JP2022087957A - コンバイン及び走行制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動刈取作業中にコンバインに異常が発生した場合に、異常を解消するための作業をしやすくすることのできるコンバイン及び走行制御方法を提供する。【解決手段】コンバインは、穀稈を刈り取る刈取部を含む本体部と、本体部を支持して走行する走行部と、本体部の異常を検知する検知部と、走行部を自律走行させながら刈取部に穀稈を刈り取らせる自動刈取作業を実行させ、自動刈取作業の実行中に検知部が異常を検知した場合に、自動刈取作業を中断させた後、走行部を第1所定距離後進させるように制御する制御部と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、穀稈を刈り取るコンバイン及び走行制御方法に関する。
従来、コンバインの作業効率を向上させる技術が検討されている。例えば、特許文献1では、予め設定された走行経路の情報及び圃場端の情報と、GPSを用いて取得する位置情報と、ジャイロセンサで検出される傾斜角度の情報とに基づいて、刈取部の高さ位置を変更することが提案されている。特許文献2では、タンク内に貯留された穀粒の収穫量を検出し、収穫した穀粒の単位走行距離当たりの収穫量を検出し、直線走行経路上のいずれの位置でタンクが満杯状態になるかを予測し、予測した位置の直前にある転回位置において刈取作業を中断して排出可能位置に自律走行させることが提案されている。特許文献3では、作業領域内にて渦巻き状に外周側から内側に農作物が収穫されていくようにコンバインの走行コースを生成し、生成された走行コースを通るようにコンバインを走行させ、コンバインに農作物を収穫するための動作を行わせることが提案されている。
特開2017-176008号公報 特開2019-216744号公報 特開2015-170223号公報
しかし、特許文献1乃至3には、自動刈取作業中にコンバインに異常が発生した際にどのような対応をするのかが記載されていない。
本発明は、上記事情を考慮し、自動刈取作業中にコンバインに異常が発生した場合に、異常を解消するための作業をしやすくすることのできるコンバイン及び走行制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るコンバインは、穀稈を刈り取る刈取部を含む本体部と、前記本体部を支持して走行する走行部と、前記本体部の異常を検知する検知部と、前記走行部を自律走行させながら前記刈取部に穀稈を刈り取らせる自動刈取作業の実行中に前記検知部が異常を検知した場合に、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部を第1所定距離後進させるように制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
前記検知部は、前記本体部の異常と、前記本体部の異常の予兆と、を検知し、前記制御部は、前記自動刈取作業の実行中に前記検知部が異常の予兆を検知した場合に、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部を前記第1所定距離後進させるように制御してもよい。
前記コンバインは、圃場の外形と、前記圃場内の未刈り地又は既刈り地の外形と、を含む圃場情報を取得する圃場情報取得部を備え、前記制御部は、前記本体部の左右の一方が前記未刈り地であり、他方が前記既刈り地であることを前記圃場情報が示し、且つ、前記自動刈取作業の実行中に前記検知部が異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から側方へ第2所定距離離間させるように、制御してもよい。
前記制御部は、前記検知部が前記本体部の前記未刈り地側の部分に異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から側方へ前記第2所定距離離間させるように、制御してもよい。
前記コンバインは、前記刈取部により刈り取られた前記穀稈を搬送する搬送装置と、前記搬送装置により搬送された前記穀稈を脱穀する脱穀部と、を前記本体部の左側に備え、前記制御部は、前記本体部の左方が前記未刈り地であり、前記右方が前記既刈り地であることを前記圃場情報が示し、且つ、前記検知部が前記搬送装置又は前記脱穀部の異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から右方へ前記第2所定距離離間させるように、制御してもよい。
前記コンバインは、操作を受け付ける操作部を備え、前記制御部は、前記走行部を後進させた後、前記検知部で検知された異常又は異常の予兆が解消し、且つ、前記自動刈取作業の再開を許可する操作が前記操作部により受け付けられた場合に、前記自動刈取作業を中断した中断位置に移動させた後、前記自動刈取作業を再開させるように、前記走行部及び前記本体部を制御してもよい。
前記制御部は、前記自動刈取作業における設定速度よりも遅い速度で前記中断位置に移動させるように前記走行部を制御してもよい。
前記コンバインは、操作を受け付ける操作部を備え、前記制御部は、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部の後進を許可する操作が前記操作部により受け付けられた場合に、前記走行部を後進させるように制御してもよい。
また、本発明に係る走行制御方法は、刈取部を含む本体部を支持して走行する走行部を自律走行させながら前記刈取部に穀稈を刈り取らせる自動刈取作業を行う自動刈取工程と、前記自動刈取作業の実行中に検知部が前記本体部の異常を検知した場合に、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部を第1所定距離後進させるように制御する後進制御工程と、を備えることを特徴とする。
前記後進制御工程において、前記自動刈取作業の実行中に前記検知部が前記本体部の異常の予兆を検知した場合に、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部を前記第1所定距離後進させるように制御してもよい。
前記後進制御工程において、前記本体部の左右の一方が前記未刈り地であり、他方が前記既刈り地であることを圃場情報が示し、且つ、前記自動刈取作業の実行中に前記検知部が異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から側方へ第2所定距離離間させるように、制御してもよい。
前記後進制御工程において、前記検知部が前記本体部の前記未刈り地側の部分に異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から側方へ前記第2所定距離離間させるように、制御してもよい。
前記後進制御工程において、前記本体部の左方が前記未刈り地であり、前記右方が前記既刈り地であることを前記圃場情報が示し、且つ、前記検知部が、前記刈取部により刈り取られた前記穀稈を搬送する前記本体部の左側に備えられた搬送装置、又は、前記搬送装置により搬送された前記穀稈を脱穀する前記本体部の左側に備えられた脱穀部の異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から右方へ前記第2所定距離離間させるように制御してもよい。
前記走行制御方法は、前記後進制御工程において前記走行部を後進させた後、前記検知部で検知された異常又は異常の予兆が解消し、且つ、前記自動刈取作業の再開を許可する操作が操作部により受け付けられた場合に、前記自動刈取作業を中断した中断位置に移動させた後、前記自動刈取作業を再開させるように、前記走行部及び前記本体部を制御する自動刈取再開工程を備えていてもよい。
前記自動刈取再開工程において、前記自動刈取作業における設定速度よりも遅い速度で前記中断位置に移動させるように前記走行部を制御してもよい。
前記後進制御工程において、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部の後進を許可する操作が前記操作部により受け付けられた場合に、前記走行部を後進させるように制御してもよい。
本発明によれば、自動刈取作業中にコンバインに異常が発生した場合に、異常を解消するための作業をしやすくすることができる。
本発明の一実施形態に係るコンバインの左側面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの構成を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る測位部及び基地局を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が実行する制御の流れ図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が実行する後進制御の流れ図である。 本発明の一実施形態に係る自動刈取実行中の画面を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの走行動作を示す図である。 本発明の一実施形態に係る自動刈取の一時停止中の画面を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの走行動作を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの走行動作を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの走行動作を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの走行動作を示す図である。 本発明の一実施形態に係る自動刈取再開スタンバイ中の画面を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態に係るコンバイン1について説明する。
最初に、図1乃至3を参照して、コンバイン1の概要について説明する。図1は、コンバイン1の左側面図である。図2は、コンバイン1の構成を模式的に示す平面図である。図3は、コンバイン1の電気的構成を示すブロック図である。図4は、測位部34及び基地局39を示すブロック図である。各図において、U、Lo、L、R、Fr、Rrは、それぞれ上、下、左、右、前、後を示す。
[コンバインの概要]
コンバイン1は、作業対象となる圃場Hにおいて、自律走行しながら穀稈の刈取作業を行う自動刈取作業の機能を備えている。また、コンバイン1は、作業員の手動操作による走行も可能である。また、コンバイン1は、操向を自律制御しながら、走行速度を手動操作で制御することも可能である。
図1に示されるように、コンバイン1は、走行部2と、刈取部3と、脱穀部4と、選別部5と、貯留部6と、排藁処理部7と、動力部8と、操縦部9と、を備えている。コンバイン1は、いわゆる自脱型コンバインであって、走行部2によって走行しながら、刈取部3で刈り取った穀稈(刈取対象物)を脱穀部4で脱穀し、選別部5で穀粒を選別して貯留部6に貯える。また、コンバイン1は、脱穀後の排藁を排藁処理部7によって処理する。コンバイン1は、動力部8から供給された動力によって、走行部2、刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6及び排藁処理部7を駆動する。なお、普通型コンバインに本発明が適用されてもよい。
走行部2は、機体フレーム10の下方に設けられている。刈取部3は、機体フレーム10の前方に設けられている。脱穀部4、選別部5、貯留部6、排藁処理部7、動力部8及び操縦部9は、機体フレーム10の上方に設けられている。刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6、排藁処理部7、動力部8及び操縦部9は、機体フレーム10に設けられている。本体部12は、機体フレーム10、刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6、排藁処理部7、動力部8及び操縦部9を含み、走行部2に支持されている。つまり、コンバイン1は、走行部2が本体部12を支持して走行するように構成されている。
走行部2は、機体フレーム10の下方に設けられた左右一対のクローラ式走行装置11を備えている。クローラ式走行装置11は、トランスミッション(図示省略)を介してエンジン27に接続され、エンジン27が発生する動力によって回転する。左右のクローラ式走行装置11の回転駆動が独立制御されることで、前進、後進及び旋回を行う。
刈取部3は、走行部2の前方に設けられている。刈取部3は、圃場Hの穀稈を刈取可能とする下降位置と、穀稈を刈取不能とする上昇位置と、の間で昇降可能に設けられている。刈取部3は、デバイダ13と、引起装置14と、切断装置15と、搬送装置16と、を備えている。デバイダ13は、圃場Hの穀稈を引起装置14へ案内する。引起装置14は、デバイダ13によって案内された穀稈を引き起こす。切断装置15は、引起装置14によって引き起こされた穀稈を切断する。搬送装置16は、切断装置15の後側上方、且つ、本体部12の左側に設けられており、切断装置15によって切断された穀稈を後方へ搬送する。
脱穀部4は、刈取部3の後方、且つ、本体部12の左側に設けられている。脱穀部4は、フィードチェーン18と、扱胴19と、を備えている。フィードチェーン18は、刈取部3の搬送装置16から搬送された穀稈を脱穀のために搬送し、さらに脱穀後の穀稈、すなわち排藁を排藁処理部7へと搬送する。扱胴19は、フィードチェーン18によって搬送されている穀稈を脱穀する。
選別部5は、脱穀部4の下方に設けられている。選別部5は、揺動選別装置21と、風選別装置22と、穀粒搬送装置(図示省略)と、藁屑排出装置(図示省略)と、を備えている。揺動選別装置21は、脱穀部4から落下した脱穀物をふるいにかけて穀粒と藁屑等に選別する。風選別装置22は、揺動選別装置21によって選別された脱穀物を送風によってさらに穀粒と藁屑等に選別する。穀粒搬送装置は、揺動選別装置21及び風選別装置22によって選別された穀粒を貯留部6へ搬送する。藁屑排出装置は、揺動選別装置21及び風選別装置22によって選別された藁屑等を機外へ排出する。
貯留部6は、脱穀部4の右方に設けられている。貯留部6は、グレンタンク24と、排出装置25、とを備えている。グレンタンク24は、選別部5から搬送されてきた穀粒を貯留する。排出装置25は、オーガ等で構成され、グレンタンク24に貯留されている穀粒を任意の場所に排出する。
排藁処理部7は、脱穀部4の後方に設けられている。排藁処理部7は、排藁搬送装置(図示省略)と、排藁切断装置(図示省略)と、を備えている。排藁搬送装置は、脱穀部4のフィードチェーン18から搬送された排藁を排藁切断装置へ搬送する。排藁切断装置は、排藁搬送装置によって搬送された排藁を切断して機外へ排出する。
動力部8は、走行部2の前側上方に設けられている。動力部8は、回転動力を発生させるエンジン27を備えている。動力部8は、エンジン27が発生させた回転動力を、走行部2、刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6及び排藁処理部7に伝達する。
操縦部9は、動力部8の上方に設けられている。操縦部9は、運転席29と、タッチパネルを備える端末30(図3参照)と、複数の操作具(図示省略)と、を備えている。運転席29は、例えば、本体部12の右側に設けられ、作業者が着座する椅子等を含んでいる。端末30は、運転席29に着座した作業者によって操作可能な位置(例えば、作業者の右前方又は左前方)に設けられている。端末30は、後述する各カメラ32、43、57で撮影された画像等を表示する表示部であるとともに、コンバイン1に対する操作を受け付ける操作部でもある。複数の操作具は、運転席29に着座した作業者によって操作されるものであり、コンバイン1の操向を操作するハンドル、エンジン27の回転速度(コンバイン1の走行速度)を調整するアクセル、刈取部3を昇降させる昇降スイッチ等を含んでいる。
コンバイン1は、機体カメラ32と、測位部34と、方位計測部33と、を備えている(図2、3参照)。
[機体カメラ]
機体カメラ32は、例えば、操縦部9の前側上部に設けられており、圃場Hを撮影する。
[測位部]
測位部34は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用してコンバイン1の位置を示す位置情報を取得する。測位部34(図3参照)は、移動通信機35と、移動GPSアンテナ36と、データ受信アンテナ37と、を備えている。移動通信機35は、移動GPSアンテナ36を介してGPS衛星から信号を受信し、受信した信号を用いてコンバイン1の位置(厳密には、移動GPSアンテナ36の位置)を算出することで、コンバイン1の位置情報を取得する。移動通信機35は、所定の時間間隔で位置情報を取得する。移動GPSアンテナ36は、例えば、操縦部9の左側方、且つ、本体部12の左右方向の略中央に設けられている。
[方位計測部]
方位計測部33は、例えば、角速度センサ(ジャイロセンサ)、3軸加速度センサ、地磁気センサ等であり、コンバイン1の方位を計測することで、コンバイン1の方位を示す方位情報を取得する。
[基地局]
コンバイン1の作業対象となる圃場Hの周囲の畦等には、基地局39が設置されている。基地局39は、固定通信機40と、固定GPSアンテナ41と、データ送信アンテナ42と、固定カメラ43と、を備えている。固定通信機40は、固定GPSアンテナ41を介してGPS衛星と通信することによって、基地局39の位置情報を取得する。固定通信機40は、基地局39の位置情報に基づく補正情報を、データ送信アンテナ42を介して移動通信機35へ送信する。固定カメラ43は、圃場Hを撮影する。固定通信機40は、固定カメラ43によって撮影された画像(圃場画像)を取得し、データ送信アンテナ42を介して圃場画像を移動通信機35へ送信する。測位部34の移動通信機35は、データ受信アンテナ37を介して基地局39の固定通信機40から送信された補正情報及び圃場画像を受信する。移動通信機35は、補正情報に基づいてコンバイン1の位置情報を補正する。なお、基地局39は設置されなくてもよく、基地局39による位置情報の補正は行われなくてもよい。
[制御部]
制御部45は、演算処理部50と、記憶部51と、通信部52と、を備えている。上記したコンバイン1の各種構成要素は、通信インターフェースを介して制御部45に接続されている。制御部45は、操縦部9を介した作業者からの入力操作に応じてコンバイン1の各種構成要素を制御する。
記憶部51は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等であり、コンバイン1の各種構成要素及び各種機能を制御するためのプログラムやデータを記憶している。演算処理部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、記憶部51に記憶されたプログラムやデータを用いて演算処理を実行することで、コンバイン1の各種構成要素及び各種機能を制御する。なお、制御部45は、プログラム等を実行するプロセッサ等に代えて、プログラムを用いない集積回路によって実現されてもよい。
通信部52は、作業者が所持する携帯端末53と無線通信を行う。携帯端末53は、例えば、タッチパネルを備えるタブレットであって、コンバイン1を遠隔操作する機能を備えている。携帯端末53は、圃場Hを撮影する携帯カメラ54を備えている。また、通信部52は、ドローン等の空撮装置56と無線通信を行う。空撮装置56は、圃場Hを撮影する空撮カメラ57を備えている。作業者が端末30又は携帯端末53に空撮装置56への動作指示を入力すると、空撮装置56は通信部52から送信された動作指示に応じて動作する。なお、空撮装置56は、通信部52に代えて/加えて、携帯端末53と無線通信を行ってもよい。なお、携帯端末53と空撮装置56は、省略されてもよい。
作業者が各カメラ(コンバイン1の機体カメラ32,基地局39の固定カメラ43,空撮装置56の空撮カメラ57)への撮影指示を端末30又は携帯端末53(以下、端末30等という。)に入力すると、制御部45は各カメラ32,43,57を制御して圃場Hを撮影させる。制御部45は、各カメラ32,43、57によって撮影された圃場画像を端末30等に表示させる。作業者が携帯端末53の携帯カメラ54で撮影した圃場画像の表示指示を端末30等に入力すると、制御部45は通信部52を介して携帯端末53を制御して圃場画像を端末30等に表示させる。なお、圃場画像の表示は行われなくてもよい。
制御部45は、測位部34からコンバイン1の位置情報を取得し、記憶部51に格納する。また、制御部45は、圃場Hの外形(圃場Hの外縁の形状)と、圃場H内の未刈り地H0及び既刈り地H1の外形と、を含む圃場情報を取得し、記憶部51に格納する(圃場情報取得部の一例)。具体的には、手動運転で圃場Hの周刈りを1周だけ行い、1周する間に測位部34を用いて取得した位置情報によって、圃場Hの外形が表される。あるいは、端末30に表示された地図上で作業者が圃場Hの外形を指定することで、圃場Hの外形が取得されてもよい。コンバイン1の走行中の位置情報は、所定の時間間隔で更新され、更新されるたびに記憶部51に格納される。制御部45は、圃場H内でコンバイン1が走行した経路(コンバイン1の位置情報の履歴)と刈取部3の刈取幅とから既刈り地H1の外形を算出し、圃場Hの外形と既刈り地H1の外形とから未刈り地H0の外形を算出する。
制御部45は、予定されるコンバイン1の走行経路を表す経路情報を取得する。具体的には、制御部45は、端末30等を用いて作業者が手動で入力した走行経路を取得し、記憶部51に格納する。あるいは、制御部45が圃場情報に基づいて所定のアルゴリズムに従って走行経路を設定するように構成されていてもよい。
制御部45は、経路情報に従って走行部2を自律走行させながら刈取部3に穀稈を刈り取らせる自動刈取作業をコンバイン1に実行させる。また、制御部45は、脱穀部4、選別部5、貯留部6及び排藁処理部7を制御して、刈取後の穀稈の脱穀、穀粒や藁屑の選別、穀粒の貯留、排藁の処理等を実行させる。
次に、本実施形態に係るコンバイン1について詳細に説明する。コンバイン1は、穀稈を刈り取る刈取部3を含む本体部12と、本体部12を支持して走行する走行部2と、本体部12の異常を検知する検知部62乃至68と、走行部2を自律走行させながら刈取部3に穀稈を刈り取らせる自動刈取作業の実行中に検知部62乃至68が異常を検知した場合に、自動刈取作業を中断させた後、走行部2を第1所定距離D1後進させるように制御する制御部45と、を備える。本体部12と走行部2については、前述のとおりである。以下、検知部62乃至68の構成と、制御部45が制御するコンバイン1の動作について詳述する。
[検知部]
検知部62、63、64、65、66、67、68は、それぞれ走行部2、刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6、排藁処理部7、動力部8の異常を検知するセンサである。検知部62乃至68は、例えば、加速度センサ、トルクセンサ、光センサ、画像センサ等である。走行部2、刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6、排藁処理部7及び動力部8には、これらの複数種類のセンサのうち少なくとも1種類のセンサが設けられている。
一例として、刈取部3の搬送装置16の異常検知について説明する。例えば、加速度センサは、搬送装置16のフレーム等の非可動部分に設けられている。搬送装置16に穀稈が詰まると、搬送装置16に通常よりも大きな振動が発生する。加速度センサが検知した加速度の振幅が閾値に達した場合、制御部45が、搬送装置16の異常を検知したと判定する。
トルクセンサの例を示すと、トルクセンサは、搬送装置16を駆動する駆動部に設けられている。搬送装置16に穀稈が詰まった場合、穀稈の搬送が停止することで駆動部のトルクが上昇する。トルクセンサが検知したトルクが閾値に達した場合、制御部45が、搬送装置16の異常を検知したと判定する。
光センサ(透過型)の例を示すと、搬送装置16の搬送路を挟んで発光部と受光部が対向しており、発光部が発生した光を受光部が検知する。搬送装置16に穀稈が詰まった場合、穀稈が光を遮ることで受光部が光を検知しなくなる。受光部が光を検知しなくなった場合、制御部45が、搬送装置16に異常が発生したと判定する。
画像センサの例を示すと、画像センサは、搬送装置16の搬送路を撮影する。記憶部51には、穀稈が詰まっていない場合の搬送路の画像が記憶されており、撮影された画像が記憶部51に記憶されている画像と異なるパターンを示した場合、制御部45が、搬送装置16に異常が発生したと判定する。
検知部62乃至68は、本体部12と走行部2の異常に加えて、異常の予兆を検知する。例えば、搬送装置16の加速度に対して上記の閾値(第1閾値)よりも小さい第2閾値が設定されており、振幅が第2閾値に達した場合に、制御部45は、搬送装置16の異常の予兆が検知されたと判定する。また、異常の検知と、異常の予兆の検知とが、別々のセンサで行われてもよい。例えば、穀稈の詰まりが画像センサを用いて検知され、穀稈の詰まりの予兆がトルクセンサを用いて検知されるように構成されていてもよい。
[コンバインの動作]
次に、コンバイン1の動作について説明する。図5は、制御部45が実行する制御の流れ図である。図6は、制御部45が実行する後進制御の流れ図である。図7は、自動刈取実行中の画面G1を示す図である。図8は、コンバイン1の走行動作を示す図である。図9は、自動刈取一時停止中の画面G2を示す図である。図10乃至13は、コンバイン1の走行動作を示す図である。図14は、自動刈取再開スタンバイ中の画面G3を示す図である。図5において、ステップS01、S02は、自動刈取工程の一例である。ステップS03乃至S06は、後進制御工程の一例である。ステップS07乃至S09は、自動刈取再開工程の一例である。
コンバイン1は、自律走行又は手動走行により圃場Hの刈取開始位置に移動する。刈取開始位置において作業者が端末30等に表示されたメニュー画面(図示省略)で自動刈取作業を選択すると、制御部45は、コンバイン1の各部の状態を検知部62乃至68を用いて確認し、各部の状態に異常がない場合に、図5の流れ図に従って自動刈取作業の制御を開始する。なお、自動刈取作業は、作業者がコンバイン1に乗車していなくても可能であるが、作業者が乗車している方が、異常の解消のための作業に迅速に取り掛かることができる。
最初に、制御部45は、圃場情報を参照して、未刈り地H0があるか否かを判定する。未刈り地H0がない場合には(ステップS01:NO)、制御部45は、自動刈取作業の制御を終了する。未刈り地H0がある場合には(ステップS01:YES)、制御部45は、経路情報に従って走行部2を自律走行させながら刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6、排藁処理部7及び動力部8を制御して自動刈取作業を実行させる(ステップS02)。図8の例は、R1方向とその逆方向の走行を交互に繰り返す往復刈りを右から左に向かって行う例である。斜線部が未刈り地H0であり、未刈り地H0の右方が既刈り地H1である。
自動刈取作業の実行中に、制御部45は、図7に示される画面G1を端末30等に表示させる。画面G1の第1領域A1には、圃場H内とコンバイン1の挿絵が表示され、コンバイン1の位置と、未刈り地H0及び既刈り地H1の外縁が、所定時間毎に更新される。画面G1の第2領域A2には、「停止」ボタンB1が表示され、作業者の判断により自動刈取作業を停止させることができる。
次に、制御部45は、検知部63乃至68により本体部12(刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6、排藁処理部7及び動力部8)の異常又は異常の予兆が検知されたか否かを判定する(ステップS03)。いずれの部分でも異常又は異常の予兆が検知されなかった場合には(ステップS03:NO)、制御部45は、ステップS01以降の処理を繰り返す。一方、いずれかの部分で異常又は異常の予兆が検知されたと判定した場合には(ステップS03:YES)、制御部45は、本体部12及び走行部2を制御して自動刈取作業を中断させる(ステップS04)。例えば、図8に示されるP1地点で異常が検知されたとすると、制御部45は、P1地点(中断位置)で自動刈取作業を中断させる。このとき、制御部45は、刈取部3を上昇させる。
次に、制御部45は、端末30等に後進が許可されたか否かを判定する(ステップS05)具体的には、制御部45は、図9に示される画面G2を端末30等に表示させる。画面G2では、詰まりが検知された旨と、詰まりが検知された位置を示す挿絵と、後進の可否を作業者に問う質問文と、「はい」ボタンB2及び「いいえ」ボタンB3が表示される。作業者が「いいえ」ボタンB3を操作すると、制御部45は、後進が許可されなかったと判定し(ステップS05:NO)、手動走行に変更した後(ステップS10)、自動刈取作業の制御を終了する。一方、作業者が「はい」ボタンB2を操作すると、制御部45は、後進が許可されたと判定し(ステップS05:YES)、後進制御に移行する(ステップS06)。なお、センサ(図示省略)により後方の障害物が検知された場合に後進を停止させることで安全確保が図られているため、ステップS05、S10の処理は省略されてもよい。
次に、図6を参照して、後進制御について説明する。最初に、制御部45は、圃場情報を参照して、コンバイン1の左方が未刈り地H0、且つ、右方が既刈り地H1であるか否かを判定する(ステップS11)。図8の例では、制御部45は、左方が未刈り地H0、且つ、右方が既刈り地H1であると判定する(ステップS11:YES)。
次に、制御部45は、コンバイン1の未刈り地H0側の部分(例えば、搬送装置16、脱穀部4)で異常が検知されたか否かを判定する(ステップS12)。コンバイン1の未刈り地H0側の部分で異常が検知された場合には(ステップS12:YES)、制御部45は、コンバイン1をP1地点から右後方のP2地点に移動させる(ステップS13)。具体的には、制御部45は、走行部2を、第1所定距離D1(例えば、5m)後進させるとともに、未刈り地H0から右方へ第2所定距離D2(例えば、2m)離間させるように、制御する。第1所定距離D1と第2所定距離D2は、予め設定された固定値でもよく、ユーザーが設定する設定値でもよい。また、各カメラ32,43、57によって撮影されたコンバイン1の周辺の状況や、コンバイン1の機体の大きさ等に応じて、制御部45が第1所定距離D1と第2所定距離D2を設定するように構成されていてもよい。また、第1所定距離D1と第2所定距離D2は、互いに異なる値でもよく、同じ値でもよい。
一方、コンバイン1の既刈り地H1側の部分(例えば、貯留部6、動力部8)で異常が検知された場合には(ステップS12:NO)、制御部45は、コンバイン1を後方に移動させる(ステップS14)。具体的には、制御部45は、走行部2を第1所定距離D1後進させるように制御する。
別の例を示すと、図10の例は、往復刈りを左から右に向かって行う例である。この場合、制御部45は、ステップS11においてNOと判定するため、ステップS21において、右方が未刈り地H0、且つ、左方が既刈り地H1であるか否かを判定する。図10の場合、制御部45は、右方が未刈り地H0、且つ、左方が既刈り地H1であると判定する(ステップS21:YES)。
次に、制御部45は、コンバイン1の未刈り地H0側の部分(例えば、貯留部6、動力部8)で異常が検知されたか否かを判定する(ステップS22)。コンバイン1の未刈り地H0側の部分で異常が検知された場合には(ステップS22:YES)、制御部45は、コンバイン1をP1地点から左後方のP2地点に移動させる(ステップS23)。具体的には、制御部45は、走行部2を、第1所定距離D1後進させるとともに、未刈り地H0から左方へ第2所定距離D2離間させるように、制御する。
一方、コンバイン1の既刈り地H1側の部分(例えば、搬送装置16、脱穀部4)で異常が検知された場合には(ステップS22:NO)、制御部45は、コンバイン1を後方に移動させる(ステップS24)。
さらに別の例を示すと、図11では、往復刈りの開始時におけるコンバイン1の側方に既刈り地H1のない状態が示されている。図12では、圃場Hの中央寄りの位置から圃場端に沿わずに刈取を開始した様子が示されており、この場合も、コンバイン1の側方に既刈り地H1がない。図13の例では、コンバイン1の左右に既刈り地H1があるため、コンバイン1を側方に移動させる必要がない。これらの場合、制御部45は、ステップS11及びステップS21においてNOと判定するため、コンバイン1を第1所定距離D1後方に移動させる(ステップS31)。なお、例えば旋回時のように、前方の未刈り地H0との距離が所定距離以上ある場合は、後進させる必要はない。そのため、例えば、制御部45が、機体カメラ32で撮影した画像から前方の未刈り地H0との距離を算出し、算出した距離が所定距離以上ある場合にはコンバイン1を後進させないように構成されていてもよい。
上記の後進制御によりコンバイン1を少なくとも後進させた後、作業者は、異常を解消するための作業を行う。例えば、搬送装置16や脱穀部4で穀稈が詰まった場合、作業者は、詰まった穀稈を除去し、脱穀部4を用いて所定の手順で手こぎによる脱穀を行う。
後進制御が終了すると、制御部45は、本体部12で異常が検知されたか否かを判定する(図5、ステップS07)。いずれかの部分で異常が検知されたと判定した場合には(ステップS07:YES)、制御部45は、ステップS07の処理を繰り返す。
一方、いずれの部分でも異常が検知されなかった場合には(ステップS07:NO)、制御部45は、自動刈取作業の再開が許可されたか否かを判定する(ステップS08)。具体的には、制御部45は、図14に示される画面G3を端末30等に表示させる。画面G3では、詰まりが解消した旨と、自動刈取作業の再開と手動走行での刈取とのいずれかを選択させる質問文と、「自動」ボタンB4及び「手動」ボタンB5が表示される。作業者が「手動」ボタンB5を操作すると、制御部45は、自動刈取作業の再開が許可されずに手動走行での刈取が選択されたと判定し(ステップS08:手動)、手動走行に変更する(ステップS10)。一方、作業者が「自動」ボタンB4を操作すると、制御部45は、自動刈取作業の再開が許可されたと判定し(ステップS08:YES)、コンバイン1をP2地点からP1地点(中断位置)に移動させ、刈取部3を下降させて自動刈取作業を再開させる(ステップS09)。このとき、制御部45は、自動刈取作業における設定速度よりも遅い速度で中断位置に移動させるように走行部2を制御してもよい。なお、走行部2の異常が検知された場合は、上記の制御を中止し、自動刈取作業を停止させてコンバイン1を停車させる。
以上説明した本実施形態に係るコンバイン1によれば、制御部45は、走行部2を自律走行させながら刈取部3に穀稈を刈り取らせる自動刈取作業を実行させ、自動刈取作業の実行中に走行部2の検知部62を除く、検知部63乃至68が異常を検知した場合に、自動刈取作業を中断させた後、走行部2を第1所定距離D1後進させるように制御する。この構成によれば、自動刈取作業中にコンバイン1に異常が発生した場合にコンバイン1の前方に空間が設けられるから、異常を解消するための作業をしやすくすることができる。
また、本実施形態に係るコンバイン1によれば、制御部45は、自動刈取作業の実行中に検知部63乃至68が異常の予兆を検知した場合に、自動刈取作業を中断させた後、走行部2を第1所定距離D1後進させるように制御する。この構成によれば、異常の予兆が発生した場合にもコンバイン1の前方に空間が設けられるから、異常を予防するための作業をしやすくすることができる。
また、本実施形態に係るコンバイン1によれば、制御部45は、本体部12の左右の一方が未刈り地H0であり、他方が既刈り地H1であることを圃場情報が示し、且つ、自動刈取作業の実行中に検知部63乃至68が異常又は異常の予兆を検知した場合に、走行部2を、第1所定距離D1後進させるとともに、未刈り地H0から側方へ第2所定距離D2離間させるように、制御する。この構成によれば、前方に加えて未刈り地H0側の側方にも空間が設けられるので、異常を解消又は予防するための作業をしやすくすることができる。
また、本実施形態に係るコンバイン1によれば、制御部45は、検知部63乃至68が本体部12の未刈り地H0側の部分に異常又は異常の予兆を検知した場合に、走行部2を、第1所定距離D1後進させるとともに、未刈り地H0から側方へ第2所定距離D2離間させるように、制御する。この構成によれば、前方に加えて、未刈り地H0側且つ異常が検知された側の側方にも空間が設けられるので、異常を解消するための作業をしやすくすることができる。
また、本実施形態に係るコンバイン1によれば、制御部45は、本体部12の左方が未刈り地H0であり、右方が既刈り地H1であることを圃場情報が示し、且つ、検知部63乃至68が搬送装置16又は脱穀部4の異常又は異常の予兆を検知した場合に、走行部2を、第1所定距離D1後進させるとともに、未刈り地H0から右方へ第2所定距離D2離間させるように制御する。この構成によれば、前方に加えて左方にも空間ができるので、搬送装置16と脱穀部4の異常を解消又は予防するための作業をしやすくすることができる。
また、本実施形態に係るコンバイン1によれば、制御部45は、走行部2を後進させた後、異常又は異常の予兆が解消し、且つ、自動刈取作業の再開を許可する操作が端末30等により受け付けられた場合に、自動刈取作業を中断した中断位置に移動させた後、自動刈取作業を再開させるように、走行部2及び本体部12を制御する。この構成によれば、自動刈取作業を再開させる操作の負担を軽減することができる。
また、本実施形態に係るコンバイン1によれば、制御部45は、自動刈取作業における設定速度よりも遅い速度で中断位置に移動させるように走行部2を制御する。この構成によれば、異常の再発の有無をユーザーが確認しながらコンバイン1を中断位置に移動させることができる。
また、本実施形態に係るコンバイン1によれば、制御部45は、自動刈取作業を中断させた後、走行部2の後進を許可する操作が端末30等により受け付けられた場合に、走行部2を後進させるように制御する。この構成によれば、コンバイン1を後進させるか否かをユーザーの判断に委ねることができる。例えば、ユーザーが経験則により異常ではないと判断した場合には直ちに自動刈取作業を再開させることができる。あるいは、後方に障害物を発見した場合に後進を中止することができる。
上記実施形態が以下のように変形されてもよい。
上記実施形態に加えて、ユーザーが異常の予兆を感じた場合にコンバイン1を後進させる機能を備えてもよい。例えば、自動刈取作業中に端末30に「一旦バック」ボタンが表示される。ユーザーが搬送装置16等を観察していて穀稈が詰まる予兆を感じた場合に、「一旦バック」ボタンを操作する。すると、制御部45が、刈取部3を上昇させて自動刈取作業を中断させ、コンバイン1を第1所定距離D1後進させた後、自動刈取作業の走行速度よりも遅い速度で中断位置まで前進させ、刈取部3を下降させて自動刈取作業を再開させる。第1所定距離D1は、前方の未刈り地H0と既刈り地H1との境界が目視可能な程度の距離に設定される。この構成によれば、ユーザーが異常の予兆を感じた場合に、異常の発生を未然に防ぐことができる。
上記実施形態では、図6のステップS14で制御部45がコンバイン1を後方に移動させる例が示されたが、同ステップでコンバイン1を右後方に移動させるように構成されていてもよい。この場合、ステップS12、S14は省略されてもよい。
上記実施形態では、図6のステップS24で制御部45がコンバイン1を後方に移動させる例が示されたが、同ステップでコンバイン1を左後方に移動させるように構成されていてもよい。この場合、ステップS22、S24は省略されてもよい。
また、ステップS24では、作業者がコンバイン1に乗車している場合にのみ、コンバイン1を左後方に移動させるように構成されていてもよい。未刈り地H0側(右側)で異常検知されていなくても、作業者が降車する空間があった方が、異常を解消するための作業に迅速且つ安全に移ることができるからである。具体的には、運転席29に作業者を検知するセンサ(図示省略)を設け、作業者が検知された場合に、制御部45が、走行部2を、第1所定距離D1後進させるとともに、未刈り地H0から左方へ第2所定距離D2離間させるように、制御する。なお、未刈り地H0側には降車のための空間が確保されればよいから、左方への移動距離は、第2所定距離D2(上記実施形態では、2m)よりも少ない距離(例えば、1m)でもよい。
1 コンバイン
2 走行部
3 刈取部
4 脱穀部
12 本体部
16 搬送装置
30 端末(操作部)
45 制御部
62、63、64、65、66、67、68 検知部
D1 第1所定距離
D2 第2所定距離

Claims (16)

  1. 穀稈を刈り取る刈取部を含む本体部と、
    前記本体部を支持して走行する走行部と、
    前記本体部の異常を検知する検知部と、
    前記走行部を自律走行させながら前記刈取部に穀稈を刈り取らせる自動刈取作業の実行中に前記検知部が異常を検知した場合に、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部を第1所定距離後進させるように制御する制御部と、を備えることを特徴とするコンバイン。
  2. 前記検知部は、前記本体部の異常に加えて、前記本体部の異常の予兆を検知するとともに、
    前記制御部は、前記自動刈取作業の実行中に前記検知部が異常の予兆を検知した場合に、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部を前記第1所定距離後進させるように制御することを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 圃場の外形と、前記圃場内の未刈り地又は既刈り地の外形と、を含む圃場情報を取得する圃場情報取得部を備え、
    前記制御部は、前記本体部の左右の一方が前記未刈り地であり、他方が前記既刈り地であることを前記圃場情報が示し、且つ、前記自動刈取作業の実行中に前記検知部が異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から側方へ第2所定距離離間させるように制御することを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記制御部は、前記検知部が前記本体部の前記未刈り地側の部分に異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から側方へ前記第2所定距離離間させるように、制御することを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記刈取部により刈り取られた前記穀稈を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送された前記穀稈を脱穀する脱穀部と、を前記本体部の左側に備え、
    前記制御部は、前記本体部の左方が前記未刈り地であり、前記右方が前記既刈り地であることを前記圃場情報が示し、且つ、前記検知部が前記搬送装置又は前記脱穀部の異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から右方へ前記第2所定距離離間させるように、制御することを特徴とする請求項4に記載のコンバイン。
  6. 操作を受け付ける操作部を備え、
    前記制御部は、前記走行部を後進させた後、前記検知部で検知された異常又は異常の予兆が解消し、且つ、前記自動刈取作業の再開を許可する操作が前記操作部により受け付けられた場合に、前記自動刈取作業を中断した中断位置に移動させた後、前記自動刈取作業を再開させるように、前記走行部及び前記本体部を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコンバイン。
  7. 前記制御部は、前記自動刈取作業における設定速度よりも遅い速度で前記中断位置に移動させるように前記走行部を制御する請求項6に記載のコンバイン。
  8. 操作を受け付ける操作部を備え、
    前記制御部は、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部の後進を許可する操作が前記操作部により受け付けられた場合に、前記走行部を後進させるように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のコンバイン。
  9. 刈取部を含む本体部を支持して走行する走行部を自律走行させながら前記刈取部に穀稈を刈り取らせる自動刈取作業を行う自動刈取工程と、
    前記自動刈取作業の実行中に検知部が前記本体部の異常を検知した場合に、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部を第1所定距離後進させるように制御する後進制御工程と、を備えることを特徴とする走行制御方法。
  10. 前記後進制御工程において、前記自動刈取作業の実行中に前記検知部が前記本体部の異常の予兆を検知した場合に、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部を前記第1所定距離後進させるように制御することを特徴とする請求項9に記載の走行制御方法。
  11. 前記後進制御工程において、前記本体部の左右の一方が前記未刈り地であり、他方が前記既刈り地であることを圃場情報が示し、且つ、前記自動刈取作業の実行中に前記検知部が異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から側方へ第2所定距離離間させるように、制御することを特徴とする請求項10に記載の走行制御方法。
  12. 前記後進制御工程において、前記検知部が前記本体部の前記未刈り地側の部分に異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から側方へ前記第2所定距離離間させるように、制御することを特徴とする請求項11に記載の走行制御方法。
  13. 前記後進制御工程において、前記本体部の左方が前記未刈り地であり、前記右方が前記既刈り地であることを前記圃場情報が示し、且つ、前記検知部が、前記刈取部により刈り取られた前記穀稈を搬送する前記本体部の左側に備えられた搬送装置、又は、前記搬送装置により搬送された前記穀稈を脱穀する前記本体部の左側に備えられた脱穀部の異常又は異常の予兆を検知した場合に、前記走行部を、前記第1所定距離後進させるとともに、前記未刈り地から右方へ前記第2所定距離離間させるように制御することを特徴とする請求項12に記載の走行制御方法。
  14. 前記後進制御工程において前記走行部を後進させた後、前記検知部で検知された異常又は異常の予兆が解消し、且つ、前記自動刈取作業の再開を許可する操作が操作部により受け付けられた場合に、前記自動刈取作業を中断した中断位置に移動させた後、前記自動刈取作業を再開させるように、前記走行部及び前記本体部を制御する自動刈取再開工程を備えることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の走行制御方法。
  15. 前記自動刈取再開工程において、前記自動刈取作業における設定速度よりも遅い速度で前記中断位置に移動させるように前記走行部を制御する請求項14に記載の走行制御方法。
  16. 前記後進制御工程において、前記自動刈取作業を中断させた後、前記走行部の後進を許可する操作が前記操作部により受け付けられた場合に、前記走行部を後進させるように制御することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の走行制御方法。
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