JP2013145830A - 電子機器用液冷システムにおけるラジエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】液冷システム全体の流路を短縮して通路抵抗を抑制し、放熱性能の向上及びレイアウトの自由度を図れるようにした電子機器用液冷システムにおけるラジエータを提供すること。
【解決手段】発熱素子を備えた電子機器の表面に配設される冷却ジャケット1と、冷却ジャケット内を流通する液体冷媒を流入して発熱を外部へ放出するラジエータRと、冷却ジャケットとラジエータを接続する循環路2に介設されて液体冷媒を循環する循環ポンプPと、を具備する電子機器用液冷システムにおいて、ラジエータは、内部に液体冷媒が流れ、外側にコルゲートフィン3が設けられた熱交換チューブと、熱交換チューブと接続するヘッダータンク20と、を具備し、ヘッダータンクは、ラジエータの中央部に設けられると共に、仕切板を介して冷媒流入室と冷媒流出室に区画され、冷媒流入室と冷媒流出室にそれぞれ循環路に接続する冷媒流入口24と冷媒流出口25を設ける。
【選択図】 図1

Description

この発明は、発熱素子を備えた電子機器の表面に配設される受熱部内を流通する液体冷媒を流入して発熱を外部へ放出する電子機器用液冷システムにおけるラジエータに関するものである。
近年のパーソナルコンピュータやサーバ等に代表される電子機器では、データ処理の高速化に伴って、発熱体であるCPU(Central Processing Unit)に代表される半導体集積回路素子の発熱が増大すると共に、発熱部位の局所化なども生じており、そのためにも、従来の空冷式の冷却システムに代えて、例えば、水等の冷媒を用いた冷却効率の高い液冷式の冷却システム(液冷システム)が採用されてきている。
従来の電子機器において用いられる液冷式の冷却システムとしては、一般に、発熱体であるCPUの表面に搭載される冷却ジャケットと呼ばれる受熱部と、この受熱ジャケットの内部に形成された流路内を通流する液体冷媒を外部に放出するラジエータと、上記冷却ジャケットとラジエータを接続する循環路に介設されて液体冷媒を循環する循環ポンプと、を具備している。
また、従来の電子機器用液冷システムに用いられるラジエータとして、内部に液体冷媒が流れる流通路を有し、外部にフィンが設けられた熱交換チューブを、冷媒流入口を設けた第1のヘッダータンクと冷媒流出口を設けた第2のヘッダータンクとに接続した構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、別のラジエータとして、上記熱交換チューブを接続する一対のヘッダータンクの一方に、冷媒流入口と冷媒流出口を両端側に設け、その中間部に仕切板を設けてヘッダータンク内を冷媒流入側と冷媒流出側に区画する構造のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、更に別のラジエータとして、外側にフィンが設けられた扁平状の熱交換チューブは、冷媒流入管に接続する第1の延在部と、第1の延在部と連続した湾曲部と、湾曲部と連続して第1の延在部と向かい合うように延在し冷媒流出管に接続された第2の延在部と、を具備する構造のものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−234255号公報(特許請求の範囲、図1,図2) 特開2006−235915号公報(段落0017、図2) 特開2010−133642号公報(特許請求の範囲、図4)
しかしながら、特許文献1,2に記載の構造においては、所望の放熱性能を得るためには熱交換チューブを長くする必要があり、そのため、流路抵抗が大きくなり、放熱性能が低下する課題がある。
特許文献3に記載の構造においては、熱交換チューブを曲げることによって、特許文献1,2の構造に比べて小型化とレイアウトの自由化は図れるが、放熱面積が小さすぎるため、十分な放熱性能が得られない課題がある。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、液冷システム全体の流路を短縮して通路抵抗を抑制し、放熱性能の向上及びレイアウトの自由度を図れるようにした電子機器用液冷システムにおけるラジエータを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、この発明は、発熱素子を備えた電子機器の表面に配設される受熱部と、該受熱部内を流通する液体冷媒を流入して発熱を外部へ放出するラジエータと、上記受熱部とラジエータを接続する循環路に介設されて上記液体冷媒を循環する循環ポンプと、を具備する電子機器用液冷システムにおいて、 上記ラジエータは、内部に上記液体冷媒が流れ、外側にフィンが設けられた熱交換チューブと、該熱交換チューブと接続するヘッダータンクと、を具備し、 上記ヘッダータンクは、上記ラジエータの中央部に設けられると共に、仕切板を介して冷媒流入室と冷媒流出室に区画され、上記冷媒流入室に上記循環路に接続する冷媒流入口を設け、上記冷媒流出室に上記循環路に接続する冷媒流出口を設けてなる、ことを特徴とする(請求項1)。ここで、ヘッダータンクの位置を規定しているラジエータの中央部とは、厳密に中央であることのみならず、ヘッダータンクの両側に接続する複数の熱交換チューブが形成されている態様であるならば、中央から端部に寄った態様を含む意味である。
このように構成することにより、発熱素子からの発熱が伝達された受熱部内を流れる液体冷媒(以下に冷媒という)を、循環路からラジエータの中央部に設けられたヘッダータンクの冷媒流入口から冷媒流入室内に流入し、冷媒流入室に流入した冷媒をヘッダータンクに対して両側に接続された熱交換チューブに流して熱を外部へ放出した後、ヘッダータンクの冷媒流出室内に流入し、冷媒流出口から循環路に流して、循環冷却を繰り返すことができる。
この発明において、上記ヘッダータンクの同一側壁に上記冷媒流入口と冷媒流出口を設ける方が好ましい(請求項2)。
このように構成することにより、冷媒流入口と冷媒流出口を近接して配置することが可能となり、受熱部及び循環ポンプに接続する循環路の接続を容易にすることができると共に、ラジエータと受熱部及び循環ポンプを近接して配置することができる。
また、この発明において、上記ヘッダータンクにおける上記冷媒流入室及び冷媒流出室に、それぞれ複数の流路経路を形成すべく複数の冷媒流入側の熱交換チューブ及び冷媒流出側の熱交換チューブを接続する方が好ましい(請求項3)。この場合、上記冷媒流入側の熱交換チューブ及び冷媒流出側の熱交換チューブの上記ヘッダータンク側と反対側の端部を同一の補助ヘッダータンクに接続するか(請求項4)、あるいは、上記冷媒流入側の熱交換チューブ及び冷媒流出側の熱交換チューブの上記ヘッダータンク側と反対側の端部を屈曲部を介して連通する(請求項5)方がよい。
このように構成することにより、熱交換チューブを流れる冷媒の外気との接触面積を増やすことができ、放熱性能を向上させることができる。
また、この発明において、上記ヘッダータンクの両側に接続する複数の熱交換チューブを、ヘッダータンクに対して対称方向に直状に形成するか(請求項6)、あるいは、上記ヘッダータンクの両側に接続する複数の熱交換チューブを、上記ヘッダータンクに対して角度をもたせて形成する(請求項7)ようにしてもよい。
このように構成することにより、液冷システムにおけるラジエータを設置スペースに応じて配置することができる。
また、この発明において、上記熱交換チューブを複数本並設すると共に、隣接する熱交換チューブ間にフィンを介設するのがよい(請求項8)。
このように構成することにより、複数本並設された隣接する熱交換チューブ間にフィンを介設するので各熱交換チューブを流れる冷媒の熱をフィンに伝熱して均等に放熱(放出)することができる。
また、この発明において、上記熱交換チューブを複数本並設し、隣接する熱交換チューブ間にフィンを介設する部分と、隣接する熱交換チューブ間にフィンを介設せずに近接する部分と、を形成してもよい(請求項9)。
このように構成することにより、冷媒の通路抵抗を抑制した状態で小型化を図ることができる。
(1)請求項1記載の発明によれば、発熱素子からの発熱が伝達された受熱部内を流れる冷媒を、循環路からラジエータの中央部に設けられたヘッダータンクを介して、ヘッダータンクに対して両側に接続された熱交換チューブに流して熱を外部へ放出した後、再びヘッダータンクを介して循環路に流して、循環冷却を繰り返すことができるので、液冷システム全体の流路を短縮して通路抵抗を抑制し、放熱性能の向上及びレイアウトの自由度を図ることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、冷媒流入口と冷媒流出口を近接して配置することが可能となり、受熱部及び循環ポンプに接続する循環路の接続を容易にすることができると共に、ラジエータと受熱部及び循環ポンプを近接して配置することができるので、上記(1)に加えて、更に液冷システムの省スペース化が図れる。
(3)請求項3〜5に記載の発明によれば、上記(1),(2)に加えて、更に熱交換チューブを流れる冷媒の外気との接触面積を増やすことができ、放熱性能を向上させることができる。
(4)請求項6,7記載の発明によれば、ヘッダータンクの両側に接続する複数の熱交換チューブを、ヘッダータンクに対して対称方向に直状に形成するか、あるいは、ヘッダータンクに対して角度をもたせて形成することにより、液冷システムにおけるラジエータを設置スペースに応じて配置することができる。したがって、上記(1)〜(3)に加えて、更にラジエータのレイアウトの自由度を高めることができる。
(5)請求項8記載の発明によれば、複数本並設された隣接する熱交換チューブ間にフィンを介設するので各熱交換チューブを流れる冷媒の熱をフィンに伝熱して均等に放熱することができるので、上記(1)〜(4)に加えて、更に放熱性能の向上が図れる。
(6)請求項9記載の発明によれば、熱交換チューブを複数本並設し、隣接する熱交換チューブ間にフィンを介設する部分と、隣接する熱交換チューブ間にフィンを介設せずに近接する部分と、を形成することにより、上記(1)〜(4)に加えて、更に冷媒の通路抵抗を抑制した状態で小型化を図ることができる。
この発明に係るラジエータを備えた電子機器用液冷システムの一例の一部を断面で示す概略平面図である。 この発明に係る第1実施形態のラジエータを示す概略正面図である。 第1実施形態の要部を拡大して示す断面図である。 この発明におけるヘッダータンク、熱交換チューブ及びコルゲートフィンを示す分解断面斜視図である。 この発明に係る第2実施形態のラジエータを示す概略正面図である。 第2実施形態の要部を拡大して示す断面図である。 この発明に係る第3実施形態のラジエータを示す概略正面図である。 第3実施形態の要部を拡大して示す断面図である。 この発明に係る第4実施形態のラジエータを示す概略正面図である。 第4実施形態の要部を拡大して示す断面図である。 この発明に係る第5実施形態のラジエータを示す概略平面図である。
以下に、この発明に係るラジエータの実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。この発明に係るラジエータを適用する電子機器用液冷システムは、図1に示すように、発熱素子を備えた電子機器(図示せず)の表面に配設される受熱部である冷却ジャケット1と、冷却ジャケット1内を流通する液体冷媒(以下に冷媒という)を流入して発熱を外部へ放出するこの発明に係るラジエータRと、冷却ジャケット1とラジエータRを接続する循環路2に介設されて冷媒を循環する循環ポンプPと、ラジエータRの近傍位置に対向して配設され、ラジエータRに向かって送風するファンFと、を具備している。
<第1実施形態>
第1実施形態のラジエータRは、図2ないし図4に示すように、内部に冷媒が流れ、外側にコルゲートフィン3が設けられた扁平状の熱交換チューブ10と、熱交換チューブ10と接続するヘッダータンク20と、を具備している。
ヘッダータンク20は、ラジエータRの中央部に設けられると共に、仕切板21を介して冷媒流入室22と冷媒流出室23に区画され、冷媒流入室22に循環路2に接続する冷媒流入口24を設け、冷媒流出室23に循環路2に接続する冷媒流出口25が設けられている。
この場合、ヘッダータンク20は、例えばアルミニウム製押出形材にて形成される中空矩形状のヘッダータンク本体20aの両端開口部をアルミニウム製のキャップ部材20bで閉塞し、ヘッダータンク本体20aの中間部にアルミニウム製の仕切板21が設けられている。この仕切板21によってヘッダータンク20の上下に冷媒流入室22と冷媒流出室23が区画されている。この場合、冷媒流入室22は下方に形成され、冷媒流出室23が上方に形成されている。
また、ヘッダータンク本体20aの短辺側の一側面(正面)の側壁20cにおける冷媒流入室22の上部側には冷媒流入口24が設けられ、冷媒流出室23の上部側には冷媒流出口25が設けられている。これら冷媒流入口24と冷媒流出口25は側壁20cの垂直中心線VL上に位置している。なお、冷媒流入口24と冷媒流出口25の位置は、必ずしも垂直中心線VL上にある必要はなく、また、必ずしも同一線上にある必要はない。
また、ヘッダータンク本体20aの長辺側の両側壁20d,20eには、上下方向に適宜間隔をおいて複数(図面では6個の場合を示す)のスリット20fが互いに平行に設けられている。これらスリット20fに熱交換チューブ10の一端部が挿入される。
熱交換チューブ10は、図4に示すように、区画壁11によって複数の冷媒流通路12が設けられた扁平楕円形状のアルミニウム製押出形材にて形成されている。このように形成される熱交換チューブ10の他端部は、中空矩形状の補助ヘッダータンク20Aの一側壁20gに互いに平行に設けられたスリット20hに挿入される。
補助ヘッダータンク20Aは、スリット20hを設けたアルミニウム製の板状部材26と、四辺に折曲片27を有する箱状本体28と、をろう付けによって接合した中空矩形状に形成されている。
上記のようにしてヘッダータンク20のスリット20fと補助ヘッダータンク20Aのスリット20hに両端部が挿入された熱交換チューブ10において、隣接する熱交換チューブ10の間にはアルミニウム製のコルゲートフィン3が介設されている。
上記ヘッダータンク20,補助ヘッダータンク20A,熱交換チューブ10及びコルゲートフィン3は、互いに組み付けられ、図示しない固定治具によって固定された状態で一体ろう付けされて、ラジエータRが形成される。この場合、ラジエータRは、ヘッダータンク20の下部側に設けられた冷媒流入室22に接続する左右3本、計6本の冷媒流入側の熱交換チューブ10によって第1流路30Aが形成され、ヘッダータンク20の上部側に設けられた冷媒流出室23に接続する左右3本、計6本の冷媒流出側の熱交換チューブ10によって第2流路30Bが形成される。
上記のようにして形成されたラジエータRの冷媒流入口24と冷媒流出口25に循環路2が接続された状態で、循環ポンプPが駆動すると、電子機器の発熱素子(図示せず)からの発熱が伝達された冷却ジャケット1内を流れる冷媒が、循環路2からラジエータRの中央部に設けられたヘッダータンク20の冷媒流入口24から冷媒流入室22内に流入する。冷媒流入室22に流入した冷媒は、ヘッダータンク20の冷媒流入室22に接続する熱交換チューブ10によって形成される第1流路30Aを流れて、コルゲートフィン3を介して熱を外部へ放出した後、補助ヘッダータンク20A内に流入する。補助ヘッダータンク20A内に流入した冷媒はヘッダータンク20の冷媒流出室23に接続する熱交換チューブ10によって形成された第2流路30Bを流れて、コルゲートフィン3を介して熱を外部へ放出した後、冷媒流出室23内に流入する。冷媒流出室23内に流入した冷媒は冷媒流出口25から循環路2を介して冷却ジャケット1に流入する。以後、同様に循環冷却を繰り返して電子機器からの発熱を外部に放出することができる。
第1実施形態のラジエータRによれば、発熱素子からの発熱が伝達された冷却ジャケット1内を流れる冷媒を、循環路2からラジエータRの中央部に設けられたヘッダータンク20を介して、ヘッダータンク20に対して両側に接続された熱交換チューブ10にて形成される第1流路30A及び第2流路30Bに流して熱を外部へ放出した後、再びヘッダータンク20を介して循環路2に流して、循環冷却を繰り返すことができるので、液冷システム全体の流路を短縮して通路抵抗を抑制し、放熱性能の向上及びレイアウトの自由度を図ることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態のラジエータRAは、第1実施形態のラジエータRの通路抵抗を変えずに全体を小型にした場合である。
すなわち、図5及び図6に示すように、ヘッダータンク20の下部側に設けられた冷媒流入室22に接続する左右3本の熱交換チューブ10{ここでは、説明を容易にするために、下から順に10a,10b,10cとする。}によって形成される第1流路30Aにおいて、下端側の熱交換チューブ10aとこれに隣接する2番目の熱交換チューブ10bとの間にコルゲートフィン3を介設し、2番目の熱交換チューブ10bとこれに隣接する3番目の熱交換チューブ10cとの間にはコルゲートフィン3を介設せずに近接する。
また、ヘッダータンク20の上部側に設けられた冷媒流出室23に接続する左右3本の熱交換チューブ10{ここでは、説明を容易にするために、上から順に10d,10e,10fとする。}によって形成される第2流路30Bにおいて、上端側の熱交換チューブ10dとこれに隣接する2番目の熱交換チューブ10eとの間にコルゲートフィン3を介設し、2番目の熱交換チューブ10eとこれに隣接する3番目の熱交換チューブ10fとの間にはコルゲートフィン3を介設せずに近接する。
なお、第1流路30Aを形成する熱交換チューブ10cと第2流路30Bを形成する熱交換チューブ10fとの間にはコルゲートフィン3が介設されているので、全ての熱交換チューブ10a〜20fを流れる冷媒の熱はコルゲートフィン3を介して外部に放熱(放出)される。
第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
第2実施形態のラジエータRAによれば、第1実施形態の熱交換チューブ10と同様の形状及び本数を有する熱交換チューブ10(10a〜10f)によって第1流路30Aと第2流路30Bを形成するので、通路抵抗を第1実施形態と同様にすることができる。また、隣接する熱交換チューブ10b,10c;10e,10f間のコルゲートフィン3を除去して、近接配置することで、ラジエータRAの体積を小さくすることができ、小型化が図れる。
<第3実施形態>
第3実施形態のラジエータRBは、第1実施形態のラジエータRの体積を変えずに通路抵抗を更に抑制できるようにした場合である。
すなわち、図7及び図8に示すように、ヘッダータンク20の下部側に設けられた冷媒流入室22に接続する左右4本の熱交換チューブ10{ここでは、説明を容易にするために、下から順に10g,10h,10i,10jとする。}によって形成される第1流路30Aにおいて、下端側の熱交換チューブ10gとこれに隣接する2番目の熱交換チューブ10hとの間にコルゲートフィン3を介設し、2番目の熱交換チューブ10hとこれに隣接する3番目の熱交換チューブ10iとの間にはコルゲートフィン3を介設せずに近接し、3番目の熱交換チューブ10iと4番目の熱交換チューブ10jとの間にコルゲートフィン3を介設する。
また、ヘッダータンク20の上部側に設けられた冷媒流出室23に接続する左右4本の熱交換チューブ10{ここでは、説明を容易にするために、上から順に10k,10l,10m,10nとする。}によって形成される第2流路30Bにおいて、上端側の熱交換チューブ10kとこれに隣接する2番目の熱交換チューブ10lとの間にコルゲートフィン3を介設し、2番目の熱交換チューブ10lとこれに隣接する3番目の熱交換チューブ10mとの間にはコルゲートフィン3を介設せずに近接し、3番目の熱交換チューブ10mと4番目の熱交換チューブ10nとの間にコルゲートフィン3を介設する。
なお、第1流路30Aを形成する熱交換チューブ10jと第2流路30Bを形成する熱交換チューブ10nとの間にはコルゲートフィン3は介設されずに近接される。
上記熱交換チューブ10g〜10nの外側にはコルゲートフィン3が接触しているので、全ての熱交換チューブ10g〜10nを流れる冷媒の熱はコルゲートフィン3を介して外部に放熱(放出)される。
第3実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
第3実施形態のラジエータRBによれば、第1実施形態のラジエータRを大型にすることなく、第1流路30Aと第2流路30Bを形成する熱交換チューブ10の本数を増やすことで、流路抵抗を抑制することができるので、熱交換性能の向上を図ることができる。
<第4実施形態>
第4実施形態のラジエータRCは、補助ヘッダータンク20に代えて熱交換チューブ10のヘッダータンク20側と反対側の端部を屈曲部40を介して連通した場合である。
すなわち、図9及び図10に示すように、ヘッダータンク20の下部側に設けられた冷媒流入室22に接続する左右3本の熱交換チューブ10{ここでは、説明を容易にするために、下から順に10a,10b,10cとする。}のヘッダータンク20側と反対側の各端部と、ヘッダータンク20の上部側に設けられた冷媒流出室23に接続する左右3本の熱交換チューブ10{ここでは、説明を容易にするために、上から順に10d,10e,10fとする。}のヘッダータンク20側と反対側の各端部とを屈曲部40を介して連通する。この場合、ラジエータRCの水平中心線HLに対して対称位置の熱交換チューブ同士つまり10aと10d,10bと10e,10cと10fの端部同士が屈曲部40を介して連通されている。なお、熱交換チューブ10a〜10fの端部は保持板50によって保持されている。
上記のように形成されるラジエータRCにおいて、ラジエータRCの冷媒流入口24と冷媒流出口25に循環路2が接続された状態で、循環ポンプPが駆動すると、冷却ジャケット1内を流れる冷媒が、循環路2からラジエータRCの中央部に設けられたヘッダータンク20の冷媒流入口24から冷媒流入室22内に流入し、ヘッダータンク20の冷媒流入室22の両側に接続する熱交換チューブ10a〜10cによって形成される第1流路30Aを流れて、コルゲートフィン3を介して熱を外部へ放出する。また、第1流路30Aを流れた冷媒はヘッダータンク20の冷媒流出室23の両側に接続する熱交換チューブ10d〜10fによって形成された第2流路30Bを流れて、コルゲートフィン3を介して熱を外部へ放出した後、冷媒流出室23内に流入する。冷媒流出室23内に流入した冷媒は冷媒流出口25から循環路2を介して冷却ジャケット1に流入する。以後、同様に循環冷却を繰り返して電子機器からの発熱を外部に放出することができる。
なお、第4実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
第4実施形態のラジエータRCによれば、補助ヘッダータンク20Aを用いずに熱交換チューブ10a〜10fの端部を屈曲部40を介して連通するので、ラジエータRCの小型化が図れる。
<第5実施形態>
第5実施形態のラジエータRDは、設置スペースに応じて配置することができる自由度をもたせるようにした場合である。
すなわち、図11に示すように、ヘッダータンク20Bの長辺側の両側壁20d,20eを平行でなく角度をもたせて形成し、各側壁20d,20eに対して直交状に熱交換チューブ10を接続することで、ヘッダータンク20Bの両側に接続する左右の熱交換チューブ10に角度θをもたせて、設置スペースに応じてラジエータRDを配置するようにした場合である。
なお、図11では左右の熱交換チューブ10の角度θが約160°である場合について説明したが、必要に応じて左右の熱交換チューブ10を任意の角度、例えば120°、90°等に設定することができる。
なお、図11では熱交換チューブ10のヘッダータンク20B側と反対側の端部を補助ヘッダータンク20Aに接続した場合について説明したが、第4実施形態と同様にヘッダータンク20B側と反対側の端部を屈曲部40を介して連通してもよい。
第5実施形態のラジエータRDによれば、ヘッダータンク20Bの左右両側に接続する複数の熱交換チューブ10によって形成される第1流路30Aと第2流路30Bを、ヘッダータンク20Bに対して角度θをもたせて形成するので、液冷システムにおけるラジエータRDを設置スペースに応じて配置することができる。したがって、ラジエータRDの配置に自由度をもたせることができる。
1 冷却ジャケット(受熱部)
2 循環路
P 循環ポンプ
F ファン
3 コルゲートフィン
R,RA〜RD ラジエータ
10,10a〜10n 熱交換チューブ
20,20B ヘッダータンク
20A 補助ヘッダータンク
21 仕切板
22 冷媒流入室
23 冷媒流出室
24 冷媒流入口
25 冷媒流出口
30A 第1流路
30B 第2流路
40 屈曲部

Claims (9)

  1. 発熱素子を備えた電子機器の表面に配設される受熱部と、該受熱部内を流通する液体冷媒を流入して発熱を外部へ放出するラジエータと、上記受熱部とラジエータを接続する循環路に介設されて上記液体冷媒を循環する循環ポンプと、を具備する電子機器用液冷システムにおいて、
    上記ラジエータは、内部に上記液体冷媒が流れ、外側にフィンが設けられた熱交換チューブと、該熱交換チューブと接続するヘッダータンクと、を具備し、
    上記ヘッダータンクは、上記ラジエータの中央部に設けられると共に、仕切板を介して冷媒流入室と冷媒流出室に区画され、上記冷媒流入室に上記循環路に接続する冷媒流入口を設け、上記冷媒流出室に上記循環路に接続する冷媒流出口を設けてなる、
    ことを特徴とする電子機器用液冷システムにおけるラジエータ。
  2. 請求項1記載の電子機器用液冷システムにおけるラジエータにおいて、
    上記ヘッダータンクの同一側壁に上記冷媒流入口と冷媒流出口を設けた、ことを特徴とする電子機器用液冷システムにおけるラジエータ。
  3. 請求項1又は2記載の電子機器用液冷システムにおけるラジエータにおいて、
    上記ヘッダータンクにおける上記冷媒流入室及び冷媒流出室に、それぞれ複数の流路経路を形成すべく複数の冷媒流入側の熱交換チューブ及び冷媒流出側の熱交換チューブを接続してなる、ことを特徴とする電子機器用液冷システムにおけるラジエータ。
  4. 請求項3記載の電子機器用液冷システムにおけるラジエータにおいて、
    上記冷媒流入側の熱交換チューブ及び冷媒流出側の熱交換チューブの上記ヘッダータンク側と反対側の端部を同一の補助ヘッダータンクに接続してなる、ことを特徴とする電子機器用液冷システムにおけるラジエータ。
  5. 請求項3記載の電子機器用液冷システムにおけるラジエータにおいて、
    上記冷媒流入側の熱交換チューブ及び冷媒流出側の熱交換チューブの上記ヘッダータンク側と反対側の端部を屈曲部を介して連通してなる、ことを特徴とする電子機器用液冷システムにおけるラジエータ。
  6. 請求項3ないし5のいずれかに記載の電子機器用液冷システムにおけるラジエータにおいて、
    上記ヘッダータンクの両側に接続する複数の熱交換チューブを、ヘッダータンクに対して対称方向に直状に形成してなる、ことを特徴とする電子機器用液冷システムにおけるラジエータ。
  7. 請求項3ないし5のいずれかに記載の電子機器用液冷システムにおけるラジエータにおいて、
    上記ヘッダータンクの両側に接続する複数の熱交換チューブを、上記ヘッダータンクに対して角度をもたせて形成してなる、ことを特徴とする電子機器用液冷システムにおけるラジエータ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の電子機器用液冷システムにおけるラジエータにおいて、
    上記熱交換チューブを複数本並設すると共に、隣接する熱交換チューブ間にフィンを介設してなる、ことを特徴とする電子機器用液冷システムにおけるラジエータ。
  9. 請求項1ないし7のいずれかに記載の電子機器用液冷システムにおけるラジエータにおいて、
    上記熱交換チューブを複数本並設し、隣接する熱交換チューブ間にフィンを介設する部分と、隣接する熱交換チューブ間にフィンを介設せずに近接する部分と、を形成してなる、ことを特徴とする電子機器用液冷システムにおけるラジエータ。
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