JP2022084046A - ハイブリッド車用動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの動力損失抑制と走行安定性とが向上したハイブリッド車を提供する。【解決手段】動力伝達装置は、ベルト式の無段変速機(CVT)10と、モータ3の動力をアウトプット軸18に直接的に伝達できる主動遊星歯車機構8及び従動遊星歯車機構19を備えている。主動遊星歯車機構8は第2クラッチ35を備え、従動遊星歯車機構19は第3クラッチ40を備えている。主動遊星歯車機構8の動力は中間クラッチ33を介して従動遊星歯車機構19に伝達される。モータ3の動力が無段変速機10を経由せずにアウトプット軸18にダイレクトに伝わるため、モータ3の動力損失を抑制できる。クラッチ25,33,35,40とブレーキ41を制御することにより、多彩な走行制御を実現できる。【選択図】図1

Description

本発明は、走行駆動源としてエンジンとモータとを併有しているハイブリッド車の動力伝達装置に関するものである。
走行駆動源としてエンジンとモータとを搭載したハイブリッド車は広く知られている。このハイブリッド車の動力伝達装置は、エンジン駆動車の動力伝達装置を基本にしており、エンジンの動力とモータの動力が無段変速機(CVT)に選択的に入力されるようになっている。
しかし、無段変速機はベルト式であって動力伝達損失が発生するため、モータの動力が無段変速機を経由してアウトプット軸に伝達される構成では、モータによる走行駆動効率(力行)および減速時の回生効率が無段変速機構の伝達損失の影響を受けて低下するという問題がある。
この点について本願出願人は、特許文献1において、モータの動力が無段変速機を経由せずにアウトプット軸に伝達されるように、モータの動力をアウトプット軸に直接的に伝達するバイパス伝達手段を設けることを開示した。そして、この特許文献1では、バイパス伝達手段として、インプット軸にクラッチを介して平歯車を設け、このインプット軸側の平歯車を、アウトプット軸に設けた遊星歯車機構のキャリアに設けた平歯車に噛合させている。
特開2018-172095号公報
特許文献1の構成では、モータの動力はアウトプット軸にダイレクトに伝達されるため、モータ駆動時の駆動効率を向上できると共に、減速時の回生効率を向上できる利点がある。すなわち、モータによる変速のメリットとCVTによる変速とを享受できる利点がある。
本願発明はこの特許文献1の思想を発展させたものであり、変速態様の切り換え性を向上させることの確実化とを課題とするものである。
本願発明は、請求項1のとおり、
「動力源としてのエンジン及びモータと、無段変速機に動力伝達するインプット軸と、前記無段変速機から動力伝達されるアウトプット軸と、前記エンジンから前記インプット軸への動力伝達を継断する第1クラッチと、前記モータの動力を前記アウトプット軸に直接的に伝達するバイパス伝達手段とを備えている」
という基本構成において、
「前記バイパス伝達手段は、前記インプット軸と同心の主動サンギヤを有する主動遊星歯車機構と、前記アウトプット軸と同心の従動サンギヤを有する従動遊星歯車機構とを備えており、前記主動遊星歯車機構から従動遊星歯車機構への動力伝達を継断する中間クラッチが設けられている」
という特徴を有している。
本願発明において、第1クラッチは摩擦板方式やギヤ式のものを使用してもよいし、トルクコンバータをクラッチに兼用することも可能である。他のクラッチは、大きなトルクを確実に伝達するという点からギア式が好適である。
主動遊星歯車機構は主動キャリアを備えて、従動遊星歯車機構は従動キャリアを備えているが、従動キャリアはアウトプット軸と同心に配置されるので、中間クラッチもアウトプット軸と同心に配置して、スプライン嵌合等によってアウトプット軸の軸心方向に移動させることにより、主動遊星歯車機構から従動遊星歯車機構への動力伝達を継断する構成を採用できる。
本発明によれば、モータの動力をアウトプット軸にダイレクトに伝達できるため、モータの駆動効率及び回生効率を向上できる。
さて、モータは効率の良い回転域を有しており、一般に、ある程度以下の低速回転域では安定した回転を維持し難いという性質がある。この点、本願発明では、モータの回転は主動遊星歯車機構によって減速された状態でアウトプット軸の従動遊星歯車機構に動力伝達できるため、モータを安定した回転域で回転させつつ、アウトプット軸を低速回転させることができる。
従って、モータ駆動モードで自動車を発進させたり渋滞時などで低速走行させたりするにおいて、伝達効率と回生効率とを向上させつつ、必要なトルクを確保して安定した走行を実現できる。
そして、中間クラッチをOFFにして主動遊星歯車機構から従動遊星歯車機構への動力伝達を遮断すると、無段変速機を使用した変速を利用できる。従って、モータによる変速態様と無段変速機による変速態様とを選択することにより、低速走行から高速走行まで効率よく動力伝達することができる。換言すると、エンジン走行とモータ走行との特性を利用して、速度や負荷に応じたきめ細かな走行モードを実現できる。その結果、ハイブリッド車としての機能を向上できる。
なお、実施形態のように第2クラッチ及び第3クラッチを設けると、モータによる駆動とエンジンによる駆動とを組み合わせて多彩変速態様(或いは駆動態様)を選択できる利点がある。
実施形態のニュートラル状態を示す模式図である。 実施形態のモータ走行モードを示す模式図である。 実施形態のエンジン走行モードを示す模式図である。 エンジン走行をモータでアシストしているハイブリッド走行モードを示す模式図である。
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(1).動力伝達装置の構造
動力伝達装置は、エンジン1の本体(シリンダブロック及びオイルパン)の後面に固定されたミッションケース2(図1参照)に格納されており、モータ(モータジェネレータ)3が、回転軸をクランク軸4と並行にした姿勢でミッションケース2に併設されている。なお、図1ではミッションケース2とモータ3とが部分的に重なっているが、両者は紙面と直交した方向にずれている。敢えて述べるまでもないが、モータ3には、バッテリからインバータを介して給電される。
クランク軸4にはスタータ用ギヤを有する回転ダンパ5が固定されており、回転ダンパ5にエンジン出力中継軸6が固定されている。ミッションケース2には、エンジン出力中継軸6と同心のインプット軸7が回転自在に保持されている。インプット軸7には、主動遊星歯車機構8とその下流側に位置した第1平ギヤ9とが設けられている。第1平ギヤ9は、無段変速機(CVT)10のプライマリ軸(入力軸)11に固定された第2平ギヤ12に噛合している。第1平ギヤ9と第2平ギヤ12とは同じ歯数になっているが、歯数を異ならせてもよい。
無段変速機10は、プライマリ軸11と平行なセカンダリ軸(出力軸)13を有しており、プライマリ軸11に設けた主動可変プーリ14とセカンダリ軸13に設けた従動可変プーリ15とに、断面台形のベルト16が巻き掛けられている。
ミッションケース2には、セカンダリ軸13と同心のアウトプット軸18が回転自在に保持されており、セカンダリ軸13とアウトプット軸18とに跨がった状態で従動遊星歯車機構19が配置されている。更に、ミッションケース2には、アウトプット軸18と平行なデフ軸20が回転自在に配置されており、アウトプット軸18の回転は、第3平ギヤ21と第4平ギヤ22とを介してデフ軸20に動力伝達される。第3平ギヤ21は第4平ギヤ22よりも遥かに小径であり、アウトプット軸18の回転はデフ軸20に減速して伝達される。
デフ軸20には、デファレンシャルギヤ23を介してアクスルシャフト24が接続されている。実施形態の自動車は前輪駆動方式であるが、後輪駆動方式の場合は、アウトプット軸18から傘歯車機構を介してドライブシャフトに動力伝達されて、ドライブシャフトから傘歯車機構を介してデフ軸に動力伝達される。
エンジン出力中継軸6とアウトプット軸18との動力伝達は、第1クラッチ25を介して行われる。第1クラッチ25は摩擦板方式であり、エンジン出力中継軸6にスプライン嵌合した可動クラッチ体25aと、アウトプット軸18に固定された固定クラッチ体25bとで構成されており、可動クラッチ体25aが図示しないシフターによってスライドすることにより、エンジン出力中継軸6からアウトプット軸18への動力伝達が継断される。
また、第1クラッチ25は単板式又は多板式の摩擦板方式であり、滑りを利用してエンジン出力中継軸6とアウトプット軸18との回転比率を調節できる。従って、第1クラッチをトルクコバータに兼用できる。トルクコバータを第1クラッチに兼用することも可能である。
主動遊星歯車機構8は、アウトプット軸18に相対回転自在に保持された筒体26に設けた主動サンギヤ27と、主動サンギヤ27と主動内歯ギヤ(リングギヤ)28とに噛合した複数個(4個又は3個)の主動遊星ギヤ29と、主動遊星ギヤ29の群が回転自在に保持された主動キャリア30とを有しており、主動キャリア30は、アウトプット軸18に相対回転自在に保持されている。主動内歯ギヤ28はミッションケース2に固定されている。主動遊星ギヤ29は、主動キャリア30に突設した支軸29aに設けられている。
主動キャリア30は中空構造になっており、外周部に第5平ギヤ31を設けている。第5平ギヤ31は、従動遊星歯車機構19の従動キャリア32に設けた第6平ギヤ33と噛合している。また、主動遊星歯車機構8を構成する筒体26に外歯リングギヤ26aを設け、モータ3に設けた内歯リングギヤ3aを外歯リングギヤ26aに噛合させている。従って、モータ3の動力は、主動遊星歯車機構8のサンギヤ27に伝達される。
主動遊星歯車機構8における主動キャリア30の回転は、第2クラッチ35を介してインプット軸7に動力伝達し得る。第2クラッチ35は、アウトプット軸18にスプライン嵌合にてスライド自在に装着された第2可動クラッチ体35aと、主動キャリア30のインナーリング36に設けた主動固定クラッチ体35bとで構成されている。第2クラッチ35は、噛み合い方式でもよいし摩擦板方式でもよい。
第2可動クラッチ体35aは、主動キャリア30の外周部に露出させた環状シフターによってスライド操作される。なお、主動キャリア30をリング板状に構成して、その端面に設けた第2固定クラッチ体に第2可動クラッチ体35aを係脱させることも可能である。この場合は、第2可動クラッチ体35aのシフト構造は簡単になる。
従動遊星歯車機構19は中空状の従動キャリア32を有しており、従動キャリア32の一端部には筒体32aを設けて、筒体32aに、主動遊星歯車機構8の第5平ギヤ31に係脱する中間クラッチ33を配置している。中間クラッチ33はスプライン嵌合によって筒体32aに噛合している。従って、筒体32aと中間クラッチ33とは一体に回転し、かつ、中間クラッチ33は筒体32aをスライドして第5平ギヤ31と係脱する。中間クラッチ33を第5平ギヤ31の数分の1の外径になっているため、主動キャリア30の回転は、数倍に増速されて従動キャリア32に伝達される。
セカンダリ軸13のうち従動遊星歯車機構19で囲われた部分に従動サンギヤ37が固定されており、従動サンギヤ37に複数個(3個又は4個)の従動遊星ギヤ38が噛合している。各従動遊星ギヤ38は、従動キャリア32のうち従動可変プーリ15に向いた側板37に突設した支軸38aに回転自在に設けている。そして、各従動遊星ギヤ38は従動内歯ギヤ39に噛合している。従動内歯ギヤ39は、従動キャリア32の内周面に相対回転可能に保持されている。
従動内歯ギヤ39からアウトプット軸18への動力伝達は、第3クラッチ40によって継断される。第3クラッチ40は噛み合い式又は摩擦式であり、アウトプット軸18にスプライン嵌合によってスライド自在に装着された第3可動クラッチ体40aと、従動内歯ギヤ39を有する筒体39aに設けた第3固定クラッチ体40bとで構成されている。第3可動クラッチ体40aは、従動キャリア32の外側に露出させたシフターによってスライド操作される。
更に、動力伝達装置は、従動キャリア32の回転を停止させるブレーキ41を備えている。ブレーキ41は噛み合い式でもよいし、摩擦式でもよい。
(2).作用の説明
次に、動力伝達装置の作用を説明する。以下では、各クラッチ25,33,35,40については、動力が伝達される係合状態をON、動力伝達が遮断される係合解除状態をOFFとして、ブレーキ41については、従動キャリア32を回転不能にロックした状態をON、従動キャリア32が回転自在に保持された状態をOFFとしている。
図1はニュートラル状態を示しており、各クラッチ25,33,35,40は係合解除されたOFF状態になっており、ブレーキ41もOFFになっている(ニュートラル状態では、ブレーキ41をONにして従動キャリア32の回転を停止させておいてもよい。)。
図2ではモータダイレクト走行モードを示しており、このモードでは、第1クラッチ25及び第2クラッチ35はOFFで、中間クラッチ33及び第3クラッチ40はONになっている。また、ブレーキ41はOFFになっている。
このモードでは、インプット軸7に対するエンジン1の動力伝達は遮断されて、モータ3の動力が、主動サンギヤ27、主動遊星ギヤ29、主動キャリア30、中間クラッチ33、従動キャリア32、従動遊星ギヤ38、従動内歯ギヤ39、第3クラッチ40、アウトプット軸18の順に伝達される。この場合、従動遊星ギヤ38は従動サンギヤ37に噛合しているが、従動キャリア32はセカンダリ軸13に対して空回り状態になっているため、従動遊星ギヤ38は公転しつつ従動サンギヤ37に対して相対的に回転しており、その結果、従動サンギヤ37には回転力は作用しない。従って、モータ3の回転がセカンダリ軸13に逆流することはない。
そして、従動内歯ギヤ39が第3クラッチ40を介してアウトプット軸18と一体化しているため、従動キャリア32とアウトプット軸18とは相対的に回転せずに、結果として、アウトプット軸18は従動キャリア32と同じ回転数で回転する。
アウトプット軸18の回転数の制御はモータ3の回転数の制御によって行われるが、モータ3の動力は無段変速機10を経由することなくアウトプット軸18にダイレクトに伝わるため、動力損失を無くして燃費及び回生効率の向上に貢献できる。
また、モータ3の回転数と主動キャリア32との回転数の比率は、主動遊星ギヤ29の歯数と主動内歯ギヤ28の歯数との比で決まる一方、主動キャリア30と従動キャリア32との回転数の比率は、第5平ギヤ31の歯数と中間クラッチ33の歯数との比によって決まるため、これらの歯数を好適な値に選択することにより、モータ3を効率良く回転させつつ、アウトプット軸18に適度のトルクを伝達することができる。
図3は、無段変速機10を使用したエンジン走行モードを示している。このモードでは、第1クラッチ25と第3クラッチ40はONで、中間クラッチ33及び第2クラッチ35はOFFになっている。モータ3は駆動されていないので、ブレーキ41はON(ロック状態)になっている。従って、遊星歯車機構8,19のキャリア32,30は回転しない。
このモードでは、エンジン1の動力は、第1クラッチ25、インプット軸7、プライマリ軸11、無段変速機10、セカンダリ軸13、従動サンギヤ37、従動遊星ギヤ38、第3クラッチ40、アウトプット軸18という順で動力伝達される。従動キャリア32は回転しないので、セカンダリ軸13の回転は、従動遊星ギヤ38の歯数と従動内歯ギヤ39の歯数との比率に応じて減速されてアウトプット軸18に伝達される。
自動車がエンジン走行モードで発進する場合、発進時にエンジン1に大きな負荷が掛かるが、この場合は、エンジン1の回転数(トルク)をある程度に維持しつつ、第1クラッチ25を滑らせることにより、インプット軸7の回転数を徐々に上昇させていったらよい。トルクコンバータを備えている場合は、このような制御は不要である。なお、トルクコンバータを備えている場合でも、第1クラッチ25を設けるのが好ましい。
図4では、エンジン1の駆動力をモータ3の回転によってアシストするハイブリッド走行モードを示している。このモードでは、第1~第3の各クラッチ25,35,40及び中間クラッチ33はいずれもONで、ブレーキ41はOFFになっている。
このモードでは、エンジン1の動力は無段変速機10を経由してアウトプット軸18に伝達されるが、主動遊星歯車機構8を介して従動遊星歯車機構19の従動キャリア32にも動力が伝達されるため、エンジン走行モードに比べて、従動キャリア32の回転の分だけアウトプット軸18の回転数(或いはトルク)が増大する。従って、加速時や坂道発進などで有益である。
図示していないが、本実施形態では、モータ3の回転を両遊星歯車機構8,19から無段変速機10と従動遊星歯車機構19との両方に分岐して伝達するモータ走行スプリットモードも実行できる。このモードでは、第1クラッチ25はOFF、第2クラッチ35及び中間クラッチ33並びに第3クラッチ40はONで、ブレーキ41はOFFになっている。
このモードでは、モータ3の動力の一部は、第2クラッチ35、インプット軸7、プライマリ軸11、無段変速機10、セカンダリ軸13、従動サンギヤ37、従動遊星ギヤ38、従動内歯ギヤ39、第3クラッチ40、アウトプット軸18の順で伝達される。
また、モータ3の動力の他の一部は、モータダイレクト走行モードと同様に、主動サンギヤ27、主動遊星ギヤ29、主動キャリア32、中間クラッチ33、従動キャリア32、従動遊星ギヤ38、従動内歯ギヤ39、第3クラッチ40を介してアウトプット軸18に伝達される。
このモータ走行スプリットモードでは、セカンダリ軸13及び従動サンギヤ37が回転するため、従動サンギヤ37の歯数と従動内歯ギヤ39との歯数との比率に基づいてアウトプット軸18の回転数(従動内歯ギヤ39の回転数)が決まる。
そして、このモータ走行スプリットモードでは、インプット軸7の回転数とセカンダリ軸13の回転数との比率を無段変速機10によって変更できるため、モータ3による回転制御と無段変速機10による回転制御との組み合わせによって、モータ3の出力を必要最小限度に保持しつつ、走行速度や負荷に応じたきめ細かい回転制御を実現できる。従って、モータ3を効率よく使用できる。
更に、本実施形態では、エンジン1の動力を無段変速機10と従動遊星歯車機構19とに分岐して伝達するエンジン走行スプリットモードも実行できる。このモードでは、第1クラッチ25及び中間クラッチ33並びに第2クラッチ35はONで、第3クラッチ40はOFF、ブレーキ41はOFFになっている。
エンジンの動力の一部は無段変速機10を経由して従動サンギヤ37、従動遊星ギヤ38、従動内歯ギヤ39に伝達され、エンジンの動力の他の一部は、主動サンギヤ27、主動キャリア32、従動キャリア32、従動遊星ギヤ38、従動内歯ギヤ39の順で動力伝達される。そして、モータ走行スプリットモードの場合と同様に、従動サンギヤ37の歯数と従動内歯ギヤの歯数との比率に基づいてアウトプット軸18の回転数(従動内歯ギヤ39の回転数)が決まる。
従って、例えば走行負荷が低い状態でこのモードを実行することにより、無段変速機10による動力損失を抑制して燃費を改善できる。なお、エンジン走行スプリットモードでは主動キャリア30と主動遊星ギヤ29は回転しているが、主動遊星ギヤ29は、主動サンギヤ27に対して空回り状態で公転するため、エンジン1の動力がモータ3に伝わることはない。
また、本実施形態では、中間クラッチ33をシフター等で駆動して主動遊星歯車機構8から従動遊星歯車機構19への動力伝達を継断できるため、モータ3によって効率よく走行できる状態と、エンジンによって効率よく走行できる状態とを選択できて、エネルギ効率(燃費)を向上できる。また、モータ3によってアウトプット軸18を直接的に駆動できるため、モータ3の動力損失抑制と回生効率向上とを実現でき。更に、クラッチ25,33,35,40とブレーキ41との組み合わせにより、多彩な走行モードを実現してエンジン及びモータ3を効率良く使用できる。これにより、燃費を更に向上できる。
本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、モータの回転を主動サンギヤに伝達する経路にクラッチを設けることも可能である。エンジン走行モードでエンジンの回転が主動サンギヤ27に伝達される場合は、モータの回路をOFFにしてモータを空回りさせたら良く、エンジン走行モードでの減速時等にモータに回生させる場合は、モータの回路を閉じて発電機として機能させたらよい。
本願発明は、ハイブリッド車の動力伝達装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 エンジン
2 ミッションケース
3 モータ
4 クランク軸
6 エンジン出力中継軸
7 インプット軸
8 主動遊星歯車機構
10 無段変速機
11 プライマリ軸
13 セカンダリ軸
18 アウトプット軸
19 従動遊星歯車機構
20 デフ軸(デファレンシャル軸)
25 第1クラッチ
27 主動サンギヤ
28 主動内歯ギヤ
29 主動遊星ギヤ
30 主動キャリア
32 従動キャリア
32a 筒部
33 中間クラッチ
35 第2クラッチ
37 従動サンギヤ
38 従動遊星ギヤ
39 従動内歯ギヤ
40 第3クラッチ
41 ブレーキ(ロッククラッチ)

Claims (1)

  1. 動力源としてのエンジン及びモータと、無段変速機に動力伝達するインプット軸と、前記無段変速機から動力伝達されるアウトプット軸と、前記エンジンから前記インプット軸への動力伝達を継断する第1クラッチと、前記モータの動力を前記アウトプット軸に直接的に伝達するバイパス伝達手段とを備えている構成であって、
    前記バイパス伝達手段は、前記インプット軸と同心の主動サンギヤを有する主動遊星歯車機構と、前記アウトプット軸と同心の従動サンギヤを有する従動遊星歯車機構とを備えており、前記主動遊星歯車機構から従動遊星歯車機構への動力伝達を継断する中間クラッチが設けられている、
    ハイブリッド車用動力伝達装置。
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