JP2020144573A - 運転者監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測距機能がなくても運転者の不適正な姿勢を簡単に検出できる運転者監視装置を提供する。【解決手段】カメラ1は、運転者が車両に搭乗していない状態で撮像した第1基準画像と、運転者が適正な姿勢で搭乗した状態で撮像した第2基準画像と、運転者が運転をしている状態で撮像した運転時画像とを生成する。差分演算部31は、第1基準画像と第2基準画像との差分である基準差分画像と、第1基準画像と運転時画像との差分である運転時差分画像とを生成する。差分総計算出部32は、2値化された基準差分画像における閾値以上の画素の総数を第1差分総計として算出し、2値化された運転時差分画像における閾値以上の画素の総数を第2差分総計として算出する。姿勢判定部34は、第1差分総計と第2差分総計との比較結果に基づいて、運転者の姿勢が適正か否かを判定する。警報出力部35は、運転者の姿勢が不適正と判定された場合に警報を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の運転者の状態を監視する装置に関し、特に、運転者の姿勢が適正か否かを判定する技術に関する。
居眠り運転や脇見運転などによる交通事故を未然に防止するために、運転者をカメラで撮像して監視するドライバモニタが知られている。ドライバモニタは、車両の運転席に装備され、カメラの撮像画像から運転者の異常が検出された場合は、警報を出力して運転者に注意を喚起したり、車両に対して所定の制御を行ったりする。運転者の異常としては、居眠りや脇見などのほか、運転姿勢が適正でない場合も挙げられる。たとえば、運転者が後方へ大きく傾いたリクライニング姿勢をとっている場合は、顔が上向きとなって車両前方の視界が悪くなるため、前方の車両と異常接近した場合や他の車両が急に割り込んできた場合のような、危険な状況が発生した際に、すぐに危険回避のための運転に移行することができず、安全上問題がある。また、運転者が前方へ大きく傾いた前かがみ姿勢をとっている場合も、顔が下向きとなるので同様の問題が生じる。そこで、運転者の姿勢をカメラやセンサにより監視し、姿勢が適正でない場合は警報を出力するなどの処置を行う装置が提案されている(特許文献1〜3)。
特許文献1では、運転者の不適正な姿勢(姿勢崩れ)の検出にあたって、カメラの撮像画像に基づいて、姿勢崩れ量を算出する。たとえば、ヘッドレストやステアリングなどの中心を基準点とし、運転者の顔の中心と基準点との距離を姿勢崩れ量として算出する。そして、算出した姿勢崩れ量が閾値よりも大きい場合に、運転者が姿勢崩れの状態にあると判定する。
特許文献2では、カメラの撮像画像から運転者の姿勢情報(肘の角度、膝の角度、上体の角度など)を取得し、この姿勢情報の分散度から運転者の運転に対する自信度を算出する。そして、算出した自信度が所定値未満であれば、運転者の運転姿勢と適正な運転姿勢とを表示することにより、運転者に運転姿勢の改善を促すようにしている。
特許文献3では、運転姿勢に応じた運転者の身体信号を検出する手段として、運転者の体圧分布を検出する体圧分布センサを運転席のシート内に設け、このセンサが検出した体圧分布に基づいて運転者の運転姿勢を判定する。そして、運転者の運転姿勢と適正な運転姿勢とを対比可能な態様で表示するとともに、運転者の運転姿勢を適正な運転姿勢に矯正するのに必要な身体部位の動作を報知するようにしている。
特開2016−38793号公報 特開2015−193274号公報 特開2015−20681号公報
特許文献1では、姿勢崩れの検出のために運転者の顔中心と基準点との距離を測定する必要があるので、ドライバモニタに測距機能が備わっていなければならない。特許文献2では、撮像画像を解析して肘、膝、上体などの角度を定量化することで姿勢情報を取得するため、演算処理が複雑となる。特許文献3では、ドライバモニタとは別に体圧分布センサのような身体信号検出手段が必要となり、構成が複雑となる。
本発明の課題は、測距機能がなくても運転者の不適正な姿勢を簡単に検出できる運転者監視装置を提供することにある。
本発明に係る運転者監視装置は、運転者を撮像するカメラと、このカメラの撮像画像に基づいて運転者の姿勢を判定する姿勢判定部と、運転者の姿勢が不適正と判定された場合に警報を出力する警報出力部と、カメラが撮像した2つの画像の差分を演算する差分演算部と、この差分演算部の演算によって得られる差分画像を閾値を用いて2値化し、当該2値化された差分画像における閾値以上の画素の総数を差分総計として算出する差分総計算出部とを備える。カメラは、運転者が車両に搭乗していない状態で撮像した第1基準画像と、運転者が車両に搭乗しかつ当該運転者の姿勢が適正である状態で撮像した第2基準画像と、運転者が運転をしている状態で撮像した運転時画像とを生成する。差分演算部は、第1基準画像と第2基準画像との差分を演算して、当該2つの画像の差分である基準差分画像を生成し、また、第1基準画像と運転時画像との差分を演算して、当該2つの画像の差分である運転時差分画像を生成する。差分総計算出部は、2値化された基準差分画像における閾値以上の画素の総数を第1差分総計Xとして算出し、2値化された運転時差分画像における閾値以上の画素の総数を第2差分総計Yとして算出する。姿勢判定部は、第1差分総計Xと第2差分総計Yとの比較結果に基づいて、運転者の姿勢が適正か否かを判定する。
このような運転者監視装置によると、第1基準画像、第2基準画像、および運転時画像の3つの画像から、基準差分画像と運転時差分画像が生成される。そして、基準差分画像を2値化して得られる差分総計と、運転時差分画像を2値化して得られる差分総計とを比較することで、運転者の姿勢の適否が判定される。このため、測距機能が備わっていない運転者監視装置であっても、簡単な演算処理によって、運転者の姿勢が適正か否かを容易に判定することができる。
本発明において、第1差分総計Xと第2差分総計Yとの差を|X−Y|、第1基準値をPとしたとき、姿勢判定部は、|X−Y|≦Pである場合は、運転者の姿勢が適正であると判定し、|X−Y|>Pである場合は、運転者の姿勢が不適正であると判定してもよい。
本発明において、2値化された基準差分画像における閾値以上の画素領域の重心位置を第1重心位置Mとして算出するとともに、2値化された運転時差分画像における閾値以上の画素領域の重心位置を第2重心位置Nとして算出する重心算出部を設けてもよい。そして、姿勢判定部は、第1差分総計Xと第2差分総計Yとの比較結果、および第1重心位置Mと第2重心位置Nとの比較結果に基づいて、運転者の姿勢が適正か否かを判定してもよい。
この場合、第1差分総計Xと第2差分総計Yとの差を|X−Y|、第1基準値をP、第1重心位置Mと第2重心位置Nとの差を|M−N|、第2基準値をQとしたとき、姿勢判定部は、|X−Y|≦Pであり、かつ|M−N|≦Qである場合は、運転者の姿勢が適正であると判定し、|X−Y|>Pである場合、または|M−N|>Qである場合は、運転者の姿勢が不適正であると判定してもよい。
本発明において、姿勢判定部は、運転者の姿勢が不適正であると判定した場合に、当該不適正姿勢が継続する時間を継続時間として計測し、警報出力部は、当該継続時間が所定の基準時間を経過したときに警報を出力してもよい。
本発明において、姿勢判定部は、カメラが第2基準画像を生成するに際して、車両に搭乗した運転者の姿勢が適正であるか否かを、当該運転者の顔情報および当該車両の車両情報に基づいて判定してもよい。
この場合、姿勢判定部は、顔情報および車両情報に加えて、運転者の姿勢に関する個人学習データを参酌して、車両に搭乗した運転者の姿勢が適正であるか否かを判定してもよい。
本発明において、カメラは、車両のドアを開閉するための電子キーを所持した運転者が当該車両に接近したことが確認されたときに、第1基準画像を撮像してもよい。
本発明によれば、測距機能がなくても運転者の不適正な姿勢を簡単に検出できる運転者監視装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態による運転者監視装置のブロック図である。 カメラにより運転者を撮像する様子を示す図である。 カメラの設置例を示す図である。 運転者の不適正姿勢の例を示す図である。 運転者の不適正姿勢の他の例を示す図である。 運転者がいない状態で撮像した基準画像Aを示す図である。 運転者が搭乗した状態で撮像した基準画像Bを示す図である。 基準画像A、Bの差分である基準差分画像Gを示す図である。 基準差分画像Gの2値化を模式的に示す図である。 車両の運転中に撮像した運転時画像C1を示す図である。 基準画像Aと運転時画像C1の差分である運転時差分画像H1を示す図である。 運転時差分画像H1の2値化を模式的に示す図である。 車両の運転中に撮像した他の運転時画像C2を示す図である。 基準画像Aと運転時画像C2の差分である運転時差分画像H2を示す図である。 運転時差分画像H2の2値化を模式的に示す図である。 第1実施形態における姿勢判定手順を詳細に示したフローチャートである。 運転者の左右方向への移動を説明する図である。 本発明の第2実施形態の原理を模式的に示す図である。 第2実施形態による運転者監視装置のブロック図である。 第2実施形態における姿勢判定手順を詳細に示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図中、同一の部分または対応する部分には、同一の符号を付してある。
図1は、第1実施形態による運転者監視装置(以下、「ドライバモニタ」という。)の構成を示している。図1において、ドライバモニタ100は、車両に搭載されて運転者の状態を監視する装置であって、カメラ1、画像処理部2、制御部3、記憶部4、通信部5、および電源回路6を備えている。
カメラ1は、たとえば図2に示すように、車両50の車室51内において運転者DRと対向するように設けられ、シート54に着座した運転者DRを撮像する。破線はカメラ1の撮像範囲を示しており、運転者DRの顔・首・肩を含む上半身がカメラ1により撮像される。車両50は、たとえば自動四輪車である。図2の符号55は、シート54の上部に設けられたヘッドレストを表している。
図3は、車室51内から車両50の進行方向に向って、フロントガラスWおよびインストルメントパネル52を見た図である。カメラ1は、インストルメントパネル52における運転者DRと対面する箇所に設置されており、ステアリング53を通して運転者DRを撮像する。なお、カメラ1の設置箇所は、図3の例に限るものではなく、たとえば、インストルメントパネル52に配置されたメータ56やディスプレイ57などの近傍に設置してもよく、あるいはフロントガラスWの上部に位置するルームミラー58の近傍に設置してもよい。
カメラ1には、図1に示すように、被写体である運転者DRを撮像する撮像部11と、運転者DRに光を照射する発光部12とが備わっている。撮像部11は、たとえばCMOSイメージセンサのような撮像素子を有しており、発光部12は、たとえば赤外光を発する発光ダイオードのような発光素子を有している。そのほか、カメラ1にはレンズなどの光学系も備わっている(図示省略)。
画像処理部2は、カメラ1の撮像部11で撮像された画像を処理して、運転者DRの顔を抽出するとともに、顔における目・鼻・口などの特徴点を抽出する。そして、これらを解析して、運転者DRの顔の向き、視線の方向、瞼の開閉状態などを検出する。
制御部3は、CPUなどから構成されており、差分演算部31、差分総計算出部32、車両状態判定部33、姿勢判定部34、および警報出力部35を備えている。これらの各部の機能は、実際にはソフトウェア処理により実現されるものであるが、ここでは便宜上ハードウェアのブロックとして図示してある。
差分演算部31は、カメラ1が撮像した2つの画像(後述)の差分を演算して、差分画像を生成する。差分総計算出部32は、その差分画像を閾値により“0”と“1”に2値化して、閾値以上である“1”の画素の総数(差分総計)を算出する。車両状態判定部33は、ドライバモニタ100に外部から入力される車速やヨーレートなどの車両情報に基づいて、車両50の状態(停止状態、走行状態、旋回状態など)を判定する。姿勢判定部34は、差分総計算出部32で算出された差分総計に基づいて、運転者DRの姿勢が適正か否かを判定する。警報出力部35は、姿勢判定部34で運転者DRの姿勢が不適正と判定された場合に、警報を出力する。これらの各ブロック31〜35における処理の詳細については、後でさらに詳細に説明する。
なお、制御部3には、上述したブロック31〜35のほかに、運転者DRが居眠り運転をしているか否かを判定する居眠り判定部や、運転者DRが脇見運転をしているか否かを判定する脇見判定部などが備わっているが、それらは本発明と直接関係しないので、図示を省略してある。
記憶部4は、半導体メモリなどから構成されており、制御部3での処理に必要な各種のパラメータが記憶されている。本発明に関連するパラメータとしては、差分総計算出部32で差分画像を2値化する場合の2値化閾値、姿勢判定部34で運転者DRの姿勢判定に用いられる基準値Pおよび基準時間To、運転者DRの姿勢の癖などの学習結果から得られた個人学習データなどがある。また、記憶部4には、制御部3でのソフトウェア処理に用いられるプログラムを格納したエリアや、制御部3での演算結果や判定結果などが一時的に記憶されるエリアも設けられている(図示省略)。
通信部5は、車両50に搭載されているECU(Electronic Control Unit)200との間で信号やデータの授受を行うとともに、制御部3との間でも信号やデータの授受を行う。また、通信部5は、車両50に備わる各種のセンサからの信号を、前述した車両情報として受け取る。通信部5とECU200とは、CAN(Controller Area Network)を介して接続されている。ECU200は、制御対象ごとに設けられた複数のECUから構成されるが、図1では、それらをまとめて1つのブロックで示している。電子キー300は、車両50のドアの開閉を遠隔操作するための携帯端末であって、ECU200との間で無線通信を行う。
電源回路6は、制御部3の制御の下で、ドライバモニタ100の各部に電源を供給する。電源回路6には、車両50に搭載されたバッテリ(図示省略)から電力が供給される。
図4は、車両50に搭乗した運転者DRの不適正な姿勢の例を示している。ここでは、運転者DRが、シート54をリクライニングさせて、後方へ大きく傾いた姿勢(リクライニング姿勢)をとっている。この場合、運転者DRの顔が上向きとなって、車両50の前方の視界が悪くなるため、前方車両との異常接近や他の車両の急な割り込みなどがあった場合に、すぐに危険回避のための運転に移行することができず、脇見運転と同様に前方不注意による事故のおそれがあり、安全上問題がある。
図5は、運転者DRの不適正な姿勢の他の例を示している。ここでは、運転者DRが、前方へ大きく傾いた姿勢(前かがみ姿勢)をとっている。この場合、運転者DRの顔が下向きとなって、やはり車両50の前方の視界が悪くなるため、前記のような異常接近や急な割り込みなどに対して、すぐに危険回避のための運転に移行することができず、脇見運転と同様に前方不注意による事故のおそれがあり、安全上問題がある。
そこで、運転者DRがこのような不適正な姿勢をとっている場合は、これを検出して運転者DRに警告することで、安全を確保する必要がある。この不適正な姿勢を検出する方法として、カメラ1の撮像画像に基づいて、カメラ1から運転者DRの顔までの距離を測定し、この距離の長短により姿勢の適否を判定する方法が考えられる。これによると、カメラ1から運転者DRの顔までの距離が長すぎる場合は、図4のように運転者DRがリクライニング姿勢をとっていると判定され、カメラ1から運転者DRの顔までの距離が短すぎる場合は、図5のように運転者DRが前かがみ姿勢をとっていると判定される。しかしながら、この方法は、ドライバモニタ100に測距機能が備わっていなければ、採用することができない。
本発明は、測距機能のないドライバモニタ100であっても、運転者DRの姿勢の適否を判定できるようにしたものである。以下、本発明の原理について説明する。
本発明では、まず、図6に示す基準画像A(第1基準画像)と、図7に示す基準画像B(第2基準画像)とを、カメラ1により撮像する。図6の基準画像Aは、運転者DRが車両50に搭乗していない状態で撮像した画像であり、図7の基準画像Bは、運転者DRが車両50に搭乗し、かつ運転者DRの姿勢が適正である状態で撮像した画像である。この基準画像Bは、運転者DRが車両50の運転を開始した後に撮像される。
次に、差分演算部31において、基準画像Aと基準画像Bとの差分を演算して、2つの画像A、Bの差分である図8に示すような基準差分画像Gを生成する。この基準差分画像Gでは、運転者DR以外の背景部分は差分演算によって暗くなり、運転者DRの部分が明るくなっている。実際の基準差分画像Gは、このような単純な明暗の画像とはならないが、図8では簡単化するために、運転者DRの部分だけを明るく描いてある(図11および図14においても同様)。この基準差分画像Gにおける運転者DRの姿勢は、図7の基準画像Bにおける運転者DRの姿勢と同じであって、適正な姿勢である。
差分総計算出部32は、上記の基準差分画像Gを、記憶部4(図1)に記憶されている2値化閾値を用いて、図9のように2値化する。図9は、基準差分画像Gを構成する画素を模式的に表したもので、白色の画素は輝度が閾値未満の“0”の画素、黒色の画素は輝度が閾値以上の“1”の画素である(図12、図15、および図18においても同様)。なお、画素の白色と黒色は“0”と“1”を区別するために便宜上塗り分けたものであって、実際の輝度とは関係がない。差分総計算出部32は、図9の2値化された基準差分画像Gにおける“1”の画素の総数を、差分総計X(第1差分総計)として算出する。
その後、車両50が走行を続ける間、カメラ1は常時、運転者DRを撮影して、運転者DRが運転をしている状態で撮像した運転時画像を生成する。運転者DRの姿勢が適正であれば、撮像された運転時画像は、図7に示した基準画像Bと同様の画像となる。これに対して、運転者DRの姿勢が不適正であれば、撮像された運転時画像は、図10や図13のような画像となる。
図10は、運転者DRが図4に示したリクライニング姿勢をとっている場合の、運転時画像C1を示している。この運転時画像C1においては、運転者DRがカメラ1からみて後方に退いているため、運転者DRは図7の基準画像Bに比べて小さく撮像されている。
差分演算部31は、図6の基準画像Aと、図10の運転時画像C1との差分を演算して、2つの画像A、C1の差分である図11に示すような運転時差分画像H1を生成する。差分総計算出部32は、この運転時差分画像H1を、2値化閾値を用いて図12のように2値化する。そして、差分総計算出部32は、2値化された運転時差分画像H1における“1”の画素の総数を、差分総計Y(第2差分総計)として算出する。
姿勢判定部34は、図9の基準差分画像Gについて算出された差分総計Xと、図12の運転時差分画像H1について算出された差分総計Yと、記憶部4に記憶されている基準値P(第1基準値)とに基づいて、運転者DRの姿勢が適正か否かを判定する。具体的には、姿勢判定部34は、差分総計Xと差分総計Yとの差を|X−Y|(絶対値)として算出し、この|X−Y|を基準値Pと比較する。そして、|X−Y|≦Pであれば、運転者DRの姿勢が適正であると判定し、|X−Y|>Pであれば、運転者DRの姿勢が不適正であると判定する。
運転者DRの姿勢が適正である場合は、運転者DRの顔がカメラ1から離れすぎたり、カメラ1に近づきすぎたりしないので、差分総計Xと差分総計Yとの差|X−Y|は、基準値P以下の値となる。一方、運転者DRの姿勢がリクライニング姿勢(図4)である場合は、運転者DRの顔がカメラ1から離れすぎるので、運転者DRの画像が小さくなった分だけ差分総計Yも小さくなる。このため、差分総計Xと差分総計Yとの差|X−Y|は、基準値Pを超える値となる。
図13は、運転者DRが図5に示した前かがみ姿勢をとっている場合の、運転時画像C2を示している。この運転時画像C2においては、運転者DRがカメラ1からみて前方に接近しているため、運転者DRは図7の基準画像Bに比べて大きく撮像されている。
差分演算部31は、図6の基準画像Aと、図13の運転時画像C2との差分を演算して、2つの画像A、C2の差分である図14に示すような運転時差分画像H2を生成する。差分総計算出部32は、この運転時差分画像H2を、2値化閾値を用いて図15のように2値化する。そして、差分総計算出部32は、2値化された運転時差分画像H2における“1”の画素の総数を、差分総計Y(第2差分総計)として算出する。
姿勢判定部34は、図9の基準差分画像Gについて算出された差分総計Xと、図15の運転時差分画像H2について算出された差分総計Yと、記憶部4に記憶されている基準値P(第1基準値)とに基づいて、運転者DRの姿勢が適正か否かを判定する。具体的には、前記と同様、差分総計Xと差分総計Yとの差を|X−Y|(絶対値)として算出し、|X−Y|≦Pであれば、運転者DRの姿勢が適正であると判定し、|X−Y|>Pであれば、運転者DRの姿勢が不適正であると判定する。
運転者DRの姿勢が前かがみ姿勢(図5)である場合は、運転者DRの顔がカメラ1に近づきすぎるので、運転者DRの画像が大きくなった分だけ差分総計Yも大きくなる。したがって、この場合も、差分総計Xと差分総計Yとの差|X−Y|は、基準値Pを超える値となる。
姿勢判定部34で運転者DRの姿勢が不適正と判定された場合は、警報出力部35から警報が出力される。この警報は、たとえば「運転姿勢が適正ではありません。正しい姿勢に戻って下さい。」といった音声ガイダンスとして、車両50に備わるスピーカ(図示省略)から出力される。
このように、本発明の第1実施形態では、運転者DRがいないときの基準画像Aと、運転者DRが搭乗しかつ姿勢が適正である状態での基準画像Bと、運転中の運転者DRを撮像した運転時画像C(C1、C2)の3つの画像を撮像し、画像A、Bの差分である基準差分画像Gと、画像A、Cの差分である運転時差分画像H(H1、H2)とを生成する。そして、基準差分画像Gを2値化して得られる差分総計Xと、運転時差分画像Hを2値化して得られる差分総計Yとの差|X−Y|が、基準値P以下であるか否かによって、運転者DRの姿勢の適否を判定する。このため、ドライバモニタ100に測距機能が備わっていなくても、簡単な演算処理によって、運転者DRの姿勢がリクライニング姿勢や前かがみ姿勢であることを容易に判定することができる。
図16は、第1実施形態のドライバモニタ100における姿勢判定手順をさらに詳細に示したフローチャートである。
ステップS1では、電子キー300(図1)を所持した運転者DRが車両50に接近するのを待つ。ECU200は、電子キー300との間で通信を行い、電子キー300から送信された応答信号を受信することに基づいて、当該電子キー300が車両50に接近したことを検出する。これにより、図示しないドア開閉部が車両50のドアのロックを解除する。
また、電子キー300の接近が検出されたことに基づき、ステップS2において、制御部3が電源回路6を駆動して、ドライバモニタ100の電源をオン状態にする。これに続いてステップS3では、カメラ1が、運転者DRのいない状態で基準画像A(図6)を撮像する。
次に、ステップS4において、運転者DRが車両50に搭乗したか否かを判定する。この判定は、たとえば運転席のドアが開かれたことを検出するドアセンサ(図示省略)や、運転席のシート54に運転者DRが着座したことを検出する着座センサ(図示省略)などの出力に基づいて行われる。
運転者DRが車両50に搭乗して、車両50の運転が開始されると、ステップS5に進んで、運転者DRの姿勢が適正か否かを判定する。この判定は、たとえば、画像処理部2での画像処理により得られる運転者DRの顔情報(顔の向きや視線方向など)と、通信部5を介して入力される車両50の車両情報とに基づいて行われる。前述のように、車両情報としては車速やヨーレートなどが入力され、車両状態判定部33は、これらに基づいて、車両50の状態(走行状態、停止状態、旋回状態など)を判別する。
姿勢判定部34は、運転者DRの顔が横を向いているような場合は、運転者DRの姿勢が適正でないと判定し、また、車両50が旋回中である場合なども、運転者DRに揺れが生じるおそれがあるので、姿勢が適正でないと判定する。一方、運転者DRの顔が正面を向いていて、車両50がまっすぐ走行しているような場合は、姿勢判定部34は、運転者DRの姿勢が適正であると判定する。
また、姿勢判定部34は、上述した顔情報と車両情報に加えて、記憶部4に記憶されている運転者DRの姿勢に関する個人学習データも参酌して、運転者DRの姿勢が適正であるか否かを判定する。
ステップS5で運転者DRの姿勢が適正でないと判定されると、適正な姿勢になるまで待つ。そして、運転者DRの姿勢が適正であると判定されると、ステップS6に進んで、カメラ1が運転者DRを含む基準画像B(図7)を撮像する。
次に、ステップS7において、差分演算部31は、基準画像Aと基準画像Bとの差分を演算して基準差分画像G(図8)を生成する。さらに、差分演算部31は、ステップS8において、基準差分画像Gを2値化し(図9)、ステップS9において、2値化した基準差分画像Gの“1”の画素を総計して、差分総計Xを算出する。
その後、ステップS10に進んで、カメラ1は、運転中の運転者DRを常時撮影して、運転時画像C(図10のC1、図13のC2)を撮像する。
次に、ステップS11において、差分演算部31は、基準画像Aと運転時画像Cとの差分を演算して運転時差分画像H(図11のH1、図14のH2)を生成する。さらに、差分演算部31は、ステップS12において、運転時差分画像Hを2値化し(図12、図15)、ステップS13において、2値化した基準差分画像Hの“1”の画素を総計して、差分総計Yを算出する。
次に、ステップS14において、姿勢判定部34は、ステップS9で算出した差分総計Xと、ステップS13で算出した差分総計Yとの差|X−Y|を基準値Pと比較する。そして、|X−Y|≦Pの場合(ステップS14の判定:NO)は、運転者DRの姿勢は適正であると判断して、ステップS15〜S18を実行することなく最初に戻る。以後は、ステップS1以降の動作が行われる。また、|X−Y|>Pの場合(ステップS14の判定:YES)は、運転者DRの姿勢は不適正であると判断して、ステップS15へ進む。
ステップS15では、姿勢判定部34は、運転者DRの不適正姿勢が継続する時間を、継続時間Tcとして計測する。これは、運転者DRの姿勢が一時的に不適正な姿勢となっても、ごく短時間で適正な姿勢に戻れば、実質的に安全上の問題はなく、このような場合に警報が乱発されるのを回避するためである。なお、継続時間Tcの計測においては、車両情報も考慮される。たとえば、車両50を後進させるためにギアがR(Reverse)レンジにあるときは、後方を確認する動作が頻発するため、運転者DRの姿勢が崩れるが、安全上は問題がない。したがって、このような場合は、運転者DRの後方確認中の時間を、不適正姿勢の継続時間Tcから除外する。
姿勢判定部34は、続くステップS16において、計測した継続時間Tcを記憶部4に記憶されている基準時間Toと比較する。その結果、継続時間Tc≦基準時間Toの場合(ステップS16の判定:NO)は、不適正な姿勢は一時的なものと判断し、ステップS15〜S18を実行することなく、最初に戻る。以後は、ステップS1以降の動作が行われる。一方、継続時間Tc>基準時間Toの場合(ステップS16の判定:YES)は、不適正な姿勢が長時間続いていると判断して、ステップS17へ進む。
ステップS17において、警報出力部35は、不適正な姿勢を運転者DRへ報知して姿勢の是正を促すための警報を、前述したような音声メッセージとして出力する。
次のステップS18では、車両50のエンジンがオフ(停止)したか否かが、制御部3により判定される。この判定は、イグニッションスイッチ(図示省略)がオフされたかどうかに基づいて行われる。エンジンがオフしない間(ステップS18の判定:NO)は、ステップS10に戻って、カメラ1による運転者DRの撮影が継続され、以後のステップS11〜S18が繰り返し実行される。そして、エンジンがオフになると(ステップS18の判定:YES)、最初に戻って、ステップS1以降の動作が行われる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、運転者DRのリクライニング姿勢や前かがみ姿勢、つまりカメラ1からみて前後方向の不適正姿勢を検出したが、カメラ1からみて左右方向や上下方向、あるいは斜め方向の不適正姿勢を検出するのは困難である。たとえば、図17に示すように、適正姿勢の運転者DRが、カメラ1からみて左右方向(図では左方向)に動いて、破線で示す位置に来た場合、運転者DR’は正規の着席位置からずれた位置にいるので、左右方向に不適正な姿勢となっている。
しかるに、不適正な姿勢の運転者DR’の画像上の大きさは、適正な姿勢の運転者DRの画像上の大きさと殆ど変わらないので、双方の場合の運転時差分画像における差分総計Yに大きな差は生じない。このため、第1実施形態のように、差分総計Xと差分総計Yとの差だけに基づいて姿勢の適否を判定すると、運転者DRも運転者DR’も共に、適正な姿勢と判定されてしまうおそれがある。第2実施形態は、この問題を解決するものである。
図18は、第2実施形態の原理を模式的に示す図である。図18(a)は、図17の運転者DRに対応する基準差分画像の2値化画像を示し、図18(b)は、図17の運転者DR’に対応する運転時差分画像の2値化画像を示している。これらの2値化画像における差分総計(黒色の画素の総数)は殆ど同じであるため、上述したように差分総計だけでは姿勢の適否を判定できない。
そこで、第2実施形態では、基準差分画像と運転時差分画像における“1”の画素領域(図18の黒塗りの領域)の重心位置を算出する。図18(a)には、基準差分画像Gの重心位置M(第1重心位置)が×印で示されており、図18(b)には、運転時差分画像Hの重心位置Nが×印で示されている。これらの重心位置M、Nは、マトリクス状に配列された各画素にX座標とY座標を割り当て、これらの座標値を用いて算出することができる。
ここで、重心位置MのX座標と重心位置NのX座標との差を|Mx−Nx|、重心位置MのY座標と重心位置NのY座標との差を|My−Ny|とし、これらをまとめて|M−N|と表記するものとする。重心位置Nが重心位置Mに対して移動した場合、重心位置の差|M−N|を演算することによって、重心位置Nの移動距離を知ることができる。
図18では、簡単化のために、重心位置Nが重心位置Mに対して左へ水平に距離δだけ移動した例を示している。重心位置NのX座標は重心位置MのX座標から変化しているが、重心位置NのY座標は重心位置MのY座標と同じである。すなわち、|Mx−Nx|=δ、|My−Ny|=0である。この重心位置Nの移動距離δを、記憶部4に記憶されている基準値Q(第2基準値)と比較することにより、運転者DRが水平方向に動いて不適正な姿勢をとっているか否かを判定することができる。具体的には、移動距離δが基準値Q以下であれば(δ≦Q)、運転者DRの姿勢は適正であり、移動距離δが基準値Qを超えていれば(δ>Q)、運転者DRの姿勢は不適正と判定される。
基準差分画像Gの重心位置Mと、運転時差分画像Hの重心位置Nとを比較した場合、運転者DRの姿勢が適正であるときは、重心位置Nの移動量が小さいので、|M−N|(ここでは|Mx−Nx|すなわちδ)は基準値Q以下の値となる。一方、運転者DRが左右方向に動いて不適正な姿勢をとっているときは、重心位置Nの移動量が大きいので、|M−N|(同上)は基準値Qを超える値となる。
運転者DRが上下方向に動いた場合や、斜め方向に動いた場合も、上記と同じ原理に基づいて、重心位置の移動量|M−N|を基準値Qと比較することによって、運転者DRの姿勢の適否を判定することができる。なお、左右・上下・斜めの各方向に対して個別の基準値Q1、Q2、Q3を設定してもよい。
このように、第2実施形態では、第1実施形態における差分総数X、Yに加え、画像上の運転者の重心位置M、Nも考慮に入れて姿勢の適否を判定するようにしたので、運転者DRの前後方向の不適正姿勢だけでなく、運転者DRの左右・上下・斜め方向の不適正姿勢も検出することが可能となる。
図19は、第2実施形態によるドライバモニタ100の構成を示している。図19では、図1と同じ部分に同じ符号を付してある。図19において、図1と異なる点は、制御部3に重心算出部36が設けられていること、および、記憶部4に基準値Qが記憶されていることである。これら以外の構成については、図1と同じであるので説明を省略する。
図20は、第2実施形態のドライバモニタ100における姿勢判定手順をさらに詳細に示したフローチャートである。図20では、図16と同じ処理を行うステップに同じ符号を付してある。
図20のステップS1〜S9、S10〜S13、およびS15〜S18については、図16の場合と同じ処理であるので、説明を省略する。
ステップS9aでは、重心算出部36が、2値化した基準差分画像Gにおける“1”の画素領域の重心位置M(図18(a))を算出する。ステップS13aでは、重心算出部36が、2値化した運転時差分画像Hにおける“1”の画素領域の重心位置N(図18(b))を算出する。
ステップS14aでは、姿勢判定部34が、差分総計の差|X−Y|を基準値Pと比較するとともに、重心位置の差|M−N|を基準値Qと比較する。そして、|X−Y|≦Pであって、かつ|M−N|≦Qである場合(ステップS14aの判定:NO)は、姿勢判定部34は運転者DRの姿勢が適正であると判定する。この場合は、ステップS15〜S18を実行することなく、最初に戻る。一方、|X−Y|>Pである場合、または|M−N|>Qである場合(ステップS14aの判定:YES)は、姿勢判定部34は運転者DRの姿勢が不適正であると判定する。この場合は、ステップS15へ進んで、第1実施形態と同様にステップS15〜S18の処理が実行される。
本発明では、上述した実施形態以外にも、以下のような種々の実施形態を採用することができる。
前記の実施形態では、差分総計Xと差分総計Yとの差|X−Y|を基準値Pと比較したが、差分総計Xと差分総計Yとの比Y/X(またはX/Y)を所定の基準値と比較してもよい。要するに、差分総計Xと差分総計Yとの比較結果に基づいて、運転者DRの姿勢の適否を判定すればよい。
前記の実施形態では、重心位置Mと重心位置Nとの差|M−N|を基準値Qと比較したが、重心位置Mと重心位置Nとの比M/N(またはN/M)を所定の基準値と比較してもよい。要するに、重心位置Mと重心位置Nとの比較結果に基づいて、運転者DRの姿勢の適否を判定すればよい。
前記の実施形態では、運転者DRが車両50の運転を開始した後に、カメラ1が基準画像Bを撮像したが、運転者DRが車両50に搭乗してから運転を開始するまでの間に、カメラ1が基準画像Bを撮像してもよい。
前記の実施形態では、画像処理部2を制御部3とは独立して設けた例を挙げたが、画像処理部2は制御部3に組み込んでもよい。同様に、前記の実施形態では、記憶部4を制御部3とは独立して設けた例を挙げたが、記憶部4は制御部3に組み込んでもよい。
前記の実施形態では、ドライバモニタ100を自動四輪車に搭載した例を挙げたが、本発明は、トラックやバスなどの他の車両に搭載されるドライバモニタにも適用することができる。
1 カメラ
2 画像処理部
3 制御部
4 記憶部
5 通信部
6 電源回路
11 撮像部
12 発光部
31 差分演算部
32 差分総計算出部
33 車両状態判定部
34 姿勢判定部
35 警報出力部
36 重心算出部
50 車両
100 ドライバモニタ(運転者監視装置)
200 ECU
300 電子キー
DR 運転者

Claims (8)

  1. 車両の運転者と対向するように設けられ、前記車両に搭乗した運転者を撮像するカメラと、
    前記カメラが撮像した画像に基づいて前記運転者の姿勢を判定する姿勢判定部と、
    前記姿勢判定部で前記運転者の姿勢が不適正と判定された場合に警報を出力する警報出力部と、を備えた運転者監視装置において、
    前記カメラが撮像した2つの画像の差分を演算する差分演算部と、
    前記差分演算部の演算によって得られる差分画像を所定の閾値を用いて2値化し、当該2値化された差分画像における前記閾値以上の画素の総数を差分総計として算出する差分総計算出部と、をさらに備え、
    前記カメラは、
    前記運転者が前記車両に搭乗していない状態で撮像した第1基準画像と、
    前記運転者が前記車両に搭乗し、かつ当該運転者の姿勢が適正である状態で撮像した第2基準画像と、
    前記運転者が運転をしている状態で撮像した運転時画像と、を生成し、
    前記差分演算部は、
    前記第1基準画像と前記第2基準画像との差分を演算して、当該2つの画像の差分である基準差分画像を生成し、
    前記第1基準画像と前記運転時画像との差分を演算して、当該2つの画像の差分である運転時差分画像を生成し、
    前記差分総計算出部は、
    2値化された前記基準差分画像における前記閾値以上の画素の総数を第1差分総計Xとして算出し、
    2値化された前記運転時差分画像における前記閾値以上の画素の総数を第2差分総計Yとして算出し、
    前記姿勢判定部は、前記第1差分総計Xと前記第2差分総計Yとの比較結果に基づいて、前記運転者の姿勢が適正か否かを判定する、ことを特徴とする運転者監視装置。
  2. 請求項1に記載の運転者監視装置において、
    前記姿勢判定部は、
    前記第1差分総計Xと前記第2差分総計Yとの差を|X−Y|、第1基準値をPとしたとき、
    |X−Y|≦Pである場合は、前記運転者の姿勢が適正であると判定し、
    |X−Y|>Pである場合は、前記運転者の姿勢が不適正であると判定する、ことを特徴とする運転者監視装置。
  3. 請求項1に記載の運転者監視装置において、
    2値化された前記基準差分画像における前記閾値以上の画素領域の重心位置を第1重心位置Mとして算出するとともに、2値化された前記運転時差分画像における前記閾値以上の画素領域の重心位置を第2重心位置Nとして算出する重心算出部をさらに備え、
    前記姿勢判定部は、前記第1差分総計Xと前記第2差分総計Yとの比較結果、および前記第1重心位置Mと前記第2重心位置Nとの比較結果に基づいて、前記運転者の姿勢が適正か否かを判定する、ことを特徴とする運転者監視装置。
  4. 請求項3に記載の運転者監視装置において、
    前記姿勢判定部は、
    前記第1差分総計Xと前記第2差分総計Yとの差を|X−Y|、前記第1重心位置Mと前記第2重心位置Nとの差を|M−N|、第1基準値をP、第2基準値をQとしたとき、
    |X−Y|≦Pであり、かつ|M−N|≦Qである場合は、前記運転者の姿勢が適正であると判定し、
    |X−Y|>Pである場合、または|M−N|>Qである場合は、前記運転者の姿勢が不適正であると判定する、ことを特徴とする運転者監視装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の運転者監視装置において、
    前記姿勢判定部は、前記運転者の姿勢が不適正であると判定した場合に、当該不適正姿勢が継続する時間を継続時間として計測し、
    前記警報出力部は、前記継続時間が所定の基準時間を経過したときに警報を出力する、ことを特徴とする運転者監視装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の運転者監視装置において、
    前記姿勢判定部は、前記カメラが前記第2基準画像を生成するに際して、前記車両に搭乗した前記運転者の姿勢が適正であるか否かを、当該運転者の顔情報および当該車両の車両情報に基づいて判定する、ことを特徴とする運転者監視装置。
  7. 請求項6に記載の運転者監視装置において、
    前記姿勢判定部は、前記顔情報および前記車両情報に加えて、前記運転者の姿勢に関する個人学習データを参酌して、前記車両に搭乗した前記運転者の姿勢が適正であるか否かを判定する、ことを特徴とする運転者監視装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の運転者監視装置において、
    前記カメラは、前記車両のドアを開閉するための電子キーを所持した前記運転者が当該車両に接近したことが確認されたときに、前記第1基準画像を撮像する、ことを特徴とする運転者監視装置。
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