JP2022084325A - 薬液塗布具包装体の製造方法とその包装体 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、使用の際に利用者が、薬液102が充填された凹所103bの部分を手指で押圧することで、両凹所103a,103bの間のフィルム104のシール部分である隔壁シール部104aが破損して両凹所間を連絡し、塗布具101が充填された凹所103aの側へ薬液102が放出されて、塗布具101の塗布部材101bに含浸させることができるようになっている。
第一に、薬液102が充填された部分を強く押圧して隔壁シール部104aを破損したときに、薬液102が必要以上の勢いで塗布具101が充填された凹所103a内に放出されることがある。
薬液102が塗布具101の側へ勢いよく放出されると、薬液102が塗布部材101bを飛び越えて塗布具101の軸部101aの表面に付着し、利用者が塗布具101を持ったときに手指が薬液102で濡れたり、塗布操作の際に薬液102が垂れたり、さらには塗布具101を持った利用者の手指を介して薬液102の塗布操作を受けた者の薬液102の塗布が不要な部分にまで薬液102を付着させてしまったりする。
第二に、塗布具101を取り出すための開封操作で、フィルム104をシート本体103から剥がそうとしたときに、フィルム104が勢いよく剥がれて凹所103aが一気に開口することがある。このとき、塗布具101が凹所103aから外れてシート本体103の外側に脱落したり、脱落を防ぐために手を添えたときに薬液102が染み込んだ塗布部材101bに手指に触れたりすることがあった。
また、前記第二の不具合を防ぐ手段として、図13に示されるように、フィルム104の凹所103aの周辺に沿ったシール部の幅を、塗布具101の軸部101a側のシール部104bは細く、塗布部材101b側のシール部104cでは太くして塗布部材101b側の方がシール強度が大きくなるように設定し、太いシール部104cに沿ってフィルム104を剥がすときの抵抗力が大きくなることで、開封操作の途中でフィルム104が剥がれにくくなるように企図したものが知られている。
また、前記第二の手段では、細いシール部104bと太いシール部104cを配置したとしても、シート本体104の外周部分を一つのヒートシール金型でシールしているため、シール部の太さが異なる部分でシール強度の差を発現するには限界があった。
薬液102が多く残ってしまうと、塗布具101で消毒するなどの施術に必要な量が確保出来ない。そのため、シート本体103の成形材料は手指で容易に押しつぶせるような軟らかな材料が用いられているが、それでも薬液102が残ってしまうことがある。塗布具101に十分な量の薬液102を含浸させるためにも、凹所103bをつぶして薬液102を放出させたときの残存量ができる限り少なくなるようにすることが好ましい。
本発明は前記課題の解決にあたり、上記深絞り包装機の成形工程において、シート本体に二つの凹所を成形し、両凹所内に薬液と塗布具を充填した後のフィルムのヒートシールを二回に分けて行うことで、隔壁シール部や凹所を囲うシール部位に適正なシール強度が発現されるようにしたものである。
前記シート本体にフィルムをヒートシールする処理に、
前記第1の凹所の輪郭を囲う線であって当該線上に一つ以上の切れ目部を有する輪郭包囲線上に沿ってヒートシールする第1のシール工程と、
この第1のシール工程の後に、前記輪郭包囲線の前記第2の凹所に面した一部分を除いて、当該輪郭包囲線上及び輪郭包囲線の周辺に沿ってヒートシールする第2のシール工程と、
が含まれることを特徴とする。
このヒートシールの際に、ヒートシール金型と、前記凹所内の薬液及びヘッドスペースを構成する空気層とは、フィルムを挟んで近接した位置関係となり(図4中の符号AL参照)、ヒートシール金型の熱(概ね150~250℃)により凹所内の空気が熱せられて膨張する。また、薬液の物性によっては揮発が発生して、空気の膨張がさらに大きくなる場合もある。薬液が充填された凹所の全周にフィルムを重ねてヒートシールしたときには、前記空気の熱膨張により、前記凹所に面するフィルム及びシート本体のそれぞれの樹脂が冷え、固化する前の状態のときに、シール部を凹所の内側から外側に向けて開こうとする力が発生する。この力により、シール部が細くなる現象(シール後退)が発生したり、場合によってはシール不良が発生したりすることがある。
前記第1のシール工程で、薬液が充填された凹所の輪郭を囲うようにヒートシールする金型の一部に間隙を設けて、ヒートシール部である輪郭包囲線上に切れ目部を設けることにより、熱膨張した空気や薬液の揮発成分が未シールの切れ目部から外部へと排出され、当該凹所のシール部を内側から外側に向けて開こうとする力が発生せず、安定したヒートシール状態が保持できて、期待するヒートシール強度を得ることが可能である。
一方、前記第2のシール工程では、第1のシール工程でのヒートシール条件よりも、より強いヒートシール強度が得られる条件でヒートシールを行うことが好ましい。この第2のシール工程のヒートシール金型の形状は、前記二つの凹所間の隔壁シール部に相当する部分を除き、前記第1のシール工程における輪郭包囲線上の切れ目部を含む、両凹所の周辺部をヒートシールする態様のものとなる。
なお、切れ目部の幅が大きすぎると、第2のシール工程前にシート本体を移送したときに大きく開いた切れ目部から薬液が外部へ飛散して、第2のシール工程で実施されるヒートシール部に飛散した薬液が付着してシール不良が発生する可能性がある。この現象は、前記切れ目部の幅が大きければ大きいほど発生する可能性が高くなるため、前記切れ目部の幅は、薬液が充填された凹所内の空気層の膨張や薬液の揮発による内圧の上昇を抑制することができる最小限の幅で設定することが好ましい。
第2の凹所とは反対側に切れ目部を配置することにより、使用の際に第1の凹所を手指で押圧して両凹所を連絡させたときに、第1の凹所内の薬液が切れ目部から漏出することを防止することができ、また、第1の凹所と第2の凹所の間の隔壁シール部のヒートシール強度を適正に保持することが可能である。
この場合、前記使用の際の切れ目部からの薬液の漏出を確実に防ぐため、前記第1の凹所の輪郭を囲う輪郭包囲線上で、第2の凹所とは反対側に位置する中央部分央に切れ目部を設けるよりも、当該輪郭包囲線上の任意な点とその点を通る法線が包装体(シート本体)の縁部に交差する点との間の距離が最大となる位置、具体的には前記法線が包袋の角部を通る輪郭包囲線上の位置、例えば略矩形包囲線上のコーナー部に設けることが望ましい。
例えば輪郭包囲線の第2の凹所に面した部分は、第1の凹所に向けて「Ω字形」に湾曲したり「逆U字形」に屈曲したりする形状に設けることができる。このような形状とすることで、包装体の不使用時には隔壁シール部で薬液が充填された第1の凹所と塗布具が充填された第2の凹所間を確実に分離する一方、使用の際に第1の凹所を手指で押圧し、このときにかかる圧力で前記略アーチ状に湾曲乃至屈曲した部分がスムーズに破損して両凹所を連絡せしめ、薬液を第2の凹所の側に確実に放出することが可能である。
前記のような独立したヒートシール部が設けられていれば、使用の際に第1の凹所を手指で押圧して両凹所を連絡させたときに、第1の凹所から放出した薬液は、先ずこの独立したヒートシール部に衝突し、ヒートシール部に沿って左右に分流しつつ当該シール部の両側に回り込む。これにより、放出時の勢いが削がれた状態で塗布具が充填された第2の凹所内へと流れこむので、第2の凹所内に侵入した薬液が塗布具の軸部である持ち手部分に到達するようなことはなくなり、塗布具の持ち手部分に薬液が付着しにくくなり、塗布具を持つ利用者の手指が汚れることを防止することができる。
前記ヒートシール部は、第1の凹所から放出した薬液が衝突することで勢いを削ぐ緩衝部として機能し、放出された薬液が確実に衝突する帯状に設けることが好ましいが、緩衝部として機能するのであれば、点状やその他の形状に設けることができ、適宜な間隔を開けて複数が配置されていてもよい。
そこで、塗布具が充填された第2の凹所の周辺のシールを塗布具の軸側と第1の凹所の側との二回に分けて行い、包装体を開封する始点は弱い力でフィルムを剥がすことができ、剥がす操作途中の適宜な位置から強い力が必要となってフィルムの引き剥がしが適切な位置で止められるようにした。
シート本体の全周辺のうち、第2の凹所が設けられた側の周辺をヒートシールする工程と、前記シール工程でヒートシールされたシール部位に連ねて、シート本体の第1の凹所が設けられた側の周辺をヒートシールする工程と、が含まれることを特徴とする。
また、前記第2の凹所の周辺部のシール強度は、塗布具の軸部側の周辺をヒートシールするときよりも、塗布部材側の周辺をヒートシールするときの方が、シール強度が大きいことを特徴とする。
すなわち、包装体の開封は、塗布具が充填された第2の凹所側のシート本体端部のフィルムを摘まみ、フィルムをシート本体から剥がす操作により行われるが、最初は弱い力でフィルムが剥がれるが、引き剥がし操作がシール強度の大きな部位に移行する際に、開封強度が大きく増加するため、最初の開封操作の力では開封に及ばず、開封操作を停止するか、或いは利用者に必要な開封作業が終了したことを認識させるため、フィルムが一気に剥がれることはない。
最初のシール強度を小さく、後のシール強度を大きくする手段としては、最初の第2の凹所の周辺を線状にシールするときのシール幅を狭く、この最初の線状にシールした部位に連ねて後にシールするときのシール幅を広く設定することが挙げられる。後のシール工程では、第2の凹所の周辺の未シール部分を、前記最初のシール工程の線状シールの端部に重ねて、且つ当該線状シールの幅よりも少なくとも2倍以上の大きさのシール幅でシールすることが好ましい。なお、シール幅については、包装体の輸送及び保管時において予期せぬ開封が発生しない最小限の幅で設計することが望ましい。
包装体の幅を必要以上に大きくすることなく、前記最初と後の二回のシール工程のシール幅の差をできる限り大きくするために、塗布具が充填される第2の凹所内の長手両側辺に沿った部分に幅広となる平坦部を形成しておき、最初のシール工程で包装体の開封端側となる第2の凹所の端部から前記平端部の手前に亘る第2の凹所の周辺を線状にシールし、後のシールで、最初の線状のシール部の端部に重ねて、前記平坦部を含む第2の凹所周辺の未シール部と第1の凹所の外周部をシールするようにしてもよい。
また、前記輪郭包囲線上に沿ったヒートシール部と第2の凹所との間に、少なくとも一つの点状乃至帯状のヒートシール部を備えたものとなる。
さらに、薬液が充填された凹所を押圧して塗布具が充填された側の凹所内に薬液を流入させる際の残液の極小化を達成するため、第1の凹所の底部であって、第2の凹所の側とは反対側となる位置の前記底部の表面に、押圧誘導部位となる傾斜面部が設けられていることが好ましい。
図1は、本発明の一実施形態の包装体を示している。この包装体1は、適宜な量の薬液2と、軸部3aの一端に塗布部材3bが設けられた塗布具3とを、包装容器であるシート本体4内に形成された凹所4a,4bにそれぞれ充填し、シート本体4の上面にフィルム5を被せてヒートシールし、前記凹所4a,4b内を密封することにより形成されている。
第1の凹所4aはその開口面が略々楕円形を呈する形状、第2の凹所4bはその開口面が略々矩形状を呈して塗布具4全体が没入して充填される形状に形成してある。第2の凹所4b内には第1の凹所4a側に寄った位置に当該凹所の幅を狭くし、且つ凹所外側の幅を広くした平坦部分4b1,4b1が設けてある。
本形態の包装体1は、図示した深絞り包装機6を用い、凹所成形工程、内容物充填工程、ヒートシール工程及び切断工程の各工程を経て、包装体の成形と内容物の包装が行われることにより製造される。
輪郭包囲線7上に設ける切れ目部7aは、第2の凹所4bとは反対側の角部に配置され、適宜な幅(D)でヒートシールされない隙間部分ができるように形成される。また、第1の凹所4aと第2の凹所4bの間で隔壁シール部を構成する輪郭包囲線7の第2の凹所4bに面した部分7bは、第1の凹所4aの側に「Ω字形」に湾曲した形状でヒートシールがされる。
なお、第1のシール工程は、包装体1の使用の際に、薬液2が充填された第1の凹所4aを押圧することでシールが破損されるようなイージーピール性を発現するヒートシール条件でシールする。
図6は、第2のシール工程でヒートシールする部分を示した図である。同図に示されるように、第2のシール工程では、前記輪郭包囲線7の「Ω字形」に湾曲した形状にシールした、第2の凹所に面した部分7bを除いて、前記切れ目部7aを含む輪郭包囲線7上から輪郭包囲線7の周辺に沿って、さらには前記第2の凹所4bの片半周に沿ったヒートシールの線上8に重なって当該第2の凹所4bの両側を覆う領域9に亘ってヒートシールする。
同図に示されるように領域9をヒートシールすることにより、前記両凹所4a,4bは密封される。
なお、第2のシール工程では、第1のシール工程でのヒートシール条件よりも、より強いヒートシール強度が得られる条件でヒートシールする。
この際、第1の凹所4aから放出した薬液2は、図7中の矢印で示すように、前記帯状のシール部10に衝突し、当該シール部10に沿って左右に分流しつつ両側に回り込むため、放出時の勢いが削がれた状態で第2の凹所4b内へと流れこみ、薬液2が塗布具3の軸部3aである持ち手部分に到達するようなことはなく、塗布具3の持ち手部分に薬液2が付着することを効果的に抑制することが可能である。軸部3aへの薬液2の付着を防ぐため、軸部3aと塗布部材3bの中間部分で第2の凹所4bの表面を指で押さえておくような操作は不要である。
この包装体1の開封の際には、塗布具3が充填された第2の凹所4b側のシート本体4端部のフィルム5を摘まみ、フィルム5をシート本体4から剥がす操作により行われるが、第2の凹所4bの周辺のヒートシールは、第1のヒートシール工程で、細幅で線状のシール部81とし、第2のヒートシール工程でこれよりも太幅で線状のシール部91として、シール部91のシール強度を大きく設定してあるので、最初は弱い力でフィルムが剥がれるが、引き剥がし操作がシール強度の大きなシール部91の側に移行する際に、開封強度が大きく増加するため、最初の開封操作の力では開封に及ばず、利用者は必要な開封作業が終了したこと判断して開封操作を停止する。よって、フィルム5を一気に剥がしてしまい、塗布具3が包装体1から脱落したり脱落を防ぐため塗布部材3bに手指が触れたりするようなことはない。
結果としては、包装体Aの検体のシール強度の平均値が、包装体B及び包装体Cの平均値を下回る結果となった。
また、包装体Cにあっては、第2のシール工程で、シール部に複数個のシール不良が観察された。シール不良発生の原因は、シール部に薬液2が付着したために発生したと考えられる。第1の凹所4aに薬液2を充填する際には、薬液2が前記凹所4aの外側に跳ね飛ぶことがないことが、観察により確認されており、第1のシール工程から第2のシール工程までの間で、シート本体がヒートシール装置間を移送されるときの振動や揺れで、薬液2が前記凹所4aの外側に跳ね飛び、シール部へ付着したものと推察される。
本実施形態と同形状である包装体Bでは、シール不良の発生は皆無であった。
包装体100は、その細いシール部104bの幅を2.25mm、太いシール部104cを3.75mmに設定して成形した。
この包装体100のフィルムの開封強度を測定したところ、幅が狭い細いシール部104bで概ね2N程度であり、幅が広い太いシール部104cでは3~3.5N程度であり、シール強度の差は1.5~1.75倍であった。
一方、シート本体4にフィルム5を二回のヒートシール工程でヒートシールする本発明の包装体1においては、前記図3に示された深絞り包装機6を用い、前記図6に示される、細いシール部81と太いシール部91の幅をそれぞれ2.75mm、5.8mmに設定して成形し、フィルムの開封強度を測定したところ、細いシール部81で2N程度であるのに対し、太いシール部91では6Nであり、3倍を超えるシール強度の差を確認することができた。
図示した形態は前記構成の包装体1に適用することができるものであり、薬液2が充填される第1の凹所4aの底部に、押圧誘導部位となる傾斜面部4a1を設けたものである。
詳しくは、傾斜面部4a1は、第1の凹所4aの底部であって、第1の凹所4aに隣接する第2の凹所4bの側とは反対側となる位置の底部表面に、当該底部の角部を平坦な面で切り欠いた形状に形成してある。
第1の凹所4aを押圧する方向を利用者に指し示す方法としては、第1の凹所4aの底部表面に押す位置や方向を印刷で表示する方法も考えられるが、底部の曲面に表示することになるため、利用者に理解されなかったり見落とされたりする虞がある。前記のとおり、第1の凹所4aの底部の、塗布具1が充填された第2の凹所4bの側とは反対側の部分の形状を傾斜面部4a1とすることで、より直感的に押圧の方向を利用者が理解することが可能である。
Claims (9)
- シート本体の上面内に第1の凹所と第2の凹所が隣接して設けられ、第1の凹所に薬液、第2の凹所に薬液塗布具がそれぞれ充填され、シート本体の上面にフィルムがヒートシールされてなる薬液塗布具包装体の製造方法において、
前記シート本体にフィルムをヒートシールする処理には、
前記第1の凹所の輪郭を囲う線であって当該線上に一つ以上の切れ目部を有する輪郭包囲線上に沿ってヒートシールする第1のシール工程と、
この第1のシール工程の後に、前記輪郭包囲線の前記第2の凹所に面した一部分を除いて、当該輪郭包囲線上及び輪郭包囲線の周辺に沿ってヒートシールする第2のシール工程と、
が含まれることを特徴とする薬液塗布具包装体の製造方法。 - 前記第1の凹所の輪郭を囲う輪郭包囲線の切れ目部は、当該第1の凹所の、第2の凹所と対面する側とは反対側の輪郭を囲う部分に設けられることを特徴とする請求項1に記載の薬液塗布具包装体の製造方法。
- 前記第2のシール工程においてヒートシールされない輪郭包囲線の第2の凹所に面した部分は、当該輪郭包囲線が第1の凹所に向けて略アーチ状に湾曲乃至屈曲した部分であることを特徴とする請求項1又は2に記載に薬液塗布具包装体の製造方法。
- 前記第2のシール工程において、前記第1のシール工程でヒートシールされた輪郭包囲線と第2の凹所との間に、少なくとも一つの点状乃至帯状のヒートシール部が設けられることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の薬液塗布具包装体の製造方法。
- シート本体の上面内に第1の凹所と第2の凹所が隣接して設けられ、第1の凹所に薬液、第2の凹所に薬液塗布具がそれぞれ充填され、シート本体の上面にフィルムがヒートシールされてなる薬液塗布具包装体の製造方法において、
シート本体の全周辺のうち、第2の凹所が設けられた側の周辺をヒートシールする工程と、
前記シール工程でヒートシールされたシール部位に連ねて、シート本体の第1の凹所が設けられた側の周辺をヒートシールする工程と、
が含まれることを特徴とする薬液塗布具包装体の製造方法。 - 第2の凹所の周辺部のシール強度は、塗布具の軸部側の周辺をヒートシールするときよりも、塗布部材側の周辺をヒートシールするときの方が、シール強度が大きいことを特徴とする請求項5に記載の薬液塗布具包装体の製造方法。
- シート本体の上面内に第1の凹所と第2の凹所が隣接して設けられ、第1の凹所に薬液、第2の凹所に薬液塗布具がそれぞれ充填され、シート本体の上面にフィルムをヒートシールしてなる薬液塗布具包装体において、
前記第1の凹所の輪郭を環状に囲う線であって当該線上に一つ以上の切れ目部を有する輪郭包囲線線上に沿ったヒートシール部を備えることを特徴とする薬液塗布具包装体。 - 前記輪郭包囲線上に沿ったヒートシール部と第2の凹所との間に、少なくとも一つの点状乃至帯状のヒートシール部を備えることを特徴とする請求項7に記載の薬液塗布具包装体。
- 第1の凹所の底部であって、第2の凹所の側とは反対側となる位置の前記底部の表面に、押圧誘導部位となる傾斜面部が設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の薬液塗布具包装体。
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