JP2022089558A - 電気脱イオン装置及び脱イオン水の製造方法 - Google Patents

電気脱イオン装置及び脱イオン水の製造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022089558000001
【課題】電気脱イオン装置内のイオン交換樹脂への炭酸の蓄積を抑制することができる電気脱イオン装置と、この電気脱イオン装置を用いた脱イオン水の製造方法を提供する。
【解決手段】陽極11と陰極12との間にイオン交換膜13,14によって濃縮室15と脱塩室16とが区画され、濃縮水が該濃縮室に流通され、原水が被処理水として脱塩室16に流通され、生産水として取り出され、生産水の一部が濃縮水として濃縮室15に脱塩室16の流れ方向と向流方向に流通される電気脱イオン装置において、原水にNaClを添加するか、又は脱イオン水の比抵抗値が低下した場合に濃縮室15にNaCl含有水を通水する。
【選択図】図1

Description

本発明は、UV酸化器の後段に設置してもイオン交換樹脂の劣化を防ぐことが出来る電気脱イオン装置と、この電気脱イオン装置を用いた脱イオン水の製造方法に関する。
電気脱イオン装置は、一般に陰極及び陽極間にカチオン交換膜とアニオン交換膜とを交互に配置して脱塩室及び濃縮室を形成し、この脱塩室にイオン交換樹脂を充填したものである。カチオン交換膜やアニオン交換膜などのイオン交換膜としては、粉末状のイオン交換樹脂にポリスチレンなどの結合剤を加えて製膜する不均質膜、スチレン-ジビニルベンゼン等の重合によって製膜する均質膜、さらには各種アニオン交換機能あるいはカチオン交換機能を有する単量体をグラフト重合により製膜したものなどが用いられている。
電気脱イオン装置において、脱塩室に原水を通過させるとともに濃縮室に濃縮水を通過させ、陰極及び陽極間に電流を流すと、脱塩室からアニオン交換膜及びカチオン交換膜を通って濃縮室へとイオンが移動することにより、脱塩室から脱イオン水(純水)が得られる。濃縮室を流れるイオンが濃縮された濃縮水は廃棄されるか、あるいは部分的にリサイクルされる。このような電気脱イオン装置は、種々の産業、例えば半導体製造などに用いる超純水製造装置として利用されている。
特許文献1には、電気脱イオン装置で生産される脱イオン水の水質を向上させる方法として、脱イオン水(脱塩室流出水)の一部を分取し、濃縮室に脱塩室と向流で通水する方法が記載されている。この方法によると、脱塩室の脱イオン水出口付近と隣り合う濃縮室入口付近における濃縮水の濃度が、脱イオン水と同一になるので、炭酸、シリカ、ホウ素等の弱電解質が濃縮室から脱塩室へ濃度勾配によって拡散する(逆拡散する)ことを防ぎ、高純度の脱イオン水を得ることができる。このように、電気脱イオン装置の脱イオン水の水質を向上させるためには、弱電解質の逆拡散を防止することが重要である。
特開2002-205069号公報
逆拡散し易い弱電解質の一つとして炭酸が挙げられる。濃縮室内の濃縮水中に炭酸が存在すると、遊離の二酸化炭素が濃縮室から脱塩室に逆拡散し、処理水の抵抗率が低下する。その理由は次の通りである。
二酸化炭素は、pHが高い場合、水中では炭酸イオン、重炭酸イオンの形態で存在し、pHが低い場合、電荷を持たない遊離の二酸化炭素として存在する。脱塩室に流入する被処理水中の二酸化炭素は、先ず重炭酸イオンや炭酸イオンといった電荷を持つ形態のものが、電気透析作用により脱塩室から濃縮室に移動し、脱塩室中のこれらの濃度が低下する。次いで、脱塩室内の重炭酸イオンや炭酸イオンの濃度が低下するにつれて、脱塩室内の遊離の二酸化炭素も重炭酸イオンや炭酸イオンに解離し、最終的には電気透析作用によって濃縮室に移動し、除去される。
しかし、濃縮室内の濃縮水のpHは、ほとんどの場合、5~7程度の弱酸であるため、濃縮水には、ある程度の濃度の遊離二酸化炭素が存在する。この遊離二酸化炭素は、電気透析作用を受けず、遊離二酸化炭素の一部がイオン交換膜を介して脱塩室に逆拡散して脱イオン水の水質が悪化する。具体的には、脱イオン水の抵抗率17~18MΩ・cmが、遊離二酸化炭素の逆拡散により、15~16MΩ・cmにまで低下する。これにより、通常、電気式脱イオン水製造装置の後段に設置されるカートリッジポリッシャーの寿命低下が早くなる。
また、炭酸イオンはイオン交換樹脂に吸着した後の移動速度が遅く、イオン交換樹脂内部に蓄積しやすい。イオン交換樹脂内部での炭酸イオンの蓄積が進むと、通電抵抗が増大し、陽極・陰極間の印加電圧が上昇する。また、蓄積したイオンが処理水にリークし、処理水質が低下する。
本発明は、電気脱イオン装置内のイオン交換樹脂への炭酸の蓄積を抑制することができる電気脱イオン装置と、この電気脱イオン装置を用いた脱イオン水の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の電気脱イオン装置は、陽極と陰極との間にイオン交換膜によって濃縮室と脱塩室とが区画され、濃縮水が該濃縮室に流通され、原水が被処理水として脱塩室に流通され、脱イオン水として取り出され、脱塩室及び濃縮室にはイオン交換樹脂が充填されている電気脱イオン装置において、該脱塩室及び濃縮室の少なくとも一方に炭酸イオンパージ物質を供給する手段を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様では、前記炭酸イオンパージ物質は、NaCl、NaOH、HCl及びHSOの少なくとも1種である。
本発明の一態様では、前記炭酸イオンパージ物質はNaClである。
本発明の一態様では、前記脱塩室からの脱イオン水の一部が前記濃縮室に、脱塩室と向流にて流通される。
本発明の脱イオン水の製造方法の一態様は、本発明の電気脱イオン装置を用いた脱イオン水の製造方法であって、原水を脱塩室に通水して脱イオン水を生産する生産工程と、炭酸イオンパージ物質含有水を脱塩室及び濃縮室の少なくとも一方に通水する炭酸イオンパージ工程とを有することを特徴とする。
本発明の脱イオン水の製造方法の一態様は、本発明の電気脱イオン装置を用いた脱イオン水の製造方法であって、原水を脱塩室に通水して脱イオン水を生産する脱イオン水の製造方法において、脱塩室に流入する原水に対し炭酸イオンパージ物質を供給することを特徴とする。
本発明の電気脱イオン装置及び脱イオン水の製造方法では、脱塩室及び濃縮室の少なくとも一方に、炭酸イオンパージ物質を供給することにより、イオン交換樹脂への炭酸イオンの蓄積が防止され、脱イオン水の水質が向上する。
実施の形態に係る電気脱イオン装置の模式的な断面図である。 実施例及び比較例のフロー図である。 実施例及び比較例の結果を示すグラフである。
図1は本発明の実施の形態を示す電気脱イオン装置10の模式的な断面図である。この電気脱イオン装置10は、電極(陽極11、陰極12)の間に複数のアニオン交換膜(A膜)13及びカチオン交換膜(C膜)14を交互に配列して濃縮室15と脱塩室16とを交互に形成したものであり、各電極に沿って陽極室17、陰極室18が形成されている。
また、濃縮室15、脱塩室16、陽極室17及び陰極室18に、イオン交換樹脂が充填されている。
被処理水(原水)は脱塩室16の入口側から配管20,21によって導入され、脱塩室16の出口側から脱イオン水(生産水)が配管30,31によって取り出される。この脱イオン水の一部は、配管40,41によって濃縮室15に脱塩室16の通水方向とは逆方向に向流一過式で通水される。濃縮室15の流出水は配管50,51によって系外へ排出される。即ち、この電気脱イオン装置では、濃縮室15と脱塩室16とが交互に並設され、脱塩室16の脱イオン水取り出し側に濃縮室15の流入口が設けられており、脱塩室16の原水流入側に濃縮室15の流出口が設けられている。
また、脱イオン水の一部は配管60によって陽極室17の入口側に送給され、陽極室17の流出水は、配管61によって陰極室18の入口側へ送給され、陰極室18の流出水は排水として系外へ排出される。
脱塩室16に被処理水を上下方向に通水する場合、脱塩室16のイオン交換樹脂充填高さは400~800mmであり、幅は30~60mmであることが好ましい。
濃縮室15、脱塩室16、陽極室17及び陰極室18に充填するイオン交換樹脂は、アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂の混合樹脂が好ましい。特に、アニオン交換樹脂:カチオン交換樹脂=40~70:60~30、好ましくは50~70:50~30(乾燥重量比)の混合樹脂であることが好ましい。
イオン交換樹脂の粒径は0.1~0.7mmの範囲が好ましい。なお、本発明において、イオン交換樹脂の平均直径(平均粒径)および樹脂比率は再生型(OH型、H型)の湿潤状態での値であり、平均直径は重量平均である。
小粒径のイオン交換樹脂は、炭酸、ホウ素、シリカなどの難除去性のイオン除去性能向上目的だけでなく、運転電圧を下げる効果も有する。イオン交換樹脂として平均粒径の小さいものを用いると、イオンの表面積が大きくなるため、電気抵抗が小さくなり、運転寿命を決定する電圧上限に余裕を持たせ、より高寿命の運転が可能になる。
本発明では、コストダウンを目的として脱塩室16の厚みを2.5~20mmまで厚くしても良い。脱塩室を厚くすることによりイオン交換膜や濃縮室を削減することができる。また、イオン交換膜を削減することで電気抵抗を減らすことができ、より高寿命の運転が可能になる。脱塩室の数は、1~300特に40~200程度が好ましい。
本発明では、電気脱イオン装置の脱塩室に被処理水を通水し、脱イオン水(脱塩室の流出水)の一部、例えば3~10%程度を濃縮室に、脱塩室の通水方向と逆方向に通水することが、優れた処理水質を得る上で好ましい。また、その際の通水速度としては、脱塩室の通水LVは60~100m/h、濃縮室の通水LVは5~20m/h程度であることが好ましい。
電流密度は50~150A/mとりわけ60~120A/m程度が好ましい。
濃縮室15や脱塩室16内のイオン交換樹脂に蓄積した炭酸イオンをパージ(除去)するために、図1では、濃縮室15に対し炭酸イオンパージ物質としてNaClを水溶液の形態で供給する供給手段70を備えている。この供給手段70は、NaCl水溶液のタンク71と、送水用ポンプ72及び配管73とを有しており、配管73が前記配管40に接続されている。なお、配管73にバルブ74が設けられている。また、配管40には、配管73の接続点よりも上流側にバルブ40Vが設けられている。通常運転時には、バルブ40Vは開、バルブ74は閉とされている。
炭酸イオンの蓄積により、脱イオン水の抵抗率が所定値以下に低下した場合、電気脱イオン装置10を停止(通電停止及び被処理水の給水停止)させた後、炭酸イオンパージ運転を行う。即ち、バルブ40Vを閉、バルブ74を開とし、ポンプ72を作動させ、タンク71内のNaCl水溶液を配管73から配管40,41を介して各濃縮室15に通水する。
これにより濃縮室15内のイオン交換樹脂に蓄積していた炭酸イオンがナトリウムイオンと置換し、炭酸イオンは濃縮室15からの流出水と共に配管50,51を介して排出される。このようにして濃縮室15内のイオン交換樹脂に蓄積した炭酸イオンをパージした後、ポンプ72を停止し、バルブ74を閉、バルブ40Vを開とし、通常運転に復帰する。
パージ運転中に配管51から濃縮室15に流入するNaCl添加水中のNaCl濃度(wt%)は、3~10%特に5%程度が好適である。濃縮室15へのNaCl添加水の通水量は、樹脂量に対して4~10倍(4~10BV)特に6倍(6BV)程度が好ましく、通水LVは1.2~3.6m/h特に2.4~3.6m/h程度が好ましい。
なお、図1では、NaCl添加水を濃縮室15に通水しているが、脱塩室16に通水してもよく、双方に通水してもよい。
図2に別の実施の形態に係る電気脱イオン装置10Aを示す。この電気脱イオン装置10Aは、脱塩室16に流入する被処理水(原水)にNaClを添加するよう構成したものであり、NaCl供給手段70の配管73を被処理水供給用配管20に接続している。前記バルブ40Vは設置されていない。その他の構成は図1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態では、ポンプ72を常時作動させ、バルブ74を常時開とし、脱塩室16への給水に常時NaCl水溶液を添加する。これにより、脱塩室16内のイオン交換樹脂への炭酸イオン蓄積が防止される。また、イオン交換膜を透過して脱塩室16から濃縮室15に移動したナトリウムイオンの作用により、濃縮室15内のイオン交換樹脂への炭酸イオン蓄積が防止される。
被処理水へのNaCl添加量は、0.1~1.0mg/L特に0.5mg/L程度が好適であり、特に、脱塩室16に流入する被処理水の導電率が0.1~1.5mS/m特に0.5~1.0mS/m程度となる添加量が好適である。
上記実施の形態では、炭酸イオンパージ物質としてNaClを用いているが、NaOH、HCl、HSOなどを用いてもよい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
[比較例1]
図1に示す電気脱イオン装置(脱塩室及び濃縮室の厚さ10mm、幅300mm、脱塩室数=100)を脱塩室及び濃縮室の通水方向が鉛直方向となるように設置したものである。脱塩室及び濃縮室のイオン交換樹脂の充填高さは300mmとした。
脱塩室、濃縮室、陽極室及び陰極室には、アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂との混合樹脂(アニオン交換樹脂:カチオン交換樹脂の比率50:50)を充填した。
アニオン交換樹脂としては、デュポン社製MONOSPHERE 550A(平均粒径600μm)を用い、カチオン交換樹脂としてはデュポン社製MONOSPHERE 650C(平均粒径650μm)を用いた。なお、濃縮室及び脱塩室に充填するイオン交換樹脂については、予め濃度5%の炭酸水素ナトリウム(NaHCO)水溶液を樹脂量に対し4倍(4BV)の通水量及び通水LV2.4m/hで通液することにより、炭酸型に置換したものを用いる。
この電気脱イオン装置10に電流密度10A/mで電流を流し、原水として工業用水のRO処理水(導電率0.1mS/m、CO濃度500μg/L)を、脱塩室にLV=80m/hrで下向流通水し、脱塩室の流出水の5%を濃縮室にLV=10m/hrで上向流通水し、残部を脱イオン水として取り出した(生産水量10m/h、回収率95%)。NaCl水溶液は添加しなかった。
得られた脱イオン水の比抵抗値の経時変化を図3に示す。
[実施例1]
上記比較例1において、原水通水に先立って、上記原水にNaClを0.5mg/L添加した水溶液(導電率1.0mS/m)をLV=80m/hにて140h、濃縮室に通水した後、比較例1と同一条件にて原水を供給して脱イオン水を生産した。この脱イオン水の比抵抗値の経時変化を図3に示す。
[実施例2]
比較例1において、図2のように、原水にNaCl水溶液(NaCl濃度0.3mg/L)を添加して導電率0.5mS/mとした原水を脱塩室に供給した。その他の条件は比較例1と同一とした。この脱イオン水の比抵抗値の経時変化を図3に示す。
<考察>
図3の通り、比較例1では蓄積した炭酸によって脱イオン水の比抵抗値が約15MΩ・cm以下で推移しているのに対し、実施例1,2では、通水開始から所定時間が経過した後は、脱イオン水の比抵抗値が約18MΩ・cmと高い値となっている。特に、給水にNaClを添加する実施例2では、通水開始から30h経過後は比抵抗値が低下せず、高い値に一定に維持されており、イオン交換樹脂への炭酸の蓄積が防止されることが認められた。
10,10A 電気脱イオン装置
11 陽極
12 陰極
13 アニオン交換膜
14 カチオン交換膜
15 濃縮室
16 脱塩室
70 炭酸イオンパージ物質供給手段
71 NaCl水溶液のタンク

Claims (6)

  1. 陽極と陰極との間にイオン交換膜によって濃縮室と脱塩室とが区画され、
    濃縮水が該濃縮室に流通され、
    原水が被処理水として脱塩室に流通され、脱イオン水として取り出され、
    脱塩室及び濃縮室にはイオン交換樹脂が充填されている電気脱イオン装置において、
    該脱塩室及び濃縮室の少なくとも一方に炭酸イオンパージ物質を供給する手段を備えたことを特徴とする電気脱イオン装置。
  2. 前記炭酸イオンパージ物質は、NaCl、NaOH、HCl及びHSOの少なくとも1種である請求項1の電気脱イオン装置。
  3. 前記炭酸イオンパージ物質はNaClである請求項1の電気脱イオン装置。
  4. 前記脱塩室からの脱イオン水の一部が前記濃縮室に、脱塩室と向流にて流通される請求項1~3のいずれかの電気脱イオン装置。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の電気脱イオン装置を用いた脱イオン水の製造方法であって、
    原水を脱塩室に通水して脱イオン水を生産する生産工程と、
    炭酸イオンパージ物質含有水を脱塩室及び濃縮室の少なくとも一方に通水する炭酸イオンパージ工程と
    を有することを特徴とする脱イオン水の製造方法。
  6. 請求項1~4のいずれかに記載の電気脱イオン装置を用いた脱イオン水の製造方法であって、
    原水を脱塩室に通水して脱イオン水を生産する脱イオン水の製造方法において、
    脱塩室に流入する原水に対し炭酸イオンパージ物質を供給することを特徴とする脱イオン水の製造方法。
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