JP2022059822A - 切削インサートおよびこれを備えた切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】インサートをクランプする力を向上させ、また、インサート強度および切りくず排出性を向上させるようにした切削インサートおよびこれを備えた切削工具を提供する。【解決手段】切削インサート10は、第1端面たる上面17と、上面17と反対側の面であって切削工具100への取付面を有する第2端面たる下面と、上面17から下面まで貫通する軸線を有するねじ穴Hと、上面17と下面とを連ねるように形成された周側面15と、上面17と周側面15との交差領域、および下面と周側面15との交差領域にそれぞれ形成される主切れ刃21および内切れ刃22と、少なくともその一部がボデー150と当接するように周側面15に形成された拘束面40と、を備え、上面17から視た上面視における主切れ刃21の角度と拘束面40の角度とが異なっており、主切れ刃21の角度が拘束面40の角度よりも小さい。【選択図】図6

Description

本発明は、切削インサートおよびこれを備えた切削工具に関する。
金属などの被削材を、工具ボデーに取り付けられる切削インサートを用いて切削することが行われている。高送り工具などこれら切削工具においては、従来、ボデーにおける切削インサートのクランプ性向上などを図るべく、当該切削インサートの逃げ面形状に工夫が施されている。たとえば特許文献1には、切削インサートの側面における拘束面として用いられる領域が上面側から下面側に向かうに従って貫通孔の中心軸O1から離れるように傾斜していると、ネジに過度に大きな負荷が加わる可能性があることを鑑み、切削インサートの第1面および第4面が貫通孔の中心軸O1を含む断面において中心軸O1に平行であることにより、ホルダが第1面および第4面においてもインサートを安定して固定することができるようにした技術が開示されている(特許文献1の(段落[0048]参照)。
特許第6343016号公報
しかし、上記のような構成とした場合、インサートが外周側へスライドする力に対して有効的であるが、インサートを回転させる力に対しては不十分なときがある。また、特許文献1のごとくインサート強度や切りくず排出性に対しての考慮がされていないと、加工中にインサートの欠損が発生しやすいことがある。
そこで、本発明は、インサートをクランプする力を向上させ、また、インサート強度および切りくず排出性を向上させるようにした切削インサートおよびこれを備えた切削工具を提供することを目的とする。
本発明の一態様である切削インサートは、
第1端面たる上面と、
上面と反対側の面であって切削工具のボデーへの取付面を有する第2端面たる下面と、
上面から下面まで貫通する軸線を有するねじ穴と、
上面と下面とを連ねるように形成された周側面と、
上面と周側面との交差領域、および下面と周側面との交差領域にそれぞれ形成される主切れ刃および内切れ刃と、
少なくともその一部がボデーと当接するように周側面に形成された拘束面と、
を備え、
上面から視た上面視における主切れ刃の角度と拘束面の角度とが異なっており、
主切れ刃の角度が拘束面の角度よりも小さいことを特徴とするものである。
上記態様のごとく主切れ刃の角度を拘束面の角度よりも小さくすることは、既存の切削工具のボデーへの取付けを可能としつつ、当該切削インサートの切込み角を小さくすることになるので、これによって切削抵抗が減り、かつ、当該切削インサートを回転させるように作用する力が低減する。また、このように切削インサートの切込み角を小さくすることは、切りくずの厚みを薄くし、送りを上げることにもつながるので、インサート強度の面、切りくず排出性の面においても向上を図ることができる。
上記のごとき態様の切削インサートは、主切れ刃と内切れ刃の間に、凸形状であって、これら主切れ刃および内切れ刃が形成される辺の中心を通る軸線よりも内切れ刃寄りの位置に形成されたR部を備えていてもよい。
上記のごとき態様の切削インサートでは、上面視において、下面の内切れ刃が上面の主切れ刃よりも当該切削インサートの中心から外側に位置していてもよい。
上記のごとき態様の切削インサートにおいて、下面の取付面に垂直であって上面の主切れ刃を通る仮想面で切断した第1の仮想断面に現れる形状が、上面の主切れ刃から下面の内切れ刃に向かうにつれ、上面の主切れ刃の逃げ面よりも拘束面のほうが当該切削インサートの中心から外側に位置し、拘束面よりも下面の内切れ刃のほうが当該切削インサートの中心から外側に位置している形状であってもよい。
上記のごとき態様の切削インサートにおいて、上面視における主切れ刃の角度と内切れ刃の角度とが異なっており、主切れ刃の角度が内切れ刃の角度よりも小さくなっていてもよい。
上記のごとき態様の切削インサートにおいて、上面視における内切れ刃の角度の大きさと拘束面の角度の大きさが等しくなっていてもよい。
上記のごとき態様の切削インサートにおいて、拘束面が形成された側面に向かって視る側面視にて、上面の主切れ刃は、上面の取付面と交差する高さに該取付面に対して傾斜して形成されており、上面の内切れ刃は取付面よりも低い位置に形成されていてもよい。
上記のごとき態様の切削インサートにおいて、下面の取付面に垂直であって上面の主切れ刃を通る仮想面で切断した第1の仮想断面にて、当該主切れ刃の逃げ面および拘束面は逃げ角が0°または負の値である面であり、下面の取付面に垂直であって上面の内切れ刃を通る仮想面で切断した第2の仮想断面にて、当該内切れ刃の逃げ面は逃げ角が正の値であるポジ面であってもよい。
本発明の一態様に係る切削工具は、回転軸を中心に回転し、切削インサートを保持するためのチップ座を有するボデーと、チップ座に取付け面が当接するようにボデーに取り付けられる上記のごとき態様の切削インサートと、を備えるものである。
切削インサートの斜視図である。 切削インサートを第2周側面部に対向する方向D2から見た側面図である。 切削インサートを上面に対向する方向から見た上面図である。 第1方向D1に沿って第1周側面部に対向する方向から見た切削インサートの側面図である。 エンドミルの先端部、および該先端部のチップ座に取り付けられた切削インサートを示す斜視図である。 (A)本発明の一実施形態に係る切削インサートの切込み角θ1、(B)従前の切削インサートの切込み角θ2についてそれぞれ示す図である。 エンドミルに装着された切削インサートの形状の概要と、切削時に当該切削インサートに作用する力とを示す図である。 (A)第1方向D1に沿って第1周側面部に対向する方向から見た切削インサートの側面図と、(B)切削インサートの上面側の主切れ刃、内切れ刃、底R部を拡大して示す図である。 (A)上面の主切れ刃と下面の内切れ刃の相対位置について説明する切削インサートの上面図と、(B)下面のボス面(エンドミルへの取付面)の形状を説明する、切削インサートを透視して見たと仮想した図である。 上面の主切れ刃から下面の内切れ刃に至るまでの切削インサートの周側面上の形状例について説明する、(A)第1方向D1に沿って第1周側面部に対向する方向から見た切削インサートの側面図と、(B)仮想線(A-A線)における切削インサートの断面図である。 上面視における主切れ刃の角度と内切れ刃の角度について説明する、切削インサートの上面図である。 側面視における主切れ刃、ボス面、内切れ刃の相対高さの関係を示す、(A)第1周側面部に対向する方向から見た切削インサートの側面図、(B)切削インサートの上面図である。 逃げ面の逃げ角がニュートラルまたは負の値に設定された主切れ刃と、逃げ面がポジに設定された内切れ刃の例を示す、(A)仮想面S2,S3を示す、第1周側面部に対向する方向から見た側面図、(B)仮想面S2における主切れ刃の断面形状を示す図、(C)仮想面S3における内切れ刃の断面形状を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る切削インサートおよびこれを備えた切削工具の好適な実施形態について詳細に説明する(図1等参照)。
<切削インサートの概要>
図1等に示す切削インサート10は、表裏を反転させてエンドミル100のボデー150(図5~図7等参照)に取り付けることにより両面使用することができるインサートとして構成されている。本実施形態の切削インサート10は、図2における紙面上方を向いた第1端面たる上面17と、反対の紙面下方を向いた第2端面たる下面19と、上面17と下面19を接続する第1周側面部11、第2周側面部12、第3周側面部13、第4周側面部14からなる周側面15を備える。上面視において(図3参照)、上面17の形状は一組の略平行な辺稜部がもう一組の略平行な辺稜部よりも長いおおよそ平行四辺形のような形状になっている。切削インサート10の中央部には、上面17および下面19を貫通する貫通穴Hが形成されている(図2、図3等参照)。
第1周側面部11は、中心軸AX1に垂直であって、図3における紙面左方向に相当する第1方向D1を向いた面であり、上面17および下面19のそれぞれの短い辺稜部につらなる。第2周側面部12は、中心軸AX1に垂直であって、同図の紙面下方向に相当する第2方向D2を向いた面であり、上面17および下面19のそれぞれの長い辺稜部につらなる。第3周側面部13は、中心軸AX1に垂直であって、同図の紙面右方向に相当する第3方向D3を向いた面であり、上面17および下面19のそれぞれの短い辺稜部につらなる。第4周側面部14は、中心軸AX1に垂直であって、紙面上方向に相当する第4方向D4を向いた面であり、上面17および下面19のそれぞれの長い辺稜部につらなる。第1方向D1および第3方向D3は互いに平行かつ逆向きであり、それぞれ、互いに平行かつ逆向きである第2方向D2および第4方向D4と垂直である。第2周側面部12および第4周側面部14は、両端の第1周側面部11または第3周側面部13との接続部分を除き、平面、または、概ね平坦に、互いに平行となるように形成されている(図3等参照)。
上面17は、貫通穴Hを囲むように形成される平坦なボス面部17Aを備えている(図1、図3等参照)。ボス面部17Aは、下面19側に形成されている切れ刃を用いて加工する際に、エンドミル100のボデー150(図5参照)のチップ座154に当接する面である。
上面17と第1周側面部11との接続領域17Pには切れ刃20が形成されている(図1等参照)。同様に、上面17と第3周側面部13との接続領域17S、下面19と第1周側面部11との接続領域19P、下面19と第3周側面部13との接続領域19Sのそれぞれにも切れ刃20が形成されている。これら計4つの切れ刃20は、2対の切れ刃部20a~20dから構成される。一方の1対の切れ刃部20a、20bは、上面17と周側面15との交差領域に中心軸AX1を中心として180°回転対称形状(点対称形状)となるように形成されている。もう一方の1対の切れ刃部20c、20dは、1対の切れ刃部20a、20bに対して軸線Bまたは軸線Cを中心として180°回転対称形状となるように下面19と周側面15との交差領域に形成されている(図1、図3等参照)。もう一方の1対の切れ刃部20c、20dも中心軸AX1を中心として180°回転対称形状となるように形成されている。なお、軸線Bは、中心軸AX1の中心点(上面17および下面19から等距離の点)を垂直に交差し、第2方向D2および第4方向D2に向かって延びる軸であり、軸線Cは、中心軸AX1の中心点(上面17および下面19から等距離の点)を中心軸AX1および軸線Bと垂直に交差し、第1方向D1および第3方向D3に向かって延びる軸である(図1等参照)。
例えば、上面17と第1周側面部11との交差領域にある一の切れ刃部20aが切削に用いられて損傷した場合には、切削インサート10を中心軸AX1周りに180°回転させることで、上面17において反対側にある未使用の切れ刃部20bで切削することが可能になる。また、これら上面17にある2つの切れ刃部20a、20bがともに損傷した場合には切削インサート10を軸線B周りに回転して裏返すことで、下面19にある未使用の切れ刃部20c、20dのいずれかで切削することが可能になる。なお、各切れ刃部20a~20dは同じ構成を有するので、以下では、そのうちの上面17と第1周側面部11との交差領域にある切れ刃部20aについて説明することとする。
<切れ刃部などの構造>
切れ刃部20aには、切削加工時の切れ刃20となる主切れ刃21と内切れ刃22、およびこれら主切れ刃21と内切れ刃22の間に湾曲するように設けられるR部(以下、底R部という)23が形成されている(図8等参照)。内切れ刃22は、主切れ刃21よりも第4周側面部14寄りに位置している。
切削インサート10がエンドミル100に取り付けられたとき、主切れ刃21は、エンドミル100の先端の外周側に向けられて、切削に主として関与する。切削インサート10がエンドミル100に取り付けられたとき、内切れ刃22は、エンドミル100の内周側に向けられて、内周刃として機能する。切削インサート10がエンドミル100に取り付けられたとき、底R部23は、エンドミル100の先端側に向けられて、底刃として機能する。
第1周側面部11(および第3周側面部13)には、これら切れ刃部20aの逃げ面となる部分と、拘束面40として機能する部分とが形成されている(図4、図10等参照)。拘束面40は、少なくともその一部が、エンドミル100のボデー150のチップ座154の側壁156に当接し、当該切削インサート10が切削時に被削物からの反力(切削力)を受けてモーメントが作用しても中心軸AX1まわりに回転しないように拘束する(図7等参照)。本実施形態の切削インサート10では、上面視において、第1周側面部11の拘束面40は、第2周側面部12に近づくにつれ、軸線Bとの距離が短くなるように傾斜する面で形成されている。上面視における、軸線Bに対する拘束面40の傾斜角度(別言すれば、軸線Cに垂直な仮想面(図3において一例を符号S1で示す)に対する拘束面40の角度)を記号βで表す。一例として、本実施形態では、拘束面40の傾斜角度βを15°としている。
主切れ刃21は、第1周側面部11に対向して視た側面図において概ね直線状に傾斜した傾斜刃である(図4等参照)。図4における主切れ刃21のボス面17Aに対する傾斜角度は、仕様等に応じて適宜設定されうる。主切れ刃21は、内切れ刃22から離れ第2周側面部12に近づくにしたがい切削インサート10の厚さ方向(中心軸AX1に沿った方向)に漸次隆起するように形成されている(図4等参照)。
<主切れ刃と拘束面の傾斜角度>
本実施形態の切削インサート10では、上面視において、主切れ刃21は、第2周側面部12に近づくにつれ、軸線Bとの距離が短くなるように傾斜する面で形成されている。上面視における、軸線Bに対する主切れ刃21の傾斜角度(別言すれば、軸線Cに垂直な仮想面S1に対する主切れ刃21の角度)を記号αで表す(図3参照)。一例として、本実施形態では、主切れ刃21の傾斜角度αを8°としている。
本実施形態のごとく、上面視における主切れ刃21の角度αと拘束面40の角度βとを異ならせた(α≠β)切削インサート10は、切削時における当該インサート10の主切れ刃21などの欠損や、エンドミル100のボデー150の側壁156などの変形を抑制させうる。すなわち、切削時の切込み角(被削物の被削表面に対する主切れ刃21の切削角度)θは、基本的に、当該主切れ刃21自体の角度αの傾斜ぶんと、拘束面40が角度βぶん傾斜していることに伴いエンドミル100に取り付けられた切削インサート10自体の傾斜ぶんとを足し合わせた角度から、切削インサート10自体の傾斜ぶんを引いた差分となるところ(図6等参照)、たとえば、上面視における主切れ刃21の角度αと拘束面40の角度βとが等しい(α=β)切削インサート10であれば、切込み角θはα+βから切削インサート10自体の傾斜ぶんを引いた値となる(図6(B)参照)。一例として、α、βがともに15°であり、切削インサート10の傾斜が13°である従前の切削インサート10’の切込み角θ2は17°である。これに対し、たとえば、拘束面40の角度βを従前と同じにしたまま(β=15°)、主切れ刃21の角度αをこれよりも小さな角度(一例として、α=8°)とした本実施形態の切削インサート10は、エンドミル100の従前のボデーへの取付けを可能にしたまま、切込み角θ1(一例として、θ1=10°)を小さくする(θ1<θ2)ことができる(図6(A)参照)。
ここで、一般的な高送り加工に言及しておくと、高送りによる高能率加工は、薄い切りくずを生成するメカニズムに基づいている。切りくずの厚さはインサートの切込み角θで決まるところ、切込み角θが大きい(一例として90°)インサートでは、刃当り送りをxmmに設定すると切りくずの厚さは同じxmmになり、薄い切りくずを生成するメカニズムは機能しないのに対し、この切込み角θを小さくして鋭角にすればするほど切りくずが薄くなり、切りくずが薄くなれば送り速度を上げることができるため、サイクルタイムを短縮することが可能となる。また、切込み角θを小さくすれば、送り方向に対する切削抵抗が低減することから、このようなメカニズムの下、切込み角θ1を従前の角度θ2よりも小さくする(θ1<θ2)ことができる本実施形態の切削インサート10によれば、切削時に当該切削インサート10が受ける送り方向に対する切削抵抗が低減し、また、切削時に当該切削インサート10を中心軸AX1まわりに回転させる力(トルク)の大きさやその影響も低減する。なお、切込み角θを小さくすると、送り方向に対する切削抵抗が低減する一方で、全体の切削抵抗(主分力や背分力を含めた値)がむしろ増大する場合があるが、そのように切削抵抗が増大しても、本実施形態ではそれ以上に切削インサート10の着座安定性を向上させているので(たとえば、後述する「上面の主切れ刃と下面の内切れ刃の相対位置」の説明など参照)、総合的な加工能率の向上を図ることができる。このことは、ボデー150の変形といった影響を抑制することにつながるし、結果的に切削インサート10のクランプ性能を向上させ、切削時における切削インサート10の欠損を抑制することにもつながる。
<底R部の位置>
底R部23は、切削インサート10がエンドミル100に取り付けられたときエンドミル100の先端側を向くよう、第1方向D1に突出する凸形状に形成されている(図3等参照)。また、底R部23は、第1周側面部11に対向する方向から見た側面図(図4、図8参照)にて、主切れ刃21と内切れ刃22の間であって、当該切削インサート10の中心線(すなわちこの場合は中心軸AX1)よりも内切れ刃22寄りの位置(別言すれば、中心軸AX1よりも第4周側面部14に近い位置)に形成されている。このような切削インサート10によれば、切削抵抗がより内側から働くようになる、すなわち、切削時に切削インサート10に作用する切削抵抗のうち、とくにこの底R部23を介して作用する抵抗がより内側(すなわち、エンドミル100の回転軸に近い側)となることから(図7等参照)、切削インサート10を中心軸AX1まわりに回転させる力(モーメント)が低減する。このことは、切削インサート10やその切れ刃20が受ける切削抵抗が分散することにつながり、その結果、切削インサート10のクランプ性能を向上させ、切削時における当該切削インサート10の欠損やボデー150の変形が抑制されることにつながる。なお、図示している切削インサート10は底R部23が上記のごとく形成されたものの一例をわかりやすく示したものにすぎず、底R部23の具体的な位置や形状などは当該切削インサート10の仕様などに応じて適宜設計・変更されうる。
<上面の主切れ刃と下面の内切れ刃の相対位置>
内切れ刃22は、底R部23に連なるように、エンドミル100の内周側に向けられた内周刃として機能するように形成されている。本実施形態の切削インサート10では、上面視において、下面19の内切れ刃(図9、図10中において便宜的に符号22’で示す)が、上面17の主切れ刃21よりも、第1方向D1側に位置する(別言すれば、上面17の主切れ刃21よりも、下面19側(反対側)の内切れ刃22’のほうが、軸線Bからの距離が大きい)。このような切削インサート10においては、反対面(下面19)の内切れ刃22’をより第1方向D1の側に位置させることで、当該反対面(下面19)のボス面(取付面)17Aを、より第1方向D1の側に位置させ、表面(上面17)の主切れ刃21に近づけることが可能となる(図9(B)中、とくに○印で囲む部分参照)。このようにしてボス面17Aを表面(上面17)の主切れ刃21に近づけると、当該切削インサート10のボデー150への着座面が広がり、当該上面17の主切れ刃21の真裏側(つまり下面19側)の着座面が広がることにもなる。このような切削インサート10によれば、主切れ刃21などに作用する切削抵抗をより広い着座面で受け、分散させることができるため、当該切削インサート10の強度が相対的に向上し、切削時における主切れ刃21等の欠損が抑制される。これについてさらに説明を加えるとすれば、てこの原理(力点から支点が遠いと小さな力でも動きやすいが、支点を近づければ動きにくくなる)を挙げることができる。切削インサート10が動いたり振動したりすると異常損傷や欠損の発生につながることがあるが、このような異常損傷や欠損を抑制するにあたっては、着座面の面積を単に広ければそれでよいということではなく、いかにして切れ刃20の直下の近くを当接させるか、が重要である。
<上面の主切れ刃から下面の内切れ刃に至るまでの周側面上の形状>
軸線Bに垂直なある仮想断面(別言すれば、上面17のボス面17Aに垂直であり、かつ軸線Cの方向に延びるある仮想断面)に現れる、主切れ刃21、拘束面40、内切れ刃22’の形状、構造について説明する(図10等参照)。中心軸AX1に平行であって、上面17の主切れ刃21とその反対面(下面19)の内切れ刃22’を通るある仮想線(A-A線)を想定した場合の(図10(B)参照)、該A-A線を通り軸線Bに垂直な仮想断面による本実施形態の切削インサート10の断面を示す(図10(A)参照)。当該断面においては、上面17の主切れ刃21から下面19の内切れ刃22’に向かうにつれ、(i)上面17の主切れ刃21の逃げ面21fよりも拘束面40のほうが第1方向D1に沿って差分jの大きさぶん当該切削インサート10の外側に位置し、(ii)拘束面40よりも下面19の内切れ刃22’のほうが第1方向D1に沿って差分kの大きさぶん当該切削インサート10の外側に位置している(図10(B)参照)。このように、上面17の主切れ刃21から下面19の内切れ刃22’に向かうにつれ第1方向D1への突出量が増大する断面形状の切削インサート10は、従前の切削インサートよりも断面積を増大させることができ、そのぶん、強度を増大させ、それに伴い、切削時の欠損を抑制することができる。なお、差分jの大きさはたとえば0.1[mm]、差分kの大きさはたとえば0.28[mm] とすることができるがこれらはあくまで一具体例を示す大きさにすぎず、仕様などに応じて適宜設定され得る。
<上面視における主切れ刃の角度と内切れ刃の角度>
切削インサート10では、上面視における主切れ刃21の角度と内切れ刃22の角度とが異なっており、かつ、主切れ刃21の角度が内切れ刃22の角度よりも小さくなるように構成されていてもよい。本実施形態では、上面視における、軸線Bに対する内切れ刃22の傾斜角度(別言すれば、軸線Cに垂直な仮想面S1に対する内切れ刃22の角度)をγとした場合に(図11参照)、この傾斜角度γを、軸線Bに対する主切れ刃21の傾斜角度(別言すれば、軸線Cに垂直な仮想面S1に対する主切れ刃21の角度)αよりも大きくしている。このように内切れ刃22の傾斜角度γを比較的に大きくすると、これに伴い、ランピング加工等の切削時に内切れ刃22から出される切りくずが、より外側(エンドミル100の径方向外側)に向けて排出されるようになる(図11参照)。なお、傾斜角度αの大きさはたとえば8°、傾斜角度γの大きさはたとえば15°とすることができる(ただし、仮想面S1あるいは軸線Bに対するこれら主切れ刃21と内切れ刃22の傾斜の向きは互いに異なる)が、これらはあくまで一具体例を示す大きさにすぎず、仕様などに応じて適宜設定され得る。
なお、内切れ刃22の傾斜角度γの大きさは、拘束面40の傾斜角度β(図3参照)の大きさと同じであってもよい。一例として、本実施形態では、拘束面40の傾斜角度β、内切れ刃22の傾斜角度γともに15°としている(図3、図11等参照)。これは、従前の切削インサートの一例における拘束面の傾斜角度、内切れ刃の傾斜角度と等しい大きさであり、こうした場合には、エンドミル100の従前のボデーへの取付けを可能とし、かつ従前と同様の内切れ刃22の切削性能を再現することができる。
<側面視における主切れ刃、ボス面、内切れ刃の高さ>
図12に示す実施形態の切削インサート10では、拘束面40が形成されている第1周側面部11に対向して視る側面図(図4等参照)において、(i)上面17の主切れ刃21は、上面17のボス面17Aに対して傾斜して形成されていて、かつ、当該ボス面17Aと交差する(別言すれば、側面視において、主切れ刃21はその途中でボス面17Aの高を横切る)ように形成されていて、かつ、(ii)上面17の内切れ刃22はボス面17Aよりも低い位置(別言すれば、ボス面17Aと下面19との間となる位置)に形成されている(図12参照)。主切れ刃21から排出される切りくずのうち、内側に巻こうとする切りくずに対して、底面付近の切りくずはボス面17Aへと立ち上がる壁面(または当該壁面とボス面17Aとの交差稜線)に当たることで、エンドミル100の回転軸AX3(図5参照)の径方向外側に排出されるようになる。また、内切れ刃22から排出される切りくずのうち、とくに、ヘリカル加工のときに繋がって排出されるような切りくずがボス面17Aへと立ち上がる壁面(または当該壁面とボス面17Aとの交差稜線)に当たるようになり、ボス面17Aへと立ち上がる壁面等に当たることで、こちらもエンドミル100の径方向外側に排出されるようになる。上記についてより詳細に説明すれば以下のとおりである。すなわち、仮に切削速度が主切れ刃の各部で同一(一定)であれば、基本的に切りくずは主切れ刃から直角方向に流出することになるが、本実施形態のごとくエンドミル10に適用されカッタとして機能する主切れ刃21では、外周側の方が切削速度が速くなることから、基本的には、主切れ刃21の外周側の方が中心側よりも速く流出するようになり、内側に向かうカールが生じる。この点、主切れ刃21からボス面17Aまでの距離(より正確には、ボス面17Aへ立ち上がる壁面までの距離)を中心側ほど狭くすることで、切りくずのカール以上に先に切りくずの内側が壁面に当たるようになり、内側だけが拘束される(持ち上げられる)ので、切りくずは外側に向かうように変形させられるようになる。このような事象などを考慮し、主切れ刃21、ボス面17A、内切れ刃22の相対高さ(中心軸AX1の軸方向における位置関係)を上記のようにした切削インサート10によれば、切削加工時とくにヘリカル加工時の切りくずの排出性が向上する。
<切れ刃の逃げ面/逃げ角の設定>
図13に示す実施形態に係る切削インサート10における、軸線Bに垂直なある仮想断面(別言すれば、上面17のボス面17Aに垂直であり、かつ軸線Cの方向に延びるある仮想断面)に現れる、主切れ刃21および内切れ刃22の形状、構造について説明する(図13参照)。中心軸AX1に平行であって、上面17の主切れ刃21を通るある仮想線(B-B線)を想定した場合の(図13(A)参照)、該B-B線を通り軸線Bに垂直な仮想面S2による主切れ刃21の断面を示す(図13(B)参照)。また、中心軸AX1に平行であって、上面17の内切れ刃22を通るある仮想線(C-C線)を想定した場合の(図13(A)参照)、該C-C線を通り軸線Bに垂直な仮想面S3による内切れ刃22の断面を示す(図13(C)参照)。仮想面S2による断面が示すように、主切れ刃21の逃げ面21fは逃げ角θ21がたとえば0°であるニュートラルな面(「ネガ面」と呼ばれることがある)または負の値となっている面(「逆ポジ面」などと呼ばれることがある)であり(図13(B)参照)、切削時の欠損が抑制される主切れ刃21となっている。また、仮想面S3による断面が示すように、内切れ刃22の逃げ面22fは、逃げ角θ22がたとえば3°であるポジ面であり(図13(C)参照)、切削時、より細かな切りくずが排出される内切れ刃22となっている。
<エンドミルの概要>
ここまで説明した切削インサート10は、エンドミル100のチップ座154に取り付けられ、切削加工に用いられる(図5等参照)。エンドミル100のボデー150は、円柱状のシャンク152を備え、その回転軸AX3の先端には、切削インサート10を保持するための同一構造からなる3つのチップ座154が回転軸AX3を中心に120度間隔で形成されている(図5参照)。チップ座154は、平面部を備え、この平面部に開口するように雌ねじが形成されている。切削インサート10の貫通穴Hを貫通する雄ねじ160をこの雌ねじに螺合して雄ねじ160の頭部で上面17のボス面部17Aを押圧し、下面19に形成されるボス面部19Aをチップ座154の平面部に当接させることにより、切削インサート10は、ボデー150に固定される。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
本発明は、特に高送り工具用などとしての切削インサートとそれを備えた工具に適用して好適である。
10…切削インサート
11…第1周側面部
12…第2周側面部
13…第3周側面部
14…第4周側面部
15…周側面
17…上面
17A…ボス面(取付面)
17A1…ボス面の縁部
17P…第1周側面部との接続領域
17S…第3周側面部との接続領域
19…下面
19A…ボス面部
19P…第1周側面部との接続領域
19S…第3周側面部との接続領域
20…切れ刃
20a,20b,20c,20d…切れ刃部
21…主切れ刃
21f…主切れ刃の逃げ面
22…内切れ刃
22f…内切れ刃の逃げ面
23…底R部(R部)
40…拘束面
100…エンドミル(切削工具)
150…ボデー
152…シャンク
154…チップ座
156…側壁
160…雄ねじ
AX1…中心軸
AX3…エンドミルの回転軸
B…軸線
C…軸線(主切れ刃および内切れ刃が形成される辺の中心を通る軸線)
D1…第1方向
D2…第2方向
D3…第3方向
D4…第4方向、
H…貫通穴(ねじ穴)
S1…軸線Bに垂直な仮想面
S2…軸線Bに垂直な仮想面
S3…軸線Bに垂直な仮想面
α…上面視における主切れ刃21の(軸線Bに対する)傾斜角度
β…上面視における拘束面40の(軸線Bに対する)傾斜角度
γ…上面視における内切れ刃22の(軸線Bに対する)傾斜角度
θ1…切込み角
θ2…従前の切削インサートによる切込み角
θ21…主切れ刃の逃げ角
θ22…内切れ刃の逃げ角

Claims (9)

  1. 第1端面たる上面と、
    前記上面と反対側の面であって切削工具のボデーへの取付面を有する第2端面たる下面と、
    前記上面から前記下面まで貫通する軸線を有するねじ穴と、
    前記上面と前記下面とを連ねるように形成された周側面と、
    前記上面と前記周側面との交差領域、および前記下面と前記周側面との交差領域にそれぞれ形成される主切れ刃および内切れ刃と、
    少なくともその一部が前記ボデーと当接するように前記周側面に形成された拘束面と、
    を備え、
    前記上面から視た上面視における前記主切れ刃の角度と前記拘束面の角度とが異なっており、
    前記主切れ刃の角度が前記拘束面の角度よりも小さいことを特徴とする切削インサート。
  2. 前記主切れ刃と前記内切れ刃の間に、凸形状であって、これら主切れ刃および内切れ刃が形成される辺の中心を通る軸線よりも前記内切れ刃寄りの位置に形成されたR部を備える、請求項1に記載の切削インサート。
  3. 上面視において、前記下面の内切れ刃が前記上面の主切れ刃よりも当該切削インサートの中心から外側に位置する、請求項1に記載の切削インサート。
  4. 前記下面前記取付面に垂直であって前記上面の主切れ刃を通る仮想面で切断した第1の仮想断面に現れる形状が、前記上面の主切れ刃から前記下面の内切れ刃に向かうにつれ、前記上面の主切れ刃の逃げ面よりも前記拘束面のほうが当該切削インサートの中心から外側に位置し、前記拘束面よりも前記下面の内切れ刃のほうが当該切削インサートの中心から外側に位置している形状である、請求項1から3のいずれか一項に記載の切削インサート。
  5. 前記上面視における前記主切れ刃の角度と前記内切れ刃の角度とが異なっており、前記主切れ刃の角度が前記内切れ刃の角度よりも小さい、請求項1から4のいずれか一項に記載の切削インサート。
  6. 前記上面視における前記内切れ刃の角度の大きさと前記拘束面の角度の大きさが等しい、請求項5に記載の切削インサート。
  7. 前記拘束面が形成された側面に向かって視る側面視にて、前記上面の主切れ刃は、前記上面の前記取付面と交差する高さに該取付面に対して傾斜して形成されており、前記上面の内切れ刃は前記取付面よりも低い位置に形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の切削インサート。
  8. 前記下面の前記取付面に垂直であって前記上面の主切れ刃を通る仮想面で切断した第1の仮想断面にて、当該主切れ刃の逃げ面は逃げ角が0°または負の値である面であり、
    前記下面の前記取付面に垂直であって前記上面の内切れ刃を通る仮想面で切断した第2の仮想断面にて、当該内切れ刃の逃げ面は逃げ角が正の値であるポジ面である、請求項1から7のいずれか一項に記載の切削インサート。
  9. 回転軸を中心に回転し、切削インサートを保持するためのチップ座を有するボデーと、
    前記チップ座に前記取付け面が当接するように前記ボデーに取り付けられる請求項1から8のいずれか一項に記載の切削インサートと、
    を備える切削工具。
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