JP2022066965A - 医療用ツール - Google Patents

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幸一郎 岡田
Koichiro Okada
優 臼木
Yu Usuki
一喜 大北
Kazuyoshi Okita
栞 南戸
Shiori Nanto
昭弘 辻
Akihiro Tsuji
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Abstract

【課題】ロボット手術システムのロボットアームに着脱可能に接続される手術器具を手動により容易に動作させること。【解決手段】この医療用ツール7は、ロボット手術システム100のロボットアーム21に着脱可能に接続される手術器具4を手動により動作させる医療用ツールであって、手で把持するための把持部71と、把持部71から延びる軸部72と、を備える。軸部72の先端には、手術器具4の先端部のエンドエフェクタ43を操作するための細長要素Wが接続された回転部材43b~43dに係合する係合部73が設けられている。【選択図】図11

Description

この発明は、医療用ツールに関し、特に、ロボット手術システムのロボットアームに着脱可能に接続される手術器具を手動により動作させる医療用ツールに関する。
従来、ロボット手術システムのロボットアームに着脱可能に接続される手術器具を手動により動作させる構成が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ロボットアームに着脱可能に接続される手術器具が開示されている。この手術器具は、ロボットアームに係合して回転するインターフェイス構造に窪みが設けられている。そして、手術器具は、インターフェイス構造の窪みに指先をかけることにより洗浄時にインターフェイス構造を回転操作することが可能に構成されている。
米国特許第9750578号明細書
しかしながら、上記特許文献1の手術器具では、インターフェイス構造の窪みに指先をかけることにより洗浄時にインターフェイス構造を回転操作する構成であるため、インターフェイス構造が小さい場合には、窪みも小さくなり、窪みを指先にかけて回転操作することが困難であるという不都合がある。また、洗浄時に手袋を着用している場合には、窪みに指先をかけることがさらに困難になるという不都合がある。これらのため、手術器具を手動により動作させることが困難であるという問題点がある。
この発明は、ロボット手術システムのロボットアームに着脱可能に接続される手術器具を手動により容易に動作させることを目的としたものである。
この発明の一の局面による医療用ツールは、ロボット手術システムのロボットアームに着脱可能に接続される手術器具を手動により動作させる医療用ツールであって、手で把持するための把持部と、把持部から延びる軸部と、を備え、軸部の先端には、手術器具の先端部を操作するための細長要素が接続された回転部材に係合する係合部が設けられている。
この発明の一の局面による医療用ツールでは、上記のように構成することにより、軸部の先端の係合部を、手術器具の回転部材に係合させた状態で、軸部に接続された把持部を手により把持して回転操作することにより、手術器具の回転部材を回転させることができる。これにより、回転部材が小さい場合でも、手袋を着用している場合でも、手術器具の回転部材を容易に回転させることができるので、ロボット手術システムのロボットアームに着脱可能に接続される手術器具を手動により容易に動作させることができる。
本発明によれば、ロボット手術システムのロボットアームに着脱可能に接続される手術器具を手動により容易に動作させることができる。
一実施形態によるロボット手術システムの概略を示した図である。 一実施形態によるロボット手術システムの制御的な構成を示したブロック図である。 一実施形態によるロボットアームにアダプタを介して手術器具が取り付けられた状態を示した斜視図である。 一実施形態によるロボットアームにアダプタを介して手術器具が取り付けられる状態を示した分解斜視図である。 一実施形態による手術器具を下方から見た斜視図である。 一実施形態による手術器具の基体からカバー部を取り外した状態を示した斜視図である。 一実施形態による手術器具の基体からカバー部を取り外した状態を示した平面図である。 一実施形態による手術器具のエンドエフェクタを示した斜視図である。 一実施形態による手術器具のシール部材を示した斜視図である。 一実施形態による手術器具の洗浄を説明するための図である。 一実施形態による手術器具の洗浄の際に用いる医療用ツールを示した斜視図である。 一実施形態の第1変形例による手術器具の洗浄の際に用いる医療用ツールを示した斜視図である。 一実施形態の第2変形例による手術器具の洗浄の際に用いる医療用ツールを示した斜視図である。 一実施形態の第3変形例による手術器具の洗浄の際に用いる医療用ツールを示した斜視図である。 一実施形態の第4変形例による手術器具の洗浄の際に用いる医療用ツールを示した斜視図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(ロボット手術システムの構成)
図1および図2を参照して、一実施形態によるロボット手術システム100の構成について説明する。
図1に示すように、ロボット手術システム100は、遠隔操作装置1と、患者側装置2と、を備えている。遠隔操作装置1は、患者側装置2に設けられた医療器具(medical equipment)を遠隔操作するために設けられている。患者側装置2によって実行されるべき動作態様指令が術者(surgeon)である操作者Oにより遠隔操作装置1に入力されると、遠隔操作装置1は、患者側装置2に送信する。そして、患者側装置2は、遠隔操作装置1から送信された動作態様指令に応答して、ロボットアーム21に取り付けられた手術器具(surgical instrument)4、および、ロボットアーム22に取り付けられた内視鏡50等の医療器具を操作する。これにより、低侵襲手術が行われる。
患者側装置2は、患者Pに対して手術を行うインターフェイスを構成する。患者側装置2は、患者Pが横たわる手術台3の傍らに配置される。患者側装置2は、複数のロボットアーム21、22を有し、このうち1つのロボットアーム22に内視鏡50が取り付けられ、その他のロボットアーム21に手術器具4が取り付けられる。各ロボットアーム21、22は、プラットホーム23に共通に支持されている。複数のロボットアーム21、22は複数の関節を有し、それぞれの関節には、サーボモータを含む駆動部と、エンコーダ等の位置検出器とが設けられている。ロボットアーム21、22は、取り付けられた医療器具が所望の動作を行うように制御されるように構成されている。
プラットホーム23は、手術室の床の上に載置されたポジショナ24に支持されている。ポジショナ24は、鉛直方向に調整可能な昇降軸を有する柱部24aが、車輪を備え床面を移動可能なベース24bに連結されている。
ロボットアーム21には、先端部に医療器具としての手術器具4が着脱可能に取り付けられる。手術器具4は、ロボットアーム21に取り付けられるハウジング41(図3参照)と、細長形状のシャフト42(図3参照)と、シャフト42の先端部に設けられたエンドエフェクタ43(図3参照)とを備えている。エンドエフェクタ43として、たとえば、把持鉗子、シザーズ、フック、高周波ナイフ、スネアワイヤ、クランプ、ステイプラーが挙げられるがこれに限られるものではなく、各種の処置具を適用することができる。患者側装置2を用いた手術において、ロボットアーム21は、患者Pの体表に留置したカニューラ(トロッカ)を介して患者Pの体内に手術器具4を導入する。そして、手術器具4のエンドエフェクタ43は、手術部位の近傍に配置される。
ロボットアーム22には、先端部に医療器具としての内視鏡50が着脱可能に取り付けられる。内視鏡50は、患者Pの体腔内を撮影するものであり、撮影した画像は、遠隔操作装置1に対して出力される。内視鏡50として、3次元画像を撮影することができる3D内視鏡または2D内視鏡が用いられる。患者側装置2を用いた手術において、ロボットアーム22は、患者Pに体表に留置したトロッカを介して患者Pの体内に内視鏡50を導入する。そして、内視鏡50が手術部位の近傍に配置される。
遠隔操作装置1は、操作者Oとのインターフェイスを構成する。遠隔操作装置1は、ロボットアーム21に取り付けられた医療器具を操作者Oが操作するための装置である。すなわち、遠隔操作装置1は、操作者Oによって入力された手術器具4および内視鏡50によって実行されるべき動作態様指令を患者側装置2へ送信可能に構成されている。遠隔操作装置1は、たとえば、マスタの操作をしながらも患者Pの様子がよく見えるように手術台3の傍らに設置される。なお、遠隔操作装置1は、たとえば、動作態様指令を無線で送信するようにし、手術台3が設置された手術室とは別室に設置することも可能である。
手術器具4によって実行されるべき動作態様とは、手術器具4の動作(一連の位置及び姿勢)及び手術器具4個別の機能によって実現される動作の態様である。たとえば、手術器具4が把持鉗子である場合には、手術器具4によって実行されるべき動作態様とは、エンドエフェクタ43の手首のロール回転位置及びピッチ回転位置と、ジョーの開閉を行う動作である。また、手術器具4が高周波ナイフである場合には、手術器具4によって実行されるべき動作態様とは、高周波ナイフの振動動作、具体的には高周波ナイフに対する電流の供給であり得る。また、手術器具4がスネアワイヤである場合には、手術器具4によって実行されるべき動作態様とは、束縛動作および束縛状態の解放動作であり得る。また、バイポーラやモノポーラに電流を供給することによって手術対象部位を焼き切る動作であり得る。
内視鏡50によって実行されるべき動作態様とは、たとえば、内視鏡50先端の位置及び姿勢、又はズーム倍率の設定である。
遠隔操作装置1は、図1および図2に示すように、操作ハンドル11と、操作ペダル部12と、表示部13と、制御装置14と、を備えている。
操作ハンドル11は、ロボットアーム21に取り付けられた医療器具を遠隔で操作するために設けられている。具体的には、操作ハンドル11は、医療器具(手術器具4、内視鏡50)を操作するための操作者Oによる操作を受け付ける。操作ハンドル11は、水平方向に沿って2つ設けられている。つまり、2つの操作ハンドル11のうち一方の操作ハンドル11は、操作者Oの右手により操作され、2つの操作ハンドル11のうち他方の操作ハンドル11は、操作者Oの左手により操作される。
また、操作ハンドル11は、遠隔操作装置1の後方側から、前方側に向かって延びるように配置されている。操作ハンドル11は、所定の3次元の操作領域内で動かすことができるように構成されている。すなわち、操作ハンドル11は、上下方向、左右方向、および前後方向に動かすことができるように構成されている。
遠隔操作装置1と患者側装置2とは、ロボットアーム21およびロボットアーム22の動作の制御においては、マスタスレーブ型のシステムを構成する。すなわち、操作ハンドル11は、マスタスレーブ型のシステムにおけるマスタ側の操作部を構成し、医療器具が取り付けられたロボットアーム21およびロボットアーム22はスレーブ側の動作部を構成する。そして、操作ハンドル11を操作者Oが操作すると、操作ハンドル11の動きをロボットアーム21の先端部(手術器具4のエンドエフェクタ43)またはロボットアーム22の先端部(内視鏡50)がトレースして移動するようにロボットアーム21またはロボットアーム22の動作が制御される。
また、患者側装置2は、設定された動作倍率に応じてロボットアーム21の動作を制御するよう構成されている。たとえば、動作倍率が1/2倍に設定されている場合、手術器具4のエンドエフェクタ43は、操作ハンドル11の移動距離の1/2の移動距離を移動するよう制御される。これによって、精細な手術を精確に行うことができる。
操作ペダル部12は、医療器具に関する機能を実行するための複数のペダルを含んでいる。複数のペダルは、凝固ペダルと、切断ペダルと、カメラペダルと、クラッチペダルと、を含んでいる。また、複数のペダルは、操作者Oの足により操作される。
凝固ペダルは、手術器具4を用いて手術部位を凝固させる操作を行うことができる。具体的には、凝固ペダルは、操作されることにより、手術器具4に凝固用の電圧が印加されて、手術部位の凝固が行われる。切断ペダルは、手術器具4を用いて手術部位を切断させる操作を行うことができる。具体的には、切断ペダルは、操作されることにより、手術器具4に切断用の電圧が印加されて、手術部位の切断が行われる。
カメラペダルは、体腔内を撮像する内視鏡50の位置及び姿勢を操作するために用いられる。具体的には、カメラペダルは、内視鏡50の操作ハンドル11による操作を有効にする。つまり、カメラペダルが押されている間は、操作ハンドル11により内視鏡50の位置および姿勢を操作することが可能である。たとえば、内視鏡50は、左右の操作ハンドル11の両方を用いることにより操作される。具体的には、左右の操作ハンドル11の中間点を中心に左右の操作ハンドル11を回動させることにより、内視鏡50が回動される。また、左右の操作ハンドル11を共に押し込むことにより、内視鏡50が奥に進む。また、左右の操作ハンドル11を共に引っ張ることにより、内視鏡50が手前に戻る。また、左右の操作ハンドル11を共に上下左右に移動させることにより、内視鏡50が上下左右に移動する。
クラッチペダルは、ロボットアーム21と、操作ハンドル11との操作接続を一時切断し手術器具4の動作を停止させる場合に用いられる。具体的には、クラッチペダルが操作されている間は、操作ハンドル11を操作しても、患者側装置2のロボットアーム21が動作しない。たとえば、操作により操作ハンドル11が移動可能な範囲の端部近傍に来た場合に、クラッチペダルが操作されることにより、操作接続を一時切断して、操作ハンドル11を中央位置付近に戻すことができる。そして、クラッチペダルの操作を中止するとロボットアーム21と操作ハンドル11とが再び接続され、中央付近で操作ハンドル11の操作を再開することができる。
表示部13は、内視鏡50が撮像した画像を表示することができるものである。表示部13は、スコープ型表示部または非スコープ型表示部からなる。スコープ型表示部とは、たとえば、覗き込むタイプの表示部である。また、非スコープ型表示部とは、通常のパーソナルコンピュータのディスプレイのような覗き込むタイプではない平坦な画面を有する開放型の表示部を含む概念である。
スコープ型表示部が取り付けられた場合、患者側装置2のロボットアーム22に取り付けられた内視鏡50により撮像された3D画像が表示される。非スコープ型表示部が取り付けられた場合にも、患者側装置2に設けられた内視鏡50により撮像された3D画像が表示される。なお、非スコープ型表示部が取り付けられた場合、患者側装置2に設けられた内視鏡50により撮像された2D画像が表示されてもよい。
図2に示すように、制御装置14は、たとえば、CPU等の演算器を有する制御部141と、ROMおよびRAM等のメモリを有する記憶部142と、画像制御部143とを含んでいる。制御装置14は、集中制御する単独の制御装置により構成されていてもよく、互いに協働して分散制御する複数の制御装置により構成されてもよい。制御部141は、操作ハンドル11により入力された動作態様指令を、操作ペダル部12の切替状態に応じて、ロボットアーム21によって実行されるべき動作態様指令であるか、または、内視鏡50によって実行されるべき動作態様指令であるかを判定する。そして、制御部141は、操作ハンドル11に入力された動作態様指令が手術器具4によって実行されるべき動作態様指令であると判断すると、動作態様指令をロボットアーム21に対して送信する。これによって、ロボットアーム21が駆動され、この駆動によってロボットアーム21に取り付けられた手術器具4の動作が制御される。
また、制御部141は、操作ハンドル11に入力された動作態様指令が内視鏡50によって実行されるべき動作態様指令であると判定すると、当該動作態様指令をロボットアーム22に対して送信する。これによって、ロボットアーム22が駆動され、この駆動によってロボットアーム22に取り付けられた内視鏡50の動作が制御される。
記憶部142には、たとえば、手術器具4の種類に応じた制御プログラムが記憶されていて、取り付けられた手術器具4の種類に応じて制御部141がこれらの制御プログラムを読み出すことにより、遠隔操作装置1の操作ハンドル11及び/又は操作ペダル部12の動作指令が個別の手術器具4に適合した動作をさせることができる。
画像制御部143は、内視鏡50が取得した画像を表示部13に伝送する。画像制御部143は、必要に応じて画像の加工修正処理を行う。
(手術器具、アダプタ、ドレープおよびロボットアームの構成)
図3~図5を参照して、手術器具4、アダプタ5、ドレープ6およびロボットアーム21の構成について説明する。
ここで、手術器具4の延びる方向(シャフト42の延びる方向)をY方向とし、Y方向のうち手術器具4の先端側方向(エンドエフェクタ43側方向)をY1方向とし、Y1方向の反対側をY2方向とする。手術器具4とアダプタ5とが隣接する方向をZ方向とし、Z方向のうち手術器具4側をZ1方向とし、Z1方向の反対側をZ2方向とする。また、Y方向およびZ方向に直交する方向をX方向とし、X方向のうち一方側をX1方向とし、X方向のうち他方側をX2方向とする。
図3および図4に示すように、手術器具4は、ロボット手術システム100のロボットアーム21に着脱可能に接続される。具体的には、手術器具4は、ロボットアーム21にアダプタ5を介して取り外し可能に接続される。アダプタ5は、ロボットアーム21を覆うための滅菌処理されたドレープ6をロボットアーム21との間に挟み込むためのドレープアダプタである。
手術器具4は、アダプタ5のZ1方向側に取り付けられる。アダプタ5は、ロボットアーム21のZ1方向側に取り付けられる。
ロボットアーム21は、清潔区域において使用されるため、ドレープ6により覆われる。ここで、手術室では、手術により切開した部分および医療機器が病原菌や異物などにより汚染されることを防ぐため、清潔操作が行われる。この清潔操作においては、清潔区域および清潔区域以外の区域である汚染区域が設定される。手術部位は、清潔区域に配置される。操作者Oを含む手術チームのメンバーは、手術中、清潔区域に殺菌されている物体のみが位置するよう配慮し、かつ、汚染区域に位置している物体を清潔区域に移動させるときは、この物体に滅菌処理を施す。同様に、操作者Oを含む手術チームの補助者がその手を汚染区域に位置させたときは、清潔区域に位置している物体に直接接触する前に、手の滅菌処理を行う。清潔区域において用いられる器具は、滅菌処理が行われる、または、滅菌処理されたドレープ6により覆われる。
図4に示すように、ドレープ6は、ロボットアーム21を覆う本体部61と、ロボットアーム21とアダプタ5との間に挟み込まれる取付部62とを備えている。本体部61は、フィルム状に形成された可撓性フィルム部材により構成されている。可撓性フィルム部材は、熱可塑性ポリウレタンやポリエチレンなどの樹脂材料からなる。本体部61には、ロボットアーム21とアダプタ5とが互いに係合可能なように、開口部が設けられている。本体部61の開口部には、取付部62が設けられている。取付部62は、樹脂成形部材により構成されている。樹脂成形部材は、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂材料からなる。取付部62は、本体部61に比べて硬く(撓みにくく)形成されている。取付部62は、ロボットアーム21とアダプタ5とが互いに係合可能なように、開口部が設けられている。取付部62の開口部は、ロボットアーム21とアダプタ5との係合する部分に対応するように設けられていてもよい。また、取付部62の開口部は、ロボットアーム21とアダプタ5との複数の係合する部分に対応するように複数設けられていてもよい。
図4および図5に示すように、手術器具4は、複数(4個)の回転部材44a、44b、44cおよび44dを有している。回転部材44a~44dは、ハウジング41内に設けられ、Z方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に設けられている。複数の回転部材44a~44dは、エンドエフェクタ43を操作(駆動)するために設けられている。回転部材44b~44dは、シャフト42内に挿通された細長要素W(ワイヤ)により、エンドエフェクタ43と接続されている。これにより、回転部材44b~44dの回転に応じて細長要素W(ワイヤ)が駆動されるとともに、細長要素Wの駆動に応じてエンドエフェクタ43が操作(駆動)される。また、回転部材44aは、ギア42a(図6参照)を介してシャフト42に接続されている。これにより、回転部材44aの回転に応じてシャフト42が回転されるとともに、シャフト42の回転に応じてエンドエフェクタ43が操作される。
複数の回転部材44a~44dの各々は、ロボットアーム21からの駆動力をエンドエフェクタ43に伝達させるために、アダプタ5の駆動伝達部材51と係合する突起441および442を含んでいる。突起441および442は、回転部材44a~44dのZ2方向側の表面からアダプタ5側(Z2方向側)に向かって突出している。また、突起441および442は、直線状に並んだ複数並んでいる。また、回転部材44aおよび44bに設けられた突起441と、回転部材44cおよび44dに設けられた突起442とは、互いに異なる形状を有している。
図4に示すように、アダプタ5は、複数(4個)の駆動伝達部材51を有している。駆動伝達部材51は、ロボットアーム21からの駆動力を手術器具4の回転部材44a~44dに伝達するように構成されている。つまり、駆動伝達部材51は、手術器具4の回転部材44a~44dに対応するように設けられている。駆動伝達部材51は、Z方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に設けられている。
複数の駆動伝達部材51は、各々、手術器具4の回転部材44a~44dの突起441および442と係合する係合凹部511を含んでいる。係合凹部511は、駆動伝達部材51の手術器具4側(Z1方向側)に設けられているとともに、駆動伝達部材51のZ1方向側の表面から手術器具4側とは反対側(Z2方向側)に向かって窪んでいる。複数の駆動伝達部材51は、各々、Z2方向側の面に、ロボットアーム21の駆動部21bの係合凸部211と係合する係合凹部を含んでいる。
ロボットアーム21は、フレーム21aと、複数(4個)の駆動部21bとを有している。複数の駆動部21bは、アダプタ5の複数(4個)の駆動伝達部材51に対応するように設けられている。駆動部21bは、係合凸部211と、アクチュエータ212とを含んでいる。
係合凸部211は、駆動伝達部材51の係合凹部と係合する。係合凸部211は、駆動部21bのZ1方向側の表面からZ1方向側(アダプタ5側)に向かって突出している。
アクチュエータ212は、モータを有している。アクチュエータ212は、係合凸部211をZ方向に延びる回転軸線回りに回転させるように構成されている。これにより、係合凸部211と係合したアダプタ5の駆動伝達部材51をZ方向に延びる回転軸線回りに回転させることができるとともに、駆動伝達部材51と係合した手術器具4の回転部材44a~44dを回転軸線回りに回転させることができる。
(手術器具の詳細な構成)
図6~図10を参照して、手術器具4の詳細な構成について説明する。なお、ここでは、手術器具4としてエンドエフェクタが把持鉗子である例について説明する。
図6および図7に示すように、手術器具4の回転部材44b~44dは、細長要素Wが巻き止められている。具体的には、回転部材44bには、細長要素W3が巻き止められている。また、回転部材44cには、細長要素W1が巻き止められている。また、回転部材44dには、細長要素W2が巻き止められている。細長要素Wは、回転部材44b~44dの各々から、シャフト42を通り、エンドエフェクタ43に掛けられて、再びシャフト42を通り、回転部材44b~44dに到達している。また、細長要素Wは、内臓プーリ45に掛けられている。内臓プーリ45は、プーリ保持部451により保持されている。
図7および図8に示すように、回転部材44cは、回転軸を中心に回転することにより、エンドエフェクタ43の一対のジョー43aおよび43bのうちのジョー43aを操作する。具体的には、回転部材44cは、回転することにより、細長要素W1を駆動させる。回転部材44cは、C1方向(図7参照)に回転することにより、ジョー43aをジョー43aが開く方向であるC1a方向(図8参照)に駆動する。また、回転部材44cは、C1方向とは反対方向であるC2方向(図7参照)に回転することにより、ジョー43aをジョー43aが閉じる方向であるC2a方向(図8参照)に駆動する。
回転部材44dは、回転軸を中心に回転することにより、エンドエフェクタ43の一対のジョー43aおよび43bのうちのジョー43bを操作する。具体的には、回転部材44dは、回転することにより、細長要素W2を駆動させる。回転部材44dは、C3方向(図7参照)に回転することにより、ジョー43bをジョー43bが開く方向であるC3a方向(図8参照)に駆動する。また、回転部材44dは、C3方向とは反対方向であるC4方向(図7参照)に回転することにより、ジョー43bをジョー43bが閉じる方向であるC4a方向(図8参照)に駆動する。
回転部材44bは、回転軸を中心に回転することにより、エンドエフェクタ43の手首部43cを操作する。具体的には、回転部材44bは、回転することにより、細長要素W3を駆動させる。回転部材44bは、C5方向(図7参照)に回転することにより、手首部43cをC5a方向(図8参照)に駆動する。また、回転部材44bは、C5方向とは反対方向であるC6方向(図7参照)に回転することにより、手首部43cをC5a方向とは反対方向であるC6a方向(図8参照)に駆動する。
ギア443を有する回転部材44aは、シャフト42の近位端に接続されたギア42aとギア443が係合した状態で、回転軸を中心に回転することにより、シャフト42を操作して、エンドエフェクタ43を操作する。具体的には、回転部材44aは、C7方向(図7参照)に回転することにより、シャフト42をC7a方向(図8参照)に駆動して、エンドエフェクタ43をC7a方向に駆動する。また、回転部材44aは、C8方向(図7参照)に回転することにより、シャフト42をC7a方向とは反対方向であるC8a方向(図8参照)に駆動して、エンドエフェクタ43をC8a方向に駆動する。
図8に示すように、シャフト42のエンドエフェクタ43側(Y1方向側)の端部には、シール部材46が設けられている。シール部材46は、シャフト42内を通り手術部位から空気が漏れないように設けられている。シール部材46は、シャフト42内に圧入されている。
具体的には、シール部材46は、弾性変形可能な材料により形成されている。たとえば、シール部材46は、シリコンゴムにより形成されている。また、図9に示すように、シール部材46には、複数(6つ)の貫通孔461と、複数の貫通孔461の各々に接続する複数の切り込み461aと、が設けられている。複数の貫通孔461には、それぞれ、細長要素W(W1、W2およびW3)が通されるように構成されている。貫通孔461は、細長要素W(W1、W2およびW3)の直径(外径)と略同じ直径(内径)を有するように形成されている。つまり、貫通孔461の内周面と、細長要素Wの外周面とは密着するように構成されている。切り込み461aは、複数の貫通孔461のそれぞれに細長要素W(W1、W2およびW3)を配置する際に、外側から細長要素Wを通すために設けられている。切り込み461aは、シール部材46がシャフト42内に配置された状態で、密着して、隙間が略なくなるように構成されている。
図10に示すように、手術器具4には、洗浄時にシャフト42内に洗浄水を供給する管47が設けられている。管47は、ハウジング41のY2方向側からシャフト42のエンドエフェクタ43側(Y1方向側)まで延びるように配置されている。管47は、Y2方向側の端部472にホース473が接続されるように構成されている。また、管47は、ホース473から供給される洗浄水をY1方向側の端部471から吐出するように構成されている。管47の端部471から供給された洗浄水は、シャフト42内を通り、ハウジング41に流入する。ハウジング41に流入した洗浄水は、ハウジング41の隙間から外部に流出する。
(医療用ツールの構成)
図11を参照して、ロボット手術システム100のロボットアーム21に着脱可能に接続される手術器具4を手動により動作させるための医療用ツール7の構成について説明する。
図11に示すように、医療用ツール7は、手術器具4を手動により動作させるために用いられる。具体的には、医療用ツール7は、手術器具4を洗浄する際に、細長要素W(W1~W3)を動かすために回転部材44b~44dを回転させるように構成されている。つまり、医療用ツール7は、管47からシャフト42内に洗浄水を流入させてシャフト42内を洗浄する場合に、回転部材44b~44dを回転させて、細長要素W(W1~W3)を動かすように構成されている。これにより、細長要素Wが動かされるので、シール部材46内に配置される部分を、シール部材46からハウジング41側(Y2方向側)に出すことができる。その結果、細長要素W全体を洗浄水により洗浄することが可能である。
また、医療用ツール7は、手で把持するための把持部71と、把持部71から延びる軸部72と、を備えている。軸部72の先端には、手術器具4の先端部のエンドエフェクタ43を操作するための細長要素W(W1~W3)が接続された回転部材44b~44dに係合する係合部73が設けられている。これにより、軸部72の先端の係合部73を、手術器具4の回転部材44b~44dに係合させた状態で、軸部72に接続された把持部71を手により把持して回転操作することにより、手術器具4の回転部材44b~44dを回転させることができる。これにより、回転部材44b~44dが小さい場合でも、手袋を着用している場合でも、手術器具4の回転部材44b~44dを容易に回転させることができるので、ロボット手術システム100のロボットアーム21に着脱可能に接続される手術器具4を手動により容易に動作させることができる。また、手術器具4を洗浄する際に、細長要素Wが接続された回転部材44b~44dを医療用ツール7により容易に回転させることができるので、洗浄時に細長要素Wを容易に動かすことができる。その結果、細長要素を効果的に洗浄することができる。また、細長要素Wを容易に動かすことにより、シール部材46の貫通孔461と細長要素Wの間の汚物や、シール部材46や細長要素Wに付着した汚物を擦り落とすことができる。
また、回転部材44b~44dの突起441、442は、係合部73に係合するように構成されている。そして、軸部72の係合部73は、回転部材44b~44dの突起441、442に係合する溝731を含んでいる。これにより、回転部材44b~44dの突起441、442と、医療用ツール7の係合部73の溝731とを、確実に係合させることができるので、医療用ツール7により回転部材44b~44dを確実に回転させることができる。
また、軸部72の溝731は、十字形状に形成されている。このように、直線状(マイナス形状)に並んだ突起441、442に対して、突起441、442に係合する医療用ツール7の溝731を十字形状(プラス形状)にすることにより、医療用ツール7を回転部材44b~44dに係合させる角度を、溝731の形状がマイナス形状(図14参照)の場合の180度間隔の2つに対して、90度間隔の4つに増やすことができる。これにより、医療用ツール7を回転部材44b~44dに容易に係合させることができる。
また、把持部71および軸部72は、全体として略T字形状に形成されている。具体的には、把持部71は、A方向に延びるように形成されている。また、軸部72は、A方向において把持部71の中央近傍に接続されている。また、軸部72は、A方向と直交するB方向に延びるように形成されている。これにより、軸線方向(B方向)に見て、軸部72の先端の係合部73から半径方向に把持部71が延びるように形成することができるので、係合部73(作用点)から把持部71の把持位置(力点)までの距離を大きくすることができる。その結果、係合部に加わるトルクを大きくすることができるので、手術器具4の回転部材44b~44dを小さな力でも容易に回転させることができる。
また、把持部71は、長さD1の直径を有する円柱形状に形成されている。また、軸部72は、長さD1よりも小さい長さD2の直径を有する円柱形状に形成されている。これにより、長さD1の直径の円柱形状の把持部71を握りやすい大きさに形成しつつ、軸部72を長さD1よりも小さい長さD2を有するコンパクトな円柱形状に形成することができる。その結果、軸部72が手術器具4の他の部分に干渉するのを抑制しつつ、把持部71を確実に把持することができる。
また、軸部72のB方向の長さL2は、把持部71のA方向の半分の長さL1よりも大きい。これにより、軸部72の軸方向(B方向)の長さを十分に確保することができるので、把持部71および把持部71を把持した手が手術器具4に干渉するのを抑制することができる。
また、把持部71および軸部72は、樹脂により一体的に形成されている。これにより、医療用ツール7の質量が大きくなるのを抑制することができるので、医療用ツール7を容易に扱うことができる。医療用ツール7は、たとえば、POM(ポリアセタール)により形成されている。また、医療用ツール7は、手術器具4の回転部材44b~44dよりも軟質な材料により形成されている。これにより、医療用ツール7により、手術器具4の回転部材44b~44dを傷つけるのを抑制することが可能である。
(手術器具の洗浄滅菌処理)
手術器具4は、手術が行われる毎に洗浄滅菌される。まず、手術器具4は、洗浄液(洗剤)に浸漬される。この際に、管47に、シリンジを用いて洗浄液が注入されて、内部の空気が抜かれる。
次に、手術器具4は、洗浄液から取り出され、洗浄水(水)によりすすがれる。この際に、管47にホース473が接続されて、シャフト42内に洗浄水が流入される。この場合に、手術器具4に医療用ツール7を係合させて、回転部材44b~44dが回転されて、細長要素Wが動かされる。回転部材44b~44dは、順次、医療用ツール7を係合されて、所定時間回転される。この場合、回転部材44b~44dは、一方方向に1回転未満(360度未満)回転されて、その後、一方方向とは反対方向の他方方向に1回転未満(360度未満)回転される。これにより、医療用ツール7の回転を1回転未満の範囲で行うことができるので、医療用ツール7の把持部71を持ち直すことなく作業を行うことが可能である。また、洗浄水は、水道水圧力(約0.4MPa)により、ホース473から管47に供給される。
次に、手術器具4は、外表面がブラシで擦られて洗浄される。その後、手術器具4は、外表面が洗浄水によりすすがれる。次に、手術器具4は、洗浄液(洗剤)内において超音波洗浄される。この際、管47に、シリンジを用いて洗浄液が注入されて、内部の空気が抜かれる。次に、手術器具4は、洗浄液から取り出され、洗浄水(水)によりすすがれる。この際、管47にホース473が接続されて、シャフト42内に洗浄水が流入される。このとき、手術器具4に医療用ツール7を係合させて、回転部材44b~44dが回転されて、細長要素Wが動かされる。回転部材44b~44dは、順次、医療用ツール7を係合されて、所定時間回転される。この場合、回転部材44b~44dは、一方方向に1回転未満(360度未満)回転されて、その後、一方方向とは反対方向の他方方向に1回転未満(360度未満)回転される。これにより、医療用ツール7の回転を1回転未満の範囲で行うことができるので、医療用ツール7の把持部71を持ち直すことなく作業を行うことが可能である。また、洗浄水は、水道水圧力(約0.4MPa)により、ホース473から管47に供給される。次に、手術器具4は、外表面が洗浄水によりすすがれる。その後、手術器具4の外表面や内腔が圧縮空気により乾燥される。そして、手術器具4は、高圧蒸気により滅菌処理が施される。これにより、手術器具4の洗浄滅菌処理が終了する。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、医療用ツールの把持部が第1方向に延びる円柱形状に形成されている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、把持部は、角柱形状に形成されていてもよい。
また、図12に示す第1変形例のように、医療用ツール7aの把持部71aは、軸部72と同軸の円柱形状に形成されていてもよい。
また、図13に示す第2変形例のように、医療用ツール7bの把持部71bは、周方向に凹凸を有する形状に形成されていてもよい。これにより、把持部71bを滑りづらくすることが可能である。
また、上記実施形態では、医療用ツールの係合部が十字形状(プラス形状)の溝を含む構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、医療用ツールの係合部は、十字以外の溝を含んでいてもよい。
たとえば、図14に示す第3変形例のように、医療用ツール7cの係合部73aは、一字形状(マイナス形状)の溝を含んでいてもよい。
また、上記実施形態では、手術器具の回転部材が、医療用ツールの係合部に係合する突起を含む構成の例を示し、医療用ツールの係合部が突起に係合する溝を含む構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、手術器具の回転部材が凹部を含んでいる場合に、図15に示す第4変形例のように、医療用ツール7dの係合部73bが、回転部材の凹部に係合する凸部733を含んでいてもよい。
また、上記実施形態では、手術器具の洗浄時に手術器具を手動により動作させるために医療用ツールが用いられる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、手術器具の洗浄時以外に手術器具を手動により動作させるために医療用ツールが用いられてもよい。たとえば、手術器具の潤滑油の添加などのメンテナンスや、動作確認のために、手術器具を手動により動作させるために医療用ツールが用いられてもよい。
また、上記実施形態では、手術器具に4つの回転部材が設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、手術器具に4つ以外の回転部材が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、アダプタとドレープとが別体に設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アダプタとドレープとが一体的に設けられている構成でもよい。
4:手術器具、7、7a、7b、7c、7d:医療用ツール、21:ロボットアーム、44b、44c、44d:回転部材、71、71a、71b:把持部、72:軸部、73、73a、73b:係合部、100:ロボット手術システム、441、442:突起、731、732:溝、W、W1、W2、W3:細長要素

Claims (8)

  1. ロボット手術システムのロボットアームに着脱可能に接続される手術器具を手動により動作させる医療用ツールであって、
    手で把持するための把持部と、
    前記把持部から延びる軸部と、を備え、
    前記軸部の先端には、前記手術器具の先端部を操作するための細長要素が接続された回転部材に係合する係合部が設けられている、医療用ツール。
  2. 前記手術器具を洗浄する際に、前記細長要素を動かすために前記回転部材を回転させるように構成されている、請求項1に記載の医療用ツール。
  3. 前記回転部材は、前記係合部に係合する突起を有しており、
    前記軸部の前記係合部は、前記回転部材の前記突起に係合する溝を含む、請求項1または2に記載の医療用ツール。
  4. 前記回転部材には、直線状に並んだ複数の前記突起が設けられており、
    前記軸部の前記溝は、十字形状に形成されている、請求項3に記載の医療用ツール。
  5. 前記把持部および前記軸部は、全体として略T字形状に形成されており、
    前記把持部は、第1方向に延びるように形成されており、
    前記軸部は、前記第1方向において前記把持部の中央近傍に接続されているとともに、前記第1方向と直交する第2方向に延びるように形成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の医療用ツール。
  6. 前記把持部は、第1長さの直径を有する円柱形状に形成されており、
    前記軸部は、前記第1長さよりも小さい第2長さの直径を有する円柱形状に形成されている、請求項5に記載の医療用ツール。
  7. 前記軸部の前記第2方向の長さは、前記把持部の前記第1方向の半分の長さよりも大きい、請求項5または6に記載の医療用ツール。
  8. 前記把持部および前記軸部は、樹脂により一体的に形成されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の医療用ツール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024047823A1 (ja) * 2022-08-31 2024-03-07 朝日サージカルロボティクス株式会社 マニピュレータ補助装置、及び、マニピュレータシステム

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