JP2022074389A - 情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
好ましくは、前記端末データ補正部は、前記複数の端末データに、検出順に所定増減値ずつ増減する検出順データを加え、前記端末時刻データと、対応する前記検出順データと、の間の線形回帰式を求め、前記端末時刻データを、対応する前記検出順データを前記線形回帰式に代入して得られる値に変更する。
好ましくは、前記端末データ補正部は、検出順に隣り合う2つの端末データの前記端末時刻データの差分が第1の値以上である場合、前記複数の端末データを、当該2つの端末データの間を境に2つのグループに分け、各グループ毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する。即ち、前記センサ端末が前記端末データの送信を一時的に停止していた場合、当該停止の前後の2つの端末データの前記端末時刻データの差分が大きくなり、上記の線形回帰式にとってノイズとなる。そこで、以上の構成によれば、当該停止の前後で前記複数の端末データをグループ分けしてグループ毎に補正を実行するので、上記のノイズによる影響を排除することができる。
好ましくは、前記端末データ補正部は、検出順に隣り合う2つの端末データの前記端末時刻データの差分が前記生成時間間隔よりも長く第2の値以下である場合、検出順で後となる端末データに加える前記検出順データは、検出順で先となる端末データに加えた前記検出順データに、当該差分を前記生成時間間隔で割った値に前記所定増減値をかけ合わせた値を加算したものとする。即ち、前記複数の端末データの何れかが欠損していた場合、当該欠損した端末データの前後の2つの端末データの前記端末時刻データの差分は、当該欠損よりも先の2つの端末データの前記端末時刻データの差分よりも大きくなる。例えば、端末データが1つ欠損していた場合は、当該欠損した端末データの前後の2つの端末データの前記端末時刻データの差分は、前記生成時間間隔の2倍となる。そこで、以上の構成によれば、上記の欠損の存在に起因して線形回帰式の回帰係数が変化してしまうことがない。
本願発明の第2の観点によれば、同一のコミュニケーションに参加する複数の参加者のそれぞれに装着される複数のセンサ端末と、前記複数のセンサ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む、情報処理システムの情報処理方法であって、各センサ端末は、当該センサ端末を装着した参加者に関するセンシングデータを出力するセンサと、端末時計部と、発振回路と、を備え、外部から取得した時刻データに基づいて前記端末時計部の端末時刻を補正し、前記発振回路の出力信号に基づいてカウントした所定の生成時間間隔で、前記センサから出力された前記センシングデータと、前記端末時計部から出力された端末時刻データと、を取得し、前記センシングデータと前記端末時刻データを含む端末データを生成し、前記端末データを前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置は、各センサ端末から受信した複数の端末データを記憶し、各センサ端末毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正し、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正することは、前記複数の端末データの前記端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する、情報処理方法が提供される。以上の方法によれば、前記端末時刻補正部による補正時の通信遅延に起因する、前記複数のセンサ端末間での端末時刻のズレが解消されるので、前記複数のセンサ端末から受信した前記端末データを同一の時間軸上で分析できるようになる。
また、コンピュータに、上記の情報処理方法を実行させるためのプログラムが提供される。
各ウェアラブル端末3は、センサ端末の一具体例である。図1に示すように、複数のウェアラブル端末3は、それぞれ、複数の参加者2に装着されて用いられる。即ち、一人の参加者2が1つのウェアラブル端末3を装着する。本実施形態において、ウェアラブル端末3は、参加者2の上半身に着るトップスに着脱可能なバッジであって、好ましくは鳩尾(みぞおち)よりも上に取り付けられる。ただし、ウェアラブル端末3は、バッジであることに代えて、ヘッドセットやイヤホン、メガネ、ネックレス、ペンダント等であってもよい。
図4は、分析装置4の機能ブロック図を示している。図4に示すように、分析装置4は、中央演算処理器としてのCPU4a(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM4b(Random Access Memory)、読み出し専用のROM4c(Read Only Memory)を備えている。そして、CPU4aがROM4cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU4aなどのハードウェアを、データ送受信部30、端末データ記憶部31、装置時計部32、装置時刻補正部33、装置時刻データ送信部34、端末データ補正部35、コミュニケーション分析部36、として機能させる。
次に、図6を参照して、各ウェアラブル端末3の動作を説明する。図6は、各ウェアラブル端末3の制御フローを示している。
まず、生成間隔カウンタ17が、データ生成時間間隔として定義された時間をカウントするためのカウント値を初期化すると共に、データ生成時間間隔として定義された時間のカウントを開始する。
次に、端末データ生成部19が、端末時計部15の端末時刻データを取得する。
次に、端末データ生成部19が、センサ12から出力されたセンシングデータを取得する。
次に、端末データ生成部19が、取得したセンシングデータをRAM3bに蓄積する。
次に、端末データ生成部19は、データ生成時間間隔として定義された時間が経過したか判定する。データ生成時間間隔として定義された時間が経過したと判定した場合、端末データ生成部19は、処理をS150に進める。一方、データ生成時間間隔として定義された時間が経過していないと判定した場合は、端末データ生成部19は、処理をS120に戻す。これにより、RAM3bには、5秒分のセンシングデータが蓄積されることになる。
次に、端末データ生成部19は、端末データNo.カウンタ18から端末データNo.を取得する。
次に、端末データ生成部19は、端末ID情報記憶部10から端末ID情報を取得し、RAM3bから5秒分のセンシングデータを取得する。そして、端末データ生成部19は、図3に示すように、端末ID情報と、端末データNo.と、端末時刻データと、音圧データ及び加速度データから成る5秒分のセンシングデータと、から構成される端末データ19aを生成する。
図6に戻り、データ送受信部20は、端末データ生成部19が生成した端末データ19aを分析装置4に送信する。
そして、端末データNo.カウンタ18は、端末データNo.をインクリメントする。
また、端末時刻補正部16は、分析装置4から時刻データを受信したか判定する。分析装置4から時刻データを受信したと判定した場合は、端末時刻補正部16は、処理をS200に進める。一方、分析装置4から時刻データを受信していないと判定した場合は、端末時刻補正部16は、処理をS100に戻す。
そして、端末時刻補正部16は、分析装置4から受信した時刻データに基づいて端末時刻データを補正し、処理をS100に戻す。
次に、図7を参照して、分析装置4の動作を説明する。図7は、分析装置4の動作フローを示している。
まず、データ送受信部30が、各ウェアラブル端末3からの端末データ19aの受信を開始する。データ送受信部30は、受信した端末データ19aを端末データ記憶部31に蓄積する。
次に、データ送受信部30は、各ウェアラブル端末3からの端末データ19aの受信が完了したか判定する。各ウェアラブル端末3からの端末データ19aの受信が完了したと判定した場合は、データ送受信部30は、処理をS320に進める。各ウェアラブル端末3からの端末データ19aの受信が完了していないと判定した場合は、データ送受信部30は、S310の処理を繰り返す。
次に、端末データ補正部35は、各端末データ19aに含まれている端末ID情報に基づいて、端末ID別に、端末データ記憶部31に蓄積されている複数の端末データ19aを分割する。図5には、端末IDが71であるウェアラブル端末3から受信した端末データ19aを例示している。
端末データ補正部35は、S330からS360の処理を、端末ID毎に個別に実行する。
まず、端末データ補正部35は、データ送受信部30による端末データ19aの受信が一時的に中断していたか判定する。例えば、ウェアラブル端末3の電源が一時的にOFFにさせていた場合、データ送受信部30による端末データ19aの受信が一時的に中断する。
端末データ補正部35は、複数の端末データ19aを中断箇所でj個のグループに分割する。図8に示す例では、複数の端末データ19aが、端末データNo.14795と端末データNo.14796の間で一時的に中断しており、その他の中断はない。従って、端末データ補正部35は、複数の端末データ19aを中断箇所で2個のグループに分割する。即ち、検出順で先となるグループには、端末データNo.14772から端末データNo.14795までの端末データ19aが属し、検出順で後となるグループには、端末データNo.14796から端末データNo.14802までの端末データ19aが属する。
図7に戻り、端末データ補正部35は、S350及びS360の処理を、グループ毎に個別に実行する。
端末データ補正部35は、複数の端末データ19aに、検出順に所定増減値ずつ増減する検出順データを付与する。本実施形態において、端末データ補正部35は、複数の端末データ19aに、検出順に1つずつ増える検出順データを付与する。従って、図9に示すように、本実施形態において検出順データは自然数となる。しかし、これに代えて、所定増減値を0.35や-0.27としてもよい。図9に示すように、端末データNo.14772から端末データNo.14785の端末データ19aには、検出順に1つずつ増える検出順データ(1から14)を付与している。同様に、端末データNo.14787から端末データNo.14795の端末データ19aには、検出順に1つずつ増える検出順データ(16から24)を付与している。
次に、端末データ補正部35は、端末時刻データと検出順データとの間の回帰直線(線形回帰式)を求め、端末時刻データを、検出順データを線形回帰式に代入して得られる値に変更する。ここで、図10を参照されたい。図10には、図9に示す複数の端末データ19aをプロットしたグラフを示している。図10のグラフの横軸は検出順データであり、縦軸は端末時刻データである。図10には、端末データ補正部35が算出した回帰直線Eを示している。本実施形態において回帰直線Eは、y=5.00767x+143476622.15498なる線形回帰式で表されている。回帰直線Eは、例えば最小二乗法によるものが好ましい。
図7に戻り、コミュニケーション分析部36は、補正された複数の端末データ19aに基づいて、複数の参加者2が参加するコミュニケーションを分析し、分析結果を例えばティスプレイに出力する。
2 参加者
3 ウェアラブル端末
4 分析装置
10 端末ID情報記憶部
11 発振回路
12 センサ
12a マイクロフォン
12b 加速度センサ
15 端末時計部
16 端末時刻補正部
17 生成間隔カウンタ
18 端末データNo.カウンタ
19 端末データ生成部
19a 端末データ
20 データ送受信部
30 データ送受信部
31 端末データ記憶部
32 装置時計部
33 装置時刻補正部
34 装置時刻データ送信部
35 端末データ補正部
36 コミュニケーション分析部
E 回帰直線
Claims (6)
- 同一のコミュニケーションに参加する複数の参加者のそれぞれに装着される複数のセンサ端末と、前記複数のセンサ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む、情報処理システムであって、
各センサ端末は、
当該センサ端末を装着した参加者に関するセンシングデータを出力するセンサと、
端末時計部と、
外部から取得した時刻データに基づいて前記端末時計部の端末時刻を補正する端末時刻補正部と、
発振回路と、
前記発振回路の出力信号に基づいてカウントした所定の生成時間間隔で、前記センサから出力された前記センシングデータと、前記端末時計部から出力された端末時刻データと、を取得し、前記センシングデータと前記端末時刻データを含む端末データを生成する端末データ生成部と、
前記端末データを前記情報処理装置に送信するデータ送信部と、
を含み、
前記情報処理装置は、
各センサ端末から受信した複数の端末データを記憶する端末データ記憶部と、
各センサ端末毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する端末データ補正部と、
を含み、
前記端末データ補正部は、前記複数の端末データの前記端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する、
情報処理システム。 - 請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記端末データ補正部は、
前記複数の端末データに、検出順に所定増減値ずつ増減する検出順データを加え、
前記端末時刻データと、対応する前記検出順データと、の間の線形回帰式を求め、
前記端末時刻データを、対応する前記検出順データを前記線形回帰式に代入して得られる値に変更する、
情報処理システム。 - 請求項1又は2に記載の情報処理システムであって、
前記端末データ補正部は、検出順に隣り合う2つの端末データの前記端末時刻データの差分が第1の値以上である場合、前記複数の端末データを、当該2つの端末データの間を境に2つのグループに分け、
各グループ毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する、
情報処理システム。 - 請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記端末データ補正部は、検出順に隣り合う2つの端末データの前記端末時刻データの差分が前記生成時間間隔よりも長く第2の値以下である場合、検出順で後となる端末データに加える前記検出順データは、検出順で先となる端末データに加えた前記検出順データに、当該差分を前記生成時間間隔で割った値に前記所定増減値をかけ合わせた値を加算したものとする、
情報処理システム。 - 同一のコミュニケーションに参加する複数の参加者のそれぞれに装着される複数のセンサ端末と、前記複数のセンサ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む、情報処理システムの情報処理方法であって、
各センサ端末は、
当該センサ端末を装着した参加者に関するセンシングデータを出力するセンサと、
端末時計部と、
発振回路と、
を備え、
外部から取得した時刻データに基づいて前記端末時計部の端末時刻を補正し、
前記発振回路の出力信号に基づいてカウントした所定の生成時間間隔で、前記センサから出力された前記センシングデータと、前記端末時計部から出力された端末時刻データと、を取得し、前記センシングデータと前記端末時刻データを含む端末データを生成し、
前記端末データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、
各センサ端末から受信した複数の端末データを記憶し、
各センサ端末毎に、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正し、
前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正することは、前記複数の端末データの前記端末時刻データの間隔が時間軸上で等間隔になるように、前記複数の端末データの前記端末時刻データを補正する、
情報処理方法。 - コンピュータに、請求項5に記載の情報処理方法を実行させるためのプログラム。
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