JP2022078908A - 感震電源遮断装置 - Google Patents

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Makoto Murakami
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Abstract

【課題】壁面の種類によらず、壁面に簡単且つ確実に取り付けることができ、かつ、取付時や取付後の装置の誤作動をより確実に防止できる感震電源遮断装置を提供する。【解決手段】ケース2内に設置した感震作動機構によって、所定の震度以上の地震を感知すると擬似漏電を発生させることで、この擬似漏電を検知した漏電ブレーカ203を落として電源を遮断する感震電源遮断装置1であって、接地側プラグ端子7と非接地側プラグ端子8をケース2の背面に突設し、接地側差込孔101と非接地側差込孔102に接地側プラグ端子7と非接地側プラグ端子8をそれぞれ差し込むことでアース付コンセント100を介して壁面Wに取り付けると共に、壁面Wに接着された固定具18に挿通する固定ネジ20をケース2のネジ孔2aに螺着することによって、固定具18を介して壁面Wに固定されるように構成した。【選択図】図2

Description

本発明は、所定の震度以上の地震によって擬似漏電を発生させて漏電ブレーカを落とすことによって電源を遮断する感震電源遮断装置に関する。
地震発生時の電気火災の防止策の1つとして、従来、例えば特許文献1に示すように、所定の震度以上の地震が発生すると、主電源ブレーカのレバーを動作させて当該主電源ブレーカを落とすことによって電源を遮断する錘落球方式を採用したブレーカ遮断装置が知られている。
しかしながら、上記ブレーカ遮断装置は、主電源ブレーカが格納されている分電盤の構造や設置場所によっては、取り付けができない場合がある他、素人が簡単に取り付けできるものではない。また、この種のブレーカ遮断装置においては、レバーの動作の硬さなどによる動作上のバラツキのために地震発生時に確実に作動して電源を遮断することができるとは限らず、その作動の信頼性に欠けるという問題がある。
そこで、本出願人は、構造が簡単で、かつ、簡単に設置することができ、しかも、所定の震度以上の地震で確実に動作して漏電ブレーカを落とすことができる感震電源遮断装置(感震ブレーカ)を先に提案した(特許文献2参照)。この感震電源遮断装置は、導電性材料から成る上プレートと下プレートを両者の間に所定の間隔を設けて上下に互いに平行かつ水平に配置し、前記下プレートに、少なくとも一部が導電性材料から成るウェイト部材を揺動可能に吊下支持して構成されている。このような感震電源遮断装置によれば、所定の震度以上の地震によってウェイト部材が上下動或いは揺動し、該ウェイト部材の導電性部分が上プレートに接触すると、上プレートと下プレートとを電気的に導通させて擬似漏電を発生させ、この擬似漏電を検知した電気分電盤内の漏電ブレーカ(主幹漏電ブレーカ)を落として宅内の電源を遮断することができる。
特開2004-296421号公報 特許第6734516号公報
しかしながら、特許文献2において提案された感震電源遮断装置は、ネジによって建物内の壁面に取り付けるようになっている。そのため、壁がタイルや土壁であるような場合には、このような壁に当該感震電源遮断装置をネジによって取り付けることができない可能性がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、壁面の種類によらず簡単かつ確実に取り付けることができ、かつ、取付時や取付後の装置の誤作動をより確実に防止できる感震電源遮断装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、ケース(2)内に設置した感震作動機構によって、所定の震度以上の地震を感知すると擬似漏電を発生させることで、この擬似漏電を検知した漏電ブレーカ(203)を落として電源を遮断する感震電源遮断装置(1)であって、接地側プラグ端子(7)と非接地側プラグ端子(8)を前記ケース(2)の背面に突設し、壁面(W)に取り付けられたアース付コンセント(100)の接地側差込孔(101)と非接地側差込孔(102)に前記接地側プラグ端子(7)と前記非接地側プラグ端子(8)をそれぞれ差し込むと共に、前記ケース(2)にネジ孔(2a)を形成し、前記壁面(W)に接着された固定具(18)に挿通する固定ネジ(20)を前記ネジ孔(2a)に螺着することによって、前記ケース(2)が前記固定具(18)を介して前記壁面(W)に取り付けられることを特徴とする。
本発明によれば、感震電源遮断装置のケースの背面に突設された接地側プラグ端子と非接地側プラグ端子をアース付コンセントの接地側差込孔と非接地側差込孔にそれぞれ差し込むだけで、アース付コンセントを介して、震撼電源遮断装置を壁面に対して簡単に取り付けることができる。この場合、アース付コンセントは既設のものであって、室内の壁面に既に取り付けられているため、壁面の種類によらず感震電源遮断装置を簡単に取り付けることができる。
そのうえで、アース付きコンセントを介して取り付けられた感震電源遮断装置を更に固定用アングル金具で固定するので、感震電源遮断装置に人や物が接触した場合などでもその取付固定の位置がずれたり外れたりすることをより確実に防止することができる。したがって、感震電源遮断装置の誤作動をより効果的に防止できる。また、感震電源遮断装置を長期に亘って壁面に確実に固定しておくことができるので、メンテナンスの手間も軽減できる。
また、この感震電源遮断装置では、前記感震作動機構は、導電性材料から成る上プレート(4)と下プレート(5)を両者の間に所定の間隔を設けてケース(2)内の上下に互いに平行かつ水平に配置し、前記下プレート(5)に、少なくとも一部が導電性材料から成るウェイト部材(6)を揺動可能に吊下支持し、所定の震度以上の地震によって前記ウェイト部材(6)が揺動して該ウェイト部材(6)の導電性部分が前記上プレート(4)に接触すると、前記上プレート(4)と前記下プレート(5)とを電気的に導通させて擬似漏電を発生させる構成であってよい。
また、この感震電源遮断装置では、前記ケース(2)の背面にアースピン(9)を突設し、該アースピン(9)を前記アース付コンセント(100)に設けられたアースピン差込孔(103)に差し込むとともに、前記接地側プラグ端子(7)と前記非接地側プラグ端子(8)を前記アース付コンセント(100)の前記接地側差込孔(101)と前記非接地側差込孔(102)にそれぞれ差し込むことによって、前記アース付コンセント(100)を介して前記壁面(W)に取り付けるようにしても良い。
上記構成によれば、感震電源遮断装置が接地側プラグ端子と非接地側プラグ端子及びアースピンのアース付コンセントの接地側差込孔と非接地側差込孔及びアースピン差込孔への差し込みによって壁面に一層確実に取り付けられるともに、アース端子への接続が簡単かつ確実になされる。
また、この感震電源遮断装置では、前記アースピン(9)は、前記ケース(2)の背面に設けたアース端子(21)に対して着脱可能に取り付けられており、前記ケース(2)の背面には、前記ケース(2)の側面まで延びるガイド溝(2b)が形成されており、該ガイド溝(2b)内に前記アース端子(21)が設けられていてもよい。
この構成によれば、感震電源遮断装置を3Pタイプのアース付きコンセントに取り付ける場合は、アース端子にアースピンを取り付けた状態で、アースピンをアースピン差込孔に差し込んで取り付ける。その一方で、感震電源遮断装置をターミナルタイプのアース付きコンセントに取り付ける場合は、アース端子からアースピンを取り外した状態で、アース端子に一端が接続されたアース線をガイド溝に通してその他端をアース付コンセントのアース端子に接続することで取り付ける。これにより、3Pタイプとターミナルタイプの両方のアース付きコンセントへの選択的な取り付けが可能な感震電源遮断装置となる。
また、この感震電源遮断装置では、通電経路を遮断するためのOFFスイッチ(15)を設けても良い。
この構成によれば、OFFスイッチを押して通電経路を遮断した状態で、感震電源遮断装置をアース付コンセントに差し込んでこれを壁面に取り付けることによって、取付時の振動によって感震電源遮断装置が不用意に動作して電源が意図に反して遮断されるという不具合の発生が防がれる。
またこの場合、前記OFFスイッチ(15)は、前記ケース(2)の側面に設けられた押釦式のスイッチであってよい。
この構成によれば、感震電源遮断装置を取り付ける際にケースを持っている手の指でOFFスイッチを簡単に押すことができるので、取付時の作動をより確実に防止することができる。
また、この感震電源遮断装置では、前記ケース(2)に、該ケース(2)内に細棒を差し込んで前記ウェイト部材(6)を揺動させるための細棒用孔(17)を形成しても良い。
この構成によれば、壁面に取り付けられた感震電源遮断装置のケースに開口する細棒用孔から細棒をケース内に差し込んでウェイト部材を揺動させ、該ウェイト部材を上プレートに接触させて該上プレートと下プレートとを電気的に導通させることによって擬似漏電を意図的に発生させることができ、これによって感震電源遮断装置が正常に動作することの確認(動作テスト)を行うことができる。
本発明によれば、壁面の種類によらず、感震電源遮断装置を簡単かつ確実に取付固定することができ、かつ取付固定後にその取付位置がずれたり外れたりすることをより確実に防止することができる。したがって、感震電源遮断装置の誤作動をより効果的に防止でき、メンテナンスの手間も軽減できる。
本発明の第1実施形態に係る感震電源遮断装置の前カバーを取り外した状態を示す正面図である。 感震電源遮断装置の壁面への取付状態を示す側断面図である。 感震電源遮断装置の壁面への取付状態を示す平面図である。 固定用アングル金具と固定ネジの斜視図である。 感震電源遮断装置を背面側から見た斜視図である。 アース付コンセント(3Pタイプ)の正面図である。 感震電源遮断装置が設置された建物内の電気配線の構成を示す回路図である。 感震電源遮断装置が地震による縦揺れによって作動する状態を示す正面図である。 感震電源遮断装置が地震による横揺れによって作動する状態を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る感震電源遮断装置を背面側から見た斜視図である。 アース付きコンセント(ターミナルタイプ)の正面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係る感震電源遮断装置の前カバーを取り外した状態を示す正面図、図2は感震電源遮断装置の壁面への取付状態を示す側断面図、図3は感震電源遮断装置の壁面への取付状態を示す平面図、図4は固定用アングル金具と固定ネジの斜視図、図5は本発明に係る感震電源遮断装置を背面側から見た斜視図、図6はアース付コンセント(3Pタイプ)の正面図である。
本実施形態の感震電源遮断装置1は、図2及び図3に示すように、非導電性合成樹脂材によって一体成形された矩形ボックス状のケース2と、該ケース2の正面側開口部を覆う同じく非導電合成樹脂製の前カバー3とを備えている。そして、図1に示すように、ケース2の底板(ベース板)上には、導電性金属からなる上プレート4と下プレート5が両者間に所定の間隔を設けて上下に互いに平行かつ水平に取り付けられている。
また、下プレート5には、ウェイト部材6が揺動可能に吊下支持されており、このウェイト部材6は、図1に示すように、下プレート5上に載置される導電性金属からなる接触部材6aと、該接触部材6aから下方に一体かつ垂直に延びて下プレート5の円5aを貫通する連結部材6bと、該連結部材6bの下端に螺着される円柱状のウェイト6cによって構成されている。上記の上プレート4及び下プレート5とウェイト部材6とで所定の震度以上の地震を感知すると擬似漏電を発生させる感震作動機構が構成されている。
ところで、本実施形態の感震電源遮断装置1は、図6に示す3Pタイプのアース付コンセント100に差し込まれるコンセントプラグとしても機能するものであって、図5に示すように、ケース2の背面(ベース板の背面)下部には、プレート状の接地側プラグ端子(栓刃)7と非接地側プラグ端子(栓刃)8が互いに平行かつ水平に突設されている。また、ケース2の背面の接地側プラグ端子7と非接地側プラグ端子8の下方には、アース端子21のネジ孔に螺着されて水平に突出する丸棒状のアースピン9が設けられている。
ここで、接地側プラグ端子7は、非導電性合成樹脂によって構成されており、図1に示すように、電気的にはどの部位にも接続されておらず、ダミー端子として構成されている。これに対して非接地側プラグ端子8は、導電性金属によって構成されており、図1に示すように、配線10によって上プレート4に電気的に接続されている。なお、配線10の途中には抵抗器11が接続されている。
ところで、図5に示すように、接地側プラグ端子7と非接地側プラグ端子8の外形寸法は、互いに異なっている。具体的には、図1及び図5に示すように、接地側プラグ端子7の上下の高さ寸法h1は非接地側プラグ端子8の高さ寸法h2よりも大きく設定されている(h1>h2)。
また、図1に示すように、上プレート4は、配線12によってアースピン9に電気的に接続されているが、配線12の途中には、抵抗器13とLEDランプ14及びOFFスイッチ15が設けられている。そして、配線12の途中には、下プレート5から延びる配線16が電気的に接続されている。ここで、LEDランプ14は、感震電源遮断装置1が作動可能状態にあるときには前カバー3の上部中央において点灯している。また、OFFスイッチ15は、図5に示すように、ケース2の側一方の壁における下方の位置に配置された押釦式のスイッチである。感震電源遮断装置1を取り付ける際にこのOFFスイッチ15を押すことによって配線12での電流の流れが遮断され、取付時の振動によって感震電源遮断装置1が不用意に動作して電源が遮断される不具合の発生を防ぐためのものである。なお、OFFスイッチ15がケース2の側面に設けられていることで、感震電源遮断装置1を取り付ける際にケース2を持っている手の指でOFFスイッチ15を簡単に押すことができるので、取付時の作動を確実に防止することができる。また、図1に示すように、ケース2の下面の中央付近、すなわちウェイト部材6の下方位置(真下位置)には、円孔状の細棒用孔17が形成されているが、この細棒用孔17の機能については後述する。
他方、図6に示すアース付コンセント100には、3Pタイプの差し込みが設けられている。ここで、3Pタイプの差し込みには、上下に細長い接地側差込孔101と非接地側差込孔102が左右に平行に形成されるとともに、これらの下方の幅方向中央下部には、アースピン差込孔103が設けられている。アース付コンセント100には、この3Pタイプの差し込みが上下それぞれに一つ(一組)ずつの合計二つ(二組)が設けられている。なお、下側の組の差し込みのアースピン差込孔103の下側には、カバー106で覆われた不図示のアース端子が設けられている。
このように構成された感震電源遮断装置1は、図2及び図3に示すように、ケース2の背面に突設された接地側プラグ端子7と非接地側プラグ端子8をアース付コンセント100の上側の3Pタイプの差し込みに設けられた接地側差込孔101と非接地側差込孔102にそれぞれ差し込むとともに、同じくケース2の背面に突設されたアースピン9をアース付コンセント100のアースピン差込孔103に差し込むことによって壁面Wに取り付けられる。すなわち、感震電源遮断装置1は、コンセントプラグとしての機能も備えており、コンセントにコンセントプラグを差し込む要領で感震電源遮断装置1を既設のアース付コンセント100を介して簡単に取り付けることができる。この場合、感震電源遮断装置1側の接地側プラグ端子7とこれが差し込まれるアース付コンセント100側の接地側差込孔101の高さh1と、感震電源遮断装置1側の非接地側プラグ端子8とこれが差し込まれるアース付コンセント100側の非接地側差込孔102の高さh2が異なっているため(h1>h2)、感震電源遮断装置1が上下を逆にしてアース付コンセント100に取り付けられる不具合の発生が防がれ、感震電源遮断装置1は、アース付コンセント100に常に正しい方向に取り付けられる。
ところで、感震電源遮断装置1の壁面Wへの取付時の振動によって当該感震電源遮断装置1が不用意に動作して電源が遮断されてしまう可能性がある。このため、感震電源遮断装置1には、既述のようにOFFスイッチ15(図1及び図5参照)が設けられている。感震電源遮断装置1を壁面W(アース付きコンセント100)に取り付ける際にはOFFスイッチ15を押して通電経路を遮断するようにしており、これにより上記問題の発生が防がれる。特に、OFFスイッチ15がケース2の側面(正面から見た一方の側面)に設けられていることで、感震電源遮断装置1をアース付きコンセント100に差し込んで取り付ける際にケース2を持つ手の指先がOFFスイッチ15に触れるようになる。これにより、感震電源遮断装置1の取付動作に伴ってOFFスイッチ15を操作することが簡単かつ確実に行えるようになっている。
また、上記のような接地側プラグ端子7と非接地側プラグ端子8をアース付コンセント100の接地側差込孔101と非接地側差込孔102にそれぞれ差し込むとともに、アースピン9をアースピン差込孔103に差し込むことよる取り付けのみでは、感震電源遮断装置1に物が当ったり人の手や足などが触れたりすることでその取付位置がずれたり外れてしまったりするおそれがあり、その場合に感震電源遮断装置1が不用意に動作して電源が遮断されてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、図4に示すようなL字状の固定用アングル金具(固定具)18を用いて感震電源遮断装置1の上端部(ケース2の上面)を壁面Wに対して直接固定するようにしている。ここで、固定用アングル金具18の水平部18Aには、長手方向(ケース2の前後方向)に沿う長孔18aが形成されており、図5に示すように、感震電源遮断装置1のケース2の上面にはネジ孔2aが形成されている。
感震電源遮断装置1がアース付コンセント100に差し込まれて壁面Wに取り付けられた状態で、さらに、図2及び図3に示すように、固定用アングル金具18の水平部18Aを感震電源遮断装置1の上面に重ねた状態とし、当該固定用アングル金具18の垂直部18Bを粘着テープ19によって壁面Wに密着させて取り付ける。その状態で、固定用アングル金具18の水平部18Aに形成された長孔18aに上方から挿通する固定ネジ20を感震電源遮断装置1のケース2に形成されたネジ孔2aにねじ込む。これにより、感震電源遮断装置1の上端部(ケース2の上面)が固定用アングル金具18によって壁面Wに確実に固定している。したがって、万一、感震電源遮断装置1に物が当ったり人の手や足などが触れたりしてもその取付位置がずれたり外れたりすることを効果的に防止でき、感震電源遮断装置1の壁面Wへの確実な取付状態が長期に亘って安定的に維持される。さらにこの場合、固定用アングル金具18の水平部18Aには長孔18aが形成されているため、長孔18aに挿通する固定ネジ20をネジ孔2aに確実にねじ込むことができるので、感震電源遮断装置1のケース2から壁面Wまでの距離(前後方向の距離)のバラツキによらず固定用アングル金具18で感震電源遮断装置1のケース2を壁面Wに確実に固定することが可能となる。
次に、感震電源遮断装置1が取り付けられた建物内の電気配線の構成を図7に基づいて以下に説明する。
図7は感震電源遮断装置が取り付けられた建物内の電気配線の構成を示す回路図であり、同図に示すように、建物内に設置された分電盤(配電盤)200には、1つの主幹ブレーカ201と、複数の分岐ブレーカ202と、これらの主幹ブレーカ201と分岐ブレーカ202との間に配置された漏電ブレーカ(漏電遮断器)203が配設されている。
主幹ブレーカ201は、通電経路を開閉する接点と接点とを開閉制御する電子回路(共に不図示)とを内蔵した回路遮断器であって、電源線210に接続されている。また、分岐ブレーカ202は、配線204を介して主幹ブレーカ201に接続されるとともに、コンセント100を介して複数の不図示の負荷機器に接続されている。そして、漏電ブレーカ203は、主幹ブレーカ201と分岐ブレーカ202との間の配線204上に設けられており、下流側での漏電を検知した場合に即座に電源を遮断する機能を有している。
また、アース付コンセント100に設けられたアースピン差込孔103は、アース線211を介して外部アース212に電気的に接続されている。
次に、感震電源遮断装置1の作用を図8及び図9に基づいて以下に説明する。
図8は感震電源遮断装置が地震による縦揺れによって作動する状態を示す正面図、図9は感震電源遮断装置が地震による横揺れによって作動する状態を示す正面図である。なお、図8及び図9は何れも前カバー3をケース2から取り外した状態を示している。
感震電源遮断装置1においては、地震が発生すると振動によってウェイト部材6が上下動或いは左右に揺動するが、本実施の形態では、地震の大きさが震度5以上である場合には、ウェイト部材6の接触部材6aが上プレート4に接触して該上プレート4と下プレート5とを電気的に導通させて擬似漏電を発生させる。ここで、例えば、地震発生時の初期にはP波による縦揺れが発生し、その後にS波による横揺れが発生するが、震度5以上の地震のP波による縦揺れによって図8に示すようにウェイト部材6が上下動する場合、このウェイト部材6の接触部材6aが上プレート4に接触する。すると、上プレート4と下プレート5とがウェイト部材6を介して電気的に導通するため、感震電源遮断装置1に擬似漏電が発生する。
また、震度5以上の地震のS波による横揺れによって図9に示すようにウェイト部材6が下プレート5を中心として左右に揺動すると、このウェイト部材6の接触部材6aが上プレート4に接触するため、該上プレート4と下プレート5とがウェイト部材6を介して電気的に導通する。このため、感震電源遮断装置1に擬似漏電が発生する。その他、縦揺れと横揺れが複合して発生する場合であっても、ウェイト部材6が揺動し、その接触部材6aが上プレート4に接触するため、感震電源遮断装置1に擬似漏電が発生する。
上述のように、感震電源遮断装置1に擬似漏電が発生すると、分電盤200に設置された漏電ブレーカ203(図7参照)が擬似漏電を検出して落ちるため、建物内の全ての電源が即座に遮断され、電気火災の発生が未然に防がれる。
ところで、以上説明したように、本発明に係る感震電源遮断装置1は、室内の壁面Wに設けられた既設のアース付コンセント100に差しみ、固定用アングル金具18で固定するだけの簡単な作業によって壁面Wに取り付けられるが、取付後に感震電源遮断装置1が正常に動作するか否かを次の作業によって簡単に検査することができる。
すなわち、図1に示す感震電源遮断装置1のケース2の下面に開口する細棒用孔17から不図示の細棒をケース2内に差し込み、その先端をウェイト部材6に当てて該ウェイト部材6を揺動させて接触部材6aを上プレート4に接触させる。すると、感震電源遮断装置1が正常に動作する場合には、上プレート4と下プレート5とが電気的に導通して当該感震電源遮断装置1に擬似漏電が発生し、これによって漏電ブレーカ203(図7参照)が落ちて電源が遮断される。したがって、感震電源遮断装置1が正常に動作することを確認することができる。これに対して、漏電ブレーカ203が落ちないために電源が遮断されない場合は、感震電源遮断装置1が何らかの異常によって正常に動作しないことが原因である可能性がある。また、感震電源遮断装置1には異常が無い場合でも、感震電源遮断装置1を設置したアース付きコンセント100の電気配線の間違いや、アース線の接続不良などが考えられる。ここでいうアース付きコンセント100の電気配線の間違いには、非接地側の配線(黒線)と接地側の配線(白線)とが逆に接続されている場合や配線の接触不良がある。また、アース線の接続不良には、アース線自体が接続配線されていない場合や接触不良がある。なお、実際には、感震電源遮断装置1自体の異常よりも後者のようなアース付きコンセント100の電気配線の間違いなどが原因であることの方が圧倒的に多い。なお、本実施形態では、細棒用孔17をケース2の下面に設けた場合を示したが、これ以外にも図示は省略するが、細棒用孔は差し込んだ細棒でウェイト部材6を揺らすことができる位置であれば、ケース2の側面など他の位置に設けてもよい。
以上のように、感震電源遮断装置1においては、ケース2の背面に突設された接地側プラグ端子7と非接地側プラグ端子8及びアースピン9をアース付コンセント100の接地側差込孔101と非接地側差込孔102及びアースピン差込孔103にそれぞれ差し込むことで、アース付コンセント100を介して感震電源遮断装置1を壁面Wに簡単に取り付けることができる。この場合、アース付コンセント100は、既設のものであって、宅内の壁面Wにあらかじめ設けられているものであるため、壁面Wの種類によらず感震電源遮断装置1を壁面Wに簡単に取り付けることができる。
また、本実施の形態においては、感震電源遮断装置1のケース2の上面にネジ孔2aを形成し、壁面Wに粘着テープ19によって接着された固定用アングル金具18に挿通する固定ネジ20をネジ孔2aにねじ込むことによって、感震電源遮断装置1のケース2の上端部を固定用アングル金具18で壁面Wに取り付けるようにした。これにより、万一、感震電源遮断装置1に物が当ったり人の手や足などが触れたりしてもその取付位置がずれたり外れたりすることを効果的に防止できるので、感震電源遮断装置1の壁面Wへの確実な取付状態が長期に亘って安定的に維持される。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の説明及び対応する図面においては、第1実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその部分の詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項、及び図示する以外の事項については、第1実施形態と同じである。
図10は、本発明の第2実施形態にかかる感震電源遮断装置を示す図である。同図に示す感震電源遮断装置1-2は、ケース2の背面下部に横方向でケース2の一方の側面まで延伸しているガイド溝2bを備える。ガイド溝2bは、所定深さの矩形状(凹形状)の断面を有する直線状の溝からなる。ガイド溝2b内の中間位置(ケース2の幅方向の略中央位置)には、ネジ孔からなるアース端子21が設けられている。そして、アース端子21のネジ孔には、アース線22を取り付けるためのネジ24とアースピン差込孔103(図6参照)に差し込むためのアースピン9とのいずれかを選択的に取り付けることが可能である。
また、第1実施形態の感震電源遮断装置1では、細棒用孔17がケース2の下面に設けられていたのに対して、本実施形態の感震電源遮断装置1-2では、細棒用孔17-2がケース2の側面、詳細には一方の側面におけるOFFスイッチ15の上側の位置に設けられている。
図11は、アース付きコンセント(ターミナルタイプ)の正面図である。同図に示すターミナルタイプのアース付きコンセント100-2は、アースピン差込孔が無く、その代わりにカバー107内に設置したアース端子(図示せず)が設けられている。
本実施形態の感震電源遮断装置1-2は、図6に示す3Pタイプのアース付きコンセント100と、図11に示すターミナルタイプのアース付きコンセント100-2のどちらにも取り付けが可能である。すなわち、図6に示す3Pタイプのアース付きコンセント100に取り付ける場合は、アース端子21のネジ孔にアースピン9を取り付け、その状態で第1実施形態の感震電源遮断装置1と同様の手順でコンセントに取り付ける。一方、図11に示すターミナルタイプのコンセント100-2に取り付ける場合は、アース端子21の雌ネジにアース線22の一端に結着された端子23をネジ24によって取り付ける。そして、アース線22をケース2のガイド溝2bに通し、その他端に結着された端子25を図6に示すアース付コンセント100-2のカバー107内の不図示のアース端子に不図示のネジによって取り付ける。さらに、接地側プラグ端子7と非接地側プラグ端子8をアース付コンセント100-2の上側の差し込みに設けられた接地側差込孔101と非接地側差込孔102にそれぞれ差し込む。その後、第1実施形態の感震電源遮断装置1と同様、L字状の固定用アングル金具18(図1又は図2参照)を用いて感震電源遮断装置1-2の上端部(ケース2の上面)を壁面Wに対して直接固定するようにしている。なお、固定用アングル金具18を取り付けない場合には、感震電源遮断装置1-2はアース付きコンセント100-2の下側の差し込みに設けられた接地側差込孔101と非接地側差込孔102にそれぞれ差し込むようにしてもよい。
本実施形態の感震電源遮断装置1-2では、ケース2に設けられたアース端子21とアース付コンセント100-2に設けられた不図示のアース端子とを電気的に接続するためのアース線22をケース2のガイド溝2bに沿って配索することができる。したがって、感震電源遮断装置1-2をアース付コンセント100-2に差し込んでこれを壁面Wに取り付けた状態において、感震電源遮断装置1-2のケース2とアース付コンセント100-2の隙間にアース線22が収まるため、感震電源遮断装置1-2の取付性や外観を良好にすることができる。
なお、上記のように感震電源遮断装置1-2を図10に示すアース付コンセント100-2の下側の差し込みに差し込んで取り付けた場合においても、図示は省略するが、固定用アングル金具を用いて感震電源遮断装置1-2の下端部(ケース2の下面)を壁面Wに固定するようにしてもよい。
本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
1,1-2 感震電源遮断装置
2 ケース
2a ケースのネジ孔
2b ケースのガイド溝
3 前カバー
4 上プレート
5 下プレート
6 ウェイト部材
7 接地側プラグ端子
8 非接地側プラグ端子
9 アースピン
15 OFFスイッチ
17,17-2 細棒用孔
18 固定用アングル金具(固定具)
20 固定ネジ
21 アース端子
22 アース線
100 アース付コンセント
101 接地側差込孔
102 非接地側差込孔
103 アースピン差込孔
200 分電盤
203 漏電ブレーカ
W 壁面

Claims (7)

  1. ケース内に設置した感震作動機構によって、所定の震度以上の地震を感知すると擬似漏電を発生させることで、この擬似漏電を検知した漏電ブレーカを落として電源を遮断する感震電源遮断装置であって、
    接地側プラグ端子と非接地側プラグ端子を前記ケースの背面に突設し、壁面に設けられたアース付コンセントの接地側差込孔と非接地側差込孔に前記接地側プラグ端子と前記非接地側プラグ端子をそれぞれ差し込むと共に、
    前記ケースにネジ孔を形成し、前記壁面に接着された固定具に挿通する固定ネジを前記ネジ孔に螺着することによって、前記ケースが前記固定具を介して前記壁面に取り付けられることを特徴とする感震電源遮断装置。
  2. 前記感震作動機構は、導電性材料から成る上プレートと下プレートを両者の間に所定の間隔を設けて前記ケース内の上下に互いに平行かつ水平に配置し、前記下プレートに、少なくとも一部が導電性材料から成るウェイト部材を揺動可能に吊下支持し、所定の震度以上の地震によって前記ウェイト部材が揺動して該ウェイト部材の導電性部分が前記上プレートに接触すると、前記上プレートと前記下プレートとを電気的に導通させて擬似漏電を発生させる構成であることを特徴とする請求項1に記載の感震電源遮断装置。
  3. 前記ケースの背面にアースピンを突設し、該アースピンを前記アース付コンセントに設けられたアースピン差込孔に差し込むとともに、
    前記接地側プラグ端子と前記非接地側プラグ端子を前記アース付コンセントの前記接地側差込孔と前記非接地側差込孔にそれぞれ差し込むことによって、前記アース付コンセントを介して前記壁面に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の感震電源遮断装置。
  4. 前記アースピンは、前記ケースの背面に設けたアース端子に対して着脱可能に取り付けられており、
    前記ケースの背面には、前記ケースの側面まで延びるガイド溝が形成されており、該ガイド溝内に前記アース端子が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の感震電源遮断装置。
  5. 通電経路を遮断するためのOFFスイッチを設けたことを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の感震電源遮断装置。
  6. 前記OFFスイッチは、前記ケースの側面に設けられた押釦式のスイッチであることを特徴とする請求項5に記載の感震電源遮断装置。
  7. 前記ケースに、該ケース内に細棒を差し込んで前記ウェイト部材を揺動させるための細棒用孔を形成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の感震電源遮断装置。
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