JP2022079271A - 靴底および靴 - Google Patents

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Abstract

【課題】蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られた靴底を提供する。【解決手段】靴底100Aは、前足部R1から後足部R3にかけて連続して位置するソール本体110と、ソール本体110を構成する材料よりも剛性の高い材料にて構成されるとともに、ソール本体110に固定された高剛性部材120とを備える。高剛性部材120は、着用者の足の足幅方向に合致する方向である左右方向と交差する方向に沿って延在するとともに、その延在方向と直交する断面形状が靴底100Aの接地面側に向けて膨出する逆アーチ状である湾曲プレート部121を有し、湾曲プレート部121の少なくとも一部は、前足部R1に配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、ソール本体を構成する材料よりも剛性の高い材料にて構成された高剛性部材がソール本体に固定されてなる靴底およびこれを備えた靴に関する。
たとえば、米国特許出願公開第2017/0095034号明細書(特許文献1)には、アッパーとアウトソールとの間にミッドソールに加えて高剛性プレートが設けられた靴が開示されている。このように、高剛性プレートが設けられた靴とすることにより、蹴り出し時において当該高剛性プレートが弾性変形することになり、この弾性変形に起因した反発力によって推進力が得られることになる。
ここで、上記特許文献1に開示された靴においては、靴底の前足部から中足部にかけて位置する部分の高剛性プレートが、着用者の足の足長方向に合致する方向である前後方向に沿って所定の曲率を有するように接地面側に向けて湾曲させられている。このように構成することにより、蹴り出し時における高剛性プレートの反発力が高められることになり、これに応じて推進力も増加することになる。
米国特許出願公開第2017/0095034号明細書
上述したように、高剛性プレートが設けられた靴にあっては、高い反発力が得られるように高剛性プレートが弾性変形可能な材質のものにて構成されるところ、何らの工夫もなくそのように構成した場合には、着地時における安定性が欠けることになってしまう。すなわち、着地の際の着地面の状況等に応じて高剛性プレートが大きく変形することにより、着地時における安定性が損なわれてしまうことになる。
このように、従来公知の構成の高剛性プレートが設けられた靴においては、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上とがいわばトレードオフの関係となっており、その両立を図ることが困難となっている。
したがって、本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであり、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られた新規な構成の靴底およびこれを備えた靴を提供することを目的とする。
本発明に基づく靴底は、着用者の足の足趾部および踏付け部を支持する前足部と、着用者の足の踏まず部を支持する中足部と、着用者の足の踵部を支持する後足部とが、着用者の足の足長方向に合致する方向である前後方向に沿って連なって設けられたものであって、上記前足部から上記後足部にかけて連続して位置するソール本体と、上記ソール本体を構成する材料よりも剛性の高い材料にて構成されるとともに、上記ソール本体に固定された高剛性部材とを備えている。上記高剛性部材は、着用者の足の足幅方向に合致する方向である左右方向と交差する方向に沿って延在するとともに、その延在方向と直交する断面形状が当該靴底の接地面側に向けて膨出する逆アーチ状である湾曲プレート部を有しており、上記湾曲プレート部の少なくとも一部は、上記前足部に配置されている。
本発明に基づく靴は、上述した本発明に基づく靴底と、上記靴底の上方に設けられたアッパーとを備えてなるものである。
本発明によれば、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られた靴底およびこれを備えた靴とすることができる。
実施の形態1に係る靴底およびこれを備えた靴の概略斜視図である。 図1に示す靴底の模式平面図である。 図1に示す靴底の模式側面図である。 図2および図3に示す高剛性部材の概略斜視図である。 図1に示す靴底の模式縦断面図である。 図1に示す靴底の模式横断面図である。 図1に示す靴底の模式横断面図である。 湾曲プレート部の挙動を示す模式図である。 第1変形例に係る靴底の模式縦断面図である。 図9に示す靴底の模式横断面図である。 第2変形例に係る靴底の模式縦断面図である。 図11に示す靴底の模式横断面図である。 第3変形例に係る靴底の模式縦断面図である。 図13に示す靴底の模式横断面図である。 図13に示す靴底の模式横断面図である。 図13に示す靴底の模式横断面図である。 第4変形例に係る靴底の模式縦断面図である。 図17に示す靴底の模式横断面図である。 第5変形例に係る靴底の模式縦断面図である。 図19に示す靴底の模式横断面図である。 第6変形例に係る靴底の模式横断面図である。 図21に示す靴底の要部の拡大横断面図である。 第7変形例に係る靴底の要部の拡大横断面図である。 実施の形態2に係る靴底の模式平面図である。 図24に示す靴底の模式横断面図である。 実施の形態3に係る靴底の模式平面図である。 図26に示す靴底の模式横断面図である。 実施の形態4に係る靴底の模式平面図である。 実施の形態5に係る靴底の模式平面図である。 実施の形態6に係る靴底の模式平面図である。 実施の形態7に係る靴底の模式平面図である。 実施の形態8に係る靴底の模式平面図である。 実施の形態9に係る靴底の模式平面図である。 図33に示す高剛性部材の概略斜視図である。 図33に示す靴底の模式縦断面図である。 図33に示す靴底の模式横断面図である。 図33に示す靴底の模式横断面図である。 実施の形態10に係る靴底の模式平面図である。 実施の形態11に係る靴底の模式平面図である。 実施の形態12に係る靴底の模式平面図である。 実施の形態13に係る靴底の模式平面図である。 実施の形態14に係る靴底の模式平面図である。 実施の形態15に係る靴底の模式平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る靴底およびこれを備えた靴の概略斜視図である。まず、この図1を参照して、本実施の形態に係る靴1および靴底100Aの概略的な構成について説明する。
図1に示すように、靴1は、靴底100Aと、アッパー200とを備えている。靴底100Aは、足の足裏を覆う部材であり、略偏平な形状を有している。アッパー200は、挿入された足の全体を包み込む袋状の形状を有しており、靴底100Aの上方に位置している。
アッパー200は、アッパー本体210と、シュータン220と、シューレース230とを有している。アッパー本体210は、上述したように袋状の形状を有しており、シュータン220およびシューレース230は、いずれもこのアッパー本体210に固定または取り付けられている。
アッパー本体210の下部には、靴底100Aに固定される底部が位置しており、アッパー本体210の上部には、足首の上部と足の甲の一部とを露出させる開口部が設けられている。シュータン220は、アッパー本体210に設けられた開口部のうち、足の甲の一部を露出させる部分を覆うようにアッパー本体210に縫製、溶着あるいは接着またはこれらの組み合わせ等によって固定されている。アッパー本体210およびシュータン220としては、たとえば織地や編地、合成皮革、樹脂等が用いられ、特に通気性や軽量性が求められる靴においては、ポリエステル糸を編み込んだダブルラッセル経編地が利用される。
シューレース230は、アッパー本体210に設けられた足の甲の一部を露出させる開口部の周縁を足幅方向において互いに引き寄せるための紐状の部材からなり、当該開口部の周縁に設けられた複数の孔部に挿通されている。アッパー本体210に足が挿入された状態においてこのシューレース230を締め付けることにより、アッパー本体210を足に密着させることが可能になる。
靴底100Aは、ミッドソール110と、高剛性部材120(図2ないし図7参照)と、アウトソール130とを有しており、このうちのミッドソール110が、ソール本体に該当する。これらミッドソール110、高剛性部材120およびアウトソール130が一体化されることにより、靴底100Aは、全体として略偏平な形状を有している。
アウトソール130は、その下面に接地面131(図3および図5ないし図7参照)を有しており、ミッドソール110は、アウトソール130の上方に位置している。また、高剛性部材120は、ミッドソール110に埋設されており、これによってミッドソール110に固定されている。
図2および図3は、それぞれ図1に示す靴底の模式平面図ならびに模式側面図である。図4は、図2および図3に示す高剛性部材の概略斜視図である。また、図5は、図2中に示すV-V線に沿った模式縦断面図であり、図6および図7は、それぞれ図2中に示すVI-VI線およびVII-VII線に沿った模式横断面図である。次に、これら図2ないし図7を参照して、本実施の形態に係る靴底100Aの構成についてより詳細に説明する。なお、着用者とは、その靴のサイズに適合した足を有する標準的な体格の人物を想定しており、図2においては、当該靴を着用した着用者の足の骨と靴底との位置関係が明確に理解されることとなるように、足の骨300を靴底100Aに重ねて図示している。
図2に示すように、靴底100Aは、平面視した状態において着用者の足の足長方向に合致する方向である前後方向(図中の略上下方向)に沿って、着用者の足の足趾部および踏付け部を支持する前足部R1と、着用者の足の踏まず部を支持する中足部R2と、着用者の足の踵部を支持する後足部R3とに区画される。
ここで、靴底100Aの前方側末端を基準とし、当該前方側末端から靴底100Aの前後方向の寸法の40%の寸法に相当する位置を第1境界位置とし、当該前方側末端から靴底100Aの前後方向の寸法の80%の寸法に相当する位置を第2境界位置とした場合に、前足部R1は、前後方向に沿って前方側末端と第1境界位置との間に含まれる部分に該当し、中足部R2は、前後方向に沿って第1境界位置と第2境界位置との間に含まれる部分に該当し、後足部R3は、前後方向に沿って第2境界位置と靴底の後方側末端との間に含まれる部分に該当する。
また、靴底100Aは、平面視した状態において着用者の足の足幅方向に合致する方向である左右方向(図中の略左右方向)に沿って、足のうちの解剖学的正位における正中側(すなわち正中に近い側)である内足側の部分(図中に示すS1側の部分)と、足のうちの解剖学的正位における正中側とは反対側(すなわち正中に遠い側)である外足側の部分(図中に示すS2側の部分)とに区画される。
図2、図3および図5ないし図7を参照して、上述したように、靴底100Aは、ミッドソール110と、高剛性部材120と、アウトソール130とを有している。ミッドソール110は、上面111と下面112と側面113とを有しており、靴底100Aの上部側の部分を構成している。一方、アウトソール130は、上面と上述した接地面131としての下面を有しており、靴底100Aの下部側の部分を構成している。
ミッドソール110は、前足部R1から後足部R3にかけて連続して位置している。ミッドソール110の上面111は、靴底100Aの上面を規定しており、その周縁部が周囲に比して盛り上がった形状を有している。これにより、ミッドソール110の上面111には、凹状の部位が設けられることになり、この凹状の部位が、アッパー200を受け入れるための部位となる。この凹状の部位の底面である上記周縁部を除く部分のミッドソール110の上面111は、足裏の形状にフィットするように滑らかな曲面形状を有している。
アウトソール130は、前足部R1から後足部R3にかけて連続して位置している。アウトソール130は、単一の部材にて構成されていてもよいし、図示するように複数の部材に分割されて構成されていてもよい。アウトソール130の下面は、上述したように接地面131を構成するため、グリップ性を向上させるために、その露出面に凹凸が形成されることでトレッドパターンが形成されていてもよい。アウトソール130は、その上面がミッドソール110の下面112にたとえば接着等によって接合されている。
ミッドソール110は、適度な強度を有しつつも緩衝性に優れていることが好ましく、当該観点から、ミッドソール110としては、たとえば、主成分としての樹脂材料と、副成分としての発泡剤や架橋剤とを含む樹脂製のフォーム材が用いられる。また、これに代えて、主成分としてのゴム材料と、副成分としての可塑剤や発泡剤、補強剤、架橋剤とを含むゴム製のフォーム材を用いてもよい。
上記樹脂材料としては、たとえばエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体、ポリオレフィン樹脂、熱可塑性ポリウレタンの発泡体、熱可塑性ポリアミド系エラストマ(TPA,TPAE)の発泡体、または、熱可塑性ポリエステル系エラストマの発泡体等が利用できる。上記ゴム材料としては、たとえばブタジエンゴムが好適に利用できる。
これにより、ミッドソール110は、概してアウトソール130よりもヤング率が小さくかつ軟質の部材にて構成されることになる。なお、ミッドソール110の所定部位には、各種の緩衝パーツが含まれていてもよく、また、後述する高剛性部材120以外の強化パーツが含まれていてもよい。
アウトソール130は、耐摩耗性やグリップ性に優れていることが好ましく、当該観点から、アウトソール130としては、たとえば、主成分としてのゴム材料と、副成分としての可塑剤や補強剤、架橋剤とを含む材料からなる部材が用いられる。
これにより、アウトソール130は、概してミッドソール110よりもヤング率が大きくかつ硬質の部材にて構成されることになる。なお、アウトソール130の形状や上述したトレッドパターンは、靴1の用途に合わせて適宜設計され得る。
高剛性部材120は、単一の部材にて構成されており、前足部R1から中足部R2にかけて連続して位置している。より詳細には、高剛性部材120は、靴底100Aの左右方向において内足側の部分(S1側の部分)と外足側の部分(S2側の部分)とに跨がりつつ、靴底100Aの前後方向において前足部R1のうちの前端部を除く部分と中足部R2の後端部を除く部分とに配置されている。
高剛性部材120は、全体としてプレート状の部材からなり、上述したようにミッドソール110に埋設されることでミッドソール110に固定されている。ここで、高剛性部材120をミッドソール110に埋設する具体的な方法としては、たとえばミッドソール110を上下に分割し、その貼り合わせ時においてこれらによって高剛性部材120が挟み込まれるようにする方法や、ミッドソール110の注型成形時または射出成形時において高剛性部材120をインサートする方法等が挙げられる。
図2ないし図7、特に図4に示すように、高剛性部材120は、湾曲プレート部121と、接続プレート部122とを有している。湾曲プレート部121は、互いに分離して設けられた内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bを含んでおり、これら内足側湾曲プレート部121Aと外足側湾曲プレート部121Bとは、接続プレート部122によって相互に接続されている。なお、図2ないし図4においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、接続プレート部122に薄い色を付している。
図2に示すように、内足側湾曲プレート部121Aは、前足部R1から中足部R2に達するように連続して位置している。より詳細には、内足側湾曲プレート部121Aは、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分(すなわちS1側の部分)に沿うように配置されており、概ね靴底100Aの前後方向に沿って延在している。
具体的には、本実施の形態においては、内足側湾曲プレート部121Aは、その前端が第1末節骨に対応する部分に位置しており、その後端が第1中足骨の後端部に対応する部分に位置している。そのため、内足側湾曲プレート部121Aは、平面視した場合において概ね着用者の第1末節骨、第1基節骨および第1中足骨に重なることになる。なお、図2においては、これら足の骨300のうち、第1基節骨にのみ符号301を付している。
図6および図7に示すように、内足側湾曲プレート部121Aは、その延在方向と直交する断面形状が当該靴底100Aの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。すなわち、内足側湾曲プレート部121Aは、その左右方向の両端部がアッパー200側に位置するとともにその左右方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲板状の形状を有しており、内足側湾曲プレート部121Aの上面側に形成された湾曲凹状の部位は、概ね前後方向に沿って延びるように位置している。
図2に示すように、外足側湾曲プレート部121Bは、前足部R1から中足部R2に達するように連続して位置している。より詳細には、外足側湾曲プレート部121Bは、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む外足側の部分(すなわちS2側の部分)に沿うように配置されており、概ね靴底100Aの前後方向に沿って延在している。
具体的には、本実施の形態においては、外足側湾曲プレート部121Bは、その前端が第3末節骨に対応する部分に位置しており、その後端が第5中足骨の後端部に対応する部分に位置している。そのため、外足側湾曲プレート部121Bは、平面視した場合において概ね着用者の第3末節骨、第4末節骨、第4中節骨、第5末節骨、第5中節骨、第5基節骨および第5中足骨に重なることになる。なお、図2においては、これら足の骨300のうち、第5基節骨にのみ符号305を付している。
図6および図7に示すように、外足側湾曲プレート部121Bは、その延在方向と直交する断面形状が当該靴底100Aの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。すなわち、外足側湾曲プレート部121Bは、その左右方向の両端部がアッパー200側に位置するとともにその左右方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲板状の形状を有しており、外足側湾曲プレート部121Bの上面側に形成された湾曲凹状の部位は、概ね前後方向に沿って延びるように位置している。
一方、図2に示すように、接続プレート部122は、前足部R1から中足部R2にかけて連続して位置しており、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分と、この内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも前方側に張り出した部分と後方側に張り出した部分とを含んでいる。
図3および図5ないし図7に示すように、接続プレート部122は、前後方向に沿って湾曲する全体として略平板状の形状を有している。より詳細には、接続プレート部122は、前後方向の両端部がアッパー200側に位置するとともに、前後方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲板状の形状を有している。なお、上述した内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bも、この接続プレート部122の形状に対応して、前後方向に沿って湾曲している。
高剛性部材120は、ミッドソール110を構成する材料よりも剛性の高い材料にて構成されている。高剛性部材120を構成する材料としては、特にこれが制限されるものではないが、たとえば、強化繊維としてカーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ダイニーマ繊維、ザイロン繊維、ボロン繊維等を用いた繊維強化樹脂や、ウレタン系熱可塑性エラストマ(TPU)、アミド系熱可塑性エラストマ(TPA)等のポリマー樹脂からなる非繊維強化樹脂等が好適に利用できる。
以上において説明したように、本実施の形態に係る靴底100Aにおいては、高剛性部材120に断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121が設けられるとともに、この高剛性部材120が、湾曲プレート部121として、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分に沿うように配置された内足側湾曲プレート部121Aと、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む外足側の部分に沿うように配置された外足側湾曲プレート部121Bとを有している。これにより、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。以下、その理由について詳細に説明する。
図8は、湾曲プレート部の挙動を示す模式図である。ここで、図8(A)は、靴底100Aが無負荷の状態にある場合の湾曲プレート部121を図示したものであり、図8(B)は、靴底100Aに負荷が加わることで背屈した場合の湾曲プレート部121を図示したものであり、図8(C)は、靴底100Aに負荷が加わることで底屈した場合の湾曲プレート部121を図示したものである。
ここで、背屈とは、靴底が前後方向に沿って下に凸に湾曲させられた場合の変形を意味しており、主として蹴り出し時に靴底の前足部および中足部に生じるものである。また、底屈とは、靴底が前後方向に沿って上に凸に湾曲させられた場合の変形を意味しており、着地面の状況等によっては着地時に靴底の前足部および中足部に生じ得るものである。
図8(A)を参照して、上述したように、本実施の形態に係る靴底100Aにあっては、高剛性部材120に設けられた湾曲プレート部121(内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの双方を含む)が、その延在方向(すなわち、図中に示す矢印DR方向)と直交する断面形状が下側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。すなわち、湾曲プレート部121は、左右方向に沿ってその両端がアッパー200側に向けて反った形状を有している。
そのため、蹴り出し時において靴底100Aに外力が加わった場合には、靴底100Aが前後方向に沿って下に凸に湾曲させられることで背屈した状態となるが、このとき、高剛性部材120もまた、図8(B)に示すように背屈した状態となる。その際、湾曲プレート部121は、逆アーチ状の形状に起因して図中に示す矢印AR1方向に向けて容易に撓むことで大きく弾性変形し、その背屈が阻害されることがない。
一方、着地時においては、着地面の状況によって靴底100Aに不均等に外力が加わる場合も想定され、その場合には、着地面の状況に応じて靴底100Aが前後方向に沿って上に凸に湾曲させられることで底屈した状態となり得るが、このとき、高剛性部材120もまた、図8(C)に示すように底屈した状態となる。しかしながら、その際、湾曲プレート部121は、逆アーチ状の形状に起因して図中に示す矢印AR2方向に向けて容易には撓むことができず、その底屈が抑制されることになる。
また、着地時においては、着地面の状況によらず、靴底100Aの爪先部分(すなわち前足部R1)に当該部分が平坦になるように外力が印加されることになるが、この部分に高剛性部材120の湾曲プレート部121が配置されていることにより、上述のとおり靴底100Aが底屈することが抑制されることになり、靴底100Aの本来の形状が維持されることで結果として着地時の安定性が向上することにもなる。
ここで、本実施の形態に係る靴底100Aにおいては、上述したように、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分に沿うように内足側湾曲プレート部121Aが配置されているとともに、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む外足側の部分に沿うように外足側湾曲プレート部121Bが配置されている。これら足の母趾を支持する部位Q1および足の小趾を支持する部位Q2は、着地時において他の部位に比較して大きく荷重を受ける部分であり、これら部位に上述した湾曲プレート部121を設けることにより、当該部分およびその近傍(すなわち、靴底100Aの前足部R1および中足部R2の各々の左右方向の端部)において靴底100Aに底屈が発生することが効果的に抑制できることになる。そのため、着地時の安定性が飛躍的に増すことになる。
その一方で、本実施の形態に係る靴底100Aにおいては、上述したように、湾曲プレート部121としての内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bが、いずれも蹴り出し時において容易に背屈することになるため、前足部R1および中足部R2に対応する部分の高剛性部材120が全体として容易に背屈して弾性変形することになり、この弾性変形に起因した反発力によって大きな推進力が得られることになる。
したがって、このように構成することにより、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られた靴底100Aおよびこれを備えた靴1とすることができる。
上述したように、高剛性部材120は、各種の繊維強化樹脂や非繊維強化樹脂等にて構成することが可能であるが、上述した蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立を図る観点からは、その曲げ弾性率は、5GPa以上15GPa以下であることが好ましい。
また、高剛性部材120の厚みは、特にこれが制限されるものではないが、高剛性部材120が上述した如くの曲げ弾性率を有する場合には、その湾曲プレート部121の厚みは、好ましくは0.5mm以上5.0mm以下とされ、より好ましくは1.0mm以上1.5mm以下とされる。ここで、湾曲プレート部121の厚みを1.5mm以上5.0mm以下とした場合には、曲げ剛性を高めることが可能になり、着地時における安定性を高めることができる。一方で、湾曲プレート部121の厚みを0.5mm以上1.0mm以下とした場合には、着地時における安定性を高めつつ、軽量化を図ることができる。
また、高剛性部材120の厚みは、その全域において均等である必要はなく、前後方向の前端側において薄く、前後方向の後端側に向かうに連れて厚くなるように構成してもよい。このように構成すれば、より大きな負荷が加わる部分の剛性を高めることで高剛性部材120の耐久性を高めることができる。その反面、高剛性部材120の厚みは、前後方向の前端側において厚く、前後方向の後端側に向かうに連れて薄くなるように構成してもよい。このように構成すれば、走行時において前方への重心移動を促進させることが可能になる。
なお、本実施の形態に係る靴底100Aおよびこれを備えた靴1においては、上述したように、高剛性部材120が、全体として、前後方向の両端部がアッパー200側に位置するとともに、前後方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲板状の形状を有している。そのため、当該湾曲形状に起因して蹴り出し時における高剛性部材120の反発力が高められることになり、これに応じて推進力も増加することになる。
ここで、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、いずれも概ね前後方向に沿って延在しているため、高剛性部材120を配置することによって得られる蹴り出し時の反発力が、足裏に対して前方側に向けて作用し易くなり、前方に向けての推進効率を高めることが可能になる。
また、本実施の形態に係る靴底100Aおよびこれを備えた靴1においては、上述したように、内足側湾曲プレート部121Aと外足側湾曲プレート部121Bとが略平板状の接続プレート部122によって接続された構成であるため、これら内足側湾曲プレート部121Aと外足側湾曲プレート部121Bとが接続されることなく互いに独立して設けられた場合よりも、着地時における安定性が増加することになる。
さらには、本実施の形態に係る靴底100Aおよびこれを備えた靴1においては、上述したように、高剛性部材120がミッドソール110に埋設されている。このように構成することにより、着地時における衝撃を緩和しつつ、足当たりのよさを確保することができる。
ここで、本実施の形態においては、内足側湾曲プレート部121Aが、その前端が第1末節骨に対応する部分に位置するとともに、その後端が第1中足骨の後端部に対応する部分に位置するように構成されている。しかしながら、内足側湾曲プレート部121Aは、少なくとも、その前端が着用者の足長方向に沿った第1基節骨301の中央部に対応する部分よりも前方に位置するとともに、その後端が着用者の足長方向に沿った第1基節骨301の後端部に対応する部分(すなわち、中足趾節310に対応する部分)よりも後方に位置するように配置されていればよく、このように構成することにより、上述した蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。ただし、その場合にも、相応の底屈抑制効果を得るためには、内足側湾曲プレート部121Aの前後方向の長さは、少なくとも10mm以上とすることが好ましい。
また、本実施の形態においては、外足側湾曲プレート部121Bが、その前端が第3末節骨に対応する部分に位置するとともに、その後端が第5中足骨の後端部に対応する部分に位置するように構成されている。しかしながら、外足側湾曲プレート部121Bは、少なくとも、その前端が着用者の足長方向に沿った第5基節骨305の中央部に対応する部分よりも前方に位置するとともに、その後端が着用者の足長方向に沿った第5基節骨305の後端部に対応する部分(すなわち、中足趾節310に対応する部分)よりも後方に位置するように配置されていればよく、このように構成することにより、上述した蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。ただし、その場合にも、相応の底屈抑制効果を得るためには、外足側湾曲プレート部121Bの前後方向の長さは、少なくとも10mm以上とすることが好ましい。
なお、外足側湾曲プレート部121Bは、平面視した場合に、着用者の第3末節骨、第4末節骨、第4中節骨、第5末節骨、第5中節骨、第5基節骨および第5中足骨に重なるばかりでなく、第4基節骨および第4中足骨に重なるように構成されていてもよい。その場合には、外足側湾曲プレート部121Bは、少なくとも、その前端が着用者の足長方向に沿った第4基節骨304の中央部に対応する部分よりも前方に位置するとともに、その後端が着用者の足長方向に沿った第4基節骨304の後端部に対応する部分(すなわち、中足趾節310に対応する部分)よりも後方に位置するように配置されていればよい。
(第1変形例)
図9は、上述した実施の形態1に基づいた第1変形例に係る靴底の模式縦断面図であり、図10は、図9中に示すX-X線に沿った模式横断面図である。以下、これら図9および図10を参照して、本変形例に係る靴底100A1について説明する。なお、本変形例に係る靴底100A1は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図9および図10に示すように、本変形例に係る靴底100A1は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120が設けられた位置が相違している。具体的には、靴底100A1にあっては、高剛性部材120が、ミッドソール110に埋設されることなく、ミッドソール110の上面111上に配置されて当該ミッドソール110に固定されている。ミッドソール110の上面111に高剛性部材120を固定する方法としては、たとえば接着等を利用することができる。
図10に示すように、本変形例に係る靴底100A1においても、上述した実施の形態1の場合と同様に、高剛性部材120に断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121と略平板状の接続プレート部122とが設けられている。このうちの湾曲プレート部121には、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分に沿うように配置された内足側湾曲プレート部121Aと、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む外足側の部分に沿うように配置された外足側湾曲プレート部121Bとが含まれている。なお、図10においては、理解を容易とするために、高剛性部材120のうちの湾曲プレート部121に該当する部分を破線で囲っている。
このように構成した場合にも、靴底100A1が、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。また、このように構成した場合には、高剛性部材120が着用者の足裏により近い位置に配置されることになるため、着地時において靴底100A1が底屈することをより効果的に抑制することができる。
(第2変形例)
図11は、上述した実施の形態1に基づいた第2変形例に係る靴底の模式縦断面図であり、図12は、図11中に示すXII-XII線に沿った模式横断面図である。以下、これら図11および図12を参照して、本変形例に係る靴底100A2について説明する。なお、本変形例に係る靴底100A2は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図11および図12に示すように、本変形例に係る靴底100A2は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120が設けられた位置が相違している。具体的には、靴底100A2にあっては、高剛性部材120が、ミッドソール110に埋設されることなく、ミッドソール110の下面112上に配置されて当該ミッドソール110に固定されている。ミッドソール110の下面112に高剛性部材120を固定する方法としては、たとえば接着等を利用することができる。なお、この高剛性部材120が配置された部分に対応する位置のアウトソール130は、たとえば接着等によって高剛性部材120に固定される。
図12に示すように、本変形例に係る靴底100A2においても、上述した実施の形態1の場合と同様に、高剛性部材120に断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121と略平板状の接続プレート部122とが設けられている。このうちの湾曲プレート部121には、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分に沿うように配置された内足側湾曲プレート部121Aと、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む外足側の部分に沿うように配置された外足側湾曲プレート部121Bとが含まれている。
このように構成した場合にも、靴底100A2が、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。また、このように構成した場合には、高剛性部材120が着用者の足裏からより遠い位置に配置されることになるため、着地時における衝撃をより緩和しつつ、足当たりのよさをさらに確保することができる。
(第3変形例)
図13は、上述した実施の形態1に基づいた第3変形例に係る靴底の模式縦断面図であり、図14ないし図16は、それぞれ図13中に示すXIV-XIV線、XV-XV線およびXVI-XVI線に沿った模式横断面図である。以下、これら図13ないし図16を参照して、本変形例に係る靴底100A3について説明する。なお、本変形例に係る靴底100A3は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図13ないし図16に示すように、本変形例に係る靴底100A3は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120が設けられた位置が相違している。具体的には、靴底100A3にあっては、高剛性部材120の前端および後端がミッドソール110に埋設されることなく、このうちの前端がミッドソール110の上面111上において露出して位置するように配置されるとともに、このうちの後端がミッドソール110の下面112上において露出して位置するように配置されている。すなわち、高剛性部材120は、その一部がミッドソール110に埋設されることにより、前後方向の前方側から後方側に向かうに連れてミッドソール110の上面111からの距離が大きくなるように配置されている。
図14ないし図16に示すように、本変形例に係る靴底100A3においても、上述した実施の形態1の場合と同様に、高剛性部材120に断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121と略平板状の接続プレート部122とが設けられている。このうちの湾曲プレート部121には、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分に沿うように配置された内足側湾曲プレート部121Aと、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む外足側の部分に沿うように配置された外足側湾曲プレート部121Bとが含まれている。なお、図14においては、理解を容易とするために、高剛性部材120のうちの湾曲プレート部121に該当する部分を破線で囲っている。
このように構成した場合にも、靴底100A3が、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。特に、このように高剛性部材120を傾斜させて配置した場合には、前後方向に沿って湾曲する高剛性部材120の曲率を大きくとることが可能になるため、これに起因して蹴り出し時における高剛性部材120の反発力を高めることが可能になり、さらなる推進力の増加が図られることにもなる。
なお、上述のように高剛性部材120を傾斜させて配置する場合にも、必ずしも高剛性部材120の前端および後端をそれぞれミッドソール110の上面111および下面112上において露出させる必要はない。たとえば、高剛性部材120の前端のみをミッドソール110の上面111上において露出させて、高剛性部材120の後端をミッドソール110の下面112上において露出させることなく当該下面112の近傍に配置してもよく、高剛性部材120の前端をミッドソール110の上面111上において露出させることなく当該上面111の近傍に配置して、高剛性部材120の後端のみをミッドソール110の下面112上において露出させてもよい。さらには、高剛性部材120の前端および後端をミッドソール110の上面111および下面112上において露出させることなく、これらをそれぞれ当該上面111および下面112の近傍に配置してもよい。すなわち、高剛性部材120の少なくとも一部がミッドソール110に埋設されることにより、高剛性部材120が、前後方向の前方側から後方側に向かうに連れてミッドソール110の上面111からの距離が大きくなるように配置されていれば、上述した推進力のさらなる増加を図ることができる。
(第4変形例)
図17は、上述した実施の形態1に基づいた第4変形例に係る靴底の模式縦断面図であり、図18は、図17中に示すXVIII-XVIII線に沿った模式横断面図である。以下、これら図17および図18を参照して、本変形例に係る靴底100A4について説明する。なお、本変形例に係る靴底100A4は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図17および図18に示すように、本変形例に係る靴底100A4は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の数が相違している。具体的には、靴底100A4にあっては、2つの高剛性部材120が、ミッドソール110に埋設されており、これら2つの高剛性部材120は、上下方向(すなわち、靴底100A4の厚み方向)に沿って距離を隔てて積層されて配置されている。
本変形例に係る靴底100A4においては、2つの高剛性部材120の各々に断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121と略平板状の接続プレート部122とが設けられている。このうちの湾曲プレート部121には、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分に沿うように配置された内足側湾曲プレート部121Aと、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む外足側の部分に沿うように配置された外足側湾曲プレート部121Bとが含まれている。
このように構成した場合にも、靴底100A4が、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。特に、このように高剛性部材120を積層配置した場合には、これに起因して蹴り出し時における高剛性部材120の反発力が高められることになり、これに応じて推進力が増加することになるとともに、さらには着地時の安定性もより向上することになる。
(第5変形例)
図19は、上述した実施の形態1に基づいた第5変形例に係る靴底の模式縦断面図であり、図20は、図19中に示すXX-XX線に沿った模式横断面図である。以下、これら図19および図20を参照して、本変形例に係る靴底100A5について説明する。なお、本変形例に係る靴底100A5は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図19および図20に示すように、本変形例に係る靴底100A5は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の数が相違するとともに、これら高剛性部材120が設けられた位置が相違している。具体的には、靴底100A5にあっては、2つの高剛性部材120が具備されており、そのうちの一方は、ミッドソール110の上面111上に配置されて当該ミッドソール110に固定されており、そのうちの他方は、ミッドソール110の下面112上に配置されて当該ミッドソール110に固定されている。
本変形例に係る靴底100A5においては、2つの高剛性部材120の各々に断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121と略平板状の接続プレート部122とが設けられている。このうちの湾曲プレート部121には、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分に沿うように配置された内足側湾曲プレート部121Aと、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む外足側の部分に沿うように配置された外足側湾曲プレート部121Bとが含まれている。なお、図20においては、理解を容易とするために、ミッドソール110の上面111上に配置された高剛性部材120のうちの湾曲プレート部121に該当する部分を破線で囲っている。
このように構成した場合にも、靴底100A5が、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。特に、このように高剛性部材120を積層配置した場合には、これに起因して蹴り出し時における高剛性部材120の反発力が高められることになり、これに応じて推進力が増加することになるとともに、さらには着地時の安定性もより向上することになる。
(第6変形例)
図21は、上述した実施の形態1に基づいた第6変形例に係る靴底の模式横断面図であり、図22は、図21中に示す領域XXIIの拡大図である。以下、これら図21および図22を参照して、本変形例に係る靴底100A6について説明する。なお、本変形例に係る靴底100A6は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図21および図22に示すように、本変形例に係る靴底100A6は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、高剛性部材120が設けられた位置やその大略的な形状は同じであるものの、高剛性部材120の細部の形状が相違している。具体的には、靴底100A6にあっては、高剛性部材120に複数の貫通孔123が設けられている(特に図22参照)。
複数の貫通孔123は、高剛性部材120の厚み方向に沿ってその上面から下面に達するように貫通して設けられており、互いに距離を隔てて位置している。本変形例においては、図示するように複数の貫通孔123が、高剛性部材120の全域にわたって位置しており、内足側湾曲プレート部121A、外足側湾曲プレート部121Bおよび接続プレート部122のいずれにも設けられている。なお、複数の貫通孔123は、これら内足側湾曲プレート部121A、外足側湾曲プレート部121Bおよび接続プレート部122のうちの特定の部位にのみ設けられていてもよい。
このように構成した場合にも、靴底100A6が、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。加えて、このように高剛性部材120に複数の貫通孔123を設けた場合には、高剛性部材120の機能を損なうことなく、その軽量化を図ることが可能になる。なお、貫通孔123の形状は、特にこれが制限されるものではなく、平面視円形状の孔や楕円形状の孔、多角形状の孔、トラック状の孔(細長い孔)等、様々な形状とすることができる。
(第7変形例)
図23は、上述した実施の形態1に基づいた第7変形例に係る靴底の要部の模式横断面図である。以下、この図23を参照して、本変形例に係る靴底100A7について説明する。なお、本変形例に係る靴底100A7は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図23に示すように、本変形例に係る靴底100A7は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、高剛性部材120が設けられた位置やその大略的な形状は同じであるものの、高剛性部材120の細部の形状が相違している。具体的には、靴底100A7にあっては、高剛性部材120に複数の窪み124が設けられている。
複数の窪み124は、高剛性部材120の上面および下面に設けられており、互いに距離を隔てて位置している。本変形例においては、図示するように複数の窪み124が、高剛性部材120の全域にわたって位置しており、内足側湾曲プレート部121A、外足側湾曲プレート部121Bおよび接続プレート部122のいずれにも設けられている。なお、複数の窪み124は、これら内足側湾曲プレート部121A、外足側湾曲プレート部121Bおよび接続プレート部122のうちの特定の部位にのみ設けられていてもよいし、さらには、高剛性部材120の上面および下面の一方にのみ設けられてもよい。
このように構成した場合にも、靴底100A7が、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。加えて、このように高剛性部材120に複数の窪み124を設けた場合には、高剛性部材120の機能を損なうことなく、その軽量化を図ることが可能になる。なお、窪み124の形状は、特にこれが制限されるものではなく、平面視円形状の窪みや楕円形状の窪み、多角形状の窪み、トラック状の窪み(細長い窪み)等、様々な形状とすることができる。
(実施の形態2)
図24は、実施の形態2に係る靴底の模式平面図であり、図25は、図24中に示すXXV-XXV線に沿った模式横断面図である。次に、これら図24および図25を参照して、本実施の形態に係る靴底100Bについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Bは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図24および図25に示すように、本実施の形態に係る靴底100Bは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。靴底100Bは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと同様に、ミッドソール110と、高剛性部材120と、アウトソール130とを有している。高剛性部材120は、単一の部材にて構成されており、前足部R1から中足部R2にかけて連続して位置している。
高剛性部材120は、湾曲プレート部121と、接続プレート部122とを有しており、このうちの湾曲プレート部121は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bに加えて、中間湾曲プレート部121Cを含んでいる。これら内足側湾曲プレート部121A、外足側湾曲プレート部121Bおよび中間湾曲プレート部121Cは、互いに分離して設けられており、接続プレート部122によって相互に接続されている。なお、図24においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、接続プレート部122に薄い色を付している。
図24に示すように、中間湾曲プレート部121Cは、前足部R1から中足部R2に達するように連続して位置している。より詳細には、中間湾曲プレート部121Cは、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分(すなわちS1側の部分)と、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む外足側の部分(すなわちS2側の部分)との間に位置するように、概ね靴底100Bの前後方向に沿って延在している。
具体的には、中間湾曲プレート部121Cは、その前端が第2末節骨に対応する部分に位置しており、その後端が第2中足骨および第3中足骨の各々の後端部に対応する部分に位置している。そのため、中間湾曲プレート部121Cは、平面視した場合において概ね着用者の第2末節骨、第2中節骨、第2基節骨、第2中足骨および第3中足骨に重なることになる。なお、図24においては、これら足の骨300のうち、第2基節骨にのみ符号302を付している。
図25に示すように、中間湾曲プレート部121Cは、その延在方向と直交する断面形状が当該靴底100Bの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。すなわち、中間湾曲プレート部121Cは、その左右方向の両端部がアッパー200側に位置するとともにその左右方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲板状の形状を有しており、中間湾曲プレート部121Cの上面側に形成された湾曲凹状の部位は、概ね前後方向に沿って延びるように位置している。
このように構成した場合には、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bが設けられた部分およびその近傍(すなわち、靴底100Bの前足部R1および中足部R2の各々の左右方向の端部)のみならず、中間湾曲プレート部121Cが設けられた靴底100Bの部分およびその近傍(すなわち、靴底100Bの前足部R1および中足部R2の各々の左右方向の中央部)においても、靴底100Bに底屈が発生することが効果的に抑制できることになり、また、蹴り出し時においては、これら内足側湾曲プレート部121A、外足側湾曲プレート部121Bおよび中間湾曲プレート部121Cが容易に背屈することになるため、前足部R1および中足部R2に対応する部分の高剛性部材120が全体として容易に背屈して弾性変形することになり、この弾性変形に起因した反発力によって大きな推進力が得られることになる。
したがって、本実施の形態に係る靴底100Bおよびこれを備えた靴1とすることにより、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。なお、本実施の形態においては、内足側湾曲プレート部121A、外足側湾曲プレート部121Bおよび中間湾曲プレート部121Cを個別に分離して設けているため、それらの幅(すなわち左右方向の大きさ)を小さくすることが可能になり、仮にこれらを一体化させて1つの湾曲プレート部121とした場合に比べ、靴底100Bに底屈が発生することをより効果的に抑制できることになる。
ここで、本実施の形態においては、中間湾曲プレート部121Cが、その前端が第2末節骨に対応する部分に位置するとともに、その後端が第2中足骨および第3中足骨の後端部に対応する部分に位置するように構成されている。しかしながら、中間湾曲プレート部121Cは、少なくとも、その前端が着用者の足長方向に沿った第2基節骨302の中央部に対応する部分よりも前方に位置するとともに、その後端が着用者の足長方向に沿った第2基節骨302の後端部に対応する部分(すなわち、中足趾節310に対応する部分)よりも後方に位置するように配置されていればよく、このように構成することにより、上述した蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。ただし、その場合にも、相応の底屈抑制効果を得るためには、中間湾曲プレート部121Cの前後方向の長さは、少なくとも10mm以上とすることが好ましい。
なお、中間湾曲プレート部121Cは、平面視した場合に、着用者の第2末節骨、第2中節骨、第2基節骨、第2中足骨および第3中足骨に重なるばかりでなく、第3基節骨に重なるように構成されていてもよい。その場合には、中間湾曲プレート部121Cは、少なくとも、その前端が着用者の足長方向に沿った第3基節骨303の中央部に対応する部分よりも前方に位置するとともに、その後端が着用者の足長方向に沿った第3基節骨303の後端部に対応する部分(すなわち、中足趾節310に対応する部分)よりも後方に位置するように配置されていればよい。
(実施の形態3)
図26は、実施の形態3に係る靴底の模式平面図であり、図27は、図26中に示すXXVII-XXVII線に沿った模式横断面図である。次に、これら図26および図27を参照して、本実施の形態に係る靴底100Cについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Cは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図26および図27に示すように、本実施の形態に係る靴底100Cは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。靴底100Cは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと同様に、ミッドソール110と、高剛性部材120と、アウトソール130とを有している。高剛性部材120は、単一の部材にて構成されており、前足部R1から中足部R2にかけて連続して位置している。
高剛性部材120は、湾曲プレート部121と、ベースプレート部122’とを有しており、このうちの湾曲プレート部121は、内足側湾曲プレート部121Aのみを含んでいる。すなわち、本実施の形態に係る靴底100Cにあっては、高剛性部材120が、湾曲プレート部121として、その延在方向と直交する断面形状が当該靴底100Cの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有する内足側湾曲プレート部121Aのみを含んでおり、上述した実施の形態1に係る靴底100Aが具備していた外足側湾曲プレート部121B(図2等参照)を含んでいない。これに伴い、高剛性部材120には、上述した実施の形態1に係る靴底100Aが具備していた接続プレート部122に代えて、前後方向に沿って湾曲する全体として略平板状の形状を有するベースプレート部122’が設けられている。なお、図26においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、ベースプレート部122’に薄い色を付している。
このように構成した場合には、内足側湾曲プレート部121Aが設けられた部分およびその近傍(すなわち、靴底100Cの前足部R1および中足部R2の各々の内足側の部分)において、靴底100Cに底屈が発生することが効果的に抑制できることになり、また、蹴り出し時においては、この内足側湾曲プレート部121Aが容易に背屈することになるため、前足部R1および中足部R2に対応する部分の高剛性部材120が全体として容易に背屈して弾性変形することになり、この弾性変形に起因した反発力によって大きな推進力が得られることになる。
したがって、本実施の形態に係る靴底100Cおよびこれを備えた靴1とすることにより、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。
(実施の形態4)
図28は、実施の形態4に係る靴底の模式平面図である。次に、この図28を参照して、本実施の形態に係る靴底100Dについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Dは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図28に示すように、本実施の形態に係る靴底100Dは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。靴底100Dは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと同様に、ミッドソール110と、高剛性部材120と、アウトソール130とを有している。高剛性部材120は、単一の部材にて構成されており、前足部R1から中足部R2にかけて連続して位置している。
高剛性部材120は、湾曲プレート部121と、接続プレート部122とを有しており、このうちの湾曲プレート部121は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bを含んでいる。これら内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、互いに分離して設けられており、接続プレート部122によって相互に接続されている。なお、図28においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、接続プレート部122に薄い色を付している。
内足側湾曲プレート部121Aは、前足部R1から中足部R2に達するように連続して位置している。より詳細には、内足側湾曲プレート部121Aは、上述した実施の形態1の場合と同様に、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分(すなわちS1側の部分)に沿うように配置されており、概ね靴底100Dの前後方向に沿って延在している。その一方で、内足側湾曲プレート部121Aは、その後端側の位置が上述した実施の形態1の場合と異なっており、より後方側に向けて延設されている。
具体的には、本実施の形態においては、内足側湾曲プレート部121Aは、その前端が第1末節骨に対応する部分に位置しており、その後端が舟状骨に対応する部分に位置している。そのため、内足側湾曲プレート部121Aは、平面視した場合において概ね着用者の第1末節骨、第1基節骨、第1中足骨、内側楔状骨および舟状骨に重なることになる。なお、図28においては、これら足の骨300のうち、第1基節骨および舟状骨にのみそれぞれ符号301,306を付している。
外足側湾曲プレート部121Bは、前足部R1から中足部R2に達するように連続して位置している。より詳細には、外足側湾曲プレート部121Bは、上述した実施の形態1の場合と同様に、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む内足側の部分(すなわちS2側の部分)に沿うように配置されており、概ね靴底100Dの前後方向に沿って延在している。その一方で、外足側湾曲プレート部121Bは、その後端側の位置が上述した実施の形態1の場合と異なっており、より後方側に向けて延設されている。
具体的には、本実施の形態においては、外足側湾曲プレート部121Bは、その前端が第3末節骨に対応する部分に位置しており、その後端が立方骨に対応する部分に位置している。そのため、外足側湾曲プレート部121Bは、平面視した場合において概ね着用者の第3末節骨、第4末節骨、第4中節骨、第5末節骨、第5中節骨、第5基節骨、第5中足骨および立方骨に重なることになる。なお、図28においては、これら足の骨300のうち、第5基節骨および立方骨にのみそれぞれ符号305,307を付している。
これら内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、上述した実施の形態1の場合と同様に、いずれもその延在方向と直交する断面形状が当該靴底100Dの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有しており、上述した実施の形態1の場合に比べて後方側に向けて延設された部分もまた、当該逆アーチ状の形状を有している。
一方、接続プレート部122は、前足部R1から中足部R2にかけて連続して位置しており、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分と、この内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも前方側に張り出した部分と後方側に張り出した部分とを含んでいる。
したがって、本実施の形態に係る靴底100Dおよびこれを備えた靴1とすることにより、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。さらには、逆アーチ形状である内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bが、実施の形態1の場合よりも後方に延設されている分だけ、着地時における中足部R2の安定性が増すことになる。
(実施の形態5)
図29は、実施の形態5に係る靴底の模式平面図である。次に、この図29を参照して、本実施の形態に係る靴底100Eについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Eは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図29に示すように、本実施の形態に係る靴底100Eは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。靴底100Eは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと同様に、ミッドソール110と、高剛性部材120と、アウトソール130とを有している。高剛性部材120は、単一の部材にて構成されており、前足部R1から後足部R3にかけて連続して位置している。
高剛性部材120は、湾曲プレート部121と、接続プレート部122とを有しており、このうちの湾曲プレート部121は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bを含んでいる。これら内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、互いに分離して設けられており、接続プレート部122によって相互に接続されている。なお、図29においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、接続プレート部122に薄い色を付している。
内足側湾曲プレート部121Aは、前足部R1から中足部R2を経由して後足部R3に達するように連続して位置している。より詳細には、内足側湾曲プレート部121Aは、上述した実施の形態1の場合と同様に、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分(すなわちS1側の部分)に沿うように配置されており、概ね靴底100Eの前後方向に沿って延在している。その一方で、内足側湾曲プレート部121Aは、その後端側の位置が上述した実施の形態1の場合と異なっており、より後方側に向けて延設されている。
具体的には、本実施の形態においては、内足側湾曲プレート部121Aは、その前端が第1末節骨に対応する部分に位置しており、その後端が踵骨に対応する部分に位置している。そのため、内足側湾曲プレート部121Aは、平面視した場合において概ね着用者の第1末節骨、第1基節骨、第1中足骨、内側楔状骨、舟状骨および踵骨に重なることになり、その後端は、踵骨を支持する部位Q3の内足側の部分にまで達している。なお、図29においては、これら足の骨300のうち、第1基節骨、舟状骨および踵骨にのみそれぞれ符号301,306,308を付している。
外足側湾曲プレート部121Bは、前足部R1から中足部R2を経由して後足部R3に達するように連続して位置している。より詳細には、外足側湾曲プレート部121Bは、上述した実施の形態1の場合と同様に、着用者の足の小趾を支持する部位Q2を含む内足側の部分(すなわちS2側の部分)に沿うように配置されており、概ね靴底100Eの前後方向に沿って延在している。その一方で、外足側湾曲プレート部121Bは、その後端側の位置が上述した実施の形態1の場合と異なっており、より後方側に向けて延設されている。
具体的には、本実施の形態においては、外足側湾曲プレート部121Bは、その前端が第3末節骨に対応する部分に位置しており、その後端が踵骨に対応する部分に位置している。そのため、外足側湾曲プレート部121Bは、平面視した場合において概ね着用者の第3末節骨、第4末節骨、第4中節骨、第5末節骨、第5中節骨、第5基節骨、第5中足骨、立方骨および踵骨に重なることになり、その後端は、踵骨を支持する部位Q3の外足側の部分にまで達している。なお、図29においては、これら足の骨300のうち、第5基節骨、立方骨および踵骨にのみそれぞれ符号305,307,308を付している。
これら内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、上述した実施の形態1の場合と同様に、いずれもその延在方向と直交する断面形状が当該靴底100Aの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有しており、上述した実施の形態1の場合に比べて後方側に向けて延設された部分もまた、当該逆アーチ状の形状を有している。
一方、接続プレート部122は、前足部R1から後足部R3にかけて連続して位置しており、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分と、この内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも前方側に張り出した部分と後方側に張り出した部分とを含んでいる。
したがって、本実施の形態に係る靴底100Eおよびこれを備えた靴1とすることにより、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。さらには、逆アーチ形状である内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bが、実施の形態1の場合よりも後方に延設されている分だけ、着地時における中足部R2および後足部R3の安定性が増すことになる。
(実施の形態6)
図30は、実施の形態6に係る靴底の模式平面図である。次に、この図30を参照して、本実施の形態に係る靴底100Fについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Fは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図30に示すように、本実施の形態に係る靴底100Fは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。靴底100Fは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと同様に、ミッドソール110と、高剛性部材120と、アウトソール130とを有している。高剛性部材120は、単一の部材にて構成されており、前足部R1から中足部R2にかけて連続して位置している。
高剛性部材120は、湾曲プレート部121と、ベースプレート部122’とを有しており、このうちの湾曲プレート部121は、内足側湾曲プレート部121Aと第1斜め湾曲プレート部121Dとを含んでいる。これら内足側湾曲プレート部121Aおよび第1斜め湾曲プレート部121Dは、各々の前後方向の後端において互いに接続されている。これに伴い、高剛性部材120には、上述した実施の形態1に係る靴底100Aが具備していた接続プレート部122に代えて、内足側湾曲プレート部121Aおよび第1斜め湾曲プレート部121Dの間に位置する部分と、内足側湾曲プレート部121Aおよび第1斜め湾曲プレート部121Dよりも前方に張り出した部分と、内足側湾曲プレート部121Aおよび第1斜め湾曲プレート部121Dよりも後方に張り出した部分とを有する、前後方向に沿って湾曲する全体として略平板状の形状を有するベースプレート部122’が設けられている。なお、図30においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、ベースプレート部122’に薄い色を付している。
内足側湾曲プレート部121Aは、前足部R1から中足部R2に達するように連続して位置している。より詳細には、内足側湾曲プレート部121Aは、上述した実施の形態1の場合と同様に、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分(すなわちS1側の部分)に沿うように配置されており、概ね靴底100Fの前後方向に沿って延在している。
第1斜め湾曲プレート部121Dは、前足部R1から中足部R2に達するように連続して位置している。より詳細には、第1斜め湾曲プレート部121Dは、前後方向の前方側から後方側に向かうに連れて外足側の縁部(すなわち図中に示すS2側の縁部)からの距離が大きくなるように斜めに配置されており、当該斜め方向に延在している。
具体的には、第1斜め湾曲プレート部121Dは、その前端が第4末節骨に対応する部分に位置しており、その後端が第1中足骨の後端部に対応する部分に位置している。そのため、第1斜め湾曲プレート部121Dは、平面視した場合において概ね着用者の第4末節骨、第4中節骨、第4基節骨、第3基節骨、第3中足骨、第2中足骨および第1中足骨に重なることになる。
第1斜め湾曲プレート部121Dは、その延在方向と直交する断面形状が当該靴底100Fの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。すなわち、第1斜め湾曲プレート部121Dは、その左右方向の両端部がアッパー200側に位置するとともにその左右方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲板状の形状を有しており、第1斜め湾曲プレート部121Dの上面側に形成された湾曲凹状の部位は、上述した斜め方向に沿って延びるように位置している。
このように構成した場合には、内足側湾曲プレート部121Aが設けられた部分およびその近傍(すなわち、靴底100Fの前足部R1および中足部R2の各々の内足側の部分)のみならず、第1斜め湾曲プレート部121Dが設けられた部分およびその近傍(すなわち、靴底100Fの前足部R1の外足側の部分ならびに前足部R1および中足部R2の左右方向の中央部)においても、靴底100Fに底屈が発生することが効果的に抑制できることになり、また、蹴り出し時においては、この内足側湾曲プレート部121Aおよび第1斜め湾曲プレート部121Dが容易に背屈することになるため、前足部R1および中足部R2に対応する部分の高剛性部材120が全体として容易に背屈して弾性変形することになり、この弾性変形に起因した反発力によって大きな推進力が得られることになる。
したがって、本実施の形態に係る靴底100Fおよびこれを備えた靴1とすることにより、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。加えて、本実施の形態に係る靴底100Fにおいては、内足側湾曲プレート部121Aに加えて第1斜め湾曲プレート部121Dが設けられていることにより、蹴り出し時における靴底100Fの屈曲方向をより親指方向へ制御することが可能になるため、いわゆる過回外動作が着用者の足に生じることを抑制することができ、前方に向けての推進効率をより高めることが可能になる。
なお、この過回外動作の発生を抑制する観点からは、第1斜め湾曲プレート部121Dは、少なくとも、その前端が第4基節骨または第5基節骨に対応する部分に位置するとともに、その後端が第1中足骨の後端部に対応する部分に位置するように配置されていればよい。
(実施の形態7)
図31は、実施の形態7に係る靴底の模式平面図である。次に、この図31を参照して、本実施の形態に係る靴底100Gについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Gは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図31に示すように、本実施の形態に係る靴底100Gは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。靴底100Gは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと同様に、ミッドソール110と、高剛性部材120と、アウトソール130とを有している。高剛性部材120は、単一の部材にて構成されており、前足部R1から中足部R2にかけて連続して位置している。
高剛性部材120は、湾曲プレート部121と、ベースプレート部122’とを有しており、このうちの湾曲プレート部121は、内足側湾曲プレート部121Aと第2斜め湾曲プレート部121Eとを含んでいる。これら内足側湾曲プレート部121Aおよび第2斜め湾曲プレート部121Eは、各々の前後方向の前端において互いに接続されている。これに伴い、高剛性部材120には、上述した実施の形態1に係る靴底100Aが具備していた接続プレート部122に代えて、内足側湾曲プレート部121Aおよび第2斜め湾曲プレート部121Eの間に位置する部分と、内足側湾曲プレート部121Aおよび第2斜め湾曲プレート部121Eよりも前方に張り出した部分と、内足側湾曲プレート部121Aおよび第2斜め湾曲プレート部121Eよりも後方に張り出した部分とを有する、前後方向に沿って湾曲する全体として略平板状の形状を有するベースプレート部122’が設けられている。なお、図31においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、ベースプレート部122’に薄い色を付している。
内足側湾曲プレート部121Aは、前足部R1から中足部R2に達するように連続して位置している。より詳細には、内足側湾曲プレート部121Aは、上述した実施の形態1の場合と同様に、着用者の足の母趾を支持する部位Q1を含む内足側の部分(すなわちS1側の部分)に沿うように配置されており、概ね靴底100Gの前後方向に沿って延在している。
第2斜め湾曲プレート部121Eは、前足部R1から中足部R2に達するように連続して位置している。より詳細には、第2斜め湾曲プレート部121Eは、前後方向の前方側から後方側に向かうに連れて内足側の縁部(すなわち図中に示すS1側の縁部)からの距離が大きくなるように斜めに配置されており、当該斜め方向に延在している。
具体的には、第2斜め湾曲プレート部121Eは、その前端が第1末節骨に対応する部分に位置しており、その後端が第5中足骨の前後方向の中央部に対応する部分に位置している。そのため、第2斜め湾曲プレート部121Eは、平面視した場合において概ね着用者の第1末節骨、第1基節骨、第2中節骨、第2基節骨、第3基節骨、第3中足骨、第4中足骨および第5中足骨に重なることになる。
第2斜め湾曲プレート部121Eは、その延在方向と直交する断面形状が当該靴底100Gの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。すなわち、第2斜め湾曲プレート部121Eは、その左右方向の両端部がアッパー200側に位置するとともにその左右方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲板状の形状を有しており、第2斜め湾曲プレート部121Eの上面側に形成された湾曲凹状の部位は、上述した斜め方向に沿って延びるように位置している。
このように構成した場合には、内足側湾曲プレート部121Aが設けられた部分およびその近傍(すなわち、靴底100Gの前足部R1および中足部R2の各々の内足側の部分)のみならず、第2斜め湾曲プレート部121Eが設けられた部分およびその近傍(すなわち、靴底100Gの前足部R1の内足側の部分および左右方向の中央部ならびに中足部R2の外足側の部分)においても、靴底100Gに底屈が発生することが効果的に抑制できることになり、また、蹴り出し時においては、この内足側湾曲プレート部121Aおよび第2斜め湾曲プレート部121Eが容易に背屈することになるため、前足部R1および中足部R2に対応する部分の高剛性部材120が全体として容易に背屈して弾性変形することになり、この弾性変形に起因した反発力によって大きな推進力が得られることになる。
したがって、本実施の形態に係る靴底100Gおよびこれを備えた靴1とすることにより、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。加えて、本実施の形態に係る靴底100Gにおいては、内足側湾曲プレート部121Aに加えて第2斜め湾曲プレート部121Eが設けられていることにより、蹴り出し時における靴底100Gの屈曲方向をより小指方向へ制御することが可能になるため、いわゆる過回内動作が着用者の足に生じることを抑制することができ、前方に向けての推進効率をより高めることが可能になる。
なお、この過回内動作の発生を抑制する観点からは、第2斜め湾曲プレート部121Eは、少なくとも、その前端が第1基節骨に対応する部分に位置するとともに、その後端が第4中足骨の前後方向の中央部または第5中足骨の前後方向の中央部に対応する部分に位置するように配置されていればよい。
(実施の形態8)
図32は、実施の形態8に係る靴底の模式平面図である。次に、この図32を参照して、本実施の形態に係る靴底100Hについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Hは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図32に示すように、本実施の形態に係る靴底100Hは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。具体的には、靴底100Hにあっては、高剛性部材120が、上述した実施の形態1の場合と同様に、湾曲プレート部121としての内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bと、接続プレート部122とを有しているものの、接続プレート部122の構成が異なっている。なお、図32においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、接続プレート部122に薄い色を付している。
より詳細には、接続プレート部122は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも前方側に張り出した部分と後方側に張り出した部分とのみを含んでいる。すなわち、接続プレート部122は、上述した実施の形態1の場合とは異なり、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分(図2等参照)を含んでおらず、当該部分に開口125が設けられている。
このように構成した場合にも、靴底100Hが、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。加えて、本実施の形態に係る靴底100Hおよびこれを備えた靴1とした場合には、高剛性部材120に上述した開口125が設けられていることに伴い、大幅な軽量化が図られることになる。
(実施の形態9)
図33は、実施の形態9に係る靴底の模式平面図であり、図34は、図33に示す高剛性部材の概略斜視図である。また、図35は、図33中に示すXXXV-XXXV線に沿った模式縦断面図であり、図36および図37は、それぞれ図34中に示すXXXVI-XXXVI線およびXXXVII-XXXVII線に沿った模式横断面図である。次に、これら図33ないし図37を参照して、本実施の形態に係る靴底100Iについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Iは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図33ないし図37に示すように、本実施の形態に係る靴底100Iは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。具体的には、靴底100Iにあっては、高剛性部材120が、上述した実施の形態1の場合と同様に、湾曲プレート部121としての内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bと、接続プレート部122とを有しているものの、接続プレート部122の構成が異なっている。
より詳細には、特に図34を参照して、接続プレート部122は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも後方側に張り出した部分のみを含んでいる。すなわち、接続プレート部122は、上述した実施の形態1の場合とは異なり、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分(図2等参照)と、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも前方側に張り出した部分(図2等参照)を含んでおらず、内足側湾曲プレート部121Aと外足側湾曲プレート部121Bとは、それぞれ接続プレート部122の前端から前方に向けて突出するように位置している。なお、図33および図34においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、接続プレート部122に薄い色を付している。
図36および図37に示すように、これら接続プレート部122から前方に向けて突出するように配置された内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、上述した実施の形態1の場合と同様に、いずれもその延在方向と直交する断面形状が靴底100Iの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。
一方、図35ないし図37に示すように、接続プレート部122は、前後方向に沿って僅かに湾曲する全体として略平板状の形状を有している。また、図には明示的に現れていないが、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、接続プレート部122から連続するように前後方向に沿って湾曲しており、より具体的には、実施の形態1の場合と同様に、前後方向の両端部がアッパー200側に位置するとともに、前後方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲形状を有している。
このように構成した場合にも、靴底100Iが、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。加えて、本実施の形態に係る靴底100Iおよびこれを備えた靴1とした場合には、上述したように、接続プレート部122として、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも後方側に張り出した部分のみを有していることに伴い、大幅な軽量化が図られることになる。
(実施の形態10)
図38は、実施の形態10に係る靴底の模式平面図である。次に、この図38を参照して、本実施の形態に係る靴底100Jについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Jは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図38に示すように、本実施の形態に係る靴底100Jは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。具体的には、靴底100Jにあっては、高剛性部材120が、上述した実施の形態1の場合と同様に、湾曲プレート部121としての内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bと、接続プレート部122とを有しているものの、接続プレート部122の構成が異なっている。
より詳細には、接続プレート部122は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも前方側に張り出した部分のみを含んでいる。すなわち、接続プレート部122は、上述した実施の形態1の場合とは異なり、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分(図2等参照)と、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも後方側に張り出した部分(図2等参照)を含んでおらず、内足側湾曲プレート部121Aと外足側湾曲プレート部121Bとは、それぞれ接続プレート部122の後端から後方に向けて突出するように位置している。なお、図38においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、接続プレート部122に薄い色を付している。
このように構成した場合にも、靴底100Jが、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。加えて、本実施の形態に係る靴底100Jおよびこれを備えた靴1とした場合には、上述したように、接続プレート部122として、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも前方側に張り出した部分のみを有していることに伴い、大幅な軽量化が図られることになる。
(実施の形態11)
図39は、実施の形態11に係る靴底の模式平面図である。次に、この図39を参照して、本実施の形態に係る靴底100Kについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Kは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図39に示すように、本実施の形態に係る靴底100Kは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。具体的には、靴底100Kにあっては、高剛性部材120が、上述した実施の形態1の場合と同様に、湾曲プレート部121としての内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bと、接続プレート部122とを有しているものの、接続プレート部122の構成が異なっている。
より詳細には、接続プレート部122は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分と、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも前方側に張り出した部分とのみを含んでいる。すなわち、接続プレート部122は、上述した実施の形態1の場合とは異なり、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分よりも後方側に張り出した部分(図2等参照)を含んでいない。また、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分は、上述した実施の形態1の場合とは異なり、前足部R1に対応した部分にのみ設けられており、中足部R2に対応した部分には設けられていない。なお、図39においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に濃い色を付すとともに、接続プレート部122に薄い色を付している。
このように構成した場合にも、靴底100Kが、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。加えて、本実施の形態に係る靴底100Kおよびこれを備えた靴1とした場合には、上述したように、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bの間に位置する部分のうち、前足部R1に対応した部分にのみ接続プレート部122が設けられており、中足部R2に対応した部分には接続プレート部122が設けられていないため、着地時における前足部R1の安定性を向上させつつも、軽量化が図られることになる。
(実施の形態12)
図40は、実施の形態12に係る靴底の模式平面図である。次に、この図40を参照して、本実施の形態に係る靴底100Lについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Lは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図40に示すように、本実施の形態に係る靴底100Lは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。具体的には、靴底100Lにあっては、高剛性部材120が、上述した実施の形態1の場合と異なり、湾曲プレート部121としての内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bのみを有しており、接続プレート部122(図2等参照)を有していない。
すなわち、本実施の形態にあっては、高剛性部材120は、内足側湾曲プレート部121Aを構成する単一の部材と、外足側湾曲プレート部121Bを構成する単一の部材との2部材にて構成されており、これら2部材は、いずれもミッドソール110に埋設されている。なお、図40においては、理解を容易とするために、これら2部材にて構成される湾曲プレート部121に濃い色を付している。
これら2部材からなる内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、上述した実施の形態1の場合と同様に、いずれもその延在方向と直交する断面形状が靴底100Lの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。また、図には明示的に現れていないが、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、実施の形態1の場合と同様に、前後方向の両端部がアッパー200側に位置するとともに、前後方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲形状を有している。
このように構成した場合にも、靴底100Lが、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。加えて、本実施の形態に係る靴底100Lおよびこれを備えた靴1とした場合には、上述したように、接続プレート部122(図2等参照)が設けられていないことに伴い、大幅な軽量化が図られることになる。
(実施の形態13)
図41は、実施の形態13に係る靴底の模式平面図である。次に、この図41を参照して、本実施の形態に係る靴底100Mについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Mは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図41に示すように、本実施の形態に係る靴底100Mは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。具体的には、靴底100Mにあっては、高剛性部材120が、湾曲プレート部121としての内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bと、接続用湾曲プレート部126とを有している。
このうち、接続用湾曲プレート部126は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aにおける接続プレート部122(図2等参照)に代えて内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bを接続するものであり、内足側湾曲プレート部121Aの後端と外足側湾曲プレート部121Bの後端とを滑らかに接続している。なお、図41においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に加え、この接続用湾曲プレート部126にも濃い色を付している。
内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、上述した実施の形態1の場合と同様に、いずれもその延在方向と直交する断面形状が靴底100Mの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。また、図には明示的に現れていないが、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、実施の形態1の場合と同様に、前後方向の両端部がアッパー200側に位置するとともに、前後方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲形状を有している。
一方、接続用湾曲プレート部126は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bと同様に、その延在方向と直交する断面形状が靴底100Mの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している反面、その延在方向は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bとは異なり、前後方向ではなく概ね左右方向に延在している。
このように構成した場合にも、靴底100Mが、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。
(実施の形態14)
図42は、実施の形態14に係る靴底の模式平面図である。次に、この図42を参照して、本実施の形態に係る靴底100Nについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Nは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図42に示すように、本実施の形態に係る靴底100Nは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。具体的には、靴底100Nにあっては、高剛性部材120が、湾曲プレート部121としての内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bと、接続用湾曲プレート部126とを有している。
このうち、接続用湾曲プレート部126は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aにおける接続プレート部122(図2等参照)に代えて内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bを接続するものであり、内足側湾曲プレート部121Aの前端と外足側湾曲プレート部121Bの前端とを滑らかに接続している。なお、図42においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に加え、この接続用湾曲プレート部126にも濃い色を付している。
内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、上述した実施の形態1の場合と同様に、いずれもその延在方向と直交する断面形状が靴底100Nの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。また、図には明示的に現れていないが、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、実施の形態1の場合と同様に、前後方向の両端部がアッパー200側に位置するとともに、前後方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲形状を有している。
一方、接続用湾曲プレート部126は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bと同様に、その延在方向と直交する断面形状が靴底100Nの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している反面、その延在方向は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bとは異なり、前後方向ではなく概ね左右方向に延在している。
このように構成した場合にも、靴底100Nが、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。
(実施の形態15)
図43は、実施の形態15に係る靴底の模式平面図である。次に、この図43を参照して、本実施の形態に係る靴底100Oについて説明する。なお、本実施の形態に係る靴底100Oは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aに代えて靴1に具備されるものである。
図43に示すように、本実施の形態に係る靴底100Oは、上述した実施の形態1に係る靴底100Aと比較した場合に、主として高剛性部材120の形状が相違している。具体的には、靴底100Oにあっては、高剛性部材120が、湾曲プレート部121としての内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bと、一対の接続用湾曲プレート部126とを有している。
このうち、一対の接続用湾曲プレート部126は、上述した実施の形態1に係る靴底100Aにおける接続プレート部122(図2等参照)に代えて内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bを接続するものであり、一対の接続用湾曲プレート部126の一方は、内足側湾曲プレート部121Aの前端と外足側湾曲プレート部121Bの前端とを滑らかに接続しており、一対の接続用湾曲プレート部126の他方は、内足側湾曲プレート部121Aの後端と外足側湾曲プレート部121Bの後端とを滑らかに接続している。なお、図43においては、理解を容易とするために、湾曲プレート部121に加え、これら一対の接続用湾曲プレート部126にも濃い色を付している。
内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、上述した実施の形態1の場合と同様に、いずれもその延在方向と直交する断面形状が靴底100Oの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している。また、図には明示的に現れていないが、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bは、実施の形態1の場合と同様に、前後方向の両端部がアッパー200側に位置するとともに、前後方向の中央部が接地面131側に位置する湾曲形状を有している。
一方、一対の接続用湾曲プレート部126は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bと同様に、その延在方向と直交する断面形状が靴底100Nの接地面131側に向けて膨出する逆アーチ状の形状を有している反面、その延在方向は、内足側湾曲プレート部121Aおよび外足側湾曲プレート部121Bとは異なり、いずれも前後方向ではなく概ね左右方向に延在している。
このように構成した場合にも、靴底100Oが、断面形状が逆アーチ状である湾曲プレート部121を有する高剛性部材120を具備していることに伴い、上述した実施の形態1の場合と同様に、蹴り出し時における推進力の向上と着地時における安定性の向上との両立が図られることになる。
(実施の形態等における開示内容の要約)
上述した実施の形態1ないし15およびそれらの変形例において開示した特徴的な構成を要約すると、以下のとおりとなる。
本開示のある態様に従った靴底は、着用者の足の足趾部および踏付け部を支持する前足部と、着用者の足の踏まず部を支持する中足部と、着用者の足の踵部を支持する後足部とが、着用者の足の足長方向に合致する方向である前後方向に沿って連なって設けられたものであって、上記前足部から上記後足部にかけて連続して位置するソール本体と、上記ソール本体を構成する材料よりも剛性の高い材料にて構成されるとともに、上記ソール本体に固定された高剛性部材とを備えている。上記高剛性部材は、着用者の足の足幅方向に合致する方向である左右方向と交差する方向に沿って延在するとともに、その延在方向と直交する断面形状が当該靴底の接地面側に向けて膨出する逆アーチ状である湾曲プレート部を有しており、上記湾曲プレート部の少なくとも一部は、上記前足部に配置されている。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記湾曲プレート部が、上記高剛性部材に複数設けられていてもよく、その場合には、上記高剛性部材が、上記複数の湾曲プレート部を互いに接続する略平板状の接続プレート部をさらに有していてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記湾曲プレート部が、上記前足部のうちの着用者の足の母趾を支持する部位を含む内足側の部分に沿うように配置された内足側湾曲プレート部を含んでいてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記内足側湾曲プレート部の前端が、着用者の足の足長方向に沿った第1基節骨の中央部に対応する部分よりも前方に位置していてもよく、また、上記内足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の足長方向に沿った第1基節骨の後端部に対応する部分よりも後方に位置していてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記内足側湾曲プレート部が、上記前足部から上記中足部に達するように配置されていてもよく、その場合には、上記内足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の舟状骨に対応する部分に位置していてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記内足側湾曲プレート部が、上記前足部から上記中足部を経由して上記後足部に達するように配置されていてもよく、その場合には、上記内足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の踵骨に対応する部分に位置していてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記湾曲プレート部が、上記前足部のうちの着用者の足の小趾を支持する部位を含む外足側の部分に沿うように配置された外足側湾曲プレート部を含んでいてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記外足側湾曲プレート部の前端が、着用者の足の足長方向に沿った第5基節骨の中央部に対応する部分よりも前方に位置していてもよく、また、上記外足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の足長方向に沿った第5基節骨の後端部に対応する部分よりも後方に位置していてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記外足側湾曲プレート部が、上記前足部から上記中足部に達するように配置されていてもよく、その場合には、上記外足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の立方骨に対応する部分に位置していてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記外足側湾曲プレート部が、上記前足部から上記中足部を経由して上記後足部に達するように配置されていてもよく、その場合には、上記外足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の踵骨に対応する部分に位置していてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記湾曲プレート部が、上記前足部のうちの上記左右方向の中間位置において上記前後方向に沿うように配置された中間湾曲プレート部を含んでいてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記中間湾曲プレート部の前端が、着用者の足の足長方向に沿った第2基節骨の中央部に対応する部分よりも前方に位置していてもよく、また、上記中間湾曲プレート部の後端が、着用者の足の足長方向に沿った第2基節骨の後端部に対応する部分よりも後方に位置していてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記湾曲プレート部が、上記前足部から上記中足部に達するとともに、上記前後方向の前方側から後方側に向かうに連れて外足側の縁部からの距離が大きくなるように斜めに配置された第1斜め湾曲プレート部を含んでいてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記湾曲プレート部が、上記前足部から上記中足部に達するとともに、上記前後方向の前方側から後方側に向かうに連れて内足側の縁部からの距離が大きくなるように斜めに配置された第2斜め湾曲プレート部を含んでいてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記ソール本体が、上記前足部から上記後足部にかけて連続して位置するミッドソールを含んでいてもよく、その場合には、上記高剛性部材が、上記ミッドソールに埋設されていてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記ソール本体が、上記前足部から上記後足部にかけて連続して位置するミッドソールを含んでいてもよく、その場合には、上記高剛性部材が、上記ミッドソールの上面または下面に設けられていてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記ソール本体が、上記前足部から上記後足部にかけて連続して位置するミッドソールを含んでいてもよく、その場合には、上記高剛性部材の少なくとも一部が上記ミッドソールに埋設されることにより、上記高剛性部材が、上記前後方向の前方側から後方側に向かうに連れて上記ミッドソールの上面からの距離が大きくなるように位置していてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記湾曲プレート部に、当該湾曲プレート部の厚み方向に沿って貫通する貫通孔が設けられていてもよい。
上記本開示のある態様に従った靴底にあっては、上記湾曲プレート部の上面および下面のうちの少なくとも一方に、窪みが設けられていてもよい。
本開示のある態様に従った靴は、上述した本開示のある態様に従った靴底と、上記靴底の上方に設けられたアッパーとを備えてなるものである。
(その他の形態等)
上述した実施の形態1ないし15およびそれらの変形例において示した各部の具体的な形状や構成、数、位置等は、適宜これを変更することができる。
たとえば、実施の形態2においては、内足側湾曲プレート部、外足側湾曲プレート部および中間湾曲プレート部を接続プレート部によって相互に接続した場合を例示したが、接続プレート部を設けずにこれら3つの湾曲プレート部を相互に分離して設けてもよい。またこれに代えて、内足側湾曲プレート部、外足側湾曲プレート部および中間湾曲プレート部のうちのいずれか2つを接続プレート部によって接続し、残る1つをこれらから分離して設けてもよい。すなわち、接続プレート部は、その一部または全部を省略することもできる。
また、実施の形態6においては、内足側湾曲プレート部の後端と第1斜め湾曲プレート部の後端とを接続した場合を例示したが、これら2つの湾曲プレート部を相互に分離して設けてもよい。その場合には、平面視した状態においてこれら2つの湾曲プレート部の後端同士が重なるように、これら2つの湾曲プレート部を靴底の厚み方向に沿って距離を隔てて積層して配置してもよい。
また、実施の形態7においては、内足側湾曲プレート部の前端と第2斜め湾曲プレート部の前端とを接続した場合を例示したが、これら2つの湾曲プレート部を相互に分離して設けてもよい。その場合には、平面視した状態においてこれら2つの湾曲プレート部の前端同士が重なるように、これら2つの湾曲プレート部を靴底の厚み方向に沿って距離を隔てて積層して配置してもよい。
さらには、上述した実施の形態1ないし15およびそれらの変形例においては、シューレースを用いることでアッパー本体が足に密着させられるように構成された靴を例示して説明を行なったが、アッパー本体が面ファスナによって足に密着させられるように構成された靴としてもよいし、ソック状のアッパー本体とすることで足をアッパー本体に挿入するのみでアッパー本体が足に密着させられるように構成された靴としてもよい。すなわち、アッパーの形態は、靴の用途に応じて適宜変更が可能である。
加えて、上述した実施の形態1ないし15およびそれらの変形例において開示した特徴的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、相互に組み合わせることが可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 靴、100A~100O,100A1~100A7 靴底、110 ミッドソール、111 上面、112 下面、113 側面、120 高剛性部材、121 湾曲プレート部、121A 内足側湾曲プレート部、121B 外足側湾曲プレート部、121C 中間湾曲プレート部、121D 第1斜め湾曲プレート部、121E 第2斜め湾曲プレート部、122 接続プレート部、122’ ベースプレート部、123 貫通孔、124 窪み、125 開口、126 接続用湾曲プレート部、130 アウトソール、131 接地面、200 アッパー、210 アッパー本体、220 シュータン、230 シューレース、300 足の骨、301 第1基節骨、302 第2基節骨、303 第3基節骨、304 第4基節骨、305 第5基節骨、306 舟状骨、307 立方骨、308 踵骨、310 中足趾節、Q1 母趾を支持する部位、Q2 小趾を支持する部位、Q3 踵骨を支持する部位、R1 前足部、R2 中足部、R3 後足部。

Claims (20)

  1. 着用者の足の足趾部および踏付け部を支持する前足部と、着用者の足の踏まず部を支持する中足部と、着用者の足の踵部を支持する後足部とが、着用者の足の足長方向に合致する方向である前後方向に沿って連なって設けられた靴底であって、
    前記前足部から前記後足部にかけて連続して位置するソール本体と、
    前記ソール本体を構成する材料よりも剛性の高い材料にて構成されるとともに、前記ソール本体に固定された高剛性部材とを備え、
    前記高剛性部材が、着用者の足の足幅方向に合致する方向である左右方向と交差する方向に沿って延在するとともに、その延在方向と直交する断面形状が当該靴底の接地面側に向けて膨出する逆アーチ状である湾曲プレート部を有し、
    前記湾曲プレート部の少なくとも一部が、前記前足部に配置されている、靴底。
  2. 前記湾曲プレート部が、前記高剛性部材に複数設けられ、
    前記高剛性部材が、前記複数の湾曲プレート部を互いに接続する略平板状の接続プレート部をさらに有している、請求項1に記載の靴底。
  3. 前記湾曲プレート部が、前記前足部のうちの着用者の足の母趾を支持する部位を含む内足側の部分に沿うように配置された内足側湾曲プレート部を含んでいる、請求項1または2に記載の靴底。
  4. 前記内足側湾曲プレート部の前端が、着用者の足の足長方向に沿った第1基節骨の中央部に対応する部分よりも前方に位置し、
    前記内足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の足長方向に沿った第1基節骨の後端部に対応する部分よりも後方に位置している、請求項3に記載の靴底。
  5. 前記内足側湾曲プレート部が、前記前足部から前記中足部に達するように配置され、
    前記内足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の舟状骨に対応する部分に位置している、請求項4に記載の靴底。
  6. 前記内足側湾曲プレート部が、前記前足部から前記中足部を経由して前記後足部に達するように配置され、
    前記内足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の踵骨に対応する部分に位置している、請求項4に記載の靴底。
  7. 前記湾曲プレート部が、前記前足部のうちの着用者の足の小趾を支持する部位を含む外足側の部分に沿うように配置された外足側湾曲プレート部を含んでいる、請求項1または2に記載の靴底。
  8. 前記外足側湾曲プレート部の前端が、着用者の足の足長方向に沿った第5基節骨の中央部に対応する部分よりも前方に位置し、
    前記外足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の足長方向に沿った第5基節骨の後端部に対応する部分よりも後方に位置している、請求項7に記載の靴底。
  9. 前記外足側湾曲プレート部が、前記前足部から前記中足部に達するように配置され、
    前記外足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の立方骨に対応する部分に位置している、請求項8に記載の靴底。
  10. 前記外足側湾曲プレート部が、前記前足部から前記中足部を経由して前記後足部に達するように配置され、
    前記外足側湾曲プレート部の後端が、着用者の足の踵骨に対応する部分に位置している、請求項8に記載の靴底。
  11. 前記湾曲プレート部が、前記前足部のうちの前記左右方向の中間位置において前記前後方向に沿うように配置された中間湾曲プレート部を含んでいる、請求項1または2に記載の靴底。
  12. 前記中間湾曲プレート部の前端が、着用者の足の足長方向に沿った第2基節骨の中央部に対応する部分よりも前方に位置し、
    前記中間湾曲プレート部の後端が、着用者の足の足長方向に沿った第2基節骨の後端部に対応する部分よりも後方に位置している、請求項11に記載の靴底。
  13. 前記湾曲プレート部が、前記前足部から前記中足部に達するとともに、前記前後方向の前方側から後方側に向かうに連れて外足側の縁部からの距離が大きくなるように斜めに配置された第1斜め湾曲プレート部を含んでいる、請求項1または2に記載の靴底。
  14. 前記湾曲プレート部が、前記前足部から前記中足部に達するとともに、前記前後方向の前方側から後方側に向かうに連れて内足側の縁部からの距離が大きくなるように斜めに配置された第2斜め湾曲プレート部を含んでいる、請求項1または2に記載の靴底。
  15. 前記ソール本体が、前記前足部から前記後足部にかけて連続して位置するミッドソールを含み、
    前記高剛性部材が、前記ミッドソールに埋設されている、請求項1から14のいずれかに記載の靴底。
  16. 前記ソール本体が、前記前足部から前記後足部にかけて連続して位置するミッドソールを含み、
    前記高剛性部材が、前記ミッドソールの上面または下面に設けられている、請求項1から14のいずれかに記載の靴底。
  17. 前記ソール本体が、前記前足部から前記後足部にかけて連続して位置するミッドソールを含み、
    前記高剛性部材の少なくとも一部が前記ミッドソールに埋設されることにより、前記高剛性部材が、前記前後方向の前方側から後方側に向かうに連れて前記ミッドソールの上面からの距離が大きくなるように位置している、請求項1から14のいずれかに記載の靴底。
  18. 前記湾曲プレート部に、当該湾曲プレート部の厚み方向に沿って貫通する貫通孔が設けられている、請求項1から17のいずれかに記載の靴底。
  19. 前記湾曲プレート部の上面および下面のうちの少なくとも一方に、窪みが設けられている、請求項1から17のいずれかに記載の靴底。
  20. 請求項1から19のいずれかに記載の靴底と、
    前記靴底の上方に設けられたアッパーとを備えてなる、靴。
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