JP2022085662A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】有利な遊技状態に関する新たな演出制御を実現することによって、遊技興趣の向上を図る遊技機を提供する。【解決手段】遊技機は、第一の有利モードにおいて特定の内部抽選結果が導出されることによって、所定の移行条件を充足する第一の場合があり、第一の場合において演出手段によって第一の操作条件を促す演出(図13(g)に示す操作指示演出)が実行される頻度が、第一の場合において演出手段によって第二の操作条件を促す演出(図13(c)~(f)に示す操作指示演出)が実行される頻度に比べて低い又は零である、ことを特徴とする。【選択図】図13

Description

本発明は、遊技機に関し、特に回胴式遊技機に関する。
回胴式遊技機に代表される遊技機において、AT(アシストタイム)やART(アシストリプレイタイム)などの有利な遊技状態に対して遊技回数や獲得可能な遊技媒体の数に上限が定められているものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2019-208984号公報
特許文献1には、有利な遊技状態の遊技回数が上限に近づいたとき、当該遊技状態の途中で成立した所定条件(ストック回数)に基づいて、異なるタイミングでエンディング演出状態に移行させることが開示されている。従って、エンディング演出状態への移行タイミングによってストック回数を推測できる、という遊技性を提供することができ、遊技の興趣向上を図ることができる。
しかしながら、当該遊技機は、有利な遊技状態に関する演出制御の一例を実現したに過ぎず、未だ新たな演出制御によって遊技興趣を図り得る余地を残している。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、有利な遊技状態に関する新たな演出制御を実現することによって、遊技興趣の向上を図る遊技機を提供するものである。
本発明によれば、複数種類の図柄が表されている複数のリールと、前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、回転している前記リールの停止契機となる操作を受け付けるストップボタンと、遊技モードを管理する遊技モード管理手段と、複数種類の内部抽選結果から一の内部抽選結果を抽選によって導出する内部抽選手段と、演出手段と前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記遊技モードには、通常モードと、前記通常モードに比べて遊技媒体の獲得について有利な有利モードと、が含まれ、前記有利モードは、移行してから第一の終了条件を充足するまで維持される第一の有利モードと、前記第一の有利モードにおいて前記第一の終了条件を充足することなく所定の移行条件を充足した場合に移行し、移行してから第二の終了条件を充足するまで維持される第二の有利モードと、があり、前記内部抽選手段によって特定の内部抽選結果が導出された遊技において前記ストップボタンが第一の操作条件に従って操作されると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記内部抽選手段によって前記特定の内部抽選結果が導出された遊技において前記ストップボタンが前記第一の操作条件とは異なる第二の操作条件に従って操作されると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記第一の停止態様は前記特定の内部抽選結果の導出を認識可能な停止態様である一方、前記第二の停止態様は前記特定の内部抽選結果の導出を認識困難な停止態様であり、前記第一の有利モードにおいて前記特定の内部抽選結果が導出されることによって、前記所定の移行条件を充足する第一の場合があり、前記第一の場合において前記演出手段によって前記第一の操作条件を促す演出が実行される頻度が、前記第一の場合において前記演出手段によって前記第二の操作条件を促す演出が実行される頻度に比べて低い又は零である、ことを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、有利な遊技状態に関する新たな演出制御を実現することによって、遊技興趣の向上を図る遊技機が提供される。
遊技機10の正面図である。 図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図である。 前面扉20の裏面を示す図である。 前面扉20を除いた遊技機10を示す図である。 遊技機10の電気構成を示す図である。 遊技機10の機能ブロック図である。 遊技モードに係る遷移図である。 移行リプレイLが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される場合におけるリール停止の流れを示す図である。 移行リプレイCが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される場合におけるリール停止の流れを示す図である。 移行リプレイRが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される場合におけるリール停止の流れを示す図である。 中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される場合におけるリール停止の流れを示す図である。 中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27が不正解の操作条件で操作される場合におけるリール停止の流れを示す図である。 中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27が不正解の操作条件で操作される場合におけるリール停止の流れを示す図である。 操作指示演出の実行時における演出表示領域62の表示態様を示す図である。 ATモードに関するタイムチャートである。 図15(a)のタイムチャートに図示するタイミングt1において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。 図15(b)のタイムチャートに図示するタイミングt2において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。 図15(c)のタイムチャートに図示するタイミングt3において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。 図15(d)のタイムチャートに図示するタイミングt4において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。 演出表示領域62に表示される特定役の履歴表示を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1で示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。また、以下の説明において「遊技」と「ゲーム」は同義である。
<本発明の特徴>
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(以下、本発明)の特徴を説明する。なお、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
本発明に係る遊技機10は、いわゆる回胴式遊技機(スロットマシン)であり、複数種類の図柄が表されている複数のリールと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、回転しているリールの停止契機となる操作を受け付けるストップボタンと、遊技モードを管理する遊技モード管理手段と、複数種類の内部抽選結果から一の内部抽選結果を抽選によって導出する内部抽選手段と、演出手段と、演出手段を制御する演出制御手段と、を少なくとも備える。
複数のリールは、例えば、リール65(リール65L、リール65C、リール65R)が相当する。
ストップボタンは、例えば、ストップボタン27(ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27R)が相当する。
遊技モード管理手段は、例えば、メイン基板100(遊技モード制御部111)が相当する。
内部抽選手段は、例えば、メイン基板100(内部抽選部120)が相当する。
演出手段は、例えば、演出表示装置63やスピーカ49が相当する。
演出制御手段は、例えば、サブ基板200(サブ統括部210、演出表示部220、音声出力部230)が相当する。
遊技モードには、通常モードと、通常モードに比べて遊技媒体の獲得について有利な有利モード(ATモード)と、が含まれる。
有利モードは、移行してから第一の終了条件(図7に図示する移行条件(10))を充足するまで維持される第一の有利モード(ATメインステージ)と、第一の有利モードにおいて第一の終了条件を充足することなく所定の移行条件(移行条件(11))を充足した場合に移行し、移行してから第二の終了条件(移行条件(12))を充足するまで維持される第二の有利モード(エンディングステージ)と、がある。
内部抽選手段によって特定の内部抽選結果(中段チェリーリプレイ)が導出された遊技においてストップボタンが第一の操作条件に従って操作される(最初にストップボタン27Lを、チェリー図柄をラインL2に引き込み可能な操作タイミングで操作される)と複数のリールが第一の停止態様(リール65Lの中段にチェリーが停止する停止態様)で停止し、内部抽選手段によって特定の内部抽選結果が導出された遊技においてストップボタンが第一の操作条件とは異なる第二の操作条件に従って操作される(最初にストップボタン27C又はストップボタン27Rが操作される)と複数のリールが第二の停止態様(ラインL2上にリプレイ図柄揃い)で停止する。
上記の第一の停止態様は特定の内部抽選結果の導出を認識可能な停止態様である一方、第二の停止態様は特定の内部抽選結果の導出を認識困難な停止態様である。
本実施形態に係る遊技機10は、第一の有利モードにおいて特定の内部抽選結果が導出されることによって、所定の移行条件を充足する第一の場合があり、第一の場合において演出手段によって第一の操作条件を促す演出(図14(g)に示す操作指示演出)が実行される頻度が、第一の場合において演出手段によって第二の操作条件を促す演出(図14(c)~(f)に示す操作指示演出)が実行される頻度に比べて低い又は零である、ことを特徴とする。
遊技機10は、上記のような遊技性(所定条件を充足すると第二の有利モードに移行し、第二の終了条件を充足するまで有利モードが維持される遊技性)を有しているので、第二の有利モードに移行する機会は、遊技者にとって重要な関心事である。それに比べると、その際に導出されている内部抽選結果(特定の内部抽選結果)は相対的に重要とは言えない。従って、当該機会においては、特定の内部抽選結果を認識可能な第一の停止態様となる第一の操作条件を促す演出の実行を制限し、第二の操作条件を促す演出を実行する頻度を増やすようにしている。
これにより、遊技者は重要な関心事(第二の有利モードへの移行)に集中することができ、遊技興趣の向上を図り得る。
上記の特徴を有する遊技機10について、以下の実施形態に基づいて具体的に説明する。
<遊技機10の構造>
まずは、図1から図4を用いて、遊技機10の構造について説明する。なお、図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図であり、図3は、前面扉20の裏面を示す図であり、図4は、前面扉20を除いた遊技機10を示す図である。
遊技機10は、前面を開口した直方体状の外枠90と、外枠90の左縁側に対して回動開閉可能に軸支された前面扉20と遊技機本体部60と、を備えている。
より具体的には、外枠90の左縁側には三つのヒンジ部96(96a、96b、96c)が設けられており、上段ヒンジ部96aと下段ヒンジ部96cによって前面扉20が軸支され、上段ヒンジ部96aと中段ヒンジ部96bによって遊技機本体部60が軸支されている。
前面扉20の前面側には、図1又は図2で示すように、上部パネル21と、下部パネル22と、ベットボタン23と、メニュー選択ボタン24と、状態表示LED25と、スタートレバー26と、ストップボタン27と、メダル投入口31と、精算ボタン32と、メダル返却ボタン33と、ドア錠34と、メダル排出口35と、装飾LED36と、下皿37と、スピーカ口38と、が設けられている。
また、前面扉20の裏面側には、図3で示すように、装飾LED基板41と、状態表示LED基板42と、ストップボタン基板43と、スタートレバーセンサ44と、ベットボタン基板45と、メニュー選択ボタン基板46と、メダルセレクタ47と、設定変更装置48と、スピーカ49と、投入メダル通路51と、払出メダル通路52と、返却メダル通路53と、収納メダル通路54が設けられている。
また、前面扉20の他にも図4で示すように、遊技機10は、遊技機本体部60と、電源装置91と、メダル収納庫93と、メダル払出口94、メダル補助収納庫95を備えている。
前面扉20を開扉するためには、ドア錠34にドアキー(図示省略)を差し込んで、前面扉20と外枠90とをロックさせるロック機構(図示省略)を解除する必要がある。
前面扉20を開扉すると、図4で示すように、遊技機本体部60の下方に電源装置91が備えられている。電源装置91は、遊技機10の各構成要素に対して電力供給するための装置であり、電源スイッチ92の操作によって起動又は停止が制御される。
遊技機10の遊技に興じる際には、ホール関係者等が電源スイッチ92を操作して電源装置91を起動する必要がある。なお、遊技機本体部60は、電源装置91からの電力供給がオフになっても、オン時に実行していた遊技モードを維持する機能を有していることが好ましい。ATモードのように遊技者に有利な展開で遊技が進行している最中に電力供給が停止した場合等に、遊技者を失望させないためである。
また、開扉した前面扉20の裏面側には設定変更装置48が設けられている。設定変更装置48は、設定値を設定するための装置であり、設定キースイッチ48aと設定変更スイッチ48bと設定表示LED48cと設定キーカバー48dとを含む。設定キースイッチ48aは、設定キー(図示省略)を差し込んで操作することによって設定変更装置48を操作可能にすることができる。設定変更スイッチ48bは、設定キースイッチ48aに設定キーを差し込んだ状態において操作可能なスイッチであって、押下することによって設定値を変更することができる。設定表示LED48cは、設定された設定値を表示するためのLEDであり、本実施形態では7セグメントディスプレイになっている。設定キーカバー48dは、設定キースイッチ48aを覆うカバーであり、これをスライドさせて設定キースイッチ48aを開放することによって、設定キースイッチ48aに設定キーを差し込むことが可能になる。なお、図3では、設定キーカバー48dが設定キースイッチ48aを覆っている状態を図示している。
ここで設定値とは、一の遊技に使用したメダルの数に対して当該遊技で払い出されるメダルの数の期待値を示す出玉率の平均値(以下、単に、出玉率と称する場合がある)が異なるものであり、本実施形態では、1~6の6段階が存在する。なお、一般的には、設定値が大きくなるほど出玉率が高くなる傾向にあり、本実施形態も同様に、設定値が1から6になるにつれて出玉率が高くなるようになっている。
前面扉20は、上部パネル21と下部パネル22とを前面側に有している。ここで、上部パネル21は透明部材で形成されているので、遊技機10の前方に位置する遊技者は、上部パネル21の裏面側に配置されている遊技機本体部60を上部パネル21越しに視認することができる。
また、下部パネル22は、その表面に遊技機10の機種名や機種に関するキャラクター等が表記されており、後方に設置されたバックライト(図示省略)の点灯によって表記された機種名等が視認しやすくなる。
遊技機本体部60は、遊技機10によって実行される遊技を制御する主要な構成要素を含んでいる。また、遊技機本体部60は、図4に図示するとおり、その前面上部に演出表示領域62が形成されており、その前面下部にリール枠64が形成されている。
演出表示領域62は、遊技機本体部60に内蔵された演出表示装置63の表示画面であり、遊技機10の遊技に関する各種演出又は各種情報を表示することができる。なお、演出表示装置63としては、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置等を採用することができる。演出表示領域62に表示される演出は、スピーカ49からの音声出力や装飾LED36の発光と連動しており、遊技者の興趣を好適に喚起させることができる。
リール枠64は、遊技機本体部60に内蔵された複数のリール65(65L、65C、65R)の前面側に形成された窓枠で、内部領域と外部領域とに区画されている。リール枠64の内部領域は空洞又は透明部材によって形成されており、当該内部領域を介して各リール65の一部が視認可能になっている。また、リール枠64の外部領域は不透明部材(半透明部材や透明部材を着色した部材を含む)で形成されており、当該外部領域を介したリール65の視認を困難としている。
リール65は、リール65L、リール65C及びリール65Rから構成されており、スタートレバー26に対する遊技者の操作(スタートレバー26がオン状態である旨の検知)を契機として回動を開始する。このとき、前回の遊技におけるリール65の回動開始時から当該遊技におけるリール65の回動開始時までの時間が所定の遅延時間、いわゆるウェイト時間を超えていることを要する。すなわち、ウェイト時間が経過する前にスタートレバー26が遊技者の操作を受け付けた場合、ウェイト時間が経過するまで待機した後にリール65は回動を開始する。なお、本実施形態におけるウェイト時間は4.1秒に設定されている。また、本実施形態における各リール65が回動している場合、原則としてリール65は上から下へと回動する。本明細書において、リールにおける上から下への回動を「順方向」、下から上への回動を「逆方向」と称する場合がある。
本実施形態における遊技では、複数種類の図柄が施されている複数のリール65を回動させることによってリール65に表されている図柄が変動表示し、回動しているリール65を停止させることによって図柄の組合せが停止表示する。すなわち、本実施形態における複数のリール65(リール65L、リール65C、リール65R)には、不図示の図柄が表されており、その変動表示と停止表示を繰り返すことにより遊技が進行する。
従って、本実施形態に係る遊技機10は、複数種類の図柄が表されている複数のリール(リール65L、リール65C、リール65R)を備えるものと言える。
リール65の回動制御は、リールセンサ66を用いて実行される。リールセンサ66は、リール65の基準位置を検知するセンサである。リールセンサ66は各リール65に一つずつ設けられている。具体的には、リール65Lに対してリールセンサ66Lが、リール65Cに対してリールセンサ66Cが、リール65Rに対してリールセンサ66Rが、設けられ、各リール65が基準位置となったことを検知可能に構成されている。
リール65の内部には、リール照明基板67(67L、67C、67R)が設けられており、リール照明基板67に搭載されているLEDの点灯によってリール65に表している各図柄の視認を容易にしている。すなわち、リール照明基板67に搭載されているLEDは、リール65による図柄表示のバックライトとして機能している。
スタートレバー26は、遊技における図柄の変動を開始させるための契機として、遊技者の操作(開始操作)を受け付けることができる。具体的にスタートレバー26に対する遊技者の操作とは、初期状態において前面扉20に対して略垂直に設けられているスタートレバー26をいずれかの方向に倒すことである。
スタートレバーセンサ44は、スタートレバー26がオン状態であるかオフ状態であるかを検知することができる。より具体的には、スタートレバーセンサ44は、前面扉20に対して略垂直であるスタートレバー26をオフ状態として検知し、いずれかの方向に倒されているスタートレバー26をオン状態として検知する。
本実施形態において、メダルが所定の投入枚数に達していない場合には、スタートレバー26が遊技者の操作を受け付けたとしても遊技が開始されない。所定の投入枚数に到達させるためには、(i)メダル投入口31からメダルを投入して投入枚数を増やしたり、(ii)遊技機10に貯留されているメダルを表すクレジットをベットボタン23の押下によって減算させて投入枚数を増やしたりする必要がある。なお、前回の遊技において再遊技に当選して対応する図柄の組合せが停止表示された場合には、当該遊技において再遊技が作動して投入枚数が増え、遊技者が(i)や(ii)の操作を行わずとも、自動的に当該遊技における投入枚数が前回の遊技の投入枚数になる。
ここで、メダルの貯留とは、遊技者の所有するメダルの一部又は全部に代えて、その数に相当する数値(クレジット)を遊技機10の内部で記憶する機能をいう。メダルが貯留される(クレジットが増大する)場合は、例えば(i)所定の投入枚数を超えてメダル投入口31からメダルが投入された場合、(ii)遊技において入賞し、当該入賞の特典としてメダルを獲得した場合、等が挙げられる。
上記のメダル投入口31の裏面側には、メダルセレクタ本体47aとメダルブロッカ47bとメダル通過センサ47cとを含むメダルセレクタ47が設けられており、メダル投入口31から投入されたメダルはメダルセレクタ47によって受付可能なメダルと受付不能なメダルとに選別される。
例えば、待機状態(電源が投入されているが遊技が実行されていない状態)である場合等はメダル受付可能であるため、メダルセレクタ本体47aはソレノイドを有するメダルブロッカ47bを作動させる。メダルブロッカ47bが作動すると、投入メダル通路51の中途に設けられた突起部(図示省略)が埋没するので、投入メダル通路51はメダル通過を許容する状態になる。このとき、メダル投入口31からメダルが投入されると、当該メダルは投入メダル通路51に流下し、投入メダル通路51の中途に設けられているメダル通過センサ47cによって検知され、収納メダル通路54を通過してメダル収納庫93の中に収納される。
また、遊技の実行中やクレジットが上限値に達した場合等は、メダル受付不能であるため、メダルセレクタ本体47aはメダルブロッカ47bの作動を停止させる。メダルブロッカ47bの作動が停止されると、投入メダル通路51の中途に突起部(図示省略)が突出してメダルの通過を阻害するので、投入されたメダルは投入メダル通路51の中途であって、かつメダル通過センサ47cに検知されない位置に滞留する。投入メダル通路51に滞留しているメダルは、自重により又はメダル返却ボタン33の操作により返却メダル通路53に落下してメダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
また、クレジットの上限値を超えてメダルが付与された場合、付与されたメダル数に相当するメダルがメダル収納庫93からメダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
上記のベットボタン23として、遊技機10はベットボタン基板45に搭載されている最大ベットボタン23aと単一ベットボタン23bとを有している。最大ベットボタン23aは1回の押下でクレジットを最大で3つ減算して投入枚数を増やすことができ、単一ベットボタン23bは1回の押下でクレジットを1つ減算して投入枚数を増やすことができる。また、ベットボタン23を押下しても、その遊技におけるクレジットの減算値が所定の投入枚数に達している場合には、それを超えてクレジットを減算させることはできない。
また、ベットボタン基板45には最大ベットボタン23aと単一ベットボタン23bが押下された旨を検知する最大ベットボタンセンサ45aと単一ベットボタンセンサ45bが、それぞれに対して設けられており、これらのセンサの検知に応じて上記の処理が行われる。
また、最大ベットボタン23aは、上記のように操作に応じてクレジットを減算して投入枚数を増やす用途(ベットボタン)として用いられる他に、一部の演出実行時に演出の進行を促す操作を受け付ける用途(プッシュボタン)としても用いられる場合がある。
最大ベットボタン23aがベットボタンとして用いられる場合は、投入可能表示LED25gが点灯している状態に限られる。一方、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられる場合は、ボタン示唆演出の実行時に必ずしも限られない。例えば、後述するメニュー画面における操作に、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられてもよい。
ベットボタン基板45には、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられる場合に最大ベットボタン23aの押下を検知するプッシュボタンセンサ45cが設けられており、最大ベットボタンセンサ45aによる検知とは区別される。
最大ベットボタンセンサ45aがメイン基板100に実装されたCPU101によって管理されているのに対して、プッシュボタンセンサ45cはサブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている点が異なる。
また、遊技機10は、上記のベットボタン23の左側に、メニュー選択ボタン24を備える。メニュー選択ボタン24は、メニュー選択ボタン基板46に搭載されている十字キーボタン24aと十字キーボタン24aの中央に位置する決定ボタン24bによって構成されている。
メニュー選択ボタン24は、メニュー画面に係る操作を受け付ける構成要素である。ここでメニュー画面とは、演出表示領域62に表示される遊技機10の操作方法や遊技の解説情報等を示す画面を指す。
遊技者はメニュー選択ボタン24を操作することによってメニュー画面を閲覧することができる。例えば、待機状態において決定ボタン24bが押下されると、メニューの一覧とカーソルが演出表示領域62に表示される。遊技者が十字キーボタン24aを操作することによって任意のメニューを示す位置までカーソルを移動し、カーソルがいずれかのメニューを示している場合に遊技者が決定ボタン24bを押下すると当該メニューが演出表示領域62に表示される。
メニュー選択ボタン基板46には、十字キーボタンセンサ46aと決定ボタンセンサ46bとが設けられている。
十字キーボタンセンサ46aは、十字キーボタン24aがいずれの方向(決定ボタン24bの中心を基準として上下左右のいずれかの方向)に押下されたのかを検知することができる。
決定ボタンセンサ46bは、決定ボタン24bが押下された旨を検知することができる。
十字キーボタンセンサ46a及び決定ボタンセンサ46bは、上述のプッシュボタンセンサ45cと同様に、サブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている。
また、遊技機10は、上記のベットボタン23の右側に、投入されたメダル数や貯留されているメダル数等を表示する状態表示LED25を備える。状態表示LED25は、状態表示LED基板42に搭載されている複数のLED又は7セグメントディスプレイによって構成されている。
状態表示LED25のうちの投入枚数表示LED25aは、3つのLEDによって構成されており、投入枚数が一枚増えるごとに、点灯するLEDの数が一つずつ増える。
状態表示LED25のうちの貯留枚数表示LED25bは、7セグメントディスプレイによって構成されており、貯留されているメダルの数(クレジット)を数字で表す。
状態表示LED25のうちの獲得枚数表示LED25cは、7セグメントディスプレイによって構成されており、入賞によって獲得したメダルの数を数字で表す。
状態表示LED25のうちの指示表示LED25dは、7セグメントディスプレイによって構成されており、後述する正解の押し順を特定可能な態様で表示する。
状態表示LED25のうちの再遊技表示LED25eは、1つのLEDによって構成されており、遊技においてリプレイが停止表示されると点灯する。
状態表示LED25のうちの遊技開始表示LED25fは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって遊技の開始可能条件が成立している旨を表す。
状態表示LED25のうちの投入可能表示LED25gは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によってメダルの投入が可能である旨を表す。
状態表示LED25のうちの有利区間表示LED25hは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって後述する有利区間である旨を表すとともに、当該LEDの消灯によって後述する非有利区間である旨を表す。
ストップボタン27は、回動しているリール65が停止するための契機となる遊技者の操作を、遊技者から受け付ける。なお、ストップボタン27は、リール65が回動を開始した後に成立する停止可能条件を契機として、停止操作を受け付けることができる。
ストップボタン27に対する遊技者の操作とは、ストップボタン27を押下することである。また、ここで停止可能条件とは遊技における停止表示を実行するための前提条件であり、具体的には、すべてのリール65(65L、65C、65R)の速度が所定速度に到達し、各リール65における基準位置を検知した場合に停止可能条件が成立する。
複数のストップボタン27(27L、27C、27R)は、ストップボタン基板43に搭載されており、各リール65に対して一つずつ設けられている。具体的には、ストップボタン27Lは、リール65Lを停止させるための停止操作を受け付ける。ストップボタン27Cは、リール65Cを停止させるための停止操作を受け付ける。ストップボタン27Rは、リール65Rを停止させるための停止操作を受け付ける。
また、ストップボタン基板43には、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rが押下された旨を検知するストップボタンセンサ43aが、それぞれに対して設けられており、ストップボタンセンサ43aの検知に応じて各リール65の停止制御が行われる。すなわち、ストップボタン27とストップボタンセンサ43aによって、後述する回動制御部140による複数のリール65の回動を停止させる契機となる遊技者の操作である停止操作を検知する停止操作受付手段を構成する。
従って、本実施形態に係る遊技機10は、複数のリール(リール65)のそれぞれに対応して設けられ、回転しているリールの停止契機となる操作を受け付けるストップボタン(ストップボタン27)を備えるものと言える。
本実施形態におけるストップボタン27は、停止可能表示LED27aを内包し、その周囲を光透過性の部材で覆う構成となっている。そして、ストップボタン27は、停止可能表示LED27aの点灯色で停止可能条件の成立の可否を遊技者に報知する仕様となっている。
このように、ストップボタン27の色によって停止可能条件の成立の可否を判断できるので、遊技者は円滑に停止操作を順次行うことができる。
ストップボタン27で受け付けた停止操作に起因して、当該停止操作を受け付けたストップボタン27に対応するリール65が停止する。リール65の停止位置は、ストップボタン27の押下時におけるリール65の位置を基準として最大4コマ(最大引き込みコマ数と称する場合がある)まで移動しうる。ストップボタン27を押下してからリール65が停止するまでの制御を、一般的にはすべり制御という。
リール枠64のリール65のそれぞれに対応する内部領域は上下方向に3コマ分の寸法となっている。また、各リール65はリール枠64の内部領域の上下方向に3個の図柄が収まるように停止制御され、遊技者は当該3個の図柄をリール枠64の内部領域を介して視認できるようになっている。すなわち、リール65が左右方向に3つ配置されているので、各リール65が停止している場合において、遊技者が3個の図柄×3リール=9個の図柄を視認可能になっている。
上述のように各リール65が停止制御されるとき、各リール65における上段・中段・下段の内部領域が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をそれぞれラインL1・ラインL2・ラインL3と称す。
また、リール65Lにおける上段の内部領域と、リール65Cにおける中段の内部領域と、リール65Rにおける下段の内部領域が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL4と称す。リール65Lにおける下段の内部領域と、リール65Cにおける中段の内部領域と、リール65Rにおける上段の内部領域が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL5と称す。
なお、本実施形態では、内部領域におけるラインとして略直線のラインのみを採用しているが、直線に限らず、屈曲したラインを採用してもよい。また、隣接しない領域(例えば、リール65Lにおける上段とリール65Cにおける下段)を含んで形成されるラインを採用してもよい。すなわち、リール65のそれぞれから一図柄分の内部領域を任意に選択して形成されるラインであればどのようなラインを採用してもよい。
本実施形態における有効ラインは、ラインL2のみである。ここで有効ラインとは、内部領域に定義されるラインの停止された図柄組合せに対して後述する入賞判定が行われるラインである。なお、有効ラインは、本実施形態のように単一のラインであってもよいし、複数のラインであってもよい。
入賞に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示された場合、当該入賞に対して規定されている枚数のメダルが付与される。再遊技に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示された場合、次回の遊技において再遊技が作動する。役物又は役物連続作動装置に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示された場合、次回の遊技において役物又は役物連続作動装置が作動する。
各リール65の回動中(遊技の実行中)は、遊技者の関心を惹きつけて遊技興趣を喚起させるため、演出表示領域62に表示される画像、スピーカ49から出力される音声又は装飾LED36の点灯や滅灯等によって構成される多様な演出が実行される。
各スピーカ49の前方にはスピーカ口38が設けられている。より具体的には、遊技機の正面から見て右上(図3においては左上)に位置するスピーカ49aの前方にはスピーカ口38aが設けられている。遊技機の正面から見て左上(図3においては右上)に位置するスピーカ49bの前方にはスピーカ口38bが設けられている。遊技機の正面から見て左下(図3においては右下)に位置するスピーカ49cの前方にはスピーカ口38cが設けられている。遊技機の正面から見て右下(図3においては左下)に位置するスピーカ49dの前方にはスピーカ口38dが設けられている。なお、各スピーカ口38には多数の空洞が設けられており、スピーカ49から出力される音声を適切に出力することができる。
装飾LED36は、演出表示領域62又はリール枠64を囲うような配置で配置されている。より具体的には、演出表示領域62の右上側には、装飾LED基板41aに搭載されている装飾LED36aと装飾LED基板41bに搭載されている装飾LED36bとが配置されている。また、演出表示領域62の右下側には、装飾LED基板41cに搭載されている装飾LED36cが配置されている。また、リール枠64の右下側には、装飾LED基板41dに搭載されている装飾LED36dが配置されている。また、リール枠64の左下側には、装飾LED基板41eに搭載されている装飾LED36eが配置されている。また、演出表示領域62の左下側には、装飾LED基板41fに搭載されている装飾LED36fが配置されている。また、演出表示領域62の左上側には、装飾LED基板41gに搭載されている装飾LED36gと装飾LED基板41hに搭載されている装飾LED36hとが配置されている。なお、各装飾LED36は、単色で点灯してもよいし、複数色で点灯可能であってもよい。
遊技機10は、入賞に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示された結果として付与されたメダルの払出処理の実行中にクレジットが上限値に達した場合、上限値を超える分に相当する枚数のメダルをメダル収納庫93から払い出す。また、遊技機10は、精算ボタン32を押下した場合、押下した時点におけるクレジットに相当する枚数のメダルをメダル収納庫93から払い出す。
メダル収納庫93に収容されているメダルを払い出す処理は、メダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示省略)によって実行される。より具体的には、払出機構は、メダル収納庫93に収容されているメダルから払出枚数分のメダルを取得し、メダル払出口94から払出メダル通路52に向けて排出させる。払出メダル通路52に排出されたメダルは、メダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
なお、メダル収納庫93からメダルが溢れ出すことを防止するため、メダル収納庫93の脇にはメダル収納庫93に収容されているメダルの一部が流下するメダル補助収納庫95が設けられている。
また、メダル補助収納庫95に収容されているメダルが所定以上に達することを検知する収納庫エラーセンサ(図示省略)が設けられており、当該検知に応じて遊技機10はメダル収納庫93やメダル補助収納庫95に収容されているメダルを回収するように促すエラーを報知する。当該エラーの報知のために、上述の演出表示領域62や装飾LED36やスピーカ49が用いられてもよい。
<遊技機10の電気構成及び機能構成>
次に、図5、図6を用いて、本実施形態における遊技機10の電気構成及び機能構成について説明する。ただし、先に説明した図1から図4に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。なお、図5は、遊技機10の電気構成を示す図であり、図6は、遊技機10の機能ブロック図である。
遊技機10は、主要な構成要素としてメイン基板100とサブ基板200とを内蔵している。図5においてメイン基板100又はサブ基板200は単一の電子基板であるかのように図示しているが、必ずしも単一の電子基板である必要はない。すなわち、メイン基板100又はサブ基板200は、複数の電子基板を組み合わせて実現されてもよい。
メイン基板100は、各種センサ40aから入力された制御情報に基づいて状態表示LED基板42に含まれる各LEDの表示を制御したり、メダル収納庫93にメダルを払い出させたり、サブ基板200に出力するコマンドを生成したりする。メイン基板100には、CPU101、RAM102又はROM103等の電子部品が実装されており、これらの電子部品や各種センサ40a等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、遊技に関する各種機能を実現している。ここで、各種センサ40aには、上述のスタートレバーセンサ44、ストップボタンセンサ43a、最大ベットボタンセンサ45a、単一ベットボタンセンサ45b、メダル通過センサ47c等が含まれる。
サブ基板200は、メイン基板100から一方向通信で接続され、メイン基板100から入力されたコマンドに基づいて装飾LED基板41、スピーカ49又は演出表示装置63等を制御する。サブ基板200も、CPU201、RAM202又はROM203等の電子部品が実装され、これらの電子部品や各種センサ40b等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、演出処理、メニュー画面に係る処理を実現している。ここで、各種センサ40bには、プッシュボタンセンサ45c、十字キーボタンセンサ46a、決定ボタンセンサ46b等が含まれる。
なお、メイン基板100は、不正改造等の不正行為に対するセキュリティを高めるため、ROMの容量及びRAMの容量に制限が設けられている。一方、サブ基板200には、同様の制限が設けられていない。
メイン基板100によって実現される機能構成には、図6で示すように、遊技状態制御部110、内部抽選部120、役フラグ設定部130、回動制御部140、表示図柄判定部150、指令生成部160及び外部出力部170が含まれる。
さらに、遊技状態制御部110によって実現される機能構成には、遊技モード制御部111が含まれる。
また、サブ基板200によって実現される機能構成には、図6で示すように、サブ統括部210、演出表示部220、音声出力部230及びLED発光部240が含まれる。
なお、図6に図示する構成要素は、メイン基板100又はサブ基板200に含まれる機能構成のすべてとは限らず、ここに図示されない機能構成が存在してもよい。
遊技状態制御部110は、遊技機10によって実行される遊技を管理しており、少なくとも以下の処理を実行する。
遊技状態制御部110は、遊技実行が可能であるか否かを監視しており、遊技不能である場合に遊技を停止(中断)させる。
遊技状態制御部110は、クレジットを記憶し、その増減を管理する。より詳細には、遊技状態制御部110は、最大ベットボタン23a又は単一ベットボタン23bの押下が検知された場合、記憶しているクレジットから所定の値を減算する。
遊技状態制御部110は、停止表示されている図柄の組合せが表示図柄判定部150によって入賞と判定された場合、その入賞の特典として割り当てられているメダル数に相当する値を、記憶しているクレジットに加算する。当該加算処理において、記憶しているクレジットが上限値に到達するとき、遊技状態制御部110は、超過したメダル数に相当するメダルをメダル収納庫93に払い出させる。また、遊技状態制御部110は、精算ボタン32の押下が検知されたとき、記憶しているクレジットに相当するメダルをメダル収納庫93に払い出させる。
遊技状態制御部110は、状態表示LED基板42に表示される条件、及びストップボタン27に対する停止操作の受付可能条件(上述の停止可能条件)を管理している。ここで、状態表示LED基板42に表示される内容には、メダルの投入枚数、貯留されているメダルの数(クレジット)、入賞によって獲得したメダルの数、再遊技の有無、遊技の開始可能条件の成否、メダル投入の可否、有利モードへの滞在の有無が含まれる。
遊技状態制御部110は、設定変更装置48によって設定される設定値を管理している。設定値は、内部抽選部120によって抽選される役の当選確率に影響を与える。
遊技状態制御部110は、遊技モード、リプレイタイム(RT)を所定の条件に応じて移行させる。遊技モード及びリプレイタイムは、設定値と同様に、内部抽選部120によって抽選される役の当選確率に影響を与える。
遊技状態制御部110に含まれる遊技モード制御部111は、後述する複数種類の遊技モードを管理する。なお、遊技モードの状態遷移の詳細については後述する。
内部抽選部120は、スタートレバー26によって開始操作を受け付けた場合に、複数種類の役から当選する役(以下、「当選役」と称する場合がある)を抽選により決定する。
より具体的には、内部抽選部120は、遊技状態制御部110で更新している乱数(本実施形態では2バイト乱数を使用し、その範囲は0~65535)を取得し、ROM103に予め格納されている内部抽選テーブル(詳細は、後述)の抽選値を取得した乱数に対して順次加算し、キャリーが発生した抽選値に対応する役を当選役として決定する。
なお、内部抽選部120において「抽選により決定される」ことを、単に、「導出される」と表現する場合がある。
内部抽選部120によって当選役として導出される役には、リプレイ、ベル、スイカ、弱チェリー、強チェリー、チャンス目が含まれる。
なお、ここで挙げた当選役は、本発明の説明に必要なものを例示したに過ぎず、本発明の目的を達成する範囲において変更可能である。
また、ここで挙げた当選役は、呼称としては一つであっても、内部抽選部120において複数の当選役として区別されることを許容する。
また、本実施形態では、いわゆるボーナス役は存在しないものとして説明するが、ボーナス役に当選する遊技機に本発明を適用することを許容する。
従って、本実施形態に係る遊技機10は、複数種類の内部抽選結果から一の内部抽選結果を抽選によって導出する内部抽選手段(内部抽選部120)を備える、ものと言える。
リプレイは、入賞することで新たなメダルを投入することなく、次の遊技を行うことができるリプレイ役である。
リプレイは、通常リプレイ、移行リプレイ、及び中段チェリーリプレイに区別される。
通常リプレイは、ストップボタン27の操作条件に関わらず、リプレイ図柄がラインL1~ラインL5のいずれかに揃う停止態様となる。
移行リプレイ及び中段チェリーリプレイは、ストップボタン27の操作条件に応じて、停止態様が変化する。正解の押し順でストップボタン27が操作された場合、リール65Lの中段にベル図柄又はチェリー図柄が停止し、リプレイ図柄がラインL1~ラインL5に揃うことはない。不正解の操作条件でストップボタン27が操作された場合、通常リプレイと同様に、リプレイ図柄がラインL1~ラインL5のいずれかに揃う停止態様となる。
なお、移行リプレイ及び中段チェリーリプレイの詳細については、後述する。
ベル、スイカ、弱チェリー、強チェリー、及びチャンス目は、入賞することでメダルの払出がある小役である。
ベルは、押し順ベル及び共通ベルに区別される。押し順ベルは、ベルと他の小役(入賞による払出枚数が1枚の小役)が重複当選する小役であり、正解の操作条件(操作手順と操作タイミングの組合せ)でストップボタン27を操作することによってベルに入賞し、不正解の操作条件でストップボタン27を操作することによって1枚の小役に入賞する。共通ベルは、ベルが単独当選する小役であり、ストップボタン27の押し順に関わらずベルに入賞する。
役フラグ設定部130は、内部抽選部120によって導出された当選役を設定する。ここで当選役を設定するとは、内部抽選部120によって導出された当選役に対応している図柄の組合せが、遊技の結果として有効ライン上に停止表示可能になることをいう。
回動制御部140は、スタートレバー26の開始操作を契機としてリール65の回転を開始させ、ストップボタン27の停止操作ごとに対応するリール65を停止させ、全てのリール65を停止させた時に有効ライン上に停止表示されている図柄の組合せによって結果を得る遊技を実行する。ここで、回動制御部140によるリール65の停止制御は、内部抽選部120によって導出された当選役に基づいて行われる。
従って、内部抽選手段(内部抽選部120)によって導出された内部抽選結果及びストップボタン27の操作に基づいて、回転している複数のリール65を停止させる制御を実行する停止制御手段(回動制御部140)を備える、ものと言える。
回動制御部140は、リールモータ68(ステッピングモータ)に対してパルス信号を出力することによってリール65の回転を制御する。なお、リール65の回転速度を零にすることは、リール65を停止させることと同義である。
表示図柄判定部150は、遊技において有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが、いずれの役に対応しているか否かを判定する。
指令生成部160は、メイン基板100からサブ基板200に伝送するコマンドを生成する。
外部出力部170は、制御信号を外部出力する。ここで外部出力とは、遊技機10とは別に設けられている外部装置(例えば、ホールコンピュータやデータ表示器等)に、遊技機10の内部の状態を示す情報(制御信号)を出力することをいう。
なお、制御信号によって示される具体的な情報としては、一の遊技が開始されたことを示す情報、後述するチャレンジモードに滞在していることを示す情報、後述するATモードが開始されたこと又はATモードに滞在していることを示す情報、エラーが発生したことを示す情報等が挙げられる。
サブ統括部210は、メイン基板100から伝送されたコマンドに基づいて演出表示部220、音声出力部230又はLED発光部240を制御する。
演出表示部220は、演出表示装置63を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される遊技と連動して表示出力による演出を演出表示装置63に実行させる。
音声出力部230は、スピーカ49を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される遊技と連動して音声出力による演出をスピーカ49に実行させる。
LED発光部240は、装飾LED基板41に搭載されているLEDを制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される遊技と連動して発光出力による演出をLEDに実行させる。
<遊技モードの種類及び移行>
次に、図7を用いて、遊技モード制御部111によって管理される遊技モードの種類及び移行について説明する。図7は、遊技モードに係る遷移図である。
以下、図7に図示する各移行条件について説明するが、本発明の実施に必要な移行条件の全てを挙げたものではなく、本発明の目的を達成する範囲において不図示の移行条件を追加してもよいし、図示した移行条件を省いてもよい。
遊技モード制御部111によって制御される遊技モードは、有利区間と非有利区間とに大別される。
有利区間は、有利な遊技モード(チャレンジモード、ATモード、及び上乗せ特化モード)、並びに、当該遊技モードへの移行に係る判定や当該遊技モードの有利度合いを高める判定を実行可能な期間である。
一方、非有利区間は、有利な遊技モードへの移行に係る判定や当該遊技モードの有利度合いを高める判定を実行することがない期間である。
設定変更装置48によって設定値が変更されると、先ず非有利区間から開始され、非有利区間において移行条件(1)を充足すると有利区間に移行する。ここで移行条件(1)は、例えば、所定の抽選(有利区間への移行抽選)に当選することであるが、この例に限られず適宜変更可能である。
なお、図7では、非有利区間を移行元とする移行先は、通常モードであるものとして図示しているが、不図示のルートを経由して、非有利区間から通常モード以外の遊技モードに移行する場合があってもよい。
有利区間には、通常モードと、チャレンジモードと、ATモードと、上乗せ特化モードと、が含まれる。
通常モードは、設計上、他の遊技モードに比べて最も滞在する期間が長くなるように構成されている遊技モードである。
通常モードは、移行条件(4)を充足すると、ATモードの初期ステージに移行する。ここで移行条件(4)に相当するものとして、通常モードにおける内部抽選結果の導出に基づいてATモードへの移行抽選に当選することが例示される。
通常モードは、移行条件(2)を充足すると、チャレンジモードに移行する。ここで移行条件(2)に相当するものとして、例えば、通常モードにおける内部抽選結果の導出に基づいてチャレンジモードへの移行抽選に当選すること、及び、天井ゲームに到達すること、が挙げられる。
移行条件(4)を充足する頻度は、移行条件(2)を充足する頻度に比べて低い。チャレンジモードを経由してATモードに移行するルート(移行条件(2)を充足するルート)の方が、ATモードに直撃するルート(移行条件(4)を充足するルート)に比べて、ATモードに到達した達成感が高くなりやすいので、遊技全体として興趣向上を図ることができるからである。
なお、本実施形態に係る遊技機10は、通常モードから上乗せ特化モードに移行する場合がないものとして以下説明するが、通常モードから上乗せ特化モードに移行する場合がある遊技機によって本発明が実施されてもよい。
チャレンジモードは、通常モードとは異なる移行条件によって、ATモードに移行する遊技モードであり、上述したように、通常モードと比べてATモードへの移行頻度が高くなっている。
チャレンジモードは、移行条件(5)を充足すると、ATモードの初期ステージに移行する。ここで移行条件(5)に相当するものとして、例えば、獲得した所定のポイントが所定数を超えること、が挙げられる。
チャレンジモードは、移行条件(3)を充足すると、通常モードに移行する。ここで移行条件(3)に相当するものとして、例えば、獲得した所定のポイントが所定数以下となってチャレンジモードが終了し、その終了後の移行先として通常モードが決定されることである。
チャレンジモードは、移行条件(6)を充足すると、通常モードに移行する。ここで移行条件(6)に相当するものとして、例えば、獲得した所定のポイントが所定数以下となってチャレンジモードが終了し、その終了後の移行先として非有利区間が決定されることである。
チャレンジモードの終了後の移行先が、通常モードとなるか非有利区間となるかは、所定の抽選で決定され、その抽選確率は適宜変更可能である。
ATモードは、上述した押し順リプレイ及び押し順ベルが導出されると、原則として操作条件の指示が行われる遊技モードであり、指示された操作条件に従って操作すれば、メダルが増加する点において有利な遊技モードである。
ATモードは、初期ステージ、ATメインステージ、及びエンディングステージが含まれる。
他の遊技モードからATモードに移行する際には、先ず初期ステージに移行する。
初期ステージは、移行してから所定回数(例えば、5回)の遊技が行われるまでの間において滞在する遊技モードである。従って、移行条件(7)は、初期ステージに移行してから所定回数の遊技が行われることであり、当該条件を充足するとATメインステージに移行する。
初期ステージは、その滞在中に行われる遊技において導出される内部抽選結果に基づいて、その後に移行するATメインステージに対して付与される差枚数(獲得するメダルと消費するメダルの差)を決定する期間である。
差枚数の決定に関する処理の詳細は、本実施形態では省略するが、例えば、平均で100枚の差枚数が決定される構成になっている。
なお、本実施形態のATモードは、上述したように差枚数によって管理されるAT(差枚数管理方式のAT)を例示するが、これに代えて、押し順ベルの正解の操作条件を報知する回数で管理されるAT(ナビ数管理方式のAT)を採用してもよいし、実行するゲーム数で管理されるAT(ゲーム数管理方式のAT)を採用してもよい。
また、ATモードに付与される差枚数は、遊技モード制御部111によって計数されており、遊技モード制御部111によって計数されている差枚数は、ATモード(特に、ATメインステージ)において演出表示領域62に表示されることが望ましい。
初期ステージが終了すると、ATメインステージに移行する。
ATメインステージに付与される差枚数(滞在期間)は、初期ステージで決定された差枚数が付与される場合において増加する他に、ATメインステージにおいて導出された内部抽選結果に基づいて行われる上乗せ抽選に当選した場合や後述する上乗せ特化モードにおいて上乗せ処理が行われる場合において増加しうる。
ATメインステージは、移行条件(8)を充足すると、上乗せ特化モードに移行する。ここで移行条件(8)に相当するものとして、例えば、後述する移行リプレイが成立すること、が挙げられる。
上乗せ特化モードは、移行条件(9)を充足すると、ATメインステージに移行する。ここで移行条件(9)に相当するものとして、例えば、規定回数の遊技が行われること、が挙げられる。
ATメインステージは、移行条件(10)を充足すると、非有利区間に移行する。ここで移行条件(10)に相当するものとして、例えば、ATメインステージに付与されている差枚数が0になること、が挙げられる。
ATメインステージは、移行条件(11)を充足すると、エンディングステージに移行する。ここで移行条件(11)に相当するものとして、例えば、移行条件(10)を充足することなく、ATモードにおいて獲得するメダルが2000枚超えることが確定すること(正確には、その時点において、ATモードにおいて獲得したメダル数とATモードに付与されている残りの差枚数の合算値が2000を超えること)、が挙げられる。
エンディングステージは、移行条件(12)を充足すると、非有利区間に移行する。ここで移行条件(12)に相当するものとして、例えば、そのATモードにおいて獲得したメダルが2400枚を超えたこと、が挙げられる。
上記のように、エンディングステージは、移行元からの移行条件(11)に係るメダル数(2000枚)と移行先への移行条件(12)に係るメダル数(2400枚)との間に差があり、その差の分だけ遊技者が有利となる(出玉が増える)遊技モードである。従って、エンディングステージへの移行は、遊技者の関心は高く、それにより喚起される遊技者の達成感は極めて高い。エンディングステージにおいては、その達成感をより高めるために、他の遊技モードでは行われない専用の演出(例えば、専用の動画再生)が行われることが好ましい。
なお、図7では不図示であるが、上乗せ特化モードにおいてATメインステージに付与される差枚数が上乗せされた結果として、移行条件(11)と同様に、ATモードにおいて獲得するメダルが2000枚超えることが確定した場合、移行条件(9)を充足するか否かに関わらず、エンディングステージに移行することが好ましい。
遊技モードには、通常モードと、通常モードに比べて遊技媒体の獲得について有利な有利モード(ATモード)と、が含まれ、有利モードは、移行してから第一の終了条件(図7に図示する移行条件(10))を充足するまで維持される第一の有利モード(ATメインステージ)と、第一の有利モードにおいて第一の終了条件を充足することなく所定の移行条件(移行条件(11))を充足した場合に移行し、移行してから第二の終了条件(移行条件(12))を充足するまで維持される第二の有利モード(エンディングステージ)と、がある、ものと言える。
また、第一の有利モード(ATメインステージ)に付与される更新値(差枚数)を計数する計数手段(遊技モード制御部111)を備え、第一の有利モードは、付与されている更新値が所定値(0)になると第一の終了条件(移行条件(10))が充足されて終了となる、ものと言える。
なお、本実施形態では、差枚数管理方式のATを採用しているので、更新値に相当するものを差枚数としたが、ゲーム数管理方式のATを採用した場合には更新値に相当するものはゲーム数であってもよいし、ナビ数管理方式のATを採用した場合には更新値に相当するものは押し順ベルの正解の操作条件を報知する数であってもよい。
<移行リプレイ及び中段チェリーリプレイについて>
次に、移行リプレイ及び中段チェリーリプレイについて説明する。
移行リプレイは、ラインL2上に「ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」が揃うリプレイ役であり、ラインL1~ラインL5のいずれにもリプレイ図柄が揃うことはない。
移行リプレイは、ATモードに対応する遊技状態(ATモード用のRT)から別の遊技状態(例えば、上乗せ特化モード用のRT)に移行させるためのリプレイ役であり、少なくともATモードに対応する遊技状態で導出されうる。なお、移行リプレイは、他の遊技状態で導出される場合には、上乗せ特化モードへの移行以外の役割を持たせることが好ましい。
ATモードに対応する遊技状態から別の遊技状態に移行する権利が生じた後に移行リプレイが導出された場合、その遊技において指示される正解の操作条件に従ってストップボタン27が操作されると、上記の図柄の組合せがラインL2上に停止して、上乗せ特化モードに移行する。一方、ATモードに対応する遊技状態から別の遊技状態に移行する権利が生じていないときに移行リプレイが導出された場合、その遊技では不正解の操作条件が指示されるように構成されており、当該場合において上記の図柄の組合せを停止させがたい。
ここで「遊技状態に移行する権利が生じる」とは、例えば、その遊技状態への移行抽選に当選すること、が相当しうる。
中段チェリーリプレイは、ラインL2上に「チェリー図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」が揃うリプレイ役であり、ラインL1~ラインL5のいずれにもリプレイ図柄が揃うことはない。
中段チェリーリプレイは、ATモードにおいては上乗せ契機となる内部抽選結果である。本実施形態では、中段チェリーリプレイを含む押し順リプレイが導出された時点で、その停止態様に関わらず、上乗せ確定となる(100%の確率で上乗せ処理が行われる)。また、中段チェリーリプレイに基づく上乗せ処理においてATメインステージに付与される差枚数の期待値は、他の上乗せ契機と比べて最大であり、本実施形態では100枚又は300枚の上乗せ処理が行われるものとする。ここで上乗せ処理の差枚数を、100枚とするか、300枚とするか、はATモードにおいて中段チェリーリプレイが導出された遊技における上乗せ抽選によって所定の確率で分岐させればよく、その確率は100枚となる確率の方が300枚となる確率より高くなっている(例えば、80/100の確率で100枚となり、20/100の確率で300枚となる)。
なお、中段チェリーリプレイは、他の遊技状態で導出される場合には、ATモードの上乗せ処理以外の役割(例えば、通常モードやチャレンジモードでは、ATモードへの移行が確定するなど)が好ましい。
また、上乗せ契機となる内部抽選結果は、上記の中段チェリーリプレイに限られず、他の内部抽選結果(例えば、弱チェリー、強チェリー、スイカ、チャンス目など)が含まれてもよい。
次に、図8~図13を用いて、移行リプレイ又は中段チェリーリプレイが導出された際の引き込み制御の詳細を説明する。
図8は、移行リプレイLが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される(ストップボタン27Lが最初に操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図9は、移行リプレイCが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される(ストップボタン27Cが最初に操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図10は、移行リプレイRが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される(ストップボタン27Rが最初に操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図11は、中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27が正解の操作条件で操作される(ラインL2にチェリー図柄を引き込み可能な操作タイミング且つ最初にストップボタン27Lが操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図12は、中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27が不正解の操作条件で操作される(ラインL2にチェリー図柄を引き込むことができない操作タイミングで操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
図13は、中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27が不正解の操作条件で操作される(最初にストップボタン27Rが操作される)場合におけるリール停止の流れを示す図である。
移行リプレイLは、ストップボタン27Lを最初に操作する(リール65Lを停止させる)とラインL2に「ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」が停止し、それ以外の操作順序でストップボタン27を操作するとラインL2にリプレイ図柄が揃うリプレイ役である。
図8は、移行リプレイLが導出された際に、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。
なお、移行リプレイLが導出された際に、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序で操作された場合、後述する図13と同じ停止態様となる。
移行リプレイCは、ストップボタン27Cを最初に操作する(リール65Cを停止させる)とラインL2に「ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」が停止し、それ以外の操作順序でストップボタン27を操作するとラインL2にリプレイ図柄が揃うリプレイ役である。
図9は、移行リプレイCが導出された際に、ストップボタン27C、ストップボタン27L、ストップボタン27Rの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。
なお、移行リプレイLが導出された際に、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序で操作された場合、後述する図13と同じ停止態様となる。
移行リプレイRは、ストップボタン27Rを最初に操作する(リール65Rを停止させる)とラインL2に「ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」が停止し、それ以外の操作順序でストップボタン27を操作するとラインL2にリプレイ図柄が揃うリプレイ役である。
図10は、移行リプレイRが導出された際に、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。
上述したように、移行リプレイL、移行リプレイC、及び移行リプレイRは、ストップボタン27の操作順序によってリール65の停止態様(成立するリプレイ役の種別)が変化するが、操作タイミング(特定の図柄をリール65の引き込み範囲で停止させる操作)は成立するリプレイ役の種別に影響を与えない。
中段チェリーリプレイは、ラインL2に対する引き込み範囲(本実施形態では、4コマ)にチェリー図柄を停止させる操作タイミングで、ストップボタン27Lを最初に操作する(リール65Lを停止させる)とラインL2に「チェリー図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」が停止する。
図11は、中段チェリーリプレイが導出された際に、ラインL2に対する引き込み範囲にチェリー図柄を停止させる操作タイミングでストップボタン27Lを最初に操作し、その後にストップボタン27C、ストップボタン27Rの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。
一方、中段チェリーリプレイは、上記以外の操作条件で操作されると、ラインL2にリプレイ図柄が揃う。
図12は、中段チェリーリプレイが導出された際に、チェリー図柄をラインL2に引き込みできない操作タイミングでストップボタン27Lを最初に操作し、その後にストップボタン27C、ストップボタン27Rの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。このとき、ラインL2には、「ブランク図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」が停止する。
図13は、中段チェリーリプレイが導出された際に、ストップボタン27Rを最初に操作し、その後にストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序で操作された場合における、各リール65の停止タイミングにおける停止態様を示している。このとき、ラインL2には、「リプレイ図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」が停止する。
上述したように、中段チェリーリプレイは、ストップボタン27の操作順序に加えて、ストップボタン27Cに関しては操作タイミングが、成立するリプレイ役の種別に影響を与える。リール65Lにおけるチェリー図柄が最大引き込み範囲を超えて配置されているからである。
従って、内部抽選手段によって特定の内部抽選結果(中段チェリーリプレイ)が導出された遊技においてストップボタン27Cが第一の操作条件に従って操作される(ラインL2に対する引き込み範囲にチェリー図柄を停止させる操作タイミングでストップボタン27Lを最初に操作される)と複数のリールが第一の停止態様(図11に図示する停止態様)で停止する、ものと言える。
また、内部抽選手段によって特定の内部抽選結果が導出された遊技においてストップボタン27Lが第一の操作条件とは異なる第二の操作条件に従って操作されると複数のリールが第二の停止態様(例えば、図12に図示する停止態様)で停止する、ものと言える。
そして、第一の停止態様は特定の内部抽選結果の導出を認識可能な停止態様(ラインL2にチェリー図柄が停止する停止態様)である一方、第二の停止態様は特定の内部抽選結果の導出を認識困難な停止態様(ラインL2にチェリー図柄が停止しない停止態様)である、ものと言える。
また、第一の操作条件には、ストップボタン27に対する操作順序(ストップボタン27Lを最初に操作させること)と、複数のリール65のうちの特定のリール65Lに対する操作タイミング(チェリー図柄をラインL2に対する引き込み範囲に停止させること)と、が含まれる、ものと言える。
また、第一の停止態様(図11に図示する停止態様)は、特定の内部抽選結果(中段チェリーリプレイ)が導出された遊技において停止する場合があり、且つ、他の内部抽選結果が導出された遊技において停止する場合がない停止態様であり、第二の停止態様(図12に図示する停止態様)は、特定の内部抽選結果が導出された遊技において停止する場合があり、且つ、他の内部抽選結果が導出された遊技において停止する場合がある停止態様である、ものと言える。
このように、特定の内部抽選結果が導出された遊技のみで停止しうる第一の停止態様を回避し、他の内部抽選結果が導出された遊技でも停止しうる第二の停止態様の停止を促すので、特定の内部抽選結果の導出を遊技者に秘匿することができる。
<操作指示演出について>
上述したように移行リプレイ、中段チェリーリプレイは、操作条件によって成立するリプレイ役が変化する。
また、押し順ベルは、操作条件によってベル入賞(15枚の払出)が成立せず、ベルこぼし(1枚の払出)となる。
ATモード(ATメインステージ)は、少なくとも上記の内部抽選結果が導出された遊技において、その状況に応じて適切な操作条件を指示する操作指示演出が実行される。
図14は、操作指示演出の実行時における演出表示領域62の表示態様を示す図である。なお、同図は、演出表示装置63による操作指示演出の態様を示しているが、これに加えて、指示表示LED25d、スピーカ49によって操作条件の指示報知が行われてもよい。
図14(a)は、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(b)は、ストップボタン27L、ストップボタン27R、ストップボタン27Cの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(c)は、ストップボタン27C、ストップボタン27R、ストップボタン27Lの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(d)は、ストップボタン27C、ストップボタン27L、ストップボタン27Rの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(e)は、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(f)は、ストップボタン27R、ストップボタン27L、ストップボタン27Cの操作順序を促す操作指示演出の表示態様である。
図14(g)は、特定役を示唆する操作指示演出の表示態様である。ここで特定役とは、操作条件として操作タイミングを含む内部抽選結果の総称であり、具体的には、弱チェリー、強チェリー、スイカ、チャンス目、及び中段チェリーリプレイが含まれる。
ATモードにおいて移行リプレイLが導出された遊技において、原則として、図14(c)~(f)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上にリプレイ図柄を揃えることを遊技者に促す構成になっている。
一方、ATモードにおいて移行リプレイLが導出された遊技において、上乗せ特化モードに移行する権利が生じている場合、図14(a)又は(b)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上に「ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」を揃えることを遊技者に促し、上乗せ特化モードへの移行を促進する構成になっている。
ATモードにおいて移行リプレイCが導出された遊技において、原則として、図14(a)又は(b)若しくは図14(e)又は(f)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上にリプレイ図柄を揃えることを遊技者に促す構成になっている。
一方、ATモードにおいて移行リプレイCが導出された遊技において、上乗せ特化モードに移行する権利が生じている場合、図14(c)又は(d)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上に「ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」を揃えることを遊技者に促し、上乗せ特化モードへの移行を促進する構成になっている。
ATモードにおいて移行リプレイRが導出された遊技において、原則として、図14(a)~(d)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上にリプレイ図柄を揃えることを遊技者に促す構成になっている。
一方、ATモードにおいて移行リプレイLが導出された遊技において、上乗せ特化モードに移行する権利が生じている場合、図14(a)又は(b)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上に「ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」を揃えることを遊技者に促し、上乗せ特化モードへの移行を促進する構成になっている。
ATモードにおいて中段チェリーリプレイが導出された遊技において、原則として、図14(g)の態様で操作指示演出が行われることによって、リール65LのラインL2上にチェリー図柄を停止させることを遊技者に促す構成になっている。
一方、ATモードにおいて中段チェリーリプレイが導出された遊技の一部において、図14(c)~(f)のいずれかの態様で操作指示演出が行われることによって、ラインL2上にリプレイ図柄を揃えることを遊技者に促し、中段チェリーリプレイの導出を秘匿する(認識困難とする)構成になっている。
なお、中段チェリーリプレイの導出を秘匿する状況については、後述する。
<ATモードにおいて中段チェリーリプレイが導出された際の操作指示演出について>
続いて、ATモードにおいて中段チェリーリプレイが導出された際の操作指示演出について、図15~図19を用いて説明する。
図15は、ATモードに関するタイムチャートである。
図16は、図15(a)のタイムチャートに図示するタイミングt1において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。
図17は、図15(b)のタイムチャートに図示するタイミングt2において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。
図18は、図15(c)のタイムチャートに図示するタイミングt3において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。
図19は、図15(d)のタイムチャートに図示するタイミングt4において中段チェリーリプレイが導出された際における演出態様を示す図である。
なお、図15の上部に図示されている数値(0、2000、2400)は、ATモードにおいて獲得したメダルの枚数がその数値に到達するタイミングを示している。また、図15の上部に図示されている数式(KM+ZM=1900)は、ATメインステージにおいて獲得枚数表示KMに表示される数値と残枚数表示ZMに表示される数値の合算が1900枚になるタイミングを表している。
図15(a)のタイムチャートに図示するタイミングt1は、中段チェリーリプレイの導出に応じて上乗せされた差枚数を足しても移行条件(11)を充足することがない(獲得する枚数が2000枚を超えない)状況において、中段チェリーリプレイが導出されたタイミングである。
このとき、遊技の開始時(全てのリール65が回転している時)において特定役に対応する操作指示演出が演出表示領域62に表示される(図16(a)参照)。
そして、第一リールの停止時(当該操作指示演出に従ってストップボタン27Lが最初に操作されてリール65Lが停止した時)、リール65Lの上部に表示されるナビ表示が消失すると共に、リール65Lのバックライトが消灯する(図16(b)参照)。ここで第一リールの停止時におけるリール65Lのバックライトの消灯は、中段チェリーリプレイの導出時に限って実行される制御であり、リール65LのラインL2上にチェリー図柄が停止したことを強調する演出である。従って、リール65LのラインL2上にチェリー図柄が停止しないとき(操作指示演出が指示する操作タイミングでストップボタン27Lを操作できなかったとき)、リール65Lのバックライトは消灯しない。
更に、第三リールの停止時(当該操作指示演出に従って全てのストップボタン27が操作されて最後のリール65Rが停止した時)、中段チェリーリプレイによって上乗せされる差枚数(ここでは300枚)を表す上乗せ枚数表示UMが演出表示領域62に表示された後に、残枚数表示ZMが更新され(300が加算され)、全てのリール65のバックライトが所定の点灯態様RFになる(図16(c)参照)。ここで所定の点灯態様RFは、中段チェリーリプレイの導出時に限って実行される点灯態様であり、それだけをもって(リール65の停止態様に関わらず)中段チェリーリプレイの導出を遊技者が認識可能となる演出である。
従って、第一の有利モード(ATメインステージ)の滞在中に行われる内部抽選手段による内部抽選結果に基づいて、当該第一の有利モードに対して付与されている更新値(残枚数表示ZMの表示)を、所定値(0)から乖離させるように更新させる更新処理(差枚数の上乗せ処理)が実行される場合がある、ものと言える。
また、演出手段には、画像表示手段(演出表示装置63)が含まれ、第一の有利モード(ATメインステージ)における画像表示手段には、計数手段によって計数されている更新値(ATメインステージに付与されている残りの差枚数)を認識可能とする第一表示(残枚数表示ZM)が表示され、更新処理に係る演出には、更新処理の結果に基づいて第一表示が更新される第一演出と、更新処理の結果を示す第二表示(上乗せ枚数表示UM)が画像表示手段に表示される第二演出と、が含まれる、ものと言える。
また、特定の内部抽選結果(中段チェリーリプレイ)が導出された遊技において、第一の操作条件に係る操作順序及び操作タイミングに従ってストップボタンが操作される(ラインL2に対する引き込み範囲にチェリー図柄を停止させる操作タイミングでストップボタン27Lを最初に操作される)場合、特定のリール65Lが停止したときに演出手段によって第一報知(リール65Lのバックライトの消灯)が行われ、複数のリール65が停止したとき第二報知(リール65のバックライトが所定の点灯態様RFになる)が行われる、ものと言える。
また、第一の操作条件に係る操作順序に従って且つ第一の操作条件に係る操作タイミングに従わずにストップボタンが操作されたとき(ラインL2に対する引き込み範囲にチェリー図柄を停止させる操作タイミングで操作されなかったとき)、特定のリール65Lが停止したときに第一報知が行われず、複数のリール65が停止したとき第二報知が行われる、ものと言える。
図15(b)のタイムチャートに図示するタイミングt2は、ATメインステージにおいて獲得枚数表示KMに表示される数値と残枚数表示ZMに表示される数値の合算が1900枚以下であるタイミングであって、そのタイミングで導出された中段チェリーリプレイに応じて上乗せされた差枚数を足して移行条件(11)を充足するタイミングである。
このとき、遊技の開始時(全てのリール65が回転している時)において、図16(a)と同様に、特定役に対応する操作指示演出が演出表示領域62に表示される(図17(a)参照)。
そして、第一リールの停止時(当該操作指示演出に従ってストップボタン27Lが最初に操作されてリール65Lが停止した時)、図16(b)と同様に、リール65Lの上部に表示されるナビ表示が消失すると共に、リール65Lのバックライトが消灯する(図17(b)参照)。
更に、第三リールの停止時(当該操作指示演出に従って全てのストップボタン27が操作されて最後のリール65Rが停止した時)、図16(c)と同様に、中段チェリーリプレイによって上乗せされる差枚数(ここでは300枚)を表す上乗せ枚数表示UMが演出表示領域62に表示された後に、残枚数表示ZMが更新され(獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算が2000となるように残枚数表示ZMが加算され)、演出表示領域62の中央部分には次のゲームからエンディングステージに移行する旨を予告するエンディング予告表示EYが表示される。このとき、全てのリール65のバックライトが所定の点灯態様RFになる(図17(c)参照)。
図17に示す状況では、中段チェリーリプレイが導出されたとしても上乗せされる差枚数が100枚である場合には移行条件(11)を充足しない。言い換えれば、少なくとも遊技の開始時において、外見上は中段チェリーリプレイが導出されてもエンディングステージへ移行するか否かが定かではないため、遊技開始時に移行条件(11)を充足することが内部的に確定していたとしても、中段チェリーリプレイが導出されたことを、原則通りの演出態様(図16に示す演出態様)で報知する演出制御としている。
図15(c)のタイムチャートに図示するタイミングt3は、ATメインステージにおいて獲得枚数表示KMに表示される数値と残枚数表示ZMに表示される数値の合算が1900枚を超えた後のタイミングであって、そのタイミングで導出された中段チェリーリプレイに応じて上乗せされた差枚数を足して移行条件(11)を充足するタイミングである。
このとき、遊技の開始時(全てのリール65が回転している時)において、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序を促す操作指示演出が演出表示領域62に表示される(図18(a)参照)。
そして、第一リールの停止時(当該操作指示演出に従ってストップボタン27Rが最初に操作されてリール65Lが停止した時)、リール65Rの上部に表示されるナビ表示が消失する(図18(b)参照)。このとき、リール65Rのバックライトは消灯しない。
更に、第三リールの停止時(当該操作指示演出に従って全てのストップボタン27が操作されて最後のリール65Lが停止した時)、上乗せ枚数表示UMが演出表示領域62に表示されずに、残枚数表示ZMが更新され(獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算が2000となるように残枚数表示ZMが加算され)、演出表示領域62の中央部分には次のゲームからエンディングステージに移行する旨を予告するエンディング予告表示EYが表示される。このとき、全てのリール65のバックライトが所定の点灯態様RFになることはない(図18(c)参照)。
図18に示す状況では、中段チェリーリプレイが導出されたとしても上乗せされる差枚数が100枚であっても300枚であっても移行条件(11)を充足する。言い換えれば、中段チェリーリプレイの導出が遊技者に認識されれば、その時点でエンディングステージへ移行することが確定する状況である。遊技興趣を向上させる観点では、当該状況では第三リールの停止時まで、エンディングステージへの移行が秘匿されることが好ましいので、遊技開始時に移行条件(11)を充足することが内部的に確定していたとしても、中段チェリーリプレイが導出されたことを秘匿する演出制御としている。
なお、中段チェリーリプレイが導出されたことを秘匿するために、図18では、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序を促す操作指示演出(図14(e)の操作指示演出)を実行することを例示したが、ストップボタン27Lを最初の操作順序としない操作指示演出であればいずれの演出態様であってもよく、図14(c)、(d)、(f)に図示する演出態様に代えてもよい。
図15(d)のタイムチャートに図示するタイミングt4は、エンディングステージにおいて中段チェリーリプレイが導出されるタイミングである。
このとき、遊技の開始時(全てのリール65が回転している時)において、ストップボタン27R、ストップボタン27C、ストップボタン27Lの操作順序を促す操作指示演出が演出表示領域62に表示される(図19(a)参照)。
そして、第一リールの停止時(当該操作指示演出に従ってストップボタン27Rが最初に操作されてリール65Lが停止した時)、リール65Rの上部に表示されるナビ表示が消失する(図19(b)参照)。このとき、リール65Rのバックライトは消灯しない。
更に、第三リールの停止時(当該操作指示演出に従って全てのストップボタン27が操作されて最後のリール65Lが停止した時)、上乗せ枚数表示UMが演出表示領域62に表示されることもなく、エンディングステージにおいて残枚数表示ZMは表示されていないので更新されることもない(図19(c)参照)。このとき、全てのリール65のバックライトが所定の点灯態様RFになることはない。
図19に示す状況では、既に移行条件(12)を充足するまでエンディングステージが維持されることが確定しているので、中段チェリーリプレイが導出されたとしても上乗せ抽選自体が規制されているため、中段チェリーリプレイが導出されたことを遊技者に認識させると、損したような印象を遊技者が持ち、遊技興趣を低下させることになりかねない。従って、当該状況で中段チェリーリプレイが導出されたとしても、それを秘匿する演出制御としている。
なお、図19に例示する操作指示演出(図14(e)に図示する演出)の演出態様を、図18の説明と同様に、図14(c)、(d)、(f)に図示する演出態様に代えてもよい。
上述したように、本実施形態に係る遊技機10は、ATメインステージにおいて中段チェリーリプレイが導出され、付与されている差枚数が上乗せされてエンディングステージへの移行条件(11)を充足する遊技において、当該遊技における獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算が1900を超えるか否かによって、中段チェリーリプレイの導出を報知するか秘匿するかを変化させる演出制御になっている。
ここで、中段チェリーリプレイの導出に応じて上乗せされる差枚数は100枚又は300枚のいずれかであり、後者となる確率(20/100)は前者となる確率(80/100)が十分に小さくなっているので、獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算が1900枚を超える遊技において中段チェリーリプレイが導出されて移行条件(11)を充足する頻度は、獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算が1900枚以下である遊技において中段チェリーリプレイが導出されて移行条件(11)を充足する頻度に比べて低くなる。
なお、本実施形態では、中段チェリーリプレイが導出されて移行条件(11)を充足する場合であっても、その停止を促す態様によって操作指示演出が実行される場合(図17に図示するケース)があることを説明したが、当該場合がなくてもよい。すなわち、中段チェリーリプレイが導出されて移行条件(11)を充足する場合には、必ず中段チェリーリプレイを秘匿する態様によって操作指示演出が行われるものとし、中段チェリーリプレイの停止を促す操作指示演出が行われることがないものとしてもよい。
また、エンディングステージの滞在期間は、必ず中段チェリーリプレイの導出を秘匿する(中段チェリーリプレイの導出を積極的に報知しない)演出制御になっている。当該期間は、上乗せ処理が行われない期間であり、ATメインステージにおいて上乗せ確定となる中段チェリーリプレイの導出が遊技者に認識されると、損をしたかのような印象を与えかねないので、その導出を秘匿することとしている。
なお、本実施形態では、エンディングステージにおいて必ず中段チェリーリプレイの導出を秘匿することを例示したが、その滞在期間の一部において、例外的に中段チェリーリプレイの導出を積極的に報知する場合があってもよい。ただし、上述した趣旨を鑑みれば、エンディングステージにおいて中段チェリーリプレイの導出を積極的に報知する頻度は、その導出を秘匿する頻度に比べて限定的であること(少ないこと)が好ましい。
従って、第一の有利モード(ATメインステージ)において特定の内部抽選結果(中段チェリーリプレイ)が導出されることによって、所定の移行条件(移行条件(11))を充足する第一の場合(例えば、図17及び図18に図示するケース)があり、第一の場合において演出手段によって第一の操作条件を促す演出(図14(g)に図示する操作指示演出)が実行される頻度が、第一の場合において演出手段によって第二の操作条件を促す演出(図14(c)~(f)に図示する操作指示演出)が実行される頻度に比べて低い又は零である、ものと言える。
また、第二の有利モード(エンディングステージ)において特定の内部抽選結果(中段チェリーリプレイ)が導出されるとき、演出手段によって第一の操作条件を促す演出(図14(c)~(f)に図示する演出)が実行される頻度が、演出手段によって第二の操作条件を促す演出(図14(g)に図示する演出)が実行される頻度に比べて低い又は零である、ものと言える。
エンディングステージへの移行や、その滞在期間に行われる専用演出は、遊技者にとって重要な関心事であり、その際に導出されている内部抽選結果(中段チェリーリプレイの導出)は相対的に重要とは言えない。従って、当該機会においては、特定の内部抽選結果を認識可能な停止態様となる第一の操作条件を促す演出を抑制することによって、遊技者の関心をエンディングステージに集中させることができ、遊技興趣の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では中段チェリーリプレイが導出された際にストップボタン27Lが最初に操作されるときに、リール65LのラインL2上にチェリー図柄が停止することを前提として説明したので、中段チェリーリプレイの導出を秘匿するために、ストップボタン27C又はストップボタン27Rを最初に操作することを促す操作指示演出を実行することとした。しかしながら、中段チェリーリプレイが逆押しでストップボタン27を操作する(ストップボタン27Rを最初に停止する)ときに、リール65LのラインL2上にチェリー図柄が停止するものである仕様である場合には、中段チェリーリプレイの導出を秘匿するために、ストップボタン27L又はストップボタン27Cを最初に操作することを促す操作指示演出を実行することとしてもよい。
また、本実施形態では、本発明に係る「特定の内部抽選結果」に相当する当選役として中段チェリーリプレイを例示したが、他の当選役に代えてもよい。このとき、リプレイ役に限らず、入賞役(例えば、操作条件によってチェリー役とベル役とが変わる入賞役)を「特定の内部抽選結果」に相当するものとして扱ってもよい。
上述したように、本実施形態に係る遊技機10は、ATメインステージにおいて中段チェリーリプレイが導出され、付与されている差枚数が上乗せされてエンディングステージへの移行条件(11)を充足しない場合には、原則として、中段チェリーリプレイの導出を報知する演出制御になっている。中段チェリーリプレイの導出は、ATメインステージに付与される差枚数の上乗せ契機であり、積極的に報知することが遊技興趣の向上に寄与するからである。
なお、本実施形態では、中段チェリーリプレイが導出されて移行条件(11)を充足しない場合において、その導出を秘匿することを例示しなかったが、その導出を秘匿する場合があってもよい。ただし、上記の効果を鑑みれば、中段チェリーリプレイの導出を秘匿する場合は、その導出を報知する場合に比べて限定的であることが好ましい。
従って、第一の有利モード(ATメインステージ)において特定の内部抽選結果(中段チェリーリプレイ)が導出されることによって、所定の移行条件(移行条件(11))を充足しない第二の場合(例えば、図16に図示するケース)があり、第二の場合において演出手段によって第一の操作条件を促す演出(図14(g)に図示する操作指示演出)が実行される頻度が、第二の場合において演出手段によって第二の操作条件を促す演出(図14(c)~(f)に図示する操作指示演出)が実行される頻度に比べて高い、ものと言える。
図16と図18を比べれば明らかであるように、エンディングステージに移行することを強調するために中段チェリーリプレイの導出を秘匿する場合、中段チェリーリプレイの導出を報知する場合に比べて、上乗せに対応する演出(更新処理に係る演出)の演出態様を抑制させることが好ましい。
言い換えれば、第二の場合(例えば、図16に図示するケース)には、更新処理に係る演出(上乗せ枚数表示UMの表示と残枚数表示ZMの更新)が演出手段(演出表示装置63)によって実行され得る一方、第一の場合(例えば、図18に図示するケース)には、第二の有利モードへの移行に係る演出(エンディング予告表示EYの表示)が演出手段によって実行され、更新処理に係る演出が実行されない又は当該演出の演出態様が第一の場合に比べて抑制される、ものと言える。
更新処理に係る演出が抑制されるとは、本実施形態では、第二の場合に実行される第二演出(上乗せ枚数表示UMの表示)と第一演出(残枚数表示ZMの更新)が、第一の場合において第二演出が実行されずに第一演出が実行され、当該第一演出によって更新された第一表示が、所定の移行条件を充足したことを認識可能な表示態様となる(獲得枚数表示KMと残枚数表示ZMの合算値が2000枚となるように残枚数表示ZMが更新されること)、ことである。
図16と図18を比べれば明らかであるように、エンディングステージに移行することを強調するために中段チェリーリプレイの導出を秘匿する場合、演出表示領域62の他のデバイスで行われる演出(本実施形態では、リール65のバックライトを用いた演出)も実行されないことが好ましい。
言い換えれば、第一の場合(例えば、図18に図示するケース)において第二の操作条件(図14(c)~(f)に図示する操作指示演出で指示される操作条件)に従ってストップボタン27が操作されたとき、第一報知(リール65Lの中段にチェリー図柄が停止したことを報知するバックライトの消灯)及び第二報知(全てのリール65のバックライトが所定の点灯態様RFになること)のいずれも行われない、ことが好ましい。
なお、本実施形態において説明した更新処理に係る演出が抑制される態様は、一具体例であり、他の抑制態様によって当該演出が行われてもよい。例えば、上乗せが発生した場合に、上乗せ枚数表示UMを通常に比べて小さく表示する、上乗せ処理に対応する効果音がミュート(消音)となる、などの抑制態様によって当該演出が行われてもよい。
<特定役の履歴表示について>
続いて、特定役の履歴表示について、図20を用いて説明する。
図20は、演出表示領域62に表示される特定役の履歴表示を示す図である。
本実施形態に係る遊技機10は、遊技が行われていないとき(リール65が回転していないとき)、メニュー選択ボタン24を操作することによって、内部抽選部120によって導出された特定役の履歴表示を演出表示領域62に表示させることによって、遊技者は遊技中に導出された特定役の履歴を確認することができる。
なお、この履歴表示は、サブ統括部210によって記憶されている特定役の履歴を表示するものである。
図20に示すとおり、本実施形態において演出表示領域62に表示される特定役には、チャンス目、スイカ、弱チェリー、強チェリー、及び中段チェリーリプレイ(図20の表記では中段チェリー)が含まれる。そして、特定役の履歴表示には、それぞれの導出回数が示される。
ここで、図16を用いて説明した、中段チェリーリプレイを積極的に報知するケースでは、特定役の履歴としてカウントされ、演出表示領域62に表示される導出回数が加算されることが好ましい。
一方で、図18を用いて説明した、中段チェリーリプレイを秘匿するケースでは、特定役の履歴としてカウントされないことが好ましく、当然ながら、演出表示領域62に表示される導出回数も加算されないことが好ましい。なぜならば、遊技を終えた後であっても、該当する遊技において中段チェリーリプレイが導出されたことを、遊技者に確認させないためである。
なお、本実施形態では、履歴表示の中にリプレイが含まれないので、中段チェリーリプレイの導出をカウントしない(履歴として記憶しない)ものとしたが、履歴表示の中にリプレイが含まれるのであれば、その代わりに停止させたリプレイを履歴に残すことが妥当である。
上述した内容を整理すれば、内部抽選手段によって導出された内部抽選結果の履歴を記憶する履歴手段(サブ統括部210)を備える、ものと言える。
そして、第二の場合(例えば、図16に図示するケース)には、履歴手段に特定の内部抽選結果(中段チェリーリプレイ)が導出されたことが記憶される一方、第一の場合(例えば、図18に図示するケース)には、特定の内部抽選結果が導出されたことが履歴手段に記憶されない、又は、特定の内部抽選結果とは異なる内部抽選結果(例えば、リプレイ)が導出されたことが履歴手段に記憶される、ものと言える。
本発明は、上述の実施態様に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、各図に図示する各構成のうち一部を省いてもよいし、一つとして図示する構成を複数に分けてもよいし、複数として図示する構成を一つに統合してもよいし、不図示の構成を新たに追加してもよい。
また、各フローチャートに示す処理のうち一部を省いてもよいし、その処理順序を変更してもよいし、並行処理としてもよい。
また、各抽選テーブルに示される抽選確率は、適宜変更してもよい。
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)複数種類の図柄が表されている複数のリールと、前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、回転している前記リールの停止契機となる操作を受け付けるストップボタンと、遊技モードを管理する遊技モード管理手段と、複数種類の内部抽選結果から一の内部抽選結果を抽選によって導出する内部抽選手段と、演出手段と、前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記遊技モードには、通常モードと、前記通常モードに比べて遊技媒体の獲得について有利な有利モードと、が含まれ、前記有利モードは、移行してから第一の終了条件を充足するまで維持される第一の有利モードと、前記第一の有利モードにおいて前記第一の終了条件を充足することなく所定の移行条件を充足した場合に移行し、移行してから第二の終了条件を充足するまで維持される第二の有利モードと、があり、前記内部抽選手段によって特定の内部抽選結果が導出された遊技において前記ストップボタンが第一の操作条件に従って操作されると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記内部抽選手段によって前記特定の内部抽選結果が導出された遊技において前記ストップボタンが前記第一の操作条件とは異なる第二の操作条件に従って操作されると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記第一の停止態様は前記特定の内部抽選結果の導出を認識可能な停止態様である一方、前記第二の停止態様は前記特定の内部抽選結果の導出を認識困難な停止態様であり、前記第一の有利モードにおいて前記特定の内部抽選結果が導出されることによって、前記所定の移行条件を充足する第一の場合があり、前記第一の場合において前記演出手段によって前記第一の操作条件を促す演出が実行される頻度が、前記第一の場合において前記演出手段によって前記第二の操作条件を促す演出が実行される頻度に比べて低い又は零である、ことを特徴とする遊技機。
(2)前記第一の有利モードにおいて前記特定の内部抽選結果が導出されることによって、前記所定の移行条件を充足しない第二の場合があり、前記第二の場合において前記演出手段によって前記第一の操作条件を促す演出が実行される頻度が、前記第二の場合において前記演出手段によって前記第二の操作条件を促す演出が実行される頻度に比べて高い、(1)に記載の遊技機。
(3)前記第一の有利モードに付与される更新値を計数する計数手段を備え、前記第一の有利モードは、付与されている前記更新値が所定値になると前記第一の終了条件が充足されて終了となり、前記第一の有利モードの滞在中に行われる前記内部抽選手段による内部抽選結果に基づいて、当該第一の有利モードに対して付与されている前記更新値を、前記所定値から乖離させるように更新させる更新処理が実行される場合があり、前記第二の場合には、前記更新処理に係る演出が前記演出手段によって実行され得る一方、前記第一の場合には、前記第二の有利モードへの移行に係る演出が前記演出手段によって実行され、前記更新処理に係る演出が実行されない又は当該演出の演出態様が前記第一の場合に比べて抑制される、(2)に記載の遊技機。
(4)前記演出手段には、画像表示手段が含まれ、前記第一の有利モードにおける前記画像表示手段には、前記計数手段によって計数されている前記更新値を認識可能とする第一表示が表示され、前記更新処理に係る演出には、前記更新処理の結果に基づいて前記第一表示が更新される第一演出と、前記更新処理の結果を示す第二表示が前記画像表示手段に表示される第二演出と、が含まれ、前記第二の場合には、前記第二演出が実行されて前記第一演出が実行され得る一方、前記第一の場合には、前記第二演出が実行されずに前記第一演出が実行され、当該第一演出によって更新された前記第一表示が、前記所定の移行条件を充足したことを認識可能な表示態様となる、(3)に記載の遊技機。
(5)前記内部抽選手段によって導出された内部抽選結果の履歴を記憶する履歴手段を備え、前記第二の場合には、前記履歴手段に前記特定の内部抽選結果が導出されたことが記憶される一方、前記第一の場合には、前記特定の内部抽選結果が導出されたことが前記履歴手段に記憶されない、又は、前記特定の内部抽選結果とは異なる内部抽選結果が導出されたことが前記履歴手段に記憶される、(2)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(6)前記第一の操作条件には、前記ストップボタンに対する操作順序と、前記複数のリールのうちの特定のリールに対する操作タイミングと、が含まれ、前記特定の内部抽選結果が導出された遊技において、前記第一の操作条件に係る操作順序及び操作タイミングに従って前記ストップボタンが操作される場合、前記特定のリールが停止したときに第一報知が行われ、前記複数のリールが停止したとき前記第二報知が行われ、前記第一の操作条件に係る操作順序に従って、且つ、前記第一の操作条件に係る操作タイミングに従わずに前記ストップボタンが操作されたとき、前記特定のリールが停止したときに前記第一報知が行われず、前記複数のリールが停止したとき前記第二報知が行われ、前記第一の場合において前記第二の操作条件に従って前記ストップボタンが操作されたとき、前記第一報知及び前記第二報知のいずれも行われない、(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機。
10 遊技機
20 前面扉
21 上部パネル
22 下部パネル
23 ベットボタン
23a 最大ベットボタン
23b 単一ベットボタン
24 メニュー選択ボタン
24a 十字キーボタン
24b 決定ボタン
25 状態表示LED
25a 投入枚数表示LED
25b 貯留枚数表示LED
25c 獲得枚数表示LED
25d 指示表示LED
25e 再遊技表示LED
25f 遊技開始表示LED
25g 投入可能表示LED
25h 有利区間表示LED
26 スタートレバー
27(27L、27C、27R) ストップボタン
27a 停止可能表示LED
31 メダル投入口
32 精算ボタン
33 メダル返却ボタン
34 ドア錠
35 メダル排出口
36(36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36h) 装飾LED
37 下皿
38(38a、38b、38c、38d) スピーカ口
40a、40b 各種センサ
41(41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h) 装飾LED基板
42 状態表示LED基板
43 ストップボタン基板
43a ストップボタンセンサ
44 スタートレバーセンサ
45 ベットボタン基板
45a 最大ベットボタンセンサ
45b 単一ベットボタンセンサ
45c プッシュボタンセンサ
46 メニュー選択ボタン基板
46a 十字キーボタンセンサ
46b 決定ボタンセンサ
47 メダルセレクタ
47a メダルセレクタ本体
47b メダルブロッカ
47c メダル通過センサ
48 設定変更装置
48a 設定キースイッチ
48b 設定変更スイッチ
48c 設定表示LED
48d 設定キーカバー
49(49a、49b、49c、49d) スピーカ
51 投入メダル通路
52 払出メダル通路
53 返却メダル通路
54 収納メダル通路
60 遊技機本体部
62 演出表示領域
63 演出表示装置
64 リール枠
65(65L、65C、65R) リール
66(66L、66C、66R) リールセンサ
67(67L、67C、67R) リール照明基板
68 リールモータ
90 外枠
91 電源装置
92 電源スイッチ
93 メダル収納庫
94 メダル払出口
95 メダル補助収納庫
96 ヒンジ部
96a 上段ヒンジ部
96b 中段ヒンジ部
96c 下段ヒンジ部
100 メイン基板
101、201 CPU
102、202 RAM
103、203 ROM
110 遊技状態制御部
111 遊技モード制御部
120 内部抽選部
130 役フラグ設定部
140 回動制御部
150 表示図柄判定部
160 指令生成部
170 外部出力部
200 サブ基板
210 サブ統括部
220 演出表示部
230 音声出力部
240 LED発光部
L1~L5 ライン

Claims (6)

  1. 複数種類の図柄が表されている複数のリールと、
    前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、回転している前記リールの停止契機となる操作を受け付けるストップボタンと、
    遊技モードを管理する遊技モード管理手段と、
    複数種類の内部抽選結果から一の内部抽選結果を抽選によって導出する内部抽選手段と、
    演出手段と、
    前記演出手段を制御する演出制御手段と、
    を備える遊技機であって、
    前記遊技モードには、通常モードと、前記通常モードに比べて遊技媒体の獲得について有利な有利モードと、が含まれ、
    前記有利モードは、
    移行してから第一の終了条件を充足するまで維持される第一の有利モードと、
    前記第一の有利モードにおいて前記第一の終了条件を充足することなく所定の移行条件を充足した場合に移行し、移行してから第二の終了条件を充足するまで維持される第二の有利モードと、
    があり、
    前記内部抽選手段によって特定の内部抽選結果が導出された遊技において前記ストップボタンが第一の操作条件に従って操作されると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、
    前記内部抽選手段によって前記特定の内部抽選結果が導出された遊技において前記ストップボタンが前記第一の操作条件とは異なる第二の操作条件に従って操作されると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、
    前記第一の停止態様は前記特定の内部抽選結果の導出を認識可能な停止態様である一方、前記第二の停止態様は前記特定の内部抽選結果の導出を認識困難な停止態様であり、
    前記第一の有利モードにおいて前記特定の内部抽選結果が導出されることによって、前記所定の移行条件を充足する第一の場合があり、
    前記第一の場合において前記演出手段によって前記第一の操作条件を促す演出が実行される頻度が、前記第一の場合において前記演出手段によって前記第二の操作条件を促す演出が実行される頻度に比べて低い又は零である、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第一の有利モードにおいて前記特定の内部抽選結果が導出されることによって、前記所定の移行条件を充足しない第二の場合があり、
    前記第二の場合において前記演出手段によって前記第一の操作条件を促す演出が実行される頻度が、前記第二の場合において前記演出手段によって前記第二の操作条件を促す演出が実行される頻度に比べて高い、
    請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第一の有利モードに付与される更新値を計数する計数手段を備え、
    前記第一の有利モードは、付与されている前記更新値が所定値になると前記第一の終了条件が充足されて終了となり、
    前記第一の有利モードの滞在中に行われる前記内部抽選手段による内部抽選結果に基づいて、当該第一の有利モードに対して付与されている前記更新値を、前記所定値から乖離させるように更新させる更新処理が実行される場合があり、
    前記第二の場合には、前記更新処理に係る演出が前記演出手段によって実行され得る一方、
    前記第一の場合には、前記第二の有利モードへの移行に係る演出が前記演出手段によって実行され、前記更新処理に係る演出が実行されない又は当該演出の演出態様が前記第一の場合に比べて抑制される、
    請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記演出手段には、画像表示手段が含まれ、
    前記第一の有利モードにおける前記画像表示手段には、前記計数手段によって計数されている前記更新値を認識可能とする第一表示が表示され、
    前記更新処理に係る演出には、前記更新処理の結果に基づいて前記第一表示が更新される第一演出と、前記更新処理の結果を示す第二表示が前記画像表示手段に表示される第二演出と、が含まれ、
    前記第二の場合には、前記第二演出が実行されて前記第一演出が実行され得る一方、
    前記第一の場合には、前記第二演出が実行されずに前記第一演出が実行され、当該第一演出によって更新された前記第一表示が、前記所定の移行条件を充足したことを認識可能な表示態様となる、
    請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記内部抽選手段によって導出された内部抽選結果の履歴を記憶する履歴手段を備え、
    前記第二の場合には、前記履歴手段に前記特定の内部抽選結果が導出されたことが記憶される一方、
    前記第一の場合には、前記特定の内部抽選結果が導出されたことが前記履歴手段に記憶されない、又は、前記特定の内部抽選結果とは異なる内部抽選結果が導出されたことが前記履歴手段に記憶される、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の遊技機。
  6. 前記第一の操作条件には、前記ストップボタンに対する操作順序と、前記複数のリールのうちの特定のリールに対する操作タイミングと、が含まれ、
    前記特定の内部抽選結果が導出された遊技において、
    前記第一の操作条件に係る操作順序及び操作タイミングに従って前記ストップボタンが操作される場合、前記特定のリールが停止したときに第一報知が行われ、前記複数のリールが停止したとき第二報知が行われ、
    前記第一の操作条件に係る操作順序に従って、且つ、前記第一の操作条件に係る操作タイミングに従わずに前記ストップボタンが操作されたとき、前記特定のリールが停止したときに前記第一報知が行われず、前記複数のリールが停止したとき前記第二報知が行われ、
    前記第一の場合において前記第二の操作条件に従って前記ストップボタンが操作されたとき、前記第一報知及び前記第二報知のいずれも行われない、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の遊技機。
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