JP2022079932A - 変圧器のダクト接続構造 - Google Patents

変圧器のダクト接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2022079932A
JP2022079932A JP2020190810A JP2020190810A JP2022079932A JP 2022079932 A JP2022079932 A JP 2022079932A JP 2020190810 A JP2020190810 A JP 2020190810A JP 2020190810 A JP2020190810 A JP 2020190810A JP 2022079932 A JP2022079932 A JP 2022079932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
stay
side wall
flange portion
connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020190810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7512858B2 (ja
Inventor
孝太郎 福田
Kotaro Fukuda
亘 星島
Wataru Hoshijima
大輔 高橋
Daisuke Takahashi
景志 平岡
Keiji Hiraoka
信吾 光籏
Shingo Mitsuhata
健太 東
Kenta Azuma
孝之 赤木
Takayuki Akagi
正章 徳重
Masaaki Tokushige
誠 飯田
Makoto Iida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2020190810A priority Critical patent/JP7512858B2/ja
Publication of JP2022079932A publication Critical patent/JP2022079932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7512858B2 publication Critical patent/JP7512858B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Housings And Mounting Of Transformers (AREA)

Abstract

【課題】スイッチギヤの交換作業時における停電時間を短くすることが可能な変圧器のダクト接続構造を提供する。【解決手段】既設ダクトに取り付けられた張出ダクト2Aaは、増設ダクト2B側に向かって開口する第1開口端部28が形成され、第1開口端部28の外縁に沿って第1フランジ部30が形成されている。増設ダクト2Bの横梁部21は、第1開口端部28に対向する第2開口端部33を有し、第2開口端部33の外縁に沿って第2フランジ部34が形成されている。第1フランジ部30と第2フランジ部34は、両フランジ部(30、34)間の隙間36の大小に応じて長さを調節できる接続ボルト機構37で固定される。既設ダクトの側壁と増設ダクト2Bの側壁は、既設ダクトと増設ダクト2Bとの位置ズレを許容する接続用ステイで固定されている。【選択図】図2

Description

この発明は、変圧器のダクトの接続構造に関するものである。
従来から、変圧器は、変圧器本体と、この変圧器本体を収容する変圧器ケースと、を有している。そして、変圧器本体から引き出された高電圧側巻線の三相(U相、V相、W相)分の口出線(一次側口出線)は、三相の高電圧側電力ケーブルに接続されている。また、変圧器本体から引き出された低電圧側巻線の三相分の口出線(二次側口出線)は、三相の低電圧側電力ケーブルに接続されている。そして、低電圧側電力ケーブルは、変圧器から離れた位置に設置されたスイッチギヤに接続されている(特許文献1参照)。
図7は、変圧器1、低電圧側ダクト2(以下、ダクトと略称する)、及びスイッチギヤ3との関係を簡略化して示す図である。この図7に示すように、スイッチギヤ3から延びる低電圧側電力ケーブル4は、地中5に敷設され、地中5から引き出された端部が端末処理された後、ダクト2内の銅帯6に接続されている。
図8は、変圧器1に取り付けられたダクト2を示す図である。なお、図8(a)はダクト2の側面図であり、図8(b)は変圧器1及びダクト2の正面図である。
この図8に示すように、ダクト2は、変圧器本体1Aを収容する変圧器ケース7の上部に接続されて水平方向(変圧器1が設置される面8に沿った方向)に延びる横梁部10と、この横梁部10の端部から下方に向かって垂直に延びる縦梁部11と、を有している。このようなダクト2は、正面側から見た形状が略L字形状になっている。ダクト2の縦梁部11は、下端がダクト設置台12上に固定されている。そして、このようなダクト2の内部空間には、三相分の銅帯6が碍子13に支持された状態で収容されている。三相分の銅帯6は、一端が低電圧側巻線14の各相にそれぞれ接続され、他端が低電圧側電力ケーブル4の各相にそれぞれ接続されている。
図9及び図10は、既設のスイッチギヤ3Aを新規のスイッチギヤ3Bに交換する場合の従来工法を説明する図である。先ず、図9に示すように、従来工法に第1段階は、変圧器1及び既設のスイッチギヤ3Aが作動している期間(停電前)において、新規のスイッチギヤ3Bが空きスペースに設置されると共に、既設ダクト2Aの側壁17に対向する側で且つ既設ダクト2Aに隣り合う位置に増設ダクト設置台(基礎)15が設けられる(図14参照)。
次に、従来工法の第2段階は、変圧器1及び既設のスイッチギヤ3Aへの通電遮断時(停電時)において、既設ダクト2Aの側壁17を張出ダクト2Aaが形成された増設ダクト接続用側壁18に取り替える(図8,9参照)。次ぎに、図10に示すように、増設ダクト設置台15上に増設ダクト2Bを乗せ、増設ダクト2Bの横梁部21の開口部22を張出ダクト2Aaの開口部20に合わせ、銅帯6を既設ダクト2A側(張出ダクト2Aa側)から増設ダクト2Bの横梁部21内に延ばし、増設ダクト2Bの横梁部21の開口部22側に位置する増設側フランジ23と張出ダクト2Aaの開口部20側に位置する既設側フランジ24とをパッキン25を挟んで複数のボルト・ナット(図示せず)で固定するようになっている。そして、既設ダクト2A側から増設ダクト2Bの横梁部21内に延ばした銅帯6は、増設ダクト2Bの横梁部21の上面側に形成された開閉窓26から差し入れられた作業者の手によって増設ダクト2B内に予め設置された銅帯6に接続される。また、新規のスイッチギヤ3Bから増設ダクト2Bの縦梁部16まで敷設された低電圧側電力ケーブル4は、地中5から引き出された部分の先端に端末処理が施される。その後、新規のスイッチギヤ3Bに関する諸試験が行われた後、端末処理が施された低電圧側電力ケーブルの先端が増設ダクト2Bの縦梁部16内に収容された銅帯6の下端に接続される。これにより、新規のスイッチギヤ3Bは、低電圧側電力ケーブル4及び銅帯6を介して変圧器1に電気的に接続される。なお、既設のスイッチギヤ3Aと変圧器1とに接続された低電圧側電力ケーブル4は、変圧器1への通電遮断後(停電後)に撤去される。
特開2016-207690号
しかしながら、図10に示した従来工法において、張出ダクト2Aaの既設側フランジ24と増設ダクト2Bの増設側フランジ23とをパッキン25を挟んで隙間なく接続しようとしても、既設ダクト2Aの経年に起因する変形、増設ダクト2Bの製造誤差、増設ダクト設置台15の施工誤差等により、既設側フランジ24とパッキン25及び増設側フランジ23とパッキン25との間に隙間が生じてしまい、既設側フランジ24と増設側フランジ23とをパッキン25を挟んで隙間なく接続できない場合があった。このような場合には、既設側フランジ24と増設側フランジ23とをパッキン25を挟んで隙間なく接続できるように、増設ダクト2B全体の姿勢を既設ダクト2Aに対して調整し直す必要があり、1日の作業時間内に既設のスイッチギヤ3Aを新規のスイッチギヤ3Bに交換する作業が終了せず、停電時間が長くなるという問題を生じる。
そこで、本発明は、スイッチギヤの交換作業時における停電時間を短くすることが可能な変圧器のダクト接続構造を提供する。
本発明は、変圧器本体1Aを収容する変圧器ケース7に固定され、前記変圧器本体1Aと既設のスイッチギヤ3Aとを接続する第1の低電圧側電力ケーブル4の前記変圧器本体1A側の一端部を収容する既設ダクト2Aと、前記既設ダクト2Aと隣り合って配置され、前記既設のスイッチギヤ3Aと交換して使用する新規のスイッチギヤ3Bから延びる第2の低電圧側電力ケーブル4の前記変圧器本体1A側の一端部を収容する増設ダクト2Bと、を固定する変圧器1のダクト2の接続構造に関するものである。本発明において、前記既設ダクト2Aは、前記増設ダクト2Bに対向する側壁17を取り外し、増設ダクト接続用側壁18を前記側壁17に代えて取り付けるようになっている。また、増設ダクト接続用側壁18は、前記増設ダクト2B側へ向かって延びる張出ダクト2Aaを有している。また、前記張出ダクト2Aaは、前記増設ダクト2B側に向かって開口する第1開口端部28を有すると共に、前記第1開口端部28の外縁に沿って張り出した第1フランジ部30を有している。また、前記増設ダクト2Bは、前記増設ダクト接続用側壁18と並立するように増設ダクト設置台15上から起立する縦梁部16と、前記縦梁部16の上端部分から前記張出ダクト2Aaの張出方向と逆方向に延びる横梁部21と、を有している。また、前記横梁部21は、前記第1開口端部28に対向して開口する第2開口端部33を有すると共に、前記第2開口端部33の外縁に沿って張り出した第2フランジ部34を有している。また、前記縦梁部16の前記増設ダクト接続用側壁18に対向する側壁50と前記増設ダクト接続用側壁18とは、接続用ステイ51で固定されている。また、前記第1フランジ部30と前記第2フランジ部34との間には、隙間36が設けられている。また、前記第1フランジ部30と前記第2フランジ部34は、前記隙間36の大小に応じて長さを調節できる複数の接続ボルト機構37で固定されている。
本発明に係る変圧器のダクトの接続構造は、既設ダクト(張出ダクト)の第1フランジ部と増設ダクトの第2フランジ部とが第1フランジ部と第2フランジ部との隙間の大小に応じて長さを調節できる接続ボルト機構で固定され、既設ダクトの側壁(増設ダクトに対向する側壁である増設ダクト接続用側壁)と増設ダクトの側壁(既設ダクトに対向する側壁)とが既設ダクト(張出ダクト)と増設ダクトとの位置ズレを許容する接続用ステイで固定されるため、増設ダクト全体の姿勢を既設ダクトに対して調整し直す作業時間を削減でき、既設のスイッチギヤを新規のスイッチギヤに交換する作業時における停電時間を従来例よりも短くすることができる。
本発明の実施例に係る変圧器のダクトの接続構造を示す図であり、図1(a)は増設ダクトの正面図、図1(b)は既設ダクト、張出ダクト、及び増設ダクトの側面図である。 図1(b)のB1部を拡大して示す図であり、張出ダクトと増設ダクトとの接続部を一部破断して示す図である。 接続ボルト機構を覆うカバーの図であり、図3(a)はカバーの正面図、図3(b)はカバーの右側面図、図3(c)はカバーの左側面図、図3(d)はカバーの下面図、図3(e)はカバーの上面図、図3(f)は図3(a)のA1-A1線に沿って切断して示す図である。 増設ダクトを示す図であり、図4(a)は増設ダクトの側面図、図4(b)は増設ダクトの正面図、図4(c)は増設ダクトの平面図である。 図5(a)は一対の接続用ステイの使用状態を示す平面図(図4(a)のC1方向に沿って見た図)、図5(b-1)は第1ステイの平面図、図5(b-2)は第1ステイの正面図図5(b-3)は第1ステイの側面図、図5(c-1)は第1ステイと第2ステイとに跨って固定される第3ステイの平面図、図5(c-2)は第3ステイの左側面図、図5(c-3)は第3ステイの背面図である。 既設ダクト及びこの既設ダクトに取り付けた張出ダクトを示す図であり、図6(a)は既設ダクト及び張出ダクトの正面図、図6(b)は既設ダクト及び張出ダクトの側面図、図6(c)は既設ダクト及び張出ダクトの平面図である。 スイッチギヤ、ダクト、及び変圧器との関係を簡略化して示す図である。 変圧器本体に取り付けられたダクトを示す図であり、図8(a)はダクトの側面図であり、図8(b)はダクトの正面図である。 既設のスイッチギヤを新規のスイッチギヤに交換する場合の従来工法(第1段階)を説明する図である。 既設のスイッチギヤを新規のスイッチギヤに交換する場合の従来工法(第2段階)を説明する図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述する。
図1は、本発明の実施例に係る変圧器1のダクト2の接続構造を示す図である。なお、図1(a)はダクト2を構成する既設ダクト2A及び増設ダクト2Bの側面図であり、図1(b)は増設ダクト2Bの正面図である。
この図1に示す本発明の実施例に係る変圧器1のダクト2の接続構造は、ダクト2を構成する既設ダクト2Aと増設ダクト2Bとの接続構造が図11に示した従来の既設ダクト2Aと増設ダクト2Bとの接続構造と相違する。
図1において、既設ダクト2Aは、増設ダクト2Bに対向する側壁17を取り外し、その側壁17に代えて増設ダクト接続用側壁18を取り付けてある(図8,9参照)。この増設ダクト接続用側壁18は、増設ダクト2B側へ向かって延びる(図1(b)の左方向へ向かって延びる)張出ダクト2Aaを既設ダクト2Aの横梁部10と同一高さ位置に有している(図6参照)。また、既設ダクト2Aは、ダクト設置台12上から起立する縦梁部11と、縦梁部11の上端部分から変圧器1へ向かって延びる横梁部10と、を有している。そして、横梁部10内の空間には、三相分の銅帯6が碍子13に支持された状態で収容されている。この三相分の銅帯6は、一端が変圧器1の低電圧側巻線14の各相にそれぞれ電気的に接続され、他端が増設ダクト2Bの横梁部21内の三相分の銅帯6のそれぞれに接続されている。既設のスイッチギヤから延びる第1の低電圧側電力ケーブル(三相分のケーブル)は、その先端が既設ダクト2Aの縦梁部11内の三相分の銅帯6の下端にそれぞれ接続されているが、停電作業中に既設ダクト2A内から撤去されか、又は新規のスイッチギヤへの切換作業終了後に既設ダクト2A内から撤去される。なお、既設ダクト2Aの縦梁部11の銅帯6は、停電作業時に変圧器1(変圧器本体1A)から切り離される。したがって、既設のスイッチギヤ及び第1の低電圧側電力ケーブル4の撤去作業は、新規のスイッチギヤへの切換作業終了後における変圧器1への通電後でも可能になる。
図1、図2、及び図6に示すように、張出ダクト2Aaは、既設ダクト2Aの横梁部10を増設ダクト2B側へ延長したような形状になっており、増設ダクト2B側へ向かって開口する第1開口端部28を有すると共に、この第1開口端部28の外縁に沿って張り出した第1フランジ部30を有している。この第1フランジ部30は、張出ダクト2Aaの第1開口端部28の外縁に沿って額縁状に形成され、四隅にボルト穴31がそれぞれ形成されている。また、この張出ダクト2Aaは、既設ダクト2Aの横梁部10と連通する矩形形状の空間32を有し、内部に既設ダクト2Aの横梁部10側から延びる銅帯6が収容されている。
図1及び図4に示すように、増設ダクト2Bは、増設ダクト接続用側壁18と並立するように増設ダクト設置台15上から起立する縦梁部16と、この縦梁部16の上端部分から張出ダクト2Aaの張出方向と逆方向に延びる横梁部21と、を有している。増設ダクト2Bの横梁部21は、張出ダクト2Aaと同一高さ位置に配置されるように形成されており、張出ダクト2Aaの第1開口端部28に対向して開口する第2開口端部33を有すると共に、この第2開口端部33の外縁に沿って張り出した第2フランジ部34を有している。この第2フランジ部34は、横梁部21の第2開口端部33の外縁に沿って額縁状に形成され(第1フランジ部30と同様の形状に形成され)、四隅にボルト穴31がそれぞれ形成されている(第1フランジ部30のボルト穴31に対向する位置に形成されている)。また、この増設ダクト2Bの横梁部21は、張出ダクト2Aaと連通する矩形形状の空間35を有し、内部に張出ダクト2Aa側の銅帯6に接続される銅帯6が収容されている。
また、図1及び図4に示すように、増設ダクト2Bの縦梁部16は、増設ダクト設置台15上に固定される下側部分2Baと、この下側部分2Baの上に固定(複数のボルトで締結固定)される上側部分2Bbとを有している。そして、縦梁部16の上側部分2Bbの上端側には、前述の横梁部21が一体に形成されている。縦梁部16の下側部分2Baは、碍子13で支持された状態の銅帯6が内部空間の上部に収容され、その銅帯6の下端側に新規のスイッチギヤ3Bから延びる第2の低電圧側電力ケーブル4の先端が端末処理された後に接続されている(図11参照)。なお、第2の低電圧側電力ケーブル4は、新規のスイッチギヤ3Bから増設ダクト2Bの近傍まで地中に埋設され、増設ダクト2Bの近傍で地中から地上に引き出された部分(先端部分)が増設ダクト2Bの内部空間に収容される。
図1及び図2に示すように、張出ダクト2Aaの第1フランジ部30と増設ダクト2Bの第2フランジ部34との間には、張出ダクト2Aaと増設ダクト2Bとの間隔のバラツキ(例えば、既設ダクト2Aに対する増設ダクト2Bの設置誤差、張出ダクト2Aaに対する増設ダクト2Bの設置誤差等)を吸収するための隙間36が設けられている。そして、張出ダクト2Aaの第1フランジ部30と増設ダクト2Bの第2フランジ部34は、隙間36の大小に応じて長さを調節できる複数の接続ボルト機構37で固定されている。第1フランジ部30、第2フランジ部34、隙間36、及び複数の接続ボルト機構37は、カバー38によって覆われている。
図1、図2、図4、及び図6に示すように、接続ボルト機構37は、第1フランジ部30及び第2フランジ部34の四隅にそれぞれ配置されている。この接続ボルト機構37は、第1フランジ部30のボルト穴31と第2フランジ部34のボルト穴31に軸部40aが挿入される接続ボルト40と、接続ボルト40の軸部40aに螺合され、接続ボルト40の頭部40bとの間に第1フランジ部30と第2フランジ部34とを挟む接続ナット41と、第2フランジ部34を接続ボルト40の頭部40bとの間に第1防振ゴム42及び第2防振ゴム43を介して挟む第1止めナット44と、第1フランジ部30を接続ナット41との間に挟む第2止めナット45、とを有している。また、接続ボルト機構37は、接続ボルト40の頭部40bと第1防振ゴム42との間にワッシャ46が挟み込まれており、第1止めナット44と第2防振ゴム43との間にワッシャ46が挟み込まれているため、第1防振ゴム42が接続ボルト40の頭部40bによって傷付けられるのを防止でき、第2防振ゴム43が第1止めナット44によって傷付けられるのを防止できるようになっている。そして、第1防振ゴム42は、例えば合成ゴム(クロロプレンゴム等)で円筒状に形成され、接続ボルト40の軸部40aに嵌合された状態で、接続ボルト40の頭部40bと第2フランジ部34との間に挟持されている。また、第2防振ゴム43は、第1防振ゴム42と同一の材料で第1防振ゴム42と同一形状に形成されて、第1止めナット44と第2フランジ部34との間に挟持されている。このような接続ボルト機構37は、張出ダクト2Aaの第1フランジ部30と増設ダクト2Bの第2フランジ部34との隙間36の大小に応じて長さを調節し、第1フランジ部30(張出ダクト2Aa)と第2フランジ部34(増設ダクト2B)とを確実に固定すると共に、変圧器ケース7及び既設ダクト2A(張出ダクト2Aa)側の振動が増設ダクト2B側に伝達されるのを抑えることができる。なお、接続ボルト機構37は、接続ボルト40の向きを上記実施例と逆にし、接続ボルト40の頭部40bと第1フランジ部30との間に第1防振ゴム42を配置し、第1フランジ部30と第2止めナット45との間に第2防振ゴム43を配置するように構成してもよい。また、第1フランジ部30のボルト穴31と第2フランジ部34のボルト穴31は、第1フランジ部30のボルト穴31と第2フランジ部34のボルト穴31との位置ズレを吸収できるように、接続ボルト40の軸部40aよりも大きく形成されている。
図1、図2、及び図3に示すように、カバー38は、断面がコ字形状で且つ正面形状がL字形状の第1枠体47と第2枠体48を正面形状が矩形形状となるように組み合わされ、張出ダクト2Aaの第1フランジ部30、隙間36、増設ダクト2Bの第2フランジ部34、複数の接続ボルト機構37を覆うように張出ダクト2Aa及び増設ダクト2Bに跨って取り付けられている。第2枠体48は、第1枠体47よりも幅寸法が小さく、一端側と他端側が第1枠体47の空間内に嵌め込まれ、その一端側と他端側が第1枠体47にねじ止め固定されている。そして、カバー38は、張出ダクト2Aa及び増設ダクト2Bの外表面に複数のねじで固定されている。このようなカバー38は、張出ダクト2Aaの第1フランジ部30と増設ダクト2Bの第2フランジ部34との隙間36から小動物、雨水、埃等が張出ダクト2Aa、既設ダクト2A、及び増設ダクト2B内に侵入するのを防止することができる。
図1、図4乃至図6に示すように、増設ダクト2Bの縦梁部16の側壁50(増設ダクト接続用側壁18に対向する側壁50)と増設ダクト接続用側壁18とは、増設ダクト2Bの縦梁部16の側壁50における起立方向を高さ方向とし、この高さ方向に直交し且つ側壁50に沿った方向を幅方向とし、側壁50に直交する方向(張出ダクト2Aaの張出方向に沿った方向)を接続方向とすると、幅方向に沿って且つ背中合わせで一対配置された接続用ステイ51で固定されている。この接続用ステイ51は、増設ダクト2Bの縦梁部16の側壁50に固定された第1ステイ52と、増設ダクト接続用側壁18に固定された第2ステイ53と、第1ステイ52と第2ステイ53とを接続する第3ステイ54と、を有している。そして、第3ステイ54の一端部は、第1ステイ52に第1のボルト55及び第1のナット56で締め付け固定されている。また、第3ステイ54の他端部は、第2ステイ53に第2のボルト57及び第2のナット58で締め付け固定されている。
第1ステイ52は、アングル状の部材であり、一辺52aが増設ダクト2Bの縦梁部16の側壁50に直交し且つ幅方向に沿って延び、他辺52bが一辺52aに直交し且つ高さ方向の下方(図4(a)の下方)へ向かって延びている。そして、第1ステイ52の他辺52bには、幅方向に沿った長穴状の第1ボルト挿通穴60が幅方向に沿って一対形成されている。これら一対の第1ボルト挿通穴60,60には、第1のボルト55の軸部が挿通される。
第2ステイ53は、アングル状の部材であり、増設ダクト接続用側壁18に一端が固定され、増設ダクト接続用側壁18に直交する方向(接続方向)に延びている。この第2ステイ53は、第1ステイ52と同一高さ位置に設置され、一辺53aが幅方向に沿って位置し、他辺53bが高さ方向に沿って位置している。そして、第2ステイ53の他辺53bには、高さ方向に沿った長穴状の第3ボルト挿通穴61が接続方向に沿って一対形成されている。これら一対の第3ボルト挿通穴61,61には、第2のボルト57の軸部が挿通される。
第3ステイ54は、平面視した形状がL字形状であり、幅方向に沿って延びる第1アングル部材62と接続方向に沿って延びる第2アングル部材63とが一体化したような形状になっている。この第3ステイ54は、第1ステイ52及び第2ステイ53と同一高さ位置に設置され、第3ステイ54の一端部側に位置する第1アングル部材62の一辺62aが第1ステイ52の他辺52bに突き当てられ、第2アングル部材63の一辺63aの他端部側が第2ステイ53の他辺53bに突き当てられるようになっている。そして、第1アングル部材62の一辺62aには、高さ方向に沿った長穴状の第2ボルト挿通穴64が幅方向に沿って一対形成されている。これら一対の第2ボルト挿通穴64,64は、第1ステイ52の第1ボルト挿通穴60に対応して位置し、第1ボルト挿通穴60に挿入された第1のボルト55の軸部が挿通されるようになっている。第2アングル部材63の一辺63aの他端部側には、接続方向に沿った長穴状の第4ボルト挿通穴65が接続方向に沿って一対形成されている。これら一対の第4ボルト挿通穴65は、第2ステイ53の第3ボルト挿通穴61に対応して位置し、第3ボルト挿通穴61に挿入された第2のボルト57の軸部が挿通されるようになっている。
以上のような構造の接続用ステイ51は、既設ダクト2Aに固定された張出ダクト2Aaと増設ダクト2Bとの接続方向のズレ、幅方向のズレ、高さ方向のズレを許容し、既設ダクト2Aに固定された張出ダクト2Aaと増設ダクト2Bとを確実に固定することができる。
以上のように、本実施例に係る変圧器1のダクト2の接続構造は、既設ダクト2Aに固定された張出ダクト2Aaの第1フランジ部30と増設ダクト2Bの第2フランジ部34とが両フランジ部30,34間の隙間36の大小に応じて長さを調節できる接続ボルト機構37で固定され、既設ダクト2Aの側壁(増設ダクト2Bに対向する側壁である増設ダクト接続用側壁18)と増設ダクト2Bの側壁50(既設ダクト2Aに対向する側壁)とが既設ダクト2Aに固定された張出ダクト2Aaと増設ダクト2Bとの位置ズレを許容する接続用ステイ51で固定されるため、増設ダクト2B全体の姿勢を既設ダクト2Aに対して調整し直す作業時間を削減でき、既設のスイッチギヤ3Aを新規のスイッチギヤ3Bに交換する作業時における停電時間を従来例よりも短くすることができる。
なお、本実施例に係る変圧器1のダクト2の接続構造は、2箇所に配置した一対の接続用ステイによって増設ダクト接続用側壁と増設ダクトの側壁とを固定しているが、これに限定されず、1箇所のみ配置した接続用ステイによって増設ダクト接続用側壁と増設ダクトの側壁とを固定してもよい。
また、本実施例に係る変圧器1のダクト2の接続構造は、上記実施例に限定されず、第3ステイ54の一端部と第1ステイ52のいずれか一方に、高さ方向に沿った長穴状の第1ボルト挿通穴60を形成し、第3ステイ54の一端部と第1ステイ52のいずれか他方に、幅方向に沿った長穴状の第2ボルト挿通穴64を形成し、第3ステイ54の他端部と第2ステイ53のいずれか一方に、接続方向に沿った長穴状の第3ボルト挿通穴64を形成し、第3ステイ54の他端部と第2ステイ53のいずれか他方に、高さ方向に沿った長穴状の第4ボルト挿通穴65を形成してもよい。
1……変圧器、1A……変圧器本体、2……ダクト(低電圧側ダクト)、2A……既設ダクト、2Aa……張出ダクト、2B……増設ダクト、3A……既設のスイッチギヤ、3B……新規のスイッチギヤ、4……低電圧側電力ケーブル、7……変圧器ケース、15……増設ダクト設置台、16……縦梁部、17……側壁、18……増設ダクト接続用側壁、21……横梁部、28……第1開口端部、30……第1フランジ部、33……第2開口端部、34……第2フランジ部、36……隙間、37……接続ボルト機構、38……カバー、50……側壁、51……接続用ステイ

Claims (4)

  1. 変圧器本体を収容する変圧器ケースに固定され、前記変圧器本体と既設のスイッチギヤとを接続する第1の低電圧側電力ケーブルの前記変圧器本体側の一端部を収容する既設ダクトと、
    前記既設ダクトと隣り合って配置され、前記既設のスイッチギヤと交換して使用する新規のスイッチギヤから延びる第2の低電圧側電力ケーブルの前記変圧器本体側の一端部を収容する増設ダクトと、
    を固定する変圧器のダクトの接続構造において、
    前記既設ダクトは、前記増設ダクトに対向する側壁を取り外し、増設ダクト接続用側壁を前記側壁に代えて取り付け、
    増設ダクト接続用側壁は、前記増設ダクト側へ向かって延びる張出ダクトを有し、
    前記張出ダクトは、前記増設ダクト側に向かって開口する第1開口端部を有すると共に、前記第1開口端部の外縁に沿って張り出した第1フランジ部を有し、
    前記増設ダクトは、前記増設ダクト接続用側壁と並立するように増設ダクト設置台上から起立する縦梁部と、前記縦梁部の上端部分から前記張出ダクトの張出方向と逆方向に延びる横梁部と、を有し、
    前記横梁部は、前記第1開口端部に対向して開口する第2開口端部を有すると共に、前記第2開口端部の外縁に沿って張り出した第2フランジ部を有し、
    前記縦梁部の前記増設ダクト接続用側壁に対向する側壁と前記増設ダクト接続用側壁とは、接続用ステイで固定され、
    前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間には、隙間が設けられ、
    前記第1フランジ部と前記第2フランジ部は、前記隙間の大小に応じて長さを調節できる複数の接続ボルト機構で固定され、
    ことを特徴とする変圧器のダクトの接続構造。
  2. 前記第1フランジ部、前記第2フランジ部、前記隙間、及び前記接続ボルト機構は、カバーによって覆われる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の変圧器のダクトの接続構造。
  3. 前記接続ボルト機構は、
    前記第1フランジ部のボルト穴と前記第2フランジ部のボルト穴に軸部が挿入される接続ボルトと、
    前記接続ボルトの軸部に螺合され、前記接続ボルトの頭部との間に前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを挟む接続ナットと、
    前記第1フランジ部と前記第2フランジ部のいずれか一方を前記接続ボルトの頭部との間に挟む第1止めナットと、
    前記第1フランジ部と前記第2フランジ部のいずれか他方を前記接続ナットとの間に挟む第2止めナットと、
    前記第1フランジ部と前記第2フランジ部のいずれか一方と前記接続ボルトの頭部との間に挟持される第1防振ゴムと、
    前記第1フランジ部と前記第2フランジ部のいずれか一方と前記第1止めナットとの間に挟持される第2防止ゴムと、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の変圧器のダクトの接続構造。
  4. 前記接続用ステイは、
    前記縦梁部の前記増設ダクト接続用側壁に対向する側壁と前記増設ダクト接続用側壁のいずれか一方に固定された第1ステイと、
    前記縦梁部の前記増設ダクト接続用側壁に対向する側壁と前記増設ダクト接続用側壁のいずれか他方に固定された第2ステイと、
    前記第1ステイと前記第2ステイとを接続する第3ステイと、を備え、
    前記縦梁部の前記増設ダクト接続用側壁に対向する側壁における前記起立方向を高さ方向とし、前記高さ方向に直交し且つ前記側壁に沿った方向を幅方向とし、前記側壁に直交する方向を接続方向とすると、
    前記第3ステイの一端部は、前記第1ステイに第1のボルト及びナットで締め付け固定され、
    前記第3ステイの他端部は、前記第2ステイに第2のボルト及びナットで締め付け固定され、
    前記第3ステイの一端部と前記第1ステイのいずれか一方には、前記幅方向に沿った長穴状の第1ボルト挿通穴が形成され、
    前記第3ステイの一端部と前記第1ステイのいずれか他方には、前記高さ方向に沿った長穴状の第2ボルト挿通穴が形成され、
    前記第1ボルト挿通穴と前記第2ボルト挿通穴には、前記第1のボルトの軸部が挿通され、
    前記第3ステイの他端部と前記第2ステイのいずれか一方には、前記高さ方向に沿った長穴状の第3ボルト挿通穴が形成され、
    前記第3ステイの他端部と前記第2ステイのいずれか他方には、前記接続方向に沿った長穴状の第4ボルト挿通穴が形成され、
    前記第3ボルト挿通穴と前記第4ボルト挿通穴には、前記第2のボルトの軸部が挿通される、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の変圧器のダクトの接続構造。
JP2020190810A 2020-11-17 2020-11-17 変圧器のダクト接続構造 Active JP7512858B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020190810A JP7512858B2 (ja) 2020-11-17 2020-11-17 変圧器のダクト接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020190810A JP7512858B2 (ja) 2020-11-17 2020-11-17 変圧器のダクト接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022079932A true JP2022079932A (ja) 2022-05-27
JP7512858B2 JP7512858B2 (ja) 2024-07-09

Family

ID=81731582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020190810A Active JP7512858B2 (ja) 2020-11-17 2020-11-17 変圧器のダクト接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7512858B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5539431B2 (ja) 2012-03-28 2014-07-02 中国電力株式会社 変圧器設備、及び外部電力供給方法
JP2016157742A (ja) 2015-02-23 2016-09-01 株式会社ダイヘン ケーブルダクト、静止誘導機器及び系統連系盤

Also Published As

Publication number Publication date
JP7512858B2 (ja) 2024-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101616773B1 (ko) 차량용 구동 제어 장치
KR200485290Y1 (ko) 배전반
US9293903B2 (en) Electrical junction box
JP2022079932A (ja) 変圧器のダクト接続構造
KR200317448Y1 (ko) 분전반용 부스바 절연커버
KR101593174B1 (ko) 수배전반
JP2022079987A (ja) 増設ダクトの低電圧側電力ケーブル接続方法
JP2022079960A (ja) スイッチギヤの交換方法
JP7517100B2 (ja) 増設ダクトの低電圧側電力ケーブル接続方法
JP6783720B2 (ja) 真空開閉装置
JP4575863B2 (ja) 分電盤
JP5231905B2 (ja) 高圧受変電装置の据付方法
JP2010259183A (ja) ダクトハウジング接続構造
JP2006014500A (ja) キュービクル
JP3423179B2 (ja) 高圧配電機器収納キャビネット
JP5283840B2 (ja) 分岐ユニット及びバスダクトシステム
JP5665643B2 (ja) スイッチギヤ
JP2006046830A (ja) 空気調和機の室外機
KR102246709B1 (ko) 부싱형 변류기 및 그 변류기를 적용한 배전반
JP5122627B2 (ja) スイッチギヤ
JP4315439B2 (ja) 地上設置用変圧器装置
JP7208883B2 (ja) 変圧器用端子箱およびそれを有する変圧器
JP7271204B2 (ja) エンジン駆動型発電機
JPWO2004107520A1 (ja) スイッチギヤ
JP7361308B2 (ja) 盤用ボックス及び分電盤

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20221012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20221012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240610