JP2022085141A - 安全運転判定装置、安全運転判定システムおよび安全運転判定プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、運転者が安全運転を行うことができる状態であるか否かを判定し、報知等を行うことができないという問題があった。
前記判定部の判定結果に基づいて、前記運転者に対して前記操作状態の適否を報知する報知部をさらに備えることが好ましい。
図1を参照して、本実施の形態に係る安全運転判定システムS1の機能構成について説明する。
図1に示すように、安全運転判定システムS1は、作業車両(例えばフォークリフト等)或いは一般車両等の車両に搭載される車載器10として構成され、運転者の画像データを取得する撮像部(カメラ)23を備える。
また、画像データの入出力を行うインターフェイス部(カメラI/F)16を備える。
さらに、車両の操作状態(例えば、前後進レバー操作、アクセル操作等)を判別する操作状態判別部102を備える。
また、安全運転判定システムS1は、車載器10と通信回線(無線回線)N1を介して接続される事務所PCなどで構成される外部装置30を備える。
安全運転判定システムS1によれば、運転者が車両の安全運転を行える状態にあるか、および指差呼称等の動作を励行しているかを正確に判定することができる。
図2を参照して、本実施の形態に係る安全運転判定システムS1の構成例について説明する。
安全運転判定システムS1は、車載器10と外部装置としての事務所PC30とから構成される。
事務所PC30は、事業者の事務所等に設置され、車載器10から受信した運行データをサーバ(図示せず)等へ送信する。
安全運転判定システムS1は、複数の顧客の事務所等に設置される複数の事務所PC30及び複数の車載器10を含む。
CPU11は、車載器10の各部を統括的に制御し、不揮発性メモリ26Aは、CPU11によって実行される動作プログラム等を格納する。
記録部17は、運行データやカメラ(撮像部)23で取得された画像データ等を記録する。
音声I/F19には、報知部を構成する内蔵のスピーカ20が接続される。スピーカ20は、安全運転の判定に基づいて警報等の音声を発する。1
RTC21(計時部)は、現在時刻を計時する。
また、車載器10は、センサ入力I/F14、カメラI/F16、通信部24及び電源部25を有する。
なお、カメラ23は、運転者の撮影に限らず、車両の前方、左右方向、後方の撮像、任意の角度方向の映像を撮像可能としてもよい。
通信部24は、フォークリフトの運行に関する運行データを、アクセスポイント8を介して事務所PC30に送信する。
CPU31は、事務所PC30の各部を統括的に制御する。通信部32は、アクセスポイント8を介して車載器10と通信可能である。
表示部33は、運行管理画面の他、運転者の映像等を表示する。
記憶部34は、車載器10から受信した画像データや運行データを表示するためのソフトウェア等、各種プログラムを格納する。
外部I/F48には、画像データおよび運行データを記憶可能なデータベース56が接続される。
本実施の形態に係る安全運転判定システムS1を適用した車両(フォークリフト等)Vの車両内の状態について、図3および図4を参照して説明する。
図3に示すように、車両(フォークリフト等)Vの社内には、運転者500が着座するシート600が設置されている。
シート600は、座面部601と、背もたれ部602が設けられている。また、運転者500が着座した姿勢で上半身を保持するシートベルト603が設けられている。
また、図4に示す状態では、運転者500が、例えば右腕502bを上げて、正しい状態で指差呼称の動作を行っているかを判別する画像データをカメラ23によって取得することができる。
次に、図5のフローチャートを参照して安全運転判定システムS1で実行される着座位置とヘルメット着用有無の判定処理の処理手順の例について説明する。
なお、本処理および後述の各処理は、車載器10等が備えるOS(オペレーティングシステム)と所定のアプリケーションプログラムとの協働により実現することができる。但し、各処理の一部または全部をハードウェアで実現するようにしてもよい。
この処理が開始されると、ステップS101で、運転者500を撮影した画像データに基づいて検知した着座位置が正規の位置であるか否かが判定される。
そして、判定結果が「Yes」の場合には、安全運転が励行されているとして、ステップS101に戻る。
一方、ステップS101またはステップS102で「No」と判定された場合にはステップS103に移行する。
ステップS103では、前後進レバー操作、またはアクセルペダル操作が行われたか否かが判定される。
そして、判定結果が「No」の場合にはステップS101に戻り、「Yes」の場合にはステップS104に移行する。
ステップS104では、報知部(スピーカ20、表示部22)200により、音声または表示による警報を行うと共に、記録を行って処理を終了する。
報知内容としては、例えば「規則に従った安全運転を励行してください」、「正しい姿勢で着座してください」、「ヘルメットを正しく着用してください」等が挙げられる。
次に、図6のフローチャートを参照して安全運転判定システムS1で実行される指差呼称の判定処理の処理手順の例について説明する。
この処理が開始されると、ステップS201で、指差呼称を2連続で検知したか否かが判定される。
判定結果が「Yes」の場合にはステップS202に移行する。ステップS202では、検知した指差呼称が、後・前の順であるか否かが判定される。
判定結果が「Yes」の場合にはステップS203に移行する。ステップS203では前後進レバーを前進方向へ操作したか否かが判定される。
判定結果が「Yes」の場合には、安全運転が励行されているとして、ステップS201に戻る。
判定結果が「No」の場合には、ステップS204に移行して、正確でない指差呼称の動作が行われた旨の警報(報知)と、記録を行って処理を終了する。
また、ステップS202で「No」と判定された場合にはステップS206に移行する。
ステップS206では、検知した指差呼称が、前・後の順であるか否かが判定される。
「Yes」の場合にはステップS207に移行する。ステップS207では、前後進レバーを後進方向へ操作したか否かが判定される。
判定結果が「Yes」の場合には、安全運転が励行されているとして、ステップS201に戻る。
一方、ステップS201で「No」と判定された場合にはステップS205に移行する。
また、判定結果が「Yes」の場合には、ステップS209に移行する。ステップS209では、指差呼称が未実施である旨の警報(報知)と、記録を行って処理を終了する。
これにより、正しく指差呼称が実施され、安全運転が励行されているかを判定することができる。
次に、図7から図10のフローチャートを参照して安全運転判定システムS1で実行される判定処理の他の実施例の処理手順の例について説明する。
まず、図7は、メイン判定処理のフローチャートである。
この処理が開始されると、ステップS301でイグニッションスイッチがオンにされて、運転を開始する。
そして、判定結果が「No」の場合には待機し、「Yes」の場合にはステップS303に移行する。
ステップS303では、運転者(ドライバー)500の通常走行位置等を調整するキャリブレーションを行って、図8に示すサブルーチンSB1に移行する。
図8に示すサブルーチンSB1は、脇見(或いは居眠り)運転を検知する処理である。
即ち、通常位置よりも顔向き角度が大きくなった場合を、頭部501が下や横を向いた状態(脇見している状態)と判定する。
そして、判定結果が「No」の場合にはステップS306に移行し、「Yes」の場合には図9のサブルーチンSB2に移行する。
判定結果が「No」の場合にはステップS305に戻り、「Yes」の場合には図9のサブルーチンSB2に移行する。
図9に示すサブルーチンSB2は、危険で急を要する脇見運転を検知する処理である。
ステップS307では、脇見による前方車両への接近を判定する。即ち、車間距離が減少しているか否かが判定される。
そして、判定結果が「Yes」の場合にはステップS308に移行し、「No」の場合には図10のサブルーチンSB3に移行する。
ステップS308ではフラグAを立て、ステップS309で警告音を発声させてステップS310に移行する。
ステップS310では、車内外の画像データ等を含めトリガ記録を行って処理を終了する。
一方、ステップS311では、脇見による無意識な前方車両への接近を判定する。即ち、速度パルスに基づいて法定速度を超過しているかが判定される。
そして、判定結果が「Yes」の場合にはステップS312に移行し、「No」の場合には図10のサブルーチンSB3に移行する。
ステップS312ではフラグBを立て、ステップS313で警告音を発声させてステップS314に移行する。
ステップS314では、車内外の画像データ等を含めトリガ記録を行って処理を終了する。
また、ステップS315では、車線認識により脇見による車線逸脱の有無を判定する。
そして、判定結果が「Yes」の場合にはステップS308に移行し、「No」の場合には図10のサブルーチンSB3に移行する。
ステップS308ではフラグAを立て、ステップS309で警告音を発声させてステップS310に移行する。
ステップS310では、車内外の画像データ等を含めトリガ記録を行って処理を終了する。
図10に示すサブルーチンSB3は、危険には繋がらなかった脇見運転を判定する処理である。
ステップS401では、脇見をしたことで走行位置ズレを生じたか、即ち、横移動速度に基づいて、ふらつきを生じたか否かが判定される。
ステップS404では、脇見をしたことで障害物を避けるような動きを生じたか、即ち車両Vが急旋回したか否かが判定される。
ステップS407では、前方車両へ接近したことによる急ブレーキが有ったか、即ち、急減速したか否かが判定される。
V 車両
10 車載器
11 CPU
16 インターフェイス部(カメラI/F)
23 カメラ(撮像部)
26A 不揮発性メモリ(安全状態情報格納部)
30 外部装置(事務所PC)
101 画像判別部
102 操作状態判別部
103 判定部
200 報知部
Claims (6)
- 車両に搭載され、運転者の画像データを取得する撮像部と、
前記撮像部で取得した画像データに対し所定の状態にあるか否かを判別する画像判別部と、
前記車両の操作状態を判別する操作状態判別部と、
前記車両の所定の安全状態に関する情報を予め保存した安全状態情報格納部と、
前記画像判別部による第1の判別結果と、前記操作状態判別部による第2の判別結果とを、前記所定の安全状態に関する情報と比較して前記操作状態の適否を判定する判定部と、
を備える安全運転判定装置。 - 前記判定部の判定結果に基づいて、前記運転者に対して前記操作状態の適否を報知する報知部をさらに備える請求項1に記載の安全運転判定装置。
- 前記画像判別部による第1の判別結果は、前記撮像部で取得した画像データに基づいて判別される前記運転者の着座位置および前記運転者の保護具着用状態を含む請求項1または請求項2に記載の安全運転判定装置。
- 前記操作状態判別部による第2の判別結果は、前記車両の操作状態に基づいて判別される指差呼称操作状態および前記車両が備える作動部の操作状態を含む請求項1から請求項3の何れか1項に記載の安全運転判定装置。
- 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の安全運転判定装置を備える車載器と、
該車載器と通信回線を介して接続される外部装置と、
を備える安全運転判定システム。 - 車両の運転者の画像データを取得する撮像過程と、
取得した画像データに対し所定の状態にあるか否かを判別する画像判別過程と、
前記車両の操作状態を判別する操作状態判別過程と、
前記画像判別過程による第1の判別結果と、前記操作状態判別過程による第2の判別結果とを、所定の安全状態に関する情報と比較して前記操作状態の適否を判定する判定過程と、
を有し、安全運転判定装置が備えるCPUで実行される安全運転判定プログラム。
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