JP2022072796A - 軸封装置、回転機械、および軸封装置の組み立て方法 - Google Patents

軸封装置、回転機械、および軸封装置の組み立て方法 Download PDF

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【課題】潤滑油の漏洩を確実に防止することができる軸封装置が提供する。【解決手段】軸封装置50は、回転軸1に装着された回転リング51と、回転リングに対向して配置された固定リング52と、シールリング53A、53Bと、を備える。シールリングは、分割面を有すC型形状であり、分割面は、回転リング側環状溝に形成のストッパーの両側に配置され、シールリングの軸線方向CLへの移動およびシールリングの周方向の移動が制限される。【選択図】図3

Description

本発明は、軸封装置、回転機械、および軸封装置の組み立て方法に関する。
ポンプは、ケーシング内に配置された羽根車が回転することによって水などの液体を圧送する回転機械である。ポンプは、一般に、吸込口および吐出口を有するケーシングと、ケーシングの内部に配置された羽根車と、羽根車が固定された回転軸と、を備えている。羽根車が回転軸とともに回転すると、ケーシングの吸込口から液体が吸い込まれる。液体は、羽根車の回転に伴ってケーシング内で昇圧され、吐出口から吐き出される。
回転軸は軸受によって回転自在に支持されている。軸受はケーシングに隣接して設けられた軸受ハウジング内に収容されている。軸受ハウジング内には、軸受を潤滑および冷却するための潤滑油が貯留されており、軸受の下部は潤滑油に浸漬されている。軸受の内輪が回転すると、潤滑油は軸受の全体に供給される。
これと同時に、潤滑油は、軸受の回転に起因する攪拌作用により、ミスト状となって、軸受ハウジングの内部に充満される。結果として、ミスト状の潤滑油は、軸受に、全体的に万遍なく供給される。
特開2001-004032号公報 特開2015-166636号公報 特開2017-075621号公報
しかしながら、回転軸は、軸受ハウジングを貫通して延びているため、回転軸の外周面と軸受ハウジングとの間に隙間が必然的に存在する。したがって、軸受に供給された潤滑油は、この隙間を通過して軸受ハウジングの外部に漏洩するおそれがある。
そこで、本発明は、潤滑油の漏洩を確実に防止することができる軸封装置および回転機械を提供することを目的とする。
本発明は、潤滑油の漏洩を確実に防止することができる軸封装置の組み立て方法を提供することを目的とする。
一態様では、軸受に供給される潤滑油の漏洩を防止するための軸封装置が提供される。軸封装置は、回転軸に装着された回転リングと、前記回転リングに対向して配置された固定リングと、前記回転リングと前記固定リングとの間に配置されたシールリングと、を備え、前記シールリングは、前記固定リングに装着されている。
一態様では、前記シールリングは、互いに対面する第1分割面および第2分割面を有している。
一態様では、前記固定リングは、前記固定リングの内周面に形成された固定リング側環状溝と、前記固定リング側環状溝から突出して、前記シールリングの周方向の移動を制限する、ストッパーと、を備えており、前記ストッパーは、前記第1分割面と前記第2分割面との間に配置されている。
一態様では、前記固定リングは、前記シールリングが装着される、少なくとも1つの分割部材と、前記分割部材の、前記回転軸の軸線方向への移動を制限する移動制限部材と、を備えている。
一態様では、前記シールリングは、第1シールリングおよび第2シールリングであり、前記分割部材は、前記第1シールリングが装着される第1固定リング側環状溝を有しており、前記移動制限部材は、前記第2シールリングが装着される第2固定リング側環状溝を有している。
一態様では、前記軸封装置は、前記軸受を収容する軸受ハウジングに前記固定リングを締結し、かつ前記固定リングの前記軸受ハウジングに対する相対位置を調整する締結部材を備えている。
一態様では、前記シールリングは、前記固定リングの内周面に密着可能な密着構造を有している。
一態様では、前記密着構造は、前記固定リングの内周面の直径と同一以上の直径を有する前記シールリングの外周面から構成されている。
一態様では、前記回転リングは、その外周面に形成された回転リング側環状溝を有しており、前記シールリングは、前記回転リング側環状溝に収容されている。
一態様では、前記回転リングは、前記固定リングに隣接する固定リング側の端部に形成された環状段部を有しており、前記固定リングは、前記回転リングに隣接する回転リング側の端部に形成され、かつ前記環状段部に挿入される環状突起を有している。
一態様では、羽根車と、前記羽根車が収容されたケーシングと、前記羽根車が固定された回転軸と、前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、前記軸受を収容する軸受ハウジングと、上記軸封装置と、を備えている、回転機械が提供される。
一態様では、軸受に供給される潤滑油の漏洩を防止するための軸封装置の組み立て方法が提供される。前記組み立て方法は、回転リングを回転軸に装着する工程と、シールリングを前記回転リングに形成された回転リング側環状溝に収容する工程と、前記軸受を収容する軸受ハウジングに固定リングを挿入して、前記シールリングを前記固定リングに装着する工程と、を含む。
一態様では、前記シールリングは、互いに対面する第1分割面および第2分割面を有しており、前記固定リングは、前記固定リングの内周面に形成された固定リング側環状溝と、前記固定リング側環状溝から突出するストッパーと、を備えており、前記組み立て方法は、前記シールリングを前記固定リング側環状溝に嵌め込んで、前記ストッパーを前記第1分割面と前記第2分割面との間に配置する工程をさらに含む。
一態様では、前記固定リングは、前記シールリングが装着される、少なくとも1つの分割部材と、前記分割部材の、前記回転軸の軸線方向への移動を制限する移動制限部材と、を備えており、前記組み立て方法は、前記シールリングを前記回転リング側環状溝に収容した後、前記シールリングを前記分割部材に装着する工程と、前記移動制限部材を前記軸受ハウジングに挿入し、締結部材によって、前記移動制限部材を前記軸受ハウジングに締結する工程と、を含む。
一態様では、前記移動制限部材を前記軸受ハウジングに挿入した後、前記締結部材によって、前記移動制限部材の前記軸受ハウジングに対する相対位置を調整する工程を含む。
一態様では、前記シールリングは、第1シールリングおよび第2シールリングであり、前記回転リングは、前記第1シールリングが収容される第1回転リング側環状溝と、前記第2シールリングが収容される第2回転リング側環状溝と、を有しており、前記組み立て方法は、前記第1シールリングを前記第1回転リング側環状溝に収容して、前記第1シールリングを前記分割部材に装着する工程と、前記第2シールリングを前記第2回転リング側環状溝に収容して、前記第2シールリングを前記移動制限部材に装着する工程と、を含む。
一態様では、前記分割部材に形成された第1固定リング側環状溝に前記第1シールリングを装着する工程と、前記移動制限部材に形成された第2固定リング側環状溝に前記第2シールリングを装着する工程と、を含む。
一態様では、前記シールリングは、前記固定リングの内周面に密着可能な密着構造を有しており、前記組み立て方法は、前記シールリングを前記回転リング側環状溝に収容した後、前記固定リングを前記軸受ハウジングに挿入して、前記シールリングを前記固定リングに装着する工程を含む。
一態様では、前記密着構造は、前記固定リングの内周面の直径と同一以上の直径を有する前記シールリングの外周面から構成されている。
一態様では、前記回転リングは、前記固定リングに隣接する固定リング側の端部に形成された環状段部を有しており、前記固定リングは、前記回転リングに隣接する回転リング側の端部に形成され、かつ前記環状段部に挿入される環状突起を有しており、前記組み立て方法は、前記固定リングを前記軸受ハウジングに挿入するとき、前記環状突起を前記環状段部に挿入する工程を含む。
本発明によれば、シールリングを回転リングと固定リングとの間に配置することにより、軸封装置は、潤滑油の漏洩を確実に防止することができる。
軸封装置の一実施形態を備えたポンプ装置を示す断面図である。 図1に示す軸受組立体の拡大断面図である。 軸封装置の一実施形態を示す図である。 軸受に隣接して配置された軸封装置を示す図である。 シールリングを示す図である。 固定リングの分割部材に装着されたシールリングを示す図である。 分割部材に形成されたストッパーと移動制限部材に形成されたストッパーとの位置関係を示す図である。 軸封装置に浸入した潤滑油の流れを示す図である。 軸封装置の組み立て方法を説明するための図である。 軸封装置の組み立て方法を説明するための図である。 軸封装置の組み立て方法を説明するための図である。 軸封装置の組み立て方法を説明するための図である。 軸封装置の組み立て方法を説明するための図である。 軸封装置の組み立て方法を説明するための図である。 軸封装置の組み立て方法を説明するための図である。 軸封装置の他の実施形態を示す図である。 軸封装置のさらに他の実施形態を示す図である。 軸封装置のさらに他の実施形態を示す図である。 シールリングを回転リングに装着する様子を示す図である。 図20(a)および図20(b)は回転リングに装着されたシールリングを示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態において、回転機械の一例としてのポンプについて説明するが、回転機械はポンプに限定されない。回転機械の他の例として、コンプレッサやブロワなどを挙げることができる。
図1は、軸封装置の一実施形態を備えたポンプ装置PAを示す断面図である。図1に示される回転機械としてのポンプ装置PAは、ポンプPA1と、駆動装置PA2と、を備えている。ポンプPA1は、羽根車2と、この羽根車2が固定される回転軸1と、羽根車2が収容されたケーシング5と、を備えている。回転軸1は水平に延びており、回転軸1の軸線方向CLは、水平方向と一致している。
回転軸1の一端は電動機などの駆動機10(より具体的には、駆動機10の駆動軸10a)に連結されており、この駆動機10によって回転軸1および羽根車2が回転される。駆動機10は、駆動装置PA2の構成要素の少なくとも一部である。
図1に示すケーシング5は、その内部に渦巻き室5aを有しており、羽根車2は渦巻き室5aの内側に配置されている。羽根車2が回転軸1とともに回転すると、吸込口3から水などの液体が吸い込まれ、羽根車2と渦巻き室5aの作用により液体の圧力が上昇されて、液体が吐出口4から吐き出される。
回転軸1とケーシング5との間の隙間は、メカニカルシールなどの軸封シール11によって封止されている。軸封シール11は、ケーシング5と回転軸1との間の隙間からのケーシング5内の液体の漏洩を防止することができる。
図2は、図1に示す軸受組立体9の拡大断面図である。図2に示すように、回転軸1は、軸受組立体9によって支持されている。軸受組立体9は、回転軸1を回転自在に支持する軸受9A,9Bと、軸受9A,9Bが収容される軸受ハウジング36と、を備えている。本実施形態では、軸受9A,9Bは転がり軸受である。軸受ハウジング36の内部には潤滑油が貯留されている。軸受ハウジング36内の潤滑油の液面は、回転軸1の下方に位置している。
軸受9A,9Bは同一の構成を有しているため、以下、軸受9Aの構成について説明する。軸受9Aは、軸受ハウジング36に固定された外輪30と、回転軸1の外周面に固定された内輪31と、外輪30と内輪31との間に配置された複数の転動体32と、を備えている。回転軸1とともに内輪31が回転すると、複数の転動体32は外輪30と内輪31との間で回転する。軸受9Aの下部は潤滑油中に浸漬されている。したがって、内輪31が回転軸1とともに回転すると、軸受9Aの全体に潤滑油が供給される。
軸受ハウジング36は、潤滑油が保持されたハウジング本体38と、ハウジング本体38の両側の開口端を閉じるカバー部材37,37と、を備えている。回転軸1は、カバー部材37,37を貫通して延びている。軸受9Aに隣接して配置されたカバー部材37は、ハウジング本体38の一方の開口端を閉じつつ、軸封シール11を覆っている。軸受9Bに隣接して配置されたカバー部材37は、ハウジング本体38の他方の開口端を閉じている。
ポンプ装置PAの運転により、回転軸1が回転すると、軸受ハウジング36内の潤滑油は、軸受9A,9Bのそれぞれに供給される。軸受9A,9Bのそれぞれに供給された潤滑油の一部は、軸受9A,9Bのそれぞれを通過してカバー部材37,37に向かって流れる。そこで、軸受組立体9は、潤滑油がカバー部材37と回転軸1との間の隙間から漏洩することを防止するための軸封装置50,50を備えている。軸封装置50,50のそれぞれは、軸受9A,9Bのそれぞれに隣接している。以下、軸受9Bに隣接して配置された軸封装置50について説明する。
図3は、軸封装置50の一実施形態を示す図である。図3では、軸受9Bに隣接して配置された軸封装置50が示されている。図3に示すように、軸封装置50は、回転軸1に装着された回転リング51と、回転リング51に対向して配置された固定リング52と、回転リング51と固定リング52との間に配置されたシールリング53A,53Bと、を備えている。図3に示す実施形態では、2つのシールリング53A,53Bが設けられているが、シールリングの数は本実施形態には限定されない。少なくとも1つのシールリングが設けられてもよい。以下、本明細書において、シールリング53A,53Bを区別せずに、単にシールリング53と呼ぶことがある。
図3に示すように、回転リング51は、回転軸1の外周面に密着可能な内周面51aと、内周面51aの反対側の外周面51bと、を有する環状部材である。回転リング51は、回転軸1に取り外し可能に装着されている。図3に示す実施形態では、回転リング51は、回転軸1とは別部材であるが、一実施形態では、回転リング51は、回転軸1と一体的に構成されてもよい。
図4は、軸受9Aに隣接して配置された軸封装置50を示す図である。図3では、軸封装置50の回転リング51は、回転軸1の段部1aに接触しており、回転リング51の軸線方向CLへの移動は制限される。図4に示すように、回転リング51は、軸受9Aに向かって突出する出っ張り部54を有してもよい。回転リング51の出っ張り部54は、軸受9A(より具体的には、内輪31)に接触しており、回転リング51の軸線方向CLへの移動は制限される。
回転リング51と回転軸1との間には、Oリングなどのシール部材55が配置されている。シール部材55は、回転リング51の内周面51aに形成されたシール溝56に装着されている。シール部材55は、潤滑油の、回転リング51と回転軸1との間の隙間からの漏洩を防止している。
回転リング51は、回転軸1と同心状に配置されており、回転軸1と一体に回転する。固定リング52は、回転リング51および回転軸1と同心状に配置されており、軸受ハウジング36(より具体的には、カバー部材37)に取り外し可能に装着されている。固定リング52と回転リング51(および回転軸1)との間には、僅かな隙間が形成されているため、固定リング52は回転軸1と一体に回転しない。
回転リング51は、その外周面51bに形成された回転リング側環状溝60A,60Bを有している。シールリング53A,53Bのそれぞれは、回転リング側環状溝60A,60Bのそれぞれに収容されている。図3に示す実施形態では、2つの回転リング側環状溝60A,60Bが設けられているが、回転リング側環状溝の数は、本実施形態には、限定されない。少なくとも1つの回転リング側環状溝が設けられてもよい。
本実施形態では、回転リング側環状溝の数は、シールリングの数に対応している。しかしながら、シールリングの数は、回転リング側環状溝の数と同じ、または回転リング側環状溝の数よりも少なくてもよい。以下、本明細書において、回転リング側環状溝60A,60Bを区別せずに、単に回転リング側環状溝60と呼ぶことがある。
図5は、シールリング53を示す図である。図5に示すように、シールリング53は、互いに対面する第1分割面53aおよび第2分割面53bを有しており、これら第1分割面53aおよび第2分割面53bの間には、隙間が形成されている。図5に示す実施形態では、シールリング53は、C型形状を有している。したがって、作業者は、第1分割面53aおよび第2分割面53bを互いに離間する方向に移動させることにより、シールリング53の内径を大きくすることができる。シールリング53は、比較的、軟質な材料、例えば、樹脂(4フッ化樹脂(PTFE)など)から構成されている。
シールリング53の内径は、回転リング51の外周面51bの直径よりも小さい(図3参照)。したがって、作業者は、シールリング53を広げた状態で、シールリング53を軸線方向CLに移動し、シールリング53を回転リング51の回転リング側環状溝60に収容する。シールリング53の内径は、回転リング側環状溝60の直径よりも大きい。したがって、シールリング53を回転リング側環状溝60に収容したとき、シールリング53と回転リング側環状溝60との間には、僅かな隙間が形成される。
図3に示すように、シールリング53は、固定リング52に装着されている。固定リング52は、シールリング53が装着される、少なくとも1つの分割部材61と、分割部材61の、回転軸1の軸線方向CLへの移動を制限する移動制限部材62と、を備えている。このように、図3に示す実施形態では、固定リング52は、分割構造を有している。以下、軸封装置50の分割構造について、説明する。
図6は、固定リング52の分割部材61に装着されたシールリング53Aを示す図である。分割部材61は、回転軸1および回転リング51と同心状に配置された環状形状を有している。分割部材61は、カバー部材37の内周面37aに隣接する外周面61aと、回転リング51の外周面51bに隣接する内周面61bと、を有している(図3参照)。
図6に示すように、分割部材61は、シールリング53Aが装着される固定リング側環状溝65を有している。固定リング側環状溝65は、分割部材61の内周面61bに形成されている。分割部材61は、固定リング側環状溝65から突出するストッパー66を備えており、ストッパー66は、シールリング53Aの第1分割面53aと第2分割面53bとの間に配置されている。ストッパー66は、その両側に第1分割面53aおよび第2分割面53bを配置することにより、シールリング53Aの周方向の移動を制限する。
図3に示すように、シールリング53Aは、分割部材61の内周面61bに形成された固定リング側環状溝65に装着されており、回転リング51の外周面51bに形成された回転リング側環状溝60Aに収容されている。したがって、シールリング53Aの軸線方向CLへの移動は、分割部材61および回転リング51によって制限される。
移動制限部材62は、カバー部材37の内周面37aに隣接する外周面62aと、回転リング51の外周面51bに隣接する内周面62bと、を有している。移動制限部材62は、シールリング53Bが装着される固定リング側環状溝67を有している。固定リング側環状溝67は、移動制限部材62の内周面62bに形成されている。
移動制限部材62は、固定リング側環状溝67から突出するストッパー68を備えている(図3参照)。ストッパー68は、ストッパー66と同様に、シールリング53Bの第1分割面53aと第2分割面53bとの間に配置されており、シールリング53Bの周方向の移動を制限する。
図7は、分割部材61に形成されたストッパー66と移動制限部材62に形成されたストッパー68との位置関係を示す図である。図7では、軸封装置50を軸線方向CLから見たときのストッパー66,68が描かれている。図3に示す実施形態では、ストッパー66およびストッパー68は、軸線方向CLに沿って、一直線上に並んで配置されている。
図7に示すように、ストッパー66およびストッパー68は、軸封装置50を軸線方向CLから見たとき、固定リング52の周方向にずれて配置されてもよい。図7に示す実施形態では、ストッパー68は、ストッパー66に対して、90度だけ、ずれて配置されているが、ストッパー66とストッパー68との間の角度は、図7に示す実施形態には限定されない。例えば、2つのストッパーが設けられる場合、第1ストッパーおよび第2ストッパーは、軸封装置50を軸線方向CLから見たとき、固定リング52の周方向に180度の間隔で配置されてもよい。3つのストッパーが設けられる場合、第1ストッパー、第2ストッパー、および第3ストッパーは、軸封装置50を軸線方向CLから見たとき、固定リング52の周方向に120度の間隔で配置されてもよい。
図示しないが、複数の分割部材61が設けられる場合、複数のストッパーのそれぞれは、軸線方向CLに沿って一直線上に並んで配置されてもよく、固定リング52の周方向に所定の角度でずれて配置されてもよい。
上述した実施形態では、1つの固定リング側環状溝に1つのストッパーが形成されているが、一実施形態では、1つの固定リング側環状溝に複数のストッパーが形成されてもよい。この場合、複数のストッパーは、軸封装置50を軸線方向CLから見たとき、固定リング52の周方向にずれて配置されてもよい。
シールリング53Bは、移動制限部材62の内周面62bに形成された固定リング側環状溝67に装着されており、回転リング51の外周面51bに形成された回転リング側環状溝60Bに収容されている。したがって、シールリング53Bの軸線方向CLへの移動は、移動制限部材62および回転リング51によって制限される。
上述したように、移動制限部材62は、分割部材61の軸線方向CLへの移動を制限する。より具体的には、図3に示すように、移動制限部材62は、分割部材61をカバー部材37の端壁39に押し付ける押し付け端面62cと、外周面62aから外側に延びる締結フランジ69と、を備えている。
押し付け端面62cは、外周面62aおよび固定リング側環状溝67の両方に接続されている。分割部材61がカバー部材37に挿入された状態で、移動制限部材62をカバー部材37に挿入することにより、移動制限部材62の押し付け端面62cは分割部材61に密着し、分割部材61をカバー部材37の端壁39に押し付ける。
図3に示すように、回転リング51は、固定リング52に隣接する固定リング52側の端部51cに形成された環状段部75を有しており、固定リング52(より具体的には、移動制限部材62)は回転リング51に隣接する回転リング51側の端部62dに形成され、かつ環状段部75に挿入される環状突起76を有している。移動制限部材62をカバー部材37に挿入することにより、環状突起76は環状段部75と回転軸1との間の隙間に挿入される。
軸封装置50は、固定リング52(より具体的には、移動制限部材62)を軸受ハウジング36(より具体的には、カバー部材37)に締結する締結部材70を備えている。移動制限部材62の締結フランジ69は、締結部材70が貫通可能な貫通穴69aを有している。貫通穴69aは、軸線方向CLと平行に延びている。
図3に示す実施形態では、締結部材70は、ねじである。作業者は、締結フランジ69の貫通穴69aとカバー部材37の挿入穴40とを一致させた状態で、締結部材70を貫通穴69aおよび挿入穴40に挿入し、締結部材70を締め付ける。この締め付けによって、移動制限部材62はカバー部材37に締結される。分割部材61は、移動制限部材62によってカバー部材37の端壁39に押し付けられているため、分割部材61の軸線方向CLへの移動は制限される。
締結部材70は、固定リング52(より具体的には、移動制限部材62)の軸受ハウジング36(より具体的には、カバー部材37)に対する相対位置を調整することができる。図3に示すように、挿入穴40には、ねじ溝が形成されている。したがって、作業者は、締結部材70の締め付け具合に応じて、移動制限部材62のカバー部材37に対する相対位置を調整することができる。
図8は、軸封装置50に浸入した潤滑油の流れを示す図である。図8では、図面を見やすくするために、符号の図示は省略されている。図8に示すように、回転軸1が回転すると、軸受ハウジング36内で飛散した潤滑油は、回転リング51とカバー部材37との間の隙間を通じて、固定リング52(より具体的には、分割部材61)と回転リング51との間に浸入する。この潤滑油は、固定リング側環状溝65と回転リング側環状溝60Aとの間に配置されたシールリング53Aに衝突し、潤滑油の進行は阻害される。回転軸1と回転リング51との間には、シール部材55が配置されているため、回転軸1と回転リング51との間の隙間を通じた潤滑油の漏洩は防止される。
さらに、シールリング53Aを固定リング側環状溝65と回転リング側環状溝60Aとの間に配置することにより、回転リング51と分割部材61との間には、第1環状空間が形成される。この第1環状空間は、シールリング53Aを配置することにより、軸線方向CLに対してジグザグした形状(すなわち、ジグザグ形状)を有している。したがって、軸封装置50は、ラビリンスシールとしての機能を有しており、結果として、潤滑油は、その自重によって、気体の流れから振り切られ、軸受ハウジング36の外部への進行が阻害される。
同様に、シールリング53Bを固定リング側環状溝67と回転リング側環状溝60Bとの間に配置することにより、回転リング51と移動制限部材62との間には、第2環状空間が形成される。第2環状空間は、シールリング53Bを配置することにより、第1環状空間と同一のジグザグ形状を有している。したがって、仮に、潤滑油が第1環状空間を通過したとしても、第2環状空間は、潤滑油の漏洩を確実に防止する。
このような構造を有する軸封装置50は、ラビリンスシールとして機能し、潤滑油の漏洩を確実に防止することができる。さらに、固定リング52に形成された環状突起76を回転リング51に形成された環状段部75に挿入することにより、潤滑油の漏洩をより確実に防止することができる。
上述したように、軸封装置50は、分割構造を有しているため、作業者は、軸封装置50を容易に組み立てることができる。以下、軸封装置50の組み立て方法について、説明する。
作業者は、回転リング51を回転軸1に装着し、シールリング53を回転リング51に形成された回転リング側環状溝60に収容し、固定リング52を軸受ハウジング36(より具体的には、カバー部材37)に挿入して、シールリング53を固定リング52に装着する。より具体的には、作業者は、以下の手順により、軸封装置50を組み立てる。
図9~図15は、軸封装置50の組み立て方法を説明するための図である。まず、作業者は、シール部材55が装着された回転リング51を回転軸1に装着して、回転リング51を回転軸1の段部1aに接触させる(図9参照)。その後、図10に示すように、作業者は、カバー部材37を軸受ハウジング36のハウジング本体38(図2参照)に取り付ける。
上述したように、シールリング53A(およびシールリング53B)は、その内径が大きくなる方向に変形可能である。したがって、作業者は、シールリング53Aを広げた状態で、シールリング53Aを回転リング51に挿入し、シールリング53Aを回転リング側環状溝60Aに収容する(図11参照)。図12に示すように、作業者は、分割部材61をカバー部材37に挿入して、シールリング53Aを分割部材61の固定リング側環状溝65に装着する。このとき、シールリング53Aの第1分割面53aおよび第2分割面53bがストッパー66の両側に配置されるように、シールリング53Aを固定リング側環状溝65に装着する。
図13に示すように、作業者は、シールリング53Bを広げた状態で、シールリング53Bを回転リング51に挿入し、シールリング53Bを回転リング側環状溝60Bに収容する。その後、作業者は、移動制限部材62をカバー部材37に挿入して、シールリング53Bを移動制限部材62の固定リング側環状溝67に装着する(図14参照)。このとき、シールリング53Bの第1分割面53aおよび第2分割面53bがストッパー68の両側に配置されるように、シールリング53Bを固定リング側環状溝67に装着する。
移動制限部材62をカバー部材37に挿入することにより、分割部材61は、カバー部材37に押し付けられるため、分割部材61の軸線方向CLへの移動は制限される。さらに、移動制限部材62をカバー部材37に挿入することにより、環状突起76は環状段部75と回転軸1との間に挿入される。
移動制限部材62をカバー部材37に挿入した後、作業者は、締結部材70によって、移動制限部材62をカバー部材37に締結する(図15参照)。分割部材61は移動制限部材62によってカバー部材37に押し付けられているため、移動制限部材62の締結によって、ポンプ装置PAの運転に起因する分割部材61の振動を防止することができる。
このように、軸封装置50は、分割構造を有しているため、作業者は、分割部材61をカバー部材37に挿入するだけの簡単な方法によって、複数の環状空間を有する軸封装置50を容易に組み立てることができる。このような構成により、シールリング53を容易に交換することができ、軸封装置50のメンテナンス性を向上させるという効果を奏することができる。
軸封装置50の組み立て方法は、上述した方法に限定されない。一実施形態では、作業者は、まず、カバー部材37をハウジング本体38に組み入れ、その後に、シール部材55が装着された回転リング51を回転軸1に装着してもよい。その後は、作業者は、図11~図15に示す方法を実行することにより、軸封装置50を組み立てる。
上述した実施形態では、分割構造を有する固定リング52について説明したが、一実施形態では、固定リング52のみならず、回転リング51が分割構造を有してもよい。
軸封装置50に求められる密封性は、ポンプ装置PAの設置される環境や用途などの条件によって、異なる場合がある。上述した実施形態によれば、軸封装置50の密封性をより向上させる場合、複数の分割部材61を軸線方向CLに沿って直列的に配置すれば、軸封装置50は、分割部材61の数に応じたジグザグの環状空間を有することができる。結果として、軸封装置50は、その密封性をより向上させることができる。移動制限部材62をカバー部材37に締結することにより、これら複数の分割部材61はカバー部材37の端壁39に押し付けられるため、分割部材61の脱落や振動は防止される。
本実施形態では、複数の分割部材61は、同一の構造を有することができる。したがって、同一の構造を有する複数の分割部材61を製造することにより、製造コストを低減することができ、軸封装置50の構成部品の全体的な在庫数を低減することができる。さらに、ポンプ装置PAの運転状況や設置環境などの条件に応じて、軸封装置50の密封性を向上させることができる。
上述したように、軸封装置50は、環状空間を有しており、ラビリンスシールとしての機能を果たす。回転軸1とともに回転リング51が回転すると、環状空間には、気体の旋回流が発生するおそれがある。このような旋回流は、回転リング51および回転軸1の振動の原因となってしまう。本実施形態では、ストッパー66,68のそれぞれは、上記旋回流を破壊するスワールブレーカとしての機能を果たす。したがって、軸封装置50は、旋回流の発生を防止して、回転リング51および回転軸1の振動を抑制することができる。
図16は、軸封装置50の他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるのでその重複する説明を省略する。上述した実施形態では、軸封装置50は、複数段(より具体的には、2段)の密封構造を有しているが、図16に示すように、軸封装置50は、単段の密封構造を有してもよい。
図16に示す実施形態では、固定リング52は、その内周面52aに形成された単一の固定リング側環状溝80と、固定リング側環状溝80から突出するストッパー81と、を備えている。ストッパー81は、シールリング53の第1分割面53aと第2分割面53bとの間に配置されており、シールリング53の周方向の移動を制限する。
回転リング51は、その外周面51bに形成された単一の回転リング側環状溝60を備えており、シールリング53はこの回転リング側環状溝60に収容されている。軸封装置50は、このような構造を有してもよい。
図16に示す実施形態では、作業者は、まず、シール部材55が装着された回転リング51を回転軸1に装着し、その後、シールリング53を回転リング51の回転リング側環状溝60に収容する。作業者は、固定リング52をカバー部材37に挿入して、シールリング53を固定リング側環状溝80に装着する。このとき、シールリング53の第1分割面53aおよび第2分割面53bがストッパー81の両側に配置されるように、シールリング53を固定リング側環状溝80に装着する。図16に示す実施形態によれば、作業者は、より簡単な方法により、軸封装置50を組み立てることができる。
図17は、軸封装置50のさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるのでその重複する説明を省略する。図17に示す実施形態では、固定リング52は、固定リング側環状溝65,67を有しておらず、平坦な環状形状を有している。シールリング53A,53Bは、固定リング52の内周面52aに密着可能な密着構造を有している。
より具体的には、密着構造は、固定リング52の内周面52aの直径と同一以上の直径を有するシールリング53A,53Bの外周面から構成されている。したがって、固定リング52をカバー部材37に挿入するとき、シールリング53A,53Bのそれぞれは、固定リング52にタイトに嵌まり込む。このようにして、シールリング53A,53Bは、固定リング52に装着される。
図17に示す実施形態では、軸封装置50の組み立て方法は次の通りである。作業者は、まず、シール部材55が装着された回転リング51を回転軸1に装着する。その後、作業者は、シールリング53A,53Bのそれぞれを広げた状態で、シールリング53A,53Bのそれぞれを軸線方向CLに移動し、シールリング53A,53Bのそれぞれを回転リング側環状溝60A,60Bのそれぞれに収容する。この状態で、作業者は、固定リング52をカバー部材37に挿入して、シールリング53A,53Bのそれぞれを固定リング52に装着する。
図17に示す実施形態においても、回転リング51と固定リング52との間にシールリング53A,53Bを配置することにより、回転リング51と固定リング52との間には、ジグザグの第1環状空間および第2環状空間が形成される。このような構造を有する軸封装置50は、潤滑油の漏洩を確実に防止することができる。
図示しないが、図17に示す実施形態においても、回転リング側環状溝60A,60Bのそれぞれにストッパーを形成してもよい。ストッパーを形成することにより、軸封装置50は、旋回流の発生を防止して、回転リング51および回転軸1の振動を抑制することができる。
上述した実施形態では、シールリング53を固定リング52に装着する構成について説明したが、シールリング53は回転リング51に装着されてもよい。以下、図面を参照して、シールリング53を回転リング51に装着する構成について、説明する。
図18は、軸封装置50のさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるのでその重複する説明を省略する。図18に示す実施形態では、シールリング53A,53Bのそれぞれは、回転リング51に装着されている。なお、本実施形態においても、シールリング53の数は、本実施形態には限定されず、少なくとも1つのシールリング53が設けられてもよい。
図19は、シールリング53を回転リング51に装着する様子を示す図である。図20(a)および図20(b)は回転リング51に装着されたシールリング53を示す図である。図20(a)は、軸封装置50を軸線方向CLから見たときの回転リング51に装着されたシールリング53を示しており、図20(b)は、図20(a)のA線方向から見たときの回転リング51に装着されたシールリング53を示している。
図18~図20に示すように、回転リング側環状溝60A,60Bのそれぞれには、ストッパー90,91のそれぞれが設けられている。本実施形態においても、シールリング53A,53Bのそれぞれは、第1分割面53aおよび第2分割面53bを有している。シールリング53Aは、第1分割面53aおよび第2分割面53bがストッパー90の両側に配置されるように、回転リング側環状溝60Aに装着されている。このような配置により、シールリング53Aの軸線方向CLへの移動およびシールリング53Aの周方向の移動は制限される。
シールリング53Aと同様に、シールリング53Bは、第1分割面53aおよび第2分割面53bがストッパー91の両側に配置されるように、回転リング側環状溝60Bに装着されている。
図18~図20に示す実施形態においても、ストッパー90,91のそれぞれは、回転リング側環状溝60A,60Bに発生する旋回流を破壊するスワールブレーカとしての機能を果たす。したがって、軸封装置50は、旋回流の発生を防止して、回転リング51および回転軸1の振動を抑制することができる。
図18に示す実施形態では、ストッパー90,91は、軸線方向CLに沿って、一直線上に並んで配置されているが、回転リング51の周方向に所定の角度で、ずれて配置されてもよい。
図18~図20に示す実施形態では、1つの回転リング側環状溝に1つのストッパーが形成されているが、一実施形態では、1つの回転リング側環状溝に複数のストッパーが形成されてもよい。この場合、複数のストッパーは、軸封装置50を軸線方向CLから見たとき、回転リング51の周方向にずれて配置されてもよい。
本実施形態においても、作業者は、軸封装置50を容易に組み立てることができる。まず、作業者は、シール部材55が装着された回転リング51を回転軸1に装着する。その後、作業者は、シールリング53Aの第1分割面53aと第2分割面53bとの間にストッパー90が配置されるように、シールリング53Aを回転リング側環状溝60Aに装着する。同様の方法により、作業者は、シールリング53Bを回転リング側環状溝60Bに装着する。作業者は、固定リング52の環状突起76が回転リング51の環状段部75と回転軸1との間の隙間に挿入されるように、固定リング52をカバー部材37に挿入する。その後、作業者は、締結部材70により、固定リング52をカバー部材37に締結する。
作業者は、このような簡単な方法により、軸封装置50を組み立てることができる。本実施形態においても、軸封装置50は、回転リング51と固定リング52との間に形成された環状空間を有する。したがって、軸封装置50は、潤滑油の漏洩を確実に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
1 回転軸
2 羽根車
3 吸込口
4 吐出口
5 ケーシング
5a 渦巻き室
9 軸受組立体
9A,9B 軸受
10 駆動機
10a 駆動軸
11 軸封シール
30 外輪
31 内輪
32 転動体
36 軸受ハウジング
37 カバー部材
37a 内周面
38 ハウジング本体
39 端壁
40 挿入穴
50 軸封装置
51 回転リング
51a 内周面
51b 外周面
51c 端部
52 固定リング
52a 内周面
53(53A,53B)シールリング
53a 第1分割面
53b 第2分割面
54 出っ張り部
55 シール部材
56 シール溝
60(60A,60B) 回転リング側環状溝
61 分割部材
61a 外周面
61b 内周面
62 移動制限部材
62a 外周面
62b 内周面
62c 押し付け端面
62d 端部
65 固定リング側環状溝
66 ストッパー
67 固定リング側環状溝
68 ストッパー
69 締結フランジ
69a 貫通穴
70 締結部材
75 環状段部
76 環状突起
80 固定リング側環状溝
81 ストッパー
90 ストッパー
91 ストッパー

Claims (20)

  1. 軸受に供給される潤滑油の漏洩を防止するための軸封装置であって、
    回転軸に装着された回転リングと、
    前記回転リングに対向して配置された固定リングと、
    前記回転リングと前記固定リングとの間に配置されたシールリングと、を備え、
    前記シールリングは、前記固定リングに装着されている、軸封装置。
  2. 前記シールリングは、互いに対面する第1分割面および第2分割面を有している、請求項1に記載の軸封装置。
  3. 前記固定リングは、
    前記固定リングの内周面に形成された固定リング側環状溝と、
    前記固定リング側環状溝から突出して、前記シールリングの周方向の移動を制限する、ストッパーと、を備えており、
    前記ストッパーは、前記第1分割面と前記第2分割面との間に配置されている、請求項2に記載の軸封装置。
  4. 前記固定リングは、
    前記シールリングが装着される、少なくとも1つの分割部材と、
    前記分割部材の、前記回転軸の軸線方向への移動を制限する移動制限部材と、を備えている、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の軸封装置。
  5. 前記シールリングは、第1シールリングおよび第2シールリングであり、
    前記分割部材は、前記第1シールリングが装着される第1固定リング側環状溝を有しており、
    前記移動制限部材は、前記第2シールリングが装着される第2固定リング側環状溝を有している、請求項4に記載の軸封装置。
  6. 前記軸封装置は、前記軸受を収容する軸受ハウジングに前記固定リングを締結し、かつ前記固定リングの前記軸受ハウジングに対する相対位置を調整する締結部材を備えている、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の軸封装置。
  7. 前記シールリングは、前記固定リングの内周面に密着可能な密着構造を有している、請求項1または請求項2に記載の軸封装置。
  8. 前記密着構造は、前記固定リングの内周面の直径と同一以上の直径を有する前記シールリングの外周面から構成されている、請求項7に記載の軸封装置。
  9. 前記回転リングは、その外周面に形成された回転リング側環状溝を有しており、
    前記シールリングは、前記回転リング側環状溝に収容されている、請求項7または請求項8に記載の軸封装置。
  10. 前記回転リングは、前記固定リングに隣接する固定リング側の端部に形成された環状段部を有しており、
    前記固定リングは、前記回転リングに隣接する回転リング側の端部に形成され、かつ前記環状段部に挿入される環状突起を有している、請求項1~請求項9のいずれか一項に記載の軸封装置。
  11. 羽根車と、
    前記羽根車が収容されたケーシングと、
    前記羽根車が固定された回転軸と、
    前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、
    前記軸受を収容する軸受ハウジングと、
    請求項1~請求項10のいずれか一項に記載の軸封装置と、を備えている、回転機械。
  12. 軸受に供給される潤滑油の漏洩を防止するための軸封装置の組み立て方法であって、
    回転リングを回転軸に装着する工程と、
    シールリングを前記回転リングに形成された回転リング側環状溝に収容する工程と、
    前記軸受を収容する軸受ハウジングに固定リングを挿入して、前記シールリングを前記固定リングに装着する工程と、を含む、方法。
  13. 前記シールリングは、互いに対面する第1分割面および第2分割面を有しており、
    前記固定リングは、
    前記固定リングの内周面に形成された固定リング側環状溝と、
    前記固定リング側環状溝から突出するストッパーと、を備えており、
    前記組み立て方法は、前記シールリングを前記固定リング側環状溝に嵌め込んで、前記ストッパーを前記第1分割面と前記第2分割面との間に配置する工程をさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記固定リングは、
    前記シールリングが装着される、少なくとも1つの分割部材と、
    前記分割部材の、前記回転軸の軸線方向への移動を制限する移動制限部材と、を備えており、
    前記組み立て方法は、
    前記シールリングを前記回転リング側環状溝に収容した後、前記シールリングを前記分割部材に装着する工程と、
    前記移動制限部材を前記軸受ハウジングに挿入し、締結部材によって、前記移動制限部材を前記軸受ハウジングに締結する工程と、を含む、請求項12または請求項13に記載の方法。
  15. 前記移動制限部材を前記軸受ハウジングに挿入した後、前記締結部材によって、前記移動制限部材の前記軸受ハウジングに対する相対位置を調整する工程を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記シールリングは、第1シールリングおよび第2シールリングであり、
    前記回転リングは、
    前記第1シールリングが収容される第1回転リング側環状溝と、
    前記第2シールリングが収容される第2回転リング側環状溝と、を有しており、
    前記組み立て方法は、
    前記第1シールリングを前記第1回転リング側環状溝に収容して、前記第1シールリングを前記分割部材に装着する工程と、
    前記第2シールリングを前記第2回転リング側環状溝に収容して、前記第2シールリングを前記移動制限部材に装着する工程と、を含む、請求項14または請求項15に記載の方法。
  17. 前記分割部材に形成された第1固定リング側環状溝に前記第1シールリングを装着する工程と、
    前記移動制限部材に形成された第2固定リング側環状溝に前記第2シールリングを装着する工程と、を含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記シールリングは、前記固定リングの内周面に密着可能な密着構造を有しており、
    前記組み立て方法は、前記シールリングを前記回転リング側環状溝に収容した後、前記固定リングを前記軸受ハウジングに挿入して、前記シールリングを前記固定リングに装着する工程を含む、請求項12に記載の方法。
  19. 前記密着構造は、前記固定リングの内周面の直径と同一以上の直径を有する前記シールリングの外周面から構成されている、請求項18に記載の方法。
  20. 前記回転リングは、前記固定リングに隣接する固定リング側の端部に形成された環状段部を有しており、
    前記固定リングは、前記回転リングに隣接する回転リング側の端部に形成され、かつ前記環状段部に挿入される環状突起を有しており、
    前記組み立て方法は、前記固定リングを前記軸受ハウジングに挿入するとき、前記環状突起を前記環状段部に挿入する工程を含む、請求項12~請求項19のいずれか一項に記載の方法。
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