JP2022085662A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、当該遊技機は、有利な遊技状態に関する演出制御の一例を実現したに過ぎず、未だ新たな演出制御によって遊技興趣を図り得る余地を残している。
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(以下、本発明)の特徴を説明する。なお、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
複数のリールは、例えば、リール65(リール65L、リール65C、リール65R)が相当する。
ストップボタンは、例えば、ストップボタン27(ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27R)が相当する。
遊技モード管理手段は、例えば、メイン基板100(遊技モード制御部111)が相当する。
内部抽選手段は、例えば、メイン基板100(内部抽選部120)が相当する。
演出手段は、例えば、演出表示装置63やスピーカ49が相当する。
演出制御手段は、例えば、サブ基板200(サブ統括部210、演出表示部220、音声出力部230)が相当する。
有利モードは、移行してから第一の終了条件(図7に図示する移行条件(10))を充足するまで維持される第一の有利モード(ATメインステージ)と、第一の有利モードにおいて第一の終了条件を充足することなく所定の移行条件(移行条件(11))を充足した場合に移行し、移行してから第二の終了条件(移行条件(12))を充足するまで維持される第二の有利モード(エンディングステージ)と、がある。
上記の第一の停止態様は特定の内部抽選結果の導出を認識可能な停止態様である一方、第二の停止態様は特定の内部抽選結果の導出を認識困難な停止態様である。
遊技機10は、上記のような遊技性(所定条件を充足すると第二の有利モードに移行し、第二の終了条件を充足するまで有利モードが維持される遊技性)を有しているので、第二の有利モードに移行する機会は、遊技者にとって重要な関心事である。それに比べると、その際に導出されている内部抽選結果(特定の内部抽選結果)は相対的に重要とは言えない。従って、当該機会においては、特定の内部抽選結果を認識可能な第一の停止態様となる第一の操作条件を促す演出の実行を制限し、第二の操作条件を促す演出を実行する頻度を増やすようにしている。
これにより、遊技者は重要な関心事(第二の有利モードへの移行)に集中することができ、遊技興趣の向上を図り得る。
まずは、図1から図4を用いて、遊技機10の構造について説明する。なお、図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図であり、図3は、前面扉20の裏面を示す図であり、図4は、前面扉20を除いた遊技機10を示す図である。
より具体的には、外枠90の左縁側には三つのヒンジ部96(96a、96b、96c)が設けられており、上段ヒンジ部96aと下段ヒンジ部96cによって前面扉20が軸支され、上段ヒンジ部96aと中段ヒンジ部96bによって遊技機本体部60が軸支されている。
前面扉20を開扉すると、図4で示すように、遊技機本体部60の下方に電源装置91が備えられている。電源装置91は、遊技機10の各構成要素に対して電力供給するための装置であり、電源スイッチ92の操作によって起動又は停止が制御される。
最大ベットボタン23aがベットボタンとして用いられる場合は、投入可能表示LED25gが点灯している状態に限られる。一方、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられる場合は、ボタン示唆演出の実行時に必ずしも限られない。例えば、後述するメニュー画面における操作に、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられてもよい。
最大ベットボタンセンサ45aがメイン基板100に実装されたCPU101によって管理されているのに対して、プッシュボタンセンサ45cはサブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている点が異なる。
遊技者はメニュー選択ボタン24を操作することによってメニュー画面を閲覧することができる。例えば、待機状態において決定ボタン24bが押下されると、メニューの一覧とカーソルが演出表示領域62に表示される。遊技者が十字キーボタン24aを操作することによって任意のメニューを示す位置までカーソルを移動し、カーソルがいずれかのメニューを示している場合に遊技者が決定ボタン24bを押下すると当該メニューが演出表示領域62に表示される。
十字キーボタンセンサ46aは、十字キーボタン24aがいずれの方向(決定ボタン24bの中心を基準として上下左右のいずれかの方向)に押下されたのかを検知することができる。
決定ボタンセンサ46bは、決定ボタン24bが押下された旨を検知することができる。
十字キーボタンセンサ46a及び決定ボタンセンサ46bは、上述のプッシュボタンセンサ45cと同様に、サブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている。
状態表示LED25のうちの貯留枚数表示LED25bは、7セグメントディスプレイによって構成されており、貯留されているメダルの数(クレジット)を数字で表す。
状態表示LED25のうちの獲得枚数表示LED25cは、7セグメントディスプレイによって構成されており、入賞によって獲得したメダルの数を数字で表す。
状態表示LED25のうちの指示表示LED25dは、7セグメントディスプレイによって構成されており、後述する正解の押し順を特定可能な態様で表示する。
状態表示LED25のうちの再遊技表示LED25eは、1つのLEDによって構成されており、遊技においてリプレイが停止表示されると点灯する。
状態表示LED25のうちの遊技開始表示LED25fは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって遊技の開始可能条件が成立している旨を表す。
状態表示LED25のうちの投入可能表示LED25gは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によってメダルの投入が可能である旨を表す。
状態表示LED25のうちの有利区間表示LED25hは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって後述する有利区間である旨を表すとともに、当該LEDの消灯によって後述する非有利区間である旨を表す。
ストップボタン27に対する遊技者の操作とは、ストップボタン27を押下することである。また、ここで停止可能条件とは遊技における停止表示を実行するための前提条件であり、具体的には、すべてのリール65(65L、65C、65R)の速度が所定速度に到達し、各リール65における基準位置を検知した場合に停止可能条件が成立する。
このように、ストップボタン27の色によって停止可能条件の成立の可否を判断できるので、遊技者は円滑に停止操作を順次行うことができる。
また、リール65Lにおける上段の内部領域と、リール65Cにおける中段の内部領域と、リール65Rにおける下段の内部領域が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL4と称す。リール65Lにおける下段の内部領域と、リール65Cにおける中段の内部領域と、リール65Rにおける上段の内部領域が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL5と称す。
メダル収納庫93に収容されているメダルを払い出す処理は、メダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示省略)によって実行される。より具体的には、払出機構は、メダル収納庫93に収容されているメダルから払出枚数分のメダルを取得し、メダル払出口94から払出メダル通路52に向けて排出させる。払出メダル通路52に排出されたメダルは、メダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
次に、図5、図6を用いて、本実施形態における遊技機10の電気構成及び機能構成について説明する。ただし、先に説明した図1から図4に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。なお、図5は、遊技機10の電気構成を示す図であり、図6は、遊技機10の機能ブロック図である。
さらに、遊技状態制御部110によって実現される機能構成には、遊技モード制御部111が含まれる。
また、サブ基板200によって実現される機能構成には、図6で示すように、サブ統括部210、演出表示部220、音声出力部230及びLED発光部240が含まれる。
なお、図6に図示する構成要素は、メイン基板100又はサブ基板200に含まれる機能構成のすべてとは限らず、ここに図示されない機能構成が存在してもよい。
より具体的には、内部抽選部120は、遊技状態制御部110で更新している乱数(本実施形態では2バイト乱数を使用し、その範囲は0~65535)を取得し、ROM103に予め格納されている内部抽選テーブル(詳細は、後述)の抽選値を取得した乱数に対して順次加算し、キャリーが発生した抽選値に対応する役を当選役として決定する。
なお、内部抽選部120において「抽選により決定される」ことを、単に、「導出される」と表現する場合がある。
なお、ここで挙げた当選役は、本発明の説明に必要なものを例示したに過ぎず、本発明の目的を達成する範囲において変更可能である。
また、ここで挙げた当選役は、呼称としては一つであっても、内部抽選部120において複数の当選役として区別されることを許容する。
また、本実施形態では、いわゆるボーナス役は存在しないものとして説明するが、ボーナス役に当選する遊技機に本発明を適用することを許容する。
リプレイは、通常リプレイ、移行リプレイ、及び中段チェリーリプレイに区別される。
通常リプレイは、ストップボタン27の操作条件に関わらず、リプレイ図柄がラインL1~ラインL5のいずれかに揃う停止態様となる。
移行リプレイ及び中段チェリーリプレイは、ストップボタン27の操作条件に応じて、停止態様が変化する。正解の押し順でストップボタン27が操作された場合、リール65Lの中段にベル図柄又はチェリー図柄が停止し、リプレイ図柄がラインL1~ラインL5に揃うことはない。不正解の操作条件でストップボタン27が操作された場合、通常リプレイと同様に、リプレイ図柄がラインL1~ラインL5のいずれかに揃う停止態様となる。
なお、移行リプレイ及び中段チェリーリプレイの詳細については、後述する。
ベルは、押し順ベル及び共通ベルに区別される。押し順ベルは、ベルと他の小役(入賞による払出枚数が1枚の小役)が重複当選する小役であり、正解の操作条件(操作手順と操作タイミングの組合せ)でストップボタン27を操作することによってベルに入賞し、不正解の操作条件でストップボタン27を操作することによって1枚の小役に入賞する。共通ベルは、ベルが単独当選する小役であり、ストップボタン27の押し順に関わらずベルに入賞する。
なお、制御信号によって示される具体的な情報としては、一の遊技が開始されたことを示す情報、後述するチャレンジモードに滞在していることを示す情報、後述するATモードが開始されたこと又はATモードに滞在していることを示す情報、エラーが発生したことを示す情報等が挙げられる。
演出表示部220は、演出表示装置63を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される遊技と連動して表示出力による演出を演出表示装置63に実行させる。
音声出力部230は、スピーカ49を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される遊技と連動して音声出力による演出をスピーカ49に実行させる。
LED発光部240は、装飾LED基板41に搭載されているLEDを制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される遊技と連動して発光出力による演出をLEDに実行させる。
次に、図7を用いて、遊技モード制御部111によって管理される遊技モードの種類及び移行について説明する。図7は、遊技モードに係る遷移図である。
以下、図7に図示する各移行条件について説明するが、本発明の実施に必要な移行条件の全てを挙げたものではなく、本発明の目的を達成する範囲において不図示の移行条件を追加してもよいし、図示した移行条件を省いてもよい。
有利区間は、有利な遊技モード(チャレンジモード、ATモード、及び上乗せ特化モード)、並びに、当該遊技モードへの移行に係る判定や当該遊技モードの有利度合いを高める判定を実行可能な期間である。
一方、非有利区間は、有利な遊技モードへの移行に係る判定や当該遊技モードの有利度合いを高める判定を実行することがない期間である。
なお、図7では、非有利区間を移行元とする移行先は、通常モードであるものとして図示しているが、不図示のルートを経由して、非有利区間から通常モード以外の遊技モードに移行する場合があってもよい。
通常モードは、移行条件(4)を充足すると、ATモードの初期ステージに移行する。ここで移行条件(4)に相当するものとして、通常モードにおける内部抽選結果の導出に基づいてATモードへの移行抽選に当選することが例示される。
通常モードは、移行条件(2)を充足すると、チャレンジモードに移行する。ここで移行条件(2)に相当するものとして、例えば、通常モードにおける内部抽選結果の導出に基づいてチャレンジモードへの移行抽選に当選すること、及び、天井ゲームに到達すること、が挙げられる。
移行条件(4)を充足する頻度は、移行条件(2)を充足する頻度に比べて低い。チャレンジモードを経由してATモードに移行するルート(移行条件(2)を充足するルート)の方が、ATモードに直撃するルート(移行条件(4)を充足するルート)に比べて、ATモードに到達した達成感が高くなりやすいので、遊技全体として興趣向上を図ることができるからである。
チャレンジモードは、移行条件(5)を充足すると、ATモードの初期ステージに移行する。ここで移行条件(5)に相当するものとして、例えば、獲得した所定のポイントが所定数を超えること、が挙げられる。
チャレンジモードは、移行条件(3)を充足すると、通常モードに移行する。ここで移行条件(3)に相当するものとして、例えば、獲得した所定のポイントが所定数以下となってチャレンジモードが終了し、その終了後の移行先として通常モードが決定されることである。
チャレンジモードは、移行条件(6)を充足すると、通常モードに移行する。ここで移行条件(6)に相当するものとして、例えば、獲得した所定のポイントが所定数以下となってチャレンジモードが終了し、その終了後の移行先として非有利区間が決定されることである。
チャレンジモードの終了後の移行先が、通常モードとなるか非有利区間となるかは、所定の抽選で決定され、その抽選確率は適宜変更可能である。
ATモードは、初期ステージ、ATメインステージ、及びエンディングステージが含まれる。
初期ステージは、移行してから所定回数(例えば、5回)の遊技が行われるまでの間において滞在する遊技モードである。従って、移行条件(7)は、初期ステージに移行してから所定回数の遊技が行われることであり、当該条件を充足するとATメインステージに移行する。
差枚数の決定に関する処理の詳細は、本実施形態では省略するが、例えば、平均で100枚の差枚数が決定される構成になっている。
なお、本実施形態のATモードは、上述したように差枚数によって管理されるAT(差枚数管理方式のAT)を例示するが、これに代えて、押し順ベルの正解の操作条件を報知する回数で管理されるAT(ナビ数管理方式のAT)を採用してもよいし、実行するゲーム数で管理されるAT(ゲーム数管理方式のAT)を採用してもよい。
また、ATモードに付与される差枚数は、遊技モード制御部111によって計数されており、遊技モード制御部111によって計数されている差枚数は、ATモード(特に、ATメインステージ)において演出表示領域62に表示されることが望ましい。
ATメインステージに付与される差枚数(滞在期間)は、初期ステージで決定された差枚数が付与される場合において増加する他に、ATメインステージにおいて導出された内部抽選結果に基づいて行われる上乗せ抽選に当選した場合や後述する上乗せ特化モードにおいて上乗せ処理が行われる場合において増加しうる。
上乗せ特化モードは、移行条件(9)を充足すると、ATメインステージに移行する。ここで移行条件(9)に相当するものとして、例えば、規定回数の遊技が行われること、が挙げられる。
ATメインステージは、移行条件(11)を充足すると、エンディングステージに移行する。ここで移行条件(11)に相当するものとして、例えば、移行条件(10)を充足することなく、ATモードにおいて獲得するメダルが2000枚超えることが確定すること(正確には、その時点において、ATモードにおいて獲得したメダル数とATモードに付与されている残りの差枚数の合算値が2000を超えること)、が挙げられる。
上記のように、エンディングステージは、移行元からの移行条件(11)に係るメダル数(2000枚)と移行先への移行条件(12)に係るメダル数(2400枚)との間に差があり、その差の分だけ遊技者が有利となる(出玉が増える)遊技モードである。従って、エンディングステージへの移行は、遊技者の関心は高く、それにより喚起される遊技者の達成感は極めて高い。エンディングステージにおいては、その達成感をより高めるために、他の遊技モードでは行われない専用の演出(例えば、専用の動画再生)が行われることが好ましい。
なお、本実施形態では、差枚数管理方式のATを採用しているので、更新値に相当するものを差枚数としたが、ゲーム数管理方式のATを採用した場合には更新値に相当するものはゲーム数であってもよいし、ナビ数管理方式のATを採用した場合には更新値に相当するものは押し順ベルの正解の操作条件を報知する数であってもよい。
次に、移行リプレイ及び中段チェリーリプレイについて説明する。
移行リプレイは、ATモードに対応する遊技状態(ATモード用のRT)から別の遊技状態(例えば、上乗せ特化モード用のRT)に移行させるためのリプレイ役であり、少なくともATモードに対応する遊技状態で導出されうる。なお、移行リプレイは、他の遊技状態で導出される場合には、上乗せ特化モードへの移行以外の役割を持たせることが好ましい。
ATモードに対応する遊技状態から別の遊技状態に移行する権利が生じた後に移行リプレイが導出された場合、その遊技において指示される正解の操作条件に従ってストップボタン27が操作されると、上記の図柄の組合せがラインL2上に停止して、上乗せ特化モードに移行する。一方、ATモードに対応する遊技状態から別の遊技状態に移行する権利が生じていないときに移行リプレイが導出された場合、その遊技では不正解の操作条件が指示されるように構成されており、当該場合において上記の図柄の組合せを停止させがたい。
ここで「遊技状態に移行する権利が生じる」とは、例えば、その遊技状態への移行抽選に当選すること、が相当しうる。
中段チェリーリプレイは、ATモードにおいては上乗せ契機となる内部抽選結果である。本実施形態では、中段チェリーリプレイを含む押し順リプレイが導出された時点で、その停止態様に関わらず、上乗せ確定となる(100%の確率で上乗せ処理が行われる)。また、中段チェリーリプレイに基づく上乗せ処理においてATメインステージに付与される差枚数の期待値は、他の上乗せ契機と比べて最大であり、本実施形態では100枚又は300枚の上乗せ処理が行われるものとする。ここで上乗せ処理の差枚数を、100枚とするか、300枚とするか、はATモードにおいて中段チェリーリプレイが導出された遊技における上乗せ抽選によって所定の確率で分岐させればよく、その確率は100枚となる確率の方が300枚となる確率より高くなっている(例えば、80/100の確率で100枚となり、20/100の確率で300枚となる)。
なお、中段チェリーリプレイは、他の遊技状態で導出される場合には、ATモードの上乗せ処理以外の役割(例えば、通常モードやチャレンジモードでは、ATモードへの移行が確定するなど)が好ましい。
また、上乗せ契機となる内部抽選結果は、上記の中段チェリーリプレイに限られず、他の内部抽選結果(例えば、弱チェリー、強チェリー、スイカ、チャンス目など)が含まれてもよい。
図8は、移行リプレイLが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される(ストップボタン27Lが最初に操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図9は、移行リプレイCが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される(ストップボタン27Cが最初に操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図10は、移行リプレイRが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される(ストップボタン27Rが最初に操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図11は、中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される(ラインL2にチェリー図柄を引き込み可能な操作タイミング且つ最初にストップボタン27Lが操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図12は、中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27が不正解の操作条件で操作される(ラインL2にチェリー図柄を引き込むことができない操作タイミングで操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図13は、中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27が不正解の操作条件で操作される(最初にストップボタン27Rが操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図8は、移行リプレイLが導出された際に、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。
なお、移行リプレイLが導出された際に、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序で操作された場合、後述する図13と同じ停止態様となる。
図9は、移行リプレイCが導出された際に、ストップボタン27C、ストップボタン27L、ストップボタン27Rの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。
なお、移行リプレイLが導出された際に、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序で操作された場合、後述する図13と同じ停止態様となる。
図10は、移行リプレイRが導出された際に、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。
図11は、中段チェリーリプレイが導出された際に、ラインL2に対する引き込み範囲にチェリー図柄を停止させる操作タイミングでストップボタン27Lを最初に操作し、その後にストップボタン27C、ストップボタン27Rの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。
一方、中段チェリーリプレイは、上記以外の操作条件で操作されると、ラインL2にリプレイ図柄が揃う。
図12は、中段チェリーリプレイが導出された際に、チェリー図柄をラインL2に引き込みできない操作タイミングでストップボタン27Lを最初に操作し、その後にストップボタン27C、ストップボタン27Rの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。このとき、ラインL2には、「ブランク図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」が停止する。
図13は、中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27Rを最初に操作し、その後にストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。このとき、ラインL2には、「リプレイ図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」が停止する。
また、内部抽選手段によって特定の内部抽選結果が導出された遊技においてストップボタン27Lが第一の操作条件とは異なる第二の操作条件に従って操作されると複数のリールが第二の停止態様(例えば、図12に図示する停止態様)で停止する、ものと言える。
そして、第一の停止態様は特定の内部抽選結果の導出を認識可能な停止態様(ラインL2にチェリー図柄が停止する停止態様)である一方、第二の停止態様は特定の内部抽選結果の導出を認識困難な停止態様(ラインL2にチェリー図柄が停止しない停止態様)である、ものと言える。
このように、特定の内部抽選結果が導出された遊技のみで停止しうる第一の停止態様を回避し、他の内部抽選結果が導出された遊技でも停止しうる第二の停止態様の停止を促すので、特定の内部抽選結果の導出を遊技者に秘匿することができる。
上述したように移行リプレイ、中段チェリーリプレイは、操作条件によって成立するリプレイ役が変化する。
また、押し順ベルは、操作条件によってベル入賞(15枚の払出)が成立せず、ベルこぼし(1枚の払出)となる。
ATモード(ATメインステージ)は、少なくとも上記の内部抽選結果が導出された遊技において、その状況に応じて適切な操作条件を指示する操作指示演出が実行される。
図14(a)は、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(b)は、ストップボタン27L、ストップボタン27R、ストップボタン27Cの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(c)は、ストップボタン27C、ストップボタン27R、ストップボタン27Lの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(d)は、ストップボタン27C、ストップボタン27L、ストップボタン27Rの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(e)は、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(f)は、ストップボタン27R、ストップボタン27L、ストップボタン27Cの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(g)は、特定役を示唆する操作指示演出の表示態様である。ここで特定役とは、操作条件として操作タイミングを含む内部抽選結果の総称であり、具体的には、弱チェリー、強チェリー、スイカ、チャンス目、及び中段チェリーリプレイが含まれる。
一方、ATモードにおいて移行リプレイLが導出された遊技において、上乗せ特化モードに移行する権利が生じている場合、図14(a)又は(b)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上に「ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」を揃えることを遊技者に促し、上乗せ特化モードへの移行を促進する構成になっている。
一方、ATモードにおいて移行リプレイCが導出された遊技において、上乗せ特化モードに移行する権利が生じている場合、図14(c)又は(d)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上に「ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」を揃えることを遊技者に促し、上乗せ特化モードへの移行を促進する構成になっている。
一方、ATモードにおいて移行リプレイLが導出された遊技において、上乗せ特化モードに移行する権利が生じている場合、図14(a)又は(b)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上に「ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」を揃えることを遊技者に促し、上乗せ特化モードへの移行を促進する構成になっている。
一方、ATモードにおいて中段チェリーリプレイが導出された遊技の一部において、図14(c)~(f)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上にリプレイ図柄を揃えることを遊技者に促し、中段チェリーリプレイの導出を秘匿する(認識困難とする)構成になっている。
なお、中段チェリーリプレイの導出を秘匿する状況については、後述する。
続いて、ATモードにおいて中段チェリーリプレイが導出された際の操作指示演出について、図15~図19を用いて説明する。
図15は、ATモードに関するタイムチャートである。
図16は、図15(a)のタイムチャートに図示するタイミングt1において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。
図17は、図15(b)のタイムチャートに図示するタイミングt2において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。
図18は、図15(c)のタイムチャートに図示するタイミングt3において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。
図19は、図15(d)のタイムチャートに図示するタイミングt4において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。
なお、図15の上部に図示されている数値(0、2000、2400)は、ATモードにおいて獲得したメダルの枚数がその数値に到達するタイミングを示している。また、図15の上部に図示されている数式(KM+ZM=1900)は、ATメインステージにおいて獲得枚数表示KMに表示される数値と残枚数表示ZMに表示される数値の合算が1900枚になるタイミングを表している。
このとき、遊技の開始時(全てのリール65が回転している時)において特定役に対応する操作指示演出が演出表示領域62に表示される(図16(a)参照)。
そして、第一リールの停止時(当該操作指示演出に従ってストップボタン27Lが最初に操作されてリール65Lが停止した時)、リール65Lの上部に表示されるナビ表示が消失すると共に、リール65Lのバックライトが消灯する(図16(b)参照)。ここで第一リールの停止時におけるリール65Lのバックライトの消灯は、中段チェリーリプレイの導出時に限って実行される制御であり、リール65LのラインL2上にチェリー図柄が停止したことを強調する演出である。従って、リール65LのラインL2上にチェリー図柄が停止しないとき(操作指示演出が指示する操作タイミングでストップボタン27Lを操作できなかったとき)、リール65Lのバックライトは消灯しない。
更に、第三リールの停止時(当該操作指示演出に従って全てのストップボタン27が操作されて最後のリール65Rが停止した時)、中段チェリーリプレイによって上乗せされる差枚数(ここでは300枚)を表す上乗せ枚数表示UMが演出表示領域62に表示された後に、残枚数表示ZMが更新され(300が加算され)、全てのリール65のバックライトが所定の点灯態様RFになる(図16(c)参照)。ここで所定の点灯態様RFは、中段チェリーリプレイの導出時に限って実行される点灯態様であり、それだけをもって(リール65の停止態様に関わらず)中段チェリーリプレイの導出を遊技者が認識可能となる演出である。
また、演出手段には、画像表示手段(演出表示装置63)が含まれ、第一の有利モード(ATメインステージ)における画像表示手段には、計数手段によって計数されている更新値(ATメインステージに付与されている残りの差枚数)を認識可能とする第一表示(残枚数表示ZM)が表示され、更新処理に係る演出には、更新処理の結果に基づいて第一表示が更新される第一演出と、更新処理の結果を示す第二表示(上乗せ枚数表示UM)が画像表示手段に表示される第二演出と、が含まれる、ものと言える。
また、第一の操作条件に係る操作順序に従って且つ第一の操作条件に係る操作タイミングに従わずにストップボタンが操作されたとき(ラインL2に対する引き込み範囲にチェリー図柄を停止させる操作タイミングで操作されなかったとき)、特定のリール65Lが停止したときに第一報知が行われず、複数のリール65が停止したとき第二報知が行われる、ものと言える。
このとき、遊技の開始時(全てのリール65が回転している時)において、図16(a)と同様に、特定役に対応する操作指示演出が演出表示領域62に表示される(図17(a)参照)。
そして、第一リールの停止時(当該操作指示演出に従ってストップボタン27Lが最初に操作されてリール65Lが停止した時)、図16(b)と同様に、リール65Lの上部に表示されるナビ表示が消失すると共に、リール65Lのバックライトが消灯する(図17(b)参照)。
更に、第三リールの停止時(当該操作指示演出に従って全てのストップボタン27が操作されて最後のリール65Rが停止した時)、図16(c)と同様に、中段チェリーリプレイによって上乗せされる差枚数(ここでは300枚)を表す上乗せ枚数表示UMが演出表示領域62に表示された後に、残枚数表示ZMが更新され(獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算が2000となるように残枚数表示ZMが加算され)、演出表示領域62の中央部分には次のゲームからエンディングステージに移行する旨を予告するエンディング予告表示EYが表示される。このとき、全てのリール65のバックライトが所定の点灯態様RFになる(図17(c)参照)。
このとき、遊技の開始時(全てのリール65が回転している時)において、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序を促す操作指示演出が演出表示領域62に表示される(図18(a)参照)。
そして、第一リールの停止時(当該操作指示演出に従ってストップボタン27Rが最初に操作されてリール65Lが停止した時)、リール65Rの上部に表示されるナビ表示が消失する(図18(b)参照)。このとき、リール65Rのバックライトは消灯しない。
更に、第三リールの停止時(当該操作指示演出に従って全てのストップボタン27が操作されて最後のリール65Lが停止した時)、上乗せ枚数表示UMが演出表示領域62に表示されずに、残枚数表示ZMが更新され(獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算が2000となるように残枚数表示ZMが加算され)、演出表示領域62の中央部分には次のゲームからエンディングステージに移行する旨を予告するエンディング予告表示EYが表示される。このとき、全てのリール65のバックライトが所定の点灯態様RFになることはない(図18(c)参照)。
なお、中段チェリーリプレイが導出されたことを秘匿するために、図18では、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序を促す操作指示演出(図14(e)の操作指示演出)を実行することを例示したが、ストップボタン27Lを最初の操作順序としない操作指示演出であればいずれの演出態様であってもよく、図14(c)、(d)、(f)に図示する演出態様に代えてもよい。
このとき、遊技の開始時(全てのリール65が回転している時)において、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序を促す操作指示演出が演出表示領域62に表示される(図19(a)参照)。
そして、第一リールの停止時(当該操作指示演出に従ってストップボタン27Rが最初に操作されてリール65Lが停止した時)、リール65Rの上部に表示されるナビ表示が消失する(図19(b)参照)。このとき、リール65Rのバックライトは消灯しない。
更に、第三リールの停止時(当該操作指示演出に従って全てのストップボタン27が操作されて最後のリール65Lが停止した時)、上乗せ枚数表示UMが演出表示領域62に表示されることもなく、エンディングステージにおいて残枚数表示ZMは表示されていないので更新されることもない(図19(c)参照)。このとき、全てのリール65のバックライトが所定の点灯態様RFになることはない。
なお、図19に例示する操作指示演出(図14(e)に図示する演出)の演出態様を、図18の説明と同様に、図14(c)、(d)、(f)に図示する演出態様に代えてもよい。
ここで、中段チェリーリプレイの導出に応じて上乗せされる差枚数は100枚又は300枚のいずれかであり、後者となる確率(20/100)は前者となる確率(80/100)が十分に小さくなっているので、獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算が1900枚を超える遊技において中段チェリーリプレイが導出されて移行条件(11)を充足する頻度は、獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算が1900枚以下である遊技において中段チェリーリプレイが導出されて移行条件(11)を充足する頻度に比べて低くなる。
なお、本実施形態では、中段チェリーリプレイが導出されて移行条件(11)を充足する場合であっても、その停止を促す態様によって操作指示演出が実行される場合(図17に図示するケース)があることを説明したが、当該場合がなくてもよい。すなわち、中段チェリーリプレイが導出されて移行条件(11)を充足する場合には、必ず中段チェリーリプレイを秘匿する態様によって操作指示演出が行われるものとし、中段チェリーリプレイの停止を促す操作指示演出が行われることがないものとしてもよい。
なお、本実施形態では、エンディングステージにおいて必ず中段チェリーリプレイの導出を秘匿することを例示したが、その滞在期間の一部において、例外的に中段チェリーリプレイの導出を積極的に報知する場合があってもよい。ただし、上述した趣旨を鑑みれば、エンディングステージにおいて中段チェリーリプレイの導出を積極的に報知する頻度は、その導出を秘匿する頻度に比べて限定的であること(少ないこと)が好ましい。
また、第二の有利モード(エンディングステージ)において特定の内部抽選結果(中段チェリーリプレイ)が導出されるとき、演出手段によって第一の操作条件を促す演出(図14(c)~(f)に図示する演出)が実行される頻度が、演出手段によって第二の操作条件を促す演出(図14(g)に図示する演出)が実行される頻度に比べて低い又は零である、ものと言える。
エンディングステージへの移行や、その滞在期間に行われる専用演出は、遊技者にとって重要な関心事であり、その際に導出されている内部抽選結果(中段チェリーリプレイの導出)は相対的に重要とは言えない。従って、当該機会においては、特定の内部抽選結果を認識可能な停止態様となる第一の操作条件を促す演出を抑制することによって、遊技者の関心をエンディングステージに集中させることができ、遊技興趣の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、本発明に係る「特定の内部抽選結果」に相当する当選役として中段チェリーリプレイを例示したが、他の当選役に代えてもよい。このとき、リプレイ役に限らず、入賞役(例えば、操作条件によってチェリー役とベル役とが変わる入賞役)を「特定の内部抽選結果」に相当するものとして扱ってもよい。
なお、本実施形態では、中段チェリーリプレイが導出されて移行条件(11)を充足しない場合において、その導出を秘匿することを例示しなかったが、その導出を秘匿する場合があってもよい。ただし、上記の効果を鑑みれば、中段チェリーリプレイの導出を秘匿する場合は、その導出を報知する場合に比べて限定的であることが好ましい。
言い換えれば、第二の場合(例えば、図16に図示するケース)には、更新処理に係る演出(上乗せ枚数表示UMの表示と残枚数表示ZMの更新)が演出手段(演出表示装置63)によって実行され得る一方、第一の場合(例えば、図18に図示するケース)には、第二の有利モードへの移行に係る演出(エンディング予告表示EYの表示)が演出手段によって実行され、更新処理に係る演出が実行されない又は当該演出の演出態様が第一の場合に比べて抑制される、ものと言える。
更新処理に係る演出が抑制されるとは、本実施形態では、第二の場合に実行される第二演出(上乗せ枚数表示UMの表示)と第一演出(残枚数表示ZMの更新)が、第一の場合において第二演出が実行されずに第一演出が実行され、当該第一演出によって更新された第一表示が、所定の移行条件を充足したことを認識可能な表示態様となる(獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算値が2000枚となるように残枚数表示ZMが更新されること)、ことである。
言い換えれば、第一の場合(例えば、図18に図示するケース)において第二の操作条件(図14(c)~(f)に図示する操作指示演出で指示される操作条件)に従ってストップボタン27が操作されたとき、第一報知(リール65Lの中段にチェリー図柄が停止したことを報知するバックライトの消灯)及び第二報知(全てのリール65のバックライトが所定の点灯態様RFになること)のいずれも行われない、ことが好ましい。
続いて、特定役の履歴表示について、図20を用いて説明する。
図20は、演出表示領域62に表示される特定役の履歴表示を示す図である。
なお、この履歴表示は、サブ統括部210によって記憶されている特定役の履歴を表示するものである。
図20に示すとおり、本実施形態において演出表示領域62に表示される特定役には、チャンス目、スイカ、弱チェリー、強チェリー、及び中段チェリーリプレイ(図20の表記では中段チェリー)が含まれる。そして、特定役の履歴表示には、それぞれの導出回数が示される。
一方で、図18を用いて説明した、中段チェリーリプレイを秘匿するケースでは、特定役の履歴としてカウントされないことが好ましく、当然ながら、演出表示領域62に表示される導出回数も加算されないことが好ましい。なぜならば、遊技を終えた後であっても、該当する遊技において中段チェリーリプレイが導出されたことを、遊技者に確認させないためである。
なお、本実施形態では、履歴表示の中にリプレイが含まれないので、中段チェリーリプレイの導出をカウントしない(履歴として記憶しない)ものとしたが、履歴表示の中にリプレイが含まれるのであれば、その代わりに停止させたリプレイを履歴に残すことが妥当である。
そして、第二の場合(例えば、図16に図示するケース)には、履歴手段に特定の内部抽選結果(中段チェリーリプレイ)が導出されたことが記憶される一方、第一の場合(例えば、図18に図示するケース)には、特定の内部抽選結果が導出されたことが履歴手段に記憶されない、又は、特定の内部抽選結果とは異なる内部抽選結果(例えば、リプレイ)が導出されたことが履歴手段に記憶される、ものと言える。
例えば、各図に図示する各構成のうち一部を省いてもよいし、一つとして図示する構成を複数に分けてもよいし、複数として図示する構成を一つに統合してもよいし、不図示の構成を新たに追加してもよい。
また、各フローチャートに示す処理のうち一部を省いてもよいし、その処理順序を変更してもよいし、並行処理としてもよい。
また、各抽選テーブルに示される抽選確率は、適宜変更してもよい。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)複数種類の図柄が表されている複数のリールと、前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、回転している前記リールの停止契機となる操作を受け付けるストップボタンと、遊技モードを管理する遊技モード管理手段と、複数種類の内部抽選結果から一の内部抽選結果を抽選によって導出する内部抽選手段と、演出手段と、前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記遊技モードには、通常モードと、前記通常モードに比べて遊技媒体の獲得について有利な有利モードと、が含まれ、前記有利モードは、移行してから第一の終了条件を充足するまで維持される第一の有利モードと、前記第一の有利モードにおいて前記第一の終了条件を充足することなく所定の移行条件を充足した場合に移行し、移行してから第二の終了条件を充足するまで維持される第二の有利モードと、があり、前記内部抽選手段によって特定の内部抽選結果が導出された遊技において前記ストップボタンが第一の操作条件に従って操作されると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記内部抽選手段によって前記特定の内部抽選結果が導出された遊技において前記ストップボタンが前記第一の操作条件とは異なる第二の操作条件に従って操作されると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記第一の停止態様は前記特定の内部抽選結果の導出を認識可能な停止態様である一方、前記第二の停止態様は前記特定の内部抽選結果の導出を認識困難な停止態様であり、前記第一の有利モードにおいて前記特定の内部抽選結果が導出されることによって、前記所定の移行条件を充足する第一の場合があり、前記第一の場合において前記演出手段によって前記第一の操作条件を促す演出が実行される頻度が、前記第一の場合において前記演出手段によって前記第二の操作条件を促す演出が実行される頻度に比べて低い又は零である、ことを特徴とする遊技機。
(2)前記第一の有利モードにおいて前記特定の内部抽選結果が導出されることによって、前記所定の移行条件を充足しない第二の場合があり、前記第二の場合において前記演出手段によって前記第一の操作条件を促す演出が実行される頻度が、前記第二の場合において前記演出手段によって前記第二の操作条件を促す演出が実行される頻度に比べて高い、(1)に記載の遊技機。
(3)前記第一の有利モードに付与される更新値を計数する計数手段を備え、前記第一の有利モードは、付与されている前記更新値が所定値になると前記第一の終了条件が充足されて終了となり、前記第一の有利モードの滞在中に行われる前記内部抽選手段による内部抽選結果に基づいて、当該第一の有利モードに対して付与されている前記更新値を、前記所定値から乖離させるように更新させる更新処理が実行される場合があり、前記第二の場合には、前記更新処理に係る演出が前記演出手段によって実行され得る一方、前記第一の場合には、前記第二の有利モードへの移行に係る演出が前記演出手段によって実行され、前記更新処理に係る演出が実行されない又は当該演出の演出態様が前記第一の場合に比べて抑制される、(2)に記載の遊技機。
(4)前記演出手段には、画像表示手段が含まれ、前記第一の有利モードにおける前記画像表示手段には、前記計数手段によって計数されている前記更新値を認識可能とする第一表示が表示され、前記更新処理に係る演出には、前記更新処理の結果に基づいて前記第一表示が更新される第一演出と、前記更新処理の結果を示す第二表示が前記画像表示手段に表示される第二演出と、が含まれ、前記第二の場合には、前記第二演出が実行されて前記第一演出が実行され得る一方、前記第一の場合には、前記第二演出が実行されずに前記第一演出が実行され、当該第一演出によって更新された前記第一表示が、前記所定の移行条件を充足したことを認識可能な表示態様となる、(3)に記載の遊技機。
(5)前記内部抽選手段によって導出された内部抽選結果の履歴を記憶する履歴手段を備え、前記第二の場合には、前記履歴手段に前記特定の内部抽選結果が導出されたことが記憶される一方、前記第一の場合には、前記特定の内部抽選結果が導出されたことが前記履歴手段に記憶されない、又は、前記特定の内部抽選結果とは異なる内部抽選結果が導出されたことが前記履歴手段に記憶される、(2)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(6)前記第一の操作条件には、前記ストップボタンに対する操作順序と、前記複数のリールのうちの特定のリールに対する操作タイミングと、が含まれ、前記特定の内部抽選結果が導出された遊技において、前記第一の操作条件に係る操作順序及び操作タイミングに従って前記ストップボタンが操作される場合、前記特定のリールが停止したときに第一報知が行われ、前記複数のリールが停止したとき前記第二報知が行われ、前記第一の操作条件に係る操作順序に従って、且つ、前記第一の操作条件に係る操作タイミングに従わずに前記ストップボタンが操作されたとき、前記特定のリールが停止したときに前記第一報知が行われず、前記複数のリールが停止したとき前記第二報知が行われ、前記第一の場合において前記第二の操作条件に従って前記ストップボタンが操作されたとき、前記第一報知及び前記第二報知のいずれも行われない、(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機。
20 前面扉
21 上部パネル
22 下部パネル
23 ベットボタン
23a 最大ベットボタン
23b 単一ベットボタン
24 メニュー選択ボタン
24a 十字キーボタン
24b 決定ボタン
25 状態表示LED
25a 投入枚数表示LED
25b 貯留枚数表示LED
25c 獲得枚数表示LED
25d 指示表示LED
25e 再遊技表示LED
25f 遊技開始表示LED
25g 投入可能表示LED
25h 有利区間表示LED
26 スタートレバー
27(27L、27C、27R) ストップボタン
27a 停止可能表示LED
31 メダル投入口
32 精算ボタン
33 メダル返却ボタン
34 ドア錠
35 メダル排出口
36(36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36h) 装飾LED
37 下皿
38(38a、38b、38c、38d) スピーカ口
40a、40b 各種センサ
41(41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h) 装飾LED基板
42 状態表示LED基板
43 ストップボタン基板
43a ストップボタンセンサ
44 スタートレバーセンサ
45 ベットボタン基板
45a 最大ベットボタンセンサ
45b 単一ベットボタンセンサ
45c プッシュボタンセンサ
46 メニュー選択ボタン基板
46a 十字キーボタンセンサ
46b 決定ボタンセンサ
47 メダルセレクタ
47a メダルセレクタ本体
47b メダルブロッカ
47c メダル通過センサ
48 設定変更装置
48a 設定キースイッチ
48b 設定変更スイッチ
48c 設定表示LED
48d 設定キーカバー
49(49a、49b、49c、49d) スピーカ
51 投入メダル通路
52 払出メダル通路
53 返却メダル通路
54 収納メダル通路
60 遊技機本体部
62 演出表示領域
63 演出表示装置
64 リール枠
65(65L、65C、65R) リール
66(66L、66C、66R) リールセンサ
67(67L、67C、67R) リール照明基板
68 リールモータ
90 外枠
91 電源装置
92 電源スイッチ
93 メダル収納庫
94 メダル払出口
95 メダル補助収納庫
96 ヒンジ部
96a 上段ヒンジ部
96b 中段ヒンジ部
96c 下段ヒンジ部
100 メイン基板
101、201 CPU
102、202 RAM
103、203 ROM
110 遊技状態制御部
111 遊技モード制御部
120 内部抽選部
130 役フラグ設定部
140 回動制御部
150 表示図柄判定部
160 指令生成部
170 外部出力部
200 サブ基板
210 サブ統括部
220 演出表示部
230 音声出力部
240 LED発光部
L1~L5 ライン
Claims (6)
- 複数種類の図柄が表されている複数のリールと、
前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、回転している前記リールの停止契機となる操作を受け付けるストップボタンと、
遊技モードを管理する遊技モード管理手段と、
複数種類の内部抽選結果から一の内部抽選結果を抽選によって導出する内部抽選手段と、
演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
を備える遊技機であって、
前記遊技モードには、通常モードと、前記通常モードに比べて遊技媒体の獲得について有利な有利モードと、が含まれ、
前記有利モードは、
移行してから第一の終了条件を充足するまで維持される第一の有利モードと、
前記第一の有利モードにおいて前記第一の終了条件を充足することなく所定の移行条件を充足した場合に移行し、移行してから第二の終了条件を充足するまで維持される第二の有利モードと、
があり、
前記内部抽選手段によって特定の内部抽選結果が導出された遊技において前記ストップボタンが第一の操作条件に従って操作されると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、
前記内部抽選手段によって前記特定の内部抽選結果が導出された遊技において前記ストップボタンが前記第一の操作条件とは異なる第二の操作条件に従って操作されると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、
前記第一の停止態様は前記特定の内部抽選結果の導出を認識可能な停止態様である一方、前記第二の停止態様は前記特定の内部抽選結果の導出を認識困難な停止態様であり、
前記第一の有利モードにおいて前記特定の内部抽選結果が導出されることによって、前記所定の移行条件を充足する第一の場合があり、
前記第一の場合において前記演出手段によって前記第一の操作条件を促す演出が実行される頻度が、前記第一の場合において前記演出手段によって前記第二の操作条件を促す演出が実行される頻度に比べて低い又は零である、
ことを特徴とする遊技機。 - 前記第一の有利モードにおいて前記特定の内部抽選結果が導出されることによって、前記所定の移行条件を充足しない第二の場合があり、
前記第二の場合において前記演出手段によって前記第一の操作条件を促す演出が実行される頻度が、前記第二の場合において前記演出手段によって前記第二の操作条件を促す演出が実行される頻度に比べて高い、
請求項1に記載の遊技機。 - 前記第一の有利モードに付与される更新値を計数する計数手段を備え、
前記第一の有利モードは、付与されている前記更新値が所定値になると前記第一の終了条件が充足されて終了となり、
前記第一の有利モードの滞在中に行われる前記内部抽選手段による内部抽選結果に基づいて、当該第一の有利モードに対して付与されている前記更新値を、前記所定値から乖離させるように更新させる更新処理が実行される場合があり、
前記第二の場合には、前記更新処理に係る演出が前記演出手段によって実行され得る一方、
前記第一の場合には、前記第二の有利モードへの移行に係る演出が前記演出手段によって実行され、前記更新処理に係る演出が実行されない又は当該演出の演出態様が前記第一の場合に比べて抑制される、
請求項2に記載の遊技機。 - 前記演出手段には、画像表示手段が含まれ、
前記第一の有利モードにおける前記画像表示手段には、前記計数手段によって計数されている前記更新値を認識可能とする第一表示が表示され、
前記更新処理に係る演出には、前記更新処理の結果に基づいて前記第一表示が更新される第一演出と、前記更新処理の結果を示す第二表示が前記画像表示手段に表示される第二演出と、が含まれ、
前記第二の場合には、前記第二演出が実行されて前記第一演出が実行され得る一方、
前記第一の場合には、前記第二演出が実行されずに前記第一演出が実行され、当該第一演出によって更新された前記第一表示が、前記所定の移行条件を充足したことを認識可能な表示態様となる、
請求項3に記載の遊技機。 - 前記内部抽選手段によって導出された内部抽選結果の履歴を記憶する履歴手段を備え、
前記第二の場合には、前記履歴手段に前記特定の内部抽選結果が導出されたことが記憶される一方、
前記第一の場合には、前記特定の内部抽選結果が導出されたことが前記履歴手段に記憶されない、又は、前記特定の内部抽選結果とは異なる内部抽選結果が導出されたことが前記履歴手段に記憶される、
請求項2から4のいずれか一項に記載の遊技機。 - 前記第一の操作条件には、前記ストップボタンに対する操作順序と、前記複数のリールのうちの特定のリールに対する操作タイミングと、が含まれ、
前記特定の内部抽選結果が導出された遊技において、
前記第一の操作条件に係る操作順序及び操作タイミングに従って前記ストップボタンが操作される場合、前記特定のリールが停止したときに第一報知が行われ、前記複数のリールが停止したとき第二報知が行われ、
前記第一の操作条件に係る操作順序に従って、且つ、前記第一の操作条件に係る操作タイミングに従わずに前記ストップボタンが操作されたとき、前記特定のリールが停止したときに前記第一報知が行われず、前記複数のリールが停止したとき前記第二報知が行われ、
前記第一の場合において前記第二の操作条件に従って前記ストップボタンが操作されたとき、前記第一報知及び前記第二報知のいずれも行われない、
請求項1から5のいずれか一項に記載の遊技機。
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