JP2022090989A - 投薬器 - Google Patents

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Kazunori Ishizeki
茂巳 中村
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Abstract

【課題】 カプセルに正しい大きさの穴を正しい位置に開けることにより、規定量の薬粉を投与できるようにする。【解決手段】 薬粉が充填されたカプセル22を収容するためのカプセル収容室4A,4Bが上面に開口して設けられた本体2と、本体2に設けられ、カプセル収容室4A,4Bを開放する開位置とカプセル収容室4A,4Bを閉塞する閉位置との間で開閉される蓋体6と、本体2に設けられたマウスピース7,8と、本体2に設けられ、カプセル収容室4A,4Bに収容されたカプセル22に穴22A,22Bを開ける穴開け部材13,14と、本体2に設けられ、蓋体6が閉位置に配置された状態では穴開け部材13,14によるカプセル22への穴開け動作を許可し、蓋体6が閉位置以外に配置された状態では穴開け部材13,14によるカプセル22への穴開け動作を規制する穴開けストッパ19,20と、を備えている。【選択図】 図14

Description

本開示は、例えば、粉体状の薬剤(薬粉)を肺や気管支に投与するのに用いて好適な投薬器に関する。
粉体状の薬剤(薬粉)を肺や気管支に投与する治療方法には、薬粉が充填されたカプセルを投薬器にセットし、このカプセル内の薬粉を空気と一緒に吸入して肺等に投与する治療方法が用いられている。
薬粉を空気と一緒に吸入する治療方法に用いられる投薬器は、薬粉が充填されたカプセルを収容するカプセル収容室を有する本体と、本体に設けられ、カプセル収容室にカプセルを固定する蓋体と、本体に設けられたマウスピースと、本体に設けられ、カプセル収容室に収容されたカプセルに穴を開ける穴開け部材と、を備えている(特許文献1)。
この投薬器を用いた薬粉の投薬手順は、本体のカプセル収容室にカプセルを挿入し、蓋体を閉じてカプセルを固定した後に、穴開け部材によってセットしたカプセルに穴を開ける。カプセルに穴を開けたら、マウスピースをくわえて息を吸い込む。これにより、空気と一緒にカプセル内の薬粉を吸入して肺等に投与することができる。
特開平9-253210号公報
特許文献1の投薬器は、蓋体を閉じていない状態でも穴開け部材によってカプセルに穴を開けることができてしまう。即ち、カプセル収容室に対してカプセルが正しい位置にセットされていない状態でも、穴開け部材によってカプセルに穴を開けることができてしまう。カプセルのセット位置が誤ったままカプセルに穴を開けると、正しい大きさの穴を正しい位置に開けることができない場合がある。このようにカプセルに誤った穴が開けられた状態では、カプセルに流入する空気流やカプセルから流出する空気流にばらつきが生じてしまうから、薬粉の投与量が安定しないという問題がある。
本発明の一実施形態の目的は、カプセルに正しい大きさの穴を正しい位置に開けることにより、規定量の薬粉を投与できるようにした投薬器を提供することにある。
本発明の一実施形態は、薬粉が充填されたカプセルを収容するためのカプセル収容室が上面に開口して設けられた本体と、前記本体に設けられ、前記カプセル収容室を開放する開位置と前記カプセル収容室を閉塞する閉位置との間で開閉される蓋体と、前記本体に設けられたマウスピースと、前記本体に設けられ、前記カプセル収容室に収容された前記カプセルに穴を開ける穴開け部材と、前記本体に設けられ、前記蓋体が前記閉位置に配置された状態では前記穴開け部材による前記カプセルへの穴開け動作を許可し、前記蓋体が前記閉位置以外に配置された状態では前記穴開け部材による前記カプセルへの穴開け動作を規制する穴開けストッパと、を備えていることを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、カプセルに正しい大きさの穴を正しい位置に開けることができ、規定量の薬粉を投与することができる。
本発明の第1の実施形態による投薬器を背面側から示す斜視図である。 マウスピースカバーを取外した状態の投薬器を正面側から示す斜視図である。 蓋体が開位置に配置された状態の投薬器を正面側から示す斜視図である。 投薬器の正面図である。 投薬器の背面図である。 投薬器の平面図である。 投薬器の底面図である。 投薬器の左側面図である。 投薬器の右側面図である。 マウスピースカバーを取外した状態の投薬器の平面図である。 図6中の矢示XI-XI方向から見た投薬器の断面図である。 図6中の矢示XII-XII方向から見た投薬器の断面図である。 図6中の矢示XIII-XIII方向から見た投薬器の断面図である。 穴開けストッパが穴開け部材の穴開け動作を規制している状態を図13と同様位置から示す投薬器の断面図である。 図13中の矢示XV-XV方向から見たマウスピースカバーを取外した状態の投薬器の断面図である。 カプセル内の薬粉を吸入するときの空気の流れを示す要部拡大の断面図である。 本発明の第2の実施形態によるマウスピースカバーを取外した状態の投薬器を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る投薬器を、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図16は、本発明の第1の実施形態を示している。図1、図2において、本実施形態による投薬器1は、例えば、粉体状の薬剤(薬粉)を肺や気管支に投与するものであり、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、ウイルス性疾患等の治療に用いられる。投薬器1は、息を吸い込むことでカプセル22に充填された薬粉を空気と一緒に吸入する吸入式の投薬器として構成されている。また、投薬器1は、2個のカプセル22から連続して薬粉を吸入できるように、対称的に配置された第1投薬器1Aと第2投薬器1Bとからなる。そして、投薬器1は、後述の本体2、蓋体6、マウスピース7,8、穴開け部材13,14、穴開けストッパ19,20、マウスピースカバー21を備えている。
図3に示すように、本体2は、後述のケース3、カプセル収容室4A,4Bを備えている。図4ないし図9に示すように、ケース3は、上下方向に扁平な直方体状に形成されている。具体的には、ケース3は、正面側の前面部3A、背面側の後面部3B、左面部3C、右面部3D、上面部3Eおよび下面部3Fを有している。なお、実施形態のケース3は、軽量化や材料費の削減を図るために複数個の部品によって形成しているが、単一の部材として形成することもできる。
図3、図10に示すように、ケース3の前面部3Aには、左右方向に間隔をもって2個のマウスピース7,8が設けられている。左面部3Cには、穴開け部材13用の取付開口3Gが設けられ、右面部3Dには、穴開け部材14用の取付開口3Hが設けられている。上面部3Eには、左右方向に間隔をもって配置された2個のカプセル収容室4A,4Bと、カプセル収容室4A,4Bよりも広範囲を一段下げて形成された長方形状の蓋体収容部5とが設けられている。さらに、図7に示すように、下面部3Fには、カプセル収容室4A,4Bに空気を取り入れるために空気流入通路9,10が開口している。
カプセル収容室4A,4Bは、左右方向に間隔をもってケース3に設けられている(図3、図11、図16参照)。カプセル収容室4A,4Bは、前後方向に延びた長円状の凹陥部として形成されている。具体的には、カプセル収容室4A,4Bは、カプセル22よりも僅かに大きな長円状の凹陥部として形成されている。これにより、カプセル22は、カプセル収容室4A,4Bに正しく収容することで、正しい位置に固定することができる。
図3に示すように、蓋体収容部5は、ケース3の上面部3Eに設けられている。蓋体収容部5は、2個のカプセル収容室4A,4Bよりも左右方向と前後方向に大きな長方形状の凹陥部として形成されている。蓋体収容部5は、蓋体6が閉位置に配置されたときに、蓋体6を収容することで、蓋体6の上面をケース3の上面部3Eと同一平面とすることができる。
蓋体6は、ケース3の上面部3Eに設けられている。蓋体6は、蓋体収容部5に僅かな隙間をもって収まる長方形状の板体として形成されている。蓋体6は、後側の端部(基端部)がケース3に対して回動可能に取付けられている。これにより、蓋体6は、カプセル収容室4A,4Bを開放する開位置(図3に示す位置)と、カプセル収容室4A,4Bを閉塞する閉位置(図1、図2、図11、図12、図13等に示す位置)との間で開閉することができる。
図3、図12に示すように、蓋体6には、前側(先端側)の中央に位置して爪部6Aが設けられている。爪部6Aは、後述する開閉機構15の一部を構成している。爪部6Aは、蓋体6が閉位置に配置されたときに、開閉機構15の係合部18に係合することにより、蓋体6を閉位置に固定することができる。蓋体6とケース3との間には、蓋体6を開放側に付勢するばね部材(図示せず)が設けられている。
また、図3、図11、図13に示すように、蓋体6には、カプセル収容室4A,4Bと対面する下面側に位置して位置決め部6B,6Cが設けられている。カプセル収容室4A側、即ち、第1投薬器1A側の位置決め部6Bは、蓋体6が閉位置に配置されたときに、カプセル22をカプセル収容室4Aの所定位置に位置決めするものである。具体的には、図11に示すように、位置決め部6Bは、蓋体6が閉位置に配置されたときに、カプセル収容室4Aの長さ方向(前後方向)の中間部に位置する胴部に配置され、当該カプセル収容室4Aを空気の流入側と空気と薬粉の流出側とに隔てる隔壁となっている。この上で、位置決め部6Bは、カプセル22の胴部が嵌合する半円状の凹部6B1を有している。
この凹部6B1は、カプセル22の胴部に嵌合することにより、カプセル22をカプセル収容室4Aの所定位置(正しい位置)に位置決めすることができる。換言すると、カプセル22がカプセル収容室4Aの誤った位置、誤った姿勢で配置されているものを正しい位置に矯正することができる。また、カプセル22よりも大きなカプセルをカプセル収容室4Aに配置しようとした場合には、カプセル22等に位置決め部6Bが衝突してしまい、蓋体6を閉じることができない構造になっているため、誤使用を防止することができる。これらの構成は、カプセル収容室4B側の位置決め部6C(凹部6C1)も同様であるので、位置決め部6Cの説明を省略する。
また、図13に示すように、蓋体6の左端部6Dは、蓋体6が閉位置に配置されたときに、後述する穴開けストッパ19の押圧部19Bを押圧することができる。同様に、蓋体6の右端部6Eは、蓋体6が閉位置に配置されたときに、後述する穴開けストッパ20の押圧部20Bを押圧することができる。
なお、蓋体6は、全体またはカプセル収容室4A,4Bの上側に位置する部分が透明に形成されている。これにより、蓋体6を閉じた状態でも、カプセル収容室4A,4Bにカプセル22が収容されているか否かを外部から確認することができる。
マウスピース7,8は、ケース3の前面部3Aに左右方向に間隔をもって、第1投薬器1A、第2投薬器1B毎に独立して設けられている。マウスピース7,8は、前面部3Aから前側に向けて突出している。マウスピース7,8は、大きく口を開くことなく容易にくわえることができ、かつ、通路面積を大きく形成できるように、左右方向に長尺な楕円筒状に形成されている。
図15に示すように、空気流入通路9,10は、カプセル収容室4A,4B(カプセル22)に外部の空気を流入させるための通路として形成されている。カプセル収容室4A(第1投薬器1A)側の空気流入通路9は、図7に示すように、上流側がケース3の下面部3Fに開口している。空気流入通路9の下流側は、カプセル収容室4Aの後側位置を左右方向に貫くように形成されている。この空気流入通路9の下流側は、後述する穴開け部材13の後側の針13Bが挿通される針挿通穴を兼ねている。これらの構成は、カプセル収容室4B(第2投薬器1B)側の空気流入通路10も同様であるので、空気流入通路10の説明を省略する。
空気流出通路11,12は、カプセル収容室4A,4Bからマウスピース7,8に向けて薬粉を含んだ空気を流出させるための通路として形成されている。カプセル収容室4A(第1投薬器1A)側の空気流出通路11は、上流側がカプセル収容室4Aの前側位置を左右方向に貫くように形成され、下流側がマウスピース7内に連通している。空気流出通路11の上流側は、穴開け部材13の前側の針13Cが挿通される針挿通穴を兼ねている。これらの構成は、カプセル収容室4B(第2投薬器1B)側の空気流出通路12も同様であるので、空気流出通路12の説明を省略する。
穴開け部材13,14は、本体2に設けられている。穴開け部材13,14は、カプセル収容室4A,4Bに収容されたカプセル22に穴22A,22Bを開けるものである。図16に示すように、第1投薬器1A側の穴開け部材13は、ケース3の取付開口3Gに左右方向に移動可能に設けられた支持部13Aと、基端側が支持部13Aに取付けられ、鋭利な先端側がカプセル収容室4Aに向けて延びた後側の針13Bおよび前側の針13Cとを備えている。後側の針13Bの先端側は、空気流入通路9の下流側に形成された針挿通穴に配置されている。前側の針13Cの先端側は、空気流出通路11の上流側に形成された針挿通穴に配置されている。これらの構成は、第2投薬器1B側の穴開け部材14(支持部14A、針14B,14C)も同様であるので、穴開け部材14の説明を省略する。
そして、穴開け部材13による穴開け動作は、カプセル収容室4Aにカプセル22を収容した状態で、支持部13Aをケース3内に押し込む。これにより、針13B,13Cがカプセル収容室4A内のカプセル22を貫通し、該カプセル22に穴22A,22Bを開ける。同様に、穴開け部材14による穴開け動作は、カプセル収容室4Bにカプセル22を収容した状態で、支持部14Aをケース3内に押し込む。これにより、針14B,14Cがカプセル収容室4B内のカプセル22を貫通し、該カプセル22に穴22A,22Bを開ける。なお、穴開け部材13,14は、後述する穴開けストッパ19,20が穴開け動作を許可したときにのみカプセル22に穴22A,22Bを開けることができる。
開閉機構15は、本体2のケース3に設けられている。開閉機構15は、ケース3を形成する上面部3Eの左右方向の中央部の前部位置に設けられている。開閉機構15は、蓋体6を閉位置に固定すると共に、後述の操作部16が操作されたときに閉位置での固定を解除して蓋体6を開くものである。開閉機構15は、前述した蓋体6の爪部6Aと、後述の操作部16、係合部18を含んで構成されている。
操作部16は、ケース3に上下方向に移動可能に設けられ、上部が操作ボタン16Aとなっている。また、操作部16には、係合部18のピン18Aが挿通される斜めのガイド溝16Bが設けられている。ガイド溝16Bは、下側から上側に向けて蓋体6から離れるように傾斜している。また、操作部16は、ばね部材17によって上側に付勢されている。
係合部18は、操作部16のガイド溝16Bに挿通されたピン18Aと、蓋体6側に配置され、ピン18Aと連動して前後方向に移動する移動爪18Bとを備えている。移動爪18Bには、蓋体6が閉位置に配置されたときに爪部6Aが係合する。
開閉機構15は、図12に示す蓋体6の閉位置では、係合部18の移動爪18Bに蓋体6の爪部6Aを係合させて蓋体6を閉位置に固定することができる。一方、開閉機構15は、操作部16の操作ボタン16Aをばね部材17に抗して下側に押動すると、ガイド溝16Bに係合したピン18Aと一緒に移動爪18Bが前側に移動し、移動爪18Bから蓋体6の爪部6Aを離脱させる。これにより、蓋体6は、ばね部材(図示せず)によって開位置に向けて開くことができる。
ここで、開閉機構15は、ケース3の上面部3Eと操作部16の操作ボタン16Aとの間に、後述するマウスピースカバー21の蓋体ストッパ21Cが差し込まれることにより、操作ボタン16Aの押動操作が規制される。これにより、投薬時以外に蓋体6が不用意に開くのを防止している。
穴開けストッパ19,20は、本体2のケース3に設けられている。穴開けストッパ19,20は、蓋体6が閉位置に配置された状態では穴開け部材13,14によるカプセル22への穴開け動作を許可し、蓋体6が閉位置以外に配置された状態では穴開け部材13,14によるカプセル22への穴開け動作を規制する。
第1投薬器1A側の穴開けストッパ19は、カプセル収容室4Aと左面部3Cとの間に位置して、上面部3Eの下側に左右方向に延びて設けられている。穴開けストッパ19は、左右方向の中間部でカプセル収容室4A側寄りに設けられた支点軸19Aを有している。穴開けストッパ19は、支点軸19Aよりもカプセル収容室4A側の端部が押圧部19Bとなっている。一方、穴開けストッパ19は、支点軸19Aよりも左面部3C側の端部がストッパ部19Cとなっている。
穴開けストッパ19は、支点軸19Aを中心にして上下方向に回動可能に設けられている。即ち、押圧部19Bを上側から下向きに押圧したときには、ストッパ部19Cが上側に移動する。また、穴開けストッパ19は、図示しないばね部材によってストッパ部19Cが下側に回動されるように付勢されている。
ここで、穴開けストッパ19は、図13に示すように、蓋体6が閉位置に配置された状態では、蓋体6の左端部6Dが押圧部19Bを上側から押圧している。これにより、穴開けストッパ19は、ばね部材に抗してストッパ部19Cが上面部3Eに接近した上側に配置されている。この図13に示す穴開けストッパ19の状態は、解除状態であり、ストッパ部19Cは、穴開け部材13の支持部13Aが移動するのを妨げない位置に配置されている。即ち、蓋体6が閉位置に配置された状態では、穴開け部材13によってカプセル収容室4Aに収容されたカプセル22に穴22A,22Bを開けることができる。
一方、穴開けストッパ19は、図14に示すように、蓋体6が閉位置以外に配置された状態では、ばね部材によってストッパ部19Cが下側に回動される。この図14に示す穴開けストッパ19の状態は、規制状態であり、ストッパ部19Cは、穴開け部材13の支持部13Aがカプセル収容室4A側に移動するのを規制している。即ち、蓋体6が閉位置以外に配置された状態では、穴開け部材13によってカプセル収容室4Aに収容されたカプセル22に穴22A,22Bを開けられないようになっている。
上述した第1投薬器1A側の穴開けストッパ19の構成、動作、機能は、第2投薬器1B側の穴開けストッパ20(支点軸20A、押圧部20B、ストッパ部20C)も同様であるので、穴開けストッパ20の説明を省略する。
マウスピースカバー21は、マウスピース7,8を覆うもので、マウスピース7,8に着脱可能に設けられている。マウスピースカバー21は、マウスピース7,8の周囲を覆う長円状の筒部21Aと、マウスピース7,8の開口側を覆う蓋部21Bとを有している。また、図2に示すように、マウスピースカバー21には、開閉機構15に対応する上側に位置して蓋体ストッパ21Cが設けられている。
蓋体ストッパ21Cは、開閉機構15を構成する操作部16の操作ボタン16Aとケース3の上面部3Eとの隙間に差込むことができる板状の突起として形成されている。蓋体ストッパ21Cは、マウスピースカバー21の取付状態で、操作部16の操作ボタン16Aとケース3の上面部3Eとの隙間に差込まれることにより、操作ボタン16Aの操作を規制することができる。即ち、蓋体ストッパ21Cは、マウスピースカバー21がマウスピース7,8を覆っている携帯時には、蓋体6が不用意に開かないようにすることができる。
カプセル22は、円筒状の胴部の両端を半球面部で閉塞することにより形成されている。このカプセル22内には、粉体状の薬剤(薬粉)が充填されている。また、図16に示すように、カプセル22には、穴開け部材13,14によって穴22A,22Bを開けることができる。
本実施形態による投薬器1は、上述の如き構成を有するもので、次に、カプセル22に穴22A,22Bを開けるまでの準備作業と、カプセル22に充填された薬粉を吸入するときの動作について述べる。
準備作業について説明する。まず、図2に示すように、マウスピースカバー21を取外し、開閉機構15に設けられた操作部16の操作ボタン16Aをケース3側に押圧する。これにより、図3に示すように、蓋体6が開くから、カプセル収容室4A,4Bにそれぞれカプセル22を投入する。
カプセル収容室4A,4Bにカプセル22を投入したら、図11、図13に示すように、蓋体6を閉じる。このときに、蓋体6に設けられた位置決め部6B,6Cは、それぞれの凹部6B1,6C1をカプセル22の胴部に嵌めることで、カプセル22をカプセル収容室4A,4Bの正しい位置に、正しい姿勢で位置決め(セット)することができる。
そして、図12に示すように、蓋体6の閉位置では、開閉機構15の係合部18の移動爪18Bに蓋体6の爪部6Aが係合するから、蓋体6は、開閉機構15によって閉位置に固定されている。
また、図13に示すように、蓋体6の閉位置では、左端部6Dが穴開けストッパ19の押圧部19Bを上側から押圧し、右端部6Eが穴開けストッパ20の押圧部20Bを上側から押圧している。これにより、穴開けストッパ19,20は、ストッパ部19C,20Cが解除状態になるから、穴開け部材13,14によるカプセル22への穴開け動作が許可される。一方で、図14に示すように、蓋体6の閉位置以外、例えば開位置では、ばね部材によってストッパ部19Cが下側に回動される。これにより、穴開けストッパ19,20は、ストッパ部19C,20Cが規制状態になるから、穴開け部材13,14によるカプセル22への穴開け動作を規制している。
蓋体6を閉位置に固定したら、穴開け部材13の支持部13Aを押し込んで、針13B,13Cをカプセル収容室4A内のカプセル22に突き刺すことにより、カプセル22に穴22A,22Bを開ける(図16)。同様に、穴開け部材14の支持部14Aを押し込んで、針14B,14Cをカプセル収容室4B内のカプセル22に突き刺すことにより、カプセル22に穴22A,22Bを開ける。
次に、カプセル収容室4Aのカプセル22に充填された薬粉を吸入するときの動作では、マウスピース7をくわえて息を吸込む。このときには、図16中に矢印で示すように、外部の空気が空気流入通路9を通って穴22Aからカプセル22内に流入する。カプセル22内に流入した空気は、薬粉を拡散しつつ、この薬粉を含んだ状態で穴22Bから空気流出通路11に流出する。これにより、空気流出通路11に流出した薬粉は、マウスピース7内を通って患者に吸込まれる。続けて、マウスピース8をくわえて息を吸込むことにより、カプセル収容室4Bのカプセル22に充填された薬粉も連続して患者に吸込まれる。
かくして、本実施形態によれば、薬粉が充填されたカプセル22を収容するためのカプセル収容室4A,4Bが上面に開口して設けられた本体2と、本体2に設けられ、カプセル収容室4A,4Bを開放する開位置とカプセル収容室4A,4Bを閉塞する閉位置との間で開閉される蓋体6と、本体2に設けられたマウスピース7,8と、本体2に設けられ、カプセル収容室4A,4Bに収容されたカプセル22に穴22A,22Bを開ける穴開け部材13,14と、本体2に設けられ、蓋体6が閉位置に配置された状態では穴開け部材13,14によるカプセル22への穴開け動作を許可し、蓋体6が閉位置以外に配置された状態では穴開け部材13,14によるカプセル22への穴開け動作を規制する穴開けストッパ19,20と、を備えている。
ここで、蓋体6を閉位置に配置できる状態は、カプセル収容室4A,4Bに正しいカプセル22を正しい位置に正しい姿勢でセットしたときである。従って、蓋体6が閉位置以外に配置された状態では、穴開けストッパ19,20は、穴開け部材13,14によってカプセル収容室4A,4Bに収容されたカプセル22に穴22A,22Bを開けられないようにすることができる。この結果、カプセル22には、正しい大きさの穴22A,22Bを正しい位置に開けることができるから、カプセル22に流入する空気流やカプセル22から流出する空気流を安定させることができ、カプセル22に充填された規定量の薬粉を患者に投与することができる。また、蓋体6が閉位置以外に配置された状態では、穴開け部材13,14の動作を規制できるため、使用者が誤って針13B,13C,14B,14Cに触れることを防止できる。
本体2には、蓋体6を閉位置に固定すると共に、操作部16が操作されたときに閉位置での固定を解除して蓋体6を開く開閉機構15が設けられている。これにより、開閉機構15の操作部16を操作するだけで蓋体6を簡単に開くことができる。
マウスピース7,8を覆うマウスピースカバー21が着脱可能に設けられている。この上で、マウスピースカバー21には、マウスピース7,8を覆った取付状態で開閉機構15の操作部16の操作を規制する蓋体ストッパ21Cが設けられている。これにより、蓋体ストッパ21Cは、マウスピースカバー21がマウスピース7,8を覆っている携帯時には、蓋体6が不用意に開かないようにすることができる。
蓋体6には、蓋体6が閉位置に配置されたときにカプセル22をカプセル収容室4A,4Bの所定位置に位置決めする位置決め部6B,6Cが設けられている。従って、位置決め部6B,6Cは、蓋体6の開閉動作を利用して、カプセル22をカプセル収容室4A,4Bの所定位置により正確に位置決めすることができる。
次に、図17は本発明の第2の実施形態を示している。本実施形態の特徴は、2個のマウスピースを異なる方向に開口させていることにある。なお、第2の実施形態では、前述した第1の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図17において、第2の実施形態による投薬器31は、第2の実施形態による本体32を備えている。この第2の実施形態による本体32のケース33は、第1の実施形態によるケース3と同様に、前面部33A、後面部33B、左面部33C、右面部33D、上面部33E、下面部(図示せず)を有している。しかし、第2の実施形態によるケース33は、前面部33Aが山形状に形成されている点で、第1の実施形態によるケース3と相違している。
具体的には、ケース33の前面部33Aは、左右方向の中央が突出することで異なる角度の2面を有している。この異なる角度の2面には、マウスピース7,8が取付けられている。これにより、マウスピース7,8は、異なる方向(左右方向の反対側)に開口している。蓋体34もケース33に合わせて5角形状に形成されている。
かくして、このように構成された第2の実施形態においても、前述した第1の実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施形態によれば、マウスピース7,8を異なる方向に開口させているから、2個のマウスピース7,8を一緒にくわえるような事態を未然に防ぐことができる。
なお、第1の実施形態では、開閉機構15は、操作部16の操作ボタン16Aの押動操作によって蓋体6を開く構成とした場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、開閉機構の操作部には、スライド式、プッシュラッチ式等の他の構造を適用してもよい。この構成は、第2の実施形態にも同様に適用することができる。
また、第1の実施形態では、投薬器1は、対称的に配置された第1投薬器1Aと第2投薬器1Bとによって構成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、1個の投薬器に適用する構成としてもよい。この構成は、第2の実施形態にも同様に適用することができる。
以上説明した実施形態に基づく投薬器として、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
投薬器の第1の態様としては、薬粉が充填されたカプセルを収容するためのカプセル収容室が上面に開口して設けられた本体と、前記本体に設けられ、前記カプセル収容室を開放する開位置と前記カプセル収容室を閉塞する閉位置との間で開閉される蓋体と、前記本体に設けられたマウスピースと、前記本体に設けられ、前記カプセル収容室に収容された前記カプセルに穴を開ける穴開け部材と、前記本体に設けられ、前記蓋体が前記閉位置に配置された状態では前記穴開け部材による前記カプセルへの穴開け動作を許可し、前記蓋体が前記閉位置以外に配置された状態では前記穴開け部材による前記カプセルへの穴開け動作を規制する穴開けストッパと、を備えていることを特徴としている。これにより、カプセルには、正しい大きさの穴を正しい位置に開けることができる。
投薬器の第2の態様としては、前記第1の態様において、前記本体には、前記蓋体を前記閉位置に固定すると共に、操作部が操作されたときに前記閉位置での固定を解除して前記蓋体を開く開閉機構が設けられていることを特徴としている。これにより、開閉機構の操作部を操作するだけで蓋体を簡単に開くことができる。
投薬器の第3の態様としては、前記第2の態様において、前記マウスピースを覆うマウスピースカバーが着脱可能に設けられ、前記マウスピースカバーには、前記マウスピースを覆った取付状態で前記開閉機構の前記操作部の操作を規制する蓋体ストッパが設けられていることを特徴としている。これにより、蓋体ストッパは、マウスピースカバーがマウスピースを覆っている携帯時には、蓋体が不用意に開かないようにすることができる。
投薬器の第4の態様としては、前記第1ないし3のいずれかの態様において、前記蓋体には、前記蓋体が前記閉位置に配置されたときに前記カプセルを前記カプセル収容室の所定位置に位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴としている。これにより、位置決め部は、蓋体の開閉動作を利用して、カプセルをカプセル収容室の所定位置により正確に位置決めすることができる。
1,31 投薬器
2,32 本体
4A,4B カプセル収容室
6,34 蓋体
6A 爪部(開閉機構)
6B,6C 位置決め部
7,8 マウスピース
13,14 穴開け部材
15 開閉機構
16 操作部
19,20 穴開けストッパ
21 マウスピースカバー
21C 蓋体ストッパ
22 カプセル
22A,22B 穴

Claims (4)

  1. 薬粉が充填されたカプセルを収容するためのカプセル収容室が上面に開口して設けられた本体と、
    前記本体に設けられ、前記カプセル収容室を開放する開位置と前記カプセル収容室を閉塞する閉位置との間で開閉される蓋体と、
    前記本体に設けられたマウスピースと、
    前記本体に設けられ、前記カプセル収容室に収容された前記カプセルに穴を開ける穴開け部材と、
    前記本体に設けられ、前記蓋体が前記閉位置に配置された状態では前記穴開け部材による前記カプセルへの穴開け動作を許可し、前記蓋体が前記閉位置以外に配置された状態では前記穴開け部材による前記カプセルへの穴開け動作を規制する穴開けストッパと、
    を備えていることを特徴とする投薬器。
  2. 請求項1に記載の投薬器であって、
    前記本体には、前記蓋体を前記閉位置に固定すると共に、操作部が操作されたときに前記閉位置での固定を解除して前記蓋体を開く開閉機構が設けられていることを特徴とする投薬器。
  3. 請求項2に記載の投薬器であって、
    前記マウスピースを覆うマウスピースカバーが着脱可能に設けられ、
    前記マウスピースカバーには、前記マウスピースを覆った取付状態で前記開閉機構の前記操作部の操作を規制する蓋体ストッパが設けられていることを特徴とする投薬器。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の投薬器であって、
    前記蓋体には、前記蓋体が前記閉位置に配置されたときに前記カプセルを前記カプセル収容室の所定位置に位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする投薬器。
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