JP2022086237A - 虚像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの大きな画像を両眼視によって視認させるに際して、表示の調整に伴う装置の増大や頭部搭載型とするに際してのデザイン性の問題発生を回避又は抑制できる虚像表示装置を提供する。【解決手段】右眼用の第1表示装置100Aと、左眼用の第2表示装置100Bと、表示位置を調整する調整装置とを備え、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bは、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとが並ぶ第1方向D1に交差する第2方向D2について画像光MLを導光して、第1映像と第2映像とを表示し、調整装置は、第1映像と第2映像とにおいて、重畳して視認される重畳領域と、独立して視認される独立領域とを設けるように調整する。【選択図】図3

Description

本発明は、虚像の形成及び観察を可能にするヘッドマウントディスプレイ等である虚像表示装置に関する。
ヘッドマウントディスプレイのように虚像の形成及び観察を可能にする両眼視の虚像表示装置(虚像表示装置)として、観察者の耳側から鼻側に向かって画像光(映像光)を導光するものであって、左右の眼において視認される第1映像及び第2映像の表示位置を変更可能として、かつ、互いに異なる表示内容とするものが知られている(特許文献1参照)。
特開2020-106636号公報
しかしながら、特許文献1に例示するような観察者(装着者)の耳側から鼻側に向かって画像光(映像光)を導光する虚像表示装置の場合、画像光を導光するための導光装置が耳から鼻への左右方向に沿って延びたものとなる。このため、第1映像及び第2映像の表示位置を変更するために、例えば導光装置を左右に動かすとなると、装置全体が大型化したり、頭部搭載型とするに際してのデザイン性に問題が生じたりする可能性がある。
本発明の一態様の虚像表示装置は、右眼用の第1映像を表示する第1表示装置と、左眼用の第2映像を表示する第2表示装置と、第1映像の表示位置と第2映像の表示位置とを調整する調整装置とを備え、第1表示装置及び第2表示装置は、第1表示装置と第2表示装置とが並ぶ第1方向に交差する第2方向について画像光を導光して、第1映像と第2映像とを表示し、調整装置は、第1映像と第2映像とにおいて、重畳して視認される重畳領域と、独立して視認される独立領域とを設けるように調整する。
第1実施形態に係る虚像表示装置を示す概念的な斜視図である。 虚像表示装置の内部構造について一例を説明する側方断面図である。 第1表示装置の姿勢調整としての回転動作について説明するための概念的な平面図である。 調光部材を装着した状態の虚像表示装置を示す概念的な斜視図である。 姿勢調整と装着した調光部材との関係について説明するための概念的な平面図である。 姿勢調整のための取付部材の構造について一例を説明するための概念図である。 姿勢調整における動作方向について説明するための概念図である。 両眼視により認識される映像領域の全体についての概念図である。 表示範囲の調整について説明するための概念図である。 人間の視覚特性について説明するための図である。 装着者の視野について説明するための概念的な図である。 第2実施形態に係る虚像表示装置について、姿勢調整のための取付部材について、一構造例を説明するための概念図である。 虚像表示装置における画像処理による表示領域の調整について説明するための概念図である。 虚像表示装置における画像処理による表示領域の調整について説明するために一部拡大した概念図である。 第3実施形態に係る虚像表示装置について一例を示す概念的な図である。 第4実施形態に係る虚像表示装置について一例を説明するための光路図である。 虚像表示装置の構造について一例を説明するための概念的な図である。 両眼視により認識される映像領域の全体についての概念図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1等を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る虚像表示装置について、詳細に説明する。
例えば図1、図2等に示すように、本実施形態の虚像表示装置100は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイ(HMD)すなわち頭部搭載型表示装置であり、この虚像表示装置100を装着した観察者又は使用者に対して虚像による画像光(映像光)を視認させることができるとともに、観察者に外界像をシースルーで視認又は観察させることができる。虚像表示装置100は、第1表示装置100Aと、第2表示装置100Bと、これらを中央で繋ぎつつ支持する支持部材(ブリッジ部を含む)としてのフレームFRとを備える。すなわち、フレームFRは、第1表示装置100Aを構成する光学系と第2表示装置100Bを構成する光学系とを取り付ける取付部材として機能する。さらに、ここでの一例では、当該取付部材が、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bの取付けを行う位置を変更可能となっていることで、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bにおける表示位置を調整する調整装置として機能する。なお、取付部材や調整装置についての詳しい一例は、図5や図6等を参照して後述する。
なお、図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、虚像表示装置100を装着した観察者又は装着者USの両眼EYの並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、装着者USにとっての両眼EYの並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、装着者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。±Y方向は、鉛直軸又は鉛直方向に平行になっている。上記各方向について、例えば、±X方向は、例えば右眼用の第1表示装置100Aから左眼用の第2表示装置100Bに向かう方向と平行な方向である、と捉えることもできる。以上のように、±X方向は、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとが並ぶ方向(左右方向)であり、以下、この方向を第1方向D1とする。また、第1方向D1に交差する方向を第2方向D2とし、ここでは、±X方向に垂直な±Y方向(上下方向)を、第2方向D2とする。なお、図示では、-Y方向が、第2方向D2の代表的一例となっている。
図1及び図2に示すように、また、既述のように、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bは、右眼用の虚像と左眼用の虚像とをそれぞれ形成する部分である。なお、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとは、光学的に同等の構造を有するため、図2では、第1表示装置100Aについてのみ示し、第2表示装置100Bについては図示や説明を省略する。
図2に示すように、本実施形態の虚像表示装置100において、右眼用の第1表示装置100Aは、光学的な要素として、表示素子80と導光系90とを備える。導光系90は、表示素子80からの画像光MLを射出瞳EPの形成位置に導く。すなわち、第1表示装置100Aは、第1方向D1に交差する第2方向D2について画像光MLを導光する。なお、図示のように、第1表示装置100Aは、反射面を有して画像光MLの光路を折り曲げて種々の方向に導いているが、表示素子80から射出瞳EPにかけての全体として、第2方向D2について、つまり縦方向について画像光MLを導光していると言える。ここでは、以上のように、個々の箇所では種々の方向に導きつつも全体としては、第1方向D1に交差する第2方向D2に導光していれば、第1表示装置100Aは、画像光MLを第2方向D2について導光しているものとする。
表示素子80は、パネル型の映像素子(画像光生成装置)である。表示素子80は、例えば有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)等の自発光型の表示デバイスであり、2次元の表示面SSaにカラーの静止画又は動画を形成する。また、表示素子80は、図示を省略する表示制御回路に駆動されて表示動作を行う。さらに、表示素子80は、有機ELに限らず、無機EL、LEDアレイ、有機LED、レーザーアレイ、量子ドット発光型素子等に置き換えることができる。表示素子80は、自発光型の画像光生成装置に限らず、LCDその他の光変調素子で構成され、当該光変調素子をバックライトのような光源によって照明することによって画像を形成するものであってもよい。表示素子80として、LCDに代えて、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
導光系90は、投射光学系21と、プリズム22と、シースルーミラー23とを備える。投射光学系21は、表示素子80から射出された画像光MLを平行光束に近い状態に集光する。投射光学系21は、図示の例では単レンズであり、入射面と、射出面とを有する。プリズム22は、入射面と、内反射面と、射出面とを有し、投射光学系21から射出された画像光MLを入射面に屈折させつつ入射させ、内反射面で全反射させ、射出面から屈折させつつ射出させる。シースルーミラー23は、プリズム22から射出された画像光MLを射出瞳EPに向けて反射する。射出瞳EPは、表示面SSa上の各点からの画像光が所定の発散状態又は平行状態で表示面SSa上の各点の位置に対応する角度方向から重畳するように入射する位置となっている。
投射光学系21とプリズム22とは、表示素子80とともにケース51に収納されている。ケース51は、遮光性の材料で形成され、表示素子80を動作させる不図示の駆動回路を内蔵している。ケース51の開口は、プリズム22からシースルーミラー23に向かう画像光MLを妨げないサイズを有する。ケース51の開口については、単なる開口としないで光透過性を有する保護カバーで覆うことができる。ケース51に対しては、支持板54を介してシースルーミラー23が支持されている。ケース51又は支持板54は、フレームFR(図1参照)に支持されていて、例えば支持板54とシースルーミラー23とによって外観部材103が構成される。
導光系90は、軸外し光学系である。つまり、導光系90を構成する投射光学系21、プリズム22、及びシースルーミラー23は、軸外し光学系を形成するように配置されている。なお、導光系90が軸外し光学系であるとは、導光系90を構成する光学素子21,22,23において、少なくとも1つの反射面又は屈折面への光線の入射の前後で光路が全体として折れ曲がることを意味する。また、上記のような軸外し光学系である導光系90の光軸AXは、横断面で見た場合、Z字状の配置となっている。つまり、図示において、投射光学系21から内反射面までの光路と、内反射面からシースルーミラー23までの光路と、シースルーミラー23から射出瞳EPまでの光路とが、Z字状に2段階で折り返される配置となっている。
なお、図示において、中間像MMは、プリズム22とシースルーミラー23との間に形成されている。
射出瞳EPには、シースルーミラー23を通過した外界光HLも入射する。つまり、虚像表示装置300を装着した装着者USは、外界像に重ねて、画像光MLによる虚像を観察することができる。
ここで、図3において、状態α1及び状態α2として比較して示すように、上記のような構成を有する第1表示装置100Aは、垂直軸方向すなわち第2方向D2である±Y方向について、軸回転可能となっている。特に、本実施形態では、射出瞳EPの中心位置EOを通る軸を回転の中心として、第1表示装置100Aの全体が軸回転している。これにより、虚像表示装置100は、第1表示装置100Aによって表示される画像(虚像)の位置(角度)変更を可能にしている。なお、状態α3として示すように、第2表示装置100Bについても、同様に、全体が軸回転することで、表示される画像の位置(角度)変更がなされる。
上記状態α1~α3についてより具体的に説明すると、まず、図示のうち、状態α1は、第1表示装置100Aの回転前の様子を示しており、画像光MLのうち、中心位置EOに入射する成分についての光路が併せて示されている。状態α1の場合、第1表示装置100Aから射出される画像光MLとしての光線のうち、基準成分MLaは、装着者USの眼EYの前方方向であるZ方向を画像の中心とするように設計されている。
上記に対して、図示のうち、状態α2では、状態α1から中心位置EOを回転中心として、第1表示装置100Aを構成する光学系全体が方向Xから方向Zに向かって10°Y軸回転している。この場合、状態α1では、正面(画角0°の方向)に見えた画像(虚像)すなわち基準成分MLaによる画像が、状態α2では、中心から外れた位置(画角10°の方向)に移動したものとして視認されることになる。なお、虚像の見え方についてより詳しくは、図8等を参照して後述する。
また、上述した第1表示装置100Aの場合と同様の軸回転が、図示のうち、状態α3に示すように、第2表示装置100Bにおいてもなされる。ただし、第2表示装置100Bでは、回転方向が、第1表示装置100Aとは逆で、中心位置EOを回転中心として、第2表示装置100Bを構成する光学系全体が方向Zから方向Xに向かって10°Y軸回転している。この場合、画像光MLのうち、基準成分MLbによる画像が、中心から外れた位置(画角10°の方向)に移動したものとして視認されることになる。
以上のようにすることで、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bを軸回転させることにより、虚像表示装置100は、左右画像の重なり度合を制御することで、FOVを調整できる、特に、拡大できるものとなっている。
なお、虚像表示装置100は、図4及び図5に例示するように、調光部材としてのシェードSHにより眼前側の全体を覆うことも可能である。この場合、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bについての上記のような姿勢調整があっても、すなわち図5において矢印AA,ABに示すような方向に第1表示装置100Aや第2表示装置100Bが移動しても、このような光学系の変動が、シェードSHによって、装着者US以外の他者からは見えにくいようにできる。見方を変えると、シェードSHは、位置変更可能な第1表示装置100A及び第2表示装置100Bを覆う部材となっている。なお、虚像表示装置100には、装着者USの鼻NSに当接するノーズパッドNDが設けられている。ノーズパッドNDやテンプルTMにより、フレームFRやシェードSHが装着者USに対して支持固定される。
以下、図6等を参照して、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bの姿勢調整(軸回転)を可能とするための一構造例について説明する。なお、図6等では、第1表示装置100Aを代表して説明し、第2表示装置100Bについては、同様であるので、図示や説明を省略する。
図6は、第1表示装置100Aにおける姿勢調整のための取付部材MPの構造について一例を説明するための概念図であり、図7は、姿勢調整における動作方向について説明するための概念図である。なお、図示では、簡略化のため、第1表示装置100Aを構成する光学系を含む外観部材103の位置変更によって姿勢調整を示しているが、実際には、シースルーミラー23等を含む第1表示装置100Aを構成する光学系全体の位置変更がなされる。
図6のうち、上欄β1に示すように、フレームFRには、複数個所(図示の例では2か所)に穴部(開口部、開口)HL1,HL2が設けられている。一方、上欄β1及び下欄β2に示すように、外観部材103には、穴部HL1,HL2に嵌合せ可能な突起部PRが設けられている。すなわち、図示の例では、突起部PRは、穴部HL1に嵌め込まれているが、穴部HL2にも嵌め込み可能となっており、穴部HL1,HL2は、図3を参照して説明したように、射出瞳EPの中心位置EOを中心とする回転移動に沿った姿勢変更を可能とするように、配列されている。すなわち、突起部PRの嵌合せ位置を変更することで、所望の姿勢変更を可能としている。言い換えると、穴部HL1,HL2と突起部PRとは、支持部材としてのフレームFRにおける第1表示装置100Aの支持位置を変更する取付部材MPとして機能し、フレームFRの複数個所に設けられた嵌合せ可能な嵌合部材FFとなっている。また、取付部材MPは、第1表示装置100Aによる第1映像の表示位置を調整する調整装置AEを構成するものともなっている。
より具体的に説明すると、図7に示すように、穴部HL1,HL2は、フレームFRにほぼ沿って並んでおり、第1表示装置100Aは、例えば図3に例示したような、Y方向を軸方向として中心位置EOを回転中心とする光学系の姿勢変更が可能である。すなわち、穴部HL1に突起部PRを嵌め合せた第1の状態(図3の状態α1)と穴部HL2に突起部PRを嵌め合せた第2の状態(図3の状態α2)とに切り替えることで、第1表示装置100Aによる第1映像の表示位置を、中心寄り(鼻側)とするか外寄り(耳側)とするかの選択が可能となる。
さらに、図7において矢印Da,Dbに示すように、穴部HL1,HL2には、上述した姿勢変更に対応する回転方向に応じた方向に沿って、移動可能とする調整しろ(隙間)DTが設けられている。これにより、第1表示装置100Aの姿勢についての微調整が可能となっている。なお、嵌合部材FFを構成する穴部HL1,HL2や突起部PRの形状については、種々の態様が考えられる。図示の一例では、回転方向に応じた方向以外の方向については、隙間が生じないようにして移動を抑制する形状となっている。
なお、図示等を省略するが、第2表示装置100Bについても同様に、取付部材として機能する突起部が設けられており、これに応じた複数の穴部がフレームFRに設けられている。すなわち、上記取付部材は、第2表示装置100Bによる第2映像の表示位置を調整する調整装置を構成する。まとめると、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとに設けた取付部材が、調整装置として機能する。
以下、図8等を参照して、上記構成の虚像表示装置100における虚像の見え方について、より詳しく説明する。図8は装着者USの両眼視により認識される映像領域の全体について説明するための概念図である。また、図9は、人間の視覚特性について説明するための図であり、図10は、装着者USの視野について説明するための概念的な図である。
まず、図8のうち上欄γ1に例示するように、装着者USの右眼EYaにより視認される虚像についての仮想的な領域、すなわち画像光MLを導光して右眼用の第1映像IMaを表示する第1表示装置100Aからの画像光MLに由来して視認される映像領域を第1映像領域PAaとする。同様に、左眼EYbにより視認される虚像についての仮想的な領域、すなわち画像光MLを導光して左眼用の第2映像IMbを表示する第2表示装置100Bからの画像光MLに由来して視認される映像領域を第2映像領域PAbとする。さらに、両眼EYa,EYbで第1映像IMa及び第2映像IMbを視認した結果、装着者USの脳内において一の画像として認識される仮想上の全体映像領域を映像領域PAとする。
本実施形態では、既述のように、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとにおいて、姿勢調整が可能となっている。すなわち、眼EYa,EYbにおける表示位置に相当する画像光MLの射出角度を調整することが可能になっている。この場合、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとからの画像光MLのうち、双方で重畳する角度範囲(画角)で射出される成分については、両眼EYa,EYbにおいて共通する1つの画像として認識される。一方、画像光MLのうち、上記以外の成分については、第1表示装置100Aのみからあるいは第2表示装置100Bのみから射出されるものとして、眼EYa,EYbのうち対応する側においてのみ視認されるものとなる。
ここでは、図示のように、右眼側については、第1映像領域PAaのうち、左右の眼EYa,EYbで共通するものと視認される範囲すなわち画像光MLが射出される角度範囲が重畳する領域を重畳領域Pa1とし、独立している視認される範囲すなわち角度範囲が重畳しない領域を、独立領域Pa2とする。
同様に、左眼側については、第2映像領域PAbのうち、左右の眼EYa,EYbで共通するものと視認される範囲すなわち画像光MLが射出される角度範囲が重畳する領域を重畳領域Pb1とし、独立している視認される範囲すなわち角度範囲が重畳しない領域を、独立領域Pb2とする。
この場合、例えば右眼用の重畳領域Pa1と左眼用の重畳領域Pb1とにおいて、同じ画像を表示させることで、装着者USは、1つの画像として認識する。一方、重畳領域Pa1とこれに続く独立領域Pa2とは、1つの繋がった画像として認識する。同様に、重畳領域Pb1とこれに続く独立領域Pb2とについても、1つの繋がった画像として認識する。すなわち、以上の場合、仮想上の全体映像領域である映像領域PAは、重畳領域Pa1,Pb1に相当し、中央部の一の画像として脳内で重畳されて認識される中央領域PAcと、独立領域Pa2,Pb2に相当する周辺領域PAap,PAbpとが繋がった1つの大きなものとして認識されることになる。この結果として、下欄γ2に例示するように、中央領域PAc(重畳領域Pa1,Pb1)に表示される画像オブジェクトOB1(ロケットの画像オブジェクト)を含む画像と、周辺領域PAap,PAbp(独立領域Pa2,Pb2)に表示される画像オブジェクトOB2,OB3(惑星の画像や月の画像オブジェクト)を含む画像とが全体として1つの大きな画像として視認させることができる。つまり、FOVを拡大する調整ができる。
また、以上の場合、中央領域PAcの画像、すなわち画像オブジェクトOB1を含む画像については、適宜画像処理を施すことで立体視画像が可能である。一方、画像オブジェクトOB2,OB3を含む画像については、片眼視のため、平面画像のみの表示が可能ということになる。
さらに、本実施形態では、例えば図6等を参照して説明したように、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとについて、姿勢調整の度合いを調整することで、表示位置の変更あるいは選択が可能である。すなわち、重畳領域Pa1,Pb1や独立領域Pa2,Pb2について、各表示範囲(領域)をどの程度の範囲とするかについての調整が可能となっている。
以下、図9を参照して、表示範囲の調整について一例を説明する。なお、ここでは、前提として、各表示装置100A,100Bにおける光学系で横方向FOV50°(全画角)の画像がそれぞれ形成されるものとし、図6等を参照した一例において、第1の固定穴としての穴部HL1に各表示装置100A,100Bの光学系を固定した場合、画像重ね合わせの範囲が横方向FOV40°(全画角)となるものとする。また、第2の固定穴としての穴部HL2に各表示装置100A,100Bの光学系を固定した場合、画像重ね合わせの範囲が横方向FOV35°(全画角)となるものとする。なお、以上の場合、いずれの態様においても、重畳領域Pa1,Pb1の全画角を±20°以上(すなわち半画角±10°以上)の状態を確保している。この場合、良好な画像形成が必要な範囲について、重畳領域Pa1,Pb1によってカバーした状態が維持される。
図9のうち、上欄δ1は、穴部HL1を利用した態様における各表示装置100A,100Bにおける視認状態を、状態Q1として示しており、穴部HL2を利用した態様における視認状態を、状態Q2として示している。また、下欄δ2は、穴部HL1を利用した態様における仮想上の全体映像領域を映像領域PAの状態を状態R1として示しており、穴部HL2を利用した態様における映像領域PAの状態を状態R2として示している。
以上の場合、状態Q1では、重畳領域Pa1,Pb1における横方向の幅Wcが、横方向FOV40°に相当するものとなっており、独立領域Pa2,Pb2における横方向の幅Wa,Wbが、それぞれ50°-40°=10°に相当するものとなっている。したがって、状態R1に示す映像領域PAは、これらを合わせた全体として、合成横方向FOV60°(=40°+10°+10°)の画像が得られることになる。
同様に、状態Q2では、状態Q1と比較して表示範囲が矢印AA1,AA2に示す方向にシフトすることで、重畳領域Pa1,Pb1における横方向の幅WWcが、横方向FOV35°に相当するものとなっており、独立領域Pa2,Pb2における横方向の幅WWa,WWbが、それぞれ50°-35°=15°に相当するものとなっている。したがって、状態R2に示す映像領域PAは、これらを合わせた全体として、合成横方向FOV65°(=35°+15°+15°)の画像が得られることになる。つまり、各幅WWc等について状態R1と比較することで明らかなように、重畳領域Pa1,Pb1が狭くなる半面、全体としての映像領域PAは、広くなっている。つまり、上記態様では、横方向の画角を変更している(広げている)。
なお、表示素子80における画像表示の態様については、上記変更に応じて種々変更することが考えられる。
また、以上の場合、映像領域PAについてのアスペクト比(縦横比)についても、上記重畳度合いや表示素子80の縦横比を適宜調整することで、種々の設定に設定可能にできるようにしてもよい。例えば、状態R1では、9:16となるようにする一方、状態R2では、1:2.35のシネスコのサイズになるようにする、といった態様とすることが考えらえる。
また、以上のような調整に際して、重畳領域Pa1,Pb1と独立領域Pa2,Pb2との境界位置等が合致するように必要に応じて微調整を行うべく、図7に例示した調整しろDTは、重畳領域の範囲を調整する方向に延びている。
ここで、以上のような構成とする場合、重畳領域Pa1,Pb1すなわち人間の眼の視野のうち中心に近い側と、独立領域Pa2,Pb2すなわち人間の眼の視野のうち周辺側とにおいて、画像の状態が異なることになる。これに対して、図10等を参照して、人間の眼に関する特性について説明する。図10は、人間の視覚特性について説明するための図である。図10に示すように、眼の並ぶ左右方向に関する人間の視野角(半角)のうち、網膜像が中心窩に映じて解像力が優れた中心視を行える範囲RA1は、約1°程度までであり、視力1.0程度の視力があってもある程度以上の解像が維持できるのは2°程度までで、それ以上の視野角では、急に解像性能は落ちる。また、数字や文字の認識ができる範囲RA2は、約5°程度までである。さらに、色や輝度が変化する場合にこれを感知できる色の弁別限界の範囲RA3は、約20°~25°程度までである。すなわち、人間の視力は、視野角が広がるとともに急速に落ちる。これに応じて、本実施形態では、重畳領域Pa1,Pb1と独立領域Pa2,Pb2とを合わせた全体領域の画角を50°以上とし、重畳領域Pa1,Pb1の周辺側における独立領域Pa2,Pb2を20°~25°または-20°~-25°とすることで、広画角な画像を提供しつつ、画質の劣化を感じさせない態様としている。
さらに、図11を参照して、図10を参照して説明した事項について、虚像表示装置100の装着者USの視野範囲の特性として説明する。まず、図11において、第1欄ε1~第3欄ε3は、装着者USの視野について説明するための概念的な図であり、第1欄ε1は、水平視野の様子を示し、第2欄ε2は、鉛直(垂直)視野の様子を示し、第3欄ε3は、面に投影された視野(視線方向についての視野の広がり)の様子を示している。ここで、各図中において、弁別視野V1とは、視力などの視機能が優れている中心領域(画角約5°以内)であり、有効視野V2とは、眼球運動だけで瞬時に情報需要できる領域(水平約30°、垂直20°以内)であり、安定注視野V3とは、眼球・頭部運動で無理なく注視でき、効果的な情報需要ができる領域(水平60~90°、垂直45~70°以内)である。これらのうち、弁別視野V1を念頭において、例えば映像を眺めている装着者USの視線方向は、通常ほぼ正面方向であると考えれば、弁別視野V1に対して画像の中心から十分な範囲に中央領域PAcを設けて立体視画像が形成可能な範囲が視機能が優れた範囲を含むようにすれば、周辺領域PAap,PAbpが平面画像であっても、あたかも表示エリアの画像全体において立体視画像を行っているかのように見せることができる。すなわち、図8等に示した中央領域PAcが、少なくとも弁別視野V1(画角5°程度)の範囲を視認範囲として含む、さらには、文字を識別できる範囲と考えられる画角10°の範囲である視野VX(有効視野V2よりは狭い範囲)を視認範囲として含むようにすることで、立体画像の視認や文字の多い画像の認識等種々の画像の視認を確保した上で画像表示エリアを拡張させることができる。
これに対して、本実施形態では、重畳領域Pa1,Pb1の画角を±10°以上とすることで、良好な視認性を要する範囲を、重畳領域Pa1,Pb1とする状態を確保している。
以上のように、本実施形態の虚像表示装置100では、右眼用の第1映像IMaを表示する第1表示装置100Aと、左眼用の第2映像IMbを表示する第2表示装置100Bと、第1映像の表示位置と第2映像の表示位置とを調整する調整装置AEとしての取付部材MPとを備え、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bは、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとが並ぶ第1方向D1に交差する第2方向D2について画像光MLを導光して、第1映像IMaと第2映像IMbとを表示し、調整装置AEは、第1映像IMaと第2映像IMbとにおいて、重畳して視認される重畳領域Pa1,Pb1と、独立して視認される独立領域Pa2,Pb2とを設けるように調整する。
上記虚像表示装置100では、第1映像IMaの表示位置と第2映像IMbの表示位置とを調整する調整装置AEとしての取付部材MPが、第1映像IMaと第2映像IMbとにおいて、重畳して視認される重畳領域Pa1,Pb1と、独立して視認される独立領域Pa2,Pb2とを設けていることで、重畳領域Pa1,Pb1と独立領域Pa2,Pb2とを合わせた1つの大きな画像を両眼視によって視認させることができる。また、このような調整を行うに際して、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとが並ぶ第1方向D1に交差する第2方向D2について画像光MLを導光するものとなっていることで、調整に伴う装置の増大や頭部搭載型とするに際してのデザイン性の問題発生を回避又は抑制できる。
〔第2実施形態〕
以下、図12等を参照して、第2実施形態に係る虚像表示装置について一例を説明する。図12は、本実施形態に係る虚像表示装置について、姿勢調整のための取付部材について、一構造例を説明するための概念図であり、図7に対応する図である。
本実施形態に係る虚像表示装置は、第1実施形態で例示した虚像表示装置100の変形例であり、調整装置AEの構造を除いて、第1実施形態の場合と同様であるので、虚像表示装置の全体に関する説明は省略する。
図12において、調整装置AEとしての取付部材MPは、突起部PRに嵌合せ可能な複数の穴部HL1,HL2が設けられた嵌合部材で構成されている点においては、第1実施形態の場合と同様であるが、ピン等で瞳中心の回転規制と位置固定をガタ無く行い固定をするものであり、微調整のための隙間を有しない点において、異なっている。本実施形態では、左右画素の位置調整を回路で行うことで、微調整が可能な構成となっている。言い換えると、本実施形態では、回路的な左右画素の位置調整と取付部材MPとが協働して調整装置AEとして機能している。
理想としては、穴部HL1あるいは穴部HL2に突起部PRを嵌め合せることで、理想上の位置に表示がなされることが望ましい。しかしながら、個体ごとの誤差等により、理想の位置から若干の位置ずれが発生する可能性がある。第1実施形態では、図7を参照して例示したように、穴部HL1,HL2に調整しろ(隙間)DTを設けて微調整可能とすることで、対応していた。これに対して、本実施形態では、回路的処理により、当該微調整を可能としている。
以下、図13及び図14を参照して、実施形態に係る虚像表示装置における回路的な左右画素の位置調整について、一例を説明する。
図13は、虚像表示装置における画像処理による表示領域の調整について説明するための概念図であり、図14は、虚像表示装置における画像処理による表示領域の調整について説明するために図13の一部について抽出したものを拡大した概念図である。
図13に示すように、本実施形態では、左右画素の位置調整を回路で行うべく、虚像表示装置100は、表示対象として入力される画像データMDについて各種画像処理を行う画像処理装置GPを有する。画像処理装置GPは、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bを構成する表示素子80に接続されており、画像データMDについての処理結果として、表示素子80における表示動作の内容としての映像データを出力する。
画像処理装置GPは、各種画像処理の1つとして、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bにおける表示領域を変更する。すなわち、上述した左右画素の位置調整を行う。また、結果的に、画像処理装置GPは、重畳領域Pa1,Pb1と独立領域Pa2,Pb2との境界位置を調整するものとなっている。
さらに、以上について、見方を変えると、画像処理装置GPは、調整装置AEを構成するものとなっている。
また、図13に示す例示では、上記のほか、認識させたい全体としての映像領域についての理想の状態を、理想映像領域PAiとして示している。また、この時の中央領域を理想中央領域PAciとし、周辺領域を理想周辺領域PAapi,PAbpiとする。この上で、実際の第1映像IMa,IMbが上記理想映像領域PAiに合致しているか否かを確認するための基準点として、理想中央領域PAci上の四隅に基準点SS1~SS4を設定しておく。具体的には、基準点SS1~SS4は、例えばパネル型の表示素子80においてマトリクス状に設けられた画素に相当する。
なお、説明を簡略化するため、図示の一例では、第2表示装置100Bにより表示される第2映像IM2の表示位置が理想映像領域PAiに合致しているものとし、第1表示装置100Aにより表示される第1映像IM1の表示位置について、理想の位置からずれている場合(すなわち第2映像IM2に対して第1映像IM1がずれている場合)に、第1映像IM1について、必要な微調整を回路的に行うものとする。具体的には、図13に示す場合の第1映像IMaでは、状態K1に示すように、第1表示装置100Aの表示素子80において、基準点SS1,SS2が少しずれてしまっていたとする。これは、仮に理想的な組付け(ずれの無い組付け)の状態になっていれば、表示素子80を構成する画素列のうち、200列目に基準点SS1,SS2が表示されるべきであるが、実際には理想的な状態(ずれの無い状態)から2画素分ずれていたとする。この場合、状態K2に示すように、2画素分のずれを考慮して202列目に基準点SS1,SS2が表示されるように、調整装置AEとしての画像処理装置GPによって、第1映像IMaの表示領域全体をシフトさせることで、理想映像領域PAiに合致した状態にすることができる。
なお、上記は一例であり、左右のずれを調整できれば、第2映像IM2を基準とする場合に限らず、種々の態様が考えられる。
以上のように、本実施形態においても、重畳領域Pa1,Pb1と独立領域Pa2,Pb2とを合わせた1つの大きな画像を両眼視によって視認させることができる。また、このような調整を行うに際して、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとが並ぶ第1方向D1に交差する第2方向D2について画像光MLを導光するものとなっていることで、調整に伴う装置の増大や頭部搭載型とするに際してのデザイン性の問題発生を回避又は抑制できる。特に、本実施形態では、回路的な処理によって表示領域を適切な状態にできる。
〔第3実施形態〕
以下、図15を参照して、第3実施形態に係る虚像表示装置について一例を説明する。図15は、本実施形態に係る虚像表示装置について一例を示す概念的な図であり、図2や図3に対応する図である。
本実施形態に係る虚像表示装置は、光学系の構成が異なる一例について示しており、各表示装置についての姿勢調整の方法等については、第1実施形態等の場合と同様であるので、詳細については省略する。
本実施形態に係る虚像表示装置300(第1表示装置300A)は、図示のうち、第1欄ζ1に示すように、表示素子80と、導光系390とを備える。このうち、導光系390は、平板状のシースルーミラー391と、凹面ミラー392とを有し、いわゆるバードバス型の光学系となっている。以下、画像光MLの光路に沿って説明すると、まず、表示素子80から射出された画像光MLは、シースルーミラー391において一部が反射され凹面ミラー392に向かい、凹面ミラー392において反射されて、再度シースルーミラー391に向かう成分のうち、一部がシースルーミラー391を透過することで、射出瞳EPに到達する。なお、凹面ミラー392についてもシースルーミラーとすることで、外界光を重畳して視認可能な構成としてもよい。
本実施形態においても、第2欄ζ2及び第3欄ζ3に示すように、垂直軸方向すなわち第2方向D2である±Y方向について、射出瞳EPの中心位置EOを通る軸を回転の中心として、第1表示装置300A及び第2表示装置300Bの全体が軸回転可能となっている。これにより、本実施形態においても、重畳領域Pa1,Pb1と独立領域Pa2,Pb2とを合わせた1つの大きな画像を両眼視によって視認させることができる。また、このような調整を行うに際して、第1表示装置300Aと第2表示装置300Bとが並ぶ第1方向D1に交差する第2方向D2について画像光MLを導光するものとなっていることで、調整に伴う装置の増大や頭部搭載型とするに際してのデザイン性の問題発生を回避又は抑制できる。
〔第4実施形態〕
以下、図16等を参照して、第4実施形態に係る虚像表示装置について一例を説明する。図16は、本実施形態に係る虚像表示装置400について一例を説明するための光路図であり、図17は、虚像表示装置400の構造について一例を説明するための概念的な図である。また、図18は、両眼視により認識される映像領域PAの全体についての概念図であり、図8に対応する図である。
上記各実施形態では、第1及び第2映像IMa,IMbの表示位置を、眼の並ぶ左右方向(水平方向、横方向)について変更していた。つまり、横方向の画角を変更するものとなっていた。これに対して、本実施形態では、眼の並ぶ左右方向(水平方向、横方向)に交差する方向について変更している点において、他の実施形態と異なっている。なお、本実施形態では、一例として、眼の並ぶ左右方向(水平方向、横方向)に垂直な上下方向(垂直方向、縦方向)について表示位置を変更する場合について説明する。つまり、縦方向の画角を変更するものとなっている。
まず、本実施形態の場合、虚像表示装置400は、図16の第1欄η1~第3欄η3に示すように、画像光MLについて、水平軸方向すなわち第1方向D1である±X方向について、射出瞳EPの中心位置EOを通る軸を回転の中心として、第1表示装置400A及び第2表示装置400Bの全体が軸回転可能となっている。なお、第1欄η1は、回転前の状態(傾き0°の状態)を示しており、第2欄η2は、上方向(+Y方向)に傾けた状態を示しており、第3欄η3は、下方向(-Y方向)に傾けた状態(例えば10°傾き有りの状態)を示している。
以下、図17を参照して、上記のような姿勢調整を可能とする虚像表示装置400について構造の一例を説明する。図17のうち、第1欄λ1は、虚像表示装置400の概念的な側面図であり、第2欄λ2は、虚像表示装置400の概念的な正面図であり、第3欄λ3は、虚像表示装置400の概念的な斜視図である。
図17に示す一例の虚像表示装置400は、フレームFRにおいて、図16を参照して説明した光路の変更を行うための虚像表示装置400の姿勢変更を可能とするように、穴部HL1,HL2が配列されている。具体的には、図示の一例では、フレームFRが+Y方向について円弧を描くような曲面を有しており、穴部HL1,HL2が、+Y方向について配列されている。なお、各穴部HL1,HL2は、+X方向について並ぶ一対構成として設けられている。また、突起部PRは、各穴部HL1等に対応して嵌合部材FFとして機能すべく、+X方向について並ぶ一対構成となっており、各表示装置400A,400Bの導光系90を収めるケース51の上端において両端に設けられている。以上のような構成とすることで、上下方向(垂直方向、縦方向)について表示位置の変更が可能となる。図示の一例では、右眼用の第1表示装置400Aが、相対的に左眼用の第2表示装置400Bよりも上方側に位置変更されている。したがって、この場合の表示位置については、図18のうち、第1欄ξ1に示すように、第1映像領域PAaは、上下方向について、下方側の重畳領域Pa1と上方側の独立領域Pa2とに区切られる。同様に、第2映像領域PAbは、上下方向について、上方側の重畳領域Pb1と下方側の独立領域Pb2とに区切られる。また、第2欄ξ2に示すように、認識される仮想上の全体映像領域としての映像領域PAとしては、縦方向につながれた1枚の画像となる。
なお、上下方向の差異のつけ方については、上記一例に限らず種々の態様が可能であり、例えば左右の一方を、第2欄η2に示すように、画像の中心が水平よりも上方側になるようにし、かつ、他方を、第3欄η3に示すように、画像の中心が水平よりも下方側になるようにしてもよい。あるいは、いずれかを水平方向にし、他方を水平よりも下方側あるいは上方側にしてもよい。
本実施形態においても、射出瞳EPの中心位置EOを通る軸を回転の中心として、第1表示装置400A及び第2表示装置400Bの全体が軸回転可能となっている。これにより、本実施形態においても、重畳領域Pa1,Pb1と独立領域Pa2,Pb2とを合わせた1つの大きな画像を両眼視によって視認させることができる。特に、本実施形態では、水平軸方向すなわち第1方向D1である±X方向について、回転可能となっていることで、縦方向(上下方向)について1つになった大きな画像を視認させることができる。また、このような調整を行うに際して、第1表示装置400Aと第2表示装置400Bとが並ぶ第1方向D1に交差する第2方向D2について画像光MLを導光するものとなっていることで、調整に伴う装置の増大や頭部搭載型とするに際してのデザイン性の問題発生を回避又は抑制できる。
〔変形例及びその他〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記各実施形態について、適宜組み合わせた態様とすることも考えられ、例えば左右方向と上下方向との双方について姿勢調整を行う態様としてもよい。
また、上記各実施形態では、左右の第1及び第2映像IMa,IMbの表示位置について、重畳領域と独立領域との双方がそれぞれに設けられているが、左右のうちいずれか一方のみが両領域を有する構成とすることも考えられる。また、上記実施形態では、双方が重畳領域と独立領域とを有し、これらの領域の割合を姿勢調整によって変更可能としているが、姿勢調整によって重畳領域のみが存在し独立領域がない状態とする態様を含めることも可能である。
また、シェードSHは、透過光(外界光)を制限することで調光を行う調光デバイスとして、種々のものを採用できるが、例えば電動で透過率を調整するものっであってもよい。また、シェードSHとして、ミラー液晶、電子シェード等を用いることができる。あるいは、シェードSHは、外光照度に応じて透過率を調整するものであってもよい。シェードSHによって外界光を遮断する場合、外界像の作用を受けていない虚像のみを観察することができる。また、本願発明の虚像表示装置は、外光を遮断し画像光のみを視認させるいわゆるクローズ型の頭部搭載型表示装置(HMD)に適用できる。この場合、虚像表示装置と撮像装置とで構成されるいわゆるビデオシースルーの製品に対応させたりするものとしてもよい。
以上では、虚像表示装置100等が頭部に装着されて使用されることを前提としたが、上記虚像表示装置100,300は、頭部に装着せず双眼鏡のようにのぞき込むハンドヘルドディスプレイとしても用いることができる。つまり、本発明において、ヘッドマウントディスプレイには、ハンドヘルドディスプレイも含まれる。
また、以上のうち、例えば、光軸(射出光軸)AXを、前方の+Z方向に対して10°程度下向きに傾いて延びるように構成を基準構成とし、この基準構成に対して、左右方向又は上下方向に表示位置を変更する態様とすることも考えられる。光軸AXを水平軸であるZ軸に対して前方側で10°程度下向きにすることにより、虚像を観察する装着者USの眼EYの疲れを低減することができる。この場合、パネル側で補正に関して、必要に応じて、表示素子80の形状を適宜変更することができる。
具体的な一態様における虚像表示装置は、右眼用の第1映像を表示する第1表示装置と、左眼用の第2映像を表示する第2表示装置と、第1映像の表示位置と第2映像の表示位置とを調整する調整装置とを備え、第1表示装置及び第2表示装置は、第1表示装置と第2表示装置とが並ぶ第1方向に交差する第2方向について画像光を導光して、第1映像と第2映像とを表示し、調整装置は、第1映像と第2映像とにおいて、重畳して視認される重畳領域と、独立して視認される独立領域とを設けるように調整する。
上記虚像表示装置では、第1映像の表示位置と第2映像の表示位置とを調整する調整装置が、第1映像と第2映像とにおいて、重畳して視認される重畳領域と、独立して視認される独立領域とを設けていることで、重畳領域と独立領域とを合わせた1つの大きな画像を両眼視によって視認させることができる。また、このような調整を行うに際して、第1表示装置と第2表示装置とが並ぶ第1方向に交差する第2方向について画像光を導光するものとなっていることで、調整に伴う装置の増大や頭部搭載型とするに際してのデザイン性の問題発生を回避又は抑制できる。
本発明の具体的な側面では、調整装置は、第1表示装置及び第2表示装置の姿勢調整を軸回転により行う。この場合、的確な表示位置の調整が可能となる。
本発明の別の側面では、第1表示装置及び第2表示装置を支持する支持部材を備え、調整装置は、支持部材における第1表示装置及び第2表示装置の支持位置を変更する取付部材を含む。この場合、取付部材で支持位置を変更することで、表示位置の調整が可能となる。
本発明のさらに別の側面では、取付部材は、支持部材の複数個所に設けられた嵌合せ可能な嵌合部材を含む。この場合、嵌合位置を変更することで、表示位置の調整が可能となる。
本発明のさらに別の側面では、嵌合部材は、重畳領域の範囲を調整する方向に延びる調整しろを有する。この場合、調整しろを利用して表示位置の微調整が可能となる。
本発明のさらに別の側面では、調整装置は、第1表示装置及び第2表示装置における表示領域を変更する画像処理装置を含み、画像処理装置は、重畳領域と独立領域との境界位置を調整する。この場合、調整装置を構成する画像処理装置によって、表示位置の調整が可能となる。
本発明のさらに別の側面では、調整装置は、重畳領域の画角を±10°以上とする。この場合、高い視認性を要する範囲を重畳領域とすることができる。
本発明のさらに別の側面では、調整装置は、重畳領域と独立領域とを合わせた全体領域の画角を50°以上とし、重畳領域の周辺側における独立領域を20°~25°または-20°~-25°とする。この場合、高い視認性を要する範囲を重畳領域で確保しつつ、全体としては、非常に広画角な画像認識をさせることが可能になる。
本発明のさらに別の側面では、調整装置は、第1表示装置及び第2表示装置における表示領域の横方向の画角を変更するように調整する。この場合、横方向に広い画像を形成できる。
本発明のさらに別の側面では、調整装置は、第1表示装置及び第2表示装置における表示領域の縦方向の画角を変更するように調整する。この場合、縦方向に広い画像を形成できる。
本発明のさらに別の側面では、調整装置により位置変更可能な第1表示装置及び第2表示装置を覆う調光部材を備える。この場合、透過する外界光の調光ができる。
本発明のさらに別の側面では、第1表示装置及び第2表示装置は、表示素子と、表示素子から射出された画像光を収束させる投射光学系と、投射光学系から射出された画像光を入射面に屈折させつつ入射させ、内反射面で全反射させ、射出面から屈折させつつ射出させるプリズムと、プリズムから射出された画像光を瞳位置に向けて反射するとともに外界光を透過させるシースルーミラーとを有する。この場合、シースルーミラーと投射光学系とプリズムとにより光学性能の向上を図りつつ、装置の小型化ができる。
本発明のさらに別の側面では、プリズムの内反射面での折返しとシースルーミラーでの折返しとの2段階での折返しにより、Z字状の光路が形成される。この場合、Z字状に光路を折り曲げることで、装置の小型化を図れる。
本発明のさらに別の側面では、導光系は、軸外し光学系を形成する。この場合、解像度を維持しつつ、光学系の小型化、ひいては装置全体の小型化を達成することができる。
21…投射光学系、22…プリズム、23…シースルーミラー、51…ケース、54…支持板、80…表示素子、90…導光系、100…虚像表示装置、100A…第1表示装置、100B…第2表示装置、103…外観部材、300…虚像表示装置、300A…第1表示装置、300B…第2表示装置、390…導光系、391…シースルーミラー、392…凹面ミラー、400…虚像表示装置、400A…第1表示装置、400B…第2表示装置、AA,AB…矢印、AA1,AA2…矢印、AE…調整装置、AX…光軸、DT…調整しろ(隙間)、Da,Db…矢印、EO…中心位置、EP…射出瞳、EY…眼、EYa…右眼、EYb…左眼、FF…嵌合部材、FR…フレーム(支持部材)、GP…画像処理装置、HL…外界光、HL1,HL2…穴部、K1,K2…状態、MD…画像データ、ML…画像光、MLa,MLb…基準成分、MM…中間像、MP…取付部材、ND…ノーズパッド、NS…鼻、OB1,OB2,OB3…画像オブジェクト、PA…映像領域、PAap,PAbp…周辺領域、PAapi,PAbpi…理想周辺領域、PAc…中央領域、PAci…理想中央領域、PAi…理想映像領域、PR…突起部、Pa1,Pb1…重畳領域、Pa2,Pb2…独立領域、Q1,Q2…状態、R1,R2…状態、RA1~RA3…範囲、SH…シェード(調光部材)、SS1~SS4…基準点、SSa…表示面、TM…テンプル、US…装着者、V1…弁別視野、V2…有効視野、V3…安定注視野、VX…視野、Wa,Wb,Wc,WWa,WWb,WWc…幅

Claims (14)

  1. 右眼用の第1映像を表示する第1表示装置と、
    左眼用の第2映像を表示する第2表示装置と、
    前記第1映像の表示位置と前記第2映像の表示位置とを調整する調整装置と
    を備え、
    前記第1表示装置及び前記第2表示装置は、前記第1表示装置と前記第2表示装置とが並ぶ第1方向に交差する第2方向について画像光を導光して、前記第1映像と前記第2映像とを表示し、
    前記調整装置は、前記第1映像と前記第2映像とにおいて、重畳して視認される重畳領域と、独立して視認される独立領域とを設けるように調整する、虚像表示装置。
  2. 前記調整装置は、前記第1表示装置及び前記第2表示装置の姿勢調整を軸回転により行う、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記第1表示装置及び前記第2表示装置を支持する支持部材を備え、
    前記調整装置は、前記支持部材における前記第1表示装置及び前記第2表示装置の支持位置を変更する取付部材を含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  4. 前記取付部材は、前記支持部材の複数個所に設けられた嵌合せ可能な嵌合部材を含む、請求項3に記載の虚像表示装置。
  5. 前記嵌合部材は、前記重畳領域の範囲を調整する方向に延びる調整しろを有する、請求項4に記載の虚像表示装置。
  6. 前記調整装置は、前記第1表示装置及び前記第2表示装置における表示領域を変更する画像処理装置を含み、
    前記画像処理装置は、前記重畳領域と前記独立領域との境界位置を調整する、請求項1~5のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  7. 前記調整装置は、前記重畳領域の画角を±10°以上とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  8. 前記調整装置は、前記重畳領域と前記独立領域とを合わせた全体領域の画角を50°以上とし、前記重畳領域の周辺側における前記独立領域を20°~25°または-20°~-25°とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  9. 前記調整装置は、前記第1表示装置及び前記第2表示装置における表示領域の横方向の画角を変更するように調整する、請求項1~8のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  10. 前記調整装置は、前記第1表示装置及び前記第2表示装置における表示領域の縦方向の画角を変更するように調整する、請求項1~9のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  11. 前記調整装置により位置変更可能な前記第1表示装置及び前記第2表示装置を覆う調光部材を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  12. 前記第1表示装置及び前記第2表示装置は、表示素子と、前記表示素子から射出された前記画像光を収束させる投射光学系と、前記投射光学系から射出された前記画像光を入射面に屈折させつつ入射させ、内反射面で全反射させ、射出面から屈折させつつ射出させるプリズムと、前記プリズムから射出された前記画像光を瞳位置に向けて反射するとともに外界光を透過させるシースルーミラーとを有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  13. 前記プリズムの前記内反射面での折返しと前記シースルーミラーでの折返しとの2段階での折返しにより、Z字状の光路が形成される、請求項12に記載の虚像表示装置。
  14. 前記導光系は、軸外し光学系を形成する、請求項12及び13のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
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