JP2022088206A - 異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オゾン発生器を構成する放電管の破損を簡易な構成で正確に検出する。【解決手段】実施形態の異常検出装置は、入力された交流電圧を予め設定された周波数の交流電圧に変換して出力するインバータと、インバータから出力された交流電圧を昇圧するトランスと、放電管を内蔵し、トランスによって高電圧に昇圧された交流電圧が放電管に印加されることでオゾンを生成するオゾン発生器と、を備えるオゾン発生装置に対して用いられる異常検出装置であって、トランスによって高電圧に昇圧された交流電圧を低電圧に変換する分圧回路と、分圧回路から出力された交流電圧に含まれる高周波成分を減衰させるローパスフィルタと、ローパスフィルタを通過した交流電圧をパルス信号に変換して出力する信号変換部と、信号変換部から出力されたパルス信号のパルス幅の変化に基づいてオゾン発生器の異常を検出する異常検出部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、異常検出装置に関する。
従来から、オゾン発生器を構成する放電管が破損し、オゾン発生器が異常となった場合に、その異常を検出する技術がある。この技術では、例えば、オゾン発生器に印加する交流電圧の周波数を変換するインバータに入力する入力電力が規定値以下であり、かつ、当該インバータから出力される出力電流が規定値以上である場合に、オゾン発生器を異常と判定する。
特許第4071017号公報 特開平8-146071号公報
しかしながら、上記の従来技術においては、入力電力を検出する入力電力検出部と出力電流を検出する出力電流検出部の両方が必要となり、オゾン発生器の異常を検出する装置の回路構成が複雑かつ高コストになるという問題がある。
そこで、本発明の実際形態の課題は、オゾン発生器を構成する放電管の破損を簡易な構成で正確に検出することができる異常検出装置を提供することである。
実施形態の異常検出装置は、入力された交流電圧を予め設定された周波数の交流電圧に変換して出力するインバータと、前記インバータから出力された交流電圧を高電圧に昇圧するトランスと、放電管を内蔵し、前記トランスによって昇圧された交流電圧が前記放電管に印加されることでオゾンを生成するオゾン発生器と、を備えるオゾン発生装置に対して用いられる異常検出装置であって、前記トランスによって昇圧された高電圧の交流電圧を低電圧に変換する分圧回路と、前記分圧回路から出力された交流電圧に含まれる高周波成分を減衰させるローパスフィルタと、前記ローパスフィルタを通過した交流電圧をパルス信号に変換して出力する信号変換部と、前記信号変換部から出力された前記パルス信号のパルス幅の変化に基づいて前記オゾン発生器の異常を検出する異常検出部と、を備える。
図1は、本実施形態にかかるオゾン発生装置の概略構成の一例を示す図である。 図2は、本実施形態にかかる異常検出装置等の機能構成の一例を示す図である。 図3は、本実施形態にかかる異常検出装置が有する信号変換回路の機能構成の一例を示す図である。 図4は、本実施形態にかかる異常検出装置が有する信号変換回路による信号変換の一例を示す図である。 図5は、本実施形態にかかる異常検出装置が有する信号変換回路による信号変換の一例を示す図である。 図6は、本実施形態にかかる異常検出装置が有するPLCの機能構成の一例を示す図である。 図7は、本実施形態にかかる異常検出装置が有するPLCにおけるパルス幅の測定結果の一例を示す図である。 図8は、本実施形態にかかる異常検出装置が有するPLCにおけるパルス幅比の測定結果の一例を示す図である。 図9は、図7と同様、異常検出装置が有するPLCにおけるパルス幅の測定結果の一例を示す図である。 図10は、図8と同様、異常検出装置が有するPLCにおけるパルス幅比の測定結果の一例を示す図である。 図11は、本実施形態にかかる異常検出装置が有するPLCにおける加重移動平均の算出方法を示す図である。 図12は、本実施形態にかかる異常検出装置が有するPLCが算出したパルス幅比の一例を示す図である。 図13は、本実施形態にかかるオゾン発生器の異常時の電圧波形と異常判定を説明する図である。 図14は、本実施形態にかかるPLCによる処理を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を用いて、本発明の実施形態にかかるオゾン発生装置および異常検出装置の一例について説明する。
まず、図1、図2を参照して、本実施形態にかかるオゾン発生装置Aと異常検出装置6の概略構成の一例について説明する。図1は、本実施形態にかかるオゾン発生装置Aの概略構成の一例を示す図である。図2は、本実施形態にかかる異常検出装置6等の機能構成の一例を示す図である。
オゾン発生装置Aは、単管のオゾン発生装置の一例である。オゾン発生装置Aは、オゾン発生器1と、高電圧電源2と、電源装置3と、ヒューズ4と、高圧給電子5と、を備える。オゾン発生器1は、放電管10を内蔵し、トランス32によって昇圧されリアクトル33を通過した交流電圧が放電管10の電極11に印加されることでオゾンを生成する。具体的には、オゾン発生器1は、放電管10と、放電管10に取付けられた電極11と、金属電極12と、スペーサ13と、放電ギャップ14と、を備える。
高電圧電源2は、商用電源から交流電圧を入力し、電源装置3に高電圧の交流電圧を印加する。電源装置3は、インバータ31と、トランス32と、リアクトル33と、を備える。インバータ31は、高電圧電源2から入力した交流電圧を予め設定された周波数(所定周波数)の交流電圧に変換して出力する。
トランス32は、インバータ31から出力された交流電圧を高電圧に昇圧する。リアクトル33は、オゾン発生器1とトランス32との間に接続される。そして、リアクトル33は、トランス32で出力された交流電圧をさらに昇圧したり、インバータ31のスイッチング動作で生じる高周波のノイズを抑制したり、オゾン発生器1の異常放電、例えば、オゾン発生器1に内蔵された放電管10の破損で生じる直径1mm程度のピンホールで発生するアーク放電によって、トランス32に印加される交流電圧に生じる高周波成分を抑制したりする。
このようにして、電源装置3は、ヒューズ4および高圧給電子5を介して、放電管10の電極11に交流電圧Vopを印加する。そうすると、電極11と金属電極12の間の放
電ギャップ14に流入される原料ガス中で放電が起き、当該放電によりオゾンが発生する。電源装置3は、例えば、600Hz未満の周波数の交流電圧を、電極11に印加する。
放電ギャップ14において発生する放電は、いわゆる誘電体バリア放電であり、単に、バリア放電と呼ばれたり、無声放電と呼ばれたりする。また、原料ガスは、酸素や、酸素と窒素の混合ガス、空気等である。また、放電ギャップ14に流入される原料ガスのガス圧は、例えば、0.17~0.28MPaの絶対圧である。
放電管10は、例えば、ガラスやセラミックの誘電体で円筒状に形成され一端は開放し、もう一端はUの字の形状で、その内面に導電性の金属(例えば、ステンレス)を蒸着させた電極11を有する。
本実施形態では、上述した放電管10の内面に蒸着された電極11は、円筒状の電極で誘電体の放電管10、放電ギャップ14を介して、金属電極12が設けられている。また、電極11の導電性電極は、高圧給電子5と接続される。
金属電極12は、例えば、ステンレス鋼製等の円筒状の電極である。具体的には、金属電極12は、電極11と同軸の円筒状の電極であり、電極11の外周面側に、放電ギャップ14を介して設けられる。
また、金属電極12は、電極11との間に放電ギャップ14を形成するための複数のスペーサ13を有する。スペーサ13は、例えば、0.3~1.3mm程度の放電ギャップ14を形成する突起である。
また、オゾン発生装置Aでは、金属電極12の電極11が設けられる側とは反対側に、冷却水が供給される。これによって、放電ギャップ14における誘電体バリア放電により発生する熱が冷却水により冷却されるので、放電ギャップ14内の原料ガスの温度上昇を抑制し、高濃度かつ高収率のオゾンを得ることができる。オゾン発生装置Aにより生成されるオゾンは、例えば、処理すべき水の脱臭や、脱色、殺菌等の水処理に用いられる。
異常検出装置6は、信号変換回路61と、PLC(Programmable Logic Controller)62と、を備える。信号変換回路61は、オゾン発生器1に印加される交流電圧Vopの波形をパルス信号に変換する回路である。PLC62(異常検出部)は、信号変換回路61から出力されたパルス信号のパルス幅の変化を認識し、その変化に基づいてオゾン発生器1の異常を検出し、異常を検出した場合に、インバータ31を制御して、オゾン発生器1への電源の供給を遮断する。
また、PLC62は、例えば3つ以上の連続するパルス信号について、前回までの複数のパルス信号のパルス幅を用いた統計処理によってパルス幅の正常範囲の情報を生成し、最新のパルス信号のパルス幅が正常範囲に入っていない場合に、オゾン発生器1に異常があると判定する。また、PLC62は、前回までの複数のパルス信号のパルス幅を用いた統計処理によって、前回までの複数のパルス信号のパルス幅の加重移動平均に1未満の所定の第1の係数を掛けた値を下限とし、加重移動平均に1超の所定の第2の係数を掛けた値を上限として、正常範囲の情報を生成する。以下、詳述する。
図3は、本実施形態にかかる異常検出装置6が有する信号変換回路61の機能構成の一例を示す図である。図3に示すように、信号変換回路61は、分圧回路611と、ローパスフィルタ612と、アンプ613と、コンパレータ614(信号変換部)と、を備える。
分圧回路611は、トランス32によって高電圧に昇圧されリアクトル33を介して入力した交流電圧を低電圧に変換する。具体的には、分圧回路611は、オゾン発生器1に印加される10kV程度の高電圧の交流電圧Vopを、ローパスフィルタ612、アンプ613、コンパレータ614などの電子回路で信号処理できる5V程度の電圧レベルに変換する分圧回路である。
ローパスフィルタ612は、分圧回路611からの出力電圧Vbに含まれる高周波成分のノイズを減衰させ、後述するコンパレータ614における高周波ノイズによるチャタリングの誤動作を防止する。
アンプ613は、ローパスフィルタ612を通過した交流信号(交流電圧)を、所定の増幅度で増幅し、交流信号Voを出力する。
コンパレータ614は、ローパスフィルタを通過した交流信号をパルス信号に変換して出力する。具体的には、次の通りである。コンパレータ614は、入力した交流信号Voの電圧レベルと、コンパレータ614の比較電圧と比較して、その大小関係で出力レベルを切り替える動作をする。なお、コンパレータ614として、例えば、ヒステリシス特性を持つコンパレータ、例えばヒステリシスコンパレータを用いる。ヒステリシスコンパレータを用いることで、入力した交流信号Voの立上り時と立下り時の比較電圧を夫々に設定できるので、交流信号Voに重畳するノイズによる立上りや立下りで発生するチャタリングの誤動作を防止することができる。
コンパレータ614の動作とオゾン発生器1の正常時および異常時の動作について、図4、図5を用いて説明する。図4、図5は、本実施形態にかかる異常検出装置6が有する信号変換回路61による信号変換の一例を示す図である。
図4(a)の波形W1は、オゾン発生器1が正常動作時にコンパレータ614に入力するアンプ613が出力する交流信号Voである。コンパレータ614は、交流信号Voとコンパレータ614に設定された比較電圧VthHとVthLと比較して、出力レベルを切り替える。図4(a)において、交流信号Voの信号レベルが比較電圧VthH以上になった場合にコンパレータ614の出力信号Vcomp(図4(b))をLowレベルからHighレベルに切り替え、交流信号Voの信号レベルが比較電圧VthL以下になったら出力信号VcompをHighレベルからLowレベルに切り替える。
比較電圧VthHとVthLの電圧レベル差を、アンプ613が出力する交流信号Voに重畳するノイズの波高値以上に設定することで、ノイズによるチャタリングの誤動作を防止することができる。
上述の例では、オゾン発生器1の正常動作時のため、図4(a)のアンプ613が出力する交流信号Voの波形に歪がないため、図4(b)のパルス信号のパルス幅(パルスがHighレベルの時間長:t11~t12、t13~t14、t15~t16、t17~t18、t19~t20)はほぼ一定となる。
次に、図5(a)の波形W2は、オゾン発生器1に内蔵する放電管10に生じた微小孔でアーク放電が発生した際の実測定の交流信号Voである。アーク放電の発生時に一時的に電圧レベルが0V付近に低下し、その後、上昇する現象が発生している。上述の図4(a)と同一の比較電圧VthHとVthLと比較した場合の出力信号Vcompを図5(b)に示す。アーク放電で一時的に0Vに低下し、その後の上昇するタイミングでパルスの立下りと立上りが発生するために、図4(b)の正常動作時と異なり、パルス幅(t21~t22、t23~t24、t25~t26、t27~t28、t29~t30、t3
1~t32)が不均一となる。
次に、オゾン発生器1の異常動作の検出について説明する。図6は、本実施形態にかかる異常検出装置6が有するPLC62の機能構成の一例を示す図である。PLC62は、パルス幅検出器621、パルス幅測定器622、比較器623、比較パルス幅計算器624を備える。
パルス幅検出器621は、信号変換回路61からの出力信号Vcompのパルス信号のそれぞれの立上りと立下りを検出する機能を有する。
パルス幅測定器622は、パルス幅検出器621によって検出した立上り時刻と、立下り時刻の差分から各パルス幅の時間を算出する。実際にパルス幅の測定をしたときの結果を図7、図9に示す。
図7、図9は、本実施形態にかかる異常検出装置6が有するPLC62におけるパルス幅の測定結果の一例を示す図である。図7はオゾン発生器1へ一定量の電力を供給する定常運転の場合で、図9はオゾン発生器1への電力を過度的に供給する運転開始時の場合である。
比較パルス幅計算器624は、最新のパルス幅と比較するために、前回までの各パルス幅の時間を用いて、比較する時間を計算する機能を有する。比較する時間の算出方法の一例に加重移動平均がある。図11は、本実施形態にかかる異常検出装置6が有するPLC62における加重移動平均の算出方法を示す図である。図11に示すように、最新のパルス幅の時間をtとし、一個前のパルス幅の時間をtとし、・・・、n個前のパルス幅の時間をtとする。nは1以上の整数とする。n個のパルス幅の時間の加重移動平均したパルス幅の時間t^は、以下の式(1)で表される。
Figure 2022088206000002
ただし、mはk個前のパルス幅の時間tに対する重みづけ係数を表す。すべてのmが同じ値のとき、つまり、m=1/nのときは、t^は重みづけのない移動平均を表す。
最新のパルス幅の時間tと、加重移動平均したn個のパルス幅の時間t^で比を取り、パルス検出ごとにy=t/t^を計算してパルス幅比yを算出する。このときのグラフが図8と図10である。
図8、図10は、本実施形態にかかる異常検出装置6が有するPLC62におけるパルス幅比の測定結果の一例を示す図である。
図8は図7に対応し、オゾン発生器1へ一定量の電力を供給する定常運転の場合で計算した。また、図10は図9に対応し、オゾン発生器1への電力を過渡的に供給する場合で計算した。オゾン発生器1へ一定量の電力を供給する図8の場合は、比をとった値が平均1で、ある分散で広がりをもつ。一方で、オゾン発生器1への電力を過渡的に供給する図10の場合は、パルス幅を測定し始めた直後に変化量が大きく、徐々にオゾン発生器1へ一定量の電力を供給する場合と同様の状態に近づいている。以上のことから、オゾン発生器1が正常であるか否かを判定する場合に、オゾン発生器1への電力を過渡的に供給する場合で正常と判定したときは、すべての時刻において正常と判定したものとみなすことができる。
図12は、本実施形態にかかる異常検出装置6が有するPLC62が算出したパルス幅比の一例を示す図である。最新のパルス幅の時間tと、移動平均した3個のパルス幅の時間t^で比を取ったとき、パルス幅変化の過渡的な段階で、最大のy(=t/t^)が1つ存在する。8回試験を行ったときの最大のyを求めたものを図12に示す。平均μが約0.884で、標準偏差σが約0.0272で、値が分散した。最大のyが3σに収まるには、以下の式(2)を満たせばよい。
μ‐3σ<(t/t^)<μ+3σ ・・・式(2)
また、パルス幅が減少する場合(例えば、オゾン発生器1が電圧印加状態から停止するとき)も同様に考慮すると、式(3)となる。
μ‐3σ<(t/t^)<1+{1‐(μ‐3σ)} ・・・式(3)
また、式(3)に図12の値を代入すると、以下の式(4)となる(「約」は省略)。
0.802<(t/t^)<1.20 ・・・式(4)
以上から、次のような処理を行う。まず、比較パルス幅計算器624は、t^を計算する。そして、比較器623は、以下の式(5)(パルス幅の正常範囲)を満たすか否かを判定する。
0.802(第1の係数の例)×t^<t<1.20(第2の係数の例)×t^
・・・式(5)
つまり、比較器623は、パルス幅測定器622から出力されたパルス幅の時間tと、比較パルス幅計算器624で算出したt^を用いて、式(5)を満たすか否かを判定し、満たすときは正常と判定し、満たさないときは異常と判定する。この方法では、加重移動平均に係数をかけてtと比較するだけなので、計算負荷を軽減し、高速な動作を可能とする。
オゾン発生器1の異常時の電圧波形を図13に示す。図13は、本実施形態にかかるオゾン発生器1の異常時の電圧波形と異常判定を説明する図である。オゾン発生器1への印加電圧を図13(a)に示し、PLC62に入力する信号変換回路61からの出力信号を図13(b)に示す。時間がマイナスの領域ではオゾン発生器1は正常に動作している。時間0以降でオゾン発生器1に異常が発生している。
比較パルス幅計算器624は、3サンプルの移動平均でt^を計算する。その場合、パルス幅(1)~(8)について、過去に3サンプルのデータが蓄積されている時点のパルス幅(4)から比較器623で比較可能である。図13(c)の表では、No.がパルス幅の番号(1)~(8)と対応する。
ここで、図14も併せて参照する。図14は、本実施形態にかかるPLC62による処理を示すフローチャートである。まず、ステップS1において、パルス幅測定器622は、各パルス信号のパルス幅を測定する。
次に、ステップS2において、比較パルス幅計算器624は、上述の方法で、1つ前までのパルス信号について、パルス幅の移動平均t^を算出する。
次に、ステップS3において、比較器623は、パルス幅の時間tと、t^を用いて、式(5)を満たすか否かを判定し、Yesの場合は処理を終了し、Noの場合はステップS4に進む。図13の場合、パルス幅(4)~(6)では式(5)を満たし(つまり、正常と判定)、パルス幅(7)では式(5)を満たさない(つまり、異常と判定)。
ステップS4において、比較器623は、インバータ31に停止信号を送信し、インバータ31はオゾン発生器1への電力供給を遮断する。
このように、本実施形態にかかる異常検出装置6によれば、オゾン発生器1を構成する放電管10の破損を簡易な構成で正確に検出することができる。つまり、インバータ31に入力する入力電力を検出する入力電力検出部や、インバータ31から出力される出力電流を検出する出力電流検出部が無くても、オゾン発生器1の異常を検出することができ、オゾン発生器1の異常を検出する装置の回路構成が複雑かつ高コストになることを防止できる。
また、上述のように、PLC62によって、式(5)に示すようなパルス幅の正常範囲の情報を生成し、最新のパルス信号のパルス幅と正常範囲を比較することで、処理が簡潔になる。
また、例えば、オゾン発生器1が小型の場合、異常発生時にアーク放電が起きても過電流(アーク電流)が小さいためヒューズ4が切れない場合がある。そういった場合には特に有効である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の実施形態では、パルス信号のパルス幅をパルスがHighレベルの時間長としたが、これに限定されず、例えば、パルス信号のパルス幅をパルスがLowレベルの時間長としてもよい。
1…オゾン発生器、2…高電圧電源、3…電源装置、4…ヒューズ、5…高圧給電子、6…異常検出装置、10…放電管、11…電極、12…金属電極、13…スペーサ、14…放電ギャップ、31…インバータ、32…トランス、33…リアクトル、61…信号変換回路、62…PLC、611…分圧回路、612…ローパスフィルタ、613…アンプ、614…コンパレータ、621…パルス幅検出器、622…パルス幅測定器、623…比較器、624…比較パルス幅計算器、A…オゾン発生装置

Claims (4)

  1. 入力された交流電圧を予め設定された周波数の交流電圧に変換して出力するインバータと、前記インバータから出力された交流電圧を高電圧に昇圧するトランスと、放電管を内蔵し、前記トランスによって昇圧された交流電圧が前記放電管に印加されることでオゾンを生成するオゾン発生器と、を備えるオゾン発生装置に対して用いられる異常検出装置であって、
    前記トランスによって高電圧に昇圧された交流電圧を低電圧に変換する分圧回路と、
    前記分圧回路から出力された交流電圧に含まれる高周波成分を減衰させるローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタを通過した交流電圧をパルス信号に変換して出力する信号変換部と、
    前記信号変換部から出力された前記パルス信号のパルス幅の変化に基づいて前記オゾン発生器の異常を検出する異常検出部と、
    を備える異常検出装置。
  2. 前記異常検出部は、3つ以上の連続するパルス信号について、前回までの複数の前記パルス信号のパルス幅を用いた統計処理によってパルス幅の正常範囲の情報を生成し、最新の前記パルス信号のパルス幅が前記正常範囲に入っていない場合に、前記オゾン発生器に異常があると判定する、請求項1に記載の異常検出装置。
  3. 前記異常検出部は、前回までの複数のパルス信号のパルス幅を用いた統計処理によって、前回までの複数のパルス信号のパルス幅の加重移動平均に1未満の所定の第1の係数を掛けた値を下限とし、前記加重移動平均に1超の所定の第2の係数を掛けた値を上限として、前記正常範囲の情報を生成する、請求項2に記載の異常検出装置。
  4. 前記異常検出部は、異常を検出した場合に、インバータを制御して前記オゾン発生器への電源の供給を遮断する、請求項1に記載の異常検出装置。

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