JP2015002850A - シューズ - Google Patents

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一憲 井内
Kazunori Inai
一憲 井内
哲夫 山本
Tetsuo Yamamoto
哲夫 山本
夏樹 佐藤
Natsuki Sato
夏樹 佐藤
木村 隆也
Takanari Kimura
隆也 木村
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Abstract

【課題】 アッパーのみならずソールを足長方向にスムーズに伸縮できるようにすることで、足長方向の伸縮性を向上でき、フィット感を向上できるシューズを提供する。【解決手段】 シューズ1において、ソール2が、シューズ1の前足部Fに配設された前足部ソール21と、前足部ソール21の後方側に配設された中足部ソール22および踵部ソール23とを有し、中足部ソール22の前端部22fが前足部ソール21の後端部21rから空隙S1を隔てて分離して設けられている。空隙S1には、前後方向の伸び代を提供するように前後方向の弛みを有する弛み部位3が設けられており、弛み部位3は、中足部ソール22の前端部22fを前足部ソール21の後端部21rに接続している。ソール2の上に配置されるアッパーUは、弛み部位3の上方の近傍領域において少なくとも前後方向の伸縮性を有している。【選択図】 図5

Description

本発明は、シューズに関し、詳細には、歩行時、走行時または競技時において、足長方向の伸縮性を向上させ、フィット感を向上させるための構造の改良に関する。
米国特許出願公開第2011/0035963号公報には、ソールおよびアッパーが前後方向に伸長できるようにしたシューズが記載されている。このシューズは、アッパー表面およびソール底面に幅方向の多数の溝を形成し、これらの溝形成個所でアッパーおよびソールを薄肉にして当該薄肉部分を介してアッパーおよびソールが前後方向に伸びやすくすることで、一つのシューズが種々のサイズ長(足長)に対応できるようにしている(同公報のFIG.1、4、5〜8参照)。
上記公報に記載のシューズにおいては、歩行時、走行時または競技時に足の屈曲動作に連動してソールが屈曲する際には、ソールの溝形成個所の薄肉部分が前後方向に伸びようとするが、このとき、ソールの溝形成個所の薄肉部分の前後方向長さが溝の幅に相当する長さしかなく、このため、薄肉部分による弾性伸びはわずかであって、薄肉部分だけでは足の屈曲に対応したソール伸びにスムーズに対応することができず、ソールが足長方向にスムーズに伸長することができない。その結果、フィット感が低下する。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、歩行時、走行時または競技時において、アッパーのみならずソールを足長方向にスムーズに伸縮できるようにすることで、足長方向の伸縮性を向上でき、フィット感を向上できるシューズを提供することにある。
本発明に係るシューズは、ソールおよびその上に配置されるアッパーを備えたシューズにおいて、ソールには、前後方向の伸び代を提供するように前後方向の弛みを有する弛み部位が設けられており、アッパーが、弛み部位の近傍領域において少なくとも前後方向の伸縮性を有している(請求項1参照)。
本発明においては、前後方向の弛みを有する弛み部位をソールに設けたので、歩行時、走行時または競技時において、ソールの屈曲の際には、弛み部位が弛みを減らす方向に伸びようとする。このとき、弛み部位は、その弛みの分だけ前後方向の伸び代を有しているため、足の屈曲に対応したソール伸びにスムーズに対応でき、これにより、ソールが足長方向にスムーズに伸長できる。
その一方、足の蹴り出し時には、ソール屈曲時に伸びていたソールが元の長さに戻ろうとして、弛み部位が元の弛みを取り戻す方向に縮もうとする。このとき、弛み部位は、当該弛み部位が設けられている区間長さの分だけ、前後方向の縮み代を有しているため、足の蹴り出しに対応したソール縮みにスムーズに対応でき、これにより、ソールが足長方向にスムーズに収縮できる。
このようなソール屈曲時のソール伸びおよび足の蹴り出し時のソール縮みのいずれの場合であっても、ソールの伸縮の際には、前後方向の伸縮性を有するアッパーの作用と相俟って、シューズ全体としての足長方向の伸縮性を向上でき、シューズ全体のフィット感を向上できる。
本発明では、ソールが、シューズの前足部領域に配設された前足部ソールと、前足部ソールの後方側に配設された後足部ソールとを有し、後足部ソールの前端部が前足部ソールの後端部から空隙を隔てて分離して設けられており、弛み部位が空隙に配置されるとともに、後足部ソールの前端部を前足部ソールの後端部に接続している(請求項2参照)。
この場合には、後足部ソールの前端部および前足部ソールの後端部の間に空隙を形成したことで、後足部ソールの前足部ソールに対する屈曲性を向上できる。また、弛み部位を後足部ソールの前端部および前足部ソールの後端部の間の空隙に配置したので、後足部ソールの前足部ソールに対する屈曲時に、弛み部位が弛みを減らす方向に伸びようとするとき、弛み部位が空隙内でその弛みの分だけ前後方向の伸び代を有しているため、ソールの屈曲に対応したソール伸びに効果的に対応できるとともに、足の蹴り出し時には、屈曲時に伸びていた各ソールが元の長さに戻る際に、弛み部位は当該弛み部位が配置された空隙の長さの分だけ、前後方向の縮み代を有しているため、足の蹴り出しに対応したソール縮みに効果的に対応できる。さらに、弛み部位を空隙に配置したことで、空隙内に外部から小石や砂等が入り込むのを防止できる。また、弛み部位を介して後足部ソールを前足部ソールに接続したことで、後足部ソールおよび前足部ソールを一体化できる。
本発明では、前足部ソールおよび後足部ソールがいずれも軟質弾性部材製のミッドソールから構成されている(請求項3参照)。この場合には、軟質弾性部材製のミッドソールを用いたことで、ソール全体のクッション性を向上できる。
本発明では、弛み部位が、軟質弾性部材製の前足部ソールおよび後足部ソールから延設された軟質弾性部材から構成されている(請求項4参照)。この場合には、弛み部位が容易に弾性変形できるようになって、ソールが足長方向によりスムーズに伸縮できるようになり、その結果、シューズ全体としての足長方向の伸縮性をさらに向上でき、シューズ全体のフィット感をさらに向上できる。また、この場合、弛み部位を含めて前足部ソールおよび後足部ソールを同種の軟質弾性部材により一体成形できるようになって、これら前足部ソール、後足部ソールおよび弛み部位を一体化できる。
本発明では、弛み部位が、後足部ソールの前端部と前足部ソールの後端部との間において空隙の前後方向長さよりも長い経路長を有している(請求項5参照)。この場合には、空隙の前後方向長さよりも長い部分が弛み部位の弛みとなって機能する。
本発明では、弛み部位が、空隙内において側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有している(請求項6参照)。この場合には、弛み部位の逆V字状または逆U字状の屈曲部分によって、前後方向に十分な伸び代および縮み代を確保できる。
本発明では、弛み部位が、ソールの最大屈曲時においても前後方向の弛みを有している(請求項7参照)。この場合には、ソールの最大屈曲時においても、弛み部位がソールの屈曲を規制することはなく、ソールが足長方向にスムーズに伸長できる。
本発明によれば、前足部ソールおよび後足部ソールの各下面には、路面と接地する接地面をそれぞれ有する前足部アウトソールおよび後足部アウトソールがそれぞれ装着されており、前足部アウトソールおよび後足部アウトソールは空隙を隔てて分離して設けられている(請求項8参照)。
この場合には、空隙を介して前足部アウトソールおよび後足部アウトソールが分離していることで、後足部ソールが前足部ソールに対して屈曲変形する際にアウトソールが後足部ソールの屈曲変形を阻害することはなく、これにより、後足部ソールの屈曲変形を円滑に行え、ソール全体の屈曲性を向上できる。
本発明では、ソールが、シューズの前足部領域に配設された前足部ソールと、前足部ソールの後方側に配設された後足部ソールとを有し、後足部ソールの前端部が前足部ソールの後端部から空隙を隔てて分離して設けられており、前足部ソールおよび後足部ソールの各下面には、路面と接地する接地面をそれぞれ有する前足部アウトソールおよび後足部アウトソールがそれぞれ装着されている。そして、弛み部位が空隙に配置されるとともに、後足部アウトソールの前端部を前足部アウトソールの後端部に接続している(請求項9参照)。
この場合には、後足部ソールの前端部および前足部ソールの後端部の間に空隙を形成したことで、後足部ソールの前足部ソールに対する屈曲性を向上できる。また、弛み部位を後足部ソールの前端部および前足部ソールの後端部の間の空隙に配置したので、後足部ソールの前足部ソールに対する屈曲時には、ソールの屈曲に対応したソール伸びに効果的に対応できるとともに、足の蹴り出し時には、足の蹴り出しに対応したソール縮みに効果的に対応できる。さらに、弛み部位を空隙に配置したことで、空隙内に外部から小石や砂等が入り込むのを防止できる。また、弛み部位を介して後足部アウトソールを前足部アウトソールに接続したことで、後足部アウトソールおよび前足部アウトソールを一体化できる。
本発明では、アッパーの伸縮性を有する領域がソールの弛み部位の上方に配置されている(請求項10参照)。この場合には、ソールの屈曲時に弛み部位が前後方向に伸びようとする際、および足の蹴り出し時に弛み部位が前後方向に縮もうとする際に、弛み部位の上方に配置されたアッパー領域が弛み部位の伸びおよび縮みに対応して前後方向に伸縮するので、アッパーの伸縮と相俟って、シューズ全体としての足長方向の伸縮性を確実に向上でき、シューズ全体のフィット感を確実に向上できる。
本発明では、アッパーの伸縮性を有する領域が伸縮率30%以上の素材から構成されている(請求項11参照)。これは、足の皮膚の最大伸び量を考慮したものである。
本発明においては、ソールが、シューズの前足部領域に配設された前足部ソールと、シューズの中足部領域に配設された中足部ソールと、シューズの踵部領域に配設された踵部ソールとを有し、中足部ソールの前端部が前足部ソールの後端部から第1の空隙を隔てて分離して設けられるとともに、踵部ソールの前端部が中足部ソールの後端部から第2の空隙を隔てて分離して設けられており、弛み部位が、第1の空隙に配置された第1の弛み部位と、第2の空隙に配置された第2の弛み部位とを有し、第1の弛み部位が中足部ソールの前端部を前足部ソールの後端部に接続するとともに、第2の弛み部位が踵部ソールの前端部を中足部ソールの後端部に接続している(請求項12参照)。
この場合には、中足部ソールの前端部および前足部ソールの後端部の間に第1の空隙を形成することで、踵部ソールおよび中足部ソールを含む後足部ソールの前足部ソールに対する屈曲性を向上できる。また、第1の弛み部位が中足部ソールの前端部および前足部ソールの後端部の間の第1の空隙に配置されるので、踵部ソールおよび中足部ソールを含む後足部ソールの前足部ソールに対する屈曲時に、第1の弛み部位が弛みを減らす方向に伸びようとするとき、第1の弛み部位が第1の空隙内でその弛みの分だけ前後方向の伸び代を有しているため、ソールの屈曲に対応したソール伸びに効果的に対応できるとともに、足の蹴り出し時には、第1の弛み部位は当該弛み部位が配置された第1の空隙の長さの分だけ前後方向の縮み代を有しているため、足の蹴り出しに対応したソール縮みにスムーズに対応でき、これにより、ソールが足長方向にスムーズに収縮できる。
さらに、踵部ソールの前端部および中足部ソールの後端部の間に第2の空隙を形成することで、踵部ソールの中足部ソールに対する屈曲性を向上できる。また、第2の弛み部位が踵部ソールの前端部および中足部ソールの後端部の間の第2の空隙に配置されるので、踵部ソールの中足部ソールに対する屈曲時に、第2の弛み部位が弛みを減らす方向に伸びようとするとき、第2の弛み部位が第2の空隙内でその弛みの分だけ前後方向の伸び代を有しているため、ソールの屈曲に対応したソール伸びに効果的に対応できるとともに、足の蹴り出し時には、第2の弛み部位は当該弛み部位が配置された第2の空隙の長さの分だけ前後方向の縮み代を有しているため、足の蹴り出しに対応したソール縮みにスムーズに対応でき、これにより、ソールが足長方向にスムーズに収縮できる。しかも、第1の空隙に加えて第2の空隙を設けたことにより、踵部ソールから着地して中足部ソールを経て前足部ソールに荷重が移動していく際に、ソール全体が滑らかに屈曲でき、スムーズな荷重移動が可能になる。
本発明では、前足部ソール、中足部ソールおよび踵部ソールがいずれも軟質弾性部材製のミッドソールから構成されている(請求項13参照)。この場合には、軟質弾性部材製のミッドソールを用いたことで、ソール全体のクッション性を向上できる。
本発明では、第1の弛み部位が、前足部ソールおよび中足部ソールから延設された軟質弾性部材から構成されるとともに、第2の弛み部位が、中足部ソールおよび踵部ソールから延設された軟質弾性部材から構成されている(請求項14参照)。
この場合には、第1、第2の弛み部位が容易に弾性変形できるようになって、ソールが足長方向によりスムーズに伸縮できるようになり、その結果、シューズ全体としての足長方向の伸縮性をさらに向上でき、シューズ全体のフィット感をさらに向上できる。また、第1、第2の弛み部位を含めて前足部ソール、中足部ソールおよび踵部ソールを同種の軟質弾性部材により一体成形できるようになって、これら前足部ソール、中足部ソール、踵部ソールおよび第1、第2の弛み部位を一体化できる。
本発明では、第1の弛み部位が、中足部ソールの前端部と前足部ソールの後端部との間において第1の空隙の前後方向長さよりも長い経路長を有しており、第2の弛み部位が、踵部ソールの前端部と中足部ソールの後端部との間において第2の空隙の前後方向長さよりも長い経路長を有している(請求項15参照)。
この場合には、第1、第2の空隙の前後方向長さよりも長い部分がそれぞれ第1、第2の弛み部位の弛みとなって機能する。
本発明では、第1、第2の弛み部位が、第1、第2の空隙内において側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有している(請求項16参照)。この場合には、第1、第2の弛み部位の逆V字状または逆U字状の屈曲部分によって、前後方向に十分な伸び代および縮み代を確保できる。
本発明によれば、前足部ソール、中足部ソールおよび踵部ソールの各下面には、路面と接地する接地面をそれぞれ有する前足部アウトソール、中足部アウトソールおよび踵部アウトソールがそれぞれ装着されており、前足部アウトソール、中足部アウトソールおよび踵部アウトソールは第1、第2の空隙を隔ててそれぞれ分離して設けられている(請求項17参照)。
この場合には、第1の空隙を隔てて前足部アウトソールおよび中足部アウトソールが分離していることで、踵部ソールおよび中足部ソールを含む後足部ソールが前足部ソールに対して屈曲変形する際にアウトソールが後足部ソールの屈曲変形を阻害することはなく、これにより、後足部ソールの屈曲変形を円滑に行え、ソール全体の屈曲性を向上できる。また、第2の空隙を隔てて踵部アウトソールおよび中足部アウトソールが分離していることで、踵部ソールが中足部ソールに対して屈曲変形する際にアウトソールが踵部ソールの屈曲変形を阻害することはなく、これにより、踵部ソールの屈曲変形を円滑に行え、ソール全体の屈曲性を向上できる。
本発明では、ソールが、シューズの前足部領域に配設された前足部ソールと、シューズの中足部領域に配設された中足部ソールと、シューズの踵部領域に配設された踵部ソールとを有し、中足部ソールの前端部が前足部ソールの後端部から第1の空隙を隔てて分離して設けられるとともに、踵部ソールの前端部が中足部ソールの後端部から第2の空隙を隔てて分離して設けられており、前足部ソール、中足部ソールおよび後足部ソールの各下面には、路面と接地する接地面をそれぞれ有する前足部アウトソール、中足部アウトソールおよび後足部アウトソールがそれぞれ装着されている。そして、弛み部位が、第1の空隙に配置されかつ中足部アウトソールの前端部を前足部アウトソールの後端部に接続する第1の弛み部位と、第2の空隙に配置されかつ踵部アウトソールの前端部を中足部アウトソールの後端部に接続する第2の弛み部位とを有している(請求項18参照)。
この場合には、中足部ソールの前端部および前足部ソールの後端部の間に第1の空隙を形成することで、踵部ソールおよび中足部ソールを含む後足部ソールの前足部ソールに対する屈曲性を向上できる。そして、第1の弛み部位が中足部ソールの前端部および前足部ソールの後端部の間の第1の空隙に配置されるので、踵部ソールおよび中足部ソールを含む後足部ソールの前足部ソールに対する屈曲時に、第1の弛み部位が弛みを減らす方向に伸びようとするとき、第1の弛み部位が第1の空隙内でその弛みの分だけ前後方向の伸び代を有しているため、ソールの屈曲に対応したソール伸びに効果的に対応できるとともに、足の蹴り出し時には、第1の弛み部位は当該弛み部位が配置された第1の空隙の長さの分だけ前後方向の縮み代を有しているため、足の蹴り出しに対応したソール縮みにスムーズに対応でき、これにより、ソールが足長方向にスムーズに収縮できる。
また、踵部ソールの前端部および中足部ソールの後端部の間に第2の空隙を形成することで、踵部ソールの中足部ソールに対する屈曲性を向上できる。そして、第2の弛み部位が踵部ソールの前端部および中足部ソールの後端部の間の第2の空隙に配置されるので、踵部ソールの中足部ソールに対する屈曲時に、第2の弛み部位が弛みを減らす方向に伸びようとするとき、第2の弛み部位が第2の空隙内でその弛みの分だけ前後方向の伸び代を有しているため、ソールの屈曲に対応したソール伸びに効果的に対応できるとともに、足の蹴り出し時には、第2の弛み部位は当該弛み部位が配置された第2の空隙の長さの分だけ前後方向の縮み代を有しているため、足の蹴り出しに対応したソール縮みにスムーズに対応でき、これにより、ソールが足長方向にスムーズに収縮できる。しかも、第1の空隙に加えて第2の空隙を設けたことにより、踵部ソールから着地して中足部ソールを経て前足部ソールに荷重が移動していく際に、ソール全体が滑らかに屈曲でき、スムーズな荷重移動が可能になる。
さらに、第1、第2の弛み部位を第1、第2の空隙に配置したことで、第1、第2の空隙内に外部から小石や砂等が入り込むのを防止できる。また、第1の弛み部位を介して中足部アウトソールを前足部アウトソールに接続するとともに、第2の弛み部位を介踵部アウトソールを中足部アウトソールに接続したので、踵部アウトソール、中足部アウトソールおよび前足部アウトソールを一体化できる。
以上のように、本発明に係るシューズによれば、前後方向の弛みを有する弛み部位をソールに設けたので、歩行時、走行時または競技時において、ソールの屈曲の際には、弛み部位が弛みを減らす方向に伸びようとし、このとき、弛み部位がその弛みの分だけ前後方向の伸び代を有しているため、足の屈曲に対応したソール伸びにスムーズに対応でき、これにより、ソールが足長方向にスムーズに伸長できる。その一方、足の蹴り出し時には、ソール屈曲時に伸びていたソールが元の長さに戻ろうとして、弛み部位が元の弛みを取り戻す方向に縮もうとし、このとき、弛み部位は当該弛み部位が設けられている区間長さの分だけ前後方向の縮み代を有しているため、足の蹴り出しに対応したソール縮みにスムーズに対応でき、これにより、ソールが足長方向にスムーズに収縮できる。このようなソール屈曲時のソール伸びおよび足の蹴り出し時のソール縮みのいずれの場合であっても、ソールの伸縮の際には、前後方向の伸縮性を有するアッパーの作用と相俟って、シューズ全体としての足長方向の伸縮性を向上でき、シューズ全体のフィット感を向上できる。
本発明の一実施例によるシューズを構成するソールの底面図である。 前記ソール(図1)の内甲側側面図である。 前記ソール(図1)の外甲側側面図である。 前記ソール(図1)の平面図である。 図1のV-V線断面図であって、ソールの前後方向縦断面をアッパーとともに示している。 図1ないし図5のVI-VI線断面図である。 図1ないし図5のVII-VII線断面図である。 図1ないし図5のVIII-VIII線断面図である。 図1ないし図5のIX-IX線断面図である。 前記ソール(図1)における第1、第2の弛み部位の位置を足の骨格図とともに示す図である。 本発明の他の実施例によるシューズを構成するソールの底面図である。 前記ソール(図11)の外甲側側面図である。 図11のXIII-XIII線断面図であって、ソールの前後方向縦断面をアッパーとともに示している。 本発明の他の実施例5によるソールの外甲側側面図である。 本発明の他の実施例5によるソールの外甲側側面図である。 本発明の他の実施例5によるソールの外甲側側面図である。 本発明の他の実施例5によるソールの外甲側側面図である。 本発明の他の実施例5によるソールの外甲側側面図である。 本発明の他の実施例5によるソールの外甲側側面図である。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図10は、本発明の一実施例によるシューズを示している。ここでは、ランニングシューズを例にとって説明する。なお、図1〜図4および図6〜図9は、当該シューズのソールのみを示しており、図5はソールをアッパーの一部とともに示している。
また、以下の説明文において、ソールの上方(上側)、下方(下側)、前方(前側)および後方(後側)は、シューズの上方(上側)、下方(下側)、前方(前側)および後方(後側)にそれぞれ対応している。例えば図2を例にとった場合、ソールの上方および下方は同図の左方および右方をそれぞれ指しており、これらはそれぞれシューズの上方および下方に一致している。同様に、図2において、ソールの前方および後方は同図の上方および下方をそれぞれ指しており、これらはそれぞれシューズの前方および後方に一致している。なお、図1ないし図5中、Hはシューズの踵部を、Mは中足部を、Fは前足部をそれぞれ示している。
図1ないし図5に示すように、シューズ1は、ソール2と、その上に配置されるアッパー(甲被部)Uとを備えている。ソール2は、シューズ1の前足部Fに配設された前足部ソール21と、シューズ1の中足部Mに配設された中足部ソール22と、シューズ1の踵部Hに配設された踵部ソール23とを有している。
図5に明確に示されるように、中足部ソール22の前端部22fは、前足部ソール21の後端部21rから第1の空隙Sを隔てて前後方向に分離して設けられており、踵部ソール23の前端部23fは、中足部ソール22の後端部22rから第2の空隙Sを隔てて前後方向に分離して設けられている。各空隙SおよびSは、シューズのサイズ長によってばらつきはあるものの、前後方向に測って数ミリメートルから十数ミリメートルまたは20ミリメートル前後の間隙である。
第1の空隙Sには、ソール2に対して前後方向の伸び代を提供する第1の弛み部位3が設けられている。第1の弛み部位3は前後方向の弛みを有しており、この例では、側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有している。第1の弛み部位3は、中足部ソール22の前端部22fの下部を前足部ソール21の後端部21rの下部に接続している。同様に、第2の空隙Sには、ソール2に対して前後方向の伸び代を提供する第2の弛み部位4が設けられている。第2の弛み部位4は前後方向の弛みを有しており、この例では、側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有している。第2の弛み部位4は、踵部ソール23の前端部23fの下部を中足部ソール22の後端部22rの下部に接続している。
この構成により、第1の弛み部位3は、第1の空隙Sの前後方向長さよりも長い経路長を有しており、同様に、第2の弛み部位4は、第2の空隙Sの前後方向長さよりも長い経路長を有している。ここで、第1の空隙Sの前後方向長さとは、第1の弛み部位3が接続されている、中足部ソール22の前端部22fの下部と前足部ソール21の後端部21rの下部との間の距離を指しており、同様に、第2の空隙Sの前後方向長さとは、第2の弛み部位4が接続されている、踵部ソール23の前端部23fの下部と中足部ソール22の後端部22rの下部との間の距離を指している。また、第1、第2の弛み部位3、4は、ソール2の最大屈曲時においても前後方向の弛みを有するように前後方向に弛んでいる。
この例では、第1の弛み部位3が、中足部ソール22の前端部22fおよび前足部ソール21の後端部21rから延設されるとともに、第2の弛み部位4が、踵部ソール23の前端部23fおよび中足部ソール22の後端部22rから延設されており、第1、第2の弛み部位3、4ならびに前足部ソール21、中足部ソール22および踵部ソール23が一体化されて前後方向に連設されている。
前足部ソール21、中足部ソール22および踵部ソール23は、ソール全体として良好なクッション性を確保する観点から、好ましくは軟質弾性部材製のミッドソールから構成されており、具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂やその発泡体、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂やその発泡体、またはブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材やその発泡体から構成されている。この例では、第1、第2の弛み部位3、4も同様の軟質弾性部材から構成されており、前足部ソール21、中足部ソール22、踵部ソール23、および第1、第2の弛み部位3、4が一体成形されている。なお、第1、第2の弛み部位3、4は、前足部ソール21、中足部ソール22および踵部ソール23とは別個の部材から構成するようにしてもよい。
また、前足部ソール21は、図2ないし図7に示すように、着用者の足裏がアッパーUの底部、中底または中敷等(いずれも図示せず)を介して当接する足裏当接部21aを有しており、足裏当接部21aの左右両側部には、足の前足部の左右両側部をサポートするように上方に立ち上がる巻上げ部21bが設けられている。前足部ソール21の前端には、足の爪先をカバーするように上方に立ち上がる巻上げ部21cが設けられており、巻上げ部21cは巻上げ部21bと一体に連設されている。
同様に、中足部ソール22は、図2ないし図5に示すように、着用者の足裏がアッパーUの底部、中底または中敷等(いずれも図示せず)を介して当接する足裏当接部22aを有しており、足裏当接部22aの左右両側部には、足の中足部の左右両側部をサポートするように上方に立ち上がる巻上げ部22bが設けられている。踵部ソール23は、図2ないし図5および図9に示すように、着用者の足裏がアッパーUの底部、中底または中敷等(いずれも図示せず)を介して当接する足裏当接部23aを有しており、足裏当接部23aの左右両側部には、足の踵部の左右両側部をサポートするように上方に立ち上がる巻上げ部23bが設けられている。踵部ソール23の後端には、足の踵後端をカバーするように上方に立ち上がる巻上げ部23cが設けられており、巻上げ部23cは巻上げ部23bと一体に連設されている。
足裏当接部21a、22a、23aの厚みは、空隙S、Sの前後において、足裏当接部21a、22a、23aの各上面が不自然な段差なく前後方向に繋がるような寸法に設定されている(図2、図3、図5参照)。また、第1の弛み部位3の逆V字状または逆U字状の上凸状屈曲部の頂上位置は、足裏当接部21a、22aの各上面の延長線上に配置されるとともに、第2の弛み部位4の逆V字状または逆U字状の上凸状屈曲部の頂上位置は、足裏当接部22a、23aの各上面の延長線上に配置されており(図5参照)、これにより、空隙S、S内で不自然な段差を生じさせることなく、足裏当接部21a、22a、23aの各上面が前後方向に繋がれるようになっている。なお、図示していないが、シューズの組立時には、アッパーUの底部または中底が足裏当接部21a、22a、23aおよび巻上げ部21b、21c、22b、23b、23cに接着等で固着される。
第1、第2の弛み部位3、4の上方には、間隙を隔てて別の弛み部位5、6がそれぞれ設けられている(図2、図3参照)。弛み部位5は、中足部ソール22の前端部22fおよび前足部ソール21の後端部21rの間を接続し、弛み部位6は、踵部ソール23の前端部23fおよび中足部ソール22の後端部22rの間を接続している。弛み部位5、6は、第1、第2の弛み部位3、4のようにソール幅方向全体にわたって延在する部材ではなく、ソール2の左右両側部にのみ設けられている(図2、図3、図5、図8参照)。弛み部位5、6は、主に意匠的効果の観点から設けられており、必須の部材ではないが、ソール全体を前後方向に伸長した状態で保持する保形性に寄与するとともに、シューズの組立時にアッパーUの下部側部に対する接着代を提供する。
ソール2の底面20には、実質的に前後方向に延びる溝20aおよび実質的に幅方向に延びる溝20bを含む多数の溝が形成されている(図1参照)。
次に、第1、第2の弛み部位3、4の位置について説明する。
第1、第2の弛み部位3、4の中心線(つまり逆V字状または逆U字状の頂上位置を結んだ線)は、図1中の一点鎖線3c、4cでそれぞれ示されているが、これらの中心線3c、4cを取り出して、足の骨格図中に記載したものが図10である。
図10に示すように、この例では、第1の弛み部位3の中心線3cの位置は、第1趾中足骨MBの中央部から第5趾中足骨MBの骨頭部を結ぶ線上にあり、第2の弛み部位4の中心線4cの位置は、内側楔状骨CNから第5趾中足骨MBの骨底部を結ぶ線上にある。同図に示すように、第1の弛み部位3の中心線3cの位置に関して、第1趾および第2趾中足骨MBおよびMBの各骨頭部より後側に配置したのは、好ましい態様としては、足の踏付部の領域に空隙Sが存在しないようにして、シューズ着用時に着用者が足裏に違和感を感じないようにするためである。また、同図中、実線MJは中足趾節関節の位置を示しており、NAは舟状骨を、CUは立方骨を、TAは距骨を、CAは踵骨をそれぞれ示している。
なお、第1、第2の弛み部位3、4の中心線3c、4cの位置は、これに限定されるものではない。第1の弛み部位3の中心線3cの位置は、第1趾ないし第5趾中足骨MB〜MBの各骨頭部の位置またはこれよりも後側の位置に配置されていてもよい。第2の弛み部位4の中心線4cの位置は、少なくとも踵骨CAより前方の位置に配置されていればよい。また、第1、第2の弛み部位3、4は、足長方向に対して直交する方向ではなく、この直交方向から若干傾斜して配設されている方が好ましい。これは、運動時の足の捩じれを抑制するためである。
アッパーUは、伸縮性を有する生地(伸縮性生地)から構成されている。この伸縮性は、ソール2の弛み部位3、4の近傍領域(具体的には弛み部位3、4の上方領域)において少なくとも足長方向に存在していればよい。これは、ソール2の屈曲時にソール2が前後方向に最もよく伸びる位置でアッパーUも同様に最もよく伸びるようにして、足のフィット感を向上させるためである。なお、アッパー全体が伸縮性生地から構成されるようにしてもよい。
この伸縮性生地としては、JIS L 1096(織物及び編物の生地試験方法)の規定に則り、5cm幅当たり、荷重20Nを作用させたときの引張伸び率(伸縮率)が、足長方向において少なくとも30%(より詳細には30〜200%)であるものが好ましい。これは、本発明によるアッパー素材としては、ソール屈曲時のソール伸びに対応して人間の皮膚と同等以上の伸縮性を有する素材が好ましいためであり、上記数値は、人間の足の皮膚の最大伸び量を考慮して定められている。JIS L 1096の規定による引張伸び率の測定に際しては、試料片のつかみ間の距離が20cmで、引張速度20cm/minの条件下で行うようにする。なお、足幅方向の引張伸び率に関しては、5〜100%程度が好ましく、これは、足の屈曲時にアッパーの皺の発生を抑制して、足に対するフィット感をより向上させるためである。
伸縮性生地は、編地、織地、不織布、人工皮革、合成皮革、合成ゴム等から構成されるが、生地として伸縮性を実現するための手法としては、例えば丸編地や経編地、横編地、メッシュ地のように、生地の構成の仕方(編み方等)による場合と、弾性繊維を単独でまたは他の繊維と混合して用いる場合とがある。生地を構成する繊維としては、とくに制限はなく、例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリウレタン繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、弾性ポリウレタン繊維、弾性ポリエステル繊維、弾性ポリアミド繊維等が挙げられる。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
前後方向の弛みを有するように側面視逆V字状または逆U字状に屈曲した第1、第2の弛み部位3、4をソール2に設けたことにより、歩行時、走行時または競技時において、ソール2の屈曲の際、つまり踵部ソール23が中足部ソール22に対して屈曲する際、ならびに踵部ソール23および中足部ソール22が前足部ソール21に対して屈曲する際には、各弛み部位3、4が前後方向(つまり弛みを減らす方向)に伸びようとする。このとき、各弛み部位3、4は、それぞれ空隙S、Sの前後方向長さよりも長い経路長を有していて弛んでおり、その弛みの分だけ前後方向の十分な伸び代を有している。このため、各弛み部位3、4は、足の屈曲に対応したソール伸びにスムーズに対応して伸長することができ、これにより、ソール2が足長方向にスムーズに伸長できる。その結果、前後方向の伸縮性を有するアッパーUの伸長と相俟って、シューズ全体としての足長方向の伸縮性を向上でき、シューズ全体のフィット感を向上できる。
この場合、アッパーUが少なくとも30%の引張伸び率(JIS L 1096)を有しているので、アッパーUは歩行時、走行時または競技時の足の皮膚の最大伸びと同程度またはそれ以上に伸長することができ、これにより、足の皮膚伸びに応じた足長方向の伸縮性を発揮できる。
その一方、足の蹴り出し時には、ソール屈曲時に伸びていたソール2が元の長さに戻ろうとして、各弛み部位3、4が元の弛みを取り戻す方向に縮もうとする。このとき、各弛み部位3、4は、当該弛み部位が設けられている区間長さの分(つまり各空隙S、Sの前後方向長さの分)だけ(厳密には、これらの長さから各弛み部位3、4の前後方向厚みを除いた長さの分だけであるが)、前後方向の縮み代を有している為、足の蹴り出しに対応したソール縮みにスムーズに対応でき、これにより、ソール2が足長方向にスムーズに収縮できる。その結果、前後方向の伸縮性を有するアッパーUの収縮と相まって、シューズ全体としての足長方向の伸縮性を向上でき、シューズ全体のフィット感を向上できる。
また、中足部ソール22の前端部22fおよび前足部ソール21の後端部21rの間に第1の空隙Sを形成したことで、中足部ソール22および踵部ソール23の前足部ソール21に対する屈曲性を向上できる。同様に、踵部ソール23の前端部23fおよび中足部ソール22の後端部22rの間に第2の空隙Sを形成したことで、踵部ソール23の中足部ソール22に対する屈曲性を向上できる。
さらに、第1の空隙Sに第1の弛み部位3を配置したことで、踵部ソール23および中足部ソール22の前足部ソール21に対する屈曲時にソール2の屈曲に対応したソール伸びに効果的に対応できる。同様に、第2の空隙Sに第2の弛み部位4を配置したことで、踵部ソール23の中足部ソール22に対する屈曲時にソール2の屈曲に対応したソール伸びに効果的に対応できる。
また、第1、第2の弛み部位3、4が軟質弾性部材から構成されていることで、各弛み部位3、4が容易に弾性変形できるようになって、ソール2が足長方向によりスムーズに伸縮できるようになり、その結果、シューズ全体としての足長方向の伸縮性をさらに向上でき、シューズ全体のフィット感をさらに向上できる。
〔他の実施例1〕
前記実施例では、第1、第2の弛み部位3、4がいずれも側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有する例を示したが、本発明は、第1、第2の弛み部位3、4が側面視V字状またはU字状の屈曲部分を有している場合にも同様に適用できる。この場合、第1の弛み部位3は、中足部ソール22の前端部22fの上部を前足部ソール21の後端部21rの上部に接続しており、第2の弛み部位4は、踵部ソール23の前端部23fの上部を中足部ソール22の後端部22rの上部に接続している。また、この場合、第1の空隙Sの前後方向長さとは、第1の弛み部位3が接続されている、中足部ソール22の前端部22fの上部と前足部ソール21の後端部21rの上部との間の距離を指しており、同様に、第2の空隙Sの前後方向長さとは、第2の弛み部位4が接続されている、踵部ソール23の前端部23fの上部と中足部ソール22の後端部22rの上部との間の距離を指している。
なお、第1、第2の弛み部位3、4は前後方向の弛みを有していれば足りるので、第1、第2の弛み部位3、4の形状としてはこれらの形状には限定されず、円弧状やC字状等の種々の形状を採用し得る。
〔他の実施例2〕
前記実施例では、ソール2に第1、第2の弛み部位3、4という2つの弛み部位が設けられた例を示したが、本発明の適用はこれに限定されず、単一の弛み部位にしてもよいし、3つ以上の弛み部位を設けるようにしてもよい。図11ないし図13は本発明の他の実施例2によるシューズを示している。これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
この他の実施例2では、ソール2に単一の弛み部位3が設けられた例を示している。この弛み部位3は、前記実施例と同様に、空隙Sの前後方向長さよりも長い経路長を有しており、ソールの最大屈曲時においても前後方向の弛みを有している。また、アッパーUは、前記実施例と同様の伸縮性生地から構成されている。
弛み部位3が配置された空隙Sの後方には、シューズ1の踵部Hから中足部Mにかけて延設された後足部ソール24が配置されている。つまり、後足部ソール24の前端部24fは、前足部ソール21の後端部21rから空隙Sを隔てて分離して設けられている。弛み部位3は、後足部ソール24の前端部24fを前足部ソール21の後端部21rに接続している。弛み部位3は、後足部ソール24の前端部24fおよび前足部ソール21の後端部21rから延設されており、弛み部位3ならびに前足部ソール21および後足部ソール24が一体化されて前後方向に連設されている。前足部ソール21および後足部ソール24は、好ましくは軟質弾性部材(例えばEVA等)製のミッドソールから構成されており、弛み部位3も同様の軟質弾性部材から構成されている。
後足部ソール24は、着用者の足裏がアッパーUの底部、中底または中敷等(いずれも図示せず)を介して当接する足裏当接部24aを有しており、足裏当接部24aの左右両側部には、足の後足部の左右両側部をサポートするように上方に立ち上がる巻上げ部24bが設けられている。後足部ソール24の後端には、足の踵後端をカバーするように上方に立ち上がる巻上げ部24cが設けられており、巻上げ部24cは巻上げ部24bと一体に連設されている。
足裏当接部24aの厚みは、空隙Sの前後において、足裏当接部21a、24aの各上面が不自然な段差なく前後方向に繋がるような寸法に設定されている(図12、図13参照)。弛み部位3の逆V字状または逆U字状の上凸状屈曲部の頂上位置は、足裏当接部21a、24aの各上面の延長線上に配置されており(図13参照)、これにより、空隙S内で不自然な段差を生じさせることなく、足裏当接部21a、24aの各上面が前後方向に繋がれるようになっている。なお、図示していないが、シューズの組立時には、アッパーUの底部または中底が足裏当接部21a、24aおよび巻上げ部21b、21c、24b、24cに接着等で固着される。
この他の実施例2においては、前後方向の弛みを有するように側面視逆V字状または逆U字状に屈曲した弛み部位3をソール2に設けたことにより、歩行時、走行時または競技時において、ソール2の屈曲の際、つまり後足部ソール24が前足部ソール21に対して屈曲する際には、弛み部位3が前後方向(つまり弛みを減らす方向)に伸びようとする。このとき、弛み部位3は、空隙Sの前後方向長さよりも長い経路長を有していて弛んでおり、その弛みの分だけ前後方向の十分な伸び代を有している。このため、弛み部位3は、足の屈曲に対応したソール伸びにスムーズに対応して伸長することができ、これにより、ソール2が足長方向にスムーズに伸長できる。その結果、前後方向の伸縮性を有するアッパーUの伸長と相俟って、シューズ全体としての足長方向の伸縮性を向上でき、シューズ全体のフィット感を向上できる。
この場合、アッパーUが少なくとも30%の引張伸び率(JIS L 1096)を有しているので、アッパーUは歩行時、走行時または競技時の足の皮膚の最大伸びと同程度またはそれ以上に伸長することができ、これにより、足の皮膚伸びに応じた足長方向の伸縮性を発揮できる。
また、後足部ソール24の前端部24fおよび前足部ソール21の後端部21rの間に空隙Sを形成したことで、後足部ソール24の前足部ソール21に対する屈曲性を向上できる。さらに、空隙Sに弛み部位3を配置したことで、後足部ソール24の前足部ソール21に対する屈曲時にソール2の屈曲に対応したソール伸びに効果的に対応できる。
また、弛み部位3が軟質弾性部材から構成されていることで、弛み部位3が容易に弾性変形できるようになって、ソール2が足長方向によりスムーズに伸縮できるようになり、その結果、シューズ全体としての足長方向の伸縮性をさらに向上でき、シューズ全体のフィット感をさらに向上できる。
〔他の実施例3〕
前記実施例および前記他の実施例1、2では、各弛み部位3、4が単一の屈曲部分を有している場合を例にとって示したが、本発明の適用はこれに限定されず、各弛み部位3、4は、複数の屈曲部分を有していてもよい。この場合、各弛み部位3、4は、側面方向から見て蛇腹状に屈曲している。
〔他の実施例4〕
前記実施例では、前足部ソール21、中足部ソール22および踵部ソール23の各底面20がそのままアウトソール面となって、路面と直接接地する接地面を構成する場合を例にとって説明したが、本発明の適用はこれには限定されない。
前足部ソール21、中足部ソール22および踵部ソール23の各底面20にそれぞれアウトソールプレートを装着して、これらのアウトソールプレートの各底面が路面と直接接地する接地面を構成するようにしてもよい。なお、この場合、前足部ソール21に配置される前足部アウトソールプレートは、中足部ソール22に配置される中足部アウトソールプレートから第1の空隙Sを隔てて分離するとともに、踵部ソール23に配置される踵部アウトソールプレートは、中足部ソール22に配置される中足部アウトソールプレートから第2の空隙Sを隔てて分離しているのが好ましい。これは、踵部ソール23が中足部ソール22に対して、また踵部ソール23および中足部ソール22が前足部ソール21に対して屈曲変形する際に、各アウトソールプレートがソールの屈曲変形を阻害することなく、ソールの屈曲変形を円滑に行えるようにするためである。
〔他の実施例5〕
前記実施例では、第1の弛み部位3が、軟質弾性部材製のミッドソールからなる中足部ソール22の前端部22fおよび前足部ソール21の後端部21rから延設されるとともに、第2の弛み部位4が、同様に軟質弾性部材製のミッドソールからなる踵部ソール23の前端部23fおよび中足部ソール22の後端部22rから延設された例を示した、すなわち、第1、第2の弛み部位が軟質弾性部材製のミッドソールから延設された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
図14ないし図19は本発明の他の実施例5によるシューズを示している。これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。なお、図14ないし図19では、第1、第2の弛み部位の双方が設けられた例を示しているが、これらの弛み部位のうちの一方の弛み部位(例えば第2の弛み部位)を省略するようにしてもよく、またはこれらの弛み部位に加えてさらに別の弛み部位を設けるようにしてもよい。
図14に示すものでは、前足部ソール21の底面20に前足部アウトソール7が、中足部ソール22の底面20に中足部アウトソール8が、踵部ソール23の底面20に踵部アウトソール9がそれぞれ装着されており、これらのアウトソール7、8、9の各底面によりシューズの接地面が構成されている。各アウトソール7、8、9の底面には、防滑用の多数の溝が形成されている。
第1の空隙Sには、ソール2に対して前後方向の伸び代を提供するように前後方向の弛みを有する側面視逆V字状または逆U字状の第1の弛み部位10が設けられている。第1の弛み部位10は、中足部アウトソール8の前端部を前足部アウトソール7の後端部に接続している。同様に、第2の空隙Sには、ソール2に対して前後方向の伸び代を提供するように前後方向の弛みを有する側面視逆V字状または逆U字状の第2の弛み部位11が設けられている。第2の弛み部位11は、踵部アウトソール9の前端部を中足部アウトソール8の後端部に接続している。すなわち、第1、第2の弛み部位10、11はアウトソールから延設されている。
第1の弛み部位10は、中足部アウトソール8の前端部および前足部アウトソール7の後端部から延設され、第2の弛み部位11は、踵部アウトソール9の前端部および中足部アウトソール8の後端部から延設されており、第1、第2の弛み部位10、11ならびに各アウトソールプレート7、8、9が一体化されて前後方向に連設されている。
第1の弛み部位10は、第1の空隙Sの前後方向長さよりも長い経路長を有し、第2の弛み部位11は、第2の空隙Sの前後方向長さよりも長い経路長を有しており、第1、第2の弛み部位10、11は、ソール2の最大屈曲時においても前後方向の弛みを有するように前後方向に弛んでいる。
ソール屈曲時には、第1、第2の弛み部位10、11がその弛みの分だけ前後方向の伸び代を有しているため、足の屈曲に対応したソール伸びにスムーズに対応でき、ソール2が足長方向にスムーズに伸長できるとともに、足の蹴り出し時には、第1、第2の弛み部位10、11が第1、第2の空隙S、Sの長さ分だけ前後方向の縮み代を有しているため、足の蹴り出しに対応したソール縮みにスムーズに対応でき、ソール2が足長方向にスムーズに収縮できる。そして、ソール屈曲時のソール伸びおよび足の蹴り出し時のソール縮みのいずれの場合においても、ソール2の伸縮の際には、前後方向の伸縮性を有するアッパーUの作用と相俟って、シューズ全体としての足長方向の伸縮性を向上でき、シューズ全体のフィット感を向上できる。
図15に示すものは、図14に示すものから弛み部位5、6を取り除いたものであって、その他の構成は図14に示すものと同様であり、その点において図14に示すものと同様の作用効果を奏する。
図16に示すものでは、第1、第2の弛み部位100、110がアウトソールから延設されるのではなく、アウトソールとは別個の部材(例えば樹脂製プレートや織物、編物、不織布等の生地等)から構成されている。第1、第2の弛み部位100、110は、側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部の前後端に平坦状の端部100a、110aをそれぞれ有している。第1の弛み部位100の各端部100aは、前足部ソール21および前足部アウトソール7間、ならびに中足部ソール22および中足部アウトソール8間に挟持されており、第2の弛み部位110の各端部110aは、中足部ソール22および中足部アウトソール8間、ならびに踵部ソール23および踵部アウトソール9間に挟持されている。
ソール屈曲時には、第1、第2の弛み部位100、110がその弛みの分だけ前後方向の伸び代を有しているため、足の屈曲に対応したソール伸びにスムーズに対応でき、ソール2が足長方向にスムーズに伸長できるとともに、足の蹴り出し時には、第1、第2の弛み部位100、110が第1、第2の空隙S、Sの長さ分だけ前後方向の縮み代を有しているため、足の蹴り出しに対応したソール縮みにスムーズに対応でき、ソール2が足長方向にスムーズに収縮できる。そして、ソール屈曲時のソール伸びおよび足の蹴り出し時のソール縮みのいずれの場合においても、ソール2の伸縮の際には、前後方向の伸縮性を有するアッパーUの作用と相俟って、シューズ全体としての足長方向の伸縮性を向上でき、シューズ全体のフィット感を向上できる。
図17に示すものは、図16に示すものから弛み部位5、6を取り除いたものであって、その他の構成は図16に示すものと同様であり、その点において図16に示すものと同様の作用効果を奏する。
図18に示すものは、図16に示すものにおいて、第1、第2の弛み部位100、110の向きを上下逆にしたものであり、その他の構成は図16に示すものと同様である。側面視V字状またはU字状の第1の弛み部位101の各端部101aは、前足部ソール21の足裏当接部21aおよび中足部ソール22の足裏当接部22aにそれぞれ固着(例えば接着またはインサート成形等)されており、側面視V字状またはU字状の第2の弛み部位111の各端部111aは、中足部ソール22の足裏当接部22aおよび踵部ソール23の足裏当接部23aにそれぞれ固着(例えば接着またはインサート成形等)されている。
ソール屈曲時には、第1、第2の弛み部位101、111がその弛みの分だけ前後方向の伸び代を有しているため、足の屈曲に対応したソール伸びにスムーズに対応でき、ソール2が足長方向にスムーズに伸長できるとともに、足の蹴り出し時には、第1、第2の弛み部位101、111が第1、第2の空隙S、Sの長さ分だけ前後方向の縮み代を有しているため、足の蹴り出しに対応したソール縮みにスムーズに対応でき、ソール2が足長方向にスムーズに収縮できる。そして、ソール屈曲時のソール伸びおよび足の蹴り出し時のソール縮みのいずれの場合においても、ソール2の伸縮の際には、前後方向の伸縮性を有するアッパーUの作用と相俟って、シューズ全体としての足長方向の伸縮性を向上でき、シューズ全体のフィット感を向上できる。
図19に示すものは、図18に示すものから弛み部位5、6を取り除いたものであって、その他の構成は図18に示すものと同様であり、その点において図18に示すものと同様の作用効果を奏する。
〔他の適用例〕
前記実施例では、本発明を採用するシューズとしてランニングシューズを例にとって説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、本発明は、ウォーキングシューズを含め、その他の各種スポーツシューズにも同様に適用可能である。
以上のように、本発明は、シューズに有用であり、とくに、歩行時、走行時または競技時において足長方向の伸縮性の向上によりフィット感の向上を要求されるスポーツシューズに適している。
1: シューズ

2: ソール
21: 前足部ソール
21r: 後端部
22: 中足部ソール
22f: 前端部
22r: 後端部
23: 踵部ソール
23f: 前端部
24: 後足部ソール
24f: 前端部

3: 第1の弛み部位
4: 第2の弛み部位


S: 空隙
: 第1の空隙
: 第2の空隙

F: 前足部
M: 中足部
H: 踵部

U: アッパー
米国特許出願公開第2011/0035963号公報(FIG.1、4、5〜8参照)

Claims (18)

  1. ソールおよびその上に配置されるアッパーを備えたシューズにおいて、
    前記ソールには、前後方向の伸び代を提供するように前後方向の弛みを有する弛み部位が設けられており、
    前記アッパーが、前記弛み部位の近傍領域において少なくとも前後方向の伸縮性を有している、
    ことを特徴とするシューズ。
  2. 請求項1において、
    前記ソールが、シューズの前足部領域に配設された前足部ソールと、前記前足部ソールの後方側に配設された後足部ソールとを有し、前記後足部ソールの前端部が前記前足部ソールの後端部から空隙を隔てて分離して設けられており、
    前記弛み部位が前記空隙に配置されるとともに、前記後足部ソールの前端部を前記前足部ソールの後端部に接続している、
    ことを特徴とするシューズ。
  3. 請求項2において、
    前記前足部ソールおよび後足部ソールがいずれも軟質弾性部材製のミッドソールから構成されている、
    ことを特徴とするシューズ。
  4. 請求項3において、
    前記弛み部位が、前記前足部ソールおよび後足部ソールから延設された軟質弾性部材から構成されている、
    ことを特徴とするシューズ。
  5. 請求項2において、
    前記弛み部位が、前記後足部ソールの前記前端部と前記前足部ソールの前記後端部との間において前記空隙の前後方向長さよりも長い経路長を有している、
    ことを特徴とするシューズ。
  6. 請求項5において、
    前記弛み部位が、前記空隙内において側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有している、
    ことを特徴とするシューズ。
  7. 請求項1において、
    前記弛み部位が、前記ソールの最大屈曲時においても前後方向の弛みを有している、
    ことを特徴とするシューズ。
  8. 請求項3において、
    前記前足部ソールおよび後足部ソールの各下面には、路面と接地する接地面をそれぞれ有する前足部アウトソールおよび後足部アウトソールがそれぞれ装着されており、前記前足部アウトソールおよび後足部アウトソールは前記空隙を隔てて分離して設けられている、
    ことを特徴とするシューズ。
  9. 請求項1において、
    前記ソールが、シューズの前足部領域に配設された前足部ソールと、前記前足部ソールの後方側に配設された後足部ソールとを有し、前記後足部ソールの前端部が前記前足部ソールの後端部から空隙を隔てて分離して設けられ、
    前記前足部ソールおよび後足部ソールの各下面には、路面と接地する接地面をそれぞれ有する前足部アウトソールおよび後足部アウトソールがそれぞれ装着されており、
    前記弛み部位が前記空隙に配置されるとともに、前記後足部アウトソールの前端部を前記前足部アウトソールの後端部に接続している、
    ことを特徴とするシューズ。
  10. 請求項1において、
    前記アッパーの伸縮性を有する領域が前記弛み部位の上方に配置されている、
    ことを特徴とするシューズ。
  11. 請求項1において、
    前記アッパーの伸縮性を有する領域が伸縮率30%以上の素材から構成されている、
    ことを特徴とするシューズ。
  12. 請求項1において、
    前記ソールが、シューズの前足部領域に配設された前足部ソールと、シューズの中足部領域に配設された中足部ソールと、シューズの踵部領域に配設された踵部ソールとを有し、前記中足部ソールの前端部が前記前足部ソールの後端部から第1の空隙を隔てて分離して設けられるとともに、前記踵部ソールの前端部が前記中足部ソールの後端部から第2の空隙を隔てて分離して設けられており、
    前記弛み部位が前記第1の空隙に配置された第1の弛み部位と前記第2の空隙に配置された第2の弛み部位とを有し、前記第1の弛み部位が前記中足部ソールの前端部を前記前足部ソールの後端部に接続するとともに、前記第2の弛み部位が前記踵部ソールの前端部を前記中足部ソールの後端部に接続している、
    ことを特徴とするシューズ。
  13. 請求項12において、
    前記前足部ソール、中足部ソールおよび踵部ソールがいずれも軟質弾性部材製のミッドソールから構成されている、
    ことを特徴とするシューズ。
  14. 請求項13において、
    前記第1の弛み部位が、前記前足部ソールおよび中足部ソールから延設された軟質弾性部材から構成されるとともに、前記第2の弛み部位が、前記中足部ソールおよび前記踵部ソールから延設された軟質弾性部材から構成されている、
    ことを特徴とするシューズ。
  15. 請求項12において、
    前記第1の弛み部位が、前記中足部ソールの前記前端部と前記前足部ソールの前記後端部との間において前記第1の空隙の前後方向長さよりも長い経路長を有しており、前記第2の弛み部位が、前記踵部ソールの前記前端部と前記中足部ソールの前記後端部との間において前記第2の空隙の前後方向長さよりも長い経路長を有している、
    ことを特徴とするシューズ。
  16. 請求項15において、
    前記第1、第2の弛み部位が、前記第1、第2の空隙内において側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有している、
    ことを特徴とするシューズ。
  17. 請求項11において、
    前記前足部ソール、中足部ソールおよび踵部ソールの各下面には、路面と接地する接地面をそれぞれ有する前足部アウトソール、中足部アウトソールおよび踵部アウトソールがそれぞれ装着されており、前記前足部アウトソール、中足部アウトソールおよび踵部アウトソールは前記第1、第2の空隙を介してそれぞれ分離して設けられている、
    ことを特徴とするシューズ。
  18. 請求項1において、
    前記ソールが、シューズの前足部領域に配設された前足部ソールと、シューズの中足部領域に配設された中足部ソールと、シューズの踵部領域に配設された踵部ソールとを有し、前記中足部ソールの前端部が前記前足部ソールの後端部から第1の空隙を隔てて分離して設けられるとともに、前記踵部ソールの前端部が前記中足部ソールの後端部から第2の空隙を隔てて分離して設けられており、
    前記前足部ソール、中足部ソールおよび後足部ソールの各下面には、路面と接地する接地面をそれぞれ有する前足部アウトソール、中足部アウトソールおよび後足部アウトソールがそれぞれ装着されており、
    前記弛み部位が、前記第1の空隙に配置されかつ前記中足部アウトソールの前端部を前記前足部アウトソールの後端部に接続する第1の弛み部位と、前記第2の空隙に配置されかつ前記踵部アウトソールの前端部を前記中足部アウトソールの後端部に接続する第2の弛み部位とを有している、
    ことを特徴とするシューズ。
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