JP2022074389A - 情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のセンサ端末から受信した端末データを同一の時間軸上で分析する情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。【解決手段】コミュニケーション分析システムにおいて、各ウェアラブル端末は、外部から取得した時刻データに基づいて端末時計部の端末時刻を補正する端末時刻補正部と、発振回路の出力信号に基づいてカウントした所定のデータ生成時間間隔で端末データを生成する端末データ生成部と、端末データを分析装置に送信するデータ送受信部と、を含む。分析装置は、各ウェアラブル端末から受信した複数の端末データの端末時刻データを、各ウェアラブル端末毎に補正する端末データ補正部を含む。端末データ補正部は、複数の端末データの端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように、複数の端末データの端末時刻データを補正する。【選択図】図11

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
特許文献1は、コミュニケーションの各参加者の身体に装着した名札型の端末と、複数の端末と通信する端末管理装置と、データ処理装置と、を備えたセンサネットシステムを開示している。各端末は、当該端末を装着した参加者の言動を常時検出すると共に検出時刻を端末の内部時計から取得し、検出結果と検出時刻を含む端末データを端末管理装置に所定の時間間隔で送信するようにしている。検出時間は、1つの端末データに含まれる複数の検出結果のうち最初の検出結果に対応する検出時刻としている。データ処理装置は、複数の端末から送信された端末データに基づいて、各端末を装着した参加者間の関係を示す値を算出する。そして、各端末は、端末管理装置との通信により、端末の内部時計が端末管理装置の内部時計と一致するように、端末の内部時計の時刻を補正している。
特許第5160818号公報
上記のセンサネットシステムにおいては、複数の参加者の言動の発生タイミングが互いに一致しているか否かが重要な指標となり得るので、複数の端末間で端末の内部時計(以下、端末時計)の時刻(以下、端末時刻)が互いに完全に同期されていることが求められている。
しかしながら、複数の端末間で端末時刻を互いに完全に同期することは現実的ではない。なぜなら、端末時刻を端末管理装置から受信した時刻データに基づいて定期的に補正しており、偶発的に発生する通信遅延に起因して、各端末時刻を端末管理装置の内部時計(以下、装置時計)の時刻(以下、装置時刻)に完全に同期させることができないからである。従って、通信遅延の遅延量が相対的に大きかったときは当該端末時刻は装置時刻から大きく遅れ、通信遅延の遅延量が相対的に小さかったとき当該端末時刻は装置時刻から僅かに遅れ、結果として、複数の端末間で端末時刻が一致することはない。
本願発明の目的は、複数のセンサ端末から受信した端末データを同一の時間軸上で分析するための技術を提供することにある。
本願発明の第1の観点によれば、同一のコミュニケーションに参加する複数の参加者のそれぞれに装着される複数のセンサ端末と、前記複数のセンサ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む、情報処理システムであって、各センサ端末は、当該センサ端末を装着した参加者に関するセンシングデータを出力するセンサと、端末時計部と、外部から取得した時刻データに基づいて前記端末時計部の端末時刻を補正する端末時刻補正部と、発振回路と、前記発振回路の出力信号に基づいてカウントした所定の生成時間間隔で、前記センサから出力された前記センシングデータと、前記端末時計部から出力された端末時刻データと、を取得し、前記センシングデータと前記端末時刻データを含む端末データを生成する端末データ生成部と、前記端末データを前記情報処理装置に送信するデータ送信部と、を含み、前記情報処理装置は、各センサ端末から受信した複数の端末データを記憶する端末データ記憶部と、各センサ端末毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する端末データ補正部と、を含み、前記端末データ補正部は、前記複数の端末データの前記端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する、情報処理システムが提供される。以上の構成によれば、前記端末時刻補正部による補正時の通信遅延に起因する、前記複数のセンサ端末間での端末時刻のズレが解消されるので、前記複数のセンサ端末から受信した前記端末データを同一の時間軸上で分析できるようになる。
好ましくは、前記端末データ補正部は、前記複数の端末データに、検出順に所定増減値ずつ増減する検出順データを加え、前記端末時刻データと、対応する前記検出順データと、の間の線形回帰式を求め、前記端末時刻データを、対応する前記検出順データを前記線形回帰式に代入して得られる値に変更する。
好ましくは、前記端末データ補正部は、検出順に隣り合う2つの端末データの前記端末時刻データの差分が第1の値以上である場合、前記複数の端末データを、当該2つの端末データの間を境に2つのグループに分け、各グループ毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する。即ち、前記センサ端末が前記端末データの送信を一時的に停止していた場合、当該停止の前後の2つの端末データの前記端末時刻データの差分が大きくなり、上記の線形回帰式にとってノイズとなる。そこで、以上の構成によれば、当該停止の前後で前記複数の端末データをグループ分けしてグループ毎に補正を実行するので、上記のノイズによる影響を排除することができる。
好ましくは、前記端末データ補正部は、検出順に隣り合う2つの端末データの前記端末時刻データの差分が前記生成時間間隔よりも長く第2の値以下である場合、検出順で後となる端末データに加える前記検出順データは、検出順で先となる端末データに加えた前記検出順データに、当該差分を前記生成時間間隔で割った値に前記所定増減値をかけ合わせた値を加算したものとする。即ち、前記複数の端末データの何れかが欠損していた場合、当該欠損した端末データの前後の2つの端末データの前記端末時刻データの差分は、当該欠損よりも先の2つの端末データの前記端末時刻データの差分よりも大きくなる。例えば、端末データが1つ欠損していた場合は、当該欠損した端末データの前後の2つの端末データの前記端末時刻データの差分は、前記生成時間間隔の2倍となる。そこで、以上の構成によれば、上記の欠損の存在に起因して線形回帰式の回帰係数が変化してしまうことがない。
本願発明の第2の観点によれば、同一のコミュニケーションに参加する複数の参加者のそれぞれに装着される複数のセンサ端末と、前記複数のセンサ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む、情報処理システムの情報処理方法であって、各センサ端末は、当該センサ端末を装着した参加者に関するセンシングデータを出力するセンサと、端末時計部と、発振回路と、を備え、外部から取得した時刻データに基づいて前記端末時計部の端末時刻を補正し、前記発振回路の出力信号に基づいてカウントした所定の生成時間間隔で、前記センサから出力された前記センシングデータと、前記端末時計部から出力された端末時刻データと、を取得し、前記センシングデータと前記端末時刻データを含む端末データを生成し、前記端末データを前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置は、各センサ端末から受信した複数の端末データを記憶し、各センサ端末毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正し、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正することは、前記複数の端末データの前記端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する、情報処理方法が提供される。以上の方法によれば、前記端末時刻補正部による補正時の通信遅延に起因する、前記複数のセンサ端末間での端末時刻のズレが解消されるので、前記複数のセンサ端末から受信した前記端末データを同一の時間軸上で分析できるようになる。
また、コンピュータに、上記の情報処理方法を実行させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、前記端末時刻補正部による補正時の通信遅延に起因する、前記複数のセンサ端末間での端末時刻のズレが解消されるので、前記複数のセンサ端末から受信した前記端末データを同一の時間軸上で分析できるようになる。
コミュニケーション分析システムの概略図である。 ウェアラブル端末の機能ブロック図である。 端末データのデータ構造を示す図である。 分析装置の機能ブロック図である。 端末IDが71であるウェアラブル端末から受信した複数の端末データを示す表である。 ウェアラブル端末の制御フローである。 分析装置の制御フローである。 複数の端末データと、検出順で隣り合う2つの端末時刻データの差分と、を示す表である。 分析装置による端末時刻データの補正を説明するための表である。 検出順データと端末時刻データとの回帰直線を示すグラフである。 端末時刻データの補正を説明するためのグラフである。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
図1には、コミュニケーション分析システム1の概略図を示している。コミュニケーション分析システム1は、情報処理システムの一具体例である。コミュニケーション分析システム1は、複数の参加者2から構成されるコミュニケーションに関するビッグデータを収集して分析し、新たな価値を創出するシステムである。例えば、コミュニケーション分析システム1は、複数の参加者2から構成されるコミュニケーションにおいて、発言毎に当該発言に対する評価値を求める。コミュニケーション分析システム1は、複数のウェアラブル端末3と分析装置4を含む。
図1には、同一のコミュニケーションを構成する参加者2の人数を4人としているが、これに限定されず、2人でもよいし、4人以上でもよく、例えば10人や100人でもよい。コミュニケーションは、典型的には、各人の発言によって成立する会話形式のコミュニケーションである。この種のコミュニケーションは、例えば、討論会、座談会、研修会である。ただし、コミュニケーションは、参加者全員が同じ現実の空間に集合して行われるものに限らず、オンライン上の仮想の空間に集合して行われるものも含み得る。
(ウェアラブル端末3)
各ウェアラブル端末3は、センサ端末の一具体例である。図1に示すように、複数のウェアラブル端末3は、それぞれ、複数の参加者2に装着されて用いられる。即ち、一人の参加者2が1つのウェアラブル端末3を装着する。本実施形態において、ウェアラブル端末3は、参加者2の上半身に着るトップスに着脱可能なバッジであって、好ましくは鳩尾(みぞおち)よりも上に取り付けられる。ただし、ウェアラブル端末3は、バッジであることに代えて、ヘッドセットやイヤホン、メガネ、ネックレス、ペンダント等であってもよい。
図2には、各ウェアラブル端末3の機能ブロック図を示している。図2に示すように、ウェアラブル端末3は、中央演算処理器としてのCPU3a(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM3b(Random Access Memory)、読み出し専用のROM3c(Read Only Memory)を備えている。ウェアラブル端末3は、更に、端末ID情報記憶部10と、発振回路11と、センサ12と、を含む。そして、CPU3aがROM3cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU3aなどのハードウェアを、端末時計部15、端末時刻補正部16、生成間隔カウンタ17、端末データNo.カウンタ18、端末データ生成部19、データ送受信部20、として機能させる。各ウェアラブル端末3は、データ送受信部20を介して分析装置4と双方向無線通信可能とされている。
端末ID情報記憶部10は、対応するウェアラブル端末3を他のウェアラブル端末3から識別するための端末ID情報を記憶する。端末ID情報は、典型的には、ウェアラブル端末3に固有のMACアドレスが挙げられる。しかし、端末ID情報は、ウェアラブル端末3の起動時に分析装置4によって設定される数字、文字、またはそれらの組み合わせであってもよい。本実施形態において端末ID情報は、ウェアラブル端末3の起動時に分析装置4によって設定される自然数としている。
発振回路11は、一定の周波数を有する信号を出力する。発振回路11は、典型的には、所定の電圧を供給することで一定の周波数を有する信号を出力する発振器である。
センサ12は、対応するウェアラブル端末3を装着した参加者2に関するセンシングデータを出力する。本実施形態において、センサ12は、マイクロフォン12aと加速度センサ12bを含む。
マイクロフォン12aは、集音部の一具体例であって、対応するウェアラブル端末3の周囲の音を電圧値に変換し、電圧値を音圧データとしてRAM3bに蓄積する。本実施形態において、マイクロフォン12aは、例えば50ms毎に、対応するウェアラブル端末3の周囲の音を電圧値に変換し、電圧値を音圧データとしてRAM3bに蓄積する。
加速度センサ12bは、対応するウェアラブル端末3の3軸加速度を電圧値に変換し、電圧値を加速度データとしてRAM3bに蓄積する。対応するウェアラブル端末3を装着した参加者2が首を『縦』に振った場合、参加者2の上体がロール軸(左肩と右肩を結ぶ軸に対して平行な軸)まわりで屈曲と伸展を繰り返す。従って、この場合、加速度センサ12bの出力値のうち鉛直成分値が所定範囲内で増減を繰り返すように変動する。一方、対応するウェアラブル端末3を装着した参加者2が首を『横』に振った場合、参加者2の上体がヨー軸(背骨が延びる方向に対して平行な軸)まわりで捻転を繰り返す。従って、この場合、加速度センサ12bの出力値のうち水平成分値に対応する出力値が所定範囲内で増減を繰り返すように変動する。このように加速度データを参照することで、対応するウェアラブル端末3を装着した参加者2の動作を検出することができる。本実施形態において、加速度センサ12bは、例えば100ms毎に、対応するウェアラブル端末3の3軸加速度を電圧値に変換し、電圧値を加速度データとしてRAM3bに蓄積する。
センサ12は、マイクロフォン12a及び加速度センサ12bを含むことに代えて、マイクロフォン12a及び加速度センサ12bのうち何れか一方のみによって構成されてもよく、例えば、体表面温度測定センサなどの他のセンサによって構成されてもよい。
端末時計部15は、端末時刻データを有し、発振回路11から出力された信号に基づいて端末時刻データを更新する。従って、端末時計部15は、対応するウェアラブル端末3の内部時計部と称することもできる。
端末時刻補正部16は、外部から取得した時刻データに基づいて端末時計部15の端末時刻データを定期的に補正する。典型的には、端末時刻補正部16は、分析装置4から受信した時刻データに基づいて端末時計部15の端末時刻データを補正する。これに代えて、端末時刻補正部16は、分析装置4及びインターネットを介してネットワークタイムプロトコル(Network Time Protocol、NTP)にアクセスして取得した最新の時刻データに基づいて端末時計部15の端末時刻データを補正してもよい。
ここで、端末時刻補正部16による端末時刻データの補正の精度について説明する。本実施形態では、各ウェアラブル端末3と分析装置4が無線通信を介して双方向通信可能に構成されている。周知の通り、無線通信には通信遅延が偶発的に発生する。従って、分析装置4から時刻データが各ウェアラブル端末3に向けて出力されてから、実際に各ウェアラブル端末3が時刻データを受信するまでに要する通信時間は、一定とはならず、所謂正規分布となる。従って、各ウェアラブル端末3の端末時計部15の時刻データが互いに一致することはない。
生成間隔カウンタ17及び端末データNo.カウンタ18は、端末データ生成部19が端末データを生成するのに必要とされるカウンタである。
ここで、図3を参照して、端末データ19aの構成を説明する。図3に示すように、端末データ19aは、「端末ID」領域と「データNo.」領域、「端末時刻データ」領域、「音圧データ」領域、「加速度データ」領域を含む。「端末ID」領域は、端末ID情報記憶部10が保有する端末ID情報を格納する。「データNo.」領域は、端末データ生成部19が生成する多数の端末データに割り振られた番号であって、各端末データを他の端末から識別するための番号を格納する。ただし、「データNo.」領域は、省略してもよい。「端末時刻データ」領域は、端末時計部15が保有する端末時刻データを格納する。「音圧データ」領域は、マイクロフォン12aから出力された音圧データを格納する。「加速度データ」領域は、加速度センサ12bから出力された加速度データを格納する。
端末データ生成部19は、端末データ19aを定期的に生成する。即ち、端末データ生成部19は、端末データ19aを所定の生成時間間隔(以下、データ生成時間間隔と称する。)で生成する。本実施形態において、データ生成時間間隔は5秒としている。従って、1つの端末データ19aの「音圧データ」領域には、5秒分の音圧データ、即ち、100個の音圧データが格納される。同様に、1つの端末データ19aの「加速度データ」領域には、5秒分の加速度データ、即ち、50個の加速度データが格納される。
上記の「端末時刻データ」領域に格納される端末時刻データは、典型的には、対応する端末データ19aに含まれる100個の音圧データのうち最も先の(最も古い)音圧データを検出した時点に対応する端末時刻データである。
生成間隔カウンタ17は、発振回路11から出力された信号に基づいて、データ生成時間間隔として定義された時間をカウントする。なお、生成間隔カウンタ17は、端末時計部15の端末時刻データに基づいて、データ生成時間間隔として定義された時間をカウントしているわけではないことに留意されたい。
端末データNo.カウンタ18は、端末データNo.を有し、端末データ生成部19が端末データ19aを生成するたびに、端末データNo.をインクリメントする。
データ送受信部20は、端末データ生成部19が生成した端末データ19aを分析装置4に送信する。本実施形態においてデータ送受信部20は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により、分析装置4に端末データ19aを送信する。しかし、これに代えて、データ送受信部20は、有線通信により、分析装置4に端末データ19aを送信してもよい。また、データ送受信部20は、インターネット等のネットワークを介して、分析装置4に端末データ19aを送信してもよい。この場合、分析装置4は、典型的には、クラウドシステム上で構築され得る。
(分析装置4)
図4は、分析装置4の機能ブロック図を示している。図4に示すように、分析装置4は、中央演算処理器としてのCPU4a(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM4b(Random Access Memory)、読み出し専用のROM4c(Read Only Memory)を備えている。そして、CPU4aがROM4cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU4aなどのハードウェアを、データ送受信部30、端末データ記憶部31、装置時計部32、装置時刻補正部33、装置時刻データ送信部34、端末データ補正部35、コミュニケーション分析部36、として機能させる。
データ送受信部30は、各ウェアラブル端末3から端末データ19aを受信し、受信した端末データ19aを端末データ記憶部31に記憶して蓄積する。図5は、端末データ記憶部31に蓄積された複数の端末データ19aを示している。図5に示すように、端末データ記憶部31には、各ウェアラブル端末3から受信した端末データ19aが受信した順番のまま蓄積される。なお、端末データ記憶部31には、複数のウェアラブル端末3から受信した端末データ19aが蓄積されるので、端末データ記憶部31には、様々な端末IDを有する端末データ19aが蓄積されている。図5では、端末IDが71であるウェアラブル端末3に対応する端末データ19aのみを示しており、実際には存在する他の端末データ19aは省略している。
装置時計部32は、装置時刻データを有し、図示しない発振回路から出力された信号に基づいて装置時刻データを更新する。従って、装置時計部32は、分析装置4の内部時計部と称することもできる。
装置時刻補正部33は、外部から取得した時刻データに基づいて装置時計部32の装置時刻データを定期的に補正する。典型的には、装置時刻補正部33は、インターネットを介してネットワークタイムプロトコル(Network Time Protocol、NTP)にアクセスして取得した最新の時刻データに基づいて装置時計部32の装置時刻データを補正する。
装置時刻データ送信部34は、各ウェアラブル端末3に定期的に、例えば1分毎に、装置時刻データを送信する。
端末データ補正部35は、各ウェアラブル端末3毎に、複数の端末データ19aの端末時刻データを補正する。具体的には、端末データ補正部35は、各ウェアラブル端末3毎に、複数の端末データ19aの端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように、複数の端末データ19aの端末時刻データを補正する。詳細は後述する。
コミュニケーション分析部36は、端末データ記憶部31に蓄積され、端末データ補正部35によって端末時刻データが補正された、複数の端末データ19aに基づいて、コミュニケーションを分析し、分析結果をRAM4bに格納し、又は、図示しないディスプレイに出力する。
(各ウェアラブル端末3の動作)
次に、図6を参照して、各ウェアラブル端末3の動作を説明する。図6は、各ウェアラブル端末3の制御フローを示している。
S100:
まず、生成間隔カウンタ17が、データ生成時間間隔として定義された時間をカウントするためのカウント値を初期化すると共に、データ生成時間間隔として定義された時間のカウントを開始する。
S110:
次に、端末データ生成部19が、端末時計部15の端末時刻データを取得する。
S120:
次に、端末データ生成部19が、センサ12から出力されたセンシングデータを取得する。
S130:
次に、端末データ生成部19が、取得したセンシングデータをRAM3bに蓄積する。
S140:
次に、端末データ生成部19は、データ生成時間間隔として定義された時間が経過したか判定する。データ生成時間間隔として定義された時間が経過したと判定した場合、端末データ生成部19は、処理をS150に進める。一方、データ生成時間間隔として定義された時間が経過していないと判定した場合は、端末データ生成部19は、処理をS120に戻す。これにより、RAM3bには、5秒分のセンシングデータが蓄積されることになる。
S150:
次に、端末データ生成部19は、端末データNo.カウンタ18から端末データNo.を取得する。
S160:
次に、端末データ生成部19は、端末ID情報記憶部10から端末ID情報を取得し、RAM3bから5秒分のセンシングデータを取得する。そして、端末データ生成部19は、図3に示すように、端末ID情報と、端末データNo.と、端末時刻データと、音圧データ及び加速度データから成る5秒分のセンシングデータと、から構成される端末データ19aを生成する。
S170:
図6に戻り、データ送受信部20は、端末データ生成部19が生成した端末データ19aを分析装置4に送信する。
S180:
そして、端末データNo.カウンタ18は、端末データNo.をインクリメントする。
S190:
また、端末時刻補正部16は、分析装置4から時刻データを受信したか判定する。分析装置4から時刻データを受信したと判定した場合は、端末時刻補正部16は、処理をS200に進める。一方、分析装置4から時刻データを受信していないと判定した場合は、端末時刻補正部16は、処理をS100に戻す。
S200:
そして、端末時刻補正部16は、分析装置4から受信した時刻データに基づいて端末時刻データを補正し、処理をS100に戻す。
(分析装置4の動作)
次に、図7を参照して、分析装置4の動作を説明する。図7は、分析装置4の動作フローを示している。
S300:
まず、データ送受信部30が、各ウェアラブル端末3からの端末データ19aの受信を開始する。データ送受信部30は、受信した端末データ19aを端末データ記憶部31に蓄積する。
S310:
次に、データ送受信部30は、各ウェアラブル端末3からの端末データ19aの受信が完了したか判定する。各ウェアラブル端末3からの端末データ19aの受信が完了したと判定した場合は、データ送受信部30は、処理をS320に進める。各ウェアラブル端末3からの端末データ19aの受信が完了していないと判定した場合は、データ送受信部30は、S310の処理を繰り返す。
S320:
次に、端末データ補正部35は、各端末データ19aに含まれている端末ID情報に基づいて、端末ID別に、端末データ記憶部31に蓄積されている複数の端末データ19aを分割する。図5には、端末IDが71であるウェアラブル端末3から受信した端末データ19aを例示している。
S330-S360:
端末データ補正部35は、S330からS360の処理を、端末ID毎に個別に実行する。
S330:
まず、端末データ補正部35は、データ送受信部30による端末データ19aの受信が一時的に中断していたか判定する。例えば、ウェアラブル端末3の電源が一時的にOFFにさせていた場合、データ送受信部30による端末データ19aの受信が一時的に中断する。
ここで、図8を参照されたい。図8は、説明の便宜上作成したものであって、端末データNo.(i)の端末時刻データと、端末データNo.(i-1)の端末時刻データと、の差分を、端末データNo.(i)の端末データ19aの欄に追記したものである。端末データ19aは、前述の通り5秒毎に作成されるので、図8に示すように、検出順で隣り合う2つの端末データ19aの端末時刻データの差分は一部を除いてちょうど5秒となっている。
図8に示すように、端末データNo.14795の端末時刻データと、端末データNo.14796の端末時刻データと、の差分は、104.213秒、即ち2分弱となっている。これは、端末データNo.14795の端末データ19aを生成した後であって、端末データNo.14796の端末データ19aを生成する前に、ウェアラブル端末3の電源が一時的にOFFにされていたことを示唆している。この場合、端末データ補正部35は、データ送受信部30による端末データ19aの受信が、端末データNo.14795と端末データNo.14796の間で一時的に中断していたと判定し、処理をS340に進める。一方、端末データ補正部35は、データ送受信部30による端末データ19aの受信が一時的に中断していなかったと判定した場合は、処理をS350に進める。
なお、各ウェアラブル端末3と分析装置4との間の通信に一時的に障害が発生したことで、分析装置4のデータ送受信部30が数個の端末データ19aを極めて限定的に受信し損ねることがある。この場合、検出順に隣り合う2つの端末データ19aの端末時刻データの差分は、経験的には最大でもデータ生成時間間隔の5倍程度とされている。従って、検出順に隣り合う2つの端末データ19aの端末時刻データの差分がデータ生成時間間隔の10倍以上である場合、即ち、50秒以上である場合、端末データ補正部35は、データ送受信部30による端末データ19aの受信が一時的に中断していたと判定することができる。このときの判定基準である50秒は、第1の値の一具体例である。
S340:
端末データ補正部35は、複数の端末データ19aを中断箇所でj個のグループに分割する。図8に示す例では、複数の端末データ19aが、端末データNo.14795と端末データNo.14796の間で一時的に中断しており、その他の中断はない。従って、端末データ補正部35は、複数の端末データ19aを中断箇所で2個のグループに分割する。即ち、検出順で先となるグループには、端末データNo.14772から端末データNo.14795までの端末データ19aが属し、検出順で後となるグループには、端末データNo.14796から端末データNo.14802までの端末データ19aが属する。
図9には、複数の端末データ19aのうち検出順で先となるグループに属する複数の端末データ19aのみを示している。
S350及びS360:
図7に戻り、端末データ補正部35は、S350及びS360の処理を、グループ毎に個別に実行する。
S350:
端末データ補正部35は、複数の端末データ19aに、検出順に所定増減値ずつ増減する検出順データを付与する。本実施形態において、端末データ補正部35は、複数の端末データ19aに、検出順に1つずつ増える検出順データを付与する。従って、図9に示すように、本実施形態において検出順データは自然数となる。しかし、これに代えて、所定増減値を0.35や-0.27としてもよい。図9に示すように、端末データNo.14772から端末データNo.14785の端末データ19aには、検出順に1つずつ増える検出順データ(1から14)を付与している。同様に、端末データNo.14787から端末データNo.14795の端末データ19aには、検出順に1つずつ増える検出順データ(16から24)を付与している。
また、端末データ補正部35は、欠損を考慮して、複数の端末データ19aに、検出順に所定増減値ずつ増減する検出順データを付与する。具体的には、端末データ補正部35は、検出順に隣り合う2つの端末データ19aの端末時刻データの差分がデータ生成時間間隔よりも長く50秒よりも短い場合、検出順で後となる端末データ19aに加える検出順データは、検出順で先となる端末データ19aに加えた検出順データに、当該差分をデータ生成時間間隔で割った値に所定増減値をかけ合わせた値を加算したものとする。本実施形態において、上記の50秒は、第2の値の一具体例である。上記の50秒の根拠は以下の通りである。即ち、データ送受信部20が連続して端末データ19aの受信に失敗する回数は経験上、最大でも10回未満であり、上記の50秒は、データ生成時間間隔を10倍した値に相当している。
図9の例で説明すると、検出順に隣り合う2つの端末データ19aとして、端末データNo.14785の端末データ19aの端末時刻データと、端末データNo.14787の端末データ19aの端末時刻データと、の差分が10.000秒となっており、10.000秒は5秒よりも長く50秒よりも短い。従って、端末データ補正部35は、端末データNo.14785の端末データ19aと、端末データNo.14787の端末データ19aと、の間に受信できなかった端末データ19aが存在していた、即ち、端末データ19aの受信漏れ(欠損)が発生していたと判定する。そして、端末データ補正部35は、検出順で後となる端末データNo.14787の端末データ19aに加える検出順データを、検出順で先となる端末データ19aに加えた検出順データである「14」に、当該差分である10.000秒を5秒で割った値に所定増減値である「1」をかけ合わせた値である「2」を加算した「16」とする。
なお、本実施形態では、各ウェアラブル端末3が端末データ19aを生成するに際し、検出順にインクリメントされた端末データNo.を端末データ19aに含ませているので、端末データNo.をそのまま検出順データとして用いてもよい。
S360:
次に、端末データ補正部35は、端末時刻データと検出順データとの間の回帰直線(線形回帰式)を求め、端末時刻データを、検出順データを線形回帰式に代入して得られる値に変更する。ここで、図10を参照されたい。図10には、図9に示す複数の端末データ19aをプロットしたグラフを示している。図10のグラフの横軸は検出順データであり、縦軸は端末時刻データである。図10には、端末データ補正部35が算出した回帰直線Eを示している。本実施形態において回帰直線Eは、y=5.00767x+143476622.15498なる線形回帰式で表されている。回帰直線Eは、例えば最小二乗法によるものが好ましい。
ここで、図11を参照されたい。図11には、図10のグラフの一部を拡大して表示している。端末データ補正部35は、図11に示すように、各端末データ19a毎に、端末時刻データt0を、対応する検出順データを回帰直線Eの線形回帰式のxに代入して得られる値t1へと変更する。要するに、端末データ19aのプロットを縦軸に対して平行に移動して回帰直線Eに重ねることで、端末データ19aの端末時刻データを補正している。図9には、複数の端末データ19aの補正後の端末時刻データと、検出順で隣り合う2つの補正後の端末時刻データの差分を示している。図9及び図11に示すように、上記の補正によれば、複数の端末データ19aの端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になる。この補正による技術的意義は以下の通りである。
即ち、端末時刻補正部16による端末時刻データの補正時に通信遅延が必然的に発生し、通信遅延の遅延量は一定とはならず毎回必ず変動する。
図8の例では、端末データNo.14778の端末データ19aの生成時と、端末データNo.14779の端末データ19aの生成時と、の間で端末時刻補正部16による端末時刻データの補正が実行されている。このときの通信遅延の遅延量は、前回の遅延量よりも0.17秒長かったものと推定される。同様に、端末データNo.14791の端末データ19aの生成時と、端末データNo.14792の端末データ19aの生成時と、の間で端末時刻補正部16による端末時刻データの補正が実行されている。このときの通信遅延の遅延量は、前回の遅延量よりも0.03秒短かったものと推定される。
このように遅延量は毎回変動するので、複数のウェアラブル端末3の端末時刻が一致することはあり得ない。しかしながら、上記の通信遅延は正規分布で表現することができ、多数の通信遅延の遅延量の平均値は、正規分布の平均値に収束することになる。そして、この正規分布の平均値は、複数のウェアラブル端末3の間で同じ値になるものと考えられる。
従って、複数の端末データ19aの端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように回帰直線Eを用いて複数の端末データ19aの端末時刻データを補正すれば、通信遅延の遅延量の変動分が消失し、複数のウェアラブル端末3間での端末時刻のズレが解消される。これにより、複数のウェアラブル端末3から受信した複数の端末データ19aを同一の時間軸上で分析できるようになる。
なお、すべてのウェアラブル端末3の補正後の端末時刻データは、通信遅延の遅延量の平均値(正規分布の平均値)分だけ装置時刻データから遅れていることに留意されたい。
S370:
図7に戻り、コミュニケーション分析部36は、補正された複数の端末データ19aに基づいて、複数の参加者2が参加するコミュニケーションを分析し、分析結果を例えばティスプレイに出力する。
以上に、本願発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態は、以下の特徴を有する。
図1に示すように、コミュニケーション分析システム1(情報処理システム)は、同一のコミュニケーションに参加する複数の参加者2のそれぞれに装着される複数のウェアラブル端末3(センサ端末)と、複数のウェアラブル端末3と通信可能な分析装置4(情報処理装置)と、を含む。図2に示すように、各ウェアラブル端末3は、当該ウェアラブル端末3を装着した参加者2に関するセンシングデータを出力するセンサ12と、端末時計部15と、外部から取得した時刻データに基づいて端末時計部15の端末時刻を補正する端末時刻補正部16と、発振回路11と、発振回路11の出力信号に基づいてカウントした所定のデータ生成時間間隔(生成時間間隔)で、センサ12から出力されたセンシングデータと、端末時計部15から出力された端末時刻データと、を取得し、センシングデータと端末時刻データを含む端末データ19aを生成する端末データ生成部19と、端末データ19aを分析装置4に送信するデータ送受信部20(データ送信部)と、を含む。図4に示すように、分析装置4は、各ウェアラブル端末3から受信した複数の端末データ19aを記憶する端末データ記憶部31と、各ウェアラブル端末3毎に、複数の端末データ19aの端末時刻データを補正する端末データ補正部35と、を含む。端末データ補正部35は、複数の端末データ19aの端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように、複数の端末データ19aの端末時刻データを補正する。以上の構成によれば、端末時刻補正部16による補正時の通信遅延に起因する、複数のウェアラブル端末3間での端末時刻のズレが解消されるので、複数のウェアラブル端末3から受信した端末データ19aを同一の時間軸上で分析できるようになる。
また、図9から図11に示すように、端末データ補正部35は、複数の端末データ19aに、検出順に所定増減値ずつ増減する検出順データを加え、端末時刻データと、対応する検出順データと、の間の線形回帰式を求め、端末時刻データを、対応する検出順データを線形回帰式に代入して得られる値に変更する。
また、図8に示すように、端末データ補正部35は、検出順に隣り合う2つの端末データ19aの端末時刻データの差分が第1の値以上である場合、複数の端末データ19aを、当該2つの端末データ19aの間を境に2つのグループに分け、各グループ毎に、複数の端末データ19aの端末時刻データを補正する。即ち、ウェアラブル端末3が端末データ19aの送信を一時的に停止していた場合、当該停止の前後の2つの端末データ19aの端末時刻データの差分が大きくなり、上記の線形回帰式にとってノイズとなる。そこで、以上の構成によれば、当該停止の前後で複数の端末データ19aをグループ分けしてグループ毎に補正を実行するので、上記のノイズによる影響を排除することができる。
また、端末データ補正部35は、検出順に隣り合う2つの端末データ19aの端末時刻データの差分がデータ生成時間間隔よりも長く第2の値以下である場合、検出順で後となる端末データ19aに加える検出順データは、検出順で先となる端末データ19aに加えた検出順データに、当該差分を生成時間間隔で割った値に所定増減値をかけ合わせた値を加算したものとする。即ち、複数の端末データ19aの何れかが欠損していた場合、当該欠損した端末データ19aの前後の2つの端末データ19aの端末時刻データの差分は、当該欠損よりも先の2つの端末データ19aの端末時刻データの差分よりも大きくなる。例えば、端末データ19aが1つ欠損していた場合は、当該欠損した端末データ19aの前後の2つの端末データ19aの端末時刻データの差分は、生成時間間隔の2倍となる。そこで、以上の構成によれば、上記の欠損の存在に起因して線形回帰式の回帰係数が変化してしまうことがない。
なお、端末データ19aの受信に失敗するたびに複数の端末データ19aをグループ分けして補正処理することになると、補正後の端末データ19aの端末時刻データの差分がデータ生成時間間隔に収束し難くなるので、端末時刻補正部16による補正時の通信遅延に起因する、複数のウェアラブル端末3間での端末時刻のズレが完全には解消されなくなる。この意味でも、上記のように端末データ19aの受信に失敗するたびにグループ分けするのを避けることで、複数のウェアラブル端末3間での端末時刻のズレを高いレベルで解消することができるようになる。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、更に、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROMを含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、更に、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 コミュニケーション分析システム
2 参加者
3 ウェアラブル端末
4 分析装置
10 端末ID情報記憶部
11 発振回路
12 センサ
12a マイクロフォン
12b 加速度センサ
15 端末時計部
16 端末時刻補正部
17 生成間隔カウンタ
18 端末データNo.カウンタ
19 端末データ生成部
19a 端末データ
20 データ送受信部
30 データ送受信部
31 端末データ記憶部
32 装置時計部
33 装置時刻補正部
34 装置時刻データ送信部
35 端末データ補正部
36 コミュニケーション分析部
E 回帰直線

Claims (6)

  1. 同一のコミュニケーションに参加する複数の参加者のそれぞれに装着される複数のセンサ端末と、前記複数のセンサ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む、情報処理システムであって、
    各センサ端末は、
    当該センサ端末を装着した参加者に関するセンシングデータを出力するセンサと、
    端末時計部と、
    外部から取得した時刻データに基づいて前記端末時計部の端末時刻を補正する端末時刻補正部と、
    発振回路と、
    前記発振回路の出力信号に基づいてカウントした所定の生成時間間隔で、前記センサから出力された前記センシングデータと、前記端末時計部から出力された端末時刻データと、を取得し、前記センシングデータと前記端末時刻データを含む端末データを生成する端末データ生成部と、
    前記端末データを前記情報処理装置に送信するデータ送信部と、
    を含み、
    前記情報処理装置は、
    各センサ端末から受信した複数の端末データを記憶する端末データ記憶部と、
    各センサ端末毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する端末データ補正部と、
    を含み、
    前記端末データ補正部は、前記複数の端末データの前記端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する、
    情報処理システム。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記端末データ補正部は、
    前記複数の端末データに、検出順に所定増減値ずつ増減する検出順データを加え、
    前記端末時刻データと、対応する前記検出順データと、の間の線形回帰式を求め、
    前記端末時刻データを、対応する前記検出順データを前記線形回帰式に代入して得られる値に変更する、
    情報処理システム。
  3. 請求項1又は2に記載の情報処理システムであって、
    前記端末データ補正部は、検出順に隣り合う2つの端末データの前記端末時刻データの差分が第1の値以上である場合、前記複数の端末データを、当該2つの端末データの間を境に2つのグループに分け、
    各グループ毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する、
    情報処理システム。
  4. 請求項2に記載の情報処理システムであって、
    前記端末データ補正部は、検出順に隣り合う2つの端末データの前記端末時刻データの差分が前記生成時間間隔よりも長く第2の値以下である場合、検出順で後となる端末データに加える前記検出順データは、検出順で先となる端末データに加えた前記検出順データに、当該差分を前記生成時間間隔で割った値に前記所定増減値をかけ合わせた値を加算したものとする、
    情報処理システム。
  5. 同一のコミュニケーションに参加する複数の参加者のそれぞれに装着される複数のセンサ端末と、前記複数のセンサ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む、情報処理システムの情報処理方法であって、
    各センサ端末は、
    当該センサ端末を装着した参加者に関するセンシングデータを出力するセンサと、
    端末時計部と、
    発振回路と、
    を備え、
    外部から取得した時刻データに基づいて前記端末時計部の端末時刻を補正し、
    前記発振回路の出力信号に基づいてカウントした所定の生成時間間隔で、前記センサから出力された前記センシングデータと、前記端末時計部から出力された端末時刻データと、を取得し、前記センシングデータと前記端末時刻データを含む端末データを生成し、
    前記端末データを前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、
    各センサ端末から受信した複数の端末データを記憶し、
    各センサ端末毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正し、
    前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正することは、前記複数の端末データの前記端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する、
    情報処理方法。
  6. コンピュータに、請求項5に記載の情報処理方法を実行させるためのプログラム。
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