JP2022062822A - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】副室付きスパークプラグの耐汚損性を向上させる。【解決手段】スパークプラグ100は、軸線AX方向に延びる軸孔11を有する筒状の絶縁体10と、軸孔11の先端側に配置された中心電極30と、絶縁体10の外周に配置される筒状の主体金具20と、中心電極30と対向し火花ギャップGを形成する接地電極80と、主体金具20の先端側の開口を覆って火花ギャップGが配置される副室SRを区画するキャップ90と、を備え、主体金具20は、内周面に設けられた棚部26で絶縁体10の外周に設けられた段部16を係止する。棚部26は、軸線AX方向に延びる延伸部27を有し、絶縁体10は、延伸部27よりも先端側において、軸線AX方向に延びる筒状部18と、先端側を向く先端向き面19Sと、筒状部18の後端と先端向き面19Sの軸孔11側とをつなぎ後端側に凸な曲面部19Rと、を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、スパークプラグに関する。
副室付きスパークプラグとして、例えば特開2015-130302号公報(下記特許文献1)に記載の内燃機関用のスパークプラグが知られている。このスパークプラグは、筒状のハウジングと、ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、ハウジングの先端部に固定されると共に火花放電ギャップが配置される副燃焼室(本明細書では「副室」と称することがある)をハウジングとの間に形成するプラグカバーと、を備えている。プラグカバーには、副燃焼室と外部とをつなぐ貫通孔が設けられている。副燃焼室内には、プラグカバーの貫通孔を通じて、混合気が導入される。中心電極と接地電極によって形成されるギャップで発生した火花は、まず副燃焼室内に導入された混合気に着火する。次に、着火した混合気は副燃焼室で燃焼しつつ、プラグキャップの貫通孔を通じて噴出し、噴出した高温の混合気を着火源として内燃機関の燃焼室内で爆発的な燃焼が起こる。
特開2015-130302号公報
しかしながら、上記のスパークプラグでは、副燃焼室内の掃気性が悪いため、混合気の燃焼時に発生したカーボンが絶縁碍子に付着しやすくなり汚損性が悪化する。絶縁碍子にカーボンが付着すると、絶縁硝子の表面に沿って放電するフラッシュオーバーが発生したり、意図しない経路での空間放電が生じやすくなったりする。
本明細書が開示する技術は、上記のような不具合の発生を抑制するため、副室(副燃焼室)付きスパークプラグの耐汚損性向上をさせることを課題とする。
本開示に係るスパークプラグは、軸線方向に延びる軸孔を有し、外周面に段部が形成された筒状の絶縁体と、前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、前記絶縁体の外周に配置され、内周面に設けられた棚部で前記絶縁体の段部を係止する筒状の主体金具と、一端が前記中心電極と対向して火花ギャップを形成する接地電極と、前記主体金具の先端部に接続され、前記主体金具の先端側の開口を覆うことで、前記火花ギャップが配置される副室を外部と区画するキャップと、を備え、前記棚部は、前記軸線方向に延びる延伸部を有し、前記絶縁体の先端が前記延伸部より先端側に位置するスパークプラグであって、前記延伸部よりも前記軸線方向の先端側において、前記絶縁体は、前記軸線方向に延びる筒状部と、前記軸線方向の先端側を向く先端向き面と、前記筒状部の後端と前記先端向き面の前記軸孔側とをつなぎ、前記軸線方向の後端側に凸な曲面部と、を有する。
本開示によれば、副室付きスパークプラグの耐汚損性を向上させることができる。
図1は、実施形態1に係るスパークプラグの断面図である。 図2は、図1のスパークプラグの先端部分を拡大した断面図である。 図3は、副室内において絶縁体と主体金具との間に生じる気流を模式的に表した説明図である。 図4は、実施形態2に係るスパークプラグの副室内において絶縁体と主体金具との間に生じる気流を模式的に表した説明図である。 図5は、実施形態3に係るスパークプラグ副室内において絶縁体と主体金具との間に生じる気流を模式的に表した説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
<1> 本開示に係るスパークプラグは、軸線方向に延びる軸孔を有し、外周面に段部が形成された筒状の絶縁体と、前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、前記絶縁体の外周に配置され、内周面に設けられた棚部で前記絶縁体の段部を係止する筒状の主体金具と、一端が前記中心電極と対向して火花ギャップを形成する接地電極と、前記主体金具の先端部に接続され、前記主体金具の先端側の開口を覆うことで、前記火花ギャップが配置される副室を外部と区画するキャップと、を備え、前記棚部は、前記軸線方向に延びる延伸部を有し、前記絶縁体の先端が前記延伸部より先端側に位置するスパークプラグであって、前記延伸部よりも前記軸線方向の先端側において、前記絶縁体は、前記軸線方向に延びる筒状部と、前記軸線方向の先端側を向く先端向き面と、前記筒状部の後端と前記先端向き面の前記軸孔側とをつなぎ、前記軸線方向の後端側に凸な曲面部と、を有する。
上記構成によれば、カーボンが軸線方向の後端側に向かった場合、カーボンが曲面部にあたって旋回しやすくなるため、筒状部や、先端向き面、曲面部にカーボンが付着しにくくなる。特に、先端向き面より後端側にはカーボンが侵入しにくくなる。したがって、スパークプラグの耐汚損性を向上させることができる。
<2> 上記<1>のスパークプラグにおいて、前記筒状部は、前記絶縁体の先端を構成する第1筒状部と、前記第1筒状部よりも後端側に位置しかつ前記第1筒状部よりも外径が大きい第2筒状部と、を少なくとも有し、前記曲面部は、前記第1筒状部の後端に連なる第1曲面部と、前記第2筒状部の後端に連なる第2曲面部と、を有する。
上記構成のスパークプラグは、曲面部を少なくとも2つ有しているため、カーボンの侵入を複数の箇所で抑制できる。
<3> 上記<1>又は<2>のスパークプラグにおいて、前記主体金具の内周面のうち前記曲面部と対向する位置には、前記主体金具の先端側の開口を臨むように弧状に延びる弧状面が設けられている。
上記構成のスパークプラグは、主体金具側に弧状面が設けられているため、曲面部と弧状面の双方によってカーボンの侵入を効果的に抑制できる。
[実施形態の詳細]
本開示に係るスパークプラグについて、図面を参照しつつ以下に具体的に説明する。本開示は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
実施形態1に係るスパークプラグ100について、図1から図3を参照しつつ説明する。スパークプラグ100は、車両用エンジンやコジェネレーション等の内燃機関に取り付けられ、内燃機関の燃焼室内の混合気に着火するために用いられる。
各図において、一点破線は、スパークプラグ100の軸線AXを示している。複数の同一部材については、一の部材に符号を付して他の部材の符号は省略することがある。以下の説明では、軸線AXと平行な方向(各図の上下方向)を「軸線AX方向」、各図における下側をスパークプラグ100の先端側、上側をスパークプラグ100の後端側とする。また、「平行」「垂直」は、各効果を奏する程度に平行もしくは垂直であればよく、完全に平行もしくは垂直であっても、実質的に平行もしくは垂直であっても、略平行もしくは略垂直であってもよい。
(スパークプラグ100)
スパークプラグ100の全体構成について、図1及び図2を参照しつつ説明する。スパークプラグ100は、図1に示されるように、絶縁体10、主体金具20、中心電極30、接地電極80、及びキャップ90を備える。スパークプラグ100はまた、端子金具40、抵抗体50、シール部材60,70等を備える。
(絶縁体10)
絶縁体10は、図1に示されるように、軸線AXに沿って延び、絶縁体10を貫通する軸孔11を有する略円筒状をなす部材である。絶縁体10は、例えば、アルミナ等のセラミックスを用いて形成されている。
絶縁体10における軸線AX方向の略中央に位置する部分には、他の部分の外径よりも大きな外径を有する大外径部13が形成されている。大外径部13の後端側には後端側胴部12が配され、大外径部13の先端側には先端側胴部14が配されている。
先端側胴部14の内周面における先端寄りの位置には、軸孔11を後端側から先端側に向かって縮径させる縮内径部15が形成されている。また、先端側胴部14の外周における先端には、絶縁体10の外周を後端側から先端側に向かって縮径させる段部16が形成されている。段部16の先端側には、これに連なるように、先端側胴部14の外径よりも小さな外径を有する小外径部17が配されている。小外径部17の先端側には、これに連なるように、小外径部17の外径よりも小さな外径を有する筒状部18が設けられている。筒状部18の先端は、絶縁体10の先端10Tを構成する。絶縁体10のうち副室SRに露出される先端部分の詳しい構成については、後述する。
(主体金具20)
主体金具20は、図1に示されるように、全体として軸線AXを中心とする円筒形状をなす部材であって、内燃機関のエンジンヘッド等に固定可能とされている。主体金具20は、導電性の金属材料(例えば、低炭素鋼材)で形成されている。
主体金具20は、プラグレンチ等の工具が係合する六角柱形状の工具係合部22と、内燃機関に取り付けるためのネジ部24と、工具係合部22とネジ部24との間に形成された鍔状の座部23と、を備える。ネジ部24と座部23との間には、金属製の環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100が内燃機関に取り付けられた際に、スパークプラグ100と内燃機関のエンジンヘッドとの隙間を封止する。
主体金具20には、軸線AXに沿って貫通する通し孔21が形成されており、主体金具20は、絶縁体10の外周に配置されている。すなわち、主体金具20の通し孔21内に、絶縁体10が保持されている。絶縁体10の後端は、主体金具20の後端よりも後端側に突出している。絶縁体10の先端10Tは、主体金具20の先端よりも後端側に位置している。
図1及び図2に示されるように、ネジ部24の内周面には、通し孔21内に突出する棚部26が形成されている。絶縁体10は、主体金具20の通し孔21に後端側から挿通され、段部16が棚部26に係止されて先端側から支持されることにより、通し孔21内の所定の位置に保持される。図2等に示されるように、棚部26は、軸線AX方向に伸びる延伸部27を有している。延伸部27を有する棚部26の後端側には、鉄等の金属からなる環状のパッキン8が嵌挿される。パッキン8が、段部16と棚部26との間に挟持されることにより、絶縁体10の外周と主体金具20の内周面との隙間が封止される。また、主体金具20において、軸線AX方向について先端10Tよりも先端側の位置には、取付孔25が形成されており、この取付孔25に、後述する接地電極80が取り付けられる。
(中心電極30)
図1及び図2に示されるように、中心電極30は、軸線AXに沿って延びる棒状の中心電極本体31と、中心電極本体31の先端に接合された発火チップ33と、を備えている。
中心電極本体31は、耐腐食性と耐熱性が高い金属、例えば、ニッケル(Ni)製またはニッケル(Ni)が一番多く含まれる合金(例えば、NCF600、NCF601等のNi合金)製とされている。中心電極本体31は、NiまたはNi合金で形成された母材と、その母材の内部に埋設された芯部と、を含む2層構造を有してもよい。この場合、芯部は、例えば、母材よりも熱伝導性に優れる銅(Cu)製または銅(Cu)が一番多く含まれる合金で形成される。発火チップ33は、イリジウム(Ir)や白金(Pt)等の高融点の貴金属または貴金属が一番多く含まれる合金で形成されている。なお、発火チップ33を省略して、中心電極本体31の先端を発火部とすることも可能である。
図1に示されるように、中心電極本体31は、軸線AX方向の先端側に向けて縮径するように形成されており、この先端に発火チップ33が接合されている。中心電極本体31の後端寄りの位置には、他の部分よりも大きな外径を有する電極鍔部32が形成されている。中心電極30は、絶縁体10の軸孔11に後端側から挿通され、絶縁体10によって主体金具20の内部に絶縁保持される。電極鍔部32が、縮内径部15によって先端側から支持されることにより、中心電極30は、軸孔11の先端側の所定の位置に保持される。中心電極30が所定位置に保持された状態において、発火チップ33は、軸線AX方向について、絶縁体10の先端10Tよりも先端側に位置する(図2等参照)。
(端子金具40)
図1に示されるように、端子金具40は、軸線AX方向に延びる棒状の部材である。端子金具40は、絶縁体10の軸孔11に後端側から挿通され、その後端部が絶縁体10の外部に露出するように保持されている。端子金具40は、軸孔11内において、中心電極30よりも後端側に位置している。端子金具40は、導電性の金属材料(例えば、低炭素鋼)で形成され、端子金具40の表面には、例えば、防食のために、Ni等のめっきが形成されている。
端子金具40は、軸線AX方向の所定位置に形成された鍔部42と、鍔部42よりも後端側に位置するイグニッションコイル接続部41と、鍔部42よりも先端側の脚部43と、を備えている。端子金具40のイグニッションコイル接続部41は、絶縁体10よりも後端側に露出している。端子金具40の脚部43は、絶縁体10の軸孔11に挿入されている。イグニッションコイル接続部41には、図示しないイグニッションコイルが電気的に接続され、放電を発生するための高電圧が印加される。
(抵抗体50)
図1に示されるように、抵抗体50は、軸線AX方向に延びる棒状の部材であって、絶縁体10の軸孔11において端子金具40の先端と中心電極30の後端との間に配置されている。抵抗体50は、例えば、1kΩ以上の抵抗値(例えば、5kΩ)を有し、火花発生時の電波ノイズを低減する機能を有する。抵抗体50は、例えば、主成分であるガラス粒子と、ガラス以外のセラミック粒子と、導電性材料と、を含む組成物で形成されている。
(シール部材60,70)
図1に示されるように、シール部材60,70は、絶縁体10の軸孔11において抵抗体50を挟むように配置されている。軸孔11における抵抗体50の後端と端子金具40の先端部との間が導電性のシール部材60によって埋められている。一方、軸孔11における抵抗体50の先端と中心電極30の後端部との間が導電性のシール部材70によって埋められている。すなわち、シール部材60は、抵抗体50と端子金具40とにそれぞれ接触し、抵抗体50と端子金具40とを離間している。シール部材70は、抵抗体50と中心電極30とにそれぞれ接触し、中心電極30と抵抗体50とを離間している。このように、シール部材60,70は、中心電極30と端子金具40とを、抵抗体50を介して電気的かつ物理的に接続している。シール部材60,70は、例えば、B-SiO系等のガラス粒子と金属粒子(Cu、Fe等)とを含む組成物で形成されている。
(接地電極80)
図1及び図2に示されるように、接地電極80は、軸線AX方向において、主体金具20の先端と中心電極30の先端との間の位置に配されている。接地電極80の形状は任意であるが、例えば円柱形状とすることができる。接地電極80には、例えばイリジウム(Ir)や白金(Pt)等の高融点の貴金属または貴金属が一番多く含まれる合金または、Niを主とする合金で形成される。接地電極80は、前述したように、主体金具20の取付孔25に取り付けられ、接地電極80の先端部分は、火花ギャップGとなる間隙を空けて中心電極30の発火チップ33と対向配置される。端子金具40に高電圧が印加されると、火花ギャップGに放電が発生する。
(キャップ90)
図1及び図2に示されるように、キャップ90は、主体金具20の先端に取り付けられ、通し孔21の先端側の開口を覆っている。キャップ90により、火花ギャップGを含む副室SRが、外部と区画される。キャップ90には、副室SRと外部とをつなぐ貫通孔91が複数設けられている。この貫通孔91を通じて、燃焼室内の混合気が副室SR内に導入される。また、副室SR内の火花ギャップGにおける放電によって着火した混合気は、貫通孔91を通じて、燃焼しつつ燃焼室に噴出する。
(絶縁体10の先端部分等の構成)
絶縁体10の先端部分、すなわち、軸線AX方向についてパッキン8よりも先端側に位置する部分の構成について、図2及び図3を参照しつつ説明する。前述したように、また図2及び図3に示されるように、絶縁体10において、棚部26との間にパッキン8を挟持する段部16の先端側には、小外径部17及び筒状部18が配されている。筒状部18は、絶縁体10の最先端に位置して軸線AX方向に伸びる筒状の部分であって、絶縁体10において最も小さな外径を有する。小外径部17は、段部16と筒状部18の間に位置して軸線AX方向に伸びる筒状の部分であって、筒状部18の外径より大きく先端側胴部14の外径より小さな外径を有する。小外径部17と筒状部18の外周面を、それぞれ小外径部外周面17S、筒状部外周面18Sとする。
図2及び図3に示されるように、小外径部外周面17S及び筒状部外周面18Sは、軸線AXに平行な面である。小外径部外周面17Sと筒状部外周面18Sの間には、軸線AXの先端側を向く先端向き面19Sと、筒状部外周面18Sと先端向き面19Sとをつなぐ曲面部19Rが形成されている。先端向き面19Sは、軸線AXに直交する面である。曲面部19Rは、軸線AX方向の後端側に凸な形状をなし、軸線AXから離れるほど、仮想の接平面が軸線AXに垂直となる面である。図2及び図3に示されるように、絶縁体10の外周面において、小外径部外周面17S、先端向き面19S、曲面部19R、筒状部外周面18S、及び先端10Tは、パッキン8より先端側に位置しており、副室SRに露出される。なお、図2及び図3に示されるように、主体金具20の先端側の内周面(通し孔21側の面)も、副室SRに露出される。副室SRに曝される延伸部27の内周面は、軸線AXと平行な面であって、小外径部外周面17Sに対向して配置される。副室SR内における絶縁体10と主体金具20との間隔は、延伸部27と小外径部17との間で最も小さくなっている。
(混合気の燃焼)
上記した副室SR付きのスパークプラグ100は、主体金具20のネジ部24によって内燃機関の燃焼室に取り付けられ、燃焼室内の混合気が、キャップ90の貫通孔91を通じて副室SR内に導入される。スパークプラグ100の端子金具40に高電圧が印加されると、副室SR内の火花ギャップGにおいて、中心電極30の発火チップ33から接地電極80に向かって放電し火花が生じる。火花が副室SR内の混合気に着火すると、副室SRで燃焼する混合気が、貫通孔91を通じて外部の燃焼室に噴出する。高温の混合気が噴出された燃焼室では、これを着火源として爆発的な燃焼が起こる。この結果、副室SR付きのスパークプラグ100では、副室を有しない通常のスパークプラグよりも燃焼速度が速くなり、高い燃焼効率が達成される。
混合気が燃焼すると、カーボンが発生する。副室SRは、キャップ90によって覆われているために掃気性が悪く、副室SR内で混合気の燃焼によって発生したカーボンは、副室SR外に排出されにくい。よって、このようなカーボンが副室SR内に留まり、副室SR内に露出された構造の表面に付着する。
副室SRには、中心電極30や接地電極80、キャップ90に加え、前述したように、絶縁体10及び主体金具20の先端部分が露出されている。これらの中でも、絶縁体10に導電性のカーボンが付着すると、種々の不具合を生じる可能性がある。例えば、絶縁体10に付着したカーボンを導電経路として、中心電極30から主体金具20に電流が流れることがある(フラシュオーバー)。特に、小外径部外周面17Sにカーボンが付着すると、小外径部17に近接して配置された主体金具20の延伸部27との間で容易に放電し、副室SR内でも後端寄りの位置、すなわち意図しない経路において空間放電が発生してしまうため、好ましくない。
図3に示されるように、本実施形態のスパークプラグ100では、軸線AX方向について、延伸部27より先端側に絶縁体10の先端10Tが位置しており、先端10Tより先端側に発火チップ33が位置している。小外径部外周面17S等に付着するカーボンの多くは、絶縁体10の外周面と主体金具20の内周面との間を通り軸線AXに沿って後端側に向かう気流XF(図3に矢印で示す)によって、燃焼の中心となる副室SRの中央部から副室SRの後端側に位置する小外径部17の近傍へと運ばれる。
本実施形態では、絶縁体10の露出面のうち、筒状部外周面18S及び小外径部外周面17Sが、軸線AX方向に延びている。したがって、軸線AX方向に沿った気流XFによって運ばれるカーボンは、これらの面には当たりにくく付着しにくい。また、筒状部外周面18Sと小外径部外周面17Sの間に形成された先端向き面19Sや曲面部19Rに到達した気流XFは、これらの面によって向きが変えられ、絶縁体10と主体金具20との間において筒状部18の周囲で旋回する気流RF(図3に矢印で示す)を生じる。このように、絶縁体10と主体金具20との間で旋回する気流RFが生じると、軸線AX方向に沿った気流XFは、軸線AX方向について、筒状部18より後端側、特に、先端向き面19Sよりも後端側には到達しにくくなる。この結果、気流XFによって筒状部18や小外径部17に運ばれるカーボンが減少し、筒状部外周面18Sや、先端向き面19S、曲面部19R等へのカーボンの付着が低減される。特に、先端向き面19S等より後端側の小外径部外周面17Sに付着するカーボンは非常に少なくなり、小外径部17と棚部26との間に放電が生じる事態が効果的に抑制される。
(本実施形態の作用効果)
以上のように、本実施形態のスパークプラグ100は、軸線AX方向に延びる軸孔11を有し、外周面に段部16が形成された筒状の絶縁体10と、前記軸孔11の先端側に配置された中心電極30と、前記絶縁体10の外周に配置され、内周面に設けられた棚部26で前記絶縁体10の段部16を係止する筒状の主体金具20と、一端が前記中心電極30と対向して火花ギャップGを形成する接地電極80と、前記主体金具20の先端部に接続され、前記主体金具20の先端側の開口を覆うことで、前記火花ギャップGが配置される副室SRを外部と区画するキャップ90と、を備え、前記棚部26は、前記軸線AX方向に延びる延伸部27を有し、前記絶縁体10の先端10Tが前記延伸部27より先端側に位置するスパークプラグ100であって、前記延伸部27よりも前記軸線AX方向の先端側において、前記絶縁体10は、前記軸線AX方向に延びる筒状部18と、前記軸線AX方向の先端側を向く先端向き面19Sと、前記筒状部18の後端と前記先端向き面19Sの前記軸孔11側とをつなぎ、前記軸線AX方向の後端側に凸な曲面部19Rと、を有する。
上記の構成によれば、カーボンが軸線AX方向の後端側に向かった場合、カーボンが曲面部19Rにあたって旋回しやすくなるため、筒状部外周面18Sや、先端向き面19S、曲面部19Rにカーボンが付着しにくくなる。特に、先端向き面19Sより後端側にはカーボンが侵入しにくくなる。したがって、スパークプラグ100の耐汚損性を向上させることができる。
<実施形態2>
実施形態2に係るスパークプラグ200について、図4を参照しつつ説明する。本実施形態に係るスパークプラグ200は、主として、絶縁体210の筒状部218が、第1筒状部218-1と、第1筒状部218-1より後端側に位置する第2筒状部218-2と、を有する点において、実施形態1に係るスパークプラグ100と相違している。基本的な構成は実施形態1と同じであるため、以下の説明では、実施形態1と同様の構成については実施形態1と同じ符号を付し、重複する説明は割愛する(実施形態3についても同様とする)。
絶縁体210において、棚部26との間にパッキン8を挟持する段部216の先端側には、小外径部217及び筒状部218が配されている。図4に示されるように、本実施形態では、筒状部218が、第1筒状部218-1と、第2筒状部218-2と、を有している。第1筒状部218-1は、絶縁体210の最先端に位置して軸線AX方向に伸びる筒状の部分であり、絶縁体210において最も小さな外径を有する。第2筒状部218-2は、小外径部217と第1筒状部218-1の間に位置して軸線AX方向に伸びる筒状の部分であり、第1筒状部218-1の外径より大きく小外径部217の外径より小さな外径を有する。また、図4に示されるように、スパークプラグ200において、第1筒状部218-1の外周面である第1筒状部外周面218S-1と第2筒状部218-2の外周面である第2筒状部外周面218S-2との間には、第1先端向き面219S-1及び第1曲面部219R-1が形成され、小外径部外周面217Sと第2筒状部外周面218S-2との間には、第2先端向き面219S-2及び第2曲面部219R-2が形成されている。第1曲面部219R-1及び第2曲面部219R-2を含む曲面部219Rは、何れも軸線AX方向の後端側に凸な形状をなす。
図4に示されるように、本実施形態に係るスパークプラグ200では、絶縁体210の露出面のうち、第1筒状部外周面218S-1、第2筒状部外周面218S-2及び小外径部外周面217Sが、軸線AX方向に延びており、これらの面と平行な気流XFによって運ばれるカーボンが付着しにくくなっている。軸線AXに沿って後端側に向かう気流XFは、第1曲面部219R-1及び第2曲面部219R-2によって方向転換されて、第1筒状部218-1の周囲で旋回する気流RF-1と、第2筒状部218-2の周囲で旋回する気流RF-2を生じる。このように、本実施形態では、絶縁体210と主体金具20との間において、軸線AX方向について2箇所で、絶縁体210の周囲で旋回する気流が生じる。この結果、気流XFは後端側に一層到達しにくくなり、気流XFによって第2筒状部218-2や小外径部217近傍に運ばれるカーボンも減少する。特に、第2曲面部219R-2や第2先端向き面219S-2より後端側の小外径部外周面217Sに付着するカーボンは、本実施形態では極めて少なくなり、小外径部217と棚部26との間に放電が生じる事態を効果的に抑制することができる。
(本実施形態の作用効果)
以上のように、本実施形態のスパークプラグ200において、筒状部218は、絶縁体210の先端を構成する第1筒状部218-1と、前記第1筒状部218-1よりも後端側に位置しかつ前記第1筒状部218-1よりも外径が大きい第2筒状部218-2と、を少なくとも有し、曲面部219Rは、前記第1筒状部218-1の後端に連なる第1曲面部219R-1と、前記第2筒状部218-2の後端に連なる第2曲面部219R-2と、を有する。
上記の構成によれば、絶縁体210が副室SRへの露出面に2つの曲面部(第1曲面部219R-1及び第2曲面部219R-2)を有しているため、後端側へのカーボンの侵入を複数の箇所で抑制できる。
<実施形態3>
実施形態3に係るスパークプラグ300について、図5を参照しつつ説明する。本実施形態に係るスパークプラグ300は、主体金具320の内周面に、弧状面328Rが設けられている点において、実施形態1に係るスパークプラグ100と相違している。
図5に示されるように、本実施形態では、絶縁体10が主体金具320の通し孔321の所定位置に保持された状態において、絶縁体10の外周面に形成された曲面部19Rと対向する位置に、弧状面328Rが設けられている。弧状面328Rは、主体金具320の内周面において延伸部327より先端側に位置し、軸線AX方向の後端側に凸状をなして主体金具320の先端側の開口を臨むように弧状に延びる面である。
図5に示されるように、本実施形態に係るスパークプラグ300では、副室SR内において、軸線AXに沿って後端側に向かう気流XFが、絶縁体10の曲面部19Rだけでなく、主体金具320の弧状面328Rでも方向転換される。よって、スパークプラグ300に生じる筒状部18の周囲で旋回する気流RFは、実施形態1のスパークプラグ100において生じる気流RFよりも大きくなる。この結果、気流XFは、先端向き面19Sや曲面部19Rよりも後端側に一層到達しにくくなり、小外径部外周面17Sに付着するカーボンが極めて少なくなって、小外径部17と棚部326との間に放電が生じる事態が効果的に抑制される。
(本実施形態の作用効果)
以上のように、本実施形態のスパークプラグ300において、主体金具320の内周面のうち曲面部19Rと対向する位置には、前記主体金具320の先端側の開口を臨むように弧状に延びる弧状面328Rが設けられている。
上記の構成によれば、主体金具320側に弧状面328Rが設けられているため、曲面部19Rと弧状面328Rの双方によってカーボンの侵入を効果的に抑制できる。
<他の実施形態>
(1)実施形態1では、絶縁体が1箇所に、実施形態2では、絶縁体が2箇所に、曲面部を有する例について記載したが、絶縁体は、3箇所以上に設けられた曲面部を有していてもよい。また、絶縁体が複数箇所に曲面部を有する構成において、主体金具の内周面には、各曲面部と対向する複数位置に、実施形態3に記載したような弧状面が設けられていてもよい。
(2)各実施形態では、接地電極が主体金具に取り付けられている例について記載したが、これに限定されない。例えば、接地電極がキャップに取り付けられた構成のスパークプラグにも、本技術を適用できる。
100,200,300…スパークプラグ
5…ガスケット
8…パッキン
10,210…絶縁体
10T…先端
11…軸孔
12…後端側胴部
13…大外径部
14…先端側胴部
15…縮内径部
16,216…段部
17,217…小外径部
17S,217S…小外径部外周面
18,218…筒状部
18S…筒状部外周面
19R,219R…曲面部
19S…先端向き面
20,320…主体金具
21,321…通し孔
22…工具係合部
23…座部
24…ネジ部
25…取付孔
26,326…棚部
27,327…延伸部
30…中心電極
31…中心電極本体
32…電極鍔部
33…発火チップ
40…端子金具
41…イグニッションコイル接続部
42…鍔部
43…脚部
50…抵抗体
60,70…シール部材
80…接地電極
90…キャップ
91…貫通孔
218-1…第1筒状部
218-2…第2筒状部
218S-1…第1筒状部外周面
218S-2…第2筒状部外周面
219R-1…第1曲面部
219R-2…第2曲面部
219S-1…第1先端向き面
219S-2…第2先端向き面
328R…弧状面
AX…軸線
G…火花ギャップ
SR…副室
XF,RF,RF-1,RF-2…気流

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有し、外周面に段部が形成された筒状の絶縁体と、
    前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、
    前記絶縁体の外周に配置され、内周面に設けられた棚部で前記絶縁体の段部を係止する筒状の主体金具と、
    一端が前記中心電極と対向して火花ギャップを形成する接地電極と、
    前記主体金具の先端部に接続され、前記主体金具の先端側の開口を覆うことで、前記火花ギャップが配置される副室を外部と区画するキャップと、を備え、
    前記棚部は、前記軸線方向に延びる延伸部を有し、
    前記絶縁体の先端が前記延伸部より先端側に位置するスパークプラグであって、
    前記延伸部よりも前記軸線方向の先端側において、前記絶縁体は、前記軸線方向に延びる筒状部と、前記軸線方向の先端側を向く先端向き面と、前記筒状部の後端と前記先端向き面の前記軸孔側とをつなぎ、前記軸線方向の後端側に凸な曲面部と、を有する、スパークプラグ。
  2. 前記筒状部は、前記絶縁体の先端を構成する第1筒状部と、前記第1筒状部よりも後端側に位置しかつ前記第1筒状部よりも外径が大きい第2筒状部と、を少なくとも有し、
    前記曲面部は、前記第1筒状部の後端に連なる第1曲面部と、前記第2筒状部の後端に連なる第2曲面部と、を有する、請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記主体金具の内周面のうち前記曲面部と対向する位置には、前記主体金具の先端側の開口を臨むように弧状に延びる弧状面が設けられている、請求項1または請求項2に記載のスパークプラグ。
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