JP2022060765A - 窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置 - Google Patents

窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022060765A
JP2022060765A JP2020168432A JP2020168432A JP2022060765A JP 2022060765 A JP2022060765 A JP 2022060765A JP 2020168432 A JP2020168432 A JP 2020168432A JP 2020168432 A JP2020168432 A JP 2020168432A JP 2022060765 A JP2022060765 A JP 2022060765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
type
semiconductor device
concentration
injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020168432A
Other languages
English (en)
Inventor
拓朗 稲本
Takuro Inamoto
悠太 福島
Yuta Fukushima
勝典 上野
Katsunori Ueno
亮 田中
Akira Tanaka
信也 高島
Shinya Takashima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2020168432A priority Critical patent/JP2022060765A/ja
Publication of JP2022060765A publication Critical patent/JP2022060765A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Led Devices (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

Figure 2022060765000001
【課題】窒化ガリウム層の表面のアクセプタ濃度を高精度に制御することが可能な窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置を提供する。
【解決手段】窒化物半導体装置の製造方法は、窒化ガリウム層の一方の面側にp型不純物をイオン注入して、窒化ガリウム層にp型注入層を形成する第1注入工程と、窒化ガリウム層に熱処理を施してp型注入層に含まれるp型不純物を拡散させることによって、窒化ガリウム層にp型拡散層を形成する拡散工程と、一方の面側からp型拡散層の一部を除去して、p型拡散層の表面濃度を予め設定された値に合わせ込む表面濃度調整工程と、を備える。
【選択図】図2C

Description

本発明は、窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置に関する。
窒化ガリウム(GaN)系材料に不純物をドープし、不純物がドープされたGaN系材料に熱処理を施すと、GaN系材料の表面に凹凸を有する荒れが発生することが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、熱処理時に生じた表面荒れ等を除去するために、熱処理後に、GaN系材料の表面を研磨することが開示されている。
特開2017-5190号公報
窒化ガリウム層に形成される素子の特性を向上するために、窒化ガリウム層の表面のアクセプタ濃度は高精度に制御されていることが望ましい。
本発明は上記課題に着目してなされたものであって、窒化ガリウム層の表面のアクセプタ濃度を高精度に制御することが可能な窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る窒化物半導体装置の製造方法は、窒化ガリウム層の一方の面側にp型不純物をイオン注入して、前記窒化ガリウム層にp型注入層を形成する第1注入工程と、前記窒化ガリウム層に熱処理を施して前記p型注入層に含まれる前記p型不純物を拡散させることによって、前記窒化ガリウム層にp型拡散層を形成する拡散工程と、前記一方の面側から前記p型拡散層の一部を除去して、前記p型拡散層の表面濃度を予め設定された値に合わせ込む表面濃度調整工程と、を備える。
本発明の一態様に係る窒化物半導体装置は、窒化ガリウム層と、前記窒化ガリウム層の一方の面側に設けられたp型拡散層と、を備える。前記p型拡散層はp型不純物の濃度が最大となる濃度ピーク位置を有し、前記濃度ピーク位置は前記p型拡散層の表面に存在する。
本発明によれば、窒化ガリウム層の表面のアクセプタ濃度を高精度に制御することが可能な窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置を提供することができる。
図1Aは、本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Bは、本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Cは、本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図2Aは、本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置の製造過程における、Mg及びNの濃度分布の一例を示すグラフである。 図2Bは、本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置の製造過程における、Mg及びNの濃度分布の一例を示すグラフである。 図2Cは、本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置の製造過程における、Mg及びNの濃度分布の一例を示すグラフである。 図3Aは、熱処理温度と、熱処理後のMg濃度との関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図3Bは、熱処理温度と、熱処理後のMg濃度との関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図4Aは、Nの注入濃度と、熱処理後のMg濃度との関係(Mg注入ピーク濃度が4E+19cm-3の場合)をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図4Bは、Nの注入濃度と、熱処理後のMg濃度との関係(Mg注入ピーク濃度が4E+19cm-3の場合)をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図5Aは、Nの注入濃度と、熱処理後のMg濃度との関係(Mg注入ピーク濃度が2E+19cm-3の場合)をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図5Bは、Nの注入濃度と、熱処理後のMg濃度との関係(Mg注入ピーク濃度が2E+19cm-3の場合)をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図6Aは、本発明の実施形態2に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図6Bは、本発明の実施形態2に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図6Cは、本発明の実施形態2に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図6Dは、本発明の実施形態2に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図6Eは、本発明の実施形態2に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図6Fは、本発明の実施形態2に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図7Aは、本発明の実施形態3に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図7Bは、本発明の実施形態3に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図7Cは、本発明の実施形態3に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図7Dは、本発明の実施形態3に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図7Eは、本発明の実施形態3に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図7Fは、本発明の実施形態3に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8Aは、本発明の実施形態4に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8Bは、本発明の実施形態4に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8Cは、本発明の実施形態4に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8Dは、本発明の実施形態4に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8Eは、本発明の実施形態4に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8Fは、本発明の実施形態4に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8Gは、本発明の実施形態4に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8Hは、本発明の実施形態4に係るGaN半導体装置の製造方法を示す断面図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各装置や各部材の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判定すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下の説明において、「上」及び「下」は、必ずしも地面に対する鉛直方向を意味しない。つまり、「上」及び「下」の方向は、重力方向に限定されない。「上」及び「下」は、領域、層、膜及び基板等における相対的な位置関係を特定する便宜的な表現に過ぎず、本発明の技術的思想を限定するものではない。例えば、紙面を180度回転すれば「上」が「下」に、「下」が「上」になることは勿論である。
また、以下の説明において、pやnに付す+や-は、+及び-が付記されていない半導体領域に比して、それぞれ相対的に不純物濃度が高い又は低い半導体領域であることを意味する。ただし同じpとpとが付された半導体領域であっても、それぞれの半導体領域の不純物濃度が厳密に同じであることを意味するものではない。
<実施形態1>
本発明の実施形態1に係る窒化ガリウム半導体装置(以下、GaN半導体装置)1の製造方法を説明する。図1Aから図1Cは、本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置1の製造方法を示す断面図である。図2Aから図2Cは、本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置1の製造過程における、Mg及びNの濃度分布の一例を示すグラフである。具体的には、図2Aは、図1Aに示す断面におけるMg及びNの濃度分布を示している。図2Bは、図1Bに示す断面におけるMg及びNの濃度分布を示している。図2Cは、図1Cに示す断面におけるMg及びNの濃度分布を示している。図2Aから図2Cの各グラフにおいて、横軸はGaN基板10の表面10aからの深さ(nm)を示し、縦軸は濃度(cm-3)を示している。横軸の深さ0nmは、注入層を除去する前のGaN基板の表面の位置を示している。
GaN半導体装置1は、成膜装置、露光装置、エッチング装置、イオン注入装置、熱処理装置、CMP(Chemical Mechanical Polishing)装置など、各種の装置によって製造される。以下、これらの装置を、製造装置と総称する。
図1Aにおいて、製造装置は、GaN基板10(本発明の「窒化ガリウム層」の一例)の表面10a(本発明の「一方の面」の一例)側にマグネシウム(Mg;本発明の「p型不純物」の一例)をイオン注入して、GaN基板10にp型注入層23´を形成する(本発明の「第1注入工程」の一例)。GaN基板10は、単結晶のバルク基板であってもよいし、単結晶のGaN基板上に単結晶のGaN層がエピタキシャル成長法で形成された基板であってあってもよい。
次に、製造装置は、GaN基板10の表面10a側に、Mgとは異なる元素をイオン注入する(本発明の「第2注入工程」の一例)。例えば、Mgとは異なる元素として、窒素元素(N)が挙げられる。GaN基板10の表面10a側にNをイオン注入することによって、p型注入層23´と、p型注入層23´の下方に位置する層とに結晶欠陥が生じる。
Nのイオン注入工程では、GaN基板10の表面10aからNの注入ピーク位置までの深さ(以下、N注入ピーク深さ)が、表面10aからMgの注入ピーク位置までの深さ(以下、Mg注入ピーク深さ)よりも深くなるように、Nの注入条件を設定してもよい(図2A参照)。また、この工程では、Nの注入ピーク位置における濃度が、Mgの注入ピーク位置における濃度の1倍以下となるように、Nの注入条件を設定してもよい(図2A参照)。Nの注入条件として、例えば、Nの注入エネルギーと、Nのドーズ量とがある。注入エネルギーは、加速エネルギーと呼んでもよい。Nの注入エネルギーが大きいほど、GaN基板10の表面10aからのNの注入深さが深くなる。Nのドーズ量が多いほど、Nの濃度が濃くなる。
なお、上記のMgのイオン注入工程と、Nのイオン注入工程は、実行する順に制限はなく、任意の順で実行してよい。製造装置は、上記のようにMgをイオン注入した後でNをイオン注入してもよいし、Nをイオン注入した後でMgをイオン注入してもよい。
次に、製造装置は、GaN基板10に熱処理を施す。この熱処理により、図1B及び図2Bに示すように、p型注入層23´に含まれるMgは、p型注入層23´の周囲(例えば、深さ方向)へ拡散するとともに、活性化する(本発明の「拡散工程」の一例)。これにより、GaN基板10にp型拡散層23が形成される。p型拡散層23の表層部は、Mgが拡散した後のp型注入層23´を含む。また、上記の熱処理により、Mg及びNのイオン注入で生じていた結晶欠陥の少なくとも一部が回復する。なお、深さ方向とは、例えば、GaN基板10の厚さ方向であり、GaN基板10の表面10aと直交する方向である。
後述のシミュレーション結果(図3A及び図3B参照)で示すように、熱処理の最高温度は、1300℃以上であることが好ましい。例えば、最高温度が1300℃以上1500℃以下の熱処理をGaN基板10に施すことによって、GaN基板10にイオン注入されたMgをGaN基板10の周囲(例えば、深さ方向)へ拡散させることが容易となる。
次に、図1Cに示すように、製造装置は、熱処理が施されたGaN基板10の表面10a側から、p型拡散層23の一部を除去して、GaN基板10の表面10aにおけるMg濃度(以下、表面Mg濃度)を予め設定された値に合わせ込む(本発明の「表面濃度調整工程」の一例)。GaN基板10において、表面10a側から除去される厚さは、例えば150nm以上300nm以下である。予め設定された値は、例えば、1.0E+17cm-3以上1.0E+19cm-3以下である。なお、E+は、指数表記である。例えば、1.0E+17は、1.0×1017を意味する。
例えば、シミュレーション又は実験等により、図2Cに示すように、GaN基板10の表面10aからの深さとMg濃度との関係を予め把握しておく。そして、所望の表面Mg濃度が得られるように、GaN基板10の表面10a側を上記の関係に基づく厚さ(深さ)分だけ除去する。除去する方法として、例えばCMP処理及びドライエッチングの少なくとも一方が挙げられる。また、除去する方法として、CMP処理及びドライエッチングの少なくとも一方にウェットエッチングを加えてもよいし、エッチングレートが大きい場合はウェットエッチングのみであってもよい。これにより、除去後の表面Mg濃度を所望の値に合わせこむことができる。
また、図1Cに示す工程では、少なくとも、GaN基板10の表面10aからMgの注入ピーク位置までの範囲を除去してもよい。すなわち、GaN基板10において除去される表層部の厚さは、Mg注入ピーク深さ以上であってもよい。これにより、p型拡散層23においてMgの濃度が最大となる濃度ピーク位置が、除去後の表面10aに位置するように、Mgの濃度分布を調整することができる(図2C参照)。以上の工程を経て、実施形態1に係るGaN半導体装置1が完成する。
以上説明したように、本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置1の製造方法は、GaN基板10の表面10a側にMgをイオン注入して、GaN基板10にp型注入層23´を形成する第1注入工程と、GaN基板10に熱処理を施してp型注入層23´に含まれるMgを拡散させることによって、GaN基板10にp型拡散層23を形成する拡散工程と、GaN基板10の表面10a側からp型拡散層23の一部を除去して、p型拡散層23の表面濃度を予め設定された値に合わせ込む表面濃度調整工程と、を備える。
これによれば、p型注入層23´からMgが拡散してp型拡散層23が形成された後で、p型拡散層23の表層部が除去される。p型拡散層23の表層部はp型注入層23´を含む部位であり、イオン注入による結晶欠陥を多く含む。この表層部を除去することで、p型拡散層23の表面の結晶欠陥を低減することができる。また、結晶欠陥の影響でMgの活性化率が低く、Mgの濃度のばらつきが大きい表層部を除去することで、p型拡散層23の表面のアクセプタ濃度(例えば、活性化した表面Mg濃度)を高精度に制御することができる。
また、本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置1の製造方法は、拡散工程の前に、GaN基板10の表面10a側にNをイオン注入する第2注入工程、をさらに備えてもよい。これによれば、後述のシミュレーション結果(図3Aから図5B参照)で示すように、拡散工程においてMgの拡散を促すことができ、p型拡散層23の表面Mg濃度を高くすることが容易となる。
本発明の実施形態1に係るGaN半導体装置1は、GaN基板10と、GaN基板10の表面10a側に設けられたp型拡散層23と、を備える。p型拡散層23はMgの濃度が最大となる濃度ピーク位置を有する。濃度ピーク位置はp型拡散層23の表面に存在する。p型拡散層23の表面Mg濃度は、p型拡散層23におけるMg濃度の最大値であり、その値は例えば1.0E+17cm-3以上1.0E+19cm-3以下である。このような構成を有するGaN半導体装置1は、上記の製造方法で製造することができるため、GaN基板10の表面10aのアクセプタ濃度を高精度に制御することが可能である。
<シミュレーション結果>
(熱処理温度と、熱処理後のMg濃度との関係)
図3A及び図3Bは、熱処理温度と、熱処理後のMg濃度との関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。具体的には、図3Aは、GaN基板にMgをイオン注入し、最高温度が1300℃、最高温度での処理時間が5分の条件で、GaN基板を熱処理した場合の、深さ方向におけるMg濃度分布をシミュレーション結果を示している。図3Bは、GaN基板にMgをイオン注入し、最高温度が1200℃、最高温度での処理時間が5分の条件で、GaN基板を熱処理した場合の、深さ方向におけるMg濃度分布をシミュレーション結果を示している。図3A及び図3Bにおいて、横軸はGaN基板の表面からの深さ(μm)を示し、縦軸はMg濃度(cm-3)を示している。
図3A及び図3Bにおいて、「Mgのみ」は、GaN基板へのイオン注入種がMgのみの場合のデータを示している。「Mg+N」は、GaN基板へのイオン注入種がMgとNの両方の場合のデータを示している。「Mg+N、as-impla」は、MgとNとをイオン注入した直後(すなわち、熱処理前)のデータを示している。図3A及び図3Bにおいて、「Mg+N、as-impla」は同一のデータである。
図3A及び図3Bに示すシミュレーションでは、Mgを10keVの注入エネルギーで、Mgの注入ピーク位置におけるMg濃度(以下、Mg注入ピーク濃度)が4E+19cm-3となるようにMgドーズ量を調整して、一段イオン注入を行った。また、Nは、GaN基板の表面から深さ300nmまでの範囲に注入されるMgが6E+18cm-3の一定濃度となるように多段イオン注入を行った。
図3A及び図3Bを比較して分かるように、Mgをイオン注入した後の熱処理は、1200℃の場合よりも1300℃の場合の方が、Mgが深さ方向へ拡散し易いことが確認された。また、図3Bの1300℃のシミュレーション結果において、「Mgのみ」と「Mg+N」とを比較して分かるように、Nをイオン注入した場合の方が、Mgの表面濃度(例えば、深さ0.15μm以上0.3μm以下の範囲における濃度)を高くすることができる。これは、Nをイオン注入することによって結晶欠陥が生じ、結晶欠陥が生じた層にMgが熱拡散することによるものと考えられる。結晶欠陥のない層よりも、結晶欠陥が生じている層の方が、Mgが熱拡散しやすいと考えられる。
(Nの注入濃度と、熱処理後のMg濃度との関係)
(1)Mg注入ピーク濃度が4E+19cm-3の場合
図4A及び図4Bは、Nの注入濃度と、熱処理後のMg濃度との関係(Mg注入ピーク濃度が4E+19cm-3の場合)をシミュレーションした結果を示すグラフである。具体的には、図4A及び図4Bは、Mg及びN(または、Mgのみ)をGaN基板にイオン注入した後、GaN基板を最高温度が1300℃、最高温度での処理時間が5分の条件で熱処理した設定した場合のシミュレーション結果を示している。
このシミュレーションでは、Mgを10keVの注入エネルギーで、Mg注入ピーク濃度が4E+19cm-3となるようにドーズ量を調整して一段イオン注入を行った。また、このシミュレーションでは、Nのイオン注入条件として、図4Aに示す3条件と、図4Bに示す3条件の、計6条件を用意した。図4Aは、GaN基板の表面から深さ300nmまでの範囲において、Nの注入濃度が一定(0cm-3、1.0E+17cm-3、1.0E+18cm-3)となるように、Nを多段イオン注入を行った場合の結果を示している。図4Bは、GaN基板の表面から深さ300nmまでの範囲において、Nの注入濃度が一定(3.0E+18cm-3、6.0E+18cm-3、1.0E+19cm-3)となるように、Nを多段イオン注入を行った場合の結果を示している。なお、図4Aに示すNの注入濃度0cm-3は、Nのイオン注入は行わず、Mgのみをイオン注入した場合を示している。図4A及び図4Bに示すように、Nの注入濃度が大きいほど、Mgは深さ方向へ拡散し易くなることが確認された。
(2)Mg注入ピーク濃度が2E+19cm-3の場合
図5A及び図5Bは、Nの注入濃度と、熱処理後のMg濃度との関係(Mg注入ピーク濃度が2E+19cm-3の場合)をシミュレーションした結果を示すグラフである。具体的には、図5A及び図5Bは、Mg及びN(または、Mgのみ)をGaN基板にイオン注入した後、GaN基板を最高温度が1300℃、最高温度での処理時間が5分の条件で熱処理した設定した場合のシミュレーション結果を示している。
図5A及び図5Bに示すシミュレーションについて、図4A及び図4Bに示したシミュレーションとの違いは、Mg注入ピーク濃度のみである。このシミュレーションでは、Mgを10keVの注入エネルギーで、Mg注入ピーク濃度が2E+19cm-3となるようにドーズ量を調整して一段イオン注入を行った。図5Aは、GaN基板の表面から深さ300nmまでの範囲において、Nの注入濃度が一定(0cm-3、1.0E+17cm-3、1.0E+18cm-3)となるように、Nを多段イオン注入を行った場合の結果を示している。図5Bは、GaN基板の表面から深さ300nmまでの範囲において、Nの注入濃度が一定(3.0E+18cm-3、6.0E+18cm-3、1.0E+19cm-3)となるように、Nを多段イオン注入を行った場合の結果を示している。
図5A及び図5Bに示すように、このシミュレーションにおいても、Nの注入濃度が大きいほど、Mgは深さ方向へ拡散し易くなることが確認された。また、図4A及び図4Bと、図5A及び図5Bとを比較して分かるように、Mg注入ピーク濃度を大きくすると、Mg拡散層におけるMg濃度も高くなることが確認された。Mg拡散層とは、熱処理によりMgが拡散した層のことである。
また、図4Aから図5Bの結果から、Mg拡散層におけるMg濃度は、Nの注入濃度と、Mgの注入濃度とによって制御することができることが分かった。図4Aから図5Bに示したような分析結果(プロファイル)を取得し、取得したプロファイルに基づいてMg拡散層の表層部を所定の厚さだけ除去することで、除去後の表面Mg濃度を所望の値(例えば、1.0E+19cm-3以下の値)に調整できることが分かった。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係るGaN半導体装置1Aの製造方法を説明する。図6Aから図6Fは、本発明の実施形態2に係るGaN半導体装置1Aの製造方法を示す断面図である。図6Aに示すように、製造装置は、n+型のGaN基板11の表面上にGaN層12を形成する。例えば、GaN基板11は、N+型のGaN単結晶基板である。GaN基板11に含まれるn型不純物は、Si(シリコン)、O(酸素)及びGe(ゲルマニウム)のうちの一種類以上の元素である。一例を挙げると、GaN基板11に含まれるn型不純物はSi又はOであり、GaN基板11におけるSiの不純物濃度は5×1017cm-3以上である。製造装置は、有機金属成長法(MOCVD法)により、GaN基板11上にn-型のGaN層12をエピタキシャル成長させる。製造装置は、GaN層12をエピタキシャル成長させる過程で、GaN層12にn型不純物としてSiをドープする。GaN層12におけるn型不純物の濃度(キャリア濃度)は、例えば1.0E+16cm-3である。GaN層12の成膜後の厚さは、例えば10μmである。
次に、図6Bに示すように、製造装置は、GaN基板10の表面10a側にp+型注入層21´を形成する。例えば、製造装置は、GaN基板10の表面10a上に第1マスク(図示せず)を形成する。第1マスクは、酸化シリコン(SiO)膜、酸化アルミニウム(Al)膜又はフォトレジストで構成されている。第1マスクは、p+型注入層21´が形成される領域の上方を開口し、他の領域の上方を覆う形状を有する。製造装置は、第1マスクが形成されたGaN基板10の表面10a側にp型不純物としてMgをイオン注入する(第1のMg注入工程;本発明の「第1注入工程」の一例)。
第1のMg注入工程では、GaN基板10の表面10aからMgの注入ピーク位置までの深さ(すなわち、Mg注入ピーク深さ)が20nm、Mgの注入ピーク位置におけるMg濃度(すなわち、Mg注入ピーク濃度)が1.0E+20cm-3となるように、Mgの注入条件を設定する。このように設定された条件でMgをイオン注入することによって、GaN基板10の表面10a側にp+型注入層21´が形成される。p+型注入層21´の形成後、製造装置は第1マスクを除去する。
次に、製造装置は、GaN基板10の表面10a側にNをイオン注入する(第1のN注入工程;本発明の「第2注入工程」の一例)。第1のN注入工程では、GaN基板10の表面10aからNの注入ピーク位置までの深さ(すなわち、N注入ピーク深さ)が100nm、Nの注入ピーク位置におけるN濃度(すなわち、N注入ピーク濃度)が1.0E+20cm-3となるように、Nの注入条件を設定する。このように設定された条件でNをイオン注入することによって、p+型注入層21´と、p+型注入層21´の下方に位置する層とに結晶欠陥を生じさせることができる。
次に、製造装置は、GaN基板10の表面10a側にp型注入層23´を形成する(第2のMg注入工程;本発明の「第1注入工程」の一例)。例えば、製造装置は、GaN基板10の表面10a上に第2マスク(図示せず)を形成する。第2マスクは、SiO膜、Al膜又はフォトレジストで構成されている。第2マスクは、p型注入層23´が形成される領域の上方を開口し、他の領域の上方を覆う形状を有する。製造装置は、第2マスクが形成されたGaN基板10の表面10a側にp型不純物としてMgをイオン注入する。
第2のMg注入工程では、Mg注入ピーク深さが20nm、Mg注入ピーク濃度が4.0E+19cm-3となるように、Mgの注入条件を設定する。このように設定された条件でMgをイオン注入することによって、p型注入層23´が形成される。p型注入層23´の形成後、製造装置は第2マスクを除去する。
次に、製造装置は、GaN基板10の表面10a側にNをイオン注入する(第2のN注入工程;本発明の「第2注入工程」の一例)。第2のN注入工程では、N注入ピーク深さが500nm、N注入ピーク濃度が1.0E+19cm-3となるように、Nの注入条件を設定する。このように設定された条件でNをイオン注入することによって、p型注入層23´と、p型注入層23´の下方に位置する層とに結晶欠陥を生じさせることができる。
なお、第1のMg注入工程と、第2のMg注入工程の実行順は上記に限定されない。第1のMg注入工程と第2のMg注入工程は、実行順を入れ替えてもよい。第2のMg注入工程を実行し、その後で、第1のMg注入工程を実行してもよい。
第1のN注入工程と、第2のN注入工程の実行順も上記に限定されない。第1のN注入工程と第2のN注入工程は、実行順を入れ替えてもよい。第2のN注入工程を実行し、その後で、第1のN注入工程を実行してもよい。
第1のN注入工程と第2のN注入工程は、次に説明する図6Cの熱処理前であれば、任意のタイミングで実行してよい。例えば、第1のMg注入工程と第2のMg注入工程とを実行した後で、第1のN注入工程と、第2のN注入工程とを実行してもよい。または、第1のN注入工程と、第2のN注入工程とを実行した後で、第1のMg注入工程と第2のMg注入工程とを実行してもよい。第1のMg注入工程と第2のMg注入工程との間で、第1のN注入工程及び第2のN注入工程の少なくとも一方を実行してもよい。
次に、製造装置は、GaN基板10に熱処理を施す。この熱処理により、p+型注入層21´、p型注入層23´にそれぞれ注入されたMgは周囲(例えば、深さ方向)に拡散するとともに、活性化され、図6Cに示すように、p+型拡散層21とp型拡散層23とが形成される。p+型拡散層21の表層部は、Mgが拡散した後のp+型注入層21´を含む。p型拡散層23の表層部は、Mgが拡散した後のp型注入層23´を含む。また、Mg及びNのイオン注入によりp+型注入層21´、p型注入層23にそれぞれ生じた結晶欠陥の少なくとも一部は、この熱処理により回復する。熱処理の条件は、例えば、熱処理が行われるチャンバ内の最高温度が1300℃以上1500℃以下、チャンバ内の圧力が10Torr以上760Torr以下、チャンバ内の雰囲気がN2、Ar等の不活性ガス、上記最高温度での処理時間が5分以上、30分以下である。
なお、本発明の実施形態では、図6Cに示す熱処理を行う前に予め、GaN基板10の表面10a上に保護膜(図示せず)を形成してもよい。保護膜は、熱処理中においてGaN層から窒素(N)原子が放出されることを防ぐ機能を有する。GaN基板から窒素原子が放出されると、放出された位置には窒素空孔が形成される。窒素空孔は、ドナー型欠陥として機能し得るので、p型特性の発現が阻害される可能性がある。これを防ぐため、製造装置は、GaN基板10の表面10aを保護膜で覆い、その状態で熱処理を行ってもよい。
この保護膜は、耐熱性が高く、保護膜からGaN基板10側へ不純物が拡散せず、かつ、GaN基板10に対して選択的に除去可能であることが好ましい。耐熱性が高いとは、例えば、800℃以上2000℃以下の温度で熱処理された場合においても保護膜にピット(貫通開口)が形成されない程度に、保護膜が実質的に分解しないことを意味する。保護膜は、例えば、窒化アルミニウム(AlN)膜、SiO膜または窒化シリコン(SiN)膜である。なお、保護膜は、AlN膜上に他の膜を積層した積層膜でもよい。他の膜として、例えばSiO膜、SiN膜及びGaN膜のうちの1種以上が挙げられる。
次に、図6Dに示すように、製造装置は、熱処理が施されたGaN基板10の表面10a側から、p+型拡散層21の一部とp型拡散層23の一部とを除去して、p+型拡散層21の表面のMg濃度(すなわち、表面Mg濃度)とp型拡散層23の表面Mg濃度とをそれぞれ予め設定された値に合わせ込む。
例えば、製造装置は、GaN基板10の表面10a側にCMP処理を施して、p+型拡散層21の表層部と、p型拡散層23の表層部とをそれぞれ所定の厚さだけ除去する。除去される厚さは、例えば150nm以上300nm以下である。これにより、p+型拡散層21の表面Mg濃度を、例えば6.0E+18cm-3にすることができる。また、p型拡散層23の表面Mg濃度を、例えば1.0E+17cm-3にすることができる。
なお、この工程では、GaN基板10の表面10aからMgの注入ピーク位置までの範囲を除去してもよい。すなわち、GaN基板10において除去される表層部の厚さは、Mg注入ピーク深さ以上であってもよい。GaN基板10の表面10aからMgの注入ピーク位置までの距離が、150nm以上300nm以下であってもよい。
次に、図6Eに示すように、製造装置は、GaN基板10にn+型のソース層31と、n型のJFET領域33とを形成する。JFET領域33は、ドリフト領域の一部である。ドリフト領域は、n+型のGaN基板11とp型拡散層23との間の電流経路として機能する。JFET領域33は、他のドリフト領域よりもn型不純物の濃度が高く、電気抵抗が低い。JFET領域が設けられることによって、MOSトランジスタのオン抵抗の低減を図ることができる。
例えば、製造装置は、ソース層31を形成するために、GaN基板10の表面10a側に第3マスク(図示せず)を形成する。第3マスクは、ソースが形成される領域の上方を開口し、他の領域の上方を覆う形状を有する。製造装置は、第2マスクが形成されたGaN基板10の表面10a側にn型不純物としてシリコン(Si)をイオン注入する。このSiのイオン注入工程では、GaN基板10の(CMP処理後の)表面10aから50nmの深さまで、Siの注入濃度が4.0E+19cm-3の一定濃度となるように、多段イオン注入を行う。Siを多段イオン注入した後、製造装置は、第3マスクを除去する。
また、上記のSiのイオン注入工程と前後して、製造装置は、n型のJFET領域33を形成するために、GaN基板10の表面10a側に第4マスク(図示せず)を形成する。第4マスクは、JFETが形成される領域の上方を開口し、他の領域の上方を覆う形状を有する。製造装置は、第4マスクが形成されたGaN基板10の表面10a側にn型不純物として酸素(O)をイオン注入する。この酸素(O)のイオン注入工程では、GaN基板10の(CMP処理後の)表面10aから500nmの深さまで、酸素(O)の注入濃度が1.0E+17cm-3の一定濃度となるように、多段イオン注入を行う。酸素(O)を多段イオン注入した後、製造装置は、第4マスクを除去する。
上記のSiのイオン注入工程と、酸素(O)のイオン注入工程とを行った後、製造装置は、GaN基板10に熱処理を施す。この熱処理により、GaN基板10にイオン注入されたSi、酸素(O)はそれぞれ拡散するとともに、活性化する。これにより、GaN基板10にn+型のソース層31とn型のJFET領域33とが形成される。また、Si及び酸素(O)のイオン注入により生じた結晶欠陥の少なくとも一部は、この熱処理により回復する。熱処理の条件は、例えば、熱処理が行われるチャンバ内の最高温度が1100℃、チャンバ内の雰囲気がN、上記最高温度での処理時間が10分である。
次に、図6Fに示すように、製造装置は、GaN基板10の表面10a上にゲート絶縁膜35を形成する。ゲート絶縁膜35は、例えば、酸化シリコン(SiO) 又はAlである。次に、製造装置は、ゲート絶縁膜35上にゲート電極37を形成する。ゲート電極37は、例えば、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、窒化チタン(TiN)、タングステン(W)、又は、ポリシリコン(,poly-Si)等で構成される。
次に、製造装置は、n+ソース層31上とp+拡散層21上とにソース電極41を形成する。また、ソース電極41の形成工程と前後して、製造装置は、GaN基板10の裏面10b側にドレイン電極43を形成する。ソース電極41及びドレイン電極43は、例えば、チタン(Ti)にAlを積層した積層膜で構成される。Tiが下層、Alが上層である。以上の工程を経て、図6Fに示すように、縦型プレーナ構造のMOSトランジスタを有するGaN半導体装置1Aが完成する。
本発明の実施形態2によれば、p型注入層23´からMgが拡散してp型拡散層23が形成された後で、p型拡散層23の表層部が除去される。p型拡散層23の表層部はp型注入層23´を含む部位であり、イオン注入による結晶欠陥を多く含む。この表層部を除去することで、p型拡散層23の表面の結晶欠陥を低減することができる。また、結晶欠陥の影響でMgの活性化率が低く、Mgの濃度のばらつきが大きい表層部を除去することで、p型拡散層23の表面のアクセプタ濃度を高精度に制御することができる。
GaN半導体装置1Aでは、結晶欠陥が少なくアクセプタ濃度が高精度に制御されたp型拡散層23の表面及びその近傍に、縦型プレーナ構造のMOSトランジスタのチャネルを形成することができる。これにより、縦型プレーナ構造のMOSトランジスタの特性の向上(例えば、結晶欠陥に起因するリーク電流の低減、アクセプタ濃度に起因する閾値電圧のばらつきの低減など)が可能である。
また、本発明の実施形態2によれば、p+型注入層21´からMgが拡散してp+型拡散層21が形成された後で、p+型拡散層21の表層部が除去される。p+型拡散層21の表層部はp+型注入層21´を含む部位であり、イオン注入による結晶欠陥を多く含む。この表層部を除去することで、p+型拡散層21の表面の結晶欠陥を低減することができる。また、結晶欠陥の影響でMgの活性化率が低く、Mgの濃度のばらつきが大きい表層部を除去することで、p+型拡散層21の表面のアクセプタ濃度を高精度に制御することができる。
GaN半導体装置1Aでは、結晶欠陥が少なくアクセプタ濃度が高精度に制御されたp+型拡散層21の表面に、p+コンタクト電極と兼用でソース電極41が形成される。ソース電極41と接合される、p+型拡散層21の表面は結晶欠陥が少なくアクセプタ濃度が高精度に制御されている。このため、p+型拡散層21とソース電極41とのコンタクト抵抗の低減が可能である。
<実施形態3>
上記の実施形態2では、プレーナ構造のMOSトランジスタを有する半導体装置1Aについて説明した。しかしながら、本発明の実施形態において、GaN半導体装置が有するMOSトランジスタは、プレーナ構造に限定されず、例えばトレンチ構造であってもよい。
図7Aから図7Fは、本発明の実施形態3に係るGaN半導体装置1Bの製造方法を示す断面図である。図7Aにおいて、製造装置は、例えば実施形成2と同様のイオン注入条件で、GaN基板10の表面10a側にp+型注入層21´と、p型注入層23´とを形成する。なお、p型注入層23´を形成する工程では、実施形態2で説明した図6Bとは異なり、水平方向(表面10aに平行な方向)で隣り合う一方のp+型注入層21´と他方のp+型注入層21´との間に、p型注入層23´を連続して形成してよい。
また、p+型注入層21´の形成工程(第1のMg注入工程)、p型注入層23´の形成工程(第2のMg注入工程)と前後して、製造装置は、実施形態2で説明した第1のN注入工程と、第2のN注入工程とを行ってもよい。第1のN注入工程のイオン注入条件と、第2のN注入工程のイオン注入条件は、例えば実施形成2と同じである。
次に、製造装置は、GaN基板10に熱処理を施す。この熱処理により、p+型注入層21´、p型注入層23´にそれぞれ注入されたMgは周囲(例えば、深さ方向)に拡散するとともに、活性化され、図7Bに示すように、p+型拡散層21とp型拡散層23とが形成される。また、Mg及びNのイオン注入によりp+型注入層21´、p型注入層23にそれぞれ生じた結晶欠陥の少なくとも一部は、この熱処理により回復する。この熱処理の条件は、例えば実施形態2でp+型注入層21´及びp型注入層23´にそれぞれ注入されたMgを拡散 、活性化させるときの熱処理の条件と同じである。なお、実施形態3においても、実施形態2と同様に、この熱処理の前に予め、GaN基板10の表面10a上に保護膜(図示せず)を形成してもよい。
次に、図7Cに示すように、製造装置は、熱処理が施されたGaN基板10の表面10a側から、p+型拡散層21の一部とp型拡散層23の一部とを除去して、p+型拡散層21の表面Mg濃度とp型拡散層23の表面Mg濃度とをそれぞれ予め設定された値に合わせ込む。例えば、製造装置は、GaN基板10の表面10a側にCMP処理を施して、GaN基板10の表層部を除去する。実施形態3においても、実施形態2と同様に、除去する厚さは例えば150nm以上300nm以下である。これにより、p+型拡散層21の表面Mg濃度を、例えば6.0E+18cm-3にすることができる。また、p型拡散層23の表面Mg濃度を、例えば1.0E+17cm-3にすることができる。
次に、図7Dに示すように、製造装置は、GaN基板10にn+型のソース層31を形成する。ソース層31の形成方法は、例えば実施形態2と同じである。なお、図7Dに示すソース層31の形成工程は、次に説明するトレンチH1の形成工程(図7E参照)の後で行ってもよい。
次に、製造装置は、GaN基板10の表面10a側であって、水平方向で隣り合う一方のp+型拡散層21と他方のp+型拡散層21との間の領域を、深さ方向にドライエッチングする。これにより、図7Eに示すように、製造装置は、GaN基板10の表面10a側にトレンチH1を形成する。トレンチH1の表面10aからの深さは、例えば500nm以上1μm以下である。トレンチH1は、p型拡散層23を突き抜けてn-型のGaN層12が底部となるような寸法で形成される。
次に、図7Fに示すように、製造装置は、トレンチH1の内側面と底面とにゲート絶縁膜35を形成する。次に、製造装置は、ゲート電極37を形成する。ゲート電極37は、ゲート絶縁膜35を介してトレンチH1内を埋め込むように形成される。
これ以降の工程は、例えば実施形態2と同じである。製造装置は、n+ソース層31上とp+拡散層21上とにソース電極41を形成する。また、ソース電極41の形成工程と前後して、製造装置は、GaN基板10の裏面10b側にドレイン電極43を形成する。以上の工程を経て、縦型トレンチ構造のMOSトランジスタを有するGaN半導体装置1Bが完成する。
本発明の実施形態3によれば、上記の実施形態2と同様に、p型拡散層23の表面のアクセプタ濃度を高濃度に制御することができる。これにより、GaN半導体装置1Bにおいても、結晶欠陥が少なくアクセプタ濃度が高精度に制御されたp型拡散層23の表面及びその近傍に、縦型トレンチ構造のMOSトランジスタのチャネルを形成することができる。これにより、縦型トレンチ構造のMOSトランジスタの特性の向上(例えば、結晶欠陥に起因するリーク電流の低減、アクセプタ濃度に起因する閾値電圧のばらつきの低減など)が可能である。
また、本発明の実施形態3によれば、上記の実施形態2と同様に、p型拡散層23の表面のアクセプタ濃度を高濃度に制御することができる。これにより、GaN半導体装置1Bにおいても、p+型拡散層21とソース電極41とのコンタクト抵抗の低減が可能である。
<実施形態4>
本発明の実施形態では、p型注入層(または、P+注入層)に注入されたMgを基板の厚さ方向ではなく、基板の厚さ方向と交差する方向に拡散させてp型拡散層(または、P+型拡散層)を形成してもよい。
図8Aから図8Hは、本発明の実施形態4に係るGaN半導体装置1Cの製造方法を示す断面図である。図8Aにおいて、製造装置は、例えば実施形成2と同様のイオン注入条件で、GaN基板10の表面10a側にMgをイオン注入してp+型注入層21´を形成する(第1のMg注入工程)。また、第1のMg注入工程と前後して、製造装置は、実施形態2で説明した第1のN注入工程を行う。第1のN注入工程のイオン注入条件は、例えば実施形成2と同じである。これにより、p+型注入層21´と、p+型注入層21´の下方に位置する層とに結晶欠陥を生じさせることができる。
次に、製造装置は、GaN基板10に熱処理を施す。この熱処理により、p+型注入層21´に注入されたMgは周囲(例えば、深さ方向)に拡散するとともに、活性化され、図8Bに示すように、p+型拡散層21が形成される。また、Mg及びNのイオン注入によりp+型注入層21´に生じた結晶欠陥の少なくとも一部は、この熱処理により回復する。この熱処理の条件は、例えば実施形態2で、p+型注入層21´及びp型注入層23´にそれぞれ注入されたMgを拡散 、活性化させるときの熱処理の条件と同じである。なお、実施形態4においても、実施形態2と同様に、この熱処理の前に予め、GaN基板10の表面10a上に保護膜(図示せず)を形成してもよい。
次に、図8Cに示すように、製造装置は、GaN基板10の表面10a側にCMP処理を施して、p+型拡散21の表層部を除去する。これにより、製造装置は、p+型拡散21の表面濃度を予め設定された値に合わせ込む。実施形態4においても、実施形態3と同様に、除去する厚さは例えば150nm以上300nm以下である。これにより、p+型拡散層21の表面Mg濃度を、例えば6.0E+18cm-3にすることができる。
次に、図8Dに示すように、製造装置は、GaN基板10にn+型のソース層31を形成する。ソース層31の形成方法は、例えば実施形態2と同じである。なお、図7Dに示すソース層31の形成工程は、次に説明するトレンチH1の形成工程(図8E参照)の後で行ってもよい。
次に、製造装置は、GaN基板10の表面10a側であって、水平方向で隣り合う一方のp+型拡散層21と他方のp+型拡散層21との間の領域を、深さ方向にドライエッチングする。これにより、図8Eに示すように、製造装置は、GaN基板10の表面10a側にトレンチH1を形成する。トレンチH1の表面10aからの深さは、例えば500nm以上1μm以下である。トレンチH1は、ソース層31を突き抜けてn-型のGaN層12が底部となるような寸法で形成される。
次に、図8Fに示すように、製造装置は、トレンチH1の内側面にMgをイオン注入してp型注入層23´を形成する(第2のMg注入工程)。例えば、製造装置は、GaN基板10の表面10a上に第5マスク(図示せず)を形成する。第5マスクは、SiO膜、Al膜又はフォトレジストで構成されている。第5マスクは、トレンチH1の上方を開口し、他の領域の上方を覆う形状を有する。製造装置は、第5マスクが形成されたGaN基板10の表面10a側にp型不純物としてMgを斜めイオン注入する。
Mgの斜めイオン注入工程では、Mg注入ピーク深さが20nm、Mg注入ピーク濃度が1.0E+19cm-3となるように、Mgの注入条件を設定する。なお、斜めイオン注入工程において、注入深さは、GaN基板10の厚さ方向(図8Eでは縦方向)の距離ではなく、厚さ方向と直交する水平方向(図8Eでは横方向)の距離で示される。Mgの斜めイオン注入工程において、Mgピーク深さとは、トレンチH1の内側面からMgの注入ピーク位置までの水平方向の距離を意味する。
Mgの斜めイオン注入工程では、トレンチH1の内側面にMgが注入され、かつ、トレンチH1の底面はトレンチH1の内側面よりもMgの注入量が少なくなるように(理想的には、トレンチH1の底面への注入量がゼロとなるように)、チルト角が調整されることが好ましい。チルト角とは、GaN基板10の表面10aの法線方向に対する傾角のことである。
また、p型注入層23´の形成工程(第2のMg注入工程)と前後して、製造装置はトレンチH1の内側面にNをイオン注入する。例えば、製造装置は、上記の第5マスクが形成されたGaN基板10の表面10a側にNを斜めイオン注入する。Nの斜めイオン注入工程では、Nピーク深さが20nm、Nピーク濃度が1.0E+19cm-3となるように、Nの注入条件を設定する。Nの斜めイオン注入工程において、Nピーク深さとは、トレンチH1の内側面からNの注入ピーク位置までの水平方向の距離を意味する。これにより、p型注入層23´と、p型注入層23´と水平方向で隣り合う層とに結晶欠陥を生じさせることができる。
次に、製造装置は、GaN基板10に熱処理を施す。この熱処理により、p型注入層23´に注入されたMgは周囲(例えば、水平方向)に拡散するとともに、活性化され、図8Gに示すように、p型拡散層23が形成される。p型拡散層23の表層部は、トレンチH1の内側面に面しており、Mgが拡散した後のp型注入層23´を含む。また、Mg及びNの斜めイオン注入によりp型注入層23´に生じた結晶欠陥の少なくとも一部は、この熱処理により回復する。この熱処理の条件は、p+型注入層21´に注入されたMgを拡散 、活性化させるときの熱処理の条件と同じである。また、この熱処理の前に予め、GaN基板10の表面10a上に保護膜(図示せず)を形成してもよい。
次に、製造装置は、トレンチH1の内側面の表層部を除去して、p型拡散層23の表面Mg濃度を予め設定された値に合わせ込む。例えば、製造装置は、GaN基板10にTMAHによるウェット処理を施して、トレンチH1の内側面の表層部を除去する。これにより、p型拡散層23の表面Mg濃度を、例えば6.0E+18cm-3にすることができる。
これ以降の工程は、例えば実施形態3と同じである。図8Hに示すように、製造装置は、トレンチH1の内側面と底面とにゲート絶縁膜35を形成する。次に、製造装置は、ゲート電極37を形成する。ゲート電極37は、ゲート絶縁膜35を介してトレンチH1内を埋め込むように形成される。
次に、製造装置は、n+ソース層31上とp+拡散層21上とにソース電極41を形成する。また、ソース電極41の形成工程と前後して、製造装置は、GaN基板10の裏面10b側にドレイン電極43を形成する。以上の工程を経て、縦型トレンチ構造のMOSトランジスタを有するGaN半導体装置1Cが完成する。
本発明の実施形態4によれば、上記の実施形態3と同様に、p型拡散層23の表面のアクセプタ濃度を高濃度に制御することができる。これにより、GaN半導体装置1Cにおいても、結晶欠陥が少なくアクセプタ濃度が高精度に制御されたp型拡散層23の表面及びその近傍に、縦型トレンチ構造のMOSトランジスタのチャネルを形成することができる。これにより、縦型トレンチ構造のMOSトランジスタの特性の向上(例えば、結晶欠陥に起因するリーク電流の低減、アクセプタ濃度に起因する閾値電圧のばらつきの低減など)が可能である。
また、本発明の実施形態4によれば、上記の実施形態3と同様に、p型拡散層23の表面のアクセプタ濃度を高濃度に制御することができる。これにより、GaN半導体装置1Cにおいても、p+型拡散層21とソース電極41とのコンタクト抵抗の低減が可能である。
<その他の実施形態>
上記のように、本発明は実施形態1から4及び変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、変形例が明らかとなろう。
例えば、上記の実施形態2から4では、p型拡散層23を形成した後で、n+ソース層31を形成することを説明した。しかしながら、本発明の実施形態では、n+ソース層31を形成した後でp型拡散層23を形成してもよい。この場合、n+ソース層31の表層部の少なくとも一部は、p型拡散層23の表面濃度調整工程で除去される可能性がある。このため、n+ソース層31を形成するためのイオン注入工程では、n型不純物の注入ピーク深さが、除去される表層部の厚さ分だけ深くなるように、n型不純物の注入条件を設定することが好ましい。
また、本発明の実施形態において、ゲート絶縁膜35には、SiO膜、Al膜の他に、酸窒化シリコン(SiON)膜、ハフニウムシリコン酸化(HfSiO)膜又はシリコン窒化物(Si)膜を使用してもよい。また、ゲート絶縁膜35には、単層の絶縁膜をいくつか積層した複合膜等も使用してもよい。ゲート絶縁膜35としてSiO膜以外の絶縁膜を用いた縦型MOSトランジスタは、縦型MISトランジスタと呼んでもよい。MISトランジスタは、MOSトランジスタを含む、より包括的な絶縁ゲート型トランジスタを意味する。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。上述した実施形態1から4及び変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。また、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1、1A、1B、1C GaN半導体装置
10 GaN基板
10a 表面
10b 裏面
11 GaN基板
12 GaN層
21 拡散層
21 p+型拡散層
21´ p+型注入層
23 p型拡散層
23´ p型注入層
31 ソース層
33 JFET領域
35 ゲート絶縁膜
37 ゲート電極
41 ソース電極
43 ドレイン電極
H1 トレンチ

Claims (15)

  1. 窒化ガリウム層の一方の面側にp型不純物をイオン注入して、前記窒化ガリウム層にp型注入層を形成する第1注入工程と、
    前記窒化ガリウム層に熱処理を施して前記p型注入層に含まれる前記p型不純物を拡散させることによって、前記窒化ガリウム層にp型拡散層を形成する拡散工程と、
    前記一方の面側から前記p型拡散層の一部を除去して、前記p型拡散層の表面濃度を予め設定された値に合わせ込む表面濃度調整工程と、を備える窒化物半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1注入工程では、前記p型不純物の注入ピーク位置における濃度が1.0E+19cm-3以上となるように前記p型不純物の注入条件を設定する、請求項1に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  3. 前記拡散工程では、
    前記熱処理の最高温度を1300℃以上1500℃以下とし、前記最高温度での処理時間を5分以上30分以下とする、請求項1又は2に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  4. 前記表面濃度調整工程では、
    少なくとも、前記一方の面から前記p型不純物の注入ピーク位置までの範囲を除去する、請求項1から3のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  5. 前記一方の面から前記p型不純物の注入ピーク位置までの距離は、150nm以上300nm以下である、請求項4に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  6. 前記予め設定された値は、1.0E+17cm-3以上1.0E+19cm-3以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  7. 前記表面濃度調整工程では、
    前記窒化ガリウム層の前記一方の面側にCMP処理を施して前記p型拡散層の一部を研削する、請求項1から6のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  8. 前記p型不純物はマグネシウム(Mg)である、請求項1から7のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  9. 前記拡散工程の前に、前記窒化ガリウム層の前記一方の面側に前記p型不純物とは異なる元素をイオン注入する第2注入工程、をさらに備える請求項1から8のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  10. 前記第2注入工程では、前記一方の面から前記元素の注入ピーク位置までの深さが、前記一方の面から前記p型不純物の注入ピーク位置までの深さよりも深くなるように、前記元素の注入条件を設定する、請求項9に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2注入工程では、前記元素の注入ピーク位置における濃度が、前記p型不純物の注入ピーク位置における濃度の1倍以下となるように、前記元素の注入条件を設定する、請求項9又は10に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  12. 前記元素は窒素である、請求項9から11のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  13. 窒化ガリウム層と、
    前記窒化ガリウム層の一方の面側に設けられたp型拡散層と、を備え、
    前記p型拡散層はp型不純物の濃度が最大となる濃度ピーク位置を有し、
    前記濃度ピーク位置は前記p型拡散層の表面に存在する、窒化物半導体装置。
  14. 前記p型不純物の表面濃度は、1.0E+17cm-3以上1.0E+19cm-3以下である、請求項13に記載の窒化物半導体装置。
  15. 前記p型不純物はマグネシウム(Mg)である、請求項13又は14に記載の窒化物半導体装置。
JP2020168432A 2020-10-05 2020-10-05 窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置 Pending JP2022060765A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020168432A JP2022060765A (ja) 2020-10-05 2020-10-05 窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020168432A JP2022060765A (ja) 2020-10-05 2020-10-05 窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022060765A true JP2022060765A (ja) 2022-04-15

Family

ID=81125345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020168432A Pending JP2022060765A (ja) 2020-10-05 2020-10-05 窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022060765A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4597531B2 (ja) チャネル領域のドーパント分布がレトログレードな半導体デバイスおよびそのような半導体デバイスの製造方法
KR20040104957A (ko) 채널 영역에서 레트로그레이드 도펀트 프로필을 구비한반도체 디바이스 및 그 제조 방법
TWI627663B (zh) 短通道n型場效電晶體裝置
US7429771B2 (en) Semiconductor device having halo implanting regions
US6620668B2 (en) Method of fabricating MOS transistor having shallow source/drain junction regions
US9099435B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
JP2009200334A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP7404703B2 (ja) 窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置
US6762103B2 (en) Method of forming an isolation film in a semiconductor device
US7737012B2 (en) Manufacturing method of a semiconductor device
US7235450B2 (en) Methods for fabricating semiconductor devices
JP4782411B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2022060765A (ja) 窒化物半導体装置の製造方法及び窒化物半導体装置
TWI492278B (zh) Manufacturing method of semiconductor device
JP5445895B2 (ja) 半導体素子の製造方法
TWI596674B (zh) 半導體裝置及其製造方法
US10079153B2 (en) Semiconductor storage device
US8003501B2 (en) Method of doping P-type impurity ions in dual poly gate and method of forming dual poly gate using the same
JP7405291B1 (ja) 窒化物半導体装置及びその製造方法
JP7238303B2 (ja) 窒化ガリウム半導体装置及び窒化ガリウム半導体装置の製造方法
KR100744269B1 (ko) 모스 트랜지스터의 게이트 산화막 형성 방법
KR100731105B1 (ko) 모스 트랜지스터 제조 방법
KR100835519B1 (ko) 반도체 소자의 제조 방법
JP2024108828A (ja) 窒化物半導体装置及び窒化物半導体装置の製造方法
JP2016004955A (ja) 炭化珪素半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240814

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20241029