JP2022071241A - 保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール部材を常に適切な位置に配置することにより、シール部材によってプラズマの接合層への侵入を防止することができる保持装置を提供すること。【解決手段】静電チャック1において、セラミックス部材10には、保持面11と下面12を貫通する第1貫通孔15が形成され、ベース部材20には、上面21と下面22を貫通し、第1貫通孔15に連通する第2貫通孔25が形成されており、セラミックス部材10とベース部材20との積層方向から見たときに、第1貫通孔15の中心軸CL1と第2貫通孔25の中心軸CL2とが自身の内周の内側に位置するように、下面12と上面21との間に配置された環状のシール部材50を有し、下面12に、シール部材50が接触する傾斜したシール面13が設けられている。【選択図】図4
Description
本開示は、対象物を保持する保持装置に関する。
保持装置として、例えば特許文献1に、プレートと、冷却板と、プレートと冷却板とを接着して一体化する接着層とを備え、これらを厚さ方向に貫通する貫通孔が形成された保持装置が開示されている。このような保持装置では使用時に、貫通孔にプラズマが侵入して、接着層を侵食するおそれがあるため、接着層(接合層)を保護するためのシール部材が配置されている。
しかしながら、上記の保持装置では、シール部材が適切な位置に配置されていない、つまりシール部材に位置ズレ(横ズレ)が発生すると、シール部材50がうまく変形せずに変形量が不足することにより、シール性が低下してしまうおそれがある。また、位置ズレによりシール部材が貫通孔内に飛び出してしまうと、貫通孔にリフトピンが配置される場合には、シール性の低下の他に、シール部材が損傷してしまうおそれがある。そして、シール部材のシール性低下や、シール部材の損傷が発生してしまうと、プラズマが貫通孔から接着層に侵入するため、接着層(接合層)が侵食されてしまう。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、シール部材を常に適切な位置に配置することにより、シール部材によってプラズマの接合層への侵入を防止することができる保持装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、
第1の面と、前記第1の面とは反対側に設けられる第2の面とを備える第1部材と、第3の面と、前記第3の面とは反対側に設けられる第4の面とを備える第2部材と、前記第1部材の前記第2の面と前記第2部材の前記第3の面との間に配置され、前記第1部材と前記第2部材とを接合する接合層と、を有し、前記第1部材の前記第1の面上に対象物を保持する保持装置において、
前記第1部材には、前記第1の面と前記第2の面を貫通する第1の貫通孔が形成され、
前記第2部材には、前記第3の面と前記第4の面を貫通し、前記第1の貫通孔に連通する第2の貫通孔が形成されており、
前記第1部材と前記第2部材との積層方向から見たときに、前記第1の貫通孔の中心軸線と前記第2の貫通孔の中心軸線とが自身の内周の内側に位置するように、前記第2の面と前記第3の面との間に配置された環状のシール部材を有し、
前記第2の面に、前記シール部材が接触する傾斜したシール面が設けられていることを特徴とする。
第1の面と、前記第1の面とは反対側に設けられる第2の面とを備える第1部材と、第3の面と、前記第3の面とは反対側に設けられる第4の面とを備える第2部材と、前記第1部材の前記第2の面と前記第2部材の前記第3の面との間に配置され、前記第1部材と前記第2部材とを接合する接合層と、を有し、前記第1部材の前記第1の面上に対象物を保持する保持装置において、
前記第1部材には、前記第1の面と前記第2の面を貫通する第1の貫通孔が形成され、
前記第2部材には、前記第3の面と前記第4の面を貫通し、前記第1の貫通孔に連通する第2の貫通孔が形成されており、
前記第1部材と前記第2部材との積層方向から見たときに、前記第1の貫通孔の中心軸線と前記第2の貫通孔の中心軸線とが自身の内周の内側に位置するように、前記第2の面と前記第3の面との間に配置された環状のシール部材を有し、
前記第2の面に、前記シール部材が接触する傾斜したシール面が設けられていることを特徴とする。
この保持装置では、シール面が傾斜していることにより、シール部材が第1部材と第2部材とに挟み込まれる際に、予め決められた最適な配置位置に自動的に移動させられた後、シール部材は第1部材と第2部材とによって変形させられる。そのため、シール部材の位置ズレが防止され、貫通孔内へ飛び出して配置されることを確実に防止することができる。これにより、シール部材のシール性の低下、及びシール部材が損傷することを防ぐことができる。従って、シール部材によって、第1の貫通孔に侵入したプラズマの接合層へ侵入を防止することができる。
上記した保持装置において、
前記傾斜したシール面は、鏡面であることが好ましい。
前記傾斜したシール面は、鏡面であることが好ましい。
このように傾斜したシール面が鏡面であることにより、シール面とシール部材との接触面積を大きくできるため、シール性をより向上させることができる。
また、上記した保持装置において、
前記第1部材の熱膨張率は、前記第2部材の熱膨張率より小さいことが好ましい。
前記第1部材の熱膨張率は、前記第2部材の熱膨張率より小さいことが好ましい。
このように、傾斜したシール面が、熱膨張率の小さい第1部材に設けられることにより、熱膨張によるシール面の変形(広がり)を抑制することができる。そのため、シール部材の変形量の減少(変形量不足)を防ぐことができるので、熱膨張によるシール性の低下を防止することができる。
そして、上記した保持装置において、
前記傾斜したシール面は、前記第1の貫通孔の開口部を頂点とした前記第2の面側に凸となる円錐形状とすればよい。
前記傾斜したシール面は、前記第1の貫通孔の開口部を頂点とした前記第2の面側に凸となる円錐形状とすればよい。
傾斜したシール面をこのような形状にすることにより、シール部材の内径側がシール面にガイドされて、シール部材の位置が自動的に補正される。その結果として、シール部材の位置ズレが防止されて、シール性の低下を防ぐことができる。また、シール面は、第1の貫通孔に侵入したプラズマが、第2の面側の貫通孔開口部からシール面とシール部材とが接触するシール部分へと流れにくい、つまり、シール面に沿ってプラズマが流れにくい形状であるため、接合層へのプラズマの侵入を効果的に防止することができる。
あるいは、上記した保持装置において、
前記傾斜したシール面は、前記第1の貫通孔の開口部を頂点とした前記第1の面側に凸となる円錐形状としてもよい。
前記傾斜したシール面は、前記第1の貫通孔の開口部を頂点とした前記第1の面側に凸となる円錐形状としてもよい。
傾斜したシール面をこのような形状にすることにより、シール部材の外径側がシール面にガイドされて、シール部材の位置が自動的に補正される、その結果として、シール部材の位置ズレが防止されて、シール性の低下を防ぐことができる。
本開示によれば、シール部材を常に適切な位置に配置することにより、シール部材によってプラズマの接合層への侵入を防止できる保持装置を提供することができる。
本開示に係る実施形態である保持装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、対象物である半導体ウエハWを保持する静電チャックを例示して説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態の静電チャック1について、図1~図4を参照しながら説明する。 本実施形態の静電チャック1は、半導体ウエハW(対象物)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば、半導体製造装置の真空チャンバー内で半導体ウエハWを固定するために使用される。図1に示すように、静電チャック1は、セラミックス部材10と、ベース部材20と、セラミックス部材10とベース部材20とを接合する接合層40とを有する。なお、セラミックス部材10は本開示の「第1部材」の一例であり、ベース部材は本開示の「第2部材」の一例である。
まず、第1実施形態の静電チャック1について、図1~図4を参照しながら説明する。 本実施形態の静電チャック1は、半導体ウエハW(対象物)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば、半導体製造装置の真空チャンバー内で半導体ウエハWを固定するために使用される。図1に示すように、静電チャック1は、セラミックス部材10と、ベース部材20と、セラミックス部材10とベース部材20とを接合する接合層40とを有する。なお、セラミックス部材10は本開示の「第1部材」の一例であり、ベース部材は本開示の「第2部材」の一例である。
なお、以下の説明においては、説明の便宜上、図1に示すようにXYZ軸を定義する。ここで、Z軸は、静電チャック1の軸線方向(図1において上下方向)の軸であり、X軸とY軸は、静電チャック1の径方向の軸である。そして、Z軸方向は、本開示の「積層方向」の一例である。
セラミックス部材10は、図1に示すように、円盤状の部材であり、セラミックスにより形成されている。セラミックスとしては、様々なセラミックスが用いられるが、強度や耐摩耗性、耐プラズマ性等の観点から、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ、Al2O3)または窒化アルミニウム(AlN)を主成分とするセラミックスが用いられることが好ましい。なお、ここでいう主成分とは、含有割合の最も多い成分(例えば、体積含有率が90vol%以上の成分)を意味する。
また、セラミックス部材10の直径は、上段部が例えば150~300mm程度であり、下段部が例えば180~350mm程度である。セラミックス部材10の厚さは、例えば2~6mm程度である。なお、セラミックス部材10の熱伝導率は、10~50W/mK(より好ましくは、18~30W/mK)の範囲内が望ましい。セラミックス部材10の熱膨張率は、8×10-6/K程度である。熱膨張率の計測は、例えばJIS R 1618に基づき、熱機械分析装置を用いて実施する。所定の大きさ(例えば、幅4mm×高さ3mm×長さ18mm)のサンプルを用意し、温度変化によるサンプルの寸法の変化を測定する。変化させる温度の範囲は、例えば30℃~300℃である。
図1、図2に示すように、セラミックス部材10は、半導体ウエハWを保持する保持面11と、セラミックス部材10の厚み方向(Z軸方向に一致する方向、上下方向)について保持面11とは反対側に設けられる下面12とを備えている。そして、保持面11と下面12との間を厚み方向(Z軸方向、図2において上下方向)に貫通する円筒形状の第1貫通孔15a,15bが形成されている。なお、保持面11は本開示の「第1の面」の一例であり、下面12は本開示の「第2の面」の一例である。
セラミックス部材10の保持面11は、凹凸形状をなしている。具体的には、保持面11には、図2、図3に示すように、その外縁付近に環状の環状凸部16が形成され、環状凸部16の内側に複数の独立した柱状の凸部17が形成されている。なお、環状凸部16は、シールバンドとも呼ばれる。環状凸部16の断面(XZ断面)の形状は、図2に示すように、略矩形である。環状凸部16の高さ(Z軸方向の寸法)は、例えば、10μm~20μm程度である。また、環状凸部16の幅(X軸方向の寸法)は、例えば、0.5mm~5.0mm程度である。
各凸部17は、図3に示すように、Z軸方向視(平面視)で略円形をなしており、略均等間隔で配置されている。また、各凸部17の断面(XZ断面)の形状は、図2に示すように、略矩形である。凸部17の高さは、環状凸部16の高さと略同一であり、例えば、10~20μm程度である。また、凸部17の幅(Z軸方向視での凸部17の最大径)は、例えば、0.5~1.5mm程度である。なお、セラミックス部材10の保持面11における環状凸部16より内側において、凸部17が形成されていない部分は、凹部18となっている。
そして、半導体ウエハWは、セラミックス部材10の保持面11における環状凸部16と複数の凸部17とに支持されて、静電チャック1に保持される。半導体ウエハWが静電チャック1に保持された状態では、半導体ウエハWの表面(下面)と、セラミックス部材10の保持面11(詳細には、保持面11の凹部18)との間に、空間Sが存在することとなる(図2参照)。この空間Sには、後述するガス孔30bを介して不活性ガス(例えば、ヘリウムガス)が供給されるようになっている。
このようなセラミックス部材10には、保持面11と下面12との間を厚み方向(Z軸方向、図2において上下方向)に貫通する円筒形状の第1貫通孔15a,15b(以下、「第1貫通孔15」と表記する場合もある)とが形成されている。そして、下面12の第1貫通孔15a,15bの周りには、図4に示すように、後述するシール部材50が接触する傾斜したシール面13が形成されている。本実施形態のシール面13は、第1貫通孔15a,15bの開口部を頂点とした下面12側に凸となる円錐形状(図2に示す断面ではV字形状)をなしている。このシール面13に対して、鏡面加工が施されており、表面粗さがRa0.2μm以下となっている。また、下面12に対するシール面13の傾斜角は、鋭角であることが好ましい。なお、下面12の表面粗さは、シール面13の表面粗さよりも大きい。これにより、下面12の表面粗さが大きいため、下面12の表面積を広くできるので、セラミックス部材10と接合層40との接着性を損なうことなく、シール部材50のシール性を向上させることができる。
ベース部材20は、図1に示すように円柱状、詳しくは、直径の異なる2つの円柱が、大きな直径の円柱状の上面部の上に小さな直径の円柱状の下面部が載せられるようにして、中心軸Caを共通にして重ねられて形成された段付きの円柱状である。このベース部材20は、金属(例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されていることが好ましいが、金属以外であってもよい。
そして、図1、図2に示すように、ベース部材20は、上面21と、ベース部材20(セラミックス部材10)の中心軸Ca(図2参照)方向(すなわち、Z軸方向)について上面21とは反対側に設けられる下面22と、を備えている。なお、上面21は本開示の「第3の面」の一例であり、下面22は本開示の「第4の面」の一例である。
ベース部材20の直径は、上段部が例えば150mm~300mm程度であり、下段部が例えば180mm~350mm程度である。また、ベース部材20の厚さ(Z軸方向の寸法)は、例えば20mm~50mm程度である。なお、ベース部材20(アルミニウムを想定)の熱伝導率は、セラミックス部材10よりも大きく、180~250W/mK(好ましくは、230W/mK程度)の範囲内が望ましい。ベース部材20の熱膨張率は、23.6×10-6/K程度であり、セラミックス部材10の熱膨張率よりも大きい。
また、図2に示すように、ベース部材20には、冷媒(例えば、フッ素系不活性液体や水等)を流すための冷媒流路23が形成されている。そして、冷媒流路23は、ベース部材20の下面22に設けられた不図示の供給口と排出口とに接続しており、供給口からベース部材20に供給された冷媒が、冷媒流路23内を流れて排出口からベース部材20の外へ排出される。このようにして、ベース部材20の冷媒流路23内に冷媒を流すことにより、ベース部材20が冷却され、これにより、接合層40を介してセラミックス部材10が冷却される。
そして、ベース部材20には、上面21と下面22との間を厚み方向(Z軸方向、図2において上下方向)に貫通する円筒形状の第2貫通孔25a,25b(以下、「第2貫通孔25」と表記する場合もある)が形成されている。なお、第2貫通孔25a,25bは、第1貫通孔15a,15bと同軸であり、第2貫通孔25a,25bの径は、第1貫通孔15a,15bの径とほぼ同じである。
接合層40は、セラミックス部材10の下面12とベース部材20の上面21との間に配置され、セラミックス部材10とベース部材20とを接合している。この接合層40を介して、セラミックス部材10の下面12とベース部材20の上面21とが熱的に接続されている。接合層40は、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着材により構成されている。なお、接合層40の厚さ(Z軸方向の寸法)は、例えば0.1~1.0mm程度である。また、接合層40の熱伝導率は、例えば1.0W/mKである。なお、接合層40(シリコーン系樹脂を想定)の熱伝導率は、0.1~2.0W/mK(好ましくは、0.5~1.5W/mK)の範囲内が望ましい。
この接合層40には、図2に示すように、第1貫通孔15a,15bと第2貫通孔25a,25bとを連通させる中間貫通孔45a,45bが形成されている。つまり、第1貫通孔15a,15bと第2貫通孔25a,25bとの間に、円筒形状の中間貫通孔45a,45b(以下、「中間貫通孔45」と表記する場合もある)が形成されている。中間貫通孔45a,45bは、第1貫通孔15a,15b及び第2貫通孔25a,25bと同軸である。中間貫通孔45a,45bの直径は、第1貫通孔15a,15b及び第2貫通孔25a,25bよりも大きい。第1貫通孔15a,15bと中間貫通孔45a,45bと第2貫通孔25a,25bとは、Z軸方向(静電チャック1の軸線方向)に連なって配置されている。
そして、図2に示すように、第1貫通孔15aと中間貫通孔45aと第2貫通孔25aとによって、静電チャック1をZ軸方向に貫通するリフトピン挿入孔30aを形成している。このリフトピン挿入孔30aには、半導体ウエハWを保持面11上から押し上げるリフトピン60が、ベース部材20の下面22側から挿入されている。このリフトピン60は、円柱形状(丸棒形状)をなしており、リフトピン挿入孔30a内をZ軸方向に移動する。リフトピン60がZ軸方向の一方側(図2では上側)に移動して、リフトピン60の先端部(上端部)がセラミックス部材10の保持面11から外部に突出することで、保持面11上に載置されている半導体ウエハWを保持面11から離間させる(リフトピン60によって半導体ウエハWを持ち上げる)ようになっている。
なお、本実施形態の静電チャック1では、リフトピン挿入孔30aが3個形成されており、各々のリフトピン挿入孔30a内にリフトピン60が挿入されている。なお、3個のリフトピン挿入孔30aは、静電チャック1の周方向に等間隔で形成されている(図3参照)。
また、第1貫通孔15bと中間貫通孔45bと第2貫通孔25bとによって、静電チャック1をZ軸方向に貫通するガス孔30bを形成している。このガス孔30bは、不活性ガス(例えば、ヘリウムガス)が流通するガス流路である。これにより、ベース部材20の下面22側からガス孔30b内に不活性ガス(例えば、ヘリウムガス)を供給することで、半導体ウエハWの下面とセラミックス部材10の保持面11(凹部18)との間の空間S内に、この不活性ガスを充填することができるようになっている。なお、以下の説明では、リフトピン挿入孔30aとガス孔30bを、単に「貫通孔30」と表記する場合もある。
そして、このような静電チャック1には、各中間貫通孔45(接合層40の貫通孔)内に、セラミックス部材10とベース部材20とに挟まれて(より詳細には、セラミックス部材10の下面12に形成されたシール面13とベース部材20の上面21との間に挟まれて)、Z軸方向視で第1貫通孔15及び第2貫通孔25を囲む、言い換えると、第1貫通孔15と第2貫通孔25とが自身の内周の内側に位置するようにして、円環状のシール部材50が配置されている(図2、図4参照)。このシール部材50は、接合層40を保護し、接合層40の腐食を防止するためのものである。
すなわち、静電チャック1を半導体製造装置の真空チャンバー内で半導体ウエハWを固定するために使用する場合、半導体ウエハWに回路パターンを形成する際に使用する処理ガスやプラズマ等が、第1貫通孔15を通じて静電チャック1内に流入する。そして、そのプラズマ等が接合層40に侵入して接触すると、接合層40が腐食してしまうため、シール部材50を設けている。シール部材50は、環状や管状をなし、任意に選択される材料、例えばゴム又はエラストマー樹脂等の接合層40よりも耐食性のある弾性体で構成されている。シール部材50として、具体的には、Oリングを用いてもよい。
このようなシール部材50を設けることにより、中間貫通孔45内に露出するセラミックス部材10の下面12に形成されたシール面13とベース部材20の上面21との間が気密に封止されている。そして、シール面13は鏡面加工されている。これにより、シール部材50によるシール性能が高められており、第1貫通孔15を通じて静電チャック1内に流入したプラズマ等が、中間貫通孔45を通じて接合層40へ侵入して接合層40に接触することを確実に防止できるようになっている。
ここで、シール部材50が適正位置に配置されずに、シール部材50の位置ズレが発生すると、シール部材50の変形量が不足してシール性が低下してしまうおそれがある。また、位置ズレによりシール部材50が貫通孔30内に飛び出してしまうと、貫通孔30がリフトピン挿入孔30aの場合には、シール性の低下の他に、シール部材50が損傷してしまうおそれがある。そして、シール部材50のシール性低下や、シール部材50の損傷が発生してしまうと、プラズマ等が貫通孔30から接合層40に侵入するため、接合層40が侵食されてしまう。
そこで、本実施形態の静電チャック1では、図4に示すように、セラミックス部材10の下面12において、第1貫通孔15の周りにシール部材50が接触するシール面13を設けている。そして、シール面13を第1貫通孔15の開口部を頂点とした下面12側に凸となる円錐形状にして傾斜させるとともに鏡面加工している。
そのため、シール部材50がセラミックス部材10とベース部材20とに挟み込まれる際に、シール部材50の内径側がシール面13にガイドされて、予め決められた最適な配置位置に自動的に移動させられた後、シール部材50がセラミックス部材10とベース部材20とによって適正に変形させられる。従って、シール部材50の位置ズレが防止され、貫通孔30内へ飛び出して配置されることを確実に防止することができる。これにより、シール部材50のシール性の低下、及びシール部材50が損傷することを防ぐことができる。その結果、シール部材50によって、第1貫通孔15に侵入したプラズマ等の接合層40への侵入を防止することができる。また、シール面13が鏡面加工されているため、シール面13とシール部材50との接触面積が大きくなるので、シール性をより向上させることができる。
さらに、シール面13は、第1貫通孔15の開口部を頂点とした下面12側に凸となる円錐形状であるため、第1貫通孔15に侵入したプラズマ等が、下面12側の貫通孔開口部からシール面13とシール部材50とが接触するシール部分へと流れ難い、つまり、シール面13に沿ってプラズマ等が流れ難くなっている。従って、接合層40へのプラズマ等の侵入を効果的に防止することができる。
そして、このような傾斜したシール面13を、ベース部材20ではなく、熱膨張率の小さい方のセラミックス部材10に設けている。そのため、熱膨張によるシール面13の変形(広がり)を抑制することができる。これにより、シール部材50の変形量の減少(変形不足)を防ぐことができるので、熱膨張によるシール性の低下を防止することができる。
以上のように、本実施形態の静電チャック1によれば、熱膨張率が小さい方のセラミックス部材10の下面12において貫通孔30の周囲に、 第1貫通孔15の開口部を頂点とした下面12側に凸となる円錐形状のシール面13が形成されている。そのため、シール部材50は、シール面13にガイドされて予め決められた最適な配置位置に自動的に移動させられた後、シール部材50がセラミックス部材10とベース部材20とによって適正に変形させられる。これにより、シール部材50のシール性の低下、及びシール部材50が損傷することを防ぐことができるため、シール部材50によって、第1貫通孔15に侵入したプラズマ等の接合層40への侵入を確実に防止することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施と基本的な構造は同じであるが、セラミックス部材の下面に形成するシール面の形状が、第1実施形態とは異なる。すなわち、第2実施形態では、シール面113が、断面V字形状ではなく断面ハ字形状になっている(図5参照)。そこで、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施と基本的な構造は同じであるが、セラミックス部材の下面に形成するシール面の形状が、第1実施形態とは異なる。すなわち、第2実施形態では、シール面113が、断面V字形状ではなく断面ハ字形状になっている(図5参照)。そこで、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態の静電チャック101では、図5に示すように、セラミックス部材110の下面12に設けるシール面113が、第1貫通孔15の開口部を頂点とした保持面11側に凸となる円錐形状となっている。そして、シール面113に対して鏡面加工が施されている。
そのため、静電チャック101では、シール部材50がセラミックス部材110とベース部材20とに挟み込まれる際に、シール部材50の外径側がシール面113にガイドされて、シール部材50の位置が自動的に補正される。その結果として、シール部材50の位置ズレが防止されて、シール性の低下やシール部材50の損傷を防ぐことができるため、第1貫通孔15に侵入したプラズマ等の接合層40への侵入を確実に防止することができる。
<変形例>
続いて、上記実施形態の変形例について説明する。まず、第1変形例について説明する。第1変形例は、上記実施形態と基本的な構造は同じであるが、ベース部材の構成が上記実施形態とは異なる。そこで、上記実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、上記実施形態との相違点を中心に説明する。
続いて、上記実施形態の変形例について説明する。まず、第1変形例について説明する。第1変形例は、上記実施形態と基本的な構造は同じであるが、ベース部材の構成が上記実施形態とは異なる。そこで、上記実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、上記実施形態との相違点を中心に説明する。
第1変形例の静電チャック201では、図6に示すように、ベース部材220が、第2貫通孔225が形成された円筒状の内側部材220Aと、この内側部材220Aの外側(径方向外側)に配置された外側部材220Bとを備えている。内側部材220Aは樹脂製であり、外側部材220Bよりも熱膨張率が大きい。例えば、内側部材220Aの熱膨張率は30×10-6/Kである。そして、内側部材220Aは、外側部材220Bに固定されている。本実施形態では、内側部材220A及び外側部材220Bにねじ孔をそれぞれ形成して、内側部材220Aを外側部材220Bにねじ固定しているが、固定方法はこれに限らず、例えば接着剤によって固定することもできる。
このようなベース部材220では、内側部材220Aの第2貫通孔225が、ベース部材220の上面221と下面222との間をZ軸方向に貫通している。第2貫通孔225は、セラミックス部材10の第1貫通孔15と同軸で同等の内径を有している。セラミックス部材10の第1貫通孔15と接合層40の中間貫通孔45とベース部材220の第2貫通孔225とは、Z軸方向に連なって配置され、静電チャック201をZ軸方向に貫通する貫通孔30を形成している。
そして、第1変形例の静電チャック201では、シール部材50は、Z軸方向視で、第1貫通孔15及び第2貫通孔225を囲むようにして、セラミックス部材10の下面12(詳細には、シール面13)とベース部材220の上面221(詳細には、内側部材220Aの上面)との間に挟まれて配置されている。これにより、シール部材50によって、中間貫通孔45内に露出するセラミックス部材10の下面12に形成されたシール面13とベース部材220の上面221(詳細には、内側部材220Aの上面)との間が気密に封止されている。
そのため、第1変形例の静電チャック201でも、第1実施形態と同様に、シール部材50は、シール面13にガイドされて予め決められた最適な配置位置に自動的に移動させられた後、シール部材50がセラミックス部材10とベース部材220(内側部材220A)とによって適正に変形させられる。これにより、シール部材50のシール性の低下、及びシール部材50が損傷することを防ぐことができるため、シール部材50によって、第1貫通孔15に侵入したプラズマ等の接合層40への侵入を確実に防止することができる。
次に、第2変形例について説明する。第2変形例は、上記実施形態と基本的な構造は同じであるが、セラミックス部材の構成が上記実施形態とは異なる。そこで、上記実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、上記実施形態との相違点を中心に説明する。
第2変形例の静電チャック301では、図7に示すように、第1セラミックス部材310と、第2セラミックス部材320と、第1セラミックス部材310と第2セラミックス部材320とを接合する接合層340とを備えている。そして、第1セラミックス部材310の熱膨張率が、第2セラミックス部材320の熱膨張率よりも小さい。例えば、第1セラミックス部材310の熱膨張率は8.5×10-6/Kであり、第2セラミックス部材320の熱膨張率は8.0×10-6/Kである。なお、第1セラミックス部材310は本開示の「第1部材」の一例であり、第2セラミックス部材320は本開示の「第2部材」の一例である。
また、静電チャック301は、第1実施形態と同様のベース部材20と、ベース部材20と第2セラミックス部材320とを接合する接合層40とを備えている。さらに、静電チャック301は、第1実施形態と同様に、中間貫通孔45内に、第2セラミックス部材320の下面322に形成されたシール面323とベース部材20の上面21との間に挟まれる態様で、円環状のシール部材50が配置されている。
第1セラミックス部材310には、保持面311と下面312との間をZ軸方向に貫通する円筒形状の第1貫通孔315が形成されている。保持面311は本開示の「第1の面」の一例であり、下面312は本開示の「第2の面」の一例である。また、第2セラミックス部材320には、上面321と下面322との間をZ軸方向に貫通する円筒形状の第2貫通孔325が形成されている。上面321は本開示の「第3の面」の一例であり、下面322は本開示の「第4の面」の一例である。なお、第2貫通孔325は、第1貫通孔215と同軸で同等の内径を有している。
接合層340には、第1貫通孔315と第2貫通孔325との間に位置する円筒形状の中間貫通孔345が形成されている。なお、中間貫通孔345は、第1貫通孔315及び第2貫通孔325と同軸であり、第1貫通孔315及び第2貫通孔325よりも大きな内径を有している。
これら第1貫通孔315と中間貫通孔345と第2貫通孔325とは、Z軸方向に連なって配置されて、静電チャック301をZ軸方向に貫通する貫通孔30の一部を形成している。
そして、第2変形例の静電チャック301において、シール部材350は、Z軸方向視で、第1貫通孔315及び第2貫通孔325を囲むようにして、第1セラミックス部材310の下面312(詳細には、シール面313)と第2セラミックス部材320の上面321との間に挟まれて配置されている。これにより、シール部材350によって、中間貫通孔345内に露出する第1セラミックス部材310の下面312に形成されたシール面313と第2セラミックス部材320の上面321との間が気密に封止されている。
そのため、第2変形例の静電チャック301でも、第1実施形態と同様に、シール部材350は、シール面313にガイドされて予め決められた最適な配置位置に自動的に移動させられた後、シール部材350が第1セラミックス部材310と第2セラミックス部材320とによって適正に変形させられる。これにより、シール部材350のシール性の低下、及びシール部材350が損傷することを防ぐことができるため、シール部材350によって、第1貫通孔315に侵入したプラズマ等の接合層340への侵入を確実に防止することができる。
さらに、第3変形例について説明する。第3変形例は、上記実施形態と基本的な構造は同じであるが、シール部材の配置される位置が上記実施形態とは異なる。そこで、上記実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を適宜省略し、上記実施形態との相違点を中心に説明する。
第3変形例の静電チャック401では、図8に示すように、シール部材50が、セラミックス部材110の下面12とシール面113とを跨るように配置されている。このとき、接合層40の端部(つまり、中間貫通孔45の内周面)は、セラミックス部材10の下面12とシール面113との境界から貫通孔30より遠ざかる方向に引き下がって配置されている。
なお、上記の実施形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記の実施形態では、本開示を静電チャックに適用した場合を例示したが、本開示は、静電チャックに限られることなく、保持面に対象物を保持する保持装置全般について適用することができる。
また、上記の実施形態では、シール部材50として断面が円形のものを例示したが、シール部材50の断面形状は、この形状に限定されることはなく、四角や楕円などであってもよい。
また、上記の実施形態では、接合層40は、傾斜したシール面13,113には充填(配置)されていないが、シール面13,113まで、詳細にはシール部材50の最外径付近まで充填(配置)されていてもよい。
また、上記変形例では、第1実施形態のシール面(断面V字形状)を例示しているが、上記変形例において第2実施形態のシール面(断面ハ字形状)を適用することもできる。
1 静電チャック
10 セラミックス部材
11 保持面
12 下面
13 シール面
15 第1貫通孔
20 ベース部材
21 上面
22 下面
25 第2貫通孔
40 接合層
50 シール部材
101 静電チャック
110 セラミックス部材
113 シール面
201 静電チャック
220 ベース部材
225 第2貫通孔
301 静電チャック
310 第1セラミックス部材
313 シール面
315 第1貫通孔
320 第2セラミックス部材
323 シール面
325 第2貫通孔
340 接合層
350 シール部材
401 静電チャック
CL1 中心軸
CL2 中心軸
W 半導体ウエハ
10 セラミックス部材
11 保持面
12 下面
13 シール面
15 第1貫通孔
20 ベース部材
21 上面
22 下面
25 第2貫通孔
40 接合層
50 シール部材
101 静電チャック
110 セラミックス部材
113 シール面
201 静電チャック
220 ベース部材
225 第2貫通孔
301 静電チャック
310 第1セラミックス部材
313 シール面
315 第1貫通孔
320 第2セラミックス部材
323 シール面
325 第2貫通孔
340 接合層
350 シール部材
401 静電チャック
CL1 中心軸
CL2 中心軸
W 半導体ウエハ
Claims (5)
- 第1の面と、前記第1の面とは反対側に設けられる第2の面とを備える第1部材と、第3の面と、前記第3の面とは反対側に設けられる第4の面とを備える第2部材と、前記第1部材の前記第2の面と前記第2部材の前記第3の面との間に配置され、前記第1部材と前記第2部材とを接合する接合層と、を有し、前記第1部材の前記第1の面上に対象物を保持する保持装置において、
前記第1部材には、前記第1の面と前記第2の面を貫通する第1の貫通孔が形成され、
前記第2部材には、前記第3の面と前記第4の面を貫通し、前記第1の貫通孔に連通する第2の貫通孔が形成されており、
前記第1部材と前記第2部材との積層方向から見たときに、前記第1の貫通孔の中心軸線と前記第2の貫通孔の中心軸線とが自身の内周の内側に位置するように、前記第2の面と前記第3の面との間に配置された環状のシール部材を有し、
前記第2の面に、前記シール部材が接触する傾斜したシール面が設けられている
ことを特徴とする保持装置。 - 請求項1に記載する保持装置において、
前記傾斜したシール面は、鏡面である
ことを特徴とする保持装置。 - 請求項1又は請求項2に記載する保持装置において、
前記第1部材の熱膨張率は、前記第2部材の熱膨張率より小さい
ことを特徴とする保持装置。 - 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの保持装置において、
前記傾斜したシール面は、前記第1の貫通孔の開口部を頂点とした前記第2の面側に凸となる円錐形状である
ことを特徴とする保持装置。 - 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの保持装置において、
前記傾斜したシール面は、前記第1の貫通孔の開口部を頂点とした前記第1の面側に凸となる円錐形状である
ことを特徴とする保持装置。
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