JP2022067428A - 各個軸 - Google Patents

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Abstract

【課題】コアを安定して保持することができる各個軸を提供する。【解決手段】各個軸1は、回転軸AXを中心として回転可能であり、コアを保持する外輪2と、外輪2の内径側に設けられ、回転シャフトから駆動力を受けた場合に回転軸AXを中心として所定の回転方向に回転する内輪2とを備える。外輪2は、外周面21aを含む外輪本体21と、外輪本体21に固定された揺動軸221を中心に揺動可能であり、爪223を含む腕部22とを含んでいる。内輪3は、外周面31aを含む内輪本体31と、内輪本体31の外周面31aよりも外径方向に突出し、内輪3を所定の回転方向に回転させた場合に腕部22を押す突出部32とを含んでいる。内輪3を所定の方向に回転させた場合に、突出部32から受ける力により腕部22が揺動し、爪223の少なくとも一部が外輪本体21の外周面21aよりも内径側の位置から外輪本体21の外周面21aよりも外径側の位置へ移動する。【選択図】図9

Description

本発明は、各個軸に関する。より特定的には、本発明は、駆動軸から受けた駆動力によりコアが回転するように、コアを保持する各個軸に関する。
各個軸は、フリクションシャフトとも呼ばれる。各個軸は、線状物をコア(巻芯)に巻き取る巻取軸や、コアに巻き付けられた線状物を送り出す送出軸に装着され、コアを保持するために用いられる。従来の各個軸は、内部に設けられた流通路と、コアを保持する爪とを含んでいる。従来の各個軸は、流通路を流通する気体の圧力により各個軸の外周面から爪を外径方向に突出させ、突出させた爪によってコアを内径側から保持する。
上記従来の各個軸には、各個軸の内部に気体を流通させるための流通路を設ける必要があった。このため、上記従来の各個軸を小型化することは困難であった。具体的には、上記従来の各個軸を3インチ未満の直径にまで小型化することは困難であった。
そこで、気体の圧力を用いずにコアを固定する技術が下記特許文献1および2などにおいて提案されている。下記特許文献1には、紙管をチャックする紙管チャックが開示されている。この紙管チャックは、内輪と、転動球と、支持外輪とを備えている。内輪の外周面にはテーパー溝が形成されている。テーパー溝は、回転方向に向け徐々に深くなっている。転動球はテーパー溝内に設けられている。転動球は、支持外輪を外方へ押し拡げる役割を果たす。支持外輪には、転動球を収容保持する球状隆が設けられている。
下記特許文献2には、帯状シート巻取用の中空のコアを保持する巻取カラーが開示されている。巻取カラーは、カラー本体と、転動体と、環状のリテーナと、リテーナ付勢機構とを備えている。カラー本体は、帯状シートを巻取るための中心駆動軸に同心に回転自在に装着されており、中心駆動軸から回転力を受ける。カラー本体の外周面には、底面傾斜溝が形成されている。底面傾斜溝は、円周方向に間隔をとって設けられている。底面傾斜溝の底面は、中心駆動軸の回転方向沿いに次第に低くなっている。転動体は、底面傾斜溝に配置されています。リテーナは、転動体を底面傾斜溝から脱落しないよう収容する空所を有している。リテーナ付勢機構は、リテーナをカラー本体に対して底面傾斜溝が次第に深くなる方向へ付勢している。
特開昭54-99870号公報 特開2012-153519号公報
本発明の目的は、コアを安定して保持することができる各個軸を提供することである。
本発明の一の局面に従う各個軸は、駆動軸から受けた駆動力によりコアが回転するように、コアを保持する各個軸であって、回転軸を中心として回転可能であり、コアを保持する外輪と、外輪の内径側に設けられ、駆動軸から駆動力を受けた場合に回転軸を中心として所定の回転方向に回転する内輪とを備え、外輪は、外周面を含む外輪本体と、外輪本体に固定された揺動軸を中心に揺動可能であり、爪を含む腕部とを含み、内輪は、外周面を含む内輪本体と、内輪本体の外周面よりも外径方向に突出し、内輪を所定の回転方向に回転させた場合に腕部を押す突出部とを含み、内輪を所定の方向に回転させた場合に、突出部から受ける力により腕部が揺動し、爪の少なくとも一部が外輪本体の外周面よりも内径側の位置から外輪本体の外周面よりも外径側の位置へ移動する。
上記各個軸において好ましくは、外輪本体は、回転軸方向に沿って並置された2つの側面部の各々と、2つの側面部の各々を互いに連結する連結部とを含み、所定の方向とは逆の方向に内輪を回転させた場合に、突出部は連結部と接触し、腕部が突出部から受ける力は解除される。
上記各個軸において好ましくは、突出部における腕部と接触するための表面は、所定の方向とは逆の方向に沿って徐々に外径側に突出する。
上記各個軸において好ましくは、腕部は、揺動軸と、揺動軸に支持された腕部本体とをさらに含み、爪は、腕部本体よりも外径側に突出する。
上記各個軸において好ましくは、爪におけるコアと接触する部分には、ローレット加工が施される。
上記各個軸において好ましくは、外輪本体は、外輪本体の外周面を構成する外周部をさらに含み、外周部は、爪の少なくとも一部を外輪本体の外周面よりも外径側へ突出させるための穴を含む。
上記各個軸において好ましくは、外輪は、爪が内径側に向かう方向に腕部を付勢する弾性体をさらに含む。
上記各個軸において好ましくは、爪を移動させるための気体の流通路を備えない。
本発明によれば、コアを安定して保持することができる各個軸を提供することができる。
本発明の一実施の形態におけるスリッター100の構成を模式的に示す斜視図である。 巻取部90の構成を模式的に示す正面図である。 巻取部90の構成を模式的に示す側面図である。 図3の回転シャフト91付近の拡大図である。 回転シャフト81および91の各々に巻き取られる複数の線状物Tの位置関係を模式的に示す図である。 本発明の一実施の形態における各個軸1の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態における各個軸1の構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態における各個軸1の構成を模式的に示す側面図である。 図6中IX-IX線に沿う断面図である。 図7中X-X線に沿う断面図である。 腕部22における爪223付近の構成を模式的に示す斜視図である。 各個軸1の動作を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以降の説明において、回転シャフト91の幅方向(図1中矢印Wで示す方向)を「幅方向」と記すことがあり、この幅方向に沿った長さを「幅」と記すことがある。
[スリッターの構成]
図1は、本発明の一実施の形態におけるスリッター100の構成を模式的に示す斜視図である。
図1を参照して、スリッター100は長尺のシートSを送り出し、任意の幅で切断した後で、切断により得られた複数の(多条の)線状物Tをロール状に巻き取る装置である。シートSは、金属箔、フィルム、または紙類などの任意の材料よりなっている。スリッター100は、送出部60と、切断部70と、巻取部80および90と、ガイド51および52とを備えている。
送出部60は、回転シャフト61を含んでいる。回転シャフト61の外周面には複数の各個軸1が装着されている。コアに巻き回された長尺のシートSは、複数の各個軸1を介して回転シャフト1の外周面に取り付けられている。送出部60は、回転シャフト61を回転駆動することで、シートSを送り出す。
ガイド51は、送出部60にて送り出されたシートを切断部70へガイドする。
切断部70は、回転シャフト71と、複数のカッター72とを含んでいる。複数のカッター72の各々は、切断部70の回転シャフト71に固定されている。複数のカッター72の各々は、シートSの切断位置に対応する位置に配置されている。切断部70は、回転シャフト71を回転駆動することで、送出部60から送り出されたシートSを、回転する複数のカッター72の各々で切断する。これにより、シートSは複数の線状物Tとなる。
ガイド52は、切断部70にて得られた複数の線状物Tを巻取部80および90の各々にガイドする。
巻取部80および90の各々は、回転シャフト81および91の各々を含んでいる。回転シャフト81および91の各々の外周面には複数の各個軸1が装着されている。コアは、複数の各個軸1を介して回転シャフト81および91の外周面に取り付けられている。巻取部80および90の各々は、回転シャフト81および91の各々を回転駆動することにより、切断部70にて得られた複数の線状物Tを、回転シャフト81および91の各々に取り付けられたコアの周りにロール状に巻き取る。
送出部60の回転シャフト61、切断部70の回転シャフト71、巻取部80の回転シャフト81、巻取部90の回転シャフト91、ならびにガイド51および52の各々は互いに平行に配置されており、幅方向に延在している。
図2~図4は、巻取部90の構成を模式的に示す図である。図2は正面図であり、図3は側面図であり、図4は図3の回転シャフト91付近の拡大図であり、
図2~図4を参照して、巻取部90は、回転シャフト91と、側圧機構92と、圧力受け部93と、複数の各個軸1(各個軸の一例)と、複数の摩擦板94と、本体部95とを含んでいる。回転シャフト91は、本体部95から外部に突出しており、本体部95により回転駆動される。側圧機構92、圧力受け部93、複数の各個軸1、および複数の摩擦板94の各々は、回転シャフト91を挿入するための孔を有しており、回転シャフト91は、側圧機構92、圧力受け部93、複数の各個軸1、および複数の摩擦板94の各々の孔に挿入されている。これにより、側圧機構92、圧力受け部93、複数の各個軸1、および複数の摩擦板94の各々は、回転シャフト91に取り付けられている。圧力受け部93は回転シャフト91の所定の位置に固定されている。複数の各個軸1および複数の摩擦板94は、側圧機構92と圧力受け部93との間に設けられている。複数の各個軸1の各々と、複数の摩擦板94の各々とは、回転シャフト91に沿って交互に設けられている。複数の摩擦板94の各々は、隣接する各個軸1の側面に対して回転方向の摩擦力を及ぼす。
側圧機構92は、図3および図4中矢印で示すように、回転シャフト91上の任意の位置で固定することが可能である。側圧機構92は、側圧機構92、圧力受け部93、複数の各個軸1、および複数の摩擦板94の各々が回転シャフト91方向で互いに接触するような回転シャフト91上の位置で固定される。側圧機構92は、各個軸1と各個軸1との間に摩擦板94を設けて連ねた部材の側圧機構92側の端部に対して、バネやエアシリンダーなどを用いて圧力受け部93に向かう力を与える。側圧機構92および圧力受け部93が回転シャフト91とともに回転すると、複数の各個軸1の各々は、側圧機構92および圧力受け部93、ならびに複数の摩擦板94の各々を通じて、その側面から回転シャフト91から駆動力を受ける。これにより、各個軸1は回転シャフト91とともに回転する。
側圧機構92は、各個軸1で把持したコアの周りに巻き取られる線状物Tの張力を管理する。側圧機構92は、回転シャフト91上で固定される位置によって、複数の各個軸1の各々が発揮する回転トルクを設定可能である。すなわち、圧力受け部93に対してより近い位置で側圧機構92を固定することにより、側圧機構92および圧力受け部93、ならびに複数の摩擦板94の各々の側面に生じる回転方向の摩擦力は増加する。その結果、複数の各個軸1の各々は回転シャフト91と一体化して回転しやすくなり、複数の各個軸1の各々が発揮する回転トルクが増加し、線状物Tの張力が増加する。
複数の各個軸1の各々が発揮する回転トルクは、線状物の材質などに応じて設定される。各個軸1を用いて線状物を巻き取ることにより、巻取の際に線状物に加わる張力を均一にすることができ、線状物を正常に巻き取ることができる。
なお、巻取部80は、巻取部90とほぼ同様の構成を有しているため、その説明は繰り返さない。巻取部80が省略され、巻取部90が回転シャフト81および91の各々を回転駆動してもよい。
図5は、回転シャフト81および91の各々に巻き取られる複数の線状物Tの位置関係を模式的に示す図である。
図1および図5(a)を参照して、切断部70にて得られた複数の線状物Tの各々は、幅方向に沿って並んでいる。切断部70にて得られた複数の線状物Tの各々は、幅方向の配列順序に従って回転シャフト81および91の各々に対して交互に巻き取られる。一例として、切断後の複数の線状物Tの各々が幅W1を有しており、複数の線状物Tのうち回転シャフト91に巻き取られる特定の線状物Tを線状物T1とする。この場合、シートSの状態で線状物T1と隣接していた線状物T2は回転シャフト81によって巻き取られる。その結果、線状物T1と、シートSの状態で線状物T2を隔てて線状物T1と隣接していた線状物T3とが、幅W1に相当する距離を隔てて、回転シャフト91に巻き取られる。このように、1つの回転シャフトにおいて互いに間隔を空けて複数の線状物Tの各々を巻き取ることで、巻取時に複数の線状物の各々が幅方向の端部で互いに接触する事態を回避することができ、巻取時の線状物の損傷を回避することができる。
図5(a)では、複数の線状物Tの各々の幅W1が、1つの各個軸1および1つの摩擦板94の合計の幅に相当する幅である場合が示されている。しかし、線状物Tの幅は、各個軸1の幅によらずに自由に設定可能である。図5(b)では、複数の線状物Tの各々の幅W2が、2つの各個軸1および2つの摩擦板94の合計の幅に相当する場合の、複数の線状物Tの位置関係が示されている。
が示されている。
[各個軸の構成]
本実施の形態では、回転シャフト91に取り付けられた各個軸1の構成について説明する。各個軸1は、巻取部90の回転シャフト91に取り付けられたものである代わりに、巻取部80の回転シャフト81に取り付けられたものであってもよいし、送出部60の回転シャフト81に取り付けられたものであってもよい。各個軸1が送出部60の回転シャフト81に取り付けられたものである場合、各個軸1は、図6~図10に示す構成に対して鏡面対称の構成を有する。
図6~図10は、本発明の一実施の形態における各個軸1の構成を模式的に示す図である。図6は斜視図であり、図7は正面図であり、図8は側面図であり、図9は図6中IX-IX線に沿う断面図であり、図10は図7中X-X線に沿う断面図である。なお、図7、図9、および図12では、各個軸1に装着されたコアCが一点鎖線で示されている。図10では、断面には現れない連結部213が一点鎖線で示されている。
特に図6~図8を参照して、各個軸1は、挿入孔1aに回転シャフト91(図3)(駆動軸の一例)を通すことにより、回転シャフト91の外周に装着される。各個軸1は、回転シャフト91から受けた駆動力(回転力)によりコアCが回転するように、コアCを保持する。
各個軸1は、外輪2(外輪の一例)と、内輪3(内輪の一例)とを備えている。外輪2と内輪3とは互いに異なる部材よりなっている。外輪2および内輪3は、回転軸AXを中心として回転可能である。外輪2はコアCを保持する。内輪3は、外輪2の内径側に設けられている。
内輪3は、回転シャフト91から駆動力を受けた場合に、回転軸AXを中心として矢印AR1で示す回転方向に回転する。すなわち、回転シャフト91が回転駆動されると、回転シャフト91の外周面と内輪3の内周面との間の摩擦により、回転シャフト91の駆動力は内輪3に伝達され、内輪3は回転する。外輪2は、内輪3が矢印AR1で示す方向に回転した場合に、内輪3に追従して、回転軸AXを中心として矢印AR1で示す回転方向に回転する。
特に図9および図10を参照して、外輪2は、外輪本体21(外輪本体の一例)と、腕部22(腕部の一例)と、弾性体23(弾性体の一例)とを含んでいる。
外輪本体21は、回転軸AX方向(図9)から見た場合に円形状を有する外周面21aを含んでいる。外輪本体21は、2つの側面部211および212と、連結部213と、外周部214とを含んでいる。2つの側面部211および212の各々は、回転軸AX方向に沿って並置されている。連結部213は、2つの側面部211および212の各々を互いに連結している。外周部214は、外輪本体21の外周面21aを構成している。外周部214は、2つの側面部211および212の外径側端部に固定されている。外周部214は、孔215を含んでいる。孔215は、後述する爪223の少なくとも一部を外輪本体21の外周面21aよりも外径側へ突出させるためのものである。本実施の形態において孔215は3つである。孔215の数は任意であり、1つの爪223に対応して1つの孔215が設けられていればよい。
なお、外輪本体21は、外周部214と対向する内径側の部材を含まない。このため、外輪本体21の内部は、内輪本体31の外周面31aに面している。これにより、内輪本体31の外周面31aと摺動する部分の面積を小さくすることができ、各個軸1の回転抵抗を低減することができる。
本実施の形態において腕部22は3つである。3つの腕部22は、円周方向に沿って等間隔で設けられている。腕部22は、揺動軸221と、腕部本体222と、爪223とを含んでいる。揺動軸221は、回転軸AXに対して平行に延在しており、側面部211および212に固定されている。腕部22は、揺動軸221を中心に揺動可能である。腕部本体222は、外輪本体21の内部において外輪2の円周方向に沿って延在している。腕部本体222の一端付近は揺動軸221に支持されている。腕部本体222の他端付近には爪223が設けられている。爪223は、腕部本体222よりも外径側に突出している。腕部22が最も外径側に変位した状態では、爪223の少なくとも一部は、孔215を通じて外周面21aよりも外周側へ突出する。腕部22の数は任意である。
なお、各個軸1は、爪223を移動させるための気体の流通路を備えていない。各個軸1は、コアCを保持する際に気体の圧力を使用しない。腕部22の位置は、弾性体23から受ける力と突出部32から受ける力との関係により決まる。爪223は腕部22とともに揺動する。
本実施の形態において弾性体23は3つである。3つの弾性体23の各々は、3つの腕部22の各々の揺動軸221に設けられている。弾性体23は、図9中矢印AR2で示すように、爪223が内径側に向かう方向に腕部22を付勢している。本実施の形態においては、弾性体23はコイルバネである。弾性体23の螺旋状の部分は揺動軸221の外周に設けられている。弾性体23の一方のアームは連結部213の外径側の面と接触している。弾性体23の他方のアームは腕部本体222の外径側の面と接触している。弾性体23の数は任意であり、1つの腕部22に対応して1つの弾性体23が設けられていればよい。
内輪3は、内輪本体31(内輪本体の一例)と、突出部32(突出部の一例)とを含んでいる。本実施の形態において突出部32は3つである。3つの突出部32の各々は、3つの爪223の各々に対応する箇所に設けられている。
内輪本体31は、回転軸AX方向(図9)から見た場合に円形状を有する外周面31aを含んでいる。
突出部32は、内輪本体31の外周面31aに設けられている。突出部32は、内輪本体31の外周面31aよりも外径方向に突出している。突出部32は、表面32aおよび32bを含んでいる。表面32aは、表面32bよりも内輪3の回転方向(矢印AR1で示す方向)の側に存在している。表面32aは、腕部22と接触するための表面である。表面32bは、内輪本体31の外周面31aに対してほぼ垂直に延在する表面である。表面32aは、内輪3の回転方向(矢印AR1で示す方向)とは逆の方向に沿って徐々に外径側に突出している。突出部32は、回転軸AX方向から見た場合にたとえば三角形の形状を有している。突出部32の数は任意であり、1つの腕部22に対して1つの突出部22が設けられていればよい。
図11は、腕部22における爪223付近の構成を模式的に示す斜視図である。
図9および図11を参照して、爪223は、半円筒の形状を有していることが好ましい。これにより、爪223がコアCと接触する部分の面積を幅方向(図11中矢印Wで示す方向)に増加させることができる。
爪223におけるコアCと接触する部分には、ローレット加工が施されていることが好ましい。ここでは、爪223における半円筒の側面全体に、幅方向に延在する複数の直線の模様のローレット加工が施されている。これにより、爪223におけるコアCと接触する部分にローレット加工を施すことにより、コアCを保持する際の滑り止めとしての効果を得ることができる。ローレット加工は、爪223におけるコアCと接触する部分に施されていればよく、ローレット加工の模様の種類は任意である。
[各個軸の動作]
図12は、各個軸1の動作を模式的に示す断面図である。図12(a)は開放状態を示す図であり、図12(b)は保持状態を示す図である。
図12(a)を参照して、開放状態は、各個軸がコアCを保持しない状態である。開放状態では、腕部本体222の他端部付近(揺動軸221に支持されている端部とは逆の端部付近)における内径側の面222aが、突出部32の表面32aにおける相対的に小径の部分と接触する。開放状態では、腕部22が突出部32から受ける力は小さい。このため、腕部22は、矢印AR2で示す弾性体23から受ける力により、最も内径側に変位した状態で静止する。腕部本体222の一部は、内輪本体31の外周面31aに接触する。開放状態では、爪223は、外輪本体21の外周面21aよりも内径側の位置に存在し、外輪本体21の内部に収納される。
また、開放状態では、突出部32の表面32bは連結部213と接触する。突出部32と連結部213とが接触することにより、内輪3が外輪2に対して本来の回転方向とは逆の方向(矢印AR3で示す方向)に不要に回転することが防止される。
図12(b)を参照して、内輪3に伝達される回転シャフト91(図3)の回転力や人手による操作により、開放状態から矢印AR1で示す方向に内輪3を回転させた場合を想定する。この場合、内輪3の回転開始当初は、外輪2は回転しない。内輪3の回転に伴い突出部32は腕部22を押す。突出部32から受ける力により腕部22が揺動する。爪223の少なくとも一部が外輪本体21の外周面21aよりも内径側の位置から外輪本体21の外周面21aよりも外径側の位置へ移動する。爪223の少なくとも一部は、外輪本体21から外部に突出する。その結果、各個軸1は保持状態となる。保持状態は、各個軸1がコアCを保持する状態である。
より詳細に説明すると、外輪2が静止した状態で、内輪3に伝達される回転シャフト91の回転力や人手による操作により、矢印AR1で示す方向に内輪3が微小距離だけ回転されると、突出部32は、内輪3の回転に伴い揺動軸221に近づく方向に移動する。これにより、腕部本体222の面222aが突出部32の表面32aと接触する位置が、表面32aにおける大径側の部分に変わる。腕部22は、矢印AR4で示す突出部32から受ける力により、弾性体23から受ける力に抗って外径方向に押し上げられる。この腕部22の外径方向への押し上げにより、爪223の少なくとも一部が孔215を通じて外周面21aよりも外周側へ突出し、コアCの内周面を押し上げる。コアCは、爪223によってコアCの内周側から保持される。
また、保持状態では、腕部22は、矢印AR4で示す突出部32から受ける力により、最も外径側に変位した状態で静止する。腕部本体222の一部は、外周部214の内周面に接触する。矢印AR4で示す突出部32から受ける力は周方向の成分を含んでいるため、内輪3が回転する力は、突出部32および腕部22を通じて外輪2に伝達される。このようにして、腕部22が最も外径側に変位した状態で静止すると、腕部22が突出部32から受ける力により、外輪2は内輪3に追従して回転する。
保持状態において、回転シャフト91の回転駆動が停止され、内輪3が回転方向とは逆の方向(矢印AR3で示す方向)に手動にて回転されると、各個軸1は、保持状態から開放状態に移行する。すなわち、突出部32は腕部22から離れて連結部213と接触し、腕部22が突出部32から受ける力は解除される。腕部22は、弾性体23から受ける力により、最も内径側に変位にした状態まで押し下げられる。爪223は、外輪本体21の外周面21aよりも内径側の位置に移動し、外輪本体21の内部に収納される。
[実施の形態の効果]
本実施の形態では、内輪3が回転する力は、突出部32および腕部22を通じて外輪2に伝達される。腕部22は揺動軸221を中心として揺動する部材であり、転動体ではないため、コアCの外周部に巻き付けられた線状物から外輪2が力を受けても、腕部22が空転することはない。これにより、内輪3が回転する力を外輪2に十分に伝達することができ、コアCおよび外輪2を内輪3と一体化して回転させることができる。その結果、各個軸1によってコアCを安定して保持することができる。
また、各個軸1には気体の流通路を設ける必要がないので、気体の流通路のスペースの分だけ各個軸を小型化することができる。具体的には、各個軸の直径が3インチ未満となる程度まで、各個軸を小型化することができる。
[その他]
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 各個軸(各個軸の一例)
1a 各個軸の挿入孔
2 外輪(外輪の一例)
3 内輪(内輪の一例)
21 外輪の外輪本体(外輪本体の一例)
21a 外周本体の外周面
22 外輪の腕部(腕部の一例)
23 外輪の弾性体(弾性体の一例)
31 内輪の内輪本体(内輪本体の一例)
31a 内輪本体の外周面
32 内輪の突出部(突出部の一例)
32a,32b 突出部の表面
51,52 ガイド
60 送出部
61 送出部の回転シャフト
70 切断部
71 切断部の回転シャフト
72 切断部のカッター
80,90 巻取部
81,91 巻取部の回転シャフト(駆動軸の一例)
92 巻取部の側圧機構
93 巻取部の圧力受け部
94 巻取部の摩擦板
95 巻取部の本体部
100 スリッター
211,212 外輪本体の側面部(側面部の一例)
213 外輪本体の連結部(連結部の一例)
214 外輪本体の外周部(外周部の一例)
215 外輪本体の外周部の孔
221 腕部の揺動軸(揺動軸の一例)
222 腕部の腕部本体(腕部本体の一例)
222a 腕部本体の面
223 腕部の爪
AX 内輪および外輪の回転軸
C コア(コアの一例)
S シート
T,T1,T2,T3 線状物

Claims (8)

  1. 駆動軸から受けた駆動力によりコアが回転するように、前記コアを保持する各個軸であって、
    回転軸を中心として回転可能であり、前記コアを保持する外輪と、
    前記外輪の内径側に設けられ、前記駆動軸から駆動力を受けた場合に前記回転軸を中心として所定の回転方向に回転する内輪とを備え、
    前記外輪は、
    外周面を含む外輪本体と、
    前記外輪本体に固定された揺動軸を中心に揺動可能であり、爪を含む腕部とを含み、
    前記内輪は、
    外周面を含む内輪本体と、
    前記内輪本体の外周面よりも外径方向に突出し、前記内輪を前記所定の回転方向に回転させた場合に前記腕部を押す突出部とを含み、
    前記内輪を所定の方向に回転させた場合に、前記突出部から受ける力により前記腕部が揺動し、前記爪の少なくとも一部が前記外輪本体の外周面よりも内径側の位置から前記外輪本体の外周面よりも外径側の位置へ移動する、各個軸。
  2. 前記外輪本体は、
    前記回転軸方向に沿って並置された2つの側面部の各々と、
    前記2つの側面部の各々を互いに連結する連結部とを含み、
    前記所定の方向とは逆の方向に前記内輪を回転させた場合に、前記突出部は前記連結部と接触し、前記腕部が前記突出部から受ける力は解除される、請求項1に記載の各個軸。
  3. 前記突出部における前記腕部と接触するための表面は、前記所定の方向とは逆の方向に沿って徐々に外径側に突出する、請求項1または2に記載の各個軸。
  4. 前記腕部は、
    揺動軸と、
    前記揺動軸に支持された腕部本体とをさらに含み、
    前記爪は、前記腕部本体よりも外径側に突出する、請求項1~3のいずれかに記載の各個軸。
  5. 前記爪における前記コアと接触する部分には、ローレット加工が施される、請求項4に記載の各個軸。
  6. 前記外輪本体は、前記外輪本体の外周面を構成する外周部をさらに含み、
    前記外周部は、前記爪の少なくとも一部を前記外輪本体の外周面よりも外径側へ突出させるための穴を含む、請求項1~5のいずれかに記載の各個軸。
  7. 前記外輪は、前記爪が内径側に向かう方向に前記腕部を付勢する弾性体をさらに含む、請求項1~6のいずれかに記載の各個軸。
  8. 前記爪を移動させるための気体の流通路を備えない、請求項1~7のいずれかに記載の各個軸。
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