JP2022063056A - 車両 - Google Patents

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陽三 岩見
Yozo Iwami
哲弥 金田
Tetsuya Kaneda
雄平 勝亦
Yuhei Katsumata
大作 本田
Daisaku Honda
秀樹 福留
Hideki Fukutome
卓也 渡部
Takuya Watabe
佑太 間庭
Yuta Maniwa
直子 市川
Naoko Ichikawa
紗季 成田
Saki Narita
裕己 西川
Yuki Nishikawa
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Abstract

【課題】台状の床板に乗客が乗る車両であって、複数人の乗客が共有して操作することができる操作装置を備える車両を提供する。【解決手段】この車両1は、乗客PSが車両を運転するための操作装置40と、操作装置40の操作量に応じて車両の走行制御を行う制御装置とを備える。操作装置40は、台状の床板20の中央部分に位置し、任意の方向に傾けることができる操作部分41を含む。制御装置は、操作部分41の傾き方向を操作量として、傾き方向に応じて車両1の進行方向を制御する。また操作部分41の傾き角度又は傾き角速度を操作量として、傾き角度又は傾き角速度に応じて車両1の速度を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は台状の床板に乗客が乗る車両に関する。
特許文献1には、片手での把持が可能で手の甲側に動かす操作が容易な乗り物用の運転操作子に関する発明が開示されている。運転者は、この運転操作子の把持部を手で把持し、左右方向に操作することにより乗り物の運転操作を行う。この運転操作子は、手の甲側にも操作力伝達部を設けている。これにより、手の甲側に動かす操作が容易となる。
特開2003―5851号公報
ところで、本出願に係る出願人は、台状の床板に乗客が乗る車両についての開発を進めている。この車両において、本出願に係る出願人は、乗客が車両を運転することができる操作装置を備えることを検討している。一方で、車両に複数人が同乗することを想定している。
典型的な自動車において備えるような従来の操作装置は、運転者となる一人が専有して操作することで運転を行う。しかしながら、この車両では、乗客が自由に乗り降りできる構造を考えており、乗客に特定の運転者を定めることを想定していない。このため、従来の操作装置を備えるだけでは、乗客が乗る位置や乗客の人数等によって、運転に煩わしさを感じる虞がある。
本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、台状の床板に乗客が乗る車両であって、複数人の乗客が共有して操作することができる操作装置を備える車両を提供することを目的とする。
本発明に係る車両は、台状の床板に乗客が乗る車両であって、操作装置と、制御装置とを備える。操作装置は、乗客が車両を運転するための装置である。制御装置は、操作装置の操作量に応じて車両を制御する装置である。
操作装置は、台状の床板の中央部分に位置し、任意の方向に傾けることができる棒状の操作部分を含む。制御装置は、操作部分の傾き方向に応じて車両の進行方向を制御し、操作部分の傾き角度又は傾き角速度に応じて車両の速度を制御する。
本発明によれば、乗客は、中央部分に位置する操作装置の棒状の操作部分を傾けるように操作することで、車両を運転することができる。これにより、複数人の乗客が操作装置を共有して車両の運転を行うことができ、運転の煩わしさを低減することができる。
また複数人の乗客が操作装置を共有して車両の運転を行うことにより、乗客同士のコミュニケーションの促進を図ることができる。
本実施の形態に係る車両の構成例を示す斜視図である。 図1に示す車両の側面図である。 図1に示す台車の構成例を概略的に示す平面図である。 図1に示す操作装置の構成例及び操作装置に係る操作部分の動作を説明するための斜視図及び断面図である。 乗客が操作部分を傾けるための操作装置の形状のいくつかの例を示す概念図である。 図1に示す車両を制御する車両制御システムの構成例を示す図である。 車両が旋回することにより特定の方向に移動する場合の、操作部分の傾き方向に応じた車両の進行方向について説明するための概念図である。 車両が平行移動することにより特定の方向に移動する場合の、操作部分の傾き方向に応じた車両の進行方向について説明するための概念図である。 本実施の形態の変形例に係る車両の構成例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施形態において各要素の個数、数量、量、範囲などの数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数が特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造などは、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
1.構成例
1―1.車両の構成例
図1は、本実施の形態に係る車両1の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示す車両1の側面図である。車両1は、乗客PSを乗せて走行する小型車両である。車両1を、カート、パレット等と呼ぶこともできる。
車両1は、台車10を備えている。台車10は、複数の車輪11を有しており、車両1の走行機能を提供する。
車両1は、台状の床板20を備えている。床板20は、台車10の上に備えられている。床板20は、台車10と分離して設置されていても良いし、台車10と一体的に形成されていても良い。床面FLは、床板20の上面である。乗客PSは、図1に示すように、床面FLの上に乗る。その意味で、床面FLを、乗車面、デッキ等と呼ぶこともできる。床面FLの高さは、乗客PSが簡単に乗り降りできる高さであり、例えば、地面から30cm程度である。
図1では、乗客PSは、床面FLの上に立つように描かれているが、床面FLの上に座っていても良い。また、車両1には、複数人の乗客PSが乗ることができる。定員は、典型的には、車両1の設計、性能等を考慮して決められる。空間的には、床面FLの余裕がある限り乗ることができる。
床面FLの上方の空間が、乗客PSのための乗車空間となる。図1及び図2に示される構成例では、床板20の四隅に支柱21が立てられている。支柱21は、床板20と分離して立てられていても良いし、床板20と一体的に形成されていても良い。左右の支柱21の間には、背もたれ22が設けられている。乗客PSは、背もたれ22にもたれかかることができる。このような図1及び図2に示される乗車空間は一例であり、乗車空間は任意の構成とすることができる。
床面FLの中央部分には、操作装置40が備えられている。操作装置40は、棒状の操作部分41を含んでいる。操作部分41は、任意の方向に傾けることができるように構成されている。操作部分41が傾くことにより、その操作量に応じて、車両1が走行する。つまり、乗客PSは、操作装置40を介して車両1を運転することができる。なお、車両1の走行は、操作部分41の操作量に応じて後述する制御装置により制御される。また、図1に示す操作装置40の形状は一例であり、棒状の操作部分41を含むことを除いて、その形状は任意である。操作装置40、及び操作装置40による車両1の走行制御については後述する。
車両1は、認識センサを備えている。カメラ31は、車両1の周囲の状況を撮像する。例えば、4本の支柱21に取り付けられた4個のカメラ31が、それぞれ車両1の右前方、左前方、右後方、及び左後方を撮像する。LIDAR(Light Detection And Ranging)32は、車両1の周囲の物体を検出する。例えば、車両1の前面と後面に取り付けられた2個のLIDARそれぞれが、車両1の前方及び後方の物体を検出する。
車両1は、さらに、図1及び図2において図示しない通信装置を備えている。通信装置を備える位置は任意である。通信装置は、車両1の外部と通信を行う。通信装置は、例えば、車車間通信や路車間通信を行うための装置、GPS(Global Positioning System)機能を備える装置、乗客PS(乗車していない人物を含めても良い。)が有するユーザ端末と通信を行う装置等である。これにより、地図情報、車両1の地図上の位置情報、乗客PSの情報等の通信情報を取得することができる。逆に、車両1の走行状態の情報等を外部に送信しても良い。これらは、例えば、無線通信ネットワークを介して行われる。この場合に、車両1は、外部の管理サーバと通信を行い、管理サーバが、他の車両や乗客PSと通信を行うように構成されていても良い。
車両1は、前述するように、操作装置40を介して乗客PSが運転することができることに加えて、地図情報やセンサ情報等を用いた自律走行制御により、自律走行を行っても良い。この場合、乗客PSによる運転が行われている間は、自律走行制御は実行されない。つまり、乗客PSは、車両1の自律走行制御をオーバーライドして操作装置40を介した運転を行うことができる。
台車10は、さらに、制御ユニット12を備えている。制御ユニット12は、車両1の動作のための種々の装置で構成されており、慣性計測装置(IMU;Inertial measurement unit)、制御装置、モータコントローラ、モータ、バッテリを含んでいる。
IMUは、3軸の角速度及び加速度を検出するセンサである。これにより、車両1の速度、加速度及び姿勢等の走行状態を取得することができる。
制御装置は、車両1に係る種々の制御に関する処理を実行し、モータコントローラに対する制御信号を生成して出力する。
モータコントローラは、制御装置が生成する制御信号に従ってモータを駆動する。
モータは、供給される電力により回転する電動機である。モータは、例えば、ブラシレスDCモータや同期電動機等である。
バッテリは、車両1に備える各装置と電気的に接続し、各装置に電力を供給する。バッテリは、典型的には、リチウム電池やニッケル水素電池等の再充電可能な直流電源であり、車両1の外部の電源により充電が行われる。車輪11の回生エネルギーによりバッテリの充電が行われても良い。
図3は、台車10の構成例を概略的に示す平面図である。台車10は、フレーム13を含んでいる。また、台車10の制御ユニット12に含まれる装置のうち、モータ80が図示されている。フレーム13には、複数の車輪11が取り付けられている。
複数の車輪11は、前輪11a、中輪11b、及び後輪11cを含んでいる。前輪11a、中輪11b、及び後輪11cは、左右に設けられている。左側の前輪11a、中輪11b、及び後輪11cは、左フレーム13Lに取り付けられている。右側の前輪11a、中輪11b、及び後輪11cは、右フレーム13Rに取り付けられている。連結フレーム13Cは、左フレーム13Lと右フレーム13Rとを連結している。
複数の車輪11は、複数のモータ80の回転運動によってそれぞれ独立に駆動される。モータ80は、図3において図示されない制御装置60及びモータコントローラ70により制御され、これにより車両1は加速、減速、又は旋回を行う。
車両1の加速又は減速は、例えば、車輪11の回転速度を上昇又は下降させるようにモータ80を制御することで行うことができる。モータ80による回生ブレーキを利用して車両1の減速が行われても良い。あるいは、任意の車輪11にブレーキ機構が備えられ、ブレーキにより車両1の減速が行われてもよい。
車両1の旋回は、例えば、左右の車輪11の回転速度に差を与えるようにモータ80を制御することで行うことができる。車両1の旋回の自由度を高めるために、前輪11a及び後輪11cをオムニホイールで構成しても良い。他の例として、前輪11aに転舵機構が備えられ、前輪11aが転舵することにより車両1の旋回が行われても良い。あるいは、車輪11の全てに転舵機構を備えることにより、車両1が平行移動することができるように構成しても良い。この場合は、車両1は旋回せずに、特定の方向へ平行移動を行う。
1-2.操作装置
本実施の形態に係る車両1の操作装置40は、任意の方向に傾けることができる操作部分41を含んでいる。図4は、操作装置40の構成例及び操作装置40に係る操作部分41の動作を説明するための斜視図及び断面図である。図4の前方、後方、左方、及び右方は、それぞれ図1に示す方向と対応している。なお図4において、操作部分41の上部は省略して描かれている。
また断面図は、左方から見た操作装置40の断面図又は前方から見た操作装置40の断面図を示している。前方から見た操作装置40の断面図とする場合、かっこ書きで示される符号を参照する。
操作装置40は、操作部分41のほかに、前後方向回転軸42と、左右方向回転軸43と、前後方向回転速度センサ44と、左右方向回転速度センサ45とを含んでいる。
断面図において示されるように、操作部分41は、前後方向回転軸42を軸として、前方又は後方の方向(前後傾き方向)に傾くことができる。このとき、前後方向回転軸42は、操作部分41の前後傾き方向の傾きに応じて回転する。また操作部分41は、左右方向回転軸43を軸として、左方又は右方の方向(左右傾き方向)に傾くことができる。このとき、左右方向回転軸43は、操作部分41の左右傾き方向の傾きに応じて回転する。
操作装置40は、操作部分41を、前後方向回転軸42又は左右方向回転軸43を軸として、前後傾き方向又は左右傾き方向のいずれの方向にも独立して傾けることができるように構成されている。これにより、操作部分41は、任意の方向に傾くことができる。
例えば、断面図において示されるように、前後方向回転軸42及び左右方向回転軸43は、操作部分41を断面図鉛直方向に通す橋掛け部分46を介して互いに交差するように配置する。前後方向回転軸42に係る橋掛け部分46は、操作部分41を断面図鉛直方向に通すとともに、操作部分41を左右傾き方向に傾けられるように穴があいている。また左右方向回転軸43に係る橋掛け部分46は、操作部分41を断面図鉛直方向に通すとともに、操作部分41を前後傾き方向に傾けられるように穴が開いている。
このような構成とすることで、操作部分41は断面図水平方向に傾けることができる。また橋掛け部分46を力点として断面図垂直方向に力を加えることで、断面図水平方向に配置する回転軸が回転し、操作部分41は断面図垂直方向にも傾けることができる。つまり、操作部分41は、前後方向回転軸42又は左右方向回転軸43を軸として、前後傾き方向又は左右傾き方向のいずれの方向にも傾けることができる。さらに、操作部分41は、それぞれの方向に独立して傾けることができる。
操作部分41は、傾き方向に対して反力が働くように構成されていても良い。この場合、操作部分41の傾き方向に力が加えられていない場合、操作部分41は直立の状態となる。
なお、図4に示す操作装置40の構成は例であり、操作部分41を任意の方向に傾けることができるものであれば、どのような構成であっても良い。
前後方向回転速度センサ44は、前後方向回転軸42の回転速度、回転角速度、及び回転方向を検出する。左右方向回転速度センサ45は、左右方向回転軸43の回転速度、回転角速度、及び回転方向を検出する。これらの検出値から、操作部分41の傾き方向、傾き角度、及び傾き角速度を測定することができる。操作部分41の傾き方向、傾き角度、及び傾き角速度が、操作装置40の操作量として操作装置40から制御装置60に伝えられる。
操作装置40の操作量の測定は、例えば、操作装置40に含まれる図示されない測定装置により行われる。この測定装置は、前後方向回転速度センサ44及び左右方向回転速度センサ45それぞれと接続され、検出値の情報を取得することができるように構成される。測定装置は、取得した検出値の情報に基づいて、操作装置40の操作量の測定を行う。
あるいは、前後方向回転速度センサ44及び左右方向回転速度センサ45それぞれにおいて、操作装置40の操作量の測定が行われても良い。この場合、操作量は、前後傾き方向及び左右傾き方向それぞれにおける傾き方向、傾き角度、及び傾き角速度となる。
なお、本実施の形態に係る車両1において、操作部分41の傾き方向は、操作部分41を直立の状態から傾けたときの検出値により与えられ、傾けた状態から別の方向に傾けたときには与えられない。つまり、一度直立の状態に戻すまでは、傾き方向は更新されない。あるいは、一度直立の状態に戻すまでは、別の方向に傾けることができない構成であっても良い。
乗客PSが操作部分41を傾けるための操作装置40の形状は任意である。図5は、乗客PSが操作部分41を傾けるための形状について、いくつかの例を示す概念図である。なお図5において、操作部分41の下部は省略して描かれている。
図5の形状パターン1として示す例は、図1に示す操作装置40の形状と同一である。形状パターン1では、操作部分41の上部にいくつかの取手形状の把持部が備えられている。乗客PSは、把持部を把持して力を加えることで操作部分41を所望の方向に傾けることができる。また複数の乗客PSが、それぞれ別個の把持部を把持することで、操作部分41を共有して操作することができる。
図5の形状パターン2として示す例では、操作部分41の上部に半円形状の押さえ部が備えられている。乗客PSは、押さえ部を手で押さえて押し込むことで操作部分41を所望の方向に傾けることができる。押さえ部の表面は、手で押さえやすいように滑り止めの加工が施されていても良い。また複数の乗客PSが、同時に押さえ部を手で押さえて押し込むことで、操作部分41を共有して操作することができる。
図5の形状パターン3として示す例では、操作部分41の上部が平面となっており、その平面上にいくつかの球形状の把持部が備えられている。乗客PSは、把持部を把持して力を加えることで操作部分41を所望の方向に傾けることができる。また複数の乗客PSが、それぞれ別個の把持部を把持することで、操作部分41を共有して操作することができる。
1-3.車両制御システムの構成例
図6は、本実施の形態に係る車両1を制御する車両制御システム100の構成例を示すブロック図である。車両制御システム100は、センサ系30、操作装置40、通信装置50、制御装置60、モータコントローラ70、モータ80を含んでいる。センサ系30と、操作装置40と、通信装置50と、モータコントローラ70は、それぞれ制御装置60と電気的に又は無線で接続されており、互いに情報を伝達することができる。
センサ系30は、カメラ31、LIDAR32、IMU33を含んでいる。これら以外のセンサが含まれていても良い。各センサにより検出される情報である運転環境情報が、各センサから制御装置60に伝えられる。
操作装置40は、前述するように、乗客PSにより操作部分41の操作が行われる。操作装置40の操作量が、操作装置40から制御装置60に伝えられる。ここで、操作量には、前述するように、操作部分41の傾き方向、傾き角度、及び傾き角速度が含まれる。
通信装置50は、前述するように、外部と通信を行う。通信により取得する情報である通信情報が、通信装置50から制御装置60に伝えられる。
制御装置60は、取得する情報に基づいて、車両1に係る種々の制御に関する処理を実行し、制御信号を生成し出力する。制御装置60が実行する処理には、車両1の自律走行のための自律走行処理61と、自律走行処理61による自律走行又は操作装置40の操作量に応じた走行を実現するための制御量を算出する走行制御処理62が含まれる。
制御装置60は、メモリと、プロセッサとを含んでいる。メモリは、データを一時的に記録するRAM(Random Access Memory)と、プロセッサで実行可能な制御プログラムや制御プログラムに関連する種々のデータを記憶するROM(Read Only Memory)とを含んでいる。制御装置60が取得する種々の情報(運転環境情報、操作量、通信情報)は、メモリに記憶されている。またメモリが記憶する制御プログラムには、自律走行処理61及び走行制御処理62を実行するためのプログラムが含まれている。
プロセッサは、メモリからプログラムを読み出し、メモリから読み出す種々のデータに基づいて、プログラムに従う処理を実行する。特に、プロセッサは、メモリから自律走行処理61及び走行制御処理62を実行するためのプログラムを読み出し、プログラムに従って、自律走行処理61及び走行制御処理62を実行する。
制御装置60は、典型的には、ECU(Electronic Control Unit)である。なお、制御装置60は、1つのECUで構成されていなくても良い。例えば、自律走行処理61を実行するECUと、走行制御処理62を実行するECUとが別個に与えられ、それぞれが電気的に又は無線で接続することで制御装置60を構成しても良い。
自律走行処理61は、運転環境情報及び通信情報に基づいて、車両1の自律走行のための加速、減速、及び旋回の指令値を算出する。ここで指令値は、例えば、目的地に向かうように生成する目標走行経路に沿うように算出される。このとき目標経路は、運転環境情報及び通信情報に基づいて生成される。つまり、車両1の走行状態、車両1周囲の状況、地図情報等を考慮して最適と考えられる経路が生成される。
目的地は、制御装置60が通信情報として取得する乗客PSが希望する目的地でも良いし、乗客PSとなる人物が通信を介して車両1を呼び出す場合に、この人物周辺の位置を目的地としても良い。自律走行処理61により算出される指令値は、走行制御処理62に伝えられる。
走行制御処理62は、所望する走行となるようにモータコントローラ70に対する制御量を算出する。ここで所望する走行とは、自律走行処理61により算出する指令値に応じた走行、あるいは操作装置40の操作量に応じた走行である。なお、操作装置40の操作量に応じた走行制御を実行している間は、自律走行処理61により算出する指令値に応じた走行制御は実行されない。操作装置40の操作量に応じた走行については後述する。
制御装置60は、走行制御処理62により算出する制御量を制御信号としてモータコントローラ70に伝える。
モータコントローラ70は、モータ80と電気的に接続されており、モータ80を駆動する。モータコントローラ70は、モータ80に供給する電力を制御する駆動回路により構成される。従って、制御装置60による制御信号は、典型的には、駆動回路に含まれるスイッチング素子の制御を行うものである。制御装置60及びモータコントローラ70により、複数のモータ80に供給する電力をそれぞれ独立に制御する。
2.機能
本実施の形態に係る車両1は、操作装置40の操作量、すなわち操作部分41の傾き方向、傾き角度、及び傾き角速度に応じて、制御装置60による走行制御が行われる。以下、操作装置40の操作量に応じた車両1の走行制御について説明する。
2-1.操作部分の傾き方向に応じた車両の走行制御
制御装置60は、操作部分41の傾き方向に応じて車両1の進行方向を制御する。つまり車両1は、操作部分41の傾き方向を進行方向とするように走行する。ただし、前述するように、車両1はその構成により、旋回によって特定の方向に移動する場合と、平行移動によって特定の方向に移動する場合がある。これらの場合はそれぞれ、車両1の進行方向を操作部分41の傾き方向とする際の車両1の動作が異なってくる。
図7は、車両1が旋回によって特定の方向に移動する場合の、操作部分41の傾き方向に応じた車両1の進行方向について説明するための概念図である。図7は、2つのステップに分けて、各ステップにおける操作部分41の傾き方向と、操作部分41の傾き方向に応じた車両1の動作を示している。各ステップの吹き出しは、操作部分41の傾き方向を簡易に示したものである。41の符号が付された矢印は、操作部分41を示しており、矢印の方向が操作部分41の傾き方向であることを示す。例えば、ステップ1における操作部分41の傾き方向は、前方の方向から時計回りに30度の方向である。
ステップ1において、操作部分41が、直立の状態から、前方の方向から時計周りに30度の方向に傾けられる。これにより、車両1は旋回を開始し、ステップ1の時点における車両1の前方の方向から時計回りに30度の方向まで旋回する(地点A)。その後、車両1は旋回をやめて直進する。
なお、車両1が前方の方向から時計回りに30度の方向まで旋回していることは、車両1のヨーレートから判断することができる。車両1のヨーレートは、IMU33で検出することができる。
ステップ2において、操作部分41は一度直立の状態に戻され、直立の状態から、前方の方向から反時計回りに45度の方向に傾けられる。これにより、車両1は旋回を開始し、ステップ2の時点における車両1の前方の方向から反時計周りに45度の方向まで旋回する(地点B)。その後、車両1は旋回をやめて直進する。
図8は、車両1が平行移動によって特定の方向に移動する場合の、操作部分41の傾き方向に応じた車両1の進行方向について説明するための概念図である。図8の構成は、図7と同等である。
ステップ1において、操作部分41が、直立の状態から、前方の方向から時計回りに30度の方向に傾けられる。これにより、車両1は、前方の方向から時計回りに30度の方向に平行移動する。
ステップ2において、操作部分41は一度直立の状態に戻され、直立の状態から、前方の方向から反時計周りに45度の方向に傾けられる。これにより、車両1は、前方の方向から反時計回りに45度の方向に平行移動する。
このように、車両1は、操作部分41の傾き方向を進行方向とするように走行する。図7及び図8で示されるように、制御装置60は、操作部分41の傾き方向に応じて車両1の進行方向を制御する。
2-2.操作部分の傾き速度又は傾き角速度に応じた車両の走行制御
制御装置60は、操作部分41の傾き角度又は傾き角速度に応じて車両1の速度を制御する。
傾き角度に応じて車両1の速度を制御する場合は、例えば、傾き角度が大きいほど車両1の速度が大きくなるように制御装置60による走行制御が行われる。より具体的には、操作部分41が直立の状態であるとき車両1の目標速度を0と設定し、傾き角度が大きくなるほど目標速度を大きく設定する。そして、制御装置60は、設定する目標速度となるように、車両1の走行制御を行う。
傾き角速度に応じて車両1の速度を制御する場合は、例えば、操作部分41を直立の状態から特定の方向に傾けたときの傾き角速度を参照して、この傾き角速度が大きいほど車両1の速度が大きくなるように制御装置60による走行制御が行われる。この場合、操作部分41を一度直立の状態に戻して再度傾ける操作が行われるまでは、参照される傾き角速度が保持される。
より具体的には、前述のようにして与えられる傾き角速度が大きいほど車両1の目標速度を大きく設定する。そして、制御装置60は、設定する目標速度となるように、車両1の走行制御を行う。ただし、車両1を停車させることができるように、操作部分41が直立の状態のときは、車両1の目標速度を0とするようにしても良い。
3.効果
以上説明したように、本実施の形態に係る車両1は、乗客PSが乗る台状の床板20の中央部分に、棒状の操作部分41を含む操作装置40が備えられている。そして、操作部分41の傾き方向、傾き角度、及び傾き角速度に応じて、制御装置60により車両1の走行制御が行われる。これにより、複数人の乗客PSが操作装置を共有して車両1の運転を行うことができ、運転の煩わしさを低減することができる。
また複数人の乗客が操作装置を共有して車両の運転を行うことにより、乗客同士のコミュニケーションの促進を図ることができる。
4.変形例
本実施の形態に係る車両1は、以下のように変形した態様を採用しても良い。
図9は、本実施の形態の変形例に係る車両1の構成例を示す斜視図である。本実施の形態に係る車両1は、床板20の床面FLに、乗客PSが座るためのいくつかの椅子23が備え付けられていても良い。このように変形した態様を採用することで、車両1の乗客PSは、椅子23に座った状態で、操作装置40を操作することができる。
なお、椅子23に座った状態で操作装置40を操作することが容易となるように、操作装置40の形状を与えても良い。図9では、図5の形状パターン1を基として、椅子23に座った状態で操作することが容易な高さに把持部を追加した操作装置40の形状を示している。
1 車両
PS 乗客
10 台車
11 車輪
20 床板
FL 床面
31 カメラ
32 LIDAR
40 操作装置
41 操作部分
50 通信装置
60 制御装置
70 モータコントローラ
80 モータ
100 車両制御システム

Claims (1)

  1. 台状の床板に乗客が乗る車両であって、
    前記乗客が前記車両を運転するための操作装置と、
    前記操作装置の操作量に応じて前記車両を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記操作装置は、
    前記台状の床板の中央部分に位置し、
    任意の方向に傾けることができる棒状の操作部分を含み、
    前記制御装置は、
    前記操作部分の傾き方向に応じて前記車両の進行方向を制御し、
    前記操作部分の傾き角度又は傾き角速度に応じて前記車両の速度を制御する
    ことを特徴とする車両。
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