JP2022057347A - 光学ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】光学ユニットの大型化を抑制する。【解決手段】光学モジュール11の振れを補正する光学ユニット100は、光学モジュールを保持するホルダ12を有する可動部1と、可動部を回転可能に支持する固定部2と、を備える。可動部は、固定部に対して、第1方向D1に延びる第1軸A1を中心とする第1回転方向Rollと、第2方向D2に延びる第2軸を中心とする第2回転方向と、第3方向D3に延びる第3軸を中心とする第3回転方向と、に回転可能である。第1方向は、可動部が静止した状態における光学モジュールの光軸方向DLと平行である。第1方向、第2方向、及び第3方向は互いに垂直である。可動部は、光軸方向の固定部側におけるホルダの端部から固定部に向かって突出する凸部16をさらに有する。固定部は、凸部を回転可能に支持する支持部を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、光学ユニットに関する。
撮像装置に搭載される光学ユニットには、振れ補正機能を有するものがある。振れ補正機能は、レンズを備える可動部を揺動させて振れを補正することにより、携帯端末や移動体の移動時の撮影画像の乱れを抑制する。
たとえば、振れ補正機能を有する光学ユニットの一例であるカメラ駆動装置は、カメラ部を支持する可動ユニットと、可動ユニットを回転可能に支持する固定ユニットと、を備える。固定ユニットは、球面の少なくとも一部の形状を備えた突起部を有する。突起部の上記形状は、可動ユニットに配置された円錐形状の接触面に接する。これにより、可動ユニットは、突起部の上記形状の球心を中心として、ローリング方向、パンニング方向、及びチルティング方向の3次元的な回転ベクトルにおいて回転可能に支持される(たとえば国際公開2011/155178号参照)。
しかしながら、上述の構造において可動ユニットの回転中心を突起部の上記形状の球心と一致させるためには、突起部の上記形状が接する接触面が成す円錐形状は、カメラ部の光軸に沿って可動ユニットの内部に向かう方向に深く凹む必要がある。そのため、カメラ部を可動ユニットの内部に配置し難くなる。たとえば、可動ユニットの光軸方向における突起部とは反対側の端部にカメラ部を配置する必要が生じる場合がある。従って、装置の光軸方向におけるサイズが増大することにより、装置が大型化する虞がある。
本発明は、光学ユニットの大型化を抑制することを目的とする。
本発明の例示的な光学ユニットは、光学モジュールの振れを補正する。前記光学ユニットは、可動部と、固定部と、を備える。前記可動部は、前記光学モジュールを保持するホルダを有する。前記固定部は、前記可動部を回転可能に支持する。光軸方向は、前記光学モジュールの光軸が延びる方向である。第1方向は、前記可動部が静止した状態における前記光軸方向と平行である。前記可動部は、前記固定部に対して、第1回転方向と、第2回転方向と、第3回転方向と、に回転可能である。前記第1回転方向は、前記第1方向に延びる第1軸を中心とする。前記第2回転方向は、前記第1方向に垂直な第2方向に延びる第2軸を中心とする。前記第3回転方向は、前記第1方向及び前記第2方向に垂直な第3方向に延びる第3軸を中心とする。前記可動部は、凸部をさらに有する。前記凸部は、前記光軸方向の前記固定部側における前記ホルダの端部から前記固定部に向かって突出する。前記固定部は、前記凸部を回転可能に支持する支持部を有する。
本発明によれば、光学ユニットの大型化を抑制することができる。
以下に図面を参照して例示的な実施形態を説明する。
なお、本明細書では、光学ユニット100において、後述する可動部1が停止し且つ固定部2に対する可動部1の少なくとも後述するピッチング方向及びヨーイング方向の回転角度が0度である状態を「可動部1が静止した状態」と呼ぶ。
後述する光学モジュール11の光軸ALと平行な方向を「光軸方向DL」と呼ぶ。言い換えると、光軸方向DLは、光学モジュール11の光軸ALが延びる方向である。光軸方向DLのうち、後述する光学モジュール11から底板部122への向きを「光軸方向一方DLa」と呼び、底板部122から光学モジュール11への向きを「光軸方向他方DLb」と呼ぶ。各々の構成要素において、光軸方向一方DLaにおける端部を「光軸方向一方端部」と呼び、光軸方向他方DLbにおける端部を「光軸方向他方端部」と呼ぶ。各々の構成要素において、光軸方向一方DLaを向く面を「光軸方向一方端面」と呼び、光軸方向他方DLbを向く面を「光軸方向他方端面」と呼ぶ。
可動部1が静止した状態における光軸ALを「第1軸A1」と呼び、第1軸A1が延びる方向を「第1方向D1」と呼ぶ。第1方向D1のうち、後述するトップカバー22からボトムカバー23への向きを「第1方向一方D1a」と呼び、ボトムカバー23からトップカバー22への向きを「第1方向他方D1b」と呼ぶ。各々の構成要素において、第1方向一方D1aにおける端部を「第1方向一方端部」と呼び、第1方向他方D1bにおける端部を「第1方向他方端部」と呼ぶ。各々の構成要素において、第1方向一方D1aを向く面を「第1方向一方端面」と呼び、第1方向他方D1bを向く面を「第1方向他方端面」と呼ぶ。
第1軸A1に垂直な軸のうち、後述する第1磁気吸着板261及び第3磁気吸着板263を通る軸を「第2軸A2」と呼ぶ。第2軸A2は、後述する第3方向D3における第1コイル241の中央と、第3方向D3における第3コイル243の中央と、を通る。第2軸A2が延びる方向を「第2方向D2」と呼ぶ。第2方向D2のうち、第3磁気吸着板263から第1磁気吸着板261への向きを「第2方向一方D2a」と呼び、第1磁気吸着板261から第3磁気吸着板263への向きを「第2方向他方D2b」と呼ぶ。各々の構成要素において、第2方向一方D2aにおける端部を「第2方向一方端部」と呼び、第2方向他方D2bにおける端部を「第2方向他方端部」と呼ぶ。各々の構成要素において、第2方向一方D2aを向く面を「第2方向一方端面」と呼び、第2方向他方D2bを向く面を「第2方向他方端面」と呼ぶ。
第1軸A1及び第2軸A2に垂直であって、後述する第2磁気吸着板262及び第4磁気吸着板264を通る軸を「第3軸A3」と呼ぶ。第3軸A3は、第2方向D2における後述の第2コイル242の中央を通る。第3軸A3が延びる方向を「第3方向D3」と呼ぶ。第3方向D3のうち、第4磁気吸着板264から第2磁気吸着板262への向きを「第3方向一方D3a」と呼び、第2磁気吸着板262から第4磁気吸着板264への向きを「第3方向他方D3b」と呼ぶ。各々の構成要素において、第3方向一方D3aにおける端部を「第3方向一方端部」と呼び、第3方向他方D3bにおける端部を「第3方向他方端部」と呼ぶ。各々の構成要素において、第3方向一方D3aを向く面を「第3方向一方端面」と呼び、第3方向他方D3bを向く面を「第3方向他方端面」と呼ぶ。
第1軸A1を中心とする周方向を「ローリング方向」と呼ぶ。なお、ローリング方向は、本発明の「第1回転方向」の一例である。ローリング方向は、第1方向D1に延びる第1軸A1を中心とする回転方向である。
第2軸A2を中心とする周方向を「ピッチング方向」と呼ぶ。なお、ピッチング方向は、本発明の「第2回転方向」の一例である。ピッチング方向は、第1方向D1に垂直な第2方向D2に延びる第2軸A2を中心とする回転方向である。
第3軸A3を中心とする周方向を「ヨーイング方向」と呼ぶ。なお、ヨーイング方向は、本発明の「第3回転方向」の一例である。ヨーイング方向は、第1方向D1及び第2方向D2に垂直な第3方向D3に延びる第3軸A3を中心とする回転方向である。
第1軸A1などの所定の軸に直交する方向を、この軸を基準とする「径方向」と呼ぶ。所定の軸は、たとえば、光軸AL、第1軸A1、第2軸A2、第3軸A3である。径方向のうち、所定の軸へと近づく向きを「径方向内方」と呼び、所定の軸から離れる向きを「径方向外方」と呼ぶ。各々の構成要素において、径方向内方における端部を「径方向内端部」と呼び、径方向外方における端部を「径方向外端部」と呼ぶ。各々の構成要素において、径方向内方を向く側面を「径方向内側面」と呼び、径方向外方を向く側面を「径方向外側面」と呼ぶ。
方向、線、及び面のうちのいずれかと他のいずれかとの位置関係において、「平行」は、両者がどこまで延長しても全く交わらない状態のみならず、実質的に平行である状態を含む。また、「垂直」は、両者が成す最小の角度が90度である状態のみならず、実質的に垂直である状態を含む。「直交」は、両者が互いに垂直に交わる状態のみならず、実質的に直交する状態を含む。つまり、「平行」、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者の位置関係に本発明の主旨を逸脱しない程度の角度ずれがある状態を含む。
なお、これらは単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係、方向、及び名称などを限定する意図はない。
<1.実施形態>
光学ユニット100は、後述する光学モジュール11の振れを補正する振れ補正機能を有する。
光学ユニット100は、後述する光学モジュール11の振れを補正する振れ補正機能を有する。
<1-1.光学ユニット>
図1は、光学ユニット100の斜視図である。図2は、光学ユニット100のA-A断面図である。図3は、実施形態に係る光学ユニット100のB-B断面図である。なお、図2は、図1の一点鎖線A-Aに沿う断面図であり、第1軸A1と垂直であり且つ一点鎖線A-A線を含む仮想の平面で切断した場合の光学ユニット100の断面構造を示す。図3は、図1の一点鎖線B-Bに沿う断面図であり、第1軸A1及び一点鎖線B-B線を含む仮想の平面で切断した場合の光学ユニット100の断面構造を示す。また、図1及び図2において、可動部1は静止している。一方、図3において、可動部1は、ピッチング方向及び/又はヨーイング方向に傾いている。また、図1から図3では、ローリング方向の符号を「Roll」とし、ピッチング方向の符号を「Pitch」とし、ヨーイング方向の符号を「Yaw」としている。これらは他の図面でも同じである。
図1は、光学ユニット100の斜視図である。図2は、光学ユニット100のA-A断面図である。図3は、実施形態に係る光学ユニット100のB-B断面図である。なお、図2は、図1の一点鎖線A-Aに沿う断面図であり、第1軸A1と垂直であり且つ一点鎖線A-A線を含む仮想の平面で切断した場合の光学ユニット100の断面構造を示す。図3は、図1の一点鎖線B-Bに沿う断面図であり、第1軸A1及び一点鎖線B-B線を含む仮想の平面で切断した場合の光学ユニット100の断面構造を示す。また、図1及び図2において、可動部1は静止している。一方、図3において、可動部1は、ピッチング方向及び/又はヨーイング方向に傾いている。また、図1から図3では、ローリング方向の符号を「Roll」とし、ピッチング方向の符号を「Pitch」とし、ヨーイング方向の符号を「Yaw」としている。これらは他の図面でも同じである。
光学ユニット100は、可動部1と、固定部2と、を備える。光学ユニット100は、カメラ付きスマートフォン、フォトカメラ及びビデオカメラなどの撮像装置、ドローンなどの移動体に搭載されるアクションカメラなどに搭載される。光学ユニット100は、可動部1が鉛直方向に対して傾くと、図示しないジャイロスコープなどのセンサにより検出される3次元方向の加速度、角速度、振れ量などの検出結果に基づいて可動部1の傾きを補正し、可動部1が有する光学モジュール11の光軸ALの振れを補正する。
また、光学ユニット100は、第1磁気駆動機構M1と、第2磁気駆動機構M2、第3磁気駆動機構M3、第1支持機構Ms1と、第2支持機構Ms2と、離間抑制部4と、をさらに備える。これらの構成は、後に説明する。
<1-2.可動部>
まず、図1から図3を参照して、揺動可能な可動部1の構成を説明する。なお、可動部1の揺動とは、ローリング方向、ピッチング方向、及びヨーイング方向において、可動部1が、所定の回転角度範囲内で回転することを意味する。つまり、可動部1は、固定部2に対して、ローリング方向と、ピッチング方向と、ヨーイング方向と、に回転可能である。
まず、図1から図3を参照して、揺動可能な可動部1の構成を説明する。なお、可動部1の揺動とは、ローリング方向、ピッチング方向、及びヨーイング方向において、可動部1が、所定の回転角度範囲内で回転することを意味する。つまり、可動部1は、固定部2に対して、ローリング方向と、ピッチング方向と、ヨーイング方向と、に回転可能である。
好ましくは、ローリング方向の回転中心である第1軸A1、ピッチング方向の回転中心である第2軸A2、及びヨーイング方向の回転中心である第3軸A3のうちの少なくともいずれかは、光軸ALを通る。なお、軸が「光軸ALを通る」とは、軸が光軸AL上の1点を含んで光軸ALと交わることを意味する。こうすれば、ローリング方向、ピッチング方向、及びヨーイング方向のうちの少なくともいずれかにおいて可動部1が回転する際、光学モジュール11の光軸ALがずれないようにすることができる。
さらに好ましくは、第2軸A2及び第3軸A3は、第1軸A1上で直交する。本実施形態では、第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3は、第1軸A1上の位置CPで直交する。以下では、この位置を回転中心位置CPと呼ぶ。つまり、回転中心位置CPは、可動部1が回転する際の回転中心となる位置である。こうすれば、上記3軸の交点を回転中心位置CPにして、可動部1が滑らかに三次元的な回転を行うことができる。
但し、上述の例示は、第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3の全てが光軸ALからずれて交わらない構成を排除しないし、第2軸A2及び第3軸A3の少なくともどちらかが第1軸A1からずれて交わらない構成を排除しない。
次に、可動部1は、光学モジュール11と、ホルダ12と、複数の側凸部13と、駆動用磁石14と、板状の基板15と、可撓性を有するフレキシブルプリント基板151と、凸部16と、を有する。なお、凸部16の構成は、後に説明する。
光学モジュール11は、本実施形態では、レンズを有するカメラモジュールである。本実施形態では、光学モジュール11の第1方向D1から見た平面形状は矩形である。
ホルダ12は、光学モジュール11を保持する。前述の如く、可動部1は、ホルダ12をさらに有する。ホルダ12は、本実施形態では樹脂製であり、光学モジュール11の少なくとも光軸方向一方DLa側の部分を収容する。ホルダ12は、周壁部121と、底板部122と、を有する。周壁部121は、光軸ALを基準とする径方向において、光学モジュール11よりも径方向外方に配置され、光軸方向DLを中心とする周方向に光学モジュール11を囲む。本実施形態では、周壁部121は光軸方向DLに延びる筒状であり、光軸方向DLから見て矩形の枠状部材である。底板部122は、光学モジュール11よりも光軸方向一方DLaに配置され、光軸方向DLを基準とする径方向に広がる。底板部122の光軸ALを基準とする径方向外端部は、周壁部121に接続される。
側凸部13は、本実施形態では樹脂製であり、ホルダ12の径方向外側面に配置される。詳細には、側凸部13は、光軸方向DLから見た矩形の周壁部121の角部(符号省略)の径方向外側面に配置される。側凸部13は、光軸ALを基準とする径方向において、周壁部121から径方向外方に突出する。側凸部13は、固定部2の後述する凹面211と接するとともに、凹面211上を移動可能である。各々の側凸部13が凹面211に接しながら凹面211上を移動することにより、可動部1は、固定部2による支持を維持しつつ、固定部2に対して回転できる。
各々の側凸部13は、固定部2の各々の凹面211とともに、第1支持機構Ms1を構成する。つまり、各々の第1支持機構Ms1は、側凸部13と、凹面211と、を含む。なお、本実施形態では、第1支持機構Ms1の数は、4個であるが、この例示に限定されず、3個、又は5以上の複数個であってもよい。各々の第1支持機構Ms1は、第2方向D2及び第3方向D3のいずれかにおいて、固定部2に対して可動部1を回転可能に支持する。
側凸部13は、本実施形態では、周壁部121とは同一部材の異なる一部である。但し、この例示に限定されず、側凸部13は、周壁部121とは別体であってもよい。側凸部13は、光軸ALを基準とする径方向外方に突出する曲面(符号省略)を有する。この曲面は、好ましくは、球面(図示省略)の一部形状を有する。
次に、駆動用磁石14は、第1駆動用磁石141と、第2駆動用磁石142と、第3駆動用磁石143と、を有する。
第1駆動用磁石141は、ローリング方向に可動部1を回転駆動するための磁石である。本実施形態では、第1駆動用磁石141は、板状であり、光軸方向DLを基準とし且つ第1駆動用磁石141を通る径方向と垂直な方向に広がる。第1駆動用磁石141は、光軸方向DLを基準とし且つ第1駆動用磁石141を通る径方向、及び光軸方向DLの両方と垂直な方向に分極する。たとえば、つまり、第1駆動用磁石141において、上述の垂直な方向の一方側の部分はN極であり、上述の垂直な方向の他方側の部分はS極である。
第1駆動用磁石141は、図2に示すように、周壁部121の第2方向一方D2a側の径方向外端部に配置される。より具体的には、周壁部121の第2方向一方D2a側の径方向外端部には第2方向他方D2bに向かって凹む第1磁石保持穴(符号省略)が配置される。第1磁石保持穴には、第1駆動用磁石141の少なくとも一部が第1ヨーク(図示省略)とともに収容される。但し、この例示に限定されず、第1駆動用磁石141及び第1ヨークは、周壁部121の第2方向一方D2a側の径方向外側面に固定されてもよい。また、第1ヨークは、省略されてもよい。
第2駆動用磁石142は、ピッチング方向に可動部1を回転駆動するための磁石である。本実施形態では、第2駆動用磁石142は、板状であり、光軸方向DLを基準とし且つ第2駆動用磁石142を通る径方向と垂直な方向に広がる。第2駆動用磁石142は、光軸方向DLに分極する。つまり、第2駆動用磁石142において、光軸方向一方DLa側の部分及び光軸方向他方DLb側の部分のうちの一方はN極であり、光軸方向一方DLa側の部分及び光軸方向他方DLb側の部分のうちの他方はS極である。
第2駆動用磁石142は、図2に示すように、周壁部121の第3方向一方D3a側の径方向外端部に配置される。より具体的には、周壁部121の第3方向一方D3a側の径方向外端部には第3方向他方D3bに向かって凹む第2磁石保持穴(符号省略)が配置される。第2磁石保持穴には、第2駆動用磁石142の少なくとも一部が第2ヨーク(図示省略)とともに収容される。但し、この例示に限定されず、第2駆動用磁石142及び第2ヨークは、周壁部121の第3方向一方D3a側の径方向外側面に固定されてもよい。また、第2ヨークは、省略されてもよい。
第3駆動用磁石143は、ヨーイング方向に可動部1を回転駆動するための磁石である。本実施形態では、第3駆動用磁石143は、板状であり、光軸方向DLを基準とし且つ第3駆動用磁石143を通る径方向と垂直な方向に広がる。第3駆動用磁石143はそれぞれ、光軸方向DLに分極する。つまり、第3駆動用磁石143において、光軸方向一方DLa側の部分及び光軸方向他方DLb側の部分のうちの一方はN極であり、光軸方向一方DLa側の部分及び光軸方向他方DLb側の部分のうちの他方はS極である。
第3駆動用磁石143は、図2に示すように、周壁部121の第2方向他方D2b側の径方向外端部に配置される。より具体的には、周壁部121の第2方向他方D2b側の径方向外端部には第2方向一方D2aに向かって凹む第3磁石保持穴(符号省略)が配置される。第3磁石保持穴には、第3駆動用磁石143の少なくとも一部が第3ヨーク(図示省略)とともに収容される。但し、この例示に限定されず、第3駆動用磁石143及び第3ヨークは、周壁部121の第2方向他方D2b側の径方向外側面に固定されてもよい。また、第3ヨークは、省略されてもよい。
また、本実施形態では、駆動用磁石14は、第4駆動用磁石144をさらに有する。第4駆動用磁石144は、固定部2に対する可動部1の姿勢の維持を補助するための磁石である。第4駆動用磁石144は、光軸方向DLと基準とし且つ第4駆動用磁石144を通る径方向、及び光軸方向DLの両方と垂直な方向に分極してもよい。或いは、第4駆動用磁石144は、光軸方向DLと基準とする径方向に分極してもよいし、光軸方向DLに分極してもよい。
第4駆動用磁石144は、図2に示すように、周壁部121の第3方向他方D3b側の径方向外端部に配置される。より具体的には、周壁部121の第3方向他方D3b側の径方向外端部には第3方向一方D3aに向かって凹む第4磁石保持穴(符号省略)が配置される。第4磁石保持穴には、第4駆動用磁石144の少なくとも一部が第4ヨーク(図示省略)とともに収容される。但し、この例示に限定されず、第4駆動用磁石144及び第4ヨークは、周壁部121の第3方向他方D3b側の径方向外側面に固定されてもよい。また、第4ヨークは、省略されてもよい。なお、本実施形態の例示に限定されず、駆動用磁石14は、第4駆動用磁石144を有さなくてもよい。
次に、基板15は、光学モジュール11と底板部122との間に配置され、光軸ALと垂直な方向に広がる。基板15には、たとえば、光学モジュール11の電源回路及び駆動回路などが搭載される。
フレキシブルプリント基板151は、基板15の第3方向他方端部から第3方向他方D3bに延び、光学ユニット100の外部に引き出される。フレキシブルプリント基板151は、基板15を介して、光学ユニット100の外部に配置される装置、デバイス、回路などと、光学モジュール11とを電気的に接続する。
<1-3.固定部>
次に、固定部2の構成を説明する。固定部2は、可動部1を回転可能に支持する。前述の如く、光学ユニット100は、固定部2を有する。固定部2は、枠体21と、トップカバー22と、ボトムカバー23と、コイル24と、可撓性を有するフレキシブルプリント基板25と、磁気吸着板26と、を有する。
次に、固定部2の構成を説明する。固定部2は、可動部1を回転可能に支持する。前述の如く、光学ユニット100は、固定部2を有する。固定部2は、枠体21と、トップカバー22と、ボトムカバー23と、コイル24と、可撓性を有するフレキシブルプリント基板25と、磁気吸着板26と、を有する。
枠体21は、第1軸A1を基準とする径方向において、可動部1よりも径方向外方に配置され、第1軸A1を中心とする周方向に可動部1のホルダ12を囲む。光学ユニット100は、枠体21を備える。本実施形態では、枠体21は、樹脂製であり、第1方向D1に延びる筒状である。
枠体21は、複数の凹面211を有する。凹面211は、枠体21の径方向内側面に配置される。凹面211は、第1方向D1を基準とし且つ凹面211を通る径方向において可動部1の側凸部13と対向し、側凸部13の曲面と接する。各々の凹面211は、可動部1の回転中心位置CPを中心とする同一の球面(図示省略)のそれぞれ異なる一部形状を有する。このため、固定部2に対して可動部1が回転する際、可動部1の側凸部13は、凹面211に接しながら凹面211上を引っ掛かりなく移動できる。
第1方向D1から見て、枠体21の平面形状は多角形状であり、枠体21は複数の角部212を有する。たとえば、本実施形態では、枠体21の平面形状は矩形であり、枠体21は4つの角部212を有する。凹面211は、角部212において、枠体21の径方向内端部に配置される。つまり、各々の角部212には、第1支持機構Ms1が配置される。こうすれば、第1支持機構Ms1が枠体21の角部212以外に配置される構成と比べて、固定部2のサイズをより小さくできる。従って、光学ユニット100の小型化に貢献できる。
トップカバー22は、枠体21の第1方向他方端部に配置される。トップカバー22の中央部には、第1方向D1に貫通する開口(符号省略)が配置される。この開口を通じて、光学モジュール11の一部(たとえばカメラモジュールのレンズ)は、光学ユニット100の外部に露出する。
ボトムカバー23は、第1軸A1を基準とする径方向に広がる板状である。枠体21の第1方向一方端部に配置される。ボトムカバー23は、本実施形態では樹脂製である。但し、この例示に限定されず、ボトムカバー23は、たとえば、Alなどの金属製であってもよい。ボトムカバー23の径方向外端部は、枠体21の第1方向一方端部に接続される。本実施形態では、ボトムカバー23は、枠体21とは同一部材の異なる一部である。但し、この例示に限定されず、ボトムカバー23は、枠体21とは別体であってもよい。
ボトムカバー23は、可動部1を回転可能に支持する支持部27を有する。固定部2側の支持部27は、可動部1側の凸部16とともに、第2支持機構Ms2を構成する。支持部27の構成は、後に説明する。
次に、コイル24は、第1コイル241と、第2コイル242と、第3コイル243と、を有する。
第1コイル241は、枠体21の第2方向一方D2a側の部分に配置され、第1駆動用磁石141と第2方向D2に対向する。より具体的には、枠体21の第2方向一方D2a側の部分の径方向内端部には、第2方向一方D2aに向かって凹む第1コイル保持穴(符号省略)が配置される。第1コイル保持穴には、第1コイル241の少なくとも一部が収容される。なお、本実施形態の例示に限定されず、第1コイル保持穴は、上記の部分の径方向外端部に配置されて、第2方向他方D2bに向かって凹んでもよい。或いは、第1コイル保持穴は、上記の部分を第2方向D2に貫通してもよい。若しくは、第1コイル241は、枠体21の上記の部分の径方向内側面及び径方向外側面のいずれかに固定されてもよい。
第1コイル241は、図2に示すように、第1駆動用磁石141とともに、第1磁気駆動機構M1を構成する。第1磁気駆動機構M1は、第1コイル241の通電により、ローリング方向に可動部1を回転させる駆動力を発生させる。光学ユニット100は、第1磁気駆動機構M1の駆動力によって可動部1を適宜回転させることで、たとえばローリング方向における光学モジュール11の光軸ALの振れ補正を行う。
第2コイル242は、枠体21の第3方向一方D3a側の部分に配置され、第2駆動用磁石142と第3方向D3に対向する。より具体的には、枠体21の第3方向一方D3a側の部分の径方向内端部には、第3方向一方D3aに向かって凹む第2コイル保持穴(符号省略)が配置される。第2コイル保持穴には、第2コイル242の少なくとも一部が収容される。なお、本実施形態の例示に限定されず、第2コイル保持穴は、上記の部分の径方向外端部に配置されて、第3方向他方D3bに向かって凹んでもよい。或いは、第2コイル保持穴は、上記の部分を第3方向D3に貫通してもよい。若しくは、第2コイル242は、枠体21の上記の部分の径方向内側面及び径方向外側面のいずれかに固定されてもよい。
第2コイル242は、図2に示すように、第2駆動用磁石142とともに、第2磁気駆動機構M2を構成する。第2磁気駆動機構M2は、第2コイル242の通電により、ピッチング方向に可動部1を回転させる駆動力を発生させる。光学ユニット100は、第2磁気駆動機構M2の駆動力によって可動部1を適宜回転させることで、たとえばピッチング方向における光学モジュール11の光軸ALの振れ補正を行う。
第3コイル243は、枠体21の第2方向他方D2b側の部分に配置され、第3駆動用磁石143と第2方向D2に対向する。より具体的には、枠体21の第2方向他方D2b側の部分の径方向内端部には、第2方向他方D2bに向かって凹む第3コイル保持穴(符号省略)が配置される。第3コイル保持穴には、第3コイル243の少なくとも一部が収容される。なお、本実施形態の例示に限定されず、第3コイル保持穴は、上記の部分の径方向外端部に配置されて、第2方向一方D2aに向かって凹んでもよい。或いは、第3コイル保持穴は、上記の部分を第2方向D2に貫通してもよい。若しくは、第3コイル243は、枠体21の上記の部分の径方向内側面及び径方向外側面のいずれかに固定されてもよい。
第3コイル243は、図2に示すように、第3駆動用磁石143とともに、第3磁気駆動機構M3を構成する。第3磁気駆動機構M3は、第3コイル243の通電により、ヨーイング方向に可動部1を回転させる駆動力を発生させる。光学ユニット100は、第3磁気駆動機構M3の駆動力によって可動部1を適宜回転させることで、たとえばヨーイング方向における光学モジュール11の光軸ALの振れ補正を行う。
なお、第1磁気駆動機構M1、第2磁気駆動機構M2、及び第3磁気駆動機構M3において、本実施形態では、駆動用磁石14が可動部1に配置され、コイル24が固定部2に配置される。但し、この例示に限定されず、第1磁気駆動機構M1、第2磁気駆動機構M2、及び第3磁気駆動機構M3のうちの少なくともいずれかにおいて、駆動用磁石14が固定部2に配置され、コイル24が可動部1に配置されてもよい。
次に、フレキシブルプリント基板25は、枠体21の径方向外側面に配置される。詳細には、フレキシブルプリント基板25は、枠体21の第2方向一方端面、第3方向一方端面、及び第2方向他方端面に配置される。フレキシブルプリント基板25は、光学ユニット100の外部に配置される装置、デバイス、回路などと、コイル24とを電気的に接続する。
磁気吸着板26は、枠体21に配置される磁性体である。磁気吸着板26は、フレキシブルプリント基板25を介して枠体21の径方向外側面に配置され、第1方向D1を基準とする径方向において駆動用磁石14と対向する。なお、磁気吸着板26は、フレキシブルプリント基板25とは電気的に絶縁されている。磁気吸着板26は、駆動用磁石14と磁気的に引き合うことにより、固定部2に対する可動部1の姿勢の維持を補助する。磁気吸着板26は、第1磁気吸着板261と、第2磁気吸着板262と、第3磁気吸着板263と、第4磁気吸着板264と、を有する。
第1磁気吸着板261は、フレキシブルプリント基板25を介して、枠体21の第2方向一方端面に配置される。本実施形態では、第1磁気吸着板261は、板状であり、第1方向D1を基準とし且つ第1磁気吸着板261を通る径方向と垂直な方向に広がる。第1磁気吸着板261は、第2方向D2において第1駆動用磁石141と対向し、第1駆動用磁石141と磁気的に引き合う。
第2磁気吸着板262は、フレキシブルプリント基板25を介して、枠体21の第3方向一方端面に配置される。本実施形態では、第2磁気吸着板262は、板状であり、第1方向D1を基準とし且つ第2磁気吸着板262を通る径方向と垂直な方向に広がる。第2磁気吸着板262は、第3方向D3において第2駆動用磁石142と対向し、第2駆動用磁石142と磁気的に引き合う。
第3磁気吸着板263は、フレキシブルプリント基板25を介して、枠体21の第2方向他方端面に配置される。本実施形態では、第3磁気吸着板263は、板状であり、第1方向D1を基準とし且つ第3磁気吸着板263を通る径方向と垂直な方向に広がる。第3磁気吸着板263は、第2方向D2において第3駆動用磁石143と対向し、第3駆動用磁石143と磁気的に引き合う。
第4磁気吸着板264は、フレキシブルプリント基板25を介して、枠体21の第3方向他方端部に配置される。本実施形態では、第4磁気吸着板264は、板状であり、第1方向D1を基準とし且つ第4磁気吸着板264を通る径方向と垂直な方向に広がる。また、本実施形態では、第4磁気吸着板264は、枠体21の可動部1よりも第3方向他方D3b側の部分において、径方向内側面に配置される。第4磁気吸着板264は、第3方向D3において第4駆動用磁石144と対向し、第4駆動用磁石144と磁気的に引き合う。
なお、第1磁気吸着板261、第2磁気吸着板262、第3磁気吸着板263、及び第4磁気吸着板264のうちの少なくともいずれかは、省略されてもよい。
<1-4.第2支持機構>
次に、図4を参照して、第2支持機構Ms2の構成を説明する。図4は、実施形態に係る第2支持機構Ms2の構成例を示す断面図である。なお、図4は、たとえば図3の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。
次に、図4を参照して、第2支持機構Ms2の構成を説明する。図4は、実施形態に係る第2支持機構Ms2の構成例を示す断面図である。なお、図4は、たとえば図3の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。
第2支持機構Ms2は、ホルダ12の底板部122とボトムカバー23との間において、固定部2に対して可動部1を回転可能に支持する。図4に示すように、第2支持機構Ms2は、凸部16と、支持部27と、を有する。凸部16は、ホルダ12の底板部122の光軸方向一方端部に配置される。前述の如く、可動部1は、凸部16を有する。凸部16は、光学モジュール11の光軸ALが延びる光軸方向DLの固定部2側におけるホルダ12の端部から固定部2に向かって突出する。つまり、凸部16は、ホルダ12の底板部122から光軸方向一方DLaに突出する。支持部27は、固定部2のボトムカバー23の光軸方向他方端部に配置される。前述の如く、固定部2は、支持部27を有する。支持部27は、凸部16を回転可能に支持する。
第2支持機構Ms2では、固定部2の支持部27によって回転可能に支持される可動部1の凸部16が、光軸方向DLの固定部2側におけるホルダ12の端部から突出する。従って、第1方向D1における光学ユニット100のサイズをあまり増大させることなく、固定部2の支持部27は、可動部1の凸部16を回転可能に支持できる。よって、光学ユニット100の大型化を抑制できる。
また、仮に可動部1が凸部16を有さない構成では、第1方向D1において、可動部1と固定部2との間にギャップがある。そのため、可動部1全体が自重などにより固定部2の支持部27側に移動し、光軸ALの三次元的な回転中心がたとえば支持部27側にずれる虞がある。対して、上述の構成によれば、可動部1は凸部16を介して固定部2と接するため、可動部1全体が固定部2の支持部27側に移動することを抑制できる。従って、可動部1全体の固定部2の支持部27側への移動に起因する可動部1の三次元的な回転中心位置CPのずれを抑制できる。
また、上述の第2支持機構Ms2によれば、可動部1に凸部16を配置することによって、光学モジュール11が可動部1の内部に配置され難くなることを抑制できる。つまり、第2支持機構Ms2を可動部1の内側に設けなくてもよいので、光学モジュール11を可動部1のより内側に配置することができる。
<1-4-1.凸部>
次に、図4を参照して、凸部16の構成を説明する。
次に、図4を参照して、凸部16の構成を説明する。
好ましくは、凸部16は、樹脂製である。支持部27は、本実施形態では樹脂製であるが、金属製であってもよい。こうすれば、可動部1が支持部27に対して回転する際、凸部16が金属製である場合と比べて、凸部16は、支持部27に接しながら、支持部27に対して滑らかに回転させることができる。対して、たとえば凸部16が金属製である場合、樹脂製の支持部27が削れる虞がある。或いは、支持部27が金属製である場合、凸部16が支持部27と焼き付く虞がある。なお、これらの例示は、凸部16が金属製である構成を排除しない。
凸部16は、第1曲面161を有する。第1曲面161は、支持部27に向かって突出し、支持部27と接する。第1曲面161は、凸部16の光軸方向一方端部に配置される。好ましくは、第1曲面161は、球面Sの一部形状を有する。こうすれば、固定部2に対して可動部1が回転する際、可動部1の回転中心位置CPが移動することを抑制又は防止できる。また、第1方向D1における第1曲面161の曲率中心と支持部27との間の間隔が変化することを抑制又は防止できる。従って、可動部1全体が固定部2の支持部27側に移動することを抑制又は防止できる。
さらに好ましくは、第1曲面161の曲率中心は、光軸AL上に配置される。こうすれば、第1曲面161の曲率中心を回転中心として可動部1が回転する際、光学モジュール11の光軸ALがずれることを防ぐことができる。
また、好ましくは、第1曲面161の曲率中心は、第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3のうちの少なくともいずれかの軸上に配置される。こうすれば、上述の少なくともいずれかの軸を中心とする回転方向において、可動部1が滑らかに回転でき、さらに可動部1の回転に起因する光軸ALの三次元的な回転中心のずれを抑制できる。
なお、本実施形態では、第1曲面161の曲率中心は、可動部1の回転中心位置CPと一致し、第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3の全ての軸上に配置される(たとえば2及び図3参照)。但し、上述の例示は、第1曲面161の曲率中心が可動部1の回転中心位置CPと一致しない構成、及び、第1曲面161の曲率中心が第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3の全ての軸上からずれる構成を排除しない。また、上述の例示に限定されず、第1曲面161は、球面Sの一部形状を有していなくてもよい。
<1-4-2.支持部>
次に、図4を参照して、支持部27の構成を説明する。支持部27は、台部271と、凹部272と、を有する。
次に、図4を参照して、支持部27の構成を説明する。支持部27は、台部271と、凹部272と、を有する。
台部271は、ボトムカバー23の第1方向他方端部に配置され、ボトムカバー23から第1方向他方D1bに突出する。
凹部272は、台部271の第1方向他方端部に配置される。凹部272は、第1方向一方D1aに凹んで、凸部16を収容する。前述の如く、支持部27は、凹部272を有する。なお、第1方向一方D1aは、可動部1が静止した状態における光軸方向DLの固定部2側(つまり光軸方向一方DLa)と同じ向きである。言い換えると、凹部272は、凸部16から離れる方向に凹んで、凸部16を収容する。本実施形態では、凸部16は、凹部272の内面に接する。可動部1の凸部16を支持部27の凹部272が収容することにより、支持部27に対して可動部1が回転する際に、第1方向D1と交わる方向に可動部1がずれることを防止できる。
凹部272は、第2曲面273を有する。第2曲面273は、凸部16から離れる方向に凹んで、凸部16と接する。凸部16から離れる方向は、たとえば、第1方向一方D1aである。第2曲面273は、本実施形態では凹部272の内面である。好ましくは、第2曲面273は、球面Sの一部形状を有する。こうすれば、固定部2の支持部27に対して可動部1が回転する際、可動部1の回転中心位置CPが移動することを抑制又は防止できる。また、第1方向D1における球面Sの曲率中心と支持部27との間の間隔が変化することを抑制又は防止できる。従って、可動部1全体が固定部2の支持部27側に移動することを抑制又は防止できる。
好ましくは、第2曲面273の曲率中心は、第1曲面161の曲率中心と同じ位置にある。本実施形態では、第2曲面273及び第1曲面161の曲率中心は、可動部1の回転中心位置CPにある。こうすれば、両者の曲率中心を回転中心として可動部1が回転する際、光学モジュール11の光軸ALがずれることを防ぐことができる。また、第1曲面161及び第2曲面273の両方が同一の球面Sの一部形状を有する場合、第1曲面161及び第2曲面273が互いに面接触した状態で、固定部2の支持部27に対して可動部1が回転する。従って、可動部1が回転する際、光学モジュール11の光軸ALがずれることをより効果的に防ぐことができる。
さらに好ましくは、第2曲面273の曲率中心は、光軸AL上に配置される。こうすれば、第2曲面273の曲率中心を回転中心として可動部1が回転する際、光学モジュール11の光軸ALがずれることをさらに効果的に防ぐことができる。
また、好ましくは、第2曲面273の曲率中心は、第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3のうちの少なくともいずれかの軸上に配置される。こうすれば、上述の少なくともいずれかの軸を中心とする回転方向において、可動部1が滑らかに回転でき、さらに可動部1の回転に起因する光軸ALの三次元的な回転中心のずれを抑制できる。なお、本実施形態では、第2曲面273の曲率中心は、可動部1の回転中心位置CPと一致し、第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3の全ての軸上に配置される。但し、これらの例示に限定されず、第2曲面273の曲率中心は、可動部1の回転中心位置CPと一致しなくてもよい。また、第2曲面273の曲率中心は、第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3の全ての軸上からずれていてもよい。
<1-4-3.凸部の変形例>
なお、図4では、凸部16は、ホルダ12と同一部材の異なる一部である。但し、図4の例示に限定されず、凸部16は、たとえば図5A及び図5Bのように、ホルダ12とは異なる部材であってもよい。図5Aは、凸部16の第1変形例である。図5Bは、凸部16の第2変形例である。なお、図5A及び図5Bはそれぞれ、たとえば図3の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。
なお、図4では、凸部16は、ホルダ12と同一部材の異なる一部である。但し、図4の例示に限定されず、凸部16は、たとえば図5A及び図5Bのように、ホルダ12とは異なる部材であってもよい。図5Aは、凸部16の第1変形例である。図5Bは、凸部16の第2変形例である。なお、図5A及び図5Bはそれぞれ、たとえば図3の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。
図5Aでは、ホルダ12とは別体の凸部16aが、ホルダ12の光軸方向一方端部に取り付けられる。凸部16aの光軸方向一方端部には、光軸方向一方に突出する第1曲面161が配置される。なお、第1曲面161は、図5Aのように球面Sの一部形状を有してもよいし、球面Sの一部形状を有さなくてもよい。凸部16aの光軸方向他方端部には、光軸ALと垂直な方向に広がる平面が配置される。この平面は、ホルダ12の光軸方向一方端部と接する。たとえば、凸部16aは、接着剤を用いてホルダ12に取り付けられてもよいし、ホルダ12にねじ止められてもよい。或いは、図示しない取り付け部材により、凸部16aがホルダ12の光軸方向一方端部に固定されてもよい。
また、図5Bでは、凸部16bは、球体162を有する。球体162は、ホルダ12の光軸方向一方端部に埋め込まれている。このような構造は、たとえば、ホルダ12の製造時に、球体162を底板部122と一体成型することで実現できる。但し、図5Bの例示に限定されず、たとえば、球体162の一部が、ホルダ12の光軸方向一方端部に配置された孔部(不図示)に収容されてもよい。この場合、開口を有する蓋(不図示)で孔部を閉じることで、開口を通じて球体162の残りの一部をホルダ12の光軸方向一方端部から露出させることができる。なお、球体162は、ホルダ12に固定されてもよいし、ホルダ12に対して回転可能であってもよい。
上述の如く、凸部16a,16bは、ホルダ12とは異なる部材であってもよい。こうすれば、精密加工によって、凸部16を形成しなくてもよい。たとえば上述の球面Sの一部形状をホルダ12の光軸方向一方端部に形成する必要がない。従って、可動部1が製造し易くなる。
<1-4-4.支持部の変形例>
次に、図6Aから図6Cを参照して、支持部27の変形例を説明する。図6Aは、支持部27の第1変形例である。図6Bは、支持部27の第2変形例である。図6Cは、支持部27の第3変形例である。なお、図6Aから図6Cはそれぞれ、たとえば図3の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。
次に、図6Aから図6Cを参照して、支持部27の変形例を説明する。図6Aは、支持部27の第1変形例である。図6Bは、支持部27の第2変形例である。図6Cは、支持部27の第3変形例である。なお、図6Aから図6Cはそれぞれ、たとえば図3の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。
第2曲面273の曲率半径は、図4では、第1曲面161の曲率半径と同じである。但し、この例示に限定されず、図6Aに示すように、支持部27の第2曲面273aの曲率半径は、第1曲面161の曲率半径よりも大きくてもよい。つまり、第2曲面273,273aの曲率半径は、第1曲面161の曲率半径以上であってよい。こうすれば、固定部2の支持部27に対して可動部1が回転する際、凸部16の第1曲面161は、凹部272の第2曲面273,273aに接しながら、第2曲面273,273a上を滑らかに移動できる。なお、上述の例示に限定されず、第2曲面273の曲率半径は、第1曲面161の曲率半径未満であってもよい。この場合、たとえば、第1曲面161は、凹部272の第1方向他方端部と接し、凹部272の内面には接していなくてもよい。
また、図4から図6Aにおいて、支持部27は、ボトムカバー23と同一の材料の異なる一部である。但し、この例示に限定されず、図6Bに示すように、支持部27bは、ボトムカバー23とは別体であってもよい。たとえば、支持部27bの台部271aが、ボトムカバー23の第1方向他方端面に接着剤などを用いて接着されてもよいし、図示しない取り付け部材を用いてボトムカバー23の第1方向他方端面に固定されてもよい。こうすれば、精密加工によって、支持部27bをボトムカバー23に形成しなくてもよい。たとえば上述の球面Sの一部形状をボトムカバー23に形成する必要がない。従って、固定部2が製造し易くなる。
また、図4から図6Bにおいて、支持部27,27a,27bは、台部271,271aを有する。但し、これらの例示に限定されず、台部271,271aは省略されてもよい。たとえば図6Cのように、支持部27cは、ボトムカバー23の第1方向他方端面に配置された凹部272自身であってもよい。こうすれば、たとえばボトムカバー23の一方方向他方端面に凹部272を形成するだけで、支持部27cを配置できる。従って、固定部2が製造し易くなる。
<2.実施形態の変形例>
次に、実施形態の第1変形例から第4変形例を説明する。以下では、上述の実施形態及び他の変形例と異なる構成を説明する。また、上述の実施形態及び他の変形例と同様の構成要素には同じ符号を付し、同様の構成及び同様の構成要素の説明を省略することがある。また、実施形態及びその第1変形例から第4変形例は、特に矛盾の生じない限りにおいて、任意に組み合わせることができる。
次に、実施形態の第1変形例から第4変形例を説明する。以下では、上述の実施形態及び他の変形例と異なる構成を説明する。また、上述の実施形態及び他の変形例と同様の構成要素には同じ符号を付し、同様の構成及び同様の構成要素の説明を省略することがある。また、実施形態及びその第1変形例から第4変形例は、特に矛盾の生じない限りにおいて、任意に組み合わせることができる。
<2-1.実施形態の第1変形例>
図7及び図8を参照して、実施形態の第1変形例を説明する。図7は、実施形態の第1変形例に係る光学ユニット100の断面図である。図8は、実施形態の第1変形例に係る第2支持機構Ms2の構成例を示す断面図である。なお、図7は、図1の一点鎖線B-Bに沿う断面図に対応し、第1軸A1及び一点鎖線B-B線を含む仮想の平面で切断した場合の光学ユニット100の断面構造を示す。図7において、可動部1は、ピッチング方向及び/又はヨーイング方向に傾いている。また、図8は、たとえば図7の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。また、前述の如く、図7では、ローリング方向の符号を「Roll」としている。
図7及び図8を参照して、実施形態の第1変形例を説明する。図7は、実施形態の第1変形例に係る光学ユニット100の断面図である。図8は、実施形態の第1変形例に係る第2支持機構Ms2の構成例を示す断面図である。なお、図7は、図1の一点鎖線B-Bに沿う断面図に対応し、第1軸A1及び一点鎖線B-B線を含む仮想の平面で切断した場合の光学ユニット100の断面構造を示す。図7において、可動部1は、ピッチング方向及び/又はヨーイング方向に傾いている。また、図8は、たとえば図7の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。また、前述の如く、図7では、ローリング方向の符号を「Roll」としている。
第1変形例において、光学ユニット100は、離間抑制部4をさらに備える。離間抑制部4は、可動部1及び固定部2のうちの少なくとも一方に配置される。離間抑制部4は、凸部16が支持部27から離間することを抑制する。光学ユニット100に離間抑制部4が配置されることにより、たとえば衝撃、急激な姿勢変化などによって支持部27から離れる方向を向く力が可動部1に作用しても、支持部27による凸部16の支持は維持される。従って、光学ユニット100は、光学モジュール11の振れを安定して補正することができる。
図7及び図8において、離間抑制部4は、可動部1に配置される第1磁石411と、固定部2に配置される第2磁石412と、を含む。詳細には、第1磁石411は、ホルダ12の底板部122に配置される。第2磁石412は、ボトムカバー23に配置される。第1磁石411及び第2磁石412は、互いに引き付け合う。こうすれば、凸部16が支持部27から離れ難くなる。従って、支持部27による凸部16の支持を維持できる。また、離間抑制部4が第1磁石411及び第2磁石412を含む図7及び図8の構成では、後述する図9及び図10のように離間抑制部4の形態が異なる他の構成と比べて、支持部27に対して凸部16が回転する際に作用する凸部16及び支持部27間の摩擦力をより小さくすることができる。
また、光学ユニット100は、高摺動性材料からなる摩擦緩衝部5をさらに備える。図7及び図8において、摩擦緩衝部5は、第1摩擦緩衝部51と、第2摩擦緩衝部52と、を有する。第1摩擦緩衝部51は、可動部1の凸部16に配置され、第1摩擦緩衝部51に対して移動可能に接する。第2摩擦緩衝部52は固定部2の支持部27に配置される。つまり、凸部16は、第1摩擦緩衝部51を有する。支持部27は、第1摩擦緩衝部51と接する第2摩擦緩衝部52を有する。第1摩擦緩衝部51及び第2摩擦緩衝部52は、高摺動性材料からなり、第1磁石411及び第2磁石412間に配置される。たとえば、第1摩擦緩衝部51は、凸部16の光軸方向一方端部において、第1曲面161を含む部分に配置される。第2摩擦緩衝部52は、台部271の光軸方向他方端部において、第2曲面273を含む部分に配置される。
こうすれば、,凸部16が支持部27と接する部分において、可動部1側の第1摩擦緩衝部51が固定部2側の第2摩擦緩衝部52と接する。従って、凸部16及び支持部27間の摩擦を効果的に低減できる。よって、凸部16及び支持部27間にて第1磁石411及び第2磁石412が直接に接する構成と比べて、支持部27に対して凸部16が回転する際に、両者間の摩擦をさらに小さくすることができる。
なお、図7及び図8の例示に限定されず、凸部16及び支持部27のうちの一方が高摺動性材料からなる摩擦緩衝部5を有してもよい。つまり、摩擦緩衝部5は、凸部16及び支持部27のうちの一方のみに配置されてもよい。たとえば、摩擦緩衝部5は、第1摩擦緩衝部51及び第2摩擦緩衝部52のうちの一方を有し、他方は有さなくてもよい。この場合、凸部16及び支持部27のうちの一方に配置される摩擦緩衝部5は、凸部16及び支持部27のうちの他方と接し、第1磁石411及び第2磁石412間に配置される。こうすれば、高摺動性材料からなる摩擦緩衝部5が、凸部16及び支持部27のうちの一方に配置されて他方と接する。つまり、可動部1側の第1磁石411と、固定部2側の第2磁石412とが直接には接しない。従って、凸部16及び支持部27間の摩擦を低減できる。よって、凸部16及び支持部27間にて第1磁石411及び第2磁石412が直接に接する構成と比べて、支持部27に対して凸部16が回転する際に、両者間の摩擦をより小さくすることができる。
摩擦緩衝部5、第1摩擦緩衝部51及び第2摩擦緩衝部52には、摩擦係数が低く且つ耐摩耗性に優れた材料が採用される。たとえば、POM(polyoxymethylene),PA(polyamide),PTFE(polytetrafluoroeylene),PPS(polyphenylene sulfide),ポリエステル及びウレタンなどのエラストマー系の樹脂、ポリオレフィン系の樹脂材料などを採用できる。
<2-2.実施形態の第2変形例>
次に、図9を参照して、実施形態の第2変形例を説明する。図9は、実施形態の第2変形例に係る第2支持機構Ms2の構成例を示す断面図である。なお、図9は、たとえば図7の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。
次に、図9を参照して、実施形態の第2変形例を説明する。図9は、実施形態の第2変形例に係る第2支持機構Ms2の構成例を示す断面図である。なお、図9は、たとえば図7の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。
第2変形例において、可動部1の凸部16cは、光軸方向DLに移動可能である。離間抑制部4aは、可動部1に配置される第1弾性部421を含む。詳細には、第1弾性部421は、可動部1の光軸方向一方端部において、凸部16cよりも光軸方向他方DLb側に配置される。第1方向D1において、凸部16cは、支持部27dと第1弾性部421とで挟まれる。
第1弾性部421は、少なくとも光軸方向DLに高い弾性を示す。そのため、支持部27dが凸部16cに接して可動部1を支持する際、第1弾性部421は、支持部27dに向かう第1弾性力F1を凸部16cに与える。こうすれば、たとえば衝撃、急激な姿勢変化などによって支持部27dから離れる方向を向く力が可動部1に作用しても、第1弾性力F1によって、凸部16cは、支持部27dから離れることなく、支持部27dとの接触を維持できる。つまり、凸部16cが支持部27dから離れ難くなるので、光学ユニット100は、支持部27dによる凸部16cの支持を安定して維持できる。
なお、図9において、凸部16cは、底板部122とは別体である。但し、この例示に限定されず、凸部16cは、底板部122とは同一部材の異なる一部であってもよい。このような構造は、たとえば、ホルダ12の製造時に第1弾性部421が底板部122と一体成型され、凸部16c及び底板部122の接続部分が高い弾性を有することで実現できる。
また、固定部2の支持部27dは、第1方向D1に移動可能である。離間抑制部4aは、固定部2に配置される第2弾性部422をさらに含む。詳細には、第2弾性部422は、ボトムカバー23において、支持部27dよりも第1方向一方D1a側に配置される。第1方向D1において、支持部27dは、凸部16と第2弾性部422とで挟まれる。
第2弾性部422は、少なくとも光軸方向DLに高い弾性を示す。そのため、支持部27dが凸部16cに接して可動部1を支持する際、第2弾性部422は、凸部16cに向かう第2弾性力F2を支持部27dに与える。こうすれば、たとえば衝撃、急激な姿勢変化などによって支持部27dから離れる方向を向く力が可動部1に作用しても、第2弾性力F2によって、支持部27dは、凸部16aから離れることなく、凸部16aとの接触を維持できる。つまり、支持部27dが凸部16aから離れ難くなるので、光学ユニット100は、支持部27dによる凸部16aの支持を安定して維持できる。
なお、図9において、支持部27dは、ボトムカバー23とは別体である。但し、この例示に限定されず、支持部27dは、ボトムカバー23は、底板部122とは同一部材の異なる一部であってもよい。このような構造は、たとえば、固定部2の製造時に、第2弾性部422がボトムカバー23と一体成型され、支持部27dの台部271b及びボトムカバー23の接続部分が高い弾性を有することで実現できる。
第1弾性部421及び第2弾性部422には、板バネ、光軸方向DLに弾性変形する単数又は複数のスプリングコイルなどを用いることができる。但し、この例示は、第1弾性部421、第2弾性部422が板バネ、スプリングコイル以外の弾性部材である構成を排除しない。
また、図9において、離間抑制部4aは、第1弾性部421及び第2弾性部422の両方を含む。但し、この例示に限定されず、離間抑制部4aは、第1弾性部421及び第2弾性部422のうちの一方を含み、他方を含まなくてもよい。このようにしても、第1弾性力F1又は第2弾性力F2によって支持部27dが凸部16aから離れ難くなるので、光学ユニット100は、支持部27dによる凸部16aの支持を安定して維持できる。
<2-3.実施形態の第3変形例>
次に、図10を参照して、実施形態の第3変形例を説明する。図10は、実施形態の第3変形例に係る第2支持機構Ms2の構成例を示す断面図である。なお、図10は、たとえば図7の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。
次に、図10を参照して、実施形態の第3変形例を説明する。図10は、実施形態の第3変形例に係る第2支持機構Ms2の構成例を示す断面図である。なお、図10は、たとえば図7の断面図のうちの第2支持機構Ms2付近を拡大した図に対応し、可動部1が静止した状態での断面構造を示す。
第3変形例において、光学ユニット100は、粘性体43をさらに備える。離間抑制部4は、粘性体43を含む。粘性体43は、凸部16及び支持部27間に配置される。詳細には、粘性体43が充填された凹部272に凸部16の先端が収容される。凸部16の第1曲面161は、粘性体43を介して支持部27の第2曲面273と接する。所定の粘性を有して流動可能な同一の粘性体43が凸部16の第1曲面161と支持部27の第2曲面273とに付着することにより、たとえば衝撃、急激な姿勢変化などによって支持部27から離れる方向を向く力が可動部1に作用しても、凸部16が支持部27から離れ難くなる。従って、支持部27は、凸部16との接触を維持できる。粘性体43には、たとえばグリースなどを用いることができる。但し、この例示は、グリース以外の粘性体43が用いられる構成を排除しない。
<2-4.実施形態の第4変形例>
次に、実施形態の第4変形例を説明する。ローリング方向における可動部1の回転は、第1磁気駆動機構M1によってもある程度抑制できる。但し、可動部1がローリング方向に大きく回転すると、第1磁気駆動機構M1では回転を抑制できない虞がある。このような場合を考慮して、実施形態の第4変形例では、光学ユニット100は、回転抑制部6をさらに備える。図11は、回転抑制部6の配置例を示す平面図である。図11は、第1支持機構Ms1付近を第1方向D1から見ている。
次に、実施形態の第4変形例を説明する。ローリング方向における可動部1の回転は、第1磁気駆動機構M1によってもある程度抑制できる。但し、可動部1がローリング方向に大きく回転すると、第1磁気駆動機構M1では回転を抑制できない虞がある。このような場合を考慮して、実施形態の第4変形例では、光学ユニット100は、回転抑制部6をさらに備える。図11は、回転抑制部6の配置例を示す平面図である。図11は、第1支持機構Ms1付近を第1方向D1から見ている。
図11において、回転抑制部6は、一対の第1回転抑制部61a,61bと、一対の第2回転抑制部62a,62bと、を有する。
一対の第1回転抑制部61a,61bは、可動部1のホルダ12の径方向外端部に配置される。一方の第1回転抑制部61aは、固定部2に対して可動部1がローリング方向の一方において所定の回転角度で回転する際、固定部2の枠体21と接する。或いは、この際、一方の第1回転抑制部61aは、一方の第2回転抑制部62aと接してもよい。また、他方の第1回転抑制部61bは、固定部2に対して可動部1がローリング方向の他方において所定の回転角度で回転する際、固定部2の枠体21と接する。或いは、この際、他方の第1回転抑制部61bは、他方の第2回転抑制部62bと接してもよい。
一対の第2回転抑制部62a,62bは、固定部2の枠体21の径方向内端部に配置される。一方の第2回転抑制部62aは、固定部2に対して可動部1がローリング方向の一方において所定の回転角度で回転する際、可動部1のホルダ12と接する。或いは、この際、一方の第2回転抑制部62aは、一方の第1回転抑制部61aと接してもよい。また、他方の第2回転抑制部62bは、固定部2に対して可動部1がローリング方向の他方において所定の回転角度で回転する際、可動部1のホルダ12と接する。或いは、この際、他方の第2回転抑制部62bは、他方の第1回転抑制部61bと接してもよい。
なお、図11の例示に限定されず、回転抑制部6は、一対の第1回転抑制部61a,61bと一対の第2回転抑制部62a,62bとのうちの一方のみを有してもよい。つまり、枠体21及び可動部1のうちの一方が、回転抑制部6を有してもよい。或いは、回転抑制部6は、一対の第1回転抑制部61a,61bと一対の第2回転抑制部62a,62bとのうちの少なくとも3つを有してもよい。
また、回転抑制部6は、1箇所に配置されても、複数個所に配置されてもよい。たとえば、回転抑制部6は、少なくとも1つの第1支持機構Ms1の近傍に配置されてよい。
回転抑制部6により、ローリング方向において、可動部1が、所定の回転角度を越えて回転することを抑制できる。つまり、回転抑制部6によって、可動部1のローリング方向における回転を所定の回転角度範囲内に収めることができる。
<3.その他>
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾が生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾が生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
たとえば、図3から図6Cと図8から図10とに示す構成は、特に矛盾の生じない限りにおいて、任意に組み合わせることができる。
本開示は、固定部が可動部を回転可能に支持する装置に有用であり、特に、可動部が光学モジュールを有する光学装置に有用である。
100・・・光学ユニット、1・・・可動部、11・・・光学モジュール、12・・・ホルダ、121・・・周壁部、122・・・底板部、13・・・側凸部、14・・・駆動用磁石、141・・・第1駆動用磁石、142・・・第2駆動用磁石、143・・・第3駆動用磁石、144・・・第4駆動用磁石、15・・・基板、151・・・フレキシブルプリント基板、16,16a,16b・・・凸部、161・・・第1曲面、162・・・球体、2・・・固定部、21・・・枠体、211・・・凹面、212・・・角部、22・・・トップカバー、23・・・ボトムカバー、24・・・コイル、241・・・第1コイル、242・・・第2コイル、243・・・第3コイル、25・・・フレキシブルプリント基板、26・・・磁気吸着板、261・・・第1磁気吸着板、262・・・第2磁気吸着板、263・・・第3磁気吸着板、264・・・第4磁気吸着板、27,27a,27b,27c,27d・・・支持部、271,271a,271b・・台部、272・・・凹部、273,273a・・・第2曲面、4・・・離間抑制部、411・・・第1磁石、412・・・第2磁石、421・・・第1弾性部、422・・・第2弾性部、43・・・粘性体、5・・・摩擦緩衝部、51・・・第1摩擦緩衝部、52・・・第2摩擦緩衝部、6・・・回転抑制部、61a,61b・・・第1回転抑制部、62a,62b・・・第2回転抑制部、M1・・・第1磁気駆動機構、M2・・・第2磁気駆動機構、M3・・・第3磁気駆動機構、Ms1・・・第1支持機構、Ms2・・・第2支持機構、AL・・・光軸、A1・・・第1軸、A2・・・第2軸、A3・・・第3軸、CP・・・回転中心位置、S・・・球面、DL・・・光軸方向、D1・・・第1方向、D2・・・第2方向、D3・・・第3方向
Claims (14)
- 光学モジュールの振れを補正する光学ユニットであって、
前記光学モジュールを保持するホルダを有する可動部と、
前記可動部を回転可能に支持する固定部と、を備え、
光軸方向は、前記光学モジュールの光軸が延びる方向であって、
第1方向は、前記可動部が静止した状態における前記光軸方向と平行であり、
前記可動部は、前記固定部に対して、
前記第1方向に延びる第1軸を中心とする第1回転方向と、
前記第1方向に垂直な第2方向に延びる第2軸を中心とする第2回転方向と、
前記第1方向及び前記第2方向に垂直な第3方向に延びる第3軸を中心とする第3回転方向と、に回転可能であり、
前記可動部は、前記光軸方向の前記固定部側における前記ホルダの端部から前記固定部に向かって突出する凸部をさらに有し、
前記固定部は、前記凸部を回転可能に支持する支持部を有する、光学ユニット。 - 前記第1軸、前記第2軸、及び前記第3軸のうちの少なくともいずれかは、前記光軸を通る、請求項1に記載の光学ユニット。
- 前記第2軸及び前記第3軸は、前記第1軸上で直交する、請求項1又は請求項2に記載の光学ユニット。
- 前記凸部は、前記支持部に向かって突出して前記支持部と接する第1曲面を有し、
前記第1曲面は、球面の一部形状を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学ユニット。 - 前記第1曲面の曲率中心は、前記光軸上に配置される、請求項4に記載の光学ユニット。
- 前記第1曲面の曲率中心は、前記第1軸、前記第2軸、及び前記第3軸のうちの少なくともいずれかの軸上に配置される、請求項4又は請求項5に記載の光学ユニット。
- 前記支持部は、前記第1方向の一方に凹んで前記凸部を収容する凹部を有し、
前記第1方向の一方は、前記可動部が静止した状態における前記光軸方向の前記固定部側と同じ向きである、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光学ユニット。 - 前記凹部は、前記第1方向の一方に凹んで前記凸部と接する第2曲面を有し、
前記第2曲面は、球面の一部形状を有する、請求項7に記載の光学ユニット。 - 前記支持部は、前記第1方向の一方に凹んで前記凸部を収容する凹部を有し、
前記第1方向の一方は、前記可動部が静止した状態における前記光軸方向の前記固定部側と同じ向きであり、
前記凹部は、前記第1方向の一方に凹んで、前記第1曲面と接する第2曲面を有し、
前記第2曲面は、球面の一部形状を有し、
前記第2曲面の曲率半径は、前記第1曲面の曲率半径以上である、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の光学ユニット。 - 前記第2曲面の曲率中心は、前記第1曲面の曲率中心と同じ位置にある、請求項9に記載の光学ユニット。
- 前記第2曲面の曲率中心は、前記光軸上に配置される、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の光学ユニット。
- 前記第2曲面の曲率中心は、前記第1軸、前記第2軸、及び前記第3軸のうちの少なくともいずれかの軸上に配置される、請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の光学ユニット。
- 前記凸部は、前記ホルダとは異なる部材である、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の光学ユニット。
- 前記凸部は、樹脂製である、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の光学ユニット。
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