JP2022061390A - 測定システム、測定支援方法、プログラム - Google Patents

測定システム、測定支援方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】測定機の設定の適否を容易に認識することを可能とする。【解決手段】測定システムは、試料の表面を測定する光学式の測定機と、測定機を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、命令を含む1つ以上の非一時的なコンピュータ読取可能媒体と、命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を含む。命令は、1つ以上のプロセッサに動作を実行させるよう構成される。動作は、測定機に、設定を変えずに試料の表面を繰り返し測定させることと(S11)、測定機から出力された測定データから算出される試料の表面性状の測定値と、測定機から出力された複数の測定データから算出された測定機の測定のばらつき度合いとの比較に基づいて、試料の表面性状測定に対する設定の妥当性を評価することと(S12~S14)を含む。【選択図】図5

Description

本明細書の開示は、測定システム、測定支援方法、プログラムに関する。
工業製品を構成する部品の表面には用途に応じて様々な機能性が要求される。例えば、自動車のエンジンのシリンダ内壁部品の表面には耐摩耗性が、集積化される電子部品のパッケージ部品の表面には放熱性が、歯科インプラントのように体内に埋め込む部品には生体組織とのなじみやすさが、要求される。また、このような物理・化学的な機能性だけではなく、見た目の美しさ、艶、品位などのような感性的な機能性も要求される。工業製品の高度化・高機能化に伴って、上述のような表面の機能性を正しく評価し、定量的な品質管理を行うことはますます重要になってきている。
表面の機能性を評価する方法として、表面性状(surface texture)パラメータと呼ばれる評価指標を用いる方法が知られている。このようなパラメータはJIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)といった工業規格や国際標準等によって定義されている。
表面性状パラメータによる評価を行う場合、従来は、測定機としては触針式表面粗さ測定機を用いることが一般的であったが、現在では、測定対象物に傷を付けることが無く容易にデータを取得することが可能な、光を用いた非接触方式の測定機の利用が主流となっている。
このような光学式の測定機は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の測定機によれば、画素(測定点)毎に1つ以上のスコアを算出し、算出した1つ以上のスコアから算出したトータルスコアを用いて測定データの信頼性を画素毎に評価することができる。このため、画素毎に測定データの有効性を評価することができる。
特開2016-173294号公報
ところで、特許文献1に記載されるような光学式の測定機では、測定範囲の広さと測定の精度(Precision)はトレードオフの関係にあるため、これらに対して支配的な影響を及ぼす対物レンズの選択は非常に重要である。例えば、対物レンズの選択を誤り一度に測定する範囲を広げすぎると、必要な精度を確保することができず、信頼性の低い測定データに基づく誤った評価を下してしまうといった事態が起こり得る。
一方で、測定対象物の表面粗さは未知であることが多く、従って、必要な精度を予測することは容易ではない。近年では、専任オペレータが担当していた表面性状の測定作業を非専任者が行うことが増えており、特にそのような非専任者が必要な精度を予測して適切な対物レンズを選択することは容易ではない。
なお、以上では、一度に広い範囲を測定したい利用者によって測定の精度が不足する設定が選択されやすい対物レンズの選択を例に説明したが、上述した課題は、測定の精度に影響を及ぼす測定機の設定全般において同様に生じ得る。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、測定機の設定の適否を容易に認識することを可能とする技術を提供することである。
本発明の一実施形態に係る測定システムは、試料の表面を測定する光学式の測定機と、前記測定機を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、命令を含む1つ以上の非一時的なコンピュータ読取可能媒体と、前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を含み、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサに動作を実行させるよう構成され、前記動作は、前記測定機に、設定を変えずに前記試料の表面を繰り返し測定させることと、前記測定機から出力された測定データから算出される前記試料の表面性状の測定値と、前記測定機から出力された複数の測定データから算出された前記測定機の測定のばらつき度合いとの比較に基づいて、前記試料の表面性状測定に対する前記設定の妥当性を評価することと、を含む。
本発明の一実施形態に係る測定支援方法は、測定機の設定を変えずに試料の表面を繰り返し測定することと、前記測定機から出力された測定データから算出される前記試料の表面性状の測定値と、前記測定機から出力された複数の測定データから算出された前記測定機の測定のばらつき度合いとの比較に基づいて、前記試料の表面性状測定に対する前記設定の妥当性を評価することと、を含む。
本発明の一実施形態に係るプログラムは、測定機に、設定を変えずに試料の表面を繰り返し測定させ、前記測定機から出力された測定データから算出される前記試料の表面性状の測定値と、前記測定機から出力された複数の測定データから算出された前記測定機の測定のばらつき度合いとの比較に基づいて、前記試料の表面性状測定に対する前記設定の妥当性を評価する処理をコンピュータに実行させる。
上記の態様によれば、測定機の設定の適否を容易に認識することを可能とする技術を提供することができる。
測定システム1の構成を例示した図である。 測定装置200の構成を例示した図である。 制御装置100の構成を例示した図である。 制御装置100が行う処理の一例を示すフローチャートである。 設定評価支援処理の一例を示すフローチャートである。 データ取得画面141を例示した図である。 第1の実施形態に係るレンズ選定支援処理の一例を示すフローチャートである。 レンズ評価前のレンズ選定アシスト画面142を例示した図である。 高さデータ算出処理の一例を示すフローチャートである。 XY方向の位置変動補償について説明するための図である。 Z方向の位置変動補償について説明するための図である。 レンズ評価後のレンズ選定アシスト画面142の一例を示した図である。 レンズ評価後のレンズ選定アシスト画面142の別の例を示した図である。 レンズ評価後のレンズ選定アシスト画面142のさらに別の例を示した図である。 レンズ評価後のレンズ選定アシスト画面142のさらに別の例を示した図である。 レンズ評価後のレンズ選定アシスト画面142のさらに別の例を示した図である。 レンズ評価後のレンズ選定アシスト画面142のさらに別の例を示した図である。 第2の実施形態に係るレンズ選定支援処理の一例を示すフローチャートである。 レンズ評価前のレンズ選定アシスト画面143を例示した図である。 レンズ評価後のレンズ選定アシスト画面143を例示した図である。
図1は、測定システム1の構成を例示した図である。測定システム1は、図1に示すように、制御装置100と、測定データを制御装置100へ出力する1つ以上の測定装置(測定装置200、測定装置300、測定装置400)を含んでいる。1つ以上の測定装置の各々は、サンプル又は試料(以降、特に区別しない場合には、どちらも試料と記す。)の表面を測定する光学式の測定機であり、例えば、共焦点顕微鏡装置、白色干渉計などである。制御装置100は、1つ以上の測定装置を制御する装置である。測定システム1は、制御装置100が測定装置を制御することで試料の表面性状を測定する。
測定システム1は、さらに、利用者が試料の表面性状について信頼性の低い測定データに基づく誤った評価を下すことを回避するために、表面性状の測定に用いられる測定装置の設定の適否を利用者が容易に把握できるように、測定装置の設定の妥当性を評価する。例えば、試料の表面粗さを測定する場合、比較的粗い試料を測定する場合によりも比較的滑らかな試料を測定する場合に、より高い測定の精度が要求される。このように測定装置の設定の妥当性は測定対象の試料に依存する。従って、測定システム1は、より厳密には、測定対象の試料の表面性状測定に対する測定装置の設定の妥当性を評価する。これにより、測定データが信頼に値するか否かを容易に認識することが可能となるため、測定システム1は、利用者の指示に従って又は自動的に、信頼性の高い表面性状の測定を行うことができる。
なお、本明細書における測定データとは、測定装置が測定を行うことで生成されるデータである。また、測定装置の設定には、特に限定しないが、例えば、対物レンズの設定、即ち、測定にどの対物レンズが使用されるか、が含まれる。測定装置の設定には、さらに、例えば、測定に使用される光の波長など、測定の精度に影響するその他の設定が含まれる。
図2は、測定装置200の構成を例示した図である。測定装置200は、試料の画像データを取得する顕微鏡装置であり、より具体的には、レーザ走査型顕微鏡装置である。即ち、測定システム1に含まれる又は制御装置100に測定データを出力する測定装置には、顕微鏡装置が含まれてもよい。また、測定装置には、レーザ走査型顕微鏡装置が含まれてもよく、測定装置200と制御装置100を含む測定システム1は、レーザ走査型顕微鏡システムであってもよい。以下、図2を参照しながら、測定装置200の構成について具体的に説明する。
測定装置200は、レーザ光源201、偏光ビームスプリッタ(以降、PBSと記す)202、試料206を走査する走査手段である走査部203、1/4λ板204、対物レンズ205、結像レンズ207、ピンホール板208、光検出器209、AD変換器210、レボルバ211、X-Yステージ214、白色光源215、結像レンズ216、及び、カメラ217を備えている。
レボルバ211は、対物レンズ205を切り替える手段であるとともに、対物レンズ205と試料206との間の相対距離を変更する手段としても機能する。即ち、測定システム1では、レボルバ211は、試料206を対物レンズ205の光軸方向に走査する走査手段の一例であり、走査部203は、試料206を光軸と直交する方向に走査する走査手段の一例である。また、X-Yステージ214は、試料206を対物レンズ205に対して対物レンズ205の光軸と直交する方向に移動させる手段の一例である。
レーザ光源201から出射したレーザ光は、PBS202を透過した後、走査部203に入射する。走査部203は、例えば、互いに直交する方向に光を走査可能なガルバノスキャナとレゾナントスキャナを含んでいる。走査部203で偏向されたレーザ光は、1/4λ板204で直線偏光から円偏光に変換された後に、レボルバ211に装着されている対物レンズ205を経由して試料206へ照射される。
測定装置200では、走査部203に含まれる一対のスキャナは対物レンズ205の瞳位置と光学的に共役な位置又はその近傍に配置されている。このため、走査部203がレーザ光を偏向させることで、レーザ光の集光位置が対物レンズ205の焦点面上を、対物レンズの光軸と直交するXY方向に移動し、これによって、試料206がレーザ光で二次元に走査される。
ここで、走査部203による二次元走査(XY走査)と、対物レンズ205の光軸方向(Z方向)へのレボルバ211の駆動(Z走査)は、測定装置200を制御する制御装置100によって制御される。即ち、制御装置100は、走査手段を制御する走査制御手段の一例である。なお、走査部203による二次元走査の手法としては、特に限定しないが、例えば、共焦点顕微鏡で一般的に使用されている、ラスタスキャンが採用されてもよい。また、レボルバ211の回転駆動により測定装置200の光路上に配置される対物レンズ205の切替と、対物レンズ205の光軸と直交する方向(XY方向)へのX-Yステージ214の駆動も、制御装置100によって制御される。
試料206の表面で反射したレーザ光(以降、反射光と記す)は、対物レンズ205を経由して入射する1/4λ板204で円偏光から直線偏光に変換された後に、走査部203を経由してPBS202に入射する。このとき、PBS202に入射する反射光は、レーザ光源201側からPBS202に入射するレーザ光の偏光面とは直交する偏光面を有しているため、PBS202で反射して、結像レンズ207に導かれる。
結像レンズ207は、PBS202で反射した反射光を集光させる。PBS202からの反射光路上に設けられたピンホール板208には、対物レンズ205の焦点面に形成されるレーザ光の集光位置と光学的に共役な位置にピンホールが形成されている。このため、試料206表面のある部分が対物レンズ205によるレーザ光の集光位置にある場合には、この部分からの反射光は、ピンホールに集光されて当該ピンホールを通過する。その一方、試料206表面のある部分が対物レンズ205によるレーザ光の集光位置からずれている場合には、この部分からの反射光は、ピンホールに集光しないので、ピンホールを通過せず、ピンホール板208によって遮断される。
ピンホールを通過した光は、光検出器209で検出される。光検出器209は、例えば、光電子増倍管(PMT)、アバランシェフォトダイオード(APD)などある。光検出器209は、このピンホールを通過した光、すなわち、試料206の表面のうち対物レンズ205によるレーザ光の集光位置に一致する部分からの反射光を受光し、その受光光量に応じた大きさの検出信号を、当該部分の輝度を示す輝度信号として出力する。アナログ信号であるこの輝度信号は、AD変換器210でアナログ-デジタル変換された上で、当該部分の輝度を示す輝度値情報として制御装置100に入力される。即ち、測定装置200は、この輝度値情報と走査部203からの走査位置情報とからなる測定データを制御装置100へ出力する。なお、この場合、測定データは、各座標における輝度値の集合である共焦点画像データである。
一方、白色光源215から出射した光(白色光)は、レボルバ211に装着されている対物レンズ205の瞳位置に集光して、その後、試料206に照射される。これにより、ケーラー照明法で試料206が照明される。試料206表面で反射した反射光は、結像レンズ216へ入射し、結像レンズ216は、この反射光をカメラ217の受光面に集光する。
カメラ217は、対物レンズ205の焦点面と光学的に共役な位置に受光面を有するカメラであり、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサを有するカラーCCDカメラ、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサを有するカラーCMOSカメラである。カメラ217は受光面に集光された反射光を用いて試料206を撮影し、撮影により得られた非共焦点画像データを制御装置100へ出力する。即ち、測定装置200は、試料206の非共焦点画像データである測定データを制御装置100へ出力する。なお、この場合、測定データは、各座標における色情報の集合である非共焦点画像データである。
図3は、制御装置100の構成を例示した図である。制御装置100は、顕微鏡装置である測定装置200とともに顕微鏡システムを構成する顕微鏡制御装置である。以下、図3を参照しながら、制御装置100の構成について具体的に説明する。
制御装置100は、測定装置を制御する装置であり、その測定装置で生成された測定データを取得する。具体的には、制御装置100は、測定装置200による試料の撮影を制御し、撮影により得られた測定データを測定装置200から取得する。なお、制御装置100は、命令を含む1つ以上の非一時的なコンピュータ読取可能媒体と、命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を含むコンピュータであればよく、命令は、1つ以上のプロセッサに所定の動作を実行させるよう構成されていればよい。
より具体的には、制御装置100は、例えば、図3に示すように、例えば、1つ以上のプロセッサ110と、1つ以上の記憶装置120と、入力装置130と、表示装置140と、通信装置150を備えていてもよく、それがバス160を通じて接続されていてもよい。
1つ以上のプロセッサ110のそれぞれは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などを含むハードウェアであり、1つ以上の記憶装置120に記憶されているプログラム121を実行することで、プログラムされた処理を行う。また、1つ以上のプロセッサ110は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などを含んでもよい。
1つ以上の記憶装置120のそれぞれは、例えば、1つ又は複数の任意の半導体メモリを含み、さらに、1つ又は複数のその他の記憶装置を含んでもよい。半導体メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリ、ROM(Read Only Memory)、プログラマブルROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含んでいる。RAMには、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)などが含まれてもよい。その他の記憶装置には、例えば、磁気ディスクを含む磁気記憶装置、光ディスクを含む光学記憶装置などが含まれてもよい。
なお、1つ以上の記憶装置120は、非一時的なコンピュータ読取可能媒体であり、測定システム1の記憶部の一例である。記憶装置120の少なくとも1つは、測定装置から取得した測定データを記憶する。
入力装置130は、利用者が直接操作する装置であり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどである。表示装置140は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどである。ディスプレイには、タッチパネルが内蔵されてもよい。通信装置150は、有線通信モジュールであっても、無線通信モジュールであってもよい。
なお、図3に示す構成は、制御装置100のハードウェア構成の一例であり、制御装置100はこの構成に限定されるものではない。制御装置100は、汎用装置に限らず、専用装置であってもよい。また、制御装置100は、測定装置200と一体に構成されてもよい。即ち、測定システム1は、単一の装置によって構成されてもよく、複数の装置によって構成されてもよい。
以上のように構成された制御装置100は、プロセッサ110がプログラム121を実行することで、測定装置200を制御し、測定装置200から出力された測定データである共焦点画像データ又は非共焦点画像データを取得してもよい。
また、制御装置100は、測定データに基づいて試料206の表面性状を測定してもよく、表面性状の測定値を算出してもよい。表面性状の測定値は、例えば、三次元の表面性状パラメータの値であるが、二次元の表面形状パラメータの値であってもよい。二次元の表面形状パラメータは、線粗さ(例えば、Ra)などであり、三次元の表面性状パラメータは、面粗さ(例えば、Sa)などである。ただし、表面性状の測定値は、表面性状(表面形状を含む)を表す値であればよく、必ずしも表面性状パラメータに限らない。
より具体的には、制御装置100は、例えば、測定装置200を制御して、試料206と対物レンズ205との相対距離を変更してもよく、相対距離が所定値だけ変化する毎に、測定装置200から共焦点画像データと非共焦点画像データを取得してもよい。その後、制御装置100は、取得した複数の画像データにおける同一座標の画素(Z方向に直交する平面上のおいて同一座標の画素)の輝度値を比較してもよい。そして、画素毎に、最大の輝度値と、その最大の輝度値を有する画像データを取得したときのZ方向の位置情報(高さデータ)とを検出してもよい。制御装置100は、複数の画像データと、画素毎の最大輝度値及び高さデータとに基づいて、レーザエクステンド画像データ、カラーエクステンド画像データ、高さ画像データなどの三次元(3D)データを生成してもよい。また、制御装置100は、測定データに基づいて生成された高さデータから表面性状の高さパラメータ(粗さパラメータ)を算出してもよい。即ち、制御装置100は、測定データに基づいて、表面性状の高さパラメータを算出してもよい。
さらに、制御装置100は、測定装置200の設定の妥当性を評価してもよい。設定の妥当性に関する評価結果は、例えば表示装置140に表示するなどの方法で、利用者に報知されてもよい。また、評価結果は、測定装置200の制御に利用されてもよく、制御装置100は、評価結果に基づいて、測定装置200の設定を、試料206の表面性状測定に対して妥当な設定に変更してもよい。
図4は、制御装置100が行う処理の一例を示すフローチャートである。図5は、設定評価支援処理の一例を示すフローチャートである。以下、図4及び図5を参照しながら、測定システム1において行われる測定方法及び測定支援方法について説明する。なお、図5に示す処理は、測定支援方法の一例であり、プロセッサ110がプログラム121を実行することにより行われる。
図4に示す処理が開始されると、制御装置100は、例えば測定装置200の設定についての利用者の入力を検出して、測定装置200に対して条件設定を行う(ステップS1)。より具体的には、プロセッサ110は、例えば、利用者が指定した対物レンズで測定が行われるように、測定装置200の設定を変更する。
条件設定が終了すると、制御装置100は、図5に示す設定支援処理を開始する(ステップS2)。まず、制御装置100は、測定装置200に、試料206の表面を繰り返し測定させる(ステップS11)。ここでは、制御装置100は、ステップS1で行われた測定装置200の設定を変えずに、複数回(例えば、5回)試料206の表面の同じ領域を測定させ、複数(例えば、5セット)の測定データを取得する。なお、各測定は、例えば、所定の高さ範囲内でz方向の位置を変更して撮影を繰り返すzスタック撮影である。
測定データが取得されると、制御装置100は、表面性状の測定値を算出する(ステップS12)。ここでは、特に限定しないが、表面性状の測定値として、例えば、表面性状パラメータ値を算出する。より具体的には、表面性状の高さパラメータ値(即ち、表面粗さパラメータ値)を算出してもよく、例えば、代表的な高さパラメータであるSa(算術平均高さ)、Sz(最大高さ)、Sq(二乗平均平方根高さ)などを算出してもよい。
さらに、測定データが取得されると、制御装置100は、測定のばらつき度合いを算出する(ステップS13)。ここでは、制御装置100は、ステップS11で制御装置100が同じ領域を測定することで取得した複数の測定データに基づいて、測定のばらつき度合い、即ち、精度(Precision)を算出する。より具体的には、制御装置100は、複数の測定データを統計的に処理することで、ばらつき度合いを算出する。なお、図4では、ステップS12がステップS13に先行して行われる例を示したが、ステップS13がステップS12に先行して行われてもよく、ステップS12とステップS13が時間的に並列に行われてもよい。
測定値とばらつき度合いが算出されると、制御装置100は、測定装置200の設定の妥当性を評価する(ステップS14)。ここでは、制御装置100は、ステップS12で算出された試料206の表面性状の測定値と、ステップS13で算出された測定装置200の測定のばらつき度合いとの比較に基づいて、試料206の表面性状測定に対する測定装置200の現在の設定の妥当性を評価する。より具体的には、制御装置100は、例えば、測定値とばらつき度合いの割合に基づいて、設定の妥当性を評価する。例えば、測定値に対してばらつき度合いが過ぎる場合には、測定値がノイズの影響を大きく受けている可能性があり、測定値の信頼性が低下する。このため、このような場合には、制御装置100は、設定の妥当性を低く評価する。一方で測定値に対してばらつき度合いが十分に小さい場合には、測定値がノイズの影響をほとんど受けていないと判断できるため、測定値の信頼性が向上する。このため、このような場合には、制御装置100は、設定の妥当性を高く評価する。
なお、設定の妥当性の評価は、例えば、設定の信頼性の評価、即ち、測定データの精度が十分な水準にあるかどうかの評価を含んでいればよい。設定の妥当性の評価は、信頼性の評価に加えて例えば測定時間などの他の評価を含んでもよく、信頼性の評価を含む複数の観点における評価の総合評価であってもよい。従って、制御装置100は、測定値とばらつき度合いの割合に基づく信頼性の評価に加えて、他の評価を加味して、総合的に測定装置200の設定を評価してもよい。
妥当性評価が終了し、図5に示す設定評価支援処理が終了すると、制御装置100は、現在の設定で試料206の表面性状の測定を行うか否かを判定する(ステップS3)。ここでは、制御装置100は、ステップS14での評価結果を確認した利用者の入力に従って測定を行うか否かを判定してもよく、ステップS14での評価結果に基づいて制御装置100自身が測定を行うか否かを自動的に判定してもよい。
測定を行わないと判定した場合には(ステップS3NO)、制御装置100は、再度ステップS1の処理からやり直してもよい。測定を行うと判定すると(ステップS3YES)、制御装置100は、現在の設定で測定装置200に試料206を測定させて、測定装置200から出力された測定データに基づいて試料206の表面性状を測定する(ステップS4)。
なお、利用者が測定を希望する表面性状がステップS12で算出済みの測定値が示す表面性状である場合には、ステップS4は省略してもよい。また、ステップS4で測定される表面性状は、ステップS12で測定した表面性状(例えば、Sa)と同じものであってもよく、S12で測定した表面性状(例えば、Sa)に加えて別の表面性状(例えば、Sz、Sq)を測定してもよい。また、ステップS12で測定した表面性状(例えば、Sa)を測定することなく別の表面性状(例えば、Sz、Sq)を追加で測定してもよい。
以上のように、測定システム1では、図5に示す測定支援方法を実施することで、試料206の表面性状を測定するにあたり、現在の測定装置200の設定の妥当性が評価される。このため、制御装置100又は利用者は測定装置200の設定の適否を容易に認識することができる。従って、測定システム1によれば、測定データが信頼に値するか否かを容易に認識することが可能となるため、利用者の指示に従って又は自動的に、信頼性の高い表面性状の測定を行うことができる。
[第1の実施形態]
図6は、データ取得画面141を例示した図である。図7は、本実施形態に係るレンズ選定支援処理の一例を示すフローチャートである。図8は、レンズ評価前のレンズ選定アシスト画面142を例示した図である。図9は、高さデータ算出処理の一例を示すフローチャートである。図10は、XY方向の位置変動補償について説明するための図である。図11は、Z方向の位置変動補償について説明するための図である。図12は、レンズ評価後のレンズ選定アシスト画面142の一例を示した図である。以下、図6から図12を参照しながら、図4に示す測定方法の具体例について詳細に説明する。なお、本実施形態では、測定システム1が、測定装置200の対物レンズの設定の妥当性を利用者に報知することで、利用者による測定に使用する対物レンズの適切な設定を支援するケースを例に説明する。
制御装置100のプロセッサ110がデータ取得アプリケーションプログラム(以降、単に、プログラムと記す。)を実行すると、図6に示すデータ取得画面141が表示装置140に表示される。データ取得画面141には、測定装置200で取得した画像データに基づいて画像を表示する領域R1と、マップ画像と現在の観察位置を表示する領域R2と、測定装置200を用いた観察の設定を行う領域R3と、ボタンB2押下後に行われるデータ取得処理の設定を行う領域R4が含まれている。
なお、図6では、領域R3には、測定装置200が非共焦点画像データ(カラー)と共焦点画像データ(レーザ)の両方を、100倍の対物レンズ(ズーム倍率1倍)を用いて取得する設定例が示されている。また、領域R4には、1つのエリアに対して3Dデータ(レーザエクステンド画像データ、カラーエクステンド画像データ、高さ画像データ)を自動で取得する設定例が示されている。
図7に示すレンズ選定支援処理は、例えば、利用者がデータ取得画面141のレンズ選定支援ボタン(ボタンB1)を押下することで開始される。
図7に示す処理が開始されると、プロセッサ110は、まず、図8に示すレンズ選定アシスト画面142を表示装置140に表示させる(ステップS21)。レンズ選定アシスト画面142には、レンズ選定支援処理の説明を表示する領域R5と、現在の光軸上に挿入されている対物レンズの妥当性評価の結果を表示する領域R6が含まれている。なお、ステップS21では、対物レンズ(ここでは、対物レンズC)の妥当性がまだ評価されていないため、R6には、評価結果は表示されていない。
その後、プロセッサ110は、利用者が開始ボタン(ボタンB3)を押下すると、ステップS22以降の処理を開始する(ステップS22~ステップS27)。まず、プロセッサ110は、測定装置200に、試料206の表面を繰り返し測定させる(ステップS22)。ここでは、プロセッサ110は、データ取得画面141で行われた測定装置200の設定を変えずに、複数回(例えば、5回)試料206の表面の同じ領域を測定させ、複数(例えば、5セット)の測定データを取得する。より具体的には、プロセッサ110は、設定を変更することなくzスタック撮影が複数回繰り返されるように、測定装置200を制御する。
測定データが取得されると、プロセッサ110は、試料206の高さデータを算出する(ステップS23)。ここでは、プロセッサ110は、図9に示す高さデータ算出処理を行うことで、ステップS22で取得した複数の測定データに基づいて試料206の複数の高さデータを算出する。
図9に示す処理では、プロセッサ110は、測定装置200での繰り返し測定における位置変動を補償する(ステップS31、ステップS33)。繰り返し測定で取得する複数の測定データは、測定装置200が順番に試料206を複数回撮影することにより生成されたデータであり、それぞれの測定データは、異なる時刻に撮影されたデータである。従って、例えば、X-Yステージ214のドリフトなどが起こり得るため、測定範囲が完全な一致することは保証されない。ステップS31及びステップS32の処理は、測定データ間に生じる位置(測定範囲)変動に起因するデータ値の変動を補償するものである。測定前にこのような補償を行うことは、試料206表面の微細な構造を測定する表面性状測定において、特に効果的である。
図9に示す処理が開始されると、プロセッサ110は、まず、複数の測定データの各々に基づいて高さデータを算出し、さらに、エクステンド画像を生成する(ステップS31)。なお、複数の測定データの各々は、より正確には、高さ方向に異なる複数の共焦点画像データの集合又は非共焦点画像データの集合である。即ち、ステップS31では、プロセッサ110は、zスタック撮影毎に高さデータを算出し、高さデータが示す高さに対応する共焦点画像データ又は非共焦点画像データの輝度を用いてエクステンド画像データを生成する。なお、エクステンド画像データは、レーザエクステンド画像データであることが望ましい。
次に、プロセッサ110は、複数のエクステンド画像データに基づいて、高さ方向と交差する方向、つまり、XY方向の位置変動を補償する(ステップS32)。即ち、ステップS31及びステップS32では、複数の測定データに基づいて、XY方向の位置変動が補償される。より具体的には、ステップS32では、プロセッサ110は、エクステンド画像データに含まれる各画素の輝度情報に基づいてパターンマッチング処理を行う。さらに、プロセッサ110は、複数のエクステンド画像データのいずれか(例えば、図10の測定データ10)のXY座標を基準にして残りのエクステンド画像データ(例えば、図10の画像データ20から画像データ50)のXY座標(XY位置)をシフトすることで、パターンマッチングで一致した重複領域60の座標を複数のエクステンド画像データ(例えば、図10の画像データ10から画像データ50)間で互いに一致させる。これにより、微細な凹凸を有する試料206の表面性状を測定する場合であっても、後述する高さのばらつき度合いを算出する際に、例えば凹凸の山と谷の高さを比較して高さのばらつきを過剰に又は過少に算出することを防止することができる。
XY方向の位置変動が補償されると、プロセッサ110は、ステップS32で特定された重複部分60の複数の高さデータに基づいて、高さ方向の位置変動を補償する(ステップS33)。即ち、プロセッサ110は、XY方向の位置変動を補償した後に、Z方向の位置変動を補償する。より具体的には、ステップS33では、プロセッサ110は、ステップS31で算出された複数の高さデータからステップS32で特定された重複部分の高さデータを、ステップS32で位置変動が補償されたXY位置の高さデータとして抽出する。そして、図11に示すように、抽出した複数の高さデータ(D1~D5)の集合であるデータセットDS1から基準となる高さデータ(以降、基準高さデータと記す。例えば、高さデータD3)を選択し、基準高さデータの高さレベルに他の高さデータ(例えば、高さデータD1、D2、D4、D5)の高さレベルを合わせ込む。より詳細には、プロセッサ110は、例えば、基準高さデータ(例えば、高さデータD3)の高さと残りの高さデータ(例えば、高さデータD1)の高さの差分値を画素毎に算出し、複数の画素の差分値を統計処理し、差分値の代表値を算出する。ここで行う統計処理は、第1の統計処理であり、例えば、平均処理、又は、中央値を抽出する処理である。さらに、算出した代表値を用いて残りの高さデータ(例えば、高さデータD1)をシフトさせる。
プロセッサ110は、ステップS33の処理を基準高さデータ(例えば、高さデータD3)以外の全ての高さデータ(例えば、高さデータD1、D2、D4、D5)に対して繰り返すことで高さデータを更新する(ステップS34)。より具体的には、プロセッサ110は、複数の高さデータの分布を分布70から分布80に修正して高さレベルを合わせ込むことができる。これにより、、X-Yステージ214などで生じるZ方向のドリフトの影響が排除された、修正後の高さデータ(例えば、高さデータD1a、D2a、D3a、D4a、D5a)からなるデータセットDS2を得ることができる。
高さデータの算出が終了すると、プロセッサ110は、ステップS23で算出された複数の高さデータに基づいて測定装置200で測定された高さのばらつき度合いを算出する(ステップS24)。ここでは、プロセッサ110は、まず、測定点(画素)毎に、複数の高さデータの高さを統計処理し、測定点毎の高さのばらつき度合いを算出する。ここで行う統計処理は、第2の統計処理であり、例えば、標準偏差、分散などを算出する。その後、プロセッサ110は、さらに、各測定点における高さのばらつき度合いからなる複数のばらつき度合いを統計処理し、測定装置200で測定された高さのばらつき度合いの代表値、即ち、測定のばらつき度合いを算出する。ここで行う統計処理は、第3の統計処理であり、例えば、平均処理、又は、中央値を抽出する処理である。
高さのばらつき度合いの算出が終了すると、プロセッサ110は、測定データに基づいて試料206の表面性状の高さパラメータ値を算出する(ステップS25)。ここでは、プロセッサ110は、ステップS22で取得した複数の測定データに基づいて試料206の表面性状の高さパラメータ値を算出してもよい。例えば、複数の測定データに基づいてステップS23で算出した複数の高さデータの少なくとも一つに基づいて表面性状の高さパラメータ値を算出してもよい。また、プロセッサ110は、ステップS22で取得した複数の測定データの少なくとも一つに基づいて位置変動を補償することなく算出した高さデータに基づいて試料206の表面性状の高さパラメータ値を算出してもよい。なお、ここで、パラメータ値を算出する表面性状の高さパラメータは、例えば、Sa(算術平均高さ)、Sz(最大高さ)、Sq(二乗平均平方根高さ)などの表面粗さを表すパラメータである。
高さのばらつき度合いと高さパラメータ値が算出されると、プロセッサ110は、ステップS25で算出した表面性状の高さパラメータ値とステップS24で算出した高さのばらつき度合いとの比較に基づいて、測定装置200の設定の妥当性を評価する(ステップS26)。具体的には、プロセッサ110は、高さパラメータ値と高さのばらつき度合いとの比較に基づいて、試料206の表面性状測定に対する現在の対物レンズ(対物レンズC)の妥当性を評価する。より具体的には、プロセッサ110は、高さパラメータ値と高さのばらつき度合いの割合を算出し、測定値に対するばらつき度合いの割合が所定の閾値以上の場合には、測定値の信頼性が低いと判断し、設定の妥当性を低く評価する。一方で測定値に対するばらつき度合いの割合が所定の閾値未満の場合には、測定値の信頼性が高いと判断し、設定の妥当性を高く評価する。評価結果は、例えば、良い(OK)/悪い(NG)の二段階評価であってもよく、三段階以上(例えば、良い、悪い、普通の三段階、星1つから5つの五段階など)で評価してもよい。また、評価結果は、離散的な評価に限らず、連続値(例えば、83.5点などのスコア)で評価してもよい。
妥当性評価が終了すると、最後に、プロセッサ110は、ステップS26で得られた設定の妥当性についての評価結果を、表示装置140に表示させる(ステップS27)。具体的には、プロセッサ110は、例えば、図12に示すように、表示装置140に、レンズ選定アシスト画面142の領域R6内に、評価結果として、対物レンズの設定が妥当か否か又は妥当性の程度を示す妥当性情報142aを表示させる。なお、図12に示す妥当性情報142aは、妥当性の程度(5段階評価の4段階目)を示す例である。
以上のように、本実施形態に係る測定システム1によれば、図7に示すレンズ選定支援処理を行うことで、利用者が、現在の測定装置200の設定の妥当性、特に、対物レンズの設定の妥当性を容易に認識することができる。従って、利用者は、評価結果に応じて表面性状の測定を開始する前に、対物レンズの切り換えを行うことが可能であり、信頼性の低い測定データに基づく表面性状の測定を回避することができる。従って、精度良く表面性状を測定することが可能であり、測定した表面性状に基づいて試料を正しく評価することができる。
図13から図17のそれぞれは、レンズ評価後のレンズ選定アシスト画面142の別の例を示した図である。図12では、評価結果として妥当性情報142aを表示する例を示したが、プロセッサ110は、表示装置140に、評価結果とともに補助情報を表示させてもよい。
プロセッサ110は、例えば、図13に示すように、表示装置140に、レンズ選定アシスト画面142の領域R6内に、評価結果の一例である妥当性情報142aとともに、評価結果についての判断根拠を示す根拠情報142bを表示させてもよい。なお、図13では、根拠情報142bには、例えば、測定装置200の表面性状の測定値の一例であるSaと、測定装置200の測定のばらつき度合いの一例である高さノイズが含まれている。このように、評価結果と共に表示される補助情報は、根拠情報を含んでもよい。
根拠情報が表示されることで、利用者が評価結果を信頼しやすくなる。また、根拠情報は、利用者が評価結果に基づいて現在の設定で表面性状測定を行うべきか否かを判断する際の判断材料として利用可能であり、特に評価結果が中立的な場合(例えば、三段階評価で評価が2の場合など)において利用者の判断を支援することができる。
また、測定システム1は、評価結果や補助情報の履歴を表示する機能を有してもよい。例えば、図14に示すように、レンズ選定アシスト画面142の履歴ボタン(ボタン4)を押下することで、プロセッサ110は、レンズ選定アシスト画面142の前面に履歴情報142cを、例えば、ポップアップ表示してもよい。履歴情報142cには、試料206に対してこれまで行われたレンズ選定支援処理の結果がリスト表示されている。図14の例では、対物レンズA、B、Cの設定を評価した評価結果、根拠情報、取得時間(測定時間)が履歴情報142cに含まれている。
履歴情報が表示されることで、利用者が他の対物レンズでの評価結果と現在の対物レンズの評価結果とを対比して、表面性状に使用する対物レンズを選択することができる。このため、測定装置200が対物レンズを備えている場合であっても、測定に使用すべき対物レンズの選択を容易に行うことができる。なお、履歴情報には、利用者が付加したコメントが含まれてもよく、適宜、記憶装置120への保存、及び、記憶装置120からの読み出しが可能であってもよい。これにより、利用者が対物レンズの選択をさらに容易に行うことができる。
プロセッサ110は、例えば、図15に示すように、表示装置140に、レンズ選定アシスト画面142の領域R6内に、評価結果の一例である妥当性情報142aとともに、評価結果に対する利用者がとり得る対処方法を示す対処情報142dを表示させてもよい。なお、図15では、対処情報142dには、利用者がより高い開口数を有する対物レンズを選択することで、設定の妥当性が向上する可能性を示唆している。このように、評価結果と共に表示される補助情報は、対処情報を含んでもよい。なお、プロセッサ110は、表示装置140に、対処情報を評価結果が所定の基準未満のときにだけ表示させてもよい。
対処情報が表示されることで、利用者が望ましくない評価結果が表示されている場合であっても、利用者に設定の妥当性を改善し得る対処に関する情報を提供することができる。これにより、利用者が闇雲に複数の対物レンズを評価することを回避することが可能であり、適切な設定を早期に発見することが可能となる。
また、プロセッサ110は、例えば、図16に示すように、表示装置140に、レンズ選定アシスト画面142の領域R6内に、妥当性情報142aとともに、推奨する設定を示す推奨設定情報142eを表示させてもよい。具体的には、プロセッサ110は、表示装置140に、推奨設定情報142eとして、測定装置200が備える現在の対物レンズとは異なる1つ以上の対物レンズのうちの、現在の対物レンズよりも高い開口数を有する対物レンズを推奨する対物レンズとして表示させてもよい。即ち、プロセッサ110は、現在の対物レンズより高い開口数を有する対物レンズを推奨する対物レンズとして提案してもよい。このように、評価結果と共に表示される補助情報は、推奨設定情報を含んでもよい。
なお、推奨設定情報142eは、評価結果が所定の基準未満のときに表示させてもよく、図16に示すように、プロセッサ110は、対処情報142dとともに推奨設定情報142eを表示装置140に表示させてもよい。即ち、プロセッサ110は、妥当性情報142aに応じて、表示装置140に推奨設定情報142eを表示させてもよい。推奨設定情報142eで提案された対物レンズのいずれかを選択して実行ボタン(ボタンB5)を押下することで、プロセッサ110は、測定装置200の対物レンズが選択した対物レンズに切り替わるように、測定装置200を制御してもよい。
推奨設定情報が表示されることで、望ましくない評価結果が表示されている場合であっても、利用者に具体的な代替的な選択肢を提供することができる。これにより、利用者は与えられた選択肢の中から設定を選択することで、高い確率で設定の妥当性を改善することができる。従って、利用者が闇雲に複数の対物レンズを評価することを回避することが可能であり、適切な設定を早期に発見することが可能となる。
以上では、測定値とばらつき度合いの割合に基づく測定データの信頼性に基づいて設定の妥当性を評価する例を示したが、プロセッサ110は、測定値とばらつき度合いの割合に基づく信頼性の評価に加えて、他の評価を加味して、総合的に測定装置200の設定の妥当性を評価してもよく、例えば、測定に要する時間(測定速度)を考慮して、設定の妥当性を評価してもよい。
プロセッサ110は、例えば、図17に示すように、表示装置140に、レンズ選定アシスト画面142内に、測定速度をどの程度重視するかを設定するリストボックスL1を表示させてもよい。そして、プロセッサ110は、試料206の表面性状の測定値と、測定装置200の測定のばらつき度合いと、測定速度の重視度合い(換言すると、測定速度に対する測定の精度の優先度合いを示す測定モード)と、に基づいて、現在の対物レンズの妥当性を評価してもよい。この場合、図17に示すように、領域R6内に表示される根拠情報142bには、取得時間が含まれていることが望ましい。また、図17に示すように、推奨設定情報142eは、評価結果が望ましい結果であった場合であっても表示されてもよく、より望ましい可能性がある設定を利用者に推奨してもよい。
このように、信頼性(即ち、精度)に加えて測定速度を考慮して設定を評価することで、利用者は、表面性状の測定に十分な精度を有しながら素早く測定可能な設定を容易に見出すことができる。これにより、必要上に高い精度のため測定時間が犠牲になることを防止することができる。従って、例えば、専門知識を有しない利用者が過度に高い精度で測定を実施して、作業効率を低下させるといった事態を避けることができる。
[第2の実施形態]
図18は、本実施形態に係るレンズ選定支援処理の一例を示すフローチャートである。図19は、レンズ評価前のレンズ選定アシスト画面143を例示した図である。図20は、レンズ評価後のレンズ選定アシスト画面143を例示した図である。以下、図18から図20を参照しながら、図4に示す測定方法の具体例について詳細に説明する。なお、本実施形態では、測定システム1が、測定装置200の対物レンズの設定の妥当性を自動的に認識して適切な設定へ変更するケースを例に説明する。
図18に示すレンズ選定支援処理は、例えば、利用者が図6に示すデータ取得画面141のレンズ選定支援ボタン(ボタンB1)を押下することで開始される。
図18に示す処理が開始されると、プロセッサ110は、まず、図19に示すレンズ選定アシスト画面143を表示装置140に表示させる(ステップS41)。レンズ選定アシスト画面143には、レンズ選定支援処理の説明を表示する領域R7と、評価基準を設定する領域R8と、測定システム1がレンズ選定支援処理によって設定した対物レンズの妥当性評価の結果を表示する領域R9が含まれている。領域R8には、リストボックスL2とリストボックスL3が表示されている。リストボックスL2には、設定に求める測定精度の程度が指定され、リストボックスL3には、設定に求める測定時間(測定速度)の程度が指定される。なお、ステップS41では、対物レンズの妥当性がまだ評価されていないため、領域R9には、評価結果は表示されず、現在の設定されている対物レンズの情報のみが表示されている。
その後、プロセッサ110は、利用者がリストボックスL2とリストボックスL3で評価基準を指定して開始ボタン(ボタンB3)を押下すると、プロセッサ110は、リストボックスL2とリストボックスL3から評価基準を取得し(ステップS42)、その後、ステップS43以降の処理を開始する(ステップS43~ステップS47)。
まず、プロセッサ110は、測定装置200に、試料206の表面を繰り返し測定させて(ステップS43)、現在の設定(具体的には、現在の対物レンズ)の妥当性を評価する(ステップS44)。なお、ステップS43の処理は、図7のステップS22の処理と同様である。また、ステップS44の処理は、妥当性評価の入力にステップS42で取得した評価基準が利用される点を除き、図7のステップS23からステップS26の処理と同様である。
その後、プロセッサ110は、ステップS44での評価結果に基づいて、設定が妥当か否かを判定し(ステップS45)、妥当でないと判定した場合には、測定装置200の設定を変更する(ステップS46)。なお、ステップS46で偏向する設定は、対物レンズの設定である。具体的には、プロセッサ110は、ステップS44の妥当性評価がリストボックスL2で指定された測定精度を満たさない場合には、測定装置200に設定される対物レンズを現在の対物レンズよりも高い開口数の対物レンズに変更する。また、プロセッサ110は、ステップS44の妥当性評価がリストボックスL3で指定された測定速度を満たさない場合には、測定装置200に設定される対物レンズを現在の対物レンズよりも低い倍率の対物レンズに変更する。
ステップS45で設定が妥当であると判定されるまで、プロセッサ110は、ステップS43からステップS46の処理を繰り返し、設定が妥当であると判定されると(ステップS45YES)、プロセッサ110は、図20に示すように、現在の設定を表示装置140に表示させる(ステップS47)。なお、図20には、妥当性の評価結果を表示する領域R9に、現在設定されている対物レンズの情報142fと妥当性情報142aが表示された例が示されている。
以上のように、本実施形態に係る測定システム1によれば、図18に示すレンズ選定支援処理を行うことで、対物レンズの設定の妥当性を自動的に認識して、表面性状の測定を行うにあたり適切な設定へ自動的に変更することができる。従って、利用者は、精度と測定時間をそれぞれどの程度重視するかを指定するだけで、特に対物レンズの現在の設定を意識することなく試料206の表面性状を適切に測定することができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。上述の実施形態を変形した変形形態および上述した実施形態に代替する代替形態が包含され得る。つまり、各実施形態は、その趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形することが可能である。また、1つ以上の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、新たな実施形態を実施することができる。また、各実施形態に示される構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよく、または実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加してもよい。さらに、各実施形態に示す処理手順は、矛盾しない限り順序を入れ替えて行われてもよい。即ち、本発明の測定システム、測定支援方法、プログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
例えば、上述した第1の実施形態では、利用者が指定した設定で設定の妥当性を評価して、その評価結果を表示する例を示したが、測定システムは、利用者の指定によらず複数の設定で設定の妥当性を評価して、それらの評価結果を表示してもよい。このように、複数の設定での妥当性を自動的に評価して表示することで、利用者による評価前の設定作業を省略しながら、表示された複数の設定の評価結果から容易に望ましい設定を認識することができる。
また、上述した第2の実施形態では、妥当性が基準を満たさないという評価結果が得られたときに測定システムが設定を変更し再度妥当性を評価する例を示した。即ち、第2の実施形態では、制御装置100は、設定の妥当性についての評価結果に応じて測定装置200の設定を変更し、測定装置200に、変更後の設定で試料206の表面を繰り返し測定させ、設定の変更後に測定装置200から出力された測定データから算出される試料206の表面性状の測定値と、設定の変更後に測定装置200から出力された複数の測定データから算出された測定装置200の測定のばらつき度合いとの比較に基づいて、試料206の表面性状測定に対する変更後の設定の妥当性を評価し、評価結果が所定の基準を満たすときに、測定装置200の設定を確定する例を示した。しかしながら、制御装置は、測定装置の設定を予め決められた複数の設定に順番に変更し、それぞれで妥当性を評価してもよい。さらに、複数の設定における複数の評価結果に基づいて最適な設定を自動的に判定して、測定装置の設定を確定してもよい。これにより、利用者は予備知識なしに測定装置を最適な設定で利用することができる。
また、上述した実施形態では、評価結果とともに表示する補助情報として、根拠情報、対処情報、推奨設定情報などを例示したが、補助情報はこれらに限らない。補助情報は、例えば、上述した第2の統計処理に用いられる複数の高さデータや第2の統計処理で得られるばらつき度合いの情報を可視化した情報であってもよい。具体的には、ある断面の高さプロファイルにばらつき度合いを重畳表示した情報であってもよい。このような測定点毎の高さや高さのばらつきなどの情報を利用者に評価結果とともに提供してもよい。
また、上述した実施形態では、設定の妥当性の評価の基準として信頼性と測定速度を例示したが、その他の基準で妥当性を評価してもよい。例えば、特許文献1に開示される複数のスコアを考慮して妥当性を評価してもよく、画像に含まれる暗部の割合を考慮して妥当性を評価してもよい。
また、上述した実施形態では、妥当性を評価する設定の例として対物レンズの設定を例示したが、妥当性を評価する設定は、対物レンズの設定に限らない。また、測定する表面性状として表面粗さを例示したが、表面性状は表面粗さに限らない。
本明細書において、“Aに基づいて”という表現は、“Aのみに基づいて”を意味するものではなく、“少なくともAに基づいて”を意味し、さらに、“少なくともAに部分的に基づいて”をも意味している。即ち、“Aに基づいて”はAに加えてBに基づいてもよく、Aの一部に基づいてよい。
本明細書において、名詞を修飾する“第1の”、“第2の”などの用語は、名詞で表現される要素の量又は順序を限定するものではない。これらの用語は、2つ以上の要素間を区別するために用いられ、それ以下でもそれ以上でもない。従って、“第1の”と“第2の”要素が特定されていることは、“第1の”要素が“第2の”要素に先行することを意味するものではなく、また、“第3の”要素の存在を否定するものでもない。
1・・・測定システム、100・・・制御装置、110・・・プロセッサ、120・・・記憶装置、121・・・プログラム、140・・・表示装置、142、143・・・レンズ選定アシスト画面、142a・・・妥当性情報、142b・・・根拠情報、142c・・・履歴情報、142d・・・対処情報、142e・・・推奨設定情報、200、300、400・・・測定装置

Claims (17)

  1. 試料の表面を測定する光学式の測定機と、
    前記測定機を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    命令を含む1つ以上の非一時的なコンピュータ読取可能媒体と、
    前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を含み、
    前記命令は、前記1つ以上のプロセッサに動作を実行させるよう構成され、
    前記動作は、
    前記測定機に、設定を変えずに前記試料の表面を繰り返し測定させることと、
    前記測定機から出力された測定データから算出される前記試料の表面性状の測定値と、前記測定機から出力された複数の測定データから算出された前記測定機の測定のばらつき度合いとの比較に基づいて、前記試料の表面性状測定に対する前記設定の妥当性を評価することと、を含む
    ことを特徴とする測定システム。
  2. 請求項1に記載の測定システムにおいて、
    前記設定の妥当性を評価することは、
    前記複数の測定データの各々に基づいて前記試料の高さデータを算出することと、
    算出された前記高さデータに基づいて前記試料の表面性状の高さパラメータ値を算出することと、
    算出された複数の高さデータに基づいて前記測定機で測定された高さのばらつき度合いを算出することと、
    前記表面性状の高さパラメータ値と前記高さのばらつき度合いとの比較に基づいて、前記設定の妥当性を評価することと、を含む
    ことを特徴とする測定システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の測定システムにおいて、
    前記動作は、さらに、前記設定の妥当性についての評価結果を報知することを含む
    ことを特徴とする測定システム。
  4. 請求項3に記載の測定システムにおいて、
    前記評価結果を報知することは、表示装置に、前記評価結果として、前記設定が妥当か否か又は前記妥当性の程度を表示させることを含む
    ことを特徴とする測定システム。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の測定システムにおいて、
    前記評価結果を報知することは、表示装置に、前記評価結果についての判断根拠を示す情報、又は、前記評価結果に対する利用者がとり得る対処方法を示す情報の少なくとも一方を含む補助情報を、前記評価結果とともに、表示させることを含む
    ことを特徴とする測定システム。
  6. 請求項5に記載の測定システムにおいて、
    前記根拠情報は、前記試料の表面性状の測定値、前記測定機の測定のばらつき度合い、又は、前記測定に要する時間の少なくとも一つを含む
    ことを特徴とする測定システム。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の測定システムにおいて、
    前記設定は、前記測定機が備える対物レンズの設定を含み、
    前記設定の妥当性を評価することは、前記試料の表面性状測定に対する前記対物レンズの妥当性を評価することを含む
    ことを特徴とする測定システム。
  8. 請求項7に記載の測定システムにおいて、
    前記設定の妥当性を評価することは、前記試料の表面性状の測定値と、前記測定機の測定のばらつき度合いと、測定速度に対する測定の精度の優先度合いを示す測定モードと、に基づいて、前記対物レンズの妥当性を評価することを含む
    ことを特徴とする測定システム。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の測定システムにおいて、
    前記測定機は、さらに、前記対物レンズとは異なる1つ以上の対物レンズを備え、
    前記設定の妥当性を評価することは、さらに、前記1つ以上の対物レンズの妥当性を評価することを含む
    ことを特徴とする測定システム。
  10. 請求項9に記載の測定システムにおいて、
    前記動作は、さらに、前記対物レンズの妥当性についての評価結果に応じて、表示装置に、前記1つ以上の対物レンズの妥当性についての評価結果を表示させることを含む
    ことを特徴とする測定システム。
  11. 請求項7又は請求項8に記載の測定システムにおいて、
    前記測定機は、さらに、前記対物レンズとは異なる1つ以上の対物レンズを備え、
    前記動作は、さらに、前記対物レンズの妥当性についての評価結果に応じて、表示装置に、前記1つ以上の対物レンズのうちの前記対物レンズよりも高い開口数を有する対物レンズを推奨する対物レンズとして表示させることを含む
    ことを特徴とする測定システム。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の測定システムにおいて、
    前記動作は、さらに、
    前記設定の妥当性についての評価結果に応じて、前記設定を変更することと、
    前記測定機に、変更後の設定で前記試料の表面を繰り返し測定させることと、
    前記設定の変更後に前記測定機から出力された測定データから算出される前記試料の表面性状の測定値と、前記設定の変更後に前記測定機から出力された複数の測定データから算出された前記測定機の測定のばらつき度合いとの比較に基づいて、前記試料の表面性状測定に対する変更後の前記設定の妥当性を評価することと、
    前記評価結果が所定の基準を満たすときに、前記設定を確定することと、を含む
    ことを特徴とする測定システム。
  13. 請求項2に記載の測定システムにおいて、
    前記測定機で測定された高さのばらつき度合いを算出することは、前記複数の高さデータに基づいて前記測定機での繰り返し測定における位置変動を補償することを含む
    ことを特徴とする測定システム。
  14. 請求項13に記載の測定システムにおいて、
    前記位置変動を補償することは、
    前記複数の高さデータに基づいて、高さ方向と交差する方向の位置変動を補償することと、
    前記高さ方向と交差する方向の位置変動を補償した後に、前記複数の高さデータに基づいて、前記高さ方向の位置変動を補償することと、を含む
    ことを特徴とする測定システム。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の測定システムにおいて、
    前記測定機は、共焦点顕微鏡装置である
    ことを特徴とする測定システム。
  16. 測定機の設定を変えずに試料の表面を繰り返し測定することと、
    前記測定機から出力された測定データから算出される前記試料の表面性状の測定値と、前記測定機から出力された複数の測定データから算出された前記測定機の測定のばらつき度合いとの比較に基づいて、前記試料の表面性状測定に対する前記設定の妥当性を評価することと、を含む
    ことを特徴とする測定支援方法。
  17. 測定機に、設定を変えずに試料の表面を繰り返し測定させ、
    前記測定機から出力された測定データから算出される前記試料の表面性状の測定値と、前記測定機から出力された複数の測定データから算出された前記測定機の測定のばらつき度合いとの比較に基づいて、前記試料の表面性状測定に対する前記設定の妥当性を評価する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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