JP2022069129A - レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チェンバの熱変形が生じにくいレーザ装置を提供することである。【解決手段】循環室に流入口と流出口とが設けられている。流出口から、放電が生じる放電空間を通って流入口に至るガス流路が設けられている。ガス流路と循環室によって循環経路が構成される。循環室に熱交換器が配置されており、熱交換器は、循環経路を循環するガスを冷却する。熱交換器は、流入口から循環室の内部を通って流出口に至るガスの流れの中間位置よりも流入口に近い側に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ガスをレーザ媒質とするレーザ装置に関する。
三軸直交型のレーザ発振器では、放電電極での放電を安定させるために、チェンバ内のレーザ媒質ガスを高速で循環させる。一対の放電電極の間の放電空間にレーザ媒質ガスが流入し、放電によって高温になったレーザ媒質ガスが放電空間からチェンバ内の他の領域に排出される。放電空間から排出されたレーザ媒質ガスは、熱交換器によって冷却され、放電空間に再流入する。放電を経て高温になったレーザ媒質ガスにより、チェンバが熱膨張する。
下記の特許文献1に、光共振器のミラーをチェンバの外に配置したガスレーザ発振器が開示されている。チェンバと光共振器ミラーとは、別々の架台に固定されている。このため、チェンバやその架台が熱変形しても、光共振器はその熱変形の影響を受けにくい。
特開平2-105478号公報
チェンバの内部に光共振器のミラーが配置されている構成では、チェンバの熱変形によって、チェンバ内の光共振器のミラーの姿勢や位置も変化する。その結果、光共振器の光軸が初期の位置からずれてしまう。光共振器の光軸がずれると、レーザ発振器の後段に配置されているビーム整形光学系等へのレーザビームの入射位置にもずれが生じる。ビーム整形光学系への入射位置がずれると、加工面におけるビームプロファイルが崩れてしまい、加工品質が低下してしまう。
本発明の目的は、レーザ媒質ガスを収容する容器の壁面の熱変形が生じにくいレーザ装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
流入口と流出口とが設けられた循環室と、
前記流出口から、放電が生じる放電空間を経由して前記流入口に至るガス流路と、
前記循環室に配置され、前記ガス流路と前記循環室とで構成された循環経路を循環するガスを冷却する熱交換器と
を備え、
前記熱交換器は、前記流入口から前記循環室の内部を通って前記流出口に至るガスの流れの中間位置よりも前記流入口に近い側に配置されているレーザ装置が提供される。
熱交換器が、流入口から循環室の内部を通って流出口まで至るガスの流れの中間位置よりも流入口に近い側に配置されているため、高温のガスが流れる経路の容積が小さくなる。これにより、循環室の壁面が高温のガスの影響を受けにくくなり、熱変形が生じにくくなる。
図1は、実施例によるレーザ装置、及びレーザ装置から出力されたレーザビームで加工を行う加工装置の概略図である。 図2は、架台に支持された状態のレーザ装置の、光軸を含む断面図である。 図3は、実施例によるレーザ装置の、光軸に垂直な断面図である。 図4は、比較例によるレーザ装置の断面図である。 図5は、レーザ装置のチェンバ及び架台の平面図である。 図6は、他の実施例によるレーザ装置の断面図である。 図7は、さらに他の実施例によるレーザ装置の断面図である。 図8は、さらに他の実施例によるレーザ装置の断面図である。
図1~図3を参照して、一実施例によるレーザ装置について説明する。
図1は、実施例によるレーザ装置10、及びレーザ装置10から出力されたレーザビームで加工を行う加工装置80の概略図である。共通ベース100に架台11を介してレーザ装置10が支持されている。さらに、共通ベース100に加工装置80が支持されている。共通ベース100は、例えば床である。
加工装置80は、ビーム整形光学系81及びステージ82を含む。ステージ82の上に加工対象物90が保持される。ビーム整形光学系81及びステージ82は、共通ベース100に固定されている。レーザ装置10から出力されたレーザビームが、ビーム整形光学系81によってビームプロファイルを整形され、加工対象物90に入射する。
図2は、架台11に支持された状態のレーザ装置10の、光軸を含む断面図である。レーザ装置10は、レーザ媒質ガス及び光共振器20等を収容するチェンバ15を含む。チェンバ15が、4箇所で架台11に支持されている。図2では、チェンバ15が架台11に支持されている箇所30を三角形で示している。図2は、チェンバ15が架台11に支持されている箇所30を模式的に表しているのみであり、三角形は架台11がチェンバ15を支持する支持構造の形状を表しているわけではない。
架台11は、4個の架台脚13によって共通ベース100の上に支持される。図2は、架台脚13を模式的に三角形で表しており、架台脚13の形状を表しているわけではない。なお、後に説明する放電電極支持部材23及び光共振器支持部材27も、図2では模式的に三角形で表されている。
次に、レーザ装置10の構成について説明する。チェンバ15にレーザ媒質ガスが収容される。チェンバ15の内部空間が、相対的に上側に位置する光学室16と、相対的に下側に位置する循環室17とに区分されている。光学室16と循環室17とは、上下仕切り板18で仕切られている。なお、上下仕切り板18には、後に図3を参照して説明するように、レーザガスを光学室16と循環室17との間で流通させる流入口及び流出口が設けられている。循環室17の側壁から光学室16の底板19が光共振器20の光軸20Aの方向に張り出しており、光学室16の光軸方向の長さが、循環室17の光軸方向の長さより長くなっている。チェンバ15の底板19が架台11に支持される。
光学室16内に、一対の放電電極21及び一対の共振器ミラー25が配置されている。一対の放電電極21は、それぞれ放電電極支持部材22、23を介して底板19に支持されている。一対の放電電極21は、上下方向に間隔を隔てて配置され、両者の間に放電空間24が画定される。放電電極21は放電空間24に放電を生じさせることにより、レーザ媒質ガスを励起させる。後に図3を参照して説明するように、放電空間24を図2の紙面に垂直な方向にレーザ媒質ガスが流れる。
一対の共振器ミラー25は、光学室16内に配置された1つの共振器ベース26に固定されている。共振器ベース26は、4個の光共振器支持部材27を介して底板19に支持されている。共振器ミラー25は、放電空間24を通る光軸20Aを持つ光共振器20を構成する。光共振器20の光軸20Aを一方向(図1において左方向)に延伸させた延長線と光学室16の壁面との交差箇所に、レーザビームを透過させる光透過窓28が取り付けられている。光共振器20内で励振されたレーザビームが光透過窓28を透過して外部に放射される。
循環室17に送風機29が配置されている。送風機29は、光学室16と循環室17との間でレーザ媒質ガスを循環させる。
図3は、実施例によるレーザ装置の、光軸20A(図2)に垂直な断面図である。図2を参照して説明したように、チェンバ15の内部空間が上下仕切り板18により、上方の光学室16と下方の循環室17とに区分されている。光学室16内に、一対の放電電極21、光共振器20(図2)を支持する共振器ベース26が配置されている。放電電極21の間に放電空間24が画定される。
上下仕切り板18に2つの開口が設けられている。循環室17から一方の開口(以下、流出口18Aという。)を通ってレーザ媒質ガスが流出し、他方の開口(以下、流入口18Bという。)を通って循環室17にレーザ媒質ガスが流入する。
光学室16内に、仕切り板40によってガス流路41が形成されている。ガス流路41は、循環室17の流出口18Aから放電空間24を経由して流入口18Bに至る。ガス流路41のうち、流出口18Aから放電空間24までの部分を上流側流路41Aと呼び、放電空間24から流入口18Bまでの部分を下流側流路41Bと呼ぶこととする。レーザ媒質ガスは、放電空間24を、光軸20A(図2)に対して直交する方向に流れる。放電方向は、レーザ媒質ガスが流れる方向、及び光軸20Aの両方に対して直交する。放電空間24で放電が生じることによりレーザ媒質ガスが加熱され、高温のレーザ媒質ガスが下流側流路41Bを流れる。レーザ媒質ガスは放電空間24を第1の向き(例えば水平方向)に流れる。上流側流路41Aは、第2の向き(例えば上向き)に向かうレーザ媒質ガスの流れの向きを第1の向きに変えて、放電空間24にレーザ媒質ガスを流入させる。下流側流路41Bは、第1の向きに流れるレーザ媒質ガスの流れの向きを第3の向き(例えば下向き)に変えて、レーザ媒質ガスを循環室17に流入させる。第2の向きと第3の向きとは、例えば反平行の関係を有する。
ガス流路41及び循環室17により、レーザ媒質ガスが循環する循環経路45が形成される。循環経路45のうち循環室17内の部分の流路断面は、ガス流路41内の部分の流路断面より大きい。例えば、循環室17の容積が、上流側流路41A、放電空間24、及び下流側流路41Bの合計の容積より大きい。循環室17に、熱交換器50及び送風機29が収容されている。送風機29は、循環経路45をレーザ媒質ガスが循環するように、矢印で示したレーザ媒質ガスの流れを発生させる。送風機29は、熱交換器50から循環室17の流出口18Aに至るレーザ媒質ガスの経路に配置されている。放電空間24で加熱されたレーザ媒質ガスが熱交換器50を通過することによって冷却され、冷却されたレーザ媒質ガスが放電空間24に再供給される。
冷却機構60が、下流側流路41Bの壁面となる仕切り板40を冷却する。冷却機構60は、下流側流路41Bの壁面となる仕切り板40に熱結合する冷却管路を含む。この冷却管路に冷却媒体、例えば冷却水を流すことにより、下流側流路41Bの壁面が冷却される。言い換えると、放電空間24の出口から循環室17の流入口18Bまでの流路の壁面が冷却される。
熱交換器50は、循環室17の流入口18Bを塞ぐ位置に配置されている。熱交換器50は、上下仕切り板18から循環室17の底面まで達する。熱交換器50は、筐体51、筐体51に収容された伝熱管52及び複数のフィン53を含む。複数のフィン53は伝熱管52に熱的に結合している。筐体51に、入側開口51A及び出側開口51Bが設けられている。入側開口51Aは、循環室17の流入口18Bにほぼ重なる位置に配置されている。言い換えると、循環室17に流入したレーザ媒質ガスが熱交換器50を通過することなく循環室17に拡散することがない構成が採用されている。出側開口51Bは、送風機29の方を向く側面のうち、下端の近傍に設けられている。
ガス流路41を流れたレーザ媒質ガスは、流入口18B及び入側開口51Aを通って筐体51内に流入する。筐体51に流入したレーザ媒質ガスは、複数のフィン53の隙間を通り、出側開口51Bを通って筐体51の外側の空間(循環室17の内部)に流出する。このため、入側開口51Aを通って熱交換器50に流入したレーザ媒質ガスは、その流れの向きを変えられて熱交換器50から出側開口51Bを通って流出する。より具体的には、熱交換器50に入側開口51Aを通って流入するレーザ媒質ガスの流れの向きは第3の向き(例えば下向き)であり、熱交換器50から出側開口51Bを通って流出するレーザ媒質ガスの流れの向きは第4の向き(例えば横向き)である。第3の向きと第4の向きとのなす角度は、例えば90°である。放電空間24内のレーザ媒質ガスの流れの向き(第1の向き)と第4の向きとは、例えば反平行の関係を有する。熱交換器50に流入するレーザ媒質ガスの流れの方向(図3において上下方向)の熱交換器50の寸法は、熱交換器50から流出するレーザ媒質ガスの流れの方向(図3において左右方向)の寸法より大きい。
次に、図4に示した比較例によるレーザ装置と比較しながら上記実施例の優れた効果について説明する。
図4は、比較例によるレーザ装置の断面図である。比較例によるレーザ装置と実施例によるレーザ装置とを比較すると、循環室17に配置されている熱交換器50の位置が異なっている。比較例では、流入口18Bから循環室17内を通って流出口18Aに至るガスの流れのほぼ中間位置に熱交換器50が配置されている。
熱交換器50が配置された位置と流入口18Bとの間の循環室17内を高温のレーザ媒質ガスが通過するため、チェンバ15の壁面が加熱されて膨張する。レーザ媒質ガスは、熱交換器50を通過することによって冷却されるため、熱交換器50より下流側の循環室17の壁面は加熱されない。このため、熱交換器50より上流側の循環室17の壁面と、下流側の循環室17の壁面との間で温度差が生じる。
図5は、チェンバ15及び架台11の平面図である。チェンバ15が4個の支持箇所30で架台11に支持されている。例えば、支持箇所30において、チェンバ15と架台11とがボルトで相互に固定される。循環室17の上流側及び下流側の壁面が、それぞれ図5において上側及び下側の壁面に相当する。図4に示した比較例においては、循環室17の上流側及び下流側の壁面の間で温度差が生じる。このため、図5において破線で示すように、チェンバが熱変形する。
チェンバ15の熱変形の影響を受けて架台11も変形する。その結果、ビーム整形光学系81(図1)に対するレーザ装置10(図1)の姿勢が変化する。これにより、ビーム整形光学系81へのレーザビームの入射位置がずれてしまう。
これに対して本実施例では、循環室17(図3)に流入した高温のレーザ媒質ガスは、流入直後に熱交換器50によって冷却される。このため、循環室17の壁面が加熱されなくなり、チェンバ15に熱変形が生じにくくなる。その結果、ビーム整形光学系81に対するレーザビームの入射位置のずれも生じにくくなる。
さらに、本実施例では、下流側流路41Bの壁面となる仕切り板40が冷却機構60によって冷却されている。このため、下流側流路41Bを高温のレーザ媒質ガスが流れても、仕切り板40の温度上昇が抑制される。このため、下流側流路41Bの壁面となる仕切り板40から上下仕切り板18を経由してチェンバ15に伝導される熱によるチェンバ15の温度上昇が抑制される。このように、仕切り板40を介したチェンバ15の温度上昇も抑制される。
次に、上記実施例の変形例について説明する。上記実施例では、図3に示した断面において、熱交換器50と循環室17の右側の側面との間に間隙が確保されているが、循環室17の右側の側面と熱交換器50とを接触させて、両者の間に間隙が生じないようにしてもよい。また、上記実施例では、循環室17(図2)の上部から光軸方向に延びる底板19でチェンバ15を支持しているが、その他の箇所でチェンバ15を支持してもよい。
上記実施例では、熱交換器50の筐体51に設けられた出側開口51B(図3)を、筐体51の下端の近傍に配置している。出側開口51Bを上側にずらすと、熱交換器50を通過するレーザ媒質ガスの経路長が短くなり、レーザ媒質ガスの冷却効率が低下してしまう。十分な冷却効率を確保するために、出側開口51Bは、筐体51の高さ方向の中央よりも下側に配置することが好ましい。
次に、図6を参照して他の実施例について説明する。以下、図1~図3に示した実施例によるレーザ装置と共通の構成については説明を省略する。
図6は、本実施例によるレーザ装置の断面図である。図3に示した実施例では、熱交換器50が上下仕切り板18から循環室17の底面まで達している。これに対して図6に示した実施例では、熱交換器50が上下仕切り板18から循環室17の底面に向かって延びているが、循環室17の底面までは達していない。図3に示した実施例では、出側開口51Bが筐体51の側面に設けられているが、図6に示した実施例では、筐体51の底面に出側開口51Bが設けられている。
このように、熱交換器50は循環室17の下端まで達する必要はない。熱交換器50の高さ方向の寸法は、加熱されたレーザ媒質ガスの温度と、熱交換器50の冷却効率とに基づいて決定すればよい。
次に、図7を参照してさらに他の実施例によるレーザ装置について説明する。以下、図1~図3に示した実施例によるレーザ装置と共通の構成については説明を省略する。
図7は、本実施例によるレーザ装置の断面図である。図3に示した実施例では、熱交換器50が循環室17の流入口18Bを塞ぐ位置に配置されている。これに対して図7に示した実施例では、熱交換器50が流入口18Bからレーザ媒質ガスの流れの下流側にずれた位置に配置されている。ただし、流入口18Bから流出口18Aまでのレーザ媒質ガスの流れの中間地点よりも流入口18Bに近い位置に配置されている。
熱交換器50は、上下仕切り板18から循環室17の底面まで達する。熱交換器50の筐体に設けられた入側開口51A及び出側開口51Bは、循環室17内の循環経路の流路断面とほぼ同じ大きさとされている。なお、入側開口51A及び出側開口51Bは、循環室17の流入口18Bよりも大きい。
流入口18Bを通って循環室17に流入した高温のレーザ媒質ガスは、循環室17内の空間のうち熱交換器50よりも上流側の空間を流れた後、熱交換器50に流入する。熱交換器50で冷却されたレーザ媒質ガスは、循環室17内の空間のうち熱交換器50より下流側の空間を通って流出口18Aまで達する。
次に、図7に示した実施例の優れた効果について説明する。
図7に示した実施例と図4に示した比較例とを対比すると、熱交換器50より上流側の循環室17内の空間の容積は、図7に示した実施例の方が小さい。このため、図7に示した実施例において、循環室17内の高温のレーザ媒質ガスの熱容量は、図4に示した比較例の場合の高温のレーザ媒質ガスの熱容量より小さい。その結果、チェンバが高温のガスの影響を受けにくくなり、図4に示した比較例と比べてチェンバ15の壁面の温度上昇が抑制される。
また、図7に示した実施例では、熱交換器50の筐体51に設けられた入側開口51Aが、図3に示した実施例の入側開口51Aより大きいため、レーザ媒質ガスの圧力損失を低減することができる。
次に、図8を参照してさらに他の実施例によるレーザ装置について説明する。以下、図1~図3に示した実施例によるレーザ装置と共通の構成については説明を省略する。
図8は、本実施例によるレーザ装置の断面図である。図3に示した実施例では、流出口18Aから流入口18Bに至るガス流路41のほぼ中間地点に放電空間24を配置している。これに対して図8に示した実施例では、ガス流路41の下流側の端部に放電空間24が配置されている。すなわち、循環室17の流入口18Bの直前に放電空間24が配置されている。
流入口18Bを通過するレーザ媒質ガスは上方から下方に向かう。一対の放電電極21は、レーザ媒質ガスの流れの方向に対して直交する水平方向に対向する。放電空間24で高温になったレーザ媒質ガスは、直ちに熱交換器50に流入する。本実施例では、図3に示した下流側流路41Bの壁面となる仕切り板40は設けられていない。このため、図3に示した冷却機構60も設けられていない。
次に、図8に示した実施例の優れた効果について説明する。
図8に示した実施例においても、流入口18Bを塞ぐ位置に熱交換器50を配置している。このため、図1~図3に示した実施例と同様に、チェンバ15の熱変形を抑制することができる。さらに、図8に示した実施例では、冷却機構60(図3)を省略することができるため、レーザ装置のコスト低減を図ることができる。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 レーザ装置
11 架台
13 架台脚
15 チェンバ
16 光学室
17 循環室
18 上下仕切り板
18A 流出口
18B 流入口
19 底板
20 光共振器
20A 光共振器の光軸
21 放電電極
22、23 放電電極支持部材
24 放電空間
25 共振器ミラー
26 共振器ベース
27 光共振器支持部材
28 光透過窓
29 送風機
30 チェンバを支持する箇所
40 仕切り板
41 ガス流路
41A 上流側流路
41B 下流側流路
45 循環経路
50 熱交換器
51 筐体
51A 入側開口
51B 出側開口
52 伝熱管
53 フィン
60 冷却機構
80 加工装置
81 ビーム整形光学系
82 ステージ
90 加工対象物
100 共通ベース

Claims (5)

  1. 流入口と流出口とが設けられた循環室と、
    前記流出口から、放電が生じる放電空間を通って前記流入口に至るガス流路と、
    前記循環室に配置され、前記ガス流路と前記循環室とで構成された循環経路を循環するガスを冷却する熱交換器と
    を備え、
    前記熱交換器は、前記流入口から前記循環室の内部を通って前記流出口に至るガスの流れの中間位置よりも前記流入口に近い側に配置されているレーザ装置。
  2. 前記熱交換器は、前記流入口を塞ぐ位置に配置されている請求項1に記載のレーザ装置。
  3. 前記熱交換器は、
    冷却媒体が流れる伝熱管と、
    前記伝熱管に熱結合する複数のフィンと、
    前記伝熱管及び前記複数のフィンを収容する筐体と
    を含み、
    前記筐体に流入するガスが通過する入側開口と、前記筐体から前記循環室に向かうガスが通過する出側開口とが、前記筐体に設けられている請求項1または2に記載のレーザ装置。
  4. 前記ガス流路は、前記流出口から前記放電空間までの上流側流路と、前記放電空間から前記流入口までの下流側流路とを含み、
    前記下流側流路の壁面を冷却する冷却機構をさらに備えた請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザ装置。
  5. 前記放電空間が、前記ガス流路の下流側の端部に配置されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザ装置。
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