JP5296729B2 - シートシャッタのシートガイド構造 - Google Patents

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Description

本発明は、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分に設置することができるシートシャッタのシートガイド構造に関する。
従来、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分に設置され、シートドラムに巻き取り繰り出し可能に設けたシートを両側の支柱に沿わせて昇降させるシートシャッタは、支柱に構成されるシートガイド部に、シートの両端に付設されたガイド突起を昇降スライド可能に係合させて収容するものが既に公知である(例えば、特許文献1参照。)。
上記シートシャッタのシートガイド構造は、ガイド突起の抜け出しを規制する内向きの抜止めガイドとガイド壁とからなる係合ガイドを、支柱内に対をなして一体的に設けている。そして、強風や通過体の衝突等によってシートが強く押動された場合に、係合ガイドの抜け止め保持力に抗してガイド突起の抜き出しを許容しシートを支柱から外すことができる。また支柱の上方でシートドラムを収容するシートケース内に、支柱から外れた状態のシートを、上昇時にシートガイド部内に復帰させるシート復帰ガイドを設けている。
特許第3996538号公報
上記特許文献1で示されるシートシャッタは、支柱内に対をなして一体的に構成される係合ガイドによって、ガイド突起の抜け出しを規制しシート外れを防止した開閉作動を行うと共に、強風を受けたり通過体が衝突した場合に、係合ガイドの保持力に抗してガイド突起を抜き出させてシートを支柱から外すことができる。また支柱から外れたシートはシート復帰ガイドによって、上昇時にシートガイド部内に自動的に復帰させることができる。
然し、上記シートガイド部は支柱に係合ガイドを一体的に設けているので、支柱の構造が複雑化し製造コストが高くなると共に、長期の使用において係合ガイドのガイド壁が拡開方向に変形したり抜止めガイドが損耗した場合に、係合ガイドのみの交換をすることができないため新たな支柱に交換しなければならない。また支柱をシートケースから取り外して行うメンテナンス作業が煩雑であると共に、コスト高になる等の欠点がある。またシート復帰ガイドの交換を必要とするとき、交換作業はシートケースの内部において行なわねばならず、メンテナンス作業を行ない難い等の課題がある。
上記課題を解決するために本発明に係るシートシャッタのシートガイド構造は、第1に、内部にシート2を巻取り繰出しするシートドラム5を回転自在に軸支するシートケース4と、該シートケース4の両端を支持する支柱3と、該支柱3側に固定されシート2をその両端部に設けたガイド突起10を係合して昇降案内するシートガイド部11を備えたシートシャッタのシートガイド構造において、前記シートガイド部11を底壁14cの両側に内側に向かって解放される前後一対の側壁14aを有する溝形断面のアウターレール14と、該アウターレール14内にシート幅方向にスライド可能に嵌合して収容するインナーレール16とで構成し、上記アウターレール14の底壁14cに、インナーレール16を取付ける複数の取付ピン26を左右方向に挿入する取付孔14dをレール方向に沿って所定間隔を有して穿設する一方、インナーレール16に、中途部に形成する中間壁19の左右両側に、シート2の前記ガイド突起10を昇降スライド可能に係合させて収容する内向きの係合ガイド21と、上記インナーレール16を外方向に付勢するスプリング28を取付ける取付ピン26を嵌挿するピン溝27をレール方向に形成するフック部24aを有して収容させるインナー係止部22とを設け、上記インナー係止部22内でスプリング28を受けるスプリング座29を取付ピン26に嵌挿し、該取付ピン26の端部をピン溝27と取付孔14dに挿入させてアウターレール14に着脱可能に支持させることにより、インナーレール16をアウターレール14内に外向き方向に付勢して取付けることを特徴としている。
第2に、スプリング座29を、隣接する取付ピン26に挿入させて接続する帯状板によって形成することを特徴としている。
第3に、隣接する取付ピン26に挿入させる帯状板のスプリング座29の一端に、インナーレール16のフック部24aの差込みを案内する橇状の誘導面29aを形成することを特徴としている。
第4に、アウターレール14の取付孔14dに嵌挿させ突出して隣接する取付ピン26の端部に、帯状板からなる受け座30を嵌挿し底壁14cの外側面に接当させて止め具26aにより取付ピン26の抜け止め支持をすることを特徴としている。
第5に、アウターレール14内に支持されるインナーレール16の上部に着脱可能に接続されて、インナーレール16の係合ガイド21から外れたシート2を該シート2の上昇時に復帰させるシート復帰ガイド17を、インナーレール16と同様に中間壁19の内側と外側に、係合ガイド21とインナー係止部22を設け、該インナー係止部22内でスプリング28の付勢力を受けるスプリング座29を取付ピン26に嵌挿し、該取付ピン26の端部をピン溝27と取付孔14dに挿入させて、アウターレール14に着脱可能に支持させることを特徴としている。
第6に、シート復帰ガイド17の係合ガイド21によって形成されるガイド溝23b内に、係合ガイド21から内向きに突設してシート2の巻き込みを防止するシートストッパ片32に設けた潤滑部36から潤滑剤を誘導して供給することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、シートをガイド突起と係合ガイドを介して保持するインナーレールを、取付ピンに嵌挿したスプリング座とアウターレールの底壁との間で、切欠溝を形成する両側のフック部をスプリングの付勢力により挟持することができるため、シートの両側を外向きの付勢力によって弾力的に張り支持することができ、シートの昇降をスムーズに行うことができる。
また予めアウターレールの取付孔に組付けたスプリングと取付ピンを介して、フック部をスプリング座と底壁との間におき、インナーレールの切欠溝を取付ピンに嵌挿させながら順次挿入することができるので、インナーレールをアウターレールの一側から他側に向けて簡単に挿入セットすることができると共に、逆順の動作によりインナーレールの引き抜きを容易に行うことができる。
請求項2の発明によれば、帯状板からなるスプリング座を、隣接する取付ピンにスプリングの付勢力を受けるように挿入させることにより、インナーレールのフック部を、スプリング座によってアウターレールの底壁に広い帯状面積によって弾力的に挟持し、ピン溝の両側にあるフック部への応力集中をレール方向に分散しながら、インナーレールの内向き及び外向き方向の往復動をスムーズにすると共に、インナーレールの耐久性を高めることができる。
また帯状板のスプリング座は、差込手前側を持ち上げてインナーレールを挿入するとき、差込奥側の取付ピン部分を支点に緩やかな差込角度になるため隣接する取付ピンに対し同時的に軽い力で滑らかに差し込むことができる。
請求項3の発明によれば、スプリング座一端に、インナーレールのフック部の差込みを案内させる誘導面を形成することにより、アウターレール内に一側からインナーレールを差込み他側に向けて押動すると、インナーレールはフック部の先端を第1のスプリング座の誘導面に接当させることができ、該第1のスプリング座を誘導面の誘導角を介しスプリングの付勢力に抗して内向きに押し上げ、スプリング座とアウターレールの底壁の間に挿入することができ、さらなる差込みにより第2,第3のスプリング座を押し上げてインナーレールの挿入セットを完了することができる。
従って、インナーレールを挿入する際に、スプリング座をスプリングに抗して人為的に持ち上げることなく、アウターレールに対するインナーレールのセットを能率よく簡単に行うことができる。
またスプリング座を複数の取付ピンに嵌挿するように帯状板にすると、スプリング座は差込奥側の取付ピン部分を支点に緩やかな差込角度になると共に、インナーレールを複数の取付ピンに対し軽い力で同時的に滑らかに差し込むことができる。
請求項4の発明によれば、帯状板の受け座を隣接する取付ピンの端部に嵌挿し、底壁の外側面に接当させ止め具により取付ピンの抜け止め支持をすることにより、スプリングの付勢力及びインナーレールの内向きの移動を阻止する力を、広い帯状面積の受け座によってアウターレールに分散して受けさせるので、底壁の取付孔部分に対する応力集中を抑制しアウターレールの耐久性を高めることができる。
請求項5の発明によれば、アウターレール内に支持されるインナーレールの上部に、シート復帰ガイドを着脱可能接続することにより、インナーレールの係合ガイドから外れたシートを、該シートの上昇時にシート復帰ガイドにより簡単に復帰させることができる。
またシート復帰ガイドは、インナーレールと同じ断面形状と同じ態様で取付けることができながら、インナーレールと別体に製作しているので、必要によりインナーレールとシート復帰ガイドとを個別に着脱することができ、両者のメンテナンス作業を簡単に行うことができる。
請求項6の発明によれば、シート復帰ガイドの上部に内向きに突設されるシートストッパ片に設けた潤滑部に供給される潤滑剤を潤滑孔を介して、ガイド溝内を昇降移動するガイド突起にスムーズに供給することができる。
本発明が適用されたシートシャッタを一部破断をして示す正面図である。 図1の要部の構成を示す側断面図である。 図1のシートケースとシートガイド部の構成を示す左側正断面図である。 シートガイド部の構成を分解して示す斜視図である。 支柱とシートガイド部の構成を示す断面図である。 図5のインナーレールが内側に移動した状態を示す断面図である。 図5のガイド突起が係合ガイドから抜け出す状態を示す断面図である。 右側のシートガイド部と潤滑部の構成を一部破断をして示す断面図である。 右側のシートガイド部の構成を一部破断をして示す断面図である。 シート復帰ガイドとインナーレールとが内側に移動した状態を示す断面図である。 シート復帰ガイドとインナーレールとの組付け態様を示す断面図である。 シート復帰ガイドの正面側の斜視図である。 シート復帰ガイドの背面側の斜視図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。符号1は主として建物の出入口に設置されるシートシャッタであり、シャッタ用のシート2とその左右を支持し上下方向の昇降移動を案内するガイド構成部材としての支柱3(サイドフレーム)と、シート2の開閉機構を内装する筒状のシートケース4等で構成される。上記支柱3は出入口の柱や壁に沿わせて固設され、シートケース4は建物の梁或いは壁面に沿って横向きに設置されて左右の支柱3に載置した状態で組付けられる。
図示例のシートシャッタ1は、シートケース4の両側を左右の支柱3に載置した状態で、該支柱3の上部外側に固定される取付部材3aによって着脱可能に接続している。
そして、シートケース4に内装したシートドラム(繰出装置)5の正逆回転によって、シート2の巻き取りと繰り出しをすることができ、シート2は両側辺を左右の支柱3に構成されるシートガイドに昇降スライド可能に支持されて昇降動作し出入口の開閉を行うことができる。
先ず図1〜図4を参照しシートシャッタ1の全体構成について説明する。シートケース4は、側面視で四角形断面の筒状をなすケース本体6の両側に、端板6a,6bを着脱自在に取付けることにより中空状のケース室を形成し、ケース室内に左右の端板6a,6bによって回転可能に軸支される中空円筒状のシートドラム5をドラム軸方向に収容している。またケース本体6の後方下部に左右の支柱3と連通してシート2の昇降移動を許容する開口部6cを形成している。
右方の端板6aは内側面に、円柱形状のモータ7を横向き姿勢で基部をボルトによって取付けてシートドラム5内に臨ませて支持している。このモータ7は、駆動軸7aに設けた凹凸状の輪体からなる駆動体8を、シートドラム5の内面にスプライン嵌合させてシートドラム5を正逆回転させる。
左方の端板6bはケース本体6の左端部を閉鎖するように取付けられ、シートドラム5の左端部に取付けた取付板8aが有する支軸8bを回転可能に支持している。これによりシートドラム5は、シートケース4内に水平状に軸支されモータ7の正逆回転に伴い、シート2の繰り出し下降(進動)と巻き取り上昇(退動)を行う。
またシート2の開閉作動は、従来のものと同様に制御盤9に設置される操作スイッチ9aの手動操作指令、並びに通過体を検知する検知部9bの検知指令等に基づくモータ7の正逆回転制御によって行なうようにしている。
シート2は、可撓性を有する合成樹脂材よりなる長方形の幕体からなり、上端(基部側)をシートドラム5の周面に軸方向に沿って取付けている。図示例のシート2は、幕体の両側縁に沿って公知の構成からなる駒状(ファスナーエレメント状)のガイド突起10を所定間隔を有して複数設けており、各支柱3の内向き対向面側に構成されるシートガイド部11に、ガイド突起10を昇降スライド可能に係合させて収容している。これによりシート2は、シート両側の抜け止めを図りながら、横方向のシート張りを保持して昇降作動を行う。
またシート2の下端には、シート2が最下降した閉じ状態で地面或いは床面等(以下床面と言う)に気密性を有して弾力的に接地する左右方向の棒状をなす接地部12を設けている。この接地部12はウェイト部を兼ねており、シート2をウェイトによって下方に向けて付勢することができる。
シートガイド部11は図4〜図7で示すように、支柱3を四角形状の簡潔な断面となして、その内向き面側に溝13を上下方向に形成し、該溝13にコ字形の溝状断面をなすアウターレール14を嵌合している。アウターレール14は、前後で対をなす側壁14aの端部を支柱3に嵌合固定することにより支柱方向の移動を規制している。
アウターレール14は、側壁14a,14a間で形成されるレール溝14b内に、インナーレール16と該インナーレール16の上部に接続されるシート復帰ガイド17とを着脱及び上下及び左右スライド可能に嵌合し取付けている。尚、アウターレール14及びインナーレール16並びにシート復帰ガイド17は、耐摩耗性と所定の可撓性を有する合成樹脂材によって形成している。
図5で示すようにインナーレール16は、平面視においてレール部材内で支柱方向に設けた中間壁19の左右側(内側と外側)に、シート2に付設されたガイド突起10を昇降スライド可能に係合させて収容する内向きの係合ガイド21と、アウターレール14にシート張り方向に弾力性を有して取付けるためのインナー係止部22(本体部)を一体的に形成している。
係合ガイド21は中間壁19の両側から内向きに突設したフック状の先端部を有して対をなすガイド壁23によって形成され、ガイド壁23,23は先端部に形成されるフック部の間にシート溝23aを、内部にガイド溝23bをそれぞれ形成している。
シート溝23aは、ガイド壁23,23の先端部に形成される内向きのフック部の間でシート2を昇降させる間隔を有し前後方向の揺れを規制して案内することができる。
またガイド溝23bは、ガイド壁23,23のシート溝23aに連通する内面と中間壁19との間で、ガイド突起10を左右方向にスライド可能とする平行状をなす幅で溝底を滑らかな円弧状にしている。そして、ガイド壁23,23はその肉厚を略一定として外側面基部側を溝底円弧に沿う円弧状断面に形成し、中間壁19との間にV字形の溝を形成する括れ部19aを設けている。この構造によりガイド壁23,23は弾力的に両側に開閉することができる。
これにより図5で示すように、ガイド溝23bは全体としてアリ溝状になり、インナーレール16の通常取付け姿勢において、シート2はガイド突起10を係合ガイド21のガイド溝23bに収容された状態で、内方向の抜けを規制して昇降スライドさせる。
またシート2が昇降時に風圧を受けると、シート2の両端は内向きに引張られてガイド突起10がシート溝23aを開いてガイド溝23bから抜け出そうとするが、ガイド突起10が対をなす前後のガイド壁23のフック形状によって抜け出しを規制するため、シート外れを防止したシート2の昇降案内をすることができる。
インナー係止部22は、中間壁19とその両側から外向きに平行状をなして突設した周壁24,24によって中空部22aを形成し、且つ周壁24,24の先端を内向きに屈曲させたフック部24aを設けることにより、両者間に取付ピン26を上下スライド可能に挿入するピン溝27をレール方向に形成している。
この構成によりインナー係止部22は中空部22a内に、頭部付きの取付ピン26にコイル状のスプリング28と該スプリング28の圧縮限界を規制する規制筒28aと、該スプリング28の端部を受ける帯板状のスプリング座29を嵌挿した状態で収容することができる。また取付ピン26は、その頭部をスプリング28の付勢力によって中間壁19に接当させた状態で、ピン端部をピン溝27及び取付孔14dから突出させる長さを有する。
上記取付ピン26は、ピン溝27から突出した部分をアウターレール14の底壁14cに穿設される取付孔14dに挿入して突出させ、該突出させた部分に帯板状の受け座30を嵌挿し、ピン端部に止めピン等の止め具26aを着脱可能に設けて抜け止め支持をして組付ける。
上記のようにスプリング28を嵌挿した取付ピン26は、アウターレール14に所定の取付け間隔を有してレール方向に複数穿設された取付孔14dの数だけインナー係止部22に収容するようにしており、各取付ピン26をアウターレール14の各対応する取付孔14dに挿入し支持させる。
これにより図3,図5で示すようにインナーレール16は、アウターレール14内に複数の取付ピン26によって没入状態で取付けられ、各スプリング28の外向き付勢力によってアウターレール14の底壁14cにレール全長を均等に押接し、係合ガイド21がガイド突起10を介しシート2を外向きのシート張り方向に弾力的に支持することできる。
尚、上記取付ピン26は、その頭部をインナーレール16の中空部22a内で中間壁19に接当する長さにしておくことが望ましい。
また上記構成において図4,図9で示すように、スプリング座29と受け座30は、相対向する位置で隣接する複数(図示例では2〜3本)の取付ピン26を挿通する上下方向の帯板状の座金をなすように形成されて、両者の間でアウターレール14の底壁14cに対しインナーレール16のフック部24aを接当状態として挟持している。
これにより複数の取付ピン26に跨る面積を有するスプリング座29は、複数のスプリング28による付勢力を、スプリング座29の広い面積を介してレール長さに略均等圧を以って押接することができる。
また同様に複数の取付ピン26に跨る受け座30は、シート2及びガイド突起10を介して内向き方向の引抜力を分散して受けて、アウターレール14の底壁14cを外側から略均等圧を以って押接することができる。
従って、スプリング座29と受け座30は、インナーレール16のフック部24aとアウターレール14の底壁14cとを、広い帯状面積を介してレール長さに略均等圧を以って挟持状に支持するため、ピン溝27の両側にあるフック部24aとアウターレール14の取付孔14d周囲への応圧力集中を避けることができる。
そして、図4で示すようにレール方向に複数に分割されて、略均等に配置される各スプリング座29は、上記取付け状態において図9〜図11で示すように、一側端(図示例では下端部)に内向きに反り返らせた誘導面29aを形成している。
これによりアウターレール14は、スプリング28と規制筒28aとスプリング座29を嵌挿した取付ピン26を、予めアウターレール14に受け座30及び止め具26aを介して取付けた状態にすることができ、こののちインナーレール16をレール端部から挿入することにより、両者を能率よく簡単に組付けることができる。
即ち、複数の取付ピン26に嵌挿支持された各スプリング座29は、各誘導面29aの設置側を支柱3の下部向きとなる方向に揃えているので、図11で示すように、アウターレール14内に下部側からインナーレール16を差し込み上部側に向けて押動する。これによりインナーレール16は、アウターレール14の最下部に位置する第1のスプリング座29の誘導面29aに、フック部24aの先端を接当させることができ、第1のスプリング座29を誘導面29aの誘導角を介して、スプリング28の付勢力に抗して内向きに押し上げ移動させて、スプリング座29とアウターレール14の底壁14cの間に挿入することができる。
そして、インナーレール16はさらに差込むと、第1番目のスプリング座29と底壁14cの間をスライドして、第2番目のスプリング座29の誘導面29aと底壁14cの間に至らせることができ、第1番目のものと同様に第2番目のスプリング座29を誘導面29aとフック部24aの接当を介し押し上げて挿入し、次位のものにも順次同様に挿入することができる。従って、アウターレール14の取付孔14dに対し、一本づつの取付ピン26を各ピン毎にドーナツ板状の丸座金を挿入して組付ける場合に比し、アウターレール14に対するインナーレール16の組込みを能率よく簡単に行うことができる。また上記丸座金を帯板状の受け座30の代わりに設けた場合には、アウターレール14の取付孔14d部分は丸座金と押接して摩損するものであった。
以上のように構成されるシートガイドは図6で示すように、シート2がシート面に直交する方向(押圧方向)の強い力を強風等によって受けた場合に、インナーレール16はシート2及びガイド突起10を介して内向き方向の引抜力を受ける。これによりインナーレール16はスプリング28に抗して、アウターレール14内で内向き方向にスライドするので、風による引抜力を緩衝することができる。
また車等の通過体がシート2に衝突したような場合に、シート2が前後方向に強く押動され、インナーレール16が図6で示すような、取付ピン26と規制筒28aによって規制されるスライド限界になり、且つシート2がさらに強い押圧を受けるとき、ガイド突起10は押圧方向に傾いてガイド壁23,23をこじ開けるように拡開作動する。
これによりガイド突起10は、ガイド壁23,23を弾力的に押し開いてそのフック部との係合を解除し、係合ガイド21の拡開したシート溝23aから抜け出してインナーレール16から離脱することになる。
従って、インナーレール16から離脱し支柱3による支持を失ったシート2は、押圧力による無理な引張りが解除されるので、シート2及びガイド突起10の損傷を防止することができ、またインナーレール16及び関連部材等に対しても過負荷を生じさせることなく破損を防止することができる。
そして、このときインナーレール16は、中間壁19の左右両側にガイド溝23bとインナー係止部22を形成していること、及び中間壁19から突出するガイド壁23,23を一定な肉厚となして基部側を円弧状面となし且つ中間壁19との間に括れ部19aを形成しているため、ガイド壁23,23を括れ部19aを介して撓ませながら拡開するとき、中間壁19及び周壁24,24も同時に撓ませながら弾力的に変形させるので、各構成部材が少量づつ撓み変形して負荷を分散させることができる。
これによりガイド壁23,23は、通常の所定負荷以下では適正ガイド姿勢を保持してガイド突起10をスムーズに係合案内し、且つ所定以上の押圧負荷を受けるとき、ガイド壁23,23のみに大きな負荷を掛けて無理に変形させることなく、ガイド壁23,23を速やかに拡開作動させてガイド突起10を離脱し、各構成部材や関連部材の損傷を防止し保護することができる。
またガイド壁23,23の拡開を中間壁19の弾力的な変形を付加して行なうのでガイド壁23,23の応力集中による劣化を防止することができる。またガイド壁23,23のスパンを短くしても押し開きを無理なく行なうため、ガイド突起10を損傷させることなく離脱させる。また上記のように撓ませたガイド壁23,23及び中間壁19も弾力的に復帰するので、シートガイド部11の耐久性を向上させることができる等の特徴がある。
次に図11,図12で示すシート復帰ガイド17について説明する。このシート復帰ガイド17はアウターレール14内で図1〜図4,図9で示すように、インナーレール16の上部に差込まれて接続している。これによりシート復帰ガイド17はシート2の巻き取り案内と繰り出し案内を行うと共に、図2に点線で示すように、支柱3のシートガイド部11から巻き取り時に外れたシート2を、元の姿勢に復帰させて適正姿勢で繰り出すことができる。
このシート復帰ガイド17は合成樹脂材によって、インナーレール16と略同じガイド本体部並びに平断面形状にしている。即ち、図8,図9で示すようにシート復帰ガイド17は、ガイド本体部の中途部に中間壁19を形成し、その内側と外側にガイド突起10を収容するガイド溝23bを形成する係合ガイド21と、ガイド突起10を外向きに付勢するスプリング28を取付ピン26に挿入した状態で収容させるインナー係止部22を形成している。
また上記シート復帰ガイド17は、上記係合ガイド21の中途部に、外れたシート2を導入する間隔を有して切欠形成した復帰溝31を設けている。また復帰溝31の上下に位置する各ガイド壁23,23は、その端面をそれぞれシート溝23aに向かう傾斜面にしている。これにより各ガイド壁23,23の傾斜端面は、復帰溝31の上下に位置する各シート溝23a及びガイド溝23bに対する、シート2及びガイド突起10の導入をスムーズに案内して行う。
またシート復帰ガイド17のガイド本体の上部には、ガイド壁23を内向きに延長させて形成したシートストッパ片32を一体的に突設している。このシートストッパ片32は、シート2の巻き取りに誤動作があったとき、接地部12の両側近傍に設置したストッパ33を接当させることができ、これによりシート2の接当位置以上の上昇を規制して接地部12の巻き込みを防止することができる。
上記規制状態でシートドラム5は、モータ7が過負荷検知手段の検知指令によって回転停止するまで回転するため、巻き取ったシート2を巻き締めして巻取り時の膨らみや皺を取り除き適正な巻き取り径に修正するので、シート2の左右の巻き取り径を略均一にすることができる。次いで、シートドラム5はモータ7が過負荷検知の指令によって回転停止し、こののちシート2の繰り出し回転をすることにより、再下降初期の弛みを抑制して、接地部12を大きな傾きを伴うことなく適正に接地させることができる。
またシート復帰ガイド17は、そのインナー係止部22の中空部22aの下部を下壁34aによって閉鎖し、該下壁34aからインナーレール16のインナー係止部22に嵌合する形状及び長さを有する接続片34を突設している。
これによりシート復帰ガイド17は、接続片34をインナーレール16のインナー係止部22内に嵌合することができ、両者のガイド壁23,23及びガイド溝23b並びにインナー係止部22を一連に接続することができる。
さらに、シート復帰ガイド17をインナーレール16のインナー係止部22に接続するに際して、接続片34は上記インナー係止部22の中空部22aに対して僅かなクリアランスを有して嵌挿させており、これによりシート復帰ガイド17は接続部を支点に、インナー係止部22の上部で内向き及び外向き方向にクリアランスの範囲で揺動することを許容され、該許容値を超える場合にインナーレール16を作動する。
上記のように構成されるシート復帰ガイド17は図9で示すように、前記インナーレール16と同様な構成によってアウターレール14に装着されるとき、該アウターレール14の底壁14cの上部に内向きに取付けられる上下2本の取付ピン26に嵌挿しているスプリング座29を、その下端に形成される誘導面29aの先端を、前記中空部22aの下壁34aに接当することができる位置に設置している。
これによりストッパ33がシートストッパ片32に接当することにより、シート復帰ガイド17が上方へ引き抜き方向の負荷を受けるとき、前記下壁34aが誘導面29aの先端に接当するので、アウターレール14に嵌挿して支持される取付ピン26と該取付ピン26に嵌挿するスプリング座29によって、インナーレール16との離脱を防止することができる。尚、接続片34とアウターレール14とをビスで連結することにより、シート復帰ガイド17の抜け止めをすることもできる。
またシート復帰ガイド17は、ガイド突起10に潤滑剤を供給する潤滑部36を設けることにより、シート2及びガイド突起10を案内する際に、支柱3の最上部位において昇降作動するガイド突起10の略全範囲に対する潤滑を簡単且つ均質に行うようにしている。即ち、潤滑部36は図8,図9,図12,図13で示すように、係合ガイド21側から内向きに突出させる前後のシートストッパ片32の肉厚内部に、側端から方形状断面の潤滑孔37を横向きに穿設し、孔の端部をガイド溝23b内に臨ませて開口している。そして、潤滑孔37にはシートストッパ片32の上端から縦向きに交差して連通する潤滑剤の供給孔38を穿設している。
この潤滑孔37には潤滑剤を保持する潤滑保持材39を側端から挿入することにより、該潤滑保持材39の挿入端をガイド溝23bに露出させて臨ませている。図示例の潤滑保持材39は、フェルト又はスポンジ等を長方形の立方体としており、潤滑孔37に簡単に挿入することができ、挿入状態でガイド溝23b内に向けてやや膨出させることができる。そして、供給孔38から供給される潤滑油を潤滑保持材39が含浸保持した状態でガイド溝23b内に誘導することができる。
上記のように構成される潤滑部36は、ガイド溝23b内を移動するガイド突起10の両側に対し、前後に位置する潤滑保持材39から潤滑油を塗布状に供給して、複数のガイド突起10に対し適正量の潤滑油を均等に供給することができる。従って、昇降が繰り返されるガイド突起10に対し、潤滑油を必要以上に消費させることなく効率よく供給することができる。また支柱3の上位にあるシート復帰ガイド17から供給される潤滑油は、ガイド突起10の移動を介して下位のインナーレール16のガイド溝23bにも供給されるため、各摺動部の損耗や騒音を抑制しながらシート2の昇降をスムーズに行なわせることができる。
またシート復帰ガイド17に内向きに突設されるシートストッパ片32の肉厚部内に構成される潤滑部36は、周囲に嵩張ることなくコンパクトで廉価な構成にすることができ、またケース本体6の開口部6cに臨ませることができるので、この広い空間を介して供給孔38又は潤滑孔37に対する給油を行ない易くすることができる。
また上記開口部6cに臨む潤滑孔37から、目詰まりや摩損した潤滑保持材39を引き抜くことができると共に、新たな潤滑保持材39の挿入セットをすることができるため、潤滑保持材39の交換作業も行い易くすることができる。
次に、上記のように構成されるシートガイド部11のインナーレール16とシート復帰ガイド17の取付け態様及び作用について説明する。先ず図11で示すようにアウターレール14に対し、レール長さに毎に設定される数のスプリング28及び規制筒28aを嵌挿した取付ピン26を、前記組付け態様を以って底壁14cの取付孔14dに挿入し、スプリング座29と受け座30により底壁14cを挟んだ状態で組付ける。
次いで、図11で示すようにシート復帰ガイド17を、レール溝14b内で上方から2番目と3番目の取付ピン26の間に挿入して、スプリング座29の誘導面29aと底壁14cの間に置き、当該シート復帰ガイド17を矢印方向に押動する。これによりシート復帰ガイド17は、フック部24aの上端が誘導面29aの斜面に沿ってスプリング座29をスプリング28に抗して押し上げ、該スプリング座29の下方に入り込むことができる。
そして、シート復帰ガイド17は、ピン溝27内に取付ピン26,26を挿入しながら移動させることができ、下壁34aを誘導面29aの先端に接当させる位置で、図9に示すセット位置に簡単に位置決め支持することができる。
次いで、インナーレール16を、上記アウターレール14の下端に位置するスプリング座29の誘導面29aと底壁14cの間に置いた状態となし、該インナーレール16を矢印方向に押動する。これによりインナーレール16は、フック部24aの上端が誘導面29aの斜面を介して、スプリング座29をスプリング28に抗して徐々に内向きに押し上げながら、図11に示すようにピン溝27内に取付ピン26,26を挿入して、次位のスプリング座29の誘導面29aの下部に至らせることができる。このときインナーレール16のフック部24aは、上記スプリング座29とアウターレール14の底壁14cの間で受け座30を介して平行状に挟持された状態で支持される。
次いで、さらなる押動によりインナーレール16は、次位のスプリング座29を同様な動作によって押し上げて挿入移動することができ、以下同様に次位のスプリング座29と底壁14cの間に順次挟持させることができ終段のスプリング座29に挿入挟持させ差込みを完了することができる。これにより挿入セットを完了したインナーレール16は、インナー係止部22の中空部22aを、既にセットされているシート復帰ガイド17の接続片34に挿入することができ、アウターレール14に対するインナーレール16の組付けを能率よく簡単に行うことができ、またシート復帰ガイド17の接続支持を安定よく行うことができる。
次いで、インナーレール16を内装したアウターレール14は、支柱3の溝13に挿入しその両辺を溝端に嵌め込んで固定する。また必要によりアウターレール14の上下を支柱3にビス止め固定する。これにより上記のように組立てられた支柱3は、シートケース4の両側に取付部材3aを介して着脱可能に接続すると共に、支柱3の必要個所を建物側に固定して立設される。
次いで、支柱3からアウターレール14を必要により取外した状態で、上記の逆順の動作によってインナーレール16及びシート復帰ガイド17を引き抜き方向に移動させて取外す。次いで、新たなンナーレール16又はシート復帰ガイド17を前記した態様を以って挿入方向に移動させて組付ける。
従って、インナーレール16及びシート復帰ガイド17は、共にレール方向に引き抜き又は差込む等の簡単な動作によって、分解及び組付けを容易に行うことができるので、各種メンテナンス作業を能率よく行うことができる。さらに、従来のインナーレール16を支柱3に組み付けた従来のアッシー構造のもののように、シートケース4から外した支柱3をアッシー交換をする必要がなく、シート復帰ガイド17又はインナーレール16或いは支柱3のみの交換にすることができるので、メンテナンス作業を簡単且つ廉価に行なうことが可能になる。
次にシートシャッタ1の動作及び使用態様について説明する。シートシャッタ1はシート2がシートドラム5に巻き取られ、シート復帰ガイド17のシートストッパ片32にストッパ33が接当する直前の位置を最上昇位置として、シートドラム5の回転を停止するように回転制御する。そして、この最上昇位置においてシート復帰ガイド17の復帰溝31の上方に接地部12を停止させた下降待機姿勢にする。そして、シートドラム5が繰り出し回転してシート2が繰り出されると、シート2の両端のガイド突起10は左右の支柱3のインナーレール16に案内されて下降スライドし、接地部12が床面に接地した位置でシートドラム5が自動停止し、シート2を巾(横)方向に張って弛みを防止した状態で間口を閉鎖する。
このシートシャッタ1はシート2が上記閉鎖状態又は昇降動作しているとき、強風を受けて押圧されガイド突起10が係合ガイド21から抜け出ようとする際に、ガイド突起10は係合ガイド21の係合力によって抜け出しを規制され、インナーレール16をスプリング28の付勢力に抗して内向きにスライド移動させる。
また風の押圧力が弱まるときインナーレール16を、スプリング28の付勢力によって元のシート張り姿勢に戻すことができる。従って、インナーレール16はシート2を風の変化に対し押圧力を緩衝しながら張り支持することができると共に、風によるシート外れを防止した開閉作動をスムーズに行うことができる。
また車等の通過体がシート2に衝突した場合に、シート2が前又は後方向に強く押動され、インナーレール16が図6で示すようなスライド限界になりシート2がさらに強い押圧を受ける場合に、ガイド突起10は押圧方向に傾きガイド壁23,23をこじ開けるように作動する。これにより図7で示すようにガイド突起10は、シート溝23aを開き係合ガイド21から抜け出してインナーレール16から離脱し、シート2は支柱3による支持を失って自由になる。従って、シート2は耐久限界以上の押圧力を回避して損傷を防止することができ、またインナーレール16及び関連部材等もそれ以上の負荷を受けることなく保護することができる。
このようにしてシート外れを生じたシート2は、シートドラム5の巻き取り回転によって元の状態に修正復帰されるが、このときシート2は左右の支柱3間において撓みながらガイド突起10の位置を前後左右に不定にした状態で上昇する。またシートドラム5側のシート2の両側は、前記したようにシート復帰ガイド17の復帰溝31に対し、外れた側の前側又は後側の溝口のいずれから、外れた部分が導入されて復帰溝31上部のシート溝23aを通る際に撓みを修正されながらシートドラム5に巻き取られる。
これにより、接地部12がシート復帰ガイド17の復帰溝31の上方で停止した前記最上昇位置において、シート2は自動的に復帰し下降待機姿勢になり、シートドラム5の繰り出し回転により再下降することができる。
然しながら、長期間の使用においてシート2の上昇時に、稀に何らかの障害によってシートドラム5が、例えばシート2の一側辺を2重折りをした状態で重ねて巻き取るような場合に、シートドラム5は図3に点線Aで示すように、その2重折りをした側のシート2の巻取り直径を大きく歪な形状にして巻き取ることになる。
そのため、シート2は巻取り直径を大きくした側(左側)のストッパ33を、図3に点線Bで示すようにシートストッパ片32に接当させてしまい、且つこれに基づき他側(右側)のシート側辺も引き上げて右側ストッパ33も図9に示すように、右側シートストッパ片32に接当させる。
この状態でシートドラム5は、モータ7が負荷検知によって停止するまでの僅かな間の巻取り回転によって、左右のストッパ33が左右のシートストッパ片32を上方に向け強く引上げるように接当すると共に、シート2の両側がガイド突起10の係合を介して、シート復帰ガイド17を内向きに引張ることになる。
そして、ガイド突起10の引張力が強く働くときシート復帰ガイド17は、図10で示すように2本の取付ピン26に嵌挿するスプリング28に抗して内向きに移動させられる。次いで、これに伴う過負荷によってモータ7が回転停止状態になるとき、シートドラム5はシート2の巻き込みを防止するが、シート2の両側を引っ張ったままにするので、シート復帰ガイド17には内向きの引張力が掛かったままになる。
このようにストッパ33がシートストッパ片32に強く接当してシート復帰ガイド17を2本の取付ピン26が有するスプリング28に抗して移動させようとするとき、当該シート復帰ガイド17に接続しているインナーレール16も全数の取付ピン26が有するスプリング28に抗して移動させようとする。これによりシート復帰ガイド17とインナーレール16とは、全体として図10で示すように、該インナーレール16の下部を支点に傾斜角θを有して傾斜(傾動)することになる。
このとき、インナーレール16側の各スプリング28は、それぞれ傾斜角θで設定される傾斜による変位量だけ圧縮変位すると共に、シート復帰ガイド17のスプリング28も同様に圧縮変位するので、前記引張力に対しシート復帰ガイド17のスプリング28だけで負担させることなく、アウターレール14に受け座30及び取付ピン26を介して抜け止め支持される各スプリング28に分散支持することができる。
またストッパ33がさらに強くシートストッパ片32に接当し、2本の取付ピン26が有するスプリング28に抗して、スプリング座29が規制筒28aに接当する移動限界になるとき、上記傾斜角θは最大になりガイド突起10を強く係合保持する。
従って、シート復帰ガイド17のスプリング28を殊更強力且つ大型なスプリングにすることなく、インナーレール16側のスプリング28と同じ小型スプリング28にすることができ、部品の共通化を図ることができると共に、シート復帰ガイド17及びインナーレール16の内向き移動を柔らかく行ない緩衝性を高めることができる。
またシート復帰ガイド17は、接続片34がインナーレール16に少範囲のガタ付きを有して接続させる場合は、該接続部を支点に引張力が働く初期並びにストッパ33とシートストッパ片32との接当初期に、内向き又は外向きに傾動し初期の負荷をより緩衝することができる。
このようにしてシート2の限界以上の巻き込みを防止するシートシャッタ1は、シートドラム5が再繰出し回転をする動作によりシート2が下降を開始するとき、ストッパ33がシートストッパ片32から離れて内向きの引張りを解除するので、引張力の減衰に応じた各スプリング28の付勢力によって、シート復帰ガイド17及びインナーレール16の傾斜角θを徐々に0度にして、元のガイドレール姿勢に速やかに復帰しシート2をスムーズに下降案内する。これにより、シート2は2重折り部分も伸ばされながら下降し上昇もスムーズに継続される。
上記のように動作するシートシャッタ1は、インナーレール16とシート復帰ガイド17とを別体となしているので、複雑な形状をなし損耗も伴い易く部品交換のメンテナンス作業を要するシート復帰ガイド17を小型化することができ、且つインナーレール16を耐久性に勝れたシンプルな形状を以って長尺化を図ることができると共に、押し出し又は引き抜き加工等の簡単な手段によって廉価に製作することができる。
またスプリング28を備えた複数の取付ピン26をアウターレール14に挿入した状態で、隣接する取付ピン26を接続する広い面積のスプリング座29と受け座30によって取付けることにより、支柱3に沿って安定よく支持することができると共に、スプリング28による外向きの付勢力とシート押圧時等の内向きの押圧力をスプリング座29と受け座30とで分散させて支持することができる。
従って、インナーレール16及びアウターレール14をいたずらに大型化したり厚肉にすることなく、耐久性の高いシートガイド部11を簡潔で廉価な構成によってコンパクトに纏めて製作することができる。
1 シートシャッタ
2 シート
3 支柱
4 シートケース
5 シートドラム
10 ガイド突起
11 シートガイド部
14 アウターレール
14a 側壁
14c 底壁
14d 取付孔
16 インナーレール
17 シート復帰ガイド
19 中間壁
21 係合ガイド
22 インナー係止部
23 ガイド壁
23b ガイド溝
24a フック部
26 取付ピン
26a 止め具
27 ピン溝
28 スプリング
29 スプリング座
29a 誘導面
30 受け座
32 シートストッパ片
36 潤滑部

Claims (6)

  1. 内部にシート(2)を巻取り繰出しするシートドラム(5)を回転自在に軸支するシートケース(4)と、該シートケース(4)の両端を支持する支柱(3)と、該支柱(3)側に固定されシート(2)をその両端部に設けたガイド突起(10)を係合して昇降案内するシートガイド部(11)を備えたシートシャッタのシートガイド構造において、前記シートガイド部(11)を底壁(14c)の両側に内側に向かって解放される前後一対の側壁(14a)を有する溝形断面のアウターレール(14)と、該アウターレール(14)内にシート幅方向にスライド可能に嵌合して収容するインナーレール(16)とで構成し、上記アウターレール(14)の底壁(14c)に、インナーレール(16)を取付ける複数の取付ピン(26)を左右方向に挿入する取付孔(14d)をレール方向に沿って所定間隔を有して穿設する一方、インナーレール(16)に、中途部に形成する中間壁(19)の左右両側に、シート(2)の前記ガイド突起(10)を昇降スライド可能に係合させて収容する内向きの係合ガイド(21)と、上記インナーレール(16)を外方向に付勢するスプリング(28)を取付ける取付ピン(26)を嵌挿するピン溝(27)をレール方向に形成するフック部(24a)を有して収容させるインナー係止部(22)とを設け、上記インナー係止部(22)内でスプリング(28)を受けるスプリング座(29)を取付ピン(26)に嵌挿し、該取付ピン(26)の端部をピン溝(27)と取付孔(14d)に挿入させてアウターレール(14)に着脱可能に支持させることにより、インナーレール(16)をアウターレール(14)内に外向き方向に付勢して取付けることを特徴とするシートシャッタのシートガイド構造。
  2. スプリング座(29)を、隣接する取付ピン(26)に挿入させて接続する帯状板によって形成する請求項1のシートシャッタのシートガイド構造。
  3. 隣接する取付ピン(26)に挿入させる帯状板のスプリング座(29)の一端に、インナーレール(16)のフック部(24a)の差込みを案内する橇状の誘導面(29a)を形成する請求項1又は2のシートシャッタのシートガイド構造。
  4. アウターレール(14)の取付孔(14d)に嵌挿させ突出して隣接する取付ピン(26)の端部に、帯状板からなる受け座(30)を嵌挿し底壁(14c)の外側面に接当させて止め具(26a)により取付ピン(26)の抜け止め支持をする請求項1又は2又は3のシートシャッタのシートガイド構造。
  5. アウターレール(14)内に支持されるインナーレール(16)の上部に着脱可能に接続されて、インナーレール(16)の係合ガイド(21)から外れたシート(2)を該シート(2)の上昇時に復帰させるシート復帰ガイド(17)を、インナーレール(16)と同様に中間壁(19)の内側と外側に、係合ガイド(21)とインナー係止部(22)を設け、該インナー係止部(22)内でスプリング(28)の付勢力を受けるスプリング座(29)を取付ピン(26)に嵌挿し、該取付ピン(26)の端部をピン溝(27)と取付孔(14d)に挿入させて、アウターレール(14)に着脱可能に支持させる請求項1又は2又は3又は4のシートシャッタのシートガイド構造。
  6. シート復帰ガイド(17)の係合ガイド(21)によって形成されるガイド溝(23b)内に、係合ガイド(21)から内向きに突設してシート(2)の巻き込みを防止するシートストッパ片(32)に設けた潤滑部(36)から潤滑剤を誘導して供給する請求項1又は2又は3又は4又は5のシートシャッタのシートガイド構造。
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