JP2022092208A - 管部材、混合攪拌装置及び造形装置 - Google Patents

管部材、混合攪拌装置及び造形装置 Download PDF

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慧 関口
Kei Sekiguchi
アツコ 増田
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Abstract

【課題】流体を適切に混合及び/又は攪拌可能な管部材を提供する。【解決手段】管部材は、第1方向に延伸する管状の第1部分と、第1方向に延伸し、且つ、第1部分に接続する管状の第2部分とを備え、第1及び第2部分の内壁には、第1方向、且つ、第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造が設けられ、第1部分の流路の断面積は、第1方向に進むにつれて小さくなり、第2部分の流路の断面積は、第1方向に進むにつれて大きくなる。【選択図】図3

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 1.展示会での発表 展示会名 SEMICON Japan 2019 開催日 令和1年12月11日から13日 開催場所 東京ビックサイト(東京都江東区有明3-11-1)
本発明は、例えば、流体が流れる管部材、この管部材を備える混合攪拌装置、及び、この管部材を造形可能な造形装置の技術分野に関する。
混合攪拌装置の一例として、特許文献1には、静止型混合攪拌装置が記載されている。静止型混合攪拌装置は、機械的動力を用いることなく流体を混合及び/又は攪拌可能である。このような混合攪拌装置では、流体を適切に混合及び/又は攪拌させることが求められる。
米国特許第6,379,035号
第1の態様によれば、第1方向に流体が流れる流路を備える管部材であって、前記第1方向に延伸する管状の第1部分と、前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分とを備え、前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記第1部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて小さくなり、前記第2部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて大きくなる管部材が提供される。
第2の態様によれば、第1方向に流体が流れる流路を備える管部材であって、前記第1方向に延伸する管状の第1部分と、前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分とを備え、前記第1及び第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記流路の断面を、前記第1方向に沿って順に第1断面、第2断面、第3断面、第4断面とした場合に、前記第1部分の前記第1断面における流路の第1断面積は、前記第1部分の前記第2断面における流路の第2断面積よりも大きく、前記第2部分の前記第3断面における流路の第3断面積は、前記第2部分の前記第4断面における流路の第4断面積よりも小さい管部材が提供される。
第3の態様によれば、第1方向に流体が流れる流路を備える管部材であって、前記第1方向に延伸する管状の第1部分と、前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分とを備え、前記流路の断面を、第1方向に沿って順に第1断面、第2断面、第3断面、第4断面とした場合に、前記第1部分の内壁には、前記第1断面と前記第2断面において、凸構造及び凹構造の少なくとも一方が複数設けられ、前記第1断面における前記複数の凸構造又は前記複数の凹構造に関する前記第1方向の軸周りの第2方向の位置が、前記第2断面における前記複数の凸構造又は前記複数の凹構造の前記第2方向の位置と異なり、前記第2部分の内壁には、前記第3断面と前記第4断面において、凸構造及び凹構造の少なくとも一方が複数設けられ、前記第3断面における前記複数の凸構造又は前記複数の凹構造に関する前記第2方向の位置が、前記第4断面における前記複数の凸構造又は前記複数の凹構造の前記第2方向の位置と異なり、前記第1部分の前記第1断面における流路の第1断面積は、前記第1部分の前記第2断面における流路の第2断面積よりも大きく、前記第2部分の前記第3断面における流路の第3断面積は、前記第2部分の前記第4断面における流路の第4断面積よりも小さい管部材が提供される。
第4の態様によれば、流体が流れる流路を備える管部材であって、前記流体の流れ方向に交差する前記管部材の内壁の断面に囲まれる面積は、前記流れ方向に沿って次第に小さくなった後に次第に大きくなり、前記内壁には、前記流体に対して、前記流れ方向に沿った軸周りに前記流体を旋回させる構造が形成されている管部材が提供される。
第5の態様によれば、第1方向に延伸する管状の第1部分と、前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分とを備え、前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記第1部分の断面積は、前記第1方向に進むにつれて小さくなり、前記第2部分の断面積は、前記第1方向に進むにつれて大きくなる管部材が提供される。
第6の態様によれば、第1方向に流体が流れる流路を備える管部材であって、前記第1方向に延伸する管状の第1部分を備え、前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記第1部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて小さくなる管部材が提供される。
第7の態様によれば、第1方向に流体が流れる流路を備える管部材であって、前記第1方向に延伸する管状の第1部分と、前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分とを備え、前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられる管部材が提供される。
第8の態様によれば、流路を形成するための内壁面を備える管部材であって、前記流路に沿って複数の流体が供給される第1領域と、前記複数の流体が混合された流体を前記流路に沿って供給する第2領域とを備え、前記第1領域において、前記流路に交差する交差軸を含む前記内壁面の断面の大きさは、前記流路の一方の端部から前記流路の他方の端部に向かう流路方向に沿って次第に小さくなり、前記第1領域における前記複数の流体の混合度よりも前記第2領域における前記複数の流体の混合度が良好になるように、前記内壁面に、前記流路方向に沿った軸周りに前記流体を旋回させる力成分を含む力を付与可能な力付与構造が形成されている管部材が提供される。
第9の態様によれば、流体が通過可能な配管と接続可能なフェルールと、前記フェルールに造形され、前記流体を通過させる管状造形物とを備え、前記管状造形物は、第1方向に延伸する管状の第1部分と、前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分とを備え、前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記第1部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて小さくなり、前記第2部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて大きくなる管部材が提供される。
第10の態様によれば、流路を形成するための内壁面を備える管部材であって、前記流路に交差する交差軸を含む前記内壁面の少なくとも一部の断面の大きさは、前記流路の一方の端部から前記流路の他方の端部に向かう流路方向に沿って次第に小さくなった後に次第に大きくなり、前記内壁面の少なくとも一部は、第1面と、前記流路方向に沿った軸周りの方向に旋回するように前記内壁面上をらせん状に延伸する境界部を介して第1面に隣接する第2面とを含む管部材が提供される。
第11の態様によれば、流路を形成するための内壁面を備える管部材であって、前記流路に交差する交差軸を含む前記内壁面の少なくとも一部の断面の大きさは、前記流路の一方の端部から前記流路の他方の端部に向かう流路方向に沿って次第に小さくなった後に次第に大きくなり、前記内壁面には、前記流路を流れる流体に対して、前記流路方向に沿った軸周りに前記流体を旋回させる力成分を含む力を付与可能な力付与構造が形成されている管部材が提供される。
第12の態様によれば、上述した第1の態様から第11の態様のいずれか一つによって提供される管部材と、前記管部材に流体を供給する流体供給装置とを備える混合攪拌装置が提供される。
第13の態様によれば、第1方向に流体が流れる流路を備える管部材を造形する造形装置であって、前記管部材は、前記第1方向に延伸する管状の第1部分と、前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分とを備え、前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、前記第1部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて小さくなり、前記第2部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて大きくなる造形装置が提供される。
図1は、本実施形態の加工システムの外観を模式的に示す斜視図である。 図2は、本実施形態の合流配管の構造を示す断面図である。 図3は、本実施形態の混合攪拌配管の構造を示す断面図である。 図4は、凸構造が形成された内壁面を示す断面図(具体的には、YZ断面図)である。 図5は、凸構造が形成された内壁面を示す側面図である。 図6は、凸構造が形成された内壁面を示す断面図(具体的には、XZ断面図)である。 図7は、本実施形態の混合攪拌装置における流体の混合度と、特許文献1に記載された比較例の混合攪拌装置における流体の混合度とを示すグラフである。 図8は、本実施形態の混合攪拌装置における圧力損失と、特許文献1に記載された比較例の混合攪拌装置における圧力損失とを示すグラフである。 図9は、第1変形例における混合攪拌配管の構造を示す断面図である。 図10は、第2変形例における混合攪拌配管の構造を示す断面図である。 図11は、第3変形例における混合攪拌配管の構造を示す断面図である。 図12は、第4変形例における混合攪拌配管の構造を示す断面図である。 図13は、第4変形例における混合攪拌配管の構造を示す断面図である。 図14は、第5変形例における混合攪拌配管の構造を示す断面図である。 図15は、第5変形例における混合攪拌配管の構造を示す断面図である。 図16は、第6変形例における混合攪拌配管の構造を示す断面図である。 図17は、第6変形例における混合攪拌構造を示す斜視図である。 図18(a)及び図18(b)は、第6変形例における混合攪拌構造を示す側面図である。 図19は、第6変形例における混合攪拌配管の構造の第1具体例を示す断面図である。 図20は、第6変形例における混合攪拌配管の構造の第2具体例を示す断面図である。 図21は、第6変形例における混合攪拌配管の構造の第3具体例を示す断面図である。 図22は、第6変形例における混合攪拌配管の構造の第4具体例を示す断面図である。 図23は、混合攪拌配管の構造を示す断面図である。 図24は、流路の断面積の比率と混合度との関係を示すグラフである 図25は、流路の断面積の比率と圧力損失との関係を示すグラフである 図26は、フェルールを示す断面図である。 図27は、本実施形態の造形装置の構造の一例を示す断面図である。 図28は、本実施形態の造形装置のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
以下、図面を参照しながら、管部材、混合攪拌装置及び造形装置の実施形態について説明する。但し、本発明が以下に説明する実施形態に限定されることはない。
(1)混合攪拌装置1
初めに、本実施形態の混合攪拌装置1について説明する。
(1-1)混合攪拌装置1の全体構造
図1を参照しながら、本実施形態の混合攪拌装置1の全体構造について説明する。図1は、本実施形態の混合攪拌装置1の全体構造を示すブロック図である。
図1に示すように、混合攪拌装置1は、タンク11と、タンク12と、ポンプ13と、ポンプ14と、合流配管15と、混合攪拌配管16とを備える。
タンク11及び12のそれぞれは、流体Fを貯蔵するための貯蔵装置(言い換えれば、容器)である。流体Fは、典型的には、液体である。但し、流体Fは、気体であってもよい。或いは、流体Fは、液体と気体との双方を含んでいてもよい。
尚、流体Fには、粉体等の固体が含まれていてもよい(つまり、混じっていてもよい)。例えば、タンク11が貯蔵する流体F及びタンク12が貯蔵する流体Fの双方が、固体を含まない液体であってもよい。タンク11が貯蔵する流体F及びタンク12が貯蔵する流体Fの双方が、固体を含む流体であってもよい。タンク11が貯蔵する流体F及びタンク12が貯蔵する流体Fのいずれか一方が、固体を含む液体であり、タンク11が貯蔵する流体F及びタンク12が貯蔵する流体Fのいずれか一方が、固体を含まない液体であってもよい。或いは、タンク11及び12の双方が、固体を貯蔵してもよい。タンク11及び12のいずれか一方が、固体を貯蔵し、タンク11及び12のいずれか他方が、固体を含まない又は含む液体を貯蔵してもよい。また、ここでいう「固体」は、粉末であってもよい。粉末の一例として、抹茶の粉末及び鰹節の粉末の少なくとも一方があげられる。
本実施形態では特に、タンク11が貯蔵する流体Fは、タンク12が貯蔵する流体Fと異なっている。例えば、タンク11が貯蔵する流体Fの特性が、タンク12が貯蔵する流体Fの特性と異なっていてもよい。流体Fの特性は、例えば、流体Fの種類、流体Fの粘性(例えば、粘度)、流体Fの温度、流体Fの密度及び流体Fの成分のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。但し、タンク11が貯蔵する流体Fは、タンク12が貯蔵する流体Fと同一であってもよい。尚、以下の説明では、必要に応じて、タンク11が貯蔵する流体Fを“流体F11”と称し、且つ、タンク12が貯蔵する流体Fを“流体F12”と称することで、両者を区別する。
ポンプ13は、タンク11に貯蔵された流体F11を合流配管15に供給するための供給装置である。具体的には、タンク11は、配管17を介して合流配管15に接続されている。ポンプ13は、タンク11に貯蔵された流体F11を配管17に供給することで、配管17を介して合流配管15に流体F11を供給する。
後述するように、合流配管15には、混合攪拌配管16が接続されている。このため、ポンプ13は、タンク11に貯蔵された流体F11を、合流配管15を介して混合攪拌配管16に供給する。つまり、ポンプ13は、タンク11に貯蔵された流体F11を混合攪拌配管16に供給するための供給装置として機能してもよい。
ポンプ14は、タンク12に貯蔵された流体F12を合流配管15に供給するための供給装置である。具体的には、タンク12は、配管18を介して合流配管15に接続されている。ポンプ14は、タンク12に貯蔵された流体F12を配管18に供給することで、配管18を介して合流配管15に流体F12を供給する。
後述するように、合流配管15には、混合攪拌配管16が接続されている。このため、ポンプ14は、タンク12に貯蔵された流体F12を、合流配管15を介して混合攪拌配管16に供給する。つまり、ポンプ14は、タンク11に貯蔵された流体F12を混合攪拌配管16に供給するための供給装置として機能してもよい。
合流配管15は、管状の部材である。このため、合流配管15は、管部材と称されてもよい。合流配管15には、タンク11及び12から流体F11及びF12がそれぞれ供給される。タンク11から合流配管15に供給された流体F11と、タンク12から合流配管15に供給された流体F12とは、合流配管15において合流する。このため、合流配管15は、タンク11から配管17を介して合流配管15に供給される流体F11と、タンク12から配管18を介して合流配管15に供給される流体F12とを合流させる管部材として機能する。尚、合流配管15の構造については、後に図2を参照しながら説明する。また、以下の説明では、必要に応じて、合流配管15において合流した流体F(つまり、流体F11と流体F12との混合物)を、“流体F13”と称する。
混合攪拌配管16は、管状の部材である。このため、混合攪拌配管16は、管部材と称されてもよい。混合攪拌配管16には、合流配管15が接続されている。混合攪拌配管16には、合流配管15から流体F11及びF12(つまり、流体F11と流体F12との混合物である流体F13)が供給される。つまり、合流配管15において合流した流体F11及びF12は、混合攪拌配管16に流入する。混合攪拌配管16に流入した流体F11及びF12は、混合配管16において混合されてもよい。つまり、混合攪拌配管16は、流体F11及びF12を混合するための管部材として機能してもよい。混合攪拌配管16に流入した流体F11及びF12は、混合配管16において攪拌されてもよい。つまり、混合攪拌配管16は、流体F11及びF12を混合するための管部材として機能することに加えて又は代えて、流体F11及びF12を攪拌するための管部材として機能してもよい。尚、混合攪拌配管16の構造については、後に図3等を参照しながら説明する。
混合攪拌配管16において流体F11及びF12が混合及び/又は攪拌される場合には、混合配管16から流出する流体F13内での流体F11及びF12の混合度は、混合配管16に流入する流体F13内での流体F11及びF12の混合度よりも良好になる。尚、流体F11及びF12の混合度は、流体F11と流体F12とが均一に混合されるほど大きくなる指標値であってもよい。このような混合度の一例として、日本産業規格JIS B 8702に記載された混合度(具体的には、蛍光物質を含む流体を撮像することで得られる画像から、流体の混合状態を定量的に評価するための指標値)が用いられてもよい。具体的には、流体F11及びF12のいずれか一方に蛍光物質を注入し、混合攪拌配管16の流出口における流体F13の断面を撮像し、得られた断面の画像の全画素に対して蛍光している画素(例えば、輝度値が所定閾値以上となる画像)の割合を算出する方法を用いて算出される割合が、混合度として用いられてもよい。このように算出される割合は、流体F11と流体F12とが均一に混合されるほど大きくなる。或いは、流体F11及びF12の混合度は、流体F11と流体F12とが均一に混合されるほど小さくなる指標値であってもよい。例えば、流体F11及びF12に蛍光色が異なる二種類の蛍光物質をそれぞれ注入し、混合攪拌配管16の流出口における流体F13の断面を撮像し、得られた断面内での輝度の最大値と輝度の最小値との差分を算出する方法を用いて算出される差分が、混合度として用いられてもよい。このように算出される差分は、流体F11と流体F12とが均一に混合されるほど小さくなる。尚、以下の説明では、混合攪拌配管16の流出口(つまり、混合攪拌装置1の流出口)において流体F11と流体F12とが均一に混合されるほど大きくなる指標値が混合度として用いられる例について説明する。
(1-2)合流配管15の構造
続いて、図2を参照しながら、合流配管15の構造について説明する。図2は、合流配管15の構造を示す断面図である。
図2に示すように、合流配管15は、配管151と、配管152とを備える。
配管151は、内部に流路1510が形成された管状の部材である。配管151の上流端部1511は、流体F11が供給される配管17に接続されている。このため、配管17を介して合流配管15に供給される流体F11は、上流端部1511を介して配管151の流路1510に流入する。
配管151には、配管151の内壁を貫通する開口1513が形成されている。開口1513には、配管152が接続されている。配管152は、内部に流路1520が形成された管状の部材である。配管152の上流端部1521は、流体F12が供給される配管18に接続されている。このため、配管18を介して合流配管15に供給される流体F12は、上流端部1521を介して配管152の流路1520に流入する。配管152の下流端部1522は、開口1513を介して配管151に接続されている。配管151及び152は、下流端部1522及び開口1513を介して流路1510と流路1520とが接続されるように、接続される。このため、配管152の流路1520に供給された流体F12は、下流端部1522及び開口1513を介して流路1510に流入する。その結果、配管151内において(つまり、流路1510内において)、流体F11と流体F12とが合流する。
配管151の下流端部1512は、混合攪拌配管16に接続されている。このため、配管151内において合流した流体F11及びF12(つまり、流体F13)は、下流端部1512を介して配管151の流路1510から流出する。配管151内において合流した流体F11及びF12(つまり、流体F13)は、下流端部1512を介して混合攪拌配管16に供給される。尚、配管151の断面(具体的には、流体F11の流路を横切る方向での断面)及び配管152の断面(具体的には、流体F12の流路を横切る方向での断面)のそれぞれの形状は、円形であってもよいし、楕円形であってもよいし、三角形又は矩形等の多角形であってもよい。また、下流端部1522の断面の形状もまた、円形であってもよいし、楕円形であってもよいし、三角形又は矩形等の多角形であってもよい。
(1-3)混合攪拌配管16の構造
続いて、図3を参照しながら、混合攪拌配管16の構造について説明する。図3は、混合攪拌配管16の構造を示す断面図である。尚、以下の説明では、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸から定義されるXYZ直交座標系を用いて、混合攪拌配管16の各部の位置関係について説明する。尚、X軸方向及びY軸方向のそれぞれが、水平方向(つまり、水平面内の所定方向)であってもよい。Z軸方向が、鉛直方向(つまり、水平面に直交する方向であり、実質的には上下方向)であってもよい。また、X軸、Y軸及びZ軸周りの回転方向(言い換えれば、傾斜方向)を、それぞれ、θX方向、θY方向及びθZ方向と称する。
図3に示すように、混合攪拌配管16は、流路1600が内部に形成された管状の部材である。言い換えれば、混合攪拌配管16は、流路1600を備える管状の部材である。具体的には、混合攪拌配管16は、内壁面1602を含む内壁1601を備えている。内壁面1602は、流路1600に面する内壁1601の表面(典型的には、内側面)を含んでいてもよい。内壁面1602は、流路1600を形成する内壁1601の表面(典型的には、内側面)を含んでいてもよい。内壁面1602は、流路1600を取り囲む内壁1601の表面(典型的には、内側面)を含んでいてもよい。
流路1600は、合流配管15から供給される流体F13が流れる流路である。このため、混合攪拌配管16の上流端部1608は、合流配管15に接続される。具体的には、混合攪拌配管16の上流端部1608は、合流配管15の下流端部1512に接続される。尚、本実施形態における「上流」は、混合攪拌装置1内を流れる流体Fの流れにおける上流を意味していてもよい。本実施形態における「下流」は、混合攪拌装置1内を流れる流体Fの流れにおける下流を意味していてもよい。
混合攪拌配管16は、流路1600が延伸する方向に沿って延伸する。流路1600に沿って流体F13が流れるがゆえに、混合攪拌配管16は、流体F13が流れる方向に沿って延伸する。尚、本実施形態における「流体F13が流れる方向」は、混合攪拌配管16全体として流体F13が流れる方向を意味していてもよい。具体的には、混合配管16内において、流体F13は、全体として上流端部1608(つまり、流路1600の一方の端部)から、混合攪拌配管16の下流端部1609(つまり、流路1600の他方の端部)に向かって流れる。このため、「流体F13が流れる方向」は、上流端部1608から下流端部1609に向かう方向を意味していてもよい。「流体F13が流れる方向」は、上流端部1608から下流端部1609に向かって流体F13が流れる方向を意味していてもよい。流体F13が流路1600に沿って流れるがゆえに、「流体F13が流れる方向」は、流路1600が延伸する方向を意味していてもよい。尚、以下の説明では、説明の便宜上、混合攪拌配管16内において流体F13が流れる方向を、“流路方向DF”と称する。図3に示す例では、流路方向DFは、X軸に沿った方向(特に、+X側から-X側に向かう方向)である。
混合攪拌配管16は、配管部分161と、配管部分162と、配管部分163と、配管部分164とを含んでいる。
配管部分161から164のそれぞれは、流路方向DFに沿って延伸する管状の部材である。特に、配管部分161から164のそれぞれは、流路1600の一部を構成する流路が内部に形成された管状の部材である。具体的には、配管部分161は、流路1600の一部を構成する流路1610が内部に形成された管状の部材である。配管部分161は、内壁面1612を含む内壁1611を備えている。内壁1611は、内壁1601の一部を構成し、内壁面1612は、内壁1602の一部を構成する。配管部分162は、流路1600の一部を構成する流路1620が内部に形成された管状の部材である。配管部分162は、内壁面1622を含む内壁1621を備えている。内壁1621は、内壁1601の一部を構成し、内壁面1622は、内壁1602の一部を構成する。配管部分163は、流路1600の一部を構成する流路1630が内部に形成された管状の部材である。配管部分163は、内壁面1632を含む内壁1631を備えている。内壁1631は、内壁1601の一部を構成し、内壁面1632は、内壁1602の一部を構成する。配管部分164は、流路1600の一部を構成する流路1640が内部に形成された管状の部材である。配管部分164は、内壁面1642を含む内壁1641を備えている。内壁1641は、内壁1601の一部を構成し、内壁面1642は、内壁1602の一部を構成する。
配管部分161は、配管部分162の上流側に位置する。つまり、配管部分162は、配管部分161の下流側に位置する。配管部分161は、配管部分162に接続される。このため、配管部分161の内部領域である流路1610に供給された流体F13は、配管部分161から配管部分162に供給される。つまり、配管部分161は、配管部分161に流入してきた流体F13を、流路方向DFに沿って配管部分162に供給する。
配管部分162は、配管部分163の上流側に位置する。つまり、配管部分163は、配管部分162の下流側に位置する。配管部分162は、配管部分163に接続される。このため、配管部分162の内部領域である流路1620に供給された流体F13は、配管部分162から配管部分163に供給される。つまり、配管部分162は、配管部分162に流入してきた流体F13を、流路方向DFに沿って配管部分163に供給する。
配管部分163は、配管部分164の上流側に位置する。つまり、配管部分164は、配管部分163の下流側に位置する。配管部分163は、配管部分164に接続される。このため、配管部分163の内部領域である流路1630に供給された流体F13は、配管部分163から配管部分164に供給される。つまり、配管部分163は、配管部分163に流入してきた流体F13を、流路方向DFに沿って配管部分164に供給する。
配管部分164の内部領域である流路1640に供給された流体F13は、配管部分164から混合攪拌配管16の外部に向けて供給される。つまり、配管部分164は、配管部分164に流入してきた流体F13を、流路方向DFに沿って供給する。
流路方向DFに交差する(つまり、流路1600に交差する)交差軸を含む内壁面1612から1642の少なくとも一つの断面の形状は、円形(或いは、楕円形)である。尚、内壁面1612から1642の少なくとも一つの断面の形状は、内壁面1612から1642の少なくとも一つの断面によって取り囲まれる領域の形状を意味していてもよい。但し、内壁面1612から1642の少なくとも一つの断面の形状は、円形とは異なる任意の形状、例えば矩形や星形等の多角形であってもよい。尚、図3に示す例では、流路方向DFに交差する交差軸は、例えば、YZ平面に沿った軸であってもよい。
上述したように、内壁面1612から1642は、それぞれ、流路1610から1640を形成する。このため、流路方向DFに交差する交差軸を含む内壁面1612から1642の断面の形状は、それぞれ、流路方向DFに交差する交差軸を含む流路1610から1640の断面の形状と等価であるとみなしてもよい。この場合、交差軸を含む流路1610から1640の少なくとも一つの断面の形状は、円形であるが、円形とは異なる任意の形状であってもよい。また、内壁面1612から1642は、それぞれ、内壁1611から1641の表面である。このため、流路方向DFに交差する交差軸を含む内壁面1612から1642の断面の形状は、それぞれ、流路方向DFに交差する交差軸を含む内壁1611から1641の断面の形状と等価であるとみなしてもよい。この場合、交差軸を含む内壁1611から1641の少なくとも一つの断面の形状は、円形であるが、円形とは異なる任意の形状であってもよい。尚、内壁1611から1641の少なくとも一つの断面の形状は、内壁1611から164の少なくとも一つの断面によって取り囲まれる領域の形状を意味していてもよい。また、内壁面1612から1642は、それぞれ、配管部分161から164の表面でもある。このため、流路方向DFに交差する交差軸を含む内壁面1612から1642の断面の形状は、それぞれ、流路方向DFに交差する交差軸を含む配管部分161から164の断面の形状と等価であるとみなしてもよい。この場合、交差軸を含む配管部分161から164の少なくとも一つの断面の形状は、円形であるが、円形とは異なる任意の形状、例えば矩形や星形等の多角形であってもよい。
配管部分161の流路1610の断面積(つまり、交差軸を含む断面の大きさ、以下同じ)は、流路方向DFに沿って一定である。また、配管部分164の流路1640の断面積もまた、流路方向DFに沿って一定である。但し、流路1610の断面積は、流路1610の少なくとも一部の区間において、流路方向DFに進むにつれて変化してもよい。流路1640の断面積は、流路1640の少なくとも一部の区間において、流路方向DFに進むにつれて変化してもよい。或いは、混合攪拌配管16は、配管部分161及び164の少なくとも一方を備えていなくてもよい。混合攪拌配管16が配管部分161を備えていない場合には、合流配管15は、配管部分162に接続されていてもよい。混合攪拌配管16が配管部分164を備えていない場合には、混合攪拌配管16は、配管部分163から混合攪拌配管16の外部に向けて流体F13を供給してもよい。
一方で、配管部分162の流路1620の断面積は、流路方向DFに沿って変化する。具体的には、流路1620の断面積は、流路方向DFに進むにつれて小さくなる。この際、流路1620の断面積は、流路方向DFに沿って連続的に小さくなってもよい。流路1620の断面積が流路方向DFに沿って連続的に小さくなる場合には、流路方向DFに沿った位置が異なる任意の2ケ所において、流路1620の断面積が異なっていてもよい。或いは、流路1620の断面積は、流路方向DFに沿って段階的に小さくなってもよい。流路1620の断面積が流路方向DFに沿って段階的に小さくなる場合には、流路方向DFに沿った位置が異なる2ケ所において、流路1620の断面積が同一になってもよい。いずれにおいても、第1位置における流路1620の断面積(つまり、流路1620の第1断面の大きさ)は、流路方向DFに沿って第1位置よりも下流側に位置する第2位置における流路1620の断面積(つまり、流路1620の第2断面の大きさ)よりも大きくなる。尚、流路1620の断面積が次第に小さくなる場合には、配管部分162は、流路方向DFに沿って窄まる形状を有しているとみなしてもよい。但し、流路1620の断面積は、流路1620の少なくとも一部の区間において、流路方向DFに沿って一定であってもよい。流路1620の断面積の流路方向DFにおける変化量は、一定であってもよく変化していてもよい。
配管部分163の流路1630の断面積もまた、流路方向DFに沿って変化する。具体的には、流路1630の断面積は、流路方向DFに進むにつれて大きくなる。流路1630の断面積は、流路方向DFに沿って次第に大きくなる。この際、流路1630の断面積は、流路方向DFに沿って連続的に大きくなってもよい。流路1630の断面積が流路方向DFに沿って連続的に大きくなる場合には、流路方向DFに沿った位置が異なる任意の2ケ所において、流路1630の断面積が異なっていてもよい。或いは、流路1630の断面積は、流路方向DFに沿って段階的に大きくなってもよい。流路1630の断面積が流路方向DFに沿って段階的に大きくなる場合には、流路方向DFに沿った位置が異なる2ケ所において、流路1620の断面積が同一になってもよい。いずれにおいても、第3位置における流路1630の断面積(つまり、流路1630の第3断面の大きさ)は、流路方向DFに沿って第3位置よりも下流側に位置する第4位置における流路1630の断面積(つまり、流路1630の第4断面の大きさ)よりも小さくなる。尚、流路1630の断面積が次第に大きくなる場合には、配管部分163は、流路方向DFとは逆方向に沿って窄まる形状を有しているとみなしてもよい。但し、流路1630の断面積は、流路1630の少なくとも一部の区間において、流路方向DFに沿って一定であってもよい。流路1630の断面積の流路方向DFにおける変化量は、一定であってもよく変化していてもよい。
このように、本実施形態では、流路1600の断面積は、流路1600の少なくとも一部(具体的には、流路1620及び1630)において、流路方向DFに沿って次第に小さくなった後に大きくなる。この場合、流路1600の断面積は、配管部分162と配管部分163とが接続される接続部分で最も小さくなってもよい。つまり、流路1600の断面積は、配管部分162と配管部分163との境界において最も小さくなってもよい。この場合、配管部分162と配管部分163とが接続される接続部分における流路1600の断面積(つまり、流路1600の第5断面の大きさ)は、上述した流路1620の第2断面の大きさよりも小さく、且つ、流路1630の第4断面の大きさよりも小さくなってもよい。
配管部分162と配管部分163との間に、流路方向DFに沿って断面積が一定となる流路が内部に形成された配管部分が配置されていてもよい。つまり、配管部分162と配管部分163とは、流路方向DFに沿って断面積が一定となる流路が内部に形成された配管部分を介して接続されていてもよい。
本実施形態では更に、混合攪拌配管16の内壁面1602の少なくとも一部には、内壁面1602から突き出る凸構造165が形成されていてもよい。例えば、配管部分161の内壁面1612の少なくとも一部に凸構造165が形成されていてもよい。例えば、配管部分162の内壁面1622の少なくとも一部に凸構造165が形成されていてもよい。例えば、配管部分163の内壁面1632の少なくとも一部に凸構造165が形成されていてもよい。例えば、配管部分164の内壁面1642の少なくとも一部に凸構造165が形成されていてもよい。但し、配管部分161の内壁面1612に凸構造165が形成されていなくてもよい。配管部分162の内壁面1622に凸構造165が形成されていなくてもよい。配管部分163の内壁面1632に凸構造165が形成されていなくてもよい。配管部分164の内壁面1642に凸構造165が形成されていなくてもよい。尚、図3では、図面の見やすさを重視するために、凸構造165の記載が省略されている。
以下、図4から図6を参照しながら、混合攪拌配管16の内壁面1602の少なくとも一部に形成される凸構造165について説明する。尚、以下では、説明の便宜上、内壁面1622の少なくとも一部に形成される凸構造165について説明する。但し、以下の説明は、内壁面1612、1632及び1642の少なくとも一つに形成される凸構造165にも適用可能である。図4は、凸構造165が形成された内壁面1622を示す断面図(具体的には、YZ断面図)である。図5は、凸構造165が形成された内壁面1622を示す側面図である。図6は、凸構造165が形成された内壁面1622を示す断面図(具体的には、XZ断面図)である。
図4から図6に示すように、内壁面1622には、少なくとも一つの凸構造165が形成される。図4及び図5に示す例では、内壁面1622には、複数(具体的には、五つ)の凸構造165が形成されている。但し、内壁面1622には、四つ以下の凸構造165が形成されていてもよい。内壁面1622には、六つ以上の凸構造165が形成されていてもよい。内壁面1622には、単一の凸構造165が形成されていてもよい。尚、図4及び図5に図示した凸構造165の断面の形状は、丸みを帯びた凸面が混合攪拌配管16の内側に向けられた形状であるが、後述する第2変形例のように峰が混合攪拌配管16の内側に向けられた三角形状や多角形形状であってもよい。
凸構造165は、内壁面1622上において所定方向に沿って延伸する構造物であってもよい。凸構造165は、内壁面1622上において所定方向に沿って延伸する構造物を含んでいてもよい。例えば、凸構造165は、流路方向DFに延伸する構造物であってもよい。例えば、凸構造165は、流路方向DFに延伸する構造物を含んでいてもよい。例えば、凸構造165は、流路方向DFに交差する方向に延伸する構造物であってもよい。例えば、凸構造165は、流路方向DFに交差する方向に延伸する構造物を含んでいてもよい。尚、上述したように、配管部分162が管状の部材であるため、流路方向DFに交差する方向に沿って内壁面1622上を延伸する凸構造165は、実質的には、流路方向DFに沿った軸回りに旋回する旋回方向RTに沿って延伸する凸構造165と等価であるとみなしてもよい。つまり、凸構造165は、旋回方向RTに延伸する構造物であってもよい。例えば、凸構造165は、旋回方向RTに延伸する構造物を含んでいてもよい。尚、旋回方向RTは、流路方向DFに沿った軸を含む平面と交差する方向であってもよい。このとき、混合攪拌配管16は、流路方向DFに沿った軸を囲うように形成されているとみなしてもよい。
図4から図6に示す例では特に、凸構造165は、らせん状に延伸する。つまり、凸構造165は、内壁面1622上においてらせん状に延びるらせん方向SPに延伸していてもよい。凸構造165は、内壁面1622上において流路方向DFに沿った軸周りに旋回するように延伸していてもよい。具体的には、凸構造165は、流路方向DFに沿って延伸しつつ旋回方向RTに沿って旋回するように、らせん方向SPに延伸していてもよい。図4から図6に示す例では、流路方向DFに沿った軸がX軸であるため、旋回方向RTは、θX方向となる。この場合、凸構造165は、X軸方向に沿って延伸しつつθX方向に旋回するように、らせん方向SPに延伸していてもよい。尚、らせん方向SPは、柱体の面又は錐体の面を周りながら軸方向に進んでいくときにできる渦巻き状の空間曲線に沿った方向であってもよい。
らせん方向SPは、流路方向DFに沿った方向成分と旋回方向RTに沿った方向成分とを合成することで得られる方向であってもよい。らせん方向SPは、流路方向DF及び旋回方向RTの双方に交差する方向であってもよい。らせん方向SPは、流路方向DF及び旋回方向RTの双方に対して傾斜する方向であってもよい。この場合、凸構造165は、流路方向DFに沿ったベクトルと旋回方向RTに沿ったベクトルとを合成することで得られるベクトルの方向に延伸してもよい。凸構造165は、流路方向DF及び旋回方向RTの双方に交差する方向に延伸してもよい。凸構造165は、流路方向DF及び旋回方向RTの双方に対して傾斜する方向に延伸してもよい。
内壁面1622上をある一つの凸構造165がらせん方向SPに延伸する場合には、典型的には、第1地点(例えば、流路1620の第1断面が得られる地点)における凸構造165の旋回方向RTにおける位置は、流路方向DFに沿った位置が第1地点とは異なる第2地点(例えば、流路1620の第2断面が得られる地点)における凸構造165の旋回方向RTにおける位置とは異なる。例えば、図5に示すように、第1地点P1における凸構造165の旋回方向RTにおける位置は、第1地点P1よりも下流側に位置する第2地点P2における凸構造165の旋回方向RTにおける位置と異なる。内壁面1612、1632及び1642の少なくとも一つの上をある一つの凸構造165がらせん方向SPに延伸する場合も同様である。
内壁面1622上をある一つの凸構造165がらせん方向SPに延伸する場合には、典型的には、内壁面1622が平面となるように展開される内壁面1622の展開図上において、凸構造165は、流路方向DFに対して傾斜した方向に沿って延伸していてもよい。
凸構造165は、内壁面1622上において連続的に延伸していてもよい。例えば、凸構造165は、内壁面1622の上流側端部から内壁面1622の下流側端部に向かって途切れることなく延伸していてもよい。或いは、凸構造165は、内壁面1622上において断続的に延伸していてもよい。内壁面1622の上流側端部から内壁面1622の下流側端部に向かって部分的に途切れながら延伸していてもよい。
上述したように、配管部分162は、配管部分161に接続されている。この場合、配管部分162の内壁面1622に形成される凸構造165は、配管部分161の内壁面1612に形成される凸構造165に接続されていてもよい。つまり、内壁面1622に形成される凸構造165と内壁面1612に形成される凸構造165とは、一連の凸構造165(例えば、同じらせんを形成する一連の凸構造165)を形成していてもよい。同様に、配管部分162の内壁面1622に形成される凸構造165は、配管部分163の内壁面1632に形成される凸構造165に接続されていてもよい。配管部分163の内壁面1632に形成される凸構造165は、配管部分164の内壁面1642に形成される凸構造165に接続されていてもよい。
但し、内壁面1612に形成される凸構造165は、内壁面1622に形成される凸構造165に接続されていなくてもよい。この場合、配管部分161と配管部分162との間に、凸構造165が形成されていない内壁面を含む配管部分が配置されていてもよい。同様に、内壁面1622に形成される凸構造165は、内壁面1632に形成される凸構造165に接続されていなくてもよい。この場合、配管部分162と配管部分163との間に、凸構造165が形成されていない内壁面を含む配管部分が配置されていてもよい。同様に、内壁面1632に形成される凸構造165は、内壁面1642に形成される凸構造165に接続されていなくてもよい。この場合、配管部分163と配管部分164との間に、凸構造165が形成されていない内壁面を含む配管部分が配置されていてもよい。
凸構造165が内壁面1622から突き出ているため、内壁面1622は、凸構造165を介して互いに隣接する二つの面を含んでいるとみなしてもよい。例えば、図4及び図5に示すように、内壁面1622は、凸構造165を介して互いに隣接する第1面1623及び第2面1624を含んでいるとみなしてもよい。この場合、凸構造165は、第1面1623及び第2面1624の境界を形成する境界部と称してもよい。上述したように凸構造165がらせん方向SPに延伸する場合には、第1面1623及び第2面1624の少なくとも一方もまた、らせん方向SPに延伸するとみなしてもよい。
凸構造165は、流路1600を流れる流体F13に対して力を付与してもよい。この場合、凸構造165は、流路1600を流れる流体F13に対して力を付与可能な力付与構造として機能してもよい。具体的には、凸構造165は、凸構造165に接する流体F13に対して力を付与するように機能してもよい。特に、凸構造165は、凸構造165に接する流体F13に対して流体F13が流れる方向を変える力を付与するように機能してもよい。
上述したように凸構造165がらせん方向SPに延伸する場合には、凸構造165は、流路方向DFに沿って流れる流体F13を旋回方向RTに旋回させる力を流体F13に付与してもよい。例えば、凸構造165は、流体F13を旋回方向RTに旋回させる力成分を含む力を流体F13に付与してもよい。つまり、凸構造165は、旋回方向RTに流体F13を旋回させる力を流体F13に付与可能な力付与構造として機能してもよい。凸構造165は、流体F13の流れを旋回流にする構造として機能してもよい。
上述したように凸構造165を介して互いに隣接する第1面1623及び第2面1624を内壁面1622が含んでいる場合には、第1面1623及び第2面1624の少なくとも一方は、流路1600を流れる流体F13に対して力を付与してもよい。つまり、内壁面1620の少なくとも一部は、流路1600を流れる流体F13に対して力を付与してもよい。この場合、第1面1623及び第2面1624の少なくとも一方は、流路1600を流れる流体F13に対して力を付与可能な力付与構造として機能してもよい。例えば、第1面1623及び第2面1624の少なくとも一方は、流体F13を旋回方向RTに旋回させる力を流体F13に付与してもよい。例えば、第1面1623及び第2面1624の少なくとも一方は、流体F13を旋回方向RTに旋回させる力成分を含む力を流体F13に付与してもよい。第1面1623及び第2面1624の少なくとも一方は、流体F13の流れを旋回流にする構造として機能してもよい。
凸構造165(或いは、内壁面1622の少なくとも一部)が流体F13に付与する力は、流体F13を構成する流体F11及びF12を混合及び/攪拌するための力として用いられてもよい。例えば、流体F13の乱流が発生する場合には、流体F13の乱流が発生しない場合と比較して、流体F13がより適切に混合及び/又は攪拌される。このため、凸構造165が流体F13に付与する力は、流体F13の乱流を発生させるための力として用いられてもよい。
内壁面1622上をある一つの凸構造165がらせん方向SPに延伸する場合には、凸構造165は、旋回方向RTに沿って360度以上回転していてもよい。つまり、凸構造165は、旋回方向RTに沿って1回以上回転していてもよい。この場合、凸構造165が旋回方向RTに沿って360度未満しか回転しない場合と比較して、乱流が発生しやすくなる。或いは、凸構造165は、旋回方向RTに沿って720度以上回転していてもよい。つまり、凸構造165は、旋回方向RTに沿って2回以上回転していてもよい。この場合、凸構造165が旋回方向RTに沿って720度未満しか回転しない場合と比較して、乱流が発生しやすくなる。
内壁面1622に形成される凸構造165は、内壁面1622が面する流路1620における流体F11及びF12の混合度よりも、内壁面1622の下流側に位置する内壁面1632が面する流路1630における流体F11及びF12の混合度が良好になるように、流路1620を流れる流体F13に力を付与してもよい。例えば、流体F11と流体F12とが均一に混合されるほど大きくなる混合度が用いられる場合には、内壁面1622に形成される凸構造165は、流路1620における流体F11及びF12の混合度よりも、流路1630における流体F11及びF12の混合度が大きくなるように、流路1620を流れる流体F13に力を付与してもよい。例えば、流体F11と流体F12とが均一に混合されるほど小さくなる混合度が用いられる場合には、内壁面1622に形成される凸構造165は、流路1620における流体F11及びF12の混合度よりも、流路1630における流体F11及びF12の混合度が小さくなるように、流路1620を流れる流体F13に力を付与してもよい。
尚、内壁面1612に凸構造165が形成される場合には、内壁面1612に形成される凸構造165は、内壁面1612が面する流路1610における流体F11及びF12の混合度よりも、内壁面1612の下流側に位置する内壁面1622が面する流路1620における流体F11及びF12の混合度が良好になるように、流路1610を流れる流体F13に力を付与してもよい。内壁面1632に凸構造165が形成される場合には、内壁面1632に形成される凸構造165は、内壁面1632が面する流路1630における流体F11及びF12の混合度よりも、内壁面1632の下流側に位置する内壁面1642が面する流路1640における流体F11及びF12の混合度が良好になるように、流路1630を流れる流体F13に力を付与してもよい。内壁面1642に凸構造165が形成される場合には、内壁面1642に形成される凸構造165は、内壁面1642が面する流路1640における流体F11及びF12の混合度よりも、混合攪拌配管16から流出する流体F13内での流体F11及びF12の混合度が良好になるように、流路1640を流れる流体F13に力を付与してもよい。
尚、上述した説明では、凸構造165に着目して説明したが、この説明は、2つの凸構造165の間の凹構造についても成立する。つまり、凸構造165を複数の凸構造の間の凹構造に読み替えてもよい。
(1-4)混合攪拌装置1の技術的効果
以上説明したように、本実施形態では、混合攪拌装置1は、混合攪拌配管16を備えている。このため、混合攪拌装置1(特に、混合攪拌配管16)は、以下に説明する効果を享受することができる。
具体的には、流路1600の断面積は、流路1600の少なくとも一部(具体的には、流路1620)において、流路方向DFに沿って次第に小さくなる。その結果、合流配管15から混合攪拌配管16に流入した流体F13は、断面積が次第に小さくなる流路1620において適切に混合及び/又は攪拌される。なぜならば、流路1620の断面積が次第に小さくなるがゆえに、内壁面1622から流体F13に加わる圧力が変化し、結果として、流体F13の乱流が発生する可能性が高くなるからである。
更に、本実施形態では、流路1600に面する内壁面1602の少なくとも一部に、内壁面1602が突き出る凸構造165が形成されている。このため、流路1600に流入した流体F13が流れる方向は、流路1600内において、凸構造165によって局所的に変えられる。その結果、凸構造165が形成されていない場合と比較して、流体F13の乱流が発生する可能性が高くなる。このため、合流配管15から混合攪拌配管16に流入した流体F13は、流路1600において適切に混合及び/又は攪拌される。
更に、本実施形態では、凸構造165は、流路方向DFに交差する方向成分を含む方向に向かって延伸する。このため、流路1600に流入した流体F13は、流路1600内において、局所的に流路方向DFに交差する方向成分を含む方向に流れる可能性が高くなる。その結果、流体F13の乱流が発生する可能性がより高くなる。このため、合流配管15から混合攪拌配管16に流入した流体F13は、流路1600において適切に混合及び/又は攪拌される。
更に、本実施形態では、凸構造165は、流路方向DFに沿った方向成分を含む方向に向かって延伸する。このため、上述したように流路方向DFに交差する方向成分を含む方向に向かって延伸する凸構造185によって流体F13に乱流が発生しつつも、流体F13が流路方向DFに沿って流れることが凸構造185によって完全に妨げられることはない。このため、合流配管15から混合攪拌配管16に流入した流体F13は、流路1600において適切に混合及び/又は攪拌されつつ、混合攪拌配管16の外部に向けて適切に流出する。
例えば、図7は、本実施形態の混合攪拌装置1における流体F11及びF12の混合度と、特許文献1に記載された比較例の混合攪拌装置における流体F11及びF12の混合度とを示すグラフである。尚、図7に示すグラフは、流体F11と流体F12とが均一に混合されるほど小さくなる指標値である混合度を示している。特に、図7に示すグラフは、混合攪拌装置1から流出する流体F11及びF12の混合度を示している。図7に示すように、本実施形態の混合攪拌装置1における流体F11及びF12の混合度は、比較例の混合攪拌装置における流体F11及びF12の混合度よりも小さくなる。このため、本実施形態の混合攪拌装置1は、比較例の混合攪拌装置と比較して、流体F11及びF12をより適切に混合及び/又は攪拌することができる。
更に、本実施形態では、流路1600の断面積は、流路1600の少なくとも一部(具体的には、流路1630)において、流路方向DFに沿って次第に大きくなる。その結果、断面積が次第に小さくなる流路1620において混合及び/又は攪拌された流体F13の圧力は、流路1630において小さくなる。その結果、混合攪拌配管16の内壁1601から加わる圧力に起因した損失(いわゆる、圧力損失)が小さくなる。
例えば、図8は、本実施形態の混合攪拌装置1における圧力損失と、特許文献1に記載された比較例の混合攪拌装置における圧力損失流体F11及びF12の混合度とを示すグラフである。尚、図8に示す圧力損失は、混合及び/又は攪拌される前の流体F11及びF12の圧力と、混合攪拌装置1から流出する流体F11及びF12の圧力(つまり、混合及び/又は攪拌された流体F13の圧力)との差分を示している。以下の説明においても、圧力損失は、混合及び/又は攪拌される前の流体F11及びF12の圧力と、混合攪拌装置1から流出する流体F11及びF12の圧力(つまり、混合及び/又は攪拌された流体F13の圧力)との差分を意味するものとする。図8に示すように、本実施形態の混合攪拌装置1における圧力損失は、比較例の混合攪拌装置における圧力損失よりも小さくなる。このため、本実施形態の混合攪拌装置1は、比較例の混合攪拌装置と比較して、流体F11及びF12を混合及び/又は攪拌する際に生ずる損失が小さくなる。
(2)混合攪拌配管16の変形例
続いて、混合攪拌配管16の変形例について説明する。
(2-1)第1変形例
初めに、図9を参照しながら、第1変形例における混合攪拌配管16aについて説明する。図9は、第1変形例における混合攪拌配管16aの構造を示す断面図(より具体的には、流路方向DFに交差する断面を示す断面図)である。
図9に示すように、第1変形例における混合攪拌配管16aは、上述した混合攪拌配管16と比較して、内壁面1602の少なくとも一部に、凸構造165に加えて又は代えて、凹構造166が形成されているという点で異なる。混合攪拌配管16aのその他の特徴は、混合攪拌配管16のその他の特徴と同一であってもよい。
凹構造166は、内壁面1602から窪んでいるという点で、内壁面1602から突き出ている凸構造165とは異なる。つまり、凹構造166は、内壁面1602に窪み(言い換えれば、溝)を形成するという点で、内壁面1602に山を形成する凸構造とは異なる。凹構造166のその他の特徴は、凸構造165のその他の特徴と同一であってもよい。
このような凹構造166が形成されている混合攪拌配管16aにおいても、流路1600に流入した流体F13が流れる方向は、流路1600内において、凹構造166によって局所的に変えられる。その結果、凹構造166が形成されていない場合と比較して、流体F13の乱流が発生する可能性が高くなる。このため、合流配管15から混合攪拌配管16aに流入した流体F13は、流路1600において適切に混合及び/又は攪拌される。つまり、第1変形例の混合攪拌装置16aであっても、上述した混合攪拌装置16が享受可能な効果と同様の効果を享受可能である。
(2-2)第2変形例
続いて、図10を参照しながら、第2変形例における混合攪拌配管16bについて説明する。図10は、第2変形例における混合攪拌配管16bの構造を示す断面図(より具体的には、流路方向DFに交差する断面を示す断面図)である。
図10に示すように、第2変形例における混合攪拌配管16bは、上述した混合攪拌配管16と比較して、内壁面1602の少なくとも一部の断面の形状が多角形になるという点で異なる。特に、図10に示す例では、内壁面1602の少なくとも一部の断面の形状は、凹多角形(つまり、180度より大きく且つ360度よりも小さい内角を少なくとも一つ有する多角形)である。混合攪拌配管16bのその他の特徴は、混合攪拌配管16のその他の特徴と同一であってもよい。
内壁面1602の少なくとも一部の断面の形状が凹多角形になる場合には、凹多角形の頂点が、凸構造165として用いられてもよい。つまり、凹多角形の頂点を含む構造が、凸構造165として用いられてもよい。特に、180度より大きく且つ360度よりも小さい内角を形成する頂点を含む構造が、凸構造165として用いられてもよい。
内壁面1602の少なくとも一部の断面の形状が凹多角形になる場合であっても、凹多角形の頂点に相当する凸構造165は、らせん方向SPに延伸してもよい。この場合、内壁面1602の少なくとも一部の断面の形状は、流路方向DFに進むにつれて凹多角形が旋回方向RTに回転するように、流路方向DFに沿って変化することになる。逆に言えば、流路方向DFに進むにつれて凹多角形が旋回方向RTに回転するように断面の形状が流路方向DFに沿って変化する内壁面1602を含む混合攪拌配管16が形成されれば、内壁面1602には、らせん方向SPに延伸する凸構造165が形成される。
このような第2変形例の混合攪拌装置16bであっても、上述した混合攪拌装置16が享受可能な効果と同様の効果を享受可能である。
(2-3)第3変形例
続いて、図11を参照しながら、第3変形例における混合攪拌配管16cについて説明する。図11は、第3変形例における混合攪拌配管16cの構造を示す断面図(より具体的には、流路方向DFに交差する断面を示す断面図)である。
図11に示すように、第3変形例における混合攪拌配管16cは、上述した混合攪拌配管16と比較して、内壁面1602の少なくとも一部の断面の形状が多角形になるという点で異なる。特に、図11に示す例では、内壁面1602の少なくとも一部の断面の形状は、凸多角形(つまり、すべての内角が180度より小さくなる多角形)である。混合攪拌配管16cのその他の特徴は、混合攪拌配管16のその他の特徴と同一であってもよい。
内壁面1602の少なくとも一部の断面の形状が凸多角形になる場合には、凸多角形の頂点が、凹構造166として用いられてもよい。つまり、凸多角形の頂点を含む構造が、凹構造166として用いられてもよい。
内壁面1602の少なくとも一部の断面の形状が凸多角形になる場合であっても、凸多角形の頂点に相当する凹構造166は、らせん方向SPに延伸してもよい。この場合、内壁面1602の少なくとも一部の断面の形状は、流路方向DFに進むにつれて凸多角形が旋回方向RTに回転するように、流路方向DFに沿って変化することになる。逆に言えば、流路方向DFに進むにつれて凸多角形が旋回方向RTに回転するように断面の形状が流路方向DFに沿って変化する内壁面1602を含む混合攪拌配管16が形成されれば、内壁面1602には、らせん方向SPに延伸する凹構造166が形成される。
このような第3変形例の混合攪拌装置16cであっても、上述した混合攪拌装置16が享受可能な効果と同様の効果を享受可能である。
(2-4)第4変形例
続いて、図12を参照しながら、第4変形例における混合攪拌配管16dについて説明する。図12は、第4変形例における混合攪拌配管16dの構造を示す断面図(より具体的には、流路方向DFに沿った断面を示す断面図)である。尚、図12では、図面の見やすさを重視するために、凸構造165及び凹構造166の記載が省略されている。
図12に示すように、第4変形例における混合攪拌配管16dは、上述した混合攪拌配管16と比較して、流路方向DFに沿った流路1620の断面積の変化率(例えば、減少率)が一定でなくてもよいという点で異なる。更に、混合攪拌配管16dは、上述した混合攪拌配管16と比較して、流路方向DFに沿った流路1630の断面積の変化率(例えば、増加率)が一定でなくてもよいという点で異なる。混合攪拌配管16dのその他の特徴は、混合攪拌配管16のその他の特徴と同一であってもよい。
図12に示す例では、流路方向DFに沿った流路1620の断面積の減少率は、徐々に大きくなる。つまり、流路1620と流路1630との境界に近い位置ほど、その位置における流路1620の断面積の減少率が大きくなる。言い換えれば、流路1620と流路1630との境界に近い位置ほど、その位置における流路1620の断面積はより急激に減少する。例えば、第1位置における流路1620の断面積(つまり、流路1620の第1断面の大きさ)の減少率は、流路方向DFに沿って第1位置よりも下流側に位置する第2位置における流路1620の断面積(つまり、流路1620の第2断面の大きさ)の減少率よりも小さくなる。
また、流路方向DFに沿った流路1630の断面積の増加率は、徐々に小さくなる。つまり、流路1620と流路1630との境界に近い位置ほど、その位置における流路1630の断面積の増加率が大きくなる。言い換えれば、流路1620と流路1630との境界に近い位置ほど、その位置における流路1630の断面積はより急激に増加する。例えば、第3位置における流路1630の断面積(つまり、流路1630の第3断面の大きさ)の増加率は、流路方向DFに沿って第3位置よりも下流側に位置する第4位置における流路1630の断面積(つまり、流路1630の第4断面の大きさ)の増加率よりも大きくなる。
但し、流路方向DFに沿った混合攪拌配管16dの断面を示す断面図である図13に示すように、流路方向DFに沿った流路1620の断面積の減少率は、徐々に小さくなってもよい。つまり、流路1620と流路1630との境界に近い位置ほど、その位置における流路1620の断面積の減少率が小さくなってもよい。言い換えれば、流路1620と流路1630との境界に近い位置ほど、その位置における流路1620の断面積はよりゆるやかに減少してもよい。例えば、第1位置における流路1620の断面積(つまり、流路1620の第1断面の大きさ)の減少率は、流路方向DFに沿って第1位置よりも下流側に位置する第2位置における流路1620の断面積(つまり、流路1620の第2断面の大きさ)の減少率よりも大きくなってもよい。
また、図13に示すように、流路方向DFに沿った流路1630の断面積の増加率は、徐々に大きくなってもよい。つまり、流路1620と流路1630との境界に近い位置ほど、その位置における流路1630の断面積の増加率が小さくなってもよい。言い換えれば、流路1620と流路1630との境界に近い位置ほど、その位置における流路1630の断面積はよりゆるやかに増加してもよい。例えば、第3位置における流路1630の断面積(つまり、流路1630の第3断面の大きさ)の増加率は、流路方向DFに沿って第3位置よりも下流側に位置する第4位置における流路1630の断面積(つまり、流路1630の第4断面の大きさ)の増加率よりも小さくなってもよい。尚、図13では、図面の見やすさを重視するために、凸構造165及び凹構造166の記載が省略されている。
このような第4変形例の混合攪拌装置16dであっても、上述した混合攪拌装置16が享受可能な効果と同様の効果を享受可能である。
尚、流路1620の断面積の変化率は、流路1620を流れる流体F13の特性に応じて設定されてもよい。例えば、流路1620の断面積の変化率は、流路1620において流体F13を適切に混合及び/又は攪拌可能となる適切な値に設定されていてもよい。流路1630の断面積の変化率も同様に、流路1630を流れる流体F13の特性に応じて設定されてもよい。例えば、流路1630の断面積の変化率は、流路1630において流体F13を適切に混合及び/又は攪拌可能となる適切な値に設定されていてもよい。
流路1620の断面積の変化率は、流路1620において流体F13を適切に混合及び/又は攪拌しつつ、圧力損失を小さくする(例えば、最小にする)ことが可能な適切な値に設定されていてもよい。流路1620の断面積の変化率は、混合度を改善するという効果と圧力損失を小さくするという効果とを両立可能な適切な値に設定されていてもよい。流路1630の断面積の変化率は、流路1630において流体F13を適切に混合及び/又は攪拌しつつ、圧力損失を小さくする(例えば、最小にする)ことが可能な適切な値に設定されていてもよい。流路1630の断面積の変化率は、混合度を良好な値にするという効果と圧力損失を小さくするという効果とを両立可能な適切な値に設定されていてもよい。尚、図13に示す例では、図12に示す例と比較して、混合度が良好になり且つ圧力損失が小さくなる。
(2-5)第5変形例
続いて、図14及び図15を参照しながら、第5変形例における混合攪拌配管16eについて説明する。図14は、第5変形例における混合攪拌配管16eの構造を示す断面図(より具体的には、流路方向DFに沿った断面を示す断面図)である。図14は、第5変形例における混合攪拌配管16eの構造を示す断面図(より具体的には、流路方向DFに交差する断面を示す断面図)である。尚、図14では、図面の見やすさを重視するために、凸構造165及び凹構造166の記載が省略されている。
図14及び図15に示すように、第5変形例における混合攪拌配管16eは、上述した混合攪拌配管16と比較して、らせん方向SPに延伸する凸構造165の旋回方向RTが変わる(典型的には、反転する)という点で異なる。混合攪拌配管16eのその他の特徴は、混合攪拌配管16のその他の特徴と同一であってもよい。
具体的には、図14及び図15に示すように、内壁面1622に形成される凸構造165は、上流から見て、左回り(つまり、反時計回り)の旋回方向RTに旋回するらせん方向SPに延伸する凸構造165-1と、右回り(つまり、時計回り)の旋回方向RTに旋回するらせん方向SPに延伸する凸構造165-2とを含んでいてもよい。この場合、らせん方向SPに延伸する凸構造165の旋回方向RTが固定される(例えば、右回りの方向及び左回りの方向のいずれかに固定される)場合と比較して、乱流が発生しやすくなる。このため、第5変形例の混合攪拌装置16eは、上述した混合攪拌装置16が享受可能な効果と同様の効果を享受可能しつつ、流体F11及びF12をより適切に混合及び/攪拌することができる。
尚、上述した説明では、内壁面1622上に、旋回方向RTが異なる二つの凸構造165が形成されている。しかしながら、内壁面1612、1632及び1642の少なくとも一つの上に、旋回方向RTが異なる二つの凸構造165が形成されていてもよい。また、内壁面1612に形成される凸構造165の旋回方向RTが、内壁面1622、1632及び1642の少なくとも一つに形成される凸構造165の旋回方向RTと異なっていてもよい。内壁面1622に形成される凸構造165の旋回方向RTが、内壁面1632及び1642の少なくとも一つに形成される凸構造165の旋回方向RTと異なっていてもよい。内壁面1632に形成される凸構造165の旋回方向RTが、内壁面1642に形成される凸構造165の旋回方向RTと異なっていてもよい。
尚、上述した第1変形例の混合攪拌配管16aから第4変形例の混合攪拌配管16dの少なくとも一つが、第5変形例に特有の構成要件を備えていてもよい。第5変形例に特有の構成要件は、凸構造165の旋回方向RTの変化(或いは、凹構造166の旋回方向RTの変化)に関する構成要件を含んでいてもよい。
(2-6)第6変形例
続いて、図16を参照しながら、第6変形例における混合攪拌配管16fについて説明する。図16は、第6変形例における混合攪拌配管16fの構造を示す断面図(より具体的には、流路方向DFに交差する断面を示す断面図)である。
図16に示すように、第6変形例における混合攪拌配管16Fは、上述した混合攪拌配管16と比較して、内壁面1602の少なくとも一部に、凸構造165に加えて又は代えて、混合攪拌構造167が形成されているという点で異なる。混合攪拌配管16fのその他の特徴は、混合攪拌配管16のその他の特徴と同一であってもよい。
内壁面1602の少なくとも一部には、複数の混合攪拌構造167が形成されていてもよい。例えば、内壁面1612の少なくとも一部に、複数の混合攪拌構造167が形成されていてもよい。例えば、内壁面1622の少なくとも一部に、複数の混合攪拌構造167が形成されていてもよい。例えば、内壁面1632の少なくとも一部に、複数の混合攪拌構造167が形成されていてもよい。例えば、内壁面1642の少なくとも一部に、複数の混合攪拌構造167が形成されていてもよい。
内壁面1602の少なくとも一部には、複数の混合攪拌構造167が規則的な配置パターンで配置されていてもよい。或いは、内壁面1602の少なくとも一部には、複数の混合攪拌構造167が不規則的な又はランダムな配置パターンで配置されていてもよい。
混合攪拌構造167の構造の一例が図17に示されている。図17に示すように、混合攪拌構造167は、一対の壁部材1671と、天井部材1672とを備える。壁部材1671は、内壁面1602から突き出る部材である。一対の壁部材1671は、流路方向DFに交差する方向に沿って並ぶ。壁部材1671は、流路方向DFに沿って高さが徐々に低くなる部材である。具体的に、壁部材1671は、流路方向DFに沿って、壁部材1671の高さが最大高さからゼロにまで変化するように徐々に低くなる部材である。天井部材1672は、一対の壁部材1671によって下方から支持されるように一対の壁部材1671上に配置される板状の部材である。
混合攪拌構造167は、一対の壁部材1671と天井部材1672と内壁面1602とによって取り囲まれる空間1673が形成されるように、内壁面1602上に形成される。つまり、混合攪拌構造167は、その内部に空間1673が形成されるように、内壁面1602上に形成される。更に、混合攪拌構造167は、流路方向DFにおける混合攪拌構造167の一方の端部(具体的には、壁部材1671の高さが最大となる端部)に開口1674が形成されるように、内壁面1602上に形成される。混合攪拌構造1671の内部の空間1673は、開口1674を介して、混合攪拌構造167の外部の空間(典型的には、流路1600)と接続される。
図17に示す例では、開口1674の形状は四角形である。しかしながら、開口1674の形状は、四角形とは異なる任意の形状であってもよい。例えば、開口1674の形状は、四角形とは異なる多角形の少なくとも一部に相当する形状であってもよい。開口1674の形状は、円形又は楕円形の少なくとも一部に相当する形状であってもよい。
混合攪拌構造167は、図18(a)に示すように、開口1674が上流側を向くように、内壁面1602の少なくとも一部に形成されていてもよい。つまり、内壁面1602上には、開口1674が上流側を向く少なくとも一つの混合攪拌構造167が形成されていてもよい。或いは、混合攪拌構造167は、図18(b)に示すように、開口1674が下流側を向くように、内壁面1602の少なくとも一部に形成されていてもよい。つまり、内壁面1602上には、開口1674が下流側を向く少なくとも一つの混合攪拌構造167が形成されていてもよい。
一例として、混合攪拌配管16fの構造の第1具体例を示す断面図である図19に示すように、断面積が次第に小さくなる配管部分162の内壁面1622の少なくとも一部に、開口1674が上流側を向く少なくとも一つの混合攪拌構造167が形成され、断面積が次第に大きくなる配管部分163の内壁面1632の少なくとも一部に、開口1674が上流側を向く少なくとも一つの混合攪拌構造167が形成されてもよい。混合攪拌配管16fの構造の第2具体例を示す断面図である図20に示すように、内壁面1622の少なくとも一部に、開口1674が上流側を向く少なくとも一つの混合攪拌構造167が形成され、内壁面1632の少なくとも一部に、開口1674が下流側を向く少なくとも一つの混合攪拌構造167が形成されてもよい。混合攪拌配管16fの構造の第3具体例を示す断面図である図21に示すように、内壁面1622の少なくとも一部に、開口1674が下流側を向く少なくとも一つの混合攪拌構造167が形成され、内壁面1632の少なくとも一部に、開口1674が下流側を向く少なくとも一つの混合攪拌構造167が形成されてもよい。混合攪拌配管16fの構造の第4具体例を示す断面図である図22に示すように、内壁面1622の少なくとも一部に、開口1674が下流側を向く少なくとも一つの混合攪拌構造167が形成され、内壁面1632の少なくとも一部に、開口1674が上流側を向く少なくとも一つの混合攪拌構造167が形成されてもよい。
混合攪拌構造167は、凸構造165と同様に、流路1600を流れる流体F13に対して力を付与可能な力付与構造として機能してもよい。その結果、混合攪拌構造167が形成されている場合においても、凸構造165が形成されている場合と同様に、流体F13の乱流が発生する。例えば、流路1600を流れる流体F13の少なくとも一部は、開口1674を介して空間1673に進入する。空間1673に進入した流体F13の少なくとも一部の流れる方向は、空間1673に面する壁部材1671によって変更されてもよい。空間1673に進入した流体F13の少なくとも一部の流れる方向は、空間1673に面する天井部材1672によって変更されてもよい。空間1673に進入した流体F13の少なくとも一部の流れる方向は、空間1673に面する内壁面1602によって変更されてもよい。その結果、混合攪拌構造167によって、流体F13の乱流が発生する。或いは、例えば、流路1600を流れる流体F13の少なくとも一部の流れる方向は、空間1673とは反対側を向いている(つまり、流路1600に面する)壁部材1671及び天井部材1672の少なくとも一方の表面によって変更されてもよい。その結果、混合攪拌構造167によって、流体F13の乱流が発生する。このため、第6変形例の混合攪拌装置16fであっても、上述した混合攪拌装置16が享受可能な効果と同様の効果を享受可能である。
尚、上述した第1変形例の混合攪拌配管16aから第5変形例の混合攪拌配管16eの少なくとも一つが、第6変形例に特有の構成要件を備えていてもよい。第5変形例に特有の構成要件は、混合攪拌構造167に関する構成要件を含んでいてもよい。
(2-7)その他の変形例
複数の凸構造165は、旋回方向RTに沿って等間隔に配置されていてもよい。或いは、複数の凸構造165は、旋回方向RTに沿って等間隔に配置されていなくてもよい。凸構造165の配置間隔は、流路1600を流れる流体F13の特性に応じて設定されてもよい。例えば、凸構造165の配置間隔は、凸構造165が流体F13を適切に混合及び/又は攪拌可能となる適切な間隔に設定されていてもよい。凸構造165の配置間隔は、流路1600において流体F13を適切に混合及び/又は攪拌しつつ、圧力損失を小さくする(例えば、最小にする)ことが可能な適切な間隔に設定されていてもよい。凸構造165の配置間隔は、混合度を改善するという効果と圧力損失を小さくするという効果とを両立可能な適切な間隔に設定されていてもよい。凹構造166及び混合攪拌構造167についても同様のことが言える。
凸構造165の断面(具体的には、凸構造165が延伸する方向に交差する断面)の形状は、任意の形状であってもよい。例えば、凸構造165の断面の形状は、曲線を含む形状であってもよい。例えば、凸構造165の断面の形状は、円又は楕円の円弧に相当する形状であってもよい。例えば、凸構造165の断面の形状は、直線を含む形状であってもよい。例えば、凸構造165の断面の形状は、多角形の一部に相当する形状であってもよい。凸構造165の断面の形状は、流路1600を流れる流体F13の特性に応じて設定されてもよい。例えば、凸構造165の断面の形状は、凸構造165が流体F13を適切に混合及び/又は攪拌可能となる適切な形状に設定されていてもよい。凸構造165のサイズもまた、流路1600を流れる流体F13の特性に応じて設定されてもよい。例えば、凸構造165のサイズは、凸構造165が流体F13を適切に混合及び/又は攪拌可能となる適切なサイズに設定されていてもよい。凸構造165のサイズは、流路1600において流体F13を適切に混合及び/又は攪拌しつつ、圧力損失を小さくする(例えば、最小にする)ことが可能な適切なサイズに設定されていてもよい。凸構造165のサイズは、混合度を改善するという効果と圧力損失を小さくするという効果とを両立可能な適切なサイズに設定されていてもよい。凹構造166及び混合攪拌構造167についても同様のことが言える。
流路1600の断面積は、任意の大きさに設定されていてもよい。流路1600の断面積は、流路1600を流れる流体F13の特性に応じて設定されてもよい。例えば、流路1600の断面積は、流路1600において流体F13を適切に混合及び/又は攪拌可能となる適切な大きさに設定されていてもよい。流路1600の断面積は、流路1600において流体F13を適切に混合及び/又は攪拌しつつ、圧力損失を小さくする(例えば、最小にする)ことが可能な適切な値に設定されていてもよい。流路1600の断面積の変化率は、混合度を改善するという効果と圧力損失を小さくするという効果とを両立可能な適切な値に設定されていてもよい。
流路1600の断面積は、流路1600の第1部分における断面積と流路1600の第2部分における断面積との比率が所望の比率となるように設定されていてもよい。例えば、図23に示すように、流路1600の断面積は、流路1610と流路1620との境界における流路1600の断面積(つまり、流路1620の最上流端の断面積)S1と流路1620と流路1630との境界における流路1600の断面積(つまり、流路1620の最下流端の断面積)S2との比率S2/S1が所望の比率となるように設定されてもよい。
比率S2/S1が変わると、混合度が変わる可能性がある。例えば、比率S2/S1と混合度との関係を示すグラフである図24に示すように、比率S2/S1が大きくなるほど、混合度が大きくなる可能性がある。つまり、流路1620の最上流端の断面積S1が小さくなるほど及び/又は流路1620の最下流端の断面積S2が大きくなるほど、流路1620において流体F11と流体F12とがより適切に混合及び/又は攪拌される可能性がある。流路1600の断面積は、比率S2/S1が、混合度を所望の値に設定可能な所望の比率となるように、設定されてもよい。
比率S2/S1が変わると、圧力損失が変わる可能性がある。例えば、比率S2/S1と圧力損失との関係を示すグラフである図25に示すように、比率S2/S1が大きくなるほど、圧力損失が小さくなる可能性がある。つまり、流路1620の最上流端の断面積S1が小さくなるほど及び/又は流路1620の最下流端の断面積S2が大きくなるほど、圧力損失が小さくなる可能性がある。流路1600の断面積は、比率S2/S1が、圧力損失を所望の値に設定可能な所望の比率となるように、設定されてもよい。
一例として、混合度を改善するという効果と圧力損失を小さくするという効果とを両立するために、流路1600の断面積は、比率S2/S1が0.5以下になり且つ0.05以上になるように設定されてもよい。比率S2/S1が0.5以下になり且つ0.05以上になる場合には、比率S2/S1が0.5より大きくなる又は0.05よりも小さくなる場合と比較して、混合度を改善するという効果と圧力損失を小さくするという効果との両立が比較的容易に可能となる。
尚、比率S2/S1に加えて又は代えて、流路1620と流路1630との境界における流路1600の断面積(つまり、流路1630の最上流端の断面積)S3と流路1630と流路1640との境界における流路1600の断面積(つまり、流路1630の最下流端の断面積)S4との比率S3/S4が、流路1600の断面積を設定するために用いられてもよい。つまり、流路1600の断面積は、比率S3/S4が所望の比率となるように設定されてもよい。
混合攪拌配管16は、ヘルール(フェルール)に適用されてもよい。具体的には、図26に示すように、配管21が接続されるヘルール22に、混合攪拌配管16と同様に流体F13を混合及び/又は攪拌するための管状造形物23が造形されていてもよい。ヘルール22に造形される管状造形物23は、混合攪拌配管16の内壁面1602と同様の形状を有していてもよい。ヘルール22に造形される管状造形物23は、混合攪拌配管16の内壁面1602に形成される凸構造165(或いは、凹構造166又は混合攪拌構造167)と同様の構造を有していてもよい。
(3)造形装置
上述した混合攪拌配管16は、3次元構造物を造形可能な造形装置3によって造形されてもよい。以下、図27及び図28を参照しながら、造形装置3の一例について説明する。図27は、本実施形態の造形装置3の構造の一例を示す断面図である。図28は、本実施形態の造形装置3のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
造形装置3は、3次元構造物を形成するための造形動作を行うことが可能である。造形装置3は、3次元構造物を形成するための基礎の部材となるワークW上に、3次元構造物を形成可能である。ワークWが後述するステージ331である場合には、造形装置3は、ステージ331上に、3次元構造物を形成可能である。ワークWがステージ331に載置されている(或いは、ステージ331に載置されている)既存構造物である場合には、造形装置3は、既存構造物上に、3次元構造物を形成可能であってもよい。この場合、造形装置3は、既存構造物と一体化された3次元構造物を形成してもよい。既存構造物と一体化された3次元構造物を形成する動作は、既存構造物に新たな構造物を付加する動作と等価とみなせる。尚、既存構造物は例えば欠損箇所がある要修理品であってもよい。造形装置3は、要修理品の欠損箇所を埋めるように、要修理品に3次元構造物を形成してもよい。或いは、造形装置3は、既存構造物と分離可能な3次元構造物を形成してもよい。尚、図27は、ワークWが、ステージ331によって保持されている既存構造物である例を示している。また、以下でも、ワークWがステージ331によって保持されている既存構造物である例を用いて説明を進める。
本実施形態では、造形装置3が、レーザ肉盛溶接法に準拠した付加加工(付加造形)を行うことで3次元構造物を造形可能な装置である例について説明する。この場合、造形装置3は、積層造形技術を用いて物体を形成する3Dプリンタであるとも言える。尚、積層造形技術は、ラピッドプロトタイピング(Rapid Prototyping)、ラピッドマニュファクチャリング(Rapid Manufacturing)、又は、アディティブマニュファクチャリング(Additive Manufacturing)とも称されてもよい。レーザ肉盛溶接法(LMD)は、ダイレクト・メタル・デポジション、ダイレクト・エナジー・デポジション、レーザクラッディング、レーザ・エンジニアード・ネット・シェイピング、ダイレクト・ライト・ファブリケーション、レーザ・コンソリデーション、シェイプ・デポジション・マニュファクチャリング、ワイヤ-フィード・レーザ・デポジション、ガス・スルー・ワイヤ、レーザ・パウダー・フージョン、レーザ・メタル・フォーミング、セレクティブ・レーザ・パウダー・リメルティング、レーザ・ダイレクト・キャスティング、レーザ・パウダー・デポジション、レーザ・アディティブ・マニュファクチャリング、レーザ・ラピッド・フォーミングと称されてもよい。
造形装置3は、造形材料Mを加工光ELで加工して3次元構造物を形成する。造形材料Mは、所定強度以上の加工光ELの照射によって溶融可能な材料である。このような造形材料Mとして、例えば、金属性の材料及び樹脂性の材料の少なくとも一方が使用可能である。但し、造形材料Mとして、金属性の材料及び樹脂性の材料とは異なるその他の材料が用いられてもよい。造形材料Mは、粉状の又は粒状の材料である。つまり、造形材料Mは、粉粒体である。但し、造形材料Mは、粉粒体でなくてもよい。例えば、造形材料Mとして、ワイヤ状の造形材料及びガス状の造形材料の少なくとも一方が用いられてもよい。
3次元構造物を造形するために、造形装置3は、図27及び図28に示すように、材料供給源31と、加工装置32と、ステージ装置33と、光源34と、気体供給装置35と、筐体36と、制御装置37とを備える。加工装置32とステージ装置33とのそれぞれの少なくとも一部は、筐体36の内部のチャンバ空間363IN内に収容されている。
材料供給源31は、加工装置32に造形材料Mを供給する。材料供給源31は、3次元構造物を形成するために単位時間あたりに必要とする分量の造形材料Mが加工装置32に供給されるように、当該必要な分量に応じた所望量の造形材料Mを供給する。
加工装置32は、材料供給源31から供給される造形材料Mを加工して3次元構造物を形成する。3次元構造物を形成するために、加工装置32は、加工ヘッド321と、ヘッド駆動系322とを備える。更に、加工ヘッド321は、加工光ELを射出可能な照射光学系3211と、造形材料Mを供給可能な材料ノズル3212とを備えている。加工ヘッド321と、ヘッド駆動系322とは、チャンバ空間363IN内に収容されている。但し、加工ヘッド321及びヘッド駆動系322の少なくとも一部が、筐体36の外部の空間である外部空間364OUTに配置されていてもよい。尚、外部空間364OUTは、造形装置3のユーザが立ち入り可能な空間であってもよい。
ヘッド駆動系322は、加工ヘッド321を移動させる(つまり、動かす)。ヘッド駆動系322は、例えば、X軸、Y軸、Z軸、θX方向、θY方向及びθZ方向の少なくとも一つに沿って加工ヘッド321を移動させる。ヘッド駆動系322が加工ヘッド321を移動させると、加工ヘッド321とステージ331(更には、ステージ331に載置されたワークW)との相対位置が変わる。
材料ノズル3212から供給された造形材料Mには、照射光学系3211が射出した加工光ELが照射される。その結果、造形材料Mが溶融する。つまり、溶融した造形材料Mを含む溶融池が形成される。加工ヘッド321の移動に伴って溶融池に加工光ELが照射されなくなると、溶融池において溶融した造形材料Mが固化する。つまり、固化した造形材料Mの堆積物に相当する造形物が形成される。造形装置3は、このような加工光ELの照射による溶融池の形成及び溶融した造形材料Mの固化を含む一連の造形処理を、加工ヘッド321を、X軸方向及びY軸方向の少なくとも一方に沿って移動させながら繰り返す。その結果、溶融池の移動軌跡に応じたパターンで形成された造形物の集合体に相当する構造層が形成される。造形装置3は、複数の構造層が積層されるように複数の構造層を順に形成する。その結果、複数の構造層の集合体に相当する3次元構造物が造形される。つまり、3次元構造物としての混合攪拌配管16が造形される。
ステージ装置33は、ステージ331を備えている。ステージ331は、チャンバ空間363INに収容される。ステージ331には、ワークWが載置可能である。ステージ331は、ステージ331に載置されたワークWを保持可能であってもよい。この場合、ステージ331は、ワークWを保持するために、機械的なチャック、静電チャック及び真空吸着チャック等の少なくとも一つを備えていてもよい。或いは、ステージ331は、ステージ331に載置されたワークWを保持可能でなくてもよい。この場合、ワークWは、クランプレスでステージ331に載置されていてもよい。
ステージ装置33は、ステージ駆動系332を備えている。ステージ駆動系332は、ステージ331を移動させる。ステージ駆動系332は、例えば、X軸、Y軸、Z軸、θX方向、θY方向及びθZ方向の少なくとも一つに沿ってステージ331を移動させる。ステージ駆動系332がステージ331を移動させると、加工ヘッド321とステージ331(更には、ステージ331に載置されたワークW)との相対位置が変わる。
光源34は、例えば、赤外光、可視光及び紫外光のうちの少なくとも一つを、加工光ELとして射出する。但し、加工光ELとして、その他の種類の光が用いられてもよい。加工光ELは、複数のパルス光(つまり、複数のパルスビーム)を含んでいてもよい。加工光ELは、連続光(CW:Continuous Wave)を含んでいてもよい。加工光ELは、レーザ光であってもよい。この場合、光源34は、レーザ光源(例えば、レーザダイオード(LD:Laser Diode)等の半導体レーザを含んでいてもよい。レーザ光源は、ファイバ・レーザ、COレーザ、YAGレーザ及びエキシマレーザ等のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。但し、加工光ELは、レーザ光でなくてもよい。光源34は、任意の光源(例えば、LED(Light Emitting Diode)及び放電ランプ等の少なくとも一つ)を含んでいてもよい。照射光学系3211は、光源34と、光ファイバ及びライトパイプ等の少なくとも一つを含む光伝送部材341を介して光学的に接続されている。照射光学系3211は、光伝送部材341を介して光源34から伝搬してくる加工光ELを射出する。
気体供給装置35は、チャンバ空間363INをパージするためのパージガスの供給源である。パージガスは、不活性ガスを含む。不活性ガスの一例として、窒素ガス及びアルゴンガスの少なくとも一方があげられる。気体供給装置35は、筐体36の隔壁部材361に形成された供給口362及び気体供給装置35と供給口362とを接続する供給管351を介して、チャンバ空間363INに接続されている。気体供給装置35は、供給管351及び供給口362を介して、チャンバ空間363INにパージガスを供給する。その結果、チャンバ空間363INは、パージガスによってパージされた空間となる。チャンバ空間363INに供給されたパージガスは、隔壁部材361に形成された不図示の排出口から排出されてもよい。尚、気体供給装置35は、不活性ガスが格納されたボンベであってもよい。不活性ガスが窒素ガスである場合には、気体供給装置35は、大気を原料として窒素ガスを発生する窒素ガス発生装置であってもよい。
気体供給装置35は、チャンバ空間363INに加えて材料供給源31からの造形材料Mが供給される混合装置312にパージガスを供給してもよい。具体的には、気体供給装置35は、気体供給装置35と混合装置312とを接続する供給管352を介して混合装置112と接続されていてもよい。その結果、気体供給装置35は、供給管352を介して、混合装置312にパージガスを供給する。この場合、材料供給源31からの造形材料Mは、供給管352を介して気体供給装置35から供給されたパージガスによって、供給管311内を通って材料ノズル3212に向けて供給(具体的には、圧送)されてもよい。この場合、材料ノズル3212は、材料供給口から、造形材料Mを圧送するためのパージガスと共に造形材料Mを供給することになる。
筐体36は、筐体36の内部空間であるチャンバ空間363INに少なくとも加工装置32及びステージ装置33のそれぞれの少なくとも一部を収容する収容装置である。筐体36は、チャンバ空間363INを規定する隔壁部材361を含む。隔壁部材361は、チャンバ空間363INと、筐体36の外部空間364OUTとを隔てる部材である。この場合、隔壁部材361によって囲まれた空間が、チャンバ空間363INとなる。尚、隔壁部材361には、開閉可能な扉が設けられていてもよい。この扉は、ワークWをステージ331に載置する際に開かれてもよい。扉は、ステージ331からワークW及び/又は3次元構造物を取り出す際に開かれてもよい。扉は、造形動作が行われている期間中には閉じられていてもよい。なお、筐体36の外部空間364OUTからチャンバ空間363INを視認するための観察窓(不図示)が、隔壁部材361に形成されていてもよい。
制御装置37は、造形装置3の動作を制御する。制御装置37は、例えば、演算装置と、記憶装置とを備えていてもよい。演算装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)の少なくとも一方を含んでいてもよい。記憶装置は、例えば、メモリを含んでいてもよい。制御装置37は、演算装置がコンピュータプログラムを実行することで、造形装置3の動作を制御する装置として機能する。このコンピュータプログラムは、制御装置37が行うべき後述する動作を演算装置に行わせる(つまり、実行させる)ためのコンピュータプログラムである。つまり、このコンピュータプログラムは、造形装置3に後述する動作を行わせるように制御装置37を機能させるためのコンピュータプログラムである。演算装置が実行するコンピュータプログラムは、制御装置37が備える記憶装置(つまり、記録媒体)に記録されていてもよいし、制御装置37に内蔵された又は制御装置37に外付け可能な任意の記憶媒体(例えば、ハードディスクや半導体メモリ)に記録されていてもよい。或いは、制御装置37は、実行するべきコンピュータプログラムを、通信装置を介して、制御装置37の外部の装置からダウンロードしてもよい。
制御装置37は、造形装置3の内部に設けられていなくてもよい。例えば、制御装置37は、造形装置3外にサーバ等として設けられていてもよい。例えば、制御装置37は、データ生成サーバ2と一体化されていてもよい。この場合、制御装置37と造形装置3とは、有線及び/又は無線のネットワーク(例えば、通信ネットワーク、或いは、データバス及び/又は通信回線)で接続されていてもよい。有線のネットワークとして、例えばIEEE1394、RS-232x、RS-422、RS-423、RS-485及びUSBの少なくとも一つに代表されるシリアルバス方式のインタフェースを用いるネットワークが用いられてもよい。有線のネットワークとして、パラレルバス方式のインタフェースを用いるネットワークが用いられてもよい。有線のネットワークとして、10BASE-T、100BASE-TX及び1000BASE-Tの少なくとも一つに代表されるイーサネット(登録商標)に準拠したインタフェースを用いるネットワークが用いられてもよい。無線のネットワークとして、電波を用いたネットワークが用いられてもよい。電波を用いたネットワークの一例として、IEEE802.1xに準拠したネットワーク(例えば、無線LAN及びBluetooth(登録商標)の少なくとも一方)があげられる。無線のネットワークとして、赤外線を用いたネットワークが用いられてもよい。無線のネットワークとして、光通信を用いたネットワークが用いられてもよい。この場合、制御装置37と造形装置3とは通信ネットワーク等を介して各種の情報の送受信が可能となるように構成されていてもよい。また、制御装置37は、通信ネットワーク等を介して造形装置3にコマンドや制御パラメータ等の情報を送信可能であってもよい。造形装置3は、制御装置37からのコマンドや制御パラメータ等の情報を、通信ネットワーク等を介して受信する受信装置を備えていてもよい。造形装置3は、制御装置37に対してコマンドや制御パラメータ等の情報を、通信ネットワーク4等を介して送信する送信装置を備えていてもよい。或いは、制御装置37が行う処理のうちの一部を行う第1制御装置が造形装置3の内部に設けられている一方で、制御装置37が行う処理のうちの他の一部を行う第2制御装置が造形装置3の外部に設けられていてもよい。
尚、制御装置37が実行するコンピュータプログラムを記録する記録媒体としては、CD-ROM、CD-R、CD-RWやフレキシブルディスク、MO、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-R、DVD+R、DVD-RW、DVD+RW及びBlu-ray(登録商標)等の光ディスク、磁気テープ等の磁気媒体、光磁気ディスク、USBメモリ等の半導体メモリ、及び、その他プログラムを格納可能な任意の媒体の少なくとも一つが用いられてもよい。記録媒体には、コンピュータプログラムを記録可能な機器(例えば、コンピュータプログラムがソフトウェア及びファームウェア等の少なくとも一方の形態で実行可能な状態に実装された汎用機器又は専用機器)が含まれていてもよい。更に、コンピュータプログラムに含まれる各処理や機能は、制御装置37(つまり、コンピュータ)がコンピュータプログラムを実行することで制御装置37内に実現される論理的な処理ブロックによって実現されてもよいし、制御装置37が備える所定のゲートアレイ(FPGA、ASIC)等のハードウェアによって実現されてもよいし、論理的な処理ブロックとハードウェアの一部の要素を実現する部分的ハードウェアモジュールとが混在する形式で実現してもよい。
尚、造形装置3は、合流配管15と一体化した混合攪拌配管16を造形してもよい。或いは、造形装置3は、合流配管15と一体化していない混合攪拌配管16を造形してもよい。この場合、造形装置3は、合流配管15を造形してもよい。造形装置3が合流配管15及び混合攪拌配管16を別々に造形した後に、合流配管15と混合攪拌配管16とが接続されてもよい。
上述の説明では、造形装置3(つまり、3Dプリンタ)を用いて混合攪拌配管16を造形したが、混合攪拌配管16は、ハイドロフォーミング等のチューブフォーミングの手法で形成されてもよい。
上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。上述の各実施形態の要件のうちの一部が用いられなくてもよい。上述の各実施形態の要件は、適宜他の実施形態の要件と置き換えることができる。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態で引用した装置等に関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う管部材、混合攪拌装置及び造形装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 混合攪拌装置
16 混合攪拌配管
161、162、163、164 配管部分
1600、1610、1620、1630、1640 流路
1602、1612、1622、1632、1642 内壁面
165 凸構造
166 凹構造
167 混合攪拌構造
DF 流路方向
RT 旋回方向
SP らせん方向

Claims (46)

  1. 第1方向に流体が流れる流路を備える管部材であって、
    前記第1方向に延伸する管状の第1部分と、
    前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分と
    を備え、
    前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記第1部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて小さくなり、
    前記第2部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて大きくなる
    管部材。
  2. 前記第2部分は、前記第1部分よりも下流側に位置し、
    前記第1部分の上流側には更に、第3部分が接続され、
    前記第3部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に沿って一定である
    請求項1に記載の管部材。
  3. 前記第2部分は、前記第1部分よりも下流側に位置し、
    前記第2部分の下流側には更に、第4部分が接続され、
    前記第4部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に沿って一定である
    請求項1又は2に記載の管部材。
  4. 前記第1部分の上流側の端部の断面積に対する、前記第1部分の下流側の端部の断面積の比率は、0.5以下である
    請求項1から3のいずれか一項に記載の管部材。
  5. 前記第1部分の上流側の端部の断面積に対する、前記第1部分の下流側の端部の断面積の比率は、0.05以上である
    請求項1から4のいずれか一項に記載の管部材。
  6. 前記第2部分の下流側の端部の断面積に対する、前記第2部分の上流側の端部の断面積の比率は、0.5以下である
    請求項1から5のいずれか一項に記載の管部材。
  7. 前記第1部分の下流側の端部の断面積に対する、前記第2部分の上流側の端部の断面積の比率は、0.05以上である
    請求項1から6のいずれか一項に記載の管部材。
  8. 前記第3部分には、前記第1方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられる
    請求項2に記載の管部材。
  9. 前記第4部分には、前記第1方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられる
    請求項3に記載の管部材。
  10. 前記凸構造は、前記第1方向の軸周りの第2方向に旋回するようにらせん状に延伸する
    請求項1から9のいずれか一項に記載の管部材。
  11. 前記凹構造は、前記第1方向の軸周りの第2方向に旋回するようにらせん状に延伸する
    請求項1から10のいずれか一項に記載の管部材。
  12. 第1方向に流体が流れる流路を備える管部材であって、
    前記第1方向に延伸する管状の第1部分と、
    前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分と
    を備え、
    前記第1及び第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記流路の断面を、前記第1方向に沿って順に第1断面、第2断面、第3断面、第4断面とした場合に、
    前記第1部分の前記第1断面における流路の第1断面積は、前記第1部分の前記第2断面における流路の第2断面積よりも大きく、
    前記第2部分の前記第3断面における流路の第3断面積は、前記第2部分の前記第4断面における流路の第4断面積よりも小さい
    管部材。
  13. 前記第1部分と前記第2部分とが接続される接続部分の流路の断面積を第5断面積とした場合に、前記第5断面積は、前記第2断面積よりも小さく、且つ、前記第3断面積よりも小さい
    請求項12に記載の管部材。
  14. 第1方向に流体が流れる流路を備える管部材であって、
    前記第1方向に延伸する管状の第1部分と、
    前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分と
    を備え、
    前記流路の断面を、第1方向に沿って順に第1断面、第2断面、第3断面、第4断面とした場合に、
    前記第1部分の内壁には、前記第1断面と前記第2断面において、凸構造及び凹構造の少なくとも一方が複数設けられ、
    前記第1断面における前記複数の凸構造又は前記複数の凹構造に関する前記第1方向の軸周りの第2方向の位置が、前記第2断面における前記複数の凸構造又は前記複数の凹構造の前記第2方向の位置と異なり、
    前記第2部分の内壁には、前記第3断面と前記第4断面において、凸構造及び凹構造の少なくとも一方が複数設けられ、
    前記第3断面における前記複数の凸構造又は前記複数の凹構造に関する前記第2方向の位置が、前記第4断面における前記複数の凸構造又は前記複数の凹構造の前記第2方向の位置と異なり、
    前記第1部分の前記第1断面における流路の第1断面積は、前記第1部分の前記第2断面における流路の第2断面積よりも大きく、
    前記第2部分の前記第3断面における流路の第3断面積は、前記第2部分の前記第4断面における流路の第4断面積よりも小さい
    管部材。
  15. 流体が流れる流路を備える管部材であって、
    前記流体の流れ方向に交差する前記管部材の内壁の断面に囲まれる面積は、前記流れ方向に沿って次第に小さくなった後に次第に大きくなり、
    前記内壁には、前記流体に対して、前記流れ方向に沿った軸周りに前記流体を旋回させる構造が形成されている
    管部材。
  16. 第1方向に延伸する管状の第1部分と、
    前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分と
    を備え、
    前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記第1部分の断面積は、前記第1方向に進むにつれて小さくなり、
    前記第2部分の断面積は、前記第1方向に進むにつれて大きくなる
    管部材。
  17. 前記第1及び第2方向に延伸する前記凸構造は、前記第1方向に沿った方向成分と前記第2方向に沿った方向成分とを合成することで得られる第3方向に延伸する凸構造を含む
    請求項1から13及び16のいずれか一項に記載の管部材。
  18. 前記第1及び第2方向に延伸する前記凹構造は、前記第1方向に沿った方向成分と前記第2方向に沿った方向成分とを合成することで得られる第3方向に延伸する凹構造を含む
    請求項1から13及び16から17のいずれか一項に記載の管部材。
  19. 前記第1部分の内壁には、前記凸構造が一つ又は複数設けられている
    請求項1から13及び16から18のいずれか一項に記載の管部材。
  20. 前記第1部分の内壁には、前記凹構造が一つ又は複数設けられている
    請求項1から13及び16から19のいずれか一項に記載の管部材。
  21. 前記第2部分の内壁には、前記凸構造が一つ又は複数設けられている
    請求項1から13及び16から20のいずれか一項に記載の管部材。
  22. 前記第2部分の内壁には、前記凹構造が一つ又は複数設けられている
    請求項1から13及び16から21のいずれか一項に記載の管部材。
  23. 第1方向に流体が流れる流路を備える管部材であって、
    前記第1方向に延伸する管状の第1部分を備え、
    前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記第1部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて小さくなる
    管部材。
  24. 第1方向に流体が流れる流路を備える管部材であって、
    前記第1方向に延伸する管状の第1部分と、
    前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分と
    を備え、
    前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられる
    管部材。
  25. 流路を形成するための内壁面を備える管部材であって、
    前記流路に沿って複数の流体が供給される第1領域と、
    前記複数の流体が混合された流体を前記流路に沿って供給する第2領域と
    を備え、
    前記第1領域において、前記流路に交差する交差軸を含む前記内壁面の断面の大きさは、前記流路の一方の端部から前記流路の他方の端部に向かう流路方向に沿って次第に小さくなり、
    前記第1領域における前記複数の流体の混合度よりも前記第2領域における前記複数の流体の混合度が良好になるように、前記内壁面に、前記流路方向に沿った軸周りに前記流体を旋回させる力成分を含む力を付与可能な力付与構造が形成されている
    管部材。
  26. 流体が通過可能な配管と接続可能なフェルールと、
    前記フェルールに造形され、前記流体を通過させる管状造形物と
    を備え、
    前記管状造形物は、
    第1方向に延伸する管状の第1部分と、
    前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分と
    を備え、
    前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記第1部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて小さくなり、
    前記第2部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて大きくなる
    管部材。
  27. 前記凸構造及び前記凹構造の少なくとも一方が形成されている前記内壁の少なくとも一部の断面の形状は、多角形である
    請求項1から14及び16から24及び26のいずれか一項に記載の管部材。
  28. 前記多角形は、凸多角形及び凹多角形の少なくとも一方を含む
    請求項27に記載の管部材。
  29. 前記凸構造及び前記凹構造の少なくとも一方は、前記多角形の頂点を含む構造である
    請求項27又は28に記載の管部材。
  30. 前記凸構造及び前記凹構造の少なくとも一方が形成されている前記内壁の少なくとも一部の断面の形状は、前記第1方向に沿った軸周りに前記多角形が回転するように前記第1方向に沿って変化する
    請求項27から29のいずれか一項に記載の管部材。
  31. 前記内壁の少なくとも一部は、前記凸構造及び前記凹構造の少なくとも一方を含む境界部を介して互いに隣接する第1及び第2面を含む
    請求項1から14及び16から24及び26から30のいずれか一項に記載の管部材。
  32. 流路を形成するための内壁面を備える管部材であって、
    前記流路に交差する交差軸を含む前記内壁面の少なくとも一部の断面の大きさは、前記流路の一方の端部から前記流路の他方の端部に向かう流路方向に沿って次第に小さくなった後に次第に大きくなり、
    前記内壁面の少なくとも一部は、第1面と、前記流路方向に沿った軸周りの方向に旋回するように前記内壁面上をらせん状に延伸する境界部を介して第1面に隣接する第2面とを含む
    管部材。
  33. 前記第1及び第2面の少なくとも一方は、前記流路方向に沿った軸周りの方向に旋回するように前記内壁面上をらせん状に延伸する
    請求項32に記載の管部材。
  34. 前記第1及び第2面の少なくとも一部は、前記流路を流れる流体に対して、前記流路方向に沿った軸周りに前記流体を旋回させる力成分を含む力を付与可能である
    請求項32又は33に記載の管部材。
  35. 前記境界部は、前記第1及び第2面の少なくとも一方から突き出る凸構造及び前記第1及び第2面の少なくとも一方から窪んだ凹構造の少なくとも一方を含む
    請求項32から34のいずれか一項に記載の管部材
  36. 前記凸構造及び前記凹構造の少なくとも一方は、前記管部材を流れる流体に対して、前記流体が流れる流路方向に沿った軸周りに前記流体を旋回させる力成分を含む力を付与可能である
    請求項1から14及び16から24及び26から31のいずれか一項に記載の管部材。
  37. 流路を形成するための内壁面を備える管部材であって、
    前記流路に交差する交差軸を含む前記内壁面の少なくとも一部の断面の大きさは、前記流路の一方の端部から前記流路の他方の端部に向かう流路方向に沿って次第に小さくなった後に次第に大きくなり、
    前記内壁面には、前記流路を流れる流体に対して、前記流路方向に沿った軸周りに前記流体を旋回させる力成分を含む力を付与可能な力付与構造が形成されている
    管部材。
  38. 前記力付与構造は、凸構造及び凹構造の少なくとも一方を含む
    請求項37に記載の管部材。
  39. 前記凸構造及び前記凹構造の少なくとも一方は、前記流路方向に沿って前記内壁面上をらせん状に延伸する
    請求項38に記載の管部材。
  40. 請求項1から39のいずれか一項に記載の管部材と、
    前記管部材に流体を供給する流体供給装置と
    を備える混合攪拌装置。
  41. 前記管部材は、前記管部材に供給された前記流体を攪拌する
    請求項40に記載の混合攪拌装置。
  42. 前記流体供給装置は、第1の流体と第2の流体とを前記管部材に供給し、
    前記管部材は、前記第1及び第2の流体を混合する
    請求項40又は41に記載の混合攪拌装置。
  43. 前記管部材は、
    管状の第1部分と、
    前記第1部分に接続する管状の第2部分と
    を備え、
    前記流体供給装置は、前記第1及び第2の流体を前記第1部分に供給し、
    前記第1及び第2の液体は、前記第1部分において混合及び撹拌された後、前記委第2部分に流出する
    請求項40から42のいずれか一項に記載の流体混合装置。
  44. 第1方向に流体が流れる流路を備える管部材を造形する造形装置であって、
    前記管部材は、
    前記第1方向に延伸する管状の第1部分と、
    前記第1方向に延伸し、且つ、前記第1部分に接続する管状の第2部分と
    を備え、
    前記第1部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第1方向の軸周りの第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記第2部分の内壁には、前記第1方向、且つ、前記第2方向に延伸する凸構造及び凹構造の少なくとも一方が設けられ、
    前記第1部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて小さくなり、
    前記第2部分の前記流路の断面積は、前記第1方向に進むにつれて大きくなる
    造形装置。
  45. 請求項1から39のいずれか一項に記載の管部材を造形する造形装置。
  46. 前記造形装置は、
    エネルギビームを照射する照射光学系と、
    前記エネルギビームの照射位置に造形材料を供給する供給部材と
    を備え、
    前記造形装置は、前記供給部材から供給される前記造形材料を前記エネルギビームで溶融し、溶融した前記造形材料を用いて前記管部材を造形する
    請求項44又は45に記載の造形装置。
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