JP2022068673A - 遊技場用管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技場本来の運用形態からの乖離を抑制しつつ、場外から遊技機を効率良く予約でき、遊技場周辺に大勢が密集する密な状態を回避できる遊技場用管理システムを提供すること。【解決手段】遊技場用管理システム1は、各遊技者の予約順を抽選により決定する予約順決定手段と、遊技者が候補順を指定して遊技機の予約を申し込むための遊技機予約手段と、遊技者が遊技可能な遊技機である予約遊技機を予約順に応じて確定する遊技機予約確定手段と、遊技者別の予約順の抽選結果又は予約遊技機の確定結果である遊技者別結果を記憶する結果記憶手段と、遊技者別の予約順の抽選結果又は予約遊技機の確定結果を表す遊技者別情報を生成する生成手段と、遊技者別情報を遊技者に対して提示する提示手段と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、遊技場用管理システムに関する。
例えば、来店する遊技者が多い遊技場や、出玉が期待できる特定日が設定された遊技場などでは、希望の遊技機を遊技するために開店前の早朝に来場する遊技者が多くなる傾向がある。このような遊技場では、開店を待つ大勢の来場者が列をなし、大勢が密集する密な状態が形成され易い。流行病や感染症の拡大防止の観点に鑑み、このような密な状態を解消する必要がある。
大勢の来場者の密集を避けるために、入場する順番を示した整理券等を配布する遊技場もある。整理券を受け取った来場者は、列に並ぶことなく開店を待つことができる。しかし、整理券によって入場順が決まっていても、遊技場の開店の間際になれば、整理券を持った来場者が入口の前で再度、密集してしまう可能性が高い。
そこで、インターネット等のネットワークを利用して遊技場外から遊技機を予約可能にしたシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムによれば、遊技機の予約によって集客向上を図ることができると共に開店前の混雑を抑制でき、さらに、整理券取得のために遊技場に出向かなくてはならない遊技者側の負担を解消できる。このシステムでは、特定の遊技機に予約が重複した場合、遊技機毎の抽選により遊技者が決定され、抽選結果が遊技者の携帯端末に送信される。
特開2006-075528号公報
しかしながら、遊技機の予約が可能であって、予約が重複した場合に遊技機毎に抽選を行う上記従来のシステムでは、特定の遊技機に予約が殺到してしまう可能性があり、遊技者が効率良く遊技機を選択できないおそれがある。また、このシステムによる運用では、全ての遊技者が制限なくいずれの遊技機も予約できるようになっており、先着順などの入場順に従って遊技場に入場して早い者勝ちで遊技機を選べるという遊技場本来の運用形態からの乖離が大きくなっている。
遊技場本来の運用形態では、入場順や選択した遊技機が遊技の結果に多大な影響を及ぼすため、入場順や選択した遊技機の結果が遊技者にとって重要になっている。一方、上記のシステムによる運用では、遊技場への入場順に相当する優先順位が存在しておらず、それ故、入場順や選択した遊技機が実際の遊技の結果に及ぼす影響を遊技者が把握し難く、遊技場本来の運用形態とは相違がある。
本発明は、例えば入場順などの早い者勝ちで遊技機を選択できると共に、入場順や遊技機の選択結果が実際の遊技結果に対して及ぼす影響を遊技者が把握できるという遊技場本来の運用形態からの乖離を抑制しつつ、場外から遊技機を効率良く予約でき、遊技場周辺に大勢が密集する密な状態を回避できる遊技場用管理システムを提供しようとするものである。
本発明の遊技場用管理システムは、各遊技者の予約順を抽選により決定する予約順決定手段と、遊技者が候補順を指定して遊技機の予約を申し込むための遊技機予約手段と、予約遊技機を予約順に応じて確定する遊技機予約確定手段と、を備えている。さらに、この遊技場用管理システムは、遊技者別の予約順の抽選結果又は予約遊技機の確定結果を表す遊技者別情報を遊技者に対して提示する提示手段と、を備えている。
本発明の遊技場用管理システムでは、遊技者が候補順を指定して遊技機の予約を申し込み可能であると共に、遊技可能な予約遊技機が各遊技者の予約順に応じて確定される。さらに、この遊技場用管理システムによれば、遊技者別の予約順の抽選結果や予約遊技機の確定結果を表す遊技者別情報を、遊技者に対して提示可能である。
本発明の遊技場用管理システムでは、遊技を希望する遊技機を場外から効率良く予約できる。この遊技場用管理システムによれば、遊技場の開店の際、早い者勝ちで遊技を選択しようとする大勢の遊技者が遊技場周辺に密集する密な状態が生じるおそれを抑制できる。特に、この遊技場用管理システムでは、各遊技者の予約順に応じて予約遊技機が確定されるため、入場順で早い者勝ちで遊技機を選べるという遊技場本来の運用形態からの乖離が少なくなっている。
さらに、本発明の遊技場用管理システムは、遊技者別の予約順の抽選結果又は予約遊技機の確定結果を表す遊技者別情報を、遊技者に対して提示可能である。この遊技場用管理システムが導入されている場合、遊技者は、予約順の抽選結果又は予約遊技機の確定結果の提示を受けることができ、これらの結果が実際の遊技結果に及ぼす影響を比較的容易に把握できる。
以上のように本発明の遊技場用管理システムは、例えば入場順などの早い者勝ちで遊技機を選べると共に、入場順や遊技機の選択結果が実際の遊技結果に対して及ぼす影響を遊技者が把握できるという遊技場本来の運用形態からの乖離を抑制しつつ、場外から遊技機を効率良く予約でき、遊技場周辺に大勢が密集する密な状態を回避できる優れた特性のシステムである。
遊技場用管理システムの構成を示すシステム図。 遊技機に付設されるデータ表示機を示す正面図。 データ表示機の電気的構成を示すブロック図。 台予約サービスの処理の流れを示すフロー図。 携帯端末によるトップメニュー画面の正面図。 携帯端末によるホール選択画面の正面図。 携帯端末の表示画面の遷移(予約順抽選申込~台予約)を示す説明図。 携帯端末の表示画面の遷移(台予約~予約内容確認)を示す説明図。 携帯端末の表示画面の遷移(台予約結果発表)を示す説明図。 データ表示機による予約済表示の説明図。 遊技機予約確定モデルの説明図。 遊技者別結果リストの一例を示す図。 データ表示機の動作の流れを示すフロー図。 場内管理装置による予約管理画面の正面図。 場内管理装置による日毎一覧表示の説明図。 携帯端末の表示画面(予約状況閲覧)を示す説明図。 個別遊技データ記録サービスの流れを示すフロー図。 データ表示機による記録開始操作画面を例示する正面図。 データ表示機によるデータ画面を例示する正面図。 データ表示機による記録終了画面を例示する正面図。 個別遊技データリストの一例を示す図。 携帯端末の表示画面(マイデータ閲覧サービス)を示す説明図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、スマートフォン(多機能型携帯電話)など遊技者が所持する携帯端末15を利用して遊技機2を予約できる遊技場用管理システム1の例である。この遊技場用管理システム1が提供する台予約サービスでは、事前の抽選により決定された各遊技者の予約順に応じて予約遊技機が確定される。以下、この内容について、図1~図22を参照して説明する。
本例の遊技場用管理システム1は、上記の台予約サービスに加えて、自身のマイデータを携帯端末15にて閲覧可能とするマイデータ閲覧サービスを提供可能である。マイデータには、遊技者別の予約結果の履歴を示す遊技者別予約履歴データ(遊技者別予約履歴情報)と、遊技者別の遊技結果を示す遊技情報である個別遊技データと、が含まれる。マイデータの提示があれば、遊技結果に対して予約結果が及ぼす影響を遊技者が把握可能である。
遊技場用管理システム1は、遊技者が所持するスマートフォン等の携帯端末15からアクセス可能な遊技場外の管理サーバ100を含むシステムである。管理サーバ100は、インターネット等の公衆回線を介して各遊技場と通信可能に接続されている。各遊技場では、遊技場内の各種機器が通信可能に接続された有線LAN等の場内ネットワーク200が構築されている。そして各遊技場では、この場内ネットワーク200を利用し、遊技場内の各種機器を管理するための場内システム11が構築されている。
多くの遊技場には、図示しない管理スペースが設けられている。管理スペースには、場内ネットワーク200を利用して遊技場内の各種機器の稼動状況を集中的に管理するための場内管理装置20や、インターネットに接続された情報公開サーバ23等が設置されている。情報公開サーバ23は、インターネットに接続されているのに加えて、場内ネットワーク200にも接続されている。各遊技場の場内システム11は、インターネットに接続された情報公開サーバ23を介して遊技場外の管理サーバ100との間で情報をやり取り可能である。遊技場に設置された各遊技機2の遊技データ(稼動情報)等は、情報公開サーバ23を介して管理サーバ100に送信される。
遊技場では、パチンコ遊技機やスロットマシン21等の遊技機2に対して、玉やメダルなどの遊技価値を貸し出す貸出装置4、データ表示機3等が個別に設置されている。さらに、2台の遊技機2毎に、中継装置29が1台ずつ設置されている。遊技機2は、対応するデータ表示機3及び貸出装置4と共に、中継装置29を介して場内ネットワーク200に接続されている。場内システム11では、データ表示機3等の周辺装置を含む遊技機2側と、場内管理装置20あるいは情報公開サーバ23と、の間の各種の通信が中継装置29を介して実現されている。
遊技場用管理システム1では、アプリケーションプログラム(以下、単にアプリケーションという。)を管理サーバ100から携帯端末15にダウンロード可能である。このアプリケーションに会員登録をしてアプリ会員となった遊技者は、アプリケーションの実行により遊技場用管理システム1が提供する台予約サービス及びマイデータ閲覧サービスを利用できる。さらに、遊技場に会員登録してホール会員となった遊技者は、登録済の遊技場において、ホール会員向けの各種の会員サービスを利用できる。ホール会員向けの会員サービスとしては、例えば、ホール会員である遊技者毎の個別遊技データを記録する個別遊技データ記録サービス(詳しくは後述する。)、貯玉あるいは貯メダルなどの貯玉サービス、及びこれら貯玉や貯メダルを再プレイに利用する再プレイサービス等がある。
なお、ホール会員向けの会員サービスを携帯端末15で利用するためには、ホール会員向けの会員カード(図示略)に記録されたホール会員IDに対する携帯端末15の対応付け(ひも付け)が必要である。携帯端末15の対応付けは、例えば、会員カードに記録されたホール会員IDを読み取るカードリーダライタと、NFC(Near Field Communication)機能を備える携帯端末15から端末ID等を読み込むNFCリーダと、を備える携帯端末登録装置(図示略)を利用して実行できる。携帯端末登録装置は、会員カードを受け付けた状態で、携帯端末15の端末IDを読み取ったとき、会員カードのホール会員IDに対して端末IDを対応付け(ひも付け)、この対応付け情報を場内管理装置20等に送信する。
次に、遊技機2の一例であるスロットマシン21について概説すると共に、遊技場用管理システム1の機器構成の一例をなす管理サーバ100、データ表示機3、携帯端末15、場内管理装置20、及び情報公開サーバ23について説明する。
(遊技機)
遊技機2には、大きく分類して、パチンコ遊技機(図示略)とスロットマシン21とがある。本例では、遊技機2としてスロットマシン21を例示する。スロットマシン21は、規定数のメダルを対価として図柄変動ゲームを開始でき、停止表示された図柄の組み合わせが入賞図柄のとき入賞が発生する遊技機である。入賞図柄としては、BB(ビッグボーナス)に対応するBB図柄や、RB(レギュラーボーナス)に対応するRB図柄や、ART(アシストリプレイタイム)に対応するART図柄のほか、5枚役や2枚役等の小役に対応する小役図柄が設定されている。
スロットマシン21は、ゲーム開始時に内部抽選を実行し、内部抽選に当選した役に対応する図柄が停止表示されたときにその役の入賞を発生させる。ただし、内部抽選に当選しても対応する図柄を停止表示できなければ、取りこぼしによりハズレとなる。BB図柄、RB図柄が停止表示されるとBB役あるいはRB役が入賞し、これにより特定の払い出し役の入賞確率が高くなる等の有利な大当たり状態であるBB(ビッグボーナス)あるいはRB(レギュラーボーナス)が発生する。また、ART役が入賞すると、内部当選した役の種類が報知されると共に、メダルを消費することなく次のゲームを実行できるという利益が付与されるリプレイ役の入賞頻度が高くなる有利なARTが発生する。
スロットマシン21が遊技の進行中に外部出力する遊技信号としては、例えば以下の信号がある。
(1)アウト信号:メダルを1枚消費する毎に1回出力される信号。
(2)セーフ信号:入賞に応じてメダルを1枚払い出す毎に1回出力される信号。
(3)BB信号:BBの発生中に出力されるレベル信号。
(4)RB信号:RBの発生中に出力されるレベル信号。
なお、遊技場では、遊技機2の側方に縦長の貸出装置4(図1)が付設されている。例えば、スロットマシン21向けの貸出装置4は、遊技機2の右側に設置され、現金等の対価の投入に応じて遊技価値であるメダルを貸し出す。遊技場では、貸出装置4から遊技価値(遊技媒体)の貸し出しを受けて各遊技機2での遊技が可能になる。
貸出装置4は、玉やメダルなどの遊技価値の払出機能に加え、遊技者を認証する機能を備えている。貸出装置4は、ホール会員向けの会員カード(図示略)に記録されたホール会員IDや携帯端末15の端末ID等を読み取ったとき、認証を受けるため、その端末ID等を場内管理装置20に送信する。認証を受けることができた遊技者は、例えば貯玉・再プレイサービス等のホール会員向けの会員サービスを利用できる。
(管理サーバ)
管理サーバ100(図1)は、例えば、台予約サービスやマイデータ閲覧サービスの運営会社等が管理するコンピュータ装置である。上記のごとく、管理サーバ100は、インターネットを介して各遊技場の場内システム11と通信可能に接続されている。管理サーバ100は、情報サーバ、アプリケーションサーバ、及びアカウントサーバ、としての機能を有する。
情報サーバとしての機能は、各遊技場のホール情報、上記の遊技者毎の遊技者別予約履歴データや遊技者毎の個別遊技データ等を記憶するサーバ機能である。アプリケーションサーバとしての機能は、遊技者が所持する携帯端末15にアプリケーションを配信するサーバ機能である。アカウントサーバとしての機能は、アプリ会員である遊技者のアプリ会員情報(後述)を記憶するサーバ機能である。
管理サーバ100は、以下の各手段としての機能を備えている。
(1)配信手段:遊技場用管理システム1が提供するサービスを利用するためのアプリケーションを配信する手段。なお、配信手段は、初回の配信以降、随時のタイミングでバージョンアップソフトウェアを自動的に配信する。これにより、携帯端末15側では、アプリケーションのバージョンを最新に維持できる。
(2)遊技者情報記憶手段:アプリ会員毎のアプリ会員情報を記憶し管理する手段。遊技者情報記憶手段は、アプリケーションを利用する際のアカウント情報であるアカウントIDと対応付けて、アプリ会員である遊技者の個人情報、遊技者がホール会員登録を行った遊技場の識別情報である遊技場IDと遊技場に登録されたホール会員IDとの組合せ、及び遊技者が所持する携帯端末15の端末ID、等を記憶している。
(3)ホール情報記憶手段:各遊技場のホール情報を記憶する手段。ホール情報には、各遊技場の情報公開サーバ23から受信する全ての遊技機2の遊技データ(稼動情報)が含まれている。
(4)アカウント認証手段:携帯端末15でアプリケーションを実行する際に入力されたアカウントID(アカウント情報)について、有効であるか無効であるかの認証を実行し、認証できれば携帯端末15にアプリケーションの実行を許可する手段。
(5)予約順決定手段:後述する予約順抽選申込手段としての携帯端末15を用いて予約順抽選に申し込みをした遊技者について、遊技機を予約する際の優先順位である各遊技者の予約順を抽選により決定する手段。
(6)遊技機予約確定手段:後述する遊技機予約手段としての携帯端末15により予約された遊技機2のうち、対応する遊技者が遊技可能な遊技機である予約遊技機を、前記予約順決定手段により決定された予約順に応じて確定する手段。遊技機予約確定手段は、候補順を指定して各遊技者が予約した遊技機のうちのいずれかを、前記予約順決定手段により決定された予約順に応じて予約遊技機として確定させる。
(7)結果記憶手段:遊技者別の予約順の抽選結果および予約遊技機の確定結果である遊技者別結果を、予約レコードとして記憶する手段。予約レコードは、予約した遊技者情報(例えばアプリ会員のアカウントID)を対応付けて遊技者別で記憶される。この予約レコードの内容については、図12を参照して後で詳しく説明する。なお、予約レコードに関連付けて、遊技場従業員により入場時の不正を識別するための不正識別情報を記憶することも良い。結果記憶手段は、遊技者別の予約順の抽選結果及び予約遊技機の確定結果のいずれか一方を遊技者結果として記憶しても良い。
(8)遊技情報記憶手段:遊技者別の個別遊技データ(遊技情報)を記憶する手段。遊技情報記憶手段が記憶する個別遊技データについては、図21の個別遊技データリスト等を用いて後述する。
(9)生成手段:前記結果記憶手段により記憶された遊技者別結果に基づいて、遊技者別の予約結果の履歴を表す遊技者別予約履歴データを生成する手段。なお、遊技者別予約履歴データ(遊技者別予約履歴情報)には、以下に説明する遊技者別情報、遊技者別予約順抽選情報、及び遊技者別遊技機予約情報が含まれる。
ここで、遊技者別情報、遊技者別予約順抽選情報、遊技者別遊技機予約情報の内容について説明しておく。
遊技者別情報は、遊技者別の予約順の抽選結果及び予約遊技機の確定結果を表す情報である。なお、遊技者別情報は、遊技者別の予約順の抽選結果及び予約遊技機の確定結果のいずれか一方であっても良い。
遊技者別予約順抽選情報は、所定期間において特定の遊技者が受けた予約順の抽選回数を示す予約順抽選回数情報と、その所定期間において遊技者が得た予約順の抽選結果のうち、予約順の最上位、最下位、及び平均を示す決定予約順情報と、を含む遊技者別の情報である。なお、決定予約順情報は、予約順の最上位、最下位、及び平均のうちの少なくともいずれか一つであっても良い。
遊技者別遊技機予約情報は、所定期間において特定の遊技者が遊技機の予約を申し込んだ回数を示す遊技機予約回数情報と、その所定期間において遊技者が候補順を指定して予約を申し込んだ遊技機のうち、前記遊技機予約確定手段により確定された予約遊技機が該当する候補順の最上位、最下位、及び平均を示す確定候補順情報と、を含む遊技者別の情報である。なお、確定候補順情報は、候補順の最上位、最下位、及び平均のうちの少なくともいずれか一つであっても良い。
(データ表示機)
データ表示機3(図1及び図2)は、大型の液晶ディスプレイよりなる液晶表示部33を備える装置である。データ表示機3は、複数の遊技機2各々に付設され、対応する遊技機2の上方に設置される。液晶表示部33の画面330の下側には、呼出ボタン341、NFCリーダ345、メニューボタン347、及びリモコン受信部349が配置され、上半分を取り囲むようにランプ部32が配設されている。液晶表示部33は、タッチパネル331(図3)が積層されたタッチ操作可能な表示部である。液晶表示部33の画面330には、ボーナス履歴や過去の遊技機2の稼動情報などの各種の遊技データが表示される。
データ表示機3は、図3のごとく、制御部30を中心として電気的に構成されている。制御部30は、ソフトウェアを実行して各種演算を実施するCPU301、メモリ手段としてのROM302・RAM304、信号の入出力を行うI/O部305を含んでいる。制御部30に対しては、外部との信号の送受信を実行する送受信部308、液晶表示部33、従業員の呼出機能を有するランプ部32、タッチパネル331、呼出ボタン341、NFCリーダ345、メニューボタン347、及びリモコン受信部349等が電気的に接続されている。
NFCリーダ345は、NFC機能を備える携帯端末15又はホール会員向けのNFC対応の会員カードとの間でデータ通信を実行し、携帯端末15の識別情報である端末IDや会員カードに記録されたホール会員ID等を読み込むデータリーダである。
リモコン受信部349は、フロア係の従業員等が携帯するリモコン300(図1)が送信する赤外線信号の受光部である。リモコン300は、従業員の操作に応じて各種の指令信号を生成して出力する。
データ表示機3は、スロットマシン21の遊技データを生成する機能を有する。データ表示機3は、中継装置29を経由してスロットマシン21側から、(1)アウト信号、(2)セーフ信号、(3)BB信号、(4)RB信号、等を取り込む。データ表示機3は、スロットマシン21側から取り込んだ遊技信号について取込回数を集計等することで例えば以下の各遊技データ(稼動情報)を生成する。
(1)ゲーム数:スロットマシン21が実行したゲームの回数。ゲーム数は、所定時間(例えば約4秒)以上のインターバル期間を空けて単独あるいは連続的にアウト信号が取得されたとき、1ゲームずつ加算されて特定される。
(2)BB回数:BB(ビッグボーナス)の発生回数。BB回数は、BB信号がOFF状態からON状態に切り替わる毎に1回ずつ加算されて特定される。
(3)RB回数:RB(レギュラーボーナス)の発生回数。RB回数は、RB信号がOFF状態からON状態に切り替わる毎に1回ずつ加算されて特定される。
(4)差メダル:遊技者側から見た収支(獲得メダル数、差枚数)。差メダルは、セーフ信号を受信する毎に1枚ずつ加算されるセーフから、アウト信号を受信する毎に1枚ずつ加算されるアウトを差し引いて特定できる。
データ表示機3は、各種の遊技データを画面330に表示可能である。例えばスロットマシン21に対応する図2に例示のデータ画面(表示画面)では、向かって左側の上から順番に、BB回数の表示欄332、RB回数の表示欄333、本日のゲーム数の表示欄335が配置されている。画面330の中央には、遊技データを各種の形態で表示する表示エリア338が設けられている。同図の表示エリア338には、一例として、本日、1日前、2日前におけるBB回数及びRB回数の合計数が表示されている。この表示エリア338の下側には、過去の最高獲得枚数の表示欄337、ボーナス間ゲーム数を棒グラフで表すグラフ表示欄339が配置されている。
本例のデータ表示機3は、台予約サービスに関連する機能として、以下の手段としての機能を備えている。
(1)予約情報取得手段:対応する遊技機2の予約情報を情報公開サーバ23より取得する手段。予約情報は、遊技場の各遊技機の予約の確定状況を表す情報であり、詳しくは後述する。
(2)予約済判定手段:前記予約情報取得手段により予約情報が取得された場合に、対応する遊技機2が予約済であるか否かを判定する手段。
(3)予約済報知手段:前記予約済判定手段により対応する遊技機2が予約済であると判定されたことを条件に予約済報知を行う手段。予約済報知は、例えば、データ表示機3が備えるランプ部32による報知であっても良く、遊技場の従業員が携帯する端末に対する通知による報知であっても良い。例えば、ランプ部32の側部を利用したサイドイルミネーションは、通路の端から視認可能であり、従業員に対する報知として好適である。
(4)予約済表示手段:対応する遊技機2が予約済と判定された場合に、画面330上で予約済表示(図10を参照して後述する。)を行う手段。
(5)稼動判定手段:予約済表示が非表示の遊技機2について稼動を判定する手段。なお、データ表示機3では、上記のRAM304の記憶領域に、遊技機2の稼動を表す稼動フラグが設けられている。
(6)稼動報知手段:前記稼動判定手段により稼動が判定された遊技機2を遊技場の従業員に報知する手段。稼動報知は、例えば、データ表示機3が備えるランプ部32による報知であっても良く、遊技場の従業員が携帯する端末に対する通知による報知であっても良い。
また、本例のデータ表示機3は、ホール会員である遊技者毎の個別遊技データを記録する個別遊技データ記録サービス(詳しくは後述する。)に関連する機能として、以下の手段としての機能を備えている。
(7)遊技情報生成手段:遊技機2を遊技した結果を表す個別遊技データ(遊技情報)を遊技者別で生成する手段。個別遊技データは、例えば、記録開始時刻、記録終了時刻、ゲーム数、最終差枚数、最高出玉数、BB回数、及びRB回数等により構成される。
(8)遊技情報送信手段:場内管理装置20経由で、前記遊技情報生成手段によって生成された個別遊技データ等を管理サーバ100に送信する手段。
また、データ表示機3を遠隔操作するためのリモコン300は、以下の手段としての機能を有する。
(9)予約済表示終了操作手段:上記の予約済表示を終了させるための遊技場の従業員による予約済表示終了操作を受け付ける手段。リモコン300は、予約済表示終了操作に応じて、予約済表示終了信号を出力する。
(携帯端末)
携帯端末15(図1)は、例えば、タッチパネルディスプレイの表示画面150を備えるスマートフォン(多機能型携帯電話)等の通信端末である。遊技者が所持する携帯端末15は、遊技場用管理システム1を構成する管理サーバ100とインターネットを介して通信可能である。さらに、本例の携帯端末15は、データ表示機3や貸出装置4とのデータ通信を実現するNFC機能等を備えている。
インターネットに接続可能なスマートフォン等の携帯端末15であれば、遊技場用管理システム1に対応する端末として利用可能である。アプリケーションサーバとしての管理サーバ100からダウンロードしたアプリケーションを携帯端末15で実行すれば、管理サーバ100が提供するウェブサイトにアクセスでき、台予約サービスやマイデータ閲覧サービス等を利用できる。
携帯端末15は、上記のアプリケーションを実行することで、少なくとも以下の各手段としての機能を実現する。
(1)予約順抽選申込手段:遊技機2の予約順を決定する予約順抽選への参加を申し込む手段。
(2)予約順通知手段:予約順決定手段としての管理サーバ100により決定された予約順を遊技者に通知する手段。
(3)遊技機予約手段:遊技者が候補順を指定して遊技を所望する遊技機の予約を申し込むための手段。
(4)遊技機予約確定結果通知手段:遊技機予約確定手段としての管理サーバ100により予約が確定された旨を表す遊技機予約確定結果を遊技者に通知する手段。
(5)提示手段:生成手段としての管理サーバ100により生成された遊技者別情報等の遊技者別予約履歴データ(遊技者別予約履歴情報)を遊技者に対して提示する手段。提示手段は、マイデータ閲覧サービスにおいて、遊技者の個別遊技データ(遊技情報)と共に遊技者別予約履歴データを提示する。
(場内管理装置)
場内管理装置20(図1)は、遊技場内の各種機器の稼動状況を管理する管理装置の一例である。場内管理装置20は、複数の遊技場にそれぞれ設置され、ホール会員登録時に入力された遊技者の個人情報等を記憶するホール会員情報サーバとしての機能を備えている。
場内管理装置20は、液晶ディスプレイ等のPCモニタや図示しないプリンタ等を含む出力部と、各種の演算処理を実行する装置本体と、キーボード及び図示しないマウスを含む入力部と、を備えている。装置本体は、演算処理を実行するCPUを中心とした演算処理機能、ハードディスクドライブ、ROM、RAM等を利用する記憶機能、及び各種信号あるいは情報を送受信する通信機能等を有している。
場内管理装置20は、例えばハードディスクドライブ等から読み出したソフトウェアプログラムをCPUが実行等することにより、以下の各手段としての機能を実現する。
(1)遊技データ取得手段:各遊技機2の稼動情報である遊技データやホール会員毎の遊技情報である個別遊技データをデータ表示機3から取得する手段。
(2)遊技データ記憶手段:前記遊技データ取得手段によって取得された遊技機2毎の遊技データ、およびホール会員毎の個別遊技データを記憶する手段。遊技機2毎の遊技データは、遊技機2の識別情報である台番を対応付けた状態で記憶される。ホール会員毎の個別遊技データは、遊技が行われた遊技機2の台番に加えて、ホール会員の識別情報であるホール会員IDを対応付けた状態で記憶される。
(3)会員情報記憶手段:遊技場に登録済みのホール会員に関するホール会員情報を記憶する手段であり、この会員情報記憶手段は、遊技者が所持する携帯端末15の端末IDを対応付けて、ホール会員ID等のホール会員情報を記憶管理する。
(4)登録情報送信手段:遊技場への会員登録であるホール会員登録が行われたとき、登録情報を情報公開サーバ23経由で管理サーバ100に送信する手段。
(5)時刻判定手段:場内管理装置20で設定された遊技開始時刻になったか否かを判定する手段。
(情報公開サーバ)
情報公開サーバ23(図1)は、管理サーバ100との間で送受信する情報等を管理する装置である。情報公開サーバ23は、演算処理を実行するCPUを中心とした演算処理機能、ハードディスクドライブ、ROM、RAM等を利用する記憶機能、及び各種信号あるいは情報を送受信する通信機能等を有する装置本体を備えている。
情報公開サーバ23は、情報送受信手段としての機能を備えている。情報送受信手段は、各遊技機2の遊技データやホール会員毎の個別遊技データなど各種の情報を管理サーバ100との間で送受信する手段である。情報送受信手段としての情報公開サーバ23が、場内システム11と管理サーバ100との間で情報のやり取りを行うための窓口となっている。情報公開サーバ23は、各遊技機2の予約の確定状況を表す予約情報を管理サーバ100から受信し、各データ表示機3に送信する。
次に、以上のように構成された遊技場用管理システム1の動作の内容を説明する。以下、遊技場用管理システム1が提供するサービスのうち(1)台予約サービス、(2)個別遊技データ記録サービス、(3)マイデータ閲覧サービスについて説明する。
(台予約サービス)
まず、遊技場用管理システム1による台予約サービスの内容について、図4及び図13のフロー図を参照して説明する。図4のフロー図は、遊技者による予約順抽選の申し込みからデータ表示機3による予約済表示までの処理の流れを示している。図13は、予約されたスロットマシン21に付設されたデータ表示機3による予約済表示から表示終了までの処理の流れを示している。なお、図5~図10は、処理の内容の説明図であり、図4のフロー図の説明の際に随時、参照される。図11は、予約遊技機の確定に用いられる遊技機予約確定モデル、図12は、管理サーバ100が記憶する遊技者別の予約レコードの一覧である遊技者別結果リスト、図14は、場内管理装置20による予約管理画面、図15は、場内管理装置20が出力する機種毎の予約者数の帳票、図16は、携帯端末15にて予約状況を閲覧する際の表示画面、をそれぞれ示しており、台予約サービスの説明に際して随時、参照される。
台予約サービスを利用する遊技者は、図4のごとく、自分が所有する携帯端末15から予約順抽選に申し込むための予約順抽選申込操作を行う必要がある(S101)。なお、台予約サービスを利用するに当たっては、予め運営会社のサイトにアクセスし、アプリケーションを携帯端末15にダウンロードしてインストールしておく必要がある。
携帯端末15でアプリケーションを起動すると、管理サーバ100によるウェブ画面であるログイン画面(図示略)が切替表示される。このログイン画面でアプリ会員の識別情報であるアカウントIDやパスワードなどの情報を正しく入力すると、管理サーバ100のウェブサイトにログインでき、図5のトップメニュー画面が切替表示される。
図5のトップメニュー画面は、アプリ会員である遊技者がアプリケーションにログインしたときに最初に表示される画面である。このトップメニュー画面には、各種のサービスを提供するためのメニューボタン151~154が配置されている。メニューボタンのひとつとして、台予約ボタン153がある。台予約ボタン153を選択すると、遊技場の選択画面(図示略)が切替表示される。遊技場の選択画面では、まず、大きく日本地図が表示され、関東地方→千葉県→千葉市などの順番で、地域を指定できる。千葉市を確定すれば、例えば図6のホール選択画面のように、千葉市に所在する遊技場の一覧表示155が表示される。遊技者は、この一覧表示155の中からいずれかの遊技場を選択可能である。
図6のホール選択画面上のタッチ操作により、いずれかの遊技場が選択されると、その遊技場のウェブサイトへのアクセスが行われ、携帯端末15に図7(a)のホールページ画面が切替表示される。このホールページ画面は、図6のホール選択画面で選択された遊技場のトップページである。
図7(a)のホールページ画面では、例えば、遊技場に関連する画像が表示される。遊技場に関連する画像は、例えば、遊技場の外観写真や名称等の画像である。遊技場に関連する画像の下方には、メニューボタンが配置されている。メニューボタンとしては、台予約抽選ボタンA1や会員カード連携ボタンA2等がある。
台予約抽選ボタンA1は、遊技機2の予約順を決定するための予約順抽選に参加等するための申込ボタンである。会員カード連携ボタンA2は、他のホール会員向けのサービスを利用するための操作ボタンである。なお、本例の構成では、遊技場へのホール会員登録の有無によらず、アプリ会員であれば台予約サービスの利用が可能である。これに代えて、遊技場にホール会員登録した遊技者(ホール会員)のみが台予約サービスを利用可能としても良い。この場合には、遊技場へのホール会員登録を動機付けできる。
予約順抽選は、翌営業日を対象とした予約順の抽選である。管理サーバ100は、前日の12時~22時59分まで、予約順抽選の申し込みを受け付ける。予約順抽選の申し込みを受付可能な時間帯に限り、台予約抽選ボタンA1を選択可能に表示すると良い。時間外では、台予約抽選ボタンA1をシャドー表示等することで、申し込みできない状態であることを示すと良い。
台予約抽選ボタンA1が選択されると、携帯端末15の表示が図7(b)の抽選参加確認画面に切り替わる。抽選参加確認画面は、予約順抽選への参加意思を確認するための画面である。この抽選参加確認画面には、予約順抽選の対象日の表示B1、受付期限の時刻表示B2、及び予約順抽選結果の発表時刻の表示B4のほか、抽選参加ボタンB3が配置されている。抽選参加ボタンB3は、予約順抽選への参加を遊技者が意思表示するための操作ボタンである。なお、受付期限の時刻など、台予約に関する時間の設定は、場内管理装置20で変更可能である(図14を参照して後述する)。
抽選参加ボタンB3の選択による予約順抽選申込操作が行われると(図4中のS101)、携帯端末15からウェブサイトに予約順抽選申込情報がアップロード(送信)される。予約順抽選申込情報には、アプリ会員の識別情報であるアカウントIDが対応付け(ひも付け)られている。ウェブサイトを提供する管理サーバ100側では、アカウントIDに基づいて、予約順抽選への参加を申し込んだ遊技者を特定可能である。
携帯端末15からアップロードされた予約順抽選申込情報は、管理サーバ100が提供するウェブサイト上で受け付けられる(S111)。その後、予約順抽選の申し込みの受付時間(正午~22時59分)が経過したとき、ウェブサイト上で予約順決定操作が実施される(S112)。この予約順決定操作によって決定された予約順抽選結果は、予約順抽選結果の発表時刻(23時30分)になると遊技者の携帯端末15に配信される。
携帯端末15では、予約順抽選結果の受信に応じて、予約順抽選結果を表示する予約順表示画面(図7(c))が表示される。なお、予約順抽選によって決定された各遊技者の予約順を特定可能な予約順情報は、ウェブサイトから管理サーバ100に送信されて登録される(S121)。なお、管理サーバ100は、後述する遊技者別結果リスト(図12)への予約順の記録を遊技者毎に実行することで、予約順情報を登録する。
図7(c)の予約順表示画面では、予約順抽選により決定された予約順C1と、予約順抽選の申込人数C2と、がスラッシュで区分して表示される。予約順表示画面の下部には、台予約のための操作ボタンである「予約に進む」ボタンC3が配置されている。「予約に進む」ボタンC3が選択されると、携帯端末15において図7(d)の遊技機予約受付画面が切替表示される。なお、この遊技機予約受付画面は、図8(d)の画面と同じものである。遊技機予約受付画面の内容については、図8を参照して説明する。
図8(d)の遊技機予約受付画面(図7(d)の画面と同じ)は、図4中のステップS102の遊技機予約操作を行うための画面である。遊技機予約受付画面は、遊技場管理者により任意に設定された順位までの遊技機予約を受付可能である。本例は、第1候補から第6候補までの遊技機予約を受付可能に構成された例である。遊技機予約受付画面では、複数の候補表示枠D1が配置されていると共に、予約受付期限の日時表示D2、及び予約操作を完了させるための「次へ」ボタンD3が下部に配置されている。
図8(d)の遊技機予約受付画面では、上下3段で3つの候補表示枠D1が表示される。遊技機予約受付画面上のスクロール操作等により、第1候補から第6候補のうち、候補表示枠D1に表示される3候補を変更できる。各候補表示枠D1には、機種選択ボタンD11、機種名表示欄D12、台番表示欄D13が配置されている。
例えば第1候補の機種選択ボタンD11が選択された場合、図8(e)の機種選択画面が切替表示される。機種選択画面は、遊技場に設置されている遊技機2の一覧を表示する一覧表示エリアE2を含む画面である。パチンコ遊技機かスロットマシン21かは、上部のタブE11、E12によって切替可能である。また、機種選択画面の最下部には、予約する遊技機2の確定ボタンE3が配置されている。
図8(e)の機種選択画面は、スロットマシン21が選択された画面の例である。一覧表示エリアE2には、遊技場に設置されたスロットマシン21の機種名、及び機種を限定しない貸玉種別名(20スロ、5スロなど)が表示されている。一覧表示エリアE2では、機種名等の左側に、ラジオボタンE21が配置されている。また、機種名の右側には、台番指定ボタンE22が配置されている。いずれかのラジオボタンE21がチェックされると、対応する機種等が選択される。台番指定ボタンE22が選択されると、対応する機種の台番を選択するための同図(f)の台番選択画面が切替表示される。
図8(f)の台番選択画面は、上記の機種選択画面(同図(e))で選択された機種のうち、予約する台番を選択するための画面である。台番選択画面の上部には、選択された機種名の表示欄F1が設けられ、下側には、遊技場内のその機種の台番の一覧を表示する一覧表示エリアF2が設けられている。台番選択画面の最下部には、指定した台番を確定するための確定ボタンF3が配置されている。
一覧表示エリアF2の各台番には、ラジオボタンF21が設けられている。いずれかの台番のラジオボタンF21にチェックを入れることで、予約する台番を指定できる。いずれかのラジオボタンF21にチェックが入った状態で確定ボタンF3が選択されると、予約する遊技機2が確定し、図8(e)の機種選択画面に戻る。
図8(e)の機種選択画面の確定ボタンE3が選択されると、第1候補が指定された状態で図8(d)の遊技機予約受付画面に戻る。第2候補以降の遊技機2についても同様の手順によって指定可能である。予約する遊技機2の指定が完了した後、遊技機予約受付画面の「次へ」ボタンD3が選択されると、携帯端末15の表示が予約者名登録画面(図8(g))に切り替わる。
図8(g)の予約者名登録画面は、予約者の名前を登録するための画面である。予約者名登録画面には、ニックネームなど予約者名の入力欄G1と、予約者名の登録を完了するための「次へ」ボタンG3と、が設けられている。登録した予約者の名前はデータ表示機3で表示され、予約した遊技者と遊技機2の予約情報を照合するために活用される。なお、予約者名は、遊技者が所有する携帯端末15に配信される整理券データ(図9(j)を参照して後述する。)にも表示される。「次へ」ボタンG3が選択されると、同図(h)の予約内容確認画面に切り替わる。
図8(h)の予約内容確認画面は、遊技機予約受付画面(同図(d))~予約者名登録画面(同図(g))において入力した情報を確認するための画面である。この予約内容確認画面には、第1~第6候補の機種及び台番の一覧表示エリアH2が設けられ、その上下に、予約者名の表示H1と、予約内容の確定ボタンH3と、が配置されている。確定ボタンH3の選択に応じて遊技機予約操作(図4中のS102)が終了し、遊技機予約の申込内容が確定する。なお、一覧表示エリアH2は、3候補を同時に表示可能であると共に、スクロール操作等により表示される3候補を変更可能である。
遊技機予約の申込内容が確定すると、申込内容を表す遊技機予約情報が携帯端末15からアップロードされ、ウェブサイト上で受け付けられる(遊技機予約受付、図4中のS113)。携帯端末15には、遊技機2の予約が受け付けられた旨を表示する遊技機予約受付画面(図示略)が表示される(図4中のS103)。なお、本例では、遊技機2の予約受付の締切時間が1時59分である。
ウェブサイトでは、遊技機2の予約受付の締切の後、遊技機2の予約を確定させるための遊技機予約確定操作が実行される(S114)。この遊技機予約確定操作により、遊技場内の各遊技機2の予約が確定する。なお、遊技機予約確定操作の内容については、遊技機予約確定モデル(図11)を参照して後で説明する。遊技機2の予約が確定すると、遊技場の各遊技機2の予約の確定状況を表す予約情報が、管理サーバ100に送信される。また、予約した遊技者の携帯端末15に対しては、ウェブサイトで確定した遊技機予約確定結果が配信される。
携帯端末15は、遊技機予約確定結果を受信すると、遊技機予約確定結果の受付処理を実行する(S104)。携帯端末15では、当日の9時30分から遊技機予約確定結果の表示が可能になる。遊技機2を予約した遊技場のウェブサイトに、当日の9時30分以降に携帯端末15からアクセスすると、図9(i)の予約確定結果確認画面が切替表示される。予約確定結果確認画面は、遊技者が申し込んだ遊技機予約の確定結果を表示するための画面である。この予約確定結果確認画面は、遊技場の管理者が設定した結果発表時間(本例では当日の9時30分)以降に表示される。この予約確定結果確認画面には、遊技機予約確定結果を閲覧するための選択ボタンi1が配置されている。
予約確定結果確認画面の選択ボタンi1が選択されると、携帯端末15は、配信を受けた遊技機予約確定結果に基づき、遊技機2の予約を獲得できたか否かの判断を実行する(S105)。遊技機2の予約を獲得できている場合(S105:YES)、携帯端末15は、整理券データとして使用される図9(j)の予約結果当選画面を表示する(図4中のS106)。
この予約結果当選画面には、予約者名の表示J1、予約当選した遊技機2(予約遊技機)の機種名の表示J2、台番の表示J3と共に、予約が確定した旨の表示J4が設けられている。さらに、予約結果当選画面には、遊技場の管理者により設定されたコメントを表示するコメント欄J5が設けられている。このコメント欄J5には、後述する予約管理画面(図14)上にて、遊技場の管理者により入力された入場時の注意事項等が表示される。
図9(j)の予約結果当選画面は、入場時の整理券データとして使用される画面である。遊技場への入場の際、この予約結果当選画面を従業員に見せることで、スムーズな入場が可能になる。さらに、この予約結果当選画面では、背景色や画面装飾等を変更可能である。背景色や画面装飾等は、遊技者同士の不正な整理券データの取引を防止するための不正認識に利用できる。
予約結果当選画面の背景色を日毎でランダムに変更することも良い。例えば虹色の7色からランダムに変更する運用が考えられる。このように背景色を日毎にランダムに変更する場合、背景色が不正識別情報になり得、簡易的な不正認識が可能になる。予約結果当選画面上に何らかの動きを表示することも良い。この場合には、動きが不正識別情報になり得、例えば、表示画面のスクリーンショットによる予約結果当選画面の偽造を防止できる。動きとしては、例えば、星がキラキラと瞬く動きや、台番の表示を水平方向にスクロールさせる動き等がある。さらに予約結果当選画面において、予約毎に割り当てられる固有の予約IDを表示することも良い。予約IDは、不正識別情報になり得る。例えば、同じ予約者名で登録しても、予約IDが異なることから不正認識が可能になる。
一方、遊技機2の予約を獲得できなかった場合(S105:NO)、携帯端末15は、図9(k)の予約結果落選画面を表示する。この予約結果落選画面は、予約順による遊技機予約において遊技者が所望した遊技機2の予約が確定しなかった場合に表示される画面である。なお、この予約結果落選画面の下部には、遊技場側のコメント欄K1が設けられている。このコメント欄K1には、後述する予約管理画面(図14)にて、遊技場の管理者により入力されたコメントが表示される。
ウェブサイト上で上記のステップS114(図4)の遊技機予約確定操作が実行されると、上記のごとく、遊技場内の各遊技機2の予約の確定状況を表す予約情報が管理サーバ100に送信される。予約情報は、予約が確定した各予約遊技機の機種名、台番、遊技機予約時に指定された候補順、予約遊技者のアカウントID、予約遊技者が入力した予約者名(ニックネームなど)、等の情報である。
管理サーバ100は、予約情報を受信すると、後述する遊技者別結果リスト(図12)への予約情報の記録を遊技者別に実行することで、予約情報を登録する(S122)。また、管理サーバ100は、受信した予約順情報や予約情報を遊技場の情報公開サーバ23に送信する。
予約情報等を受信した情報公開サーバ23は、ハードディスクドライブ等の記憶領域に記録することにより予約順情報や予約情報を登録する(S131)。また、情報公開サーバ23は、予約情報を各データ表示機3に配信する。予約情報を受信したデータ表示機3は、対応する遊技機2が予約遊技機であれば、後述する予約済表示(図10)を開始する(S141)。なお、データ表示機3による予約済表示の表示動作については、図13を参照して後で詳しく説明する。
データ表示機3による図10の予約済表示は、予約者名の表示351、予約台であることを示す表示352、コメント欄353を含む表示画面である。コメント欄353には、遊技者向けに遊技場側が入力した全角35文字以内のフリーコメントが表示される。フリーコメントには、遊技者が所定の時刻前に遊技を開始しないように、遊技開始時刻などをお知らせするコメントを入力することも良い。
予約者名の表示351には、台予約時に携帯端末15上で入力された予約者名が表示される。予約者名の表示351は、予約した遊技者以外が間違って着席してしまうことを防ぐために有効である。予約者名は、例えば、全角6文字分以内の平仮名・カタカナ・ローマ字・数字を利用でき、半角も利用可能である。
また、データ表示機3は、予約台が稼動しているかどうか島端から容易に認識できるよう、側方から視認可能なサイドイルミネーションが専用のイルミネーションの態様となるようにランプ部32を点灯させる(稼動報知)。なお、非稼動中は常時表示とし、稼動した後、点滅表示にすることも良い。なお、予約台以外に対応するデータ表示機3では、画面330の輝度を20%とし、ランプ部32によるイルミネーションを全消灯とすることも良い。この場合には、予約台に対応するデータ表示機3の高輝度の画面表示やランプ部32によるイルミネーションなどの予約済報知により、予約台であるか否かを遊技場の従業員が容易に判別できるようになる。
ここで、上記の図4中のステップS114の遊技機予約確定操作の内容について、図11の遊技機予約確定モデルを参照して説明する。各遊技場のウェブサイトでは、この遊技機予約確定モデルを利用して遊技機2の予約が確定される。同図の遊技機予約確定モデルは、遊技者毎に第1候補から第6候補まで予約可能な運用下の例示である。この遊技機予約確定モデルは、第11候補までの予約に対応可能であり、遊技場側の設定によって予約可能な候補数を第11候補まで増やすことができるモデルである。
図11の遊技機予約確定モデルの各列には、予約順抽選に参加した遊技者が予約順に配列されている。そして、遊技者に定められた予約順に応じて遊技機2の予約が確定される。例えば、予約順が1番の遊技者Aについては、第1候補の5番台で遊技機2の予約が確定される。例えば、予約順が2番の遊技者Bについては、第1候補の3番台の予約が未確定であるため、3番台で遊技機2の予約が確定される。予約順が3番の遊技者Cについては、第1候補と第2候補の遊技機2が既に予約確定済のため、第3候補の1番台で遊技機2の予約が確定される。さらに予約順が4番の遊技者Dについては、第1候補の1番台が既に確定済であるが、第2候補の4番台が未確定であるため、4番台で遊技機2の予約が確定される。遊技機予約確定モデルでは、予約順が5番以降の遊技者についても、上記と同様にして遊技機2の予約が順次、確定される。そして、予約順抽選に参加した全ての遊技者について、遊技機2の予約を確定するための処理が繰り返し実行される。
管理サーバ100は、台予約サービスを提供するに当たって、図12に例示する遊技者別結果リストを遊技者毎に記憶し、管理している。この遊技者別結果リストは、遊技者別の予約順の抽選結果や予約遊技機の確定結果である遊技者別結果を含む予約レコードのリストである。遊技者別結果リストでは、予約レコード毎に識別コードが付されて管理されている。識別コードは、データ種別を表す「A」に昇順の数字を組み合わせたコードである。
各予約レコードは、予約順抽選の対象日(抽選対象日)、遊技場の識別情報である遊技場ID、予約順抽選で決定された予約順、遊技機予約フラグ、及び予約遊技機情報を含んでいる。本例において、抽選対象日は、予約順抽選申込の翌営業日となる。遊技機予約フラグは、予約順抽選を行った遊技者が実際に遊技機予約を行ったか否かを示すフラグである。遊技機予約フラグには、遊技者が遊技機予約を行った場合に「1」、遊技機予約を行わなかった場合に「0」の値が記録される。また、予約遊技機情報は、予約が確定した遊技機2(予約遊技機)の機種名、台番、遊技機予約時に指定された候補順の情報である。遊技者が予約を申し込んだものの遊技機予約を行わなかった場合を含め、遊技機の予約が確定しなかった場合は、予約遊技機情報が空欄となる。
図12に例示の遊技者別結果リストは、アカウントID「ABCDEFG」のアプリ会員である遊技者のリストである。識別コード「A1」の予約レコードは、「2020年1月3日」を抽選対象日として、遊技場ID「ABC」の遊技場での予約順抽選に申し込んだ結果、予約順が「2」番目であったときのものである。この予約レコードは、遊技機予約に申し込んだ結果(遊技機予約フラグが「1」)、候補順を第1候補として遊技機予約に申し込んだ機種名「A」、台番「32」の遊技機2の予約が確定したことを示している。遊技機予約フラグが「0」である「A2」の予約レコードは、遊技者が予約順抽選には申し込んだが、遊技機予約には申し込まなかったときのものである。遊技機予約フラグが「1」、予約遊技機情報が空欄の「A3」の予約レコードは、遊技者が遊技機予約を申し込んだものの、遊技機の予約が確定しなかったときのものである。
次に、図13のフロー図を参照して、予約されたスロットマシン21に対応するデータ表示機3による予約済表示の開始から終了するまでの処理の流れを説明する。情報公開サーバ23から予約情報の配信を受けたデータ表示機3は、まず、対応する遊技機2が予約済となったか否かの予約済判定を実行する(S201)。
予約済判定により対応する遊技機2が予約済と判定された場合(S201:YES)、データ表示機3は、図10の予約済表示を開始する(S202)。一方、予約済と判定されなかった場合(S201:NO)、データ表示機3は、アウト信号の入力の有無を待機する(S222)。予約されておらず予約済表示がされていない状態でアウト信号の入力があった場合(S201:NO→S222:YES)、稼動フラグに「1」がセットされ(S223)、遊技場の従業員に対する稼動報知が開始される(S224)。このような稼動報知は、予約済表示がされていない遊技機2が遊技開始時刻に達する前に稼動した場合に実行すると良い。
データ表示機3は、上記のステップS202で予約済表示を開始した後、リモコン300による上記の予約済表示終了操作が行われたか否かを判断する(S203)。予約済表示終了操作が未実施の場合(S203:NO)、遊技開始時刻になったか否かが判断される(S214)。
データ表示機3は、上記のステップS203で予約済表示終了操作が実施された場合(S203:YES)、及び予約済表示終了操作は未実施であるが遊技開始時刻になった場合(S203:NO→S214:YES)、図10の予約済表示を終了する(S204)。このように本例の構成では、遊技開始時刻であると判定されたか、あるいは上記の予約済表示終了操作が行われた場合に、データ表示機3による予約済表示が終了される。一方、遊技開始時刻になっていない場合(S203:NO→S214:NO)、データ表示機3は予約済表示を継続する。
次に、遊技場用管理システム1の場内管理装置20による予約管理について説明する。図14は、場内管理装置20における予約管理画面の一例を示す図である。予約管理画面では、例えば、以下の項目を設定可能である。
(1)予約抽選参加受付~締切時間:遊技者による予約順抽選への参加申込を受け付ける時間(期間)。
(2)抽選結果発表:予約順抽選に申し込んだ遊技者に対して、予約順が何番目であるかを表示する時間(期間)。
(3)台予約受付~締切時間:遊技者が所望する遊技機2への投票(予約)を受け付ける時間(期間)。
(4)ファン向け予約状況閲覧可能時間:遊技機予約終了後、遊技機2の予約状況を閲覧できる時間(期間)。
(5)予約結果発表時間:遊技者が選択した遊技機2の確定結果を発表する時間(期間)。
(6)予約枠数設定:遊技者が遊技機2を予約する際に受け付ける候補数。(第1候補から遊技場の管理者の設定した枠数を限度として入力可能。)
(7)予約確定・確認用画面フリースペース:遊技機予約に対する確定結果を遊技者に対して発表する際、予約が確定した
遊技者の携帯端末15に表示するコメント(図9(j)参照。)の入力欄。
(8)予約ハズレ用画面フリースペース:遊技機予約に対する確定結果を遊技者に対して発表する際、予約が確定しなかった遊技者の携帯端末15に表示するコメント(図9(k)参照。)の入力欄。
(9)予約対象台設定:予約可能な遊技機2を設定するための設定画面を切替表示させるための操作ボタン。
さらに、図14の予約管理画面では、日毎の予約者数を一覧表示可能である。同図に例示する予約管理画面では、2020年6月度の日毎の予約者数の実績が、カレンダー形式にて表示されている。
また、場内管理装置20は、例えば、図15の帳票を出力可能である。同図の帳票は、遊技機2の機種毎の予約者数の日毎一覧表示である。同図の帳票では、予約者数の順位の並びで、遊技機の機種名が表示されている。この帳票によれば、遊技機2の各機種の人気を把握できる。さらに、この帳票では、第1候補、第2候補、第3候補などの候補順毎に、予約者数を確認可能である。なお、場内管理装置20は、図15の帳票以外にも、遊技機2の台番毎の予約者数の一覧表示、予約ランキングなどの帳票や、スロットマシン・パチンコ遊技機といった遊技機2の種別毎の予約者数の一覧表示や予約ランキングなどの帳票等、各種帳票を出力可能である。
遊技場用管理システム1では、各遊技者が携帯端末15を利用して予約状況の閲覧が可能である。携帯端末15を利用した予約状況閲覧の流れについて、図16を参照して説明する。予約状況閲覧を希望する遊技場のウェブサイトに携帯端末15からアクセスすると、図16(a)のホールページ画面が表示される。このホールページ画面の台予約抽選ボタンA1の選択に応じて切替表示されるウェブ画面(同図(L))には、予約状況確認ボタンL1が設けられている。
予約状況確認ボタンL1が選択された場合、携帯端末15において、2種類の予約状況閲覧画面を切替表示できる(図16(m)、(n))。同図(m)は、遊技機2の台番毎の予約ランキング(予約者数の順位)を表す予約ランキング画面である。同図(n)は、機種毎の予約ランキング(予約者数の順位)を表す予約ランキング画面である。2種類の予約ランキング画面は、上部に設けられた選択タブM11、N11により切替可能である。機種や遊技機2の台番毎の予約ランキングの表示があれば、各遊技者が、遊技機2を確実に予約するための戦略を検討できる。
(個別遊技データ記録サービス)
次に、本例における遊技場用管理システム1による個別遊技データ記録サービスについて、図17から図20を用いて説明する。図17は、個別遊技データの記録開始から記録完了までの処理の流れを示している。なお、データ表示機3や場内管理装置20は、情報公開サーバ23を介して管理サーバ100と通信するが、図17においては、情報公開サーバ23が省略されている。図18~図20は、個別遊技データ記録サービスにおけるデータ表示機3の表示画面の説明図であり、図17のフロー図の説明の際に随時、参照される。
個別遊技データ記録サービスは、アプリ会員である遊技者がホール会員登録した遊技場で遊技を行う場合に、その遊技者の遊技結果を表す個別遊技データ(マイデータの一部)を記録するサービスである。この個別遊技データ記録サービスを利用するためには、データ表示機3の操作が必要となる。遊技者は、まず、データ表示機3のメニューボタン347を押下することで、図示しない「データレコード」ボタンを含むメニュー画面(図示略)を、画面330に切替表示させる必要がある。メニュー画面上で「データレコード」ボタンをタッチすると、図18に例示の記録開始操作画面が切替表示される(S301)。
記録開始操作画面(図18)は、マイデータを構成する個別遊技データを記録開始する際の操作方法を遊技者に対して示す画面である。画面330中央の表示エリア338には、「マイデータの記録を開始する場合はカードかスマホをタッチしてください」という文字列が表示される。遊技者は、同図の記録開始操作画面の表示中に、NFCリーダ345の読取面345Sに携帯端末15又はホール会員向けの会員カードを接近させる「記録開始」操作を実行可能である。
この「記録開始」操作が行われたとき(S303:YES)、データ表示機3は、携帯端末15の端末ID又は会員カードに記録されたホール会員IDの読み取りを実行する(S305)。データ表示機3は、端末IDかホール会員IDを読み取ると、その端末ID等を情報公開サーバ23経由で管理サーバ100に照会する。管理サーバ装置100は、照会を求められた端末ID等を、照会元の遊技場のホール会員情報として記憶している端末ID等と照合する(S307)。照合できた場合、管理サーバ100は、記録開始の許可信号を情報公開サーバ23経由でデータ表示機3に送信する。データ表示機3は、許可信号の受信に応じて、個別遊技データの記録を開始する(S309:YES→S313)。
なお、データ表示機3が管理サーバ100に照会を求める端末ID等には、遊技機2の識別情報である台番や遊技場IDが対応付けられている。管理サーバ100は、端末ID等に対応付けられた遊技場ID及び台番に基づき、個別遊技データを記録する遊技機2を特定可能である。
一方、管理サーバ100は、照会を求められた端末ID等につき、照会元の遊技場のホール会員情報として記憶している端末ID等と照合できなかった場合、データ表示機3に対して照合不能の旨の信号を送信する。データ表示機3は、管理サーバ100から照合不能の信号を受信すると、例えば「マイデータを記録できません」等の文字列を画面330に表示し、ホール会員登録の有無等、遊技者に確認を求める(S309:NO→S311)。
データ表示機3は、個別遊技データの記録中には、図19に例示するごとく、遊技データ(稼動情報)の表示画面(データ画面)を切替表示する。この表示画面では、個別遊技データの記録開始後の遊技者のゲーム数及び獲得枚数が、画面330の右上の表示エリア336に表示される。図19の表示画面によれば、個別遊技データの記録中であることを遊技者に知らせることができる。
遊技を終了する際、遊技者は、データ表示機3のメニューボタン347を押下することで、図示しない「データレコード」ボタンを含むメニュー画面(図示略)を、画面330に切替表示させると良い。「データレコード」ボタンをタッチすると、記録終了操作画面(図示略)が切替表示される(S315)。
記録終了操作画面は、記録終了する際の操作方法を遊技者に対して示す画面である。記録終了画面には、例えば、記録終了時にホール会員向けの会員カード又は携帯端末15をデータ表示機3に接触させることを遊技者に促す表示がされる。遊技者は、記録終了操作画面の表示中に、NFCリーダ345の読取面345Sに携帯端末15又は会員カードを接近させる「記録終了」操作を実行可能である。
この「記録終了」操作が行われたとき(S317:YES)、データ表示機3は、携帯端末15の端末ID又は会員カードのホール会員IDの読み取りを再度実行し(S319)、「記録終了」操作の適否を判断する。具体的には、データ表示機3は、「記録終了」操作時に読み取った端末ID等が、上記の「記録開始」操作時に読み取った端末ID等と一致するか否かを判断する(S320)。一致した場合、データ表示機3は、「記録終了」操作が適切に行われたと判断する(S320:YES)。一方、不一致の場合、データ表示機3は、適切でない「記録終了」操作が行われたと判断し、表示エリア338にエラーメッセージ(図示略)を表示して遊技者に確認を求める(S320:NO→S321)。
「記録終了」操作が適切に行われた場合(S320:YES)、データ表示機3は、個別遊技データの記録を終了すると共に(S323)、画面330に記録終了画面(図20)を切替表示する。この記録終了画面の表示エリア338には、「マイデータの記録を終了しました!マイデータはスマホでいつでも確認・投稿できるよ!!」等の、マイデータを構成する個別遊技データの記録を完了した旨を遊技者に示す表示がされる。
データ表示機3は、個別遊技データの記録を終了すると(S323)、対応する遊技機2の台番及び記録時に読み取った端末ID等を対応付けた状態で、その個別遊技データを場内管理装置20に送信する。場内管理装置20は、受信した個別遊技データを記憶すると共に(S325)、さらに遊技場IDを対応付けた上で、データ表示機3から受信した個別遊技データを情報公開サーバ23経由で管理サーバ100に転送する。
管理サーバ100は、遊技場から個別遊技データを受信すると、個別遊技データに対応付けられた端末ID等に基づいて遊技者を特定する。そして、その遊技者に係る個別遊技データリスト(図21参照)に、新たに受信した個別遊技データを記録する(S327)。このとき、管理サーバ100は、受信した個別遊技データが、予約遊技機での遊技によって生成されたものか否かを判定する。
ここで、管理サーバ100が遊技場毎に記憶し、管理する図21の個別遊技データリストについて説明する。個別遊技データリストは、個別遊技データの遊技者別の一覧リストである。管理サーバ100は、データ表示機3から場内管理装置20経由で随時、受信する個別遊技データに識別コードを付して、同図のごとく、遊技場毎、遊技者毎に記憶し、管理している。個別遊技データリストには、アプリ会員である遊技者のアカウントID、遊技場の遊技場ID、及びその遊技場におけるホール会員ID等の識別情報が対応付けられている。
個別遊技データリストの各個別遊技データは、データ集計日、記録開始時刻、記録終了時刻、機種名、台番、ゲーム数、最終差枚数、最高出玉数、BB回数、RB回数及び対応情報を含むデータである。対応情報は、その個別遊技データに対応する遊技者別結果リスト(図12参照)中の予約レコードの識別コードの情報である。個別遊技データが予約遊技機での遊技によって生成されたものである場合には、その個別遊技データと対応する予約レコードの識別コードが対応情報として記録される。一方、個別遊技データに対応する予約レコードが存在しない場合、対応情報は空欄のままとなる。
図21の例は、アカウントIDが「ABCDEFG」、ホール会員IDが「1234567」の遊技者に係る個別遊技データリストである。例えば識別コードB1の「2020年1月3日」に集計された個別遊技データは、遊技者別結果リスト(図12)中の識別コードA1の予約レコードに対応する。例えば識別コードB2の個別遊技データは、遊技者別結果リスト(図12)中の識別コードA4の予約レコードに対応する。また例えば、識別コードB3の個別遊技データは、対応情報が空欄であり、対応する予約レコードが存在しない。
上記のごとく、本例の管理サーバ100は、個別遊技データリスト(図21)の個別遊技データと、遊技者別結果リスト(図12)の予約レコードと、を関連付けて管理している。これにより、本例の遊技場用管理システム1は、後述するマイデータ閲覧サービスにおいて、遊技者別予約履歴データ(遊技者別予約履歴情報)と個別遊技データ(遊技情報)とを組み合わせて提示することが可能になっている。
(マイデータ閲覧サービス)
次に、遊技者が自らのマイデータを携帯端末15において閲覧できるマイデータ閲覧サービスについて説明する。マイデータ閲覧サービスを利用すれば、遊技者は、上述の台予約サービスにおける予約結果の履歴を示す遊技者別予約履歴データや、上述の個別遊技データ記録サービスにより記録された個別遊技データを閲覧できる。
マイデータ閲覧サービスを利用するに当たって、遊技者は、携帯端末15上でアプリケーションを実行して管理サーバ100が提供するウェブサイト(マイデータサイト)にアクセスする必要がある。ウェブサイトにアクセスしたときに携帯端末15に表示されるメニュー画面(図5)上でマイデータボタン154が選択されると、図22(a)の表示データ選択画面が切替表示される。この表示データ選択画面上で選択ボタン401~403を適宜、操作すると、例えば以下の各データ画面を切替表示できる。予約順抽選履歴画面421(図22(b))及び遊技機予約履歴画面422(図22(c))は、アプリ会員向けのデータ画面である。個別遊技データ履歴画面423(図22(d))は、アプリ会員のうち、いずれかの遊技場に会員登録されたホール会員向けのデータ画面である。
予約順抽選履歴画面421(図22(b))は、遊技者による指定期間(所定期間)における予約順の抽選結果が表示されるデータ画面である。
図22(a)の表示データ選択画面上で、予約順抽選履歴ボタン401が押されると、期間を指定するための画面(図示略)が表示される。この画面においては、例えば、年、月、週等の単位で期間を指定可能である。期間が指定されると、予約順抽選履歴画面421が携帯端末15の表示画面150に切替表示される。
予約順抽選履歴画面421に表示されるデータは、遊技者別結果リスト(図12)に基づいて、管理サーバ100が生成するデータである。管理サーバ100は、遊技者による指定期間に抽選対象日が含まれる予約レコードを遊技者別結果リストから抽出し、抽出した予約レコードに基づいて予約順抽選履歴画面421に表示するデータを生成する。
この予約順抽選履歴画面421には、遊技者の会員番号(ホール会員ID)の表示欄404、予約順抽選を申し込んだ遊技場名の表示欄405、及び予約順抽選の結果表示欄406が配置されている。予約順抽選の結果表示欄406は、上記の指定期間に加えて、抽選回数(予約順抽選回数情報の一例)と、最前順、最後順、及び平均(決定予約順情報)と、を含む遊技者別予約順抽選情報(遊技者別予約履歴データの一部)の表示欄である。
抽選回数は、指定期間において遊技者が受けた予約順の抽選回数であり、上記の通り抽出された予約レコードのレコード数である。最前順は、抽出された予約レコードの予約順のうち、最上位の予約順であり、最後順は最下位の予約順である。平均は、抽出された予約レコードの予約順の平均値である。なお、最前順及び最後順を、対応する抽選対象日の情報とともに表示することも良い。
遊技機予約履歴画面422(図22(c))は、指定期間における遊技機予約の結果が表示されるデータ画面である。
図22(a)の表示データ選択画面上で、遊技機予約履歴ボタン402が押されると、予約順抽選履歴ボタン401が押されたときと同様に、期間を指定するための画面(図示略)が表示される。期間が指定されると、遊技機予約履歴画面422が携帯端末15の表示画面150に切替表示される。
遊技機予約履歴画面422に表示されるデータは、遊技者別結果リスト(図12)に基づいて、管理サーバ100が生成するデータである。管理サーバ100は、遊技者による指定期間に抽選対象日が含まれる予約レコードを抽出し、抽出した予約レコードに基づいて遊技機予約履歴画面422に表示するデータを生成する。
この遊技機予約履歴画面422には、遊技者の会員番号(ホール会員ID)の表示欄404、遊技機予約が行われた遊技場名の表示欄408、及び遊技機予約の結果表示欄409が配置されている。遊技機予約の結果表示欄409は、上記の指定期間に加えて、遊技機予約回数(遊技機予約回数情報の一例)と、最上位候補順、最下位候補順、及び平均(確定候補順情報)と、を含む遊技者別遊技機予約情報(遊技者別予約履歴データの一部)の表示欄である。
遊技機予約回数は、指定期間において遊技者が予約を申し込んだ回数であり、上記の通り抽出された予約レコードのうち、遊技機予約フラグに「1」が記録された予約レコードのレコード数である。最上位候補順は、遊技機予約フラグに「1」が記録された予約レコードの候補順のうち、最上位の候補順であり、最下位候補順は最下位の候補順である。平均は、遊技機予約フラグに「1」が記録された予約レコードの候補順の平均値である。なお、最上位候補順及び最下位候補順を、対応する抽選対象日の情報とともに表示することも良い。また、抽選回数の内、予約遊技機が確定した回数や確定しなかった回数等を表示することも良い。
個別遊技データ履歴画面423(図22(d))は、遊技者によって選択された個別遊技データが、対応する遊技者別予約履歴データと共に表示されるデータ画面である。
図22(a)の表示データ選択画面上で、遊技データ履歴ボタン403が押されると、遊技者がこれまでに記録した個別遊技データの一覧が、例えばデータ集計日、記録開始時刻、記録終了時刻等の情報と共に選択可能に表示される。個別遊技データの一覧表示から所望の個別遊技データを選択すると、携帯端末15の表示画面150に個別遊技データ履歴画面423が切替表示される。
個別遊技データ履歴画面423に表示されるデータは、管理サーバ100が遊技者別で記憶し、管理する遊技者別結果リスト(図12)及び個別遊技データリスト(図21)に基づくデータである。
この個別遊技データ履歴画面423には、遊技者の会員番号(ホール会員ID)の表示欄404、遊技場名の表示欄410、個別遊技データの記録期間の表示欄411、機種名の表示欄412、遊技者別予約履歴データの表示欄413、及び個別遊技データの表示欄414が配置されている。
個別遊技データ履歴画面423の表示欄413には、遊技者によって選択された個別遊技データに対応する予約レコードのうち、例えば、予約順抽選で決定された予約順および予約遊技機の候補順(遊技者別情報の一例(遊技者別予約履歴データの一部))が表示される。個別遊技データの表示欄414には、選択された個別遊技データのゲーム数、最終差枚数、最高出玉数、BB回数、及びRB回数等の詳細データ(遊技情報の一例)が表示される。なお、機種名の表示欄412に台番を表示することも良い。
以上のような構成の本例の遊技場用管理システム1は、各遊技者の予約順を抽選により決定する予約順決定手段と、候補順を指定して遊技機の予約を申し込むための遊技機予約手段と、予約遊技機を予約順に応じて確定する遊技機予約確定手段と、を有している。さらに、この遊技場用管理システム1は、遊技者別の予約順の抽選結果又は予約遊技機の確定結果を表す遊技者別情報を遊技者に対して提示する提示手段と、を備えている。
この遊技場用管理システム1では、遊技者が候補順を指定して遊技機の予約を申し込み可能であると共に、遊技可能な予約遊技機が各遊技者の予約順に応じて確定される。さらに、この遊技場用管理システム1によれば、遊技者別の予約順の抽選結果や予約遊技機の確定結果を表す遊技者別情報(遊技者別予約履歴データの一部)を、遊技者に対して提示可能である。
この遊技場用管理システム1では、遊技を希望する遊技機を場外から効率良く予約できる。この遊技場用管理システム1によれば、遊技場の開店の際、早い者勝ちで遊技を選択しようとする大勢の遊技者が遊技場周辺に密集する密な状態が生じるおそれを抑制できる。特に、この遊技場用管理システム1では、各遊技者について決定された予約順に応じて予約遊技機が確定されるため、入場順で早い者勝ちで遊技機を選べるという遊技場本来の運用形態からの乖離が少なくなっている。
さらに、この遊技場用管理システム1は、遊技者別の予約順の抽選結果や予約遊技機の確定結果を表す遊技者別情報を、遊技者に対して提示可能である。この遊技場用管理システム1が導入されている場合、遊技者は、予約順の抽選結果や予約遊技機の確定結果の提示を受けることができ、これらの結果が実際の遊技結果に及ぼす影響を比較的容易に把握できる。
このように、本例の遊技場用管理システム1は、例えば入場順などの早い者勝ちで遊技機を選べると共に、入場順や遊技機の選択結果が実際の遊技結果に対して及ぼす影響の把握が可能という遊技場本来の運用形態からの乖離を抑制しつつ、場外から遊技機を効率良く予約でき、遊技場周辺に大勢が密集する密な状態を回避できる優れた特性のシステムである。
また、遊技場用管理システム1の管理サーバ100は、所定期間(例えば遊技者による指定期間)において特定の遊技者が受けた予約順の抽選回数を示す予約順抽選回数情報と、所定期間において遊技者が得た予約順の抽選結果のうち、予約順の最上位、最下位、及び平均のうちの少なくとも何れか一つの決定予約順情報と、を含む遊技者別予約順抽選情報(遊技者別予約履歴データの一部)を生成する。そして、提示手段としての携帯端末15は、管理サーバ100により生成された遊技者別予約順抽選情報を遊技者に対して提示可能である。この場合、遊技者が所定期間内における予約順抽選に関する情報を把握し客観的に分析することで、予約順抽選を行った判断が正しかったか否かを把握でき、その後の予約順抽選の申し込みに有効活用できる。
また、遊技場用管理システム1の管理サーバ100は、所定期間(例えば遊技者による指定期間)において特定の遊技者が遊技機の予約を申し込んだ回数を示す遊技機予約回数情報と、所定期間において遊技者が候補順を指定して予約を申し込んだ遊技機のうち、遊技機予約確定手段により確定された予約遊技機が該当する候補順の最上位、最下位、及び平均のうちの少なくとも何れか一つの確定候補順情報と、を含む遊技者別遊技機予約情報(遊技者別予約履歴データの一部)を生成する。そして、提示手段としての携帯端末15は、管理サーバ100により生成された遊技者別遊技機予約情報を遊技者に対して提示可能である。この場合、遊技者が所定期間内の遊技機予約に関する情報を把握し客観的に分析することで、候補の選択が正しかったか否かを判断でき、その後の候補順の選定に有効活用できる。
また、遊技場用管理システム1の管理サーバ100は、遊技機を遊技した結果を表す遊技情報を遊技者別で生成する遊技情報生成手段と、遊技者別情報、遊技者別予約順抽選情報、及び遊技者別遊技機予約情報のうち少なくとも何れか一つの遊技者別予約履歴情報(遊技者別予約履歴データ)を対応付けて、遊技者別の遊技情報(個別遊技データ)を記憶する遊技情報記憶手段と、を備えている。そして、提示手段としての携帯端末15は、遊技者別情報、遊技者別予約順抽選情報、及び遊技者別遊技機予約情報のうち少なくとも何れか一つの遊技者別予約履歴情報(遊技者別予約履歴データ)を対応付けて、遊技者別の個別遊技データを遊技者に対して提示する。収支結果を表す個別遊技データを、予約順の抽選結果や遊技機予約の結果と対応付けて提示すれば、予約順抽選への申し込みや遊技機予約に関する自身の判断が正しかったか否かを遊技者が客観的に分析でき、収支改善に活用できるようになる。
本例の構成に代えて、あるいは加えて以下のような構成を採用することも良い。また、以下の各構成を適宜組み合わせて採用することも良い。
本例では、遊技機としてスロットマシン21を例示している。遊技機はパチンコ遊技機であっても良いし、封入式のパチンコ遊技機やクレジット方式のスロットマシンであっても良い。
本例では、所定期間における予約順抽選の結果を表示する予約順抽選履歴画面421や、所定期間における遊技機予約の結果を表示する遊技機予約履歴画面422等を例示している。予約順抽選履歴画面421等において、所定期間におけるゲーム数、最終差枚数、最高出玉数、BB回数、RB回数等の詳細データや最高値、最低値、平均値等の統計データを表示することも良い。これらの統計データは、所定期間内に記録された複数の個別遊技データを抽出し、処理することで生成可能である。所定期間における予約順抽選の結果や遊技機予約の結果と共に上記の統計データを表示すれば、予約順抽選や遊技機予約の履歴と、遊技結果と、の相関関係の分析等に基づいて、その後の戦略検討をより多面的に実行できる。
本例では、遊技者別予約履歴情報を提示する提示手段として、遊技者が所持するスマートフォンなどの携帯端末15を例示している。提示手段は、スマートフォンなどの携帯端末15には限定されず、携帯電話やパソコンなどインターネットに接続可能な装置であれば良い。また、提示手段は、遊技者が所持、利用する携帯端末15だけでなく、遊技場管理者や遊技場従業員が携帯する装置であっても良い。
本例では、遊技場内の場内ネットワーク200に接続された場内管理装置20等が、情報公開サーバ23を経由して管理サーバ100にアクセスできる構成を例示している。この構成に代えて、場内システム11を構成する場内管理装置20等の装置が、情報公開サーバ23を経由することなく直接、管理サーバ100にアクセスできる構成であっても良い。
本例では、遊技場外の第三者が管理する管理サーバ100を例示している。これに代えて、遊技場内に管理サーバ100を設けて、遊技場管理者が管理しても良い。
本例においては、各データ表示機3において表示する内容を、情報公開サーバ23にて設定、管理しているが、各データ表示機3による表示内容の設定、管理は、場内管理装置20にて行っても良い。
設定値等、例示した全ての数値や項目、文言等は例示であり、どのような数値や項目、文言等を採用しても良い。
さらに、データ表示機3が行う情報処理の一部を中継装置29や場内管理装置20にて行ってもよい。同様に、場内管理装置20が行う情報処理の一部を中継装置29やデータ表示機3にて行ってもよい。
本例の構成では、遊技者が遊技機を予約する際、遊技場に設置された全ての遊技機が選択対象となっている。これに代えて、予約する遊技機として選択可能な遊技機2を遊技場管理者等が任意に設定できるようにしても良い。
また、携帯端末15において、遊技者が予約を希望する遊技機2の条件(希望条件)を予め任意に設定可能にしても良い。この場合、管理サーバ100は、対象の遊技場に設置された遊技機の中から希望条件に合致する遊技機2を検索し、その検索結果を遊技者の携帯端末15に配信すると良い。このように検索結果として予約候補台を遊技者に提示すれば、予約する遊技機を遊技者が効率良く選択できるようになる。
本例では、遊技機2から出力されるアウト信号を利用する稼動判定を例示している。その他の遊技信号や、遊技信号により判定される遊技データを利用して、遊技機2の稼動判定を実行しても良い。
本例では、予約済以外の遊技機2が遊技開始時刻以前に稼動した場合に、データ表示機3がランプ部32を点灯させる(稼動報知)等により稼動を報知する構成を例示している。データ表示機3が、場内管理装置20や場内管理装置20にて管理している各設備に対して稼動報知信号を送信することにより稼動を報知する構成を採用しても良く、例えば遊技場従業員が装着しているインカムや携帯端末に対して稼動報知信号を送信することにより稼動を報知しても良い。
なお、携帯端末15とウェブサイトとの連携承認情報を関連付けることで、その携帯端末15を所持する遊技者を集計、管理できるように構成しても良い。この場合には、例えば、遊技場管理者が非優良客であると認識した遊技者の予約遊技機について、低出玉率の設定へ変更することができる。
本例では、予約済表示終了操作手段として遊技場の従業員が携帯するリモコン300を例示し、リモコン300の操作(予約済表示終了操作)により、データ表示機3による予約済表示を終了できることを例示している。予約済表示終了操作としては、従業員がICカードをデータ表示機3や貸出装置4にかざす操作や、予約済表示終了操作を行うための専用ボタンの操作等であっても良い。
なお、予約済表示が行われている遊技機2について、遊技開始時刻以降にも関わらず当該遊技機2が稼動していないと判定した場合に、稼動していない旨を従業員に報知する構成を設けることも良い。このような報知を受けた従業員は、報知に係る遊技機2を確認し、予約済表示終了操作を行っても良い。
予約済表示終了操作を行うのは遊技者であっても良い。データ表示機3や貸出装置4に対する遊技者のボタン操作や、遊技者が所持する携帯端末15やホール会員向けの会員カードをデータ表示機3や貸出装置4に認証させる操作等を、予約済表示終了操作としても良い。
さらに、対応する遊技機2を遊技する遊技者に対して予約者か否かを問い合わせる手段を、データ表示機3や貸出装置4など遊技機2に付設される装置に設けることも良い。この場合、予約者と回答した遊技者に対しては予約済表示終了操作を行うよう促す一方、非予約者と回答したにも関わらず遊技を続ける遊技者に対しては再度、問い合わせしたり、警告表示や従業員への報知等を実行する構成を採用すると良い。このような構成を採用すれば、遊技者自らが予約済表示を終了できるようになると共に、予約者以外の遊技者が間違い、或いは故意に予約済の遊技機を遊技しないようにできる。
マイデータに含まれる個別遊技データの詳細データは本例で説明したものに限定されず、様々な種類の詳細データを含むことができる。
また、予約順抽選や遊技機予約に関する情報は、遊技者別に提示されることに限定されず、遊技場別や機種別の情報を作成して出力することも良い。
本例では、遊技機予約の受付が終了した後の時間帯に、予約状況閲覧可能時間が設定されている。そのため、遊技機予約の受付時間内には、予約状況を確認することはできない。これに代えて、遊技機予約の受付時間内でも予約状況を確認できるよう、遊技機予約の受付時間に対して予約状況閲覧可能時間が重複する期間を設定しても良い。この場合には、遊技者が予約を行う際、他の遊技者の予約状況を確認しながら遊技機を予約できるようになる。
本例では、情報サーバとしての機能と、アプリケーションサーバとしての機能と、アカウントサーバとしての機能と、を管理サーバ100で実現しているが、各機能を別々の装置で実現しても良く、それらの装置を別々の場所に設置することもできる。
データ表示機3を遊技機2の上方に設置したが、遊技機2の側方に設置してもよい。また、本例では、従業員を呼び出す機能を備えるデータ表示機3を例示したが、呼出表示装置を別体で構成しても良い。あるいはデータ表示機3と貸出装置4とを一体的に構成することも良い。また、場内管理装置20及び情報公開サーバ23の機能を1つの管理装置で実現することも良い。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 遊技場用管理システム
100 管理サーバ(配信手段、遊技者情報記憶手段、ホール情報記憶手段、アカウント認証手段、予約順決定手段、遊技機予約確定手段、結果記憶手段、遊技情報記憶手段、生成手段)
11 場内システム
15 携帯端末(予約順抽選申込手段、予約順通知手段、遊技機予約手段、遊技機予約確定結果通知手段、提示手段)
2 遊技機
20 場内管理装置(管理装置、遊技データ取得手段、遊技データ記憶手段、会員情報記憶手段、登録情報送信手段、時刻判定手段)
21 スロットマシン
23 情報公開サーバ(情報送受信手段)
29 中継装置
3 データ表示機(予約情報取得手段、予約済判定手段、予約済報知手段、予約済表示手段、稼動判定手段、稼動報知手段、遊技情報生成手段、遊技情報送信手段)
300 リモコン(予約済表示終了操作手段)
4 貸出装置

Claims (4)

  1. 遊技者が遊技機を予約可能な遊技場用管理システムにおいて、
    遊技機を予約する際の優先順位である各遊技者の予約順を抽選により決定する予約順決定手段と、
    遊技者が候補順を指定して遊技を所望する遊技機の予約を申し込むための遊技機予約手段と、
    前記遊技機予約手段により予約された遊技機のうち、対応する遊技者が遊技可能な遊技機である予約遊技機を、前記予約順決定手段により決定された予約順に応じて確定する遊技機予約確定手段と、
    遊技者別の予約順の抽選結果又は予約遊技機の確定結果である遊技者別結果を記憶する結果記憶手段と、
    該結果記憶手段により記憶された遊技者別結果に基づいて、遊技者別の予約順の抽選結果又は予約遊技機の確定結果を表す遊技者別情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された遊技者別情報を遊技者に対して提示する提示手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技場用管理システム。
  2. 前記生成手段は、
    所定期間において特定の遊技者が受けた予約順の抽選回数を示す予約順抽選回数情報と、
    当該所定期間において当該遊技者が得た予約順の抽選結果のうち、予約順の最上位、最下位、及び平均のうちの少なくとも何れか一つである決定予約順情報と、
    を含む遊技者別予約順抽選情報を生成し、
    前記提示手段は、前記生成手段により生成された遊技者別予約順抽選情報を遊技者に対して提示可能である請求項1に記載の遊技場用管理システム。
  3. 前記生成手段は、
    所定期間において特定の遊技者が遊技機の予約を申し込んだ回数を示す遊技機予約回数情報と、
    当該所定期間において当該遊技者が候補順を指定して予約を申し込んだ遊技機のうち、前記遊技機予約確定手段により確定された予約遊技機が該当する候補順の最上位、最下位、及び平均のうちの少なくとも何れか一つである確定候補順情報と、
    を含む遊技者別遊技機予約情報を生成し、
    前記提示手段は、前記生成手段により生成された遊技者別遊技機予約情報を遊技者に対して提示可能である請求項1又は2に記載の遊技場用管理システム。
  4. 遊技機を遊技した結果を表す遊技者別の遊技情報を生成する遊技情報生成手段と、
    前記遊技者別情報、前記遊技者別予約順抽選情報、及び前記遊技者別遊技機予約情報のうち少なくとも何れか一つである遊技者別予約履歴情報を対応付けて、遊技者別の遊技情報を記憶する遊技情報記憶手段と、を備え、
    前記提示手段は、前記遊技者別情報、前記遊技者別予約順抽選情報、及び前記遊技者別遊技機予約情報のうち少なくとも何れか一つである遊技者別予約履歴情報を対応付けて、前記遊技者別の遊技情報を遊技者に対して提示する請求項1~3の何れかに記載の遊技場用管理システム。

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