JP2022079258A - 炉頂装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機高を抑制しつつ、炉頂バンカーの気密の低下を防止する。【解決手段】炉頂装置1は、コンベア18の原料投入側端を囲繞するコンベアヘッドカバー20と、コンベアヘッドカバー20内に設けられ、原料がコンベアヘッドカバー20の排出口52を通過可能な退避位置と、原料の落下経路の途中の遮断位置とを相互に移動可能な可動部62と、を備える。これにより、炉頂装置1の機高を抑制しつつ、炉頂バンカー10の気密の低下を防止することができる。【選択図】図4

Description

本開示は、炉頂装置に関する。
竪型炉の炉頂装置では、炉頂バンカー内の圧力が竪型炉内の圧力に均圧された後に、炉頂バンカーから竪型炉に原料が投入される。例えば、特許文献1には、炉頂バンカーの上部の原料投入口をシールする上部シール弁が開示されている。
登実第3000164号公報
炉頂バンカーの上部シール弁は、コンベアから炉頂バンカーに投入される原料の末端の検知に応じて閉じられる。しかし、原料の末端の検知後、検知から漏れた原料の残りである残鉱が、コンベアから投入されることがある。そうすると、残鉱が炉頂バンカーの上部シール弁の弁座と弁体との間に挟まって、炉頂バンカーの気密が低下するおそれがある。
そこで、コンベアヘッドカバーと切換シュートとの間に、漏斗状のホッパーと、そのホッパーの下端を開閉する受入ゲートとを設けることが考えられる。この態様では、原料の末端の検知に応じて受入ゲートを閉めることで、残鉱を受入ゲートで捕捉することができ、残鉱が上部シール弁で挟まることを防止することが可能となる。しかし、この態様では、炉頂装置の機高が高くなり、設備全体が大型化してしまう。
本開示は、機高を抑制しつつ、炉頂バンカーの気密の低下を防止することが可能な炉頂装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る炉頂装置は、コンベアの原料投入側端を囲繞するコンベアヘッドカバーと、コンベアヘッドカバー内に設けられ、原料がコンベアヘッドカバーの排出口を通過可能な退避位置と、原料の落下経路の途中の遮断位置とを相互に移動可能な可動部と、を備える。
また、炉頂装置は、コンベアから投入される原料の末端を検知する原料検知部と、原料検知部による原料の末端の検知に応じて、可動部を退避位置から遮断位置に移動させる制御部と、をさらに備えるとしてもよい。
また、可動部は、コンベアの幅方向に延びる第1回転軸周りの揺動によって退避位置と遮断位置とを相互に移動可能であるとしてもよい。
また、炉頂装置は、原料の落下経路に対して退避位置とは反対側に固定配置される第1固定板を少なくとも含む固定部をさらに備え、可動部は、遮断位置において固定部とともに受入容器を形成するとしてもよい。
また、炉頂装置は、原料の落下経路に対して退避位置とは反対側に固定配置される第1固定板を少なくとも含む固定部をさらに備え、可動部は、水平面に対して傾斜する底面部を有し、底面部の傾斜方向の摺動によって退避位置と遮断位置とを相互に移動可能であり、遮断位置において固定部とともに受入容器を形成するとしてもよい。
また、炉頂装置は、遮断位置の可動部における鉛直下方の先端の先に位置し、開口部の開口方向をコンベアの幅方向に延びる第2回転軸周りに変更可能な可動容器をさらに備えるとしてもよい。
また、炉頂装置は、可動部が遮断位置のときに可動容器を水平よりも鉛直上方側に開口させ、可動部が退避位置のときに可動容器を水平よりも鉛直下方側に開口させる制御部をさらに備えるとしてもよい。
本開示によれば、機高を抑制しつつ、炉頂バンカーの気密の低下を防止することが可能となる。
図1は、第1実施形態にかかる炉頂装置の構成を示す概略断面図である。 図2は、可動部が退避位置にある場合のコンベア側からコンベアヘッドカバーを見た概略透視側面図である。 図3は、可動部が退避位置にある場合の鉛直上方からコンベアヘッドカバーを見た概略透視平面図である。 図4は、可動部が遮断位置にある場合の炉頂装置の構成を示す概略断面図である。 図5は、可動部が遮断位置にある場合のコンベア側からコンベアヘッドカバーを見た概略透視側面図である。 図6は、可動部が遮断位置にある場合の鉛直上方からコンベアヘッドカバーを見た概略透視平面図である。 図7は、比較例の炉頂装置の構成を示す概略断面図である。 図8は、第1実施形態の変形例にかかる炉頂装置の構成を示す概略断面図である。 図9は、可動部が遮断位置にある場合の概略断面図である。 図10は、第2実施形態にかかる炉頂装置の構成を示す概略断面図である。 図11は、可動板が遮断位置の場合を示す概略断面図である。 図12は、第3実施形態にかかる炉頂装置の構成を示す概略断面図である。 図13は、可動部が遮断位置にある場合の概略断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかる炉頂装置1の構成を示す概略断面図である。炉頂装置1は、竪型炉に原料を投入するために竪型炉の鉛直上方に設けられる。竪型炉は、例えば、鉄鉱石およびコークスなどの原料から鉄を生成する高炉であるとするが、任意の炉であってもよい。
炉頂装置1は、炉頂バンカー10、レシービングホッパー12、切換シュート14、コンベアヘッドプーリー16、コンベア18、コンベアヘッドカバー20、原料検知部22、残鉱処理部24、駆動装置26および残鉱制御部28を含む。
炉頂バンカー10は、中空の容器である。炉頂バンカー10は、例えば、竪型炉の鉛直上方に複数(例えば、3個)配置される。図1では、複数の炉頂バンカー10のうち1個の炉頂バンカー10を例示している。炉頂バンカー10は、竪型炉の炉心に対して偏心して配置される。炉頂バンカー10は、炉心周りに等間隔で並列に配置される。例えば、炉頂バンカー10の数が3個の場合、炉頂バンカー10は、炉心周りに120度間隔で並列に配置される。なお、炉頂バンカー10の数は、3個に限らず、2個としてもよいし、4個としてもよい。
炉頂バンカー10の上部には、炉頂バンカー10の内外を連通させる原料投入口30が形成される。後述するが、炉頂バンカー10には、原料投入口30を通じて原料が投入される。炉頂バンカー10は、投入された原料を貯留することができる。
炉頂バンカー10の原料投入口30には、上部シール弁32が設けられる。上部シール弁32は、原料投入口30の端部に形成される弁座34と、弁座34に対して開閉作動する弁体36とを含む。上部シール弁32は、原料投入口30を開閉するとともに、原料投入口30を閉じた際に弁座34と弁体36との間において原料投入口30をシールする。
図示を省略するが、炉頂バンカー10の下部には、炉頂バンカー10の内外を連通させる原料排出口が形成される。また、炉頂バンカー10の原料排出口には、流調ゲートおよび下部シール弁が設けられる。流調ゲートは、原料排出口を閉じることで原料の排出を遮断する。下部シール弁は、ガスの流通を遮断する。所定のタイミングにおいて流調ゲートおよび下部シール弁が開かれると、炉頂バンカー10内の原料は、原料排出口を通じて竪型炉へ投入される。
レシービングホッパー12は、炉頂バンカー10の鉛直上方に配置される。レシービングホッパー12は、中空に形成されており、中心軸が炉心に概ね重なるように配置される。なお。図1では、レシービングホッパー12の一部を省略している。レシービングホッパー12の下部には、炉頂バンカー10の数だけ下部開口部40が形成される。下部開口部40は、各々、炉頂バンカー10の原料投入口30に向かって開口している。
切換シュート14は、レシービングホッパー12内の上部に配置される。切換シュート14は、レシービングホッパー12の内外を連通する曲がった筒状に形成される。切換シュート14の一端には、鉛直上方に向かってレシービングホッパー12外に開口する受入口42が形成される。切換シュート14の他端には、下部開口部40に向かって開口する送出口44が形成される。
切換シュート14は、受入口42の中心を通るレシービングホッパー12の中心軸周りに回転可能となっている。つまり、切換シュート14は、送出口44の方向を切換可能であり、送出口44に臨む下部開口部40を選択することができる。なお、切換シュート14は、回転型に限らず、所謂、ダンパ型または揺動型であってもよい。
コンベアヘッドプーリー16は、レシービングホッパー12の大凡鉛直上方に配置される。具体的には、コンベアヘッドプーリー16は、レシービングホッパー12の中心軸から径方向にズレた斜め上方に位置する。コンベア18は、コンベアヘッドプーリー16に連結される。コンベア18は、炉心から離れる方向にコンベアヘッドプーリー16から延びている。コンベア18は、コンベアヘッドプーリー16から離れるに従って鉛直下方に進むように水平面に対して傾斜している。
コンベア18における傾斜の下端側では、所定量分の原料がコンベア18上に載せられる。コンベア18は、コンベア18上に載せられた原料を、傾斜の上端側であるコンベアヘッドプーリー16側に運搬する。この際、所定量分の原料は、バッチとしてコンベアの長手方向に連なって運搬される。コンベアヘッドプーリー16側に運搬された原料は、コンベア18から投入される。図1の二点鎖線は、原料の存在範囲の一例を示す。以後、コンベア18におけるコンベアヘッドプーリー16側端を、原料投入側端と呼ぶ場合がある。
コンベアヘッドカバー20は、炉頂バンカー10の鉛直上方、具体的には、切換シュート14の鉛直上方に位置する。コンベアヘッドカバー20は、中空の容器であり、コンベア18の原料投入側端を囲繞するように設けられる。コンベアヘッドカバー20には、コンベアヘッドカバー20の内外を連通させる開口50が、側面の一部に設けられる。コンベアヘッドプーリー16の一部、および、コンベア18の原料投入側端は、コンベアヘッドカバー20の開口50を通じてコンベアヘッドカバー20内に挿入されている。
コンベアヘッドカバー20の下部には、コンベアヘッドカバー20の内外を連通させる排出口52が形成される。排出口52は、円形に形成されており、切換シュート14の受入口42に対向している。コンベアヘッドカバー20は、コンベアヘッドカバー20の天面54側から排出口52側に進むに従って、内部形状が角形から円形に次第に遷移しつつ、内部空間が次第に狭くなるように絞られている。
原料検知部22は、コンベア18におけるコンベアヘッドプーリー16の近傍に設けられる。原料検知部22は、設置された位置におけるコンベア18上の原料の重量に基づいて、コンベア18から投入される原料の有無を検知する。具体的には、原料検知部22は、検知から所定時間後のタイミングでコンベア18から原料が投入されると想定される位置に設けられる。所定時間後は、例えば、10秒などに設定されるが、コンベア18の運搬速度を考慮して任意に設定してもよい。
原料検知部22は、重量が所定閾値以上の場合、コンベア18上に原料があることを検知する。原料検知部22は、重量が所定閾値未満の場合、コンベア18上に原料がないことを検知する。このことから、原料検知部22は、重量が所定閾値以上の状態から所定閾値未満の状態に変化したとき、コンベア18から投入される原料の末端を検知する。原料の末端は、バッチとして連なる原料のうち、投入されるタイミングが最も遅い側を示す。また、原料検知部22は、重量が所定閾値未満の状態から所定閾値以上の状態に変化したとき、コンベア18から投入される原料の始端を検知する。原料の始端は、バッチとして連なる原料のうち、投入されるタイミングが最も早い側を示す。
通常の原料投入時、コンベア18によって原料が運搬されているため、原料検知部22における原料の重量は所定閾値以上となる。コンベア18によって運搬された原料は、コンベアヘッドカバー20内に導入されて、コンベア18から投入される。そうすると、原料は、図1の二点鎖線の矢印で示すように、コンベア18、コンベアヘッドカバー20、切換シュート14、レシービングホッパー12および原料投入口30を順に通じて、炉頂バンカー10に投入される。
原料検知部22において原料の末端が検知されると、所定時間後に上部シール弁32が閉じられる。ここでの所定時間は、原料検知部22の検知位置から炉頂バンカー10までの原料の移動時間を考慮して適宜設定される。下部シール弁が閉じられた状態で上部シール弁32が閉じられることで、炉頂バンカー10は密閉される。そして、炉頂バンカー10は、炉頂バンカー10内の圧力と竪型炉内の圧力とが等しくなるように加圧される。炉頂バンカー10内の圧力を竪型炉内の圧力に均圧させることで、その後、炉頂バンカー10内の原料を竪型炉に投入する際、原料を適切に投入することができる。
ここで、原料の末端付近では、コンベア18での運搬中に原料の荷崩れが生じて、原料がコンベア18上に散乱することがある。散乱された原料の重量は、コンベア18上に正常に戴置された原料と比べて小さく、原料検知部22において所定閾値未満となる可能性が高い。そうすると、原料検知部22は、散乱された原料を含む実際の末端に到達するよりも前に、重量が所定閾値未満となった位置を原料の末端とみなしてしまう。つまり、原料の散乱された部分は、原料検知部22による末端の検知から漏れてしまう。以後、このような末端の検知から漏れた原料の残りのこと、換言すると、検知された末端以降の原料のことを、残鉱と呼ぶ場合がある。
原料の末端の検知後に残鉱があると、この残鉱が、コンベア18から投入されて、炉頂バンカー10の上部シール弁32に至ることがある。上部シール弁32は、上述のように原料の末端の検知に応じて閉じられる。そうすると、残鉱が上部シール弁32の弁座34と弁体36との間に挟まって、炉頂バンカー10の気密が低下するおそれがある。その結果、竪型炉内の圧力に対して炉頂バンカー10内の圧力が低下し、竪型炉の操業に影響を及ぼすおそれがある。
そこで、第1実施形態にかかる炉頂装置1は、残鉱処理部24、駆動装置26および残鉱制御部28を備えている。残鉱処理部24は、コンベアヘッドカバー20内に設けられる。換言すると、残鉱処理部24は、コンベアヘッドカバー20の排出口52よりも鉛直上方に位置する。
残鉱処理部24は、固定部60、可動部62および駆動機構64を有する。可動部62は、後に詳述するが、退避位置と遮断位置とを相互に移動可能となっている。退避位置は、原料がコンベアヘッドカバー20の排出口52を通過可能な位置を示す。例えば、退避位置は、コンベア18の原料投入側端から落下する原料の落下経路に対してコンベア18とは反対側に設定される。遮断位置は、コンベア18の原料投入側端から落下する原料の落下経路の途中の位置を示す。例えば、遮断位置は、落下経路の途中において原料の正常な落下を妨げるように設定される。図1では、可動部62が退避位置にある場合が示されている。
図2は、可動部62が退避位置にある場合のコンベア18側からコンベアヘッドカバー20を見た概略透視側面図である。図3は、可動部62が退避位置にある場合の鉛直上方からコンベアヘッドカバー20を見た概略透視平面図である。また、図4は、可動部62が遮断位置にある場合の炉頂装置1の構成を示す概略断面図である。図5は、可動部62が遮断位置にある場合のコンベア18側からコンベアヘッドカバー20を見た概略透視側面図である。図6は、可動部62が遮断位置にある場合の鉛直上方からコンベアヘッドカバー20を見た概略透視平面図である。以下では、図1~図6を参照して、残鉱処理部24を詳述する。
残鉱処理部24の固定部60は、第1固定板70および第2固定板72を含む。第1固定板70は、コンベア18の幅方向および鉛直方向に広がる板状に形成される。第1固定板70は、鉛直下方側の縁から鉛直上方側の縁に進むに従って、コンベア18の幅方向に広くなっている。コンベア18の幅方向の第1固定板70の長さは、第1固定板70の鉛直上方側の縁において、コンベア18上の原料の存在領域の幅以上に長くなっている。鉛直方向の第1固定板70の長さは、残鉱の処理量を示す残鉱容量に基づいて決定される。
第1固定板70は、コンベア18の幅方向に延びる第1支持部74に接続されている。第1支持部74は、コンベアヘッドカバー20の側面に接続されており、第1固定板70を支持する。第1固定板70は、コンベア18からの原料の落下経路に対してコンベア18側に固定配置される。換言すると、退避位置が原料の落下経路に対してコンベア18とは反対側に設定されているため、第1固定板70は、原料の落下経路に対して退避位置とは反対側に固定配置される。
第2固定板72は、コンベア18の幅方向および鉛直方向に広がる板状に形成される。第2固定板72は、鉛直下方側の縁から鉛直上方側の縁に進むに従って、コンベア18の幅方向に広くなっている。コンベア18の幅方向の第2固定板72の長さは、第2固定板72の鉛直上方側の縁において、コンベア18上の原料の存在領域の幅以上に長くなっている。
第2固定板72は、鉛直方向に延びる第2支持部76に接続されている。第2支持部76は、コンベアヘッドカバー20の天面54に接続されており、第2固定板72を支持する。第2固定板72は、コンベア18からの原料の落下経路に対してコンベア18とは反対側に固定配置される。換言すると、退避位置が原料の落下経路に対してコンベア18とは反対側に設定されているため、第2固定板72は、原料の落下経路に対して退避位置側に固定配置される。第2固定板72は、第1固定板70に対して間隔を空けて対向配置される。
第2固定板72の鉛直上方側の縁は、コンベア18から原料が落下する際の原料の存在領域よりも鉛直上方に位置する。第2固定板72は、落下する原料の一部が、コンベア18側の表面に衝突するように配置されてもよい。第2固定板72の表面は、図示を省略するが、セルフライニングが施されてもよい。例えば、第2固定板72の表面には、コンベア18の幅方向に延びる鋼材が、第2固定板72の表面から突出するように設けられてもよい。第2固定板72の表面には、この鋼材によって原料が堆積される。堆積された原料によって第2固定板72の表面が保護されるため、後から衝突される原料による衝突摩耗を軽減することができる。
可動部62は、回転軸80、底面部82、側面部84、補助板部86および連結部88を含む。回転軸80は、コンベアヘッドカバー20におけるコンベア18の幅方向の両側面に各々設けられる。双方の回転軸80の中心軸は、コンベア18の幅方向に延びる同一直線上に位置する。回転軸80は、その中心軸周りに回転可能に支持される。
底面部82は、回転軸80の中心軸が曲率中心となるように湾曲した板状に形成される。コンベア18の幅方向の底面部82の長さは、第1固定板70の鉛直下方側の縁の長さおよび第2固定板72の鉛直下方側の縁の長さと、大凡等しい。
側面部84は、底面部82におけるコンベア18の幅方向の各々の縁に接続される。側面部84は、底面部82から回転軸80に大凡向かう方向に延びる板状に形成される。側面部84は、底面部82から離隔するに従って側面部84同士の間隔が広がるように傾斜している。側面部84は、底面部82の湾曲方向の一方の縁から他方の縁に亘って形成される。
補助板部86は、側面部84それぞれに設けられ、側面部84および底面部82に接続される。補助板部86は、側面部84における底面部82の湾曲方向の天面54側の縁に位置する。補助板部86は、その補助板部86が接続される側面部84から、反対の側面部84に向かう方向に突出している。双方の補助板部86の間は空いている。
連結部88は、側面部84と回転軸80とを連結する。このため、可動部62は、回転軸80周りに揺動可能である。つまり、可動部62は、回転軸80周りの揺動によって退避位置と遮断位置とを相互に移動可能である。
可動部62が退避位置にある場合、図1~図3で示すように、底面部82は、第2固定板72に対してコンベア18とは反対側に位置する。これにより、可動部62が退避位置にある場合、コンベア18から投入された原料は、第1固定板70と第2固定板72との間を通過することができ、その結果、排出口52を通過可能である。
また、側面部84は、底面部82とともに退避位置に退避される。このため、炉頂装置1では、側面部84が固定部60として遮断位置に固定される態様と比べ、原料投入時の固定部60での原料の詰まりを防止することができる。
可動部62が遮断位置にある場合、図4~図6で示すように、第1固定板70の鉛直下方側の縁、および、第2固定板72の鉛直下方側の縁は、底面部82と組み合わされる。つまり、底面部82は、第1固定板70の鉛直下方側の縁から第2固定板72の鉛直下方側の縁に亘って配置される。また、この場合、第1固定板70におけるコンベア18の幅方向の縁は、側面部84に組み合わされる。また、この場合、第2固定板72におけるコンベアの幅方向の縁は、補助板部86に組み合わされることで、結果として、補助板部86を介して側面部84に組み合わされる。
すなわち、可動部62は、遮断位置において、第1固定板70および第2固定板72とともに受入容器を形成する。この受入容器は、鉛直上方のみ開口している。これにより、可動部62が遮断位置にある場合、コンベア18から投入された原料は、可動部62および固定部60により形成された受入容器に収容され、その結果、排出口52に至らない。
駆動機構64は、駆動軸90、第1アーム92a、第2アーム92b、第3アーム92c、第1連結部94aおよび第2連結部94bを含む。
駆動軸90は、退避位置の可動部62に対してコンベア18とは反対側に配置される。駆動軸90は、コンベアヘッドカバー20の側面に支持され、コンベア18の幅方向に延びる中心軸周りに回転可能となっている。
第1アーム92aの一端は、駆動軸90に接続される。第1アーム92aの他端は、第1連結部94aを介して第2アーム92bの一端に回転可能に連結される。第2アーム92bの他端は、第2連結部94bを介して第3アーム92cの一端に回転可能に連結される。第3アーム92cの他端は、底面部82に接続される。
駆動装置26は、駆動軸90に連結され、駆動軸90を回転させる。駆動装置26は、油圧式であってもよいし、電気式であってもよい。
図1~図3で示すように、第1アーム92aの第1連結部94a側端が鉛直上方に持ち上げられた状態では、可動部62は、退避位置に保持される。この状態から、図4~図6で示すように、第1アーム92aの第1連結部94a側端が鉛直下方に下げられるように駆動軸90が回転されると、可動部62は、回転軸80周りに揺動して、遮断位置に移動する。その後、第1アーム92aの第1連結部94a側端が鉛直上方に持ち上げられるように駆動軸90が回転されると、可動部62は、回転軸80周りに揺動して、再度、退避位置に移動する。このように、可動部62は、駆動軸90の回転に従って回転軸80周りに揺動し、駆動軸90の回転角度に応じた位置に保持される。
コンベアヘッドカバー20の内面には、ストッパ96が設けられてもよい。ストッパ96は、可動部62が退避位置となっているときの第1アーム92aの第1連結部94a側端近傍に突出している。ストッパ96は、退避位置に対応する角度を超えて第1アーム92aが上昇された場合に、第1アーム92aに当接して、第1アーム92aの過度の上昇を制限する。
残鉱制御部28は、中央処理装置、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成されるコンピュータである。残鉱制御部28は、プログラムと協働することで機能する。残鉱制御部28は、原料検知部22の検知結果を逐次取得する。残鉱制御部28は、取得した検知結果に基づいて可動部62の位置を逐次制御する。
残鉱制御部28は、原料投入が指示されると、あるいは、所定の原料投入タイミングとなると、投入開始指令を各部に送信し、原料を受け入れるための準備作動を開始させる。上部シール弁32の駆動部は、投入開始指令を受信すると、受入対象となる炉頂バンカー10の上部シール弁32を開く。切換シュート14の駆動部は、投入開始指令を受信すると、送出口44の方向を受入対象となる炉頂バンカー10に向ける。駆動装置26は、投入開始指令を受信すると、駆動軸90の回転角度を退避位置に対応する角度(退避回転角度)となるように駆動軸90を回転させる。これにより、可動部62は、退避位置に移動して保持される。そして、コンベア18の下端側では、コンベア18への原料の積載が開始される。
残鉱制御部28は、原料の始端が検知されると、そのタイミングで各部の準備作動が終了しているか否かを確認する。原料の始端が検知された際に既に準備作動が終了している場合、残鉱制御部28は、正常であるとみなし、継続して各部を制御する。一方、原料の始端が検知された際に準備作動が終了していない場合、残鉱制御部28は、炉頂装置1全体を停止させる。
原料の投入が正常に開始された後に原料の末端が検知されると、残鉱制御部28は、原料の末端が検知されてから所定時間後に、可動部62を遮断位置に位置させる遮断指令を駆動装置26に送信する。ここでの所定時間は、原料の末端が原料検知部22上からコンベア18の原料投入側端に移動する時間に基づいて設定される。駆動装置26は、遮断指令を受信すると、駆動軸90の回転角度が遮断位置に対応する角度(遮断回転角度)となるように駆動軸90を回転させる。そして、駆動装置26は、次の投入開始指令を受信するまで、遮断回転角度を維持させる。これにより、可動部62は、遮断位置に移動して保持される。
原料の末端の検知に応じて可動部62が遮断位置に移動すると、固定部60と可動部62とが組み合わされて、原料の落下経路の途中に受入容器が形成される。原料の末端の検知から漏れた残鉱は、この受入容器に捕捉されて保持される。
その後、残鉱制御部28は、次のバッチの原料投入が指示されると、あるいは、次のバッチの原料投入タイミングとなると、次の投入開始指令を各部に送信する。駆動装置26は、その投入開始指令を受信すると、駆動軸90の回転角度が退避回転角度となるように駆動軸90を回転させる。これにより受入容器が固定部60と可動部62とに分解される。
そうすると、受入容器で捕捉されていた残鉱は、可動部62の退避に応じて残鉱処理部24から落下する。また、退避位置では、底面部82の水平面に対する角度が原料の安息角以上とされる。このため、退避位置では、底面部82上の残鉱を確実に落下させることができる。そして、残鉱は、コンベアヘッドカバー20の排出口52および炉頂バンカー10の原料投入口30を通過して炉頂バンカー10に投入される。
このように、残鉱制御部28は、原料検知部22による原料の末端の検知に応じて、可動部62を退避位置から遮断位置に移動させる。そうすると、可動部62と固定部とによって受入容器が形成され、検知された末端以降の原料である残鉱を、排出口52に至る前に受入容器によって捕捉可能である。つまり、原料の末端が検知された際に、残鉱が上部シール弁32に到達することが回避される。これにより、第1実施形態の炉頂装置1では、原料の末端の検知に応じて炉頂バンカー10の上部シール弁32が閉じられても、残鉱が上部シール弁32の弁座34と弁体36との間に挟まることを防止することができる。その結果、本実施形態の炉頂装置1では、炉頂バンカー10の気密の低下を防止することができる。
図7は、比較例の炉頂装置Aの構成を示す概略断面図である。図7で示す比較例の炉頂装置Aでは、コンベアヘッドカバー20と切換シュート14との間に、漏斗状の残鉱用ホッパーA10と、残鉱用ホッパーA10の下端を開閉する受入ゲートA12とが設けられる。比較例の炉頂装置Aでは、原料の末端の検知に応じて受入ゲートA12が閉じられる。これにより、比較例の炉頂装置Aでは、残鉱を受入ゲートA12で捕捉することが可能となる。
しかし、比較例の炉頂装置Aでは、図7の両矢印A14で示すように、残鉱用ホッパーA10および受入ゲートA12の高さ分だけ、炉頂装置Aの機高が高くなってしまう。炉頂装置Aの機高が高くなると、例えば、コンベア18の長さを長くする必要があるなどの設備全体が大型化してしまう。
また、残鉱用ホッパーA10および受入ゲートA12を備えていない既存の炉頂装置に、残鉱用ホッパーA10および受入ゲートA12を追加する場合、機高が高くなるため既存の設備の大幅な改修を要する。仮に、既存の炉頂装置の機高を維持しつつ残鉱用ホッパーA10および受入ゲートA12を設けるとすると、例えば、炉頂バンカーの容量を小さくして機高を調整する必要があり、操業の効率が低下するおそれがある。
これに対し、第1実施形態の炉頂装置1では、可動部62等の残鉱処理部24がコンベアヘッドカバー20内に設けられているため、残鉱処理部24が炉頂装置1の機構を高くする要因とならない。その結果、第1実施形態の炉頂装置1では、機高が高くなることを防止することができ、設備全体の大型化を抑制可能となる。
また、残鉱処理部24を備えていない既存の炉頂装置に、残鉱処理部24を追加して第1実施形態の炉頂装置1とする場合、機高を高くすることなく残鉱処理部24を追加することができる。このため、第1実施形態の炉頂装置1では、既存の炉頂装置に容易に適用することができる。また、第1実施形態の炉頂装置1では、既存の炉頂バンカーの容量を小さくする必要がなく、操業の効率の低下を防止することができる。
以上のように、第1実施形態の炉頂装置1によれば、機高を抑制しつつ、炉頂バンカー10の気密の低下を防止することが可能となる。
なお、第1実施形態では、残鉱処理部24の可動部62は補助板部86を含んでいた。しかし、補助板部86は省略されてもよい。この場合、可動部62が遮断位置のときに、第2固定板72におけるコンベア18の幅方向の縁が側面部84と組み合わされて受入容器が形成されるようにしてもよい。
また、第1実施形態では、残鉱処理部24の固定部60は第1固定板70と第2固定板72とを含んでいた。しかし、残鉱処理部24の固定部60は少なくとも第1固定板70を含んでいればよく、第2固定板72は固定配置されていなくともよい。この場合、第2支持部76は省略され、第2固定板72は、底面部82に接続されて可動部62の一部として機能させてもよい。
また、第1実施形態では、残鉱処理部24の一部として固定部60が設けられていた。しかし、固定部60は、省略されてもよい。この場合、可動部62が遮断位置のときに受入容器が形成されなくともよい。これは、底面部82を含む可動部62が遮断位置に配されることで、可動部62によって残鉱の落下を抑制可能となるからである。ただし、可動部62とともに受入容器を形成する固定部60を設ける態様の方が、より確実に残鉱を捕捉することができる。
また、第1実施形態の駆動機構64は、第1アーム92a、第2アーム92b、第3アーム92c、第1連結部94aおよび第2連結部94bを含む構成となっていた。しかし、駆動機構64は、例示した構成に限らず、可動部62を揺動させる任意の構成を適用可能である。
また、第1実施形態では、揺動の回転軸80とは別に、可動部62を揺動させるための駆動機構64を設けていた。しかし、駆動機構64を省略し、駆動装置26が回転軸80を直接的に駆動させることで可動部62を揺動させてもよい。
(第1実施形態の変形例)
図8は、第1実施形態の変形例にかかる炉頂装置100の構成を示す概略断面図である。この炉頂装置100は、残鉱処理部24に代えて残鉱処理部124を有し、駆動機構64に代えて駆動機構164を有する点において第1実施形態と異なる。残鉱処理部124は、可動部62に代えて可動部162を有する点において第1実施形態と異なる。図8では、可動部162が退避位置にある場合を示している。
残鉱処理部124は、コンベアヘッドカバー20内に設けられる。可動部162の底面部182は、平板状に形成されている。底面部182は、水平面に対して原料の安息角以上に傾斜して配置される。駆動機構164の駆動軸190は、底面部182に連結されている。可動部162は、駆動軸190の回転に従って、底面部182の傾斜方向に沿って摺動可能である。可動部162は、底面部182の傾斜方向の摺動によって退避位置と遮断位置とを相互に移動可能である。可動部162の側面部184は、底面部182におけるコンベア18の幅方向の各々の縁に接続される。側面部184は、底面部182から鉛直上方に延びる板状に形成される。
図9は、可動部162が遮断位置にある場合の概略断面図である。残鉱制御部28は、原料検知部22による原料の末端の検知に応じて、駆動装置26を通じて可動部162を遮断位置に移動させる。可動部162は、遮断位置において固定部60とともに受入容器を形成する。残鉱は、排出口52に至る前に、この受入容器によって捕捉される。
したがって、第1実施形態の変形例の炉頂装置100では、第1実施形態と同様に、機高を抑制しつつ、炉頂バンカー10の気密の低下を防止することが可能となる。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態にかかる炉頂装置200の構成を示す概略断面図である。第2実施形態の炉頂装置200は、残鉱処理部24に代えて残鉱処理部224を有し、駆動機構64を省略した点において第1実施形態と異なる。残鉱処理部224は、コンベアヘッドカバー20内に設けられる。残鉱処理部224は、可動板260および可動容器262を含む。
可動板260は、コンベア18の幅方向に広がった板状に形成される。可動板260は、鉛直上方側の縁から鉛直下方側の縁に進むに従って段階的に折れ曲がっている。可動板260の鉛直上方側の縁は、第1回転軸264に接続されている。第1回転軸264は、コンベアヘッドカバー20の側面に支持されており、コンベア18の幅方向に延びる中心軸周りに回転可能となっている。駆動装置26は、第1回転軸264を駆動させることができる。このため、可動板260は、第1回転軸264周りに揺動可能であり、第1回転軸264周りの揺動によって退避位置と遮断位置とを相互に移動可能となっている。
可動容器262は、コンベアヘッドプーリー16と排出口52との間に位置する。可動容器262は、コンベア18の幅方向に長い容器であり、例えば、角形に形成されている。可動容器262には、コンベア18の幅方向に交差する方向のうちの1方向に開口する開口部266が形成されている。可動容器262におけるコンベア18の幅方向の端面は、第2回転軸268の端部に接続されている。第2回転軸268は、コンベアヘッドカバー20の側面に支持されており、コンベア18の幅方向に延びる中心軸周りに回転可能となっている。つまり、可動容器262は、開口部266の開口方向をコンベア18の幅方向に延びる第2回転軸268周りに変更可能となっている。駆動装置26は、第2回転軸268を駆動させることができる。
このため、可動容器262は、第2回転軸268周りに姿勢を回転させることができ、吐出姿勢と受入姿勢とを相互に切り換えることが可能となっている。吐出姿勢は、可動容器262の開口部266が水平よりも鉛直下方側に開口する姿勢である。受入姿勢は、可動容器262の開口部266が水平よりも鉛直上方側に開口する姿勢である。
図10では、可動板260が退避位置のときを示す。可動板260が退避位置にある場合、可動板260における鉛直下方側の先端は、原料の落下経路から外れた位置にある。また、可動板260が退避位置にあるとき、可動容器262は吐出姿勢とされる。
可動容器262の開口部266の一部には、可動容器262の側面に沿って開口部266から張り出す舌部270が形成される。舌部270は、可動容器262が吐出姿勢のときに開口部266の鉛直下方側に位置するように設けられる。また、可動容器262は、吐出姿勢のときに、鉛直下方側に位置する舌部270側の側面が原料の安息角以上の斜面となる。
図11は、可動板260が遮断位置の場合を示す概略断面図である。残鉱制御部28は、原料検知部22による原料の末端の検知に応じて、駆動装置26を通じて可動板260を遮断位置に移動させる。これにより、可動板260は、鉛直下方側の先端がコンベア18に近づく方向に揺動され、原料の落下経路を遮断する。そうすると、原料の落下経路の途中において、実際の原料の落下方向が、可動板260によって可動板260に沿った方向に変更される。そして、残鉱は、可動板260に沿って落下していき、可動板260における鉛直下方側の先端から落下する。
可動容器262は、図11で示すように、遮断位置の可動板260における鉛直下方側の先端の先に位置する。換言すると、可動容器262は、遮断位置の可動板260から落下する原料の落下経路の途中に位置する。このため、可動板260が遮断位置に配されると、実際の原料の落下方向が、可動容器262に向かう方向に変更される。
残鉱制御部28は、可動板260の遮断位置への移動に連動して、駆動装置26を通じて可動容器262を受入姿勢に切り換える。可動板260が遮断位置に至ると、可動容器262は、受入姿勢となって可動板260における鉛直下方側の先端に組み合わされる。具体的には、可動容器262の舌部270が可動板260における鉛直下方側の先端に組み合わされる。
そうすると、残鉱は、可動板260における鉛直下方側の先端から可動容器262内に導かれる。その結果、残鉱は、排出口52に至る前に可動容器262によって捕捉されて保持される。
なお、可動容器262は、受入姿勢とされた際に、遮断位置の可動板260に当接されてもよいし、遮断位置の可動板260から離隔されてもよい。ただし、可動容器262が可動板260に当接される態様の方が、より確実に残鉱を捕捉することができる。
また、残鉱制御部28は、次のバッチの原料の検知に応じて、可動容器262を受入姿勢から吐出姿勢に変更させるとともに、可動板260を遮断位置から退避位置に移動させる。これにより、可動板260と可動容器262とが分離される。可動板260が遮断位置に移動されることで、通常の原料投入時の原料は、可動容器262と可動板260との間を通過し、排出口52を通じて炉頂バンカー10に投入される。また、可動容器262に保持されていた残鉱は、吐出姿勢となることで、可動容器262外に吐出されて炉頂バンカー10に投入される。
したがって、第2実施形態の炉頂装置200では、第1実施形態と同様に、機高を抑制しつつ、炉頂バンカー10の気密の低下を防止することが可能となる。
なお、第2実施形態では、可動板260の第1回転軸264が駆動装置26によって直接的に駆動されていた。しかし、第1実施形態のように、第1回転軸264とは別の駆動軸を回転させることで、間接的に可動板260を第1回転軸264周りに揺動させる構成としてもよい。
また、第2実施形態では、可動板260が第1回転軸264周りに揺動する構成となっていた。しかし、第1実施形態の変形例のように、傾斜して配置された可動板260を傾斜方向に摺動させる構成としてもよい。
(第3実施形態)
図12は、第3実施形態にかかる炉頂装置300の構成を示す概略断面図である。第3実施形態の炉頂装置300は、残鉱処理部24に代えて残鉱処理部324を有する点において第1実施形態と異なる。残鉱処理部324は、コンベアヘッドカバー20内に設けられる。残鉱処理部324は、固定部360、可動部362および駆動機構364を有する。
固定部360は、第1固定板370を含む。第1固定板370は、第1支持部74によってコンベアヘッドカバー20の側面に支持されている。第1固定板370は、原料の落下経路に対して退避位置とは反対側に固定配置される。
第1固定板370は、鉛直部370a、傾斜部370bおよび端面部370cを含む。鉛直部370aは、コンベア18の幅方向および鉛直方向に広がる板状に形成される。コンベア18の幅方向の鉛直部370aの長さは、鉛直部370aの鉛直上方側の縁において、コンベア18上の原料の存在領域の幅以上に長くなっている。
傾斜部370bは、鉛直部370aの鉛直下方側の縁から連続している。傾斜部370bは、鉛直下方に進むに従って原料の落下経路側に進むように傾斜している。水平面に対する傾斜部370bの角度は、原料の安息角以上となっている。
端面部370cは、鉛直部370aおよび傾斜部370bにおけるコンベア18の幅方向の両端に形成される。端面部370cは、傾斜部370bから鉛直上方側に張り出すとともに、鉛直部370aから原料の落下経路側に張り出している。
可動部362は、退避位置と遮断位置とを相互に移動可能となっている。図12では、可動部362が退避位置のときを示す。これに対し、図13は、可動部362が遮断位置にある場合の概略断面図である。以下、図12および図13を参照して、可動部362および駆動機構364について説明する。
可動部362は、回転軸380、後面部381、底面部382、側面部384および補助アーム部386を含む。回転軸380は、コンベア18の幅方向に延在する。回転軸380は、原料の落下経路に対してコンベア18とは反対側の位置であり、駆動軸90の高さ位置よりも低い位置に設けられる。回転軸380は、コンベアヘッドカバー20に接続される回転軸支持部380aによって、回転軸380の中心軸周りに回転可能に支持される。
後面部381は、図13で示すように、遮断位置のときにコンベア18の幅方向および鉛直方向に広がる板状に形成される。後面部381は、遮断位置のときに、原料の落下経路を間に挟んで、第1固定板370の鉛直部370aに対して対向配置される。コンベア18の幅方向の後面部381の長さは、コンベア18上の原料の存在領域の幅以上に長くなっている。後面部381の鉛直上方側の縁は、遮断位置のときに、コンベア18から原料が落下する際の原料の存在領域よりも鉛直上方に位置する。後面部381には、後面部381から突出する突出部381aが設けられる。突出部381aは、後面部381の鉛直上方側の縁付近において、コンベア18とは反対側に設けられる。
底面部382は、下面部382aおよび傾斜部382bを含む。下面部382aは、図13で示すように、遮断位置のときにコンベア18の幅方向および水平方向に広がる板状に形成される。傾斜部382bは、後面部381の鉛直下方側の縁から連続している。傾斜部382bは、後面部381の鉛直下方側の縁から鉛直下方に進むに従って下面部382aに近づくように傾斜している。傾斜部382bの鉛直下方側の縁は、下面部382aの後面部381側の縁に連続している。
側面部384は、底面部382におけるコンベア18の幅方向の各々の縁に接続される。側面部384は、遮断位置のときに底面部382から鉛直上方に延びる板状に形成される。側面部384は、後面部381におけるコンベア18の幅方向の各々の縁にも接続される。
補助アーム部386の一端は、回転軸380に連結される。補助アーム部386の他端は、補助連結部386aを介して側面部384に連結される。補助連結部386aの中心軸は、コンベア18の幅方向に延びる。可動部362は、回転軸380の中心軸周りに公転可能であるとともに、補助連結部386aの中心軸周りに自転可能となっている。
駆動機構364は、駆動軸90、アーム部392、連結部394を含む。駆動軸90は、退避位置の可動部362に対してコンベア18とは反対側に配置される。駆動軸90は、コンベアヘッドカバー20の側面に支持され、コンベア18の幅方向に延びる中心軸周りに回転可能となっている。
アーム部392の一端は、駆動軸90に接続される。アーム部392の他端は、連結部394を介して可動部362の突出部381aに連結される。連結部394の中心軸は、コンベア18の幅方向に延びる。可動部362は、駆動軸90の中心軸周りに公転可能であるとともに、連結部394の中心軸周りに自転可能となっている。
駆動装置26は、投入開始指令を受信すると、駆動軸90の回転角度を退避回転角度となるように駆動軸90を回転させる。これにより、可動部362は、図12で示すように、退避位置に移動して保持される。
図12の状態において、駆動装置26は、遮断指令を受信すると、駆動軸90の回転角度が遮断回転角度となるように駆動軸90を回転させる。そうすると、アーム部392の連結部394側端が下方に傾倒される。アーム部392の傾倒に応じて、補助アーム部386の側面部384側端が、回転軸380を支点として下方に傾倒される。これにより、可動部362は、固定部360に近づく方向に移動するとともに、底面部382の下面部382aが水平となるように自転して姿勢が調整される。
図13で示すように、可動部362が遮断位置に移動して保持されると、固定部360と可動部362とが組み合わされて、原料の落下経路の途中に受入容器が形成される。原料の末端の検知から漏れた残鉱は、この受入容器に捕捉されて保持される。
駆動装置26は、次の投入開始指令を受信すると、駆動軸90の回転角度が退避回転角度となるように駆動軸90を回転させる。そうすると、アーム部392の連結部394側端が、上方に持ち上げられ、補助アーム部386の側面部384側端が、回転軸380を支点として上方に持ち上げられる。これにより、可動部362が固定部360から離れ、受入容器が固定部360と可動部362とに分解される。
可動部362は、固定部360から離れるに従って、傾斜部382bの水平面に対する傾斜が大きくなる方向に自転させられる。そして、退避位置では、下面部382aの水平面に対する角度が原料の安息角以上とされる。このため、退避位置では、底面部382上の残鉱を確実に落下させることができる。
このように、第3実施形態の炉頂装置300では、第1実施形態と同様に、機構を抑制しつつ、炉頂バンカー10の気密の低下を防止することが可能となる。
また、第3実施形態の炉頂装置300では、後面部381が可動部362の一部として構成されているため、第2固定板72を有する第1実施形態と比べ、後面部381の摩耗を抑制することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
1、100、200、300 炉頂装置
10 炉頂バンカー
18 コンベア
20 コンベアヘッドカバー
22 原料検知部
28 残鉱制御部
32 上部シール弁
52 排出口
60、360 固定部
62、162、362 可動部
70、370 第1固定板
80、380 回転軸
260 可動板
262 可動容器
264 第1回転軸
266 開口部
268 第2回転軸

Claims (7)

  1. コンベアの原料投入側端を囲繞するコンベアヘッドカバーと、
    前記コンベアヘッドカバー内に設けられ、原料が前記コンベアヘッドカバーの排出口を通過可能な退避位置と、原料の落下経路の途中の遮断位置とを相互に移動可能な可動部と、
    を備える炉頂装置。
  2. 前記コンベアから投入される原料の末端を検知する原料検知部と、
    前記原料検知部による原料の末端の検知に応じて、前記可動部を前記退避位置から前記遮断位置に移動させる制御部と、
    をさらに備える請求項1に記載の炉頂装置。
  3. 前記可動部は、前記コンベアの幅方向に延びる第1回転軸周りの揺動によって前記退避位置と前記遮断位置とを相互に移動可能である請求項1または2に記載の炉頂装置。
  4. 原料の落下経路に対して前記退避位置とは反対側に固定配置される第1固定板を少なくとも含む固定部をさらに備え、
    前記可動部は、前記遮断位置において前記固定部とともに受入容器を形成する請求項1から3のいずれか1項に記載の炉頂装置。
  5. 原料の落下経路に対して前記退避位置とは反対側に固定配置される第1固定板を少なくとも含む固定部をさらに備え、
    前記可動部は、水平面に対して傾斜する底面部を有し、前記底面部の傾斜方向の摺動によって前記退避位置と前記遮断位置とを相互に移動可能であり、前記遮断位置において前記固定部とともに受入容器を形成する請求項1または2に記載の炉頂装置。
  6. 前記遮断位置の前記可動部における鉛直下方の先端の先に位置し、開口部の開口方向を前記コンベアの幅方向に延びる第2回転軸周りに変更可能な可動容器をさらに備える請求項1または2に記載の炉頂装置。
  7. 前記可動部が前記遮断位置のときに前記可動容器を水平よりも鉛直上方側に開口させ、前記可動部が前記退避位置のときに前記可動容器を水平よりも鉛直下方側に開口させる制御部をさらに備える請求項6に記載の炉頂装置。
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