JP2022083679A - 張力調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最適な押圧力を長期間維持し続けることができる移動手すりの張力調整装置を提供する。【解決手段】張力調整装置は、乗客を搬送する乗客コンベアに設けた無端状の移動手すりに配置され、前記移動手すりの張力を調整する張力調整装置であって、躯体に固定した固定枠と、前記移動手すりに当接するローラを支持するローラ支持枠と、前記固定枠と前記ローラ支持枠との間を上下方向に移動自在に設けた中間支持枠と、前記中間支持枠を上下方向の所定位置で前記固定枠に係脱自在な係合機構と、を備え、前記中間支持枠は前記固定枠に対して第1弾性体で下方に付勢力されており、前記ローラ支持枠は前記中間支持枠に対して第2弾性体で下方に付勢されており、前記係合機構は所定のタイミングで前記固定枠に前記中間支持枠を係合した状態から係合を解除した後、再度係合する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、移動手すりの張力を調整する張力調整装置に関する。
一般に、エスカレータやオートロード等のような乗客コンベアにおいて、移動手すりの張力を調整する張力調整装置が公知である。
かかる張力調整装置では、移動手すりに常時押圧力を付与して張力を付与し、所定の張力範囲を超えると報知するものがある。そして、所定の張力範囲を超えた場合には、張力調整装置を設定し直すようなメンテナンスをしている。
また、移動手すりに付与する押圧力が小さすぎると、移動手すりにたるみが生じて、屈曲が生じたり、動手すりを案内する案内レールと擦れて、激しく摩耗するという不都合がある。
しかし、張力調整装置の押圧力の設定のし直しのためのメンテナンスには手間がかかるという問題がある。
特開2006-8388号公報 実開昭63-180688号公報
このような事情から、最適な押圧力を長期間維持し続けることができる移動手すりの張力調整装置が望まれている。
そこで、実施形態は、最適な押圧力を長期間維持し続けることができる移動手すりの張力調整装置を提供する。
実施形態に係る移動手すりの張力調整装置は、乗客を搬送する乗客コンベアに設けた無端状の移動手すりに配置され、前記移動手すりの張力を調整する張力調整装置であって、躯体に固定した固定枠と、前記移動手すりに当接するローラを支持するローラ支持枠と、前記固定枠と前記ローラ支持枠との間を上下方向に移動自在に設けた中間支持枠と、前記中間支持枠を上下方向の所定位置で前記固定枠に係脱自在な係合機構と、を備え、前記中間支持枠は前記固定枠に対して第1弾性体で下方に付勢力されており、前記ローラ支持枠は前記中間支持枠に対して第2弾性体で下方に付勢されており、前記係合機構は所定のタイミングで前記固定枠に前記中間支持枠を係合した状態から係合を解除した後、再度係合する。
実施形態にかかる乗客コンベアにおいて、移動手すりの駆動装置全体を概略的に示す縦断面である。 図1に示す張力調整装置の正面図である。 図2に示す張力調整装置において、ピン支持枠を外した状態を斜め下から見た斜視図である。 図3示す張力調整装置を斜め裏側から見た斜視図である。 図3示す張力調整装置を図3とは角度を変えて見ると共に固定枠を除いて示す斜視図である。 図3示す張力調整装置の平面図である。 図2に示す張力調整装置において、中間支持枠側の上限ストッパが固定枠側の上限ストッパに当接した状態の下側部分を示す正面図である。 図7において、係合機構により中間支持枠と固定枠との係合が解除された状態を示す正面図である。 係合機構及びその部品の図であり、(a)は手すりベルトの停止時における係合機構の縦断面図であり、(b)は(a)においてローラ支持枠が上昇した状態の図、(c)は(a)に示す係合機構であってピン支持枠を除いて示す正面図であり、(d)は(a)と同じ状態を示す縦断面図であり、(e1)は把持移動部材の正面図、(e2)は把持移動部材の側面図、(f1)は係合部材支持枠の正面図、(f2)は係合部材支持枠の側面図、(g1)は連結板の正面図、(g2)は連結板の側面図、(h1)はピン支持枠の正面図、(h2)はピン支持枠の側面図である。 係合機構におけるピンの移動を説明する図であり、(a)は正面図、(b)は横断面を上から見た図、(c)は横断面を下から見た図、(d)は(a)の縦断面を左から見た図、(e)は(a)の縦断面を右から見た図、(f)は(e)における対向部側の図である。 実施形態に係る張力調整装置の動きを(a)から(e)で示す模式図である。 実施形態に係る張力調整装置において、運転モードと、ローラ支持枠が手すりベルトから受ける力との関係を時間の流れに沿って示すグラフである。
以下に、実施形態に係る張力調整装置及び乗客コンベアについて説明する。
実施形態に係る乗客コンベアは、エスカレータであり、例えば、建物の上階と下階との間に傾斜して設置されている。
図1に示すように、移動手すり駆動装置1では、無端状の移動手すり3が乗客コンベアのステップ(図示せず)の移動と同期して循環駆動されている。
移動手すり駆動装置1において、移動手すり3は、駆動装置5aに巻き掛けられ、駆動プーリ5bと押し付けローラ5cにより挟まれている。駆動プーリ5bを所定の方向に回転させることで、駆動プーリ5bと移動手すり3の間の摩擦力で移動手すり3は走行する。
移動手すり3は、横断面がC字形状となっており、ゴム製の本体と、本体に一体に設けられた帆布を備えており、本体には、鋼材製の芯線が埋め込まれている。乗客が移動手すり3を持つことができるようにC字形状の開口部が下を向いて移動手すり3が走行する部分を往路側と称している。また、移動手すり3が反転し、開口部が上を向いて移動手すり3が走行する部分を帰路側と称している。
移動手すり3は案内レール(図示せず)に沿って駆動される。図1では、X部から図の反時計回りにY部までの往路側に、案内レールが設置されている。
駆動装置5aの前後(移動手すり3の走行方向の前後、以下同じ)には、駆動下部案内ローラ5dと、駆動上部案内ローラ5eが設置されており、移動手すり3が駆動装置5aに入る際に、急角度で屈曲することなくスムーズに変形するようになっている。移動手すり3の帰路側の下部には、たるみ取り部5fが設けられている。たるみ取り部5fには手すり3の張力を調整する張力調整装置7が設けられ、移動手すり3に、図1の下方向に押圧力を付加することで、移動手すり3に適切な張力を与え、たるみを吸収する。
たるみ取り部5fの前後には、たるみ取り下部案内ローラ5gと、たるみ取り上部案内ローラ5hが設置されており、移動手すり3がたるみ取り部5fに入る際に、スムーズに変形するようになっている。
尚、移動手すり3の帰路側で、下側乗降デッキ5jと上側乗降デッキ5kとの間はカバー6で覆ってある。
次に、実施形態にかかる張力調整装置7について説明する。
図2及び図3~図6に示すように、張力調整装置7は、躯体に固定した固定枠9と、移動手すり3に上から当接するローラ11、11を支持するローラ支持枠13と、固定枠9とローラ支持枠13との間を上下方向に移動自在に設けた中間支持枠15と、中間支持枠15を上下方向の所定位置で固定枠9に係脱自在な係合機構17とを備えている。
固定枠9と中間支持枠15との間には第1弾性体19、19が設けてあり、第1弾性体19は左右(正面から見た左右)に設けてある。
固定枠9の左右には、それぞれ第1弾性体19の上端19aを受ける弾性体受け部9aが形成されている。弾性体受け部9aから下方に突設しているのは、中間支持枠15の上方への移動を制限する固定枠側ストッパ9bである。
第1弾性体19は、固定枠9に対して中間支持枠15を、下方に向けて付勢する圧縮コイルばねである。
固定枠9の左右方向中間部には、係合機構17が係脱する被係合部9cが固定枠9に突設して設けてある。被係合部9cの左右面には上下に亘ってギザギザが形成されている。
尚、固定枠9には、中間支持枠15の位置を示す目印18が設けてある。
中間支持枠15は、その左右にそれぞれ第1弾性体19の下端19bを受ける第1弾性体受け部15bが形成されている。各第1弾性体受け部15bの下面は、ローラ支持枠13の上方への移動を制限する上限ストッパ15bを兼ねているので、以下の説明では、上限ストッパ15bという。
また、中間支持枠15とローラ支持枠13との間には、第2弾性体21、21が左右に設けてある。各第2弾性体21は、2つの第1弾性体19を挟むように第1弾性体19の横に配置されている。
各第2弾性体21の上端21aは、中間支持枠15の第2弾性体受け部15cに取り付けられている。
各第2弾性体21は、中間支持枠15に対してローラ支持枠13を、下方に向けて付勢する圧縮コイルばねである。
各第2弾性体21の下端21bは、ローラ支持枠13に設けた第2弾性体受け部13aに取り付けてある。
ローラ支持枠13には、ローラ11が回転自在に取り付けてあり、移動手すり3からの張力をローラ11が受けて、ローラ支持枠13が上下動する。
ローラ支持枠13には、ローラ支持枠13が上動したときに、中間支持枠15の上限ストッパ15bに当接する上限ストッパ13bが設けてある。
尚、ローラ支持枠13は下方に移動したときに、中間支持枠15に設けた下限ストッパ23(図2のみに示す)に当接して、下方への移動が制限されるようになっている。
ローラ11、11は、移動手すり3の移動方向(図2の左右方向)に並んで設けてあり、各ローラ11は、それぞれ支持軸11aをローラ支持枠13から水平方向に突設してローラ支持枠13に固定されている。
次に、係合機構17について説明する。
図9に示すように、係合機構17は、ピン支持枠25と、連結板27と、係合部材29と、係合部材支持枠31と、係合部材用ばね33(図2及び図6参照)と、ピン35とを備えている。
図9の(g1)、(g2)、(h1)、(h2)に示すように、ピン支持枠25及び連結板27は、共に下端部をボルト38a(図2参照)によりローラ支持枠13に固定されている。ピン支持枠25及び連結板27の上端部は互いにボルト38b(図2参照)により固定されている。
連結板27には、ピン35の移動を案内する第1案内孔37が形成されており、第1案内孔37は、水平辺37aと垂直辺37bと斜辺37cとで略三角形状を成している。
ピン支持枠25は、板状部材であり、2枚設けてある。各ピン支持枠25は、上下方向中央にそれぞれピン35の端を受けるピン受け部25aが形成されている。ピン受け部25aは連結板27の第1案内孔37の形状に沿う凹みである。
図9の(e1)及び(e2)に示すように、係合部材29は、左右方向において、固定枠9の被係合部9c(図2参照)に対向する面が係合面29aになっている。係合面29aは、上下に形成したギザギザである。
係合部材29にはピン35を挿通する挿通孔29bが形成されている。挿通孔29bは水平方向の長孔である。
図9の(f1)及び(f2)に示すように、係合部材支持枠31は係合部材29を収納して、係合部材29をスライド自在に支持している。この係合部材支持枠31にもピン35の挿通孔31aが形成されている。
図9(a)は、通常状態(移動手すりの運転状態又は停止状態)であり、図9(b)はローラ支持枠13が所定距離上昇した状態であり、係合部材29が被係合部9c(図8参照)から離れて、係合が解除される位置にある。
ここで、図10を参照して、ピン35の動きを説明する。
ピン35は、どこにも固定されていない自由状態にあり、ピン支持枠25及び連結板27の上下動により、第1案内孔37内を相対的に各辺に沿って移動する。
即ち、図10(b)に示すように、符号bからcへの移動は係合部材用ばね33の付勢力により係合部材29が押されて移動する。通常状態では係合部材29は係合部材用ばね33により、符号cの位置に保持されている。
次に、ローラ支持枠13が上動して上限位置まで来ると、図10(e)(f)に示すように、ピン35は符号cからaの位置に移動される。
その後、図10(c)(d)に示すように、ローラ支持枠13が下動すると符号aからbの位置に移動し、bの位置で、係合部材29は係合部材用ばね33の付勢力におされて、(b)に示すようにcの位置に移動する。
次に、本実施形態にかかる張力調整装置7の作用について説明するが、まず、図12を参照して、ローラ支持枠13に作用する押圧力の変化について説明する。
図12において、横軸は運転モード、縦軸は移動手すり3からのローラ11への押圧力を示したものである。また、横軸は左側から右側へ時間が流れるものとした。まず、初期据付時または保守員による調整等が行われ、移動手すり駆動装置1は停止している状態である。この状態において、ローラ支持枠13の押圧力は図中のAの値となっている。
そして、停止状態から、上昇運転を行うが、上昇運転では、駆動装置5a(図1参照)から移動手すり3が押し出される形になるため、張力調整装置7のローラ支持枠13には押圧力の変化はほとんどない。
次に、停止後、下降運転を開始すると、駆動装置5a(図1参照)から移動手すり3は手繰り寄せられる形で引張られるため、移動手すり3の張力が増加し、ローラ支持枠13への押圧力が増加し、最大で図12中のDの値まで作用する。下降運転後停止しても移動手すりは手繰り寄せられた状態で停止するため、移動手すり3の張力は完全には開放されずに比較的高い押付力が残留する。その後、再度下降運転して停止後、上昇運転に変更すると、移動手すり3は駆動装置5a(図1参照)から押し出される形になり、張力調整装置7のローラ支持枠13の押圧力は図中Aまで低減する。
上述のような押圧力の変化に対し、停止時及び上昇運転時には、図2に示すように、係合機構17では係合部材29が固定枠9の被係合部9cに係合した状態が保持されており、ローラ支持枠13は第2弾性体21により、支持された状態にある(図11(a)参照)。
通常運転(下降運転)時には、図7に示すように、係合機構17では係合部材29が固定枠9の被係合部9cに係合した状態が保持された状態で、中間支持枠15の上限ストッパ15bにローラ支持枠13の上限ストッパ13bが当接して、固定される(図11(b)参照)。ローラ支持枠13は、この状態で、図12に示す下降運転時の押圧力変動(図12中のC~Dの変動)を受ける。
そして、通常運転時に、乗客による過負荷やいたずら等により移動手すり3に大きな張力が作用したり、経時変化により移動手すりの張力が大きくなった場合には、係合部材29と固定枠の被係合部9cの係合が壊れない限り、中間支持枠15の上限ストッパ15bにローラ支持枠13の上限ストッパ13bが当接した状態が保持される。
換言すると、下降運転及び下降運転後の停止状態においては、ローラ支持枠13の位置は、図7に示す状態を維持しながら運転、停止を繰返す。
次に、張力調整装置7におけるローラ支持枠13の位置調整(張力調整)について説明する。
通常、乗客コンベアの動きは上昇運転又は下降運転のいずれかであり、走行方向を切り替えることはあまりしないが、保守点検時に下降運転で運用している乗客コンベアを上昇運転させる。
上昇運転すると、移動手すり3の押付力が低下し、ローラ支持枠13が下降するが(図11(c)参照)、図8及図10(c)(d)に示すように、ローラ支持枠13が下降するとピン35は第1案内孔37内を相対的に上方に移動し、ピン35の移動により係合部材29は係合部材用ばね33の付勢力に抗して固定枠9の被係合部9cから離れ、係合が解除される(図11(d)参照)。
即ち、図12のB~Aの範囲においてローラ支持枠13の係合が開放され(ロック開放)、第1弾性体19による弾性支持に移行し、中間支持枠15が適正な押圧力で支持される(図11(d)参照)。
その後、図12に示すロック開放荷重BからAの間の荷重になり、停止してローラ支持枠13が下がり切ったところで、第1案内孔37内を水平辺37aに水平移動可能な状態になるので(図8参照)、係合部材29は係合部材用ばね33に押されて水平移動し(図10(b)参照)、固定枠9の被係合部9cに係合して、中間支持枠15が固定枠9に再び固定される(図2及び図11(e)参照)。
以上のように、中間支持枠15に設けた係合部材29が固定枠9の被係合部9cに対する係合、解除は、移動手すり3から受ける押圧力が図12中Cで示す押圧力を経た後に、図12中Bの押圧力まで低下した場合に限り動作するため、通常運転が下降運転で運用している乗客コンベアは、保守点検時などを利用して、定期的に上昇運転させれば、移動手すりの張力が自動で適正値に補正される。
同様に、通常運転が上昇運転の場合には、押圧力が図12中Cに達することがないが、保守点検時などを利用し、定期的に下降運転を行い図12中Cを超過する押圧力を与えることで、その後の上昇運転時に自動調整を働かせることができる。
尚、上述した実施形態では、張力調整装置7は第2弾性体21の伸縮がトリガとなり、中間支持枠15を係合部材29による固定枠9へ固定し、或いは第1弾性体19による弾性支持を切り替える構成であり、第2弾性体21による復元力(付勢力)が第1弾性体19より小さいと、第1弾性体19による弾性支持に移行した際に第2弾性体21まで収縮してしまっては期待する動作が担保できないおそれがあるから、第2弾性体21の復元力(付勢力)は第1弾性体19による復元力(付勢力)よりも大きい値とすることが好ましい。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、中間支持枠15が固定枠9に対して係合機構17による係合を解除した後、再度係合することで、第1弾性体19に対する適正な位置で保持できるから、最適な押圧力を長期間維持し続けることができる。
保守員は、定期的に調整する必要はなく、通常運転が下降運転の場合には、下降運転から上昇運転を行うだけで十分となり、保守業務の効率化が可能となるだけでなく、移動手すり3による張力を適正値に維持することが容易となるため、移動手すり3の長寿命化や安定駆動が可能となる。
中間支持枠15が固定枠9に対して係合機構17による係合を解除した後、再度の係合は、移動手すり3の運転を上昇運転と下降運転とで切り替えることにより、おこなうことができるから、切り替え操作が簡単である。
張力調整装置7を据付時に取り付ける際において、移動手すり3への押しつけ荷重を管理して取り付ける必要はなく、適当に取り付けておけば、下降運転から上昇運転を経由させることで自動調整機能が働き、適正な押付荷重で移動手すりに張力を与えられる利点もある。
移動手すり3が経年変化で縮んだ場合には、固定枠9に対して中間支持枠15が上方に移動するから、固定枠9に対する移動手すり3の張力を緩和できる。
移動手すり3の駆動中に急激な衝撃力が作用したときには、ローラ支持枠13の上限ストッパ13bと中間支持枠15の上限ストッパ15bが当接して移動を制限するから、ローラ支持枠13の過剰な移動による損傷を防止できる。
固定枠9には、中間支持枠15に対する位置の目印18が設けてあるので、移動手すり3の張力が異常に大きくなった場合等に、保守点検時に張力調整装置の取付け位置調整等のタイミングの目安にできる。
上述した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…移動手すり駆動装置、3…移動手すり、7…張力調整装置、9…固定枠、9c…被係合部、11…ローラ、13…ローラ支持枠、15…中間支持枠、15b…上限ストッパ、17…係合機構、19…第1弾性体、21…第2弾性体、23…下限ストッパ、29…係合部材、35…ピン。
実施形態に係る移動手すりの張力調整装置は、乗客を搬送する乗客コンベアに設けた無端状の移動手すりに配置され、前記移動手すりの張力を調整する張力調整装置であって、躯体に固定した固定枠と、前記移動手すりに当接するローラを支持するローラ支持枠と、前記固定枠と前記ローラ支持枠との間を上下方向に移動自在に設けた中間支持枠と、前記中間支持枠を上下方向の所定位置で前記固定枠に係脱自在な係合機構と、を備え、前記中間支持枠は前記固定枠に対して第1弾性体で下方に付勢されており、前記ローラ支持枠は前記中間支持枠に対して第2弾性体で下方に付勢されており、前記移動手すりの下降運転中及び下降運転からの停止状態においては、前記係合機構は前記中間支持枠を固定枠に係合した状態を維持し、前記下降運転から上昇運転へ移行した際に一時的に係合機構の係合を解除し、その後、再度係合する。

Claims (11)

  1. 乗客を搬送する乗客コンベアに設けた無端状の移動手すりに配置され、前記移動手すりの張力を調整する張力調整装置であって、
    躯体に固定した固定枠と、
    前記移動手すりに当接するローラを支持するローラ支持枠と、
    前記固定枠と前記ローラ支持枠との間を上下方向に移動自在に設けた中間支持枠と、
    前記中間支持枠を上下方向の所定位置で前記固定枠に係脱自在な係合機構と、を備え、
    前記中間支持枠は前記固定枠に対して第1弾性体で下方に付勢力されており、前記ローラ支持枠は前記中間支持枠に対して第2弾性体で下方に付勢されており、前記係合機構は所定のタイミングで前記固定枠に前記中間支持枠を係合した状態から係合を解除した後、再度係合する張力調整装置。
  2. 前記係合機構は、前記固定枠と前記中間支持枠との係合を解除したときに、前記第1弾性体及び前記第2弾性体の付勢力と、前記移動手すりが前記ローラを押し付ける押付力とが釣り合う位置に保持され、その後前記固定枠と前記中間支持枠とを再度係合する請求項1に記載の張力調整装置。
  3. 前記ローラ支持枠が前記第2弾性体の付勢力に抗して上方に移動したときに、所定位置で前記ローラ支持枠に当接して前記ローラ支持枠の上方の移動を制限する上限ストッパと、前記ローラ支持枠が第2弾性体の付勢力に準じて下方に移動したときに所定位置で下方の移動を制限する下限ストッパを備える請求項1又は2に記載の張力調整装置。
  4. 前記ローラ支持枠が前記上限ストッパに当接した後、前記下限ストッパに接触するまでの期間において、前記係合機構の係合が解除される請求項3に記載の張力調整装置。
  5. 前記固定枠は被係合部を備え、前記係合機構は、前記被係合部に係脱自在に移動する係合部材と、前記係合部材の移動に連動するピンとを備え、前記係合部材は、前記ピンの移動軌跡に基づいて被係合部との係合位置と被係合位置とに移動する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の張力調整装置。
  6. 前記第1弾性体及び第2弾性体は、コイルバネである請求項1~5のいずれか一項に記載の張力調整装置。
  7. 前記第2弾性体が移動範囲の下限に位置し、押付力が最も低くなった状態においても、前記第1弾性体の付勢力は第2の弾性体の付勢力を超えない付勢力である請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の張力調整装置。
  8. 前記固定枠には、前記第1弾性体が収縮し所定の縮み量に達した位置に目印を設けた請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の張力調整装置。
  9. 前記移動手すりの下降運転中及び下降運転からの停止状態においては、前記係合機構は前記中間支持枠を固定枠に係合した状態を維持し、前記下降運転から上昇運転へ移行した際に一時的に係合機構の係合が解除され、その後、再度係合されることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載のいずれか一項に記載の移動手すり張力調整装置。
  10. 前記移動手すりは通常運転が下降運転であり、保守点検時に上昇運転させたときに、係合機構は係合を解除する請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の張力調整装置。
  11. 前記移動手すりは、通常運転が上昇運転であり、保守点検時に下降運転を行い、その後上昇運転を行うことで前記係合機構は係合を解除する請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の張力調整装置。
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