JP2022079099A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防塵部材を第一のレンズに確実に接触させ、防塵性能の安定性を向上させる。【解決手段】レーザ光を出射する光源と、光源を保持する保持部材と、を有する光源ユニットと、光源から出射されたレーザ光を感光体に偏向走査する偏向器を収容し、光源ユニットからのレーザ光が通過する開口が設けられた筐体と、開口に隣接した筐体の開口隣接部に設けられ、光源ユニットから偏向器へ進行するレーザ光が通過する第一のレンズと、光源ユニットから偏向器へ進行するレーザ光の進行方向において光源ユニットと第一のレンズとに挟まれて弾性変形する弾性部材であって、第一のレンズと開口隣接部の間の隙間を塞ぐための弾性部材と、を備え、弾性部材のうち光源ユニットによって押圧される側の面とは反対側の面は、第一のレンズと開口隣接部の境目を跨いで、第一のレンズの光入射面と開口隣接部の両方に接触する。【選択図】 図1

Description

本発明は、光源からの光を偏向器により被走査体に偏向走査する光走査装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、光走査装置を有する。光走査装置は、光源からの光を、回転多面鏡(偏向器)により偏向走査させ、結像光学系により感光体(被走査体)の表面に集束させる。感光体に集束させた光は、回転多面鏡の回転による主走査と、感光体の回転による副走査に伴って、感光体に静電潜像を形成する。
この光走査装置によって感光体の表面に走査される光の光量は、画像濃度と関係が深く、その光量が意図せず変動するようなことが起こると、成果物の画像濃度が「薄い」または「濃い」といった濃度変動を引き起こす原因となる。
特に、光走査装置の内部の偏向器や結像光学系などの光学部品に塵埃等の汚れが付着した場合、その塵埃が光を遮ることで感光体への光量が低下し、濃度変動が発生する。
近年、大気汚染に関わる1μm以下のサイズに相当する大気中の微細な粉塵や化学物質量が増加しており、従来に増して光学部品の汚れによる濃度変動が深刻になってきている。
従来の光走査装置は、回転多面鏡や結像光学系を内包した筐体の側壁部に開口を設けて、光源からの光を前記開口を通して筐体内部の偏向器へと案内する構成のものが一般的である。
このような光走査装置において、筐体の内部に設置された回転多面鏡が高速回転することによって気流が発生し、筐体の側壁部に設けた開口を通して筐体外部から筐体内部へと空気が流れる。この際、筐体外部から筐体内部へ流れる空気中には回転多面鏡や結像光学系などの光学部品を汚す微細な粉塵が含まれている。光走査装置が稼動すればするほど筐体内部へと微細粉塵が案内され、光学部品の表面や筐体内部に付着していくことになる。
特に回転多面鏡は、光源からの光を偏向走査するために自身が高速で回転動作をしており、周囲の気流に載った塵埃がその反射面(鏡面)に付着しやすい。これは、回転多面鏡であるが故に、自身が回転することでカルマン渦、乱気流が発生し、塵埃を載せた気流が鏡面に激しくぶつかるためである。
結果として反射面に微細な粉塵が蓄積され、微細な粉塵を載せた気流がぶつかる量が多い箇所から汚れが進行し、反射率が低下していく。そして、感光体の表面上での光量が下がり、画像濃度の変動が発生してしまうのである。
そこで、特許文献1においては、光源を有する光源ユニットが保持したレンズと筐体との間に防塵部材を挟持して、レンズと筐体に設けた開口との隙間を前記防塵部材で塞ぐ構成が提案されている。
特開平2013-145391号公報
しかし、特許文献1は、筐体に対して光源ユニット自体で防塵部材を押圧したうえで、その光源ユニットが押圧した防塵部材を、光源ユニットが保持したレンズで、光源ユニットと同じ側から同じ方向に押圧して、筐体との間に防塵部材を挟持している。すなわち、光源ユニット自体が防塵部材を押圧する方向は、光源ユニットが保持したレンズから防塵部材を離間させる方向でもあるため、防塵部材とレンズの接触が安定せず、防塵性能が安定しない。
そこで、本発明の目的は、防塵部材をレンズに確実に接触させ、防塵性能の安定性を向上させることである。
上記目的を達成するため、本発明は、レーザ光を出射する光源と、前記光源を保持する保持部材と、を有する光源ユニットと、前記光源から出射されたレーザ光を感光体に偏向走査する偏向器を収容し、前記光源ユニットからのレーザ光が通過する開口が設けられた筐体と、前記開口に隣接した前記筐体の開口隣接部に設けられ、前記光源ユニットから前記偏向器へ進行するレーザ光が通過する第一のレンズと、前記光源ユニットから前記偏向器へ進行するレーザ光の進行方向において前記光源ユニットと前記第一のレンズとに挟まれて弾性変形する弾性部材であって、前記第一のレンズと前記開口隣接部の間の隙間を塞ぐための弾性部材と、を備え、前記弾性部材のうち前記光源ユニットによって押圧される側の面とは反対側の面は、前記第一のレンズと前記開口隣接部の境目を跨いで、前記第一のレンズの光入射面と前記開口隣接部の両方に接触することを特徴とする。
本発明によれば、防塵部材を第一のレンズに確実に接触させ、防塵性能の安定性を向上させることができる。
(a)(b)光走査装置の光源の周辺を示した概略構成図 光走査装置の構成部材の組立状態を示す斜視図 光走査装置の筐体に各部材を組み付ける過程を示す断面図 光走査装置の筐体に各部材を組み付けた後を示す断面図 光走査装置の筐体に各部材を組み付けた状態を示す断面図 光走査装置の筐体に各部材を組み付けた状態を示す断面図 光走査装置の筐体に各部材を組み付けた状態を示す断面図 光走査装置の筐体に各部材を組み付けた状態を示す断面図 画像形成装置の概略構成を示す模式断面図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に説明する。ただし、以下の説明に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。
(画像形成装置)
まず、図9を用いて画像形成装置1の概略構成を説明する。図9は画像形成装置1の概略断面を示す模式断面図である。図9に示す画像形成装置1は読取装置を備えていないカラープリンタ(SFP:Singl Function Printer)であるが、実施の形態は読取装置を備える画像形成装置であってもよい。
図9に示す画像形成装置1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する4基の画像形成部10Y,10M,10C,10Bk(以下、総称して単に「画像形成部10」とも称する)を備える。また画像形成装置1は、画像形成部10に形成されたトナー像が一次転写される中間転写ベルト(ITB)20を備える。画像形成装置1は、中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像を記録シート(記録材)Pに二次転写して画像を形成するように構成されている。ここで、画像形成装置1は、フルカラー画像を形成する場合、各画像形成部10に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に多重転写し、多重転写したトナー像を記録シートPに二次転写してフルカラー画像を形成する。
前記中間転写ベルト20は、無端状に形成されると共に、一対のベルト搬送ローラ21,22にかけ回されている。中間転写ベルト20は、矢線H方向に回転動作しながら各色の画像形成部10Y,10M,10C,10Bkで形成されたトナー像の一次転写を受けるように構成されている。
また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には、二次転写ローラ60が配設されている。記録シートPは互いに圧接する二次転写ローラ60と中間転写ベルト20との間に挿通されて、かかる中間転写ベルト20からトナー像の二次転写を受けるようになっている。
中間転写ベルト20の下側には、前述した4基の画像形成部10Y,10M,10C,10Bkが並列的に配設されている。各色の画像情報に応じて各画像形成部10に形成されたトナー像は中間転写ベルト20に一次転写される。これら4基の画像形成部10は、ベルト搬送ローラ22からベルト搬送ローラ21に向かう中間転写ベルト20の回動方向に沿ってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の順に配設されている。
また、これら画像形成部10Y,10M,10C,10Bkの下方には、各画像形成部に具備された被走査体としての感光ドラム50を画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。この光走査装置40は全ての画像形成部10Y,10M,10C,10Bkに共用されている。光走査装置40は、各色の画像情報に応じて変調された光ビームA(レーザ光)を発する4つの光源(図1参照)70と、高速回転してこれら4光路の光ビームAを感光ドラム50の軸方向に沿って走査する偏向器としての回転多面鏡(ポリゴン)41と、を備えている。
そして、回転多面鏡41によって走査された各色の光ビームAは、光走査装置40の内部に設置されたレンズ45やミラー46などの光学部材に案内され、光走査装置40の上部に設けた各照射口42を通して各画像形成部10の感光ドラム50を露光する。
また、画像形成部10Y,10M,10C,10Bkは、それぞれ感光ドラム50を備える。また、画像形成部10Y,10M,10C,10Bkは、感光ドラム50をそれぞれ帯電させる帯電ローラ12を備える。また、画像形成部10Y,10M,10C,10Bkは、感光ドラム50上の静電潜像をトナーによって現像し、感光ドラム50上に各色の画像情報に応じたトナー像を現像する現像手段としての現像器13を備える。なお、現像器13は、トナーとキャリアが混合された二成分現像剤を用いるタイプのものである。
各画像形成部10Y,10M,10C,10Bkの感光ドラム50と対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして一次転写ローラ15Y,15M,15C,15Bkが配設されている。これら一次転写ローラ15Y,15M,15C,15Bkに対して所定の転写バイアス電圧を印加することにより、各感光ドラム50上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、記録シートPは、画像形成装置1の下部に収納される給紙カセット2から、中間転写ベルト20と二次転写ローラ60とが接する二次転写位置へ供給される。
給紙カセット2は、記録シートPを積載して収容することが可能であり、画像形成装置1の下部に引き出し可能に装着される。画像形成装置1の下部に収納された給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ24及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25と対向する位置には記録シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。
画像形成装置1の内部における記録シートPの搬送経路27は、画像形成装置1の一方の側面(図9の右側面)に沿って略垂直に設けられている。画像形成装置1の底部に位置する給紙カセット2から引き出された記録シートPは、この搬送経路27に沿って案内され、二次転写位置に対する記録シートPの突入タイミングを制御するレジストレーションローラ29へと送られる。その後、記録シートPは、二次転写位置においてトナー像の転写を受けた後、搬送経路27に沿って案内され、定着器3へと送られる。
そして、定着器3によってトナー像の定着がなされた記録シートPは、排出ローラ28を経て、画像形成装置1の上部に設けられた排紙トレイ1aに排出される。
(光走査装置)
このように構成された画像形成装置によるフルカラー画像の形成に当たっては、まず各色の画像情報に応じて光走査装置40が各画像形成部10Y,10M,10C,10Bkの感光ドラム50を所定のタイミングで露光する。これによって各画像形成部10Y,10M,10C,10Bkの感光ドラム50上には、各色の画像情報に応じたトナー像が形成される。ここで、図1~図4を用いて、本実施例に係る光走査装置40について詳しく説明する。
図1は本実施例に係る光走査装置40の光源の周辺を示した概略構成図であり、図1(a)は光走査装置40の光源ユニット周辺の斜視図、図1(b)は光走査装置40の光源ユニット周辺の断面図である。また、図2は本実施例に係る光走査装置40の構成部材の組み付けを示す斜視図である。
光走査装置40は、光源70を有する光源ユニット80と、回転多面鏡(偏向器)41と、筐体85と、光源ユニット80からの光ビームが通過する第一のレンズ74と、防塵部材(弾性部材)73と、入射ホルダー72と、を備えている。
なお、光走査装置40は、上述した部材のほかに、回転多面鏡41から出射された光が感光ドラム50に至るまでの間に、レンズ45やミラー46などの光学部材を備えている(図9参照)。このレンズ45やミラー46は、筐体85の内部に設けられている。
筐体85は、光源ユニット80(光源70)から出射された光ビーム(レーザ光)を被走査体である感光ドラム50に偏向走査する偏向器としての回転多面鏡41を内包(収容)している。また筐体85の側壁部には、後述する防塵部材73と入射ユニット81の一部を挿し込むための凹形状の開口85aが設けられている。この筐体85の側壁部に設けた開口85aは、光源ユニット80からの光ビームが通過する開口85aであり、筐体85の側壁部に筐体85の外側から内側に向かって凹形状に形成されている。なお、筐体85の内側とは回転多面鏡41が内包された側であり、筐体85の外側とは回転多面鏡41が内包された側とは反対側である。つまり、入射ユニット81は筐体85の外側(回転多面鏡41が内包された側とは反対側)から内側(回転多面鏡41が内包された側)へ向けて挿し込まれる。
なお、筐体85は、開口85a以外にも、筐体85の上部に開口(不図示)が設けられている。筐体85に内包される回転多面鏡41、レンズ45やミラー46などの光学部材は、この上部の開口から筐体内部に設置される。この筐体85の上部の開口は、図1に示す照射口42を有する蓋部材86によって塞がれる。
光源ユニット80は、光源70のほかに、光源70から出射された光ビーム(レーザ光)が通過する第二のレンズ75と、光源70および第二のレンズ75を保持する保持部材71と、を備える。光源70は、保持部材71の一方の端部に圧入または接着固定されている。第二のレンズ75は、光源70から射出された拡散光を略平行方向に進む光へと成形するためのレンズであり、保持部材71の他方の端部に固定されている。
なお、本実施例に係る光走査装置40は、各色に対応して4つの光源ユニットを有しており、そのうちの2つの光源ユニット80を図2に示している。そのほかの2つの光源ユニットは図示していないが、回転多面鏡を中心にして図2に示す2つの光源ユニット80に対して対称に設けられている。
図2に示す2つの光源ユニット80は、各光源ユニット80の保持部材71を保持する入射ホルダー72に保持され、入射ユニット81として一体化されている。ここでは、入射ユニット81は、入射ホルダー72に複数の光源ユニット80を設置したものである。入射ユニット81として一体化された複数の光源ユニット80は、筐体85の外側から、筐体85の側壁部に支持固定されている。
なお、本実施例では入射ホルダー72を複数設置した構成を例示しているが、入射ホルダーの数はこれに限定されるものではない。また入射ホルダーが支持する光源ユニットの数も前述した数に限定されるものではない。
第一のレンズ74は、光ビームの進行方向上流側の光入射面から光ビームが入射され、下流側の光出射面から出射されて、光源ユニット80からの光ビームが通過する。ここで、光ビームの進行方向とは、光源ユニット80から回転多面鏡41へ進行するレーザ光(光ビーム)の進行方向である。第一のレンズ74は、筐体85に設けられており、さらに具体的には開口85aに隣接した筐体85の開口隣接部85bに設けられている。第一のレンズ74は、光源ユニット80と回転多面鏡41との間に設けられている。ここでは、第一のレンズ74は、筐体85の開口85aを通過した光源ユニット80からの光ビームが第一のレンズ74を通過するように、回転多面鏡41が内包された側である筐体85の内側に設けられている。
防塵部材73は、光源ユニット80から回転多面鏡41へ進行するレーザ光(光ビーム)の進行方向において、第一のレンズ74よりも上流であって、光源ユニット80よりも下流に設けられている。防塵部材73は、第一のレンズ74と筐体85の開口隣接部85bの間の隙間を塞ぐためのものである。なお、ここで言う塞ぐとは、厳密な意味で隙間なく塞ぐことを意味するのではなく、後述する大気汚染物質や化学物質等の粉塵(数μmレベルの汚れ)の侵入を抑制できる程度に塞ぐことを意味する。
防塵部材73は、発泡部材やゴム部材のような弾性変形可能な弾性部材で構成されている。詳細は後述するが、前記光ビームの進行方向において防塵部材73は光源ユニット80と第一のレンズ74とに挟まれることで弾性変形し、第一のレンズ74と開口隣接部85bとに密着する。こうすることで、第一のレンズ74と開口隣接部85bとの隙間が十分に封止され、筐体85の外部から粉塵等の汚れが侵入することを抑制することができる。また防塵部材73は、光源70から射出された光ビームを遮らないように、その光ビームの通過位置に丸や四角などの開口部73aを有するよう形成されている。
前述したように、入射ユニット81を支持固定する筐体85の側壁部には、防塵部材73と入射ユニット81の一部を挿し込むための凹形状の開口85aが設けられている。この開口85aが設けられた筐体85の側壁部には、筐体85の外側に、防塵部材73、入射ユニット81の順番で組み付けられる。
図3、図4は本実施例に係る光走査装置の要部の詳細説明をわかりやすくするための簡略図であり、図3は各部材の組み付け過程の状況、図4は各部材の組み付け後の状況を示している。
図3に示すように、筐体85に対して第一のレンズ74は、筐体85の内側から筐体85に接するように固定される。このとき、第一のレンズ74は、光ビームの進行方向において、第一のレンズ74よりも上流側に設けた、筐体85の開口隣接部85bに突き当てられる。
本実施例に係る光走査装置40では、筐体85に設けた開口85aを第一のレンズ74で塞ぐとともに、第一のレンズ74を筐体85の開口隣接部85bに突き当てて、第一のレンズ74が筐体85の開口隣接部85bに接するよう構成される。この構成から、この開口85aの箇所において、筐体85と第一のレンズ74との間に一見隙間がないように感じてしまうがそうではない。
通常、筐体85に接する第一のレンズの位置出し箇所(接触部、突き当て部)には、精度を確保するための所謂「精度座面」となる突起(不図示)を設けている。これは、部材の広い面全ての平面を理想通りの平らな面にすることが困難であり、部材の形状補正等をしやすくするため、その範囲を小さく絞ることが必要となったことの結果である。よって、筐体85と第一のレンズ74との間にはこの突起による隙間が生まれてしまうことになる。
また、数は少ないが前述の突起を持たず、部材の広い面を「精度座面」としたレンズを有した製品もあるが、こちらに関しても隙間が無いわけではない。
樹脂部材のような成形品は一見平らな面に見えていても、微細に凹凸の歪みを持ってしまうため、それらの部材を合わせたとしても凹になっている箇所に隙間が生じてしまうのである。
特に近年は大気汚染物質や化学物質により数μmレベルの汚れが光走査装置の内部に侵入し、問題を出してしまうといった事例が数多く聞かれるようになってきており、上記のような構成では光走査装置の防塵性能を満足することはできなくなってきている。
そこで本実施例に係る光走査装置は、以下のように構成している。
すなわち、光源ユニット80を一体に有する入射ユニット81を防塵部材73に押し付けて筐体85に組み付ける。そして、防塵部材73は、光源ユニット80から回転多面鏡41へ進行するレーザ光(光ビーム)の進行方向において光源ユニット80(入射ユニット81)と第一のレンズ74とに挟まれて弾性変形する。そして、防塵部材73のうち入射ユニット81によって押圧される側の面とは反対側の面は、第一のレンズ74と筐体85の開口隣接部85bの境目を跨いで、第一のレンズ74の光入射面と開口隣接部85bの両方に接触する。ここで、第一のレンズ74と筐体85の開口隣接部85bの境目とは、前述した第一のレンズ74と筐体85との間の隙間がある箇所に相当する。このように構成することにより、防塵部材73を、第一のレンズ74と筐体85との間の隙間を跨いで、第一のレンズ74と筐体85に確実に接触させることができ、防塵性能の安定性を向上させることができる。先に述べたように防塵部材73は弾性変形可能な部材であるため、光源ユニット80によって第一のレンズ74に向けて押圧されることで、その一部が境目に侵入することもある。この場合でも、第一のレンズ74と筐体85の開口隣接部85bとの境目を封止できているため、十分な防塵性能を発揮する。
また、第一のレンズ74は、筐体85の側壁部に設けた開口85aを塞ぐように、筐体85の開口隣接部85bに接触するよう構成されている。そのため、筐体85と第一のレンズ74の距離を小さくすることができ、防塵部材73を両者に押し付けた場合に、安定して筐体85および第一のレンズ74に接触させることができる。つまり安定して隙間を塞ぐことができる。
また、筐体85の外部から設置される防塵部材73が、筐体85と第一のレンズ74の両者に接触するよう構成しているため、少ない部品点数で、かつ、シンプルな構成でありながら高い防塵性能を満足することができる。
また、筐体85の開口隣接部85bの外側に、光源70から回転多面鏡41へ進行する光ビーム(レーザ光)の進行方向に対して傾斜した傾斜部85cを設けている。ここで、光ビームの進行方向は、筐体85の外部から開口隣接部85bに向けて防塵部材73を挿入する方向と略同じ方向である。すなわち、傾斜部85cは、この防塵部材73を挿入する方向に対し、傾斜角を有するよう構成された斜面部である。
前述した通り、筐体85の外部から防塵部材73、入射ユニット81の順番に挿入されるのであるが、この際、入射ホルダー72の一部には設置状態において防塵部材73を押圧する押圧部としての突起部72aが設けられている。結果として防塵部材73は、前記傾斜部85cに確実に接触する位置まで押し込まれることになる。つまり、防塵部材73は筐体85の側壁部に設けられた凹形状の開口85aに挿し込まれるが、前記突起部72aが防塵部材73を凹形状の開口85aの奥側まで押し込むため、防塵性能を確保しつつ、組立の作業性を向上することができる。また、防塵部材73や筐体85が公差によって寸法がばらついた場合においても確実に封止することが可能となり、防塵性能の安定性を向上することができる。
ここで、突起部72aは光源70から回転多面鏡41へ進行する光ビーム(レーザ光)の進行方向において、光源ユニット80に保持された第二のレンズ75よりも下流に位置するように設けられている。このように構成することで、入射ユニット81の設置時に意図せず防塵部材73が第二のレンズ75に当たってしまうことを防止することができる。
さらに防塵部材73は、前記傾斜部85cよりも開口内側に入る位置まで幅をもった構成になっている。すなわち、図4に示すように、光ビームの進行方向と直交する方向において、防塵部材73の幅h21は開口85aの幅h11より大きく、なおかつ、防塵部材73の開口部73aの幅h22は開口85aの幅h11より小さい。そのため、防塵部材73は、上述したとおり突起部72aで筐体内側に向かって押圧されることで、その一部が開口85aより筐体内側に入り込む。結果として筐体85の開口隣接部85bに接触するだけでなく、筐体85と第一のレンズ74の境目を跨いで、第一のレンズ74とも接触することとなる。これにより、防塵部材73が第一のレンズ74と筐体85の両者に同時に接触することで隙間を埋めることができる。
前記傾斜部85cを有する構成でなくても、防塵部材73が潰されることで光ビームの進行方向に対して直交する方向に防塵部材73が膨らみ、筐体85と接触することで防塵性能は確保できる。しかし、本実施例の構成においては防塵部材73や筐体85の製造公差で寸法が振れた場合においても確実に封止することが可能となるため、上述した傾斜部85cを有する構成の方が望ましい。
なお、ここまで光走査装置において、回転多面鏡の軸に直交する方向(主走査方向、感光ドラムの軸方向)の断面構成について説明してきた。しかし、本構成は主走査方向に直交する副走査方向においても同じことがあてはまる。また、筐体85の開口隣接部85bの外側に、光源70から回転多面鏡41への光ビームの進行方向に対して傾斜した傾斜部85cを設けた構成(図4参照)を例示したが、これに限定されるものではない。図5に示すように、筐体85の開口隣接部85bの外側に、光源70から回転多面鏡41への光ビームの進行方向に対して段差を有する段差部85eを設けた構成としても良い。このように構成しても同様の効果が得られる。
また前述した実施例では、第一のレンズ74は、筐体85の内側に組み付けられ、第一のレンズ74よりも上流側に設けた開口隣接部85bに突き当てる構成(図4参照)を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、開口85aに隣接した開口隣接部85bにおいて、第一のレンズ74より光ビームの進行方向の下流側に設けた精度座面85dに第一のレンズ74を突き当てる構成としても良い。このとき、精度座面85dに突き当てた第一のレンズ74と、その上流側の開口隣接部85bとの隙間を小さく構成し、後述する防塵部材73が第一のレンズ74と筐体85の開口隣接部85bに接触するよう構成する。この構成により、上流側の開口隣接部85bに第一のレンズ74を突き当てた構成と同様の効果が得られる。
また前述した実施例では、入射ホルダー72に設けられた突起部72aの押圧によって、防塵部材73を第一のレンズ74と筐体85へと確実に接触させるよう押圧する構成を例示した。しかし、筐体85に設けた開口85aの全周に渡り隙間の無い状態を作り出すためには、突起部72aが防塵部材73に接触して押圧する押圧部形状が防塵部材73の外周の全てに接触して外周を全て押すことのできる額縁形状が望ましい。
しかし、入射ホルダー72は光源ユニット80を保持するための形状を設けなければいけない。そのため、型成形の制約などで、突起部は、防塵部材の外周の全てに接触する額縁形状ではなく、防塵部材に部分的に接触する形状にしか作れない場合が出てくる。
防塵部材73は密着させるために柔らかい部材を用いることが望ましい。上記のような理由等によって突起部(押圧部)が額縁状ではなく部分的な形状になると、突起部が部分的に押圧している箇所のみが防塵部材73に沈み込む。これにより、押圧箇所以外の防塵部材の押込み量が足りなくなり、部分的に隙間が発生してしまう可能性が考えられる。
そこで、図7に示すように、光源70から回転多面鏡41へ進行する光ビーム(レーザ光)の進行方向において、防塵部材73の上流側に、防塵部材73の硬度よりも高い硬度を有する補強部材76を設けた構成としても良い。補強部材76は、防塵部材73よりも硬度の高い樹脂製などのシート部材である。補強部材76は、防塵部材73の防塵部材73の筐体85の外側方向に位置した面に設置している。また補強部材76は、光源70から射出された光ビームを遮らないように、その光ビームの通過位置に開口部76aを有する。
このように防塵部材73の上流面に防塵部材73よりも硬度の高い補強部材76を設置する。これにより、突起部72aによる押圧力(加圧力)を補強部材76が分散して防塵部材73に伝えることができ、結果として防塵部材73の全域を筐体85および第一のレンズ74に接触させることができる。すなわち、この構成によれば、入射ユニットの押圧部が額縁状に押圧した場合と同じ様な効果が得られ、筐体85と第一のレンズ74の接触箇所全域において隙間を埋めることができる。
また前述した実施例では、第一のレンズ74を筐体85に設ける構成として、図4に示すように、第一のレンズ74を、回転多面鏡41が内包された側である筐体85の内側に設けた構成を例示した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。第一のレンズ74を、第一のレンズ74を通過した光源70からの光ビームが筐体85の開口85aを通過するように、回転多面鏡41が内包された側とは反対側である筐体の外側に設けた構成としても良い。図8は第一のレンズ74を筐体85の外側に設けた形態を示した断面図である。図8に示すように、筐体85の外周近傍にある開口部に第一のレンズ74と防塵部材73を設ける。そして、防塵部材73を入射ユニット81の一部(押圧部、突起部)で、筐体85および第一のレンズ74に同時に接触させる構成は同じである。第一のレンズ74は、筐体85の外周に設けた前記凹形状の開口部に対して外側から防塵部材73と同じように挿入される。このように構成しても同様の効果が得られる。
また前述した実施例では、画像形成部を4つ使用しているが、この使用個数は限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。
また前述した実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。また、中間転写体を使用し、該中間転写体に各色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写体に担持されたトナー像を記録材に一括して転写する画像形成装置を例示したが、これに限定されるものではない。記録材担持体を使用し、該記録材担持体に担持された記録材に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に用いる光走査装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
A …光ビーム
P …記録シート
1 …画像形成装置
40 …光走査装置
41 …回転多面鏡
50 …感光ドラム
70 …光源
71 …保持部材
72 …入射ホルダー
73 …防塵部材
73a …開口部
74 …第一のレンズ
75 …第二のレンズ
76 …補強部材
76a …開口部
80 …光源ユニット
81 …入射ユニット
85 …筐体
85a …開口
85b …開口隣接部
85c …傾斜部
85d …精度座面
85e …段差部
86 …蓋部材

Claims (8)

  1. レーザ光を出射する光源と、前記光源を保持する保持部材と、を有する光源ユニットと、
    前記光源から出射されたレーザ光を感光体に偏向走査する偏向器を収容し、前記光源ユニットからのレーザ光が通過する開口が設けられた筐体と、
    前記開口に隣接した前記筐体の開口隣接部に設けられ、前記光源ユニットから前記偏向器へ進行するレーザ光が通過する第一のレンズと、
    前記光源ユニットから前記偏向器へ進行するレーザ光の進行方向において前記光源ユニットと前記第一のレンズとに挟まれて弾性変形する弾性部材であって、前記第一のレンズと前記開口隣接部の間の隙間を塞ぐための弾性部材と、
    を備え、
    前記弾性部材のうち前記光源ユニットによって押圧される側の面とは反対側の面は、前記第一のレンズと前記開口隣接部の境目を跨いで、前記第一のレンズの光入射面と前記開口隣接部の両方に接触することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記筐体の前記開口を通過した前記光源からのレーザ光が前記第一のレンズを通過するように、前記第一のレンズを、前記偏向器が収容された側である前記筐体の内側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記筐体の前記開口隣接部に、前記光源から前記偏向器へ進行するレーザ光の進行方向に対して傾斜した傾斜部もしくは段差を有する段差部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記第一のレンズを通過した前記光源からのレーザ光が前記筐体の前記開口を通過するように、前記第一のレンズを、前記偏向器が収容された側とは反対側である前記筐体の外側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  5. 前記弾性部材は、前記偏向器が収容された側とは反対側である前記筐体の外側から前記第一のレンズの光入射面と前記開口隣接部の両方に接触することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記光源ユニットは、前記筐体および前記第一のレンズに向けて前記弾性部材を押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光走査装置。
  7. 前記光源ユニットは、前記光源から出射されたレーザ光が通過する第二のレンズを有し、
    前記押圧部を、前記光源から前記偏向器へ進行するレーザ光の進行方向において、前記第二のレンズよりも下流に設けたことを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記光源から前記偏向器へ進行するレーザ光の進行方向において、前記弾性部材の上流側に前記弾性部材の硬度よりも高い硬度を有する補強部材を設けたことを特徴とする請求項6または7に記載の光走査装置。
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WO2022244849A1 (ja) 2021-05-19 2022-11-24 アルプスアルパイン株式会社 感覚制御方法、感覚制御システム、変換モデル生成方法、変換モデル生成システム、関係式変換方法、およびプログラム

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