JP2022076896A - タイヤ製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022076896000001
【課題】シーラント材の塗り始め端部及び/又は塗り終わり端部における重なり量を低減する。
【解決手段】タイヤ内面1Aに帯状のシーラント材11をタイヤ軸方向ADの一方側から他方側に変位させつつタイヤ周方向CDに沿って塗布してシーラント層10を形成する。平行四辺形状に開口した吐出口45をタイヤ内面1Aに対向配置させ、吐出口45から吐出されるシーラント材11を、その塗り始め端部14において、タイヤ軸方向ADの一方側でタイヤ周方向CDに平行な第1エッジ14Aが形成されるとともに、タイヤ軸方向ADに対して傾斜した塗り始めの始端14Bと第1エッジ14Aとにより鋭角の角部14Cが形成されるように、タイヤ内面1Aに塗布する。
【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、タイヤ内面にシーラント層を備えるタイヤの製造方法に関する。
パンク防止機能を備えたタイヤとして、タイヤ内面にシーラント材を塗布してなるシーラント層を備えた空気入りタイヤ(シーラントタイヤとも称される)が知られている。シーラントタイヤでは、パンク時に形成される貫通孔がシーラント材によって自動的に塞がれて、タイヤからの空気の漏れが防止される。
特許文献1には、帯状のシーラント材をタイヤ軸方向に変位させつつタイヤ周方向に沿って連続して貼り付けることが開示されており、より詳細には、シーラント材をタイヤ周方向に布設してなる環状のターンをタイヤ軸方向に複数並べて設け、これら各ターン間をタイヤ周方向に対して傾斜して延びるクロス部により接続することでシーラント層を形成したタイヤが開示されている。
特許文献2には、タイヤ内面にストリップ状の密封剤により密封層を形成するタイヤ製造方法において、密封剤を吐出する吐出口を平行四辺形状とし、タイヤ内面上に断面平行四辺形状に密封剤を形成して、一対の傾斜した側面同士を重ねた状態で密封剤を螺旋状に配置することが開示されている。
特開昭58-93612号公報 特開2017-140712号公報
シーラント材はパンク防止のため隙間なく塗布する必要がある。帯状のシーラント材をタイヤ軸方向に変位させつつタイヤ周方向に沿って塗布する場合、シーラント材の塗り始め端部と塗り終わり端部においてシーラント材の幅が一定であると、隙間なく塗布しようとしたときにシーラント材の重なり量が多くなり、タイヤ質量の増加ないしタイヤ質量アンバランスの要因となる。
本発明の実施形態は、このような問題に鑑みてなされたものであり、シーラント材の塗り始め端部及び/又は塗り終わり端部における重なり量を低減することを目的とする。
本発明は以下に示される実施形態を含む。
[1] タイヤ内面に帯状のシーラント材をタイヤ軸方向の一方側から他方側に変位させつつタイヤ周方向に沿って塗布してシーラント層を形成するタイヤ製造方法であって、前記シーラント材を吐出する吐出口が平行四辺形状に開口した吐出機を用いて、前記吐出口をタイヤ内面に対向配置させ、前記吐出口から断面平行四辺形状に吐出される前記シーラント材を、その塗り始め端部において、タイヤ軸方向の一方側でタイヤ周方向に平行な第1エッジが形成されるとともに、タイヤ軸方向に対して傾斜した塗り始めの始端と前記第1エッジとにより鋭角の角部が形成されるように、タイヤ内面に塗布する、タイヤ製造方法。
[2] 前記シーラント材の塗り終わり端部において、タイヤ軸方向の他方側でタイヤ周方向に平行な第2エッジが形成されるとともに、タイヤ軸方向に対して傾斜した塗り終わりの終端と前記第2エッジとにより鋭角の角部が形成されるように、前記シーラント材をタイヤ内面に塗布して、前記シーラント材の塗布を終了する、[1]に記載のタイヤ製造方法。
[3] 前記吐出口と前記タイヤ内面との距離が、前記吐出口のタイヤ周方向に相対する対辺のタイヤ周方向における間隔以下である、[1]又は[2]に記載のタイヤ製造方法。
本発明の実施形態によれば、シーラント材の塗り始め端部及び/又は塗り終わり端部における重なり量を低減することができる。
一実施形態に係るタイヤの横断面図 一実施形態に係るタイヤ製造装置の構成図 一実施形態におけるシーラント材の塗布工程を示す側面図 一実施形態における吐出口の開口形状を示すノズルの平面図 該シーラント材の塗布構成を説明するためのシーラント層の平面模式図 該シーラント材の塗り始め端部の塗布工程を説明するための図 シーラント材の断面図であり、(A)は図6のVIIA-VIIA線断面、(B)はVIIB-VIIB線断面、(C)はVIIC-VIIC線断面、(D)はVIID-VIID線断面をそれぞれ示す。 該シーラント材の塗り終わり端部の塗布工程を説明するための図 比較例に係るシーラント材の塗り始め端部の平面模式図 他の比較例に係るシーラント材の塗り始め端部の平面模式図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係るタイヤは、タイヤ内面に帯状のシーラント材をタイヤ周方向に沿って塗布してなるシーラント層を備えるシーラントタイヤである。タイヤは、いわゆるチューブレスタイヤであり、内部に空気等の気体が充填された状態で使用される空気入りタイヤである。
図1は、一実施形態に係るタイヤ1を示す。タイヤ1は、路面に接地する環状のトレッド部2と、トレッド部2のタイヤ半径方向RDの内側に位置する左右一対のビード部3,3と、トレッド部2とビード部3,3の間に位置する左右一対のサイドウォール部4,4とを備える。タイヤ1は、ビード部3に埋設されたビードコア5と、左右のビード部3,3間にトロイダル状に延びるカーカスプライ6と、トレッド部2におけるカーカスプライ6の外周側に設けられたベルト7及びトレッドゴム8と、カーカスプライ6のタイヤ内面側に設けられたインナーライナー9と、インナーライナー9のタイヤ内面側に設けられたシーラント層10とを備える。
シーラント層10は、タイヤ1の内面1A、詳細にはインナーライナー9の内側に重ねて設けられている。この例では、シーラント層10は、トレッド部2におけるタイヤ内面1Aにおいて、タイヤ軸方向ADの一方側の端部から他方側に端部にかけて設けられている。このようにシーラント層10は、トレッド部2の内面の全体にわたって設けられることが好ましく、トレッド部2の内面のみに設けてもよいが、トレッド部2の内面を含むより広い範囲で設けてもよい。すなわち、シーラント層10は、トレッド部2の内面を含むタイヤ1の内面1Aに設けられることが好ましい。
ここで、タイヤ半径方向RDとは、タイヤ回転軸に垂直な方向を示し、タイヤ半径方向RDの内側とはタイヤ回転軸に近づく方向をいい、タイヤ半径方向RDの外側とはタイヤ回転軸から離れる方向をいう。タイヤ軸方向ADとは、タイヤ幅方向とも称され、タイヤ回転軸に平行な方向である。タイヤ周方向CD(図5参照)とは、タイヤ回転軸を中心とした円周上の方向である。
一実施形態に係るタイヤ製造方法では、加硫済のタイヤ1の内面1Aに、帯状のシーラント材11(図5参照)をタイヤ軸方向ADの一方側から他方側に変位させつつタイヤ周方向CDに沿って連続的に塗布することによりシーラント層10を形成して、シーラント層10を備えるタイヤ1を製造する。
加硫済のタイヤを製造する方法は、特に限定されず、公知の方法を採用することができる。すなわち、ビードコア5やカーカスプライ6、ベルト7とともにトレッドゴム8などのタイヤ構成部材を用いてグリーンタイヤ(未加硫タイヤ)を作製し、得られたグリーンタイヤを加硫成型することにより、加硫済のタイヤが得られる。そして、グリーンタイヤの加硫成型後に、シーラント材11を用いてシーラント層10を形成する。
シーラント材11としては、特に限定されず、公知のシーラント材を用いることができる。一般にシーラント材としては、粘着性のあるゴム材料が用いられる。詳細には、ブチル系ゴム及び/又はエチレンプロピレンジエンゴムをゴム成分とし、これに液状ゴム、可塑剤、充填材、架橋剤(有機過酸化物)及び架橋助剤(加硫促進剤)などを配合したゴム組成物を用いることができる。ブチル系ゴムとしては、ブチルゴムの他、臭素化ブチルゴム、塩素化ブチルゴムなどのハロゲン化ブチルゴムが挙げられる。
図2は、シーラント層10を形成してシーラントタイヤを製造するためのタイヤ製造装置20の構成図であり、タイヤ1を切断して示している。タイヤ製造装置20は、タイヤ1を支持する支持装置30と、シーラント材11を吐出する吐出機40と、これら支持装置30と吐出機40によるシーラント層10の形成動作を制御する不図示の制御部とを備える。
支持装置30は、この例では、タイヤ回転軸を水平にした状態でタイヤ1の外周を支持する外周支持部31と、支持したタイヤ1をタイヤ回転軸周りに回転させる駆動装置32とを備える。但し、これに限定されるものではなく、例えば、外周支持部は、タイヤ回転軸を水平方向に対して傾斜させてタイヤの外周を支持するものであってもよい。
吐出機40は、シーラント材11を吐出するノズル41と、ノズル41にシーラント材11を供給する供給装置42と、ノズル41を移動させる移動装置43とを備える。
供給装置42は、加熱されたシーラント材11を、供給管44を介してノズル41に供給する装置であり、例えばギアポンプのような定容量式ポンプを用いて構成することができる。
ノズル41は、供給装置42から供給されたシーラント材11を吐出する部材であり、図3に示すように、ノズル41の先端にシーラント材11を吐出する吐出口45を有する。ノズル41は、シーラント材11を所定の断面形状に吐出するダイ(口金)であり、吐出口45がノズル41に形成された開口部である。
吐出口45は、図4に示すように平行四辺形状の開口部である。詳細には、吐出口45は、タイヤ軸方向ADに相対する互いに平行な第1辺45A及び第2辺45Bと、タイヤ周方向CDに相対する互いに平行な第3辺45C及び第4辺45Dとからなる開口形状を持ち、第1辺45A及び第2辺45Bがタイヤ周方向CDに平行に設けられ、第3辺45C及び第4辺45Dがタイヤ軸方向ADに対して傾斜して設けられることで、平行四辺形状に開口している。第1辺45Aと第3辺45Cとにより鋭角の第1角部45Eが設けられ、第2辺45Bと第4辺45Dとにより鋭角の第2角部45Fが設けられている。
この例では、第1辺45A及び第2辺45Bの長さよりも、第3辺45C及び第4辺45Dの長さが大きく設定されている。第1辺45Aと第2辺45Bとの間隔S1は、後述するように、タイヤ内面1A上に形成されるシーラント材11の幅に対応する。該間隔S1は特に限定されず、例えば10~20mmでもよい。第3辺45Cと第4辺45Dとのタイヤ周方向CDにおける間隔S2は特に限定されず、例えば3~10mmでもよい。第1角部45E及び第2角部45Fの角度は特に限定されないが、それぞれ60°以下であることが好ましく、より好ましくは20°以上60°以下であり、30°以上60°以下でもよい。
移動装置43は、この例では少なくとも3軸の自由度を有する多軸ロボットで構成されており、そのアーム43Aの先端にノズル41が取り付けられている。移動装置43により、ノズル41はタイヤ1内に配置されて、ノズル41の吐出口45が下方に向けて配置される。
移動装置43は、図3に示すように吐出口45、即ちノズル41の底面をタイヤ内面1Aに対向配置させた状態で、ノズル41をタイヤ1内で移動させる。吐出口45とタイヤ内面1Aとの距離D1は、吐出口45のタイヤ周方向CDに相対する対辺(即ち、第3辺45C及び第4辺45D)のタイヤ周方向CDにおける間隔S2以下に設定されることが好ましく、この例ではD1=S2に設定されている。これにより、吐出口45から吐出されるシーラント材11の厚みを、吐出口45とタイヤ内面1Aとの間隙により規定することが容易になり、上記距離D1に相当する厚みを持つ帯状のシーラント材11をタイヤ内面1A上に形成することができる。
このように上記距離D1に相当する厚みを持つシーラント材11をタイヤ内面1Aに形成する場合、例えばギアポンプによりノズル41からの吐出量を制御することが好ましい。詳細には、タイヤ内面1A上に形成されるシーラント材11の厚みは上記距離D1に、当該シーラント材11の幅は吐出口45の上記間隔S1にそれぞれ対応するので、「距離D1(mm)」と「間隔S1(mm)」と「ノズル41に対するタイヤ内面1Aの回転速度(即ち、両者の相対速度)(mm/秒)」との積が「単位時間当たりの吐出量(mm/秒)」となるように、ギアポンプを制御することが好ましい。
ノズル41は、移動装置43により、タイヤ軸方向ADとタイヤ半径方向RDに移動する。また、ノズル41は、移動装置43により、タイヤ半径方向RDに対する角度が変更可能である。これにより、ノズル41は、トレッド部2における湾曲するタイヤ内面1Aに対して吐出口45を平行な姿勢で対向配置させかつ一定の距離D1を保ちながら、タイヤ軸方向ADに移動可能である。
タイヤ製造装置20を用いてタイヤ1を製造する際には、加硫済のタイヤ1を支持装置30に配置し、吐出機40のノズル41をタイヤ1内に移動させて吐出口45をタイヤ内面1Aに対向配置させる。その際、この例では、シーラント層10をトレッド部2の内面において、タイヤ軸方向ADの一方側の端部から他方側に端部にかけて設けるため、ノズル41を当該一方側の端部におけるタイヤ内面1Aに対向させて配置させる。
次いで、駆動装置32によりタイヤ1を回転させて、ノズル41をタイヤ周方向CDに沿って相対的に移動させながら、供給装置42によりシーラント材11をノズル41に供給し、ノズル41の吐出口45からシーラント材11を吐出して、タイヤ内面1Aに帯状のシーラント材11をタイヤ周方向CDに沿って塗布する。
なお、吐出口45からのシーラント材11の吐出開始及び停止は、ノズル41にシャッターを設けてその開閉により行ってもよく、あるいはまた、ギアポンプのON/OFFにより制御してもよい。
このようにシーラント材11をタイヤ周方向CDに沿って塗布しながら、移動装置43によりノズル41をタイヤ軸方向ADに次第に移動させる。これにより、吐出口45から吐出されるシーラント材11は、タイヤ軸方向ADの一方側から他方側に変位しつつ、タイヤ周方向CDに沿って連続的に塗布され、タイヤ軸方向ADにおいて隣接するシーラント材11,11間において隙間なく貼り付けられて、シーラント層10が形成される。
その際、ノズル41をタイヤ軸方向ADに一定速度で移動させることにより、帯状のシーラント材11をタイヤ周方向CDに対してわずかに傾斜した姿勢で螺旋状に配置されるように塗布(螺旋塗布)してもよい。
好ましい実施形態では、図5に示すように、帯状のシーラント材11をタイヤ周方向CDに平行に塗布し、1周塗布する毎に、タイヤ周方向CDの所定の領域Gにおいて、シーラント材11の幅寸法(吐出口45の間隔S1と略同一)に相当するピッチの送りを与えるようにタイヤ周方向CDに対して傾斜させて塗布することで、平行塗布部12と傾斜塗布部13とを有するように塗布してもよい。この塗布構成をステップ塗布という。
図5に示す例では、トレッド部2のタイヤ内面1Aにおけるタイヤ軸方向ADの一方側の端部2Aを左側とし、他方側の端部2Bを右側として、当該一方側の端部2Aから他方側の端部2Bにかけて、帯状のシーラント材11をステップ塗布している。該一方側の端部2Aにおけるタイヤ周方向CDの一箇所を塗布開始位置として、シーラント材11の塗り始め端部14を形成し、そこからタイヤ周方向CDに平行に塗布して1周目の平行塗布部12Aを形成し、一周塗布した後、タイヤ軸方向ADの他方側にノズル41を1ピッチ分移動させて1つ目の傾斜塗布部13Aを形成する。次いで2周目の平行塗布部12Bを形成した後、2つ目の傾斜塗布部13Bを形成し、以下これを繰り返して他方側の端部2Bまで至る。そして、他方側の端部2Bにおいて最後の平行塗布部12Yを形成し、直前の傾斜塗布部13Xと合致する位置でシーラント材11の塗り終わり端部15として平行塗布部12Yを終端させる。
なお、図5では帯状のシーラント材11の巻き数、即ち平行塗布部12の周回数が7周であるが、シーラント材11の巻き数は、シーラント材11の塗布幅やシーラント層10の形成幅に応じて適宜設定することができる。
このようにしてシーラント材11を塗布する工程において、本実施形態では、ノズル41の吐出口45が上記のように平行四辺形状であることにより、シーラント材11の塗り始め端部14及び塗り終わり端部15の塗布形状が先端ほど幅の狭い楔形に形成される。
平行四辺形状に開口した吐出口45を、図3に示すようにタイヤ内面1Aに対向配置させてシーラント材11を吐出させる。これにより、吐出口45から断面平行四辺形状に吐出されるシーラント材11は、図6に示すように、その塗り始め端部14において、タイヤ軸方向ADの一方側でタイヤ周方向CDに平行な第1エッジ14Aを形成するとともに、タイヤ軸方向ADに対して傾斜した塗り始めの始端14Bと第1エッジ14Aとにより鋭角の角部14Cを形成するように、タイヤ内面1Aに塗布される。
詳細には、吐出口45は、タイヤ周方向CDに平行な第1辺45Aを上記一方側の端部2Aに一致させ、タイヤ軸方向ADに対して傾斜した第3辺45Cを進行方向後方に配置させた状態で、タイヤ内面1Aに近接させて対向配置される。
この状態でタイヤ1を回転させるとともに吐出口45からのシーラント材11の吐出を開始する。これにより、タイヤ内面1Aとこれに対向するノズル41の底面との間隙を通ってタイヤ内面1A上に形成されるシーラント材11では、タイヤ軸方向ADに対して傾斜した第3辺45Cに対応して、タイヤ軸方向ADに対して傾斜した塗り始めの始端14Bが形成される。また、タイヤ周方向CDに平行な第1辺45Aに対応して、タイヤ周方向CDに平行な第1エッジ14Aが形成される。そして、第1辺45Aと第3辺45Cとの間の第1角部45Eに対応して、第1エッジ14Aと塗り始めの始端14Bとの間に鋭角な角部14Cが形成される。
そのため、シーラント材11の塗り始め端部14は、タイヤ軸方向ADの一方側においてタイヤ周方向CDに平行なエッジ14Aを有しつつ、シーラント材11の塗布形状が先端ほど幅の狭い楔形に形成される。
塗り始め端部14を塗布した後、そのままシーラント材11をタイヤ周方向CDに沿って塗布して、平行塗布部12及び傾斜塗布部13を形成していく。その際、図5に示すように、1つ目の傾斜塗布部13Aは、塗り始め端部14の上記傾斜した塗り始めの始端14Bに沿う角度でタイヤ周方向CDに対して傾斜して設けられ、当該始端14Bとの間で隙間が生じないようにする。
また、シーラント材11の塗り終わり端部15において、吐出口45から断面平行四辺形状に吐出されるシーラント材11は、図8に示すように、タイヤ軸方向ADの他方側でタイヤ周方向CDに平行な第2エッジ15Aを形成するとともに、タイヤ軸方向ADに対して傾斜した塗り終わりの終端15Bと第2エッジ15Aとにより鋭角の角部15Cを形成するように、タイヤ内面1Aに塗布される。
詳細には、吐出口45のタイヤ周方向CDに平行な第2辺45Bに対応して、タイヤ周方向CDに平行な第2エッジ15Aが形成される。また、吐出口45のタイヤ軸方向ADに対して傾斜した第4辺45Dに対応して、タイヤ軸方向ADに対して傾斜した塗り終わりの終端15Bが形成される。そして、第2辺45Bと第4辺45Dとの間の第2角部45Fに対応して、第2エッジ15Aと塗り終わりの終端15Bとの間に鋭角な角部15Cが形成される。
そのため、シーラント材11の塗り終わり端部15は、タイヤ軸方向ADの他方側においてタイヤ周方向CDに平行なエッジ15Aを有しつつ、シーラント材11の塗布形状が先端ほど幅の狭い楔形に形成される。
塗り終わり端部15の上記終端15Bは、図8に示すように、直前の傾斜塗布部13Xに沿う角度でタイヤ周方向CDに対して傾斜して設けられ、当該終端15Bと傾斜塗布部13Xとの間で隙間が生じないように塗布される。この段階で吐出口45からのシーラント材11の吐出を停止させてシーラント材11の塗布を終了する。
上記角部14C及び角部15Cの角度は、鋭角であれば特に限定されないが、それぞれ60°以下であることが好ましく、より好ましくは20°以上60°以下であり、30°以上60°以下でもよい。
シーラント材11は、図7に示すように、矩形の断面形状でタイヤ内面1A上に形成される。詳細には、図7(A)に示すように、楔形に形成された塗り始め端部14及び塗り終わり端部15を除いた部分では、上記間隔S1に対応する幅Wを持つ矩形の断面形状に形成され、これをタイヤ軸方向ADに隙間なく配置することでシーラント層10が形成される。また、楔形に形成された塗り始め端部14及び塗り終わり端部15では、図7(B)~(D)に示すように、先端ほど狭い幅を持つ矩形の断面形状に形成される。
以上のように、本実施形態であると、シーラント材11の塗り始め端部14と塗り終わり端部15を先端ほど幅の狭い楔形に形成したので、塗り始め及び塗り終わりの端部でシーラント材の幅が一定である場合に比べて、シーラント材の重なり量を少なくすることができる。詳細には、図9は、シーラント材100の塗り始め端部101において、シーラント材100の塗布幅を一定に設定した比較例を示した図である。この場合、図において二点鎖線X1で示すように、シーラント材100を隙間なく塗ると重なり量が多くなる。これに対し、本実施形態であると、楔形に形成したことにより、このような重なり量が少なくなり、局部的な質量増加を抑えることができる。
本実施形態であると、また、シーラント材11の塗り始め端部14と塗り終わり端部15において、シーラント層10の両端でタイヤ周方向CDに平行なエッジ14A,15Aを有しつつ、当該エッジ14A,15Aと始端14B及び終端15Bとの間で鋭角の角部14C,15Cが形成されるようにしたので、次の効果が奏される。図10に示す比較例のように、矩形状に開口する吐出口110を用いて、これをタイヤ軸方向ADに対して傾斜させて配置してシーラント材111を吐出する場合を考える。この場合、矩形状の開口形状に起因して塗り始め端部112において、シーラント層10の端部にノッチ113が形成される。そのため、この部分はシーラント層10の有効幅にはならず、図10における二点鎖線X2よりも内側が有効幅となる。よって、二点鎖線X2よりも外側は余分な幅114となり、タイヤ質量はその分重くなる。これに対し、上記実施形態によれば、このようなノッチ113の形成を回避することができるので、タイヤ質量の増加を抑えることができる。
以上のように、本実施形態であると、シーラント材11の塗り始め端部14及び塗り終わり端部15における重なり量を低減してタイヤ質量のアンバランスを低減することができ、タイヤのユニフォミティを改善することができるとともに、タイヤ質量の増加を抑えることができる。
なお、上記実施形態では、ノズル41を移動装置43によりタイヤ軸方向ADに移動させることにより、帯状のシーラント材11をタイヤ軸方向ADの一方側から他方側に変位させたが、当該変位は相対的なものであり、例えば、タイヤ1をタイヤ軸方向ADに移動させることにより、帯状のシーラント材11をタイヤ軸方向ADの一方側から他方側に変位させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、タイヤ1を回転させることにより、吐出口45から吐出されるシーラント材11をタイヤ周方向CDに沿って帯状に形成したが、タイヤ1を回転させずに、ノズル41をタイヤ内面1Aに沿ってタイヤ周方向CDに移動させることにより、吐出口45から吐出されるシーラント材11をタイヤ周方向CDに沿って帯状に形成してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…タイヤ、10…シーラント層、11…シーラント材、14…塗り始め端部、14A…第1エッジ、14B…塗り始めの始端、14C…鋭角の角部、15…塗り終わり端部、15A…第2エッジ、15B…塗り終わりの終端、15C…鋭角の角部、40…吐出機、45…吐出口、S2…吐出口のタイヤ周方向に対向する対辺のタイヤ周方向における間隔

Claims (3)

  1. タイヤ内面に帯状のシーラント材をタイヤ軸方向の一方側から他方側に変位させつつタイヤ周方向に沿って塗布してシーラント層を形成するタイヤ製造方法であって、
    前記シーラント材を吐出する吐出口が平行四辺形状に開口した吐出機を用いて、前記吐出口をタイヤ内面に対向配置させ、前記吐出口から断面平行四辺形状に吐出される前記シーラント材を、その塗り始め端部において、タイヤ軸方向の一方側でタイヤ周方向に平行な第1エッジが形成されるとともに、タイヤ軸方向に対して傾斜した塗り始めの始端と前記第1エッジとにより鋭角の角部が形成されるように、タイヤ内面に塗布する、タイヤ製造方法。
  2. 前記シーラント材の塗り終わり端部において、タイヤ軸方向の他方側でタイヤ周方向に平行な第2エッジが形成されるとともに、タイヤ軸方向に対して傾斜した塗り終わりの終端と前記第2エッジとにより鋭角の角部が形成されるように、前記シーラント材をタイヤ内面に塗布して、前記シーラント材の塗布を終了する、請求項1に記載のタイヤ製造方法。
  3. 前記吐出口と前記タイヤ内面との距離が、前記吐出口のタイヤ周方向に相対する対辺のタイヤ周方向における間隔以下である、請求項1又は2に記載のタイヤ製造方法。

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