JP2022079134A - 薄板状部品処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 薄板状の部品を効率よく検査することのできる装置を提供する。【解決手段】 γ方向から投入された平ワッシャ40は、ガイド板36と回転円盤32の間に保持される。回転円盤32には、窪部34が設けられているので、回転円盤32の回転とともに、平ワッシャ40がこの窪部34に収納される。収納された平ワッシャ40は、移動通路50に放出される。移動通路50を転がる平ワッシャ40を、カメラにて撮像して検査を行う。【選択図】 図1
Description
この発明は、ワッシャなどの薄板状部品に対する検査などの処理をする処理装置に関するものである。
ボルトなどの部品を、その使用前に大量に検査する装置が用いられている。予め規格外の部品を排除することで、当該部品を用いて自動組立などを行うロボットの誤動作を防止したり、あるいは不良品を製造したりするのを防ぐためである。
特許文献1には、図20に示すように、回転する円盤8の外周に凹部10を設けた検査装置が開示されている。この凹部10に、供給部4からボルト2を送り込む。凹部10の幅は、ボルト2の頭部の外径より小さく形成されいている。送り込まれたボルト2は、その頭部によって凹部10に保持され、回転円盤8によって搬送される。そして、カメラ16によって撮像されて検査がなされる。
良品であれば、アクチュエータ18によって押し出して、当該ボルト2を良品通路20に落とし込む。不良品であれば、アクチュエータ22によって押し出して、当該ボルト2を不良品通路24に落とし込む。
このような装置を使用することで、大量のボルトを正確に検査することができる。
しかしながら、特許文献1のような従来装置では、ボルトのように頭部がある軸状の部品であれば検査などの処理をすることができるが、ワッシャのような薄板状の部品を処理することはできなかった。
この発明は、上記のような問題点を解決して、薄板状の部品を処理することのできる装置を提供することを目的とする。
この発明の独立して適用可能ないくつかの特徴を以下に列挙する。
(1)この発明に係る薄板状部品処理装置は、薄板状部品の外形端部に当接する段差壁を有し外周方向に開放された窪部が複数設けられた回転円盤であって、回転軸方向を重力方向に対して所定角度傾けた回転円盤と、前記回転円盤の下部に設けられ、前記窪部に入っていない薄板状部品を前記回転円盤の外周端部において保持し、前記回転円盤の回転に伴って、当該薄板状部品を前記窪部に保持させる保持結合部と、前記結合保持部に向けて、薄板状部品を投入する投入部と、前記窪部に保持された薄板状部品が、前記回転円盤の回転に伴って、窪部の開放部分によって外周方向に放出される位置において、当該放出された薄板状部品を受けて、移動させるよう構成された移動路と、前記移動路を移動する薄板状部品に対して所定の処理を行う処理部とを備えている。
したがって、所定間隔にて薄板状部品を移動路において移動させることができ、効率よく処理を行うことができる。
(2)この発明に係る薄板状部品処理装置は、薄板状部品が、円盤状部品であることを特徴としている。
したがって、移動路を転がしながら移動させることができる。
(3)この発明に係る薄板状部品処理装置は、処理部が、前記移動路を移動する薄板状部品を撮像する撮像部と、撮像部によって撮像された画像に基づいて良品と不良品を判断する判断手段とを備えていることを特徴としている。
したがって、移動路において良品と不良品の検査を行うことができる。
(4)この発明に係る薄板状部品処理装置は、移動路の少なくとも一部は透明部材によって構成されており、撮像部は、前記移動路を移動する薄板状部材の表面を撮像する第1撮像部材と、前記透明部材を介して薄板状部品の裏面を撮像する第2撮像部材を備えていることを特徴としている。
したがって、薄板状部品の両面を撮像して検査することができる。
(5)この発明に係る薄板状部品処理装置は、移動路が、薄板状部材が移動路を移動することによって、表裏を反転させるよう構成されており、前記反転前の移動路に薄板状部材を撮像する第1撮像部材が設けられ、前記反転前の移動路に薄板状部材を撮像する第2撮像部材が設けられることを特徴としている。
したがって、薄板状部品の両面を撮像して検査することができる。
(6)この発明に係る薄板状部品処理装置は、近接位置において上方向に回転する2つの回転ローラを、前記薄板部材の厚みに対応する所定間隔にて対向させ、一端から当該対向部分に向けて薄板状部材を投入し、薄板状部材が他端に移動する間に、厚み不足の薄板状部材を2つのローラ間から落として排除し、所定厚み以上の薄板状部材のみを他端側に得るよう構成された厚み不足検査部をさらに備えることを特徴としている。
したがって、厚み超過の薄板状部材を検査することができる。
(7)この発明に係る薄板状部品処理装置は、近接位置において上方向に回転する2つの回転ローラを、前記薄板部材の厚みに対応する所定間隔を基準として、一端から他端に向けて徐々に間隔が広くなるように対向させ、一端から当該対向部分に向けて薄板状部材を投入し、厚み超過の薄板状部材を他端へ排除し、厚み超過でない薄板状部材を2つのローラ間から落として得るよう構成された厚み過剰検査部をさらに備えることを特徴としている。
したがって、厚み不足の薄板状部材を検査することができる。
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
1.構成および動作
図1に、この発明の一実施形態による薄板状部品処理装置の構成を示す。この実施形態では、薄板状部品である平ワッシャを検査する装置として構成した例を示す。
図1に、この発明の一実施形態による薄板状部品処理装置の構成を示す。この実施形態では、薄板状部品である平ワッシャを検査する装置として構成した例を示す。
モータ(図示せず)によって回転される軸30に結合された回転円盤32が設けられている。この回転円盤32は、矢印β方向に回転させられる。また、回転円盤32は、図2の側断面図に示すように、重力方向Gに対して所定角度α(5度~45度が好ましく、特に35度~40度が好ましく、最も好ましいのは38度である)傾けられている。
回転円盤32の略下半分の外周には、ガイド板36が、回転円盤32の上面から斜めに外周端において近接するように設けられている。さらに、このガイド板36を覆うように、飛び出し防止板38(この実施形態では、透明のアクリル材を用いている)が設けられている。
図1の矢印γの方向から、投入部202、204によって平ワッシャが投入されると、図3に示すように、平ワッシャ40はガイド板36によって、回転円盤32の外周に保持される。
図4Aに、図2の矢印IIIの方向から見た図を示す。回転円盤32の上面の外周には、外側に向けて開放された窪部34が形成されている。図4Bの断面図に示すように、この実施形態では、ベース円盤32Bの上に切欠円盤32Aを重ねることで、窪部34のある回転円盤32を形成している。
図5に、切欠円盤32Aにおける窪部34(切欠円盤32A単体で見た場合には切欠である)の詳細を示す。窪部34の内側は平ワッシャの外径φよりもわずかに大きい半径Rの円弧にて形成されている。たとえば、Rはφより2%~5%程度大きく形成することが好ましい。この実施形態では、平ワッシャの外径φが13mmであるとき、Rを13.3mmとしている。
上記の円弧の中心を結ぶ円40と、切欠円盤32Aの外周円42との半径差Dは、平ワッシャの外径φの半分(すなわち半径)よりも小さく(60%程度)形成されている。この実施形態では、平ワッシャの半径6.5mmに対し、3.65mmに形成されている。したがって、窪部34に収まった平ワッシャは、回転円盤32の外周からわずかに飛び出すことになる。
なお、窪部34は、外側に向けて所定の角度θ(この実施形態では10度)をもって広がっている。これにより、平ワッシャの導入と排出が容易になっている。
図3に戻って、ガイド板36によって、回転円盤32の下部外周には、窪部34に入らない平ワッシャ40が複数枚保持されることになる。これら平ワッシャ40は、回転円盤32が回転することで、図6の40aに示すように、窪部34に収納されることになる。
窪部34に収納された平ワッシャ40は、ガイド板36によって窪部34に保持されたまま、回転円盤32のβ方向への回転により、同じくβ方向に移動させられる。図1に示すように、ガイド板36が終わると、ガード板42が外周に設けられている。したがって、平ワッシャ40は、図6に示すように、40bの位置まで窪部34に保持されて移動される。
図1に示すように、回転円盤32の左側の、ガード部材42、ガイド部材36の設けられていない箇所に、移動路50が設けられている。この移動路50は、図1の左側の方向にわずかに(数度程度)傾けて設けられている。これにより、移動路50に運ばれた平ワッシャ40が、左側に転がるようになっている。
図8A~図8Dに、この移動路50の詳細を示す。図8Aが正面図、図8Bが側面図、図8CがC-C断面図、図8DがD-D断面図である。図8Aに示すように、移動路50は、底板52と背板54、56、58とガラス材62を備えて構成されている。
図8Aにおける移動路50の左端(回転円盤32と対向する部分)には、移動路50への入り口となる入口板60が設けられている。この入口板60には、平ワッシャ40が通過するに十分な余裕を持った大きさの開口61が設けられている。
移動路50の背板54は、図7に示すように、回転円盤32と同じ傾きになるように設けられている。したがって、窪部34に保持された平ワッシャ40が移動路50に対向する位置に来ると、平ワッシャ40は、回転円盤32の窪部34から移動路50に放出されることになる。
図9A、図9Bにその状態を示す。図9Aに示す状態では、窪部34の中に平ワッシャ40が保持された状態である。さらに回転円盤32が回転し、図9Bの状態になると(窪部34の下側の傾斜が左下がりになると)、窪部34から平ワッシャ40が左方向に転がり始める。これにより、平ワッシャ40は、転がり続け、入口板60の開口61を通って移動路50に移動していく。したがって、入口板60の開口61は、平ワッシャ40が窪部34から転がりはじめて、入口板60の開口61を半分程度通過したときでも、平ワッシャ40の外周に干渉しない高さH(図9B参照)と位置に設けられることが好ましい。また、その幅W(図8B参照)は、平ワッシャ40の厚みに対して十分な幅(数十倍の幅)であることが好ましい。
平ワッシャ40は、移動路50に入ると、背板54に背面を接しながら、底板52の上を転がっていく。この際、移動路50は図7に示すように傾いているので、平ワッシャ40の背面を確実に背板54で受け止めて、平ワッシャ40が脱落しないようになっている。
背板54に接して転がる平ワッシャ40は、背板54に代えて透明部材であるガラス材62が填められた撮像領域に到達する。撮像領域の詳細を図10、図11に示す。図10Aが平面図、図10Bが正面図である。また、図10AのXI-XI断面を示したのが図11である。
ガラス板62の後面には発光素子120aが設けられている。発光素子120aからの光は、ガラス板62の前面に設けられた受光素子120bによって受光される。ガラス板62を通過する平ワッシャ40によって光が遮られることにより、受光素子120bでの受光がなくなり、平ワッシャ40の存在を検出することができる。発光素子120a、受光素子120bは、後述のカメラによる撮像に支障の無い位置に設けられる。この実施形態では、発光素子120a、受光素子120bによってセンサ120が構成されている。
また、ガラス板62の直後の背板56の始端部には、背板56に設けられた長穴の中に光センサ122が設けられている。この実施形態では、光センサ122として反射型センサを用いている。したがって、背板56を通過する平ワッシャ40によって反射光を受光し、平ワッシャ40の存在を検出する。光軸幅の広い光センサ122を用いることにより、大きさの異なる平ワッシャ40についても検出をすることができるようにしている。
背板54、56、58は、底板52に固定されているが、ガラス材62は着脱可能に構成されている。図11に示すように、底板52の後端には、ガラス材62を保持するための下部保持部材70が設けられている。ガラス部材62の左右端の後面は、装置筐体に固定された固定ブロック68に当接して支えられる。
固定ブロック68の上端およびガラス部材62の上端に跨がって、上部保持部材64が設けられている。上部保持部材64の前端はL字に曲がっており、ガラス部材62の前面を支えている。また、上部保持部材64は、ボルト66によって固定ブロック68に保持されている。これにより、背板54、56の前面とガラス部材62の前面が、面一になるように、ガラス部材62が保持される。
なお、ガラス部材62はボルト66によって上部保持部材64を外すことにより、取り代えることが可能である。
図11に示すように、ガラス部材62の両側には、撮像部であるカメラ72、76が設けられている。カメラ76の前方には、図10Bに示すように、内部がくり抜かれた形状の直方体78が設けられている。この直方体78の内部には、照明が設けられ、撮像画像の品質がよくなるように構成されている。カメラ72の前方にも、直方体78と同じ構成の直方体74が設けられている。したがって、ガラス部材62の前を転がって通過する平ワッシャ40の表面、裏面をカメラ72、76によって撮像することができる。
なお、図10Aに示すように、カメラ72の光軸77(カメラ76の光軸でもある)と、ガラス板62の前面とが交わる位置に平ワッシャ40が来たときに、センサ120によって平ワッシャ40が検出できるようにその位置が調整されている。
平ワッシャ40は、回転を続け、背板56から背板58の移動路50を転がっていく。背板58には、エアーコンプレッサーに接続されたエアーノズル80が設けられている。エアーノズル80付近の詳細を、図12A、図12Bに示す。
図12Aが平面図、図12Bが側断面図である。エアーノズル80に対向する位置には、良品通路82が設けられている。撮像によって良品と判断された平ワッシャ40は、エアーノズル80によって吹き飛ばされ、良品通路82に落とされ、良品回収箱(図示せず)に収納される。
一方、不良品であると判断された平ワッシャ40に対しては、エアーノズル80は作用させない。したがって、平ワッシャ40は、そのまま転がって、不良品通路84に落とされ、不良品回収箱(図示せず)に回収される。
上記のような構成にすることで、エアーノズル80によって良品を飛ばすことができなくても、不良品中に良品が混じるだけであり問題が生じにくい。この方式にすれば、良品中に不良品が混じるという、好ましくない事態を避けることができる。
図13に、制御回路をCPUを用いて実現した場合のハードウエア構成を示す。CPU100には、メモリ102、タッチディスプレイ104、不揮発性メモリ106、センサ108、120、122、エアーノズル80、カメラ72、76が接続されている。
不揮発性メモリ106には、オペレーティングシステム110、制御プログラム112が記録されている。制御プログラム112は、オペレーティングシステム110と協働してその機能を発揮するものである。
センサ108は、図1に示すように、ガード板42の近傍に取り付けられている。センサ108近傍の詳細を、図14A、図14Bに示す。図14Aに示すように、窪部34に平ワッシャ40が収納されていれば、センサ108(光学式反射センサ)は、放出した光の反射光を受光する。また、図14Bに示すように、窪部34に平ワッシャ40が収納されていなければ、センサ108は、放出した光の反射光を受光しない。
図15に、制御プログラム112のフローチャートを示す。カメラ72は、動画での撮像を行っている。CPU100は、センサ120が平ワッシャ40を検出したかどうかを判断する(ステップS51)。
センサ120が平ワッシャ40を検出すると、CPU100は、照明を点灯し、カメラ72、74にて平ワッシャ40を撮像し、その静止画像をメモリ102に記録する(ステップS53)。図16に、カメラ72によって撮像され、記録された平ワッシャ40の表面の静止画像の例を示す。カメラ76による裏面の静止画像も同様である。
次に、CPU100は、この表裏面の静止画像に基づいて、外径、内径、外周の真円度、内周の真円度、外径と内径の同心度、表面傷などの検査を行う(ステップS54)。続いて、検査数Nに1を加える(インクリメントする)(ステップS55)。
検査の結果、いずれの項目についても公差の範囲内であれば、当該平ワッシャ40を良品であると判断する。CPU100は、良品であると判断すると、センサ122によって平ワッシャ40が検出されたかどうか(すなわち、検査領域を通過したかどうか)を判断する(ステップS57)。
センサ122によって平ワッシャ40が検出されると、CPU100は、エアーノズル80をオンにして、エアーの吹き出しを開始する(ステップS58)。これにより、検査領域から図12Aのエアーノズル80の位置まで来た良品の平ワッシャ40は、吹き飛ばされて、良品通路82に落とされる。
なお、エアーノズル80による吹き出しは、センサ120によって次の平ワッシャ40が検出されるとOFFにされる(ステップS52)。
検査の結果、いずれかの項目が公差外であれば、当該平ワッシャ40を不良品であると判断する。CPU100は、不良品であると判断すると、エアーノズル80をOFFのままに維持する。したがって、不良品の平ワッシャ40は、エアーノズル80で噴き飛ばされず、不良品通路84に落とされる。以上のようにして平ワッシャ40の検査が行われる。
上記では、検査総数Nを計数しているが、これに加えて良品数、不良品数を計数するようにしてもよい。
なお、上記の処理と平行して、CPU100は、センサ108からの検出信号を取得し、回転円盤の回転数との関係において、平ワッシャ40が収納されない窪部34が多すぎないかを検出する。平ワッシャ40が収納されない窪部34が所定割合以上(たとえば30%以上)になると、警告をタッチディスプレイ104に表示する。あるいは、パーツフィーダなどを制御して、回転円盤32に供給する平ワッシャ40の量を制御する。
なお、この実施形態では、上記の検査の前に(後でもよい)平ワッシャ40の厚み検査を行うようにしている。
図17に、上限厚みを超える平ワッシャ40を排除するための構成を示す。図17Aは平面図、図17Bは正面図、図17Cは側面図である。
供給路150には、パーツフィーダ(図示せず)から平ワッシャ40が供給される。この供給路150は、図17Bに示すようにV字状に形成されており、平ワッシャ40が転がりながら、先端部に送り込まれるようになっている。
先端部では、下方向に開口152が設けられている。また、先端部には、ストッパ154が設けられている。したがって、供給路150を転がってきた平ワッシャ40は、ストッパ154に当たって、開口152から下方向に落下する。
開口152の下には、モーター(図示せず)によって回転させられる回転ローラ160、162が設けられている。回転ローラ160、162は、図17Cの矢印γに示すように、ローラの上部において平ワッシャ40を上方に移動させる向きに回転している。回転ローラ160、162は、図17Bに示すように、供給路150のある根元側から、先端側に向けて下方向に傾斜している。
したがって、供給路150から落とされた平ワッシャ40は、回転ローラ160、162の間を先端側に向けて滑っていくことになる。
また、回転ローラ160、162の間隔は、根元部分で狭く、先端に向かうほど徐々に広くなるようになっている。すなわち、図17Aに示すように、間隔W1よりもW2の方が広くなっている。上限厚みを超えない平ワッシャ40は回転ローラ160、162の間から落ち、上限厚みを超える(規格外の)平ワッシャ40は回転ローラ160、162の間から落ちずに先端部から落ちるように、間隔W1、W2が調整されている。
回転ローラ160、162の先端部の下部には、不良品通路172が設けられている。したがって、規格外の平ワッシャ40は、不良品通路172に落とされて、不良品回収箱(図示せず)に回収される。
また、回転ローラ160、162の間の下部には、V字状に形成された良品通路170が設けられている。したがって、上限厚みを超えない良品である平ワッシャ40は、回転ローラ160、162の間から落ちて、良品通路170に導かれる。良品通路170は、先端方向(図の左側方向)が下になるようにわずかに傾けられている。したがって、良品の平ワッシャ40は、V字状の良品通路を転がりながら先端部に移動していく。
図18に、下限厚みに達しない平ワッシャ40を排除するための構成を示す。図18Aは平面図、図18Bは正面図、図18Cは側面図である。上記の良品通路170の先端部下部には、モーター(図示せず)によって回転されている回転ローラ180、182が設けられている。回転ローラ180、182は、図18Cの矢印εに示すように、ローラの上部において平ワッシャ40を上方に移動させる向きに回転している。回転ローラ180、182は、図18Bに示すように、良品通路170のある根元側から、先端側に向けて下方向に傾斜している。
したがって、良品通路170から供給された平ワッシャ40は、回転ローラ180、182の間を先端側に向けて滑っていくことになる。
また、回転ローラ180、182の間隔は、根元部分と先端部分で同じ幅に形成されている。その間隔は、下限厚みに達しない(規格外の)平ワッシャ40が、回転ローラ180、182の間から落ちるように調整されている。
回転ローラ180、182の下部には、不良品通路190が設けられている。したがって、規格外の平ワッシャ40は、不良品通路190に落とされて、不良品回収箱(図示せず)に回収される。
また、回転ローラ180、182の間の先端には、V字状に形成された良品通路200が設けられている。したがって、下限厚みを超える良品である平ワッシャ40は、回転ローラ180、182の先端部から落ちて、良品通路200に導かれる。良品通路200は、先端方向(図の左側方向)が下になるようにわずかに傾けられている。したがって、良品の平ワッシャ40は、V字状の良品通路200を転がりながら先端部に移動していく。
良品通路200の先端部には、方向規制板202とストッパ204が設けられている。この方向規制板202、ストッパ204は、図1に一点鎖線で示すように、回転円盤32への投入部を構成している。平ワッシャ40は、ストッパ204に当たって下に落下する。この際、方向規制板202によって、飛び出し防止板38の外側に行かないようにしている。したがって、平ワッシャ40は、飛び出し防止板38と回転円盤32の間に落下することになる。
2.その他
(1)上記実施形態では、ガラス板62を用いている。このガラス板62が使用によって傷ついた場合には、上下反転して用いることができる大きさにしてもよい。また、正方形にすることで、90度回転して、4回使用することができる。
(1)上記実施形態では、ガラス板62を用いている。このガラス板62が使用によって傷ついた場合には、上下反転して用いることができる大きさにしてもよい。また、正方形にすることで、90度回転して、4回使用することができる。
(2)上記実施形態では透明部材であるガラス板62を用いることで、裏面、表面双方の撮像を行うようにしている。しかし、図19Aに示すように、移動路50において矢印の方向から片面のみ撮像し、図19B、図19C、図19D、図19Eというように徐々に移動路50の角度を変えるように形成してもよい。そして、図19Eの状態にて、もう一面を撮像するようにする。このようにすれば、ガラス材62を用いないようにできる。
(3)上記では、平ワッシャ40の検査について説明したが、薄板状の円形の部品であれば同様に検査することができる。また、円形でない薄板状の部品の場合であれば、転がして移動させるのではなく、平面上を滑らせるようにして移動させれば、同様に検査することができる。
(4)上記実施形態では、撮像領域の前後にセンサを設けている。しかし、カメラによって動画撮影を行っておき、撮像領域に平ワッシャ40が入ったこと、撮像領域から平ワッシャ40が出たことを、画像によって検出するようにしてもよい。このようにすれば、センサ120、122を省略することができる。
(5)上記実施形態では、平ワッシャ40の検出のために反射型光センサ122を用いている。しかし、透過型光センサを用いてもよい。また、光センサ以外の、磁気センサ、重量センサ等のセンサを用いてもよいし、カメラ画像によって判断するようにしてもよい。
同様に透過型光センサ120に変えて、反射型光センサを用いてもよい。また、光センサ以外の、磁気センサ、重量センサ等のセンサを用いてもよいし、カメラ画像によって判断するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、エアーノズル80を用いている。しかし、その他のアクチュエータを用いてもよい。また、良品と不良品よって、経路を切り替える機構を設けてもよい。
(7)上記実施形態では、両面の検査を行っているが片面のみを検査する場合にも用いることができる。
(8)上記実施形態では、図17、図18に示す厚さ検査を行っている。しかし、これを行わず、パーツフィーダからの平ワッシャ40を、直接、回転円盤32に供給するようにしてもよい。反対に、厚さ検査のみを行うようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、撮像領域にて撮像を行って検査を行っている。しかし、撮像流域に対応する位置において、塗装、計量など検査以外の処理を行うようにしてもよい。
(10)回転円盤32は、検査対象である平ワッシャ40の直径に合わせた窪部34を有するものを複数枚用意しておき取り替えて使用することが好ましい。なお、図4のような構成にした場合には、切欠円盤32Aのみを複数枚用意すればよい。
Claims (7)
- 薄板状部品の外形端部に当接する段差壁を有し外周方向に開放された窪部が複数設けられた回転円盤であって、回転軸方向を重力方向に対して所定角度傾けた回転円盤と、
前記回転円盤の下部に設けられ、前記窪部に入っていない薄板状部品を前記回転円盤の外周端部において保持し、前記回転円盤の回転に伴って、当該薄板状部品を前記窪部に保持させる保持結合部と、
前記結合保持部に向けて、薄板状部品を投入する投入部と、
前記窪部に保持された薄板状部品が、前記回転円盤の回転に伴って、窪部の開放部分によって外周方向に放出される位置において、当該放出された薄板状部品を受けて、移動させるよう構成された移動路と、
前記移動路を移動する薄板状部品に対して所定の処理を行う処理部と、
を備えた薄板状部品処理装置。 - 請求項1の薄板状部品処理装置において、
前記薄板状部品は、円盤状部品であることを特徴とする薄板状部品処理装置。 - 請求項1または2の薄板状部品処理装置において、
前記処理部は、前記移動路を移動する薄板状部品を撮像する撮像部と、撮像部によって撮像された画像に基づいて良品と不良品を判断する判断手段とを備えていることを特徴とする薄板状部品処理装置。 - 請求項3の薄板状部品処理装置において、
前記移動路の少なくとも一部は透明部材によって構成されており、
前記撮像部は、前記移動路を移動する薄板状部材の表面を撮像する第1撮像部材と、前記透明部材を介して薄板状部品の裏面を撮像する第2撮像部材を備えていることを特徴とする薄板状部品処理装置。 - 請求項3の薄板状部品処理装置において、
前記移動路は、薄板状部材が移動路を移動することによって、表裏を反転させるよう構成されており、
前記反転前の移動路に薄板状部材を撮像する第1撮像部材が設けられ、
前記反転前の移動路に薄板状部材を撮像する第2撮像部材が設けられることを特徴とする薄板状部品処理装置。 - 請求項1~5のいずれかの薄板状部品処理装置において、
近接位置において上方向に回転する2つの回転ローラを、前記薄板部材の厚みに対応する所定間隔にて対向させ、一端から当該対向部分に向けて薄板状部材を投入し、薄板状部材が他端に移動する間に、厚み不足の薄板状部材を2つのローラ間から落として排除し、所定厚み以上の薄板状部材のみを他端側に得るよう構成された厚み不足検査部をさらに備えることを特徴とする薄板状部品処理装置。 - 請求項1~6のいずれかの薄板状部品処理装置において、
近接位置において上方向に回転する2つの回転ローラを、前記薄板部材の厚みに対応する所定間隔を基準として、一端から他端に向けて徐々に間隔が広くなるように対向させ、一端から当該対向部分に向けて薄板状部材を投入し、厚み超過の薄板状部材を他端へ排除し、厚み超過でない薄板状部材を2つのローラ間から落として得るよう構成された厚み過剰検査部をさらに備えることを特徴とする薄板状部品処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020190127A JP2022079134A (ja) | 2020-11-16 | 2020-11-16 | 薄板状部品処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020190127A JP2022079134A (ja) | 2020-11-16 | 2020-11-16 | 薄板状部品処理装置 |
Publications (1)
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JP2022079134A true JP2022079134A (ja) | 2022-05-26 |
Family
ID=81707477
Family Applications (1)
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JP2020190127A Pending JP2022079134A (ja) | 2020-11-16 | 2020-11-16 | 薄板状部品処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022079134A (ja) |
-
2020
- 2020-11-16 JP JP2020190127A patent/JP2022079134A/ja active Pending
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