5,7,9,11の各脂肪酸トリグリセリドは含有される必要はない。本例の代用乳用組成物11も炭素数5,7,9,11の各脂肪酸トリグリセリドを非含有としている。
代用乳用組成物11は、上記に挙げた各化合物等の素材を混合することにより製造される。ただし、代用乳用組成物11のベース(基材)となる組成物(以下、ベース組成物と称する)がある場合には、そのベース組成物に、上記に挙げた各化合物等の素材を加えたり、そのベース組成物から例えば炭素数12の脂肪酸トリグリセリド等を所定量除去することにより製造してもよい。
代用乳用組成物11は、例えば、油脂を水溶性液体原料と混合した後、乳化剤と混合し、得られた混合物を均質化して粉末の油脂を得て、この粉末の油脂と、他の粉体の原料とを混合して製造することができる。粉末の油脂と混合する粉体の原料としては、例えば、乳成分、タンパク質又はその変性物並びにこれらの加水分解物、その他の粉体原料がある。乳成分としては、粉乳類(脱脂粉乳、全脂粉乳等)、ホエー類(ホエー蛋白質濃縮物(WPC)、乾燥ホエー等)等が挙げられる。タンパク質としては、大豆ミール、濃縮大豆蛋白質、小麦蛋白、カゼイン、グルテン等が挙げられる。その他の粉体原料としては、糖質、ビタミン、ミネラル、調味料、香辛料等が挙げられる。なお、例えば特開2012-210230号公報に記載される技術を用いてもよい。
代用乳用組成物11は、炭素数8の脂肪酸トリグリセリドと炭素数10の脂肪酸トリグリセリドとを合わせて1.0質量%以上3.0%質量%以下の範囲内で含むことが好ましい。代用乳用組成物11は、炭素数4の脂肪酸トリグリセリドを0.5質量%以上3.0%以下の範囲内で含むことが好ましい。
代用乳用組成物11のより詳細な組成として5つの例を、表1に挙げる。なお、表1は、各代用乳用組成物11A~11Eの質量を100%としたときの、粗脂肪と、炭素数4の脂肪酸トリグリセリドと、炭素数8の脂肪酸トリグリセリドと、炭素数10の脂肪酸トリグリセリドと、炭素数12の脂肪酸トリグリセリドとの各質量割合を表す。表1に示すように、代用乳用組成物11A~Eのいずれの粗脂肪も、炭素数4の脂肪酸トリグリセリドと、炭素数8の脂肪酸トリグリセリドと、炭素数10の脂肪酸トリグリセリドと、炭素数12の脂肪酸トリグリセリドとを含有している。代用乳用組成物11A~11Dにおける炭素数4の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数8の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数10の脂肪酸のトリグリセリドとの各質量和は、代用乳用組成物11A~11Dの各全質量を100%とするときに、3.4%,3.8%,4.1%,2.5%となっている。また、代用乳用組成物11A~11Dにおける炭素数4の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数8の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数10の脂肪酸のトリグリセリドとの各質量和は、粗脂肪の質量MFを100%としたときに、16%,17%,16%,17%となっている。
Figure 2022092216000002
[実施例1]~[実施例2]
2種類の代用乳用組成物11を準備し、これらの各々で調製した代用乳17を子牛に給与して、哺乳期間中および離乳後4週間の発育状況を調べ、実施例1,2とした。代用乳用組成物11の給与開始時の子牛は、8日齢のホルスタイン種の雌の子牛である。各実施例で代用乳用組成物11を給与した子牛の数は10頭とした。発育状況を調べる調査期間は8日齢から92日齢までとし、64日齢で離乳(代用乳用組成物11の給与終了)とした。代用乳17は、代用乳用組成物11の質量1に対して、水(加熱した湯)を5の質量として調製した。スタータとクレイングラスの乾草とを、調査期間を通して給与した。スタータと乾草とは、前述のように、摂取により残量が所定の量に達した場合に、新たに加える方法で給与し、自由採食とした。
実施例1,2の各代用乳用組成物11の組成において、粗タンパク質、粗脂肪、粗脂肪として含まれる炭素数8,10,4,12の各脂肪酸トリグリセリドの各質量割合は表2に示す。表2に示す値は、代用乳用組成物11の全質量を100%とした値である。表2の炭素数4,8,10,12の各脂肪酸トリグリセリドの質量割合は、粗脂肪の組成を分析して求めた値を基にしており、粗脂肪の組成を表3に示す。表3の値は、粗脂肪の全質量を100%とした場合の値である。表2によると、実施例1,2における炭素数4の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数8の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数10の脂肪酸のトリグリセリドとの各質量和は、代用乳用組成物11の各全質量を100%とするときに、1.7%,3.0%となっている。表2によると、また、実施例1,2における代用乳用組成物での炭素数4の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数8の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数10の脂肪酸のトリグリセリドとの各質量和は、粗脂肪の質量MFを100%としたときに、9%,17%となっている。
Figure 2022092216000003
Figure 2022092216000004
調査開始時と調査開始以降における7日齢ごとに体重と体高とをそれぞれ測定した。代用乳用組成物11の摂取量(g/d)、スタータ及び乾草の各摂取量(gAF/d)は毎日測定し7日齢ごとに集計し、7日齢毎での平均を算出した。各実施例の測定値を一元配置分散分析を用いて後述の比較例1と比較した。各結果は表4~7に示す。
表4は、調査開始から7日齢ごとに測定した、10頭の子牛の体重の平均(kg)である。表4~表7において、「*」は比較例1と比較して有意差有り(P<0.05)を意味し、「**」は比較例1と比較して傾向有り(P<0.10)を意味する。なお、表4以降の各表は、10頭の平均±標準誤差で表記している。
表5は、調査開始から7日齢ごとに求めた、10頭の体重の増加量(以下、体重増加量と称する)の平均(kg)である。
表6は、調査開始から7日齢ごとに測定した10頭の体高の平均(cm)である。
表7は、調査開始時における体重と体高、離乳時における体重、調査開始から離乳までの体重増加量、離乳時における体高、調査終了時における体重、調査開始時から調査終了時までの体重増加量、調査時における体高について、10頭の平均を示している。
また、7日齢ごとの代用乳用組成物11の摂取量の平均(g/d)と、7日齢ごとのスタータの摂取量の平均(g/d)と、7日齢ごとの乾草の摂取量の平均(g/d)とを求めた結果は、表8~表10に示す。
表8は、7日齢ごとの代用乳用組成物11の摂取量の平均(g/d)である。表9は、7日齢ごとのスタータの摂取量の平均(g/d)である。表10は、7日齢ごとの乾草の摂取量の平均(g/d)である。
[比較例1]~[比較例2]
実施例と異なる2種類の代用乳用組成物を準備し、これらの各々で調製した代用乳を子牛に給与した他は、実施例と同じ条件とし、比較例1,2とした。
比較例1,2の各代用乳用組成物の組成において、粗タンパク質、粗脂肪、粗脂肪として含まれる炭素数8,10,4,12の各脂肪酸トリグリセリドの各質量割合は表2に示す。表2に示す値は、代用乳用組成物11の全質量を100%とした値である。表2の炭素数4,8,10,12の各脂肪酸トリグリセリドの質量割合は、粗脂肪の組成を分析して求めた値を基にしており、粗脂肪の組成を表3に示す。表2によると、比較例1,2における炭素数4の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数8の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数10の脂肪酸のトリグリセリドとの各質量和は、代用乳用組成物11の各全質量を100%とするときに、1.1%,2.4%となっている。表2によると、また、比較例1,2における代用乳用組成物での炭素数4の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数8の脂肪酸のトリグリセリドと炭素数10の脂肪酸のトリグリセリドとの各質量和は、粗脂肪の質量MFを100%としたときに、6%,13%となっている。
実施例と同様に、調査開始時と調査開始以降における7日齢ごとに体重と体高とをそれぞれ測定し、表4~表7の各項目の値を求めた。比較例2については実施例と同様に、測定値を一元配置分散分析を用いて比較例1と比較した。各結果は表4~7に示す。
また、実施例と同様に、7日齢ごとの代用乳用組成物11の摂取量の平均(g/d)と、7日齢ごとのスタータの摂取量の平均(g/d)と、7日齢ごとの乾草の摂取量の平均(g/d)とを求めた。各結果は、表8~表10に示す。
Figure 2022092216000005
Figure 2022092216000006
Figure 2022092216000007
Figure 2022092216000008
実施例1は比較例1と比較して離乳時の体重が大きい傾向にあった(P<0.10)。実施例1は比較例1と比較して離乳時の体重および調査開始時から離乳までの体重増加量が有意に大きかった(P<0.05)。実施例2は離乳時の体高が比較例1に比べて大きい傾向にあった(P<0.10)。実施例2は調査終了時の体高が比較例1に比べて大きい傾向にあった(P<0.10)。
Figure 2022092216000009
Figure 2022092216000010
Figure 2022092216000011
実施例1,実施例2のいずれも、代用乳用組成物11とスタータと乾草との摂取量の平均は、比較例1とほとんど差がなかった。それにも関わらず、炭素数4の脂肪酸トリグリセリドが摂取されることにより離乳時の体重が大きくなる傾向があった。炭素数8の脂肪酸トリグリセリドおよび炭素数10の脂肪酸トリグリセリドを比較例1よりも増量し、炭素数4の脂肪酸トリグリセリドと組み合わせて摂取させることにより、離乳時の体重および体重増加量が有意に大きくなり、離乳時および調査終了時の体高が大きくなる傾向にあった。
11 代用乳用組成物
12 袋
16 水
17 代用乳
18 溶解工程

Claims (9)

  1. 炭素数8の飽和脂肪酸、飽和脂肪酸塩、飽和脂肪酸のグリセリドからなる第1群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、
    炭素数10の飽和脂肪酸、飽和脂肪酸塩、飽和脂肪酸のグリセリドからなる第2群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、
    炭素数4の飽和脂肪酸、飽和脂肪酸塩、飽和脂肪酸のグリセリドからなる第3群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、
    を含有する代用乳用組成物。
  2. 前記第1群と前記第2群と前記第3群との少なくともいずれかひとつの群の飽和脂肪酸のグリセリドは、飽和脂肪酸のトリグリセリドである請求項1に記載の代用乳用組成物。
  3. 前記第1群と前記第2群と前記第3群とのそれぞれから選ばれる化合物は、飽和脂肪酸のトリグリセリドである請求項1または2に記載の代用乳用組成物。
  4. 炭素数4の飽和脂肪酸のトリグリセリドは、炭素数8の飽和脂肪酸のトリグリセリドの質量と炭素数10の飽和脂肪酸のトリグリセリドの質量との和を100とするときに、少なくとも25の質量で含有されている請求項3に記載の代用乳用組成物。
  5. 粗脂肪を含有しており、
    炭素数4の飽和脂肪酸のトリグリセリドは、前記粗脂肪の質量を100とするときに、少なくとも3の質量で含有されている請求項3または4に記載の代用乳用組成物。
  6. 炭素数12の飽和脂肪酸のトリグリセリドの質量は、代用乳用組成物の質量を100とするときに、5以下である請求項3ないし5のいずれか1項に記載の代用乳用組成物。
  7. 粗脂肪を含有しており、
    炭素数12の飽和脂肪酸のトリグリセリドの質量は、前記粗脂肪の質量を100とするときに、15以下である請求項3ないし6のいずれか1項に記載の代用乳用組成物。
  8. 粗脂肪を、10質量%以上30質量%以下の範囲内で含有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の代用乳用組成物。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の代用乳用組成物と、
    水と
    を含有する代用乳。
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大場真人: "ミルクの脂肪酸分析", COW BELL カウ・ベル 2019 春季, vol. 第151号, JPN7023004850, 2019, JP, pages 14 - 15, ISSN: 0005221356 *

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