JP2022086047A - 粉体供給装置 - Google Patents

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Katsuhiro Mori
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Abstract

Figure 2022086047000001
【課題】ブリッジの形成を防止でき開口から排出される粉体の状態を調整できる粉体供給装置を提供する。
【解決手段】
粉体を収容する収容空間2hを有し、下端に収容空間2h内の粉体を排出する開口2aが形成された本体部2を備えており、本体部2は、収容空間2h内の粉体に力を加える加力機構を備えており、加力機構は、本体部2の収容空間2h内における開口2aの上方に配置された鉛直方向に沿って延びる板状部材11および/または本体部2の壁面2wに設けられ板状部材11および/または壁面2wに振動を加える加振部12と、板状部材11および/または壁面2fに設けられ収容空間2h内の粉体に気体を供給する気体供給部15と、を備えている
【選択図】図1

Description

本発明は、粉体供給装置に関する。さらに詳しくは、ガス吸着剤、触媒、電池正極材等の機能性粉体や、銅鉱石、ニッケル鉱石等の鉱石、蛍石粉、小麦粉等、種々の乾燥状態にある粉体の供給状態を調整する粉体供給装置に関する。
乾燥状態の粉体を貯留して、貯留した粉体を外部に供給する装置としてホッパーなどが使用される。一般的なホッパーなどは、粉体を貯留する本体部の下端に開口が設けられており、その下端部の内面が開口に向かって傾斜する傾斜面となっている。したがって、開口を閉じれば本体部内に粉体を収容しておくことができ、開口を開けば開口を通して粉体を外部に供給することができる。
上述したようなホッパーには、重力だけで粉体を外部に排出するものや、開口の位置に搬送装置を設けて一定量の粉体を外部に供給できるようにしたものがある。後者のホッパーの場合、搬送装置としてスクリューコンベア等のコンベアを設けたものが使用されている。
搬送装置によって一定量の粉体を外部に供給するホッパーでは、ホッパー内部の粉体の流動状態が一定であれば、搬送装置によって一定量の粉体を連続して搬送することができる。しかし、ホッパー内における粉体の流動状態が一定でない場合は、粉体が結合してブリッジが形成される可能性がある。この場合などには、粉体の流動状態が変化し開口から粉体を適切に排出できなくなる。そこで、ホッパー内に粉体のブリッジが形成されることを防止する技術が開発されている(特許文献1~3)。
特許文献1には、ホッパの排出側(スクリューコンベアの排出口に近い側)の傾斜を反排出側(スクリューコンベアの排出口から遠い側)の傾斜よりも鉛直に近いものとした技術が開示されている。そして、特許文献1には、ホッパの排出側の傾斜は、ブリッジングを防止するためには鉛直又はなるべく鉛直に近い方が良い旨の記載がある。
しかし、特許文献1の技術では、粉体のブリッジングを防止できる可能性はあるが、一旦ブリッジングが発生した場合、ブリッジングを解消することは難しい。
一方、特許文献2、3には、ブリッジングが発生しても、ブリッジングを解消することができる技術が開示されている。
特許文献2には、ホッパー内に下端が漏斗状に開いたパイプを設け、このパイプの上端部をコイルバネによって昇降自在に懸垂させた状態で、パイプの下端をホッパーの開口の真上に配置したものが開示されている。
また、特許文献3には、ホッパーの開口近傍にコーン状部品が配置されたものが開示されている。
特許文献2、3の技術のように、ホッパーの開口近傍に下端が漏斗状に開いたパイプやコーン状部品を配置すれば、パイプやコーン状部品を上下に移動させたり振動させたりすることによって、粉体のブリッジが形成されてもすぐに破壊できる。しかも、これらの部材が障害となってホッパー内に粉体のブリッジが形成されにくくなる。したがって、特許文献2、3の技術を採用すれば、ホッパー内に粉体のブリッジが形成されたことに起因する粉体の排出不良が生じることを防止することができる。
特開平10-291651号公報 特許第3352590号公報 特開平8-301387号公報
しかるに、特許文献2、3の技術は、ホッパーが円筒状であり開口も円筒状である場合を想定して設けられており、ホッパーや開口が矩形等の場合において適切にブリッジの形成を防止することは難しい。
しかも、特許文献2、3の技術は粉体のブリッジが形成されることを防止するものであり、ホッパーの内部や開口近傍における粉体の流動状態を調整することまでは想定しておらず、粉体の流動状態を調整して開口から排出される粉体の状態を調整する方法は開示されていない。
本発明は上記事情に鑑み、ブリッジの形成を防止でき開口から排出される粉体の状態を調整できる粉体供給装置を提供することを目的とする。
第1発明の粉体供給装置は、粉体を収容する収容空間を有し、下端に該収容空間内の粉体を排出する開口が形成された本体部を備えており、該本体部は、前記収容空間内の粉体に力を加える加力機構が設けられており、該加力機構は、前記本体部の収容空間内における開口の上方に配置された鉛直方向に沿って延びる板状部材および/または本体部の壁面に設けられ該板状部材および/または該壁面に振動を加える加振部と、前記板状部材および/または前記開口を形成する壁面に設けられ前記収容空間内の粉体に気体を供給する気体供給部と、を備えていることを特徴とする。
第2発明の粉体供給装置は、第1発明において、前記加力機構が設けられた壁面が、前記開口に向かって傾斜する傾斜面になっていることを特徴とする。
第1発明によれば、加力機構によって本体部の収容空間内の粉体に振動を加えるとともに粉体に気体を供給することができるので、ブリッジの形成を防止できる。しかも、振動状態や気体の供給量を調整すれば、収容空間内における粉体の状態を均一に近づけることができ、粉体の流動状態を調整できる。
第2発明によれば、本体部の収容空間内における粉体の流動状態を調整しやすくなる。
本実施形態の粉体供給装置1の概略説明図であって、(A)は概略縦断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面矢視図である。 本実施形態の粉体供給装置1の概略説明図である。 他の実施形態の粉体供給装置1の概略説明図であって、(A)は概略縦断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面矢視図である。 本実施形態の粉体供給装置1Bの概略説明図である。 本実施形態の粉体供給装置1Cの概略説明図であって、(A)は概略縦断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面矢視図である。 本実施形態の粉体供給装置1Dの概略説明図であって、(A)は概略縦断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面矢視図である。 本実施形態の粉体供給装置1Eの概略説明図であって、(A)は概略縦断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面矢視図である。
本実施形態の粉体供給装置は、粉体を一旦貯留して外部に供給する装置であって、貯留されている粉体の状態を均一に近づけることができるようにしたことに特徴を有している。
本実施形態の粉体供給装置はどのような設備にも適用することができる。例えば、粉体を安定して次工程に供給することが要求される設備において、粉体を貯留し供給する装置として使用できる。例えば、機能性材料製造工場において機能性粉末原料を反応装置や次工程に供給する場合、製錬工場において鉱石を熔錬炉に供給する場合、種々の製品の製造設備において小麦粉などの粉体を次工程に供給する場合等、にも本実施形態の粉体供給装置を適用することが可能である。
本実施形態の粉体供給装置によって貯留供給される粉体もとくに限定されない。例えば、平均粒径が数μm~数百μmのものや、平均粒径が数μm~数十μmのもの等、を本実施形態の粉体供給装置に貯留供給される粉体として挙げることができる。また、粉体の種類もとくに限定されず、例えば、機能性粒子、鉱石、蛍石、小麦粉等を本実施形態の粉体供給装置に貯留供給される粉体として挙げることができる。とくに、粉体間に空気などの気体が存在する状態で供給される粉体を貯留供給する装置として本実施形態の粉体供給装置は適している。
<粉体供給装置1>
図1および図2に示すように、本実施形態の粉体供給装置1は、粉体を貯留する本体部2と、この本体部2の下方に配置された搬送部20と、本体部2内の粉体に力を加える加力機構10と、を備えている。
<本体部2>
図1および図2に示すように、本体部2は、内部に収容空間2hを有する中空な部材である。この本体部2には、その下端に収容空間2h内の粉体を外部に排出する開口2aを備えている。なお、本体部2は、図示しないが、その上部に設けられた供給部から収容空間2h内に粉体が供給されるようになっている。
この本体部2は、その下端に向かって互いに接近するように傾斜した2つの対向する傾斜壁2f,2fを有している。この2つの対向する傾斜壁2f,2fの下端縁2s間に開口2aが形成されている。このため、開口2aは、傾斜壁2f,2fの下端縁2sに沿って長い略長方形状になっている(図1(B))。
なお、対向する傾斜壁2f,2fは、本体部2の幅方向の中間線CL(図1(A)参照)に対して対称となるように形成されている。つまり、対向する傾斜壁2f,2fの水平方向に対する傾斜角度θ2,θ3は同じ角度となるように設けられている。この傾斜角度θ2,θ3は、収容空間2h内に収容する粉体の種類や、密度、粒径、水分率、表面状態によって定まる粉体特性(粉粒特性や流動性)等に応じて適宜設定されるが、一般的には50~90度、好ましくは、50~80度程度である。
なお、傾斜壁2f,2fの傾斜角度θ2,θ3は同じ角度が望ましい。例えば、傾斜角度θ2とθ3の差は、±5度以内であることが望ましい。
上述した傾斜壁2f,2fおよび傾斜壁2f,2fを挟む一対の壁面が、「特許請求の範囲にいう開口を形成する壁面」に相当する。なお、以下の説明では、加力機構10の加振部12や気体供給部15を傾斜壁2f,2fに設ける場合を説明しているが、傾斜壁2f,2fを挟む一対の壁面に加力機構10の加振部12や気体供給部15を設けてもよい。
<加力機構10>
図1および図2に示すように、本体部2の収容空間2h内には、本体部2内の粉体に力を加える加力機構10が設けられている。この加力機構10は、本体部2内の粉体に振動を加える加振部12と、粉体に気体を供給する気体供給部15と、を備えている。つまり、加力機構10は、本体部2内の粉体に対して、振動と気体の供給とを同時に行うことができるようになっている。なお、加力機構10の詳細は後述する。
<搬送部20>
図1および図2に示すように、本体部2の開口2aの下方には、搬送部20が配置されている(なお、図では搬送部20の詳細な構造は記載を割愛している)。搬送部20は、本体部2内の粉体を次工程等に搬送するための装置である。搬送部20は、本体部2内の粉体を一定量ずつ連続して搬送することができる機能を有するものであればよく、とくに限定されない。例えば、スクリューコンベアやベルトコンベア、チェーンコンベア等の公知の粉体搬送装置を搬送部20として使用することができる。
以上のごとき構成であるので、搬送部20を作動させれば、本体部2の収容空間2h内の粉体を開口2aから排出して、粉体を搬送部20によって外部に搬送することができる。そして、加力機構10からの振動を粉体に加えれば、本体部2の収容空間2h内の粉体にブリッジが発生していたとしても、ブリッジを破壊することができる。
また、加力機構10によって本体部2内の粉体に振動を加えつつ気体を供給すれば、粉体の移動を促進できるので、収容空間2h内の粉体にブリッジが形成されることを防止できる。
しかも、振動のみ加える場合や気体を供給するだけの場合に比べて、振動と気体供給の相乗効果で粉体の移動を効果的に促進できるから、収容空間2h内における粉体の状態を均一に近づけることができる。
なお、「収容空間2h内における粉体の状態が均一」とは、密度、粒径、水分率、表面状態によって定まる粉体特性(粉粒特性や流動性)等の位置による差が小さいことを意味している。以下では、単に「粉体の状態が均一」という場合がある。
また、上記例では、本実施形態の粉体供給装置1が搬送部20を備えている場合を説明したが、本実施形態の粉体供給装置1は必ずしも搬送部20を備えていなくてもよい。例えば、重力により開口2aから粉体を排出する場合には、上述したような搬送部20を設けず、本実施形態の粉体供給装置1を本体部2だけで構成することもできる。
<加力機構10>
図1および図2に示すように、本実施形態の粉体供給装置1の加力機構10は、板状部材11と、この板状部材11に振動を加える加振部12と、板状部材11に設けられた気体供給部15と、を有している。
<板状部材11>
図1および図2に示すように、板状部材11は、開口2aの上方に配置された鉛直方向に沿って延びる板状の部材である。具体的には、板状部材11は、その表面が鉛直方向および、傾斜壁2fの下端縁2sに沿った方向(つまり、本体部2の収容空間2hの長手方向)と平行に設けられている。この板状部材11は、本体部2の幅方向の中間線CL上に配置されている。なお、ここでいう「板状部材11の表面と本体部2の収容空間2hの長手方向が平行」とは、両者が完全に平行に配置された場合と若干の傾きがある場合の両方を含んでいる。
<加振部12>
図1および図2に示すように加振部12は、一対の加振軸13,13と加振器14とを備えている。
<一対の加振軸13,13>
板状部材11には、加振部12の一対の加振軸13,13が取り付けられている。この一対の加振軸13,13は、板状部材11の両表面に取り付けられている。例えば、一対の加振軸13,13の軸方向と板状部材11の各表面の法線方向とが平行となるように、一対の加振軸13,13は板状部材11の各表面に取り付けられている。この一対の加振軸13,13は、その先端が本体部2の側壁2wを貫通して本体部2の外方に位置している。
<加振器14>
図1に示すように、本体部2の外方には、一対の加振軸13,13を加振する加振器14が設けられている。この加振器14は、一対の加振軸13,13に所定の周期で打撃や振動を加えるもの等を使用することができる。
加振器14には以下のような構成を採用することができる。
例えば、一対の加振軸13,13に偏心軸を有するモータ等を連結しておき、モータを駆動することによって一対の加振軸13,13に振動を加えるようにすることができる。また、モータの主軸にカムなどを取り付けておき、モータの主軸が回転すると、カムなどが一対の加振軸13,13に接触するようにする。すると、カムなどが一対の加振軸13,13に接触した際に一対の加振軸13,13に衝撃を加えることができる。
なお、加振器14は必ずしも設けなくてもよい。例えば、一対の加振軸13,13を作業者がハンマーで打撃するなどの方法で一対の加振軸13,13に衝撃を加えてもよい。
かかる構成であるので、加振部14によって衝撃を加えるなどの方法で一対の加振軸13,13に振動を発生させれば、その振動が板状部材11に伝搬されて、板状部材11が振動する。すると、板状部材11の振動を本体部2の収容空間2h内の粉体に加えることができる。
<加振軸13について>
上記例では、一対の加振軸13,13を板状部材11の両表面に設ける場合を説明したが、加振軸13は一方の表面だけに設けてもよい。
また、図1および図2には、加振軸13が板状部材11の両表面に一本ずつ設けられている場合を説明した。しかし、板状部材11の各表面に設ける加振軸13の本数もとくに限定されず、複数本(2本以上)設けてもよい。また、板状部材11の各表面で加振軸13を設ける本数もとくに限定されず、両表面に設ける加振軸13の本数は同じ本数としてもよいし、異なる本数としてもよい。
また、一本の加振軸13が板状部材11を貫通するように設けてもよい。
<加振方法について>
また、本体部2の外部から板状部材11に振動を付与できるのであれば、加振部12の構成はとくに限定されない。例えば、板状部材11が本体部2の収容空間2h内に吊り下げて配置されている場合には、板状部材11を吊り下げている部材(図2の11s)を加振して板状部材11に振動を付与してもよい。この場合、加振軸13を設けて加振軸13からも振動を板状部材11に加えてもよい。
しかし、加振軸13を介して板状部材11に振動を加えるようにすれば、粉体の内部に加える振動を強くできるので、収容空間2h内の粉体の状態を均一に近づけ易くなる。
とくに、上述したように、加振軸13の他端が本体部2外に配置されていれば、加振軸13に振動を加える装置(加振器14等)を収容空間2h内に配置する必要が無い。すると、加力機構10を本体部2に設けても、本体部2の構造が複雑になることを防止できる。
なお、本体部2の壁面2wにも加振部12を設けてもよい。つまり、加振軸13を介して板状部材11に振動を加えるとともに、本体部2の壁面2wにも加振部12を設けて、板状部材11と壁面2wの両方から振動を加えるようにしてもよい。この場合、収容空間2h内の中央部および傾斜面2f近傍のいずれの粉体にも振動を加えることができるので、収容空間2h内の粉体の流動状態をより調整しやすくなるし、ブリッジ形成を防止しやすくなる。
<気体供給部15>
図1および図2に示すように、板状部材11の側面下部には、本体部2の収容空間2h内の粉体に気体を供給する複数の気体供給部15を備えている。この複数の気体供給部15は、本体部2の収容空間2hの長手方向に沿って、所定の間隔で並ぶように設けられている。この複数の気体供給部15には、外部と連通された気体噴出口15aが設けられている。そして、複数の気体供給部15は、配管15pによって窒素などの不活性ガスや空気等の気体を供給する気体供給装置に連通されている(図2参照)。
かかる構成であるので、配管15pを通して気体供給装置から気体供給部15に気体を供給すれば、気体供給部15の気体噴出口15aから粉体に気体を供給することができる。
また、収容空間2h内の粉体に供給する気体の量を調整すれば粉体の流動状態を調整できるので、収容空間2h内における粉体の状態を均一に近づけることができる。例えば、収容空間2h内の粉体に供給する気体の量を多くすれば粉体が流動しやすくなるし、逆に、粉体に供給する気体の量を少なくすれば粉体が流動しにくくなる。また、加振部12から加える振動の強度やそのタイミングによっても粉体の流動状態は変化する。したがって、収容空間2h内における粉体の状態や、加振部12から加える振動の強度やタイミングに合わせて気体の供給量を調整すれば、収容空間2h内の粉体の流動状態を調整できる。
なお、気体供給装置は、例えば、コンプレッサーやボンベ等を採用することができるがとくに限定されない。高圧の気体を供給する必要が無いのであれば、ブロアやファン等の一般的な送風機を使用することも可能である。
<気体の供給量の調整方法について>
収容空間2h内の粉体に供給する気体の量を調整する方法はとくに限定されない。例えば、気体噴出口15aの大きさを変更すれば、収容空間2h内の粉体に供給する気体の量を調整することができる。この場合、操業を停止して気体供給部15自体を交換する必要がある。
また、気体を供給する気体供給装置の作動等を調整して配管15pに供給する気体の量自体を調整したり、配管15pに流量を調整する機構(例えばバルブなど)を設けて配管15pに供給する気体の量を調整したりしてもよい。
<気体供給部15の設置位置について>
また、気体供給部15において気体噴出口15aを設ける位置はとくに限定されないが、気体供給部15の下面に設けることが望ましい。かかる位置に気体噴出口15aが形成されていれば、粉体が気体噴出口15aから気体供給部15内に入りにくくすることができるので、気体噴出口15aから安定して気体を粉体に供給することができる。
とくに、気体噴出口15aにカバー部材等を設ければ、粉体が気体噴出口15aから気体供給部15内に入る可能性を低くできる。例えば、気体噴出口15aを覆うようにシート状のカバー部材を設け、このカバー部材の一部を気体供給部15に固定し他の部分は気体供給部15内から離れることができるようにしておく。すると、気体噴出口15aから気体を噴き出せばカバー部材が気体供給部15内から浮き上がるので気体を粉体に供給できる。一方、気体を噴き出していないときにはカバー部材によって気体噴出口15aを覆うことができるので、気体噴出口15aから気体供給部15内に粉体が入ることを防止できる。
また、気体供給部15は鉛直面CLに対して対称となるように設けておくことが望ましい。この場合、気体供給部15の気体噴出口15aから気体を噴き出した際に、収容空間2h内の粉体に供給する気体の量を均一に近づけることができる。すると、気体噴出口15aから気体を粉体に供給することによって、収容空間2h内における粉体の状態を均一に近づけやすくなる。なお、「粉体に供給する気体の量」が「均一」とは、収容空間2h内の粉体に供給される気体の量の位置による差が小さいことを意味している。
気体供給部15の鉛直方向の位置もとくに限定されないが、収容空間2hの下部、つまり、収容空間2hの開口2a近傍に配置すれば、収容空間2hの開口2a近傍の粉体の状態を適切に調整できるので、粉体を安定して開口2aから排出させることができる。
<他の本実施形態の粉体供給装置1B>
上記例では、気体供給部15が板状部材11に設けられている場合を説明したが、図3および図4に示すように、気体供給部15は、本体部2の傾斜面2fに設けてもよい。この場合、傾斜面2f近傍の粉体に気体を供給できる。また、気体供給部15に気体を供給する配管15pを本体部2の傾斜面2fの外面に設けることができるので(図1(A)、図4参照)、収容空間2h内の構造が複雑になることを防止できる。
なお、気体供給部15は、傾斜面2fと板状部材11の両方に設けてもよい。この場合、収容空間2h内の中央部および傾斜面2f近傍のいずれの粉体にも気体を供給できるので、収容空間2h内の粉体の流動状態をより調整しやすくなる。
<他の本実施形態の粉体供給装置1C>
上述した例では、加振部12が加振軸13を介して板状部材11に振動を加える場合を説明した。一方、図5に示すように、加振部12は、本体部2の外面(壁面2w)に振動などを加えるようにしてもよい。この場合、上述した粉体供給装置1Bのように気体供給部15を本体部2の傾斜面2fに設けた場合には、板状部材11を設けなくてもよくなる(図5参照)。すると、本体部2の収容空間2h内の構造を簡素化できるので、加力機構10を本体部2に設けても、本体部2の構造が複雑になることを防止できる。
<他の本実施形態の粉体供給装置1D,1E>
上述した例では、気体供給部15を複数設けて、複数の気体供給部15に配管15pで気体を供給するようにした例を示したが、気体供給部15自体を配管で形成してもよい。
例えば、図6に示す本実施形態の粉体供給装置1Dのように、板状部材11の側面(両面または片面)に、その軸方向が水平かつ本体部2の収容空間2hの長手方向と平行になるように気体供給部15を配設する。かかる気体供給部15の場合、その一端(図6(B)では上側の端部)を閉塞し、その側面に気体噴出口15aを形成する。すると、気体供給部15の他端(図6(B)では下側の端部)に接続された配管15pから気体を供給すれば、気体噴出口15aから気体を粉体に供給することができる。この場合も、気体供給部15において気体噴出口15aを設ける位置はとくに限定されないが、気体供給部15の下面に設けることが望ましい。
また、図7に示す本実施形態の粉体供給装置1Eのように、本体部2の傾斜面2f(両方または一方)に、その軸方向が水平かつ本体部2の収容空間2hの長手方向と平行になるように気体供給部15を配設してもよい。この場合も、気体供給部15の一端(図7(B)では下側の端部)を閉塞し、その側面に気体噴出口15aを形成する。すると、気体供給部15の他端(図7(B)では上側の端部)に接続された配管15pから気体を供給すれば、気体噴出口15aから気体を粉体に供給することができる。この場合も、気体供給部15において気体噴出口15aを設ける位置はとくに限定されないが、気体供給部15の下面に設けることが望ましい。
なお、ここでいう「気体供給部15の軸方向が水平」とは、気体供給部15の軸方向が完全に水平に配置された場合と、気体供給部15の軸方向が水平に対して若干の傾きがある場合の両方を含んでいる。
また、ここでいう「気体供給部15の軸方向が収容空間2hの長手方向と平行」とは、両者が完全に平行に配置された場合と若干の傾きがある場合の両方を含んでいる。
配管状の気体供給部15でも、気体噴出口15aにカバー部材等を設ければ、粉体が気体噴出口15aから気体供給部15内に入る可能性を低くできる。
配管状の気体供給部15を複数本設ける場合も、複数本の気体供給部15を鉛直面CLに対して対称となるように設けることが望ましい。
配管状の気体供給部15を設ける場合も、その鉛直方向の位置はとくに限定されない。収容空間2hの下部、つまり、収容空間2hの開口2a近傍に配置すれば、収容空間2hの開口2a近傍の粉体の状態を適切に調整できるので、粉体を安定して開口2aから排出させることができる。
配管状の気体供給部15を設ける本数もとくに限定されず、1本に限られず2本以上設けてもよい。この場合、複数本の気体供給部15を設ける場合、気体供給部15同士が互いに平行になるように配置することが望ましいが、互いに交差するように設けてもよい。
<板状部材11について>
加力機構10が板状部材11を有する場合、板状部材11は、上述したように本体部2の収容空間2hの長手方向と平行に設けてもよいが、その表面が本体部2の収容空間2hの長手方向に対して傾斜して取り付けられていてもよい。
また、板状部材11は必ずしも本体部2の幅方向の中間線CL上に配置されていなくてもよく、いずれかの傾斜壁2f側に偏って配置されていてもよい。しかし、板状部材11を本体部2の幅方向の中間線CL上に配置しておけば、収容空間2h内の粉体に均一に振動を加えやすくなるという利点が得られる。
板状部材11は、鉛直方向(図1(A)の上下方向)や傾斜壁2fの下端縁2sに沿った方向(図1(B)の上下方向)の長さに比べて厚さが薄い部材であればよく、板状の部材に限られない。板状部材11として板状の部材を採用すれば、本体部2の収容空間2hの容積の減少を防ぐことができる。かかる板状部材11は、例えば、表面が平坦面である平板によって形成することができる。この場合には、その表面が鉛直方向と平行かつ傾斜壁2fの下端縁2sと平行となるように設けることが望ましい。また、上述したような平板以外にも、波板や表面に突起等を有する板状部材を板状部材11として使用することもできる。
また、板状部材11は一枚に限られず、複数枚(例えば2枚以上)設けてもよい。複数枚の板状部材11を設ける場合には、複数枚の板状部材11が本体部2の幅方向の中間線CLに対して対称となるように配置することが望ましい。すると、収容空間2h内の粉体に均一に振動を加えやすくなる。この場合、加振軸13を設ける場合には、加振軸13は全ての板状部材11を貫通するように設けてもよいし、最も外方に位置する板状部材11(つまり、最も傾斜壁2fに近い板状部材11)に加振軸13を連結してこの板状部材11と他の板状部材11を軸部材や板材等によって連結してもよい。
さらに、複数の板状部材11を設ける場合、隣接する板状部材11間の距離および隣接する板状部材11と傾斜壁2fとの距離は等距離に配置してもよいし、位置によって距離を変えてもよい。
さらに、複数の板状部材11は全て同じ板状部材11としてもよいし、位置によって異なる板状部材11(例えば、平板と波板等)を配置してもよい。
<搬送部20について>
搬送部20は、本体部2内の粉体を一定量ずつ連続して搬送することができる機能を有するものであればよく、とくに限定されない。例えば、スクリューコンベアやベルトコンベア、チェーンコンベア等の公知の粉体搬送装置を搬送部20として使用することができる。とくに、スクリューコンベアを使用し、本体部2の開口2aが伸びる方向に沿って粉体を搬送するようにすれば、本体部2の開口2aから排出される粉体の量のバラつきを抑えることができる。例えば、等比ピッチのスクリューコンベアを使用すれば、本体部2の開口2aから排出される粉体の量について、開口2aの位置による差を小さくできる。すると、本体部2の開口2aから搬送部20に供給される粉体の量、言い換えれば、本体部2の開口2aから排出される粉体の量を安定させることができる。
また、本実施形態の粉体供給装置1は、必ずしも搬送部20を備えていなくてもよい。例えば、重力により開口2aから粉体を排出する場合には、上述したような搬送部20を設けず、本体部2だけで本実施形態の粉体供給装置1を構成することもできる。
本発明の粉体供給装置は、粉体を安定して次工程に供給することが要求される設備において粉体を貯留し供給する装置として適している。
1 粉体供給装置
2 本体部
2a 開口
2h 収容空間
2f 傾斜壁
2s 傾斜壁2fの下端縁
10 加力機構
11 板状部材
12 加振部
13 加振軸
14 加振器
15 気体供給部
15a 気体噴出口
20 搬送部

Claims (2)

  1. 粉体を収容する収容空間を有し、下端に該収容空間内の粉体を排出する開口が形成された本体部を備えており、
    該本体部は、
    前記収容空間内の粉体に力を加える加力機構が設けられており、
    該加力機構は、
    前記本体部の収容空間内における開口の上方に配置された鉛直方向に沿って延びる板状部材および/または本体部の壁面に設けられ該板状部材および/または該壁面に振動を加える加振部と、
    前記板状部材および/または前記開口を形成する壁面に設けられ前記収容空間内の粉体に気体を供給する気体供給部と、を備えている
    ことを特徴とする粉体供給装置。
  2. 前記加力機構が設けられた壁面が、前記開口に向かって傾斜する傾斜面になっている
    ことを特徴とする請求項1記載の粉体供給装置。
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